JP2011183473A - ピンテール回収装置及びピンテール回収装置を取り付けたボルト締付装置 - Google Patents

ピンテール回収装置及びピンテール回収装置を取り付けたボルト締付装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ボルト締付装置の軽量化を図り、ピンテールを確実に回収できるピンテール回収装置及び該ピンテール回収装置を取り付けたボルト締付装置を提供する。
【解決手段】ボルト締付装置1に取り付けピンテール6を回収するピンテール回収装置20で、ピンテールを収容可能な回収部21と、アウタースリーブ33のナット5への嵌合を許容する開放位置と、スリーブの前方を閉塞する閉塞位置P1との間で開閉動作可能な扉体22と、扉体の開動作を規制するロック位置L1と、扉体の開動作を許容するロック解除位置との間で移動操作可能なスライド枠24と、アウタースリーブがナットから離間する動作に連動し扉体を開放位置から閉鎖位置へ閉動作させスライド枠をロック位置へ移動させる連動機構13、B、B1と、を設け、ボルト3の締付完了時に、連動機構によって扉体が閉動作してスライド枠がロック位置へ移動し、回収部内にピンテールを回収する。
【選択図】図5

Description

この発明は、ピンテールを有するボルトの締付完了に伴って破断したピンテールを回収するピンテール回収装置及び該ピンテール回収装置を取り付けたボルト締付装置に関する。
一般に、鋼材同士を締め付けて接合する際に、ボルト締付装置によって、所定のトルクで破断するピンテールを端部に有するボルトを締め付けることにより、該ピンテールを破断させて鋼材同士を強固に緊結することが行われている。例えば、特許文献1には、ボルト締付装置に関する技術として、該締付装置の軸心に、ピンテールの通り抜けが可能で、該ピンテールの回収装置に連結される貫通孔を設けることが開示されている。
特許文献1の技術によれば、ボルトの締め付けを行う毎に、貫通孔内を前記回収装置に向けてピンテールが順次移動する。これにより、すべてのピンテールを、上記のボルト締付装置の外部に排出することなく、前記回収装置に回収できる。よって、ボルト締付装置を用いた高所作業時に、高所からピンテールが落下することを防ぎ、該ピンテールの落下に起因する事故の発生を防止できる。
特開平10−15847号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように、ボルト締付装置の軸心に上記の貫通孔を設けると、該締付装置のケーシングの大きさを、該ケーシング内に貫通孔を形成可能とするために、サイズアップしなければならない。このため、前記ボルト締付装置が大型化することに伴って、ボルト締付装置の重量が増加することが懸念される。
この発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、ボルト締付装置の軽量化を図りつつ、ピンテールを確実に回収できるピンテール回収装置及び該ピンテール回収装置を取り付けたボルト締付装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係るピンテール回収装置は、ボルトに設けたピンテールに嵌合するインナースリーブと、該インナースリーブの外側で同軸に配置され、前記ボルトに螺合するナットに嵌合するアウタースリーブと、を備え、前記ボルトの締付完了に伴って破断した前記ピンテールを前記インナースリーブの前方へ排出するボルト締付装置の先端部に取り付けられ、該排出されたピンテールを回収するピンテール回収装置であって、前記アウタースリーブの外側を非接触で覆い、前記排出されたピンテールを収容可能な回収部と、前記回収部の前端に設けられ、前記アウタースリーブの前方を開放して該アウタースリーブの前記ナットへの嵌合を許容する開放位置と、前記前方を閉塞する閉塞位置との間で開閉動作可能な扉体と、前記閉塞位置の扉体と当接して該扉体の開動作を規制するロック位置と、前記扉体から離れて該扉体の開動作を許容するロック解除位置との間で移動操作可能なロック部材と、前記アウタースリーブが前記ナットから離間する動作に連動して前記扉体を前記開放位置から前記閉鎖位置へ閉動作させると共に、前記ロック部材を前記ロック位置へ移動させる連動機構と、を設けて、前記ロック部材を前記ロック解除位置へ移動操作することで、前記扉体の前記開放位置への開