JP2011183294A - 脱硫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させて除去する脱硫装置において、脱硫塔内に充填されている脱硫剤がガス吸着に利用される割合を高め、これによって、ガス吸着効率を低下させることなしに、脱硫剤の交換回数を減らすことのできる脱硫装置を提案する。
【解決手段】脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるガス出口側の前記脱硫塔の内周壁側の領域及び、当該脱硫剤充填部におけるガス入口側とガス出口側との中間部の前記脱硫塔の内周壁側の領域にそれぞれリング状に充填される脱硫剤と、前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤とを互いに形状の異なる脱硫剤とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、下水、し尿、各種産業排水などの処理工程などで発生する消化ガス中の硫化物含有ガス、例えば、硫化水素を除去する装置に関し、特に、脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させて除去する脱硫装置に関する。
下水、し尿、各種産業排水などの処理工程などで発生する消化ガス中の硫化物含有ガス、例えば、硫化水素を除去する装置に関しては従来から種々の提案がされている(特許文献1、2)。
脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させて除去する脱硫装置、例えば、乾式の脱硫装置の場合、脱硫塔内における硫化物含有ガスの流動に偏流が生じ、脱硫塔に充填した脱硫剤が十分に使用されないうちにガス吸着率が低下し、脱硫剤全体を入れ替え、交換する必要が生じることがある。
これを図3を用いて説明すると次のようになる。
脱硫塔21に充填された脱硫剤12と脱硫塔21の内周壁との間に生じる空隙の方が、一般的に、脱硫剤12同士の間に形成される空隙よりも大きいため、脱硫塔21内に流入したガスの流れが図3(a)に符号Aで示すように脱硫塔1の内周壁側に偏在し、ここにガスの流れができてしまうことがある。
このようになると、図3(b)に示すように、脱硫塔21内に均一に充填されている脱硫剤12の外周側部分(脱硫塔1の内周壁近傍側部分)12bのみが硫化水素ガスと反応し(硫化水素ガスを吸着し)、脱硫剤12の中心側部分12aは未反応のまま残ることになる。そして、ガスの流れは図3(a)に符号Aで示すように脱硫塔1の内周壁側に偏在したままなので、この状態ではガス吸着率が低下し続けることになる。そこで、脱硫剤12の中心側部分12aは未反応のまま残っているにもかかわらず、脱硫剤12全体を入れ替え、交換しなければならなくなる。
また、脱硫剤12の形状がペレット状である場合、脱硫剤12同士の間に均一な空隙が形成・保持されるようにして脱硫剤12を脱硫塔21内に充填することが難しいため、図3(a)に矢印Bで示すようにガスの通り道が形成されてしまうことがある。このようになってしまった場合には、矢印Bで示すガスの通り道近辺の脱硫剤のみが硫化水素ガスと反応し(硫化水素ガスを吸着し)、他の箇所の脱硫剤は未反応のまま残り、一方で、ガスの流れが符号Bで示す箇所に偏在したままなのでガス吸着率が低下し続けることになる。この場合にも、脱硫剤12全体を入れ替え、交換しなければならなくなる。
更に、ガス入口8から矢印10のように入り、ガス出口9から矢印11で示すように排出されて行くガスの流動は、圧力や方向が画一化していることから、図3(a)に矢印Cで示すように特定の方向でのみ吸着が進み、他の方向ではガス吸着が行われない、という事態も生じえる。
このような事情から、脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させて除去する脱硫装置、例えば、乾式の脱硫装置の場合、脱硫塔内に充填された脱硫剤の30%程度しかガス吸着に利用されず、頻繁に脱硫剤全体の交換を行う必要があるための交換作業と、管理コストが高くなるという問題があった。
特開平9−262429号公報 特開2005−58841号公報
この発明は、脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させて除去する脱硫装置において、脱硫塔内に充填されている脱硫剤がガス吸着に利用される割合を高め、これによって、ガス吸着効率を低下させることなしに、脱硫剤の交換回数を減らすことのできる脱硫装置を提案することを目的にしている。
本願の請求項1記載の発明は、
脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させる脱硫装置において、
前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるガス出口側の前記脱硫塔の内周壁側の領域及び、当該脱硫剤充填部におけるガス入口側とガス出口側との中間部の前記脱硫塔の内周壁側の領域とにそれぞれリング状に充填される脱硫剤と、前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤とを互いに形状の異なる脱硫剤とした
ことを特徴とする脱硫装置である。
本願の請求項2記載の発明は、
