JP2011172467A - ステータコア、モータおよびディスク駆動装置 - Google Patents

ステータコア、モータおよびディスク駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ステータコアを有するモータの回転時の騒音を低減する。
【解決手段】ステータコア6は、コアバック部72および複数のティース部71を備える複数の電磁鋼板7の積層体であり、複数の電磁鋼板7に形成された半抜き部73が重なり合うことにより、複数の電磁鋼板7が結合される。1つのティース部71に、径方向に長い第1半抜き部が設けられ、他の1つのティース部に、円形の第2半抜き部、または、第1半抜き部とは長さ等が相違する第2半抜き部が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動式のモータに設けられるステータコア、並びに、このステータコアを有するモータおよびディスク駆動装置に関する。
従来より、電動式のモータには、ロータマグネットと対向した磁場を発生するステータが設けられる。ステータは、ステータコアと、複数のコイルと、を備える。ステータコアは、板状の複数の電磁鋼板の積層体である。複数のコイルは、ステータコアの複数のティースに導線を巻回することにより形成される。特開平5−103436号公報に開示される積層コアは、コアを複数枚積層して形成される。当該コアは、コイルを挿入するための複数のスロットと磁気回路を形成する複数のティース部およびコア背部とからなる。また、ティース部のほぼ中央部とコア背部の中央部付近とを結ぶ部分に突起部が設けられ、ティース部の強度アップが図られる。
一方、特許文献2には、整流子電動機において、ティース先端部の幅を電機子鉄心の中心付近のティースの幅よりも広くする技術が開示されている。これにより、巻線の占積率を下げることなくティース先端部での磁束の飽和が緩和される。
特開平5−103436号公報 特開平6−292332号公報
ところで、電動式のモータでは、ロータマグネットの磁極数と、ステータコアにおけるティースの個数と、モータの回転速度とに依存する励振周波数にて振動が生じる。モータの回転時に回転数が変化する場合に、当該励振周波数と、ステータコアの全てのティースの固有振動数とが一致または近似すると、共振現象により、モータの回転時に大きな騒音が発生する。この場合、耳障りな音が発生することもある。そこで、モータには、例えば、特定の周波数帯にて騒音レベルの顕著なピークが生じないようにすることが求められている。特に、径方向外方に向かって幅が漸次広がるティースを有するモータの場合、ティースの振動に起因する騒音が大きくなる。
本発明の主たる目的の1つは、ステータコアを有するモータの回転時の騒音を低減することである。
本発明の例示的なステータコアは、環状のコアバックと、前記コアバックから前記コアバックの中心軸を中心とする径方向の外方または内方に伸びる複数のティースと、を備え、前記コアバックおよび前記複数のティースが、それぞれが前記コアバックに対応するコアバック部および前記複数のティースに対応する複数のティース部を備える複数の電磁鋼板の積層体であり、前記複数の電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合うことにより、または、前記複数の電磁鋼板のうち最も端に位置するものを除く電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合い、前記最も端に位置するものに形成された孔部が半抜き部に重なることにより、前記複数の電磁鋼板が結合され、1つのティース部に、前記径方向に長い第1半抜き部が設けられ、他の1つのティース部に、円形の第2半抜き部、または、前記径方向に長く、前記第1半抜き部とは長さ、幅、または、ティース部に対する少なくとも一方の端部の相対位置が相違する第2半抜き部が設けられる。
本発明の他の例示的なステータコアは、環状のコアバックと、前記コアバックから前記コアバックの中心軸を中心とする径方向の外方に伸びる複数のティースと、を備え、前記コアバックおよび前記複数のティースが、それぞれが前記コアバックに対応するコアバック部および前記複数のティースに対応する複数のティース部を備える複数の電磁鋼板の積層体であり、前記複数の電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合うことにより、または、前記複数の電磁鋼板のうち最も端に位置するものを除く電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合い、前記最も端に位置するものに形成された孔部が半抜き部に重なることにより、前記複数の電磁鋼板が結合され、各ティース部が、前記径方向に伸びるティース部本体と、前記ティース部本体の先端にて、前記ティース部本体よりも周方向に広がる先端部と、を備え、前記ティース部本体の前記周方向の幅が、前記コアバック部から前記先端部に向かうに従って漸次増大し、少なくとも1つのティース部に、前記径方向に長い半抜き部が設けられる。
本発明によれば、ステータコアを有するモータの回転時の騒音を低減することができる。