動作を許容して前記ボルトの締付を可能とする一方、前記ボルトの締付完了時には、前記連動機構によって前記扉体が前記閉動作して前記ロック部材が前記ロック位置へ移動し、前記回収部内に前記ピンテールを回収可能とすることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記扉体を前記回収部の前端に蝶着して前記アウタースリーブの前方へ開動作するように設けて、前記連動機構を、前記回収部を、前記アウタースリーブの先端側よりも前進する前進位置と、該先端側より後退する後退位置との間をスライド可能に支持すると共に、前記ロック部材を、前記ロック位置となる前方位置と、前記ロック解除位置となる後方位置との間でスライド可能に支持するガイド部材と、前記回収部を前記前進位置へ付勢する第1の付勢手段と、前記扉体を前記閉塞位置へ付勢する第2の付勢手段と、前記回収部との間に設けられて前記ロック部材を前記前方位置へ付勢する第3の付勢手段と、から形成して、前記ロック部材を前記後方位置へスライドさせて前記扉体の開動作を許容する操作により、前記第3の付勢手段を介して前記回収部を前記後退位置へスライドさせて、前記アウタースリーブに当接した前記扉体の前記開放位置への開動作を許容して前記アウタースリーブが前記ナットに嵌合可能とする一方、前記ボルトの締付完了時には、前記第1の付勢手段によって前記回収部が前記前進位置へスライドすることで、前記アウタースリーブとの当接が解除された前記扉体が前記第2の付勢手段によって前記閉塞位置へ閉動作すると共に、前記第3の付勢手段によって前記ロック部材が前記前方位置へスライドして、前記ピンテールを前記回収部内に回収可能とすることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記扉体は左右又は上下に分割して一対設けられることを特徴とする。
請求項4の発明は、先端部に、ボルトに設けたピンテールに嵌合するインナースリーブと、該インナースリーブの外側で同軸に配置され、前記ボルトに螺合するナットに嵌合するアウタースリーブと、を備えるボルト締付装置であって、請求項1ないし3のいずれかに記載のピンテール回収装置を取り付けたことを特徴とする。
請求項1の発明に係るピンテール回収装置及び請求項4の発明に係るボルト締付装置によれば、ピンテールを、インナースリーブやアウタースリーブを収容するボルト締付装置のケーシングの内部を通過させて回収する必要がない。このため、ケーシング(金属部)のサイズアップを必要とせず、ボルト締付装置の軽量化を図ることができる。
さらに、ボルトの締付完了時には、前記閉塞位置に配された扉体は、アウタースリーブの前方を閉塞すると共に、該前方を開放する開放位置への開動作が規制されることで、前記前方から回収部の外部へピンテールが飛び出すことを防止できる。このため、回収部にピンテールを確実に回収できる。
請求項2の発明によれば、ボルトの締付完了時には、ピンテールが、回収部内から該回収部の外部に向けて扉体を押して、アウタースリーブの前方から該回収部の外部へ飛び出そうとする場合であっても、前記扉体は、第2の付勢手段によって、前記前方を閉塞する閉塞位置に配された上で、前方位置へ移動したロック部材によって、開動作が規制される。これにより、アウタースリーブの前方が開放されることを防ぎ、該前方から回収部の外部にピンテールが飛び出すことを防止できる。
請求項3の発明によれば、扉体を上下又は左右に分割せずに1枚の板体によって構成した場合に比べて、アウタースリーブの前方に対応する回収部の前面を開放するために、該回収部の前面に対する扉体の開閉角度を小さくすることが可能になる。これにより、回収部の前面を開放するために、扉体を開閉させる操作が容易になる。
本発明の実施形態のピンテール回収カバーを電動レンチに取り付けて前面蓋を開放させた状態の電動レンチの側面図である。 同電動レンチの正面図である。 トルクセットボルトを締め付ける前の図1の電動レンチのA−A要部断面図である。 インナースリーブにピンテールを嵌合させた図1の電動レンチのA−A要部断面図である。 同ピンテール回収カバーにピンテールを回収するときの図1の電動レンチのA−A要部断面図である。