前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるガス出口側の前記脱硫塔の内周壁側の領域及び、当該脱硫剤充填部におけるガス入口側とガス出口側との中間部の前記脱硫塔の内周壁側の領域とにそれぞれリング状に充填される脱硫剤の形状が粒状で、前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤の形状が円柱状である
ことを特徴とする請求項1記載の脱硫装置である。
本願の請求項3記載の発明は、
前記円柱状の脱硫剤が直径9〜13mm、長手方向の長さが直径の0.9〜3倍の円柱状体である
ことを特徴とする請求項2記載の脱硫装置である。
本願の請求項4記載の発明は、
前記粒状の脱硫剤が前記円柱状の脱硫剤の直径の0.5倍の直径を有する球体である
ことを特徴とする請求項3記載の脱硫装置である。
この発明によれば、脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させて除去する脱硫装置において、脱硫塔内に充填されている脱硫剤がガス吸着に利用される割合を高め、これによって、ガス吸着効率を低下させることなしに、脱硫剤の交換回数を減らすことができる。
この発明の脱硫装置の脱硫塔内に充填される脱硫剤の充填状態を説明する図であって、(a)は断面図、(b)は平面図である。 (a)、(b)は、それぞれ、互いに形状を異にする脱硫剤の一例をあらわす図。 (a)は、従来の脱硫装置の脱硫塔内をガスが流動する状態を説明する断面図、(b)は、ガス吸着が行われた後の従来の脱硫装置の脱硫塔内に充填されている脱硫剤の状態を説明する平面図。
本発明の脱硫装置は、脱硫剤を収容している脱硫塔1(図1(a))内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させるものである。
本発明の脱硫装置では、脱硫塔1(図1(a))内の脱硫剤充填部におけるガス出口9側の脱硫塔1の内周壁側の領域4(図1(a))及び、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫塔1の内周壁側の領域5(図1(a))とにそれぞれリング状に充填される脱硫剤3の形状と、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤2の形状とが互いに異なるようにしている。
このようにすることによって、脱硫塔1内に充填されている脱硫剤内をガス入口8側からガス出口9側に向けて流動するガスが、脱硫塔1内に充填されているより多くの脱硫剤に接触して効率よく吸着されるようにガスの流れに偏流を生じさせ、脱硫塔1内に充填されている脱硫剤がガス吸着に利用される割合を高め、ガス吸着効率を低下させることなしに、脱硫剤の交換回数を減らすことを可能にしたものである。
すなわち、本発明は、従来の脱硫装置に採用されている従来の脱硫塔の中に充填される脱粒剤を従来の脱粒剤と同様の材質、同様の製造方法によって製造するものであるが、本発明特有の形状に製造し、前述したように、脱硫塔内の特定の箇所に、特定の形状を有する脱粒剤を充填することにより、脱硫装置における硫化物含有ガス吸着の効率を向上させ、また、脱硫塔内に充填されて使用される脱硫剤を従来よりも長期間にわたって使用できるようにした、いわば、脱硫剤の延命を図れるようにしたものである。
図1、図2を用いて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は、この発明の脱硫装置の脱硫塔内に充填される脱硫剤の充填状態を説明する図であって、(a)は断面図、(b)は平面図である。
本発明の脱硫装置では、図1(a)、(b)図示のように、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス出口9側の脱硫塔1の内周壁側の領域4及び、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫塔1の内周壁側の領域5とに、それぞれ、リング状に脱硫剤3が充填される。
また、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるその他の領域には脱硫剤2が充填される。
なお、図1(a)、(b)図示の実施例では、断面が円形の円筒状の脱硫塔1内に脱硫剤2、3が充填される状態を説明しているが、脱硫塔1の形状、構造は、図示の形状・構造に限定されるものではない。例えば、断面が四角形等の、断面が矩形(多角形状)の脱硫塔であってもよい。
すなわち、本発明において「リング状に脱硫剤3が充填される」とは、脱硫塔1の断面形状を問わず、図1(a)において符号4であらわされる「脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス出口9側の脱硫塔1の内周壁側の領域」及び、「図1(a)において符号5であらわされる脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫塔1の内周壁側の領域」において、脱硫塔1の内周壁面に沿って、周状に、脱硫剤3が充填されることを意味するものである。
