JP2011168000A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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JP2011168000A JP2010035776A JP2010035776A JP2011168000A JP 2011168000 A JP2011168000 A JP 2011168000A JP 2010035776 A JP2010035776 A JP 2010035776A JP 2010035776 A JP2010035776 A JP 2010035776A JP 2011168000 A JP2011168000 A JP 2011168000A
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ink
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Hiroyuki Onishi
弘幸 大西
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Abstract

【課題】媒体に合わせてコーティングする表面の硬さを変えること。
【解決手段】媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、媒体に画像を形成するための描画インクを吐出する第1ノズル列と、描画インクを仮硬化させるための光を照射する照射手段を有する第1照射部と、を備え、搬送方向と交差する交差方向に移動する第1ヘッドユニットと、媒体に透明な第1クリアインクを吐出する第2ノズル列と、媒体に第1クリアインクと特性が異なる透明な第2クリアインクを吐出する第3ノズル列と、媒体上に吐出された第1クリアインク及び第2クリアインクを仮硬化させるための光を照射する照射手段を有する第2照射部と、を備え、搬送方向において第1ヘッドユニットよりも下流側に配置され、交差方向に移動する第2ヘッドユニットと、第2ノズル列及び第3ノズル列から吐出される第1クリアインク及び第2クリアインクの吐出割合を可変にする制御部と、を備える印刷装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
インクを吐出して媒体上に画像を形成するインクジェット式のプリンタが用いられてい
る。このようなインクジェット式のプリンタの中には、画像を保護するために描画インク
で形成した画像の上に透明なインクを吐出するものがある。
特開2006−88529号公報 特開2009−262560号公報
印刷対象物である媒体は種々のものが用いられる。例えば、平面のまま使用される板状
のものであったり、曲面に貼り付けるための媒体であることがある。板状の媒体である場
合には媒体は変形しにくいため、画像をコーティングするために硬い透明なインクが使用
されることが望ましい。一方、曲面用フィルムなどの場合、曲面に貼り付けられる際に変
形させられるため、柔らかい透明なインクを用いないと表面にクラックが生ずる。よって
媒体に合わせてコーティングする表面の硬さを変えることができることが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、媒体に合わせてコーティング
する表面の硬さを変えることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
(A)媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
(B)(b1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に画像を形成するための描
画インクを吐出する第1ノズル列と、
(b2)前記媒体上に吐出された前記描画インクを仮硬化させるための光を照射する照
射手段を有する第1照射部と、
を備え、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する第1ヘッドユニットと、
(C)(c1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に透明な第1クリアインク
を吐出する第2ノズル列と、
(c2)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に前記第1クリアインクと特性
が異なる透明な第2クリアインクを吐出する第3ノズル列と、
(c3)前記媒体上に吐出された前記第1クリアインク及び前記第2クリアインクを仮
硬化させるための光を照射する照射手段を有する第2照射部と、
を備え、前記搬送方向において前記第1ヘッドユニットよりも下流側に配置され、前記
交差方向に移動する第2ヘッドユニットと、
(D)前記第2ノズル列及び前記第3ノズル列から吐出される前記第1クリアインク及び
前記第2クリアインクの吐出割合を可変にする制御部と、
