JP2019060731A - 汚染水処理設備、及び汚染水処理設備の運用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚染水処理設備のランニングコストの増加を抑制することができる汚染水処理設備、及び汚染水処理設備の運用方法を提供することを目的とする。【解決手段】放射性物質を含有する汚染水を処理する吸着塔3を備える汚染水処理設備100において、吸着塔3は、放射性物質を吸着する吸着材18と、吸着材18を収容する複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dと、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを積層して格納する吸着材容器16とを備え、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dは、吸着材容器16に出し入れ可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、汚染水処理設備、及び汚染水処理設備の運用方法に関する。
汚染水に含有される汚染物質を除去する方法として、汚染物質を吸着可能な吸着材を収容した吸着塔に汚染水を通水させる方法がある(特許文献1等を参照)。
特開2016−131952号公報
吸着材は、ある程度の汚染物質を吸着して除去すると性能が低下する(つまり、十分な吸着性能が発揮され難くなる)。そのため、定期的に吸着材を交換する必要がある。特許文献1のように、吸着材を吸着塔の容器に直接充填する場合、汚染物質を吸着し汚染された吸着材を吸着塔の容器から取り出して回収することは一般的に困難であるため、汚染された吸着材を吸着塔ごと廃棄する必要がある。しかしながら、吸着塔の容器に充填された吸着材には、汚染濃度の分布が生じている可能性がある。例えば、吸着塔の容器に収容された吸着材のうち、上方の吸着材は汚染濃度が高く、下方の吸着材は上方の吸着材で汚染物質が除去されている分、汚染濃度が低くなる。そのため、吸着材を吸着塔ごと廃棄すると、吸着塔の容器に比して非常に高価な吸着材をその機能が最大限に発揮される前に廃棄することとなる。その結果、吸着材の運用効率が低下し、その分、吸着塔を備える汚染水処理設備のランニングコストが増加し得る。
また、吸着塔の上流側にpH緩衝材を収容するpH緩衝塔が設けられている汚染水処理設備がある。一般的に、pH緩衝材は、汚染水のpHをある程度調節すると、十分なpH調節性能が発揮され難くなり硬化する性質を有している。そのため、pH緩衝材をpH緩衝塔の容器に直接充填する場合、硬化したpH緩衝材を取り出して回収することが困難である。従って、pH緩衝材に比して非常に高価なpH緩衝塔の容器をpH緩衝材と共に廃棄することとなり、その分、pH緩衝塔を備える汚染水処理設備のランニングコストが増加し得る。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ランニングコストの増加を抑制することができる汚染水処理設備、及び汚染水処理設備の運用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、放射性物質を含有する汚染水を処理する吸着塔を備える汚染水処理設備において、前記吸着塔は、前記放射性物質を吸着する吸着材と、前記吸着材を収容する複数の吸着材カートリッジと、前記複数の吸着材カートリッジを積層して格納する吸着材容器とを備え、前記複数の吸着材カートリッジは、前記吸着材容器に出し入れ可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ランニングコストの増加を抑制することができる汚染水処理設備、及び汚染水処理設備の運用方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る汚染水処理設備の一構成例を表す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る吸着塔の一構成例を表す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るpH緩衝塔の一構成例を表す概略図である。 比較例に係る吸着塔の一構成例を表す概略図である。 比較例に係るpH緩衝塔の一構成例を表す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る汚染水処理設備の運用方法を説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る汚染水処理設備の運用方法を説明する図である。
<第1実施形態>
(構成)
1.汚染水処理設備
図1は、本実施形態に係る汚染水処理設備の一構成例を表す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に係る汚染水処理設備100は、原子力発電プラント101に接続し、原子力発電プラント101で発生した汚染水を処理するものである。本実施形態に係る汚染水処理設備100は、汚染水タンク1、pH緩衝塔2及び吸着塔3を備えている。
