JP2011176976A - モータ装置用冷却機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、モータ装置用冷却機構に関し、モータ及びギアの冷却を効果的に行うことにある。
【解決手段】ケース20内に設けられたモータ室22に収納されるインホイールモータ14、及び、ケース20内に設けられたギア室34に収納されてインホイールモータ14に連結するギア16を、オイル循環により冷却するモータ装置用冷却機構10は、モータ室22の下部とギア室34の下部とを連通する連通路52に設けられ、該連通路52を流れるオイルの熱をモータ外部へ放出するヒートパイプ54bを備える。
【選択図】図1
【解決手段】ケース20内に設けられたモータ室22に収納されるインホイールモータ14、及び、ケース20内に設けられたギア室34に収納されてインホイールモータ14に連結するギア16を、オイル循環により冷却するモータ装置用冷却機構10は、モータ室22の下部とギア室34の下部とを連通する連通路52に設けられ、該連通路52を流れるオイルの熱をモータ外部へ放出するヒートパイプ54bを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータ装置用冷却機構に係り、特に、ケース内に設けられたモータ室に収納されるモータ、及び、ケース内に設けられたギア室内に収納されてモータに連結するギアを、オイル循環により冷却するうえで好適なモータ装置用冷却機構に関する。
従来、車両に搭載されるインホイールモータを冷却する冷却機構が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。この冷却機構は、オイルを循環させる循環経路を有している。この循環経路にオイルが流れると、モータとオイルとの間で熱交換が行われることで、モータが冷却される。また、オイルは、モータとの間で熱交換を行った後に空冷され、再びモータとの間の熱交換に利用される。従って、上記の冷却機構によれば、オイルとモータとの間の熱交換の際に、冷却されたオイルを導くことができるので、モータからの熱を効果的に外部へ放出することが可能であり、モータの冷却を効率よく行うことが可能である。
ところで、モータにはギアが連結されることがあるが、そのギアを冷却するためには、そのギアにオイルを吐出することが必要である。しかしながら、上記した冷却機構では、モータに連結されるギアをオイル供給により冷却することが考慮されておらず、更には、ギアを冷却して高温となったオイルを冷却することが考慮されていない。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、モータ及びギアの冷却を効果的に行うことが可能なモータ装置用冷却機構を提供することを目的とする。
上記の目的は、ケース内に設けられたモータ室に収納されるモータ、及び、ケース内に設けられたギア室に収納されて前記モータに連結するギアを、オイル循環により冷却するモータ装置用冷却機構であって、前記モータ室の下部と前記ギア室の下部とを連通する連通路に設けられ、該連通路を流れるオイルの熱をモータ外部へ放出するヒートパイプを備えるモータ装置用冷却機構により達成される。
この態様の発明において、モータ室の下部とギア室の下部とを連通する連通路には、その連通路を流れるオイルの熱をモータ外部へ放出するヒートパイプが設けられている。モータ室の下部やギア室の下部には、モータやギアを冷却して温められたオイルが流れるが、上記の構成によれば、その高温となったオイルの熱は連通路の通過中にヒートパイプによりモータ外部へ放出され、そして、その冷却されたオイルは再びモータやギアを冷却するためにモータ室やギア室へ送られる。従って、本発明によれば、モータやギアへ常に冷却された循環オイルを導くことができるので、モータ及びギアの冷却を効果的に行うことができる。
尚、上記したモータ装置用冷却機構において、前記ヒートパイプは、前記モータ室の下部又は前記ギア室の下部に設けられたオイルタンクに溜まるオイルに漬かるように配置されることとしてもよい。
この態様の発明によれば、ヒートパイプによりオイルタンク内のオイルを常時冷却することができ、モータ及びギアの冷却を効果的に行うことができる。