を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態におけるプリンタ1の概略側面図である。 本実施形態におけるプリンタ1の概略上面図である。 本実施形態におけるプリンタ1のブロック図である。 図4Aは、第1ヘッド41Aの構成を説明する図であり、図4Bは、第2ヘッド41Bの構成を説明する図である。 ヘッドの構造を説明する図である。 駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号COMの例を説明する図である。 仮硬化ユニット80におけるLED基板の説明図である。 本実施形態の印刷処理を説明するフローチャートである。 他の実施形態におけるプリンタ1の概略側面図である。 他の実施形態におけるプリンタ1の概略上面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
(A)媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
(B)(b1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に画像を形成するための描
画インクを吐出する第1ノズル列と、
(b2)前記媒体上に吐出された前記描画インクを仮硬化させるための光を照射する照
射手段を有する第1照射部と、
を備え、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する第1ヘッドユニットと、
(C)(c1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に透明な第1クリアインク
を吐出する第2ノズル列と、
(c2)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に前記第1クリアインクと特性
が異なる透明な第2クリアインクを吐出する第3ノズル列と、
(c3)前記媒体上に吐出された前記第1クリアインク及び前記第2クリアインクを仮
硬化させるための光を照射する照射手段を有する第2照射部と、
を備え、前記搬送方向において前記第1ヘッドユニットよりも下流側に配置され、前記
交差方向に移動する第2ヘッドユニットと、
(D)前記第2ノズル列及び前記第3ノズル列から吐出される前記第1クリアインク及び
前記第2クリアインクの吐出割合を可変にする制御部と、
を備える印刷装置。
このようにすることで、媒体に合わせてコーティングする表面の硬さを変えることがで
きる。
かかる印刷装置であって、前記吐出割合は前記媒体に応じて変化させられることが望ま
しい。また、前記吐出割合は、単位面積あたりの前記第1クリアインクと前記第2クリア
インクとの吐出量の割合であることが望ましい。また、前記描画インクと前記第1クリア
インクと前記第2クリアインクは紫外線硬化型のインクであり、前記照射手段は紫外線を
照射することが望ましい。また、前記第1クリアインクと前記第2クリアインクは、硬化
後における柔軟性が異なることが望ましい。
また、前記第1ヘッドユニットと前記第2ヘッドユニットは、一体に構成されることが
望ましい。また、前記第1ヘッドユニットと前記第2ヘッドユニットは、前記交差方向に
独立に移動することとしてもよい。
このようにすることで、媒体に合わせてコーティングする表面の硬さを変えることがで
きる。
(A)媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
(B)(b1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に画像を形成するための描
画インクを吐出する第1ノズル列と、
(b2)前記媒体上に吐出された前記描画インクを仮硬化させるための光を照射する照
射手段を有する第1照射部と、
を備え、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する第1ヘッドユニットと、
(C)(c1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に透明な第1クリアインク
を吐出する第2ノズル列と、
(c2)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に前記第1クリアインクと特性
が異なる透明な第2クリアインクを吐出する第3ノズル列と、
(c3)前記媒体上に吐出された前記第1クリアインク及び前記第2クリアインクを仮
硬化させるための光を照射する照射手段を有する第2照射部と、
を備え、前記搬送方向において前記第1ヘッドユニットよりも下流側に配置され、前記
交差方向に移動する第2ヘッドユニットと、
(D)前記第2ノズル列及び前記第3ノズル列から吐出される前記第1クリアインク及び
前記第2クリアインクの吐出割合を可変にする制御部と、
を備え、
前記第1ノズル列から前記描画インクを吐出することと、
前記描画インクを仮硬化させることと、
前記第1クリアインクと前記第2クリアインクの吐出割合を決定することと、
前記第1クリアインクと前記第2クリアインクを吐出することと、
前記第1クリアインクと前記第2クリアインクを仮硬化させることと、
を含む印刷方法。