図1は、ディスク駆動装置の断面図である。 図2は、モータの断面図である。 図3は、ステータコアの平面図である。 図4は、ステータコアの部分断面図である。 図5は、ステータコアの平面図である。 図6は、ステータコアの他の例を示す図である。 図7は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図8は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図9は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図10は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図11は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図12は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図13は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。 図14は、ステータコアのさらに他の例を示す図である。
本明細書では、モータの中心軸方向における回転部側を単に「上側」と呼び、静止部側を単に「下側」と呼ぶ。なお、本発明の説明において、各部材の位置関係や方向を上下左右で説明するときは、原則として図面における位置関係や方向を示し、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
(ディスク駆動装置の構造)
図1は、本発明の一実施形態に係るモータを備えるディスク駆動装置10の中心軸を含む平面で切断した断面図である。ディスク駆動装置10は、モータ1と、アクセス部11と、これらを内部に収容する箱状のハウジング12と、を備える。モータ1では、チャッキング部5がディスク9の中央孔91に嵌り合い、チャッキング部5によりディスク9が固定される。アクセス部11は、ヘッド111と、ヘッド移動機構112と、を備える。ヘッド111は、ディスク9に対する情報の読み出しおよび/または書き込みを行う光ピックアップ機構である。ディスク9として、例えば、ブルーレイディスクが利用される。他の種類の光ディスクが利用されてもよい。
ヘッド移動機構112は、ヘッド111をモータ1およびディスク9に対して移動する。ヘッド111は、光出射部と、受光部とを有する。光出射部は、ディスク9の下面に向けてレーザ光を出射する。受光部は、ディスク9からの反射光を受光する。ハウジング12は、ディスク駆動装置10内へのディスク9の取り付けおよび取り出し時に開閉する蓋部121を上部に有する。ディスク駆動装置10では、モータ1によりディスク9が回転され、ヘッド移動機構112がヘッド111を所要の位置へと移動させて、ディスク9に対する光学的な情報の読み出しおよび/または書き込みが行われる。
(モータの構造)
図2は、モータ1の縦断面図である。図2では、ディスク9を二点鎖線にて示している。モータ1は、静止部2と、軸受機構3と、回転部4と、チャッキング部5と、を備える。回転部4は、静止部2および軸受機構3の上方に位置し、軸受機構3により、静止部2に対して中心軸J1を中心として回転可能に支持される。チャッキング部5は、回転部4の上部に設けられる。
静止部2は、略板状のベース部21と、ステータ22と、環状のステータ保持部材23と、回路基板24と、を備える。ベース部21は金属にて形成される。ベース部21の中央に設けられた円筒状の軸受ホルダ211には、軸受機構3が取り付けられる。ステータ22は、軸受機構3の径方向外側に設けられ、後述するステータコア6と、ステータコア6上に形成された複数のコイル222と、を備える。ステータコア6は、板状の複数の電磁鋼板の積層体である。回路基板24は、ベース部21上に配置される。ステータ保持部材23は、軸受機構3の周囲に設けられる。静止部2では、ステータコア6がステータ保持部材23の外周に設けられることにより、ステータ22が軸受機構3に間接的に固定される。
軸受機構3は、シャフト31と、有底略円筒状のブッシュ32と、スリーブ33と、を備える。ブッシュ32は、磁性材料をプレス加工することにより成型される。これにより、ブッシュ32は安価に製造可能である。ブッシュ32の下部は、軸受ホルダ211の内側に固定される。ブッシュ32の円筒部の外側面には、ステータ保持部材23が取り付けられる。ブッシュ32の内部には、潤滑油が保持される。スリーブ33は、含油性の多孔質焼結金属体により形成され、ブッシュ32の内側面に圧入にて固定される。ブッシュ32の底部の内側には、円板状のスラストプレート35が設けられる。スラストプレート35はスリーブ33の下端に当接し、スリーブ33に押さえられて固定される。
モータ1では、スリーブ33に挿入されたシャフト31の下端がスラストプレート35に当接することにより、シャフト31がスラスト方向に安定して支持される。さらに、シャフト31は、スリーブ33により、潤滑油を介してラジアル方向に支持される。
回転部4は、有蓋略円筒状のロータヨーク41と、ロータマグネット42と、環状ラバー44と、を備える。ロータヨーク41は、磁性材料にて形成され、ステータ22を覆う。ロータヨーク41は、蓋部411と、円筒部412と、円筒状のシャフト固定部413と、を備える。蓋部411はディスク載置部となっている。ディスク載置部411は中心軸J1に略垂直であり、チャッキング部5の周囲に広がる。環状ラバー44は、ディスク載置部411の上面の外周に設けられる。ディスク9は、環状ラバー44を介して間接的にディスク載置部411上に載置される。シャフト固定部413は、ディスク載置部411の中央に設けられる。シャフト固定部413には、シャフト31の上部が挿入される。
