JP2011169630A - 静電容量型加速度センサ及び静電容量型加速度検出装置 - Google Patents

静電容量型加速度センサ及び静電容量型加速度検出装置 Download PDF

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Yuichi Kanayama
裕一 金山
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Abstract

【課題】Z軸方向の影響をクーロン力により打ち消して、水平方向の加速度を正確に検出するようにした高感度の静電容量型加速度センサを提供すること。
【解決手段】本発明の静電容量型加速度センサは、重錘体41に設けられた可動電極41aと、可動電極41aに対向して配置された固定電極42aとを備え、両電極41a,42a間の静電容量の変化を重錘体41の変位に基づいて加速度を検出する。重錘体41のZ軸方向に働く加速度の影響を排除するためにZ軸加速度検出部44が設けられ、Z軸加速度検出部44により検出された出力電圧に合わせて、重錘体41にクーロン力を与える電圧を印加する電圧発生部45が設けられている。電圧発生部45からの電圧により重錘体41にクーロン力を与えるために、X・Y平面上にクーロン力供給電極43が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、静電容量型加速度センサ及びそれを用いた静電容量型加速度検出装置に関し、より詳細には、変位可能な重錘体に取り付けられた可動電極と、可動電極に対向して配置された固定電極間の静電容量の変化を検出するようにした静電容量型加速度センサ及びそれを用いた静電容量型加速度検出装置に関する。
従来の静電容量型加速度センサとしては、例えば、特許文献1に開示されているような、櫛型電極を用いた静電容量型加速度センサが知られている。
図1(a),(b)は、特許文献1に開示されている従来の静電容量型加速度センサを説明するための構成図で、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。
ガラス基板よりなる支持基板1の表面側に支持基板1から離間して配置された重り部21と、支持基板1の表面側に固着され、その表面に沿って重り部21を左右方向に変位可能とするばね部22を介して重り部21を支持する一組の支持部23,23と、重り部21の両側において支持基板1の表面側に固着され左右方向が厚さ方向となるように列設された複数の薄板状の固定電極24bを有する櫛形状の固定電極部24と、隣り合う固定電極24b,24b間の櫛溝24cに1つずつ入り込み左右方向へ変位可能となるように重り部21に設けられた複数の薄板状の可動電極21aとを備えている。なお、符号24aは、複数の固定電極を連結する連結部、24dは支持基板1上に設けられた固定部、26は固定電極に接続されているパッドを示している。
また、例えば、特許文献2に開示されているような静電容量型加速度センサも知られている。この特許文献2に記載されている静電容量型加速度センサは、自動車のエアバッグシステムやサスペンション制御システムなどに好適な半導体式の加速度センサに関するもので、第1の単結晶シリコン基板上に絶縁膜を介して接合され、かつ薄膜化された第2の単結晶シリコン基板と、第2の単結晶シリコン基板に形成され、その表面に平行な方向に可動な梁と、第2の単結晶シリコン基板に形成され、加速度による梁の動作に伴う信号処理を行う信号処理回路とを備えたものである。
つまり、この特許文献2に開示されている静電容量を用いて基板に水平方向の加速度を検知する加速度センサは、水平方向の加速度を加速度によって動くおもりとともに動く可動電極と、基板に固定された固定電極の距離を容量として検出することによっておもりにかかる加速度を、以下の関係式を用いて検出している。
Δc=1/2・ε・SΔd/d2
ここで、Sは可動電極及び固定電極の面積、dは電極間の距離、Δdは水平方向の加速度によるdの変化分、εは空気中の誘電率を示している。
特開2004−028912号公報 特開平05−304303号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の静電容量型加速度センサは、Z軸方向の加速度によって静電容量値が変化してしまい、正確な値が求まらないため検出感度が低いという問題があった。
