JP2011180037A - 分析用具、識別装置、識別方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料の分析処理に用いられる分析用具の真贋判定を容易に行うことが可能であり、以って分析結果の信頼性を担保することの可能な技術を提供する。
【解決手段】試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するための識別装置であって、分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、識別用マーカ部に向けて光を照射する照射手段と、照射手段による照射光に晒された識別用マーカ部を形成する不可視物質が発する光を受光する受光手段と、受光手段における受光結果に基づいて分析用具を識別する識別手段と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、分析用具、識別装置、識別方法、プログラム及び記録媒体に関する。
従来、尿や血液などの試料(検体)の分析を行うために使用される試験紙、試験片等の分析用具や、この分析用具を用いて試料の分析を行う分析装置が公知である(例えば、特許文献1、2等を参照)。分析装置による試料の分析処理は、例えば試料と反応させるための試薬を含んだ試薬部(試薬パッドと)に試料を含浸させたときの発色を、光学的手法を用いて測光、観察することにより行われる。
特開2000−321270号公報 特開2009−229232号公報 特開平7−35744号公報
分析装置による試料の分析結果の信頼性が担保されるためには、メーカなどによって品質が保証されている所謂正規品(真正品)としての分析用具を用いて分析処理を行うことが前提となる。しかしながら、分析装置のユーザー(使用者)にしてみれば、外観が正規品と類似して製造された模倣品(模造品、偽造品、偽物)と正規品とを見分けることは容易ではなく、例えば模造品の分析用具(以下、「偽造分析用具」ともいう)を正規品の分析用具(以下、「正規分析用具」ともいう)と錯誤して分析処理に使用してしまうおそれがある。これにより、試料の分析誤差が大きくなる等、分析結果の信頼性が低下することが懸念される。その結果、被検者の病気、疾患を見落とす等といった検査ミスを招くおそれがあった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、試料の分析処理に用いられる分析用具の真贋判定を容易に行うことが可能であり、以って分析結果の信頼性を担保することの可能な技術を提供することにある。
本発明では、上述した課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る分析用具は、試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具であって、不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を、有することを特徴とする。
試薬部は試料と反応させるための試薬を含んでおり、この試薬部に試料を含浸させたときの呈色状態を、例えば光学的手法を用いて測光して得られた測定結果に基づいて試料中の特定成分に関する濃度など数値情報が演算される。
本発明における分析用具によれば、識別用マーカ部が不可視物質を用いて形成されている。この不可視物質はいわゆる可視光を透過する物質であり、例えば可視光の下では無色として捉えられる不可視インク(塗料)である。そのため、識別用マーカ部が肉眼によって読み取られることはない。つまり、本発明に係る分析用具をたとえ模造しようとも、識別用マーカ部まで模写されることがない。したがって、例えば光学的手法を用いた識別用
マーカ部を読み取りに失敗した場合、正規の試験片であればあるはずの識別用マーカ部が存在しないことを示すため、その試験片を模造品であると判別することができる。
本発明における分析用具は、前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質を用いて形成されても良い。この場合、前記識別用マーカ部は基材の表面又は裏面に設けられ、前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の設けられる領域は紫外線を透過せず且つ前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成されても良い。また、蛍光物質は、紫外線を励起光として可視光を蛍光しても良い。
また、本発明における分析用具は、前記識別用マーカ部は基材内部に埋め込まれて設けられ、前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の埋め込まれる領域において、該基材の厚さ方向における該識別用マーカ部の埋め込み位置を境に、一方面側の部分は紫外線を透過し、他方面側の部分は紫外線を透過せずに前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成されても良い。
前記識別用マーカ部の少なくとも一部には分析用具の識別情報が不可視物質を用いて記録されても良い。この識別情報とは、分析装置に用いる分析用具を識別するための情報である。この識別情報には、分析用具の製品仕様情報が含まれても良いし、試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が含まれても良い。製品仕様情報としては、例えば分析用具の製造ロット、製造番号などが例示できる。また、分析関連情報としては、例えば分析対象となる試料の種別、測定成分(特定成分)の種別、例えば試料の分析処理を行うための分析装置や分析用具の識別を行うための識別装置などのコンピュータのメモリに記憶されている、いわゆる検量線データに対応する識別記号などを挙げる事ができる。
また、本発明は上記何れかの分析用具を識別するための識別装置として捉えることができる。すなわち、本発明に係る識別装置は、試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するための識別装置であって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射手段と、前記照射手段による照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光手段と、前記受光手段における受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別手段と、を備えることを特徴とする。ここで識別手段は、受光手段における受光結果に基づいて分析用具の真贋判定を行うことにより、該分析用具を識別することができる。
上記構成の識別装置によれば、正規分析用具においては、照射手段が照射した照射光に晒された識別用マーカ部の不可視物質が発する光(反射光も含む)を受光手段が受光することができる。一方、偽造分析用具においてはそもそも識別用マーカ部が存在しないため、不可視物質が発する光を受光手段が受光する事がない。そのため、受光手段における受光結果、例えば受光手段による受光の有無等によって、分析用具が正規品であるのか否かを容易に、且つ高精度に識別することができる。これにより、ユーザーは、知らないうちに偽造分析用具を正規分析用具だと見誤って分析処理に使用してしまうことを回避することが可能である。よって、分析用具を用いた試料の分析誤差が大きくなる等の不具合が生じる事を抑制し、分析結果の信頼性が低下することを防ぐ事ができる。更には、被検者の病気、疾患を見落とす等といった検査ミスが起こる事をより確実に回避することが可能となる。
なお、本識別装置によって識別される分析用具に関して、前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質により形成され、前記照射手段は紫外線を照射し、前記受光手段は前記識別用マーカ部を形成する前記蛍光物質が発する蛍光を受光すると良い。
また、分析用具が、前記識別用マーカ部は前記分析用具における基材表面に設けられ、前記基材のうち少なくとも前記識別用マーカ部が設けられる領域は紫外線を透過せず且つ前記蛍光物質が発する蛍光を透過する材質で形成される場合、識別装置の前記照射手段は前記基材の表面側から紫外線を照射し、前記受光手段は前記基材における裏面側において該基材を透過した蛍光を受光しても良い。
また、分析用具が、前記識別用マーカ部は前記分析用具における基材内部に埋め込まれて設けられ、前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の埋め込まれる領域において、該基材の厚さ方向における該識別用マーカ部の埋め込み位置を境に、一方面側の部分は紫外線を透過し、他方面側の部分は紫外線を透過せずに前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成される場合、識別装置の前記照射手段は前記基材の前記一方面側から紫外線を照射し、前記受光手段は前記基材における前記他方面側において該基材を透過した蛍光を受光しても良い。
また、本発明は、上記何れかの識別装置を備え、該識別装置により識別された分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析装置、或いは分析システムであっても良い。このような分析装置、或いは分析システムによっても、本発明に係る識別装置について述べた事項と同様な効果が得られる。
