JP2011166693A - 情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の座席のどこに誰が座っているかを自動的に特定する。
【解決手段】サーバ1は、端末5において発光しているLED21を撮像装置3で検出し、該LED21が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを特定する撮像装置制御部12と、端末5が配置される候補となる複数の座席位置について、各座席位置が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを示す座席位置情報18を格納する記憶部15と、端末5のユーザを特定するログイン情報を当該端末5から受信し、上記座席位置情報18と、撮像装置制御部12が特定した方向とを用いて、上記ログイン情報で特定されるユーザの端末5が、上記複数の座席位置の何れに配置されているかを特定する位置特定部13とを備えているので、複数の座席のどこに誰が座っているかを自動的に特定することができる。
【選択図】図1
【解決手段】サーバ1は、端末5において発光しているLED21を撮像装置3で検出し、該LED21が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを特定する撮像装置制御部12と、端末5が配置される候補となる複数の座席位置について、各座席位置が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを示す座席位置情報18を格納する記憶部15と、端末5のユーザを特定するログイン情報を当該端末5から受信し、上記座席位置情報18と、撮像装置制御部12が特定した方向とを用いて、上記ログイン情報で特定されるユーザの端末5が、上記複数の座席位置の何れに配置されているかを特定する位置特定部13とを備えているので、複数の座席のどこに誰が座っているかを自動的に特定することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子会議システムに用いられる情報処理装置等に関し、より詳細には電子会議システムの各参加者が着席している座席の位置を提示する情報処理装置等に関する。
近年、テレビ会議システムの普及が進んでいる。テレビ会議システムでは、複数の拠点間をネットワークで接続し、各拠点の映像及び音声をネットワーク経由で送受信して、各拠点に設置された表示装置に映像を表示させ、スピーカに音声出力させることにより、物理的に離れた拠点間でのface-to-faceの会議を可能にしている。
これについて、図21に基づいて説明する。図21は、従来のテレビ会議システムの概要を示す図である。図示のように、ここでは、拠点Aの3人の参加者と拠点Bの2人の参加者との間でテレビ会議を行うことを想定している。
拠点A及び拠点Bには、それぞれカメラを搭載した表示装置が設置されている。拠点Aの参加者の映像はカメラで撮像されて拠点Bに送信され、拠点Bの表示装置に表示される。同様に、拠点Bの参加者の映像はカメラで撮像されて拠点Aに送信され、拠点Aの表示装置に表示される。
これにより、拠点Aの参加者は、拠点Aの表示装置で拠点Bの参加者を見ることができ、拠点Bの参加者は、拠点Bの表示装置で拠点Aの参加者を見ることができるので、物理的に離れた拠点間でのface-to-faceの会議が可能になる。
テレビ会議システムに関する先行技術文献としては、例えば下記の特許文献1が挙げられる。特許文献1には、電子会議システムの参加者に赤外線を発する小型の電子機器を装着させ、この電子機器に設けられたボタンを押すことで発せられる赤外線をカメラで検出することにより、該カメラで撮像された映像中における当該参加者の位置を特定することが記載されている。
また、近年では、会議の参加者のそれぞれに端末装置を割り当てて、この端末装置に会議用の資料等を表示させることによって会議のペーパレス化を実現した電子会議システムも普及し始めている。
これについて、図22に基づいて説明する。図22は、ペーパレス電子会議システムの概要を示す図である。図示のように、6人の参加者にはそれぞれ端末が割り当てられている。また、参加者全員が参照するための大型の表示装置が1台配置されている。
この電子会議システムによれば、従来の会議では紙媒体で参加者に配布されていた会議の資料等が、各参加者の端末及び表示装置に表示されるので、会議のペーパレス化が実現する。また、このような電子会議システムにおいても、他の拠点とネットワークを介して接続することによって、テレビ会議システムと同様に物理的に離れた拠点間でのface-to-faceの会議が可能になる。
しかしながら、従来の電子会議システムは、各参加者に端末が割り当てられ、高度に電子化が進んでいるにもかかわらず、どの座席に誰が座っているかを自動的に特定することができるようになっていないため、その会議に誰が参加しており、どこに着席しているかを各参者が認識することが困難であるという問題がある。
このため、従来の電子会議システムにおいても、会議室内において、誰がどこに着席しているかを各参加者に認識させるためには、電子化されていない従来の会議と同様に、各座席にネームプレートを配置する等の煩雑な作業を行う必要がある。また、各参加者は、自分のネームプレートが配置された座席に座る必要があるため、自由に座席を選ぶことができない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の座席のどこに誰が座っているかを自動的に特定する情報処理装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、発光部を備えた端末装置と通信接続する情報処理装置であって、上記端末装置において発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する方向特定手段と、上記端末装置が配置される候補となる複数の候補位置について、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す位置・方向対応情報を格納する記憶部と、上記端末装置から、上記通信接続を介して、該端末装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を受信する特定情報受信手段と、上記記憶部に格納されている位置・方向対応情報と、上記方向特定手段が特定した方向とを用いて、上記特定情報受信手段が受信したユーザ特定情報で特定されるユーザの端末装置が、上記複数の候補位置の何れに配置されているかを特定する位置特定手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、発光部を備えた端末装置と通信接続する情報処理装置の制御方法であって、上記端末装置において発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する方向特定ステップと、上記端末装置から、上記通信接続を介して、該端末装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を受信する特定情報受信ステップと、上記端末装置が配置される候補となる複数の候補位置について、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す位置・方向対応情報と、上記方向特定ステップで特定した方向とを用いて、上記特定情報受信ステップで受信したユーザ特定情報で特定されるユーザの端末装置が、上記複数の候補位置の何れに配置されているかを特定する位置特定ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する。なお、発光部が位置する方向は、例えば、一定の範囲の検出領域を有する検出装置で発光部を検出する場合には、当該検出領域を予め定めた回転軸で回転させて、発光部が検出領域に入ったときの回転角度によって特定することもできる。
また、上記の構成によれば、記憶部には位置・方向対応情報が格納されている。この位置・方向対応情報は、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示すものであるから、この情報を用いることによって、検出装置に対する方向から、候補位置を特定することができる。
したがって、上記の構成によれば、位置・方向対応情報と方向特定手段(方向特定ステップ)で特定した方向とを用いて、発光している発光部を備える端末装置が何れの候補位置に配置されているかを特定することができる。また、上記の構成によれば、発光している発光部を備える端末装置のユーザ特定情報を受信するので、当該端末装置のユーザを特定することもできる。
すなわち、上記の構成によれば、複数の候補位置の何れにどのユーザの端末装置が配置されているかを自動的に特定することができる。また、端末装置が配置されている候補位置は、その端末装置を使用するユーザの座席であると考えられるので、どのユーザがどこに座っているかを特定することも可能になる。
なお、上記候補位置は、端末装置を配置する座席等の位置を指す。したがって、同じ候補位置に端末装置が配置された場合であっても、方向特定手段(方向特定ステップ)で特定される方向が常に同一になるとは限らない。
このため、位置特定手段(位置特定ステップ)は、位置・方向対応情報において、方向特定手段(方向特定ステップ)で特定した方向と、完全に一致する方向を特定する必要はない。方向特定手段(方向特定ステップ)で特定した方向と一致する方向が位置・方向対応情報に含まれていない場合には、方向特定手段(方向特定ステップ)で特定した方向と最も近い方向に対応する候補位置を特定すればよい。
また、上記情報処理装置は、上記特定情報受信手段が受信したユーザ特定情報を送信した端末装置に、上記通信接続を介して命令を送信することによって、該端末装置の発光部を発光させる端末制御手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、情報処理装置からの命令により、ユーザ特定情報を送信した端末装置に発光部を発光させる。このため、情報処理装置が複数の端末装置と通信接続されている場合であっても、当該複数の端末装置のうち、ユーザ特定情報を送信した端末装置のユーザの座席位置を特定することができる。
また、上記情報処理装置は、上記複数の候補位置を示す画像を表示すると共に、該画像における上記位置特定手段が特定した候補位置に、該候補位置に対応する上記ユーザ特定情報、または該ユーザ特定情報で特定されるユーザのユーザ名を表示する表示処理手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の候補位置がどのような位置関係にあるのか、また何れの候補位置に上記ユーザの使用する端末装置が配置されているかを、当該画像を見る者に容易に認識させることができる。
なお、上記情報処理装置が、複数の端末装置と通信接続されているときには、各端末装置について、該端末装置が配置された候補位置を特定し、その候補位置にその端末装置のユーザ名またはユーザ特定情報を表示する。
そして、上記表示処理手段が画像を表示する対象となる表示装置は、上記情報処理装置と一体に構成されていてもよいし、別体に構成されていてもよい。なお、別体に構成する場合には、表示装置と情報処理装置とを有線または無線で接続して、表示装置に表示を行わせる。
また、上記情報処理装置は、上記表示処理手段が表示する画像を、上記通信接続を介して上記端末装置に送信する画像送信手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記表示処理手段が表示する画像を端末装置に送信するので、端末装置においても当該画像を表示することができる。これにより、端末装置のユーザは、自らの端末装置で当該画像を確認することができる。
