JP2011166661A - 帯域制御システム、帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラム - Google Patents

帯域制御システム、帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】各フローに対して、帯域が確保されたエンドツーエンドの経路を定めるようにしつつ、各リンクの帯域を効率的に使用できるようにすることができる帯域制御システムを提供する。
【解決手段】未使用帯域計算手段73は、リンクの未使用帯域を計算する。除外対象リンク決定手段74は、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、除外対象リンクに決定する。経路計算手段71は、除外対象リンクを除外してフローの経路を計算する。フロー再制御対象リンク決定手段75は、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、フロー再制御対象リンクに決定し、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、そのリンクを通過するフローの経路を再計算させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、帯域制御システム、帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムに関し、特に、オープンフローにおいてパケットを転送するパケット転送装置間のリンクにおける帯域を制御する帯域制御システム、帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムに関する。
一般に、通信においては、フロー毎に予め一定の帯域を割り当てる。
また、パケットを転送するスイッチ(パケット転送装置)と、スイッチのパケット転送を制御することにより通信経路を制御するコントローラとを備える通信システムが知られている。コントローラがパケット転送装置を制御するために用いるプロトコルは、オープンフロー(OpenFlow)と呼ばれる。オープンフローに関する情報は、例えば、非特許文献1に記載されている。
オープンフローでは、未設定のフローをパケット転送装置が受信したときに、そのフローに関する情報をコントローラに送信する。そして、コントローラは、そのフローに関する経路を決定し、経路上の各パケット転送装置に対して、そのフローに関するアクションを設定する。この結果、各パケット転送装置は、受信したフローに対し、設定されたアクション(例えば、他のパケット転送装置への転送)を行う。コントローラは、各パケット転送装置に対するフロー毎の設定をまとめて管理する。
ここで、フローとは、レイヤ1〜4の任意の条件で識別されるパケットのことである。例えば、宛先MACアドレスがAであり、送信元IPアドレスがBであり、宛先ポート番号がCとなっているパケットをフローXとする。宛先MACアドレス=A、送信元IPアドレス=B、宛先ポート番号=Cとなっているパケットは、フローXと識別される。フローXとは逆向きに送信されるパケットは、送信元および宛先が逆転するので、フローXとは別のフローとして識別される。
また、通信のQoS(Quality of Service)に関連する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1には、ユーザからのQoS保証の要求に応じて、ルータ間のリンクの帯域幅の確保をルータに要求するQoS情報収集管理端末装置が記載されている。また、特許文献2には、IPネットワーク全体の負荷状況を考慮したネットワークトポロジー情報を受信し、そのネットワークトポロジー情報を用いて、送り先ネットワークまでの最適経路を計算し、その経路上に配置されている他のIPルーティング装置に対してパスを設定するIPルーティング装置が記載されている。
特開2001−345808号公報(段落0035) 特開2002−247087号公報(段落0015)
"OpenFlow"、2010年1月31日、[平成22年2月3日検索]、インターネット<http://www.openflowswitch.org/>
フロー毎に予め一定の帯域を割り当てて通信を行う一般的な通信方法では、フローの使用帯域を予測して帯域を割り当てている。割り当てられる帯域は予測された帯域であり、そのため、割り当て分の全ての帯域が使用されるとは限らない。通信に使用する経路も、予め静的または動的に決定された経路であり、決定後に経路が変更されることは基本的にない。このため、経路上のリンクに未使用のリソースが存在することになったり、未使用のリンクが存在することになってしまったりする。従って、フロー毎に予め一定の帯域を割り当てて通信を行う方法では、ネットワーク内のリソースが効率的に使用できていなかった。
また、特許文献1に記載された技術では、ユーザからのQoS保証の要求に応じた帯域幅を確保する。この場合にも、確保した帯域が全て効率的に使用されるとは限らない。
また、特許文献2に記載されたIPルーティング装置は、負荷状態に応じて、IPレイヤにおける最適経路を計算し、その経路上に配置されている他のIPルーティング装置に対してパスを設定する。この技術によれば、宛先IPアドレスが同じであれば、同じ経路でパケット転送が行われることになる。よって、種々のレイヤの条件で定まるフロー毎に最適な経路を定めることはできない。
また、近年では、ネットワークに対して、高品質保証のニーズが高まっている。
そこで、本発明は、各フローに対して、フローが通過できる帯域が確保されたエンドツーエンド(End to End)の経路を定めるようにしつつ、ネットワーク全体として、ネットワーク内の各リンクのリソース(帯域)を効率的に使用できるようにすることができる帯域制御システム、帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明による帯域制御システムは、フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノードを複数備え、各ノードに対して、個々のフローに対するアクションを通知することにより、ノード間のリンクの帯域を制御する帯域制御装置を備え、各ノードが、自ノードのリンクにおけるフロー毎の使用帯域を含む情報を帯域制御装置に送信し、帯域制御装置が、フローの経路を計算する経路計算手段と、経路計算手段によって計算された経路上の各ノードに、フローに関するアクションを通知する通知手段と、個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する未使用帯域計算手段と、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定する除外対象リンク決定手段と、第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定するフロー再制御対象リンク決定手段とを備え、経路計算手段が、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算し、フロー再制御対象リンク決定手段が、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を経路計算手段に再計算させ、未使用帯域計算手段が、経路計算手段がフローの経路を計算したときに、そのフローに関連するリンクの未使用帯域を再計算することを特徴とする。
