JP2011163212A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011163212A
JP2011163212A JP2010026837A JP2010026837A JP2011163212A JP 2011163212 A JP2011163212 A JP 2011163212A JP 2010026837 A JP2010026837 A JP 2010026837A JP 2010026837 A JP2010026837 A JP 2010026837A JP 2011163212 A JP2011163212 A JP 2011163212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
lid member
fuel supply
embedded
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010026837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5110099B2 (ja
Inventor
Koji Maruyama
浩司 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010026837A priority Critical patent/JP5110099B2/ja
Priority to US13/013,021 priority patent/US8869775B2/en
Priority to DE102011003404.8A priority patent/DE102011003404B4/de
Publication of JP2011163212A publication Critical patent/JP2011163212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5110099B2 publication Critical patent/JP5110099B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造で燃料ポンプの動作を制御するFPCを保護することができ、かつ放熱性に優れるフランジを備える燃料供給装置を提供する。
【解決手段】内燃機関10に燃料を供給する燃料供給装置6は、樹脂製のフランジ22とポンプモジュール20から構成されている。フランジ22は、燃料タンク2の孔部3を塞ぐ部材であり、ポンプモジュール20が備える燃料ポンプ34の電力を制御するFPC40と、FPC40から発せられる熱を放出する放熱部材44とを搭載する。放熱部材44は、開口部44fを形成し、開口部44fから挿入されたFPC40を底部44bに接触した状態で収容する収容部44aを有する。収容部44aのうち、少なくとも開口部44fの周縁が埋設部47としてフランジ22に埋設され、開口部44fがフランジ22によって閉塞されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関へ燃料を供給する燃料供給装置に関する。
車両には様々な電気機器が搭載されており、内燃機関の燃費向上のためにはこれら電気機器の消費電力を極力下げることが必要となる。
その電気機器の消費電力を低下させる例として、電気駆動式の燃料ポンプに供給する電力を制御する制御部を燃料供給装置に設ける例が知られている(特許文献1、特許文献2を参照)。
制御部は、内燃機関が要求する燃料量に応じて、事細かに燃料ポンプに供給する電力を制御する。このことにより、燃料ポンプが吐出する燃料の吐出量が内燃機関が要求する燃料量に応じて制御されるので、燃料ポンプの消費電力が低減する。
これら特許文献1、2の燃料供給装置は、燃料ポンプを燃料タンク内に設置させる所謂、インタンク式の燃料供給装置である。これらの燃料供給装置は、燃料タンク内に設置される燃料ポンプと、燃料タンクに形成されている孔部を覆うとともに、燃料ポンプを支持する蓋部材と、を備えている。制御部は、蓋部材に搭載されている。
制御部は作動中、発熱するため、何らかの方法により発生した熱を放熱する必要がある。特許文献1では、蓋部材に、制御部を収容するケース部と、制御部から発生する熱を金属製の燃料パイプに伝えるための放熱板と、を設けている。この放熱板は蓋部材に埋設されている。
特許文献2では、蓋部材に、制御部を収容するケース部と、そのケース部の開口部を塞ぐ放熱用の蓋と、を設けている。この蓋はガスケットを介して、スクリューなどの締結手段により上記ケースに取付けられている。ガスケットは、制御部が収容されている部分への水分やほこりなどの侵入を防止するためのものである。
特許第3794879号公報 特許第4178354号公報
しかしながら、特許文献1では、蓋部材に制御部を収容するケース部を形成する構造を採用し、ケース部には開口部を塞ぐ樹脂製の蓋板が取付けられている。このように、この蓋部材では、ケース部は上方に開口する開口部を有しているため、ケース部内に収容される制御部を保護するための蓋板が放熱部材とは別に必要となる。
一方、特許文献2では、制御部を収容するケース部の開口部を覆うものとして、放熱用の蓋を取付けている。この放熱用の蓋は、ガスケットを介して、スクリューなどの締結手段にてケース部に取付けられている。この特許文献2では、開口部を塞ぐ部材として放熱効果を有するものを採用しているものの、ケース部と蓋との間にガスケットを挟み込んだり、両者を固定するために締結手段が必要となる。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構造で制御部を保護することができ、かつ放熱性に優れる蓋部材を備える燃料供給装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外の燃料消費装置に供給する燃料供給装置において、
燃料タンクに形成されている孔部を覆う樹脂製の蓋部材と、燃料タンク内に設置され燃料タンク内の燃料を吸入し吐出する電気駆動式の燃料ポンプと、蓋部材に搭載され、燃料ポンプに供給する電力を制御する制御部と、蓋部材よりも熱伝導率の高い金属製の材料にて形成され、制御部から発せられた熱を放出する放熱部材と、を備え、
放熱部材は、開口部を形成し、開口部から挿入された制御部を内周壁に接触した状態で収容する収容部を有し、収容部のうち、少なくとも開口部の周縁が埋設部として蓋部材に埋設され、開口部が閉塞されていることを特徴としている。
この発明では、放熱部材は、開口部を形成し、その開口部から挿入された制御部を内壁面に接触した状態で収容する収容部を有するため、制御部にて発生した熱はこの放熱部材に吸収され、放出される。さらに、この発明では、収容部のうち、少なくとも開口部の周縁が埋設部として蓋部材に埋設され、その開口部が前記蓋部材によって閉塞されている。このため、収容部に収容されている制御部は外部から隔離される。よって、開口部を塞ぐための部材などを用いなくとも、制御部を簡単な構造で保護することができる。また、埋設部が蓋部材に埋設されることにより、放熱部材が蓋部材に強固に固定されることとなる。よって、放熱部材を蓋部材に固定させるための締結手段を必要としない。以上、この発明によれば、簡単な構造で制御部を保護することができ、かつ放熱性に優れる蓋部材を備える燃料供給装置を提供することができる。