このようにすることで、媒体に合わせてコーティングする表面の硬さを変えることがで
きる。
===実施形態===
本実施形態におけるプリンタ1は、4色のカラーインク(描画インク)を吐出可能であ
り、さらに、2種類の透明なインクを吐出可能である。本実施形態で使用されるこれらの
インクは、UVインク(紫外線硬化型インク)である。透明なインクは、フレキシブルク
リアインク(第1クリアインク)とリジッドクリアインク(第2クリアインク)が使用さ
れる。紫外線硬化された後において、フレキシブルクリアインクはリジッドクリアインク
よりも伸び率が高い。ここで伸び率とは、例えば伸び率が80%である場合、ベタ印刷さ
れた媒体を1.8倍に引き延ばしても、そのインクにクラックが生じないものをいう。本
実施形態では、フレキシブルクリアインクは伸び率が80%以上のものが使用される。ま
た、リジッドクリアインクは伸び率が40%未満で、好ましくは30%以下のものが使用
される。
尚、本実施形態において、画像を形成する4色のカラーインクは、フレキシブルクリア
インクとほぼ同様の伸び率を有するフレキシブルなインクとなっている。
フレキシブルクリアインクは、単官能モノマーとしてフェノキシエチルアクリレートを
20%以上好ましくは30%以上とし、2官能モノマーとしてはジプロピレングリコール
ジアクリレート20%以下を主成分とすることで、伸び率80%以上のフレキシブル性(
柔軟性)を制御することができる。
また、リジッドクリアインクは、単官能モノマーとしてフェノキシエチルアクリレート
を20%未満とし、単官能モノマー成分としてイソボルニルアクリレートを20%以上と
し、2官能モノマーとしてジプロピレングリコールジアクリレートを30%以上を主成分
とすることで、伸び率40%未満のリジッド性(硬さ)を制御することができる。
また、これらインクのその他の成分としては顔料、顔料分散剤、多官能モノマー、オリ
ゴマー、光重合開始剤、増感剤、熱重合禁止剤、レベリング剤を使用することで所望のイ
ンクを作成することができる。
図1は、本実施形態におけるプリンタ1の概略側面図である。図2は、本実施形態にお
けるプリンタ1の概略上面図である。図3は、本実施形態におけるプリンタ1のブロック
図である。以下、これらの図を参照しつつ、プリンタ1の構成について説明を行う。
図3には、プリンタ1とコンピュータ110が示されている。プリンタ1は、用紙搬送
ユニット10とヘッド移動ユニット20とフラッシングユニット30とヘッドユニット4
0と検出器群50とコントローラー60と駆動信号生成回路70と仮硬化ユニット80と
本硬化ユニット90を備える。
用紙搬送ユニット10は、搬送ローラー11A、第1押さえローラー11B、排紙ロー
ラー12A、及び、第2押さえローラー12Bを含む。搬送ローラー11A及び排紙ロー
ラー12Aは不図示のモーターに接続されており、モーターの回転はコントローラー60
によって制御される。そして、搬送ローラー11Aと第1押さえローラー11Bに挟み込
まれることで、媒体は搬送方向に搬送される。また、排紙ローラー12Aと第2押さえロ
ーラー12Bに挟み込まれることで、媒体は搬送方向に搬送され排紙される。
本実施形態において、媒体Mは透明なフィルム又はボード状の板状部材である。フィル
ムが媒体として用いられるときには、フィルムは上流側の不図示の給紙ロールから供給さ
れ、下流側の不図示の巻き取りローラーによって巻き取られる。また、板状部材が媒体と
して用いられるときには、給紙ロール及び巻き取りローラーは取り外され、板状部材がプ
リンタの上流側から供給される。
ヘッド移動ユニット20は、後述する第1ヘッド41A(YMCKのインクを吐出する
ノズル列に後述する第1LED基板81Aと第2LED基板81Bを含めて第1ヘッドユ
ニットに相当するものを構成)と第2ヘッド41B(フレキシブルクリアインクを吐出す
るノズル列及びリジッドクリアインクを吐出するノズル列に後述する第3LED基板81
Cと第4LED基板81Dを含めて第2ヘッドユニットに相当するものを構成)をヘッド
の移動方向に移動させる機能を有する。ヘッドの移動方向は、媒体Mの搬送方向に交差す
る方向である。そして、媒体Mを所定量搬送した後、第1ヘッド41A及び第2ヘッド4
1Bをヘッドの移動方向に移動させつつインクを吐出するという動作を繰り返すことによ
って、媒体Mの全面に画像を形成することができるようになっている。
ヘッド移動ユニット20は、移動用ローラー21とプーリー22とベルト23とシャフ
ト24を含む。ベルト23は、移動用ローラー21とプーリー22とに架け渡される。移
動用ローラー21には不図示のモーターが取り付けられ、コントローラー60の制御によ
り回転させられることで、ベルト23が移動方向に移動する。ベルト23は、第1ヘッド
41Aに固定されている。第1ヘッド41Aは第2ヘッド41Bと一体に固定されている
。シャフト24は、第2ヘッド41Bを貫通するように設けられているので、第2ヘッド
41Bは、シャフト24を摺動するように移動可能である。これにより、第1ヘッド41
Aをヘッドの移動方向に移動させることにより第2ヘッド41Bもヘッドの移動方向に移
動する。