また、本発明による帯域制御装置は、フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノード間のリンクの帯域を制御する帯域制御装置であって、フローの経路を計算する経路計算手段と、経路計算手段によって計算された経路上の各ノードに、フローに関するアクションを通知する通知手段と、個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する未使用帯域計算手段と、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定する除外対象リンク決定手段と、第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定するフロー再制御対象リンク決定手段とを備え、経路計算手段は、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算し、フロー再制御対象リンク決定手段は、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を経路計算手段に再計算させ、未使用帯域計算手段は、経路計算手段がフローの経路を計算したときに、そのフローに関連するリンクの未使用帯域を再計算することを特徴とする。
また、本発明による帯域制御方法は、フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行う複数のノードが、自ノードのリンクにおけるフロー毎の使用帯域を含む情報を帯域制御装置に送信し、帯域制御装置が、フローの経路を計算し、計算した経路上の各ノードに、フローに関するアクションを通知し、個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算し、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定し、第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定し、経路計算時に、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算し、フロー再制御対象リンクを決定したときに、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を再計算し、フローの経路を計算したときに、そのフローに関連するリンクの未使用帯域を再計算することを特徴とする。
また、本発明による帯域制御プログラムは、フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノード間のリンクの帯域を制御するコンピュータに搭載される帯域制御プログラムであって、コンピュータに、フローの経路を計算する経路計算処理、経路計算処理で計算された経路上の各ノードに、フローに関するアクションを通知する通知処理、個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する未使用帯域計算処理、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定する除外対象リンク決定処理、および、第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定するフロー再制御対象リンク決定処理を実行させ、経路計算処理で、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算させ、フロー再制御対象リンク決定処理でフロー再制御対象リンクを決定した場合に、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローを対象に経路計算処理を実行させ、経路計算処理によりフローの経路を計算させた場合に、そのフローに関連するリンクの未使用帯域を再計算させることを特徴とする。
本発明によれば、各フローに対して、フローが通過できる帯域が確保されたエンドツーエンドの経路を定めるようにしつつ、ネットワーク全体として、ネットワーク内の各リンクの帯域を効率的に使用できる。
本発明の帯域制御システムの例を示すブロック図である。 本発明の帯域制御装置の構成例を示すブロック図である。 経路計算の例を示す説明図である。 新規フロー発生時のコントローラの処理経過の例を示すフローチャートである。 図4に示すステップS5の例を示すフローチャートである。 障害が発生したリンクの通知を受けたコントローラの処理経過の例を示すフローチャートである。 各リンクのLRの例を示す模式図である。 経路計算後のLRの例を示す模式図である。 実際の使用帯域が反映されたLRの例を示す模式図である。 余剰フローの経路の再計算後のLRの例を示す模式図である。 本発明の帯域制御システムの最小構成の例を示すブロック図である。 本発明の帯域制御装置の最小構成の例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の帯域制御システムの例を示すブロック図である。本発明の帯域制御システムは、オープンフローネットワーク20に属する複数のパケット転送装置2と、コントローラ1とを備える。コントローラ1は、フローに応じたアクションを各パケット転送装置2に設定することにより、オープンフローネットワーク20内における各フローの経路を制御する。以下の説明では、パケット転送装置2を、単にノード2と記す。
ノード2同士は、リンク3を介して接続され、オープンフローネットワーク20を形成する。図1では、9個のノードを図示しているが、ノード2の数や、どのノード同士を接続させるかは特に限定されない。各ノード2は、オープンフローが適用されるコントローラ1によって制御される。また、オープンフローが適用されないネットワーク(以下、レガシーネットワークと記す。)30に接続されるノード2が存在する。
コントローラ1は、各フローの帯域が確保され、また、各リンクにおける残存リソース(未使用帯域)が平均化されるように、フローの経路を制御する。従って、コントローラ1は、各リンクの帯域を制御する帯域制御装置と称することもできる。
各ノード2は、アクションが設定されていない新規フローを受信した場合、その新規フローの識別情報(例えば、送信元、送信先のアドレスやポート番号等)、および新規フローの起点および終点を表す情報(例えば、送信元および送信先のアドレス)を、コントローラ1に送信する。コントローラ1は、経路の起点および終点を表す情報と、オープンフローネットワーク20のトポロジー情報とから、新規フローの経路を決定し、その経路上の各ノードに対して、新規フローの識別情報と、その新規フローに対するアクションとを通知する。コントローラ1は、例えば、「経路上の次のノードにフローを転送する」というアクションを、経路上のノード毎に定め、経路上のノード毎に新規フローの識別情報およびアクションを通知(送信)すればよい。
新規フローの識別情報およびアクションを通知された各ノードは、そのフローの識別情報およびアクションを対応付けて記憶し、その後は、新規フローをそのアクションに従って、次のノードに転送していく。この結果、フローは、コントローラ1が決定した経路に沿って転送されていく。
図2は、本発明の帯域制御装置(コントローラ1)の構成例を示すブロック図である。コントローラ1は、情報取得部11と、ネットワーク状況記憶部12と、リンク状態計算部13と、経路計算部17と、経路通知部18と、条件記憶部19とを備える。
