JP2011175023A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前回の駆動力等によらず安定したバックラッシュ補正量を駆動することを可能にした光学機器を提供すること。
【解決手段】 レンズ駆動機構を有する光学機器において、レンズ駆動機構のバックラッシュ補正量に関わる値を記憶する記憶手段を有し、その記憶値を前回の駆動力、駆動量、駆動速度、駆動時の姿勢、駆動時の温度、駆動回数のいずれかの条件によりにより撓み量が増加することに応じて、バックラッシュ補正量を増加させることを特徴とした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ、等の光学機器のレンズの位置制御に関し、特に、レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量の設定に関するものである。
従来技術は、レンズの位置制御において、反転駆動時に駆動力の違いに関らず、位置検出手段の出力から一定値のバックラッシュ補正分を加えて駆動していた。
例えば、特許文献1では、撮影レンズが、繰出し方向から繰込み方向に反転した場合、および繰込み方向から繰出し方向に反転した場合について、それぞれギヤのバックラッシュ補正量をあらかじめ求めておき、これらのバックラッシュ補正量を、それぞれの反転方向についてのバックラッシュ補正データとして記憶させておき、撮影レンズの駆動方向が反転した場合、対応する反転方向のバックラッシュ補正データを読み出して補正を行う事が開示されている。
特開平05−011164号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、レンズ駆動機構の撓み等によりバックラッシュ補正量が、駆動力等により変化してしまう場合、次の問題がある。
反転駆動前に、前回のレンズ保持手段を大きな駆動力で駆動した場合、バックラッシュ補正量が大きくなり、前回のレンズ保持手段を小さな駆動力で駆動した場合、バックラッシュ補正量が小さくなる。これを一定値として扱うと、前回のレンズ保持手段の駆動力によりバックラッシュ補正量の誤差を生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、前回のレンズ保持手段の駆動力によらず安定したバックラッシュ補正量を駆動することを可能にした光学機器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、レンズ保持手段及び前記レンズ保持手段を駆動するレンズ駆動手段を備えたレンズ駆動機構と、前記レンズ駆動手段を制御する制御手段と、前記レンズ保持手段の第1の駆動力に対する前記レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わる第1のバックラッシュ補正量を記憶する記憶手段と、を有する光学機器であって、
前記レンズ保持手段の反転駆動前の前回の前記レンズ保持手段の第2の駆動力が前記第1の駆動力より大きい場合、前記記憶手段に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、前記第1のバックラッシュ補正量より大きい値とし、
前記レンズ保持手段の反転駆動時、前記レンズ保持手段は、前記第2のバックラッシュ補正量を用いて前記レンズ駆動手段にて駆動されることを特徴とする。
本発明によれば、光学機器の記憶手段に記憶されるレンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量を前回のレンズ保持手段の駆動力、駆動量、駆動速度、駆動負荷、駆動回数により撓み量が増加することに応じて、バックラッシュ補正量を増加させることにより正確なバックラッシュ補正駆動を行う効果が得られる。
カメラシステムのブロック図 カメラシステムのフローチャート 鏡筒構造を説明する図 フォーカスレンズ21の動作を説明する図 駆動力とバックラッシュ補正量の関係を説明する図 駆動速度とバックラッシュ補正量の関係を説明する図 駆動量とバックラッシュ補正量の関係を説明する図 駆動時の姿勢とバックラッシュ補正量の関係を説明する図 駆動時の温度とバックラッシュ補正量の関係を説明する図 駆動回数とバックラッシュ補正量の関係を説明する図
〔実施例1〕
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1の実施例による、カメラ本体と光学機器としての交換レンズとからなるカメラシステムについて説明する。図1はブロック図である。