本発明の実施形態を、図1ないし図5を参照しつつ説明する。図1ないし図5に示す電動レンチ1は、例えば、所定のトルクによって、2つの鋼材2A、2Bに仮締めされたトルクセットボルト3を締め付けるために用いられる。図3に示すように、トルクセットボルト3は、座金4を介してナット5を螺合させた状態で、2つの鋼材2A、2Bに挿入されている。後述するように、電動レンチ1を用い、所定のトルクによってトルクセットボルト3の締め付けが完了すると、ピンテール6が破断溝7から破断する。なお、電動レンチ1は、本発明のボルト締付装置の一例である。
電動レンチ1は、本体ハウジング10と、ピンテール回収カバー20とを備えている。本体ハウジング10は、図1に示すように、上部ハウジング11と、下部ハウジング15とを有する。
上部ハウジング11は、筒状に形成されて電動レンチ1の前後方向X(図1参照。)に延設されている。上部ハウジング11の先端には、後述するボルト締付機構が回転可能に保持されている。この上部ハウジング11の両側面には、前記前後方向Xに延びるように略円筒状の連結部材12がそれぞれ固着され、各連結部材12の前面には、該前後方向Xに延びるガイドロッド13(図3ないし図5参照。)がそれぞれ突設されている。後述するように、ガイドロッド13は、ガイドロッド案内部23及びスライド枠24を前後方向Xへスライド可能に支持する。各ガイドロッド13の外周には、各コイルばねB、B2が嵌め合わされている。なお、ガイドロッド13は、本発明のガイド部材の一例である。
電動レンチ1は、図3ないし図5に示すように、減速機構収容筒31と、アウタースリーブ嵌合筒32と、アウタースリーブ33と、インナースリーブ34とを有する。アウタースリーブ33及びインナースリーブ34は、上記のボルト締付機構の一部を構成する。
減速機構収容筒31は、上部ハウジング11の先端に嵌められている。アウタースリーブ嵌合筒32は、減速機構収容筒31の先端に固定されている。アウタースリーブ33は、アウタースリーブ嵌合筒32の先端に嵌められている。アウタースリーブ33には、減速機構によって、後述するモータの駆動力が伝達される。アウタースリーブ33にはナット嵌合孔33A(図3ないし図5参照。)が開口する。後述するように、上記のトルクセットボルト3を締め付ける際には、ナット嵌合孔33Aにナット5を嵌合させる。
インナースリーブ34は、その軸線をアウタースリーブ33の軸線と一致させて、アウタースリーブ33内に前後方向Xへスライド可能に保持されている。インナースリーブ34は、第1インナーばね35によって、前後方向Xの前方側へ付勢されている。後述するように、トルクセットボルト3を締め付ける際には、インナースリーブ34にピンテール6を嵌合させる。
インナースリーブ34内には、その外部からピン40の先端部41が突出する。第2インナーばね42によって、前記先端部41は、インナースリーブ34内に突出するように付勢されている。ピン40は、破断溝7から破断したピンテール6を、インナースリーブ34内からその前方へ排出するために用いられる。図1中の符号14は、ピンテール排出操作レバーである。
図1及び図2に示すように、下部ハウジング15は、上部ハウジング11と略直交するように、該上部ハウジング11の後端部から上部ハウジング11の下方に延設されている。下部ハウジング15の内部には、モータ(図示せず。)が収容されている。下部ハウジング15は、ハンドル部16を有する。ハンドル部16は、コの字状に形成されて下部ハウジング15と一体になって該下部ハウジング15の後端部に設けられている。ハンドル部16の内部には、トリガ17を有するスイッチ(図示せず。)が収容されている。
図1に示すように、ピンテール回収カバー20は、その背面の開口部(図示せず。)を通じて上記の減速機構収容筒31を挿入させた状態で、該減速機構収容筒31の先端部に外装されている。このピンテール回収カバー20は、ピンテール回収部21と、一対の前面蓋22、22と、ガイドロッド案内部23と、スライド枠24と、ガイドロッド挿入部25と、ピンテール排出路26とを備えている。
ピンテール回収部21は、中空構造とされて内部空間Sを有する。内部空間Sには、減速機構収容筒31が前後方向Xへスライド可能に挿入される。図3ないし図5に示すように、ピンテール回収部21は、アウタースリーブ33の外側を非接触で覆う。後述するように、内部空間Sには、ピンテール6を回収することが可能である。なお、ピンテール回収カバー20は本発明のピンテール回収装置の一例であり、ピンテール回収部21は本発明の回収部の一例である。