情報取得部11は、各ノード2から諸情報を取得し、取得した情報から、オープンフローネットワーク20の状況を認識する。そして、認識結果をネットワーク状況記憶部20に記憶させる。情報取得部11は、例えば、オープンフローネットワーク20の状況として、ネットワークトポロジー情報および使用状況を認識する。ネットワークトポロジー情報には、例えば、各ノード2における各ポートがリンクアップしているかリンクダウンしているかを示すリンクアップ/ダウン情報、各リンクの通信速度やduplex(全二重、半二重等)を示すspeed/duplex情報、L2/L3におけるネットワークトポロジーを表す情報(L2/L3トポロジー情報)、レガシーネットワーク30との境界となるノードを表す情報、その境界のノードが認識しているルーティング情報等が含まれる。使用状況に関する情報には、例えば、各リンクにおける個々のフローの使用帯域が含まれる。
ネットワーク状況記憶部20は、情報取得部11が認識したオープンフローネットワーク20の状況を表す情報(例えば、上記のネットワークトポロジー情報および使用状況)を記憶する記憶装置である。また、ネットワーク状況記憶部20は、経路計算部17が計算する各フローの経路も、オープンフローネットワークの使用状況を示す情報として記憶する。
リンク状態計算部13は、ネットワーク状況記憶部20に記憶された情報を参照し、各リンクの残存リソースを計算し、経路の計算時に選択すべきでないリンク(以下、ボトルネックリンクと記す。)、および、他のリンクと比較して残存リソースが少なくなっているために、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきリンク(以下、フロー再制御対象リンクと記す。)を決定する。また、リンク状態計算部13は、経路計算部17がフローの経路を計算したときにも、リンクの残存リソースを再計算し、ボトルネックリンクを決定し直す。さらに、リンク状態計算部13は、フロー再制御対象リンクが存在する場合に、フロー再制御対象リンクを通過するフローに関して経路計算部17に経路を再計算させた場合にも、リンクの残存リソースを計算する。
リンク状態計算部13は、各リンクの残存リソース(以下、LRと記す。)を計算するLR計算部14と、ボトルネックリンクを決定するボトルネックリンク決定部15と、フロー再制御対象リンクを決定するフロー再制御対象リンク設定部16とを含む。
LR計算部14は、LRを計算しようとするリンクにおいて使用可能な最大帯域から、そのリンクで使用されている各フローの帯域の合計を減算することによって、LRを計算する。すなわち、LR計算部14は、以下に示す式(1)の計算を行うことによって、LRを求める。
LR(Li)=MaxLi−UseLi 式(1)
式(1)において、Liは、LRを計算するリンクとして着目しているリンクである。LR(Li)は、リンクLiの残存リソースである。MaxLiは、リンクLiで使用可能な最大帯域である。UseLiは、リンクLiにおいて使用されている各フローの帯域の合計である。なお、MaxLiの値は、例えば、予め定めておき、ネットワーク状況記憶部12に記憶させておけばよい。LR計算部14は、以下に示す式(2)の計算によってUseLiを算出すればよい。
Figure 2011166661
式(2)において、uは、リンクLiを通過するフローの一定期間における使用帯域の平均値である。ただし、LR計算部14は、予め定めた所定の期間以上生存しているフロー(long-lived flow )のみを対象として、使用帯域の平均値uの合計を計算し、UseLiを算出する。式(2)において、Jは、リンクLiを通過するlong-lived flow の数である。このようにlong-lived flow を対象としてUseLiを算出することによって、瞬間的に生じたフローの使用帯域の影響で不適切なLRが算出されることを防ぐことができる。
LR計算部14は、ネットワーク状況記憶部12に記憶された情報を参照して、ノード同士を結ぶリンク毎に、式(2)および式(1)の計算によりLRを算出する。
また、LR計算部14は、経路計算部17が、新規のフローまたは既存のフローに関して経路を計算した場合、新たに計算された経路上のリンクに関して、UseLiに所定の固定値を加算し、LRを再計算する。この所定の固定値は、新たに計算された経路をフローが通過することによる使用帯域の増加量の見込み値である。この結果、LRは、この固定値分減少することになる。
また、LR計算部14は、フロー再制御対象リンクを通過するフローに関して、経路計算部17に経路を再計算させた場合に、そのフロー再制御対象リンクに関して、UseLiから、そのフローの使用帯域を減算し、LRを再計算する。この結果、フロー再制御対象リンクのLRは、経路を再計算したフローの使用帯域分増加することになる。
また、LR計算部14は、リンクのLRを再計算したときに、オープンフローネットワーク20内の各リンクのLRの平均値を計算する。各リンクにおけるLRの平均値を、以下、LRAと記す。
ボトルネックリンク決定部15は、LR計算部14が計算したLRAを用いて、ボトルネックリンクを決定する。ボトルネックリンクは、経路の計算時に除外すべきリンクであり、除外対象リンクと称することもできる。ボトルネックリンク決定部15は、LRの値が、LRAから一定値Xを減算した値以下となっているリンクをボトルネックとして決定する。すなわち、ボトルネックリンク決定部15は、LRが(LRA−X)以下となっているリンクを、ボトルネックリンクと定める。ボトルネックリンクのLRをLR(Lbottleneck)とすると、以下に示す式(3)が成立する。
LR(Lbottleneck)≦LRA−X 式(3)
フロー再制御対象リンク決定部16は、LR計算部14が計算したLRAを用いて、フロー再制御対象リンクを決定する。フロー再制御対象リンクは、他のリンクと比較して残存リソースが少なくなっているために、そのリンクを経路として通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきリンクである。フロー再制御対象リンク決定部16は、LRの値が、LRAから一定値Yを減算した値以下となっているリンクを、フロー再制御対象リンクとして決定する。すなわち、フロー再制御対象リンク決定部16は、LAが(LRA−Y)以下となっているリンクを、フロー再制御対象リンクと定める。ただし、フロー再制御対象リンクの決定時に用いる一定値Yは、ボトルネックリンクの決定時に用いる一定値Xよりも大きな値である。フロー再制御対象リンクのLRをLR(LRe−Control)とすると、以下に示す式(4)が成立する。
LR(LRe−Control)≦LRA−Y 式(4)
Y>Xであるので、フロー再制御対象リンクは、ボトルネックリンクにも該当する。フロー再制御対象リンクは、ボトルネックリンクの中でも特にLRが少なくなっているリンクであるということができる。
フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクを決定すると、そのフロー再制御対象リンクを経路とするフローの中から、「重要でない」という条件と、「使用帯域が多い」という条件とを満たすフローを決定する。この2つの条件を満たすフローを余剰フローと記す。フロー再制御対象リンク決定部16は、経路計算部17に対して、余剰フローの経路の再計算を要求する。フロー再制御対象リンク決定部16は、経路の再計算後にLR計算部14によって計算されるLRおよびLRAに基づいて、フロー再制御対象リンクと定めたリンクが、未だフロー再制御対象リンクに該当しているか否かを判定する。フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクと定めたリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、余剰フローを順次選択して、選択した余剰経路の経路を経路計算部17に再計算させる。
