JP2011164522A - 電気泳動ディスプレー - Google Patents

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Abstract

【課題】画面全体を点滅させることなく、全画素を同じ消去パターンで、より確実に残像無く消去する技術を提供する。
【解決手段】次の画像表示に応じた階調データを各画素に書き込む画像書込部と、前記画像書込部による書き込み前に各画素を初期化するリセット処理部とを備える。前記リセット処理部は、予め設定した順番で選択された画素に順次第1の階調の階調データを書き込むことで現在の表示画像に応じた各画素の階調を順次第1の階調に初期設定する第1階調書込手段と、前記第1の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、当該第1の階調の階調データの書き込みから第1の期間後に第1の階調とは異なる第2の階調の階調データを書き込む第2階調書込手段と、を備える。更に、前記第2の階調の階調データを書き込んだ画素に対し第2の階調の階調データの書き込みから第2の期間後に第3の階調の階調データを書き込む。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、電気泳動素子中の電気泳動粒子の移動を制御することで画像表示を切り換える電気泳動ディスプレーに関する。
電気泳動ディスプレーとしては、例えば特許文献1〜3に記載の装置がある。これら特許文献1〜3に記載の電気泳動ディスプレーでは、画像切換の際に、一旦現在の画像表示を消去する初期化処理(リセット処理)を行う。そして、その後に、次の画像表示データの書き込みを行う。
前記リセット処理として、全画素に対し白の階調データを単純に書き込んで消去することが考えられる。しかし、一般的な電気泳動ディスプレーでは、一度白の階調データを書き込むだけではきれいに消去できず、消去前の画像の残像が残ってしまうおそれがある。
これに対し、特許文献1では、表示画面全体を、全黒と全白とを交互に複数回表示させて消去する(段落番号0028〜0038参照)。これによって、残像を軽減することが可能となる。
また、特許文献2には、1走査線選択期間中に消去と画像データの書き込みとを同時期に行う方法が開示されている。この特許文献2は、書き換え時において、単一色の画像が一時的に表示されることを防止することで、ユーザーにストレスを与えないことを目的とする。
また、特許文献3には、走査線駆動回路、データ線駆動回路、及び画素回路をそれぞれ2組ずつ持ち、消去と書き込みを並行して行う方法が開示されている。
特開2007−206266号公報 特開2008−209482号公報 特開2008−216862号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、画像書き換えのたびに、表示部の画面全体が黒白に点滅してしまう。
特許文献2に記載の技術では、書き換え時に画面全体が点滅することは無い。しかし、特許文献2の技術では、1回白を書き込むだけの消去であるので、前の画像表示の残像が残ってしまうおそれがある。また、消去には例えば数10msは必要なため、仮に10msで消去できたとしても、走査線が1000本あるようなディスプレーでは1画面を書き換えるのに10秒もかかってしまう。このため、ユーザーにストレスを与えるおそれがある。
また、特許文献3に記載の技術では、少なくとも画素回路を二組備えることとなる。このため、回路を構成する素子数が増えることから、歩留まりが低下するおそれがある。また、特許文献3に記載の技術は、片側の回路を消去専用、もう一方の回路をデータ専用としている。このため、黒と白を交互に書き込むような複雑な消去パターンを使う場合は、全画面を一度走査して黒にした後、再度全画面走査して白にする必要がある。このことは、消去に時間がかかる上、画面全体を点滅させることに繋がる。また、特許文献3には、点滅無く、残像も無いように消去するために、画素毎に異なる消去パターンを入れることが記載されている。しかし、消去前の画素の状態を画素毎に回路が把握して処理する必要があり、煩雑となるおそれがある。
本発明は、前記のような点に着目してなされたもので、画面全体を所定の階調で点滅させることなく、所定の領域を同じ消去パターンで、残像を低減できる技術を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る1の態様は、
電気泳動素子を備えた画素を複数配置して表示部を構成し、前記表示部は第1の画像の表示と前記第1の画像の表示の後に、第2の画像を表示し、前記複数の画素のうち選択された画素に階調データの書き込みを行う電気泳動ディスプレーであって、
画像切換を検出すると、前記第2の画像に応じた第2階調データを選択された画素に書き込む画像書込部と、前記画像書込部による書き込み前に、前記複数の画素の各々に初期化用の第1の階調に対応した第1階調データを書き込むリセット処理部と、を備え、
前記リセット処理部は、
前記複数の画素のうち、前記初期化用の前記第1階調データを書き込む画素を予め設定した順番で選択し、前記選択された画素に順次、前記第1階調データを書き込むことで、前記第1の画像に応じて、前記複数の画素の各々の階調を順次前記第1階調データに対応した第1の階調に初期設定する第1階調書込手段と、
前記第1の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、前記第1階調データの書き込みから第1の期間後に、前記第1の階調とは異なる第2の階調の階調データを書き込む第2階調書込手段と、を備え、
更に、前記第2の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、前記第2の階調の階調データの書き込みから第2の期間後に、第3の階調の階調データを書き込むことを特徴とする。
前記第1の期間及び第2の期間は、対応する階調を全画素に書き込むのに必要な時間よりも短い期間である。
本実施態様によれば、第1の画像の画像表示を直接、予め設定した順番で第1の階調によって消去し、続けて第2の階調で上書きする。これによって、画面全体を一旦同一の階調で消去することが無い。また例えば、第1の期間で特定される幅の第1の階調の帯、第2の期間で特定される幅の第2の階調の帯で、画面を走査して、第1の画像を直接リセットする。
これによって、リセットのための時間を抑えつつ、しかも画面全体を所定の階調で点滅させることなく、全画素を同じ消去パターンで、より残像を低減することができる。
次に、本発明に係る他の態様は、
前記第3の階調の階調データは、前記第2の画像に応じた階調データであり、
前記画像書込部が、前記第3の階調の階調データを書き込むことを特徴とする。
本実施態様によれば、第2の階調での上書きに続いて、順次、次の画像表示に応じた階調データの書き込みが行われる。この結果、画像切換時における、次の画像書き込みを早くすることが可能となる。
次に、本発明に係る他の態様は、
前記第3の階調の階調データは、第1の階調の階調データであり、
前記リセット処理部が、前記第3の階調の階調データを書き込むことを特徴とする。
本実施態様によれば、リセット処理のために各画素に対し3回以上の書き込みが行われる。この結果、より残像の低減が可能となる。
次に、本発明に係る他の態様は、
前記第1の期間は、第1の階調に対応した電気泳動粒子の移動度に基づき設定し、前記第1の期間とは異なる第2の期間は、前記第2の階調に対応した電気泳動粒子の移動度に基づき設定することを特徴とする。