汚染水タンク1は、配管4を介して原子力発電プラント101と接続している。汚染水タンク1は、原子力発電プラント101から配管4を介して導かれた、放射性物質を含有する汚染水を貯留するタンクである。配管4には、制御弁5が設けられている。制御弁5は、原子力発電プラント101から汚染水タンク1に導かれる汚染水の流量を制御(調整)するものである。
pH緩衝塔2は、汚染水配管(第1の汚染水配管)6を介して汚染水タンク1と接続している。pH緩衝塔2は、汚染水タンク1から汚染水配管6を介して流入した汚染水のpHを調節し、吸着塔(吸着材)の機能を向上させる機能を有する装置である。pH緩衝塔2は、吸着塔に対して汚染水の流れ方向の上流側に設けられている。pH緩衝塔2の構成については、後述する。汚染水配管6には、汚染水制御弁(第1の汚染水制御弁)7が設けられている。汚染水制御弁7は、汚染水タンク1からpH緩衝塔2に導かれる汚染水の流量を制御(調整)するものである。
吸着塔(メイン吸着塔)3は、汚染水配管(第2の汚染水配管)8を介してpH緩衝塔2と接続している。吸着塔3は、汚染水(本実施形態では、pH緩衝塔2でpHが調整された汚染水)を浄化処理して処理水を生成する機能を有する装置である。吸着塔3の構成については、後述する。汚染水配管8には、汚染水制御弁(第2の汚染水制御弁)9が設けられている。汚染水制御弁9は、pH緩衝塔2から吸着塔3に導かれる汚染水の流量を制御(調整)するものである。
吸着塔3で生成された処理水は、吸着塔3の出口に接続した処理水配管(メイン処理水配管)10を介して汚染水処理設備100から排出される。処理水配管10には、処理水制御弁(メイン処理水制御弁)11が設けられている。処理水制御弁11は、吸着塔3から汚染水処理設備100の出口(排出口)に流れる処理水の流量を制御(調整)するものである。
本実施形態では、処理水配管10に分岐配管12が設けられている。分岐配管12は、処理水配管10における処理水制御弁11の上流側の部分から分岐し、吸着塔(補助吸着塔)14に接続している。吸着塔(補助吸着塔)14は、吸着塔3で生成された処理水を更に浄化処理する装置である。吸着塔14の構成は、吸着塔3と同様である。分岐配管12には、処理水制御弁(補助処理水制御弁)13が設けられている。処理水制御弁13は、分岐配管12を流れる処理水の流量を制御(調整)するものである。吸着塔14で更に浄化された処理水は、吸着塔14の出口に接続した処理水配管(補助処理水配管)15を介して汚染水処理設備100から排出される。なお、本実施形態では、補助吸着塔として吸着塔14を1つ設けた場合を例に挙げて説明したが、補助吸着塔の数は1つに限定されず、2つ以上の補助吸着塔を設ける構成としても良い。
2.吸着塔
図2は、本実施形態に係る吸着塔の一構成例を表す概略図である。
図2に示すように、本実施形態に係る吸着塔3は、吸着材容器16、吸着材カートリッジ17及び吸着材18を備えている。
吸着材容器16は、吸着塔3の外壁を構成する容器である。本実施形態では、吸着材容器16の入口側(汚染水が流入する側)の端部16Aは、開閉可能に構成されている。
吸着材カートリッジ17は、吸着材18を収容する容器である。吸着材カートリッジ17は、吸着材容器16の内部に格納されている。本実施形態では、吸着材カートリッジ17の上部は開口構造、底面は網目構造、側面はシールド構造に形成されている。
本実施形態では、4つの吸着材カートリッジ17が吸着材容器16の内部に積層して格納されている。以下、吸着材容器16の内部に積層して格納された複数の吸着材カートリッジ17を吸着材容器16の入口側から出口側(汚染水が流出する側)に向かって吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dと適宜称する。
複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dは、吸着材容器16の入口側の端部16Aを介して吸着材容器16に出し入れ可能に構成されている。複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを吸着材容器16に入れる(格納する)場合、吸着材容器16の入口側の端部16Aを開けて、吸着材カートリッジ17Dをワイヤ等で吊り上げて吸着材容器16の内部に導入して設置する。続いて、吸着材カートリッジ17Cをワイヤ等で吊り上げて、吸着材容器16の内部に導入し、吸着材カートリッジ17Dの上部に積層させて設置する。以下、同様の手順で、吸着材カートリッジ17A,17Bを吸着材容器16の内部に導入し、積層させて設置する。複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを吸着材容器16から取り出す場合、吸着材容器16の入口側の端部16Aを開けて、吸着材カートリッジ17Aをワイヤ等で吊り上げて吸着材容器16から取り出す。以下、同様の手順で、吸着材カートリッジ17B,17C,17Dを吸着材容器16から取り出す。
吸着材18は、汚染水に含有される特定の汚染物質(本実施形態では、放射性物質)を吸着して捕捉する機能を有するものである。本実施形態では、吸着材18が複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dにそれぞれ充填されている。