条件記憶部19は、フローが重要でないということを表す条件や、フローの使用帯域が多いということを表す条件を記憶する記憶装置である。フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクを経路として通過する各フローと、条件記憶部19に記憶された条件とを照合し、条件に合致するリンクを余剰フローとして決定する。フローが重要でないということを表す条件は、予めネットワーク管理者が任意に定めておけばよい。例えば、「UDP(User Data Protocol)を使用したフローであること」、「送信元IPアドレスが所定のアドレスであること」等の条件を、「重要でない」フローの条件として予め条件記憶部19に記憶させておけばよい。フローの使用帯域が多いということを表す条件は、例えば、予め閾値としてネットワーク管理者が定め、条件記憶部19に記憶させておけばよい。フロー再制御対象リンク決定部16は、フローの使用帯域がこの閾値以上であれば、フローの使用帯域が多いと判定すればよい。フロー再制御対象リンク決定部16は、フローが重要でないという条件と、フローの使用帯域が多いという条件の二つの条件を満たすフローを余剰フローとする。なお、条件の定め方は上記の例に限定されない。例えば、フローが重要であるという条件を定めておき、フロー再制御対象リンク決定部16は、その条件に合致しないフローを「重要でないフロー」と判定してもよい。
経路計算部17は、ノード2(図1参照)から、新規フローの通知(すなわち、新規フローの識別情報、および、新規フローの起点、終点を表す情報の通知)を受けた場合、オープンフローネットワーク20内における新規フローの経路を計算する。経路計算部17は、オープンフローネットワーク20内の各リンクからボトルネックリンクを除外して、例えば、SPF(shortest Path Fast)アルゴリズムによって最短経路を計算すればよい。ここではSPFを例示したが、他のアルゴリズムで経路を計算してもよい。ボトルネックリンクは、経路計算の対象から除外されるので、経路計算部17に計算された経路にボトルネックリンクが含まれることはない。
また、経路計算部17は、フロー再制御対象リンク特定部16から余剰フローの経路計算を要求された場合に、その余剰フローの経路を再計算する。この場合にも、経路計算部17は、オープンフローネットワーク20内の各リンクからボトルネックリンクを除外して、例えば、SPF(shortest Path Fast)アルゴリズムによって最短経路を計算すればよい。
図3は、経路計算部17による経路計算の例を示す説明図である。図3に示す例では、リンク3a〜3bがボトルネックリンクであり、リンク3aは、フロー再制御対象リンクでもある。例えば、レガシーネットワーク30aからレガシーネットワーク30bに送信されるパケットのフローについて経路を計算する場合、経路計算部17は、起点を含むレガシーネットワーク30aに接続されるノード2aと、終点を含むレガシーネットワーク30bに特定されるノード2bとを特定し、ボトルネックリンク3a〜3cを除外して、ノード2aからノード2bまでの最短となる経路(例えば、図3に示す経路4a)を計算する。同様に、例えば、レガシーネットワーク30bからレガシーネットワーク30bに送信されるパケットのフローについて経路を計算する場合にも、経路計算部17は、起点を含むレガシーネットワーク30bに特定されるノード2bと、終点を含むレガシーネットワーク30aに接続されるノード2aとを特定し、ボトルネックリンク3a〜3cを除外して、ノード2bからノード2aまでの最短となる経路(例えば、図3に示す経路4b)を計算する。
経路通知部18は、経路計算部17が新たにフローの経路を計算したときに、その経路上の各ノードについてアクションを定め、そのフローの識別情報およびアクションを経路上の各ノードに通知(送信)する。フローの識別情報およびアクションを受信した各ノードは、そのフローの識別情報およびアクションを記憶し、以後、その識別情報によって特定されるフローを、そのアクションに従って処理する。
情報取得部11、リンク状態計算部13(LR計算部14、ボトルネック決定部15、フロー再制御対象リンク決定部16)、経路計算部17および経路通知部18は、例えば、帯域制御プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。この場合、例えば、コンピュータのプログラム記憶装置(図示略)が帯域制御プログラムを記憶し、CPUがそのプログラムを読み込み、そのプログラムに従って、情報取得部11、リンク状態計算部13、経路計算部17および経路通知部18として動作する。また、各構成部が、それぞれ別のユニットで実現されていてもよい。
次に、動作について説明する。
まず、コントローラ1がオープンフローネットワーク20の状況を記憶する動作について説明する。例えば、各ノード2がそれぞれ定期的にコントローラ1に対して情報を送信する。各ノードは、自ノードにおける各ポートがリンクアップしているかリンクダウンしているかを示すリンクアップ/ダウン情報、自ノードの各リンクの通信速度やduplexを示すspeed/duplex情報、自ノードの各リンクにおけるフロー毎の使用帯域を、コントローラ1に送信する。また、各ノードは、自ノードに関する他のノードとの接続状況を表す情報もコントローラ1に送信する。
コントローラ1の情報取得部11は、各ノードから受信したリンクアップ/ダウン情報、speed/duplex情報、各リンクにおけるフロー毎の使用帯域の情報をネットワーク状況記憶部12に記憶させる。また、情報取得部11は、各ノードから受信した他のノードとの接続状況を表す情報に基づいて、L2/L3トポロジー情報を作成したり、レガシーネットワークとオープンフローネットワークとの境界となっているノードを特定し、そのノードがどのレガシーネットワークに接続されているかを認識したりして、その認識結果やL2/L3トポロジー情報をネットワーク状況記憶部12に記憶させる。
各ノード2は定期的に各情報をコントローラ1に送信し、コントローラ1の情報取得部11は、その情報を受信すると、その内容に応じて、ネットワーク状況記憶部12に記憶させた情報を更新する。従って、オープンフローネットワーク20の状況が変化しても、ネットワーク状況記憶部12が記憶する情報にその変化が反映される。
次に、ノード2が新規フローを検出し、その新規フローを検出したことをコントローラ1に通知した場合のコントローラ1の動作について説明する。図4は、この場合のコントローラの処理経過の例を示すフローチャートである。なお、ここでは、既にボトルネックリンクが決定されているものとして説明する。
経路計算部17は、ノード2(図1参照)から新規フローの通知(すなわち、新規フローの識別情報、および、新規フローの起点、終点を表す情報の通知)を受信すると、オープンフローネットワーク20内における新規フローの経路を計算する(ステップS1)。このとき、経路計算部17は、ボトルネックリンクを除外して、例えばSPFで経路を計算する。また、ボトルネックリンクが存在しなければ、経路計算部17は、オープンフローネットワーク20内の各リンクからリンクを除外せずに、例えばSPFで経路を計算すればよい。経路計算部17は、フローの経路を新たに計算すると、フローの経路をネットワーク状況記憶部12に記憶させる。この結果、ネットワーク状況記憶部12は、フロー毎の経路の情報も記憶する。