円筒部412は、ディスク載置部411の外周から下方に伸びる。円筒部412の内側面には、ロータマグネット42が取り付けられる。ロータマグネット42は、ステータ22と中心軸J1に垂直な方向に対向する。モータ1の駆動時には、ステータ22に電流を通電することにより、ステータ22がロータマグネット42との間で磁場を発生する。そして、この磁場とロータマグネット42との磁気的な相互作用によって、ロータマグネット42が、中心軸J1の周りを回転する。
(ステータコアの構造)
図3は、ステータコア6の平面図である。図4は、図3中の矢印A−Aの位置におけるステータコア6の断面図である。図3では、図4中における、最上端の電磁鋼板7aの下側における電磁鋼板7の存在を破線の引き出し線を用いて符号を付すことにより示している。電磁鋼板7a,7は、ラミネーション板または積層薄板とも呼ばれる。
図3に示すように、ステータコア6は、環状のコアバック62と、複数のティース61と、を備える。複数のティース61は、コアバック62からコアバック62の中心軸J1を中心とする径方向(以下、単に「径方向」という)の外方に伸びる。ステータコア6では、外形が同じである複数のティース61が、コアバック62の中心軸J1を中心とする周方向(以下、単に「周方向」という)に等ピッチにて配置される。
積層される複数の電磁鋼板7a,7のそれぞれは、ティース部71と、コアバック部72と、を備える。ティース部71は、ステータコア6におけるティース61の一部をなしている。コアバック部72は、ステータコア6におけるコアバック62の一部をなしている。複数の電磁鋼板7a,7において対応するティース部71の積層体がステータコア6のティース61となる。また、複数の電磁鋼板7a,7におけるコアバック部72の積層体がステータコア6のコアバック62となる。図3では、図4中における下側の電磁鋼板7の各部位の存在を破線の引き出し線を用いて符号を付すことにより示している。
ティース部71は、径方向に伸びるティース部本体711と、先端部712と、を備える。先端部712は、ティース部本体711の先端にてティース部本体711よりも周方向に広がる。図3のティース部本体711の周方向の幅は、径方向にほぼ一定、または、コアバック部72から先端部712に向かうに従って僅かに増大している。先端部712は、アンブレラ部とも呼ばれる。
図3および図4に示すように、複数の電磁鋼板7a,7のうち最も上側の電磁鋼板7aには、複数の孔部74が設けられる。複数の孔部74は、電磁鋼板7aの全てのティース部71にそれぞれ設けられ、貫通孔となっている。各孔部74は径方向に長い。図3の複数のティース部71では、孔部74の径方向の長さが図3中の最も上側のティース部71から反時計回りの順に増大している。各孔部74の一部は、コアバック部72と重なっている。
図3および図4に示すように、複数の電磁鋼板7a,7のうち最も上側の電磁鋼板7aを除く残りの電磁鋼板7のそれぞれには、複数の半抜き部73が設けられる。複数の半抜き部73は、電磁鋼板7の全てのティース部71にそれぞれ設けられ、半抜き加工により形成される。各半抜き部73は径方向に長く、かつ、上側に突出した形状となる。各電磁鋼板7の複数のティース部71では、半抜き部73の径方向の長さが図3中の最も上側のティース部71から反時計回りの順に増大している。半抜き部73は、周方向におけるティース部71のおよそ中央に配置される。また、全ての半抜き部73にて中心軸J1側の端部と、中心軸J1との間の距離が等しい。複数の電磁鋼板7において、互いに対応するティース部71に形成される半抜き部73は同形状であり、同位置に形成される。各半抜き部73の一部は、コアバック部72と重なっている。
図4に示すように、ステータコア6では、最も端に位置する1つの電磁鋼板7aを除く電磁鋼板7に形成された半抜き部73が重なり合い、電磁鋼板7aに形成された孔部74が半抜き部73に重なる。これにより、複数の電磁鋼板7a,7が結合される。
既述のように、ステータコア6では、各ティース61が複数のティース部71の積層体である。複数の半抜き部73および孔部74の結合により、当該ティース61にて半抜き部73および孔部74が形成された部位は、1つのブロック体と等価であると考えられる。当該部位におけるティース61の曲げ剛性は、1つのティース部71の曲げ剛性よりも増大する。このため、ティース61の固有振動数(固有値)は、1つのティース部71の固有振動数よりも増大する。複数のティース61では、半抜き部73の長さがそれぞれ相違するため、複数のティース61の固有振動数は互いに相違する。
ここで、各ティース部71において、半抜き部73の径方向外方の端部と当該ティース部71の端部との間の距離を非結合距離Liとする。ただし、iはティース61に割り当てられる番号である。図3では、図3中の最も上側のティース61に含まれるティース部71の非結合距離をL1として示す。また、当該ティース61の右側のティース61に含まれるティース部71の非結合距離をL12として示す。図3のステータコア6では、各ティース61の固有振動数が(1/Li)に比例することが、有限要素解析により確認されている。そして、周方向に隣接する2つのティース61における(1/Li)の差が、2つのティース61の全ての組合せにて一定となるように設計されている。ただし、非結合距離がそれぞれL1,L12となる2つのティース61の組合せは除く。その結果、ステータコア6では、複数のティース61の固有振動数が均等に分散する。