また、本発明は、上記何れかの分析用具を識別するための識別方法、として捉えることができる。すなわち、本発明に係る識別方法は、試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するための識別方法であって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、を含むことを特徴とする。このような識別方法によれば、本発明に係る識別装置について述べた事項と同様な効果が得られる。なお、識別ステップにおいては、受光ステップにおける受光結果に基づいて分析用具の真贋判定を行うことにより、該分析用具を識別することができる。
また、本識別方法が適用される分析用具において、前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質により形成される場合、本識別方法は、前記照射ステップにおいては紫外線を照射し、前記受光ステップにおいては前記識別用マーカ部を形成する前記蛍光物質が発する蛍光を受光すると良い。
ここで、前記識別用マーカ部は前記分析用具における基材表面に設けられ、前記基材のうち少なくとも前記識別用マーカ部が設けられる領域は紫外線を透過せず且つ前記蛍光物質が発する蛍光を透過する材質で形成される場合、前記照射ステップにおいては前記基材の表面側から紫外線を照射し、前記受光ステップにおいては前記基材における裏面側において該基材を透過した蛍光を受光すると良い。また、前記不可視マーカは前記分析用具における基材内部に埋め込まれて設けられ、前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の埋め込まれる領域において、該基材の厚さ方向における該識別用マーカ部の埋め込み位置を境に、一方面側の部分は紫外線を透過し、他方面側の部分は紫外線を透過せずに前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成される場合、前記照射ステップにおいては前記基材の前記一方面側から紫外線を照射し、前記受光ステップにおいては前記基材における前記他方面側において該基材を透過した蛍光を受光すると良い。
また、本発明は上記何れかの分析用具を識別するためのコンピュータに実行させる識別用プログラムとして捉えることができる。すなわち、本発明に係る識別用プログラムは、試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するためのコンピュータに実行
させる識別用プログラムであって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、前記コンピュータに、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、を実行させることを特徴とする。また、識別ステップでは、受光ステップにおける受光結果に基づいて分析用具の真贋判定を行うことによって該分析用具を識別することができる。このような識別用プログラムによれば、本発明に係る識別装置について述べた事項と同様な効果が得られる。また、本発明を、識別用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。
また、本発明に係る分析装置は、試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析装置であって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射手段と、前記照射手段による照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光手段と、前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別手段と、前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶手段と、前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定手段と、前記測定手段が測定した試料の測定結果及び前記記憶手段が記憶した前記分析関連情報に基づいて試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算手段と、を備えることを特徴とする。上記識別手段は、受光手段の受光結果に基づいて分析用具の真贋判定を行うことによって該分析用具を識別することができる。
また、本発明に係る分析システムは、試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析システムであって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射器、前記照射器による照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光器、及び前記受光器の受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別部を、有する識別装置と、前記受光部の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶装置と、前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定装置と、前記測定手段が測定した試料の測定結果及び前記記憶装置が記憶した前記分析関連情報に基づいて試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算装置と、を備えることを特徴とする。上記識別部は、受光器の受光結果に基づいて分析用具の真贋判定を行うことによって該分析用具を識別することができる。
また、本発明は上記何れかの分析用具を用いて試料の分析処理を行うための分析方法や、該分析処理を行うためのコンピュータに実行させる分析用プログラムとして捉えることができる。すなわち、本発明に係る分析方法は、試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析方法であって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶ステップと、前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定ステップと、前記測定ステップにおいて測定した試料の測定結果及び前記記憶ステップにおいて記憶した前記分析関連情報に基づいて、試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算ステップと、を含むこ
とを特徴とする。
また、本発明に係る分析用プログラムは、試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行うコンピュータに実行させる分析用プログラムであって、前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、前記コンピュータに、前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶ステップと、前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定ステップと、前記測定ステップにおいて測定した試料の測定結果及び前記記憶ステップにおいて記憶した前記分析関連情報に基づいて、試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算ステップと、を実行させることを特徴とする。なお、上述した分析方法、又は分析用プログラムにおける識別ステップでは、受光ステップにおける受光結果に基づいて分析用具の真贋判定を行うことによって該分析用具を識別することができる。また、本発明を、上記分析用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、試料の分析処理に用いられる分析用具の真贋判定を容易に行うことが可能であり、以って分析結果の信頼性を担保することの可能な技術を提供することができる。
