JP2011174275A - アレルゲン低減床材とその製造方法 - Google Patents
アレルゲン低減床材とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011174275A JP2011174275A JP2010038309A JP2010038309A JP2011174275A JP 2011174275 A JP2011174275 A JP 2011174275A JP 2010038309 A JP2010038309 A JP 2010038309A JP 2010038309 A JP2010038309 A JP 2010038309A JP 2011174275 A JP2011174275 A JP 2011174275A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- allergen
- reducing agent
- flooring
- coating film
- reducing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
Abstract
【解決手段】アレルゲン低減床材(10)は、床材(11)と、床材(11)の表面側に形成される塗膜(23)と、塗膜(23)内に含まれるアレルゲン低減剤(30)とを有する。アレルゲン低減床材(10)では、固体粒子状のアレルゲン低減剤(30)が塗膜(23)の表面に担持される。
【選択図】図2
Description
図1に示すように、アレルゲン低減床材(10)は、室内空間(S)に設置される床材(11)と、床材(11)の表面に形成される塗膜層(20)と、塗膜層(20)の表面に担持されるアレルゲン低減剤(30)とを有している。
アレルゲン低減床材(10)は、床材(11)の表面側にアレルゲン低減剤(30)を含む基準塗料を塗布することを基本として製造される。具体的には、まず、床材(11)の表面に所定の塗料を塗布し、この塗料を硬化させて下塗り層(21)を形成する(図2(A)を参照)。次いで、下塗り層(21)の表面に所定の塗料を塗布し、この塗料を硬化させて中塗り層(22)を形成する(図2(B)を参照)。なお、下塗り層(21)や中塗り層(22)としては、例えば紫外線硬化樹脂が用いられる。
上記実施形態によれば、固体粒子状のアレルゲン低減剤(30)を床材(11)の表層(23)に担持させているので、例えばアレルゲン低減剤を塗膜内に溶解させる従来例と比較して、アレルゲン低減剤(30)とアレルゲンとの接触効率を高めることができる。このため、アレルゲン低減剤(30)の添加量を比較的少量としながら、アレルゲンを効果的に低減することができる。
ここで、本実施形態では、このアレルゲン低減剤の露出面積をアレルゲン低減剤(10)の粒子径r、及び表層(23)の厚さdから容易に算出することができる。従って、この算出結果から、アレルゲンの低減能力を推定できる。また逆に、本実施形態では、アレルゲン低減剤(10)の粒子径rや表層(23)の厚さdを変更することで、アレルゲンの低減能力を容易に変更できる。このため、同じ製造設備を利用して、アレルゲンの低減能力が異なる複数種のアレルゲン低減床材(10)を得ることができる。
上記実施形態については、以下のような変形例としても良い。
変形例1に係るアレルゲン低減床材(10)の製造方法は、表層(23)の表面を研磨する工程を含んでいる。具体的には、まず、床材(11)の表面に下塗り層(21)及び中塗り層(22)を形成する(図3(A))。次いで、上記実施形態と同様にして、アレルゲン低減剤(30)を含んだ基準塗料を中塗り層(22)の表面に塗布して表層(23)を形成する(図3(B))。ここで、例えば基準塗料の粘性やアレルゲン低減剤(30)の添加量によっては、アレルゲン低減剤(30)の表面にまで塗膜が形成されてしまい、図3(B)に示すように、アレルゲン低減剤(30)の表面が表層(23)によって覆われてしまうことがある。そこで、変形例1では、塗膜を硬化処理して表層(23)を形成した後、この表層(23)の表面を研磨するようにしている。これにより、アレルゲン低減剤(30)の表面に形成された表層(23)が取り除かれ、アレルゲン低減剤(30)の表面の一部が露出されることになる。従って、変形例1では、アレルゲン低減剤(30)の露出面積を確実に確保でき、アレルゲン低減剤(30)によるアレルゲンの低減能力を十分得ることができる。また、このように研磨処理を行うことで、表層(23)の表面を平滑化することができる。
変形例2に係るアレルゲン低減床材(10)の製造方法は、中塗り層(22)の表面に形成された塗膜の表面にフィルム(40)を被せて圧締及び硬化処理を行った後、このフィルム(40)を剥がす工程を含んでいる。具体的には、まず、床材(11)の表面に下塗り層(21)及び中塗り層(22)を形成する(図4(A))。その後、中塗り層(22)にアレルゲン低減剤(30)を含んだ基準塗料を塗布する(図4(B))。この場合にも、図4(B)に示すように、例えば基準塗料の粘性やアレルゲン低減剤(30)の添加量によっては、アレルゲン低減剤(30)の表面にまで塗膜(23)が形成されてしまい、アレルゲン低減剤(30)が塗膜(23)によって覆われてしまうことがある(例えば図4(B)を参照)。そこで、変形例2では、このようにして形成した塗膜(23)の硬化処理を行う前に、塗膜(23)の表面にフィルム(40)を被せ、フィルム(40)に圧力を作用させて塗膜(23)を圧締する(図4(C))。これにより、アレルゲン低減剤(30)の表面の塗膜(23)を取り除くことができる。このようにフィルム(40)を被せた状態で、塗膜(23)に紫外線を照射して硬化処理を行い、表層(23)を形成する。そして、表層(23)を形成したにフィルム(40)を剥がす。その結果、図4(D)に示すように、アレルゲン低減剤(30)の表面の一部が露出されたアレルゲン低減床材(10)を得ることができる。
上記実施形態や各変形例では、アレルゲン低減剤(30)を基準塗料に混合させて塗料を得た後、この塗料を床材(11)の表面側に塗布するようにしている。しかしながら、まず、床材(11)の表面側(中塗り層(22)の表面)にアレルゲン低減剤(30)を含まない塗料を塗布して塗膜を形成した後、この塗膜の表面に固体粒子状のアレルゲン低減剤(30)を散布するようにしても良い。この場合には、アレルゲン低減剤(30)が吹き付けられた状態の塗膜を硬化処理することで、表層(23)にアレルゲン低減剤(30)が担持されたアレルゲン低減床材(10)を得ることができる。
11 床材
23 表層(塗膜)
30 アレルゲン低減剤
40 フィルム
Claims (5)
- 床材と、該床材の表面側に形成される塗膜と、該塗膜内に含まれるアレルゲン低減剤とを有するアレルゲン低減床材であって、
上記アレルゲン低減剤は、固体粒子状に形成されて上記塗膜の表面に担持されることを特徴とするアレルゲン低減床材。 - 請求項1において、
上記固体粒子状のアレルゲン低減剤の粒子径rが、上記塗膜の厚さdよりも大きく且つ該塗膜の厚さdの2倍以下であることを特徴とするアレルゲン低減床材。 - 固体粒子状のアレルゲン低減剤を含む塗料を床材に塗布して該床材の表面側に塗膜を形成する工程を含むアレルゲン低減床材の製造方法。
- 請求項3において、
上記床材の表面側に形成された上記塗膜の表面を研磨する工程を含むアレルゲン低減床材の製造方法。 - 請求項3において、
上記床材の表面側に形成された塗膜の表面にフィルムを被せて圧締及び硬化処理を行った後、上記フィルムを剥がす工程を含むアレルゲン低減床材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010038309A JP2011174275A (ja) | 2010-02-24 | 2010-02-24 | アレルゲン低減床材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010038309A JP2011174275A (ja) | 2010-02-24 | 2010-02-24 | アレルゲン低減床材とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011174275A true JP2011174275A (ja) | 2011-09-08 |