ステータコア6の製造の際には、まず、半抜き部73が形成された複数の電磁鋼板7と、孔部74が形成された1つの電磁鋼板7aとが準備される。複数の電磁鋼板7は重ね合わされる。互いに隣接する2枚の電磁鋼板7において、一方の半抜き部73の凸部を他方の半抜き部73の凹部に圧入することにより、複数の電磁鋼板7が結合される。続いて、孔部74が形成された電磁鋼板7aが複数の電磁鋼板7上に重ね合わされる。電磁鋼板7aに隣接する電磁鋼板7の半抜き部73の凸部が電磁鋼板7aの孔部74に圧入される。このように、リブ状のかしめ部により複数の電磁鋼板7a,7が互いに結合され、ステータコア6が完成する。半抜き部が形成されていない複数の電磁鋼板を重ね合わせ、複数の電磁鋼板にて半抜き部を同時に形成しつつ複数の電磁鋼板の結合が行われてもよい。この場合、孔部を有する電磁鋼板は、後から、これらの電磁鋼板に結合される。
また、ステータコア6の複数のティース61のそれぞれに導線を巻回することにより、図2の複数のコイル222が形成される。モータ1の駆動電流は3相の交流電流であるため、ステータ22では、12個のティース61のそれぞれT1、T2、T3・・・T12(図3と同じ図である図5参照)に形成される12個のコイルのうち、2つおきの4個のコイルが、1つの相として電気的に接続される。すなわち、2つおきの4個のティース61(T1、T4、T7、T10)に、連続する導線が巻回される。これらのティース61に形成されるコイル222には、同じ相の駆動電流が印加される。このとき、他の相のいずれかにも通電されている。このようにして、ステータコア6が製造され、モータ1の製造に用いられる。なお、各相に対応するティース61の配置は他の態様であってもよい。また、ティース61の個数は12には限定されない。
ここで、全てのティースの固有振動数が一致するモータを、比較例として想定する。比較例のモータにて、回転時の電磁力による励振周波数がティースの固有振動数と一致または近似すると、共振現象により、モータの回転時に大きな騒音が発生する。この場合、耳障りな音が発生することもある。なお、比較例のモータにおけるティースの個数が12であり、ロータマグネットの磁極数が16である場合、モータの回転数をR[min−1]として、励振周波数f[Hz]は(f=R/60×48)にて求められる。ただし、48は、ティースの個数12とロータマグネットの磁極数16との最小公倍数である。モータの回転数が0〜6000[min−1]の範囲で変化するときには、励振周波数fは0〜4800[Hz]の範囲内となる。
これに対し、図3のステータコア6では、長さが相違する半抜き部73が複数のティース61に設けられることにより、これらのティース61にて固有振動数を相違(分散)させることができる。これにより、モータ1の回転時に全てのティース61が同時に共振することが防止されるため、ステータコア6を有するモータ1の回転時の騒音を低減できる。また、騒音レベルの顕著なピークの発生も抑制される。その結果、耳障りな音の発生を抑制することができる。また、モータ1の振動も低減される。
ステータコア6では、電磁鋼板7の全てのティース部71のそれぞれに、径方向に長い半抜き部73が形成されることにより、全てのティース61の固有振動数を上昇させることができる。さらに、電磁鋼板7の各半抜き部73がコアバック部72と重なることにより、ティース61の固有振動数をさらに上昇させることができる。その結果、図2のモータ1では、全てのティース61の固有振動数をモータ1の励振周波数の最大値よりも高くすることが実現される。これにより、モータ1の回転時の騒音をさらに低減するとともに、耳障りな音の発生をさらに抑制することができる。
モータ1では、複数のコイル222のそれぞれに、3相の駆動電流のいずれか1つの相が割り当てられる。そして、例えば、ある1つのティース61(T1)の半抜き部73の長さ(t1)が、当該ティース61と同じ相に割り当てられるティース61(T4、T7、T10)の半抜き部73の長さ(t4、t7、t10)と相違する。これにより、同じ相に割り当てられる全てのティース61が同時に共振することを防止することができる。
(ティースの固有振動数の測定法)
次に、ステータコア6の各ティース61の固有振動数の測定手法について述べる。固有振動数を測定する際には、ステータコア6のコアバック62が加振器に固定される。また、ティース61の先端の変位を測定するレーザ変位計が設置される。ティース61の先端は、ティース部71の先端部712に対応する。そして、加振器により、コアバック62を図3中の中心軸J1方向に振動させ、レーザ変位計により、中心軸J1方向におけるティース61の先端の変位が測定される。ティース61の変位の測定は、振動数を変化させて行われる。これにより、振動数と振幅との関係が取得され、中心軸J1方向に関するティース61の固有振動数が取得される。上記固有振動数の測定は、複数のティース61のそれぞれに対して行われる。なお、ティース61にコイル222が設けられた状態にて固有振動数が測定されてもよい。
また、中心軸J1を中心とする周方向に関するティース61の固有振動数が測定されてもよい。具体的には、加振器により、中心軸J1を中心とする時計回りへのコアバック62の所定角度の回転と、反時計回りへの所定角度の回転とが繰り返し加えられる。レーザ変位計では、周方向におけるティース61の先端の変位が測定される。これにより、振動数と振幅との関係が取得され、周方向に関するティース61の固有振動数が取得される。上記固有振動数の測定は、複数のティース61のそれぞれに対して行われる。