第1の実施形態における分析用試験片を示す概略斜視図である。 第1の実施形態における分析装置の概略斜視図である。 第1の実施形態における分析装置の構成ブロック図である。 第1の実施形態における分析装置の内部構造の一部を示す図である。 第1の実施形態における試験片識別装置の詳細構成を示す構成ブロック図である。 第1の実施形態における試験片識別装置の各デバイスと試験片の位置関係を説明する説明図である。 試験片識別装置の制御コンピュータが実行する処理フローの内容を示すフローチャート図である。 第2の変形例における試験片の構成を示す図である。(a)は、試験片の基材表面を示す図である。(b)は、試験片の長手方向に沿った断面図である。 第2の変形例における試験片識別装置の各デバイスと試験片の位置関係を説明する説明図である。 第2の実施形態における分析用試験片を示す概略斜視図である。 第2の実施形態における分析装置の機能ブロック図である。 第2の実施形態における分析装置が実行する処理フローの内容を示すフローチャート図である。 第3の変形例における試験片識別装置の各デバイスと試験片の位置関係を説明する説明図である。 第4の変形例における試験片識別装置の各デバイスと試験片の位置関係を説明する説明図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について例示的に詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る分析用具、分析用具を識別するための識別装置、及びこの識別装置を備えた分析装置を例示的に説明する。また、以下に説明する実施形態の説明は、本発明に係る分析用具を識別するための識別方法、識別用プログラム、分析用具を用いて試料の分析処理を行うための分析方法、分析システム、分析用プログラム、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関わる各実施形態の説明を兼ねる。なお、本実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における分析用具としての分析用試験片(以下、単に「試験片」と称する)100を示す概略斜視図である。図2は、第1の実施形態における分析装置1の概略斜視図である。試験片100は、図2示すような分析装置1が行う試料の分析処理に用いられる分析用具の一例である。分析装置1は、この試験片100を使用して、試料の分析処理を行うための装置である。この実施形態においては試料として尿を例示的に採用し、尿に含まれる化学成分を分析して尿定性試験を行う分析装置1について説明する。
図1に示すように、試験片100は、薄板状且つ短冊状の基材101を有している。基材101における符号Usで表される面の長手方向には、複数の試薬パッド(試薬部)102が並んで設けられている。試薬パッド102は、グルコ−ス、蛋白質、潜血、ビリルビン等の尿成分と反応して呈色する試薬が含浸或いは塗布されている。本図においては便宜上、7つの試薬パッドが基材101上に設けられているが、その数は適宜増減されていても勿論構わない。また、この実施形態では、便宜上、試薬パッド102が形成されている面Usを基材101における「表面」とし、表面Usに対向する面を基材101における「裏面」Dsとする。
基材101の表面(以下、「基材表面」とも略称する)Usには、視認不能又は視認が極めて困難な不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部(以下、「識別用不可視マーカ部」という)103が設けられている。ここで、マーカ部の「マーカ」とは、標識、指標、印などを意味である。また、識別用不可視マーカ部103の形成に使用される不可視物質は、いわゆる可視光を透過する(すなわち、可視光の吸収や散乱を行わない)物質であり、例えば可視光の下では無色として捉えられる不可視インク(塗料、色素)である。本実施形態においては、識別用不可視マーカ部103には、紫外線(紫外光)を励起光として励起され、可視光の蛍光を発する蛍光インク(蛍光物質に対応する)を用いている。蛍光インクとしては有機系の蛍光色素であっても良いし、無機系の蛍光色素であっても良く、公知の単独の蛍光色素あるいは2種以上の混合物であっても良い。例えば、有機系の蛍光色素としては、スチルベン系、ナフタレン系、チオフェン系、ミダゾロン系、複素5員環(イミダゾール系、トリアゾール系、オキサゾール系)の誘導体及び複素6員環(トリアジン系、クマリン系、ピリジン系)の誘導体等を例示できる。また、無機系の蛍光色素としては、例えば亜鉛系、希土類系などを例示できる。
但し、蛍光インク(塗料)が発する光は可視光でなくても良く、特定の波長に限定されない。また、上記励起光も紫外線である必要はなく、例えば赤外線(赤外光)であっても良い。すなわち、識別用不可視マーカ部103を形成する蛍光インクは可視光の下、肉眼で視認することが不能であれば(極めて困難な態様も含む(以下同様))、種々の物質を採用なし得る。また、識別用不可視マーカ部103は、基材101に上記蛍光インクを塗
布しても良いし、印刷形成、又はその他の方法を採用して形成させても良い。
ここで、基材101の表面Us及び裏面Dsと平行な方向を「(基材の)面内方向」と定義する。そして、基材101の面内方向において、不可視識別用マーカ部103が設けられている(配置されている)領域(ハッチングを施した領域)を、「マーカ部配置領域Asmk」と定義する。試験片100における基材101は、少なくとも当該マーカ部配置領域Asmkが、紫外線を透過せず且つ不可視識別用マーカ部103を形成する蛍光インクの発する蛍光を透過する材質、材料(以下、「紫外線不透過・蛍光透過型材料」と称する)で形成されている。なお、この実施形態では、基材101面内方向におけるマーカ部配置領域Asmk及びこれを囲む所定のマージン領域Asmgに、紫外線不透過・蛍光透過型材料を用いている。もっとも、基材101全体に紫外線不透過・蛍光透過型材料を用いても良い。なお、基材101における紫外線不透過・蛍光透過型材料としては、公知の紫外線カット樹脂を採用することができる。本実施形態では、入手容易性、加工容易性を加味してPETフィルムを採用しているがこれに限られない。PETフィルムの他、例えばポリスチレン、ポリメタクリル酸メチルに代表されるようなアクリル樹脂等も紫外線不透過・蛍光透過型材料として好適に採用することができる。
以上のように構成される試験片100において、不可視の蛍光インクで基材101に設けた不可視識別用マーカ部103は、分析装置1に搭載される試験片識別装置によって試験片100の識別を行う際に利用される。ここでいう試験片100の識別とは、例えば分析処理に使用する試験片100が、正規の試験片(以下、「正規試験片」、「正規品」、「真正品」などという)であるのか、或いは正規試験片を模倣して製造された試験片(以下、「偽造試験片」、「模造品」、「模倣品」、「偽造品」などという)であるかを判定することをいう。また、正規試験片とは、例えばメーカなどによって品質が保証されている真正品の試験片である。
試験片識別装置は、基材101における不可視識別用マーカ部103の有無を利用して試験片100の真贋判定を行う。正規試験片の基材100に形成されている不可視識別用マーカ部103は、可視光の下では肉眼で視認できないため、不可視識別用マーカ部103の存在を知らない者が正規試験片を模倣使用とも、不可視識別用マーカ部103までは模倣することはできない。すなわち、本実施形態に係る真正な試験片100を模倣しようとしても、不可視識別用マーカ部が存在しない偽造試験片が得られるだけである。これにより、容易に且つ精度良く試験片100の真贋判定を行うことができる。
次に、上述した試験片100が適用される分析装置1の構成について詳しく説明する。図3は、第1の実施形態における分析装置1の構成ブロック図である。装置本体部11は、分析装置1を構成する各要素を収容するための筐体(ハウジング)である。分析装置1は、装置本体部11、試験片収容部12、ラック設置部13、試料点着装置14、中央処理装置(Central Processing Unit、以下「CPU」という)15、メモリ16、光学測
定ユニット17、インターフェース18、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、
以下「HDD」という)19、記録媒体駆動装置20、報知器21、試験片識別装置30などを備えたコンピュータである。また、装置本体部11には、表示パネル111、操作スイッチ群112、およびプリンタ113が設けられている。
CPU15は、コンピュータプログラムを実行することで分析装置1を制御する中央処理装置である。メモリ16は、CPU15で実行される試料の分析処理に関する制御プログラム(例えば、後述する「分析用プログラム」など)やCPU15が処理するデータを記憶する。メモリ16は、揮発性のRandom Access Memory(RAM)、不揮発性のRead Only Memory(ROM)を備える。ROMには、本分析装置1が機能する上で必要なプログラムやパラメータ、各種検量線データなどが格納されている。RAMはCPU15にワー
ク領域を提供するとともに、例えばCPU15に実行させるOperating System(OS)のプログラムやアプリケーションプログラムの一部が一時的に格納される。CPU15は、メモリ16に格納されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。
インターフェース18は、CPU15と各種の装置とを接続するものであり、例えばUniversal Serial Bus(USB)等のシリアルインターフェースや、Peripheral Component
Interconnect(PCI)等のパラレルインターフェースなどを採用しても良い。なお、
CPU15と各装置とを単一のインターフェース18で接続しているが、CPU15と各装置との間を異なる複数のインターフェースで接続しても良い。
HDD19には、例えばメモリ16のRAMにロードされる各種プログラム等、分析装置1において使用される各種データが記憶されている。CPU15で処理される各データを記憶する。また、HDD19にはOSなどがインストールされている。記録媒体駆動装置20は、例えば、Compact Disc(CD)、Digital Versatile Disk(DVD)、HD−DVD、ブルーレイディスク等の駆動装置である。また、記録媒体駆動装置20は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを有するカード媒体の入出力装置であっても良い。記録媒体駆動装置20が駆動する記録媒体は、例えば、HDD19にインストールされるコンピュータプログラム、入力データ等を格納する。