また、上記情報処理装置は、上記位置特定手段が特定した候補位置と、該候補位置に対応するユーザ特定情報とを対応付けて、上記通信接続を介して、上記端末装置に送信する候補位置送信手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記位置特定手段が特定した候補位置とユーザ特定情報とを端末装置に送信するので、これを受信した端末装置は、どの候補位置にどのユーザが居るかを特定することができる。これにより、当該端末装置では、例えば、各候補位置に、当該候補位置に端末装置を設置して使用するユーザのユーザ名を表示すること等も可能になる。
また、本発明の端末装置は、上記の課題を解決するために、上記情報処理装置と通信接続する端末装置であって、上記発光部と、自装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を上記通信接続を介して上記情報処理装置に送信する特定情報送信手段と、上記発光部を発光させる発光制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、情報処理装置にユーザ特定情報を送信すると共に、発光部を発光させる。これにより、情報処理装置では、当該端末装置を使用するユーザを特定することができると共に、発光する発光部を検出することによって、当該端末装置が配置されている候補位置を特定することができる。
したがって、上記の構成によれば、複数の候補位置の何れにどのユーザの端末装置が配置されているかを情報処理装置に特定させることができる。
また、本発明の端末装置は、上記の課題を解決するために、上記情報処理装置と通信接続する端末装置であって、画像を表示する表示部と、上記発光部と、自装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を上記通信接続を介して上記情報処理装置に送信する特定情報送信手段と、上記発光部を発光させる発光制御手段と、上記情報処理装置の画像送信手段が送信する画像を受信して上記表示部に表示する端末側表示処理手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の候補位置の何れにどのユーザの端末装置が配置されているかを情報処理装置に特定させることができる。また、表示部には、画像送信手段が送信する画像、すなわち複数の候補位置と、該候補位置に配置された端末装置を使用するユーザのユーザ名とを示す画像が表示される。
したがって、上記の構成によれば、端末装置のユーザは、自らが使用する端末装置の表示部を見ることによって、誰がどこに座っているかを容易に確認することができる。
また、本発明の端末装置は、上記の課題を解決するために、上記情報処理装置と通信接続する端末装置であって、画像を表示する表示部と、上記発光部と、自装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を上記通信接続を介して上記情報処理装置に送信する特定情報送信手段と、上記発光部を発光させる発光制御手段と、上記情報処理装置の上記候補位置送信手段が送信する候補位置及びユーザ特定情報を受信して、上記複数の候補位置を示す画像を表示すると共に、該画像における各候補位置に、該候補位置に対応する上記ユーザ特定情報、または該ユーザ特定情報で特定されるユーザのユーザ名を表示する端末側表示処理手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の候補位置の何れにどのユーザの端末装置が配置されているかを情報処理装置に特定させることができる。また、表示部には、複数の候補位置と、該候補位置に配置された端末装置を使用するユーザのユーザ名またはユーザ特定情報とを示す画像を表示する。
したがって、上記の構成によれば、端末装置のユーザは、自らが使用する端末装置の表示部を見ることによって、誰がどこに座っているかを容易に確認することができる。
なお、端末装置の表示部に、候補位置と、該候補位置に配置されている端末装置のユーザ名またはユーザ特定情報とを対応付けて表示するための構成は、上記の構成に限られない。例えば、上記位置・方向対応情報を予め格納しておくか、上記情報処理装置から受信する等して取得すると共に、上記方向特定手段が特定した方向と、検出された発光部を備える端末装置のユーザ特定情報とを情報処理装置から受信する構成としてもよい。
この構成によれば、端末装置においても、位置・方向対応情報を用いて、候補位置の何れにどのユーザの端末装置が配置されているかを特定することができ、候補位置と該候補位置に配置されている端末装置のユーザ名とを対応付けて表示することもできる。
また、複数の候補位置を示す上記画像はそれぞれの候補位置に対応する座席が描かれた座席表の画像であり、上記端末側表示処理手段は、自装置が配置された候補位置に対応する座席の正面が当該画像中で上向きとなる向きで、上記座席表の画像を表示することが好ましい。
上記の構成によれば、自装置が配置された候補位置に対応する座席の正面が画像中で上向きとなる向きで、座席表の画像を表示する。これにより、自装置のユーザの正面となる向きと、自装置の表示部に表示される座席の向きとを合わせることができるので、ユーザが座席の位置関係を把握しやすくなる。
また、上記情報処理装置と、該情報処理装置と通信接続する上記端末装置とを含む情報処理システムであれば、上記情報処理装置及び上記端末装置と同様の効果を奏する。なお、当該情報処理システムは、上記表示処理手段が画像を表示させる表示装置を含んでいてもよい。
なお、上記情報処理装置及び上記端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置及び上記端末装置の各手段として動作させることにより、上記情報処理装置及び上記端末装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の情報処理装置は、端末装置において発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する方向特定手段と、上記端末装置が配置される候補となる複数の候補位置について、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す位置・方向対応情報を格納する記憶部と、上記端末装置から、上記通信接続を介して、該端末装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を受信する特定情報受信手段と、上記記憶部に格納されている位置・方向対応情報と、上記方向特定手段が特定した方向とを用いて、上記特定情報受信手段が受信したユーザ特定情報で特定されるユーザの端末装置が、上記複数の候補位置の何れに配置されているかを特定する位置特定手段とを備えている構成である。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、端末装置において発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する方向特定ステップと、上記端末装置から、上記通信接続を介して、該端末装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を受信する特定情報受信ステップと、上記端末装置が配置される候補となる複数の候補位置について、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す位置・方向対応情報と、上記方向特定ステップで特定した方向とを用いて、上記特定情報受信ステップで受信したユーザ特定情報で特定されるユーザの端末装置が、上記複数の候補位置の何れに配置されているかを特定する位置特定ステップとを含む構成である。
上記の構成によれば、複数の候補位置の何れにどのユーザの端末装置が配置されているかを自動的に特定することができるという効果を奏する。また、端末装置が配置されている候補位置は、その端末装置を使用するユーザの座席であると考えられるので、どのユーザがどこに座っているかを特定することも可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図20に基づいて詳細に説明する。
〔電子会議システムの概要〕
ここでは、まず、本実施形態の電子会議システムの概要について、図2から図4に基づいて説明する。図2は、電子会議システム(情報処理システム)100の構成例を示すブロック図であり、図3は、電子会議システムのより詳細な構成を示すブロック図である。また、図4は、電子会議システムにおいて、表示装置に表示される画面例を示す図である。
ここでは、まず、本実施形態の電子会議システムの概要について、図2から図4に基づいて説明する。図2は、電子会議システム(情報処理システム)100の構成例を示すブロック図であり、図3は、電子会議システムのより詳細な構成を示すブロック図である。また、図4は、電子会議システムにおいて、表示装置に表示される画面例を示す図である。
図2に示すように、電子会議システム100は、サーバ(情報処理装置)1、表示装置2、撮像装置(検出装置)3、及び端末(端末装置)5を含む構成である。また、各端末5には、LED(Light Emitting Diode、発光部)21が設けられている。
なお、同図では、6台の端末5が示されており、各端末5を識別するために、端末A〜端末Fのように書き分けている。また、同図では、端末AのLED21が点灯しており、端末B〜FのLED21は消灯状態であることを示している。
サーバ1は、電子会議システム100を統括して制御する装置である。具体的には、サーバ1は、表示装置2、撮像装置3、及び端末5と通信可能に接続されており、この通信接続を介して、表示装置2に画像を表示させたり、撮像装置3に撮像を行わせたり、端末5の動作を制御したりする。なお、サーバ1と他の装置との通信は有線で行ってもよいし、無線で行ってもよい。
表示装置2は、サーバ1の制御に従って画像を表示する装置である。電子会議システム100では、表示装置2は、会議の各参加者が共通して閲覧する画像(映像)を表示するために用いられる。例えば、表示装置2には、会議の進行用の画像、会議の資料、撮像装置3が撮像した参加者の映像等が表示される。また、表示装置2には、会議の参加者の座席表が表示される。詳細については後述するが、この座席表は、サーバ1が会議室内における各参加者の位置を特定することによって生成され、表示されるものである。
撮像装置3は、会議の参加者の動画像を撮像する装置であり、サーバ1の制御に従って動作する。同図には示していないが、撮像装置3は、支持部材を介して表示装置2の上端部に固定されており、上記支持部材を回転軸として撮像装置3を水平方向に回転させて撮像領域を移動させることにより、任意の参加者を撮像することができるようになっている。そして、撮像装置3が撮像した動画像は、サーバ1に出力され、サーバ1を介して表示装置2に表示される。また、撮像装置3は、会議の参加者が使用する端末5の会議室内における位置の特定にも用いられる。
なお、ここでは、参加者の撮像に用いる撮像装置3を、端末5の位置の特定に利用する例について説明するが、端末5の位置の特定を行うための撮像装置は、参加者の撮像に用いる撮像装置とは別に設けられていてもよい。ただし、参加者の撮像に用いる撮像装置を流用した場合には、電子会議システム100の構築コストを低減することができるというメリットがある。