本実施態様によれば、より確実にリセットのための第1及び第2の階調書き込みを行うことが出来る。通常、第1の階調に対応した電気泳動粒子の移動度と、第2の階調に対応した電気泳動粒子の移動度とは異なるため、第1の期間と第2の期間とは異なる期間となる。
次に、本発明に係る他の態様は、
前記第1の画像の画像表示における各画素の階調に基づき、前記第1の画像表示で一番多く占有する階調を前記第1の階調とすることを特徴とする。
第1の画像の画像表示で一番多い階調を第1の階調として、第1の画像を順番に消去する。この結果、消去の際に階調が変化する画素数を抑える結果、よりリセットの際における、ユーザーに与えるちらつきを低減することが可能となる。
次に、本発明に係る他の態様は、
前記複数の各画素に対し、前記第1の階調の階調データを書き込む画素を選択する第1走査線と、前記第2の階調の階調データを書き込む画素を選択する第2走査線と、を個別に有し、
前記第1階調書込手段は、前記第1走査線によって書き込む画素を選択し、
前記第2階調書込手段は、前記第2走査線によって書き込む画素を選択することを特徴とする。
本実施態様によれば、第1の階調を書き込んでいる画素とは異なる画素に対し、同時期に第2の階調を書き込むことが可能となる。このことは、リセット処理の時間を短縮することに繋がる。
次に、本発明に係る他の態様は、
階調データを書き込む画素を選択する走査線を備え、
前記各走査線に対して、前記第1の階調の階調データを書き込む選択信号を供給した後に、前記第1の期間後に前記第2の階調の階調データを書き込む選択信号を供給し、更に関第2の期間後に前記第3の階調の階調データを書き込む選択信号を供給することを特徴とする。
本実施態様によれば、走査線を増加することなく、第1の階調と第2の階調によるリセット処理が可能となる。
本発明に基づく第1実施形態に係る電気泳動ディスプレーの構成を説明するための図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る電気泳動ディスプレーの構成を説明するための図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る画像信号処理部の構成を説明する図である。 本発明に基づく電気泳動ディスプレーの適用例を示す図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るタイミングチャート例である。 本発明に基づく第1実施形態に係る表示上の動作例を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る電気泳動ディスプレーの構成を説明するための図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る走査線駆動回路の構成を説明するための図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るタイミングチャート例である。 本発明に基づく第2実施形態に係る表示上の動作例を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る走査線駆動回路の構成を説明するための図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るタイミングチャート例である。
次に、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、以下の説明では、表示する第1の階調を黒色とし、第2の階調を白色とする。そして、電気泳動表示部に白色と黒色を使用して画像を表示する場合を例に挙げて説明する。ただし、表示させる第1の階調及び第2の階調は、白色及び黒色の組である必要はなく、別の色であっても構わない。すなわち、本発明は、カラー画像表示であっても適用可能であり、例えば、第1の階調を赤色とし、第2の階調を黒色としても良い。
「第1実施形態」
(構成)
図1は、本実施形態における電気泳動表示装置EPDの構成を示す概念図である。
本実施形態の電気泳動表示装置EPDは、電気泳動表示部1、及びディスプレーコントローラ100を備える。ディスプレーコントローラ100は、電気泳動表示部1の表示を制御する。すなわち、ディスプレーコントローラ100は、電気泳動表示部用の駆動制御装置を構成する。
前記電気泳動表示部1は、電気泳動表示パネル10、走査線駆動回路20A、20B、20C、及びデータ線駆動回路30A、30B、30Cを備える。
前記電気泳動表示パネル10は、複数の画素11nm、走査線YLn、YR1−n、YR2−n、データ線XLm、XR1−m、XR2−m及び共通電極配線を備える。この実施形態では、n行×m列分の画素を有するパネルで例示している。そして、画素11nmは、n行m列の画素を示す。走査線YLn、YR1−n、YR2−nは、それぞれn行目の走査線を示す。データ線XLm、XR1−m、XR2−mは、m列目のデータ線を示す。
すなわち、電気泳動表示パネル10には、n行×m列分の複数の画素11nmがマトリックス状に配置されている。また、複数の走査線YLn、YR1−n、YR2−nが、図1中縦方向(Y方向)に沿って配列されている。この走査線YLn、YR1−n、YR2−nは、各行に位置する画素11nm毎に3本ずつ配置されている。その走査線YLn、YR1−n、YR2−nと交差する方向(X方向)に並んで複数のデータ線XLm、XR1−m、XR2−mが配列する。データ線XLm、XR1−m、XR2−mは、各列に位置する画素11nm毎に3本ずつ配置する。すなわち、本実施形態では、各画素11nmに対し、3本の走査線YLn、YR1−n、YR2−nと3本のデータ線XLm、XR1−m、XR2−mとが接続されていることとなる。なお、図1では、走査線YLn、YR1−n、YR2−nとデータ線XLm、XR1−m、XR2−mとが直交する場合を例示しているが、走査線YLn、YR1−n、YR2−nとデータ線XLm、XR1−m、XR2−mとは直交している必要はない。また、走査線YLn、YR1−n、YR2−nと同方向に複数本の共通電極配線14を配置する。
上述のように、各画素11nmに対し、3本の走査線YLn、YR1−n、YR2−n及び3本のデータ線XLm、XR1−m、XR2−mが接続されている。3本の走査線YLn、YR1−n、YR2−nを、区別する場合には、第1走査線YLn、第2走査線YR1−n、及び第3走査線YR2−nと呼ぶ。同様に、3本のデータ線XLm、XR1−m、XR2−mを区別する場合には、第1データ線XLm、第2データ線XR1−m、及び第3データ線XR2−mと呼ぶ。
第1走査線YLn及び第1データ線XLmは、リセット処理の際に、第1の階調である黒色の階調データを画素11nmに書き込む際に使用する。また、第2走査線YR1−n及び第2データ線XR1−mは、リセット処理の際に、第2の階調である白色の階調データを画素11nmに書き込む際に使用する。また、第3走査線YR2−n及び第3データ線XR2−mは、画像データを書き込む際に使用する。
走査線駆動回路は、前述の第1走査線駆動回路20A、第2走査線駆動回路20B、及び第3走査線駆動回路20Cからなる。