また、上述した特許文献2に記載の静電容量型加速度センサは、Z軸方向の加速度によって静電容量値が変化してしまい正確な値が求まらないという問題の他に、特に所望の方向の感度を高めようと梁のばね定数を小さくした場合に、同時にZ軸方向にもおもり(重錘体)が移動するため、可動電極と固定電極の対向する電極の面積Sが変動してしまい、正確に静電容量値が検出できないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、Z軸方向の影響をクーロン力により打ち消して、水平方向の加速度を正確に検出できるようにした高感度の静電容量型加速度センサ及び静電容量型加速度検出装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、基板上に離間状態で配置された変位可能な重錘体と、該重錘体に設けられた可動電極と、該可動電極に対向して配置された固定電極とを備え、前記両電極間の静電容量の変化を前記重錘体の変位に基づいて検出する静電容量型加速度センサにおいて、前記重錘体にクーロン力を与えるために電圧発生部に接続され、前記重錘体に対して水平方向であるX・Y平面上に配置されたクーロン力供給電極を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記クーロン力供給電極が、前記重錘体の前記基板側に配置されている下部電極であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記可動電極が、複数の薄板状の櫛型可動電極で、前記固定電極が、前記櫛型可動電極に対向してそれぞれ配置された複数の薄板状の櫛型固定電極であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記櫛型可動電極が、前記重錘体の変位方向であるX軸方向に対してY軸方向の両側に設けられているとともに、前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極に対向して配置されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極を挟み込むようにした一対の櫛型固定電極であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記重錘体が、前記基板上に設けられた支柱部材に梁部材を介して取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、基板上に離間状態で配置された変位可能な重錘体と、該重錘体に設けられた可動電極と、該可動電極に対向して配置された固定電極とを備え、前記両電極間の静電容量の変化を前記重錘体の変位に基づいて検出する静電容量型加速度センサを備えた静電容量型加速度検出装置において、前記重錘体のZ軸方向に働く加速度の影響を排除するために、前記Z軸方向の加速度を検出するZ軸加速度検出部と、該Z軸加速度検出部により検出された出力電圧に合わせて、前記重錘体にクーロン力を与える電圧を印加する電圧発生部と、該電圧発生部からの前記電圧により前記重錘体にクーロン力を与えるために、前記重錘体に対して水平方向であるX・Y平面上に配置されたクーロン力供給電極とを備えたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記クーロン力供給電極が、前記重錘体の前記基板側に配置されている下部電極であることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、前記静電容量型加速度センサの前記可動電極が、複数の薄板状の櫛型可動電極で、前記固定電極が、前記櫛型可動電極に対向してそれぞれ配置された複数の薄板状の櫛型固定電極であることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記櫛型可動電極が、前記重錘体の変位方向であるX軸方向に対してY軸方向の両側に設けられているとともに、前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極に対向して配置されていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載の発明において、前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極を挟み込むようにした一対の櫛型固定電極であることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項7乃至11のいずれかに記載の発明において、前記重錘体が、前記基板上に設けられた支柱部材に梁部材を介して取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