JP3011891B2 - 加熱保温容器、加熱保温装置付きウエットティッシュ包装体、加温材及び吸水性部材 - Google Patents

加熱保温容器、加熱保温装置付きウエットティッシュ包装体、加温材及び吸水性部材

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JP3011891B2
JP3011891B2 JP8312789A JP31278996A JP3011891B2 JP 3011891 B2 JP3011891 B2 JP 3011891B2 JP 8312789 A JP8312789 A JP 8312789A JP 31278996 A JP31278996 A JP 31278996A JP 3011891 B2 JP3011891 B2 JP 3011891B2
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菊夫 山田
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中村 興司
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K10/00Body-drying implements; Toilet paper; Holders therefor
    • A47K10/24Towel dispensers, e.g. for piled-up or folded textile towels; Toilet-paper dispensers; Dispensers for piled-up or folded textile towels provided or not with devices for taking-up soiled towels as far as not mechanically driven
    • A47K10/32Dispensers for paper towels or toilet-paper
    • A47K2010/3266Wet wipes
    • A47K2010/3293Wet wipes combined with wipe warming devices

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱保温容器、加熱
保温装置付きウエットティッシュ包装体、加温材及び吸
水性部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエットティッシュは、手などの汚れの
拭き取りや、赤ちゃんのおしり拭き等に便利なため、こ
れらの用途に多く用いられている。しかしながら、ウエ
ットティッシュには消毒用アルコール等の液状薬剤が含
浸されているため、特に赤ちゃんのおしりを拭く時は冷
たい感じがして、不快感を催すものであった。また、ウ
エットティッシュを冬場に使う時は、手を拭く場合でも
その冷たい感触から不快感を催すことは避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はウエットテ
ィッシュを温めることによって上記した不具合を解消す
ることを考え種々検討した。その結果、ウエットティッ
シュ包装体を直接、既存の加熱器で加熱すると加熱過多
になり、薬剤の蒸発等の問題を生じて適当でないことが
判った。
【0004】また、一般に、加熱と共に保温ができる既
存の加熱保温器は上記した過加熱の問題がある他に、加
熱保温器自体の価格が高価であるという問題があり、ウ
エットティッシュ包装体の加熱保温には到底適用できな
いことが判明した。
【0005】そこで本発明者は更に検討を重ねた結果、
例えば水を電子レンジで加熱し、その高温に加熱された
加熱水を熱媒として用いれば、ウエットティッシュを適
度な温度に加温できるという知見が得られ、更にはこの
ような熱媒を封入した加温材を断熱性容器内に取り付け
ることにより、該容器内に入れたウエットティッシュ包
装体を長時間にわたって加熱保温できるという知見が得
られた。
【0006】しかしながら、水を封入したものを電子レ
ンジで加熱する場合、加熱時間を長くとると水封入体内
圧が上昇して高くなってしまう虞れがあった。そこで、
本発明者は、所定の内圧を超えることのないような構造
の加温材を提供すべく更に検討を重ねた。その結果、水
封入体の一部を開口し易い構造とし、該易開口部の材料
強度を調節することにより、水封入体が所定内圧を超え
ないようにできるという知見が得られた。
【0007】本発明はこれらの知見に基づき完成された
ものであって、簡単な構造によりウエットティッシュ包
装体等の内容物を適当な温度に加熱できると共に長時間
保温状態に維持することができ、しかも低コストで済む
加熱保温容器であり、加熱媒体を封入した加温材が所定
内圧を超えないように構成された熱保温容器を提供する
ことを目的とする。
【0008】また本発明は上記した加熱保温容器とウエ
ットティッシュ包装体を組み合わせてなる、手軽に使用
可能な加熱保温装置付きウエットティッシュ包装体を提
供することを目的とする。
【0009】更に本発明は簡単な構造で低コストにより
容器内容物を加熱することができると共に、所定内圧を
