JP2011162734A - 油劣化抑制装置及びそれを用いた油劣化抑制方法 - Google Patents
油劣化抑制装置及びそれを用いた油劣化抑制方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011162734A JP2011162734A JP2010029970A JP2010029970A JP2011162734A JP 2011162734 A JP2011162734 A JP 2011162734A JP 2010029970 A JP2010029970 A JP 2010029970A JP 2010029970 A JP2010029970 A JP 2010029970A JP 2011162734 A JP2011162734 A JP 2011162734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- deterioration
- vibration
- edible oil
- edible
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/74—Recovery of fats, fatty oils, fatty acids or other fatty substances, e.g. lanolin or waxes
Landscapes
- Edible Oils And Fats (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明に係る油劣化抑制装置100は、油に振動を与える振動発生部10と、振動発生部10で振動を与えられた油から油とともに含まれている両親媒性物質及び水分を分離除去する油回収部20と、を有していることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
(1)酸素の影響
油脂の酸化に対して影響が最も大きいのは空気中の酸素である。空気中には約21%の酸素が含まれており、この酸素が油脂と結合して酸化反応を起こす。一般には、空気中の酸素濃度で十分に酸化は進行する。
油脂の酸化速度は、温度が高いほど大きくなる。一般には、10℃上昇するごとに反応速度は2倍になるといわれている。
(3)水分の影響
油脂の酸化速度は、湿度が高いほど大きくなる。
油脂の酸化を促進させる金属イオンとしては、たとえば銅や鉄、マンガン、クロム、ニッケル、コバルト等があり、酸化触媒として作用する。金属イオンが触媒となった場合は酸化の進行速度が非常に大きくなる。
(5)光の影響
太陽光線や蛍光灯等の光線も油脂の酸化を促進する大きな要因である。太陽光線は、いろいろな波長の光の集まりである。一般に、紫外線のように、波長が短い光ほどエネルギーが大きく、強く酸化を促進する。可視光線も光量がありエネルギーも比較的大きいので、十分に酸化を促進する。
図1は、本発明の実施の形態に係る油劣化抑制装置100の外観構成を簡略化して示す概略図である。図2は、油劣化抑制装置100を説明するための概略説明図である。図1及び図2に基づいて、本発明の実施の形態に係る油劣化抑制装置100について説明する。なお、図1(a)が油劣化抑制装置100の左側面図を、図1(b)が油劣化抑制装置100の正面図を、それぞれ表している。また、食用油に振動を与えるということには、食用油に衝撃を与えるということも含んでいるものとする。
サイクロン部22には、両親媒性物質及び水分を含む食用油がポンプ21の作用によって高速、高圧で内部に導入される。サイクロン部22の内部では、遠心力が発生している。サイクロン部22の内部に働く遠心力によって、周壁部に向かうほど比重の大きい成分(両親媒性物質、水分)が、中心に向かうほど比重の小さい成分(食用油)が、渦巻き状に配列される。サイクロン部22の内部周壁部にはサイクロンのテーパーに沿い下降流が発生しており、この流れに沿って両親媒性物質、水分がサイクロン部22の下部からバルブ24を介して排出される。一方、サイクロン部22の中心部には逆に上昇流が発生しており、食用油がサイクロン部22の上部から排出される。
図3は、油劣化抑制装置100の設置前と設置後の比較結果を説明するための説明図である。
1.設置例
表1に示すように、18リットル容量の油槽(油槽201a、油槽201b)を2つ用意した。そして、油槽に食用油を貯留し、都市ガスを利用して食用油を加熱するようにした。なお、説明の便宜上、油槽201aに貯留される新しい食用油を食用油Aと、油槽201bに移油された食用油を食用油Bと、それぞれ称することとする。
(1)油槽201aに貯留された食用油Aで揚げ物料理を実行する。
(2)食用油Aが(1)の揚げ物料理に適さないほど劣化したら、油槽201bに移油する。同時に、油槽201aに食用油Aを補充する。
(3)油槽201に移油された食用油Bで(1)とは異なる揚げ物料理を実行する。
(4)食用油Bが(3)の揚げ物料理に適さないほど劣化したら、排油する。
(5)そして、食用油Bを排油するまでの期間、移油するまでの期間、食用油Aを補充する期間、を比較することとした。
表1に示すように、油劣化抑制装置100の設置前では、上記(5)の期間がいずれも約2〜3日であった。それに対し、油劣化抑制装置100の設置後では、上記(5)の期間がいずれも約14日であった。
上記結果から表1に示すような有利な効果が得られることが実証できた。
(1)食用油Aの補充量が、大幅に低減した((例)10缶/月→3缶/月)。
(2)食用油に要する費用が、大幅に低減した((例)29000円/月→8700円/月)。
(3)油槽を含めたフライヤーの掃除に要する労力が、大幅に低減した。
(4)被調理物の品質(味、色、臭い、揚がり方)が、大幅に向上した。
(6)油槽1層あたりのAVが、大幅に低減した((例)2日で1以上→14日経過後も2以下)。
