JP2011164844A - コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法 - Google Patents

コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011164844A
JP2011164844A JP2010025577A JP2010025577A JP2011164844A JP 2011164844 A JP2011164844 A JP 2011164844A JP 2010025577 A JP2010025577 A JP 2010025577A JP 2010025577 A JP2010025577 A JP 2010025577A JP 2011164844 A JP2011164844 A JP 2011164844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
message
user terminal
user
unit
transmitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010025577A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Kohoda
規生 小保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2010025577A priority Critical patent/JP2011164844A/ja
Publication of JP2011164844A publication Critical patent/JP2011164844A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】メッセージの送信者が直感的にメッセージを操作することが可能なコミュニティシステムを提供する。
【解決手段】本発明のコミュニティシステムは、複数のユーザ端末と、メッセージングシステムを利用してユーザ端末間でやり取りされるメッセージの操作を制御する制御サーバとからなる。ユーザ端末は、起動時に制御サーバに登録情報を通知する登録情報通知部と、メッセージを送信するメッセージ送信部と、制御サーバに対して他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼を通知し、確認依頼に対する応答情報に基づいて送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼を操作処理実行先へ通知する送信済みメッセージ操作部と、を備える。制御サーバは、登録情報を記憶する登録情報記憶部と、確認依頼に基づいて他のユーザ端末の起動状態を確認し、送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定してユーザ端末に通知する起動状態確認部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法に関する。
ユーザ同士のコミュニケーション手段のひとつとして、例えば電子メールやショートメッセージ、チャット等のような、メッセージングシステムを利用したメッセージによる手段がある。このようなメッセージによるコミュニケーションは、簡便であり、送信者は時間や場所を問わず相手にメッセージを送信することができる。
近年では、こうしたメッセージの送受信を現実に行われている行動と対応させて、より直感的にコミュニケーションを行うことができるようにする技術も提案されている。例えば、特許文献1には、仮想空間上に置ける仮想的なペットであるエージェントによりメッセージを配送させる電子メールシステムが開示されている。ユーザが作成したメッセージをエージェントが受け取って配達する過程や、他のユーザからのメッセージが配達される過程がディスプレイ等に表示されるので、ユーザ間で行われているメッセージの配達行為を直感的に把握することができる。
特開平11−15758号公報
しかしながら、従来のメッセージングシステムにおけるメッセージの送受信技術においては、送信者が作成したテキストメッセージやデータを一旦送信すると、その後送信者によってこれらのメッセージを操作することはできなかった。上記特許文献1においては、ユーザがメッセージを送信すると、メッセージを配達するエージェントはユーザの操作範囲外となってしまう。このように、従来のメッセージングシステムは、現実世界の郵便システムに似たインタフェースを有するものであった。しかし、携帯電話やモバイルネットワーク環境の拡がりにより、仮想空間オンラインコミュニティとしてのメッセージ配信システムの拡がりが期待される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、メッセージの送信者が直感的にメッセージを操作することが可能な、新規かつ改良されたコミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、各ユーザが利用する複数のユーザ端末と、メッセージングシステムを利用してユーザ端末間でやり取りされるメッセージの操作を制御する制御サーバとからなるコミュニティシステムが提供される。ユーザ端末は、起動時に制御サーバに対して登録情報を通知する登録情報通知部と、他のユーザ端末に対するメッセージを送信するメッセージ送信部と、制御サーバに対してメッセージの送信先である他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼を通知し、確認依頼に対する応答情報に基づいて、他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼を操作処理実行先へ通知する送信済みメッセージ操作部と、を備え、制御サーバは、各ユーザ端末から通知された登録情報を記憶する登録情報記憶部と、ユーザ端末から通知された確認依頼に基づいて、他のユーザ端末の起動状態を確認して、他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定し、当該操作処理実行先を応答情報としてユーザ端末に通知する起動状態確認部と、を備える。
ユーザ端末の送信済みメッセージ操作部は、メッセージの送信先である他のユーザ端末が起動しているとき、当該他のユーザ端末に対して操作処理実行依頼を通知し、メッセージの送信先である他のユーザ端末が起動していないとき、制御サーバに対して操作処理実行依頼を通知するようにしてもよい。
また、ユーザ端末は、メッセージを受信するメッセージ受信部を備え、ユーザ端末の送信済みメッセージ操作部から、他のユーザ端末への送信済みメッセージを取り戻す取り戻し処理の実行依頼が操作処理実行先へ通知されたとき、他のユーザ端末が操作処理実行先である場合には、他のユーザ端末の操作実行部は、受信済みのメッセージを受信メッセージ蓄積部から取得してユーザ端末へ送信するとともに、受信メッセージ蓄積部から削除し、制御サーバが操作処理実行先である場合には、制御サーバの操作実行部は、送信済みメッセージをメッセージングシステムのメッセージ蓄積部から取得してユーザ端末へ送信するとともに、メッセージ蓄積部から削除するようにしてもよい。
あるいは、ユーザ端末の送信済みメッセージ操作部から、他のユーザ端末への送信済みメッセージを削除する削除処理の実行依頼が操作処理実行先へ通知されたとき、他のユーザ端末が操作処理実行先である場合には、他のユーザ端末の操作実行部は、受信済みのメッセージを受信メッセージ蓄積部から削除し、制御サーバが操作処理実行先である場合には、制御サーバの操作実行部は、送信済みメッセージをメッセージングシステムのメッセージ蓄積部から削除するようにしてもよい。
また、ユーザ端末間でやり取りされるメッセージには、当該メッセージを送信したユーザ端末の登録情報が付加されており、他のユーザ端末の操作実行部または制御サーバの操作実行部は、操作処理の実行前に、操作処理の実行依頼元の登録情報と、操作対象であるメッセージに付加された登録情報とを比較して、操作処理の実行依頼が適切であるか否かを判定するようにしてもよい。
さらに、各ユーザに対してそれぞれユーザホーム空間が設定された仮想空間上において、各ユーザに対してそれぞれ設定されたユーザアバターによってメッセージのやり取りが行われ、制御サーバは、各ユーザのユーザホーム空間およびユーザアバターをモデル情報として記憶するモデル記憶部と、ユーザ端末からの通知内容に応じて、ユーザホーム空間またはユーザアバターのうち少なくともいずれかを含むモデル情報を提供するモデル提供部と、を備え、ユーザ端末は、制御サーバから提供されたモデル情報に基づいて、表示手段に表示させる仮想空間情報を生成する表示制御部を備えることもできる。
ユーザ端末から他のユーザ端末に対するメッセージの送信は、他のユーザ端末のユーザに対して設定されたユーザホーム空間においてのみ操作可能であるとしてもよい。
また、ユーザ端末から他のユーザ端末に対して送信された送信済みメッセージは、送信済みメッセージを送信したユーザホーム空間において操作可能であるとしてもよい。