一対の前面蓋22、22は、ピンテール回収部21の前端に、アウタースリーブ33の前方を開閉可能に設けられている。本実施形態では、ピンテール回収部21の天板21A及び底板21Bに、蝶番で一対の前面蓋22、22を蝶着することにより、図1、2、4に示すように、アウタースリーブ33の前方を、左右に分割して両開き状態で開放可能とした。加えて、図3ないし図5に示すように、各前面蓋22とピンテール回収部21の内側面との間に、ねじりばねB1が掛け渡されている。ねじりばねB1の弾性力により、各前面蓋22は、図3ないし図5に示すように、アウタースリーブ33の前方を閉塞する位置P1(以下、閉塞位置P1という。)に付勢されると共に、該ねじりばねB1の付勢力に抗してアウタースリーブ33の前方を開放する位置P2(以下、開放位置P2という。)に動かされる。なお、一対の前面蓋22、22は本発明の扉体の一例であり、ねじりばねB1は本発明の第2の付勢手段の一例である。
ガイドロッド案内部23は、図1、図3ないし図5に示すように、ピンテール回収部21の側板を構成する。ガイドロッド案内部23の両側下部には、前後方向Xに延びる貫通孔Hが形成されている。この貫通孔Hには、ガイドロッド13がスライド自在に挿通される。ガイドロッド案内部23は、ガイドロッド13により前後方向Xへスライド可能に支持されている。図1に示すように、上記のコイルばねBは、ガイドロッド13に嵌め合わされた状態で、上記の連結部材12とガイドロッド案内部23との間に挟持されている。コイルばねBは、前後方向Xの前方側に向けてガイドロッド案内部23を押すことにより、ピンテール回収部21を前進位置P3(図3及び図5参照。)へ付勢可能としている。前進位置P3では、アウタースリーブ33の先端よりもピンテール回収部21が前進している。なお、コイルばねBは、本発明の第1の付勢手段の一例である。
スライド枠24は、矩形の枠形状とされている。スライド枠24は、前後方向Xで、後述のロック位置L1とロック解除位置L2との間をスライド操作可能となるように、ピンテール回収部21に外装されている。図1に示すように、上記のコイルばねB2は、ガイドロッド13に嵌め合わされた状態で、スライド枠24とガイドロッド案内部23との間に挟持されている。コイルばねB2によって、スライド枠24は、前後方向Xの前方側に向けて押されることで、各前面蓋22、22が上記の開放位置P2へ動くことを規制する位置L1(以下、ロック位置L1という。図3、5参照。)へ付勢可能とされている。ロック位置L1では、各前面蓋22の側面にスライド枠24が当接することで、各前面蓋22の動きが阻止される。なお、スライド枠24は本発明のロック部材の一例であり、コイルばねB2は本発明の第3の付勢手段の一例である。また、ロック位置L1は本発明の前方位置の一例である。
ガイドロッド挿入部25は、スライド枠24の外底面の左右の端部からスライド枠24の下方へ突設されて中空構造を有する。ガイドロッド挿入部25には、ガイド孔(図示せず。)が形成されている。ガイド孔には、ガイドロッド13が前後方向Xへスライド可能に嵌められている。スライド枠24は、カイドロッド挿入部25を介し、ガイドロッド13により前後方向Xへスライド可能に支持されている。
ピンテール排出路26は、上記の内部空間Sと連通させて、前記底板21Bと略直交するように、底板21Bの下方へ向けて延設されている。ピンテール排出路26の上端は、底板21Bの開口部21C(図5参照。)と連通する。ピンテール排出路26の下端には排出口26Aが開口する。排出口26Aには、例えば回収袋が取り付けられる。
次に、本実施形態の電動レンチ1を用い、上記のピンテール回収部21にピンテール6を回収する動作を説明する。作業者は、ハンドル部16を握り、図3に示すように、スライド枠24がロック位置L1に、ピンテール回収部21が前進位置P3にそれぞれ付勢された状態で、電動レンチ1の先端をトルクセットボルト3に近づける。
その後、作業者は、コイルばねB2の付勢力に抗し、スライド枠24を、手で前後方向Xの後方側へスライド操作する。これにより、スライド枠24が、コイルばねB2を前記後方側へ押して収縮させる。これに伴って、スライド枠24が、カイドロッド挿入部25をガイドロッド13に支持させながら前記後方側に位置するロック解除位置L2(図4参照。)へ移動する。ロック解除位置L2では、各前面蓋22、22の側面からスライド枠24が離れることで、各前面蓋22、22が上記の開放位置P2へ動くことを許容する。なお、ロック解除位置L2は、本発明の後方位置の一例である。