(7)食用油の温度が、大幅に低減した。
(8)ガス代が、大幅に低減した。
(1)食用油に要する費用、ガス代、電気代、掃除に要する費用等が低減するので全体的にみても大幅なコストダウンを確実に実現できる。
(2)被調理物の品質が向上するだけでなく、見た目にも美しい被調理物を提供できる。
(3)被調理物の油切れがよく、時間が経過しても型くずれしにくい。
(4)油煙の発生が減少するので、レンジフード等のフライヤー周囲の汚れが低減する。
(5)フライヤーの手入れが楽になるので、フライヤーの手入れに要していた人手を他の作業に振り分けられる。
(7)フライヤーの洗剤での洗浄や水洗いが不要なため、洗浄排水がなくなり、グリストラップの負荷が軽減する。
(8)排水負荷が減る。
(9)水代、洗剤代が減る。
(10)フライヤーの耐用年数を延長できる。
Claims (7)
- 油に振動を与える振動発生部と、
前記振動発生部で振動を与えられた油から油に含まれている両親媒性物質及び水分を分離除去する油回収部と、を有している
ことを特徴とする油劣化抑制装置。 - 前記油回収部は、
前記振動発生部で振動を与えられた油を循環させるポンプと、
遠心力によって前記ポンプによって供給された油から油に含まれている両親媒性物質及び水分を分離除去するサイクロン部と、少なくとも構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の油劣化抑制装置。 - 前記振動発生部は、
油を貯留する油槽及び油の循環経路のうち少なくともいずれかに設置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の油劣化抑制装置。 - 前記振動発生部は、
電波、磁界、磁場、電場、超音波、及び、高周波のうち少なくとも1つを利用して油に振動を与えるようにしている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の油劣化抑制装置。 - 前記油が被調理物を揚げるために用いられる食用油である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の油劣化抑制装置。 - 油に振動を与えることで、油に含まれている両親媒性物質を崩壊するとともに水分を拡大し、
サイクロンを利用することで、油から前記両親媒性物質及び水分を分離除去する
ことを特徴とする油劣化抑制方法。 - 電波、磁界、磁場、電場、超音波、及び、高周波のうち少なくとも1つを利用して油に振動を与えている
ことを特徴とする請求項6に記載の油劣化抑制方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010029970A JP2011162734A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 油劣化抑制装置及びそれを用いた油劣化抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010029970A JP2011162734A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 油劣化抑制装置及びそれを用いた油劣化抑制方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011162734A true JP2011162734A (ja) | 2011-08-25 |
Family
ID=44593802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010029970A Pending JP2011162734A (ja) | 2010-02-15 | 2010-02-15 | 油劣化抑制装置及びそれを用いた油劣化抑制方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011162734A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105501684A (zh) * | 2015-12-08 | 2016-04-20 | 金健米业股份有限公司 | 浓香植物油的储存设备及储存方法 |
CN108709878A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-10-26 | 滁州学院 | 一种煎炸油智能在线检测装置和检测方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11332753A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-07 | Kazuyuki Kaneko | 食用油の劣化防止法及びその装置 |
JP2000210204A (ja) * | 1999-01-26 | 2000-08-02 | Maruzen Co Ltd | 静電場フライヤ―の電極板取付機構及びフライヤ―の食用油濾過装置 |
JP2008264745A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-06 | Okano Kiko Kk | 油水分離装置 |
JP2009084503A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Iwate Industrial Research Center | 油脂の精製方法 |
JP2009248078A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Yoshitsugu Inoue | 油分離可能なサイクロン式濾過装置 |