端末5は、会議の各参加者が使用する装置であり、会議で用いられる資料の表示等を行う。また、端末5は、LED21を備えている。LED21は、端末5の動作状態(電源のON/OFF等)を提示するために用いられる他、端末5の位置を特定するときにも用いられる。すなわち、端末5は、サーバ1の指示に従ってLED21を点灯させる。そして、サーバ1は、点灯したLED21を撮像装置3で検出することによって、端末5の会議室内における位置を特定する。
また、同図には示していないが、端末5は、タッチパネル式の表示部を備えており、この表示部に表示された資料に対して、ペンや指等を用いて書き込みを行うことができるようになっている。そして、端末5は、表示部に表示されている画像をサーバ1に送信して表示装置2に表示させることもできるようになっている。
つまり、電子会議システム100では、表示装置2を用いて会議を進行する。そして、各参加者は、自分の端末5を用いて会議資料の確認を行いながら会議に参加し、必要に応じて自分の端末5に表示される資料に書き込みを行い、書き込みを行った資料をサーバ1経由で表示装置2に表示させることによって、他の参加者に提示することができる。
また、表示装置2には、サーバ1が会議室内における各参加者の位置を特定することによって生成された座席表が表示される。これにより、各参加者は、会議室内において誰がどの席に座っているかを容易に認識することができる。電子会議システム100は、この座席表の生成及び表示に関する処理が、主な特徴点となっている。
続いて、電子会議システム100のより詳細な構成について、図3に基づいて説明する。図示のように、サーバ1と撮像装置3との間には、撮像制御装置4が接続されている。すなわち、サーバ1は、撮像制御装置4を介して撮像装置3の動作制御を行う。なお、撮像制御装置4は、図示の例のようにサーバ1と別体に構成されていてもよいし、サーバ1に内蔵されていてもよい。
また、図示のように、各端末5は、LED21及びマイク22を備えている。端末5は、マイク22に入力された音声を音声データに変換し、これをサーバ1に送信して、サーバ1が備える図示しないスピーカから音声出力させる。これにより、参加者の発言を他の参加者に明瞭に伝達することができる。なお、音声の出力は端末5が行ってもよいし、端末5にスピーカを接続して、そのスピーカから出力させてもよい。
そして、図示の例では、サーバ1が他の拠点と通信接続されていることを想定している。このように、電子会議システム100では、サーバ1からネットワーク(例えば、LANやインターネット等)に接続することによって、他の拠点と遠隔会議を行うこともできる。この場合には、撮像装置3で撮像した各参加者の画像を他の拠点に送信し、他の拠点から受信した当該拠点における参加者の画像を表示装置2に表示する。
座席表は、例えば図4に示すような態様で表示される。図示のように、表示装置2の画面右側には、撮像装置3で撮像された参加者の画像が表示されていると共に、画面左上には座席表が表示されている。そして、この座席表は、前もって決められた座席表ではなく、各座席の端末5を検出することによって生成したものである。
このように、各座席の端末5を検出して座席表を生成し、表示することにより、予め座席表を作成し、各座席にネームプレートを配置する等の煩雑な作業を行う必要がなくなり、各参加者が自由に座席を選ぶことができるというメリットがある。
また、この座席表では、「鈴木」の名前がハイライトされているが、これは鈴木氏が端末5のマイク22を用いて発言を行っていることを示している。そして、同画面に表示されている参加者も、現在発言中の鈴木氏である。つまり、サーバ1は、端末5から音声データを受信したときには、該音声データの送信元の端末5を座席表上でハイライト表示すると共に、音声データの送信元の端末5を使用している参加者を撮像装置3に撮像させる。
〔電子会議システム100における処理の流れ〕
次に、電子会議システム100における処理の流れについて、図5及び図6に基づいて説明する。図5及び図6は、電子会議システム100における処理の流れの一例を示すタイミングチャートである。なお、ここでは、説明を簡単にするために、端末A及びBの2つの端末がログインする例を示しているが、ログインする端末数が3以上である場合の処理も同様である。
次に、電子会議システム100における処理の流れについて、図5及び図6に基づいて説明する。図5及び図6は、電子会議システム100における処理の流れの一例を示すタイミングチャートである。なお、ここでは、説明を簡単にするために、端末A及びBの2つの端末がログインする例を示しているが、ログインする端末数が3以上である場合の処理も同様である。
まず、会議の参加者の一人が端末Aにログイン情報(ユーザ特定情報)を入力してログインを行うと、端末Aからサーバ1へとログイン情報が送信される。同様に、参加者の別の一人が端末Bにログイン情報を入力してログインを行うと、端末Bからサーバ1へとログイン情報が送信される。
ここでは、サーバ1は、ログイン情報の先着順に処理を行うことを想定しているので、サーバ1は端末Bに対して、ビジー状態であり要求された処理を実行できないことを示すメッセージである「BUSY」を送信する。一方、端末Aに対しては送信された情報を受け付けたことを示すメッセージである「ACK」を送信する。
BUSYを受信した端末Bは、一定時間経過後に再びログイン情報を送信する。図示の例では、再送信されたログイン情報を受信したときには、サーバ1は、端末AにACKを送信し終えたことによりBUSY状態を脱しているので、このログイン情報に対してACKを送信する。なお、サーバ1は、端末Aの座席位置の特定が終了するまでの間は、端末BにBUSYを返し続けるようにしてもよい。
次に、サーバ1は、端末Aに対してLED21を点灯するように命令を送信し、この命令を受信した端末Aは、サーバ1にACKを送信する。この後、サーバ1は、会議室内においてLED21が点灯した端末5を検出し、検出した端末5が端末Aであることを特定する。また、サーバ1は、端末5が検出された座席位置が、端末Aにログインした参加者の座席であると特定し、この特定に基づいて作成した座席表を表示装置2に表示させる。そして、サーバ1は、端末AにLED21を消灯するように指示を送信し、この指示を受信した端末Aは、サーバ1にACKを送信する。
以下、端末Bについても同様に、LED21の点灯指示を送信してACKを受信し、端末Bにログインした参加者の座席位置を特定した後、LED21の消灯指示を送信してACKを受信することによって、処理が終了する。なお、LED21は、点灯指示の送信後、一定時間経過後に自動的に消灯するようになっていてもよく、この場合には消灯指示を送信する必要がない。また、端末A及びBは、ログイン情報をサーバ1に送信してACKを受信した後、自動的にLED21を点灯してもよい。この場合には、サーバ1から端末A及びBにLED21の点灯指示を送信する必要がない。
サーバ1は、このようにして、端末5を使用する各参加者の座席位置を特定し、この座席位置を示す座席表を表示装置2に表示させる。これにより、会議の参加者は、会議室内のどの席に誰が座っているかを容易に認識することができる。
図6のタイミングチャートは、図5とほぼ同様であるが、LED21の点灯指示を送信した後、サーバ1が点灯したLED21を検出できなかった場合の処理が含まれている点で相違している。ここでは、この相違点を中心に説明する。
LED21の点灯指示を送信してACKを受信したにもかかわらず、LED21が検出できなかった場合には、サーバ1はLED21の点灯指示を送信した端末5(ここでは端末A)に対してWARRNING(警告)を送信し、これを受信した端末Aはサーバ1にACKを送信する。
なお、LED21の点灯が検出されない原因としては、LED21と撮像装置3との間に遮蔽物があることが多いと考えられる。このため、警告を受信した端末Aは、例えばLED21が撮像装置3から見えるように遮蔽物を移動させることを参加者に促すような表示や音声出力等を行う。
警告の送信後、LED21が検出された場合には、LED21の検出結果に基づいて端末Aを使用している参加者の座席位置を特定した後、端末AにLED21の消灯指示を送信してACKを受信し、以下同様にして端末Bを使用している参加者の座席位置も特定する。なお、警告を送信した後も点灯したLED21が検出されない場合には、再度の警告を行うようにしてもよいし、端末Aの位置確認を保留または中止して、端末BのLED21の点灯指示に移行してもよい。
〔サーバ1及び端末5の要部構成〕
次に、サーバ1及び端末5の要部構成について、図1に基づいて説明する。図1は、サーバ1及び端末5の要部構成を示すブロック図である。なお、同図では撮像制御装置4の図示を省略している。
次に、サーバ1及び端末5の要部構成について、図1に基づいて説明する。図1は、サーバ1及び端末5の要部構成を示すブロック図である。なお、同図では撮像制御装置4の図示を省略している。
ここでは、まずサーバ1の要部構成について説明する。図示のように、サーバ1は、制御部10、通信I/F14、及び記憶部15を備えている。
制御部10は、サーバ1の動作を統括して制御するものであり、表示処理部(表示処理手段)11、撮像装置制御部(方向特定手段)12、及び位置特定部(特定情報受信手段、端末制御手段、位置特定手段、画像送信手段、候補位置送信手段)13を備えている。
表示処理部11は、表示装置2に画像を表示させる処理を行う。具体的には、表示処理部11は、撮像装置3が撮像した画像や、記憶部15に格納されている会議の資料等を表示装置2に表示させる。また、詳細については後述するが、表示処理部11は、各参加者の氏名が記載された座席表の画像を表示装置2に表示させる。
撮像装置制御部12は、図3に示す撮像制御装置4を介して撮像装置3の動作を制御する。具体的には、撮像装置制御部12は、撮像装置3による撮像の開始及び停止の制御、撮像装置3を予め定めた回転軸で回転させることによる撮像領域の変更制御、撮像領域内の撮像対象である参加者またはLED21にフォーカスを合わせる制御、またこのような撮像対象をズームアップする等の制御を行う。なお、これらの制御は、参加者が撮像装置3または撮像制御装置4を操作することで行ってもよい。
また、撮像装置制御部12は、位置特定部13の指示に従って、点灯しているLED21を撮像装置3で検出し、該LED21が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを特定する。具体的には、撮像装置制御部12は、撮像装置3を上述の回転軸で回転させて、その撮像領域を移動させることによって、会議室内の座席の何れかに配置された端末5で点灯しているLED21をサーチし、検出する。そして、点灯しているLED21が撮像装置3の撮像領域の中心に来るときの回転角度を特定する。この回転角度は、点灯しているLED21が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを示すものである。
なお、撮像装置制御部12は、点灯しているLED21を検出して、検出したLED21が予め定めた基準位置に対して何れの方向に位置しているかを特定するものであればよい。例えば、所定の回転軸を中心として撮像装置3自体を回転させて点灯しているLED21の検出及び方向の特定を行ってもよいし、撮像装置3自体は移動させずに撮像領域のみを移動させて点灯しているLED21の検出及び方向の特定を行ってもよい。また、検出したLED21の方向は、撮像装置3の回転角度や撮像領域の回転角度で特定してもよいし、方位等で特定してもよい。