作業者が、続けてスライド枠24を前後方向Xの後方側へスライド操作すると、スライド枠24は、コイルばねB2を介して配置されたガイドロッド案内部23を、コイルばねBの付勢力に抗し、前記後方側へスライドさせる。これにより、ガイドロッド案内部23が、コイルばねBを前記後方側へ押して収縮させる。その結果、ピンテール回収部21の側板を構成するガイドロッド案内部23が、ガイドロッド13に支持されながらスライドすることで、ピンテール回収部21が、後退位置P4(図4参照。)に移動する。後退位置P4では、上記のアウタースリーブ33の先端よりもピンテール回収部21が後退している。
ピンテール回収部21が前進位置P3(図3参照。)から後退位置P4に移動するときには、図4に示すように、アウタースリーブ33が、一対の前面蓋22、22に当接した後に該一対の前面蓋22、22を前後方向Xの前方側へ押す。これにより、ねじりばねB1が前記前方側へ引っ張られて、一対の前面蓋22、22が、上記の閉塞位置P1(図3参照。)から開放位置P2に移動する。これに伴って、アウタースリーブ33のナット嵌合孔33Aがナット5に嵌合することを許容する。加えて、アウタースリーブ33内に保持されたインナースリーブ34がピンテール6に嵌合することを許容する。
続いて、作業者は、一対の前面蓋22、22を開放位置P2に配した状態で、図4に示すように、インナースリーブ34にピンテール6を、嵌合孔33Aにナット5を、それぞれ嵌合させる操作を行う。インナースリーブ34にピンテール6を嵌合させるときには、該ピンテール6によって、インナースリーブ34が第1インナーばね35の付勢力に、ピン40(先端部41)が第2インナーばね42の付勢力に、それぞれ抗し、該インナースリーブ34及びピン40が、前後方向Xの後方側へ押される。このとき、ピン40の後端部が係止孔(図示せず。)に係止されて、該ピン40が所定の位置(以下、係止位置という。)に保持される。インナースリーブ34にピンテール6を、嵌合孔33Aにナット5を、それぞれ完全に嵌合させると、一対の前面蓋22、22の各先端面は、鋼材2Bに当接する。
さらに、作業者が、上記のトリガ17を指で押して上記のモータを回転させると、上記の減速機構を介し、アウタースリーブ33が減速回転する。これにより、嵌合孔33Aに嵌合させたナット5が締め付けられる。その後、締め付けトルクが所定のトルクに達すると、ピンテール6が破断溝7から破断する。このとき、インナースリーブ34内にピンテール6が残されて、トルクセットボルト3の締め付けが完了する。作業者は、トルクセットボルト3の締付完了を確認した後に、トリガ17から指を離すことで、モータの回転やアウタースリーブ33の回転がそれぞれ停止する。
これに続き、作業者は、アウタースリーブ33をナット5から離間させる操作を行う。この操作に連動して、ガイドロッド案内部23が、コイルばねBの弾性力を受ける。これに伴って、ガイドロッド案内部23が、ガイドロッド13に支持されながら、前後方向Xの前方側へスライドする。その結果として、ピンテール回収部21が、前進位置P3(図5参照。)に付勢される。このため、一対の前面蓋22、22にはアウタースリーブ33が当接しなくなる。
一対の前面蓋22、22にアウタースリーブ33が当接しなくなると、ねじりばねB1の弾性力により、該一対の前面蓋22、22が、開放位置P2から閉塞位置P1(図5参照。)に付勢される。これにより、一対の前面蓋22、22は、アウタースリーブ33の前方を閉塞する。
加えて、アウタースリーブ33をナット5から離間させる操作に連動して、スライド枠24は、コイルばねB2の弾性力を受ける。これに伴って、スライド枠24が、ガイドロッド挿入部25をガイドロッド13に支持させながら、前後方向Xの前方側へスライドし、ロック位置L1(図5参照。)に付勢される。このため、一対の前面蓋22、22は、開放位置P2へ動くことが規制される。加えて、アウタースリーブ33をナット5から離間させる操作に連動して、インナースリーブ34が、上記の第1インナーばね35の弾性力を受けて、ピンテール6を嵌合させる前の位置に押し戻される。なお、ガイドロッド13、コイルばねB、B2及びねじりばねB1は、本発明の連動機構の一例である。