さらに、ティース61の中心軸を中心とする回転方向に関するティース61の固有振動数が測定されてもよい。例えば、図3中の最も上側のティース61では、図3中にて符号J2を付す中心軸を中心とする時計回りへのコアバック62の所定角度の回転と、反時計回りへの所定角度の回転とが繰り返し加えられる。中心軸J2は、ティース61の長手方向に垂直な断面の中心を通る線である。レーザ変位計では、当該回転方向、または、コアバック62の中心軸J1方向におけるティース61の先端の変位、正確には、当該先端の周方向端部における変位が測定される。これにより、振動数と振幅との関係が取得され、中心軸J2を中心とする回転方向に関するティース61の固有振動数が取得される。上記固有振動数の測定は、複数のティース61のそれぞれに対して行われる。
さらに、各ティース61の中心軸方向にステータコア6を振動させ、当該中心軸方向に関する固有振動数が求められてもよい。以上のように、本明細書におけるティース61の固有振動数は様々な方向に関するものとなっている。図3のステータコア6では、長さが相違する半抜き部73が複数のティース61に設けられることにより、これらのティース61にて様々な方向の固有振動数を互いに相違させて分散させることができる。
(ステータコアの他の例)
図6は、ステータコアの他の例を示す図である。図6のステータコア6aも、図3のステータコア6と同様に、複数の電磁鋼板7a,7の積層体となっている。各電磁鋼板7a,7は、コアバック62に対応するコアバック部72と、複数のティース61に対応する複数のティース部71と、を備える。ステータコア6aでは、ティース61の周方向の幅が、コアバック62からティース61の先端に向かうに従って漸次増大している。すなわち、各電磁鋼板7a,7において、ティース部本体711の周方向の幅が、コアバック部72から先端部712に向かうに従って漸次増大している。ティース部本体711では、コアバック62側にて周方向の幅が狭いため、コイル222の形成時における導線の巻回を容易に行うことが可能となる。また、先端部712側にて周方向の幅が広いため、ステータ22にて発生させる磁力を増大することができる。
図6のステータコア6aにおいても、図3のステータコア6と同様に、複数の電磁鋼板7a,7のうち最も端に位置する電磁鋼板7aを除く電磁鋼板7に半抜き部73が形成される。また、複数の電磁鋼板7の対応する半抜き部73は互いに重なり合い、電磁鋼板7aに形成された孔部74が、最も上側の半抜き部73に重なっている。これにより、複数の電磁鋼板7a,7が結合される。
ここで、図6のステータコア6aにおいて、仮に半抜き部73を形成せず、接着等にて電磁鋼板7a,7を結合する場合を考える。この場合、コアバック62近傍にてティース61の周方向の幅が細いため、コアバック62近傍におけるティース61の曲げ剛性が低くなる。また、ティース61の周方向の幅が、コアバック62から先端に向かって漸次増大することにより、当該幅が一定である場合に比べて各ティース61の固有振動数が低下する。
しかしながら、実際のステータコア6aでは、径方向に長い半抜き部73が形成されることにより、全てのティース61の固有振動数を上昇させる、または、固有振動数の低下を抑制することができる。また、長さが相違する半抜き部73が複数のティース61に設けられることにより、複数のティース61にて固有振動数を相違させることができる。その結果、ステータコア6aを有するモータ1の回転時の騒音を低減するとともに、耳障りな音の発生を抑制することができる。
(ステータコアのさらに他の例)
図3および図6のステータコア6,6aでは、各電磁鋼板7の複数のティース部71にて互いに異なる長さの半抜き部73が設けられるが、一部のティース部71にて同形状の半抜き部が設けられてもよい。図7の電磁鋼板7における複数のティース部71では、径方向の長さが同一、かつ、周方向の幅が相違する2種類の半抜き部73,73bが、周方向に交互に設けられる。また、最も上側の電磁鋼板7aにおける各ティース部71の孔部74,74bの形状も、対応する半抜き部73,73bの形状に合わせられる。
図7のステータコア6bにおいても、複数のティース61のそれぞれに半抜き部73,73bが設けられるため、全てのティース61の固有振動数を上昇させることができる。また、一部のティース部71に半抜き部73が設けられ、残りのティース部71に半抜き部73とは異なる形状の半抜き部73bが設けられる。これにより、ティース61の固有振動数が2通りに相違するため、全てのティース61の固有振動数が一致することが防止される。その結果、モータ1の回転時の騒音を低減するとともに、耳障りな音の発生を抑制することができる。なお、半抜き部の周方向の幅は、必ずしも径方向に一定である必要はなく、例えば、径方向の外方に向かって漸次増大してもよい。
図8のステータコア6cのように、電磁鋼板7の一部のティース部71にて径方向に長い半抜き部73が設けられ、残りのティース部71にて円形の半抜き部73cが設けられてもよい。最も上側の電磁鋼板7aにおける各ティース部71の孔部74,74cの形状も、対応する半抜き部73,73cの形状に合わせられる。図8のステータコア6cにおいても、全てのティース61の固有振動数が一致することを防止することができる。
また、図9のステータコア6dのように、径方向の長さおよび周方向の幅が同一、かつ、径方向の位置が相違する2種類の半抜き部73,73dが、電磁鋼板7の複数のティース部71にて周方向に交互に設けられてもよい。
図9のステータコア6dでは、半抜き部73におけるコアバック部72側の端部のティース部71に対する相対位置と、半抜き部73dにおけるコアバック部72側の端部のティース部71に対する相対位置とが相違する。ここで、半抜き部73,73dの端部のティース部71に対する相対位置の相違とは、ティース部71の外形を重ねた際における当該端部の位置の相違を示す。以下、ティース部71に対する相対位置を単に「相対位置」という。
