JP2011182833A - 蓄熱体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓄熱体32は、袋体18に収納されて、袋体18の保持部20に保持された加熱媒体の誘電加熱により間接的に加熱される。蓄熱体32は、 第1収容材36に封入され、常温から加熱媒体の沸点の範囲に亘って液状にある第1蓄熱材34と、第2収容材40に封入され、常温から加熱媒体の沸点の範囲内で設定される使用温度範囲に融点がある第2蓄熱材38とを備えている。蓄熱体32は、第2収容材40に封入された第2蓄熱材38が、第1収容材36の内側に第1蓄熱材34と共に封入される。
【選択図】図2
Description
周囲に保持された加熱媒体の誘電加熱により間接的に加熱される蓄熱体であって、
第1の収容材に封入され、常温から加熱媒体の沸点の範囲に亘って液状にある第1の蓄熱材と、
第2の収容材に封入され、常温から加熱媒体の沸点の範囲内で設定される使用温度範囲に融点がある第2の蓄熱材とを備え、
前記第2の収容材に封入された第2の蓄熱材が、前記第1の収容材の内側に第1の蓄熱材と共に封入され、
前記蓄熱材および前記収容材は、無極性分子からなる材料または前記加熱媒体より誘電率が低い材料で形成されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、第2の蓄熱材の相転移による潜熱を使用時に利用できると共に、第2の蓄熱材の周りを囲う液状の第1の蓄熱材によって固化した第2の蓄熱材の硬さを緩衝できる。しかも、蓄熱材および収容材が直接誘電加熱されないので、電子レンジ等の装置によって過剰に加熱されることがない。
請求項2に係る発明によれば、蓄熱材および収容材の誘電率を2.5以下に設定することで、電子レンジ等でのマイクロ波の照射により昇温するほど誘電加熱されない。
請求項3に係る発明によれば、収容材の融点またはガラス転移点を加熱媒体の沸点より高く設定することで、十分な耐熱性を担保し得る。
次に、実施例に係る蓄熱体32の作用について説明する。保温具30は、第2蓄熱材38の融点が使用温度範囲内に設定されているので、第2蓄熱材38が加熱前(常温)の状態で基本的に固体状態にある。保温具30を使用する際は、先ず液状の加熱媒体を袋体18の連通部26から収納空間18aに供給することで、保持部20に加熱媒体を含ませる。このとき、実施例の保温具30は、保持部20の外側が気密性を有する被覆部22で覆われているので、収納空間18aに供給した加熱媒体が被覆部22で阻まれて漏出しない。不織布からなる保持部20は、目付量等の調節によって吸収可能な加熱媒体の量を設定できるので、保持部20に吸収されずに余った加熱媒体を連通部26から排出する。次いで、袋体18の連通部26を開放したまま保持部20に加熱媒体を含ませた保温具30を電子レンジ等の装置で加熱することで、保持部20に保持された加熱媒体に対してマイクロ波が照射され、これにより極性を有する加熱媒体が誘電加熱により発熱する。これに対して、蓄熱体32および袋体18の構成材は、何れも無極性分子からなる材料または低誘電率の材料から構成されているので、マイクロ波の照射によって実質的に自己発熱しない。保温具30は、発熱した加熱媒体によって蓄熱材34,38が間接的に加熱され、固体状態にあった第2蓄熱材38が液体に相転移し、第2蓄熱材38に顕熱だけでなく潜熱としても熱が蓄えられる。保温具30は、誘電加熱により液体から気体に相転移した加熱媒体が保持部20から連通部26を介して外方へ放散し、蓄熱材34,38に熱が十分に蓄えられた時点で保持部20が乾いた状態になる。そして、保温具30は、連通部26を係止手段28で閉じて、保温対象の保温に使用される。
実験1では、以下の条件で作成した実験例1,2および比較例1に係る保温具について、電子レンジで加熱試験を行った。
・実験例1
蓄熱材:パラフィン(WAX-120:日本精蝋製)、融点50℃、誘電率1.2〜2.5
収容材:ポリエチレン製袋、厚さ0.2mm、誘電率2.2〜2.4
保持部:不織布(ポリプロピレン製、目付量200g/m2)、厚さ5mm、誘電率2.0〜2.3
実験例1の保温具は、収容材に蓄熱材100mlを封入した蓄熱体を、袋状に形成した保持部のみからなる袋体の中に収納して構成される。
・実験例2