第1走査線駆動回路20Aは、ディスプレーコントローラ100からの制御信号に応じた電圧信号を第1走査線YLnに供給する。第2走査線駆動回路20Bは、ディスプレーコントローラ100からの制御信号に応じた電圧信号を第2走査線YR1−nに供給する。第3走査線駆動回路20Cは、ディスプレーコントローラ100からの制御信号に応じた電圧信号を第3走査線YR2−nに供給する。前記第1走査線駆動回路20Aは、シフトレジスタ回路20A1、レベルシフタ20A2、及び出力バッファ20A3を備える。同様に、第2走査線駆動回路20Bは、シフトレジスタ回路20B1、レベルシフタ20B2、及び出力バッファ20B3を備え、第1走査線駆動回路20Cは、シフトレジスタ回路20C1、レベルシフタ20C2、及び出力バッファ20C3を備える。
そして、第1走査線駆動回路20Aには、シフトレジスタ回路20A1にクロックパルスが入力された状態で、スタートパルスが入力される。入力されたスタートパルスは、クロックパルスの立上り及び立ち下がりに同期して順にシフトしていく。これによって、縦に並ぶ第1走査線YL1から第1走査線YLnまで順に選択信号が出力される。同様にして、第2走査線駆動回路20Bでも、縦に並ぶ第2走査線YR1−1から第2走査線YR1−nまで順に選択信号が出力される。また、第3走査線駆動回路20Cでも、縦に並ぶ第3走査線YR2−1から第3走査線YR2−nまで順に選択信号が出力される。
ここで、レベルシフタ20A2、20B2、20C2は、選択信号の電位を変える回路である。また、出力バッファ20A3、20B3、20C3は、前記選択信号の電流増幅を行い、電流増幅された選択信号が対応する走査線YLn、YR1−n、YR2−nに供給される。
ここで、本実施形態では、縦に並ぶ第1〜3走査線YLn、YR1−n、YR2−nとも表示部における一番下側の表示位置に対応する第1行の画素群から第n行の画素群に向けて順番に選択するように予め設定しておく。すなわち、下側の行の画素群から上側の行の画素群に向けて順次選択される。
画素群とは、対応する行に位置する画素の集合を指す。つまり、同じ走査線に接続する画素毎に画素群が形成されている。
データ線駆動回路は、第1データ線駆動回路30A、第2データ線駆動回路30B、及び第3データ線駆動回路30Cからなる。第1データ線駆動回路30Aは、ディスプレーコントローラ100からの制御信号に応じた電圧信号(階調データ)を第1データ線XLmに供給する。第2データ線駆動回路30Bは、ディスプレーコントローラ100からの制御信号に応じた電圧信号(階調データ)を第2データ線XR1−mに供給する。また、共通の電圧を共通電極配線14に供給する。第3データ線駆動回路30Cは、ディスプレーコントローラ100からの制御信号に応じた電圧信号(階調データ)を第3データ線XR2−mに供給する。また、複数の画素に共通の電圧COMを共通電極配線14に供給する。
次に、前記各画素11nmの構成例について説明する。
本実施形態の画素11nmは、図2に示すように、電気泳動素子11A、その電気泳動素子11Aを挟んで対向配置する画素電極11B及び共通電極11Cと、画素回路とを備える。なお、共通電極11Cは可視光を透過する透明電極であって、当該共通電極11C側が画素電極11Bに対してディスプレーの表示面側となる。そして、各画素11nmは、前記画素電極11B及び共通電極11Cに印加される電圧による、画素電極11Bと共通電極11Cとの間の電位差によって、前記電気泳動素子11A内の電気泳動粒子が移動することで目的とする階調表示となる。
すなわち、図2に示す画素11nmは、電気泳動素子11A、3つのスイッチング素子(TFT)11Dnm、11Enm、11Fnm、画素電極11B、共通電極11C、及び保持容量11Gを備える。上述のように対向配置する画素電極11B及び共通電極11Cとの間に電気泳動素子11Aが配置されている。なお、共通電極11Cは、複数の画素11nmに共通する電極であるが、物理的には各画素11nm毎に分割されていても良い。
前記各スイッチング素子11Dnm、11Enm、11Fnmは、例えばN型のアモルファスシリコンTFTである。この場合には、第1のスイッチング素子11Dnmは、ゲート端子が第1走査線YLnに接続され、ソース端子が第1データ線XLmに接続される。さらに、第1のスイッチング素子11Dnmのドレイン端子が対応する画素11nmの画素電極11B及び保持容量11Gに接続される。同様に、第2のスイッチング素子11Enmは、ゲート端子を第2走査線YR1−nに接続され、ソース端子が第2データ線XR1−mに接続される。さらに、第2のスイッチング素子11Enmのドレイン端子が対応する画素11nmの画素電極11B及び保持容量11Gに接続される。また、第3のスイッチング素子11Fnmは、ゲート端子が第3走査線YR2−nに接続され、そのソース端子が第3データ線XR2−mに接続される。さらに、第3のスイッチング素子11Fnmのドレイン端子が対応する画素11nmの画素電極11B及び保持容量11Gに接続されている。
保持容量11Gは、スイッチング素子11Dnm、11Enm、11Fnmによって画素電極11Bに印加された電圧を保持する。
ここで、画素11nmは、画素電極11Bと共通電極11Cとの間に電気泳動素子11Aを介装して構成される。このため、画素11nmは、電極面積、電極間の距離、および電気泳動素子11Aの誘電率に応じた画素容量を形成する。
前記電気泳動素子11Aは、マイクロカプセルや隔壁型などの少なくとも表示面側が透明な収容容器と、収容容器内に封入された透明な液体からなる分散媒体と、分散媒体中に分散した2種類の電気泳動粒子と、から構成される。
ここで、収容容器をマイクロカプセルで構成する場合について説明する。マイクロカプセルは、例えば50μm程度の粒径を有すると共に、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴム等の光透過可能な高分子樹脂によって形成する。そして、一つの画素11nm内に、1又は複数のマイクロカプセルが配置されている。また、マイクロカプセルの周囲を埋めるように、当該マイクロカプセルを固定するバインダ(図示しない)を設ける。
前記分散媒体は、例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブ等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等の各種エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ぺンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロへキサン、メチルシクロへキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、30−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類等の単独又はこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを使用する。
また、収容容器内に収容される2種類の電気泳動粒子は、本実施形態では、黒粒子と白粒子とから構成する。黒粒子及び白粒子は、分散媒体中において、電位差による電気泳動により移動する性質を有する粒子(高分子あるいはコロイド)である。
黒粒子は、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば正に帯電させておく。白粒子は、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料からなる粒子(高分子あるいはコロイド)であり、例えば負に帯電させておく。
