JP2011163611A - ヒートポンプ式設備機器 - Google Patents

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浩三 ▲浜▼端
Kozo Hamahata
Masayoshi Obayashi
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Abstract

【課題】被加熱流体の流入不良の検知遅れを解消可能なヒートポンプ式設備機器を提供する。
【解決手段】圧縮機1、高圧側熱交換器3、絞り装置4、低圧側熱交換器5が冷媒配管を介して順次接続された冷媒回路と、圧縮機1と高圧側熱交換器3との間に配置され、圧縮機1から吐出された冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離する油分離器2と、油分離器2で分離された潤滑油を圧縮機1に返油する返油回路10と、返油回路10の途中に設けられ、返油回路10を通る潤滑油と利用に供される被加熱流体との間で熱交換を行う潤滑油用熱交換器8と、被加熱流体を潤滑油用熱交換器8及び高圧側熱交換器3を通過させて温水を生成する被加熱流体回路と、潤滑油用熱交換器8出口及び入口の潤滑油の温度を検知する油温センサー12,13と、油温センサー12,13の検知結果に基づいて被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知する制御装置20とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、給湯器、暖房機などのヒートポンプ式設備機器に関し、更に詳しくは、圧縮機から吐出された冷媒ガス中に含まれる潤滑油を油分離器により分離して圧縮機の吸入側に返油する返油回路を有するヒートポンプ式設備機器に関する。
従来のヒートポンプ式設備機器として、「冷媒回路を構成する圧縮機1と高圧側熱交換器3との間に配置されて、圧縮機1から吐出された冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離する油分離器2と、油分離器2で分離された潤滑油を圧縮機1へ戻す返油回路10と、高圧側熱交換器3に接続されて、高圧側熱交換器3を通る冷媒と熱交換されて利用に供される被加熱流体が流れる被加熱流体配管7と、返油回路10を通る潤滑油と被加熱流体配管7を流れる被加熱流体との間で熱交換を行う潤滑油用熱交換器8とを備えた。」というものが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−170118号公報(要約)
この種のヒートポンプ式設備機器では、ポンプの不具合等による被加熱流体の流れ停止を検知しており、高圧側熱交換器の出口冷媒温度を用いて検知する方法が知られている。しかし、この方法では、冷媒の二相領域での温度検知であることから、被加熱流体の流れが停止して高圧側熱交換器への被加熱流体の流入不良が生じても、その流入不良に伴う高圧側熱交換器の出口冷媒温度の温度変化は遅く、検知遅れが生じるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、被加熱流体の流入不良の検知遅れを解消することが可能なヒートポンプ式設備機器を得ることを目的とする。
この発明に係るヒートポンプ式設備機器は、圧縮機、高圧側熱交換器、絞り装置、低圧側熱交換器が冷媒配管を介して順次接続された冷媒回路と、冷媒回路の圧縮機と高圧側熱交換器との間に配置されて、圧縮機から吐出された冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離する油分離器と、油分離器で分離された潤滑油を圧縮機に返油する返油回路と、返油回路の途中に設けられ、返油回路を通る潤滑油と利用に供される被加熱流体との間で熱交換を行う潤滑油用熱交換器と、被加熱流体を潤滑油用熱交換器及び高圧側熱交換器を通過させて温水を生成する被加熱流体回路と、潤滑油用熱交換器出口の潤滑油の温度を検知する第1油温センサーと、潤滑油用熱交換器入口の潤滑油の温度を検知する第2油温センサーと、第1及び第2油温センサーの検知結果に基づいて被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知する制御装置とを備えたものである。