フラッシングユニット30は、第1フラッシングユニット31と第2フラッシングユニ
ット32とを含む。第1フラッシングユニット31は、第1ヘッド41Aが第1フラッシ
ングユニット31の上部に移動したときに、ヘッドが嵌り込むような形状となっている。
そして、第1フラッシングユニット31には、ノズルから固化したインク等を吸引するた
めのポンプが設けられている。このような構成にすることによって、ヘッド41Aが第1
フラッシングユニット31の上部に移動したときに、ノズルからインクを強制的に吐出さ
せる動作を行わせると共に、ノズルに固化したインクが吸引されるようにして、フラッシ
ングを行うことができる。
第2フラッシングユニット32も、第1フラッシングユニット31とほぼ同様の構成を
有し、第2ヘッド41Bが上部に移動した際にフラッシングを行うことができるようにな
っている。
ヘッドユニット40は、第1ヘッド41Aと第2ヘッド41Bの2つのヘッドを含む。
そして、各ヘッドは、インクを吐出するためのノズル列と、吐出したインクを仮硬化させ
るための仮硬化ユニットを含む。これら各ヘッドの構成については後述する。
検出器群50は、プリンタ1の各部の情報を検出してコントローラー60に送る様々な
検出器をあらわす。
コントローラー60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。コントロ
ーラー60は、CPU61と、メモリ62と、インタフェース部63とを有する。CPU
61は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ62は、CPU6
1のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EE
PROM等の記憶素子を有する。CPU61は、メモリ62に格納されているプログラム
に従って、各ユニットを制御する。インタフェース部63は、外部装置であるコンピュー
タ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行う。
駆動信号生成回路70は、後述するヘッドに含まれるピエゾ素子などの駆動素子に印加
してインク滴を吐出させるための駆動信号を生成する。駆動信号生成回路70は、不図示
のDACを含む。そして、コントローラー60から送られた駆動信号の波形に関するデジ
タルデータに基づいて、アナログの電圧信号を生成する。また、駆動信号生成回路70は
不図示の増幅回路も含んでおり、生成された電圧信号について電力増幅を行い、駆動信号
を生成する。
仮硬化ユニット80は、媒体Mに着弾した紫外線硬化型のインクに対して紫外線を照射
して着弾したインクを仮硬化(以下、「仮硬化」のことを「ピニング」と呼ぶことがある
)させる。すなわち、媒体Mに着弾したインク表面の粘度を高め、インクの移動を抑制す
る。このように、着弾したインクの表面の粘度を高めることによって、さらにそのインク
の上に別のインクが着弾した場合であっても、インク同士が移動しにくくなり、ブリード
を抑制することができる。
仮硬化ユニット80は、4つのLED基板81A、81B、81C、81Dを含む。L
ED基板81の構成については後述する。
本硬化ユニット90は、図2に示されるように搬送方向において最下流に配置される。
そして、媒体Mに紫外線を含む光を照射し、媒体Mに着弾した各インクを本硬化させる。
本硬化ユニット90は、前述のLED基板81が複数アセンブルされることによって構成
される。
図4Aは、第1ヘッド41Aの構成を説明する図である。本図は第1ヘッド41Aの上
面図であるが、ノズル配置及びLED配置の説明の容易のために、本来下部からしか視認
できないノズル孔及びLEDが透過的に示されている。第1ヘッド41Aは、イエローイ
ンクを吐出するイエローインクノズル列Y、マゼンタインクを吐出するマゼンタインクノ
ズル列M、シアンインクを吐出するシアンインクノズル列C、及び、ブラックインクを吐
出するブラックインクノズル列Kを含む。各ノズル列は、360dpiのノズルピッチP
を有し、ノズル#1〜#360の360個のノズルを含んでいる。
また、第1ヘッド41Aは、第1LED基板81A及び第2LED基板81Bを含む。
各LED基板は、複数のLEDを含む。そして、仮硬化のための紫外線を照射可能として
いる。このような構成により、断続的に搬送される媒体Mに対し第1ヘッド41Aはヘッ
ドの移動方向に移動しながらカラーインクを媒体に吐出しつつ、着弾したカラーインクに
紫外線を照射して仮硬化させることができる。
また、第1ヘッド41Aの上部には、4色のカラーインクを貯留したカラーインクタン
ク42が取り付けられる。そして、カラーインクタンク42から、第1ヘッド41の各ノ
ズル列に対応するインクが供給される。
図4Bは、第2ヘッド41Bの構成を説明する図である。本図は第2ヘッド41Bの上
面図であるが、ノズル配置及びLED配置の説明の容易のために、本来下部からしか視認
できないノズル孔及びLEDが透過的に示されている。第2ヘッド41Bは、フレキシブ
ルなクリアインクを吐出するフレキシブルクリアインクノズル列CL1と、リジッドなク