本実施形態では、吸着材カートリッジ17Aに圧力計22が設けられている。圧力計22は、吸着材カートリッジ17Aにおける圧力損失を計測するものである。なお、本実施形態では、吸着材カートリッジ17Aに圧力計22を設けた構成を例に挙げて説明したが、吸着材カートリッジ17Aに加えて、吸着材カートリッジ17B,17C,17Dに圧力計22を設ける構成としても良い。
本実施形態では、吸着材容器16の出口に濃度計23が設けられている。濃度計23は、吸着材カートリッジ17を流通した汚染水(つまり、吸着塔3で生成された処理水)の汚染濃度を計測するものである。
3.pH緩衝塔
図3は、本実施形態に係るpH緩衝塔の一構成例を表す概略図である。
図3に示すように、本実施形態に係るpH緩衝塔2は、緩衝材容器19、緩衝材カートリッジ20及びpH緩衝材21を備えている。
緩衝材容器19は、pH緩衝塔2の外壁を構成する容器である。緩衝材容器19の構造は、吸着材容器16の構造と同様である。
緩衝材カートリッジ20は、pH緩衝材21を収容する容器である。緩衝材カートリッジ20は、緩衝材容器19の内部に格納されている。緩衝材カートリッジ20の構造は、吸着材カートリッジ17と同様である。
本実施形態では、4つの緩衝材カートリッジ20が緩衝材容器19の内部に積層して格納されている。以下、緩衝材容器19の内部に積層して格納された複数の緩衝材カートリッジ20を緩衝材容器19の入口側から出口側(汚染水が流出する側)に向かって緩衝材カートリッジ20A,20B,20C,20Dと適宜称する。
複数の緩衝材カートリッジ20A,20B,20C,20Dは、緩衝材容器19の入口側の端部19Aを介して緩衝材容器19に出し入れ可能に構成されている。複数の緩衝材カートリッジ20A,20B,20C,20Dを緩衝材容器19に出し入れする手順は、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを吸着材容器16に出し入れする手順と同様である。
pH緩衝材21は、汚染水タンク1から流入した汚染水のpHを調節する機能を有するものである。本実施形態では、pH緩衝材21が複数の緩衝材カートリッジ20A,20B,20C,20Dにそれぞれ充填されている。
(動作)
図1,2に示すように、原子力発電プラント101で発生した汚染水は、配管4を経由して汚染水タンク1に導かれ、汚染水タンク1に貯留される。汚染水タンク1に貯留された汚染水は、汚染水配管6を経由してpH緩衝塔2に導かれる。pH緩衝塔2に導かれた汚染水は、複数の緩衝材カートリッジ20A,20B,20C,20Dを流通しつつ、pH緩衝材21の作用によりpHが調節される。pH緩衝塔2においてpHが調節された汚染水は、汚染水配管8を経由して吸着塔3に導かれる。吸着塔3に導かれた汚染水は、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを流通しつつ、吸着材18の作用により汚染物質が吸着され除去される。吸着塔3において汚染物質が吸着され除去され汚染水は、処理水配管10を経由して汚染水処理設備100から排出される。
(効果)
(1)図4は、比較例に係る吸着塔の一構成例を表す概略図である。図4に示すように、比較例に係る吸着塔Aは、吸着材容器Bの内部に吸着材Cが直接充填されている。つまり、比較例に係る吸着塔Aは、本実施形態に係る吸着塔のように吸着材カートリッジを備えていない。汚染水処理設備の運用後、吸着材Cは除染能力が低下し、汚染物質によりある程度汚染されている。そのため、比較例に係る吸着塔Aでは、吸着材Cを吸着材容器Bから取り出すことが困難である。従って、比較例に係る吸着塔Aでは、吸着材Cを吸着材容器Bごと廃棄する必要がある。このとき、吸着材Cには汚染濃度の分布が生じており、吸着材Cの一部はその能力を十分に発揮することなく廃棄されてしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態に係る汚染水処理設備100が備える吸着塔3は、吸着材18を複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dに収容し、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを吸着材容器16に出し入れ可能に積層して格納して構成されている。そのため、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを吸着材容器16から取り出すことで、吸着材18を吸着塔3から取り出して交換することができる。これにより、吸着材容器16に格納された吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dの順番を変更する(例えば、吸着塔3内に収容された吸着材のうち、汚染濃度が高い吸着材18を収容している吸着材カートリッジ17Aと汚染濃度が低い吸着材18を収容している吸着材カートリッジ17Dとを交換する)ことで、吸着塔3の内部に収容された全ての吸着材18の能力を十分に発揮させてから廃棄することができる。これにより、吸着材18の運用効率を向上させることができ、その分、汚染水処理設備100のランニングコストの増加を抑制することができる。