超えないように構成された加温材を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)電子レンジ加熱に適用される加熱保温容器であっ
て、断熱性を有する容器の内面に、容器内に収納した内
容物を加熱するための加温材を設けてなり、該加温材
は、袋内に高周波を受けて温度上昇する液状体またはゼ
リー状体を封入してなり、該袋が、プラスチック製シー
ト材を熱融着して袋状に形成されてなるものであり、該
熱融着部分の少なくとも一部は、他の部分よりも剥離容
易な易剥離部として構成されており、該袋内部の圧力が
上昇して所定圧力付近に達した時に上記易剥離部におけ
る表裏のシート材が剥離することにより開口部を形成
し、それによって上記袋の内容物を加温材の外部へ放出
できるように構成されていることを特徴とする加熱保温
容器、 ()容器の内面及び/又は加温材に吸水性部材を設け
てなる上記(1)記載の加熱保温容器、 ()吸水性部材が着脱可能に構成されている上記
(3)記載の加熱保温容器、 ()加温材が着脱可能に構成されている上記(1)〜
)のいずれかに記載の加熱保温容器、 (5)内容物がウエットティッシュ包装体である上記
(1)〜()のいずれかに記載の加熱保温容器、 ()電子レンジ加熱に適用される加熱保温容器であっ
て、断熱性を有する容器の内面に、容器内に収納した内
容物を加熱するための加温材を設けてなり、該加温材
は、袋内に高周波を受けて温度上昇する液状体またはゼ
リー状体を封入してなるものであって、該袋内部の圧力
が上昇して所定圧力付近に達した時に該袋の内容物を加
温材の外部へ放出できるように構成されている加熱保温
容器と、該容器内に収納されたウエットティッシュ包装
体とからなることを特徴とする加熱保温装置付きウエッ
トティッシュ包装体、 ()高周波を受けて温度上昇する液状体またはゼリー
状体を封入している袋が、プラスチック製シート材を熱
融着して袋状に形成されてなるものであり、該熱融着部
分の少なくとも一部は、他の部分よりも剥離容易な易剥
離部として構成されており、該袋内部の圧力が上昇して
所定圧力付近に達した時に上記易剥離部における表裏の
シート材が剥離することにより開口部を形成し、それに
よって上記袋の内容物を加温材の外部へ放出できるよう
に構成されている上記()記載の加熱保温装置付きウ
エットティッシュ包装体、 ()容器の内面及び/又は加温材に吸水性部材を設け
てなる上記()又は()記載の加熱保温装置付きウ
エットティッシュ包装体、 ()吸水性部材が着脱可能に構成されている上記
)記載の加熱保温装置付きウエットティッシュ包装
体、 (10)加温材が着脱可能に構成されている上記(
〜()のいずれかに記載の加熱保温装置付きウエット
ティッシュ包装体、 (11)袋内に高周波を受けて温度上昇する液状体また
はゼリー状体を封入して構成された加温材であって、該
袋が、プラスチック製シート材を熱融着して袋状に形成
されてなるものであり、該熱融着部分の少なくとも一部
は、他の部分よりも剥離容易な易剥離部として構成され
ており、該袋内部の圧力が上昇して所定圧力付近に達し
た時に上記易剥離部における表裏のシート材が剥離する
ことにより開口部を形成し、それによって上記袋の内容
物を加温材の外部へ放出できるように構成されているこ
とを特徴とする加温材、 (12)吸水性部材を設けてなる上記(11)記載の加
温材、 (13)吸水性樹脂を透水性材料に保持して構成したこ
とを特徴とする吸水性部材を要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。尚、便宜上、加熱保温容器に入れる内容物
がウエットティッシュ包装体である場合について以下説
明する。図1、図2は本発明の加熱保温容器の実施例を
示す断面図である。加熱保温容器1は、容器蓋体3と容
器本体4とからなる容器2と、該容器2における容器蓋
体3と容器本体4のうち少なくとも一方の内面に設けた
加温材5と、該加温材5を避けた位置における容器2内
面に設けた吸水性部材6とから構成されてなるものであ
る。
【0012】加温材5及び吸水性部材6は、容器2内に
収納されるウエットティッシュ包装体の収納空間を狭く
しないよう、容器2内面の形状に沿った形状に設けられ
ている。7はウエットティッシュ包装体の収納部であ
る。
【0013】容器2は、電子レンジから放射される高周
波を透過することができ且つ断熱性を有する材料で構成
されており、容器2を電子レンジから取り出した後の容
器2に収納され且つ加熱されたウエットティッシュ包装
体を、長時間にわたり保温できるようになっている。こ
のような容器2としては、例えばポリエチレンやポリプ
ロピレン等の合成樹脂からなる発泡シート成形容器等が
挙げられるが、これらに限られない。
【0014】本発明においては、図3に示すように、容
器2の内面側に断熱材8を設けるようにすることもでき
る。この場合、容器2としては断熱性材料からなるもの
でも非断熱性材料からなるものでも、どちらでもよい。
勿論、上記断熱材8は、電子レンジから放射される高周
波を透過することができるものである。
【0015】加温材5は、高周波を受けて温度上昇する
液状体またはゼリー状体を熱媒として用い、これらの熱
媒を袋等に封入してなるものであり、且つ、内部の圧力
が上昇して所定圧力付近に達した時に袋内の熱媒及び/
又はその蒸気を加温材5の外部へ放出させて逃がすこと
ができるようになっていて、袋の内圧が上記所定圧力付
近を超えることを防止するように構成されている。
【0016】上記液状体またはゼリー状体(以下、熱媒
という)は電子レンジから放射される高周波によって加
熱されるようになっている。上記熱媒としては、水また
は水を含有する液体或いは水を含有するゼリー状体等が
挙げられる。水を含有する液体としては例えば、水に食
塩等の塩類等の固体状物質を溶解したもの等が挙げられ
る。また水を含有するゼリー状体としては例えば、水に
かんてんやゼラチン等のゼリー状物質を混合して全体を
ゼリー状としたもの等が挙げられる。
【0017】電子レンジ加熱によって高温状態となった
加温材5は、容器2を電子レンジから取り出した後、容
器2に収納されたウエットティッシュ包装体を通常、3
0〜38℃、好ましくは35〜36℃に加熱できるよう
に構成されている。そして、容器2が断熱性を有するこ
とによってウエットティッシュ包装体は上記温度に長時
間保持される。
【0018】加温材5及び吸水性部材6は、適当な取着
手段によって容器2の内面に設けられている。例えば加
温材5をホットメルト系接着剤等の接着剤9により容器
2内面に接着固定することができる。
【0019】加温材5及び吸水性部材6は、容器2に対
して着脱可能に設けられていてもよい。着脱可能とする
ためには、例えば、粘着剤等を用いて加温材5を容器2
内面に接着する等の態様が挙げられる。加温材5を着脱
可能にすれば、加温材5が損傷した場合にすぐに代わり
のものと交換可能であるので便利である。
【0020】加温材5の実施態様を図4に基づき説明す
る。図4において加温材5は、内袋10の内部に、例え
ば水等の前記した熱媒11を密封してなる熱媒封入体1
2を、断熱性材料からなる外袋13に入れ且つ密封して
構成されたものである。外袋13を構成する断熱性材料
としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の
プラスチックからなる発泡シート等が挙げられる。内袋
10の材料は断熱性材料である必要はなく、上記熱媒を
透過し、或いは吸収する材料でなければ、どのような材
料のものでも使用できる。例えば内袋10としてナイロ
ン製シート材が好適に用いられる。また、内袋10と外
袋13とはいずれも、電子レンジから放射される高周波
を透過する材料からなる。
【0021】内袋10には、任意の所定部位において該
内袋10の表裏の袋構成材を熱融着してなる複数の熱融
着部14が形成されている。熱融着部14が設けられて
いると、内袋10に熱媒11を入れた際、内袋10全体
が膨れて嵩高となるようなことがなく、熱媒封入体12
全体を平坦に形成できる。また、そのために耐久性も向
上する。尚、15は熱媒11を封入した後に熱融着等に
より封止された際に形成された封止部である。
【0022】熱媒封入体12において内袋10内には空
気が僅かに入った状態で熱媒がほぼ充満している。尚、
熱媒は内袋10内に完全に充満していてもよい。
【0023】熱媒封入体12は、電子レンジにより内部
の熱媒が通常、80〜90℃に加熱されることにより、
それと同程度の温度になる。従って、外袋13を設けな
いと収納部7の温度が上がりすぎてしまい、収納部6に
収容したウエットティッシュ包装体が熱くなりすぎ、3
0〜38℃の範囲の、肌に触れて違和感を抱かない適当
な温度とはならない。
【0024】一方、ウエットティッシュ包装体が熱くな
りすぎず適当温度となるようにするために、熱媒封入体
12を上記温度より低い温度に加熱することも可能であ
るが、その場合には保温時間が短くなり、加熱保温容器
としては適当でない。
【0025】外袋13には任意の所定部位において袋構
成材を貫通した多数の孔16が設けられており、孔16
を設けることによって内袋10に蓄積された熱を断熱性
の外袋13を通してウエットティッシュ包装体に伝達す
ることができる。
【0026】外袋13は断熱性素材からなるので、外袋
13に孔16を設けないと熱媒封入体12の熱が外袋1
3の外へ放散され難く、ウエットティッシュ包装体を速
やかに温めることができない。この孔16は加温材5の
全表面に位置するように設けられていても、或いは片面
側のみに設けられていてもよい。孔16が加温材5の片
面側のみに設けられている場合は、この孔16がある方
の面がウエットティッシュ包装体側に向くようにして容
器2内に設けられる。尚、孔16は丸孔に限らず、スリ
ット孔等任意の形状とすることができる。
【0027】孔16の大きさ、数は任意である。この孔
16の大きさ及び数を選択することによって、熱媒封入
体12からの熱を外袋13外に放散する速さを調節する
ことができ、ウエットティッシュ包装体を加熱する速度
及び保温時間を調節することができる。
【0028】また、熱媒封入体12の容量を変える、即
ち加温材5のサイズを変えることによっても、ウエット
ティッシュ包装体を加熱する速度及び保温時間を調節す
ることができる。
【0029】本発明においては外袋13に必ずしも孔1
6を設けなくともよい。孔16を設けない場合、代わり
に加温材5の片側に位置する外袋13の袋構成材を薄く
し、反対側をそれよりも厚くするのが好ましい。このよ
うにすれば、外袋13の袋構成材の薄い方から優先的に
熱が放散されるようになり、比較的速やかにウエットテ
ィッシュ包装体を加熱することができる。外袋13の片
側を反対側よりも薄く構成した場合、袋構成材の薄い方
の面がウエットティッシュ包装体側に向くようにして容
器2内に設けられる。
【0030】外袋13には耳部17が設けられており、
この耳部17に前述したホットメルト系接着剤等の接着
剤を施すと、加温材5の容器2内面への取り付けが容易
に行なわれる。耳部17は、その全域が熱融着されて形
成されている。尚、耳部17を設けずに、外袋13の表
面に直接に接着剤等を塗布して容器2内面に取り付ける
ようにしてもよい。
【0031】図5は内袋10の構造を示す要部における
断面斜視図である。内袋10は、プラスチック製シート
材を熱融着することにより袋状に形成されてなるもので
ある。熱融着部は封止部15として設けられており、該
封止部15の少なくとも一部において、表側シート材1
8と裏側シート材19との間に無機物を含有したプラス
チック製シート材20を挟んで熱融着されていて、該部
分は他の部分よりも剥離容易な易剥離部21として構成
されている。該易剥離部21は、内袋10内部が所定圧
力付近に達した時に上記易剥離部21におけるシート材
の表裏部分が剥離することにより開口部を形成するよう
に構成されている。
【0032】上記易剥離部21の、全熱融着部(全封止
部)15に対して占める割合は任意であり、封止部15
全部を易剥離部として構成することもできる。しかし、
好ましくは上記易剥離部の占める割合は10〜20%で
ある。つまり、内袋10が、図6に示すような、全周に
封止部15が形成された形態をとるような場合、易剥離
部21の幅Wは、上記範囲となるよう比較的大きくとる
のが好ましい。
【0033】無機物を含有したプラスチック製シート材
20における無機物含有量は、好ましくは20〜40重
量%、特に好ましくは30〜40重量%である。シート
材20の基材としては例えばナイロン、ポリエチレン等
が用いられる。
【0034】上記無機物としては、炭酸カルシウム、ガ
ラス、シリカ、セラミックス等の粉末や微粒子等が挙げ
られる。上記無機物の粒子径は5〜15μmであるのが
好ましい。
【0035】上記の如く構成された内袋10に熱媒11
を封入してなる熱媒封入体12は、図7に示すように、
電子レンジ加熱されることによって内部の熱媒11が膨
張することにより、内部の圧力が上昇してある特定の圧
力付近に達した時に、内圧を受けることによって易剥離
部21における無機物含有シート材20が破壊し、それ
により該易剥離部21における表側シート材18と裏側
シート材19とが剥離して、開口部22が形成される。
上記特定圧力付近においては易剥離部21以外の如何な
る部位も破壊されず易剥離部21にのみ開口部22が形
成される。そして、開口部22より、熱媒封入体12内
部の膨張した熱媒11及び/又はその蒸気(以下、熱媒
11等という)が、内袋10の外部へと放出されること
となる。
【0036】上記特定の圧力付近とは、開口部22から
放出される熱媒11等が緩やかに放出され得るような圧
力の範囲である。
【0037】易剥離部21は上記の如く構成されている
ので、膨張した熱媒11等の放出は緩やかに行なわれ
る。
【0038】そして、熱媒封入体12内から放出された
熱媒11等は、外袋13との間に溜まり、或いは孔16
から外袋13外部へと出される。また蒸気は孔16から
外袋13の外部、即ち加温材5の外部へと放出される。
【0039】加温材5としてはまた、図9に示す如き態
様をとり得る。即ち、非断熱性シート23と断熱性シー
ト24とをラミネートしてなる袋構成材25を用い、シ
ート23が内側となるようにして形成してなる保温袋2
6の内部に熱媒を密封した熱媒封入体として構成した態
様が挙げられる。この態様の場合、保温袋26の表面側
のシート24の部分には任意の所定部位においてシート
24を貫通した複数の孔27が設けられている。該孔2
7は、前記した外袋13における孔16と同じ役割を果
たすものであり、前記孔16と同様、その大きさ及び数
は任意である。また、保温袋26の片側表面と反対側表
面との間で断熱性シート24の厚みを変えてもよい。ま
た、上記熱媒封入体には熱融着等により形成された耳部
を設けることができる。尚、図9に示す態様の加温材5
における易剥離部21の構造を図10に示した。25は
袋構成材、20は無機物を含有したプラスチック製シー
ト材をそれぞれ表わす。
【0040】加温材5が、図9、図10に示す態様の場
合、易剥離部21においてシート材の表裏のシート材2
8と29とが剥離して開口部22が形成されると、内部
の熱媒11等は、図11中、矢印で示すように、直接、
加温材5の外部へと緩やかに放出されることとなる。
【0041】加温材5が上記のように構成されている
と、内圧が前記した特定の圧力(即ち、熱媒等を緩やか
に放出し得る範囲の圧力)を超えるようなことがない。
即ち、万一、電子レンジの誤操作等によって加温材を加
熱し過ぎても、加温材が破裂する内圧となる前に内部の
熱媒等は加温材外部へ緩やかに放出され、熱媒等が加温
材の袋を破って勢いよく噴出するような事態を招かな
い。従って、電子レンジ操作に不慣れな人が利用して
も、噴出した熱媒で火傷を負うような虞れなく安全な状
態で使用することができる。また、万一、加温材内の熱
媒温度が高い状態のものを更に加熱してしまっても、熱
媒噴出のような事態を防止できると共に、放出されて容
器内に溜まった熱い状態の熱媒を処理する時に火傷を負
うような虞れなく、加温材を安全な状態で何回でも繰り
返し使用することができる。
【0042】図12は、吸水性部材6の例を示す断面斜
視図である。該吸水性部材6は、例えば同図に示すよう
に、吸水性樹脂30を透水性材料からなるシート材31
と32とに挟んで周囲を熱融着する等により、吸水性樹
脂30を保持してなるものである。シート材31と32
とは少なくともいずれかが透水性であればよい。透水性
シート材としては不織布等が挙げられる。また非透水性
シート材としてはプラスチックシートなどが挙げられ
る。吸水性部材6における吸水性樹脂30の含有量は、
吸収すべき水の量100gに対し2.5g以上であれば
充分である。
【0043】吸水性部材6が以上のように構成されてい
ると、水を吸収した後、該水を内部に閉じ込めておくこ
とができるので、廃棄処理などの際に水が零れ出て周囲
を濡らすようなことなく、取扱い易い。
【0044】該吸水性部材6には、加温材5と同様、ホ
ットメルト系接着剤などが設けられており、該接着剤に
よって被設置体に設けられる。吸水性部材6は、加温材
5側に設けても、或いは容器2側に設けても、或いは両
方に設けてもよい。吸水性部材6を容器2内面に設ける
場合は、透水性シート材側が容器の収納部側に向くよう
に取り付ける。
【0045】吸水性部材6は、容器内面に設ける場合で
も或いは加温材に設ける場合でも、いずれの場合も着脱
可能に設けるのが好ましい。このようにすると、吸水性
部材の吸水能力がなくなったりした都度、新しいものと
の交換が可能である。
【0046】吸水性部材6を加温材5に設ける場合の例
を、図13、図14に示す。吸水性部材6を、まず、加
温材5の外形形状に則した形状に形成する。つまり、加
温材5を取り巻くような楕円筒状とする。尚、加温材5
の孔16や27を塞ぐことのないよう、吸水性部材6に
も加温材5の孔16や27に相当する位置に吸水性部材
材料を貫通した孔33を開けておく。尚、上記のように
して吸水性部材6を加温材5に設ける場合は、吸水性部
材6としては電子レンジから放射される高周波を透過す
るものである必要がある。
【0047】次いで、上記の如く構成した吸水性部材6
を加温材5に被せ、図14の如き状態となるようにす
る。加温材5に耳部17が形成されており、該耳部17
に接着剤が設けられていてこの接着剤により容器2内面
に接着されるようになっている場合は、吸水性部材6が
耳部17を覆ってしまうことのないようにする。
【0048】尚、加温材5が耳部において開口部を形成
する図10、図11の如き態様の場合は、吸水性部材6
を袋状に構成してその中に加温材を入れるようにする
か、或いは容器内面に設けるようにする。
【0049】加温材5又は容器2内面に吸水性部材6が
設けられていると、加温材5が破損してその内部の熱媒
11等が漏出した場合、加温材5の外部へと漏出した熱
媒11等は、吸水性部材6によって吸収され、漏出水で
容器2内部や容器内容物を汚すことがない。
【0050】上記で説明した如く構成される本発明加熱
保温容器1を実際に用いるに当っては、該容器1を電子
レンジに入れて加熱した後、該容器1を電子レンジより
取り出し、該容器1の容器蓋体3を開けて収納部7にウ
エットティッシュ包装体を収納し、容器蓋体3を閉じ
る。加温材5によってウエットティッシュ包装体は前記
した30〜38℃、好ましくは35〜36℃のほぼ人肌
の適温に加熱され、その状態が長時間維持される。
【0051】ウエットティッシュを使用する時は、図1
5に示すように、容器蓋体3を開け、次いでウエットテ
ィッシュ包装体34の蓋35を開けてウエットティッシ
ュを取り出す。
【0052】従って、本発明の加熱保温容器を用いれ
ば、必要な時に上記適温に温まったウエットティッシュ
を取り出して使用することができる。
【0053】加熱保温容器1を加熱する際、万一、加熱
時間を間違えて加熱保温容器の過加熱という事態となっ
た場合、加温材5内部の膨張した熱媒11等は、加温材
5から噴出するようなことなく、緩やかに加温材5外部
へと放出される。そして、放出された熱媒等は吸水性部
材6に吸収されてその内部に保持されることとなる。
【0054】一旦、内部の熱媒が放出された加温材は再
使用できないから、別の新しい加温材に交換して加熱保
温容器を使用するようにする。また、吸水性部材も必要
に応じて別の新しいものと交換する。尚、使用後に加温
材が冷めてしまった加熱保温容器は、再び加熱すること
により何回でも繰り返し使用可能であるが、加温材は定
期的に新しいものと交換するようにするのが好ましい。
【0055】使用後に加温材の冷めてしまった(但し、
完全に冷めきってはおらずやや温かみが残っている)加
熱保温容器を、再度、加熱して用いる場合において、万
一、加熱過多となった場合も上記と同様、熱媒等が加温
材から緩やかに放出されて吸水性部材に保持される。
【0056】ウエットティッシュ包装体34としては、
袋体内に折り畳まれたウエットティッシュ積層体を収納
してなり且つ嵌合構造の蓋を有する密閉構造のウエット
ティッシュ取り出し口が設けられているものが好まし
い。このような密閉構造のウエットティッシュ包装体で
あれば、容器1内で加熱保温している間に液状薬剤が揮
散するという不測の事態を防止することができる。
【0057】次に、容器2の別の実施例について、図1
6に基づき説明する。図16に示す容器2は、ウエット
ティッシュ包装体を収納し、容器蓋体3を容器本体4か
ら取り外さずにウエットティッシュを取り出して用いる
ことができ、且つ不使用時には閉鎖できるようにするた
めに、専用の開閉可能な取り出し口を容器蓋体3に設け
た構造を有するものである。図16において容器2の容
器蓋体3には、ウエットティッシュがポップアップ可能
な構造を有する開閉可能な取り出し口36が設けられて
いる。
【0058】ポップアップが可能な構造について以下に
説明する。取り出し口から上方へ僅かに飛び出している
最初のウエットティッシュの先を摘んで取り出すと、そ
れが取り出され終わる頃に、それと絡み折りによって絡
みついた2枚目のウエットティッシュが続いて取り出し
口から外へ出ようとする。しかし、2枚目のウエットテ
ィッシュが取り出し口より僅かに上方へ飛び出たところ
で取り出し口による抵抗のために最初のウエットティッ
シュは2枚目のウエットティッシュと分離される。その
ため、取り出し操作が終わった時、2枚目のウエットテ
ィッシュの一部が僅かに取り出し口より上方へ飛び出し
た状態となり、このような状態を作り出すことができる
取り出し口構造をポップアップ可能な構造という。
【0059】図16において、取り出し口36は、容器
蓋体3にヒンジ部37によって開閉可能に支持されて一
体的に設けられた蓋38と、取り出し部材39とからな
る。容器蓋体3には上記蓋38を閉じることによって閉
鎖できる開口部40が形成されている。取り出し部材3
9は、中央部41が周囲部42に対して窪んだ断面凹状
に形成され、該凹状の中央部41に取り出し用孔43が
設けられている。取り出し部材39は、熱融着や接着剤
による接着等により、周囲部42の部分で容器蓋体3の
内面における上記開口部40の周囲に固定されている。
そして、蓋38を閉じた時に蓋38と中央部41との間
に空隙部44が形成される。
【0060】取り出し用孔43は、ウエットティッシュ
をポップアップ可能とするために、通常、平面線形、平
面十字形等のスリットや、或いは平面十字形状のスリッ
トの中央部に丸孔を設けた孔等として形成されている。
また、空隙部44は、その中にポップアップされて先端
が飛び出したウエットティッシュの該先端部を収容する
ための部分であり、好ましくは摘み出すための指が入る
大きさの空間を形成する。
【0061】蓋38のヒンジ部37とは反対側の先端部
には、一部を突出させてシール部材45が貼着されてい
る。シール部材45の、上記突出部46裏面には粘着剤
が設けられている。そして、シール部材45の突出部4
6を容器蓋体3に貼着することにより蓋38を閉じて固
定でき、また、突出部46を摘んで容器蓋体3から剥が
して持ち上げることにより、蓋38を開けることができ
るようになっている。尚、蓋38が容器蓋体3に対して
隙間なく閉鎖することにより、開口部40を密閉できる
構造であるのが好ましい。
【0062】図17には、図16に示した加熱保温容器
1の中にウエットティッシュ包装体を収納した状態を断
面図として示した。47はウエットティッシュ包装体、
48はウエットティッシュ積層体49を包装している包
装袋である。ウエットティッシュ包装体47としては、
取り出し口にシールが貼着されている、例えば詰め替え
用のウエットティッシュ包装体が用いられ、シールを剥
がした状態で加熱保温容器1内に収納される。
【0063】上記の加熱保温容器1を用いて、ウエット
ティッシュ包装体47を加熱するに当っては、前記した
と同様、まず、加熱保温容器1を電子レンジに入れて加
熱した後、該容器1を電子レンジより取り出し、該容器
1の容器蓋体3を開けてウエットティッシュ包装体47
を容器1内に入れる。次いで、ウエットティッシュの最
初の一枚(通常、最上部にある)の先端を、容器蓋体3
に設けられた取り出し口36の取り出し用孔43に裏側
から通して、空隙部44内に突出せしめた後、容器蓋体
3を容器本体4に被せて蓋をする。
【0064】以上のようにして収納部7に収納されたウ
エットティッシュ包装体47は、その中のウエットティ
ッシュ積層体49のうちの最初の一枚の先端部が、取り
出し用孔43から上方へ突出させられており、突出した
先端部は空隙部44内に収められている。そして、この
状態でウエットティッシュ包装体47は加温材5により
適温に温められ、その状態が長時間維持される。
【0065】ウエットティッシュを使用する時は、容器
蓋体3を開けることなく、加熱保温容器1に設けられた
蓋38を開けて内部のウエットティッシュを取り出すこ
とができる。
【0066】次に、容器2の更に別の実施例について、
図18を用いて説明する。図は、容器2の収納部7にウ
エットティッシュ包装体を収納した状態を示している。
図18に示した容器2は、円筒状に形成された容器本体
3と、ポップアップが可能な取り出し口を有する容器蓋
体2とから構成される。
【0067】容器蓋体3には蓋50が一体的に設けられ
ており、該蓋50には環状の嵌合突起51が設けられて
いる。また容器蓋体3には上記蓋50の嵌合突起51と
嵌合可能な環状の嵌合突起52が設けられている。この
ように、蓋50は嵌合によって閉じた状態に固定される
ように構成されている。また、容器蓋体3における環状
の嵌合突起52の内側に、ウエットティッシュをポップ
アップ方式で取り出せる取り出し用孔53が設けられて
いる。
【0068】図18に示す容器に収納されるウエットテ
ィッシュ包装体54としては、ロール状に巻いたウエッ
トティッシュ捲回体55を包装袋56で包装してなる構
造のものが用いられる。実際に該包装体54を容器1に
収納するに当っては、包装袋56の上端部を切断して開
口し、内部のウエットティッシュを摘み出し、それを取
り出し口を通した形で該包装体54を容器1内に収納す
る。
【0069】上記の加熱保温容器1を用いて、ウエット
ティッシュ包装体54を加熱保温するに当っては、図1
5、図17に示す実施例で述べたと同様の方法で行なう
ことができる。
【0070】図16〜図18に示す如く、容器蓋体3に
ポップアップ可能な取り出し口を設けた場合には、シー
ル蓋方式の詰め替え用ウエットティッシュ包装体を用い
てもポップアップ方式でウエットティッシュを容易に取
り出すことができるので便利である。
【0071】本発明において、ウエットティッシュ包装
体は、加温材と相互に接触した状態で加熱保温容器内に
収納されていても、或いは相互に接触せず、両者間に隙
間が生じる形で収納されていてもどちらでもよい。
【0072】本発明において、加熱保温容器は、食品等
の加熱保温に適用することもできる。例えば、容器に入
った弁当であって、冷めたものを加熱して保温したり、
或いは調理したての温かいものをその状態で保温するこ
とができる。
【0073】本発明において、加温材は、容器内面に固
定された構造のものに限定されない。即ち、加温材を電
子レンジで加熱した後、この加温材を、容器内に収納さ
れている内容物の例えば上面に載置する形で容器内に収
納するようにしてもよい。
【0074】また、本発明において、吸水性部材は、容
器内面や加温材に固定された構造のものに限られず、所
望の時に容器や加温材と組み合わせる形で使用できるよ
うに、単体として構成することもできる。
【0075】
【発明の効果】本発明の加熱保温容器は以上のように構
成されているので、構造が簡単で安価に製作できる利点
がある。しかも、簡単な加熱操作を行なうだけで速やか
に、内容物を所望の温度に加熱することができ、且つ長
時間保温が可能である。しかも、加温材は内部が特定の
圧力を超えては圧力上昇しないようになっているので、
万一、電子レンジの操作ミスで加熱し過ぎても、内部の
熱媒が噴出する虞れがなく、誰にでも安全に使用できる
と共に、安全な状態で何回でも繰り返し使用できる。而
して、本発明加熱保温容器を用いれば、安全な状態で、
容易且つ速やかに、内容物を温かい状態に加熱すること
ができると共に、低コストで長時間保温することがで
き、また繰り返し利用ができるという経済上有利な発明
である。
【0076】内容物としてウエットティッシュ包装体を
用いた場合は、温かいウエットティッシュが得られるの
で、赤ちゃんのおしりふき等、人肌に触れる用途に使用
する場合は感触がよく、快適に使用できるという利点が
ある。特に、冬場に用いると一層効果的である。
【0077】また、本発明の加熱保温装置付きウエット
ティッシュ包装体は、誰にでも常に安全な状態で使用で
きる加熱保温容器とウエットティッシュ包装体とが組み
合わされているので、両者を別々に用意する必要がな
く、温かい状態に保温されたウエットティッシュを安全
且つ簡便に用意することができるという利点がある。
【0078】また、本発明の加温材は、構造が簡単で安
全且つ容易に所定温度まで加熱することができると共
に、被加熱物の上に直接載置して用いることができる
等、種々の使用形態をとることが可能であるので、誰に
でも安全且つ容易に使用することができ、その上、コス
トをかけず且つ簡便に被加熱物を加熱して且つ保温する
ことができるという効果を奏する。
【0079】また、本発明の吸水性部材は、上記加熱保
温容器又は加温材と組み合わせて用いることにより、加
温材から放出され得る熱媒を簡便かつ安全に処理するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明加熱保温容器の一例を示す断面図であ
る。
【図2】加熱保温容器の別の例を示す断面図である。
【図3】加熱保温容器の別の例を示す断面図である。
【図4】加温材の一例を示す一部切欠斜視図である。
【図5】熱媒封入体における内袋の例を示す要部断面斜
視図である。
【図6】内袋の別の例を示す平面図である。
【図7】易剥離部の作用について説明するための内袋の
要部斜視図である。
【図8】易剥離部の作用について説明するための加温材
の厚さ方向切断端面図である。
【図9】加温材としての熱媒封入体の袋構成材の構造の
例を示す断面図である。
【図10】図9の袋構成材を用いた加温材の構造を示す
要部断面斜視図である。
【図11】図10の加温材における易剥離部の作用につ
いて説明するための加温材の厚さ方向切断端面図であ
る。
【図12】吸水性部材の例を示す断面斜視図である。
【図13】吸水性部材の形状例を示す斜視図である。
【図14】図13に示す吸水性部材を加温材に設けた状
態を示す図である。
【図15】本発明加熱保温容器にウエットティッシュ包
装体を収納して用いる場合について説明するための説明
図であり、容器蓋体を開蓋した状態の斜視図である。
【図16】本発明加熱保温容器における容器の別の例を