リアインクを吐出するリジッドクリアインクノズル列CL2と、を含む。これらの各ノズ
ル列も、360dpiのノズルピッチPを有し、ノズル#1〜#360の360個のノズ
ルを含んでいる。
また、第2ヘッド41Bも、第3LED基板81C及び第4LED基板81Dを含む。
各LED基板は複数のLEDを含み、仮硬化のための紫外線を照射可能としている。この
ような構成により、断続的に搬送される媒体に対し第2ヘッド41Bはクリアインクを媒
体に吐出しつつ、着弾したクリアインクに紫外線を照射して仮硬化させることができる。
また、第2ヘッド41Aの上部には、フレキシブルクリアインクを貯留したフレキシブ
ルクリアインクタンク43Aと、リジッドクリアインクを貯留したリジッドクリアインク
タンク43Bが取り付けられる。そして、フレキシブルクリアインクタンク43からは、
フレキシブルインクノズル列CL1にインクが供給され、リジッドクリアインクタンク4
3Bからは、リジッドインクノズル列CL2にインクが供給される。
図5は、ヘッドの構造を説明する図である。図には、ノズルNz、ピエゾ素子PZT、
インク供給路402、ノズル連通路404、及び、弾性板406が示されている。
インク供給路402には、不図示のインクタンクからインクが供給される。そして、こ
れらのインク等は、ノズル連通路404に供給される。ピエゾ素子PZTには、後述する
駆動信号の駆動パルスが印加される。駆動パルスが印加されると、駆動パルスの信号に従
ってピエゾ素子PZTが伸縮し、弾性板406を振動させる。そして、駆動パルスの振幅
に対応する量のインク滴がノズルNzから吐出されるようになっている。
図6は、駆動信号生成回路70によって生成される駆動信号COMの例を説明する図で
ある。図に示されるように、駆動信号COMは、繰り返し周期Tごとに繰り返し生成され
る。
繰り返し周期である期間Tは、ヘッドが移動方向に1画素分移動する間の期間に対応す
る。例えば、印刷解像度が360dpiの場合、期間Tは、ヘッドが媒体に対して1/3
60インチ移動するための期間に相当する。そして、印刷データに含まれる画素データに
基づいて、期間Tに含まれる各区間の駆動パルスPS1〜PS4をピエゾ素子PZTに印
加することによって、1つの画素内に大きさの異なるインク滴が吐出され、複数階調を表
現可能としている。
駆動信号COMは、繰り返し周期Tにおける区間T1で生成される駆動パルスPS1と
、区間T2で生成される駆動パルスPS2と、区間T3で生成される駆動パルスPS3と
、区間T4で生成される駆動パルスPS4とを有する。
図7は、仮硬化ユニット80におけるLED基板の説明図である。LED基板81は、
複数のLEDアセンブリ83を含む。本実施形態では、媒体の幅方向に2個のLEDアセ
ンブリ83が並び、搬送方向に8つのLEDアセンブリ83が並ぶ(計16個のLEDア
センブリ83で構成される)。1つのLEDアセンブリ83には、4つのLED831が
含まれている。本実施形態におけるLED831は385〜405nmにピーク波長を有
するものが採用されている。
これらのLEDに供給される電流量が調整され、照射エネルギーは可変とすることがで
きるようになっている。本実施形態では、ピニングエネルギー(仮硬化エネルギー)が、
2〜20mJ/cmになるように、電流が調整されている。
また、本硬化ユニット90は、複数のLED基板81がヘッドの移動方向に並べられる
ようにして構成されている。そして、本硬化ユニット90は、第2ヘッド41Bの下流側
に取り付けられ、第2ヘッド41Bがヘッドの移動方向に移動することにより、同時に移
動するようになっている。このように、第2ヘッド41Bのより下流側に設けられている
ので、第1ヘッド41Aによって吐出され仮硬化されたカラーインクと、第2ヘッド41
Bによって吐出され仮硬化されたクリアインクとを本硬化することができる。
図8は、本実施形態の印刷処理を説明するフローチャートである。本フローチャートを
用いて、本実施形態によるプリンタ1を用いた印刷について説明する。本実施形態におけ
るプリンタは、印刷対象の媒体に応じて、表面をコーティングするクリアインクについて
、フレキシブルクリアインクとリジッドクリアインクとの吐出割合を変更可能となってい
る。
ここでは、印刷対象の媒体として、例えば、三次曲面用フィルムが用いられる場合と、
ブラスチックボードが用いられる場合について説明する。三次曲面用フィルムは、カーラ
ッピングなどで用いられ、フィルムに印刷がされた後に、自動車の車体に馴染ませられな
がら貼り付けられていく。その際、フィルムが大きく引き延ばされる場合があるため、印
刷物をコーティングしているクリアインクの伸び率を比較的高くする方が望ましい。
一方、プラスチックボードが用いられる場合には、印刷後に引き延ばされたり曲げられ
たりされないが、ボードに印刷された画像を展示などで用いることを考慮すると、耐スク
ラッチ性を高めることが望ましい。よって、印刷物をコーティングしているクリアインク
の耐擦性を高くすることが望ましい。
印刷が開始される前に、ユーザによって印刷対象の媒体が選択される(S102)。こ
こでは、前述のように、三次曲面用フィルムかプラスチックボードのどちらかが選択され