位置特定部13は、会議室内に配置された複数の座席の何れを誰が使用しているかを特定する処理を行う。具体的には、位置特定部13は、通信I/F14を介してログイン情報を受信したときに、そのログイン情報の送信元の端末5にLED21を点灯するよう命令し、撮像装置制御部12に点灯したLED21を検出させる。そして、点灯したLED21を検出したときの撮像装置3の回転角度から、当該端末5の配置されている座席位置、すなわち当該端末5を使用するユーザの座席位置を特定する。位置特定部13は、このような処理を各端末5について行うことにより、各参加者の座席位置を特定する。
通信I/F14は、サーバ1が他の装置と通信を行うためのインターフェースである。サーバ1は、通信I/F14を介して端末5と通信を行う。
記憶部15は、サーバ1が動作するために必要なデータを格納する記憶装置であり、記憶部15には、端末情報テーブル16、位置テーブル17、及び座席位置情報(位置・方向対応情報)18が格納されている。これらのテーブル及び情報については後述する。
続いて、端末5の要部構成について説明する。図示のように、端末5は、表示部20、LED21、通信I/F22、制御部23、及び記憶部27を備えている。なお、端末5は、図2に示したマイク22を備えていてもよい。
表示部20は、画像を表示する装置である。また、ここでは、表示部20はタッチパネルで構成されていることを想定している。すなわち、表示部20は、表示装置としての機能と、端末5への入力操作を受け付ける入力装置としての機能とを備えている。なお、端末5への入力操作は、タッチパネルによるものに限られず、マウス等のポインティングデバイスや、キーボード等のキー入力デバイスを用いて行うようになっていてもよい。
表示部20には、会議の資料等が表示されると共に、座席表が表示される。詳細については後述するが、端末5の表示部20に表示される座席表は、座席の位置に応じて、参加者が他の参加者との位置関係を把握しやすい向きで表示される。
LED21は、制御部23の制御に従って点灯・消灯する発光部材である。LED21は、端末5の動作状態を提示するために用いられる他、端末5の位置を特定するときにも用いられる。このため、LED21は、撮像装置3から見える位置に設けられる。なお、ここでは、発光部材としてLED21を用いる例を説明するが、発光部材は制御部23の制御に従って点灯・消灯し、撮像装置3が検出可能な光を発するものであればよく、LEDに限られない。また、ここでは、端末5の動作状態を提示するLED21を、端末5の位置特定に流用しているが、端末5の位置特定用の発光部材をLED21とは別に設けてもよい。
通信I/F22は、端末5が他の装置と通信を行うためのインターフェースである。端末5は、通信I/F22を介してサーバ1と通信を行う。
制御部23は、端末5の動作を統括して制御するものであり、表示処理部(端末側表示処理手段)24、LED制御部(発光制御手段)25、及び位置特定部(特定情報送信手段)26を含む。
表示処理部24は、表示部20に画像を表示させる処理を行う。具体的には、表示処理部24は、撮像装置3が撮像した映像や、記憶部27に格納されている会議の資料等を表示部20に表示させる。また、詳細については後述するが、表示処理部24は、各参加者の氏名が記載された座席表の画像を、自端末が配置された座席の正面が当該画像中で上向きとなる向きで表示部20に表示させる。
位置特定部26は、自端末にログイン情報が入力されたときに、入力されたログイン情報を通信I/F22を介してサーバ1に送信する。また、位置特定部26は、通信I/F22を介してサーバ1から受信する、各端末5のLED21の点灯を検出したときの撮像装置3の回転角度等の情報を用いて、各参加者の座席位置を特定する。
LED制御部25は、通信I/F22を介して受信するサーバ1からの命令に従って、LED21を点灯または消灯させる。
記憶部27は、端末5が動作するために必要なデータを格納する記憶装置であり、記憶部27には、端末情報テーブル28、位置テーブル29、及び座席位置情報30が格納されている。これらは、サーバ1の記憶部15に格納されている、端末情報テーブル16、位置テーブル17、及び座席位置情報18と同じものである。
〔端末情報テーブル16の詳細〕
続いて、端末情報テーブル16の詳細について説明する。端末情報テーブル16は、電子会議システム100にログインしている端末5を管理するためのテーブルであり、ログインが行われたときに、ログインした端末5の情報がこのテーブルに格納される。
続いて、端末情報テーブル16の詳細について説明する。端末情報テーブル16は、電子会議システム100にログインしている端末5を管理するためのテーブルであり、ログインが行われたときに、ログインした端末5の情報がこのテーブルに格納される。
具体的には、端末情報テーブル16は、ログイン中の端末5を識別するための識別情報、該端末5を使用する会議参加者の氏名等を含んでおり、これにより何れの端末5が使用されているか、またその端末5を誰が使用しているかの特定が可能となっている。また、端末情報テーブル16には、位置特定部13が特定した端末5の座席位置を示す情報も格納される。
端末情報テーブル16は、例えば図7に示すような態様とすることもできる。図7は、端末情報テーブル16の一例を示す図である。図示の端末情報テーブル16は、ナンバー、端末名、Mac(Media Access Control address)アドレス、ユーザ名、所属、角度、及び位置の7項目の情報を含んでいる。
ナンバーは、端末5を管理するための番号であり、この番号は、端末情報テーブル16に情報が追加された順、すなわちログインが行われた順に付される。図示の例では、ナンバーが0から始まっているが、開始のナンバーは0に限られず、1から開始されてもよい。
端末名は、各端末5に設定された固有の名称であり、Macアドレスは、ネットワークに接続された機器を識別するための番号である。各端末5は、それぞれ固有のMacアドレスを有しており、端末5を用いてログインが行われたときに、その端末5のMacアドレスが端末情報テーブル16に格納される。
ユーザ名は、当該端末5を使用するユーザ(会議の参加者)の氏名を示すものであり、所属は、該ユーザの所属する部署を示すものである。ユーザ名及び所属は、ログインの際に入力されたログイン情報に基づいて特定され、格納される。
具体的には、会議の参加者の氏名及び所属は、各参加者に割り当てられたログインID及びパスワードと対応付けたデータベースとして記録されており、ログインは、このログインID及びパスワードを端末5に入力することによって行われる。つまり、ログインID及びパスワードがログイン情報ということになる。そして、このログイン情報と、上記データベースを用いることによって、ログインした参加者の氏名及び所属を特定することができ、このようにして特定した氏名及び所属が端末情報テーブル16に格納される。
なお、ログイン情報は、ログインした参加者を特定できるものであればよく、ログインIDやパスワードに限られない。例えば、ICカードによるログインを行った場合には、当該ICカードから読み出された各種データがログイン情報となり、生体認証によるログインを行った場合には、認証時に読み取られた指紋などのデータがログイン情報となる。
角度は、端末5のLED21を撮像装置3が検出したときの、撮像装置3の回転角度を示すものである。位置は、端末情報テーブル16に格納されている上記角度から求められた、端末5が配置されている座席の位置を示すものである。角度及び位置の求め方については、後に詳しく説明する。
〔位置テーブル17の詳細〕
次に、位置テーブル17の詳細について説明する。位置テーブル17は、端末情報テーブル16に含まれる端末5を、角度順に並べたテーブルである。位置テーブル17を用いることによって、座席表を効率よく作成することができる。
次に、位置テーブル17の詳細について説明する。位置テーブル17は、端末情報テーブル16に含まれる端末5を、角度順に並べたテーブルである。位置テーブル17を用いることによって、座席表を効率よく作成することができる。
位置テーブル17は、例えば図8に示すような態様とすることもできる。図8は、位置テーブル17の一例を示す図である。図示のように、位置テーブル17は、ナンバーと、端末名と、角度とを含むテーブルである。
ナンバーは、位置テーブル17に格納されている情報を管理するための番号である。図示の例では、角度の小さい順に番号が付されているが、大きい順に付しても構わない。端末名及び角度は、端末情報テーブル16から読み出されて格納されたものである。詳細については後述するが、位置テーブル17は、座席表を表示するときに、端末情報テーブル16を用いて作成される。
〔座席の配置及び座席位置情報18について〕
サーバ1は、予め配置が決まっている複数の座席の何れに誰が座っているかを特定する。つまり、サーバ1には座席の配置が予め設定されており、サーバ1は、この配置に基づいて各参加者の座席位置を特定する。
サーバ1は、予め配置が決まっている複数の座席の何れに誰が座っているかを特定する。つまり、サーバ1には座席の配置が予め設定されており、サーバ1は、この配置に基づいて各参加者の座席位置を特定する。
ここでは、座席の配置例について、図9に基づいて説明する。図9は、座席の配置例を示す図であり、同図(a)は表示装置2の表示面に対して垂直な方向に座席が2列に配置された2列配置の例を示し、同図(b)は2列配置の座席に加えて、表示面に対して平行な列が設けられた「コ」の字型配置の例を示し、同図(c)は座席が円形に配置された円形配置の例を示している。なお、同図(a)〜(c)は、表示装置2及び座席を真上から見た状態を示している。
同図(a)の例では、表示装置2の表示面に向かって右側に(1)〜(4)の座席が表示面と垂直な方向に配列しており、表示装置2の表示面に向かって左側に(5)〜(8)の座席が表示面と垂直な方向に配列している。なお、(1)〜(4)の座席は、同図の下向きが正面であり、(5)〜(8)の座席は、同図の上向きが正面である。つまり、(1)〜(4)の座席に座る参加者と、(5)〜(8)の座席に座る参加者とは、対面することになる。
また、同図では、撮像装置3と座席(1)〜(8)とを結ぶ線分をそれぞれ示している。この線分は、各座席が撮像領域に入るように撮像装置3を回転させた状態における撮像装置3の向き(言い換えれば、撮像装置3に対する各座席の方向)を示している。さらに、同図では、撮像装置3の回転軸の位置を基準点とし、この基準点から表示装置2の向かって右側に向けて延在する基準線を示している。
図示のように、撮像装置3は、各座席を基準線からの回転角度によって識別可能な位置、言い換えれば基準点と座席(1)〜(8)とを結ぶ線分が、基準点以外で重なり合わないような位置に配置される。このため、基準線と各線分とがなす角度は、それぞれ異なる値となり、この角度を用いることで、各座席の位置を特定することが可能になる。
座席位置情報18は、座席が撮像装置の撮像領域に入るように撮像装置を回転させたときの基準線からの回転角度と、該回転角度に対応する座席位置とを対応付けたものである。端末5は、各座席に配置されるので、上記基準点と端末5(正確にはLED21)とを結ぶ線分と、上記基準線とがなす角を測定し、測定した角度と座席位置情報18とを用いることによって、端末5が何れの座席に配置されているかを特定することができる。
なお、座席位置情報18の角度は、LED21を検出したときの角度との整合性を高めるために、座席上に端末5が置かれたときにLED21が来るであろう位置(例えば、座席の中央部付近)に撮像装置の撮像領域の中心が来るようにして求めることが好ましい。
図9(b)に示す「コ」の字型配置の場合や、同図(c)に示す円形配置の場合も、同図(a)の2列配置の場合と同様に、基準点と基準線とを用いることにより、各座席の位置を角度で特定することができる。