操作スイッチ群112は、ユーザー(使用者)が分析装置1を操作するための各種スイッチであり、例えば分析装置1の主電源のオン、オフを切り替える電源スイッチ、試料の分析処理(測定処理)を開始するための測定開始スイッチ、分析装置1による試料の分析結果をプリンタ113に印字させるための印字スイッチなどである。
表示パネル111は、例えばLCD(liquid crystal display)や発光ダイオードなどを備えており、CPU15により制御されて各種の情報を表示する。操作スイッチ群112のうち、例えば測定開始スイッチが例えばユーザーによって押下されると試料における上記各種測定項目の測定がなされ、その測定結果に基づいて得られた分析結果(検査結果)が表示パネル111に表示される。その他、表示パネル111には、CPU15で処理されるデータやメモリに記憶されるデータなどを表示することができる。また、上述の印字スイッチが押下されると、試料の分析結果がプリンタ113によって、例えば記録用紙に印字出力される。
ラック設置部13は、図4に示す試料ラック131が設置される。この試料ラック131は、試料(図中、符号Uにて表す)としての尿を収容した複数の試料容器132を起立保持するためのラックである。また、ラック設置部13は、該ラック設置部13に設置された試料ラック131を該ラック設置部13内の水平面内における2方向にそれぞれ移送可能な循環駆動ベルト133、プッシャ(図示省略)を有している。ラック設置部13は、循環駆動ベルト133及びプッシャを駆動することにより一定の経路で試料ラック131を移送(搬送)する搬送装置としても機能する。ラック設置部13(「サンプラ」と称呼される場合もある)は従来既知のもの(例えば、特許文献2に記載のもの)と同様な構成とすることが可能である。
試料点着装置14は、ノズル141、装置本体部11内においてノズル141を上下方向及び水平方向に駆動させるノズル駆動装置142、ノズル141による尿の吸引、吐出(滴下)などを制御する駆動ポンプ143などを備える。ノズル駆動装置142は、例えばアクチュエータ、又は循環駆動ベルトなどによって構成することができる。
ノズル141による尿の吸引に際しては、CPU15がノズル駆動装置142を制御して、ノズル141を尿が収容された試料容器132の上方位置まで移動させた後、該ノズ
ル141を下降する。そして、CPU15は制御ポンプ143を制御して、ノズル141に試料容器132内の尿を吸引させる。
試験片収容部12に収容されている試験片100は、図示しない供給装置によって一枚ずつ取り出され、取り出された試験片100は所定の点着ポジションに移送(輸送、供給)される。この供給装置は、CPU15によって制御されるようになっている。この供給装置は、従来既知のものと同様の構成(例えば、特許文献2に開示されている回転ドラム、移送装置など)とすることが可能である。
ノズル141による試験片100への尿の点着に際しては、CPU15によってノズル駆動装置142が制御され、試験紙100の試薬パッド102上に移動する。そして、CPU15により駆動ポンプ143が制御されて、ノズル141から所定量の尿が試薬パッド102に点着される。このような点着動作が試験紙100に設置された試薬パッド102の数だけ繰り返され、点着処理が終了する。試験片100に対する試料の点着処理が終了した後は、洗浄液(例えば蒸留水)を用いてノズル141の洗浄が行われる。ノズル141を洗浄するための構成は図示しないが、従来既知のもの(例えば、特許文献1、2等に記載のもの)と同様な構成とすることが可能である。
光学測定ユニット17は、装置本体部1の内部に設置された光学系である。CPU15によって光学測定ユニット17が制御されることにより、点着処理実施後の試験片100における各試薬パッド102の呈色状態が光学的に測定される。
光学測定ユニット17は、試料が点着された試験片100の各試薬パッド102に対して光を照射する発光装置171、各試薬パッド102からの反射光を受光する受光装置172を有し、各試薬パッド102の発色の程度(呈色反応)に応じた情報を得るための装置である。光学測定ユニット17は、例えば試料が点着された試験片100の長手方向に沿って往復移動可能な態様で設けられている。発光装置171は、例えば特定のピーク波長を有する光を出射する発光ダイオード(Light-emitting Diode、LED)や、半導体レーザである。一方、受光装置172は、例えば、各試薬パッド102からの反射光を受光するフォトダイオードである。
CPU15は、試験片100の各試薬パッド102の列に沿って(試験片100の長手方向に沿って)光学測定ユニット17を移動させつつ、発光装置171に試薬パッド102へと光を照射させる。そして、複数の試薬パッド102からの反射光を、受光装置172に順次、連続的に受光させる。そしてCPU15は、光学測定ユニット17による測定結果を取得する。CPU15は、光学測定ユニット17から取得した測定結果、及びメモリ16のROMに記憶されている検量線データに基づいて、試料に含まれる測定成分(特定成分)に関する数値情報、すなわち尿に含まれるヘモグロビン、グルコース、あるいはタンパク質などの濃度や量などを演算する。
なお、上記検量線データは、光学測定ユニット17が各試薬パッド102を測定して得られる応答測定値と、その試薬パッド102に対応した測定成分に関する数値情報との関係が格納されたデータであり、演算対象となる測定成分ごとに対応して予め用意されている。CPU15による演算結果、すなわち試料の分析結果は、表示パネル111に表示される。また、例えばユーザーによって印字スイッチが押下されると、試料の分析結果をプリンタ113が記録用紙に印字出力する。
次に、本実施形態における分析装置1に搭載される試験片識別装置30について説明する。ここで、分析装置1による分析結果の信頼性を担保するには、試料の分析処理に正規試験片が使用されることが前提となる。正規試験片以外の試験片、つまり偽造試験片など
を用いて試料の分析処理を行った場合、分析誤差が大きくなるなどの不具合が生じ易くなるからである。しかし、外観上、正規試験片と偽造試験片とは類似していることが多く、ユーザー(使用者)にしてみれば、双方の違いを一見して見分けることは容易ではない。従って、ユーザーが偽造試験片を正規試験片と取り違えて分析処理に用いてしまった場合、試料の分析結果に誤差が生じ、これに起因して被検者の病気、疾患を見落とすことが懸念される。そこで、このような事態を回避、抑止する目的で試験片100識別を行う試験片識別装置30を備えるようにした。
図5は、第1の実施形態における試験片識別装置の詳細構成を示す構成ブロック図である。試験片識別装置30は、照射器301、受光器302、制御コンピュータ303を備える。詳しくは後述するが、照射器301は、識別対象となる試験片100における識別用不可視マーカ部103に向けて光を照射する。また、受光器302は、照射器301が照射した照射光に晒された識別用不可視マーカ部103における不可視インク(蛍光インク)が発する光を受光する。制御コンピュータ303は、CPU(Central Processing Unit)303A、メモリ303Bなどを含んで構成されるマイクロコンピュータである。
CPU303Aは、メモリ303Bに記憶された基本ソフトウェアであるOS(Operating System)プログラムや、照射器301、受光器302の制御やデータの処理を実行するためのアプリケーションプログラムを実行する。以下に説明する試験片を識別するための識別用プログラムも当該アプリケーションプログラムの一つである。
図6は、第1の実施形態における試験片識別装置30の各デバイスと試験片100の位置関係を説明する説明図である。この図に示す試験片100は、前述した点着ポジションにセットされており、且つ試料点着装置14によって試料が点着される前の状態にある。
試験片識別装置30によって試験片100の識別を行う際には、図示のように、照射器301及び受光器302が試験片100を挟んで該試験片100の表面Us側と裏面Ds側に配置される。より詳しくは、照射器301は、識別用不可視マーカ部103を形成する蛍光インクに照射光を照射すべく、試験片100の機材表面Us上方に配置される。この実施形態において、照射器301は蛍光インクを励起する紫外線(紫外光)を照射する発光ダイオード(LED)であるが、これに限られるものではない。一方、受光器302は、図示のように試験片100を挟んで照射器301の逆側、すなわち試験片100の基材裏面Ds下方に配置された受光素子である。この実施形態では、受光器302に近紫外線〜近赤外線までの波長の光を受光するフォトダイオードを採用しているが、これに限られない。本実施形態においては照射器301、受光器302のそれぞれが本発明における照射手段、受光手段に対応している。
次に、試験片識別装置30により実行される具体的な制御内容について、図7を参照して説明する。図7は、試験片識別装置30の制御コンピュータ303が実行する処理フローの内容を示すフローチャート図である。図7に示す処理フローは、CPU303Aやメモリ303Bなどのハードウェア資源が協働して、具体的にはメモリ303Bに記憶されている識別用プログラムをCPU303Aが実行することで実現される。また、本処理フローに係る識別用プログラムは、例えば試験片収容部12に収容されていた試験片100が不図示の供給装置によって点着ポジションにセットされたことをトリガーとして実行される。また、この識別用プログラムは、CPU15、メモリ16などのハードウェア資源を協働させて実現させても良い。本実施形態においては、制御コンピュータ303が本発明における識別手段、識別部に対応している。