る。このような選択は、プリンタ1に接続されたコンピュータ110にインストールされ
たプリンタドライバを介して行ってもよいし、プリンタ1に設けられたユーザインターフ
ェースを介して行ってもよい。
次に、選択された媒体に基づいて、2つの種類のクリアインクの吐出割合が求められる
。本実施形態では、次のようにして予め吐出割合が決定され、メモリ62に記憶されてい
る。例えば、三次曲面用フィルムが選択された場合には、フレキシブルクリアインクの吐
出割合を80%とし、リジッドクリアインクの吐出割合を20%とする。一方、プラスチ
ックボードが選択された場合には、フレキシブルクリアインクの吐出割合を20%とし、
リジッドクリアインクの吐出割合を80%とする。
前述のようにして、印刷対象の媒体が選択されると、コントローラー60ーは、選択さ
れた媒体に応じた吐出割合でフレキシブルクリアインク及びリジッドクリアインクを第2
ヘッド41Bから吐出するように制御する。
ここで、吐出割合とは、クリアインクでコーティングされる全面積における単位面積あ
たりのフレキシブルクリアインクの吐出量とリジッドクリアインクの吐出量の割合である
。吐出量の割合は、全画素おいて吐出を担う画素の割合とすることができる。例えば、三
次曲面用フィルムが選択された場合、コントローラー60は、第2ヘッド41Bを制御し
て、全画素のうち80%の画素にフレキシブルクリアインクが着弾するように吐出し、2
0%の画素にリジッドクリアインクが着弾するように吐出する。尚、このとき、フレキシ
ブルクリアインクが着弾する画素とリジッドクリアインクが着弾する画素は、互いに分散
するように割り当てられる。
次に、印刷動作が開始され、第1ヘッド41Aのノズルからカラーインクが吐出され画
像が形成される。そして、第2ヘッド41Bからフレキシブルクリアインクとリジッドク
リアインクが、ステップS104において求められた吐出割合で吐出され、画像をコート
する(S106)。
このようにすることで、媒体に応じて複数のクリアインクの割合を調整して、コートす
る表面の硬さを調整することができる。
尚、ここでは、2種類の媒体について吐出割合を変更することについて説明を行ったが
、媒体の種類は2種類に限られない。
また、前述の実施形態では吐出割合を、フレキシブルクリアインクとリジッドクリアイ
ンクの全画素において吐出を担う画素の割合として説明を行ったが、吐出されるフレキシ
ブルインクのサイズをコントロールして、割合に応じた大きさのインクを吐出することと
してもよい。
図9は、他の実施形態におけるプリンタ1の概略側面図である。図10は、他の実施形
態におけるプリンタ1の概略上面図である。図には、第1ヘッド41Aと第2ヘッド41
Bがそれぞれ分離している様子が示されている。このように、分離した第1ヘッド41A
と第2ヘッド41Bをそれぞれ別々に移動させることができるように、第1ヘッド41A
のための移動用ローラー21とプーリー22とベルト23とシャフト24が設けられると
ともに、第2ヘッド41Bのための移動用ローラー25とプーリー26とベルト27とシ
ャフト28が設けられている。
また、第1ヘッド41Aと第2ヘッド41Bとが分離しているため、第1フラッシング
ユニット31と第2フラッシングユニット32とが、前述の実施形態のときよりも搬送方
向において、より離れて設けられる。
このように、第1ヘッド41Aと第2ヘッド41Bとを、より搬送方向において離れて
構成することができるので、第1ヘッド41Aから吐出されたカラーインクの仮硬化をよ
り促進させてから、その上に、第2ヘッド41Bからクリアインクを吐出することができ
る。
また、第1ヘッド41Aにて画像を形成した後からクリアインクによってコートされる
までの媒体送り期間においてカラーインクのレベリングがされるので、より滑らかな表面
を形成することができ光沢感を有する印刷を行うことができる。また、その後に、クリア
インクによって画像がコーティングされるので、さらに表面を滑らかにし、光沢感のある
印刷物を提供することができるようになる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解
釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得
ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 プリンタ、
10 用紙搬送ユニット、
20 ヘッド移動ユニット、
30 フラッシングユニット、
40 ヘッドユニット、41A 第1ヘッド、41B 第2ヘッド、
50 検出器群、
60 コントローラー、61 CPU、62 メモリ、63 インタフェース部、
70 駆動信号生成回路、
80 仮硬化ユニット、81 LED基板、
83 LEDアセンブリ、831 LED、
90 本硬化ユニット、
110 コンピュータ、
M 媒体

Claims (8)

  1. (A)媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    (B)(b1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に画像を形成するための描