本発明によれば、モータ及びギアの冷却を効果的に行うことができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例であるモータ装置用冷却機構10を備えるモータ装置12の断面図を示す。図2は、本実施例のモータ装置用冷却機構10が備えるオイル通路をモータ装置12の斜め上方から見た際の斜視図を示す。また、図3は、本実施例のモータ装置用冷却機構10とモータ装置12との構造を表した図を示す。
本実施例において、モータ装置12は、車輪を駆動させる駆動力を発生する装置である。モータ装置12は、インホイールモータ14及びギア16を備えている。インホイールモータ14は、車輪ホイール内に配置されている。また、ギア16は、インホイールモータ14と車輪ホイールとの間に介在しており、インホイールモータ14及び車輪ホイールの中心軸18の双方に連結している。
インホイールモータ14は、電力供給により駆動力を発生する電動機である。尚、インホイールモータ14は、車輪で発生する力を用いて電力を発生する発電機として機能することとしてもよい。インホイールモータ14は、車輪バネ下に回転不能に取り付けられたケース20内に設けられた円筒状のモータ室22に収納されている。インホイールモータ14は、ステータ24及びロータ26を有している。
ステータ24は、ケース20の内周面に取り付け固定されている。また、ロータ26は、インホイールモータ14の有する回転軸28の外周面に取り付け固定されている。回転軸28は、ケース20に軸受30,32を介して回転可能に支持されている。ロータ26と回転軸28とは一体で回転する。ステータ24は径方向外側に配置されかつロータ26は径方向内側に配置されており、ステータ24とロータ26とは径方向に所定の隙間を隔てて離間するように配置されている。
ステータ24は、ステータコアと、そのステータコアに巻回されるコイルと、を有している。このコイルは、エナメル被覆線により構成され或いは樹脂により樹脂モールドされてステータコアに固定支持されている。このコイルへの通電が制御ユニットにより制御されると、ステータ24とロータ26との間にロータ26をステータ24に対して回転駆動させる電磁力(駆動力)が発生することで、回転軸28が回転駆動されて車輪ホイールの中心軸18が回転される。
また、ギア16は、ケース20内に設けられた円筒状のギア室34に収納されている。ケース20内において、ギア室34は、上記のモータ室22と軸方向に隣接している。ケース20には、モータ室22とギア室34とを隔てた仕切板36を軸方向に向けて連通する貫通穴38が設けられている。貫通穴38には、インホイールモータ14の回転軸28が貫通している。ギア16は、ギア室34に臨んだ回転軸28の軸方向先端に連結されて係合していると共に、車輪ホイールの中心軸18に連結されて係合している。ギア16は、回転軸28の回転を所定の比で減速して車輪ホイールの中心軸に伝達する減速機である。従って、回転軸28の回転は、ギア16の作用により、所定の比で減速されて車輪ホイールの中心軸18に伝達される。
また、本実施例において、モータ装置用冷却機構(以下、単に冷却機構と称す)10は、上記のモータ装置12をオイルの供給により冷却する装置である。冷却機構10は、オイルが溜まるオイルタンク40を備えている。オイルタンク40は、モータ室22の下部に設けられている。すなわち、モータ室22は、その下部にオイルを溜めるオイルタンク40が設けられるように形成されている。
オイルタンク40には、ストレーナ42及びサクションポート44を介してポンプ46が連通されている。ポンプ46は、オイルタンク40からオイルを汲み上げる機能を有している。ポンプ46は、例えば車輪ホイールの中心軸18近傍に設けられており、中心軸18の回転などによりオイルタンク40からオイルを汲み上げる。
ポンプ46には、インホイールモータ14の各所(特に、作動時に発熱するステータ24のコイルなど)にオイルを導くオイル通路48が連通されている。ポンプ46は、その作動によりオイルタンク40から汲み上げたオイルを高圧でオイル通路48へ供給する。オイル通路48は、ケース20内に形成されてポンプ46と接続する下端側から上方へ向けて延びる上下通路48aと、モータ室22内に設けられて回転軸28に対して平行に延びる筒状の筒状通路48bと、モータ室22内に設けられて上下通路48aの上端側及び筒状通路48bに接続する円環状の円環通路48cと、からなる。尚、図2に示す如く、筒状通路48bは周方向に複数並ぶように設けられていてもよく、また、円環通路48cは軸方向に複数並ぶように設けられていてもよい。円環通路48cの下端は上記したオイルタンク40に連通している。