請求項2および請求項5に記載の発明は、収容部の外壁面が、蓋部材の表面より突出していることを特徴としている。この発明では、収容部の外壁面が、蓋部材の表面より突出しているので、当該外壁面は燃料タンク外の外気(空気)または燃料タンク内の気体(空気と蒸発燃料との混合気体)に触れることとなり、放熱性能が高まる。また、この発明によれば、熱の放出が外壁面より行われるので、放熱部材を燃料パイプなどに接続する必要がない。すなわち、この発明によれば、放熱部材の蓋部材に対する固定位置を任意の位置とすることができ、蓋部材の設計の自由度が増す。この発明によれば、蓋部材の構造の簡単化に貢献できる。
請求項3に記載の発明は、放熱部材は、埋設部より外側に突き出ており、蓋部材に埋設される突起部を有することを特徴としている。この発明では、放熱部材は、埋設部より外側に突き出る突起部を有し、その突起部は、蓋部材に埋設されているので、突起部がない場合に比べ埋設部の表面積が大きくなる。このため、蓋部材と放熱部材との固定強度が増す。
請求項4に記載の発明は、突起部は、埋設部より燃料タンクの孔部の軸線と交差する方向に突き出る第一突起部と、第一突起部より燃料タンクの孔部の軸線に沿った方向に、埋設部と間隔をあけて突き出る第二突起部とよりなっていることを特徴としている。
ここで、蓋部材は、放熱部から受ける熱や、燃料タンク内の燃料蒸気が浸み込むことにより膨張することがある。なお、この出願では、燃料が浸み込むことにより部材が膨張することを燃料膨潤と呼ぶ。
これに対し、金属材料は、一般に燃料が樹脂に比べ浸み込み難く、燃料膨潤が起こらない。したがって、膨張率は樹脂材料に比べ小さい。また、金属材料は、熱による膨張においても、樹脂材料よりも熱膨張率が小さい。したがって、熱による膨張においても、金属材料の膨張率は樹脂材料に比べ小さい。この出願では、熱や燃料膨潤により部材の体積が膨張する割合を膨張率と呼ぶこととする。樹脂製の蓋部材に金属製の放熱部材を埋設すると、埋設の態様によっては、前述したように熱や燃料膨潤による膨張率の違いにより、放熱部材と蓋部材とが離れてしまい、放熱部材の蓋部材に対する固定強度が低下する可能性がある。
これに対し、この発明では、突起部は、第一突起部と第二突起部よりなっている。第一突起部は、埋設部より燃料タンクの孔部の軸線と交差する方向に突き出ており、第二突起部は、第一突起部より燃料タンクの孔部の軸線に沿った方向に、埋設部と間隔をあけて突き出ている。
このように構成されている突起部によれば、特に、放熱部材と第二突起部との間に蓋部材の樹脂材料が存在することとなる。このため、蓋部材が燃料や熱により膨張し、突起部付近における樹脂材料が孔部の軸線と交差する方向に移動しようとしても、突起部は孔部の軸線に沿った方向に突き出る第二突起部を有しているので、突起部付近の樹脂材料の上述した方向への移動が妨げられることとなる。ゆえに、放熱部材より蓋部材の樹脂材料が離れることによる放熱部材の固定強度の低下を抑制することができる。
特に、上記請求項4に記載の発明では、上述したように放熱部材の蓋部材に対する固定強度の低下を効果的に抑制することができるため、収容部の外壁面を蓋部材の表面より突出させるという請求項5に記載した発明の構造を採用することができる。このことによれば、放熱部材の蓋部材に対する固定強度を確保した上で、放熱性能を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、蓋部材は、電気絶縁性を有する樹脂材料から形成されており、蓋部材は、制御部と外部装置とを電気的に接続する第一導線部材を第一ハウジングに収容されてなる第一コネクタ、および制御部と燃料ポンプとを電気的に接続する第二導線部材を第二ハウジングに収容されてなる第二コネクタを有しており、蓋部材には、第一ハウジングおよび第二ハウジングがともに一体的に形成されており、第一導線部材の一端が制御部に電気的に接続され、他端が外部装置と電気的に接続されるように蓋部材内に埋設されるとともに、第二導線部材の一端が制御部に接続され、他端が燃料ポンプと電気的に接続されるように蓋部材内に埋設されていることを特徴としている。
ここで、電気駆動式の燃料ポンプが燃料タンク内に設置されている形式の燃料供給装置では、外部装置と制御部とを電気的に接続する導線部材を有するコネクタと、制御部と燃料ポンプとを電気的に接続する導線部材を有するコネクタとが必要となる。収容部に制御部を収容させる請求項1から5のいずれかに記載の燃料供給装置では、外部装置や燃料ポンプと電気的に接続するコネクタを放熱部材に設けることが考えられる。しかしながら、放熱部材にコネクタを設けるとなると、導線部材を収容する絶縁性のコネクタハウジングを放熱部材に設けたり、導線部材と放熱部材との電気絶縁性を確保するための絶縁部材を放熱部材に設けたりしなければならず、却って蓋部材の部品点数が多くなってしまう。
これに対し、請求項6に記載の発明では、蓋部材に第一コネクタと第二コネクタとを設けているため、第一コネクタの第一導線部材により、制御部と外部装置とを電気的に接続することができ、第二コネクタの第二導線部材により、制御部と燃料ポンプとを電気的に接続することができる。これにより、外部装置からの指令に基づき制御部が燃料タンク内に設置されている燃料ポンプを制御することが可能となる。
また、各コネクタのハウジングは蓋部材に一体的に形成されているため、放熱部材にコネクタのハウジングを設ける必要がなくなる。加えて、各導線部材は電気絶縁性を有する樹脂材料からなる蓋部材内に埋設されているため、導線部材と他の部品とを電気的に絶縁する部材を別途設ける必要もない。したがって、この発明によれば、放熱部材の構造が非常に簡単となるとともに、蓋部材の部品点数の増加を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、収容部の外壁面は、蓋部材における燃料タンクの外側に面する部位より突出していることを特徴としている。燃料タンク内には燃料ポンプが設置されているため、燃料ポンプが作動することにより、燃料が暖められ燃料タンク内の温度が上昇する。このため、燃料タンク内の温度は、外気温度よりも高くなる可能性がある。この発明では、収容部の外壁面は、蓋部材における燃料タンクの外側に面する部位より突出しているので、この外壁面を燃料タンク内に設置させる場合に比べ、放熱性能を高めることができる。
請求項8に記載の発明は、制御部と収容部の内壁面との間には、シリコーン系の接着剤よりなり、制御部と収容部の内壁面とを接着する接着層が設けられていることを特徴としている。
放熱部材の収容部に制御部を単に嵌め込むことにより固定するだけでは、制御部と放熱部材との熱による膨張率の違いにより、両者の間に隙間が発生するおそれがある。両者の間に隙間が発生すると、伝熱性能が低下してしまう。