制御コンピュータ303が識別用プログラムの実行を開始すると、先ずステップS101(照射ステップ)においては、照射器301が、識別対象となる試験片100の基材表面Usに形成された識別用不可視マーカ部103(マーカ部配置領域Asmk)に向けて
紫外線(紫外光)を照射する。図1で説明したように、識別用不可視マーカ部103に用いられている蛍光インクは紫外線(紫外光)を励起光として励起され、可視光の蛍光を発する。次いで、ステップS102(受光ステップ)においては、受光器302がステップS101(照射ステップ)において紫外線(紫外光)に晒された識別用不可視マーカ部103を形成する蛍光インクが発する蛍光を受光する。
上記ステップS101(照射ステップ)及びステップS102(受光ステップ)について詳しく説明すると、照射器301によって紫外線を照射された試験片が正規試験片であれば、紫外線に晒された蛍光インクは可視光の蛍光を発することになる。試験片100の基材101のうち、その面内方向におけるマーカ部配置領域Asmk及びマージン領域Asmgは紫外線不透過・蛍光透過型材料によって形成されているため、紫外線により励起された蛍光インクが発する蛍光は、基材101を基材裏面Ds側に向かって透過する。その結果、受光器302は、基材裏面Ds側において、基材101を透過した蛍光を受光することが可能である。なお、識別用不可視マーカ部103に用いられている不可視物質である蛍光インクの試料量、蛍光色素の含有量などは、照射器301からの紫外線に晒された場合に、受光器302によって確実に蛍光シグナルを検出されるだけの蛍光を発するように適正な量に設定されている。
一方、点着ポジションにセットされている試験片100が真正品ではなく、例えば偽造試験片である場合、基材表面Usには不可視識別用マーカ部103が存在しない。この場合、照射ステップにおいて、基材表面Usのうち、正規試験片であれば不可視識別用マーカ部103が存在するであろう部位、すなわちマーカ部配置領域Asmkに向かって照射器301が紫外線を照射しても、それを励起光とする蛍光インクが存在しないため、蛍光は発光されない。そして、照射器301により照射された紫外線は試験片の基材を透過しないため、受光器302によって受光されることはない。なお、マージン領域Asmgは、照射器301から照射された紫外線のうち、基材100のうちマージン領域Asmgの外部領域を透過した紫外線が受光器302に受光されることがないように、その大きさや範囲が定められると良い。また、紫外線を透過させない基材としては、紫外線を反射したり、吸収する種々の材料を適用可能である。
ステップS103(真贋判定ステップ)においては、制御コンピュータ303が、ステップS102(受光ステップ)における受光器302の受光結果に基づいて、試験片100の真贋判定を行うことによって該試験片100を識別する。具体的には、制御コンピュータ303は、ステップS102において受光器302が蛍光を受光していれば試験片100が正規試験片であると判定し、蛍光を受光していなければ偽造試験片であると判定する。本ステップの処理が終了すると、CPU303Aによる識別用プログラムが終了する。尚、この真贋判定ステップは識別ステップとして捉えることができる。
以上のように、本実施形態における試験片100によれば、不可視識別用マーカ部103が不可視物質によって形成されるため、試験片識別装置30による真贋判定に好適に利用することができる。また、試験片の真贋判定を、より簡便に且つ精度良く行う事ができる。
なお、本実施の形態において、試験片識別装置30による試験片100の識別結果は、分析装置1のCPU15に入力され、CPU15は試験片識別装置30から取得した識別結果をHDD19に記憶する。また、CPU15は、現在、点着ポジションにセットされている試験片100が偽造試験片であることを識別結果に基づいて認識した場合、その旨をユーザーに報知させても良い。CPU15は、報知器21を作動させて音声によって報知させても良いし、文字情報として表示パネル111に表示させても良い。
分析装置1は、試験片識別装置30により識別された試験片100を用いて試料の分析処理を行う。ここでいう識別された試験片100とは、真正品として識別された試験片である。すなわち、正規試験片に対して試料点着装置14による試料の点着処理、光学測定ユニット17による光学的手法を用いた測定処理が行われ、その測定結果に基づいてCPU15が試料の分析を行う。
一方、試験片識別装置30によって模倣品であると識別された試験片に関しては、試料点着装置14による試料の点着処理を行わず、不図示の移送装置によって廃棄容器(図示省略)に撤去しても良い。その場合、試験片収容部12に収容されている別の試験片100が点着ポジションまで移送され、新たな試験片100が試験片識別装置30によって識別されると良い。このようにすれば、偽造試験片を用いて試料の分析処理が行われることを回避することができ、分析誤差が大きくなることを抑制することができる。よって、試料の分析結果の信頼性が低下することもなく、また、被検者の病気や疾患を見落とす等といった不具合も、より確実に防止することができる。
なお、本実施の形態では、試験片100の識別に関する制御を試験片識別装置30の備える専用のコンピュータ(制御コンピュータ303)によって行っているが、その機能を分析装置1のCPU15及びメモリ16によって実現しても良い。つまり、試験片100の識別に関する制御をCPU15及びメモリ16に行わせても良い。
また、本発明は、分析用具を識別するための識別方法や、分析用具を識別するためのコンピュータ(試験片識別装置30の制御コンピュータ303)に実行させるコンピュータプログラムである識別用プログラムを、その実施形態に含む。当該識別方法や識別用プログラムの内容は、図7の処理フローで説明した通りである。
更には、識別用プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録させた媒体も、本発明の範疇に属する。識別用プログラムが記録された記録媒体については、例えば試験片識別装置30の制御コンピュータ303に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、試験片の識別が可能となる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
(第1の変形例)
次に、第1の変形例について説明する。まず、図1で説明した試験片100においては、基材表面Usに識別用不可視マーカ部103を設けたが、この識別用不可視マーカ部103を基材裏面Dsに設けても良い。この場合、試験片識別装置30における照射器301を基材裏面Dsの下方に配置し、受光器302を基材表面Usの上方に配置することになる。すなわち、図6に示す照射器301、受光器302の配置関係が相互に入れ替わることになる。
(第2の変形例)
図8は、第2の変形例における試験片100Aの構成を示す図である。(a)は、試験片100Aの基材表面Usを示す図である。(b)は、試験片100Aの長手方向に沿った断面図である。これらの図において、図1に示す試験片100と同じ構成については共通の符号を付すことで、その詳しい説明は省略する。試験片100Aは、識別用不可視マーカ部103が基材101の内部に埋め込まれて設けられている点が試験片100と相違
する。
この図において、マーカ部配置領域Asmkとは、基材101の面内方向において、識別用不可視マーカ部103が基材101内部に埋め込まれている領域である。試験片100Aは、基材101のうち少なくともマーカ部配置領域Asmk(ここでは、例としてマーカ部配置領域Asmk及びこれを囲む所定のマージン領域Asmg)において、基材101の厚さ方向における識別用不可視マーカ部103の埋め込み位置(以下、「マーカ部埋め込み深さ」という)Dpを境に、基材表面Us及び基材裏面Dsのうち一方面側の部分は紫外線を透過する材料(以下、「紫外線透過材料」という)で形成され、他方面側の部分は紫外線不透過・蛍光透過型材料で形成されている。図8(b)においては、マーカ部埋め込み深さDp〜基材表面Usの部位に紫外線不透過・蛍光透過型材料(図中、符号101Aで表す)を用いて形成し、マーカ部埋め込み深さDp〜基材裏面Dsの部位に紫外線透過材料(図中、符号101Bで表す)を用いて形成しているが、それぞれの材料を相互に入れ替えても構わない。
図9は、第2の変形例における試験片識別装置30の各デバイスと試験片100Aの位置関係を説明する説明図である。この図において、図6に示すものと同じ構成には共通の符号を付す。図9に示すように、受光器302が試験片100Aの基材表面Us上方に配置され、照射器301が基材裏面Ds下方に配置されている。
上記構成の試験片識別装置30によれば、試験片100Aの真贋判定を行う場合、照射器301は、識別用不可視マーカ部103が埋め込まれているマーカ部配置領域Asmkに向かって紫外線を照射させる(照射ステップ)。この紫外線は、基材101を構成する紫外線透過材料101Bを透過する。ここで、試験片100Aが正規試験片であれば、紫外線がマーカ部埋め込み深さDpに埋め込まれている識別用不可視マーカ部103に到達することで、識別用不可視マーカ部103を形成する蛍光インクが励起される。その結果、蛍光インクから発せられた蛍光が、紫外線不透過・蛍光透過型材料101Aを透過しつつ基材表面Us側に向かって進行する。そして、基材表面Us側において、基材表面Usに到達した蛍光、すなわち紫外線不透過・蛍光透過型材料101Aを透過した蛍光を受光器302が受光する(受光ステップ)。