他のユーザ端末に送信されたメッセージは、他のユーザ端末のユーザに対して設定されたユーザホーム空間に、例えば書置きを示すオブジェクトとして表示させることもできる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、各ユーザが利用する複数のユーザ端末から通知された登録情報を記憶する登録情報記憶部と、メッセージングシステムを利用してユーザ端末から送信されたメッセージの送信先である他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼に基づいて、他のユーザ端末の起動状態を確認して、他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定し、当該操作処理実行先を応答情報としてユーザ端末に通知する起動状態確認部と、メッセージの送信先である他のユーザ端末が起動していないとき、ユーザ端末から通知された他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼に基づいて、送信済みメッセージの操作処理を実行する操作実行部と、を備える、コミュニティシステム制御サーバが提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ユーザが利用するユーザ端末の起動時に、メッセージングシステムを利用してユーザ端末間でやり取りされるメッセージの操作を制御する制御サーバに対して登録情報を通知するステップと、ユーザ端末から送信されたメッセージの送信先である他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼に基づいて、他のユーザ端末の起動状態を確認するステップと、起動状態の確認結果に基づいて、他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定するステップと、決定された操作処理実行先を応答情報としてユーザ端末に通知するステップと、メッセージの送信先である他のユーザ端末が起動していないとき、ユーザ端末から通知された他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼に基づいて、送信済みメッセージの操作処理を実行するステップと、を含む、コミュニティシステム提供方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、メッセージの送信者が直感的にメッセージを操作することが可能なコミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るコミュニティシステムの概略構成を示す説明図である。 同実施形態に係るコミュニティシステムを構成する各装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態に係るコミュニティシステムにおいて、メッセージの送信先であるユーザ端末が起動しているときの送信済みメッセージ操作処理を示すフローチャートである。 同実施形態に係るコミュニティシステムにおいて、メッセージの送信先であるユーザ端末が起動していないときの送信済みメッセージ操作処理を示すフローチャートである。 仮想空間内のユーザホーム空間およびユーザアバターの一表示例を示す説明図である。 ユーザ端末起動時の仮想空間の初期表示処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。 仮想空間でユーザアバターが移動したときの仮想空間表示処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。 仮想空間においてユーザ間でチャットが行われるときの処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。 仮想空間において書置きを残すときの処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.コミュニティシステムの概略構成
2.機能構成
3.送信済みメッセージ操作処理
4.ユーザインタフェースとの連携
<1.コミュニティシステムの概略構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るコミュニティシステムの概略構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係るコミュニティシステム1の概略構成を示す説明図である。
本実施形態に係るコミュニティシステム1は、仮想空間上においてユーザ間でやり取りされるメッセージをユーザが直感的に操作できるようにするものである。コミュニティシステム1は、メッセージのやり取りは既存のメッセージングシステムを用いて、メッセージングシステムにおけるメッセージの送受信と、仮想空間上においてユーザが認識するメッセージの操作とを連携させる。
メッセージングシステムとしては、例えば、電子メールを配送する電子メールサーバ(メッセージ配送サーバ)を用いた電子メール配送システムや、SMS(Short Messaging Service)の提供システム等がある。例えば、電子メールサーバは、ユーザ端末から送信された電子メールを相手先に振り分けるメール配信エージェント(Message Transfer Agent;MTA)、MTAにより振り分けられた電子メールを同一サーバ内の他のユーザや別の電子メールサーバへ配信するメール配送エージェント(Mail Delivery Agent;MDA)等を備える。
本実施形態に係るコミュニティシステム1は、図1に示すように、メッセージの送受信を行うユーザが利用するユーザ端末110、120と、ユーザ端末110、120間で送受信されるメッセージを配信するメッセージ配送サーバ210、220と、これらの間で送受信されるメッセージを操作するアプリケーションサーバ300とを備える。
ユーザ端末(Mail User Agent;MUA)110、120は、ユーザから入力された情報に基づいてメッセージを生成して送信し、他のユーザ端末から送信されたメッセージを受信する装置である。ユーザ端末110、120は、メッセージ配送サーバ210、220やアプリケーションサーバ300を介して情報の送受信をすることもできるが、ユーザ端末110、120間で直接情報を送受信することもできる。以下では、ユーザ端末110(MUA1)はメッセージの送信者が利用する端末、ユーザ端末120(MUA2)はメッセージの受信者が利用する端末として説明する。送信者がユーザ端末110を用いてメッセージを作成し送信すると、メッセージはユーザ端末110の利用者であるユーザのメッセージを配信するメッセージ配送サーバ210へ送信される。
メッセージを受信したメッセージ配送サーバ210は、MTAであるSMTPサーバ212によりインターネット網5を介して、当該メッセージの受信者のメッセージを配信するメッセージ配送サーバ120へメッセージを送信する。送信者からのメッセージを受信したメッセージ配送サーバ220のSMTPサーバ222は、メッセージ蓄積部(Spool1)224に受信したメッセージを蓄積する。
受信者のユーザ端末120からメッセージの配信要求を受けると、メッセージ配送サーバ220のMDAであるPOPサーバ226は、メッセージ蓄積部224に蓄積されたメッセージを読み出して、ユーザ端末120へ送信する。メッセージ配送サーバ120から送信されたメッセージは、ユーザ端末120内の受信メッセージ記憶部(Spool2)126に蓄積される。
このように、メッセージの配信はメッセージングシステムによって行われる。そして、本実施形態に係るコミュニティシステム1では、アプリケーションサーバ300によってメッセージングシステムにより配信されるメッセージを操作することができる。アプリケーションサーバ300は、ユーザ端末110、120の起動状態を管理する。そして、アプリケーションサーバ300は、送信者のユーザ端末110からの要求に応じて、ユーザ端末110から既に送信されたメッセージを受信者のメッセージを配信するメッセージ配送サーバ220や受信者のユーザ端末120から取り戻したり、削除したりする操作を行う。さらに、本実施形態に係るコミュニティシステム1では、このような送信済みメッセージの操作処理とユーザインタフェースと連携させて、メッセージの送信者がより直感的に操作処理を行うことができるようにする。以下、かかるコミュニティシステム1の詳細な構成およびコミュニティシステム提供方法について説明していく。
<2.機能構成>
まず、図2に基づいて、本実施形態に係るコミュニティシステム1を構成する各装置の機能構成について説明する。なお、図2は、本実施形態に係るコミュニティシステム1を構成する各装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
[ユーザ端末]
まず、ユーザ端末110、120の機能構成について説明する。上述したように、本実施形態では、ユーザ端末110はメッセージの送信者の利用端末であり、ユーザ端末120はメッセージの受信者の利用端末であるとして説明するが、ユーザ端末110、120は、メッセージの送信または受信のみを行うものであってもよく、送受信可能なものであってもよい。メッセージを送受信可能な端末である場合には、図2に示すユーザ端末110、120の機能をともに備えるものとする。
メッセージを送信可能なユーザ端末110は、図2に示すように、登録情報通知部111と、入力部112と、メッセージ作成処理部113と、通信部114と、送信済みメッセージ操作部115と、表示制御部116と、出力部117とを備える。
登録情報通知部111は、ユーザ端末110が起動されたときに通知される起動情報に基づいて、登録情報であるプロファイルを、通信部114を介してアプリケーションサーバ300へ通知する。プロファイルは、ユーザの利用するユーザ端末110のIPアドレスや、メールアドレス、ユーザに対して設定された仮想空間のユーザアバターの情報やユーザホーム情報等を含む情報である。アプリケーションサーバ300は、各ユーザ端末110、120からプロファイルの通知を受けることによって、ユーザ端末110、120の起動状態を認識することができる。
入力部112は、ユーザが入力情報を入力する入力手段であって、例えば、マウスやキーボード、タッチパネル、コントローラ等を用いることができる。ユーザは、例えば他のユーザに対して送信するメッセージを作成するためのメッセージ作成情報や、送信済みのメッセージを操作するための操作情報を、入力部112から入力することができる。入力部112は、入力情報を、メッセージ作成部113、または送信済みメッセージ操作部115へ送信する。
メッセージ作成処理部113は、入力部112から入力されたメッセージ作成情報に基づいて、メッセージを送信可能な形式に変換し、通信部114へ送信する。通信部114へ送信されたメッセージは、送信者のメールを配信するメッセージ配送サーバ210へ送信される。通信部114は、通信可能に接続された他の装置と情報をやり取りするインタフェースである。通信部114は、ユーザ端末110内で生成された情報をメッセージ配送サーバ210やアプリケーションサーバ300に送信したり、メッセージ配送サーバ210やアプリケーションサーバ300から情報を受信したりする。また、通信部114を介して、他のユーザ端末120と情報を送受信することも可能である。