そこで、放熱部材と制御部とを強固に固定する方法として接着剤の利用する形態が考えられる。しかしながら、接着剤には多くの種類がある。代表的な接着剤としてはエポキシ系のものと、シリコーン系のものとがある。エポキシ系のものは、硬化すると硬くて脆くなるという性質がある。一方、シリコーン系のものは、一般的にエポキシ系のものに比べ、柔軟性に富んでいる。
この発明では、制御部を収容部の内壁面に固定する接着剤としてシリコーン系の接着剤を使用している。前述したようにシリコーン系の接着剤には柔軟性に富むという性質があるため、放熱部材が制御部にて加熱され、放熱部材が膨張しても、接着層は放熱部材の膨張に追従できる。この作用によれば、制御部と収容部の内壁面との間への隙間の発生が抑制され、伝熱性能の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態による燃料供給装置を含む燃料供給システムの概略を説明する説明図である。 本発明の一実施形態による燃料供給装置の概略構造図である。 FPCが搭載されたフランジの斜視図である。 図3中のFPCおよび放熱部材の斜視図である。 図3中のV−V線の断面図である。 図3中のVI−VI線の断面図である。 図3中のVII−VII線の断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、燃料供給装置6を含む燃料供給システム1を示す。燃料供給システム1は、燃料消費装置である内燃機関10に燃料タンク2内の燃料を供給するシステムである。
燃料供給システム1は、燃料タンク2、燃料供給装置6、デリバリパイプ7、燃料噴射弁8、電子制御装置9などから構成されている。燃料供給装置6は、燃料タンク2内の燃料を吸入し、デリバリパイプ7に向けて吐き出す。デリバリパイプ7には、内燃機関10の各気筒(図示しない)に燃料を供給する燃料噴射弁8が接続されている。本実施形態では、内燃機関10は四つの気筒を有しており、それぞれの燃料噴射弁8は、各気筒に接続されているそれぞれの吸気ポート(図示しない)に設けられている。
なお、本実施形態では、燃料供給システム1を所謂ポート噴射式の燃料供給システムに適用した例で説明しているが、燃料噴射弁から噴射される燃料が直接各気筒内に供給される所謂直接噴射式のシステムに適用してもよい。
燃料供給装置6は、ポンプモジュール20とポンプモジュール20を制御する燃料ポンプ制御装置(Fuel PumpController:FPC)40などから構成されている。ポンプモジュール20は燃料タンク2内の燃料を吸入し、吸入した燃料の圧力を高めて、デリバリパイプ7に向けて吐出する。
FPC40は、バッテリ11から電力が供給されており、ポンプモジュール20が備える、燃料タンク2内に設置された電気駆動式の燃料ポンプ(以下、単に燃料ポンプという)34(図2を参照)に供給する電力を制御する。なお、燃料供給装置6の構造については後ほど詳細に説明する。
具体的には、FPC40は、燃料ポンプ34に供給する電流値または電圧値を制御することにより、燃料ポンプ34に供給する電力を制御する。FPC40にて燃料ポンプ34に供給する電力が制御されることにより、燃料ポンプ34から吐き出される燃料の吐出量が制御される。FPC40は、内燃機関10を制御する電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)9と電気的に接続されている。
ECU9は、内燃機関10が必要とする燃料量が確保できるよう、FPC40に対し要求信号を送り、内燃機関10が必要とする燃料量を確保すべく、この要求信号に応じた燃料ポンプ34に供給する電力をFPC40に制御させる。このようにして、燃料供給装置6から内燃機関10へ、内燃機関10が必要としている量の燃料が送られる。
これによれば、内燃機関10が必要とする燃料量に応じて、燃料供給装置6を作動させればよいので、燃料ポンプ34の消費電力を極力低下させることができ、車両の省電力化に貢献することができる。なお、ECU9は、図示しない各種センサの検出信号から内燃機関10の運転状態および運転者の要求を把握し、その把握した運転状態および運転者の要求に基いて、燃料噴射弁8の噴射量や噴射タイミングを制御するとともに、FPC40に対して内燃機関10が必要とする燃料量に応じた信号を送信する。
(燃料供給装置)
次に、燃料供給装置6を詳細に説明する。図2は、本実施形態による燃料供給装置6の概略構成を示す。図3は、FPC40が搭載されたフランジ22を示す。図4は、FPC40および放熱部材44を示す。図5は、図3中のV−V線の断面を示す。図6は、図3中のVI−VI線の断面を示す。図7は、図3中のVII−VII線の断面を示す。
ポンプモジュール20は、蓋部材としてのフランジ22、サブタンク30、燃料ポンプ34、サクションフィルタ35、燃料フィルタ36、プレッシャレギュレータ39などから構成されている。フランジ22以外の部品は、燃料タンク2内に設置されている。
フランジ22は、燃料タンク2の天井部4に円形に形成された孔部3を塞ぐ円盤状に形成された部品である。フランジ22は、耐ガソリン性に優れ、電気絶縁性を有するPOM(ポリアセタール)などの樹脂材料にて形成されている。フランジ22は、本体部24、燃料供給管25、第一コネクタ26および第二コネクタ27などから構成されている。
本体部24は、孔部3を塞いだ状態で、孔部3の内周側に位置する円盤部と、この部位の外周部より径方向外側に突出し、燃料タンク2の外表面において孔部3の径方向外側の部位に支持される鍔部を有する。
燃料供給管25は、燃料ポンプ34より吐出される燃料を内燃機関10に供給する管路部材であり、本体部24と一体的に形成されている。燃料供給管25は、図2に示すように、本体部24を軸方向に貫くように形成されている。燃料供給管25における燃料タンク2の外側に突出する外側端部25aには、燃料配管12が接続されており、燃料タンク2内側に突出する内側端部25bには燃料ポンプ34に通じる燃料ホース28が接続されている。これにより、燃料ポンプ34より吐き出された燃料を内燃機関10へ供給することが可能となる。
第一コネクタ26は、フランジ22に搭載されているFPC40と、外部装置であるECU9およびバッテリ11とを電気的に接続するコネクタである。第二コネクタ27は、FPC40と、燃料ポンプ34とを電気的に接続するコネクタである。
図2中の破線で図示するように、本体部24の中央部には、FPC40が、埋設されている。また、FPC40は、後述する放熱部材44に収容された状態で、本体部24内に埋設されている。放熱部材44は、FPC40が発する熱を放出させるものである。図2および図3に示すように、放熱部材44の一部は、燃料タンク2の外側に位置する外側表面24aより一部分が突出している。ここで、埋設とは、別の部材が、ある部材に埋め込まれて、ある部材によって固定されている状態をいう。
また、本体部24には、燃料タンク2の内側に位置する本体部24の内側表面24bより燃料タンク2の底部5に向って延び、燃料タンク2内に設置されるサブタンク30と、フランジ22とを接続する二本のシャフト31が設けられている。二本のシャフト31は、本体部24の外周縁部において周方向にほぼ等間隔で設けられている。フランジ22側の端部は、本体部24に設けられている圧入部に圧入にて固定されている。サブタンク30側の端部は、挿入孔部材33に形成されている挿入孔に緩く挿入されている。挿入孔部材33は、サブタンク30に設けられている。