なお、ステップS1において、経路計算部17は、起点を含むレガシーネットワークとオープンフローネットワークとの境界となるノード(例えば、図3に示すノード2a)と、終点を含むレガシーネットワークとオープンフローネットワークとの境界となるノード(例えば、図3に示すノード2b)とを、ネットワーク状況記憶部12に記憶された情報に基づいて特定し、前者のノードから後者のノードまでの経路を計算すればよい。
また、ステップS1において経路計算部17が経路を計算すると、経路通知部18は、その経路上の各ノードについてアクションを定め、そのフローの識別情報およびアクションを経路上の各ノードに通知する。各ノードは、この通知に従って、そのフローを次のノードに転送する。この結果、新規フローは、決定された経路に沿って転送されることになる。
ステップS1で経路計算部17が新規フローの経路を決定すると、LR計算部14は、その新規フローの経路上の各リンクに関して、各フローの使用帯域の合計UseLiに、新たに経路を決定したフロー分の使用帯域を加算する(ステップS2)。ステップS2で加算される使用帯域は、新たに経路を決定したフローの使用帯域の見込み値として予め定められている固定値である。また、LR計算部14は、新たに計算された経路上のリンクに関して、新規フローの使用帯域の値が、上記の固定値である旨を、ネットワーク状況記憶部12に記憶させる。
次に、LR計算部14は、ステップS2でUseLiを更新したリンクのLRを式(1)の計算によって再計算し、さらに、オープンフローネットワーク内の各リンクのLRの平均値LRAを再計算する。そして、ボトルネックリンク決定部15は、ボトルネックリンクを再決定する。すなわち、ボトルネックリンク決定部15は、LRが(LRA−X)以下となっているリンクを、ボトルネックリンクと定める(ステップS3)。
ステップS3で再決定されたボトルネックリンクは、新たに経路が決定されたフローの使用帯域を、予め定めた値(固定値)と仮定した場合のボトルネックリンクである。ステップS3の直後にコントローラ1が新規フローの通知を受信したならば、このボトルネックリンクを除外して経路を計算すればよい。
また、ステップS1で定められた経路に沿ってフローが実際に転送されると、その経路上の各ノードは、定期的にコントローラ1に送信する情報に、そのフローの実際の使用帯域を送信する。コントローラ1の情報取得部11は、定期的に各ノードから諸情報を受信すると、その内容に応じて、ネットワーク状況記憶部12に記憶された内容を更新する。この結果、ステップS1で経路が決定されたフローの使用帯域は、見込み値(固定値)から、実際の値に更新される。情報取得部11が、各ノードから定期的に情報を受信して、各リンクにおけるフロー毎の使用帯域の情報等を更新すると、LR計算部14は、更新後の情報に基づいて、オープンフローネットワーク内のリンク毎に、式(2)および式(1)の計算を行い、LRを再度算出する。さらに、LR計算部14は、各リンクのLRの平均値LRAも再計算する(ステップS4)。さらにステップS4では、ボトルネックリンク決定部15が、LRが(LRA−X)以下となっているリンクを、ボトルネックリンクと定める。また、フロー再制御対象リンク決定部16が、LRが(LRA−Y)以下となっているリンクを、フロー再制御対象リンクと定める。
ステップS4の後にコントローラ1が新規フローの通知を受信したならば、このボトルネックリンクを除外して経路を計算すればよい。
ステップS4の後、フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクを経路とするフローの中から余剰フローを決定する。そして、フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクと定めたリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで(すなわち、LR≦(LRA−Y)という条件を満たさなくなるまで)、決定した余剰フローを一つずつ選択し、選択した余剰フローの経路を経路計算部17に再計算させる(ステップS5)。
図5は、ステップS5(余剰フローの経路再計算処理)の例を示すフローチャートである。ステップS5において、フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクを経路として通過する各フローの中から余剰フローを決定する(ステップS11)。フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクを経路として通過する各フローと、条件記憶部19に記憶された条件とを照合し、「重要でない」という条件と、「使用帯域が多い」という条件とを満たすフローを余剰フローとして決定する。例えば、条件記憶部19において、フローが重要でないということを表す条件として「UDPを使用したフローであること」という条件が記憶され、フローの使用帯域が多いということを表す条件として閾値が記憶されているとする。フロー再制御対象リンク決定部16は、この場合、フロー再制御対象リンクを経路として通過する各フローのうち、UDPを使用し、かつ、使用帯域が閾値以上となっている各フローを余剰フローとして決定すればよい。
次に、フロー再制御対象リンク決定部16は、ステップS11で決定した余剰フローの中から1つの余剰フローを選択し、経路計算部17にその余剰フローの経路の再計算を要求する(ステップS12)。
経路計算部17は、この要求に応じて、ステップS12で選択された余剰フローの経路を再計算する(ステップS13)。ステップS13において、経路計算部17は、オープンフローネットワーク20における余剰フローの起点から終点までの経路を、ボトルネックリンクを除外して計算する。フロー再制御対象リンクもボトルネックリンクであるので、ステップS13で計算される経路上に、余剰フローがこれまで通過していたフロー再制御対象リンクが存在することはない。
また、ステップS13において経路計算部17が余剰フローの経路を計算すると、経路通知部18は、その経路上の各ノードについてアクションを定め、その余剰フローの識別情報およびアクションを経路上の各ノードに通知する。各ノードは、この通知に従って、そのフローを次のノードに転送する。この結果、フロー再制御対象リンクを通過していた余剰フローは、フロー再制御対象リンクを通過しない新たな経路に沿って転送される。
ステップS13の後、LR計算部14は、フロー再制御対象リンク、および、余剰フローに対して新たに計算された経路上の各リンクに関してLRを再計算し、オープンフローネットワーク内の各リンクのLRの平均値LRAを再計算する(ステップS14)。
ステップS4において、LR計算部14は、フロー再制御対象リンクを通過する各フローの使用帯域uのうち、ステップS12で選択された余剰フローのuを削除するように、ネットワーク状況記憶部12の記憶内容を更新する。そして、LR計算部14は、フロー再制御対象リンクに関し、式(2)および式(1)の計算によりLRを算出する。フロー再制御対象リンクでは、余剰フローが減少した分、UseLiも減少するので、再計算の結果LRは増加する。