送信済みメッセージ操作部115は、ユーザ端末110から既に送信されたメッセージ(送信済みメッセージ)の操作処理を行う。本実施形態では、送信済みメッセージに対して、メッセージを取り戻したり、削除したりする操作を行うことができる。送信済みメッセージ操作部115は、入力部112から送信済みのメッセージに対する操作指示を受けると、送信済みメッセージ操作部115は、通信部114を介してアプリケーションサーバ300に、メッセージの送信先のユーザが利用するユーザ端末120の起動状態を確認する。そして、アプリケーションサーバ300からの応答情報に基づいて、メッセージの配信状況を認識し、メッセージを保持する装置に対してメッセージの操作を実行させる。
表示制御部116は、出力部117に表示される情報の表示制御を行う。本実施形態では、メッセージングシステムを用いて送受信されるメッセージを、仮想空間上でやり取りされるメッセージとして扱うため、ユーザインタフェース(User Interface;以下、「UI」とする。)の表示とメッセージングシステムとの処理とを連携させる必要がある。表示制御部116は、コミュニティシステム1において送受信される情報に基づき、メッセージの作成や配信状態に応じた画像を生成する。生成された画像は、出力部117へ送信される。
出力部117は、情報を出力する出力手段であって、例えば、液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置等を用いることができる。出力部117は、例えば、表示制御部116から受信した画像等を表示して、ユーザ端末110の利用者に提供する。
一方、メッセージを受信可能なユーザ端末120は、図2に示すように、登録情報通知部121と、通信部122と、受信メッセージ処理部123と、表示制御部124と、出力部125と、受信メッセージ蓄積部126と、操作実行部127と、を備える。
登録情報通知部121は、ユーザ端末120が起動されたときに通知される起動情報に基づいて、登録情報であるプロファイルを、通信部122を介してアプリケーションサーバ300へ通知する。登録情報通知部121は、ユーザ端末110の登録情報通知部111と同一の機能を有する。また、通信部122も、ユーザ端末110の通信部114と同一機能を有するものであって、ユーザ端末120と通信可能に接続された他の装置と情報をやり取りするインタフェースである。通信部122は、ユーザ端末120内で生成された情報をメッセージ配送サーバ220やアプリケーションサーバ300に送信したり、メッセージ配送サーバ220やアプリケーションサーバ300から情報を受信したりする。また、通信部122を介して、他のユーザ端末110と情報を送受信することも可能である。
受信メッセージ処理部123は、ユーザ端末120がメッセージ配送サーバ220から通信部122を介して受信したメッセージ(受信メッセージ)を出力部125に表示させるために、表示制御部124へ送信する。また、受信メッセージ処理部123は、受信メッセージをユーザ端末120内の受信メッセージ蓄積部126に記録する。
表示制御部124は、ユーザ端末110の表示制御部116と同一の機能を有するものであって、出力部125に表示される情報の表示制御部を行う。表示制御部124は、受信メッセージ処理部123から受信したメッセージを、仮想空間のUIの表示と連携させて、出力部125に表示させる。出力部125は、ユーザ端末110の出力部117と同一の機能を有する出力手段であって、例えば、液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置等を用いることができる。出力部125は、例えば、表示制御部124から受信した画像等を表示して、ユーザ端末120の利用者に提供する。
受信メッセージ蓄積部126は、受信したメッセージを記憶する記憶部である。受信メッセージ蓄積部126には、ユーザ端末120がメッセージ配送サーバ220からメッセージを受信する毎に、受信メッセージ処理部123により受信メッセージが記録される。
操作実行部127は、ユーザ端末110からの送信済みメッセージの操作処理の実行依頼に基づいて、受信メッセージに対する操作処理を実行する。操作実行部127は、実行依頼を受けると、受信メッセージ蓄積部126に記憶されている受信メッセージを削除したり、依頼内容に応じてメッセージをユーザ端末110へ戻すために送信したりする。また、操作実行部127は、操作処理の実行前に、その実行依頼が適正であるか否かについて判定することもできる。
[メッセージ配送サーバ]
次に、メッセージ配送サーバ210、220は、ユーザ端末110、120間でやり取りされるメッセージを配信する。図1で説明したように、メッセージ配送サーバ210、220は、それぞれSMTPサーバ212、222、メッセージ蓄積部224およびPOPサーバ226(メッセージ配送サーバ210にはメッセージ蓄積部およびPOPサーバを図示せず。)を備える。メッセージ配送サーバ210、220は、ネットワーク網5を介して通信可能に接続されている。
また、各メッセージ配送サーバ210、220は、アプリケーションサーバ300とも通信可能に接続されている(図1、2では、メッセージ配送サーバ210について、アプリケーションサーバ300との接続状態の図示を省略している。)。例えばメッセージ配送サーバ220は、インタフェース部228を介してアプリケーションサーバ300から送信済みメッセージの操作処理実行要求を受けることができる。メッセージ配送サーバ220は、かかる要求に応じて、メッセージ蓄積部224に記憶されているメッセージに記憶されているメッセージを削除したり、アプリケーションサーバ300へメッセージを送信したりする。
[アプリケーションサーバ]
アプリケーションサーバ300は、図2に示すように、インタフェース部310と、端末管理部320と、プロファイル記憶部330と、起動状態確認部340と、操作実行部350と、モデル提供部360と、モデル記憶部370とを備える。
インタフェース部310は、通信可能に接続された他の装置と情報をやり取りする。インタフェース部310は、アプリケーションサーバ300内で生成された情報をユーザ端末110、120やメッセージ配送サーバ210、220に送信したり、ユーザ端末110、120やメッセージ配送サーバ210、220から情報を受信したりする。
端末管理部320は、各ユーザ端末110、120から受信したプロファイルを受け取り、プロファイル記憶部330に記録する。プロファイル記憶部330は、起動されたユーザ端末110、120から通知されたプロファイルを記憶する。すなわち、プロファイル記憶部330にプロファイルが記憶されている端末は起動状態にあるといえる。また、端末管理部320は、ユーザ端末110、120から端末をシャットダウンしたことが通知されると、プロファイル記憶部120の記憶部に記憶されているプロファイルを削除する。
起動状態確認部340は、ユーザ端末110の送信済みメッセージ操作部115から通知された確認依頼に基づいて、他のユーザ端末120の起動状態を確認する。起動状態確認部340は、確認依頼を受けると、プロファイル記憶部330を参照して、確認対象であるユーザ端末120のプロファイルが記憶されているか否かを確認し、起動状態を認識する。そして、起動状態確認部340は、起動状態の確認結果より、ユーザ端末110が送信済みメッセージの操作処理を実行する際に、操作処理の実行を依頼する依頼先(操作処理実行先)を決定する。起動状態確認部340は、起動状態の確認結果と操作処理実行先とを応答情報としてユーザ端末110へ送信する。
操作実行部350は、ユーザ端末110からの送信済みメッセージの操作処理の実行依頼に基づいて、送信済みメッセージに対する操作処理を実行する。操作実行部350は、実行依頼を受けると、当該メッセージを受信するユーザのメッセージを配信するメッセージ配送サーバ220にアクセスする。そして、操作実行部350は、メッセージ蓄積部224に記憶されたメッセージを削除させたり、依頼内容に応じてメッセージをユーザ端末110へ戻すために送信を要求したりする。また、操作実行部350は、操作処理の実行前に、その実行依頼が適正であるか否かについて判定することもできる。
モデル提供部360は、各ユーザ端末110、120に対して、仮想空間を表示するために必要なUIのモデル情報を提供する。モデル情報には、例えば、各ユーザに対して設定された、仮想空間内で移動するユーザアバターや、各ユーザの部屋や家等として仮想空間内に設定されたユーザホーム空間等の情報がある。モデル提供部360は、ユーザ端末110、120でのユーザの動きに合わせて、各ユーザ端末110、120の出力部117、125に表示させるユーザアバターやユーザホーム空間を提供する。各ユーザ端末110、120は、提供されたモデル情報を用いて、メッセージの送受信の状態と連携させた画像をユーザに提供することができる。
モデル記憶部370は、モデル情報を記憶する記憶部である。モデル記憶部370は、例えば、上述したユーザアバターやユーザホーム空間等をユーザ毎に記憶しており、さらに、各ユーザ端末110、120に共有して表示される共通画像等を記憶している。ユーザアバターやユーザホーム空間等ユーザ毎に設定される情報については、ユーザ端末110、120にて設定される情報である。これらの情報が設定されると、各ユーザ端末110、120からアプリケーションサーバ300へ送信され、モデル記憶部370にモデル情報として記憶される。なお、ユーザ毎に設定される情報については、各ユーザ端末110、120に自身の情報を記憶させておいてもよい。また、共通画像については、予めモデル記憶部370に記憶させることもできる。
<3.送信済みメッセージ操作処理>