なお、電気泳動粒子は白粒子と黒粒子に限定されない。カラー画像用に、赤粒子と黒粒子などの組から構成されていても良い。また、収容容器に収容される分散媒体が所望の色を有していれば、収容される電気泳動粒子は1種類だけでも良い。
また、前記共通電極11Cは、前記共通電極配線14に接続されている。
また、前記ディスプレーコントローラ100は、図3に示すように、画像信号処理部110およびタイミングジェネレータ120を備える。
画像信号処理部110は、画像データを電気泳動表示部1に表示するための制御信号を生成し、生成した制御信号を各走査線駆動回路20A、20B、20C及び各データ線駆動回路30A、30B、30Cに供給する。また、タイミングジェネレータ120は、リセット処理の設定や画像データが画像信号処理部110から出力されるときに、各走査線駆動回路20A、20B、20Cや各データ線駆動回路30A、30B、30Cを制御するための各種期間信号を生成する。
ここで、本実施形態では、データ線XLm、XR1−m、XR2−m及び共通電極配線14に供給する電圧、つまり画素電極11B及び共通電極11Cに印加する電圧として、予め設定した2種類の電圧値を使用する。すなわち、その2種類の電圧値のいずれかをデータ線XLm、XR1−m、XR2−m及び共通電極配線14に供給することで、各画素11nmの階調表示を制御する。前記2種類の電圧値は、第1の電位Hiと第2の電位Loとし、第1の電位Hiの方が第2の電位Loより高電位とする。本実施形態では、黒色(第1の階調表示)の階調表示の場合に、第1の電位Hiを画素電極11Bに供給し、白色(第2の階調表示)の階調表示の場合に、第2の電位Loを画素電極11Bに供給する場合で例示する。もちろん、白色及び黒色に対応する電気泳動粒子の帯電に応じて、画素電極11Bに印加する電圧を設定すれば良い。上述のように共通電極には電圧COMが供給される。
前記画像信号処理部110は、画像データ読込部110A、画像変換部110B、リセット処理部110C、及び画像書込部110Dを備える。そして、新たな画像を書き込む際に、画像データ読込部110A、画像変換部110B、リセット処理部110C、及び画像書込部110Dの順番に処理が実行される。
ここで、図1に示すように、CPUは、画像選択手段から、画像選択や次項送りなどの画像書込み要求の信号を入力すると、補助記憶装置(HDDやフラッシュメモリなど)から対応する画像データを取得して、キャッシュメモリに保存する。また、画像書込要求の信号を画像データ読込部110Aに出力する。
画像データ読込部110Aは、画像書込要求の信号を検出すると、画像データをキャッシュメモリから取得する。
画像変換部110Bは、画像データ読込部110Aが取得した画像データを、画像データの形式に応じて適宜、表示用のサイズに変換した後に、白黒(階調)画像データに変換する。さらに、白黒(階調)画像データを白黒(2階調)画像データに変換する。これによって、書込要求あった表示画像である、新たな表示画像を表示する際における、各画素11nmの階調(第1の階調若しくは第2の階調)が決定する。
リセット処理部は、前記画像書込部による画像データの書き込み前に、少なくとも次に書き換える領域に位置する各画素11nmにリセット用の階調データを書き込む。前記リセット処理部は、第1階調書込手段110Caと第2階調書込手段110Cbとからなる。
第1階調書込手段110Caは、階調データを書き込む画素11nmを予め設定した順番で選択し、選択された画素11nmに順次、第1の階調の第1階調データを書き込む。これによって、各画素11nmの現在の表示画像(第1の画像)に応じた階調を順番に第1の階調でリセットする。すなわち、現在電気泳動表示パネル10に表示されている画像を第1行目から第n行目に向けて、つまり下側の行から上側の行に向けて第1の階調で順番に消去していく。
本実施形態では、上述のように第1走査線駆動回路20Aに制御信号を供給することで、表示部1における書き換え領域の中で一番下の行の画素群から順番に上側に向けて、第1階調データを書き込む画素11nmを順次選択する。また、第1走査線YLnの選択に併せて、第1データ線駆動回路30Aに制御信号を供給することで、対応する第1データ線XLmに、第1の階調に応じた電圧値(本実施形態では第1の電位Hi)を供給する。なお、リセット処理中は、全ての第1データ線XLmに対して第1の階調に応じた電圧値を供給しておいても良い。
第2階調書込手段110Cbは、前記第1階調書込手段110Caが第1の階調の階調データを書き込んだ画素11nmに対し、当該第1の階調の階調データの書き込みから第1の期間TM1後に、第1の階調とは異なる第2の階調の階調データを書き込む。
本実施形態の第2階調書込手段110Cbは、第1走査線駆動回路20に選択開始の指示をしてから、予め設定した時間が経過したことを検出すると、第2走査線駆動回路20Bに制御信号を供給する。これによって、第1走査線YLnの選択に対して第1の期間TM1の期間だけずれて、表示部1における書き換え領域の中で一番下の行の画素群から上側に向けて順番に、第2の階調データを書き込む画素11nmを順次選択する。また、第2走査線YR1−nの選択に併せて、第2データ駆動回路に制御信号を供給することで、対応する第2データ線XR1−mに、第2の階調に応じた電圧値(本実施形態では第2の電位Lo)を供給する。なお、リセット処理中は、全ての第2データ線XR1−mに対して第2の階調に応じた電圧値を供給しておいても良い。
このリセット処理部110Cでの駆動制御によるリセット動作は次のようになる。
すなわち、第1走査線駆動回路20Aは、第1走査線YLnに順次選択信号を供給する。これによって、順次、選択信号が供給された第1走査線YLnに接続した第1のスイッチング素子11Dnmがオン状態になる。このとき、第1走査線YLnの選択に同期して第1データ線駆動回路30Aから供給されるデータ信号(リセット信号=第1の電位Hi)が各画素電極11Bに書き込まれる。このとき、データ信号の電圧レベルで保持容量11Gも充電され、スイッチング素子の遮断後も画素11nm(画素電極11Bと共通電極11C)の電荷保持を図り、電気泳動粒子による第1の階調状態を継続させる。
また、第2走査線駆動回路20Bは、第1走査線駆動回路20Aで第1走査線YLnの選択開始の指示から第1の期間TM1後に、第2走査線YR1−nに順次選択信号を供給する。これによって、順次、選択信号が供給された第2走査線YR1−nに接続する第2のスイッチング素子11Enmがオン状態になる。このとき、第2走査線YR1−nの選択に同期して第2データ線駆動回路30Bから供給されるデータ信号(リセット信号=第2の電位Lo)が各画素電極11Bに書き込まれる。このとき、データ信号の電圧レベルで保持容量11Gも充電され、スイッチング素子の遮断後も画素11nm(画素電極11Bと共通電極11C)の電荷保持を図り、電気泳動粒子による第2の階調状態を継続させる。
また、画像書込部110Dでは、新たな画像表示のために、次の画像表示に応じた階調データを各画素11nmに書き込む。
本実施形態の画像書込部110Dは、前記第2階調書込手段110Cbが第2の階調の階調データを書き込んだ画素11nmに対し、当該第2の階調の階調データの書き込みから、第2の期間TM2後に、第3の階調の階調データとして、次に書き換える第2の画像表示に応じた階調データを書き込む。