また、図9のステータコア6dでは、半抜き部73における先端部712側の端部の相対位置と、半抜き部73dにおける先端部712側の端部の相対位置とも相違する。したがって、半抜き部73の設けられるティース61の固有振動数と、半抜き部73dの設けられるティース61の固有振動数とを大幅に相違させることができる。なお、最も上側の電磁鋼板7aにおける各ティース部71の孔部74,74dの位置は、対応する半抜き部73,73dの位置に合わせられる。
一方で、図10のステータコア6eのように、半抜き部73と半抜き部73eとにおいて、コアバック部72側の端部の相対位置が一致し、先端部712側の端部の相対位置が相違していてもよい。半抜き部73の幅および長さは、それぞれ半抜き部73eの幅および長さと同じである。最も上側の電磁鋼板7aにおける各ティース部71の孔部74,74eの相対位置は、対応する半抜き部73,73eの相対位置に合わせられる。この場合も、半抜き部73が設けられるティース61の固有振動数と、半抜き部73eが設けられるティース61の固有振動数とは一致しないため、モータ1の回転時の騒音を低減するとともに、耳障りな音の発生を抑制することができる。
ティース61の固有振動数をある程度分散させるという観点では、各電磁鋼板7の複数のティース部71のうち、2つのティース部71のみに相違する2つの半抜き部がそれぞれ設けられてもよい。以上のように、好ましいステータコアでは、1つのティース部に径方向に長い第1半抜き部が設けられる。また、他の1つのティース部に、円形の第2半抜き部、または、径方向に長く、第1半抜き部とは長さ、幅、または、ティース部に対する少なくとも一方の端部の相対位置が相違する第2半抜き部が設けられる。これにより、第1半抜き部が設けられるティースの固有振動数と、第2半抜き部が設けられるティースの固有振動数とを相違させることができる。そして、当該ステータコアを有するモータ1の回転時の騒音を低減するとともに、耳障りな音の発生を抑制することができる。もちろん、3種類以上の半抜き部が複数のティース部に設けられ、半抜き部が設けられるティースの固有振動数が3通り以上に相違してもよい。
また、2つのティース部のみに相違する半抜き部を設ける場合、好ましくは、駆動電流の1つの相に割り当てられる1つのティース部に第1半抜き部が設けられ、同じ相に割り当てられる他の1つのティース部に第2半抜き部が設けられる。これにより、同じ相に割り当てられる全てのティースが同時に共振することを防止することができる。
図11は、図6や図10と同様に、ティース61の周方向の幅(正確には、ティース61の巻線部の幅)が、コアバック62からティース61の先端に向かうに従って漸次増大するステータコア6fを示す図である。換言すれば、電磁鋼板7,7aのティース部本体711の周方向の幅が、コアバック部72から先端部712に向かうに従って漸次増大する。以下の説明において、他の実施形態と同様の構成には適宜同様の符号を付す。ステータコア6fでは、各電磁鋼板7,7aの一部のティース部71に、径方向に長い半抜き部73および孔部74が設けられ、他のティース部71では、先端付近に円形の半抜き部73fおよび孔部74fが設けられる。
図6の場合と同様に、ティース部本体711の幅が径方向外方に向かって漸次増大する場合であっても、径方向に長い半抜き部73が幾つかのティース部71に設けられることにより、ティース61の固有振動数の低下および振動振幅の増大が防止される。その結果、モータ1の振動および騒音が抑制される。また、ティース部本体711の先端部712側の幅が広いため、ティース61がロータマグネット42からの磁束を効率よく受け取ることができ、モータ1の動作効率が高められる。なお、ティース部本体711の幅は、厳密な意味でコアバック部72から先端部712に向かうに従って漸次増大する必要はなく、実質的に幅が増大すればよい。例えば、コアバック部72近傍において幅が一定の部位が設けられてもよい。
一方、薄型のディスク駆動装置10では、騒音の抑制が特に重要となる。騒音を低下させるためには、コギングトルクを低減する必要がある。コギングトルクを低減する一手法として、ロータマグネット42の着磁強度および極性を、周方向において正弦波状に変化させて多極着磁させる正弦波着磁が知られている。コギングトルクを低下させた場合、モータ1の出力も低下する。したがって、一般的に、巻線部の幅が径方向外方に向かって漸次広くなるティース61は、正弦波着磁されたロータマグネット42を有するモータ1に適しており、径方向に長い半抜き部73を設けるステータコアはこのようなモータ1に適用されることが好ましい。
ステータコア6fでは、径方向に長い半抜き部73は、中心軸J1を中心として回転対称には配置されない。すなわち、ステータコア6fを中心軸J1を中心として回転しても、1回転するまでは、半抜き部73の配置は、一度も一致しない。これにより、ステータコア6fの対称性に起因する固有振動が抑えられる。すなわち、固有振動数を分散させ、振動におけるピュアトーンを低減することができる。さらに、半抜き部73の一部がコアバック部72に重なるため、ティース61の固有振動数の低下を効果的に抑制することができる。