次に、図3および図4に基づいて、本実施形態に係るコミュニティシステム1における送信済みメッセージの操作処理について説明する。ここでは、送信済みメッセージを取り戻したり削除したりする操作を実行するときのユーザ端末110、120、メッセージ配送サーバ210、220、アプリケーションサーバ300の処理について説明し、仮想空間のUIとの連携処理については後述する。図3は、本実施形態に係るコミュニティシステム1において、メッセージの送信先であるユーザ端末120が起動しているときの送信済みメッセージ操作処理を示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係るコミュニティシステム1において、メッセージの送信先であるユーザ端末120が起動していないときの送信済みメッセージ操作処理を示すフローチャートである。
[送信先のユーザ端末が起動している場合]
まず、図3に基づいて、送信先のユーザ端末120が起動している場合の送信済みメッセージ操作処理について説明する。図3に示すように、メッセージの送信者であるユーザの利用するユーザ端末110が起動されると(ステップS100)、登録情報通知部111は、アプリケーションサーバ300に対して登録するプロファイルを通知する(ステップS102)。同様に、メッセージの受信者であるユーザの利用するユーザ端末120が起動されると(ステップS104)、登録情報通知部121は、アプリケーションサーバ300に対して登録するプロファイルを通知する(ステップS106)。各ユーザ端末110、120からプロファイルを受信したアプリケーションサーバ300は、端末管理部320により各プロファイルをプロファイル記憶部330に記録する。
アプリケーションサーバ300へのプロファイル登録に用いるプロトコルは、例えば、SIP(Session Initiation Protocol:RFC3261)等である。
次いで、ユーザ端末110のユーザが、ユーザ端末120のユーザへメッセージを送信したとする(ステップS108)。ユーザ端末110から送信されたメッセージは、メッセージ配送サーバ210へ送信された後、ネットワーク網5を介して、受信者のメッセージを配送するメッセージ配送サーバ220へ送信される。このとき、ユーザ端末110から送信されるメッセージには、自身のプロファイルが付加されている。メッセージに添付するプロファイルには、例えばPGP(Pretty Good Property:RFC1991)等を用いることができる。そして、ユーザ端末110からのメッセージを受信したメッセージ配送サーバ220のSMTPサーバ222は、メッセージ蓄積部224にメッセージを蓄積する。
メッセージがメッセージ蓄積部224に蓄積されると、受信者のユーザ端末120からの問い合わせに応じて、メッセージ蓄積部224に蓄積されたメッセージがPOPサーバ226により読み出され、ユーザ端末120へ送信される(ステップS110)。メッセージを受信したユーザ端末120の受信メッセージ処理部123は、受信メッセージを表示制御部124に送信して表示処理させる。表示処理部124は、表示処理した情報を出力部125に出力し、ユーザに提示する。また、受信メッセージ処理部123は、受信メッセージを受信メッセージ蓄積部126に記録する。
その後、メッセージの送信者が、ユーザ端末120のユーザへ送信済みのメッセージの取り戻し、あるいは削除等の操作を行いたいと考えたとする(ステップS112のYES)。このとき、ユーザは入力部112から操作指示を入力する。そして、送信済みメッセージ操作部115は、操作指示に基づいてユーザ端末120のプロファイルの問合せを行う(ステップS114)。かかる問合せにより、ユーザ端末110は、送信済みメッセージの操作処理の実行依頼先がユーザ端末120でよいか否かを確認している。
ユーザ端末110からユーザ端末120のプロファイルの問合せを受けると、アプリケーションサーバ300の起動状態確認部340は、プロファイル記憶部330を参照して、ユーザ端末120が起動しているか否かを確認する(ステップS116)。ユーザ端末110、120が起動すると自動的にプロファイル記憶部330に各ユーザ端末110、120のプロファイルが記録されることから、プロファイル記憶部330にプロファイルが存在するユーザ端末は起動していることが分かる。本例では、プロファイル記憶部330にユーザ端末120のプロファイルが存在することからユーザ端末120は起動していることが分かる。これより、起動状態確認部340は、ユーザ端末110からの送信済みメッセージはユーザ端末120によって受信されており、送信済みメッセージの操作処理はユーザ端末120で実行すると判断し、ユーザ端末110へユーザ端末120のプロファイルを通知する(ステップS118a)。なお、ステップS116においてユーザ端末120が起動していない場合については、図4を用いて後に説明する。
アプリケーションサーバ300から、ユーザ端末120の起動状態の確認依頼の応答情報としてユーザ端末120のプロファイルを受信すると、ユーザ端末110は、ユーザ端末120へ送信済みメッセージの取り戻しや削除等の操作処理の実行依頼を送信する(ステップS120a)。ユーザ端末110から実行依頼を受けたユーザ端末120の操作実行部127は、受信メッセージ蓄積部126を参照して、ユーザ端末110からの操作処理の依頼は適切であるか否かを判定する(ステップS122a)。
操作処理の依頼は適切であるか否かの判定は、例えば、メッセージの操作処理の実行依頼者が有するプロファイルと、受信メッセージ蓄積部126に保持されるメッセージに添付されたプロファイルとを比較することにより行われる。これらのプロファイルが一致した場合には、操作対象であるメッセージの送信者と実行依頼者とが一致することから、実行依頼は適切であると判定する。一方、これらのプロファイルが一致しない場合には、操作対象であるメッセージの送信者と実行依頼者とが不一致であることから、実行依頼は不適切であると判定する。これにより、メッセージの作成者のみが送信済みメッセージを操作できるようにすることができる。
操作実行部127は、実行依頼は適切であると判定されたとき、依頼された操作処理を実行する(ステップS124a)。例えば、メッセージの取り戻し処理の実行依頼を受けている場合には、操作実行部127は、当該メッセージを受信メッセージ蓄積部126から取得してユーザ端末110へ送信するとともに、受信メッセージ蓄積部126から当該メッセージを削除する。また、例えば、メッセージの削除処理の実行依頼を受けている場合には、操作実行部127は、受信メッセージ蓄積部126から当該メッセージを削除する。その後、操作実行部127は、ユーザ端末110に対して処理結果を通知する(ステップS126)。メッセージの取り戻し処理が実行された場合には、ユーザ端末120から取り戻したメッセージも合わせてユーザ端末110へ送信される。
一方、ステップS122aにおいて、実行依頼は不適切であると判定されたときには、操作実行部127は、メッセージの操作は不可能であると判断し、エラーとしてユーザ端末110へ通知する。なお、ステップS112で送信済みメッセージの操作処理を行わない場合には、図3のフローチャートの処理を終了する。
以上、送信先のユーザ端末120が起動している場合の送信済みメッセージ操作処理について説明した。この場合には、アプリケーションサーバ300によって送信済みメッセージの操作処理の実行先がユーザ端末120であることが通知される。そして、ユーザ端末110からユーザ端末120へ操作処理実行依頼が通知されると、プロファイルの整合性を評価して操作処理の実行可否が決定される。そして、操作処理の実行が可能な場合には、ユーザ端末120の操作実行部127により受信メッセージ蓄積部126に蓄積されたメッセージに対して操作処理が実行される。このように、本実施形態に係るコミュニティシステム1では、メッセージの送信者が送信済みメッセージの取り戻しや削除等のように操作することができる。
[送信先のユーザ端末が起動していない場合]
次に、図4に基づいて、送信先のユーザ端末120が起動していない場合の送信済みメッセージ操作処理について説明する。図4に示すフローチャートにおいて、図3と同一の符号が付されている処理では、図3と同一の処理を行っているため、詳細な説明は省略する。
図4に示すように、メッセージの送信者であるユーザの利用するユーザ端末110が起動されると(ステップS100)、登録情報通知部111は、アプリケーションサーバ300に対して登録するプロファイルを通知する(ステップS102)。ユーザ端末110からプロファイルを受信したアプリケーションサーバ300は、端末管理部320によりプロファイルをプロファイル記憶部330に記録する。本例では、メッセージの送信先であるユーザの利用するユーザ端末120は起動されていない。このため、プロファイル記憶部330には、ユーザ端末120のプロファイルは記録されていない。
次いで、ユーザ端末110のユーザが、ユーザ端末120のユーザへメッセージを送信したとする(ステップS108)。ユーザ端末110から送信されたメッセージは、メッセージ配送サーバ210へ送信された後、ネットワーク網5を介して、メッセージ配送サーバ220へ送信される。そして、SMTPサーバ222によってメッセージ蓄積部224に蓄積される。本例では、メッセージの送信先であるユーザの利用するユーザ端末120は起動していないため、メッセージはメッセージ蓄積部222に蓄積された状態となっている。
その後、メッセージの送信者が、ユーザ端末120のユーザへ送信済みのメッセージの取り戻し、あるいは削除等の操作を行いたいと考えたとする(ステップS112のYES)。このとき、ユーザが入力部112から操作指示を入力すると、送信済みメッセージ操作部115は、操作指示に基づいてユーザ端末120のプロファイルの問合せを行う(ステップS114)。かかる問合せにより、ユーザ端末110は、送信済みメッセージの操作処理の実行依頼先がユーザ端末120でよいか否かを確認している。
ユーザ端末110からユーザ端末120のプロファイルの問合せを受けると、アプリケーションサーバ300の起動状態確認部340は、プロファイル記憶部330を参照して、ユーザ端末120が起動しているか否かを確認する(ステップS116)。本例では、プロファイル記憶部330にユーザ端末120のプロファイルが存在しないことからユーザ端末120は起動していないことが分かる。したがって、ユーザ端末120は、ユーザ端末110から送信されたメッセージをまだ受信していないと考えられる。
