JP2011181425A - バックライトおよび液晶モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光ランプの破損を抑制して耐衝撃性を向上させることができるバックライトを提供する。
【解決手段】バックライト1Aは、所定方向に配列された複数本の蛍光ランプと、蛍光ランプを取り囲む周壁22を有するフレーム2と、蛍光ランプの中間部を保持する保持部材4とを備えている。さらに、バックライト1Aは、周壁22における対向する部分同士に跨って延びる固定部材5を備えている。保持部材4は、固定部材5に取り付けられている。固定部材5は、周壁22における前記所定方向で対向する部分同士に跨って延びていることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、蛍光ランプを光源とするバックライトおよびこれを用いた液晶モジュールに関する。
テレビジョン、モニター、パーソナルコンピュータ等の映像表示装置としては、液晶モジュールを筐体で囲繞した液晶表示装置が広く用いられている。
液晶モジュールは、画像を表示するための液晶パネルを備えている。また、液晶パネルが自発的に発光できない非発光性素子であるため、液晶パネルの裏側には光源装置としてバックライトが配設されている。このバックライトは、側光型のバックライトと、直下型のバックライトに区分される。
近年、テレビジョンやモニター等の映像表示装置の大画面化に伴い、液晶モジュールの大型化が求められている。このような大型の液晶モジュールには、高輝度が得られる直下型のバックライトが適している。
液晶モジュールが大型化されることによって、直下型のバックライトに使用される冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)が長くなる。また、冷陰極蛍光ランプは、管内径が小さい程発光効率が高いために、長尺化と共に細管化される傾向にある。このため、冷陰極蛍光ランプ単体での機械的強度が非常に弱くなり、液晶表示装置または液晶モジュールに落下衝撃または外力が加わると、蛍光ランプが破損することがある。
このような問題点を解決するために、従来のバックライトでは、冷陰極蛍光ランプの中間部を保持部材(ランプホルダ)で保持することにより、蛍光ランプの曲げ変形を抑制する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1に開示されたバックライトでは、ランプホルダの把持部における蛍光ランプとの接触面に衝撃緩和材を設けることによって、耐衝撃性を向上させている。
特開2005−208317号公報
しかしながら、従来のバックライトにおいては、保持部材が、蛍光ランプを液晶パネルと反対側から収容するフレームに取り付けられているため、液晶表示装置または液晶モジュールに落下衝撃または外力が加わると、フレームが変形して保持部材が変位することにより、蛍光ランプが破損する(割れる)という課題があった。
ここで、図7および図8に、従来の一般的な構造のバックライト110を用いた液晶モジュール100を示す。バックライト110は、液晶パネル180の裏側に配設されており、複数本の蛍光ランプ130と、蛍光ランプ130を液晶パネル180と反対側から収容するフレーム(背面部材)120と、蛍光ランプ130の中間部を保持する保持部材140とを備えている。フレーム120は、蛍光ランプ130に沿う主壁121、および主壁121の周縁部から立ち上がる周壁122を有しており、主壁121に保持部材140が取り付けられている。さらに、バックライト110は、フレーム120内に配置された一対のモールド160と、蛍光ランプ130からの光を拡散する拡散板171と、拡散板171の上に積層された、下拡散シート172、プリズムシート173および上拡散シート174とを備えている。