(2)図5は、比較例に係るpH緩衝塔の一構成例を表す概略図である。図5に示すように、比較例に係るpH緩衝塔Dは、緩衝材容器Eの内部にpH緩衝材Fが直接充填されている。つまり、比較例に係るpH緩衝塔Dは、本実施形態に係るpH緩衝塔のように緩衝材カートリッジを備えていない。汚染水処理設備の運用後、pH緩衝材Fは性能が低下し、硬化する。そのため、pH緩衝材Fを緩衝材容器Eから取り出すことは困難である。従って、pH緩衝材Fを緩衝材容器Eごと廃棄する必要がある。
これに対し、本実施形態に係る汚染水処理設備100が備えるpH緩衝塔2は、pH緩衝材21を複数の緩衝材カートリッジ20a,20b,20c,20dに収容し、複数の緩衝材カートリッジ20a,20b,20c,20dを緩衝材容器19に出し入れ可能に積層して格納している。そのため、pH緩衝材21を緩衝材カートリッジ20の内部で硬化させることができる。従って、緩衝材カートリッジ20を緩衝材容器19から取り出すことにより、pH緩衝材21をpH緩衝塔2から取り出して交換することができる。これにより、pH緩衝材21に比して非常に高価な緩衝材容器19を継続して利用することができ、その分、汚染水処理設備100のランニングコストの増加を抑制することができる。
(3)本実施形態に係る汚染水処理設備100が備える吸着塔3は、吸着材カートリッジ17Aにおける圧力損失を計測する圧力計22を備えている。一般的に、吸着材18は汚染物質を吸着すると膨張する。そのため、ある程度の汚染物質を吸着すると、吸着材カートリッジ17Aを流通する汚染水の流路が、吸着材18が膨張する分だけ狭まり、これにより吸着材カートリッジ17Aにおいて圧力損失が生じ得る。従って、圧力計22で計測された圧力損失に基づいて、吸着材18を交換する必要があるか否かを判断することができる。例えば、圧力計22で取得された圧力損失が所定の閾値(設定値)未満であれば、吸着材18を交換する必要はないと判断することができる。反対に、圧力計22で計測された圧力損失が所定の閾値以上であれば、吸着材18を交換する必要があると判断することができる。
(4)本実施形態に係る汚染水処理設備100が備える吸着塔3は、吸着材カートリッジ17を流通した汚染水の汚染濃度を計測する濃度計23を備えている。そのため、濃度計23で計測された濃度値に基づいて、吸着材18を交換する必要があるか否かを判断することができる。例えば、濃度計23で計測された濃度値が所定の閾値(設定値)未満であれば、吸着材18を交換する必要はないと判断することができる。反対に、濃度計23で計測された濃度値が所定の閾値以上であれば、吸着材18を交換する必要があると判断することができる。
<第2実施形態>
図6は、本実施形態に係る汚染水処理設備の運用方法を説明する図である。図6において、上記第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態に係る汚染水処理設備の運用方法は、異なる種類の複数の吸着材を同一の吸着塔内で選択的に使用するものである。図6に例示した汚染水処理設備の運用方法では、吸着塔24の吸着材容器16に格納された複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dに異なる種類の吸着材25,26,27,28を充填している。
本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加えて以下の効果が得られる。
本実施形態では、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを吸着材容器16に出し入れ可能に積層して格納して構成された吸着塔を備える汚染水処理設備において、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dに種類の異なる吸着材25,26,27,28を充填し、種類の異なる吸着材25,26,27,28が充填された複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dを同一の吸着材容器16内で選択的に配置し共存させることができる。これにより、吸着塔及び吸着材を柔軟に運用することができ、汚染水処理設備の運用効率を向上させて、ランニングコストの増加を抑制することができる。
<第3実施形態>
図7は、本実施形態に係る汚染水処理設備の運用方法を説明する図である。図7において、上記第1実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態に係る汚染水処理設備の運用方法は、使用済みの吸着材を別種のより汚染度の高い吸着塔へ流用するものである。具体的に、汚染水処理設備の運用後、汚染物質を吸着した使用済みの吸着材のうち、十分に性能を発揮し容量に余裕が無い吸着材(つまり、汚染物質を吸着する余裕がない吸着材)は、吸着材カートリッジごと保管容器に収納して廃棄する。一方、使用済みの吸着材のうち、容量に余裕のある吸着材(つまり、汚染物質を吸着する余裕のある吸着材)は、より汚染度の高い汚染物質(高度汚染物質)を吸着する別種の吸着塔に充填し、他の吸着剤として流用し再利用する。