この場合、送信済みメッセージの操作処理は、アプリケーションサーバ300が、当該メッセージを蓄積しているメッセージ配送サーバ220に対して指示することにより行われる。そこで、起動状態確認部340は、アプリケーションサーバ300自身のプロファイルをユーザ端末110へ通知する(ステップS118b)。なお、ステップS116においてユーザ端末120が起動している場合については、図3を用いて上述した通りである。
アプリケーションサーバ300から、ユーザ端末120の起動状態の確認依頼の応答情報としてアプリケーションサーバ300のプロファイルを受信すると、ユーザ端末110は、アプリケーションサーバ300へ送信済みメッセージの取り戻しや削除等の操作処理の実行依頼を送信する(ステップS120b)。ユーザ端末110から実行依頼を受けたアプリケーションサーバ300の操作実行部350は、メッセージ配送サーバ220のメッセージ蓄積部224を参照して、操作処理の実行依頼は適切であるかを判定する(ステップS122b)。
操作処理の実行依頼は適切であるか否かの判定は、図3のステップS122aと同様に、例えば、メッセージの実行依頼者が有するプロファイルと、メッセージ蓄積部224に保持されるメッセージに添付されたプロファイルとを比較することにより行われる。これらのプロファイルが一致した場合には、操作対象であるメッセージの送信者と実行依頼者とが一致することから、実行依頼は適切であると判定する。一方、これらのプロファイルが一致しない場合には、操作対象であるメッセージの送信者と実行依頼者とが不一致であることから、実行依頼は不適切であると判定する。
ステップS122bにおいて、メッセージの操作処理の実行依頼が適切であると判定された場合には、操作実行部350は、依頼された操作処理を実行する(ステップS124)。すなわち、操作実行部350は、インタフェース部310を介して操作処理の実行指示をメッセージ配送サーバ220へ送信する。メッセージ配送サーバ220は、インタフェース部228を介して操作処理の実行指示を受けて、処理を実行する。例えば、メッセージの取り戻し処理の実行依頼を受けている場合には、操作実行部350は、当該メッセージをメッセージ蓄積部224から取得させてアプリケーションサーバ300へ送信させるとともに、メッセージ蓄積部224の当該メッセージを削除させる。また、例えば、メッセージの削除処理の実行依頼を受けている場合には、操作実行部350は、メッセージ蓄積部224から当該メッセージを削除させる。
その後、操作実行部350は、ユーザ端末110に対して処理結果を通知する(ステップS126)。メッセージ配送サーバ220のメッセージ蓄積部224のメッセージを取り戻す処理が実行された場合には、取り戻したメッセージも合わせてユーザ端末110へ送信される。
一方、ステップS122bにおいて、メッセージの操作処理の実行依頼が不適切であると判定された場合には、操作実行部350は、メッセージの操作は不可能であると判断し、エラーとしてユーザ端末110へ通知する。なお、ステップS112で送信済みメッセージの操作処理を行わない場合には、図4のフローチャートの処理を終了する。
以上、送信先のユーザ端末120が起動していない場合の送信済みメッセージ操作処理について説明した。この場合には、アプリケーションサーバ300によって送信済みメッセージの操作処理の実行先がアプリケーションサーバ300であることが通知される。そして、ユーザ端末110からアプリケーションサーバ300へ操作処理実行依頼が通知されると、プロファイルの整合性を評価して操作処理の実行可否が決定される。そして、操作処理の実行が可能な場合には、アプリケーションサーバ300の操作実行部350によりメッセージ蓄積部224に蓄積されたメッセージに対して操作処理が実行される。このように、本実施形態に係るコミュニティシステム1では、メッセージの送信者が送信済みメッセージの取り戻しや削除等のように操作することができる。
<4.ユーザインタフェースとの連携>
[メッセージングシステムとUIとの連携処理の概要]
本実施形態に係るコミュニティシステム1は、上述した送信済みメッセージの操作処理とUIとの連携によって、ユーザ端末110、120間でやり取りされるメッセージを仮想空間上でのやり取りとして認識できるようにするものである。特に、本実施形態のコミュニティシステム1を用いて、メッセージをエージェントに配送させるのではなく、書置きのようにユーザ自身がメッセージを残し、そのメッセージをユーザが操作することができるようなUIを提供することができる。
例えば、各ユーザに対してユーザの家(ユーザホーム空間)設けられている仮想空間を想定する。各ユーザには、仮想空間を自由に移動可能なユーザアバターが設定されており、ユーザアバターによって他のユーザの家を訪問したりすることができるとする。例えば、図5に示すように、ユーザ端末110、120の出力部117、125である表示画面400に、ユーザアバターUA2の家(ユーザホーム空間)が表示されている。ユーザアバターUA2は不在であるが、他のユーザアバターUA1、UA3、UA4がユーザアバターUA2の家を訪問している状態である。すなわち、ユーザアバターUA1、UA3、UA4のユーザのユーザ端末は起動されているが、ユーザアバターUA2のユーザ端末は起動されていない状態である。
ユーザアバターUA1、UA3、UA4のユーザは、チャット等によりユーザアバターUA2の家で会話をすることができるが、不在であるユーザアバターUA2とはリアルタイムに会話をすることができない。そこで、本実施形態にかかるコミュニティシステム1を用いることにより、ユーザアバターUA2のユーザに対するメッセージを書置きとしてユーザアバターUA2の家に残すことができる。メッセージは、ユーザアバターUA2の家の机や引き出し等にメモや手紙として表示して、ユーザアバターUA2に対して渡すことができる。
すなわち、本実施形態に係るコミュニティシステム1を用いることで、例えば電子メールのようにメッセージングシステムを用いてメッセージを送信する操作を、仮想空間においてメッセージを残すというUIに変化させることにより提供することが可能となる。そして、仮想空間上において不在のユーザに対して置かれた書置き(送信済みのメッセージ)を、書置きの置かれた場所へユーザアバターを赴かせることで、取り戻したり削除したりするという操作を行うことができる。
このように、本実施形態のコミュニティシステム1を用いることにより、メッセージングシステムによってメッセージをサーバからユーザ端末へダウンロード(pull)し、また、ユーザ端末にメッセージを配信(push)する操作を、送信者がメッセージをユーザ端末へ置く(put)という操作に書き換えることができる。以下、図6〜図9に基づいて、本実施形態に係るコミュニティシステム1におけるメッセージングシステムとUIとの連携処理について説明する。
[起動初期状態]
まず、図6に基づいて、ユーザ端末が起動されたときの仮想空間画像を端末画面に表示させる起動初期状態処理について説明する。なお、図6は、ユーザ端末起動時の仮想空間の初期表示処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。以下では、上記と同様に、図1および図2に示すユーザ端末110のユーザをメッセージの送信者とし、他のユーザ端末(ユーザ端末120、および図示しない他のユーザ端末)のユーザをメッセージの受信者として説明する。
図6に示すように、ユーザ端末110のアプリケーションが起動されると(ステップS200)、ユーザ端末110の登録情報通知部111は、当該アプリケーションの起動が最初の起動であるか否かを判定する(ステップS202)。最初の起動である場合には、登録情報通知部111は、まず、ユーザ端末110の利用者を特定するためのユーザIDをアプリケーションサーバ300に登録する(ステップS204)。
次いで、ユーザ端末110の出力部117の端末画面400に仮想空間を表示させるために必要なモデル情報をアプリケーションサーバ300から取得する(ステップS206)。モデル情報は、例えば、ユーザホーム空間やユーザアバター等の画像など、仮想空間のUIを構成する部品を含む情報であり、アプリケーションサーバ300のモデル記憶部370に記憶されている。ユーザ端末110からの取得要求に応じて、モデル提供部360は、モデル記憶部370からモデル情報を取得して、ユーザ端末110へ提供する。
さらに、ユーザ端末110の登録情報通知部111は、自身のプロファイルをアプリケーションサーバ300へ通知する(ステップS208)。プロファイルには、例えば、端末情報やIPアドレス、メールアドレス等の情報が含まれている。プロファイルの通知を受けたアプリケーションサーバ300の端末管理部320は、プロファイルをプロファイル記憶部330に記録する。なお、ステップS202にて、最初の起動でないと判定された場合には、ステップS216の処理へ進む。
その後、ユーザ端末110は、自身のユーザホームに他のユーザが参加しているか否かをアプリケーションサーバ300に問い合わせる(ステップS210)。すなわち、自身のユーザホーム空間に自身のユーザアバター以外に表示させるユーザアバターの有無を確認する。アプリケーションサーバ300の端末管理部320は、プロファイル記憶部330を参照して、自身のユーザホームに他のユーザが参加しているか否かを確認し、確認結果をユーザ端末110へ送信する。ユーザ端末110は、自身のユーザホームに他のユーザが参加していることが確認されたときには、参加しているユーザのプロファイルおよびモデル情報をアプリケーションサーバから取得する(ステップS212)。自身のユーザホームに他のユーザが参加していないことが確認されたときには、ステップS216の処理に進む。
ユーザ端末110の表示処理部116は、ステップS212にて取得した他のユーザのモデル情報に基づいて、出力部117の端末画面400に他のユーザに設定されたユーザアバターを表示させる(ステップS214)。そして、表示処理部116は、自身のユーザアバターおよびユーザホーム空間を端末画面400に表示させる(ステップS216)。
このように、起動初期状態処理が完了すると、例えば、図6の右側に示す端末画面イメージのように、ユーザ端末110のユーザのユーザアバターUA1と、ユーザのユーザホームに参加しているユーザのユーザアバターU2、U3が表示されるようになる。
[他のユーザのユーザホーム空間への移動]