図7および図8に示すように、従来のバックライト110では、保持部材140がフレーム120の主壁121に取り付けられている。フレーム120は、通常は金属板をプレス加工することにより成形されることから、主壁121の厚みは薄い。このため、液晶モジュール100が前面である表示面を下にして落下(以下「前面落下」ともいう。)または前面である表示面を上にして落下(以下「後面落下」ともいう。)したときには、主壁121が大きく変形し、保持部材140も大きく変位して、蛍光ランプ130が破損する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、蛍光ランプの破損を抑制して耐衝撃性を向上させることが可能なバックライトおよびこのバックライトを用いた液晶モジュールを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、所定方向に配列された複数本の蛍光ランプと、前記複数本の蛍光ランプと接続されるソケットが取り付けられたフレームであって前記複数本の蛍光ランプを該蛍光ランプが並ぶ配列面の外側から取り囲む周壁を有するフレームと、前記複数本の蛍光ランプを前記ソケットよりも内側の位置で保持する保持部材と、前記周壁における対向する部分同士に跨って延び、前記保持部材が取り付けられた固定部材と、を備える、バックライトを提供する。
また、本発明は、液晶パネルと、前記液晶パネルの裏側に配設された、上記のバックライトと、を備える、液晶モジュールを提供する。
本発明のバックライトによれば、フレームとは別に保持部材を取り付けるための固定部材が設けられている。この固定部材は、周壁における対向する部分同士に跨って延びる長尺状のものである。蛍光ランプを収容する構造のフレームには、製造上の観点などからとり得る形状(厚さを含む)に限界があるが、長尺状の固定部材であれば、そのような制約がなく、変形し難い形状を容易に実現することができる。そして、そのような形状の固定部材を採用すれば、保持部材の変位を抑えて蛍光ランプの破損を抑制することができ、ひいては耐衝撃性を向上させることができる。
そして、このバックライトを備える本発明の液晶モジュールでは、液晶モジュールに落下衝撃または外力が加わっても蛍光ランプの破損を抑制することができ、衝撃に対する信頼性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るバックライトを用いた液晶モジュールの分解斜視図 図1の液晶モジュールを背面側から見た斜視図 図1の液晶モジュールの拡大断面図 本発明の第2実施形態に係るバックライトを用いた液晶モジュールを背面側から見た斜視図 図4の液晶モジュールの拡大断面図 変形例の固定部材の斜視図 従来のバックライトを用いた液晶モジュールの分解斜視図 図7の液晶モジュールの拡大断面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に、本発明の第1実施形態に係るバックライト1Aを用いた液晶モジュール10を示す。ただし、図2では、後述するカバーフレーム9の作図を省略している(すなわち、図2は、バックライト1Aを背面側から見た図でもある)。以下では、説明の便宜のために、バックライト1Aが光を放射する側を前方、その反対側を後方ともいう。
液晶モジュール10は、液晶パネル8と、液晶パネル8の裏側に配設されたバックライト1Aとを備えている。液晶パネル8は、液晶層を挟んで重ね合わされた一対の基板(例えば、ガラス等の光透過性を有するとともに電気的な絶縁性を有する材料からなる基板)を含む。そして、液晶パネル8の裏面には、バックライト1Aから放射された光が照射される。なお、液晶パネル8の周縁部は、例えば金属板からなるカバーフレーム9によってバックライト1Aに固定されている。
バックライト1Aは、所定方向に配列された複数本の蛍光ランプ3と、蛍光ランプ3と接続されるソケット32が取り付けられ、蛍光ランプ3を液晶パネル8と反対側(蛍光ランプ3が並ぶ配列面と直交する方向の一方)から収容するフレーム2とを備えている。また、バックライト1Aは、フレーム2内に配置された一対のモールド6と、蛍光ランプ3からの光を拡散する拡散板71と、拡散板71の上に積層された、下拡散シート72、プリズムシート73および上拡散シート74とを備えている。
本実施形態では、蛍光ランプ3として直線状の冷陰極蛍光ランプが用いられており、これらが互いに平行に配列されている。ただし、蛍光ランプ3としては、U字状の冷陰極蛍光ランプを用いることも可能である。一対のモールド6は、蛍光ランプ3の両端部を支持するものであり、例えば合成樹脂で構成される。
フレーム2の背面には、適所に絞りによりボス(図示せず)が形成されており、このボスを利用して蛍光ランプ3への電力の供給を制御する回路基板(図示せず)などが取り付けられる。