一方、試験片100Aが偽造試験片である場合、照射ステップにおいてマーカ部配置領域Asmkに向けて照射器301が紫外線を照射しても、マーカ部埋め込み深さDpの位置に不可視識別用マーカ部103が存在しないため、紫外線が基材裏面Dsからマーカ部埋め込み深さDpまで到達したところで、蛍光が発光されることはない。更に、照射器301が照射した紫外線は、紫外線透過材料101Bを透過しないため、受光器302によって受光されることはない。なお、マージン領域Asmgは、照射器301から照射された紫外線のうち、マージン領域Asmgの外側領域を透過した紫外線が受光器302に受光されないように、その大きさ、範囲等が定められている。
制御コンピュータ303は、受光器302における受光結果に基づいて試験片100Aを識別する(識別ステップ)。すなわち、制御コンピュータ303は、受光器302によって蛍光が受光された場合には試験片100Aが正規試験片であると判定し、受光器302によって蛍光が受光されなかった場合に試験片100Aが偽造試験片であると判定することができる。試験片識別装置30による試験片の識別結果の利用方法については既述のため、その説明は省略する。
<第2の実施形態>
図10は、第2の実施形態に係る試験片100Bを示す概略斜視図である。試験片100Bが適用される分析装置についてのハード構成は第1の実施形態と同等である。試験片
100Bは、図1に示した試験片100と同様な基材101、試薬パッド102を有する。図中の符号103Aは、本実施形態における識別用不可視マーカ部を表す。識別用不可視マーカ部103Aも、不可視物質としての例示である蛍光インクを用いて基材表面Usに形成される点で図1の識別用不可視マーカ部103と同様である。
識別用不可視マーカ部103Aは、可視光の下では肉眼で見えない(視認できない)蛍光インクを用いて形成されたバーコードであり、この蛍光インクで描かれた縞模様状の線の太さによって数値や文字情報を表す識別子である。試験片100Bの識別情報とは、試験片100Bを識別するための情報である。この識別情報には、試験片100Bの製品仕様情報(以下、「試験片仕様情報」という)、試験片100Bを用いて分析装置1による試料の分析処理が行われる際に用いられる分析関連情報などが含まれる。また、試験片仕様情報には、試験片の有効期限などの情報を含ませる事もできる。試験片仕様情報は試験片100Bの仕様に関する情報であって、例えば試験片の製造ロット・製造番号などである。また、分析関連情報は、例えば分析対象となる試料の種別、測定成分(特定成分)の種別、メモリ16のROMに記憶されている各検量線データに対応する識別記号(以下、「検量線データ識別記号」という)などである。検量線データ識別記号は、試料の測定成分の種別ごとに異なる記号として付与することができる。
試験片100Bの識別処理に際しての試験片識別装置30の各デバイスと試験片100Bとの配置関係は、図6に示した配置例と同様である(図6に示した試験片100と試験片100Bと入れ替える)。すなわち、照射器301が試験片100Bの基材表面Us側に配置され、受光器302が基材裏面Ds側に配置される。
次に、分析装置1による試料の分析処理について説明する。図11は、第2の実施形態における分析装置1の機能ブロック図である。分析装置1は、メモリ16のRAM又はROMに展開された分析用プログラムをCPU15が解釈及び実行することで、試験片100Bの識別用不可視マーカ部103Aに記憶されている識別情報(試験片仕様情報、分析関連情報)を試験片識別装置30から取得すると共に取得した分析関連情報を記憶する記憶部151(記憶手段)と、試験片100Bの試薬パッド102に含浸された試料を測定する測定部152(測定手段)と、測定部152が測定した試料の測定結果及び記憶部151が記憶した分析関連情報に基づいて試料の測定成分に関する濃度等の数値情報を演算する演算部153(演算手段)と、を備えるコンピュータとして機能する。
図12は、第2の実施形態における分析装置1が実行する処理フローの内容を示すフローチャート図である。図12に示す処理フローは、CPU15、メモリ16、試験片識別装置30などのハードウェア資源が協働して、例えばメモリ16に記憶されている分析用プログラムをCPU15が実行することによって実現される。なお、図7と同じステップ番号についてはその処理内容が同じ事を意味しており、その詳しい処理内容の説明は省略する。
分析用プログラムが分析装置1のCPU15によって実行されると、先ずステップS101では(照射ステップ)においては、照射器301(照射手段)が、試験片100Bの基材表面Usに形成された識別用不可視マーカ部103A(マーカ部配置領域Asmk)に向けて紫外線を照射する。続くステップS102(受光ステップ)においては、受光器302(受光手段)が、識別用マーカ部103Aを形成すると共に紫外線に晒された蛍光インクが発する光を受光する。受光器302は受信した光を電気信号に変換し、その応答信号を制御コンピュータ303に出力する。
ステップS103(真贋判定ステップ)においては、制御コンピュータ303(真贋判定手段)がステップS102(受光ステップ)における受光器302の受光結果に基づき
、試験片100Bの真贋判定を実行し、該試験片100Bの識別を行う。つまり、受光器302の受光結果に基づき、試験片100Bが正規試験片であるかどうかを判別する。ステップS102において受光器302が蛍光を受光した場合には試験片100Bが正規試験片であると判別され、ステップS201に進む。一方、受光器302によって蛍光が受光されなかった場合には、試験片100Bが偽造試験片であると判別される。なお、試験片100Bが正規試験片であると判別された場合、制御コンピュータ303は、受光器302による受光結果に基づいて試験片100Bの識別情報を識別する。また、試験片100Bが偽造試験片であると判別された場合、その旨をユーザーに報知した後、本プログラムの実行を終了する。本実施形態では、試料の分析処理に際して、試験片100Bへの試料の点着を行う前にその真贋判定を行い、正規品であることが確認された試験片に対して各測定成分の測定が行われる。
ステップS201(記憶ステップ)では、記憶部151(記憶手段)が、制御コンピュータ303によって識別された試験片100Bの識別情報を取得し、その識別情報を記憶する。ステップS202(測定ステップ)では、測定部152が、試験片100Bにおける各測定成分の種別を取得し、その情報に基づいて各装置(試料点着装置14、光学測定ユニット17など)を制御することによって試験片100Bの試薬パッド102に含浸させた試料を測定する。
ステップS203(演算ステップ)においては、演算部153が、記憶部151によって記憶された分析関連情報に含まれる検量線データ識別記号を取得する。また、演算部153は、光学測定ユニット17から各試薬パッド102に対応する応答測定値を取得する。演算部153は、光学測定ユニット17から取得した応答測定値と、この応答測定値に対応する検量線データに基づいて、各測定成分の濃度等(測定成分に関する数値情報)を演算する。なお、演算部153は、測定成分の種別に対応する検量線データをメモリ16から読み出す。本ステップの処理が終了すると、分析用プログラムの実行が終了する。
ここで、本実施形態においては、識別用不可視マーカ部103Aを試験片100Bにおける基材表面Usに形成させているが、第1の実施形態及びその変形例と同様の観点から、識別用不可視マーカ部103Aを基材裏面Dsに形成させても良いし、基材の内部に埋め込んで配置させても良い。また、試験片の識別情報は、識別用不可視マーカ部103に不可視物質を用いて記録する態様の他、例えば可視インク(黒インクなど)を用いて形成されたバーコードに記録しても良い。この可視バーコードは、基材表面Us又は基材裏面Dsの何れに配置されても良い。尚、試験片の識別情報を可視バーコードに記録する態様においては、真贋判定に利用するための識別用不可視マーカ部が可視バーコードとは別に設けられることになる。可視バーコードには、試験片が真正品であるかどうかの真贋判定を行うための情報を記録する事ができないからである。そして、蛍光インクにより形成された識別用不可視マーカ部を利用して試験片の真贋判定が行われる一方、可視バーコードに記録された識別情報は、試験片の仕様に関する情報や試料の分析処理に供する検量線データ識別記号等を取得するために利用することができる。
(第3の変形例)
図13は、第3の変形例における試験片識別装置30の各デバイスと試験片100Cの位置関係を説明する説明図である。試験片100Cは、図1に示した試験片100と同様な基材101、試薬パッド102を有する。また、基材表面Usには、識別用不可視マーカ部103が形成されている。更に、基材表面Usには、識別用不可視マーカ部103に隣接して可視識別コード部104が形成されている。この可視識別コード部104は、可視インクを用いて形成されたバーコードであり、試験片100Cの識別情報が記録されている。
この変形例において、試験片識別装置30の光学系としては、第2照射器304、受光器302、第2受光器305が備えられている。受光器302は、図6で説明したように近紫外線〜近赤外線までの波長の光を受光する受光素子(例えば、フォトダイオード)であり、第2受光器305も受光器302と同様の受光素子である。第2照射器304は、紫外線及び可視光を切り替えて照射可能な発光ダイオード(いわゆるマルチLED)である。第2照射器304及び第2受光器305は、試験片100Cの基材表面Us側に配置されており、受光器302は基材裏面Ds側に配置されている。