また、LR計算部14は、ステップS13で計算された新たな経路上の各リンクに関して、各フローの使用帯域の合計UseLiに、新たに経路を決定したフロー分の使用帯域を加算する。加算する値は、使用帯域の見込み値として予め定められている固定値であり、ステップS2で加算する固定値と同じ値である。また、LR計算部14は、新たに計算された経路上のリンクに関して、余剰フローの使用帯域の値が、上記の固定値である旨を、ネットワーク状況記憶部12に記憶させる。LR計算部14は、新たな経路上の各リンクに関して、固定値を加算した後のUseLiを用いて、LRを再計算する。新たに余剰フローも通過することになったことでUseLiが増加するので、ステップS13で計算された新たな経路上の各リンクでは、LRは減少する。すなわち、ステップS14のLRの再計算では、フロー再制御対象リンクのLRは増加し、ステップS13で計算された新たな経路上の各リンクのLRは減少する。
LR計算部14は、LRの再計算後、LRAも再計算する。
次に、フロー再制御対象リンク決定部16は、ステップS14においてフロー再制御対象リンクに関して再計算されたLRと、LRの平均値LRAとに基づいて、フロー再制御対象リンクと定められたリンクが、フロー再制御対象リンクのままであるか否かを判定する(ステップS15)。すなわち、フロー再制御対象リンク決定部16は、LR≦LRA−Yが成立したままであるか否かを判定する。LR≦LRA−Yが成立したままであれば、フロー再制御対象リンクと定められたリンクがフロー再制御対象リンクのままであると判定する(ステップS15におけるYes)。この場合、コントローラ1は、ステップS12以降の処理を繰り返す。LR≦LRA−Yが成立していなければ、フロー再制御対象リンクと定められたリンクがフロー再制御対象リンクでなくなったと判定し(ステップS15におけるNo)、ステップS5の処理を終了する。
なお、ステップS15において、ボトルネックリンク決定部15が、LRAを用いてボトルネックリンクを再決定してもよい。
ステップS5の後、いずれかのノードから新規フローの通知を受けた場合、コントローラ1は、ステップS1以降の処理を再度行えばよい。また、各ノードが定期的に送信する諸情報を受信した場合には、ステップS4以降の処理を行えばよい。
また、本実施形態において、ノード間でフロー転送に用いられていたリンクに障害が発生した場合の動作について説明する。各ノードは、自ノードと他のノードとの間のリンクに障害が発生した場合、障害が発生したリンクをコントローラ1に通知する。図6は、障害が発生したリンクの通知を受けたコントローラの処理経過の例を示すフローチャートである。
例えば、コントローラの情報取得部11は、障害が発生したリンクの通知をノードから受信すると、そのリンクを通過するフローの中から一つのフローを選択し、経路計算部17にそのフローの経路の再計算を要求する(ステップS21)。
経路計算部17は、情報取得部11からの要求に応じて、ステップS21で選択されたフローの経路を再計算する(ステップS22)。ステップS22において、経路計算部17は、オープンフローネットワーク20における選択されたフローの起点から終点までの経路を、ボトルネックリンクおよび障害が発生したリンクを除外して計算する。
また、ステップS22において経路計算部17が経路を計算すると、経路通知部18は、その経路上の各ノードについてアクションを定め、そのフローの識別情報およびアクションを経路上の各ノードに通知する。各ノードは、この通知に従って、そのフローを次のノードに転送する。
経路計算部17が選択されたフローの経路を決定すると、LR計算部14は、そのフローの経路上の各リンクに関して、各フローの使用帯域の合計UseLiに、新たに経路を決定したフロー分の使用帯域を加算する(ステップS23)。この使用帯域は、見込み値として予め定められている固定値である。また、LR計算部14は、新たに計算された経路上のリンクに関して、新たに割り当てられたフローの使用帯域の値が、上記の固定値である旨をネットワーク状況記憶部12に記憶させる。
また、LR計算部14は、障害が発生したリンクに関して、各フローの使用帯域の合計UseLiから、ステップS21で選択されたフロー分の使用帯域を減算する。そして、障害が発生したリンクを通過する各フローの使用帯域uのうち、ステップS21で選択されたフローのuを削除するように、ネットワーク状況記憶部12の記憶内容を更新する。
次に、LR計算部14は、ステップS23でUseLiを更新したリンクのLRを式(1)の計算によって再計算し、さらに、オープンフローネットワーク内の各リンクのLRの平均値LRAを再計算する。そして、ボトルネックリンク決定部15は、ボトルネックリンクを再決定する。すなわち、ボトルネックリンク決定部15は、LRが(LRA−X)以下となっているリンクを、ボトルネックリンクと定める(ステップS24)。
続いて、情報取得部11は、障害が発生したリンクを通過するフローの中に未選択のフロー(ステップS21以降の処理が行われていないフロー)が残っているか否かを判定する(ステップS25)。未選択のフローが残っていれば(ステップS25のYes)、コントローラ1は、ステップS21以降の処理を繰り返す。未選択のフローが残っていなければ、障害が発生したリンクに関する処理を終了する。
次に、本発明の動作によるリンクのLRの状態の変化の例を説明する。以下の示す例では、式(3)におけるXの値が“20”であり、式(4)におけるYの値が“50”であるとする。すなわち、LRの値が(LRA−20)以下となっているリンクがボトルネックリンクであると決定され、LRの値が(LRA−50)以下となっているリンクがフロー再制御対象リンクと決定されるものとする。
図7は、オープンフローネットワーク20内の各リンクのLRの例を示す模式図である。なお、本例では、オープンフローネットワーク20内にノード2A〜2Dが存在し、各ノードはそれぞれ他のノードとリンクによって接続されている。また、ノード2Aは、レガシーネットワーク30Aに接続されている。同様に、ノード2B〜2Dも、それぞれレガシーネットワーク30B〜30Dに接続されている。図7に示す状態では、ノード2A,2D間のリンクのLRは“60”であり、ノード2B,2C間のリンクのLRは“30”である。その他のリンクのLRは、いずれも“100”である。このとき、各リンクのLRの平均値LRAは、“81.6”である。(LRA−20)以下のリンクがボトルネックリンクであるので、ノード2B,2C間のリンク、およびノード2A,2D間のリンクがボトルネックリンクとなる。なお、ボトルネックリンクは破線で図示している。
次に、レガシーネットワーク30A内の装置を起点とし、レガシーネットワーク30D内の装置を終点とする新規フローをノード2Aが受信したとする。すると、ノード2Aは、新規フローの通知をコントローラ1に送信する。すると、コントローラ1の経路計算部17は、図7に示すボトルネックを除外して、ノード2Aから、レガシーネットワーク30Dに接続されたノード2Dへの経路を計算する(ステップS1、図4参照)。本例では、ノード2A,2B,2Dを通過する経路を計算したとする。なお、経路通知部18は、新規フローの識別情報およびその新規フローに対するアクションをノード2A,2B,2Dに設定する。
図8は、経路計算後のLRの例を示す模式図である。上記のように、経路が計算された後、LR計算部14は、その経路上の各リンクにおけるUseLiに、新規フローの使用帯域の見込み値となる固定値を加算し、その各リンクのLRを再計算する(ステップS2,S3、図4参照)。個々では、加算する固定値を“10”とする。この結果、ノード2A,2B間のリンク、および、ノード2B,2D間のリンクにおけるLRの値は、それぞれ90に変化する。また、LR計算部14は、LR再計算後にLRAも再計算する。すると、LRAは、“78.3”となる。そして、ボトルネックリンク決定部15は、LRの値が(LRA−20)以下となっているノード2B,2C間のリンクのみをボトルネックリンクとして決定する(ステップS3、図4参照)。この結果、図7に示す状態で、ボトルネックリンクであったノード2A,2D間のリンクは、ボトルネックリンクに該当しなくなる。