以上のようにして作成される座席位置情報18は、例えば図10に示すようなテーブルであってもよい。図10は、座席位置情報18の一例を示す図である。図示の座席位置情報18では、座席の位置を示す番号と、その座席が撮像領域に入るように撮像装置3を回転させたときの回転角度とが対応付けられている。なお、図10における座席の位置を示す番号は、図9の座席表に付された番号に対応している。
このため、図示の座席位置情報18を用いて、点灯したLED21が撮像領域に入るように撮像装置3を回転させたときの回転角度から、当該LED21を備えた端末5が配置されている座席の位置を特定することができる。
なお、座席位置情報18は、端末5が配置される候補となる複数の座席位置について、各座席位置が点灯したLED21を検出する装置に対して何れの方向に位置しているかを示すものであればよく、図示の例に限られない。例えば、本実施形態では撮像装置3でLED21の検出を行っているが、LED21の検出を行うための検出装置を別途設けた場合には、座席位置情報18は、各座席位置が、検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す情報となる。
また、図9に示すような座席表の画像は、各座席位置が撮像装置3に対して何れの方向に位置しているかを示すものであるから、このような画像をテンプレートとして利用することによって座席位置を特定することもできる。
つまり、図9のような画像を座席表テンプレートとして予め記憶しておく。そして、当該座席表テンプレート上において、基準点に対して、点灯したLED21を検出したときの角度が示す方向に位置する座席を特定する。これにより、点灯したLED21を備える端末5の配置された座席を特定することができる。
〔撮像装置3による角度測定について〕
次に、端末情報テーブル16及び位置テーブル17に格納される角度、すなわち点灯したLED21を検出したときの撮像装置3の回転角度を測定する方法について図11に基づいて説明する。図11は、点灯したLED21を検出したときの角度の測定方法を説明する図であり、同図(a)は、座席が円形配置ではない場合の測定方法を示し、同図(b)は座席が円形配置の場合の測定方法を示している。なお、図11(a)(b)は、表示装置2、撮像装置3、端末5等を真上から見た様子を示している。また、同図(a)では、簡単のため、端末5を1つだけ(端末Aのみ)図示している。
次に、端末情報テーブル16及び位置テーブル17に格納される角度、すなわち点灯したLED21を検出したときの撮像装置3の回転角度を測定する方法について図11に基づいて説明する。図11は、点灯したLED21を検出したときの角度の測定方法を説明する図であり、同図(a)は、座席が円形配置ではない場合の測定方法を示し、同図(b)は座席が円形配置の場合の測定方法を示している。なお、図11(a)(b)は、表示装置2、撮像装置3、端末5等を真上から見た様子を示している。また、同図(a)では、簡単のため、端末5を1つだけ(端末Aのみ)図示している。
点灯したLED21を検出したときの角度も、座席位置の角度と同様に、撮像装置3の回転角度を、基準点及び基準線を用いて算出したものである。なお、点灯したLED21を検出したときの角度を求めるときの基準点は、座席位置の角度を求めたときと同じ位置に設定され、基準線も、座席位置の角度を求めたときと同じ方向に設定される。
角度の測定を行うときには、撮像装置3の撮像する画像において、点灯しているLED21が中央に来るように、撮像装置3を水平方向に回転させる。そして、画像の中央に点灯しているLED21が来たときの、基準線からの回転角度を求める。この角度が端末5の位置を示す角度であり、端末情報テーブル16及び位置テーブル17に格納される角度である。
同図(b)に示す円形配置の場合における角度の求め方も、同図(a)の場合と同じである。すなわち、座席位置の角度を求めたときと同じ基準点及び基準線を設定し、撮像装置3が撮像する画像の中央に点灯しているLED21が来たときの、基準線からの回転角度が求められる。
なお、撮像装置3が撮像する画像の中央に点灯しているLED21が来るように撮像装置3を回転させる処理は、撮像装置制御部12によって自動で行われる。予め定めた対象物(この場合には点灯しているLED21)を自動的にサーチして撮像する技術は公知であるからここでは説明を省略する。なお、撮像装置3を回転させる処理は、ユーザの操作で行うようにしてもよい。
また、撮像装置3がオートフォーカス機能を備えている場合には、この機能を利用して撮像装置3から端末5(正確にはLED21)までの距離を測定することもできる。撮像装置3から端末5までの距離を測定することにより、基準点から一直線上に複数の端末5が配置されている場合であっても、各端末を識別することができる。
〔サーバ1が実行する処理の流れ〕
次に、サーバ1が実行する処理の流れについて、図12に基づいて説明する。図12は、サーバ1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
次に、サーバ1が実行する処理の流れについて、図12に基づいて説明する。図12は、サーバ1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
端末5のユーザがログインを行うと、端末5の位置特定部26は、サーバ1にログイン情報を送信する。ログイン情報は、通信I/F14を介して位置特定部13に受信される(S1)。次に、位置特定部13は、ログイン情報の送信元の端末5にLED21を点灯させる命令を通信I/F14を介して送信する(S2)。
また、位置特定部13は、撮像装置制御部12に指示して、点灯しているLED21を撮像装置3に検出させる。そして、位置特定部13は、上記の指示の後、点灯しているLED21を検出したか否かを撮像装置制御部12に確認する(S3)。
ここで、一定時間内に点灯したLED21の検出が確認されなかった場合(S3でNO)には、位置特定部13は、ログインが行われた端末5に対して通信I/F14を介して命令を送信し、撮像装置3からLED21が見えるように、遮蔽物を移動させるよう警告を出させる(S4)。そして、警告を出させた後、一定時間が経過したときに、再びLED21の点灯を検出したか否かを確認する(S3)。
なお、警告は、ログインが行われた端末5を使用する参加者(その端末5を使用する参加者)が、当該端末5の撮像装置3による検出が失敗したことを認識できるようなものであればよい。例えば、「LEDが撮像装置から見えるように遮蔽物を移動させて下さい」のような、端末5の移動を促すメッセージを表示させてもよいし、このようなメッセージを音声出力してもよい。
一方、点灯したLED21の検出が確認された場合(S3でYES)には、位置特定部13は、点灯したLED21が検出されたときの撮像装置3の角度を撮像装置制御部12から取得する。なお、上記角度は、図11に基づいて説明したように、撮像装置3が基準線から回転した角度である。
また、位置特定部13は、S1で受信したログイン情報から当該端末5にログインした参加者を特定し、その参加者の情報(氏名及び所属)を取得する。そして、上記取得した角度及び参加者の情報を端末情報テーブル16に格納する(S5)。
次に、位置特定部13は、ログインが行われた端末5に対して通信I/F14を介して命令を送信し、LED21を消灯させる(S6)。また、位置特定部13は、新たなログイン情報を受信したか否かを確認する(S7)。
ここで、新たなログイン情報の受信を確認した場合(S7でYES)には、位置特定部13は、ログインが行われた端末5にLED21を点灯させて(S2)、当該端末5の角度を取得する。そして、取得した角度を、当該端末5を使用する参加者の情報と共に端末情報テーブル16に格納し、LED21を消灯させる(S3〜6)。
一方、新たなログイン情報の受信が確認されなかった場合(S7でNO)には、位置特定部13は、位置テーブル作成処理を行い、位置テーブル17を作成する(S8)。なお、位置テーブル作成処理の詳細は後述する。
続いて、位置特定部13は、位置表示処理を行う(S9)。これにより、各端末5の参加者の配置を示す座席表が表示装置2に表示される。また、位置特定部13は、端末情報テーブル16及び位置テーブル17を、通信I/F14を介して端末5に送信し(S10)、これによりサーバ1の処理は終了する。
そして、端末情報テーブル16及び位置テーブル17を受信した端末5では、受信したテーブルを用いて位置表示処理(端末)が行われ、これにより端末5の表示部20にも座席表が表示される。なお、位置テーブル作成処理、位置表示処理、及び位置表示処理(端末)の詳細については後述する。
〔位置テーブル作成処理の流れ〕
続いて、図12のS8で行われる位置テーブル作成処理の詳細について図13に基づいて説明する。図13は、位置テーブル作成処理の一例を示すフローチャートである。
続いて、図12のS8で行われる位置テーブル作成処理の詳細について図13に基づいて説明する。図13は、位置テーブル作成処理の一例を示すフローチャートである。
まず、位置特定部13は、I=0に設定し(S20)、位置テーブル17をクリア(初期化)する(S21)。そして、位置特定部13は、端末情報テーブル16から端末I(ナンバーが「I」の端末5)の情報を取得する(S22)。つまり、Iは、端末情報テーブル16において、端末5を特定するための数値である。なお、端末情報テーブル16から取得する情報は、位置テーブル17を作成するための情報であり、具体的には端末名と角度である。
続いて、位置特定部13は、I=0であるか否かを確認する(S23)。ここで、I=0であることが確認された場合(S23でYES)には、位置特定部13は、端末Iの情報を位置テーブルに追加し(S24)、Iの値を1だけインクリメントして、I=I+1とする(S25)。
次に、位置特定部13は、インクリメント後のIの値が、端末5の総数を超えているか否かを確認する(S26)。なお、端末5の総数は、端末情報テーブル16に情報が格納されている端末5の総数である。ここで、Iの値が端末5の総数を超えていることが確認された場合(S26でYES)には、位置特定部13は、端末情報テーブル16に情報が格納されている全ての端末5を位置テーブル17に追加済みであると判断し、位置テーブル作成処理を終了する。
一方、Iの値が端末5の総数以下であることを確認した場合(S26でNO)には、位置特定部13は、端末情報テーブル16から端末Iの情報を取得し(S22)、I=0であるかを確認する(S23)。なお、ここでは、S15でIの値が1だけインクリメントされたことにより、I≧1となるので、位置特定部13は、I=0でないことを確認することになる(S23でNO)。
次に、位置特定部13は、位置テーブル17において端末を特定するための数値であるmを0に設定する(S27)。そして、位置特定部13は、位置テーブル17のm番目に格納されている端末5(ナンバーが「m」の端末5)の角度と、端末Iの角度とを比較し(S28)、m番目の端末5の角度が、端末Iの角度以下であるか否かを確認する(S29)。
ここで、m番目の端末5の角度が、端末Iの角度以上であることを確認した場合(S29でYES)には、位置特定部13は、位置テーブル17のm番目からI−1番目の端末5の情報の格納位置を1つ後ろ(角度の大きい側)にずらし(S32)、m番目に端末Iの端末名及び角度を格納する(S33)。
一方、m番目の端末5の角度が、端末Iの角度よりも小さいことが確認された場合(S29でNO)には、位置特定部13は、mの値を1だけインクリメントしてm=m+1とし(S30)、インクリメント後のmの値がIの値と一致するか否かを確認する(S31)。
ここで、mの値がIの値と一致しないことが確認された場合(S31でNO)には、位置特定部13は、S29の処理に戻る。一方、S31において、mの値がIの値と一致することが確認された場合(S31でYES)には、位置特定部13は、位置テーブル17のm番目に端末Iの端末名及び角度を格納する(S33)。