そして、それぞれのシャフト31の外周には、コイルスプリング32が設けられている。コイルスプリング32のフランジ22側の端部は本体部24に係止され、コイルスプリング32のサブタンク30側の端部は挿入孔部材33のフランジ22側端面に係止されている。コイルスプリング32は、軸方向に圧縮された状態で、本体部24、および挿入孔部材33の端面に係止されている。これによれば、サブタンク30はフランジ22が孔部3を塞いだ状態で燃料タンク2の底部5に押し付けられることとなる。
サブタンク30は、フランジ22側が開口している有底円筒状に形成されている樹脂製の容器であり、燃料ポンプ34、燃料フィルタ36、サクションフィルタ35などを収容するとともに、燃料タンク2内の燃料を貯留する。サブタンク30は、サブタンク30周辺の燃料をサブタンク30内に汲み上げるジェットポンプ(図示せず)を備えている。ジェットポンプは、燃料ポンプ34から吐き出される燃料の一部が供給されることにより作動する。これにより、燃料ポンプ34作動中は、ジェットポンプが作動するため、サブタンク30内は燃料で満たされることとなる。
燃料ポンプ34は、電動駆動式の燃料ポンプであって、電動モータ部と、電動モータ部にて駆動されるポンプ部とから構成されている。ポンプ部は、電動モータ部のロータと直結した、外周縁部に複数の羽溝を有するインペラと、羽溝を覆う円弧状の昇圧流路、および昇圧流路に通じる吸入口および吐出口を形成するポンプケースとから構成されている。電動モータ部は、配線29および第二コネクタ27を介してFPC40と電気的に接続されており、FPC40より供給される制御された電力によってロータを回転させるとともにインペラを回転させる。
インペラが回転することにより、吸入口より吸入された燃料は昇圧流路内にて昇圧され、吐出口より吐き出される。吐き出された燃料は、電動モータ部の内部を通り、このモータ部の上側端部に設けられている燃料吐出口より燃料フィルタ36に向けて吐き出される。ポンプ部の下側端部に設けられている吸入口には、この吸入口より吸入される燃料を濾過するサクションフィルタ35が設けられている。サクションフィルタ35は、例えばポリエステルまたはナイロンなどの樹脂繊維からなる不織布を袋状にしたものであって、吸入口に取付けられている。
燃料フィルタ36は、燃料ポンプ34より吐き出された燃料を更に濾過するフィルタである。燃料フィルタ36は、燃料ポンプ34の上端部および径方向外周を覆うフィルタケース37と、燃料ポンプ37より吐き出された燃料を濾過するフィルタエレメント38などから構成されている。フィルタケース37の内部にはフィルタエレメント38を収容する収容部44aが形成されている。フィルタケース37の径方向外側には、フィルタエレメント38にて濾過された燃料の圧力を調整し、燃料ホース28に向けて吐き出すプレッシャレギュレータ39が設けられている。
以上、燃料供給装置6の概要について説明した。次に、FPC40および放熱部材44が搭載されたフランジ22の構造について更に詳細に説明する。
図2および図3に示すように、FPC40および放熱部材44は、フランジ22の中央部に搭載されている。図4に示すように、FPC40は、放熱部材44の収容部44aに収容されている。FPC40は、上述したようにECU9からの指示に従い、燃料ポンプ34に供給する電力を制御するものであって、制御IC、パワーMOSFET(Metal OxideSemiconductor Field EffectTransistor)などを同一パッケージ内に収納したハイブリッドICとして構成されている。なお、図4では、FPC40に電気的に接続されている第一コネクタ26の一部である導線部材42a〜42d、および第二コネクタ27の一部である導線部材42e、42fも図示している。
FPC40は、ECU9およびバッテリ11と電気的に接続される四つの端子41a、41b、41c、41dと、燃料ポンプ34と電気的に接続される二つの端子41e、41fとを有する。
端子41aは、ECU9からの制御ICに対する要求信号が入力される制御用端子である。端子41bは、ECU9により制御ICを診断するためのダイアグノーシス用端子である。端子41cは、バッテリ11からの電力を受ける電源用端子である。端子41dは、車両のボデーなどとアース接続されるアース用端子である。端子41e、端子41fは、燃料ポンプ34への電力を供給するための電力供給用の端子である。
各端子41a〜41dには、それぞれ第一コネクタ26の導線部材42a〜42dの一方の端部が溶接などにより電気的に接続されている(図4および図5を参照)。導線部材42a、42bの他方の端部は、電気配線(図示しない)を介してECU9と電気的に接続されている。導線部材42cの他方の端部は、電気配線(図示しない)を介してバッテリ11の正端子と電気的に接続されている。導線部材42dの他方の端部は、電気配線(図示しない)を介して車両のボデーに電気的に接続されている。
また、各端子41e、41fには、それぞれ第二コネクタ27の導線部材42e、42fの一方の端部が溶接などにより電気的に接続されている(図4および図6を参照)。導線部材42eの他方の端部は、電気配線29を介して燃料ポンプ34の正端子と電気的に接続されている。導線部材42fの他方の端部は、電気配線29を介して燃料ポンプ34の負端子と電気的に接続されている。
制御ICは、例えば、例えば、端子42aを介して入力されるECU9からの要求信号に応じてパワーMOSFETをPWMなどによりスイッチング制御し、燃料ポンプ34に対する供給電力を制御する。そして、FPC40は、制御した電力を各端子42e、42fを通じて燃料ポンプ34に供給する。本実施形態では、このようにして、燃料ポンプ34の回転速度を調整する。
放熱部材44は、図4に示すように、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの熱伝導率の比較的高い金属材料より、箱状に形成されている。放熱部材44は、フランジ22側に、下方および燃料タンク2の天地方向と交差する方向に開口する開口部44fを形成し、この開口部44fから挿入されたFPC40を収容する凹形状の収容部44aを有している(図4から図7を参照)。開口部44fは、FPC40が通過可能な大きさとなっている。
FPC40は、収容部44aのフランジ22とは反対側に位置する底部44bに、シリコーン系の接着剤よりなる接着層44cを介して固定されている。これにより、FPC40は、収容部44aの内壁面に接触した状態で収容部44aに収容されることとなる。なお、接触した状態で収容されるとは、FPC40と収容部44aとの間に実質的に空気の層を形成せずに熱の伝達が可能となるような状態を意味するものであり、本実施形態のようにFPC40と収容部44aとの間に接着層44cを有している状態も含む。また、各端子41a〜41fは、放熱部材44の上記交差する方向に開口する開口部44fより突き出るように配置されている。