その後、作業者は、上記のピンテール排出操作レバー14を指で引く。これにより、ピン40の後端部と上記の係止孔との係止状態を解除する。これに伴って、第2インナーばね42の弾性力によって、ピン40が、上記の係止位置から前後方向Xの前方側へ押される。このとき、ピン40の先端部41は、インナースリーブ34内に突出するように付勢される。このため、先端部41は、インナースリーブ34内に残されたピンテール6を、図5に示す如く、インナースリーブ34内から該インナースリーブ34の前方に排出する。
インナースリーブ34の前方にピンテール6を排出するときは、上記のように、一対の前面蓋22、22が、アウタースリーブ33の前方を閉塞した上で開放位置P2へ動くことが規制される。このため、一対の前面蓋22、22によって、アウタースリーブ33の前方に対応するピンテール回収部21の前面を閉塞する。これにより、ピンテール6は、インナースリーブ34の前方に排出されるときに、ピンテール回収部21の外部に飛び出すことが防がれて、該ピンテール回収部21の内部空間Sに回収される。本実施形態では、内部空間Sに回収されたピンテール6が、上記のピンテール排出路26を経て、回収袋に回収される。
<本実施形態の効果>
本実施形態では、上述したように、ピンテール回収カバー20は、上部ハウジング11の先端に嵌められた減速機構収容筒31の先端部に外装されている。このため、ピンテール6を、アウタースリーブ33やインナースリーブ34を保持する上部ハウジング11の内部を通過させて回収する必要がない。このため、金属製の上部ハウジング11のサイズアップを必要とせず、電動レンチ1の軽量化を図ることができる。
さらに、トルクセットボルト3の締め付けが完了し、インナースリーブ34の前方にピンテール6を排出するときは、上述したように、ねじりばねB1によって閉鎖位置P1に付勢された上で開放位置P2へ動くことが規制された一対の前面蓋22、22により、ピンテール6が、ピンテール回収部21の外部に飛び出すことを防いで、ピンテール回収部21の内部空間Sに回収される。よって、内部空間Sにピンテール6を確実に回収できる。
また、ピンテール6が、内部空間Sからピンテール回収部21の外部に向けて一対の前面蓋22、22を押して、アウタースリーブ33の先端からピンテール回収部21の外部へ飛び出そうとする場合であっても、一対の前面蓋22、22は、ねじりばねB1によって、閉塞位置P1(アウタースリーブ33の前方を閉塞する位置)に配された上に、ロック位置L1にあるスライド枠24により、開放位置P2へ動くことが規制される。これにより、アウタースリーブ33の前方が開放されることを防ぎ、該前方からピンテール回収部21の外部にピンテール6が飛び出すことを防止できる。
さらに、上述したように、一対の前面蓋22、22は、アウタースリーブ33の前方を、左右に分割して両開き状態で開放可能とした。このため、前面蓋を、左右に分割せずに、例えば1枚の板体によって構成した場合に比べて、アウタースリーブ33の前方に対応するピンテール回収部21の前面を開放するために、該ピンテール回収部21の前面に対する前面蓋22の開閉角度を小さくすることが可能になる。これにより、ピンテール回収部21の前面を開放するために、一対の前面蓋22、22を開閉させる操作が容易になる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において構成の一部を適宜変更して実施できる。例えば、上述した実施形態とは異なり、上記のアウタースリーブ33の前方を、上下に分割して両開き状態で開放可能となるように、一対の前面蓋をピンテール回収部21の前端に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、トルクセットボルト3の締め付けを行うときには、作業者は、手でコイルばねBの付勢力に抗し、ガイドロッド案内部23を前後方向Xの後方側へスライドさせたが、これに限定されない。例えば、電動レンチに、モータによって駆動されてガイドロッド案内部23を前後方向Xへスライドさせる機構を設け、該機構により、コイルばねBの付勢力に抗してガイドロッド案内部23をスライドさせるようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態では、アウタースリーブ33が一対の前面蓋22、22を押すことにより、該一対の前面蓋22、22を閉塞位置P1から開放位置P2に移動可動としたが、これに限定されない。例えば、ガイドロッド案内部23を前後方向Xの前方側へスライド操作することに連動させた一対の前面蓋22、22の開閉制御装置を設け、該開閉制御装置によって、一対の前面蓋22、22を、閉塞位置P1と開放位置P2との間で開閉するようにしてもよい。