各ノード2A〜2Dは、定期的に諸情報をコントローラ1(図7から図10では図示略)に送信する。この結果、コントローラ1の情報取得部11は、ノード2A,2B間のリンク、およびノード2B,2D間のリンクにおける新規リンクの実際の使用帯域の情報を得る。LR計算部14は、この実際の使用帯域を用いて、LR,LRAを再計算する(ステップS4、図4参照)。図9は、このLR再計算後のLRの例を示す模式図である。この再計算の結果、ノード2A,2B間のリンク、およびノード2B,2D間のリンクのLRは、それぞれ“95”であったとする。LR計算部14は、LRAの値として、“80”を得る。そして、ボトルネックリンク決定部15は、LRの値が(LRA−20)以下となっているリンクを特定し、ノード2A,2D間のリンク、およびノード2B,2C間のリンクをボトルネックリンクとして決定する。さらに、フロー再制御対象リンク決定部16は、LRの値が(LRA−50)以下となっているノード2B,2C間のリンクをフロー再制御対象リンクとして決定する。
次に、フロー再制御対象リンク決定部16は、ノード2B,2C間のリンクから余剰フローを決定し、経路計算部17に余剰フローの経路を再計算させる。経路計算部17は、図9に示すボトルネックリンクを除外して余剰フローの経路を再計算する。ここでは、ノード2Cからノード2Bへの余剰フローが再計算され、ノード2Aを経由する新たな経路が計算されたとする(図10参照)。そして、LR計算部は、LRおよびLRAを再計算する。この処理を、ノード2B,2C間のリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで(すなわち、ノード2B,2C間のリンクのLRが(LRA−50)より大きくなるまで)繰り返す。図10は、この結果の各LRを示す模式図である。余剰フローの経路を再計算したことにより、ノード2B,2C間のリンクのLRは、“60”に上昇し、ノード2C,2A間のリンクや、ノード2A,2B間のリンクのLRは、“70”,“65”に下がっている。そして、RLAの値は“75”となっている。このようにLRが平準化されている。この結果、ネットワーク内の各リンクの帯域を効率的に使用することができる。
本発明によれば、ボトルネックリンク決定部15がLRA(各リンクの残存リソースの平均値)に基づいてボトルネックリンクを決定し、経路計算部17は、新たに経路を計算する場合、ボトルネックリンクを除外して、経路を計算する。従って、本発明では、フローが通過できる帯域が確保されたエンドツーエンドの経路を定めることができる。
また、本発明によれば、フロー再制御対象リンク決定部16が、残存リソースLRがLRAよりも著しく低いと判断されるフロー再制御対象リンクを検出した場合、そのフロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を経路計算部17に再計算させる。経路計算部17は、ボトルネックリンクを除外して経路を計算するので、新たな経路はフロー再制御対象リンクを通過しないように定められる。この結果、LRの多いリンクから、フロー再制御対象リンクにLRを振り向けていることになる。よって、各リンクのLRが平準化され、ネットワーク内の各リンクの帯域を効率的に使用することができる。
また、フロー再制御対象リンク決定部16は、フロー再制御対象リンクを通過するフローのうち、条件記憶部19に記憶された条件を満たすフローを余剰フローに決定する。従って、管理者が条件を定めることにより、フロー再制御対象リンクから他のリンク振り分けられるフローの優先度を、管理者が指定することができる。
次に、本発明の最小構成について説明する。図11は、本発明の帯域制御システムの最小構成の例を示すブロック図である。また、図12は、本発明の帯域制御装置の最小構成の例を示すブロック図である。
本発明の帯域制御システムは、フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノード80(例えば、実施形態におけるノード2)を複数備える。また、帯域制御システムは、各ノード80に対して、個々のフローに対するアクションを通知することにより、ノード間のリンクの帯域を制御する帯域制御装置70(例えば、コントローラ1)を備える。各ノード80は、自ノードのリンクにおけるフロー毎の使用帯域を含む情報を帯域制御装置70に送信する。
帯域制御装置70は、経路計算手段71と、通知手段72と、未使用帯域計算手段73と、除外対象リンク決定手段74と、フロー再制御対象リンク決定手段75とを備える。
経路計算手段71(例えば、経路計算部17)は、フローの経路を計算する。
通知手段72(例えば、経路通知部18)は、経路計算手段71によって計算された経路上の各ノードに、フローに関するアクションを通知する。
未使用帯域計算手段73(例えば、LR計算部14)は、個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域(例えば、LR)を計算する。
除外対象リンク決定手段74(例えば、ボトルネックリンク決定手段15)は、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値(例えば,LRA)から第1定数(例えば、式(3)における“X”)を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンク(例えば、ボトルネックリンク)に決定する。
フロー再制御対象リンク決定手段75(例えば、フロー再制御対象リンク決定手段16)は、第1定数より大きな第2定数(例えば、式(4)におけるY)を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定する。
経路計算手段71は、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算する。
フロー再制御対象リンク決定手段75は、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を経路計算手段に再計算させる。
未使用帯域計算手段73は、経路計算手段71がフローの経路を計算したときに、そのフローに関連するリンクの未使用帯域を再計算する。
そのような構成により、各フローに対して、フローが通過できる帯域が確保されたエンドツーエンドの経路を定めるようにしつつ、ノードにより形成されるネットワーク全体として、ネットワーク内の各リンクの帯域を効率的に使用できる。
本発明は、オープンフローにおいてパケットを転送するパケット転送装置間のリンクにおける帯域の制御に好適に適用される。
1 コントローラ(帯域制御装置)
2 ノード(パケット転送装置)
3 リンク
11 情報取得部
12 ネットワーク状況記憶部
13 リンク状態計算部
14 LR計算部
15 ボトルネックリンク決定部
16 フロー再制御対象リンク
17 経路計算部
18 経路通知部
19 条件記憶部

Claims (10)

  1. フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノードを複数備え、
    各ノードに対して、個々のフローに対するアクションを通知することにより、ノード間のリンクの帯域を制御する帯域制御装置を備え、
    各ノードは、自ノードのリンクにおけるフロー毎の使用帯域を含む情報を帯域制御装置に送信し、
    帯域制御装置は、
    フローの経路を計算する経路計算手段と、
    経路計算手段によって計算された経路上の各ノードに、前記フローに関するアクションを通知する通知手段と、
    個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する未使用帯域計算手段と、
    未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定する除外対象リンク決定手段と、
    第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定するフロー再制御対象リンク決定手段とを備え、
    経路計算手段は、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算し、
    フロー再制御対象リンク決定手段は、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を経路計算手段に再計算させ、
    未使用帯域計算手段は、経路計算手段がフローの経路を計算したときに、前記フローに関連するリンクの未使用帯域を再計算する
    ことを特徴とする帯域制御システム。
  2. フロー再制御対象リンク決定手段は、フロー再制御対象リンクを通過するフローのうち、予め定められた条件に合致するフローの経路を経路計算手段に再計算させる
    請求項1に記載の帯域制御システム。
  3. 未使用帯域計算手段は、所定の期間以上生存しているフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する
    請求項1または請求項2に記載の帯域制御システム。
  4. 帯域制御装置は、自ノードのリンクにおける障害発生時に、障害が発生したリンクの情報を帯域制御装置に送信し、
    帯域制御装置の経路計算手段は、障害が発生したリンクを通過するフローの経路を順次再計算する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の帯域制御システム。
  5. フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノード間のリンクの帯域を制御する帯域制御装置であって、
    フローの経路を計算する経路計算手段と、
    経路計算手段によって計算された経路上の各ノードに、前記フローに関するアクションを通知する通知手段と、
    個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する未使用帯域計算手段と、
    未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定する除外対象リンク決定手段と、
    第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定するフロー再制御対象リンク決定手段とを備え、
    経路計算手段は、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算し、
    フロー再制御対象リンク決定手段は、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を経路計算手段に再計算させ、
    未使用帯域計算手段は、経路計算手段がフローの経路を計算したときに、前記フローに関連するリンクの未使用帯域を再計算する
    ことを特徴とする帯域制御装置。
  6. フロー再制御対象リンク決定手段は、フロー再制御対象リンクを通過するフローのうち、予め定められた条件に合致するフローの経路を経路計算手段に再計算させる
    請求項5に記載の帯域制御装置。
  7. フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行う複数のノードが、自ノードのリンクにおけるフロー毎の使用帯域を含む情報を帯域制御装置に送信し、
    前記帯域制御装置が、
    フローの経路を計算し、
    計算した経路上の各ノードに、前記フローに関するアクションを通知し、
    個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算し、
    未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定し、
    第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定し、
    経路計算時に、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算し、
    フロー再制御対象リンクを決定したときに、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローの経路を再計算し、
    フローの経路を計算したときに、前記フローに関連するリンクの未使用帯域を再計算する
    ことを特徴とする帯域制御方法。
  8. 帯域制御装置が、フロー再制御対象リンクを決定したときに、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローのうち、予め定められた条件に合致するフローの経路を再計算する
    請求項7に記載の帯域制御方法。
  9. フロー毎に定められたアクションに従って各フローに対する処理を行うノード間のリンクの帯域を制御するコンピュータに搭載される帯域制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    フローの経路を計算する経路計算処理、
    経路計算処理で計算された経路上の各ノードに、前記フローに関するアクションを通知する通知処理、
    個々のリンクにおけるフロー毎の使用帯域に基づいて、リンクの未使用帯域を計算する未使用帯域計算処理、
    未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第1定数を減算した値以下になっているリンクを、経路計算時に除外すべき除外対象リンクに決定する除外対象リンク決定処理、および、
    第1定数より大きな第2定数を用い、未使用帯域の値が各リンクの未使用帯域の平均値から第2定数を減算した値以下になっているリンクを、通過するフローの一部を他のリンクに振り分けるべきフロー再制御対象リンクに決定するフロー再制御対象リンク決定処理を実行させ、
    経路計算処理で、除外対象リンクを除外して、フローの経路を計算させ、
    フロー再制御対象リンク決定処理でフロー再制御対象リンクを決定した場合に、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローを対象に経路計算処理を実行させ、
    経路計算処理によりフローの経路を計算させた場合に、前記フローに関連するリンクの未使用帯域を再計算させる
    ための帯域制御プログラム。
  10. コンピュータに、
    フロー再制御対象リンク決定処理でフロー再制御対象リンクを決定した場合に、フロー再制御対象リンクに決定したリンクがフロー再制御対象リンクに該当しなくなるまで、フロー再制御対象リンクを通過するフローのうち、予め定められた条件に合致するフローの経路を再計算させる
    請求項9に記載の帯域制御プログラム。
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