項7乃至12のいずれかに記載の発明において、前記電圧発生部が、前記重錘体の前記Z軸方向の位置を前記水平方向の測定時に同じ位置に保持されるように前記クーロン力を印加することを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項7乃至13のいずれかに記載の発明において、前記Z軸加速度検出部からの出力信号と、前記クーロン力に相当する信号を加算する加算器を備え、前記Z軸方向の力が、加速度とクーロン力の和で与えられ、前記クーロン力を調整してその和を一定となるようにすることを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記クーロン力に相当する信号が、係数記憶装置に記憶されていることを特徴とする。
本発明によれば、重錘体のZ軸方向に働く加速度の影響を排除するために、Z軸方向の加速度を検出するZ軸加速度検出部と、このZ軸加速度検出部により検出された出力電圧に合わせて、重錘体にクーロン力を与える電圧を印加する電圧発生部と、この電圧発生部からの電圧により重錘体にクーロン力を与えるために、重錘体に対して水平方向(X軸方向及びY軸方向)であるX・Y平面上に配置されたクーロン力供給電極とを備えているので、Z軸方向の影響をクーロン力により打ち消して水平方向の加速度を正確に検出することができる。
従来の静電容量型加速度センサを説明するための構成図で、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る静電容量型加速度センサによる加速度検出について説明するための比較図で、(a)は静電容量型加速度センサの部分上面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る静電容量型加速度センサによる加速度検出について説明するための構成図で、(a)は静電容量型加速度センサの上面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は(a)のA−A線断面図である。 本発明に係る静電容量型加速度センサを説明するための構成図で、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 本発明に係る静電容量型加速度センサを説明するための概略斜視図である。 本発明に係る静電容量型加速度センサを用いた静電容量型加速度検出装置を説明するためのブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
まず、Z軸方向の影響をクーロン力により打ち消して水平方向の加速度を正確に検出することについて説明する。
図2(a),(b)は、本発明に係る静電容量型加速度センサによる加速度検出について説明するための比較図で、図2(a)は静電容量型加速度センサの上面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。
加速度により、重錘体(おもり)31は矢印方向、つまり、重錘体の水平方向(X軸方向)に変位すると、この重錘体の変位方向であるX軸方向に対してY軸方向に設けられている可動電極31aと、この可動電極31aに対して距離dを保持して配置されている固定電極32aとの距離が変化することになり、この変化が両電極31a,32a間の静電容量の変化として検出される。
Z軸方向の加速度がないと、図2(b)の上段に示されているように、両電極31a,32aの対向する面積は、電極の長さLと電極の高さHの積のL・Hで表せるのに対して、Z軸方向に加速度があると、図2(b)の中段に示されているように、そのZ軸方向の加速度による力が、下向きに生じた結果、可動電極31aに下向きの変位aが生じ、対向している固定電極32aの高さが(H−a)となるため、両電極31a,32aの対向する面積は、L・(H−a)に変化したり、また、図2(b)の下段に示されているように、そのZ軸方向の加速度による力が、上向きに生じた結果、可動電極31aに上向きの変位a’が生じ、対向している固定電極32の高さが(H−a’)となるため、両電極31a,32aの対向する面積は、L・(H−a’)に変化して、可動電極31aと固定電極32aの対向する電極の面積Sが変動してしまう。この変動が、Z軸方向の加速度がノイズになって、水平方向(X軸方向及びY軸方向)の正確な加速度が検出できなくなる。なお、ここでは、Z軸方向の加速度を説明するために、両電極31a,32a間の距離dは一定であるものとして説明している。
