JP2011181437A - 放電ランプ、および当該放電ランプを有する照明装置 - Google Patents

放電ランプ、および当該放電ランプを有する照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】可能な限り、グレアを低減すると共に反射鏡付き照明器具に使用された場合におけるスポット光の輝度低下も低減することができる放電ランプを提供すること。
【解決手段】両端部が封止され、一端部において管軸方向外方に突出した排気管残部60を有するガラス管である内管14と、内管14内に収納された発光管12とを備える放電ランプであるメタルハライドランプ10において、発光管12における光中心から発せられた光の、内管14の内周面で反射して排気管残部60に至る行路を塞いで、当該行路を進行する光を遮蔽すると共に、遮蔽面で受けた光を反射する反射板59を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電ランプ、および当該放電ランプを有する照明装置に関し、特に、反射鏡付き照明器具の装着用として好適な放電ランプ等に関する。
放電ランプの一種であるメタルハライドランプは、基本構造として、発光管と、一端部にピンチシール部を有し内部に前記発光管が収納されてなる筒状をした気密容器と、前記気密容器を前記ピンチシール部で支持する口金とを有している。
メタルハライドランプは、大光束、高効率、長寿命であり、最近ではコンパクトで演色性の良い、低消費電力のメタルハライドランプが開発されている。このため、従来、種々の場所で広く使用されている。特に、反射鏡を有する照明器具に装着されて使用され、商業施設等の天井等から商品等を照らすスポットライト用照明装置の光源として好適に用いられている。
ところで、来店客が、その真下からランプを見上げた際、非常に眩しく感じ(グレア)、目に不快感を催すことがある。
ここで、前記気密容器の外面の内、口金とは反対側の端面および当該端面からその全長の約1/3の外周面に渡って遮光膜が形成されたものが知られている(特許文献1)。当該遮光膜を用いれば、上記したようなグレアを防止することができる。
特開平6−150889号公報 特開2007−179959号公報 特開2009−432号公報
しかしながら、上記のような遮光膜では、発光管からの光の一部を単に遮光しているだけであるため、その遮光分が照明光として利用されず、得られるスポット光の輝度が低下してしまうといった問題が生じる。
本発明は、上記した課題に鑑み、可能な限り、グレアを低減できると共にスポット光の輝度低下も低減することができる放電ランプ、およびそのような放電ランプを有する照明装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る放電ランプは、両端部が封止され、一端部において管軸方向外方に突出した排気管残部を有するガラス管と、前記ガラス管内に収納された発光管とを備える放電ランプであって、前記発光管における光中心から発せられた光の、前記ガラス管の内周面で反射して前記排気管残部に至る行路を塞いで、当該行路を進行する光を遮蔽すると共に、遮蔽面で受けた光を反射する反射板が設けられていることを特徴とする。
また、前記発光管は、本管部と当該本管部の両端の各々から前記管軸方向に延出された細管部と、細管部の各々に挿入された給電体と、給電体各々の本管部内における端部に接合された電極とを有し、前記反射板は、前記排気管残部側に存する給電体の、前記電極とは反対側の先端に設けられていることを特徴とする。
さらに、前記ガラス管内にゲッタを有し、当該ゲッタが前記反射板の前記遮蔽面とは反対側の面に保持されていることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る照明装置は、凹面の反射鏡を有する照明器具と、前記照明器具に装着された上記の放電ランプとを有することを特徴とする。
上記の構成からなる放電ランプによれば、発光管における光中心から発せられた光の、ガラス管の内周面で反射して排気管残部に至る行路を進行する光が、反射板によって遮蔽されるため、後述するような排気管残部が原因で生じるグレアを可能な限り低減することができる。また、遮蔽面で受けた光は反射されるため、反射鏡付き照明器具に当該放電ランプを装着して使用する場合には、反射された光の一部は前記反射鏡で反射されて照明光として利用され得るため、当該照明装置で創出されるスポット光の輝度低下も可能な限り低減できる。