S33の後、位置特定部13は、Iを1だけインクリメントする(S25)。そして、S26でIが端末5の総数を超えたことが確認されるまで、S22〜33及びS25〜26の処理を行う。以上の処理により、端末情報テーブル16に格納されている各端末5が、その角度の順に配列した位置テーブル17が作成される。
〔位置表示処理の流れ〕
続いて、図12のS9で行われる位置表示処理の詳細について図14に基づいて説明する。図14は、位置表示処理の一例を示すフローチャートである。上述のように、位置表示処理は、表示装置2に座席表を表示させる処理である。
続いて、図12のS9で行われる位置表示処理の詳細について図14に基づいて説明する。図14は、位置表示処理の一例を示すフローチャートである。上述のように、位置表示処理は、表示装置2に座席表を表示させる処理である。
まず、位置特定部13は、位置テーブル17において端末5を特定するための数値Iを0に設定する(S40)。次に、位置特定部13は、Iの値が、端末5の総数を超えているか否かを確認する(S41)。なお、端末5の総数は、位置テーブル17に情報が格納されている端末5の総数である。
ここでは、S40でI=0に設定されているので、位置特定部13は、Iの値が端末5の総数以下であると判断し(S41でNO)、位置テーブル17からI番目の端末5の情報を取得する(S42)。なお、ここで取得する端末5の情報は、端末名と角度である。
次に、位置特定部13は、S42で取得した角度と、記憶部15に格納されている座席位置情報18とを用いて、I番目の端末5の位置を確定する(S43)。具体的には、位置特定部13は、座席位置情報18に含まれる角度のうち、S42で取得した角度に最も近い角度を特定し、その角度に対応付けられた位置を、I番目の端末5の位置として確定する。そして、位置特定部13は、S43で確定した位置と、位置を確定した端末5の端末名とを表示処理部11に送信する。また、位置特定部13は、確定した位置を示す情報を端末情報テーブル16に格納する(図7の「位置」)。
位置と端末名とを受信した表示処理部11は、参加者名等が未だ表示されておらず、座席の位置のみを示す座席表の画像を表示装置2に表示させる。この画像は、予め記憶部15等に格納されているものであり、例えば図9のような画像であってもよい。
そして、表示処理部11は、表示した座席表において、位置特定部13から受信した位置が示す座席に端末5のマークを描画する(S44)。なお、ここで描画するマークは、その座席に座っている参加者が存在することを認識できるようなものであればよい。
次に、表示処理部11は、受信した端末名に対応する端末5の情報を端末情報テーブル16から取得する(S45)。なお、ここでは、端末5の情報として、氏名と所属を取得する。
そして、表示処理部11は、表示装置2に表示させた座席表における、端末5のマークを表示した位置の近くに、S45で端末情報テーブル16から取得した氏名と所属を表示する(S46)。また、表示処理部11は、座席表の表示が完了した旨を位置特定部13に通知する。
この通知を受けた位置特定部13は、Iの値を1だけインクリメントしてI=I+1とし(S47)、S41の処理に戻る。なお、S41〜S47の処理は、Iが端末5の総数を超えた(S41でYES)と判断されるまで繰り返し行われ、これにより、位置テーブル17に含まれる全ての端末5の参加者を含む座席表が表示装置2に表示される。
〔表示装置2に表示される画像の例〕
上述の位置表示処理によって表示装置2に表示される座席表は、例えば図15に示すようなものとなる。図15は、位置表示処理によって表示される座席表の一例を示す図であり、同図(a)は表示装置2が座席に対して右側となるように表示した座席表の例を示し、同図(b)は表示装置2が座席に対して上側となるように表示した座席表の例を示している。なお、同図(b)では、簡単のため、所属及び氏名の記載を省略している。
上述の位置表示処理によって表示装置2に表示される座席表は、例えば図15に示すようなものとなる。図15は、位置表示処理によって表示される座席表の一例を示す図であり、同図(a)は表示装置2が座席に対して右側となるように表示した座席表の例を示し、同図(b)は表示装置2が座席に対して上側となるように表示した座席表の例を示している。なお、同図(b)では、簡単のため、所属及び氏名の記載を省略している。
同図(a)に示すように、各座席に誰が座っているかを示す座席表が表示装置2に表示されることにより、会議の各参加者は、その会議に誰が参加していて、どこに座っているかを一目で確認することができる。なお、各座席に付されている斜線は、図14の位置表示処理のS44において、端末5のマークを描画する処理によって描画されたものである。つまり、端末5が設置されておらず、参加者が着席していない座席は空白の座席として表示される。また、発言者の座席には、他の座席と識別できるようにマーキングが施されている。
また、表示する座席表には、少なくとも座席位置と、その座席を使用している参加者を特定可能な情報とが含まれていればよい。例えば、参加者の氏名の代わりに参加者の「氏」のみを表示してもよいし、予め登録したハンドルネーム等を表示してもよいし、ログインID等のログイン情報を表示してもよい。そして、図示の例のように、表示装置の位置を表示することにより、参加者の配置関係が理解しやすくなるので好ましい。また、所属のような、会議を進める上で参考になる情報についても、参加者の名前と共に表示することが好ましい。
ここで、同図(a)のように表示装置2が座席に対して右側となるように表示した場合には、座席表内における目線の向きと、該座席表を見る目線の向きとが異なるため、参加者が各座席の位置関係をスムーズに把握できないことも考えられる。
このため、同図(b)のように、表示装置2が座席に対して上側となるように表示することが好ましい。これにより、座席表内における目線の向きと、該座席表を見る目線の向きとを一致させることができるので、各参加者に座席の位置関係をスムーズに把握させることができる。
〔位置表示処理(端末)の流れ〕
位置表示処理(端末)の流れについて、図16に基づいて説明する。図16は、位置表示処理(端末)の一例を示すフローチャートである。なお、位置表示処理(端末)は、図12のS10でサーバ1が送信する端末情報テーブル16及び位置テーブル17を受信したときに端末5が行う処理である。
位置表示処理(端末)の流れについて、図16に基づいて説明する。図16は、位置表示処理(端末)の一例を示すフローチャートである。なお、位置表示処理(端末)は、図12のS10でサーバ1が送信する端末情報テーブル16及び位置テーブル17を受信したときに端末5が行う処理である。
位置表示処理(端末)では、端末5が配置されている座席に応じて、位置表示処理(端末)を行う端末5を使用する参加者が座席の位置関係を容易に認識できるような向きで座席表を表示する。このため、位置表示処理(端末)では、まず、当該端末5がどのような位置の座席に配置されているかを特定するための処理が行われる。
より詳細には、端末5は、図17に示す配列において、当該端末5がa列〜c列の何れの列に属するかを特定する処理を行う。図17は、「コ」の字に配列された座席を、当該座席に座る参加者の向きでa列〜c列の3列に分類した図である。
図17のように、座席が「コ」の字に配列している場合には、座席の位置によって、参加者の正面となる向きが変わることになる。すなわち、a列に座る参加者にとってはb列が正面となり、b列に座る参加者にとってはa列が正面となる。またc列に座る参加者にとっては表示装置2が正面となる。
正面となる方向が上に来るように座席表を表示することにより、参加者は各座席の位置関係を把握しやすくなる。このため、位置表示処理(端末)では、端末5がa列〜c列の何れの列に属するかを特定するのである。
まず、位置特定部26は、I=0に設定し(S50)、サーバ1から受信して記憶部15に格納した位置テーブル29(サーバ1から受信した位置テーブル17を記憶部27に格納したもの)からI番目の情報を取得する(S51)。なお、ここで位置テーブル29から取得する情報は端末名である。
次に、位置特定部26は、I番目が自分の端末であるか、すなわち自端末が位置テーブル29から取得した端末名で特定される端末5であるかを確認する(S52)。ここで、I番目が自端末でなければ(S52でNO)、位置特定部26は、Iの値を1だけインクリメントしてI=I+1とし(S53)、S51の処理に戻る。このS51〜S53の処理は、I番目が自端末であることが確認される(S52でYES)まで繰り返し行われる。
そして、I番目が自端末であることが確認されたときには、位置特定部26は、位置テーブル29から、I番目の端末5の「角度」を読み出し、読み出した「角度」と座席位置情報30とを照合することによって、自端末の位置を特定し、その位置から自端末がa列〜c列の何れに属しているかを特定する(S54)。なお、座席位置と列との対応関係については、予め記憶されているものとする。また、座席位置情報30は、サーバ1に座席位置情報18を送信させることで取得してもよいし、予め記憶部27に格納しておいてもよい。
続いて、位置特定部26は、I番目の端末5、すなわち自端末がa列及びb列の何れに属しているか、あるいは何れにも属していないかを確認する(S55、56)。ここで、a列に属していることが確認された場合(S55でYES)には、表示パターンAで配置することを決定し(S57)、S60の処理に進む。一方、b列に属していることが確認された場合(S55でNO、S56でYES)には、表示パターンBで配置することを決定し(S58)、S60の処理に進む。また、a列にもb列にも属していないことが確認された場合(S55、56でNO)には、表示パターンCで配置することを決定し(S59)、S60の処理に進む。
なお、S51〜S59の処理は、端末情報テーブル28(サーバ1から受信した端末情報テーブル16を記憶部27に格納したもの)を用いて行ってもよい。この場合には、S51では端末情報テーブル28からI番目の情報を取得し、S54では、端末情報テーブル28の「位置」から自端末の列を特定する。
このように、図16のフローチャートでは、a列、b列の何れにも属していない場合に、c列に対応する表示パターンCで配置することを決定している。このため、このフローチャートの処理は、a列〜c列の全てが存在する「コ」の字型配置のみならず、a列とb列のみが存在する2列配置にも適用が可能である。
なお、表示パターンAは、a列の参加者から見やすいように、b列が上側、表示装置2が右側、a列が下側となる座席表の表示パターンである。また、表示パターンBは、b列の参加者から見やすいように、a列が上側、表示装置2が左側、b列が下側となる座席表の表示パターンである。そして、表示パターンCは、c列の参加者から見やすいように、a列が右側、表示装置2が上側、b列が左側、c列が下側となる座席表の表示パターンである。
S60では、位置特定部26はI=0に設定し、続いてIが端末の総数を超えているか否かを確認する(S61)。なお、端末の総数は、位置テーブル29に情報が格納されている端末の総数である。
ここでは、S60でI=0に設定されているので、位置特定部26は、Iの値が端末の総数以下であると判断し(S61でNO)、位置テーブル29からI番目の端末の情報を取得する(S62)。なお、ここで取得する端末の情報は、端末名と角度である。次に、位置特定部26は、S62で取得した角度と、記憶部27に格納されている座席位置情報30とを用いて、I番目の端末の位置を確定する(S63)。