図3(a)乃至(c)は、本発明に係る静電容量型加速度センサによる加速度検出について説明するための構成図で、図3(a)は静電容量型加速度センサの上面図、図3(b)は、図3(a)のB−B線断面図、図3(c)は、図3(a)のA−A線断面図である。
本発明に係る静電容量型加速度センサは、基板上に離間状態で配置された変位可能な重錘体41と、この重錘体41に設けられた可動電極41aと、この可動電極41aに対向して配置された固定電極42aとを備え、両電極41a,42a間の静電容量の変化を重錘体41の変位に基づいて検出するものである。
重錘体41のZ軸方向に働く加速度の影響を排除するために、Z軸方向の加速度を検出するZ軸加速度検出部44が設けられている。また、Z軸加速度検出部44により検出された出力電圧に合わせて、重錘体41にクーロン力を与える電圧を印加する電圧発生部45が設けられている。さらに、電圧発生部45からの電圧により重錘体41にクーロン力を与えるために、この重錘体41に対して水平方向(X軸方向及びY軸方向)であるX・Y平面上にクーロン力供給電極43が配置されている。このクーロン力供給電極43は、重錘体41の基板側に配置されている下部電極である。
Z軸方向の加速度がなく、クーロン力があるとき、図3(c)の上段に示されているように、そのクーロン力が下向きに発生し、可動電極41aに変位aが与えられる。また、Z軸方向の加速度があり、クーロン力がないとき、図3(c)の中段に示されているように、Z軸方向の加速度による力が下向きに発生し、可動電極41aに図3(c)の上段と同じ変位aが与えられる。Z軸方向の力は、Z軸方向の加速度とクーロン力の和で与えるので、図3(c)の下段に示されているように、Z軸方向の影響をクーロン力により、常に図3(c)の上段と中段に示された変位と同じ変位aが与えられることになるので水平方向(X軸方向及びY軸方向)の加速度を正確に検出することができる。加速度による力ベクトルをFa、クーロン力による力ベクトルをFcとするとFa+Fc=一定とすることにより梁のZ軸方向のばね定数をKzとした場合、変位aは、
a=(Fa+Fc)/Kz
と常に一定の値となり、可動電極41aと固定電極42aが対向する面積Sは
S=L・(H−a)
と表されるため、これも常に一定となる。ここでLは対向する電極の長さで、Hは電極の高さである。したがって、水平方向の加速度を加速度によって動く重錘体41とともに動く可動電極41aと、基板に固定された固定電極42aの距離dを容量として検出することによって、重錘体にかかる加速度を求める関係式は、
Δc=1/2・ε・SΔd/d2
であり、Z軸方向の加速度の大きさによらず面積Sが常に一定であるため、水平方向から生じる距離dのみの変動を検出していることがわかる。なお、Δdは水平方向の加速度によるdの変化分、εは空気中の誘電率を示している。
なお、ここではZ軸方向の加速度を説明するために、両電極間の距離dは一定であるものとし、また、対向する両電極41a,42aの面積は一定であるとして説明している。
図4は、本発明に係る静電容量型加速度センサを説明するための構成図で、図4(a)は上面図、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図、図4(c)は、図4(a)のB−B断面図である。図5は、本発明に係る静電容量型加速度センサを説明するための概略斜視図である。なお、図5においては、可動部材が片側2個の場合を示している。
本発明の静電容量型加速度センサ50は、基板55上に離間状態で配置された変位可能な重錘体(おもり)56と、この重錘体56に設けられた可動電極57a乃至57hと、この可動電極57a乃至57hに対向して配置された一対の一方の固定電極(左側固定電極)53a乃至53h及び他方の固定電極(右側固定電極)54a乃至54hとを備え、両電極間の静電容量の変化を重錘体56の変位に基づいて検出するものである。
クーロン力供給電極58は、重錘体56にクーロン力を与えるために電圧発生部45に接続され、重錘体58に対して水平方向であるX・Y平面上に配置されている。このクーロン力供給電極58は、重錘体58の基板55側で基板55上に配置されている下部電極である。
また、可動電極57a乃至57hは、複数の薄板状の櫛型可動電極で、この櫛型可動電極を挟むようにして配置された一対の固定電極53a乃至53h及び54a乃至54hは、複数の薄板状の櫛型固定電極である。
また、これらの櫛型可動電極は、重錘体56の変位方向であるX軸方向に対してY軸方向の両側に設けられているとともに、一対の櫛型固定電極は、櫛型可動電極に対向して配置されている。