1・・電動レンチ、3・・トルクセットボルト、5・・ナット、6・・ピンテール、13・・ガイドロッド、20・・ピンテール回収カバー、21・・ピンテール回収部、22・・前面蓋、24・・スライド枠、33・・アウタースリーブ、34・・インナースリーブ、B、B2・・コイルばね、B1・・ねじりばね、L1・・スライド枠のロック位置、L2・・スライド枠のロック解除位置、P1・・前面蓋の閉塞位置、P2・・前面蓋の開放位置、P3・・ピンテール回収部の前進位置、P4・・ピンテール回収部の後退位置

Claims (4)

  1. ボルトに設けたピンテールに嵌合するインナースリーブと、該インナースリーブの外側で同軸に配置され、前記ボルトに螺合するナットに嵌合するアウタースリーブと、を備え、前記ボルトの締付完了に伴って破断した前記ピンテールを前記インナースリーブの前方へ排出するボルト締付装置の先端部に取り付けられ、該排出されたピンテールを回収するピンテール回収装置であって、
    前記アウタースリーブの外側を非接触で覆い、前記排出されたピンテールを収容可能な回収部と、
    前記回収部の前端に設けられ、前記アウタースリーブの前方を開放して該アウタースリーブの前記ナットへの嵌合を許容する開放位置と、前記前方を閉塞する閉塞位置との間で開閉動作可能な扉体と、
    前記閉塞位置の扉体と当接して該扉体の開動作を規制するロック位置と、前記扉体から離れて該扉体の開動作を許容するロック解除位置との間で移動操作可能なロック部材と、
    前記アウタースリーブが前記ナットから離間する動作に連動して前記扉体を前記開放位置から前記閉鎖位置へ閉動作させると共に、前記ロック部材を前記ロック位置へ移動させる連動機構と、を設けて、
    前記ロック部材を前記ロック解除位置へ移動操作することで、前記扉体の前記開放位置への開動作を許容して前記ボルトの締付を可能とする一方、前記ボルトの締付完了時には、前記連動機構によって前記扉体が前記閉動作して前記ロック部材が前記ロック位置へ移動し、前記回収部内に前記ピンテールを回収可能とすることを特徴とするピンテール回収装置。
  2. 前記扉体を前記回収部の前端に蝶着して前記アウタースリーブの前方へ開動作するように設けて、
    前記連動機構を、
    前記回収部を、前記アウタースリーブの先端よりも前進する前進位置と、該先端より後退する後退位置との間をスライド可能に支持すると共に、前記ロック部材を、前記ロック位置となる前方位置と、前記ロック解除位置となる後方位置との間でスライド可能に支持するガイド部材と、
    前記回収部を前記前進位置へ付勢する第1の付勢手段と、
    前記扉体を前記閉塞位置へ付勢する第2の付勢手段と、
    前記回収部との間に設けられて前記ロック部材を前記前方位置へ付勢する第3の付勢手段と、から形成して、
    前記ロック部材を前記後方位置へスライドさせて前記扉体の開動作を許容する操作により、前記第3の付勢手段を介して前記回収部を前記後退位置へスライドさせて、前記アウタースリーブに当接した前記扉体の前記開放位置への開動作を許容して前記アウタースリーブが前記ナットに嵌合可能とする一方、前記ボルトの締付完了時には、前記第1の付勢手段によって前記回収部が前記前進位置へスライドすることで、前記アウタースリーブとの当接が解除された前記扉体が前記第2の付勢手段によって前記閉塞位置へ閉動作すると共に、前記第3の付勢手段によって前記ロック部材が前記前方位置へスライドして、前記ピンテールを前記回収部内に回収可能とすることを特徴とする請求項1に記載のピンテール回収装置。
  3. 前記扉体は左右又は上下に分割して一対設けられることを特徴とする請求項2に記載のピンテール回収装置。
  4. 先端部に、ボルトに設けたピンテールに嵌合するインナースリーブと、該インナースリーブの外側で同軸に配置され、前記ボルトに螺合するナットに嵌合するアウタースリーブと、を備えるボルト締付装置であって、
    請求項1ないし3のいずれかに記載のピンテール回収装置を取り付けたことを特徴とするボルト締付装置。
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