図1中、1は、本発明のカメラシステムにおけるカメラ本体、2は、光学機器としての交換レンズである。カメラ本体1内には、電気回路部3があり以下の各部を含む。電気回路部3には、交換レンズ2を通ってきた光の量を測定するための測光部4、撮像面上から、被写体までの距離を測定するための測距部5、撮像素子を適当な時間露光するためのシャッター制御部6、撮像素子に取込んだ画像を適当な処理を行い記録する画像処理部7、これらのカメラ本体1内の制御を行うカメラ本体1内CPU8を含む。
9は、スイッチ、光検出器等により、交換レンズを装着した事を検出する交換レンズ装着検出部であり、10は、交換レンズ内通信部23を介し交換レンズ内CPU23とのシリアル通信を行うための通信部である。
11は、測光部4、測距部5、シャッター制御部6、画像処理部7等、電力消費量が比較的少なく安定した出力電圧を必要とする制御系回路に電力を供給する制御系電源である。12は、シャッター6、交換レンズ2の電力消費量が比較的多く必要とする駆動系回路に電力を供給する駆動系電源である。13は、測距部5の動作を開始するスイッチSW1である。14は、測光部4の動作とシャッター制御部6の開閉動作を開始するスイッチSW2である。15は、不揮発性メモリ等より構成される画像記録部である。
また、交換レンズ2内において、21は、交換レンズ2中のフォーカスレンズ、22は、絞り、20は、交換レンズ2内の電気回路部である。
電気回路部20内には、カメラ本体1との間でシリアル通信を行うための通信部23、交換レンズ2内の制御を行う交換レンズ内CPU24、フォーカスレンズ21の駆動制御を行うためのレンズ駆動制御部25、フォーカス保持部材レンズ21を駆動するためのレンズ駆動用モータ26を含む。
レンズ駆動手段としてのレンズ駆動用モータ26、フォーカスレンズ21よりレンズ駆動機構が構成される。
さらに、絞りの駆動制御を行うための絞り制御部27と、絞りを駆動するための絞り駆動用モータ28が含まれる。29は、フォーカスレンズ21の位置を検出する位置検出部である。30は、記憶手段としてのレンズ内CPU24に搭載されたバックラッシュ補正量記憶部である。31は、レンズ駆動制御部25に搭載された駆動力検出部であり、例えば、レンズ駆動手段としてのレンズ駆動用モータ26に流す電流値を元に駆動力を検出する。32は、交換レンズ2の姿勢を加速度センサ等により姿勢を検出する姿勢検出部である。33は、交換レンズ2の温度を検出する温度検出部である。34は、駆動回数記憶手段であり、製造後の駆動回数を不揮発性メモリ等に記憶する。
次に、カメラ本体1と交換レンズ2の動作について、図2a、図2bのフローチャートに沿って説明する。図2aは、カメラ本体1の動作を説明し、図2bは、交換レンズ2の動作を説明する。
図2aのステップ1でカメラ本体1の動作を開始する。
ステップ2では、交換レンズ装着検出部9の出力により、交換レンズ2が装着されたことを検出する。交換レンズ2が装着されると、制御系電源11、駆動系電源12を介して、交換レンズに電源を供給する。
図2bのステップ22で電力が供給される。
カメラCPU 8は、レンズCPU 24に通信し、レンズの種類、焦点距離、フォーカス位置に関する情報をカメラCPU 8に送信する為の命令を送る。
その命令は、制御手段としてのレンズCPU 24においては、図2bのステップ30、ステップ31で、その他の処理として処理し、その情報をカメラCPU 8に送信する。
ステップ3では、使用者がSW1 13を押したことを検出する。
押されると、ステップ4に進み、測距部5に受光した結果から、カメラ内CPU 8で演算することにより、被写体から撮像面までの距離を計算する測距を行う。
その測距した結果を元に、交換レンズに通信部10を介して駆動命令を送信する。
図2bのステップ23で受信し、ステップ24でその命令がフォーカス駆動命令であるか、判別する。フォーカス駆動命令であれば、ステップ25へ進む。ステップ25ではその駆動命令が前回の駆動方向と同じか反転方向かを判断する。同じ方向である場合は、ステップ26へ進み、レンズ駆動制御部25により、レンズ駆動用モータ26を駆動し、位置検出部29の出力を元にフォーカスレンズ21を移動する。その際、バックラッシュ補正量BK=0として、駆動命令分の駆動量d1を駆動する。反転方向である場合、ステップに27へ進み前回の駆動に於ける駆動力が大きいかを駆動力検出部31の出力により判断し、前回の駆動力が小さい場合は、ステップ26へ進み、バックラッシュ補正量BK=BK1として、駆動命令分の駆動量d1+BK1を駆動する。前回の駆動力が大きい場合は、ステップ27へ進み、バックラッシュ補正量BK=BK2として、駆動命令分の駆動量d1+BK2を駆動する。なお、BK1<BK2である。駆動命令処理後はステップ23へ戻り次の命令を待つ。なお、ステップ27〜29の動作を図3から図5を用いて後述する。
ステップ5で、測距部5の測距結果が合焦であると判断するとステップ6へ進みSW2 14がONされると測光部3の結果を用いシャッター速度、絞り値を決定し、絞り駆動命令をレンズCPU 24に通信する。
その命令を、レンズCPU 24において、図2bのステップ30、ステップ31で、その他の処理として処理し、絞り制御部27を介して絞り駆動モータ28を駆動し絞り22を駆動する。ステップ8で、シャッター制御部6を介しシャッターを開き一定時間後、シャッターを閉じる。図2bのステップ28、29に於いて、絞り22をその後開き開放とする。
画像処理部7で撮像した画像を画像記憶部15に記録する。ステップ9では、画像記憶部15の記憶容量の有無を判断し、記憶可能であれば、ステップ4に戻り、無ければステップ10で終了する。
このフォーカスレンズ21の移動に関する説明を図3から図5を用いて説明する。
実際の駆動力を伝達するレンズ駆動機構は、例えば、特開平06−118293号公報の図2に示される通りで幾つかの手段を介しているので複雑である。そこで、本発明に関する部分を図3に簡略化して示す。
図3aは、交換レンズ鏡筒の断面図、図3bはカム溝部の展開図でである。41は交換レンズ鏡筒の外筒、42は固定筒で外筒の前方に配置し、内径部でレンズホルダー45と嵌合し、フォーカスレンズ21の位置を規制する為のカム溝53を有している。45は、レンズホルダーで、外径部で固定筒42の内周部と嵌合し、内周側でフォーカスレンズ21を固定している。レンズホルダー45は、凸部46にて光軸に対し放射方向に少なくとも3ケのコロ44を固定し、カム溝53と係合して位置決めしている。
外筒41と固定筒42との間にある環状の空間には筒状のレンズ駆動用モータ26を挿入している。ここで、レンズ駆動用モータ26は振動波モータであり、50はステータ、51は加圧用手段、52はロータを構成しており、ステータ50に発生する周方向進行波振動によってロータ52と回転筒48が光軸Zを中心として回転する。その回転筒48の回転を、位置検出部29で検出する。
回転筒48が回転すると、レンズホルダー45を回転駆動させるためのL形のレンズホルダー駆動腕43も光軸Zを中心として回転する。L形のレンズホルダー駆動腕43が回転すると、固定筒42のカム溝53に沿ってコロ44、レンズホルダー45、フォーカスレンズ21は回転しながら、光軸Z方向に移動する。
次に、図3cのカム溝部の展開図でレンズホルダー駆動腕43の撓みや、レンズホルダー駆動腕43と回転筒48の取り付部での撓みを説明する。レンズ駆動用モータ26の駆動力は回転筒48の回転を長い手段であるレンズホルダー駆動腕43を介してフォーカスレンズ21に伝える為、位置検出部29で検出する位置と、フォーカスレンズ21の位置との関係が、レンズホルダー駆動腕43の撓みや、レンズホルダー駆動腕43と回転筒48の取り付部での撓みにより変ってくる。
矢印54は、レンズホルダー駆動腕43の回転力を示し、矢印55は、レンズホルダー駆動腕43の回転力により駆動されるコロ44の移動方向を示す。矢印56はコロ44の光軸Z移動方向を示す。矢印54の回転力が生じると、抗力が生じる。その抗力により撓みが生じる。図中点線で示すレンズホルダー駆動腕43は駆動力が小さく、撓みが少ないが、実線で示すレンズホルダー駆動腕43では駆動力が大きい為、レンズホルダー駆動腕43の撓みや、レンズホルダー駆動腕43と回転筒48の取り付部での撓みが大きい。なお、説明の為、変形量は拡大して示している。
次に、駆動時の動作を更に簡略化して図4に示す。図4に於いて、紙上左右方向が光軸方向であり、21はフォーカスレンズ、34はフォーカスレンズ保持手段、35はフォーカスレンズ駆動手段である。バックラッシュ補正量駆動を行う方向の駆動を反転駆動と呼び、バックラッシュ補正量駆動を行わない方向の駆動を正転駆動と呼ぶ。バックラッシュ補正量の要因を隙間依存と撓み依存に分けて示している。隙間依存バックラッシュ補正量を、フォーカスレンズ保持手段34とフォーカスレンズ駆動手段35の勘合ガタで示し、撓み依存バックラッシュ補正量を、フォーカスレンズ駆動手段35の撓みで示す。
図4aから図4cはフォーカスレンズ21の位置を示す図で、前回のフォーカスレンズ保持手段34への駆動力が小さく、バックラッシュ補正量が小さい場合を示している。駆動力は、駆動力検出部31の出力を元に判断する。
図4dから図4fは、フォーカスレンズ21の位置を示す図で、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持手段34への駆動力が大きく、レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量が大きい場合を示している。
図4aでは、フォーカスレンズ駆動手段35がフォーカスレンズ保持手段34を左方向に小さい駆動力F1で駆動した後であり、バックラッシュ分が詰っている。フォーカスレンズ駆動手段35の位置はx1である。
次に、反転駆動に於けるレンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量駆動を説明する。図4bでは、フォーカスレンズ駆動手段35が右方向にレンズ駆動用モータ26により移動量BK1だけ移動している。まだ、レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量分駆動していないので、フォーカスレンズ保持手段34は移動していない。このときのフォーカスレンズ駆動手段35の位置はx2である。
図4cでは、更に、フォーカスレンズ駆動手段35とフォーカスレンズ保持手段34が右方向にレンズ駆動用モータ26により小さい駆動力F1で移動している。このときのフォーカスレンズ駆動手段の位置はx3である。
よって、フォーカスレンズ駆動手段35をd1+BK1移動させることにより、フォーカスレンズ21とフォーカスレンズ保持手段34がd1移動する。
図4dでは、フォーカスレンズ駆動手段35がフォーカスレンズ保持手段34を左方向に大きい駆動力F2で駆動した後であり、フォーカスレンズ駆動手段35が撓んでおり、図4aに比較して変形している。撓みはヒステリシスがある為、逆側に駆動するまでその形状が保たれる。フォーカスレンズ駆動手段35の位置はx4である。
次に、反転駆動に於けるレンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量駆動を説明する。図4eでは、フォーカスレンズ駆動手段35が右方向にレンズ駆動用モータ26により、フォーカスレンズ駆動手段35の撓み分BK1より多い移動量BK2だけ移動している。まだ、バックラッシュ補正量分駆動していないので、フォーカスレンズ保持手段34は移動していない。このときのフォーカスレンズ駆動手段35の位置はx5である。
図4fでは、更に、フォーカスレンズ駆動手段35とフォーカスレンズ保持手段34が右方向にレンズ駆動用モータ26により小さい駆動力F1で移動している。このときのフォーカスレンズ駆動手段の位置はx6である。よって、フォーカスレンズ駆動手段35をd1+BK2移動させることにより、フォーカスレンズ21とフォーカスレンズ保持手段34がd1移動する。
ここで、図5を用いて、駆動力とバックラッシュ補正量の関係を説明する。図5は、横軸に駆動力、縦軸にバックラッシュ補正量を示している。駆動力が小さい場合、ほぼ0からF1までは、フォーカスレンズ駆動手段35が撓むことなく、フォーカスレンズ保持手段34の隙間で示されるバックラッシュ補正量BK1を必要とする。次に、駆動力が大きい場合、例えば、F2では、フォーカスレンズ保持手段34の隙間で示されるバックラッシュ補正量BK1に加えてフォーカスレンズ駆動手段35の撓み分を含めたBK2を必要とする。
本実施例では、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持手段への第2の駆動力が予め記憶手段に記憶された第1の駆動力より大きい場合、記憶手段30に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、予め記憶手段30に記憶された第1のバックラッシュ補正量より大きい値とする。
よって、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持手段34を駆動した時の駆動力を元に適正なレンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わるバックラッシュ補正量を使用することが出来る。
〔実施例2〕
以下、図6を参照して、本発明の第2の実施例による、カメラシステムについて説明する。第1の実施例との違いは、第1の実施例では、駆動力に応じて、バックラッシュ補正量を変更していたが、本実施例では、フォーカスレンズ保持部材34の駆動速度に応じてバックラッシュ補正量を変更する。
なお、レンズ内CPU24は位置検出部29の出力の時間的変化から、駆動速度を検出する事が出来る。図6では、駆動速度とバックラッシュ補正量の関係を説明する。図6aは、横軸に駆動速度、縦軸に駆動力を示している。図4で簡略化して示したレンズ駆動機構には、摩擦が生じる部分があるので、駆動速度と駆動力は概略比例関係にある。よって、駆動速度が小さい場合(V1)は、駆動力は小さい(F1)。一方、駆動速度が大きい場合(V2)は、駆動力は大きい(F2)。この駆動力は、説明の簡略化のため図5のF1とF2と同じとしているので、駆動速度とバックラッシュ補正量の関係は、図6bに示す通りとなる。図6bは、横軸に駆動速度、縦軸にバックラッシュ補正量を示している。駆動速度が小さい場合(V1)は、バックラッシュ補正量は小さく(BK1)、駆動速度が大きい場合(V2)は、バックラッシュ補正量は大きい(BK2)。
本実施例では、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持手段の第2の駆動速度が予め記憶手段に記憶された第1の駆動速度より大きい場合、記憶手段30に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、予め記憶手段30に記憶された第1のバックラッシュ補正量より大きい値とする。
よって、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持部材34を駆動した時の駆動速度を元に適正なバックラッシュ補正量を使用することが出来る。
〔実施例3〕
以下、図7を参照して、本発明の第3の実施例による、カメラシステムについて説明する。第1の実施例との違いは、第1の実施例では、駆動力に応じて、バックラッシュ補正量を変更していたが、本実施例では、フォーカスレンズ保持部材34の駆動量に応じてバックラッシュ補正量を変更する。
なお、レンズ内CPU24は位置検出部29の出力から、駆動量を検出する事が出来る。図6では、フォーカスレンズ保持部材34の駆動量とバックラッシュ補正量の関係を説明する。
図7aは、横軸にフォーカスレンズ保持部材34の駆動量、縦軸に駆動速度を示している。駆動量が小さい場合(Y1)一定の加速度で加速し、最大速度V1で駆動し、一定の加速度で減速後停止する。駆動量が大きい場合(Y2)は、駆動時間の短縮の為、最高速度をV2まで速くしている。この駆動速度は、説明の簡略化のため、図6aのV1とV2と同じとしているので、駆動量とバックラッシュ補正量の関係は、図7bに示す通りとなる。図7bは横軸に駆動量、縦軸にバックラッシュ補正量を示している。駆動量が小さい場合(Y1)は、バックラッシュ補正量は小さく(BK1)、駆動量が大きい場合(Y2)は、バックラッシュ補正量は大きい(BK2)。
本実施例では、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持手段の第2の駆動量が予め記憶手段に記憶された第1の駆動量より大きい場合、記憶手段30に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、予め記憶手段30に記憶された第1のバックラッシュ補正量より大きい値とする。
よって、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持部材34を駆動した時の駆動量を元に適正なバックラッシュ補正量を使用することが出来る。
〔実施例4〕
以下、図8を参照して、本発明の第4の実施例による、カメラシステムについて説明する。第1の実施例との違いは、第1の実施例では、駆動力に応じて、バックラッシュ補正量を変更していたが、本実施例では、反転駆動時の交換レンズ2の姿勢に応じてバックラッシュ補正量を変更する。反転駆動時の交換レンズ2の姿勢に応じてフォーカスレンズ保持部材34への駆動負荷は変化する。
なお、レンズ内CPU24は、姿勢検出部32の出力から、反転駆動時の姿勢を検出する事が出来る。図8では、反転駆動時の姿勢とバックラッシュ補正量の関係を説明する。図8aは、横軸に反転駆動時の姿勢、縦軸に、駆動力を示している。駆動時の姿勢が水平である場合は、駆動力は小さい(F1)。一方、反転駆動時の姿勢が上向きの場合は、重力に抗して駆動するので、駆動力は大きい(F2)。この駆動力は、説明の簡略化のため図5のF1とF2と同じとしているので、駆動時の姿勢とバックラッシュ補正量の関係は、図8bに示す通りとなる。図8bは、横軸に駆動時の姿勢、縦軸にバックラッシュ補正量を示している。駆動時の姿勢が水平である場合は、駆動負荷は小さくなるので、バックラッシュ補正量は小さく(BK1)、反転駆動時の姿勢が上向きの場合は、駆動負荷は大きくなるので、バックラッシュ補正量は大きい(BK2)。
本実施例では、反転駆動時の第2の駆動負荷が予め記憶手段30に記憶された第1の駆動負荷より大きい場合、記憶手段30に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、予め記憶手段30に記憶された第1のバックラッシュ補正量より大きい値とする。
よって、反転駆動時の交換レンズ2の姿勢を元に適正なバックラッシュ補正量を使用することが出来る。
〔実施例5〕
以下、図9を参照して、本発明の第5の実施例による、カメラシステムについて説明する。第1の実施例との違いは、第1の実施例では、駆動力に応じて、バックラッシュ補正量を変更していたが、本実施例では、反転駆動時の交換レンズ2内の温度に応じてバックラッシュ補正量を変更する。反転駆動時の交換レンズ2内の温度に応じてフォーカスレンズ保持部材34への駆動負荷は変化する。
なお、レンズ内CPU24は、温度検出部33の出力から、駆動時の温度を検出する事が出来る。図9では、駆動時の温度とバックラッシュ補正量の関係を説明する。図9aは、横軸に駆動時の温度、縦軸に駆動力を示している。駆動時の温度が常温である場合は、駆動力は小さい(F1)。一方、駆動時の温度が低温の場合は、不図示の潤滑油の粘度が高くなったり、勘合がきつくなったりと駆動に対する駆動負荷が増大するので、駆動力は大きい(F2)。この駆動力は、説明の簡略化のため図5のF1とF2と同じとしているので、駆動時の温度とバックラッシュ補正量の関係は、図9bに示す通りとなる。図9bは横軸に駆動時の温度、縦軸にバックラッシュ補正量を示している。駆動時の温度が常温である場合は、バックラッシュ補正量は小さく(BK1)、駆動時の温度が低温の場合は、バックラッシュ補正量は大きい(BK2)。
本実施例では、反転駆動時の第2の駆動負荷が予め記憶手段30に記憶された第1の駆動負荷より大きい場合、記憶手段30に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、予め記憶手段30に記憶された第1のバックラッシュ補正量より大きい値とする。
よって、反転駆動時の交換レンズ2内の温度を元に適正なバックラッシュ補正量を使用することが出来る。
〔実施例6〕
以下、図10を参照して、本発明の第6の実施例による、カメラシステムについて説明する。第1の実施例との違いは、第1の実施例では、駆動力に応じて、バックラッシュ補正量を変更していたが、本実施例では、駆動回数に応じてバックラッシュ補正量を変更する。なお、レンズ内CPU24は、駆動回数記憶手段34内の情報から、駆動回数を検出する事が出来る。図10では、駆動回数とバックラッシュ補正量の関係を説明する。図10aは横軸に駆動回数、縦軸に駆動力を示している。駆動回数が少ない場合は、不図示の潤滑油の量が十分であるので駆動力は小さい(F1)。一方、駆動回数が多い場合は、経時変化もあり不図示の潤滑油の量が減ったり粘度が高くなったりと駆動に対する負荷が増大するので、駆動力は大きい(F2)。この駆動力は、説明の簡略化のため図5のF1とF2と同じとしているので、駆動時の温度とバックラッシュ補正量の関係は、図10bに示す通りとなる。図10bは、横軸に駆動回数、縦軸にバックラッシュ補正量を示している。駆動回数が少ない場合は、バックラッシュ補正量は小さく(BK1)、駆動回数が多い場合は、バックラッシュ補正量は大きい(BK2)。
本実施例では、反転駆動前の前回のフォーカスレンズ保持手段の第2の駆動回数が予め記憶手段に記憶された第1の駆動回数より大きい場合、記憶手段30に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、予め記憶手段30に記憶された第1のバックラッシュ補正量より大きい値とする。
よって、反転駆動前の駆動回数を元に適正なバックラッシュ補正量を使用することが出来る。
本実施例1〜6では、交換レンズを光学機器としたが、本発明では、レンズ2とカメラ本体1が一体となった装置を光学機器としても良い。
また、本実施例1〜6では、交換レンズを光学機器としたが、光学機器は、レンズ一体型のビデオカメラ、レンズ一体型のデジタルカメラ、レンズ一体型の一眼レフカメラでも良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 カメラ本体
2 交換レンズ
21 フォーカスレンズ
24 交換レンズ内CPU
25 レンズ駆動制御部
26 レンズ駆動用モータ26
29 位置検出部
30 バックラッシュ補正量記憶部
31 駆動力検出部
32 姿勢検出部
33 温度検出部
41 レンズ鏡筒の外筒
42 固定筒
45 レンズホルダー
44 コロ
43 レンズホルダー駆動腕

Claims (5)

  1. レンズ保持手段及び前記レンズ保持手段を駆動するレンズ駆動手段を備えたレンズ駆動機構と、前記レンズ駆動手段を制御する制御手段と、前記レンズ保持手段への第1の駆動力に対する前記レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わる第1のバックラッシュ補正量を記憶する記憶手段と、を有する光学機器であって、
    前記レンズ保持手段の反転駆動前の前回の前記レンズ保持手段への第2の駆動力が前記第1の駆動力より大きい場合、前記記憶手段に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、前記第1のバックラッシュ補正量より大きい値とし、
    前記レンズ保持手段の反転駆動時、前記レンズ保持手段は、前記第2のバックラッシュ補正量を用いて前記レンズ駆動手段にて駆動されることを特徴とする光学機器。
  2. レンズ保持手段及び前記レンズ保持手段を駆動するレンズ駆動手段を備えたレンズ駆動機構と、前記レンズ駆動手段を制御する制御手段と、前記レンズ保持手段の第1の駆動量に対する前記レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わる第1のバックラッシュ補正量を記憶する記憶手段と、を有する光学機器であって、
    前記レンズ保持手段の反転駆動前の前回の前記レンズ保持手段の第2の駆動量が前記第1の駆動量より大きい場合、前記記憶手段に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、前記第1のバックラッシュ補正量より大きい値とし、
    前記レンズ保持手段の反転駆動時、前記レンズ保持手段は、前記第2のバックラッシュ補正量を用いて前記レンズ駆動手段にて駆動されることを特徴とする光学機器。
  3. レンズ保持手段及び前記レンズ保持手段を駆動するレンズ駆動手段を備えたレンズ駆動機構と、前記レンズ駆動手段を制御する制御手段と、前記レンズ保持手段の第1の駆動速度に対する前記レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わる第1のバックラッシュ補正量を記憶する記憶手段と、を有する光学機器であって、
    前記レンズ保持手段の反転駆動前の前回の前記レンズ保持手段の第2の駆動速度が前記第1の駆動速度より大きい場合、前記記憶手段に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、前記第1のバックラッシュ補正量より大きい値とし、
    前記レンズ保持手段の反転駆動時、前記レンズ保持手段は、前記第2のバックラッシュ補正量を用いて前記レンズ駆動手段にて駆動されることを特徴とする光学機器。
  4. レンズ保持手段及び前記レンズ保持手段を駆動するレンズ駆動手段を備えたレンズ駆動機構と、前記レンズ駆動手段を制御する制御手段と、前記レンズ保持手段に加わる第1の駆動負荷に対する前記レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わる第1のバックラッシュ補正量を記憶する記憶手段と、を有する光学機器であって、
    前記レンズ保持手段の反転駆動前の前回の前記レンズ保持手段に加わる第2の駆動負荷が前記第1の駆動負荷より大きい場合、前記記憶手段に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、前記第1のバックラッシュ補正量より大きい値とし、
    前記レンズ保持手段の反転駆動時、前記レンズ保持手段は、前記第2のバックラッシュ補正量を用いて前記レンズ駆動手段にて駆動されることを特徴とする光学機器。
  5. レンズ保持手段及び前記レンズ保持手段を駆動するレンズ駆動手段を備えたレンズ駆動機構と、前記レンズ駆動手段を制御する制御手段と、前記レンズ保持手段の第1の駆動回数に対する前記レンズ駆動機構で起こるバックラッシュ分のレンズ駆動量に関わる第1のバックラッシュ補正量を記憶する記憶手段と、を有する光学機器であって、
    前記レンズ保持手段の反転駆動前の前回の前記レンズ保持手段の第2の駆動回数が前記第1の駆動回数より大きい場合、前記記憶手段に記憶される第2のバックラッシュ補正量は、前記第1のバックラッシュ補正量より大きい値とし、
    前記レンズ保持手段の反転駆動時、前記レンズ保持手段は、前記第2のバックラッシュ補正量を用いて前記レンズ駆動手段にて駆動されることを特徴とする光学機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016016038A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 コニカミノルタ株式会社 超音波診断装置及び超音波探触子

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