本実施形態の画像書込部110Dは、前記第2走査線YR1−nの選択開始の指示から、予め設定した時間が経過したことを検出すると、第3走査線駆動回路20Cに制御信号を供給する。これによって、第2走査線YR1−nの選択に対して第2の期間TM2の期間だけずれて、表示部1における一番下の行に位置する画素群から上側に向けて順番に、画像データを書き込む画素11nmの行を順次選択する。また、第3走査線YR2−nの選択に併せて、第3データ線駆動回路30Cに制御信号を供給することで、対応する第3データ線XR2−mに、次の画像表示に対応した階調の電圧値を供給する。
この画像書込部での駆動制御による画像書込動作は次のようになる。
すなわち、第2走査線駆動回路20Bによる第2走査線YR1−nの選択開始から第2の期間TM2後に、第3走査線YR2−nに順次選択信号を供給する。これによって、順次、選択信号が供給された第3走査線YR2−nに接続する第2のスイッチング素子11Enmがオン状態になる。このとき、第3走査線YR2−nの選択に同期して第3データ線駆動回路30Cから供給されるデータ信号(画像データ)が各画素電極11Bに書き込まれる。このとき、データ信号の電圧レベルで保持容量11Gも充電され、スイッチング素子の遮断後も画素11nm(画素電極11Bと共通電極11C)の電荷保持を図り、電気泳動粒子による画像データの維持を図る。
「電子機器」
前記構成の電気泳動ディスプレーは、電気泳動表示部1を備えた種々の電子機器に適用することが可能である。
その一例を次に説明する。
図4は、本発明の電気泳動ディスプレーを適用した電子機器の具体例を説明する斜視図である。図4(a)は、電子機器の一例である電子ブック1000を示す斜視図である。この電子ブック1000は、ブック形状のフレーム1001と、このフレーム1001に対して回動自在に設けられた(開閉可能な)カバー1002と、操作部1003と、本実施形態の電気泳動表示装置EPDによって構成された電気泳動表示部1004と、を備えている。
図4(b)は、電子機器の一例である腕時計1100を示す斜視図である。この腕時計1100は、本実施形態の電気泳動表示装置EPDによって構成された電気泳動表示部1101を備えている。
図4(c)は、電子機器の一例である電子ペーパー1200を示す斜視図である。この電子ペーパー1200は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体部1201と、本実施形態の電気泳動表示装置EPDによって構成された電気泳動表示部1202を備えている。
上述のような電子ブックや電子ペーパーなどは、白地の背景上に文字を繰返し書込む用途が想定されるため、消去時残像や経時的残像の解消が必要とされる。
なお、本発明の電気泳動表示装置EPDが適用可能な電子機器の範囲はこれに限定されず、帯電粒子の移動に伴う視覚上の色調の変化を利用した装置を広く含むものである。本発明の電気泳動表示装置EPDは、また、デジタルサイネージ(広告)などに対しても適用可能である。
(動作及び作用)
図5に、画像切換時のタイミングチャートの1例を示す。
この図5のように、クロックパルスCKの立ち上がり及び立下りに同期して、第1走査線YLnが、書き換え領域の第1行目に接続されている1番目の第1走査線YL1から書き換え領域の最終行である第j行目に接続されているj番目の第1走査線YLjまで順番に選択される。選択された第1走査線YLnに接続された画素111n〜11nmに対し、第1データ線XL1〜XLmを通じて順番に第1階調データが書き込まれる。
ここで、列についても、リセット処理のための前記第1階調データの書込は、少なくとも書き換える領域、すなわち第2の画像表示に対応する領域の第1データ線に信号を送れば良い。
また、第1走査線YLnの選択開始から第1の期間TM1後に、第2走査線YR1−nが、第1走査線YLnの選択順序と同じ順序で順番に選択される。すなわち、第2走査線YR1−nが、書き換え領域の第1行目に接続されている1番目の第2走査線YR1−1から書き換え領域の最終行である第j行目に接続されているj番目の第2走査線YR1−jまで順番に選択される。選択された第2走査線YR1−nに接続された画素111n〜11nmに対し、第2データ線XR1−1〜XRmを通じて第2の階調データが書き込まれる。
更に、第2走査線YR1−nの選択開始から第2の期間TM2後に、第3走査線YR2−nが、第1走査線YLnの選択順序と同じ順序で順番に選択される。すなわち、第3走査線YR2−nが、書き換え領域の第1行目に接続されている1番目の第3走査線YR2−1から書き換え領域の最終行である第j行目に接続されているj番目の第3走査線YR2−jまで順番に選択される。選択された第3走査線YR2−nに接続する画素11nmに対し、第3データ線XR2−mを通じて、次に表示する画像データに応じた階調データを書き込む。
これによって、ディスプレーコントローラ100は、T1において表示されている第1の画像表示を、T2において書き換え領域の第1行目(本実施形態では下側の行)の画素111mの列から順番に、第1の階調である黒で消去し、その後、T3において書き換え領域の第1行目から、第2の階調である白で上書きし、更にその後、T4において書き換え領域の第1行目から、次の第2の画像表示を順番に書き込んでいく。
このとき、ディスプレーコントローラ100は、同一の画素11nmに着目すると、第1階調データが書き込まれてから、第1の期間TM1後に第2の階調データが書き込まれ、更に、第2の期間TM2後に第3の階調データとして、次の画像表示に対応した階調データが書き込まれる。また、画素11nmに対し階調データを書き込むと、次の階調データの書き込みまで、保持容量11Gによって前の電圧レベルが保持される。
この結果、第1階調データの書き込みから第1の期間TM1経過後まで、第1の階調の書き込みが継続する。この第1の書き込みが継続することで、上記帯状の表示となると共に、黒粒子の移動時間を確保する。同様に、第2の階調データの書き込みから第2の期間TM2経過後まで、第2の階調の書き込みが継続する。この第2の書き込みが継続することで、上記帯状の表示となると共に、白粒子の移動時間を確保する。
これによって、黒による消去、及び白による消去を行い残像を低減することが出来る。
更に、黒の上に白による上書きに続けて、次の画像データを下側から順次書き込むことで、書き込み時間の短縮が図られる。すなわち、リセットの処理が完了する前に第2の画像の書込処理を開始できる。
図6に前記処理による表示部1の遷移例を示す。
この図6の例では、第1の画像である現在の画像の消去動作時に、現在の画像表示に対して、下側から順番に、所定の幅の黒帯を走査した応対となり、第1の期間TM1後に、所定の幅の白帯を走査した状態となることで、現在の画像を消去してリセットする。さらに、所定の幅の白帯に続けて、下側から順番に、次の画像の階調データを書き込んでいく。
ここで、帯とは表示部での表示状態を指す。実際には、第1の階調データを書き込んだ後に第1の階調とは異なる第2の階調を書き込むことで、表示状態として、第1の階調の色の帯となる。すなわち、黒帯とは、書き換え領域における、所定の幅分だけ連続する行に位置する画素がそれぞれ黒の階調となっている状態である。白帯も、書き換え領域における、所定の幅分だけ連続する行に位置する画素がそれぞれ白の階調となっている状態である。上記帯の幅は、図5に示すように、別の階調の書込が行われる時間によって規定されている。
すなわち、黒帯の幅、及び白帯の幅は、前記第1の期間TM1及び第2の期間TM2で規定される。この第1の期間TM1及び第2の期間TM2は、第1及び第2の階調に対応する黒粒子及び白粒子の移動度に応じて設定する。例えば、第1の期間TM1を、第1の階調である黒色とするために電気泳動素子11Aに印加する電位差に応じて、黒粒子が画素電極11Bから共通電極11Cに移動するに要する時間に対応した期間に設定する。同様に、第2の期間TM2を、第2の階調である白色とするために電気泳動素子11Aに印加する電位差に応じて、白粒子が画素電極11Bから共通電極11Cに移動するに要する時間に対応した期間に設定する。