(a)は実施の形態に係るメタルハライドランプの一部切欠き正面図、(b)は当該メタルハライドランプのピンチシール部およびその付近の一部切欠き左側面図、(c)は反射板およびその近傍の斜視図である。 照明装置の一部切欠き断面図である。 (a)は従来のメタルハライドランプの一部を表した断面図、(b)はその配光曲線を示すグラフである。 グレアの原因を説明するための図である。 (a)は実施例1に係るメタルハライドランプの一部を表した断面図、(b)はその配光曲線を示すグラフである。 (a)は実施例2に係るメタルハライドランプの一部を表した断面図、(b)はその配光曲線を示すグラフである。 (a)は実施例3に係るメタルハライドランプの一部を表した断面図、(b)はその配光曲線を示すグラフである。 実施例4に係るメタルハライドランプの反射板およびゲッタを示す図である。 変形例に係るメタルハライドランプの反射板およびその近傍を表した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、放電ランプの中でも高圧金属蒸気放電ランプの一例として示すメタルハライドランプ10の一部切欠正面図であり、図1(b)は、後述するピンチシール部58およびその付近の一部切欠左側面図である。メタルハライドランプ10の定格電力は、本例では35[W]である。
メタルハライドランプ10は、発光管12と発光管12を収納する気密容器である内管14と内管14に被せられた保護容器である外管16とを備える3重管構造を有し、内管14と外管16とが、E型の口金18に支持されてなるメタルハライドランプである。
発光管12は、本管部20と本管部20から管軸方向両側に延出された細管部22,24とからなる外囲器26を有している。外囲器26は、例えば、透光性セラミックで形成されている。透光性セラミックには、例えば、アルミナセラミックを用いることができる。
なお、図1に示す例では、外囲器26は、本管部20と細管部22,24とが一体成形によって形成されたものであるが、これに限らず、本管部と2本の細管部とをそれぞれ別個に成形した後、両者を焼きばめによって一体化したものを用いても構わない。
本管部20は、気密封止された放電室28を有し、放電室28には、一対の電極30,32が管軸方向に対向して配置されている。また、放電室28には、金属ハロゲン化物、希ガス、および水銀がそれぞれ所定量封入されている。金属ハロゲン化物としては、ヨウ化ナトリウムやヨウ化ジスプロシウム等が用いられる。
細管部22,24の各々には、先端部(本管部20内における端部)に電極30,32各々が接合された給電体34,36が挿入されている。給電体34,36は、全体的に細長い棒状をしており、それぞれの細管部22,24における、本管部20とは反対側の端部部分に流し込まれたフリットからなるシール材38によって封着されている(図1(a)には、細管部22のシール材38のみが現れている)。なお、図1(a)に現れているシール材38部分は、細管部22端部からはみ出た部分である。
給電体36の電極とは反対側の端部は電力供給線40に電気的に接続されており、同じく、給電体34の電極とは反対側の端部が電力供給線42に電気的に接続されている。
電力供給線40,42はそれぞれ、金属箔44,46を介して、外部リード線48,50に電気的に接続されている。なお、一方の電力供給線40において、少なくとも他方の電力供給線42やこれに接続された給電体34と対向する部分は、例えば石英ガラスからなるスリーブ52で被覆されている。また、電力供給線40には、内管14内の不純ガスを吸収するためのゲッタ41が、ゲッタ保持部材であるゲッタ保持板43を介して設けられている。
また、給電体36の先端(電極32とは反対側の先端)には、反射部材の一例として示す反射板59が接合されている。
図1(c)に、反射板59およびその近傍の斜視図を示す。反射板59は、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304)で厚み0.2[mm]の薄肉円板からなり、給電体36の先端に抵抗溶接などによって接合されている。反射板59の設置目的やその大きさ等については、後で詳述する。
外部リード線48は口金18のシェル部54に、外部リード線50は口金18のアイレット部56に、不図示の電線を介してそれぞれ電気的に接続されている。
上記した発光管12等は、図1(a)、図1(b)に示すように、筒状、例えば円筒状をしたガラス管からなる内管14内に収納されている。内管14は、例えば石英ガラスからなり、金属箔44,46の存する側の一端部部分は、いわゆるピンチシール法によって圧潰され金属箔44,46相当部分において気密封止されている。ここで、内管14において前記圧潰封止されてなる部分をピンチシール部58と称することとする。