次に、図7に基づいて、仮想空間でユーザアバターが他のユーザのユーザホーム空間へ移動したときの仮想空間表示処理について説明する。図7は、仮想空間でユーザアバターが移動したときの仮想空間表示処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。
図7に示すように、ユーザ端末110のアプリケーションが起動されると(ステップS200)、図6の起動初期状態処理が行われ、ユーザアバターおよびユーザホーム空間が端末画面400に表示される(ステップS216)。ステップS200およびS216の処理は、図6の同一符号の処理にそれぞれ対応する。
次いで、ユーザ端末110のユーザアバターUA1が他のユーザのユーザホーム空間への移動を希望しているか否かを判定する(ステップS218)。ステップS218の判定処理は、例えば入力部112から入力されるユーザアバターUA1の操作情報に基づいて行うことができる。他のユーザのユーザホーム空間へ移動する操作が行われたとき、ユーザ端末110は、アプリケーションサーバ300に対して、他のユーザ端末の起動状態の確認依頼を通知する(ステップS220)。アプリケーションサーバ300の起動状態確認部340は、確認依頼に基づいて、ユーザアバターUA1が移動しようとしているユーザの利用するユーザ端末が起動しているか否かを確認する(ステップS222)。
起動状態確認部340は、プロファイル記憶部340を参照して、確認対象のユーザ端末が起動しているか否かを判定する。プロファイルはユーザ端末が起動しているときにプロファイル記憶部330に記録されるものであるから、起動状態確認部340は、プロファイル記憶部330に確認対象のユーザ端末のプロファイルが存在するか否かによってユーザ端末の起動状態を確認することができる。ステップS222にて、確認対象のユーザ端末が起動していると判定されたとき、起動状態確認部340は、当該確認対象のユーザ端末のプロファイルをユーザ端末110へ送信する(ステップS224)。一方、確認対象のユーザ端末は起動していないと判定されたときには、起動状態確認部340は、アプリケーションサーバ300のプロファイルをユーザ端末110へ送信する(ステップS226)。
アプリケーションサーバ300から起動状態の確認依頼に対する応答情報を受信したユーザ端末110は、応答情報に基づいて、他のユーザ端末は起動中であるか否かを判定する(ステップS228)。他のユーザ端末が起動中であるとき、すなわち、アプリケーションサーバ300から応答情報として他のユーザ端末120のプロファイルが送信されてきたとき、他のユーザ端末120に対して当該ユーザ端末120のモデル情報の取得を要求する。そして、他のユーザ端末120から取得したモデル情報に基づいて、表示制御部116は、出力部117の端末画面400に他のユーザのユーザホーム空間を表示する(ステップS234)。そして、他のユーザ端末120が起動しているので、他のユーザアバターも端末画面に表示される。
一方、他のユーザ端末120が起動していないとき、すなわち、アプリケーションサーバ300から応答情報としてアプリケーションサーバ300のプロファイルが送信されてきたとき、アプリケーションサーバ300に対して他のユーザ端末120のモデル情報の取得を要求する(ステップS232)。そして、アプリケーションサーバ300から取得したモデル情報に基づいて、表示制御部116は、出力部117の端末画面400に他のユーザのユーザホーム空間を表示する(ステップS234)。
このように、仮想空間表示処理が完了すると、例えば、図7の右側に示す端末画面イメージのような画像が端末画面400に表示される。例えば、他のユーザ端末120が起動している場合としてみると、他のユーザのユーザホーム空間(例えば、ユーザアバターUA3の家)に、かかる他のユーザのユーザアバターUA3および自身のユーザアバターUA1が表示される。また、例えば、他のユーザ端末120が起動していない場合としてみると、他のユーザのユーザホーム空間(例えば、ユーザアバターUA2の家)に、自身のユーザアバターUA1および表示されているユーザホーム空間に参加している他のユーザUA3が表示される。
[仮想空間におけるコミュニケーション(チャット)]
次に、図8に基づいて、チャットによる仮想空間におけるコミュニケーション処理について説明する。図8は、仮想空間においてユーザ間でチャットが行われるときの処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。
チャットは、一対一、あるいは複数人での会話を可能にするコミュニケーション手段である。例えば、図8の右側に示す端末画面イメージのように、仮想空間に、3ユーザのユーザアバターUA1、UA2、UA3が存在するとする。ユーザアバターUA1、UA2、UA3が仮想空間内に存在する空間は、あるユーザのユーザホーム空間であってもよく、それ以外の共有空間であってもよい。ユーザが入力部112より他のユーザに対する発言を入力すると、例えば図8に示すように吹き出し410が表示され、吹き出し410の内部に発言内容が表示されるようにすることができる。
このような、仮想空間でのチャットによるコミュニケーションは、図8に示すフローチャートによって実行可能となる。すなわち、まず、ユーザ端末110は、当該ユーザ端末110の利用者であるユーザのユーザアバターが存在する空間に存在する他のユーザアバターの情報を取得する(ステップS300)。図6および図7に沿って説明したように、起動されているユーザ端末のユーザアバターの情報はそのユーザ端末から取得し、起動されていないユーザ端末のユーザアバターの情報はアプリケーションサーバ300より取得することができる。ユーザ端末110は、取得した情報により、端末画面400に表示する仮想空間の画像を作成し表示する。
次いで、ユーザ端末110のユーザが入力部112より他のユーザに対する発言を入力する(ステップS301)。発言は、図3および図4を用いて説明したように、メッセージングシステムを用いて送信する操作によって行うことができる。このとき、ユーザにより設定された発言(メッセージ)の送信先に対して発言内容が送信される。
ユーザ端末110から発言が送信されると、ユーザ端末110は、入力された発言が全体に対する発言か否かを判定する(ステップS302)。かかる判定は、発言の送信先として設定されたユーザが一人であるか複数であるかによって判定することができる。送信先が一人であるときには、全体に対する発言ではないと判定し、ユーザ端末110は、当該送信先のユーザ端末(例えば、ユーザ端末120)に対してのみ、かかる発言内容を送信する(ステップS303)。
一方、ステップS302にて、複数の送信先が設定されている場合には、全体に対する発言と考えられる。この場合、ユーザ端末110はさらに、他のユーザのユーザアバターが仮想空間内に複数存在するか否かを確認する(ステップS304)。ステップS304にて、複数のユーザアバターが仮想空間内に存在すると確認されたときには、発言内容を他のユーザ端末へそれぞれ送信する(ステップS305)。発言を受信した他のユーザ端末110は、それぞれ自身の端末画面400に表示されている発言したユーザのユーザアバターに付随するように吹き出し410を表示して、吹き出し410内に発言内容を表示させる。
なお、ステップS304にて送信先が複数設定されているにも関わらず仮想空間内に存在するユーザアバターの数が1または0であるときには、メッセージの送信先と仮想空間のUIとの整合性が取れていないことになる。このような場合には、ユーザ端末110は発言を送信しないものとする。
このようにして、仮想空間においてチャットによるコミュニケーションを実現することができる。
[仮想空間におけるコミュニケーション(書置き)]
最後に、図9に基づいて、書置きによる仮想空間におけるコミュニケーションの処理について説明する。図9は、仮想空間において書置きを残すときの処理を示すフローチャートおよび端末画面表示例を示す説明図である。
上述したチャットによるコミュニケーションとは異なり、仮想空間にユーザアバターが存在していないユーザに対してメッセージを伝える手段として、書置きがある。仮想空間に不在のユーザに対して仮想空間内に書置きを残すことにより、その後ユーザが仮想空間に現れたときに書置きを確認することでメッセージを伝えることができる。書置きとしてメッセージを伝えることも、コミュニティシステム1のメッセージングシステムを利用することで実現することができる。
書置きとしてメッセージを伝える場合、まず、仮想空間において、メッセージを送信するユーザのユーザアバターが、メッセージを受信するユーザのユーザホーム空間に移動するという操作が必要となる(ステップS310)。書置きは、現実においても、メッセージの送信者自身が、受信者が認識しやすい位置等にメッセージを置くという行為によって行われる。仮想空間においても、メッセージを送信するユーザのユーザアバターが、メッセージを残す場所でメッセージを送信することで、メッセージを置くという行為を可能にする。本例では、メッセージを受信するユーザのユーザホーム空間(例えば、仮想空間でのユーザの家や部屋)に書置きをするため、メッセージを送信するユーザのユーザアバターは他のユーザのユーザホーム空間に移動する。
次いで、ユーザ端末110は、当該ユーザ端末110の利用者であるユーザのユーザアバターが存在する空間に存在する他のユーザアバターの情報を取得する(ステップS311)。図6および図7に沿って説明したように、起動されているユーザ端末のユーザアバターの情報はそのユーザ端末から取得し、起動されていないユーザ端末のユーザアバターの情報はアプリケーションサーバ300より取得することができる。ユーザ端末110は、取得した情報により、端末画面400に表示する仮想空間の画像を作成し表示する。ここで端末画面400に表示されている画像は、他のユーザのユーザホーム空間に自身のユーザアバターが存在している画像であり、このユーザホーム空間にさらに他のユーザが参加しているときには他のユーザのユーザアバターも表示される。