黒粒子と白粒子とは帯電度合及び印加電圧が異なるので、前記第1の期間TM1と第2の期間TM2とは異なる値となる。
なお、EPDの応答速度は遅いため、黒及び白の帯が1つの画素11nmを通過するまでの間(第1の期間TM1と第2の期間TM2)はそれぞれ10ms以上となることが望ましい。仮に、1行選択してから次の行を選択するまでの時間が100μmで、帯が1つの画素11nmを通過する時間を10msとする場合、帯の幅は画素11nmの100行分となる。ただし、前記の10msという時間は電気泳動粒子の移動速度に依存するため、今後の開発により応答が速くなったり、あるいは、印加する電圧によっては、より短い時間でも良い。つまり、応答時間以上とする。
ただし、第1の期間TM1と第2の期間TM2は、対応する階調データを全画素に書き込むのに要する時間よりも短い期間とする。
(本実施形態の効果)
(1)リセット処理として、第1階調書込手段が、初期化用の階調データを書き込む画素を予め設定した順番で選択し、選択された画素に順次、第1の階調の階調データを書き込むことで、第1の画像に応じた各画素の階調を順次第1の階調にする。また、第2階調書込手段が、前記第1の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、当該第1の階調の階調データの書き込みから第1の期間TM1後に、第1の階調とは異なる第2の階調の階調データを書き込む。さらに、書込処理部が、前記第2の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、当該第2の階調の階調データの書き込みから第2の期間TM2後に、第3の階調の階調データを書き込む。
つまり、第1の期間TM1に応じた幅の第1の階調である黒色の帯で、現在の表示画像が直接かつ順番に消去されると共に、続けて第2の期間TM2に応じた幅の第2の階調である白色の帯で上書きする。
これによって、画面全体を一旦黒色で消去することが無い。また、第1の期間TM1で特定される幅の第1の階調の帯、第2の期間TM2で特定される幅の第2の階調の帯で、画面を走査して、現在の画像である第1の画像を順番に直接リセットする。
この結果、リセットのための時間を抑えつつ、しかも画面全体を所定の階調で点滅させることなく、全画素を同じ消去パターンで、残像を低減することができる。
(2)前記画像書込部が、前記第3の階調の階調データとして、書き換えるための第2の画像表示に応じた階調データを書き込む。これによって、第2の階調での上書きに続いて、順次、次の画像表示に応じた階調データの書き込みが行われる。この結果、画像切換時における、次の画像書き込みを早くすることが可能となる。
(3)前記第1の期間TM1は、第1の階調に対応した電気泳動粒子の移動度に基づき設定し、第2の期間TM2は、第2の階調に対応した電気泳動粒子の移動度に基づき設定する。これにより、より確実にリセットのための階調書き込みを行うことが出来る。
(4)各画素に対し、第1の階調を書き込む画素を選択する第1走査線と、第2の階調を書き込む画素を選択する第2走査線と、を個別に有する。そして、第1階調書込手段は、第1走査線によって書き込む画素を選択し、第2階調書込手段は、第2走査線によって書き込む画素を選択する。これによって、第1の階調を書き込んでいる画素とは異なる画素に対し、同時期に第2の階調を書き込むことが可能となる。このことは、リセット処理の時間を短縮することに繋がる。
(変形例)
(1)前記実施形態では、3組の走査線YLn、YR1−n、YR2−n及びデータ線XLm、XR1−m、XR2−mの組を使用して、1本の黒帯及び1本の白帯を順番に走査して現在の画像を消去し、白帯に続けて次の画像のデータを第3の階調として書き込む場合で説明した。
これに代えて、黒白黒白など複数本ずつの帯を走査させて、リセット処理を実行しても良い。この場合、走査させる帯の数だけ、走査線及びデータ線の組を用意する必要はない。
上記黒白その後に、次に書き換える画像(第2の画像)の画像データの書き込みを実行する。なお、各画素は、次に書き換える画像(第2の画像)の画像データの書き込みが行われる迄は、その直前に書き込んだ階調表示となっている。
この場合には、2番目の黒帯の階調、つまり第1の階調が第3の階調に対応する。
(2)また、前記実施形態では、黒帯、白帯の順番に走査する場合で説明した。これに代えて、白帯、黒帯の順番に走査して現在の画像の消去を実施しても良い。
(3)更に、現在の画像における黒色の画素数と白色の画素数とをカウントしておいて、画素数の多い階調の帯を先に走査させるようにしても良い。カウントは、例えば現在の画像データの書込の際に、電圧値HiとLoとをカウントして記憶しておけば良い。カウントは、例えば、図3中に併せて記載した階調カウント部110Daを設け、画像書込部110Dで画像データの書込の際にカウントしておく。そしてカウントした白と黒との数の大きい方の階調を第1の階調に設定する。
例えば、黒の画素数が多い場合には、黒白の順番に帯を走査し、白の画素数が多い場合には、白黒の順番に帯を走査する。
すなわち、現在の画像表示(第1の画像)における各画素の階調に基づき、現在の画像表示で一番多く占有する階調を前記第1の階調とする。これによって、現在の画像表示で一番多い階調を第1の階調として、現在の画像を消去する。この結果、よりリセットの際における、ユーザーに与えるちらつきを低減することが可能となる。すわなち、現在の画像で相対的に多い階調で先ず消去を掛けることで、より眼への負担を抑制することが可能となる。
(4)また、前記実施形態では、各帯の先頭で階調データの書き込みを行い、それ以降は、保持容量11Gで保持する場合を例示した。これに代えて、同一の階調の場合には、各帯の先頭だけでなく、途中においても階調データの書き込みを行っても良い。
(5)また、前記実施形態では、走査線YLn、YR1−n、YR2−nによる画素11nmの選択が、表示部1における下側の行から上側の行に向けて遷移する場合で例示したが、これに限定しない。画素11nmの選択方向は、表示部1における上側の行から下側の行、横方向、斜め方向などでも構わない。例えば、表示部1への画像の表示の仕方(縦書きや横書きなど)に応じて適宜設定すればよい。また、消去順番自体に、ユーザーの興味を引きつけるような意匠性を持たせても良い。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、前記第1実施形態と同様な構成等には同一の符号を付して説明する。
前記第1実施形態では、画像切換のときに走査させる帯の数だけ走査線YLn、YR1−n、YR2−n及びデータ線XLm、XR1−m、XR2−mの組を備える場合で例示した。これに対し、第2実施形態では、画素11nm単位に一組の走査線Yn及びデータ線Xmを用いて、前記第1実施形態と同様な作用を実現する例である。ここで、走査線Ynは、n行目の走査線を示す。データ線Xmは、m列目のデータ線を示す。
ただし、以下の説明では、第3の階調が第1の階調とする場合で説明する。そして、リセット処理時に、黒白黒白の4本の帯を走査する場合を例に挙げた例で説明する。本実施形態は、リセットのために走査する帯の数は3本以上であれば適用することが出来る。