フレーム2は、例えば金属板からなり、蛍光ランプ3を該蛍光ランプ3が並ぶ配列面の外側から取り囲む周壁22と、周壁22の前端部に連設された、カバーフレーム9を固定するための固定部23とを有している。さらに、本実施形態のフレーム2は、周壁22で囲まれる空間を後方から塞ぐ底壁21を有している。すなわち、底壁21は、蛍光ランプ3に沿っており、フレーム2の背面を形成する。本実施形態では、周壁22にソケット32が取り付けられているが、ソケット32は底壁21に取り付けられていてもよい。
底壁21の蛍光ランプ3側の面は、反射板25で覆われている。反射板25は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などで構成される。
周壁22は、一般に、蛍光ランプ3が配列された前記所定方向(以下「ランプ配列方向」という。)と直交する方向(すなわち、蛍光ランプ3の延在方向)に延びる長方形枠状をなしている。具体的に、周壁22は、ランプ配列方向で蛍光ランプ3を挟んで互いに対向する一対の長辺部22aと、ランプ配列方向と直交する方向で蛍光ランプ3を挟んで互いに対向する一対の短辺部22bとを有している。
さらに、バックライト1Aは、蛍光ランプ3をソケット32よりも内側の位置で保持する保持部材(ランプホルダ)4と、周壁22の長辺部22a同士に跨って延びる固定部材5とを備えている。そして、固定部材5に保持部材4が取り付けられている。本実施形態では、2つの固定部材5が、周壁22の短辺部22b同士を結ぶ方向に離間するように設けられており、隣り合う一対の蛍光ランプ3が保持部材4により一方の固定部材5と他方の固定部材5とに交互に固定されている。
固定部材5は、底壁21よりも後方でランプ配列方向に延びる、蛍光ランプ3が並ぶ配列面と平行な帯状の本体部51と、この本体部51の長手方向の両端部から立ち上がり、周壁22の外壁面に固定される一対の脚部52とを有している。脚部52の周壁22への固定は、例えばロウ付けまたはビス止めなどで行われる。
固定部材5の本体部51には、保持部材4を取り付けるための嵌合穴51aが適所に設けられている。固定部材5の本体部51は、ランプ配列方向と直交する断面において、蛍光ランプ3が並ぶ配列面と直交する方向の断面係数が同方向におけるフレーム2の底壁21の断面係数よりも高くなるように構成されていることが好ましい。これを実現するには、例えば、固定部材5をフレーム2よりも厚さの厚い金属板で構成すればよい。
保持部材4は、蛍光ランプ3の中間部を固定部材5に固定する役割を果たす。具体的に、図3に示すように、保持部材4は、前記配列面と直交する方向に延びる軸部41と、軸部41の一端に設けられた、蛍光ランプ3が嵌め込まれる把持部42と、軸部41の他端に設けられたフック部43とを有している。
本実施形態では、底壁21が周壁22で囲まれる空間を固定部材5の前方で塞いでいるので、底壁21に、保持部材4の軸部41が遊嵌した状態で挿通される挿通孔21aが設けられている。すなわち、保持部材4は、底壁21に接触しないようになっている。なお、反射板25にも挿通孔21aと連続する貫通孔が設けられている。そして、保持部材43のフック部43が挿通孔21aを通りながら嵌合穴51aに差し込まれると、フック部43が嵌合穴51aの周囲部分に係合することにより、保持部材4が固定部材5に取り付けられる。
以上説明した構成のバックライト1Aでは、例えば液晶モジュール10が前面落下または後面落下したときにフレーム2の底壁21が大きく変形したとしても、保持部材4の挙動をそれと独立させることができる。そして、変形し難い形状の固定部材5を採用すれば、保持部材4の変位を抑えて蛍光ランプ3の破損を抑制することができる。
なお、図略の回路基板は、固定部材5を利用して取り付けることも可能である。
(第2実施形態)
次に、図4および図5に本発明の第2実施形態に係るバックライト1Bを用いた液晶モジュールを示し、これらの図を参照して、本発明の第2実施形態に係るバックライト1Bを説明する。ただし、図4では、図2と同様に、カバーフレーム9の作図を省略している。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態のバックライト1Bでは、フレーム2に底壁21が設けられておらず、フレーム2が周壁22で囲まれる空間を蛍光ランプ3が並ぶ配列面と直交する方向の双方に解放するように構成されている。このため、固定部材5が蛍光ランプ3に対向している。なお、本実施形態のバックライト1Bを用いる場合は、液晶モジュールを囲繞して液晶表示装置を構成する筐体の一部である、バックライト1Bを後方から覆うバックカバー(図示せず)の内壁面に反射板を設ければよい。