そして、ユーザ端末110は、ユーザから書置きを残す操作の入力があるまで待機する(ステップS312)。書置きを残さず、例えば他のユーザのユーザ空間や自身のユーザ空間に移動した場合には、図9に示す処理を終了する。一方、書置きを残す操作が入力されたときには、ユーザ端末110は、端末画面400に書置きとして残すメッセージを入力する入力画面420を表示する(ステップS313)。入力画面420は、例えば、図9の右側に示すように、メッセージを入力する入力領域421と、入力領域421への入力内容を消去する取消ボタン422と、入力内容を書置きとして置く処理を実行させるための実行ボタン(「置く」ボタン)423とを備える。
ユーザは、入力画面420の入力領域421に、例えばキーボード等の入力手段を用いてメッセージを入力する。そして、ユーザ端末110は、入力画面420の実行ボタン423が押下されたか否かを判定する(ステップS314)。実行ボタン423の押下は、例えば、端末画面400にタッチパネルが設けられているときには、タッチパネルへの接触あるいは押圧力を検出して判定することができる。また、端末画面400外の操作ボタン(図示せず。)やマウス等の入力手段による操作によっても判定することができる。
そして、実行ボタン423が押下されたと判定したときには、入力領域421に入力された入力内容を、コミュニティシステム1のメッセージングシステムを利用して、送信先のユーザに対して送信する(ステップS315)。そして、送信されたメッセージは、書置きとして、端末画面400内に表示される。一方、実行ボタン423が押下されなかったり取消ボタン422が押下されたりした場合には、入力領域421に入力された入力内容は送信されず、図9に示す処理を終了する。
このようにして、仮想空間において書置きによるコミュニケーションを実現することができる。そして、書置きとしてメッセージを残した場合には、上述した図3および図4の送信済みメッセージ操作処理に基づき、書置きの作成者が仮想空間内に置いた書置きを取り戻したり削除したりすることもできる。すなわち、書置きは送信済みメッセージに対応する。
かかる場合にも、図9の処理と同じ考えに基づき、仮想空間に置かれた書置きに対して操作処理を実行する場合には、その書置きが置かれた空間(メッセージを受信するユーザのユーザホーム空間)に自身のユーザアバターを移動させる。そして、例えば、ユーザホーム空間の書置きを取り戻す処理を実行したい場合、ユーザ端末110からアプリケーションサーバ300に対して、このユーザホーム空間のユーザが利用するユーザ端末(例えば、ユーザ端末120)の起動状態を確認する。アプリケーションサーバ300は、プロファイル記憶部330を参照して他のユーザ端末の起動状態を確認し、操作処理の実行依頼先を決定する。そして、実行依頼先の装置のプロファイルを応答情報としてユーザ端末110に送信する。
ユーザ端末110は、応答情報に基づいて、実行依頼先へ操作処理の実行を依頼する。実行依頼先は、メッセージを受信するユーザのユーザ端末が起動していればそのユーザ端末、起動していない場合にはアプリケーションサーバ300となる。実行依頼を受けた装置は、操作処理の依頼の是非を判定し、依頼内容が適切であればメッセージを取り戻す処理を実行する。これにより、メッセージを受信するユーザのユーザホーム空間に置かれた書置きが取り戻され、そのユーザホーム空間から書置きが消去される。一方、操作処理の依頼内容が不適切である場合には、操作処理は実行されず、メッセージを受信するユーザのユーザホーム空間にはその書置きは置かれた状態のままとなる。
以上、本実施形態に係るコミュニティシステム1の構成とこれを用いたコミュニティシステム提供方法について説明した。本実施形態に係るコミュニティシステム1は、ユーザ端末間でやり取りされるメッセージを配送するメッセージングシステムと、メッセージの操作を制御するアプリケーションサーバ300とを備える。アプリケーションサーバ300は、ユーザ端末110、120からメッセージングシステムにより配信された送信済みメッセージの操作を可能とするため、ユーザ端末110、120に対して送信済みメッセージの操作処理を実行可能な装置を特定し、通知する。ユーザ端末110、120は、アプリケーションサーバ300から通知された操作処理実行依頼先へ実行依頼を通知すると、実行依頼を受けた装置は、依頼の適正を確認後、送信済みメッセージを取り戻したり削除したりする。
そして、コミュニティシステム1では、上記メッセージのやり取りを仮想空間のUIに変換して提供することもできる。これにより、メッセージングシステムを用いて送信されるメッセージを、チャットや書置きといったUIにより扱うことができ、より直感的に自身が送信したメッセージを操作することが可能となる。
また、既存のメッセージングシステムにメッセージの操作を制御するアプリケーションサーバ300を設けるというコミュニティシステム1の構成により、アプリケーションサーバ300を小規模化することができるという利点もある。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、仮想空間においてメッセージを書置きとして残すというUIの提供方法について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、メッセージの種類(例えば、メッセージの受信者の属性や、メッセージの重要性等)に応じて、封書にてメッセージを仮想空間内に置いたり、掲示板に掲示したりするUIを提供してもよい。
1 コミュニティシステム
110、120 ユーザ端末
111、121 登録情報通知部
112 入力部
113 メッセージ作成処理部
114、122 通信部
115 送信済みメッセージ操作部
116、124 表示制御部
117、125 出力部
123 受信メッセージ処理部
126 受信メッセージ蓄積部
127、350 操作実行部
210、220 メッセージ配送サーバ
224 メッセージ蓄積部
228、310 インタフェース部
300 アプリケーションサーバ
320 端末管理部
330 プロファイル記憶部
340 起動状態確認部
360 モデル提供部
370 モデル記憶部
400 端末画面

Claims (11)

  1. 各ユーザが利用する複数のユーザ端末と、メッセージングシステムを利用して前記ユーザ端末間でやり取りされるメッセージの操作を制御する制御サーバとからなり、
    前記ユーザ端末は、
    起動時に前記制御サーバに対して登録情報を通知する登録情報通知部と、
    他の前記ユーザ端末に対するメッセージを送信するメッセージ送信部と、
    前記制御サーバに対して前記メッセージの送信先である前記他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼を通知し、前記確認依頼に対する応答情報に基づいて、前記他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼を操作処理実行先へ通知する送信済みメッセージ操作部と、
    を備え、
    前記制御サーバは、
    前記各ユーザ端末から通知された前記登録情報を記憶する登録情報記憶部と、
    前記ユーザ端末から通知された前記確認依頼に基づいて、前記他のユーザ端末の起動状態を確認して、前記他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定し、当該操作処理実行先を前記応答情報として前記ユーザ端末に通知する起動状態確認部と、
    を備える、コミュニティシステム。
  2. 前記ユーザ端末の送信済みメッセージ操作部は、
    メッセージの送信先である前記他のユーザ端末が起動しているとき、当該他のユーザ端末に対して前記操作処理実行依頼を通知し、
    メッセージの送信先である前記他のユーザ端末が起動していないとき、前記制御サーバに対して前記操作処理実行依頼を通知する、請求項1に記載のコミュニティシステム。
  3. 前記ユーザ端末は、メッセージを受信するメッセージ受信部を備え、
    前記ユーザ端末の送信済みメッセージ操作部から、前記他のユーザ端末への前記送信済みメッセージを取り戻す取り戻し処理の実行依頼が前記操作処理実行先へ通知されたとき、
    前記他のユーザ端末が前記操作処理実行先である場合には、前記他のユーザ端末の操作実行部は、受信済みの前記メッセージを受信メッセージ蓄積部から取得して前記ユーザ端末へ送信するとともに、前記受信メッセージ蓄積部から削除し、
    前記制御サーバが前記操作処理実行先である場合には、前記制御サーバの操作実行部は、前記送信済みメッセージを前記メッセージングシステムのメッセージ蓄積部から取得して前記ユーザ端末へ送信するとともに、前記メッセージ蓄積部から削除する、請求項2に記載のコミュニティシステム。
  4. 前記ユーザ端末の送信済みメッセージ操作部から、前記他のユーザ端末への前記送信済みメッセージを削除する削除処理の実行依頼が前記操作処理実行先へ通知されたとき、
    前記他のユーザ端末が前記操作処理実行先である場合には、前記他のユーザ端末の操作実行部は、受信済みの前記メッセージを受信メッセージ蓄積部から削除し、
    前記制御サーバが前記操作処理実行先である場合には、前記制御サーバの操作実行部は、前記送信済みメッセージを前記メッセージングシステムのメッセージ蓄積部から削除する、請求項2に記載のコミュニティシステム。
  5. 前記ユーザ端末間でやり取りされるメッセージには、当該メッセージを送信した前記ユーザ端末の登録情報が付加されており、
    前記他のユーザ端末の操作実行部または前記制御サーバの操作実行部は、操作処理の実行前に、前記操作処理の実行依頼元の登録情報と、操作対象である前記メッセージに付加された登録情報とを比較して、操作処理の実行依頼が適切であるか否かを判定する、請求項3または4に記載のコミュニティシステム。
  6. 各ユーザに対してそれぞれユーザホーム空間が設定された仮想空間上において、前記各ユーザに対してそれぞれ設定されたユーザアバターによって前記メッセージのやり取りが行われ、
    前記制御サーバは、
    前記各ユーザのユーザホーム空間およびユーザアバターをモデル情報として記憶するモデル記憶部と、
    前記ユーザ端末からの通知内容に応じて、前記ユーザホーム空間または前記ユーザアバターのうち少なくともいずれかを含む前記モデル情報を提供するモデル提供部と、
    を備え、