図5および図6に示すように、FPC40を収容した収容部44aの残りの空間には、樹脂部44dが設けられている。樹脂部44dは、フランジ22とは別の樹脂材料であり、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)からなっている。なお、この樹脂部44dは、POMであってもよい。これにより、FPC40の放熱部材44への固定強度がさらに向上する。
放熱部材44は、収容部44aとは反対側の端部に、放熱部材44がフランジ22に埋設された状態で外側表面24aより突出する外壁面45を有する。さらに、外壁面45には、上方に延びる複数のフィン46が一体的に形成されている。
収容部44aのうち、少なくとも開口部44fの周縁には、フランジ22に埋め込まれる埋設部47が設けられている(図4を参照)。本実施形態における開口部44fの周縁とは、開口部44fの外周側であって開口部44fを取り囲む部位を意味している。埋設部47がフランジ22に埋め込まれることにより、開口部44fがフランジ22によって閉塞される(図7を参照)。これにより、FPC40および放熱部材44がフランジ22に対して固定されるとともに、収容部44a内が外部から隔離される。
また、その埋設部47には、外側に突き出る二つの突起部48が設けられている。これらの突起部48は、それぞれ第一突起部48aおよび第二突起部48bから構成されている。
第一突起部48aは、図4および図7に示すように、埋設部47より、燃料タンク2の孔部3の軸線と交差する方向に突き出ている。第二突起部48bは、第一突起部48aより、当該軸線に沿った方向に、埋設部47と間隔をあけて突き出ている。この第一突起部48aおよび第二突起部48bも埋設部47と同じようにフランジ22に埋め込まれている。
本実施形態では、第一突起部48aは埋設部47より孔部3の軸線と交差する方向に突き出ており、第二突起部48bは第一突起部48aの先端からフィン46に向って突き出ている。図7に示すように、突起部48は第一突起部48aおよび第二突起部48bから構成されているので、埋設部47がフランジ22に埋め込まれると、埋設部47と第二突起部48bとの間にフランジ22の樹脂材料が入り込むこととなる。第二突起部48bの長さは、埋設部47が埋め込まれた状態で、外側表面24aから突出しない程度の長さとなっている。
以上、FPC40および放熱部材44について詳細に説明した。次に、フランジ22についてさらに詳細に説明する。
フランジ22に設けられている第一コネクタ26は、上述した導線部材42a〜42dおよび第一コネクタハウジング26aからなっている。第二コネクタ27は、導線部材42e、42fおよび第二コネクタハウジング27aからなっている。
第一コネクタハウジング26aは、図3、図5に示すように、外側表面24aから上方に突き出るように本体部24と一体的に形成されている。第一コネクタハウジング26aは、導線部材42a〜42dの他方の端部を外部に露出させるように、かつこれら導線部材42a〜42dを取り囲むように筒状に形成されている。導線部材42a〜42dの外部に露出されてない部分は、本体部24の内部に埋め込まれている。
第二コネクタハウジング27aは、図6に示すように、内側表面24bから下方に突き出るように本体部24と一体的に形成されている。第二コネクタハウジング27aは、導線部材42e、42fの他方の端部を外部に露出させるように、かつこれら導線部材42e、42fを取り囲むように筒状に形成されている。導線部材42e、42fの外部に露出されていない部分は、本体部24の内部に埋め込まれている。
本実施形態では、フランジ22が特許請求の範囲に記載の蓋部材に相当し、FPC40が特許請求の範囲に記載の制御部に相当する。そして、放熱部材44の収容部44aにおける底部44bが特許請求の範囲に記載の内壁面に相当する。さらに、第一コネクタハウジング26aが特許請求の範囲に記載の第一ハウジングに相当し、第二コネクタハウジング27aが特許請求の範囲に記載の第二ハウジングに相当する。また、導線部材42a〜42dが特許請求の範囲に記載の第一導線部材に相当し、導線部材42e、42fが特許請求の範囲に記載の第二導線部材に相当する。
以上、フランジ22の構造について詳細に説明した。次に、燃料供給装置6の作動を説明する。
FPC40は、ECU9より要求信号を受ける。FPC40はその要求信号に応じて燃料ポンプ34に供給する電力を制御する。燃料ポンプ34は、供給された電力に応じて作動し、サクションフィルタ35にて濾過された燃料を吸入し、加圧して、燃料フィルタ36に向けて吐き出す。吐き出された燃料は、燃料フィルタ36にて濾過され、プレッシャレギュレータ39に向けて吐き出される。プレッシャレギュレータ39は、燃料の圧力を調整し、圧力調整された燃料を燃料ホース28に向けて吐き出す。圧力調整された燃料は、燃料ホース28、燃料供給管25、デリバリパイプ7および燃料噴射弁8を経由して内燃機関10に供給される。
ここで、FPC40は、燃料ポンプ34に供給する電力を制御する際、発熱する。この熱は、接着層44cを介して放熱部材44の収容部44aにおける底部44bに伝達される。その後、その熱は、外壁面45に形成されているフィン46に伝わり、燃料タンク2の外側の空気などと熱交換され、外気に放出される。
次に、フランジ22の製造過程について説明する。最初に、放熱部材44の開口部44fよりFPC40を挿入し、収容部44aにFPC40を収容する。その後、放熱部材44の収容部44aにシリコーン系の接着剤を用いてFPC40を接着する。次に、FPC40の各端子41a〜41fにそれぞれ導線部材42a〜42fを溶接などで接合する。導線部材42a〜42fは、図4に示すように、フランジ22へ搭載されたときに、導線部材42の他方の端部が第一コネクタハウジング26a、第二コネクタハウジング27aに配置されるように折り曲げられている。
次に、FPC40を収容した収容部44aに、硬化することにより樹脂部44dとなる溶融樹脂材料を充填する。このようにして、放熱部材44にFPC40が収容された一次成形品が製造される。
本実施形態では、上記一次成形品をインサート成形することによりフランジ22を製造している。具体的には、本体部24、燃料供給管25、第一コネクタハウジング26a、第二コネクタハウジング27aが形成可能な金型に、一次成形品を設置し、溶融樹脂を充填する。
これにより、収容部44aの開口部44fが閉塞されるように埋設部47がフランジ22に埋設されるとともに、端子41a〜41fおよび導線部材42a〜42fの一部もフランジ22に埋設される。このようにして、FPC40が搭載されたフランジ22が製造される。
本実施形態では、上述したように、放熱部材44の埋設部47がフランジ22に埋設されることにより、開口部44fがフランジ22によって閉塞される。このため、収容部44aに収容されているFPC40は、外部から隔離されることとなる。よって、本実施形態では、開口部44fを塞ぐための部材などを用いなくとも簡単な構造で内部のFPC40を保護することができる。また、埋設部47がフランジ22に埋設されているため、放熱部材44を締結手段などを使用せずにフランジ22に強固に固定することができる。本実施形態によれば、簡単な構造でFPC40を保護することができ、かつ放熱性に優れるフランジ22を備える燃料供給装置6を提供することができる。