内管14の他端部において管軸方向外方に突出した凸部は、内管14内を真空引きする際に用いた排気管の残部である(以下、この凸部を排気管残部60と称する。)。なお、この凸部はチップオフ部とも称される。内管14内を真空にするのは、ランプ点灯時に高温にさらされる給電体34,36、電力供給線40,42等の金属部材の酸化を防止するためである。酸化防止の観点から、内管14の内部(であって、発光管12の外部)は、真空にするのではなく、不活性ガスを充満させることとしても構わない。
口金18は、絶縁材料であるステアタイトからなる絶縁部62で全体的に形成されており、絶縁部62に対し、導電材料からなり、外部リード線48,50を電気的に接続するためのシェル部54、アイレット部56が設けられた構成を有している。
絶縁部62は、皿状部64を有する。また、絶縁部62は、皿状部64の底部から立設され、柱体をした第1支持部66、第2支持部68を有している。第1支持部66と第2支持部68は、図1(b)に示すように、対向配置されており、対向する部分の側壁間にピンチシール部58が挟まれて、口金18に内管14(ひいては、発光管12)が支持されている。
なお、ピンチシール部58と第1、第2支持部66,68の間には、無機接着剤70が充填されていて、両者はこれにより固着されている。無機接着剤70は、シリカおよびアルミナを主成分とするものであり、1000℃の耐熱温度を有する。
内管14には、図1(a)に示すように有底筒状をした(すなわち、一端が閉塞され他端が開口されてなる筒状をした)外管16が被せられている。外管16の底部(閉塞端部)は、厚みが略一定の半球殻状をしている。外管16は、例えば硬質ガラスからなり、保護管として機能する。すなわち、発光管12が破損し、内管14が損傷した場合であってもそれ以上の破片等の拡散を防ぐ役割を果たす。また、この外管16は、ランプのコンパクト性を確保するために内管14と同じ筒状、例えば円筒状である。外管16は、その開口端部56が口金18に支持され、両者は前記した無機接着剤70によって固着されている。
図2に、メタルハライドランプ10を光源に有するスポットライト用の照明装置100の一部切欠き断面図を示す。
図2に示すように、照明装置100は、照明器具102と照明器具102に装着されるメタルハライドランプ10とで構成される。照明器具102は、スポットライト用であると共に、メタルハライドランプ10からの光射出方向に前面ガラスを有しない、前方開放型の照明器具である。照明器具102は、回転楕円面形状をした反射面104Aを有する反射鏡104を備えており、メタルハライドランプ10から射出された光を集光してスポット光を創出する。なお、メタルハライドランプ10は、照明器具102の不図示のソケットに口金10のシェル部54が螺合されて装着される。
照明器具102は、例えば、天井に取り付けられる。このように天井等に取り付けられると、光射出方向は下方となる。したがって、この場合、照明器具は下面開放型となる。また、メタルハライドランプ10を点灯させるための安定器(不図示)は、天井内に埋め込まれる等して当該天井に設けられる。
なお、照明器具102は、上記の通り前面ガラスを有しない開放型であるため、メタルハライドランプ10は、外管16を備える構成としているが、前面ガラスを有する照明器具用としては、必ずしも外管16を備える必要はない。当該前面ガラスが、発光管12が破損し内管14が損傷した場合に果たす外管16の機能を有するからである。
<問題となるグレアについて>
照明器具102に、反射板59(図1(a)、図1(c))を有しない従来のメタルハライドランプ(以下、「従来ランプ」と言う。)を装着して、点灯し、真下から従来ランプを見ると、非常に眩しく感じ(グレア)、目に不快感を催すことがある。
この原因について、本願の発明者らが調査したところ、以下に記すように、排気管残部が主な原因であることを見出した。
図3(a)に従来ランプ200の一部を表した断面図を、図3(b)にその配光曲線を示す。図3(b)に示す配光曲線は、光中心Cから管軸方向排気管残部側を0度とし、光中心Cを中心とする半径1[m]の位置での照度[cd]を両側180度に渡って測定した結果をグラフにしたものである。ここで、光中心は発光管における発光部分の中心とみなせる点をいい、本例のようなメタルハライドランプでは対向配置された両電極30,32の先端間の中点をいう。なお、当該測定は、従来ランプ200を照明器具102に装着した状態ではなく、ランプ単体で点灯させて実施した。ここで、配光曲線を評価する上で、0°方向を下方、180度方向を上方、両90度方向を側方と称することとする。