図示の構成においては、第2照射器304による光の照射と、受光器302及び第2受光器305による受光結果に基づいて、試験片100Cに関する真贋判定と、可視識別コード部104に記録されている識別情報の読み込みが行われる。試験片100Cの真贋判定を行う場合、制御コンピュータ303は、第2照射器304から識別用不可視マーカ部103に向かって紫外線を照射させる。試験片100Cが正規試験片であれば識別用不可視マーカ部103の蛍光インクが蛍光を発するため、基材裏面Dsまで基材100を透過した蛍光が受光器302によって受光される。従って、制御コンピュータ303は、受光器302による受光結果に基づいて試験片100Cの真贋判定を好適に行うことができる。
また、可視識別コード部104に記録された識別情報を読み込む場合、制御コンピュータ303は可視識別コード部104に向かって第2照射器304から可視光を照射させ、可視識別コード部104からの反射光を第2受光器305に受光させる。第2受光器305は受信した光を電気信号に変換し、その応答信号を制御コンピュータ303に出力する。制御コンピュータ303は第2受光器305から取得した応答信号に基づいて試験片100Cの識別情報を読み込む。なお、制御コンピュータ303が取得した試験片100Cの識別情報は、図12の処理フローで説明したように試料の分析処理時に利用される。
(第4の変形例)
また、図14は、第4の変形例における試験片識別装置30の各デバイスと試験片100Dの位置関係を説明する説明図である。試験片100Dは、識別用不可視マーカ部103が基材裏面Dsに形成されている点を除いて、図13に示した試験片100Cと同様である。また、試験片識別装置30の光学系としては、照射器301、第3照射器306、受光器302が備えられている。照射器301、受光器302は既述の通りである。また、第3照射器は可視光を照射可能な発光ダイオードである。図示のように、第3照射器306及び受光器302が試験片100Dの基材表面Us側に配置されており、照射器301が基材裏面Ds側に配置されている。
この構成例において制御コンピュータ303は、照射器301、第3照射器306及び受光器302を使用して、試験片100Dに関する真贋判定と、可視識別コード部104に記録されている識別情報の読み込みが行われる。試験片100Dの真贋判定を行う場合、制御コンピュータ303は、照射器301から、基材裏面Dsに形成された識別用不可視マーカ部103に向かって紫外線を照射させる。試験片100Dが正規試験片であれば識別用不可視マーカ部103の蛍光インクが蛍光を発するため、基材表面Usまで基材100を透過した蛍光が受光器302によって受光される。一方、試験片100Dが偽造試験片であれば受光器302により蛍光が受光されることはない。従って、制御コンピュータ303は、受光器302による受光結果に基づいて試験片100Dの真贋判定を好適に行うことができる。
また、可視識別コード部104に記録された識別情報を読み込む場合、制御コンピュータ303は可視識別コード部104に向かって第3照射器306から可視光を照射させ、その反射光を受光器302に受光させる。受光器302は、受信した光を電気信号に変換
し、その応答信号を制御コンピュータ303に出力する。制御コンピュータ303は受光器302から取得した応答信号に基づいて試験片100Cの識別情報を読み込むことができる。
図13に示す構成では、試験片の真贋判定及び識別情報読み込みの双方の処理に係る光源を兼用し、図14に示す構成では上記双方の処理に係る受光素子を兼用することができるため、装置のコンパクト化、製造コストの低減を実現する観点から有効である。また、同様の観点から、図13、14に示した光学機器を、光学測定ユニット17における発光装置171、受光装置172と適宜兼用することも可能である。但し、それぞれ独立した光源、受光素子を利用して、試験片の真贋判定と識別情報の読み込みを行っても構わない。
また、本発明は、図12に示した処理フローを実行して試料の分析処理を行う分析システムとして捉えることも可能である。また、第2の実施形態において説明した分析用プログラムや、このプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録させた媒体も、本発明の範疇に属する。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。また、コンピュータに固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明に係る分析用具、識別装置、分析装置、分析システム、識別方法、分析方法、プログラム及びその記録媒体はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。また、以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施形態には種々の変更を加え得る。
1・・・分析装置
11・・・装置本体部
12・・・試験片供給部
13・・・ラック設置部
14・・・試料点着装置
15・・・CPU
16・・・メモリ
17・・・光学測定ユニット
18・・・インターフェース
19・・・ハードディスクドライブ
30・・・試験片識別装置
100・・・試験片
101・・・基材
102・・・試薬パッド
103・・・識別用不可視マーカ部
151・・・記憶部
152・・・測定部
153・・・演算部
301・・・照射器
302・・・受光器
303・・・制御コンピュータ

Claims (30)

  1. 試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具であって、
    不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を、
    有する分析用具。
  2. 前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質を用いて形成される、
    請求項1に記載の分析用具。
  3. 前記識別用マーカ部は基材の表面又は裏面に設けられ、
    前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の設けられる領域は紫外線を透過せず且つ前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成される、
    請求項2に記載の分析用具。
  4. 前記識別用マーカ部は基材内部に埋め込まれて設けられ、
    前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の埋め込まれる領域において、該基材の厚さ方向における該識別用マーカ部の埋め込み位置を境に、一方面側の部分は紫外線を透過し、他方面側の部分は紫外線を透過せずに前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成される、
    請求項2に記載の分析用具。
  5. 前記識別用マーカ部の少なくとも一部には分析用具の識別情報が不可視物質を用いて記録される、
    請求項1から4の何れか1項に記載の分析用具。
  6. 前記識別情報には分析用具の製品仕様情報が含まれる、
    請求項5に記載の分析用具。
  7. 前記識別情報には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が含まれる、
    請求項5に記載の分析用具。
  8. 試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するための識別装置であって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射手段と、
    前記照射手段による照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光手段と、
    前記受光手段における受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別手段と、
    を備える識別装置。
  9. 前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質により形成され、
    前記照射手段は紫外線を照射し、
    前記受光手段は前記識別用マーカ部を形成する前記蛍光物質が発する蛍光を受光する、
    請求項8に記載の識別装置。
  10. 前記識別用マーカ部は前記分析用具における基材表面に設けられ、
    前記基材のうち少なくとも前記識別用マーカ部が設けられる領域は紫外線を透過せず且つ前記蛍光物質が発する蛍光を透過する材質で形成され、
    前記照射手段は前記基材の表面側から紫外線を照射し、
    前記受光手段は前記基材における裏面側において該基材を透過した蛍光を受光する、
    請求項9に記載の識別装置。
  11. 前記識別用マーカ部は前記分析用具における基材内部に埋め込まれて設けられ、
    前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の埋め込まれる領域において、該基材の厚さ方向における該識別用マーカ部の埋め込み位置を境に、一方面側の部分は紫外線を透過し、他方面側の部分は紫外線を透過せずに前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成され、