ここで、位置特定部26は、S55〜59の処理で特定した表示パターンに応じて、S63で確定した表示位置を変更する(S64)。具体的には、位置特定部26は、表示パターンAであればb列が上側、表示装置2が右側、a列が下側となるように座席表の向きを決定する。同様に、表示パターンBであればa列が上側、表示装置2が左側、b列が下側となるように座席表の向きを決定し、表示パターンCであればa列が右側、表示装置2が上側、b列が左側、c列が下側となるように座席表の向きを決定する。
そして、位置特定部26は、S64で決定した向きの座席表に端末の表示を行うように表示処理部24に指示する。指示を受けた表示処理部24は、S64で決定された向きで座席表を描画し、さらにこの座席表におけるS63で特定された位置に端末5のマークを描画し(S65)、描画した画像を表示部20に表示させる。次に、表示処理部24は、当該端末の情報を端末情報テーブル28から取得する(S66)。ここでは、端末の情報として、氏名と所属を取得する。
そして、表示処理部24は、端末5のマークを表示した位置の近くに、S66で端末情報テーブル28から取得した氏名と所属を表示させる(S67)。また、表示処理部24は、端末5のマーク及び情報の表示が完了した旨を位置特定部26に通知する。
この通知を受けた位置特定部26は、Iの値を1だけインクリメントしてI=I+1とし(S68)、S61の処理に戻る。なお、S61〜S68の処理は、Iが端末の総数を超えた(S61でYES)と判断されるまで繰り返し行われ、これにより、位置テーブル29に含まれる全ての端末が反映された座席表が、表示部20に表示される。
なお、図16の例では、S63において角度と座席位置情報30から表示位置を求めているが、図7の例のように端末情報テーブル28に位置の情報を含めておいた場合には、この位置の情報を用いて表示位置を確定することができる。
また、本実施形態では、端末情報テーブル16及び位置テーブル17をサーバ1から端末5に送信し、端末情報テーブル16及び位置テーブル17を受信した端末5において位置表示処理(端末)を行うことによって表示部20に座席表を表示させる例を示した。
しかしながら、端末5の表示部20に座席表を表示させるための構成はこの例に限られない。例えば、サーバ1が行う位置表示処理によって表示装置2に表示される画像を、サーバ1の例えば位置特定部13が端末5に送信して表示部20に表示させるようにしてもよい。この場合には、端末5の表示処理部24は、受信した画像を表示させるだけでよく、位置特定部26は、位置表示処理(端末)を行う必要がなくなる。
〔表示部20に表示される画像の例〕
上述の位置表示処理(端末)によって表示部20に表示される座席表は、例えば図18に示すようなものとなる。図18(a)〜(c)は、位置表示処理(端末)によって表示される座席表の一例を示す図である。
上述の位置表示処理(端末)によって表示部20に表示される座席表は、例えば図18に示すようなものとなる。図18(a)〜(c)は、位置表示処理(端末)によって表示される座席表の一例を示す図である。
同図(a)は表示パターンAの画像例を示し、より詳細には、小沢武彦氏の端末5の表示部20に表示される画像例を示している。座席表の向きを、当該座席表中においてa列の正面となる向きが上向きとなるようにすることにより、a列の参加者から見た現実の方向と、該参加者が見る座席表における方向とを一致させることができる。これにより、参加者は、どの席に誰が座っているかを認識しやすくなる。すなわち、図示の例において、小沢武彦氏は、自分の正面に座っているのが山田太郎氏であり、右手に座っているのが麻生公男氏であり、左手に座っているのが鈴木洋氏であることを容易に認識することができる。
なお、同図では、発言中の参加者(発言者)を識別できるように、発言者の座席をマーキングして表示している。発言者の座席のマーキングは、必須の構成ではないが、この構成により、発言者がどの席にいるかを他の参加者が容易に認識できるようになるので、発言者の座席のマーキングは行うことが好ましい。
また、同図では、配置を開始する位置を示している。ここでは、端末を角度の小さい順に並べた位置テーブル29を用いることを想定しているので、基準位置からの角度が最も小さい田中一郎氏の端末から順に配置が開始される。
同図(b)は表示パターンBの画像例を示し、より詳細には、山田太郎氏の端末5の表示部20に表示される画像例を示している。座席表の向きを、当該座席表中においてb列の正面となる向きが上向きとなるようにすることにより、b列の参加者から見た現実の方向と、該参加者が見る座席表における方向とを一致させることができる。すなわち、図示の例において、山田太郎氏は、自分の正面に座っているのが小沢武彦氏であり、右手に座っているのが向井幸平氏であり、左手に座っているのが田中一郎氏であることを容易に認識することができる。
同図(c)は表示パターンCの画像例を示し、より詳細には、向井幸平氏の端末5の表示部20に表示される画像例を示している。座席表の向きを、当該座席表中においてc列の正面となる向きが上向きとなるようにすることにより、c列の参加者から見た現実の方向と、該参加者が見る座席表における方向とを一致させることができる。すなわち、図示の例において、向井幸平氏は、自分の右手に座っているのが小沢武彦氏であることを容易に認識することができる。
〔座席が円形に配置されている場合の位置表示処理(端末)の流れ〕
図16〜18では、座席が2列配置、または「コ」の字型配置である場合の位置表示処理(端末)について説明したが、座席が円形に配置されている場合には、a列、b列、c列等の区別がなくなるため、位置表示処理(端末)の内容が少し変わることになる。
図16〜18では、座席が2列配置、または「コ」の字型配置である場合の位置表示処理(端末)について説明したが、座席が円形に配置されている場合には、a列、b列、c列等の区別がなくなるため、位置表示処理(端末)の内容が少し変わることになる。
ここでは、座席が円形に配置されている場合の位置表示処理(端末)の流れについて、図19に基づいて説明する。図19は、座席が円形に配置されている場合の位置表示処理(端末)の一例を示すフローチャートである。なお、座席が円形に配置されているか否かは、予め各端末5に設定されており、この設定に基づいて図16または図18の何れかの位置表示処理(端末)が行われる。
まず、位置特定部26は、自端末が位置テーブル29の何番目に位置しているかを特定するため、S70〜73の処理を行う。なお、S70〜73の処理は、図16のS50〜53の処理と同じであるから、ここでは説明を省略する。
自端末がI番目に位置していることを確認したとき(S72でYES)、位置特定部26は、Iの値をMの値として記憶する(S74)。なお、Mは位置テーブル29に含まれる全ての端末を配置したか否かを確認するために用いる数値である。
次に、位置特定部26は、I=Mに設定し(S75)、Iが端末総数を超えているか否かを確認する(S76)。なお、端末総数は、位置テーブル29に含まれる端末の総数である。
ここでは、S75でI=Mに設定されているので、Iは端末総数を超えていないことが確認され(S76でNO)、処理はS78に進む。なお、S76においてIが端末総数を超えることが確認された場合には、位置特定部26は、I=0に設定して(S77)、S78の処理に進む。
そして、S78では、位置特定部26は、IがM−1に等しいか否かを確認する。ここでは、S75でI=Mに設定されているので、IはM−1に等しくないことが確認され(S78でNO)、処理はS79に進む。なお、S78においてIがM−1に等しいことが確認された場合、すなわちI=MからI=M−1までの全ての端末の配置が終了しているには、位置特定部26は、位置表示処理(端末)を終了する。
S79では、位置特定部26は、位置テーブル29からI番目の端末の情報を取得する。なお、ここで取得する端末の情報は、端末名と角度である。そして、位置特定部26は、S79で取得した角度と、記憶部27に格納されている座席位置情報30とを用いて、I番目の端末の位置を確定し(S80)、表示処理部24に座席表の表示指示を送信する。
表示指示を受信した表示処理部24は、円形配置の座席表を自端末の座席位置が画面上で一番下側となる向きで描画し、さらにこの座席表のS80で特定した座席位置に端末5のマークを描画した画像を表示部20に表示させる(S81)。次に、表示処理部24は、当該端末の情報を端末情報テーブル28から取得する(S82)。ここでは、端末の情報として、氏名と所属を取得する。
そして、表示処理部24は、端末5のマークを表示した位置の近くに、S82で端末情報テーブル28から取得した氏名と所属を表示させる(S83)。また、表示処理部24は、端末のマーク及び情報の表示が完了した旨を位置特定部26に通知する。
この通知を受けた位置特定部26は、Iの値を1だけインクリメントしてI=I+1とし(S84)、S76の処理に戻る。なお、S76〜S84の処理は、S78でYESと判断されるまで繰り返され、これにより、I=MからI=M−1までの全ての端末が反映された座席表が表示される。
また、図19の位置表示処理(端末)では、M番目の端末、すなわち自端末が配置されている座席が、画面上で一番下に来る向きに座席表が表示される。これにより、座席表における座席の正面となる向きが上向きとなるので、端末5の表示部20に表示された座席表を見る参加者にとって、他の参加者との位置関係を認識しやすくなる。
〔表示部20に表示される画像の例〕
上述の位置表示処理(端末)によって表示部20に表示される座席表は、例えば図20に示すようなものとなる。図20は、座席が円形に配置されている場合の位置表示処理(端末)によって表示される座席表の一例を示す図である。
上述の位置表示処理(端末)によって表示部20に表示される座席表は、例えば図20に示すようなものとなる。図20は、座席が円形に配置されている場合の位置表示処理(端末)によって表示される座席表の一例を示す図である。
図示のように、自端末を使用する参加者の席(自席)が画面上で一番下に来るようにすることにより、自端末を使用する参加者から見た座席の配置と、表示された座席表における座席の配置とを一致させることができる。これにより、参加者は、座席の配置関係を認識しやすくなる。すなわち、図示の例において、山田太郎氏は、自分の正面に座っているのが井上孝であり、右手に座っているのが麻生公男氏であり、左手に座っているのが木村友則氏であることを容易に認識することができる。
〔変形例〕
上述の実施形態では、位置テーブル17または29を用いて座席表に各端末5のマーキングを行う例を説明したが、位置テーブル17または29を用いずにマーキングを行うことも可能である。この場合には、図12のフローチャートにおいて、S8の位置テーブル作成処理が省略される。そして、サーバ1が行う位置表示処理では、端末情報テーブル16を用いて座席表に各端末5のマーキングを行うことになり、端末5が行う位置表示処理(端末)では、端末情報テーブル28を用いて座席表に各端末5のマーキングを行うことになる。
上述の実施形態では、位置テーブル17または29を用いて座席表に各端末5のマーキングを行う例を説明したが、位置テーブル17または29を用いずにマーキングを行うことも可能である。この場合には、図12のフローチャートにおいて、S8の位置テーブル作成処理が省略される。そして、サーバ1が行う位置表示処理では、端末情報テーブル16を用いて座席表に各端末5のマーキングを行うことになり、端末5が行う位置表示処理(端末)では、端末情報テーブル28を用いて座席表に各端末5のマーキングを行うことになる。
ただし、位置テーブル17または29を用いることによって、位置表示処理及び位置表示処理(端末)をスムーズに行うことが可能になるので、位置テーブル17または29を用いて座席表に各端末5のマーキングを行うことが好ましい。