ティース61の巻線部の幅が径方向外方に向かって漸次広がることにより、スロットにおける巻線スペースは略長方形となる。換言すれば、ティース部本体711の先端部の幅が広く、根元部の幅よりも狭い。これにより、薄型のモータ1において巻線占積空間が大きくなり、巻線の占積率を向上することができる。この効果をより得るために、各ティース61の巻線部において導線が整列した状態で巻回されることが好ましい。「整列した状態」とは、ティース61おいて導線が隣接しつつ巻回され、巻線部の表面に平行に配列された導線の層が一段一段順に積み重ねられた状態をいう。
各ティース61の巻線部分の周方向における両側の側面を中心軸J1側へと延長すると、中心軸J1の手前の点63にて交差する。すなわち、1つの電磁鋼板7に注目した場合、ティース部本体711の周方向における両側のエッジ713の先端部712側の端点714と、中心軸とJ1を結ぶ線75に対して、ティース部本体711のエッジ713が内側に傾斜する。他の例に係るステータコアにおいても同様である。
ステータコア6fでは、例えば、ティース部本体711の先端部712との境界における幅は約2.2mmであり、中心軸J1からこの境界までの距離は約11.5mmである。ティース部本体711のコアバック部72との境界における幅は約1mmであり、中心軸J1からこの境界までの距離は約6.3mmである。
図12は、図11のステータコアにおいて半抜き部73を周方向に等間隔に設けたステータコア6gを示す図である。ステータコア6gの場合、中心軸J1を中心として半抜き部73が回転対称に配置される。このような配置であっても、半抜き部73を設けることにより低い固有振動数が現れない場合は、ステータコアの周方向におけるバランスを考慮して半抜き部73は回転対称に(さらに好ましくは周方向において等間隔に)配置されることが好ましい。また、モータ1の動作効率が大きくは低下しないのであれば、図13に示すステータコア6hのように、全てのティース部71に半抜き部73が設けられてもよい。半抜き部73は1つのティース部71のみに設けられてもよく、少なくとも1つのティース部71に半抜き部73が設けられる。
図14は、図11のステータコアにおいて、半抜き部を短くしたステータコア6iを示す図である。電磁鋼板7,7aに設けられる半抜き部73および孔部74は、径方向に長いが、コアバック部72とは重ならない。半抜き部73の幅は、図11に示すものよりも広い。コアバック部72では、円形の半抜き部73iおよび孔部74iが設けられ、これにより、コアバック部72のおける電磁鋼板7,7aの結合が確保される。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
ステータコア6,6a〜6iにおいて、最も上側の電磁鋼板を含む全ての電磁鋼板に半抜き部が形成されてもよい。このようなステータコアでは、全ての電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合うことにより、複数の電磁鋼板が結合される。ただし、孔部を有する電磁鋼板7aを含むステータコア6,6a〜6iでは、半抜き部がステータコア6,6a〜6iの上面から突出しないため、ステータ22の薄型化が実現される。なお、ステータコア6,6a〜6iにおいて、孔部を有する電磁鋼板7aは図2のモータ1の上側および下側のいずれに配置されてもよい。
全てのティースの固有振動数を相違させる際に、好ましい手法では、電磁鋼板の全てのティース部、または、円形の半抜き部が設けられる1つのティース部を除く残りのティース部のそれぞれに径方向に長い半抜き部が設けられる。そして、当該複数のティース部、または、当該残りのティース部において、長さ、幅、または、ティース部に対する少なくとも一方の端部の相対位置が互いに相違するように半抜き部が設けられる。
図3、並びに、図6ないし図10の複数のティース61は、コアバック62から径方向の外方に伸びる、いわゆるアウターロータ型のモータに適用した例であるが、複数のティースがコアバックから径方向の内方に伸びるステータコアにて、上記と同様の半抜き部が設けられてもよい。このように、半抜き部を用いてティースの固有振動数を相違させる上記手法は、ロータマグネットがステータの内側に配置される、いわゆるインナロータ型のモータにて採用されてもよい。本手法では、ステータコアの磁気特性に影響を与えることなく、モータの回転時の騒音を低減するとともに、耳障りな音の発生を抑制することができる。なお、コアバック62から離れるに従ってティース61の幅が広がるステータコアの輪郭形状は、アウタロータ型のモータのみに適用可能である。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせられてよい。
本発明は、ディスク駆動装置の薄型のモータに用いられるステータコアとして特に適している。しかし、これに限られず、ディスク駆動装置以外のモータにも利用可能である。
1 モータ
2 静止部
4 回転部
6,6a〜6i ステータコア
7,7a 電磁鋼板
9 ディスク
10 ディスク駆動装置
11 アクセス部
12 ハウジング
22 ステータ
42 ロータマグネット
61 ティース
62 コアバック
71 ティース部
72 コアバック部
73,73b〜73e,73i 半抜き部
74,74b〜74e,73i 孔部
222 コイル
711 ティース部本体
712 先端部
J1 中心軸

Claims (16)

  1. 環状のコアバックと、
    前記コアバックから前記コアバックの中心軸を中心とする径方向の外方または内方に伸びる複数のティースと、
    を備え、
    前記コアバックおよび前記複数のティースが、それぞれが前記コアバックに対応するコアバック部および前記複数のティースに対応する複数のティース部を備える複数の電磁鋼板の積層体であり、