このような構成でも、変形し難い形状の固定部材5を採用すれば、例えば液晶モジュール10が前面落下または後面落下したときの保持部材4の変位を抑えて蛍光ランプ3の破損を抑制することができる。
さらに、フレーム2を本実施形態のような底壁21を有しない形状にすることにより、材料費を大幅に削減することができる。
(その他の実施形態)
前記第1および第2実施形態では、帯状の本体部51を有する固定部材5が採用されていたが、図6に示すような本体部51にランプ配列方向に延びるリブ55が設けられた固定部材5’を採用することも可能である。このような固定部材5’であれば、板厚の薄い金属板を用いても、ランプ配列方向への曲げ剛性が高い固定部材5’を得ることができる。
図6に示す固定部材5’では、リブ55が、本体部51の幅方向の両端部から脚部52と同方向に折れ曲がる折れ曲がり片で構成されている。このような形状であれば、第1実施形態のようにフレーム2の底壁21に挿通孔21aが設けられている場合には、挿通孔21aから漏れる光を遮蔽することができる。
なお、本体部51にリブ55を設ける場合は、溶接またはロウ付け等により本体部51の幅方向の中央にリブ55を立ててもよい。
また、前記第1および第2実施形態では、固定部材5が周壁22の長辺部22a同士に跨って延びているが、固定部材5は周壁22の短辺部22b同士に跨って延びていてもよい。ただし、この場合は、例えば保持部材4と同数の固定部材5を設けることになるため、固定部材5は周壁22の長辺部22a同士に跨って延びていることが好ましい。
さらに、固定部材5は、フレーム2の内部に配設することも可能である。この場合は、例えば脚部52を周壁22の内壁面に固定すればよい。
本発明は、種々の用途のバックライトに適用可能であるが、特に液晶パネルの裏面に光を照射するバックライトに有用である。
1A,1B バックライト
2 フレーム
21 底壁
21a 挿通孔
22 周壁
22a 長辺部
22b 短辺部
3 蛍光ランプ
32 ソケット
5,5’ 固定部材
51 本体部
52 脚部
55 リブ
8 液晶パネル
10 液晶モジュール

Claims (8)

  1. 所定方向に配列された複数本の蛍光ランプと、
    前記複数本の蛍光ランプと接続されるソケットが取り付けられたフレームであって前記複数本の蛍光ランプを該蛍光ランプが並ぶ配列面の外側から取り囲む周壁を有するフレームと、
    前記複数本の蛍光ランプを前記ソケットよりも内側の位置で保持する保持部材と、
    前記周壁における対向する部分同士に跨って延び、前記保持部材が取り付けられた固定部材と、
    を備える、バックライト。
  2. 前記固定部材は、前記周壁における前記所定方向で対向する部分同士に跨って延びている、請求項1に記載のバックライト。
  3. 前記固定部材は、前記所定方向に延びる本体部と、この本体部の長手方向の両端部から立ち上がり、前記周壁の外壁面に固定される一対の脚部とを有する、請求項2に記載のバックライト。
  4. 前記フレームは、前記周壁で囲まれる空間を前記固定部材の本体部側から塞ぐ底壁を有し、この底壁には、前記保持部材が遊嵌した状態で挿通される挿通孔が設けられている、請求項3に記載のバックライト。
  5. 前記フレームは、前記周壁で囲まれる空間を前記配列面と直交する方向の双方に解放するように構成されている、請求項3に記載のバックライト。
  6. 前記固定部材の本体部には、前記所定方向に延びるリブが設けられている、請求項4または5に記載のバックライト。
  7. 前記リブは、前記本体部の幅方向の端部から折れ曲がる折れ曲がり片で構成されている、請求項6に記載のバックライト。
  8. 液晶パネルと、
    前記液晶パネルの裏側に配設された、請求項1〜7のいずれか一項に記載のバックライトと、
    を備える、液晶モジュール。
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