    前記ユーザ端末は、前記制御サーバから提供された前記モデル情報に基づいて、表示手段に表示させる仮想空間情報を生成する表示制御部を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコミュニティシステム。
  7. 前記ユーザ端末から前記他のユーザ端末に対する前記メッセージの送信は、前記他のユーザ端末のユーザに対して設定された前記ユーザホーム空間においてのみ操作可能である、請求項6に記載のコミュニティシステム。
  8. 前記ユーザ端末から前記他のユーザ端末に対して送信された前記送信済みメッセージは、前記送信済みメッセージを送信した前記ユーザホーム空間において操作可能である、請求項6または7に記載のコミュニティシステム。
  9. 前記他のユーザ端末に送信されたメッセージは、前記他のユーザ端末のユーザに対して設定された前記ユーザホーム空間に、書置きを示すオブジェクトとして表示される、請求項6〜8のいずれか1項に記載のコミュニティシステム。
  10. 各ユーザが利用する複数のユーザ端末から通知された登録情報を記憶する登録情報記憶部と、
    メッセージングシステムを利用して前記ユーザ端末から送信されたメッセージの送信先である前記他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼に基づいて、前記他のユーザ端末の起動状態を確認して、前記他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定し、当該操作処理実行先を前記応答情報として前記ユーザ端末に通知する起動状態確認部と、
    メッセージの送信先である前記他のユーザ端末が起動していないとき、前記ユーザ端末から通知された前記他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼に基づいて、前記送信済みメッセージの操作処理を実行する操作実行部と、
    を備える、コミュニティシステム制御サーバ。
  11. ユーザが利用するユーザ端末の起動時に、メッセージングシステムを利用して前記ユーザ端末間でやり取りされるメッセージの操作を制御する制御サーバに対して登録情報を通知するステップと、
    前記ユーザ端末から送信されたメッセージの送信先である前記他のユーザ端末の起動状態を確認する確認依頼に基づいて、前記他のユーザ端末の起動状態を確認するステップと、
    前記起動状態の確認結果に基づいて、前記他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行先を決定するステップと、
    決定された前記操作処理実行先を前記応答情報として前記ユーザ端末に通知するステップと、
    メッセージの送信先である前記他のユーザ端末が起動していないとき、前記ユーザ端末から通知された前記他のユーザ端末への送信済みメッセージに対する操作処理実行依頼に基づいて、前記送信済みメッセージの操作処理を実行するステップと、
    を含む、コミュニティシステム提供方法。
JP2010025577A 2010-02-08 2010-02-08 コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法 Withdrawn JP2011164844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010025577A JP2011164844A (ja) 2010-02-08 2010-02-08 コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010025577A JP2011164844A (ja) 2010-02-08 2010-02-08 コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011164844A true JP2011164844A (ja) 2011-08-25

Family

ID=44595465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010025577A Withdrawn JP2011164844A (ja) 2010-02-08 2010-02-08 コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011164844A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017058759A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 株式会社ハイスピードボーイズ メッセージ送受信システム及びメッセージ送受信方法
WO2020035889A1 (en) * 2018-08-11 2020-02-20 Abdelfattah Mohamed Ali BAHARIA Mohamed System and method for deleting or editing sent messages from your recipients chat history

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017058759A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 株式会社ハイスピードボーイズ メッセージ送受信システム及びメッセージ送受信方法
WO2020035889A1 (en) * 2018-08-11 2020-02-20 Abdelfattah Mohamed Ali BAHARIA Mohamed System and method for deleting or editing sent messages from your recipients chat history
JP2021508099A (ja) * 2018-08-11 2021-02-25 モハメド・アブデルファッタ・モハメド・アリ・バハリア チャット履歴から送信済みメッセージを削除または編集するためのシステムおよび方法
US11647109B2 (en) 2018-08-11 2023-05-09 Mohamed Abdelfattah Mohamed Ali Baharia System and method for deleting or editing sent messages from your recipients chat history

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101201189B1 (ko) 전자 메일 메세지들을 대화로 구성하는 방법
JP5631947B2 (ja) 管理装置、メッセージ管理方法およびプログラム
KR101874339B1 (ko) 휴대용 단말의 메시지 관리를 위한 인터페이스 방법, 기계로 읽을 수 있는 저장 매체 및 휴대용 단말
US20170168700A1 (en) Multi-Modal Participant Lists
JP4632960B2 (ja) インスタントメッセージング遠隔制御サービスを実現するためのシステムおよび方法
CN104205733A (zh) 回退消息传递
JP2007140696A (ja) コミュニケーションシステム、機器およびプログラム
WO2008151529A1 (fr) Procédé et système pour transmettre un message de communication instantané personnalisé
WO2008131671A1 (fr) Système d'affichage utilisateur associé, procédé, et extrémité client d'une communication instantanée
JP2009516465A (ja) 遠隔地コンピュータを用いたモバイル機器用インターネットメールクライアントシステムおよびその制御方法
US20120258742A1 (en) Techniques for Unified Messaging
US20160173438A1 (en) Integrating communication modes in persistent conversations
CN102546462A (zh) 即时通信中推荐联系人的方法、客户端及系统
AU2007281084A1 (en) Data message management system
JP5995621B2 (ja) 端末装置、システム、端末装置の制御方法およびプログラム
JP2011164844A (ja) コミュニティシステム、コミュニティシステム制御サーバおよびコミュニティシステム提供方法
CN102638420A (zh) 即时通信中设置主题公示板的方法、客户端及系统
US10326718B2 (en) Apparatus and method for quickly sending messages
JP2005050113A (ja) インスタントメッセージ利用システム,送信クライアント,中継サーバ,受信クライアント,インスタントメッセージ利用方法およびそのプログラム。
CN100566303C (zh) 基于即时通讯实现提醒通知的方法及系统
JP5903011B2 (ja) 端末装置、端末装置の制御方法およびプログラム
JP5585968B2 (ja) インスタントメッセージの送受信を行うための方法、システム、サーバ装置、端末装置およびプログラム
JP2009070395A (ja) コミュニケーションシステム、機器およびプログラム
JP2011512748A (ja) 通信ネットワーク・ノードにおいてサービスを可能にする方法
JP2014041562A (ja) 送受信装置、情報送受信システム、送受信装置の制御方法、管理装置、管理装置の制御方法、送受信装置のプログラム、及び、管理装置のプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130507