また、重錘体56は、基板55上に設けられた支柱部材(アンカー)51a,51bに梁部材(ばね部材)52a乃至52dを介して取り付けられている。この梁部材52a乃至52dの一方の梁部材52a,52cは、支柱部材51a,51bに結合されており、他方の梁部材52b,52dは、重錘体56に結合されている。そして、この梁部材52a乃至52dは、重錘体56の水平方向の変位に対して弾性力を持って変位するばね部材である。
図6は、本発明に係る静電容量型加速度センサを用いた静電容量型加速度検出装置を説明するためのブロック図である。ここに示されている静電容量型加速度センサ50は、図4において説明したような静電容量型加速度センサと同じ構造を有している。
図3(a)において説明したように、Z軸加速度検出部44は、重錘体56のZ軸方向に働く加速度の影響を排除するために、Z軸方向の加速度を検出するためのものである。また、電圧発生部45は、Z軸加速度検出部44により検出された出力電圧に合わせて、重錘体56にクーロン力を与える電圧を印加するためのものである。
クーロン力供給電極58は、電圧発生部45からの電圧により重錘体56にクーロン力を与えるために、重錘体56に対して水平方向であるX・Y平面上に配置されている。このクーロン力供給電極58は、重錘体56の基板55側で基板55上に設けられた下部電極である。
また、電圧発生部45は、重錘体56のZ軸方向の位置を水平方向の測定時に同じ位置に保持されるようにクーロン力Fcを印加するためのものである。また、Z軸加速度検出部44からの出力信号と、係数記憶装置46に記憶されているクーロン力に相当する信号を乗算する乗算器47を備え、Z軸方向の力が、加速度による力Faとクーロン力Fcの和で与えられ、クーロン力を調整してその和を絶えず一定となるようになっている。
CV(容量・電圧)変換部48は、可動電極57a乃至57hからの出力信号と、一方の固定電極(左側固定電極)53a乃至53hからの出力信号と、他方の固定電極(右側固定電極)54a乃至54hからの出力信号を入力して、両電極間の静電容量の変化を検出するようになっている。このCV変換部48の出力がX軸方向の加速度出力となる。この加速度出力は、可動電極と固定電極の容量変動Δcと与えられ、その関係式は、
Δc=(1/2・ε・SΔdL/dL 2)−(1/2・ε・SΔdR/dR 2
=(1/2・ε・(L・(H−a))・ΔdL/dL 2
−(1/2・ε・(L・(H−a))・ΔdR/dR 2
=(1/2・ε・(L・(H−(Fa+Fc)/Kz))・ΔdL/dL 2
−(1/2・ε・(L・(H−(Fa+Fc)/Kz))・ΔdR/dR 2
であり、Fa+Fcが常に一定となるようになっているため出力信号は水平方向から生じる変動のみを検出している。ここでLは対向している固定電極と可動電極の長さ、Hは固定電極及び可動電極の高さ、Kzは梁部材(ばね部材)のZ軸方向のばね定数、dLは可動電極と左側固定電極の距離、dRは可動電極と右側固定電極の距離、ΔdLは水平方向の加速度によるdLの変化分、ΔdRは水平方向の加速度によるdRの変化分、εは空気中の誘電率を示している。
なお、図6では、X軸方向の加速度を検出する場合について説明したが、Y軸方向の加速度を検出する場合には、図6に示した静電容量型加速度センサ50を90度回転したものを使用すれば、Y軸方向の加速度出力が得られる。
このようにして、電圧発生部45からの電圧により重錘体56にクーロン力を与えるために、重錘体56に対して水平方向(X軸方向及びY軸方向)であるX・Y平面上に配置されたクーロン力供給電極58を備えたので、Z軸方向の影響をクーロン力により打ち消して水平方向の加速度を正確に検出することができる。
1 支持基板
21 重り部
21a 可動電極
22 ばね部
23 支持部
24 固定電極部
24a 連結部
24b 固定電極
24c 櫛溝
24d 固定部
26 パッド
31,41 重錘体(おもり)
31a,41a 可動電極
32a,42a 固定電極
43 クーロン力供給電極(下部電極)
44 Z軸加速度検出部
45 電圧発生部
46 係数記憶装置
47 加算器
48 CV変換部
50 静電容量型加速度センサ
51a,51b 支柱部材(アンカー)
52a乃至52d 梁部材(ばね部材)
53a乃至53h 一方の固定電極(左側固定電極)
54a乃至54h 他方の固定電極(右側固定電極)
55 基板
56 重錘体(おもり)
57a乃至57h 可動電極
58 クーロン力供給電極(下部電極)

Claims (15)

  1. 基板上に離間状態で配置された変位可能な重錘体と、該重錘体に設けられた可動電極と、該可動電極に対向して配置された固定電極とを備え、前記両電極間の静電容量の変化を前記重錘体の変位に基づいて検出する静電容量型加速度センサにおいて、