図7に例示する汚染水処理設備の運用方法では、汚染水処理設備の運用後、複数の吸着材カートリッジ17A,17B,17C,17Dに収容された使用済みの吸着材18のうち、吸着材カートリッジ17Aに収容され、十分に性能を発揮し容量に余裕が無い吸着材18は、吸着材カートリッジ17Aごと保管容器29に収納して廃棄する。一方、使用済みの吸着材18のうち、吸着材カートリッジ17Cに収容され、容量に余裕のある吸着材18は、高度汚染物質を吸着する別種の吸着塔30の吸着材容器31に充填され、他の吸着剤32として再利用される。
本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加えて以下の効果が得られる。
本実施形態では、汚染物質を吸着した使用済みの吸着材のうち、容量に余裕のある吸着材を、高度汚染物質を吸着する他の吸着材として流用し再利用している。そのため、吸着材の運用効率をより向上させることができ、その分、吸着材に関連するコストの増加を抑制することができる。
<その他>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、各実施形態の構成の一部を削除することも可能である。
上述した各実施形態では、吸着材容器16の内部に4つの吸着材カートリッジ17を格納した構成を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明の本質的効果は、汚染水処理設備のランニングコストの増加を抑制することができる吸着塔、pH緩衝塔、及びこれらを備える汚染水処理設備、並びに汚染水処理設備の運用方法を提供することであり、この本質的効果を得る限りにおいては、必ずしも上述した構成に限定されない。吸着材容器16の内部に2つ、3つ又は5つ以上の吸着材カートリッジ17を格納する構成としても良い。
上述した各実施形態では、緩衝材容器19の内部に4つの緩衝材カートリッジ20を格納した構成を例に挙げて説明した。しかしながら、上述した本質的効果を得る限りにおいては、必ずしも上述した構成に限定されない。緩衝材容器19の内部に2つ、3つ又は5つ以上の緩衝材カートリッジ20を格納する構成としても良い。
上述した各実施形態では、汚染水処理設備100が原子力発電プラント101に接続し、原子力発電プラント101で生成された汚染水を処理する構成を例に挙げて説明した。しかしながら、汚染水処理設備100の適用対象は、原子力発電プラント101に限定されず、浄化処理を実施する必要があるもの全般に適用することができ、その場合でも、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 汚染水タンク
3 吸着塔
16 吸着材容器
17A,17B,17C,17D 吸着材カートリッジ
18 吸着材
100 汚染水処理設備

Claims (6)

  1. 放射性物質を含有する汚染水を処理する吸着塔を備える汚染水処理設備において、
    前記吸着塔は、
    前記放射性物質を吸着する吸着材と、
    前記吸着材を収容する複数の吸着材カートリッジと、
    前記複数の吸着材カートリッジを積層して格納する吸着材容器と
    を備え、
    前記複数の吸着材カートリッジは、前記吸着材容器に出し入れ可能に構成されていることを特徴とする汚染水処理設備。
  2. 請求項1に記載の汚染水処理設備において、
    前記吸着塔の上流側に設けられたpH緩衝塔を備え、
    前記pH緩衝塔は、
    前記汚染水のpHを調整するpH緩衝材と、
    前記pH緩衝材を収容する複数の緩衝材カートリッジと、
    前記複数の緩衝材カートリッジを積層して格納する緩衝材容器と
    を備え、
    前記複数の緩衝材カートリッジは、前記緩衝材容器に出し入れ可能に構成されていることを特徴とする汚染水処理設備。
  3. 請求項2に記載の汚染水処理設備において、
    前記吸着材カートリッジ内の圧力損失を計測する圧力計を備えることを特徴とする汚染水処理設備。
  4. 請求項3に記載の汚染水処理設備において、
    前記吸着材カートリッジを流通した汚染水の汚染濃度を計測する濃度計を備えることを特徴とする汚染水処理設備。
  5. 放射性物質を含有する汚染水を処理する吸着塔を備え、
    前記吸着塔は、
    前記放射性物質を吸着する吸着材と、
    前記吸着材を収容する複数の吸着材カートリッジと、
    前記複数の吸着材カートリッジを積層して格納する吸着材容器と
    を備え、
    前記複数の吸着材カートリッジは、前記吸着材容器に出し入れ可能に構成されている汚染水処理設備の運用方法において、
    前記複数の吸着材カートリッジに異なる種類の吸着材を収容させ、
    異なる種類の吸着材を収容した前記複数の吸着材カートリッジを同一の吸着材容器内で選択的に配置することを特徴とする汚染水処理設備の運用方法。
  6. 請求項5に記載の汚染水処理設備の運用方法において、
    前記放射性物質を吸着した吸着材を、前記放射性物質より汚染度が高い放射性物質を吸着する他の吸着材として流用することを特徴とする汚染水処理設備の運用方法。
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