    前記複数の電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合うことにより、または、前記複数の電磁鋼板のうち最も端に位置するものを除く電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合い、前記最も端に位置するものに形成された孔部が半抜き部に重なることにより、前記複数の電磁鋼板が結合され、
    1つのティース部に、前記径方向に長い第1半抜き部が設けられ、
    他の1つのティース部に、円形の第2半抜き部、または、前記径方向に長く、前記第1半抜き部とは長さ、幅、または、ティース部に対する少なくとも一方の端部の相対位置が相違する第2半抜き部が設けられる、ステータコア。
  2. 前記第1半抜き部の一部が前記コアバック部と重なる、請求項1に記載のステータコア。
  3. 前記複数のティース部のそれぞれに半抜き部が形成される、請求項1または2に記載のステータコア。
  4. 前記複数のティース部、または、円形の前記第2半抜き部が設けられる前記他の1つのティース部を除く残りのティース部のそれぞれに前記径方向に長い半抜き部が設けられ、前記複数のティース部、または、前記残りのティース部に設けられる半抜き部の長さ、幅、または、ティース部に対する少なくとも一方の端部の相対位置が互いに相違する、請求項3に記載のステータコア。
  5. 各ティース部が、
    前記径方向に伸びるティース部本体と、
    前記ティース部本体の先端にて、前記ティース部本体よりも周方向に広がる先端部と、
    を備え、
    前記ティース部本体の前記周方向の幅が、前記コアバック部から前記先端部に向かうに従って漸次増大する、請求項1ないし4のいずれかに記載のステータコア。
  6. 前記中心軸の周りを回転するロータマグネットを有する回転部と、
    前記ロータマグネットとの間で磁場を発生するステータを有する静止部と、
    を備え、
    前記ステータが、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のステータコアと、
    前記複数のティースに導線を巻回することにより形成された複数のコイルと、
    を備える、モータ。
  7. 前記複数のコイルのそれぞれが、3相の駆動電流のいずれか1つの相に割り当てられており、
    1つの相に割り当てられる1つのティース部に、前記第1半抜き部が設けられ、前記1つの相に割り当てられる他の1つのティース部に、前記第2半抜き部が設けられる、請求項6に記載のモータ。
  8. 環状のコアバックと、
    前記コアバックから前記コアバックの中心軸を中心とする径方向の外方に伸びる複数のティースと、
    を備え、
    前記コアバックおよび前記複数のティースが、それぞれが前記コアバックに対応するコアバック部および前記複数のティースに対応する複数のティース部を備える複数の電磁鋼板の積層体であり、
    前記複数の電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合うことにより、または、前記複数の電磁鋼板のうち最も端に位置するものを除く電磁鋼板に形成された半抜き部が重なり合い、前記最も端に位置するものに形成された孔部が半抜き部に重なることにより、前記複数の電磁鋼板が結合され、
    各ティース部が、
    前記径方向に伸びるティース部本体と、
    前記ティース部本体の先端にて、前記ティース部本体よりも周方向に広がる先端部と、
    を備え、
    前記ティース部本体の前記周方向の幅が、前記コアバック部から前記先端部に向かうに従って漸次増大し、
    少なくとも1つのティース部に、前記径方向に長い半抜き部が設けられる、ステータコア。
  9. 前記半抜き部の一部が前記コアバック部と重なる、請求項8に記載のステータコア。
  10. 前記半抜き部が設けられるティース部の配置が、前記中心軸を中心とする回転対称ではない、請求項8または9に記載のステータコア。
  11. 前記半抜き部が設けられるティース部の配置が、前記中心軸を中心とする回転対称である、請求項8または9に記載のステータコア。
  12. 前記ティース部本体の両側のエッジの前記先端部側の端点と、前記中心軸とを結ぶ線に対して、前記ティース部本体の前記両側のエッジが内側に傾斜する、請求項8ないし11のいずれかに記載のステータコア。
  13. 前記中心軸の周りを回転するロータマグネットを有する回転部と、
    前記ロータマグネットとの間で磁場を発生するステータを有する静止部と、
    を備え、
    前記ステータが、
    請求項8ないし12のいずれかに記載のステータコアと、
    前記複数のティースに導線を巻回することにより形成された複数のコイルと、
    を備える、モータ。
  14. 前記複数のティースのそれぞれに、導線が整列した状態で巻回される、請求項13に記載のモータ。
  15. 前記ロータマグネットが、周方向において、正弦波状に多極着磁されている、請求項13または14に記載のモータ。
  16. ディスクを回転させる請求項6、7並びに13ないし15に記載のモータと、
    前記ディスクに対して光学的に情報の読み出しおよび/または書き込みを行うアクセス部と、
    前記モータおよび前記アクセス部を収容するハウジングと、
    を備える、ディスク駆動装置。
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