    前記重錘体にクーロン力を与えるために電圧発生部に接続され、前記重錘体に対して水平方向であるX・Y平面上に配置されたクーロン力供給電極を備えたことを特徴とする静電容量型加速度センサ。
  2. 前記クーロン力供給電極が、前記重錘体の前記基板側に配置されている下部電極であることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型加速度センサ。
  3. 前記可動電極が、複数の薄板状の櫛型可動電極で、前記固定電極が、前記櫛型可動電極に対向してそれぞれ配置された複数の薄板状の櫛型固定電極であることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電容量型加速度センサ。
  4. 前記櫛型可動電極が、前記重錘体の変位方向であるX軸方向に対してY軸方向の両側に設けられているとともに、前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極に対向して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の静電容量型加速度センサ。
  5. 前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極を挟み込むようにした一対の櫛型固定電極であることを特徴とする請求項3又は4に記載の静電容量型加速度センサ。
  6. 前記重錘体が、前記基板上に設けられた支柱部材に梁部材を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の静電容量型加速度センサ。
  7. 基板上に離間状態で配置された変位可能な重錘体と、該重錘体に設けられた可動電極と、該可動電極に対向して配置された固定電極とを備え、前記両電極間の静電容量の変化を前記重錘体の変位に基づいて検出する静電容量型加速度センサを備えた静電容量型加速度検出装置において、
    前記重錘体のZ軸方向に働く加速度の影響を排除するために、前記Z軸方向の加速度を検出するZ軸加速度検出部と、
    該Z軸加速度検出部により検出された出力電圧に合わせて、前記重錘体にクーロン力を与える電圧を印加する電圧発生部と、
    該電圧発生部からの前記電圧により前記重錘体にクーロン力を与えるために、前記重錘体に対して水平方向であるX・Y平面上に配置されたクーロン力供給電極と
    を備えたことを特徴とする静電容量型加速度検出装置。
  8. 前記クーロン力供給電極が、前記重錘体の前記基板側に配置されている下部電極であることを特徴とする請求項7に記載の静電容量型加速度検出装置。
  9. 前記静電容量型加速度センサの前記可動電極が、複数の薄板状の櫛型可動電極で、前記固定電極が、前記櫛型可動電極に対向してそれぞれ配置された複数の薄板状の櫛型固定電極であることを特徴とする請求項7又は8に記載の静電容量型加速度検出装置。
  10. 前記櫛型可動電極が、前記重錘体の変位方向であるX軸方向に対してY軸方向の両側に設けられているとともに、前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極に対向して配置されていることを特徴とする請求項9に記載の静電容量型加速度検出装置。
  11. 前記櫛型固定電極が、前記櫛型可動電極を挟み込むようにした一対の櫛型固定電極であることを特徴とする請求項9又は10に記載の静電容量型加速度センサ。
  12. 前記重錘体が、前記基板上に設けられた支柱部材に梁部材を介して取り付けられていることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の静電容量型加速度検出装置。
  13. 前記電圧発生部が、前記重錘体の前記Z軸方向の位置を前記水平方向の測定時に同じ位置に保持されるように前記クーロン力を印加することを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載の静電容量型加速度検出装置。
  14. 前記Z軸加速度検出部からの出力信号と、前記クーロン力に相当する信号を加算する加算器を備え、前記Z軸方向の力が、加速度とクーロン力の和で与えられ、前記クーロン力を調整してその和を一定となるようにすることを特徴とする請求項7乃至13のいずれかに記載の静電容量型加速度検出装置。
  15. 前記クーロン力に相当する信号が、係数記憶装置に記憶されていることを特徴とする請求項14に記載の静電容量型加速度検出装置。
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