-
2010
- 2010-02-15 JP JP2010029970A patent/JP2011162734A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11332753A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-07 | Kazuyuki Kaneko | 食用油の劣化防止法及びその装置 |
JP2000210204A (ja) * | 1999-01-26 | 2000-08-02 | Maruzen Co Ltd | 静電場フライヤ―の電極板取付機構及びフライヤ―の食用油濾過装置 |
JP2008264745A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-06 | Okano Kiko Kk | 油水分離装置 |
JP2009084503A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Iwate Industrial Research Center | 油脂の精製方法 |
JP2009248078A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Yoshitsugu Inoue | 油分離可能なサイクロン式濾過装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105501684A (zh) * | 2015-12-08 | 2016-04-20 | 金健米业股份有限公司 | 浓香植物油的储存设备及储存方法 |
CN108709878A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-10-26 | 滁州学院 | 一种煎炸油智能在线检测装置和检测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Vaisali et al. | Refining of edible oils: a critical appraisal of current and potential technologies | |
CA2817992C (en) | Method for producing refined vegetable oil | |
JP6026672B2 (ja) | 油組成物からの好ましくない成分の除去 | |
AU2001282054A1 (en) | Purifying crude pufa oils | |
CA2417566A1 (en) | Purifying crude pufa oils | |
WO2010073572A1 (ja) | 食用油又は工業用油の劣化防止方法と装置 | |
JP2011174091A (ja) | 遊離塩素を除去する工程を設けたパーム油の製造方法 | |
JP2011162734A (ja) | 油劣化抑制装置及びそれを用いた油劣化抑制方法 | |
ES2672227T3 (es) | Proceso para la eliminación de metales de aceites/grasas | |
JP2009183267A (ja) | 食油の酸価還元、脱臭、洗浄方およびそれに使用する装置 | |
CN106361185A (zh) | 一种果蔬清洗机 | |
JP2000201621A (ja) | 食用油精製方法と食用油精製装置 | |
EP1046701A1 (en) | Method and device for preventing oil degradation | |
MXPA05006276A (es) | Auxiliar de filtracion a base de montmorilonita activada acida. | |
Belur et al. | Refining technologies for edible oils | |
US20220154098A1 (en) | Methods of obtaining lipids from a microbial cell composition by enzyme and ph shock | |
JP2021142295A (ja) | 調理装置、調理器具および調理方法 | |
JP2024134544A (ja) | 油脂の延命再生方法及び延命再生装置 | |
WO2020186128A1 (en) | Methods of obtaining lipids from a microbial cell composition | |
Xiao | Low trans fatty acid containing hydrogenated edible oils | |
JP2001139982A (ja) | 食用油精製方法と食用油精製装置と食用油濾過器 | |
JP2010270275A (ja) | 食用油再生装置 | |
JP2018099491A (ja) | 揚げ油の洗浄方法 | |
JPH11346652A (ja) | 揚物用食用油脂類の改質 | |
JP2003024219A (ja) | 油の酸化防止方法及びフライヤー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20120222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120222 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140623 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141125 |