この発明によれば、冷媒に比べて熱交換に伴う温度変化が顕著な潤滑油の潤滑油用熱交換器通過前後の温度に基づき被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知するようにしたため、検知遅れを防止する効果が得られる。
この発明の実施の形態1に係るヒートポンプ式設備機器の全体構成図である。 この発明の実施の形態1に係るヒートポンプ式設備機器における被加熱流体回路の流入不良検知処理の流れを示すフローチャートである。 冷媒及び潤滑油を加熱した場合の温度変化特性を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るヒートポンプ式設備機器の全体構成図である。 この発明の実施の形態2に係るヒートポンプ式設備機器における被加熱流体回路の流入不良検知処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係るヒートポンプ式設備機器の全体構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るヒートポンプ式設備機器の全体構成を示す構成図である。図1に示すように、このヒートポンプ式設備機器は、圧縮機1、油分離器(オイルセパレータ)2、高圧側熱交換器3、絞り装置(膨張弁など)4、低圧側熱交換器5が、冷媒配管6を介して順次接続された冷媒回路を備えている。また、高圧側熱交換器3には、上記冷媒回路の冷媒と熱交換されて使用に供される被加熱流体(水、空気など)が流れる被加熱流体配管7が接続されている。そして、被加熱流体配管7の途中(ここでは高圧側熱交換器3への入力側の途中)に、被加熱流体を加熱する潤滑油用熱交換器8が配置されており、潤滑油用熱交換器8及び高圧側熱交換器3に被加熱流体を通過させて温水を生成する被加熱流体回路が構成されている。被加熱流体回路にはポンプ9が配置されている。
さらに、油分離器2で分離された潤滑油を潤滑油用熱交換器8に通し、潤滑油用熱交換器8で被加熱流体と熱交換させてから圧縮機1の吸入管1Aに返油する返油回路10が設けられている。返油回路10の潤滑油用熱交換器8と圧縮機1との間には、キャピラリーチューブ11が設けられている。また、返油回路10の潤滑油用熱交換器8の入口部と出口部に油温センサー12、13が設けられている。また、ヒートポンプ式設備機器内には制御装置20が設けられている。
制御装置20は、ヒートポンプ式設備機器全体を制御すると共に、油温センサー12、13により検知された油温に基づいて被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知する。被加熱流体が被加熱流体回路に流入している正常時は、潤滑油用熱交換器8にて潤滑油と被加熱流体との熱交換が行われるため、潤滑油用熱交換器8前後の潤滑油温度に変化がある。しかし、被加熱流体回路に被加熱流体が流入しない流入不良時は、潤滑油用熱交換器8にて熱交換が行われないため、潤滑油は、潤滑油用熱交換器8に流入したときの温度とほぼ同じ温度のまま潤滑油用熱交換器8を流出する。このため、潤滑油用熱交換器8前後の潤滑油温度に変化がない。制御装置20は、これを利用して被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知する。
次に、実施の形態1のヒートポンプ式設備機器の動作について説明する。圧縮機1で圧縮された高温の冷媒は、油分離器2で潤滑油と分離された後、高圧側熱交換器3に入る。高圧側熱交換器3で冷媒は、被加熱流体配管7から供給された被加熱流体と熱交換を行って冷却された後、絞り装置4を経て低圧側熱交換器(蒸発器)5に入る。低圧側熱交換器5で冷媒は、空気と熱交換を行い、ガス化されて圧縮機1に戻る。この作用により、被加熱流体配管7を流れる被加熱流体が加熱されるため、このヒートポンプ式設備機器を給湯器や暖房機器として利用することができる。
また、油分離器2で分離された潤滑油が、潤滑油用熱交換器8で被加熱流体と熱交換して冷却された後、返油回路10を通って圧縮機1に戻る。油分離器2で分離され圧縮機1の吸入側に返油される油は、吐出ガス温度に近い高温の油である。圧縮機1に高温の油が吸入されると、吸入ガスが過熱膨張するため、冷媒循環量が減少して効率悪化につながる不具合がある。このため、潤滑油用熱交換器8で被加熱流体と熱交換して潤滑油を冷却してから圧縮機1に戻すようにしている。
潤滑油用熱交換器8の出入口部の油温センサー12,13は、潤滑油用熱交換器8前後の油温を各々検知しており、その各油温は制御装置20に出力されている。制御装置20は、潤滑油用熱交換器8入口の油温と潤滑油用熱交換器8出口の油温との温度差に基づき被加熱流体回路の流入不良を検知している。以下、被加熱流体回路の流入不良検知について説明する。