なお、ここで用いた従来ランプ200は、メタルハライドランプ10とは、反射板および外管が設けられていない以外は、同じ構成である。外管を設けた場合と設けない場合とで、配光曲線の傾向にあまり差がみられないため、試験の便宜上、外管を設けないもので測定することとした。図3において、メタルハライドランプ10と同じ構成部分には、図1と同じ符号を付して、以下の説明に用いる。
図3(b)から、光中心Cの側方(90度方向)およびその近傍が最も明るく、上方および下方に向かうにしたがって、その照度は漸減することが分かる。
そして、上方位置(180度)では、照度は0になっている。これは、光中心Cから見て上方に存する給電体34(図1)等により、出射光が遮られるためと考えられる。
一方、側方から下方に向かうにしたがって、その照度は一旦漸減するものの、下方(0度方向)およびその近傍において、照度が先鋭的に増加することが分かる。これが、従来ランプ200を真下からみたとき生じるグレアの原因となっている。これは、排気管残部60に入射した光がそのレンズ効果により集光されたものと考えられる。図1、図2において排気管残部60は便宜上、円錐台形状に描いているが、ガラスからなる排気管の一部が溶断されたものであるため、その頂部は若干丸みを帯びている。このため、排気管残部60が凸レンズに近似した効果を発揮して、入射光が集光されるものと考えられる。
また、排気管残部に入射する光は光中心Cから直接的に入射されるものは無いことは、発光管12の構造および図3(b)に示す配光曲線から明らかである。排気管残部に入射する光は、図4において一点鎖線で示すように、光中心Cから発せられ内管14の内周面で1回全反射して排気管残部60に向かうものが大半であると考えられる。なお、図4において一点鎖線で示す光の行路は、本管部20を通過する際に生じる屈折などは省略している。
よって、少なくとも当該一点鎖線で示す光の行路(即ち、光中心Cから発せられ内管14の内周面で少なくとも1回反射して排気管残部60に向かう光の行路)を塞いで、当該行路を進行する光を遮蔽し、排気管残部60に入射する光を低減すれば、グレアが可能な限り解消することとなる。(なお、途中で発光管12の管軸と交差するような光は、当該管軸上には、細管、給電体などの構成部品が存在するため、当該構成部品で反射して散乱し、排気管残部60に入射されるものは僅少であると考えられるため、必ずしも遮蔽する必要はないと思われる。)
しかし、単に遮蔽するだけでは、その遮蔽分が照明光として利用されず、照明器具102に装着した場合に得られるスポット光の輝度が低下してしまう。
そこで、本願の発明者らは、上記した反射板29(図1(a)、図1(c))を設けることとした。
ここで、従来ランプ200および実施の形態に係るメタルハライドランプ10における主要部の寸法について図4を用いて説明する。なお、図4は、説明の便宜上、電力供給線40、ゲッタ41、およびゲッタ保持板43は省略している。内管14の内径φA=13[mm]、外径φB=15.5[mm]、排気管残部60の基端部径φC=5[mm]である。また、光中心Cから管軸方向と平行な方向、内管14内底部までの距離L1=31[mm]、当該内底部から給電体36の先端までの距離L2=2[mm]である。
<実施例1>
図5(a)は、実施例1に係るメタルハライドランプ10の一部を示す断面図である。本例において、反射板57の径φD=6[mm]である。
実施例1に係るメタルハライドランプ10の配光曲線を図5(b)に示す。なお、本例を含め、後述する実施例2,3においても、配光曲線については試験の便宜上、外管を設けないもので測定した。
図5(b)に示すように、0度方向(管軸方向下方)に生じる照度の先鋭な部分は解消していることが分かる。しかしながら、両20度方向に、矢印Gで示す、照度が若干局部的に高くなっている箇所が認められる。この部分も、少しはグレアの原因となる。これは、排気管残部60周囲の内管14表面部分は、排気管の溶断時に加わる熱の影響を受けて少し変形し平坦性が失われ(厚みの不均一性が生じ)、この部分で僅かながらレンズ効果が現れるためと思われる(なお、図5(a)では、便宜上、排気管残部60の周囲は平坦面に描いている。)。
よって、反射板を大きくして、この部分に入射する光も遮蔽することが好ましい。
<実施例2>
図6(a)は、実施例2に係るメタルハライドランプ10の一部を示す断面図である。本例では、反射板59の径φE=8[mm]であり、実施例1の反射板57よりも大きくした。