また、図1(a)、(b)図示の実施例では、ガス入口8が円筒状の脱硫塔1の中心軸の位置で中心軸が延びる方向に配置され、ガス出口9が円筒状の脱硫塔1の中心軸に直交する方向に配置されているが、ガス入口8、ガス出口9の配置箇所、形状・構造、等もこれらに限られるものではない。本発明は、従来の脱硫装置に採用されている従来の脱硫塔の中に充填される脱粒剤を従来の脱粒剤と同様の材質、同様の製造方法によって製造するものであるが、本発明特有の形状に製造し、脱硫塔1内の特定の箇所に、特定の形状を有する脱粒剤を充填することにより、脱硫装置における硫化物含有ガス吸着の効率を向上させ、また、脱硫塔内に充填されて使用される脱硫剤を従来よりも長期間にわたって使用できるようにする、いわば、脱硫剤の延命を図れるようにするものである。そこで、脱硫塔1におけるガス入口8、ガス出口9の配置箇所、形状・構造、等は、従来の脱硫装置、脱硫塔に採用されている種々のものを採用できる。
本発の脱硫装置においては、脱硫剤3と、脱硫剤2とは互いに形状が異なっている。
互いに形状が異なる脱硫剤2、3としては、例えば、図2(a)、(b)図示の形状のものを採用することができる。
すなわち、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス出口9側の脱硫塔1の内周壁側の領域4及び、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫塔1の内周壁側の領域5とに、それぞれ、リング状に充填される脱硫剤3は、図2(b)に例示されるように粒状の脱硫剤とした。
また、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤2は、図2(a)に例示されるように円柱状とした。
円柱状の脱硫剤2は、直径R1が9〜13mm、長手方向の長さLが直径R1の0.9〜3倍の円柱状体にすることができる。
また、粒状の脱硫剤3は、円柱状の脱硫剤2の直径R1の0.5倍の直径R2を有する球体にすることができる。
本発明においては、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス出口9側の脱硫塔1の内周壁側の領域4及び、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫塔1の内周壁側の領域5とに、それぞれ、リング状に充填される脱硫剤3と、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤2とを、前述したようにそれぞれ形状の異なるものにしている。これによって、脱硫塔1内に充填されている脱硫剤内をガス入口8側からガス出口9側に向けて流動するガスが、脱硫塔1内に充填されているより多くの脱硫剤に接触して効率よく吸着されるようにガスの流れに偏流を生じさせるものである。
そこで、前記のようにそれぞれ形状が異なる脱硫剤2、3は、従来の乾式の脱硫装置に使用されていた充填剤と同じ材料を用い、形状のみを前記に特定したものとするだけで、従来の充填剤と同様にして製造したものを使用できる。
前述したような脱硫剤2、3の脱硫塔1への充填は、例えば、次のようにして行うことができる。
まず、脱硫塔1の半分の容量程度に相当する量の脱硫剤2を従来と同様の要領で脱硫塔1内に充填する。その後、脱硫塔1の半分程度にまで充填されている脱硫剤2の上面側における脱硫塔1の内周壁側の領域部分を脱硫塔1の中心側に寄せ、図1に符号5で示すリング状の領域を形成する。そして、この形成されたリング状の領域5に脱硫剤3を装入する。引き続いて、脱硫塔1の半分の容量程度に相当する量の脱硫剤2を脱硫塔1内に充填する。その後、脱硫塔1に充填された脱硫剤2の上面側における脱硫塔1の内周壁側の領域部分を脱硫塔1の中心側に寄せ、図1に符号4で示すリング状の領域を形成する。そして、この形成されたリング状の領域4に脱硫剤3を装入する。
本発明の脱硫装置の有効性を検証したところ次のようであった。
従来から使用されているペレット状の脱硫剤12のみが充填されている従来の脱硫塔21が採用されている従来の脱硫装置(図3)の場合、検証開始後52日経過した時点で、図3(a)に符号12bで示す脱硫塔21の内周壁側の領域では、脱硫剤12が硫化水素ガスと反応し(硫化水素ガスを吸着し)て黒色になり、符号12aで示す他の箇所の脱硫剤12は未反応のままであった。そして、この時点以降、ガス吸着率は低下するのみであった。
検証開始後52日経過した後、脱硫塔21内の脱硫剤充填部におけるガス入口8側(図3(a)中、下側)の脱硫剤12、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫剤12、脱硫剤充填部におけるガスで出口9側(図3(a)中、上側)の脱硫剤12について蛍光X線による分析を行って硫黄(S)分の割合を分析した。
いずれの箇所においても脱硫剤12の硫黄(S)分含有量は、図3(b)に符号12bで示す脱硫塔21の内周壁側の領域における脱硫剤の硫黄(S)分含有量の方が、符号12aで示す他の箇所における脱硫剤の硫黄(S)分含有量より高かった。
このことから、脱硫塔1内におけるガスの流動が図3(a)に矢印Aで示すように偏在していると認められた。
一方、前述した従来の脱硫装置に使用した脱硫剤12と同一の材質で、形状のみが円柱状、粒状に形成されている脱硫剤を用いた本発明の脱硫装置について、同様にして検証を行った。
円柱状の脱硫剤2として直径R1が11mm、長手方向の長さLが10〜30mm(平均20mm)の円柱状体、粒状の脱硫剤3として直径R2が5mmの球体を使用した。このような円柱状の脱硫剤2、粒状の脱硫剤3を前記従来の脱硫装置に採用されていた脱硫塔21と同一の形状、構造、容量の脱硫塔1に図1(a)図示のように充填して本発明の脱硫装置を準備し、前記の従来の脱硫装置と同様にして検証を行った。