    画インクを吐出する第1ノズル列と、
    (b2)前記媒体上に吐出された前記描画インクを仮硬化させるための光を照射する照
    射手段を有する第1照射部と、
    を備え、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する第1ヘッドユニットと、
    (C)(c1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に透明な第1クリアインク
    を吐出する第2ノズル列と、
    (c2)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に前記第1クリアインクと特性
    が異なる透明な第2クリアインクを吐出する第3ノズル列と、
    (c3)前記媒体上に吐出された前記第1クリアインク及び前記第2クリアインクを仮
    硬化させるための光を照射する照射手段を有する第2照射部と、
    を備え、前記搬送方向において前記第1ヘッドユニットよりも下流側に配置され、前記
    交差方向に移動する第2ヘッドユニットと、
    (D)前記第2ノズル列及び前記第3ノズル列から吐出される前記第1クリアインク及び
    前記第2クリアインクの吐出割合を可変にする制御部と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記吐出割合は前記媒体に応じて変化させられる、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記吐出割合は、単位面積あたりの前記第1クリアインクと前記第2クリアインクとの
    吐出量の割合である、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記描画インクと前記第1クリアインクと前記第2クリアインクは紫外線硬化型のイン
    クであり、前記照射手段は紫外線を照射する、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置
  5. 前記第1クリアインクと前記第2クリアインクは、硬化後における柔軟性が異なる、請
    求項1〜4に記載の印刷装置。
  6. 前記第1ヘッドユニットと前記第2ヘッドユニットは、一体に構成される、請求項1〜
    5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 前記第1ヘッドユニットと前記第2ヘッドユニットは、前記交差方向に独立に移動する
    、請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置。
  8. (A)媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    (B)(b1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に画像を形成するための描
    画インクを吐出する第1ノズル列と、
    (b2)前記媒体上に吐出された前記描画インクを仮硬化させるための光を照射する照
    射手段を有する第1照射部と、
    を備え、前記搬送方向と交差する交差方向に移動する第1ヘッドユニットと、
    (C)(c1)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に透明な第1クリアインク
    を吐出する第2ノズル列と、
    (c2)前記搬送方向に複数のノズルが並び、前記媒体に前記第1クリアインクと特性
    が異なる透明な第2クリアインクを吐出する第3ノズル列と、
    (c3)前記媒体上に吐出された前記第1クリアインク及び前記第2クリアインクを仮
    硬化させるための光を照射する照射手段を有する第2照射部と、
    を備え、前記搬送方向において前記第1ヘッドユニットよりも下流側に配置され、前記
    交差方向に移動する第2ヘッドユニットと、
    (D)前記第2ノズル列及び前記第3ノズル列から吐出される前記第1クリアインク及び
    前記第2クリアインクの吐出割合を可変にする制御部と、
    を備え、
    前記第1ノズル列から前記描画インクを吐出することと、
    前記描画インクを仮硬化させることと、
    前記第1クリアインクと前記第2クリアインクの吐出割合を決定することと、
    前記第1クリアインクと前記第2クリアインクを吐出することと、
    前記第1クリアインクと前記第2クリアインクを仮硬化させることと、
    を含む印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018001675A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

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