また、本実施形態では、インサート成形によりFPC40および放熱部材44を搭載したフランジ22を製造しているため、収容部44aの液密および気密を高めることが容易にできる。このため、FPC40への水分やほこりなどの浸入をガスケットなしに実現することができる。
さらに加えて、本実施形態の放熱部材44の外壁面45は、本体部24より突出している。これにより、燃料タンク2外の外気または燃料タンク2内の空気と蒸発燃料からなる混合気体に外壁面45が触れるため、放熱部材44の放熱性能が高まる。また、本実施形態では外壁面45より熱を放熱する構造を採用しているため、従来技術のように金属製の燃料パイプなどに放熱部材を接続する必要がない。ゆえに、FPC40の固定位置を任意の位置とすることができる。フランジ22の設計の自由度が増すため、フランジ22の構造の簡単化に貢献できる。
さらに、本実施形態では、外壁面45は燃料タンク2外に露出している。これによれば、放熱部材44の放熱性を燃料タンク2内に露出させる場合に比べ、高くすることができる。これは、燃料タンク2内には燃料ポンプ34が作動することにより燃料が暖められ、燃料タンク2内の温度が外気よりも上昇することがあるからである。
本実施形態では、外壁面45に複数のフィン46が設けられている。このことによれば、外壁面45の表面積を大きくすることができるため、放熱部材44の放熱性能を高めることができる。
加えて、放熱部材44は、埋設部47より突き出る突起部48を有している。この構成によれば、放熱部材44のフランジ22に埋め込まれる部分の表面積が、突起部48がない場合に比べ大きくなる。つまり、フランジ22の樹脂材料と接触する面積が大きくなる。よって、放熱部材44のフランジ22に対する固定強度が増す。
さらに加えて、突起部48は第一突起部48aと第二突起部48bから構成されているため、フランジ22が燃料により膨潤したり、熱により膨張したりして、突起部48付近における樹脂材料がフランジ22の軸線と交差する方向に移動しようとしても、この部分の移動は第二突起部48bによって妨げられる。このため、放熱部材44よりフランジ22の樹脂材料が離れてしまうことによる放熱部材44の固定強度の低下を抑制することができる。
上述したように突起部48が第一突起部48aと第二突起部48bとを有するため、放熱部材44の固定強度の低下を効果的に抑制できる。このため、外壁面45をフランジ22の外側表面24aより突出させ、放熱部材44とフランジ22との接触面積を低下させても、放熱部材44をフランジ22に対する固定強度の低下を抑制することができる。これらの組合せによれば、放熱部材44のフランジ22に対する固定強度の確保と、放熱性の向上を両立することができるのである。
また、本実施形態では、電気絶縁性を有する本体部24に第一コネクタハウジング26a、第二コネクタハウジング27aを設け、本体部24内に導線部材42a〜42fを埋設している。このため、コネクタハウジングを放熱部材44に設ける必要がない。また、放熱部材44に導線部材と放熱部材44との電気的な絶縁を図る絶縁部材を設ける必要もない。このため、放熱部材44の構造を簡単にすることができるとともに、部品点数の増加を抑制することもできる。
また、本実施形態では、収容部44aは下方および側方に向かって開口する開口部44fを形成している。各端子41a〜41fは収容部44aの開口部44fから収容部44aの外側に突き出るようにして配置されている。このように、形状の非常に簡単な開口部44fを端子41a〜41fを外部に取り出すための通路として利用することができるので、放熱部材44の構成の簡単化に貢献できる。
また、FPC40は、放熱部材44の収容部44aにシリコーン系の接着剤にて接着されている。この構成によれば、FPC40の外表面および放熱部材44の熱膨張率が異なり、両者が互いにずれたとしても、このずれを吸収することができる。このことによれば、接着層44cを介するFPC40と放熱部材44との接触状態を維持することができる。これにより、両者の間に隙間が形成されることによる熱の伝達性能の低下を抑制することができる。
シリコーン系の接着剤は、例えばエポキシ系の接着剤に比べ、柔軟性に富んでいる。本実施形態は、このシリコーン系の接着剤の上記性質を利用したものである。このように、シリコーン系の接着剤を使用することによれば、FPC40の発熱により、FPC40および放熱部材44がずれたとしても、これらのずれを吸収することができる。
1 燃料供給システム、2 燃料タンク、6 燃料供給装置、7 デリバリパイプ、8 燃料噴射弁、9 電子制御装置(ECU)、10 内燃機関、11 バッテリ、12 燃料配管、20 ポンプモジュール、22 フランジ(蓋部材)、24 本体部、24a 外側表面、24b 内側表面、25 燃料供給管、25a 外側端部、25b 内側端部、26 第一コネクタ、26a 第一コネクタハウジング(第一ハウジング)、27 第二コネクタ、27a 第二コネクタハウジング(第二ハウジング)、28 燃料ホース、29 配線、30 サブタンク、31 シャフト、32 コイルスプリング、33 挿入孔、34 燃料ポンプ(電気駆動式の燃料ポンプ)、35 サクションフィルタ、36 燃料フィルタ、37 フィルタケース、38 フィルタエレメント、39 プレッシャレギュレータ、40 燃料ポンプ制御装置(FPC、制御部)、41 制御部、41a〜f 端子、42a〜d 導線部材(第一導線部材)、42e、f導線部材(第二導線部材)、44 放熱部材、44a 収容部、44b 底部(内壁面)、44c 接着層、44d 樹脂部、45 外壁面、46 フィン、47 埋設部、48 突起部、48a 第一突起部、48b 第二突起部

Claims (8)

  1. 燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外の燃料消費装置に供給する燃料供給装置において、
    前記燃料タンクに形成されている孔部を覆う樹脂製の蓋部材と、
    前記燃料タンク内に設置され前記燃料タンク内の燃料を吸入し吐出する電気駆動式の燃料ポンプと、
    前記蓋部材に搭載され、前記燃料ポンプに供給する電力を制御する制御部と、
    前記蓋部材よりも熱伝導率の高い金属製の材料にて形成され、前記制御部から発せられた熱を放出する放熱部材と、を備え、