    前記照射手段は前記基材の前記一方面側から紫外線を照射し、
    前記受光手段は前記基材における前記他方面側において該基材を透過した蛍光を受光する、
    請求項9に記載の識別装置。
  12. 前記識別用マーカ部の少なくとも一部には分析用具の識別情報が不可視物質を用いて記録される、
    請求項8から11の何れか1項に記載の識別装置。
  13. 前記識別情報には分析用具の製品仕様情報が含まれる、
    請求項12に記載の識別装置。
  14. 前記識別情報には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が含まれる、
    請求項12に記載の識別装置。
  15. 請求項8から14の何れか1項に記載の識別装置を備え、該識別装置により識別された分析用具を用いて試料の分析処理を行う、
    分析装置。
  16. 試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するための識別方法であって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、
    前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、
    前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、
    を含む識別方法。
  17. 前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質により形成され、
    前記照射ステップにおいては紫外線を照射し、
    前記受光ステップにおいては前記識別用マーカ部を形成する前記蛍光物質が発する蛍光を受光する、
    請求項16に記載の識別方法。
  18. 前記識別用マーカ部は前記分析用具における基材表面に設けられ、
    前記基材のうち少なくとも前記識別用マーカ部が設けられる領域は紫外線を透過せず且つ前記蛍光物質が発する蛍光を透過する材質で形成され、
    前記照射ステップにおいては前記基材の表面側から紫外線を照射し、
    前記受光ステップにおいては前記基材における裏面側において該基材を透過した蛍光を受光する、
    請求項17に記載の識別方法。
  19. 前記不可視マーカは前記分析用具における基材内部に埋め込まれて設けられ、
    前記基材のうち少なくとも該識別用マーカ部の埋め込まれる領域において、該基材の厚さ方向における該識別用マーカ部の埋め込み位置を境に、一方面側の部分は紫外線を透過し、他方面側の部分は紫外線を透過せずに前記蛍光物質の発する蛍光を透過する材質で形成され、
    前記照射ステップにおいては前記基材の前記一方面側から紫外線を照射し、
    前記受光ステップにおいては前記基材における前記他方面側において該基材を透過した蛍光を受光する、
    請求項17に記載の識別方法。
  20. 前記識別用マーカ部の少なくとも一部には分析用具の識別情報が不可視物質を用いて記録される、
    請求項16から19の何れか1項に記載の識別方法。
  21. 前記識別情報には分析用具の製品仕様情報が含まれる、
    請求項20に記載の識別方法。
  22. 前記識別情報には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が含まれる、
    請求項20に記載の識別方法。
  23. 試薬部を有し試料の分析処理に用いられる分析用具を識別するためのコンピュータに実行させる識別用プログラムであって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部を更に有し、
    前記コンピュータに、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、
    前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、
    前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、
    を実行させる識別用プログラム。
  24. 前記識別用マーカ部は紫外線を励起光として蛍光する蛍光物質により形成され、
    前記照射ステップにおいては紫外線を照射し、
    前記受光ステップにおいては前記識別用マーカ部を形成する前記蛍光物質が発する蛍光を受光する、
    請求項23に記載の識別用プログラム。
  25. 請求項23又は24に記載の識別用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析装置であって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射手段と、
    前記照射手段による照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光手段と、
    前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別手段と、
    前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶手段と、
    前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した試料の測定結果及び前記記憶手段が記憶した前記分析関連情報に基づいて試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算手段と、
    を備える分析装置。
  27. 試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析システムであって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射器、前記照射器による照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光器、及び前記受光器の受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別部を、
    有する識別装置と、
    前記受光部の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶装置と、
    前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定装置と、
    前記測定手段が測定した試料の測定結果及び前記記憶装置が記憶した前記分析関連情報に基づいて試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算装置と、
    を備える分析システム。
  28. 試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行う分析方法であって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、
    前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、
    前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、
    前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶ステップと、
    前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定した試料の測定結果及び前記記憶ステップにおいて記憶した前記分析関連情報に基づいて、試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算ステップと、
    を含む分析方法。
  29. 試薬部を有する分析用具を用いて試料の分析処理を行うコンピュータに実行させる分析用プログラムであって、
    前記分析用具は不可視物質を用いて形成された識別用マーカ部であって、その少なくとも一部には試料の分析処理が行われる際に用いる分析関連情報が記録される識別用マーカ部を有し、
    前記コンピュータに、
    前記識別用マーカ部に向けて光を照射する照射ステップと、
    前記照射ステップにおいて照射光に晒された前記識別用マーカ部を形成する前記不可視物質が発する光を受光する受光ステップと、
    前記受光ステップにおける受光結果に基づいて前記分析用具を識別する識別ステップと、
    前記受光手段の受光結果に基づいて前記分析関連情報を取得し、取得した分析関連情報を記憶する記憶ステップと、
    前記分析用具の前記試薬部における試料を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定した試料の測定結果及び前記記憶ステップにおいて記憶した前記分析関連情報に基づいて、試料に含まれる特定成分に関する数値情報を演算する演算ステップと、
    を実行させる分析用プログラム。
  30. 請求項29に記載の分析用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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