また、表示する座席表は、どの座席が誰の座席であるかが分かるようなものであればよいので、座席へのマーキングを行わずに、座席に名前のみを表示するようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、1つの会議室内における座席配置を示す座席表を表示する例について説明したが、サーバ1をネットワークに接続して他の拠点との遠隔会議を行う場合には、当該他の拠点の座席表を表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、点灯しているLED21を検出したときの回転角度を特定し、座席位置情報18において、その回転角度と最も近い角度に対応付けられている位置を、当該LED21を備える端末5の配置された位置として特定する例を示したが、端末5の位置の特定方法は、この例に限られない。
例えば、撮像装置3を座席位置情報18に示される角度だけ回転させて、点灯しているLED21を検出したか否かを確認し、LED21の検出を確認した場合には、座席位置情報18において当該角度に対応付けられた位置に上記LED21を備える端末5が配置されていると判断してもよい。
また、上記実施形態では、記憶部15に座席位置情報18が1つだけ格納されている例を示したが、座席位置情報18は複数格納されていてもよい。例えば、2列配置、コの字配置、及び円形配置等の各座席配置に対応する座席位置情報18を予め格納しておき、これらの中から選択された座席位置情報18を用いて座席位置の特定を行うようにしてもよい。これにより、様々な座席配置に対応することが可能になる。
なお、会議室の広さ等に応じて各座席位置に対応する角度は異なる値となるため、座席位置情報18は、ユーザが登録できるようになっていることが好ましい。例えば、上記電子会議システム100を使用する会議室の各座席位置に端末5を配置してLED21の点灯及び撮像装置3による検出を行い、各座席位置と、各座席位置で点灯したLED21を検出したときの回転角度とを座席位置情報18として登録できるようにしてもよい。また、2列配置、コの字配置、及び円形配置等の一般的な座席配置に対応する座席位置情報18を予め格納しておき、この座席位置情報18における角度の値などのパラメータを、会議室の広さや形状、座席数等に応じて修正できるようにしてもよい。これにより、電子会議システム100を様々な会議室で使用することが可能になる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、サーバ1及び端末5の各ブロック、特に制御部10及び制御部23は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、サーバ1及び端末5は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ1及び端末5の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ1及び端末5に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、サーバ1及び端末5を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、電子会議システムに利用することができる。
1 サーバ(情報処理装置)
2 表示装置
3 撮像装置(検出装置)
5 端末(端末装置)
11 表示処理部(表示処理手段)
12 撮像装置制御部(方向特定手段)
13 位置特定部(特定情報受信手段、端末制御手段、位置特定手段、画像送信手段、候補位置送信手段)
15 記憶部
18 座席位置情報(位置・方向対応情報)
20 表示部
21 LED(発光部)
24 表示処理部(端末側表示処理手段)
25 LED制御部(発光制御手段)
26 位置特定部(特定情報送信手段)
100 電子会議システム(情報処理システム)
2 表示装置
3 撮像装置(検出装置)
5 端末(端末装置)
11 表示処理部(表示処理手段)
12 撮像装置制御部(方向特定手段)
13 位置特定部(特定情報受信手段、端末制御手段、位置特定手段、画像送信手段、候補位置送信手段)
15 記憶部
18 座席位置情報(位置・方向対応情報)
20 表示部
21 LED(発光部)
24 表示処理部(端末側表示処理手段)
25 LED制御部(発光制御手段)
26 位置特定部(特定情報送信手段)
100 電子会議システム(情報処理システム)
Claims (14)
- 発光部を備えた端末装置と通信接続する情報処理装置であって、
上記端末装置において発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する方向特定手段と、
上記端末装置が配置される候補となる複数の候補位置について、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す位置・方向対応情報を格納する記憶部と、
上記端末装置から、上記通信接続を介して、該端末装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を受信する特定情報受信手段と、
上記記憶部に格納されている位置・方向対応情報と、上記方向特定手段が特定した方向とを用いて、上記特定情報受信手段が受信したユーザ特定情報で特定されるユーザの端末装置が、上記複数の候補位置の何れに配置されているかを特定する位置特定手段とを備えていることを特徴とする情報処理装置。 - 上記特定情報受信手段が受信したユーザ特定情報を送信した端末装置に、上記通信接続を介して命令を送信することによって、該端末装置の発光部を発光させる端末制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 上記複数の候補位置を示す画像を表示すると共に、該画像における上記位置特定手段が特定した候補位置に、該候補位置に対応する上記ユーザ特定情報、または該ユーザ特定情報で特定されるユーザのユーザ名を表示する表示処理手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 上記表示処理手段が表示する画像を、上記通信接続を介して上記端末装置に送信する画像送信手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 上記位置特定手段が特定した候補位置と、該候補位置に対応するユーザ特定情報とを対応付けて、上記通信接続を介して、上記端末装置に送信する候補位置送信手段を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理装置と通信接続する端末装置であって、
上記発光部と、
自装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を上記通信接続を介して上記情報処理装置に送信する特定情報送信手段と、
上記発光部を発光させる発光制御手段とを備えていることを特徴とする端末装置。 - 請求項4に記載の情報処理装置と通信接続する端末装置であって、
画像を表示する表示部と、
上記発光部と、
自装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を上記通信接続を介して上記情報処理装置に送信する特定情報送信手段と、
上記発光部を発光させる発光制御手段と、
上記情報処理装置の上記画像送信手段が送信する画像を受信して上記表示部に表示する端末側表示処理手段とを備えていることを特徴とする端末装置。 - 請求項5に記載の情報処理装置と通信接続する端末装置であって、
画像を表示する表示部と、
上記発光部と、
自装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を上記通信接続を介して上記情報処理装置に送信する特定情報送信手段と、
上記発光部を発光させる発光制御手段と、
上記情報処理装置の上記候補位置送信手段が送信する候補位置及びユーザ特定情報を受信して、上記複数の候補位置を示す画像を表示すると共に、該画像における各候補位置に、該候補位置に対応する上記ユーザ特定情報、または該ユーザ特定情報で特定されるユーザのユーザ名を表示する端末側表示処理手段とを備えていることを特徴とする端末装置。 - 複数の候補位置を示す上記画像は、それぞれの候補位置に対応する座席が描かれた座席表の画像であり、
上記端末側表示処理手段は、自装置が配置された候補位置に対応する座席の正面が当該画像中で上向きとなる向きで、上記座席表の画像を表示することを特徴とする請求項8に記載の端末装置。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理装置と、該情報処理装置と通信接続する請求項6に記載の端末装置とを含む情報処理システム。
- 発光部を備えた端末装置と通信接続する情報処理装置の制御方法であって、
上記端末装置において発光している発光部を検出装置で検出し、該発光部が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを特定する方向特定ステップと、
上記端末装置から、上記通信接続を介して、該端末装置を使用するユーザを特定するユーザ特定情報を受信する特定情報受信ステップと、
上記端末装置が配置される候補となる複数の候補位置について、各候補位置が上記検出装置に対して何れの方向に位置しているかを示す位置・方向対応情報と、上記方向特定ステップで特定した方向とを用いて、上記特定情報受信ステップで受信したユーザ特定情報で特定されるユーザの端末装置が、上記複数の候補位置の何れに配置されているかを特定する位置特定ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項6から9の何れか1項に記載の端末装置としてコンピュータを動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項12または13に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2010030572A JP2011166693A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 情報処理装置、端末装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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Cited By (3)
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JP2015156008A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-08-27 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター、表示装置、表示システムおよび表示装置の制御方法 |
JP2017098592A (ja) * | 2015-11-18 | 2017-06-01 | 富士通株式会社 | コミュニケーション支援システム、サーバ装置及びプログラム |
JP2017161771A (ja) * | 2016-03-10 | 2017-09-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | グループ学習支援システム |
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2010
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