本実施形態の電気泳動表示パネル10では、図7に示すように、走査線Ynは、各行の画素11nm毎に1本ずつ配置される。データ線Xmは、各列の画素11nm毎に1本ずつ配置される。またこれに併せ、走査線駆動回路20及びデータ線駆動回路30は、それぞれ1つである。なお、各画素11nmの画素回路は、一つのスイッチング素子のみを有する。
本実施形態の走査線駆動回路20は、図8に示すように、シフトレジスタ回路40、T型フリップフロップ回路41A、41B、AND回路42A、42B、OR回路43、レベルシフタ回路44、及び出力バッファ45を備える。前記T型フリップフロップ回路41A、41B、AND回路42A、42Bの組は、選択する各走査線Ynごとに2組ずつ設けられる。
すなわち、選択可能な各走査線Yn毎に、一対のT型フリップフロップ回路41A、41Bが並列に配置される。対をなすT型フリップフロップ回路41A、41Bのうちの一方である第1のT型フリップフロップ回路41Aの入力と出力とがそのまま第1のAND回路42Aの入力となる。一方、対をなすT型フリップフロップ回路41A、41Bのうちの他方である第2のT型フリップフロップ回路41Bの入力と出力とが第2のAND回路42Bの入力となる。ただし、第2のT型フリップフロップ回路41Bの出力は、インバータ46を介して第2のAND回路42Bに入力する。
組をなす第1のAND回路42Aと第2のAND回路42Bは、OR回路43の入力端子に接続される。そして、各OR回路43が、対応する走査線Ynに対する選択信号を出力する。
そして、走査線駆動回路20には、シフトレジスタ回路40にクロックパルスCKを入力された状態で、スタートパルスが入力されることで、入力されたスタートパルスは、クロックパルスCKの立上り及び立ち下がりに同期して順にシフトしていく。これによって、縦に並ぶ各線に対して順に選択信号が出力される。
このとき、リセット処理時における各線に入力する選択信号は、図9のような、互いに所定の間隔を開けた4つの選択信号を有する信号パターンとなっている。
組をなす線に入力した各選択信号は、第1のT型フリップフロップ回路41A及び第1のAND回路42A側では、第1及び第3の選択信号だけが第1のAND回路42Aの出力となる。一方、第2のT型フリップフロップ回路41B及び第2のAND回路42B側では、インバータ46によって、第2及び第4の選択信号だけが第2のAND回路42Bの出力となる。
そして、OR回路43によって、図9に示すような、各走査線Ynに供給する選択信号が形成される。
また、データ線駆動回路30には、クロックパルスCKが入力された状態で、目的の階調に応じた電圧を各データ線Xmに供給する。データ線駆動回路30では、リセット処理時には、クロックパルスCKの立ち上り及び立ち下がりに同期して、データ線Xmに供給する電圧値を、第1の階調に応じた電圧(=Hi)と第2の階調(=Lo)との間で交互に切り換える。
その他の基本構成は、前記第1実施形態と同様である。
ただし、本実施形態では、リセット処理部の処理が終了してから、画像書込部110Dが作動して、次の表示画像に応じた階調データを各画素11nmに書き込む場合とする。
(動作及び作用)
前記図9は、画像切換時におけるリセット処理時のタイミングチャート例である。
線S1に対応した画素11nmに着目すれば、図9のS1のように、先ず、第1の選択信号で第1階調データが書き込まれる。第1階調データの書き込みから第1の期間TM1後に、第2の選択信号で第2の階調データが書き込まれる。さらに、第2の階調データの書き込みから第2の期間TM2後に、第3の選択信号で再度第1階調データが書き込まれる。さらにまた、第1階調データの書き込みから第1の期間TM1後に、第4の選択信号で第2の階調データが書き込まれる。なお、第1の期間TM1と第2の期間TM2とは期間が異なる。
また、前記処理となる選択パターンが、図9におけるS1〜S5のように、クロックパルスCKに同期を取って、順にシフトしながら、前記の書き込みが各画素11nmにおいて実施される。本実施形態では、2つの階調データを書き込むことから、2クロック分だけずれて走査線の選択がシフトする。
これによって、現在の画像である第1の画像表示を、下側の行の画素11nmから順番に、第1の階調である黒の帯の状態で消去され、続けて第2の階調である白の帯の状態で消去される。更に続けて、第1の階調である黒の帯、及び第2の階調である白の帯で更に消去される。
図10に前記処理による表示部1の状態の例を示す。
この図10のように、現在の画像の消去動作時に、現在の画像表示に対して、下側から順番に、所定の幅の黒帯を走査し、所定の幅の白帯を走査することで、現在の画像を順番に黒で消去した後に白で上書きを行う。さらに、下側から順番に、所定の幅の黒帯を走査し、更に白で上書きを行う。
これによって、現在の画像が確実に消去して、より残像発生を抑える。
その後に、書込処理部が、各画素11nmに対して次の新たな表示画像に対応した階調データを画像データとして書き込む。
(本実施形態の効果)
(1)第3の階調の階調データは、第1の階調の階調データであり、前記リセット処理部が、前記第3の階調の階調データを書き込む。これによって、リセット処理のために各画素に対し3回以上の書き込み連続的に行われる。この結果、より残像を低減することが出来る。
(2)階調データを書き込む画素を選択する1本の走査線Ynを備える。そして、各走査線に対して、第1階調データを書き込む選択信号を供給した後に、第1の期間TM1後に第2の階調データを書き込む選択信号を供給し、更に第2の期間TM2後に第3の階調データを書き込む選択信号を供給する。これによって、走査線を増加することなく、第1の階調と第2の階調によるリセット処理が可能となる。
(3)その他の効果は、前記第1実施形態と同様である。
「第3実施形態」
次に、第3実施形態について図面を参照して説明する。
前記第2実施形態では、第3の階調を第1の階調として、繰り返して第1の階調の帯を走査する場合を例示した。
第3実施形態では、第2実施形態で説明した構成を使用して、第3の階調として次の表示画像に応じた階調データを書き込む場合の例を説明する。
この場合には、走査線駆動回路20では、シフトレジスタ回路40とレベルシフタ回路44との間に、図11に示すように、直列に接続する2つのT型フリップフロップ回路、AND回路の組を、各走査線Ynに対応させて、3組ずつ設ける。これによって、画素群1行の選択期間を3分割させる。
この各走査線Yn毎に設ける3組の信号伝達路を、選択の早い方からAライン、Bライン、Cラインと呼ぶ。Aライン及びBラインは、リセットのための画素11nmの選択に使用される。Cラインは、表示画像に応じた階調データを書き込みのための画素11nmの選択に使用される。
3つのラインの各構成は、それぞれ第3のT型フリップフロップ回路51A、51C、51Eの出力端子を第4のT型フリップフロップ回路51B、51D、51Fの入力端子に接続される。また、第3のT型フリップフロップ回路51A、51C、51Eの入力信号、第4のT型フリップフロップ回路51B、51D、51Fの入力信号(第3のT型フリップフロップ回路51A、51C、51Eの出力信号)、及び第4のT型フリップフロップ回路51B、51D、51Fの出力信号を、対応するAND回路42A、42B、42Cの入力とする。
ただし、Bラインでは、第4のT型フリップフロップ回路51Dの入力信号を、インバータを介して対応するAND回路42Bに入力する。また、Cラインでは、第4のT型フリップフロップ回路51Fの出力信号を、インバータを介して対応するAND回路42Cに入力する。