    前記放熱部材は、開口部を形成し、前記開口部から挿入された前記制御部を内壁面に接触した状態で収容する収容部を有し、前記収容部のうち、少なくとも前記開口部の周縁が埋設部として前記蓋部材に埋設され、前記開口部が前記蓋部材によって閉塞されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記収容部の外壁面が、前記蓋部材の表面より突出していることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記放熱部材は、前記埋設部より外側に突き出ており、前記蓋部材に埋設される突起部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記突起部は、前記埋設部より前記燃料タンクの前記孔部の軸線と交差する方向に突き出る第一突起部と、前記第一突起部より前記燃料タンクの前記孔部の軸線に沿った方向に、前記埋設部と間隔をあけて突き出る第二突起部とよりなっていることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記収容部の外壁面が、前記蓋部材の表面より突出していることを特徴とする請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 前記蓋部材は、電気絶縁性を有する樹脂材料から形成されており、
    前記蓋部材は、前記制御部と外部装置とを電気的に接続する第一導線部材を第一ハウジングに収容されてなる第一コネクタ、および前記制御部と前記燃料ポンプとを電気的に接続する第二導線部材を第二ハウジングに収容されてなる第二コネクタを有しており、
    前記蓋部材には、前記第一ハウジングおよび前記第二ハウジングがともに一体的に形成されており、前記第一導線部材の一端が前記制御部に電気的に接続され、他端が前記外部装置と電気的に接続されるように前記蓋部材内に埋設されるとともに、前記第二導線部材の一端が前記制御部に接続され、他端が前記燃料ポンプと電気的に接続されるように前記蓋部材内に埋設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  7. 前記収容部の外壁面は、前記蓋部材における前記燃料タンクの外側に面する部位より突出していることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  8. 前記制御部と前記収容部の内壁面との間には、シリコーン系の接着剤よりなり、前記制御部と前記収容部の内壁面とを接着する接着層が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
JP2010026837A 2010-02-09 2010-02-09 燃料供給装置 Expired - Fee Related JP5110099B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026837A JP5110099B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 燃料供給装置
US13/013,021 US8869775B2 (en) 2010-02-09 2011-01-25 Fuel supply apparatus
DE102011003404.8A DE102011003404B4 (de) 2010-02-09 2011-01-31 Kraftstoffzufuhrgerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010026837A JP5110099B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011163212A true JP2011163212A (ja) 2011-08-25
JP5110099B2 JP5110099B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=44594194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010026837A Expired - Fee Related JP5110099B2 (ja) 2010-02-09 2010-02-09 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5110099B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101481264B1 (ko) * 2013-04-30 2015-01-09 현대자동차주식회사 컨트롤러 일체형 연료펌프 모듈
JP2017110503A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社デンソー タンク蓋ユニット及び燃料供給装置
US9689340B2 (en) 2013-12-02 2017-06-27 Hyundai Motor Company Controller integrated fuel pump module
KR20170088889A (ko) 2014-12-18 2017-08-02 가부시키가이샤 덴소 탱크 덮개 유닛 및 연료 공급 장치
KR102122322B1 (ko) * 2019-07-17 2020-06-26 주식회사 코아비스 플랜지 열변형을 방지하는 컨트롤러 일체형 연료펌프 모듈 및 이를 제조하는 연료펌프 모듈의 제조방법

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02278856A (ja) * 1989-04-20 1990-11-15 Nec Corp 半導体集積回路装置
JPH04176194A (ja) * 1990-11-07 1992-06-23 Ibiden Co Ltd 電子部品パッケージのための放熱部材
JPH08339585A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Canon Inc 光磁気記録用磁気ヘッド
JP2002195445A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Ckd Corp パイロット式電磁弁
JP2004124817A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Mitsubishi Electric Corp 燃料ポンプモジュールおよび車両用の燃料タンク内圧センサ
JP2006002658A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Hitachi Ltd 燃料供給装置
JP2006233955A (ja) * 2005-01-27 2006-09-07 Aisan Ind Co Ltd 燃料供給装置
JP2007187145A (ja) * 2005-12-16 2007-07-26 Denso Corp 燃料ポンプ
JP2007311401A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Idec Corp Led発光デバイス及びその製造方法
JP2008031896A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Denso Corp 燃料供給装置
JP2008215305A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp 燃料供給装置