示す断面図である。
【図17】図16の容器を用いた加熱保温容器にウエッ
トティッシュ包装体を収納した状態を示す断面図であ
り、加熱保温容器から直接ウエットティッシュを取り出
せるようにした状態の図である。
【図18】本発明加熱保温容器における容器の更に別の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加熱保温容器 2 容器 3 容器蓋体 4 容器本体 5 加温材 6 吸水性部材 7 収納部 10 内袋 11 高周波を受けて温度上昇する液状またはゼリー状
の熱媒 12 熱媒封入体 13 外袋 16,27 33 孔 15 封止部 18 表側シート材 19 裏側シート材 20 無機物を含有したプラスチック製シシート材 21 易剥離部 22 開口部 26 保温袋 30 吸水性樹脂 31,32 透水性シート材 34,47,54 ウエットティッシュ包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/34 B65D 83/08

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子レンジ加熱に適用される加熱保温容
    器であって、断熱性を有する容器の内面に、容器内に収
    納した内容物を加熱するための加温材を設けてなり、該
    加温材は、袋内に高周波を受けて温度上昇する液状体ま
    たはゼリー状体を封入してなり、該袋が、プラスチック
    製シート材を熱融着して袋状に形成されてなるものであ
    り、該熱融着部分の少なくとも一部は、他の部分よりも
    剥離容易な易剥離部として構成されており、該袋内部の
    圧力が上昇して所定圧力付近に達した時に上記易剥離部
    における表裏のシート材が剥離することにより開口部を
    形成し、それによって上記袋の内容物を加温材の外部へ
    放出できるように構成されていることを特徴とする加熱
    保温容器。
  2. 【請求項2】 容器の内面及び/又は加温材に吸水性部
    材を設けてなる請求項1記載の加熱保温容器。
  3. 【請求項3】 吸水性部材が着脱可能に構成されている
    請求項記載の加熱保温容器。
  4. 【請求項4】 加温材が着脱可能に構成されている請求
    項1〜のいずれかに記載の加熱保温容器。
  5. 【請求項5】 内容物がウエットティッシュ包装体であ
    る請求項1〜のいずれかに記載の加熱保温容器。
  6. 【請求項6】 電子レンジ加熱に適用される加熱保温容
    器であって、断熱性を有する容器の内面に、容器内に収
    納した内容物を加熱するための加温材を設けてなり、該
    加温材は、袋内に高周波を受けて温度上昇する液状体ま
    たはゼリー状体を封入してなるものであって、該袋内部
    の圧力が上昇して所定圧力付近に達した時に該袋の内容
    物を加温材の外部へ放出できるように構成されている加
    熱保温容器と、該容器内に収納されたウエットティッシ
    ュ包装体とからなることを特徴とする加熱保温装置付き
    ウエットティッシュ包装体。
  7. 【請求項7】 高周波を受けて温度上昇する液状体また
    はゼリー状体を封入している袋が、プラスチック製シー
    ト材を熱融着して袋状に形成されてなるものであり、該
    熱融着部分の少なくとも一部は、他の部分よりも剥離容
    易な易剥離部として構成されており、該袋内部の圧力が
    上昇して所定圧力付近に達した時に上記易剥離部におけ
    る表裏のシート材が剥離することにより開口部を形成
    し、それによって上記袋の内容物を加温材の外部へ放出
    できるように構成されている請求項記載の加熱保温装
    置付きウエットティッシュ包装体。
  8. 【請求項8】 容器の内面及び/又は加温材に吸水性部
    材を設けてなる請求項又は記載の加熱保温装置付き
    ウエットティッシュ包装体。
  9. 【請求項9】 吸水性部材が着脱可能に構成されている
    請求項記載の加熱保温装置付きウエットティッシュ包
    装体。
  10. 【請求項10】 加温材が着脱可能に構成されている請
    求項のいずれかに記載の加熱保温装置付きウエッ
    トティッシュ包装体。
  11. 【請求項11】 袋内に高周波を受けて温度上昇する液
    状体またはゼリー状体を封入して構成された加温材であ
    って、該袋が、プラスチック製シート材を熱融着して袋
    状に形成されてなるものであり、該熱融着部分の少なく
    とも一部は、他の部分よりも剥離容易な易剥離部として
    構成されており、該袋内部の圧力が上昇して所定圧力付
    近に達した時に上記易剥離部における表裏のシート材が
    剥離することにより開口部を形成し、それによって上記
    袋の内容物を加温材の外部へ放出できるように構成され
    ていることを特徴とする加温材。
  12. 【請求項12】 吸水性部材を設けてなる請求項11
    載の加温材。
  13. 【請求項13】 吸水性樹脂を透水性材料に保持して構
    成したことを特徴とする吸水性部材。
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