上記した冷却機構10において、オイルタンク40に溜まったオイルは、ポンプ46によりストレーナ42及びサクションポート44を介して汲み上げられ、ポンプ46下流側のオイル通路48に高圧で吐出される。オイル通路48に吐出されたオイルは、モータ室22の上部まで持ち上げられ、インホイールモータ14の各所に導かれる。インホイールモータ14の各所に導かれたオイルは、その各所との間で熱交換を行うことで、その各所で発生する熱を奪って吸収する。そして、オイルは、インホイールモータ14の各所を通過した後、重力により落下して円環通路48cの下端にある出口に達することで、オイル通路48から排出されて、モータ室22の下部のオイルタンク40に戻される。
従って、冷却機構10においては、オイルタンク40内のオイルがポンプ46の作動により汲み上げられた後にオイル通路48を通過して再びオイルタンク40に戻されて循環される。このオイルの循環過程で、そのオイルとインホイールモータ14との間で熱交換が行われることで、インホイールモータ14で発生する熱が吸収され、インホイールモータ14が冷却される。
また、本実施例において、オイル通路48(具体的にはその一部)には、分岐路50が連通されている。分岐路50は、その上端にある入口側がオイル通路48に連通すると共に、その下端にある出口側が軸受32に向けて開口するように形成されている。分岐路50には、オイルタンク40からポンプ46により汲み上げられたオイルの一部がオイル通路48側から供給される(図1中の矢印)。
オイル通路48側から分岐路50に供給されたオイルは、軸受32に向けて吐出されることで、その軸受32を冷却・潤滑する。この場合には、オイル吐出により、軸受32が冷却されると共に、回転軸28の回転が滑らかにされる。また、軸受32を潤滑したオイルは、ギア室34の上部に導かれてギア16に向けて吐出されることで、そのギア16を冷却・潤滑する。この場合には、オイル吐出により、ギア16が冷却されると共に、ギア16の回転が滑らかにされる。そして、オイルは、ギア16を通過した後、重力によりギア室34の下部まで落下する。
従って、冷却機構10においては、ポンプ46の作動によりオイル通路48に汲み上げられたオイルの一部が分岐路50に供給された後に軸受32及びギア室34内のギア16を通過してギア室34の下部に溜まる。このオイルの流通過程で、オイル吐出により軸受32及びギア16が潤滑されると共に、そのオイルと軸受32又はギア16との間の熱交換により軸受32及びギア16が冷却される。
本実施例の冷却機構10において、ギア室34の下端は、モータ室22の下端(すなわちオイルタンク40の下端)よりも高く位置している。ギア室34の下部とモータ室22の下部とは、連通路52により連通されている。連通路52は、仕切板36を略軸方向に向けて(具体的には、ギア室34からモータ室22にかけて下るように)貫通しており、ギア室34の下部に溜まるオイルがモータ室22すなわちオイルタンク40へ流れるように形成されている。かかる構成において、ギア室34の下部に溜まったオイルは、連通路52を通過してオイルタンク40へ導かれる。このため、分岐路50に導かれたオイルは、インホイールモータ14の各所を通過してその発生する熱を吸収したオイルと同様に、モータ室22の下部のオイルタンク40に戻されて循環される。
更に、冷却機構10は、伝熱体であるヒートパイプ54を備えている。ヒートパイプ54は、パイプ状に成形された部材であり、モータ回転軸28に対して平行に延びている。ヒートパイプ54は、ケース20に空けられた孔に圧入されている。ヒートパイプ54は、ケース20内においてステータ24の外周側に配設されている。
ヒートパイプ54は、その外周面が上記したオイル通路48の筒状通路48bに臨むように配置された第1ヒートパイプ54aと、オイルタンク40に漬かるように配置された第2ヒートパイプ54bと、である。第1ヒートパイプ54aは複数設けられており、また、第2ヒートパイプ54bは少なくとも一つ設けられている。ヒートパイプ54の外周面には、筒状通路48bを流れるオイル又はオイルタンク40内のオイルが接触する。尚、ヒートパイプ54の外周面には、発熱源であるインホイールモータ14のステータ24のコイルが直接に接触することとしてもよい。
また特に、第2ヒートパイプ54bは、上記の如くモータ室22の下部のオイルタンク40に漬かっているが、その先端は、図3に示す如く、モータ室22とギア室34とを繋ぐ連通路52に臨むように配置されている。ギア室34の下部に溜まったオイルは、連通路52を通過する際、或いは、その通過後にモータ室22のオイルタンク40に流入する際に、第2ヒートパイプ54bの外周面に接触する。
ヒートパイプ54は、熱伝導性が比較的高い一方、耐腐食性、強度、及び耐久性が比較的劣る材料である例えば銅により構成されている。ヒートパイプ54の先端(図1及び図3において左側)は、ケース20に空けられた貫通孔を通してケース外に突出している。すなわち、ヒートパイプ54は、その一部が少なくともオイルに接触するようにケース20内に収容されるが、モータ外に突出する突出部を有している。
ヒートパイプ54の突出部の外周側には、筒状のキャップ56が設けられている。キャップ56は、ヒートパイプ54の突出部全体を覆っており、ケース20に取り付け固定されている。キャップ56は、ヒートパイプ54の材料(例えば銅)に比べて耐腐食性、強度、及び耐久性が高い材料である例えばアルミニウムにより構成されており、ケース20と同様の金属により構成されている。
ヒートパイプ54の先端には、放熱フィン58が接触している。放熱フィン58は、軸方向に並んだ複数の板からなるものであり、キャップ56の外周に取り付け固定されている。放熱フィン58は、ヒートパイプ54から外部への放熱を促進する機能を有している。尚、放熱フィン58は、ケース20に接触していてもよく、この場合は、ケース20に伝達された熱の外部への放出を促進することができる。
上記した冷却機構10において、オイルは、オイルタンク40→ポンプ46→オイル通路48(分岐路50)→オイルタンク40の順に循環する過程において、筒状通路48bを通過する際、及び、オイル通路48の通過後にオイルタンク40に戻された際に、ヒートパイプ54の外周面に接触する。オイルは、上記の循環過程で、モータ室22内のインホイールモータ14で発生する熱、或いは、ギア室34内のギア16で発生する熱を奪うことで、そのインホイールモータ14及びギア16を冷却しつつ高温となる。高温となったオイルがヒートパイプ54の外周面に接触すると、そのヒートパイプ54がオイルの発する熱を受熱し、その熱をケース20外の先端側に伝達する。ヒートパイプ54の先端に熱が伝達されると、その熱は、放熱フィン58に伝達されて、ケース20の外部へ放出される。
従って、本実施例の冷却機構10によれば、ケース20内でインホイールモータ14の発した熱を吸収して高温となったオイルを、その熱をヒートパイプ54を用いて外気へ放出することで冷却することが可能である。
特に、モータ室22内でオイル通路48を流通したオイルは、インホイールモータ14を冷却した後、モータ室22下部のオイルタンク40へ導かれるが、その際、オイルタンク40に漬かる第2ヒートパイプ54bの外周面に接触する。かかる接触がなされると、インホイールモータ14を冷却したオイルは、その熱が第2ヒートパイプ54bによりケース20外へ放出されることで冷却される。すなわち、モータ室22内でオイル通路48を流通したオイルは、モータ室22内でのインホイールモータ14の冷却に伴って温められた直後、オイルタンク40に戻る際に直ちに冷却される。
また、モータ室22から分岐路50を経由してギア室34内に流入したオイルは、ギア16を冷却・潤滑した後、ギア室34の下部から連通路52を通ってモータ室22の下部(オイルタンク40)へ導かれるが、その際、先端がその連通路52に臨んだ第2ヒートパイプ54bの外周面に接触する。かかる接触がなされると、そのギア室34側からのオイルは、モータ室22のオイルタンク40に戻る際に、その熱が第2ヒートパイプ54bによりケース20外へ放出されることで冷却される。すなわち、モータ室22から分岐路50を経由してギア室34に導かれたオイルは、ギア室34内でのギア16の冷却に伴って温められた直後、連通路52を介してモータ室22のオイルタンク40に戻る際に直ちに冷却される。
そして、その第2ヒートパイプ54bの作用により冷却されたオイルは、オイルタンク40に戻った後に、再びインホイールモータ14やギア16を冷却すべくポンプ46により汲み上げられてモータ室22上部やギア室34へ送られる。すなわち、第2ヒートパイプ54bは、モータ室22やギア室34内の高温のオイルがオイルタンク40に戻る際にそのオイルを冷却する。
従って、本実施例の冷却機構10によれば、モータ室22及びギア室34を循環するオイルを、インホイールモータ14やギア16との間の熱交換により高温となった直後に直ちにかつ確実に冷却することができるので、高温のオイルがインホイールモータ14やギア16へ導かれることは無く、インホイールモータ14及びギア16を冷却するうえでそのインホイールモータ14及びギア16へ常に冷却されたオイルを導くことができる。このため、インホイールモータ14及びギア16の冷却を効果的に行うことができ、その冷却効率を向上させることができる。
また、本実施例において、第2ヒートパイプ54bは、上記の如く、モータ室22やギア室34内の高温のオイルがモータ室22下部のオイルタンク40に戻る際にそのオイルを冷却して、受熱した熱をケース20外の先端側に伝達して放熱フィン58により外部へ放出する。この第2ヒートパイプ54bの先端は、ケース20の下部において外部へ突出する。かかる構造においては、ケース20の上部において先端が突出するヒートパイプ54に比べて、冷却機構10を搭載する車両の走行時に、その第2ヒートパイプ54bの先端が走行風に晒され易くなるので、その第2ヒートパイプ54bの放熱性能が高く維持される。
尚、ケース20外に突出するヒートパイプ54の突出部全体は、ヒートパイプ54自体の材料に比べて耐腐食性、強度、及び耐久性が高い例えばアルミニウムなどの材料により構成されたキャップ56により覆われている。かかる構造において、ヒートパイプ54の突出部は、直接外気に晒されることはなく、耐腐食性、強度、及び耐久性を有するキャップ56により保護されるので、その突出部が腐食したり或いは破損するのを防止することが可能である。
ところで、上記の実施例においては、第2ヒートパイプ54bをモータ室22のオイルタンク40に配置することとして、モータ室22内で落下してインホイールモータ14を冷却したオイルとギア室34から連通路52を介してオイルタンク40へ流入してギア16を冷却・潤滑したオイルとの双方を含む高温のオイルを冷却することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ギア室34の下部にヒートパイプ54を配置することとして、ギア室34内で落下してギア16を冷却・潤滑した高温のオイルを冷却することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、オイルを貯留するオイルタンク40を、モータ室22の下部に設けることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ギア室34の下部に設けることとし、モータ室22の下部に溜まるオイルをギア室34側へ流す連通路を設けることとしてもよい。また、モータ室22及びギア室34の外部に設けることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、オイルによる冷却対象のモータを、インナーロータ型のインホイールモータ14としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、アウターロータ型のモータに適用することとしてもよい。
更に、上記の実施例においては、オイルによる冷却対象のモータを、車両のホイール内に搭載されたインホイールモータ14としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インホイールモータ以外の車載モータや、車両以外に搭載されたモータとしてもよい。
10 モータ装置用冷却機構
12 モータ装置
14 インホイールモータ
16 ギア
20 ケース
22 モータ室
34 ギア室
40 オイルタンク
46 ポンプ
52 連通路
54 ヒートパイプ
54b 第2ヒートパイプ
12 モータ装置
14 インホイールモータ
16 ギア
20 ケース
22 モータ室
34 ギア室
40 オイルタンク
46 ポンプ
52 連通路
54 ヒートパイプ
54b 第2ヒートパイプ
Claims (2)
- ケース内に設けられたモータ室に収納されるモータ、及び、ケース内に設けられたギア室に収納されて前記モータに連結するギアを、オイル循環により冷却するモータ装置用冷却機構であって、
前記モータ室の下部と前記ギア室の下部とを連通する連通路に設けられ、該連通路を流れるオイルの熱をモータ外部へ放出するヒートパイプを備えることを特徴とするモータ装置用冷却機構。 - 前記ヒートパイプは、前記モータ室の下部又は前記ギア室の下部に設けられたオイルタンクに溜まるオイルに漬かるように配置されることを特徴とする請求項1記載のモータ装置用冷却機構。
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