この本発明の脱硫装置では、ガス吸着率は、比較した従来の脱硫装置より一貫して高く、検証開始後52日経過した時点のガス吸着率も比較した従来の脱硫装置より高かった。そして、検証開始後73日経過した時点のガス吸着率が、比較した従来の脱硫装置の検証開始後52日経過した時点のガス吸着率と同等になった。
この時点で、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス入口8側(図1(a)中、下側)の脱硫剤2、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫剤2、3、脱硫剤充填部におけるガスで出口9側(図1(a)中、上側)の脱硫剤2、3について蛍光X線による分析を行って硫黄(S)分の割合を分析した。
脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス入口8側(図1(a)中、下側)では、脱硫塔1の内周壁側の領域における脱硫剤2の硫黄(S)分含有量の方が、中心側の領域における脱硫剤2の硫黄(S)分含有量より高かった。
脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部では、中心側の領域における脱硫剤2の硫黄(S)分含有量の方が、脱硫塔1の内周壁側の領域における脱硫剤3の硫黄(S)分含有量より高かった。
また、脱硫剤充填部におけるガスで出口9側(図1(a)中、上側)においても、中心側の領域における脱硫剤2の硫黄(S)分含有量の方が、脱硫塔1の内周壁側の領域における脱硫剤3の硫黄(S)分含有量より高かった。
図1(a)、(b)図示のように、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス出口9側の脱硫塔1の内周壁側の領域4及び、脱硫剤充填部におけるガス入口8側とガス出口9側との中間部の脱硫塔1の内周壁側の領域5とに、それぞれ、リング状に脱硫剤3を、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に脱硫剤2を充填し、脱硫剤3と脱硫剤2との形状が互いに異なる(脱硫剤2は円柱状体、脱硫剤3は球体)ようにすることによって、脱硫塔1内の脱硫剤充填部におけるガス入口8側(図1(a)中、下側)から、中間部に向かう間で、脱硫塔1の内周壁に沿って上昇し始めたガス流が、脱硫塔1の中心側に向かうように流動方向を変えたものと思われる。
そして、この結果、脱硫塔1の中心側に充填されていた脱硫剤2が硫化水素ガス吸着に使用される割合が向上したものと認められる。
この検証試験の場合、従来から使用されているペレット状の脱硫剤12のみが充填されている従来の脱硫塔21が採用されている従来の脱硫装置では、ガス吸着率の低下に対応するため、検証開始後52日経過した時点で脱硫剤12の全体を交換することが必要になり、1年では7回の交換作業と、そのためのコストが必要になる。
これに対して、本発明の脱硫装置では、検証開始後73日経過した時点で脱硫剤2、3の全体を交換することになるので、1年では5回の交換作業と、そのためのコストですむ。そこで、従来の脱硫装置に比較して脱粒剤の交換作業を減らし、管理コストの低減を図ることが可能になる。
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態、実施例を説明したが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
1 脱硫塔
2 (円柱状の)脱硫剤
3 (粒状の)脱硫剤
4、5 脱硫塔に充填されている脱硫剤の脱硫塔内周壁側の領域
8 ガス入口
9 ガス出口
12 (ペレット状の)脱硫剤
21 従来の脱硫塔

Claims (4)

  1. 脱硫剤を収容している脱硫塔内に硫化物含有ガスを通過させ、当該硫化物含有ガス中の硫化水素を前記脱硫剤に吸着させる脱硫装置において、
    前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるガス出口側の前記脱硫塔の内周壁側の領域及び、当該脱硫剤充填部におけるガス入口側とガス出口側との中間部の前記脱硫塔の内周壁側の領域とにそれぞれリング状に充填される脱硫剤と、前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤とを、互いに形状の異なる脱硫剤とした
    ことを特徴とする脱硫装置。
  2. 前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるガス出口側の前記脱硫塔の内周壁側の領域及び、当該脱硫剤充填部におけるガス入口側とガス出口側との中間部の前記脱硫塔の内周壁側の領域とにそれぞれリング状に充填される脱硫剤の形状が粒状で、前記脱硫塔内の脱硫剤充填部におけるその他の領域に充填される脱硫剤の形状が円柱状である
    ことを特徴とする請求項1記載の脱硫装置。
  3. 前記円柱状の脱硫剤が直径9〜13mm、長手方向の長さが直径の0.9〜3倍の円柱状体である
    ことを特徴とする請求項2記載の脱硫装置。
  4. 前記粒状の脱硫剤が前記円柱状の脱硫剤の直径の0.5倍の直径を有する球体である
    ことを特徴とする請求項3記載の脱硫装置。
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