実施例2に係るメタルハライドランプ10の配光曲線を図6(b)に示す。図6(b)から、実施例1で両20度方向に局部的に生じていた照度が高くなる部分が解消されていることが分かる。このように、排気管残部60に入射する光のみならず、その周囲に入射する光も遮蔽する反射板59とすることにより、局部的に照度が高くなるために生じるグレアを可能な限り低減することができる。
ここで、実施例2に係るメタルハライドランプ10と従来ランプ200の全光束[lm]および、照明器具に装着して点灯させた際において光中心から管軸方向3[m]離れた照射面でのスポット光における最大光度[cd]を測定した。照明器具には、パナソニック電工株式会社製の反射鏡(品番:NDS87014)を備えたものを用いた。なお、後述する実施例3においても、全光束と最大光度は、外管を備えたメタルハライドランプを用いて測定した。
その結果、全光束に関しては、従来ランプ200が3241[lm]であるのに対し、メタルハライドランプ10は、従来ランプ200よりも少なく3034[lm]であった。これは、反射板59と言えども、これを設けたことにより当該反射板59によって損失が生じるためと思われる。
一方、最大光度は、従来ランプ200が3034[cd]であるのに対し、メタルハライドランプ10は3514[cd]と向上した。これは、反射板59の反射面59Aで反射された光の一部が、照明器具102の反射鏡104に向かいその反射面104A(図2)で反射されて、スポット光の形成に利用されたためと考えられる。
スポット光における光度の向上の観点からは、反射板をさらに大きくし、反射板104でより多くの光を反射鏡104に向けて反射させることが好ましいと考えられる。
<実施例3>
図7(a)は、実施例3に係るメタルハライドランプ10の一部を示す断面図である。本例では、反射板61の径φF=12[mm]であり、実施例2の反射板59よりも大きくした。
実施例3に係るメタルハライドランプ10の配光曲線を図7(b)に示す。図7(b)に示すように、当然のことながら、局所的に照度が高くなる箇所は生じておらず、これが原因で生じるグレアが解消されている。
また、全光束は、反射板を大きくしたため3028[lm]と少し少なくなったものの、一方で、スポット光における最大光度は、3534[cd]とさらに向上した。
このように、反射板は、スポット光の光度を向上させる観点からは、その径は大きいほど好ましいと考えられるが、当然のことながら、その大きさは内管14の内径未満に設定される。
<実施例4>
ここまで説明した実施の形態では、ゲッタは電力供給線40に取り付けられたゲッタ保持板43(図1(a))に保持されている。
ところで、スポット光の照射面における明るさの均整度を考慮すると、ゲッタ41およびゲッタ保持板43(図1(a))のような構成部材、すなわち、管軸に対し非対称形に存在する構成部材は可能な限り配置しない方が好ましいが、しかしながら、ゲッタを取り除くことはできない。
そこで、実施例4では、ゲッタを反射板59(図1(a)、図6(a))の反射面59A(光遮蔽面)とは、反対側の面に設けることとした。
そのように構成した反射板59およびゲッタ72の一例の斜視図を図8(a)に示す。図8(a)は、排気管残部60(図1(a))の存する側から見た斜視図である。なお、本実施例に係るメタルハライドランプは、ゲッタ41およびゲッタ保持板43を取り除き、ゲッタ72を反射板59に設けたこと以外は、上記実施例2と同様の構成である。
図8(a)に示すように、円形をしたゲッタ72が反射板59の反射面(光遮蔽面)59Aとは反対側の面59Bに保持されている。ゲッタ72は、ゲッタ保持面59Bに塗布されたゲッタ材が焼成によりゲッタ保持面59Bに固着したものである。なお、ゲッタ72の平均厚みは0.5[mm]である。このように、反射板59をゲッタの保持部材(ゲッタ保持板)に兼用することで、部品点数の低減を図ることができる。加えて、管軸に非対称形に存するゲッタ41およびゲッタ保持板43を廃止することで、スポット光の照射面における明るさの均整度が改善されると考えられる。
図8(b)に、反射板の他の例を示す。図8(b)は、反射板63およびゲッタ74のみを示す斜視図であり、図8(a)と同様、排気管残部60(図1(a))の存する側から見た斜視図である。図8(c)は、反射板63およびゲッタ74の断面図である。
図8(b)、図8(c)に示すように、反射板63は、ゲッタ保持面63Bに円形をした囲繞壁63Cが設けられている。ゲッタ74は囲繞壁63C内に充填されている。
図8(c)に、ゲッタの形態についての他の例を示す。上記したゲッタはいずれも円形をしていたが、図8に示すゲッタ76のようにドーナッツ状をしていても構わない。