蓄熱体:ポリエチレン製の板状体(縦5mm、横5mm、厚さ4mm)、誘電率1.7〜2.4
保持部:不織布(ポリプロピレン製、目付量200g/m2)、厚さ5mm、誘電率2.0〜2.3
実験例2の保温具は、蓄熱体を袋状に形成した保持部のみからなる袋体の中に収納して構成される。
・比較例1
蓄熱材:ポリエチレングリコール(PEG-1500:三洋化成製)、融点40℃、誘電率35
収容材:ポリエチレン製袋、厚さ0.2mm、誘電率2.2〜2.4
保持部:不織布(ポリプロピレン製、目付量200g/m2)、厚さ5mm、誘電率2.0〜2.3
比較例1の保温具は、収容材に蓄熱材100mlを封入した蓄熱体を、袋状に形成した保持部のみからなる袋体の中に収納して構成される。
・実験例3
蓄熱材:パラフィン(WAX-120:日本精蝋製)、融点50℃
・比較例2
蓄熱材:ポリエチレングリコール(PEG-1500:三洋化成製)、融点40℃
・比較例3
蓄熱材:水
・比較例4
蓄熱材:ポリビニルアルコールと水とのジェル状混合物
実験例3、比較例2〜4は、ポリプロピレン製容器(厚さ1.0mm、誘電率2.0〜2.3)からなる収容材に、蓄熱材80gを入れて蓄熱体を夫々作成した。
実験3では、以下の条件で作成した実験例4の保温具および比較例5の保温具について、電子レンジで加熱した際の温度変化を検証した。
・実験例4
蓄熱材:パラフィン(WAX-120:日本精蝋製)、融点50℃、誘電率1.2〜2.5
収容材:ポリプロピレン製袋、厚さ0.2mm、誘電率2.0〜2.3
保持部:不織布(ポリプロピレン製、目付量200g/m2)、厚さ5mm、誘電率2.0〜2.3
実験例4の保温具は、収容材に蓄熱材80gを封入した蓄熱体を、袋状に形成した保持部のみからなる袋体の中に収納して構成される。
・比較例5
蓄熱材:ポリエチレングリコール(PEG-1500:三洋化成製)、融点40℃
比較例5は、ポリエチレン製容器(厚さ0.2mm、誘電率2.2〜2.4)からなる収容材に、蓄熱材80gを入れて蓄熱体を作成し、この蓄熱体を実験例4と同じ保持部からなる袋体に収納して構成される。
前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更することもできる。
(1)保温具は、複数の蓄熱体を保持体に収納する構成や、蓄熱材を封入した収容材に保持体を貼り付ける構成等も採用できる。
(2)保温具は、蓄熱体の周りを保持部で全部覆う構成に限定されず、蓄熱体の周りの一部に保持部が配置される構成も採用できる。
(3)収容材として、薄肉のフィルムからなる袋状物を挙げたが、合成樹脂板からなるハードケースであってもよい。
(4)蓄熱体は、第1収容材に1つの内包体を封入したが、複数の内包体を封入してもよい。
Claims (3)
- 周囲に保持された加熱媒体の誘電加熱により間接的に加熱される蓄熱体であって、
第1の収容材に封入され、常温から加熱媒体の沸点の範囲に亘って液状にある第1の蓄熱材と、
第2の収容材に封入され、常温から加熱媒体の沸点の範囲内で設定される使用温度範囲に融点がある第2の蓄熱材とを備え、
前記第2の収容材に封入された第2の蓄熱材が、前記第1の収容材の内側に第1の蓄熱材と共に封入され、
前記蓄熱材および前記収容材は、無極性分子からなる材料または前記加熱媒体より誘電率が低い材料で形成される
ことを特徴とする蓄熱体。 - 前記蓄熱材および前記収容材は、誘電率が2.5以下の材料で形成される請求項1記載の蓄熱体。
- 前記収容材は、前記加熱媒体の沸点より融点またはガラス転移点が高い耐熱性を有している請求項1または2記載の蓄熱体。
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JP2001091175A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-06 | Matsushita Electric Works Ltd | マイクロ波加熱可能潜熱蓄熱体 |
JP2008206955A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-09-11 | Maruya:Kk | 蓄熱体 |
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