図2は、被加熱流体回路の流入不良検知処理の流れを示すフローチャートである。
制御装置20は、油温センサー12からの潤滑油用熱交換器8の入口の油温と、油温センサー13からの潤滑油用熱交換器8の出口の油温との差分を算出し(S1)、その差分値と予め設定した差分閾値とを比較する(S2)。差分値が差分閾値以下の場合、潤滑油用熱交換器8にて熱交換が行われていない、すなわち潤滑油用熱交換器8に被加熱流体が流れていない流入不良と判定する(S3)。一方、差分値が差分閾値よりも大きい場合、潤滑油用熱交換器8にて熱交換が行われている、すなわち潤滑油用熱交換器8に被加熱流体が流れており正常と判定する(S4)。
制御装置20は、以上のようにして被加熱流体回路の流入不良を検知すると、例えば表示装置(図示せず)や、ブザー等により外部に通知する。
図3は、冷媒及び潤滑油を加熱した場合の温度変化特性を示す図である。
図3に基づいて冷媒と潤滑油との温度特性の違いを説明し、潤滑油の温度に基づき被加熱流体回路の流入不良を検知することによる利点を以下に説明する。
図3に示すように、冷媒の場合、熱が加わっても冷媒二相領域では潜熱変化する為、冷媒温度は殆ど変化しない。そして、冷媒ガス領域となると急激に温度変化する。一方、潤滑油は単相液体であり、加熱されることにより直線的に温度が上昇する。
よって、このような特性の違いを有する冷媒又は潤滑油の温度を用いて被加熱流体回路の流入不良を検知するにあたり、冷媒温度を用いた場合、冷媒は上述したように最初は冷媒二相領域での潜熱変化の為、冷媒温度は殆ど変化しない。このため、被加熱流体回路が流入不良になっても、冷媒温度がガス領域に達するまでは温度変化が生じず、検知応答が遅くなる。これに対し、油は、被加熱流体回路が流入不良になり潤滑油用熱交換器8にて熱交換が行われないと、直ちに潤滑油用熱交換器8出口温度が上昇し始めるため、冷媒温度を利用する場合に比べて検知応答を速くすることができる。また、潤滑油用熱交換器8は冷媒回路を構成する高圧側熱交換器3に比べて熱容量が小さく、温度変化が顕著に現れるため、この点からも検知応答を速くできる効果がある。
また、潤滑油用熱交換器8における熱交換後の潤滑油側の温度変化と被加熱流体(水)側の温度変化は、例えば以下のようになる。正常運転時の潤滑油用熱交換器8の水側入口水温が例えば25℃のとき、出口水温が26℃となり、一方、油温側は入口温度90℃、出口温度40℃となる。このように水側の温度変化は正常時でも1℃程度しかないため、不良時との区別がし難いが、潤滑油側の温度変化は正常時に大きいため、不良時との区別が行いやすい。このため、検知精度が高く、誤動作を防止できる。
また、本例では、圧縮機1の吸入ガスの過熱膨張を防止するために、圧縮機1から吐出されて油分離器2で分離された潤滑油を、潤滑油用熱交換器8で被加熱流体により冷却してから圧縮機1の吸入管1Aに戻している。このため、圧縮機1に吸入される吸入ガスの温度は、返油回路10により圧縮機1の吸入管1Aに戻される油温の影響を受ける。したがって、制御装置20は、油温センサー12、13の少なくとも一方の検知結果に基づいて潤滑油用熱交換器8における熱交換量を制御し、返油される潤滑油の油温を制御することにより、圧縮機1に吸入される吸入ガスの温度を制御することが可能である。よって、圧縮機1に吸入される吸入ガスの温度を最適にすることにより、高効率な運転を行うことが可能となる。潤滑油用熱交換器8における熱交換量の制御は、具体的にはポンプ9を制御して被加熱流体の流量を制御すればよい。
また、同様に制御装置20は、油温センサー12、13の少なくとも一方の検知結果に基づいて圧縮機1の運転を制御するようにしてもよい。この場合も高効率の運転が可能となる。具体的には例えば、上記と同様に油温センサー13により圧縮機1の吸入側に戻る潤滑油の温度を把握し、その温度の潤滑油が圧縮機1に戻されたときに圧縮機1に吸入される吸入ガスの温度が最適となるように圧縮機1の運転を制御すればよい。
ところで、この種のヒートポンプ式給湯機器では、高温となる高圧側熱交換器3の出入口付近にスケール(例えば炭酸カルシウム)が析出し、高圧側熱交換器3の水配管内面に付着して堆積する。この場合、伝熱が阻害され、高圧側熱交換器3の性能が低下する。このため、スケール付着状態を定期的に確認することが一般的に行われている。
このようなスケール付着確認は、従来より高圧側熱交換器3の出入口冷媒温度に基づき行われている。高圧側熱交換器3の出入口冷媒温度に基づくスケール付着確認では、冷媒が二相(潜熱変化)領域での温度測定であることや、絞り装置4による冷媒流量が変化する位置での測定である為、精度の低いものとなる。高圧側熱交換器3にスケールが付着している場合、同じ水質の水が通過する潤滑油用熱交換器8でも、同様にスケールが付着しているものと思われる。このため、本例では、潤滑油用熱交換器8出入口の油温に基づきスケール付着検知を行う。
潤滑油用熱交換器8出入口の油温を用いたスケール付着検知は、以下のようにして行う。スケールが付着すると、潤滑油用熱交換器8における熱交換量が低下し、潤滑油の冷却能力が減少するため、スケール付着無しの場合に比べて潤滑油用熱交換器8出口の油温が上昇する。よって、潤滑油用熱交換器8前後の油温の温度差は、スケール付着が進むにつれて小さくなる。これを利用してスケール付着度合を検知することができる。また、このようにスケール付着度合を検知できるため、その検知結果に基づき高圧側熱交換器3及び潤滑油用熱交換器8の洗浄目安を表示装置(図示せず)に表示することも可能である。洗浄目安の表示としては、例えば洗浄が必要なことを通知する洗浄LEDを点灯させるなど、種々な表示を採用できる。
以上説明したように実施の形態1では、冷媒に比べて熱交換に伴う温度変化が顕著な潤滑油の潤滑油用熱交換器8前後の温度差を用いて被加熱流体回路の流入不良を検知するようにした。潤滑油用熱交換器8前後の温度差は、被加熱流体回路の流入不良が生じたときに直ちに温度差減少となって現れるため、これを検知することにより流入不良の検知遅れを防止する効果が得られる。また、潤滑油用熱交換器8は、高圧側熱交換器3に比べて熱容量が小さいため、熱交換量に応じた温度変化が顕著であり、この点からも流入不良の検知遅れを防止する効果が得られる。
また、被加熱流体回路に流れる被加熱流体の流量を検知する流水スイッチ等を設ける必要がないため、ヒートポンプ式設備機器或いはヒートポンプ式設備機器を用いた設備システムの原価を抑える効果が得られる。
また、油温センサー12、13の少なくとも一方の検知結果に基づいて潤滑油用熱交換器8における熱交換量を制御し、油温を制御して圧縮機1に吸入される吸入ガスの温度を最適にすることにより、高効率な運転を行うことが可能となる。また、油温センサー12、13の検知温度に基づき圧縮機1の運転を制御することによっても高効率な運転を行うことが可能となる。このような高効率な運転が可能となることにより、省エネ効果も得られる。
また、油温センサー12、13の検知結果から潤滑油用熱交換器8前後の油温の温度差を求め、この温度差に基づき潤滑油用熱交換器8の水側(被加熱流体)回路のスケール付着度合も検知することができる。また、スケール付着度合の検知結果に基づいて、高圧側熱交換器3及び潤滑油用熱交換器8の洗浄目安を表示することも可能である。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2に係るヒートポンプ式設備機器の全体構成を示す構成図である。実施の形態2のヒートポンプ式設備機器は、図1に示した実施の形態1のヒートポンプ式設備機器の返油回路10において、潤滑油用熱交換器8の入口側に設けていた油温センサー12を省略した構成であり、その他の構成は実施の形態1と同様である。また、実施の形態2は、実施の形態1と制御装置20における被加熱流体回路の流入不良検知処理が異なるが、冷媒回路における冷媒の流れや、返油回路10における潤滑油の流れ、また、被加熱流体の流れは実施の形態1と同様である。以下、実施の形態2が、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図5は、この発明の実施の形態2に係るヒートポンプ式設備機器における被加熱流体回路の流入不良検知処理を示すフローチャートである。
油温センサー13は、潤滑油用熱交換器8の出口の油温を検知し、その検知結果を制御装置20に出力する。制御装置20は、油温センサー13からの潤滑油用熱交換器8出口の油温と予め設定した出口油温閾値とを比較し、被加熱流体回路の流入不良が生じたか否かを判定する。例えばポンプ9が故障するなどして被加熱流体回路に被加熱流体が流入しないと、潤滑油用熱交換器8にて潤滑油の冷却が行われないため、潤滑油用熱交換器8出口の油温が上昇することになる。したがって、制御装置20は、潤滑油用熱交換器8出口の油温と出口油温閾値とを比較し(S11)、油温が出口油温閾値以上の場合、被加熱流体回路の流入不良と判定する(S12)。一方、潤滑油用熱交換器8出口の油温が出口油温閾値未満の場合、正常と判定する(S13)。
以上説明したように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、潤滑油用熱交換器8出口の油温のみで被加熱流体回路の流入不良を検知することができるため、潤滑油用熱交換器8入口側の油温センサー12が不要となり、コスト削減の効果がある。
また、実施の形態1と同様、油温センサー13の検知結果に基づいて潤滑油用熱交換器8における熱交換量を制御し、油温を制御して圧縮機1に吸入される吸入ガスの温度を最適にすることにより、高効率な運転を行うことが可能となる。また、油温センサー13の検知温度に基づき圧縮機1の運転を制御することによっても高効率な運転を行うことが可能となる。このような高効率な運転が可能となることにより、省エネ効果も得られる。
また、実施の形態2においても、潤滑油用熱交換器8出口の油温のみを用いてスケール付着度合を検知することが可能である。スケールの付着度合が上昇すると潤滑油用熱交換器8出口の油温が上昇するため、例えば運転開始時(スケール付着前)の潤滑油用熱交換器8出口の油温との温度差が大きくなるにつれてスケールの付着度合が上昇していると判定できる。
なお、この実施の形態2では、潤滑油用熱交換器8出口の油温を出口油温閾値と比較することによって流入不良か正常かを判定したが、以下のようにしても良い。潤滑油用熱交換器8出口の油温は、正常時は略一定であるため所定時間当たりの変化量は小さい。しかし、流入不良が生じると出口油温が急激に大きくなるため、所定時間当たりの変化量が大きくなる。よって、潤滑油用熱交換器8出口の油温を時系列にチェックし、潤滑油用熱交換器8出口の油温の所定時間当たりの変化量が急激に大きくなったタイミングを流入不良発生と判定する。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係るヒートポンプ式設備機器の全体構成を示す構成図である。図6において、図1と同一部分には同一符号を付す。実施の形態3のヒートポンプ式設備機器は、図6に示すように実施の形態1に示したヒートポンプ式設備機器に、更に、高圧側熱交換器3の出口の冷媒温度を検知する冷媒温センサー14を設けたもので、その他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、実施の形態3のヒートポンプ式設備機器の動作について説明する。
実施の形態3のヒートポンプ式設備機器は、従来の高圧側熱交換器3の出口冷媒温度による被加熱流体回路の流入不良検知(出口冷媒温度が所定温度よりも高い場合又は出口冷媒温度の所定時間当たりの変化量が所定変化量よりも大きい場合、流入不良と検知)と、上記実施の形態1で説明した油温による流入不良検知の両方の処理を制御装置20が行えるようにしたものである。
これにより、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、例えば一方の温度センサーが故障して使用不可となった場合でも、もう一方の温度センサーを用いて不良検知を行うことができるため、信頼性の高い流入不良検知が可能なヒートポンプ式設備機器を得ることができる。
なお、この実施の形態3では、実施の形態1の構成に冷媒温センサー14を設けた構成を示したが、実施の形態2の構成に冷媒温センサー14を設けた構成としてもよい。この場合も、実施の形態2と同様の効果が得られると共に、信頼性の高い不良検知が可能なヒートポンプ式設備機器を得ることができる。
1 圧縮機、1A 吸入管、2 油分離器、3 高圧側熱交換器、4 絞り装置、5 低圧側熱交換器、6 冷媒配管、7 被加熱流体配管、8 潤滑油用熱交換器、9 ポンプ、10 返油回路、11 キャピラリーチューブ、12 油温センサー、13 油温センサー、14 冷媒温センサー、20 制御装置。

Claims (9)

  1. 圧縮機、高圧側熱交換器、絞り装置、低圧側熱交換器が冷媒配管を介して順次接続された冷媒回路と、
    前記冷媒回路の前記圧縮機と前記高圧側熱交換器との間に配置されて、前記圧縮機から吐出された冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離する油分離器と、
    前記油分離器で分離された潤滑油を前記圧縮機に返油する返油回路と、
    前記返油回路の途中に設けられ、前記返油回路を通る潤滑油と利用に供される被加熱流体との間で熱交換を行う潤滑油用熱交換器と、
    被加熱流体を前記潤滑油用熱交換器及び前記高圧側熱交換器を通過させて温水を生成する被加熱流体回路と、
    前記潤滑油用熱交換器出口の潤滑油の温度を検知する第1油温センサーと、
    前記潤滑油用熱交換器入口の潤滑油の温度を検知する第2油温センサーと、
    前記第1及び第2油温センサーの検知結果に基づいて前記被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知する制御装置と
    を備えたことを特徴とするヒートポンプ式設備機器。
  2. 前記制御装置は、前記第2油温センサーの検知温度と前記第1油温センサーの検知温度との差分値が予め設定した差分閾値以下の場合、流入不良と判断することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式設備機器。
  3. 前記制御装置は、前記第1油温センサー及び第2油温センサーの少なくとも一方の検知結果に基づいて、前記被加熱流体回路に設けたポンプを制御して前記被加熱流体回路の被加熱流体の流量を制御するか、又は前記第1油温センサー及び第2油温センサーの少なくとも一方の検知結果に基づいて前記圧縮機の運転を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヒートポンプ式設備機器。
  4. 前記制御装置は、前記第2油温センサーの検知温度と前記第1油温センサーの検知温度との差分値に基づきスケール付着度合を判定し、表示装置に洗浄目安を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のヒートポンプ式設備機器。
  5. 圧縮機、高圧側熱交換器、絞り装置、低圧側熱交換器が冷媒配管を介して順次接続された冷媒回路と、
    前記冷媒回路の前記圧縮機と前記高圧側熱交換器との間に配置されて、前記圧縮機から吐出された冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離する油分離器と、
    前記油分離器で分離された潤滑油を前記圧縮機に返油する返油回路と、
    前記返油回路の途中に設けられ、前記返油回路を通る潤滑油と利用に供される被加熱流体との間で熱交換を行う潤滑油用熱交換器と、
    被加熱流体を前記潤滑油用熱交換器及び前記高圧側熱交換器を通過させて温水を生成する被加熱流体回路と、
    前記潤滑油用熱交換器出口の潤滑油の温度を検知する第1油温センサーと、
    前記第1油温センサーの検知結果に基づいて被加熱流体回路への被加熱流体の流入不良を検知する制御装置と
    を備えたことを特徴とするヒートポンプ式設備機器。
  6. 前記制御装置は、前記第1油温センサーの検知結果が、予め設定した出口油温閾値以上の場合、流入不良と判断することを特徴とする請求項5記載のヒートポンプ式設備機器。
  7. 前記制御装置は、前記第1油温センサーの検知結果に基づいて、前記被加熱流体回路に設けたポンプを制御して前記被加熱流体回路の被加熱流体の流量を制御するか、又は前記第1油温センサーの検知結果に基づいて前記圧縮機の運転を制御することを特徴とする請求項5又は請求項6記載のヒートポンプ式設備機器。
  8. 前記制御装置は、運転開始時と現在の前記第1油温センサーの検知温度の温度差に基づいてスケール付着度合を判定し、表示装置に洗浄目安を表示させることを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載のヒートポンプ式設備機器。
  9. 前記高圧側熱交換器出口の冷媒温度を検知する冷媒温度センサーを設け、前記制御装置は、前記冷媒温度センサーにより検知された冷媒温度に基づく被加熱流体の流入不良検知と、前記油温センサーにより検知された油温に基づく被加熱流体の流入不良検知の両方の処理を可能に構成され、何れか一方の処理を選択して実施することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のヒートポンプ式設備機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109630388A (zh) * 2018-11-23 2019-04-16 广东艾高装备科技有限公司 空压机的运行方法、存储介质、空压机及运行系统

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