さらに、上述した例では、管軸に対し非対称形に存在する構成部材は可能な限り配置しない方が好ましいとの考えの下、ゲッタを反射板に設けることとしたが、これに限らず、例えば、電力供給線40(図1(a))の、内管14内に存する部分の内、スリーブ52から露出した部分に設けても構わない。すなわち、当該露出部分にゲッタ材を塗布した後、焼成して当該部分にゲッタを固着させても構わない。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のような形態とすることもできる。
(1)上記実施の形態では、反射板は給電体36の先端に設けたが、これに限らず、給電体36の細管部24(図1)から露出している範囲であれば、どこに設けてもかまわない。
給電体36の先端から少し距離をおいたところに反射板を取り付けた例を図9に示す。図9は、図1(c)と同様の方向からみた図である。図9に示す反射板65は、中央に給電体36が挿入される挿入孔65Dを有し、挿入孔65Dに給電体36が挿入されている。また、半径方向に切り起こされてなる舌片65Eが給電体36に当接するまで折り返され、舌片65Eが当該当接部分で抵抗溶接により給電体36と接合されている。電力供給線78の端部はL字状に屈曲されて、屈曲部から先端にかけて、反射板65および給電体36と抵抗溶接により接合されている。
なお、本例においてもゲッタを反射板65の反射面(光遮蔽面)65Aとは反対側の面65Bにゲッタを設けることとしても構わない。この場合に、舌片65Eの切り起こしで生じた長穴65Fをゲッタで充塞しても構わない。
また、反射板の径や厚みも上記したものに限らない。
要は、光中心Cから発せられた光の、内管14で反射して排気管残部60にいたる行路を塞ぐ位置に適当な大きさの反射板を設ければよいのである。
(2)上記実施の形態では、反射板はステンレス鋼で形成したが、別の材料、例えばニッケルや他の鉄鋼材料で形成しても構わない。
(3)上記実施の形態では、反射板は平板であったが、これに限らず、例えば開いた傘状に加工された反射板を用いても構わない。そして、当該傘状の反射板を、給電体36(図1)が傘の柄となるがごとく給電体36に接合することとしても構わない。
(4)上記実施の形態では、本発明に係る放電ランプの実施の形態についてメタルハライドランプを例に説明してきたが、本発明はこれに限らないことは勿論である。要は、発光管と発光管を収納するガラス管とを有し、当該ガラス管の両端が気密封止されていて一方の端部において管軸方向外方に突出した排気管残部を有する構造を備える放電ランプであれば本発明を適用することが可能である。
(5)上記実施の形態では、口金にE型(エジソンベース)のものを用いたが、ピンタイプやスワン式の口金を用いても構わない。
本発明に係る放電ランプは、例えば、スポット照明用の反射鏡付き照明器具に装着されるメタルハライドランプに好適に利用可能である。
10 メタルハライドランプ
12 発光管
14 内管
60 排気管残部
57,59,61,63,65 反射板

Claims (4)

  1. 両端部が封止され、一端部において管軸方向外方に突出した排気管残部を有するガラス管と、
    前記ガラス管内に収納された発光管と、
    を備える放電ランプであって、
    前記発光管における光中心から発せられた光の、前記ガラス管の内周面で反射して前記排気管残部に至る行路を塞いで、当該行路を進行する光を遮蔽すると共に、遮蔽面で受けた光を反射する反射板が設けられていることを特徴とする放電ランプ。
  2. 前記発光管は、本管部と当該本管部の両端の各々から前記管軸方向に延出された細管部と、細管部の各々に挿入された給電体と、給電体各々の本管部内における端部に接合された電極とを有し、
    前記反射板は、前記排気管残部側に存する給電体の、前記電極とは反対側の先端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 前記ガラス管内にゲッタを有し、
    当該ゲッタが前記反射板の前記遮蔽面とは反対側の面に保持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放電ランプ。
  4. 凹面の反射鏡を有する照明器具と、
    前記照明器具に装着された請求項1〜3のいずれか1項に記載の放電ランプと、
    を有することを特徴とする照明装置。
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