ここで、シフトレジスタ回路40を動作させる前に、全T型フリップフロップ回路51A〜51Fに毎回リセット信号を入力してリセットが行われる。また、1フレーム走査後、次フレーム前にも全T型フリップフロップ回路51A〜51Fが再度リセットされる。
そして、走査線駆動回路20には、シフトレジスタ回路20A1にクロックパルスCKが入力された状態で、スタートパルスが入力されることで、入力されたスタートパルスは、クロックパルスCKの立上り及び立ち下がりに同期して順にシフトしていく。これによって、縦に並ぶ各線に対して順に選択信号が出力される。
このとき、リセット処理時における各線に入力する選択信号は、図12のような3つの選択信号を有する信号パターンとなっている。これが順次シフトしてシフトレジスタ回路40に接続する各線に供給される。
各ラインに入力した各選択信号は、Aラインでは、第1の選択信号だけがAND回路42Aの出力となる。Bラインでは、第2の選択信号だけがAND回路42Bの出力となる。Cラインでは、第3の選択信号だけがAND回路42Cの出力となる。
そして、OR回路によって、図12に示すような、各走査線Ynに供給する選択信号が形成される。
また、3クロック分だけずれて、順次、走査線Ynに選択信号が供給されることになる。
また、データ線駆動回路30では、入力するクロックパルスCKに応じて、3クロック分を一組として、階調データに応じた電圧を各データ線Xmに供給する。
前記各組は、各クロック毎に階調データの設定を行う。各組の第1クロック目には、第1の階調に応じた階調データ(=Hi)が設定され、第2クロック目には、第2の階調に応じた階調データ(=Lo)が設定され、第3クロック目には、次の表示画像に応じた階調データが設定される。
ここで、前記説明は、第1の期間TM1と第2の期間TM2とを同じ期間の期間としている。このため、前記のように、3クロック分を一組として繰り返すパターンとなっている。
前記第1の期間TM1と第2の期間TM2とを異なる期間に設定する場合には、リセットのための第1の階調若しくは第2の階調、又は次の表示画像に応じた階調データの書き込みなのかに同期させて、各データ線Xmへの書き込みを実施すればよい。ただし、同時に2つの画素11nm例を選択しないように、各組のクロック数を設定しておく。
(動作・作用)
この実施形態では、第1実施形態と同様に、すなわち、上述の図6に示すように、現在の画像を下側の行から第1の階調である黒色の帯の状態で消去し、続けて白色の帯を走査させた状態とすることで消去をより確実なものとする。更に、白色の帯に続けて、下側から順番に、次の書き換え画像(第2の画像)の画像データを書き込んで行く。
(本実施形態の効果)
(1)各画素に接続される1本の走査線と1本のデータ線によって、第1実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
EPD 電気泳動表示装置、TM1 第1の期間、TM2 第1の期間、XLm 第1データ線、XR1−m 第2データ線、XR2−m 第3データ線、Xm データ線、YLn 第1走査線、YR1−n 第2走査線、YR2−n 第3走査線 Yn 走査線、1 電気泳動表示部、10 電気泳動表示パネル、11 画素11nm、11A 電気泳動素子、11B 画素電極、11C 共通電極、20 走査線駆動回路、20A 第1走査線駆動回路、20B 第2走査線駆動回路、20C 第3走査線駆動回路、30 データ線駆動回路、30A 第1データ線駆動回路、30B 第2データ線駆動回路、30C 第3データ線駆動回路、100 ディスプレーコントローラ、110 画像信号処理部、110A 画像データ読込部、110B 画像変換部、110C リセット処理部、110Ca 階調書込手段、110Cb 階調書込手段、110D 画像書込部、120 タイミングジェネレータ

Claims (7)

  1. 電気泳動素子を備えた画素を複数配置して表示部を構成し、前記表示部は第1の画像の表示と前記第1の画像の表示の後に、第2の画像を表示し、前記複数の画素のうち選択された画素に階調データの書き込みを行う電気泳動ディスプレーであって、
    画像切換を検出すると、前記第2の画像に応じた第2階調データを選択された画素に書き込む画像書込部と、前記画像書込部による書き込み前に、前記複数の画素の各々に初期化用の第1の階調に対応した第1階調データを書き込むリセット処理部と、を備え、
    前記リセット処理部は、
    前記複数の画素のうち、前記初期化用の前記第1階調データを書き込む画素を予め設定した順番で選択し、前記選択された画素に順次、前記第1階調データを書き込むことで、前記第1の画像に応じて、前記複数の画素の各々の階調を順次前記第1階調データに対応した第1の階調に初期設定する第1階調書込手段と、
    前記第1の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、前記第1階調データの書き込みから第1の期間後に、前記第1の階調とは異なる第2の階調の階調データを書き込む第2階調書込手段と、を備え、
    更に、前記第2の階調の階調データを書き込んだ画素に対し、前記第2の階調の階調データの書き込みから第2の期間後に、第3の階調の階調データを書き込むことを特徴とする電気泳動ディスプレー。
  2. 前記第3の階調の階調データは、前記第2の画像に応じた階調データであり、
    前記画像書込部が、前記第3の階調の階調データを書き込むことを特徴とする請求項1に記載した電気泳動ディスプレー。
  3. 前記第3の階調の階調データは、第1の階調の階調データであり、
    前記リセット処理部が、前記第3の階調の階調データを書き込むことを特徴とする請求項1に記載した電気泳動ディスプレー。
  4. 前記第1の期間は、第1の階調に対応した電気泳動粒子の移動度に基づき設定し、前記第1の期間とは異なる第2の期間は、前記第2の階調に対応した電気泳動粒子の移動度に基づき設定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した電気泳動ディスプレー。
  5. 前記第1の画像の画像表示における各画素の階調に基づき、前記第1の画像表示で一番多く占有する階調を前記第1の階調とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載した電動泳動ディスプレー。
  6. 前記複数の各画素に対し、前記第1の階調の階調データを書き込む画素を選択する第1走査線と、前記第2の階調の階調データを書き込む画素を選択する第2走査線と、を個別に有し、
    前記第1階調書込手段は、前記第1走査線によって書き込む画素を選択し、
    前記第2階調書込手段は、前記第2走査線によって書き込む画素を選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した電気泳動ディスプレー。
  7. 階調データを書き込む画素を選択する走査線を備え、
    前記各走査線に対して、前記第1の階調の階調データを書き込む選択信号を供給した後に、前記第1の期間後に前記第2の階調の階調データを書き込む選択信号を供給し、更に関第2の期間後に前記第3の階調の階調データを書き込む選択信号を供給することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載した電気泳動ディスプレー。
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