Family
ID=44687369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010038309A Pending JP2011174275A (ja) | 2010-02-24 | 2010-02-24 | アレルゲン低減床材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011174275A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013124520A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-06-24 | Panasonic Corp | 建材 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1158317A (ja) * | 1997-08-27 | 1999-03-02 | Noda Corp | 化粧板 |
JP2001200209A (ja) * | 2000-01-20 | 2001-07-24 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 研磨加工用の水系塗材及びその塗装方法 |
JP2006168279A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Sowa Chemical Industrial Co Ltd | 被覆層構造体の施工方法及び被覆層構造体 |
JP2006219855A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Marutama Sangyo Kk | 木質系床材とその製造法 |
JP2007145742A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 機能性建材 |
JP2010173115A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質板 |
-
2010
- 2010-02-24 JP JP2010038309A patent/JP2011174275A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1158317A (ja) * | 1997-08-27 | 1999-03-02 | Noda Corp | 化粧板 |
JP2001200209A (ja) * | 2000-01-20 | 2001-07-24 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 研磨加工用の水系塗材及びその塗装方法 |
JP2006168279A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Sowa Chemical Industrial Co Ltd | 被覆層構造体の施工方法及び被覆層構造体 |
JP2006219855A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Marutama Sangyo Kk | 木質系床材とその製造法 |
JP2007145742A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 機能性建材 |
JP2010173115A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質板 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013124520A (ja) * | 2011-12-15 | 2013-06-24 | Panasonic Corp | 建材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6524993B2 (ja) | 粒状接着剤 | |
Crawford et al. | Superhydrophobic surfaces | |
WO2008033343A3 (en) | Polyolefin dispersion technology used for resin coated sand | |
WO2012003004A3 (en) | Superhydrophobic and anti-icing coating and method for making same | |
US20110076478A1 (en) | Dust-repellent nanoparticle surfaces | |
CA2494597A1 (en) | Emulsion aggregation process for forming powder coating compositions, powder coating compositions and method for using the same | |
JP2014186075A (ja) | ハードコートフィルム | |
JP6784509B2 (ja) | 繊維製品、および、被膜付き物品 | |
KR101302285B1 (ko) | 폴리머 부재 및 폴리머 부재의 제조 방법 | |
JP2004051644A (ja) | 光触媒性コーティング剤及び光触媒性複合材並びにその製造方法 | |
JP2005505432A5 (ja) | ||
JP2004051644A5 (ja) | ||
JP4911762B2 (ja) | 複合化粒子の製造方法 | |
JP2005105053A5 (ja) | ||
KR101456293B1 (ko) | 프린팅 도포 방식을 이용한 목재판 엣지면의 표면처리 방법 | |
JP2005179686A (ja) | 光触媒性コーティング剤及び光触媒性複合材並びにその製造方法 | |
JP2011174275A (ja) | アレルゲン低減床材とその製造方法 | |
JP2006131917A5 (ja) | ||
US8679584B2 (en) | Method for partially coating complex components with catalytically active components | |
JP2017508025A5 (ja) | ||
JP2007319409A5 (ja) | ||
KR101207841B1 (ko) | 초소수성 표면구조를 갖는 미세입자의 제조방법 및 이를 기판에 코팅하는 방법 | |
WO2017151652A1 (en) | System and method for protection against ultraviolet radiation | |
TW201807132A (zh) | 粒狀接著劑 | |
JP7168861B2 (ja) | 粒状接着剤及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20121107 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140128 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140527 |