JP2010022814A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Olympus Corp 内視鏡装置及び内視鏡冷却装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02278856A (ja) * 1989-04-20 1990-11-15 Nec Corp 半導体集積回路装置
JPH04176194A (ja) * 1990-11-07 1992-06-23 Ibiden Co Ltd 電子部品パッケージのための放熱部材
JPH08339585A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Canon Inc 光磁気記録用磁気ヘッド
JP2002195445A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Ckd Corp パイロット式電磁弁
JP2004124817A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Mitsubishi Electric Corp 燃料ポンプモジュールおよび車両用の燃料タンク内圧センサ
JP2006002658A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Hitachi Ltd 燃料供給装置
JP2006233955A (ja) * 2005-01-27 2006-09-07 Aisan Ind Co Ltd 燃料供給装置
JP2007187145A (ja) * 2005-12-16 2007-07-26 Denso Corp 燃料ポンプ
JP2007311401A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Idec Corp Led発光デバイス及びその製造方法
JP2008031896A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Denso Corp 燃料供給装置
JP2008215305A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp 燃料供給装置
JP2010022814A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Olympus Corp 内視鏡装置及び内視鏡冷却装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101481264B1 (ko) * 2013-04-30 2015-01-09 현대자동차주식회사 컨트롤러 일체형 연료펌프 모듈
US9316170B2 (en) 2013-04-30 2016-04-19 Hyundai Motor Company Controller integrated fuel pump module
US9689340B2 (en) 2013-12-02 2017-06-27 Hyundai Motor Company Controller integrated fuel pump module
KR20170088889A (ko) 2014-12-18 2017-08-02 가부시키가이샤 덴소 탱크 덮개 유닛 및 연료 공급 장치
JP2017110503A (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社デンソー タンク蓋ユニット及び燃料供給装置
WO2017104353A1 (ja) * 2015-12-14 2017-06-22 株式会社デンソー タンク蓋ユニット及び燃料供給装置
KR20180063898A (ko) 2015-12-14 2018-06-12 가부시키가이샤 덴소 탱크 덮개 유닛 및 연료 공급 장치
KR102122322B1 (ko) * 2019-07-17 2020-06-26 주식회사 코아비스 플랜지 열변형을 방지하는 컨트롤러 일체형 연료펌프 모듈 및 이를 제조하는 연료펌프 모듈의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5110099B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8869775B2 (en) Fuel supply apparatus
US9169833B2 (en) Device for fastening and electrically connecting a circuit board to a motor
EP1884010B1 (en) Bldc motor and pump assembly with encapsulated circuit board
JP5110099B2 (ja) 燃料供給装置
US8157542B2 (en) Brushless motor fuel pump with control electronics arrangement
KR101481264B1 (ko) 컨트롤러 일체형 연료펌프 모듈
US9689340B2 (en) Controller integrated fuel pump module
US9147988B2 (en) Device for connecting a line element to a component
JP4178354B2 (ja) インタンク式燃料ポンプ
JP2010196529A (ja) 燃料供給装置
CN113273320A (zh) 包括带有压力补偿元件的连接器的泵单元
JP7090170B2 (ja) 電気自動車補助ユニット
US20170100984A1 (en) Electric compressor
JP5056865B2 (ja) 燃料供給装置
JP5136575B2 (ja) 燃料供給装置
US8672651B2 (en) Fuel pump module with driver equipped inside fuel tank
JP5316458B2 (ja) 燃料供給装置
JP6590986B1 (ja) 燃料供給装置
JP4862850B2 (ja) 燃料供給装置
CN113054785B (zh) 电动压缩机
CN109563797B (zh) 燃料泵组件
JP2004285898A (ja) スロットルボディの電気部品取付構造および取付方法
JP2012219769A (ja) ポンプ制御モジュール
JP2020023915A (ja) 燃料供給装置
JP2003314388A (ja) エアクリーナモジュールにおける電子制御装置の過熱保護方法およびエアクリーナモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5110099

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees