JP2011161206A - 宝石鑑賞装置及び宝石鑑賞方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば顧客が宝石付き指輪を手にとった状態又は試着した状態において、その宝石を美しい状態で見せることによって、顧客の購買意欲を高める。
【解決手段】宝石W1が配置される宝石配置空間Xに対向配置され、宝石配置空間Xに配置された宝石W1を拡大して鑑賞者に見えるようにする拡大レンズと、拡大レンズ2の周囲に互いに離間して配置され、宝石配置空間Xに可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射する複数の点光源3と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】宝石W1が配置される宝石配置空間Xに対向配置され、宝石配置空間Xに配置された宝石W1を拡大して鑑賞者に見えるようにする拡大レンズと、拡大レンズ2の周囲に互いに離間して配置され、宝石配置空間Xに可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射する複数の点光源3と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ダイヤモンドなどの宝石を拡大して鑑賞者に見せるための宝石鑑賞装置及び宝石鑑賞方法に関するものである。
従来の宝石店の店頭においては、ダイヤモンドリング等の商品を顧客に勧める際に、顧客が商品を手に取った状態又は顧客が試着した状態を、そのまま又は鏡に映して見せることがある。ここで例えばダイヤモンド等の宝石は、各カット面の表面反射と内部に入った光の全反射により生じる白色光の輝き(ブリリアンシーまたはブライトネスと呼ばれる)、宝石、照明、観察する顧客の視点のいずれかが移動した際に生じるファセット(切り子面)の煌き(シンチレーション)、宝石内部に入った光が内部で反射する際に分光して生じる虹色の輝き(ディスパーション)によって美しさが表現される。
しかしながら、宝石店の店頭の照明環境は演色性が必ずしも高くなく、自然光(例えば太陽光)が当たった際に生じる宝石の美しさ(特にディスパーション)を鑑賞する事ができないという問題がある。
また、ハロゲン照明のように、演色性は高いが光色が色温度の低い白色光である照明が設置されている場合には、宝石、指輪及びそれを試着した手を美しく見せる効果が小さいという問題がある。
さらに、試着した状態をそのまま又は鏡に映して見ることから、宝石が小さく見えたり、視界にそのほか種々のものが映り込んでしまい、宝石本来の美しさを見ることが難しいという問題がある。
なお、特許文献1には、ダイヤモンドの輝きに基づく特徴的な紋様を観察することができる宝石の観察用器具が記載されている。しかしながら、この観察用器具は、試着した状態において宝石を照明することは想定されていない。
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされたものであり、例えば顧客が宝石付き指輪を手にとった状態又は試着した状態において、その宝石を美しい状態で見せることによって、顧客の購買意欲を高め、顧客と販売店の双方に満足を与えることをその主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係る宝石鑑賞装置は、宝石が配置される宝石配置空間に対向配置され、当該宝石配置空間に配置された宝石を拡大して鑑賞者に見えるようにする拡大レンズと、前記拡大レンズの周囲に互いに離間して配置され、前記宝石配置空間に可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を前記宝石配置空間に照射する複数の点光源と、を備えることを特徴とする。
このようなものであれば、宝石配置空間に対向配置された拡大レンズの周囲に複数の点光源を互いに離間して配置していることにより、宝石の各カット面におけるシンチレーション及びブリリアンシーを強くすることができるとともに、そのシンチレーション及びブリリアンシーを拡大して鑑賞することができる。また、点光源が可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射するものであり、宝石の分光により生じるディスパーションを強くすることができるとともに、そのディスパーションを拡大して鑑賞することができる。これにより、ダイヤモンド等の宝石を美しい状態で顧客に見せることができ、顧客の購買意欲を高めることができる。また、点光源として可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射しているので、宝石付き指輪を試着した状態で鑑賞する場合に、金属類からなる指輪が変色して見えることを防止するだけでなく、試着された手も美しく見せることができる。
ダイヤモンド等の宝石は中心軸に対して対称に形成されることが多く、この種の宝石を全体的に美しく見せるためには、前記複数の点光源が、前記宝石に対して等方的に配置されていることが望ましい。例えば、前記拡大レンズが、平面視において概略円形状をなすものであれば、前記点光源が、周方向に等間隔に設けられていることが考えられる。
可視光領域の連続スペクトルを有する光を照射するものとしてハロゲンランプが考えられるが、射出される光は、色温度が低い黄色がかった光であり、宝石、指輪又は試着された手が黄色味を帯びてしまう。このように照射光の光によって宝石、指輪又は試着された手が変色しないようにするためには、前記点光源から射出される白色光の相関色温度が、4500〜6800Kであることが望ましい。
太陽光等の自然光に近づけて、日常生活における宝石の見え方を見せるためには、前記点光源から射出される白色光が、平均演色評価数90以上であることが望ましい。
特に宝石鑑賞装置が電池駆動方式の場合には、常時点灯させていると、鑑賞時において宝石を点灯することができない、又は長時間に及び宝石鑑賞においては途中で電池が切れてしまうということが考えられる。このとき、前記宝石配置空間内における宝石の有無又は当該宝石を把持又は試着した手の有無を検知するフォトセンサと、前記フォトセンサの検出信号から前記宝石配置空間内に宝石又は当該宝石を把持又は試着した手があると判断した場合に、前記複数の点光源を点灯させる制御部とを備えることが望ましい。これならば、宝石鑑賞装置が電池駆動方式の場合には、省エネルギを実現することができ、電池交換又は充電せずに駆動時間を可及的に延ばすことができる。また、ACアダプター方式のものであっても省エネルギを実現できる。
またこのとき前記フォトセンサのセンサ検出エリアの境界が、前記宝石配置空間内に存在する前記拡大レンズの焦点近傍に設けられており、外部から宝石(宝石を収容するケースを含む。)又は当該宝石を把持又は試着した手を移動させて、それら宝石又は手が前記拡大レンズの焦点近傍に位置した時に前記フォトセンサが検知するように構成されていることが望ましい。このようなものであれば、鑑賞者が拡大レンズの焦点近傍に宝石又は手を入れることで初めて光源が点灯することになり、光源が点灯した瞬間の宝石の輝きを見せることができ、点灯する前と後での見え方のギャップを大きくすることができる。これにより、鑑賞者に対して点灯した瞬間の宝石の美しさを強く印象付けることができる。
フォトセンサの具体的な配置の態様としては、前記フォトセンサが前記宝石配置空間の後方側に設けられるとともに、そのセンサ検出エリアが前記拡大レンズの焦点近傍を含むように前方側に向かって拡がっていることが考えられる。これならば、拡大レンズの下方に宝石又は手を入れるに際して左右両側又は前方のいずれから入れても上記のとおり光源が点灯した瞬間の宝石の輝きを見せることができる。
特に煌き(シンチレーション)を強くしてダイヤモンド等の宝石を美しい状態で顧客に見せるためには、前記複数の点光源それぞれを、又は前記複数の点光源を組み分けして形成される複数の点光源群を、順繰り点灯させる制御部を備えることが望ましい。
また、本発明に係る宝石鑑賞方法は、宝石に相関色温度が4500〜6800Kであり、且つ平均演色評価数90以上の白色光を照射し、その照射された宝石を拡大レンズを介して鑑賞することを特徴とする。
さらに、本発明に係る宝石観賞装置は、宝石が配置される宝石配置空間に対向配置され、当該宝石配置空間に配置された宝石を拡大して鑑賞者に見えるようにする拡大レンズと、前記拡大レンズの周囲に互いに離間して配置され、前記宝石配置空間に可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を前記宝石配置空間に照射する光源と、前記宝石配置空間内における宝石の有無又は当該宝石を把持又は試着した手の有無を検知するフォトセンサと、前記フォトセンサの検出信号から前記宝石配置空間内に宝石又は当該宝石を把持又は試着した手があると判断した場合に前記光源を点灯させる制御部とを備え、前記フォトセンサのセンサ検出エリアの境界が、前記宝石配置空間内に存在する前記拡大レンズの焦点近傍に設けられており、外部から宝石又は当該宝石を把持又は試着した手を移動させて、それら宝石又は手が前記拡大レンズの焦点近傍に位置した時に前記フォトセンサが検知するように構成されていることを特徴とする。
このように構成した本発明によれば、顧客に宝石を美しい状態で見せることによって、顧客の購買意欲を高めることができる。
以下に本発明に係る宝石鑑賞装置100の一実施形態について図面を参照して説明する。
<装置構成>
本実施形態に係る宝石鑑賞装置100は、宝石を展示又は鑑賞するのに用いられ、例えば宝石店の店頭に設置され、顧客が例えばダイヤモンドリング等の宝石W1付き指輪(商品)Wを購入する際に、顧客が試着した商品Wを美しい状態となるようにし、その状態の商品Wを拡大して見せることにより、商品価値を高め、顧客の購買意欲を高めるためのものである。
本実施形態に係る宝石鑑賞装置100は、宝石を展示又は鑑賞するのに用いられ、例えば宝石店の店頭に設置され、顧客が例えばダイヤモンドリング等の宝石W1付き指輪(商品)Wを購入する際に、顧客が試着した商品Wを美しい状態となるようにし、その状態の商品Wを拡大して見せることにより、商品価値を高め、顧客の購買意欲を高めるためのものである。
具体的にこのものは、図1に示すように、宝石W1が配置される宝石配置空間Xに対向して上方に設けられ、宝石W1を拡大して見せるための拡大レンズ2と、当該拡大レンズ2の周囲に互いに離間して設けられ、可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を上方から宝石配置空間Xに照射する複数の点光源3と、拡大レンズ2及び点光源3を一体的に保持する保持枠4と、当該保持枠4を宝石配置空間Xに対して移動可能に支持する支持部材5と、支持部材5の下端に設けられ、上部に宝石配置空間Xが形成される基台6と、を備えている。
拡大レンズ2は、宝石配置空間Xに配置された宝石W1を例えば1.2〜5倍に拡大させて鑑賞者に見せるものであり、両凸レンズ又は片凸レンズを用いることができる。なお、フレネルレンズを用いることもできる。
本実施形態では、倍率2倍の片凸レンズを用いている。これにより、倍率的に例えば手を拡大して見せる際に丁度良く、宝石W1も十分拡大されて鑑賞できる。また、低倍率であるので焦点深度が大きく、観察できる視点の自由度が大きいために鑑賞が容易で疲れにくい。また、片凸レンズであるので、室内の他の照明の映り込みの影響を抑制し、可及的に宝石W1を美しく見せることができる。
また、本実施形態の拡大レンズ2は、ガラス、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の透明材料製で、直径10〜300mmの平面視において概略円形状をなすレンズである。
点光源3は、可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を射出する例えば表面実装型のLEDである。複数のLED3は、図2に示すように、平面視において概略円環状をなす基板7の表面に周方向に等間隔に設けられている。このように周方向に等間隔に設けられることによって、宝石配置空間Xに宝石W1を配置した状態において、複数の点光源3が、宝石W1に対して等方的に配置されていることになる。これによって宝石W1に各点光源3からの光を当てることができ、宝石W1のシンチレーション及びブリリアンシーを強くすることができる。
本実施形態のLED3は、射出される白色光の相関色温度が4500〜6800Kであり、平均演色評価数(Ra)90以上である。相関色温度が4500〜6800Kであることから、青味を帯び過ぎた白色光又は赤味を帯び過ぎた白色光を宝石W1に照射することが無く、宝石W1、指輪W又は試着された手を変色しないようにしている。つまり、照射される光の相関色温度が高すぎたり、低すぎたりすると、ブリリアンシーやシンチレーションの効果として見られる光の色は照明の光色と同じであるので、青みがかった白色または赤みがかった白色となり好ましくなく、宝石の内部で反射・分光されてディスパーションの効果をもたらす光も、青っぽい光や赤っぽい光のどちらかに偏ったものとなるため好ましくない。同様に、照射される光の相関色温度が高すぎたり、低すぎたりすると、指輪や手も青味または赤味を帯びた色に見え、例えばシルバーのリングがゴールドに近いような印象を与えたり、手が青白く見えたりしてしまう。
平均演色評価数を90以上としていることにより、宝石W1に照射される白色光をより自然光に近づけることができ、宝石W1のディスパーションの効果を増大することができる。すなわち、平均演色評価数が高い照明は、連続的なスペクトルを有しているので、宝石の内部で反射されて分光された光が可視光の全域に渡る様々な色の単色光に分かれて見えるので好ましい。平均演色評価数が低い光源でも、ディスパーションを見ることは可能であるが、可視光の中で強度が低い波長域が存在するため、その波長域の単色光を得ることは原理的に不可能であり、ディスパーションの効果は小さくなる。なお、平均演色評価数が高くても点光源でない照明においては、異なる光源から射出されて内部で反射して分光された光が、鑑賞者の眼で再び混色して観察されるため、ディスパーションの効果を観察することが困難となる。このことは、屋外の昼光の下で宝石を鑑賞するとディスパーションが見えにくいことから明らかである。
また、LED3の光射出側前方には、LED3から射出された光の配光分布を制御するための集光レンズ8が設けられている。この集光レンズ8は、各LED3毎に対応して設けられており、平面視において概略円環状となるように一体成形されたものである。
保持枠4は、拡大レンズ2、LED3が搭載された基板7、及び集光レンズ8を一体的に保持するものである。具体的に保持枠4は、平面視において概略円環形状をなすものであり、その中央開口部に拡大レンズ2が固定される。また、保持枠4の下面に基板7及び集光レンズ8がこの順に例えばねじ固定される。
ここで、基板7及び集光レンズ8が固定された状態においては、図3に示すように、LED3から射出される光の光軸P1と、集光レンズ8の光軸P2とがずれるように構成されている。具体的には、LED3から射出される光の光軸P1よりも集光レンズ8の光軸P2が内側に位置するように構成されている。これにより、LED3からの光の光軸P1が内向きに傾斜するようにLED3を配置することなく、LED3を平面上に配置させた状態で、LED3からの光の光軸P1を内向きに傾斜させることができる。この構成によって、複数のLED3からの光は、拡大レンズ2の中心軸に向かって集光させることになり、宝石配置空間X内の拡大レンズ2の結像位置近傍に集光され、結像位置近傍に配置された宝石W1を効率良く照明することができる。
支持部材5は、保持枠4を宝石配置空間X上に位置するように支持するフレキシブルアームである。この支持部材5は、保持枠4の後端部(観察者側と相対する側)に接続されており、当該保持枠4を少なくとも上下方向(図3中矢印A)前後方向(図3中矢印B)に位置調節可能にするだけでなく、前後方向の角度(図3中矢印C)及び左右方向の角度(図3中矢印D)を調節可能にする。このように支持部材5が保持枠4の後端部に接続されることによって、宝石配置空間Xの左右及び前側を開放することができ、指輪Wを試着した手を宝石配置空間Xに持って行きやすくしている。
基台6には、外部に設けられた電源(不図示)からの電力をLED3に供給するための電源ケーブル(不図示)が接続されている。また、基台6の側面には電源スイッチ61とLED3の光量を調節する光量調整つまみ62が設けられている。電源スイッチ61又は光量調整つまみ62が操作されることによって、基台6内部に設けられた制御回路(不図示)がLED3を制御する。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態に係る宝石鑑賞装置100によれば、宝石配置空間Xに対向配置された拡大レンズ2の周囲に複数の点光源3を互いに離間して配置していることにより、宝石W1の各カット面におけるシンチレーション及びブリリアンシーを強くすることができるとともに、そのシンチレーション及びブリリアンシーを拡大して鑑賞することができる。また、点光源3が可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射するものであり、宝石W1の分光により生じるディスパーションを強くすることができるとともに、そのディスパーションを拡大して鑑賞することができる。これにより、ダイヤモンド等の宝石W1を美しい状態で顧客に見せることができ、顧客の購買意欲を高めることができる。また、点光源3として可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射しているので、宝石W1付き指輪Wを試着した状態で鑑賞する場合に、指輪Wが変色して見えることを防止するだけでなく、試着された手も美しく見せることができる。
このように構成した本実施形態に係る宝石鑑賞装置100によれば、宝石配置空間Xに対向配置された拡大レンズ2の周囲に複数の点光源3を互いに離間して配置していることにより、宝石W1の各カット面におけるシンチレーション及びブリリアンシーを強くすることができるとともに、そのシンチレーション及びブリリアンシーを拡大して鑑賞することができる。また、点光源3が可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射するものであり、宝石W1の分光により生じるディスパーションを強くすることができるとともに、そのディスパーションを拡大して鑑賞することができる。これにより、ダイヤモンド等の宝石W1を美しい状態で顧客に見せることができ、顧客の購買意欲を高めることができる。また、点光源3として可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を照射しているので、宝石W1付き指輪Wを試着した状態で鑑賞する場合に、指輪Wが変色して見えることを防止するだけでなく、試着された手も美しく見せることができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
前記実施形態の点光源3の相関色温度を変更可能に構成しても良い。これならば、例えば光色が異なる自然光又は人工光等の種々のシーンにおける宝石W1の見え方を鑑賞者(顧客)に見せることができる。例えば、色温度の異なる点光源3を組み合わせて、制御回路により点灯する点光源3を制御することによって、宝石W1に照射される光の色温度を変更できるようにしても良い。
また、拡大レンズ2の周囲に配置された複数の点光源3を複数の群に分割して、各群毎に独立して点灯可能に構成し、点灯する点光源3の群を切り替えることによって、宝石W1に入射する光線の角度が変化し、鑑賞者にキラキラと変化して輝く様子(シンチレーション)を能動的に見せることができる。このとき、制御回路によって各群が例えば順繰りに点灯させることが考えられる。なお、群に分割しないで、個々のLEDを独立して点灯可能にしても良い。
さらに、前記実施形態では、保持枠4に点光源3を構成するLEDを直接設けているが、その他、保持枠4以外の場所(例えば基台内部)に光源を設け、当該光源からの光を伝送する光ファイバを用いて、その光ファイバの光射出端部を保持枠4に固定することによって、点光源3を構成するようにしても良い。
その上、前記実施形態の支持部材はフレキシブルアームであったが、フレキシブルアームではなく、保持枠を定位置に固定支持するものであっても良い。また、1または複数箇所の回転軸を有する、部分的に調整可能な構造であっても良い。
集光レンズは、一体成形でなくても良く、例えば複数の部分に分割されていても良く、またLED3と同数に分割されていて支持体によって固定されるように構成されていても良い。レンズの形状は、通常は概略円形状のレンズが用いられるが、視野の確保や軽量化の観点から、矩形のレンズであっても良い。
また、前記実施形態の宝石鑑賞装置が、図4に示すように、宝石配置空間X内における宝石W1の有無又は当該指輪Wを試着した手の有無を検知するフォトセンサ9と、フォトセンサ9の検出信号から宝石配置空間X内に宝石W1又は指輪Wを試着した手があると判断した場合に、複数の点光源3を点灯させる制御部(不図示)とを備えることが望ましい。また、制御部は、フォトセンサ9により手があると判断した後において当該フォトセンサ9により手が未検知となった場合、当該未検知の後所定時間後に点光源3を消灯させる。ここでフォトセンサ9としては、分離型フォトインタラプタや反射型フォトインタラプタ(フォトリフレクタ)等を用いることができる。
図4に分離型フォトインタラプタ(発光素子91、受光素子92)の態様を示す。また、宝石鑑賞に悪影響を及ぼさないために、用いるフォトセンサは、不可視光(例えば、赤外光又は紫外光等)を用いたものであることが望ましい。さらに、フォトセンサ9を設ける位置としては、分離型フォトインタラプタを用いた場合には、発光素子91を保持枠側に設け、受光素子92を宝石配置空間Xを挟んだ基台6側に設けることが考えられる。なお、逆に設けても良い。反射型フォトインタラプタを用いた場合には、宝石配置空間Xに対向する位置に設ければ良い。これならば、宝石鑑賞装置100が電池駆動方式の場合には、省エネルギを実現することができ、電池交換又は充電せずに駆動時間を可及的に延ばすことができる。また、ACアダプター方式のものであっても省エネルギを実現できる。
図5に反射型フォトインタラプタ9の態様を示す。このとき反射型フォトインタラプタ9は、宝石配置空間Xにおいて拡大レンズ2の結像位置(焦点)近傍に宝石又は宝石を把持又は試着した手があることを検知するものである。つまり、反射型フォトインタラプタ9は、宝石等を試着した手が拡大レンズ2で見たときにピンボケしない位置に、当該手があることを検知する。具体的に反射型フォトインタラプタ9は、宝石配置空間Xを略水平方向に沿って前方(鑑賞者側)を向くように支持部材5に設けられている。このように反射型フォトインタラプタ9を設けることによって、宝石配置空間Xにおいて拡大レンズ2の結像位置近傍と反射型フォトインタラプタ9のセンサ検知エリアとが重なる。より詳細に言えば、図5に示すように、反射型フォトインタラプタ9の高さ位置は、そのセンサ検知エリアが拡大レンズ2の結像位置近傍を含むように設定するとともに、図6に示すように、宝石配置空間Xの後方側に設けられた反射型フォトインタラプタ9のセンサ検知エリアが、拡大レンズ2の焦点近傍を含むように前方側に向かって拡がっている。また、反射型フォトインタラプタ9の平面方向(水平方向)のセンサ検知エリアに関して言うと、その境界が、拡大レンズ2の焦点近傍に位置するように構成されている。そして、図7に示すように、外部から宝石又は当該宝石を把持又は試着した手を移動させて、それら宝石又は手が拡大レンズの焦点近傍に位置した時に反射型フォトインタラプタ9が検知するようにしている。これにより、鑑賞者が拡大レンズ2の焦点近傍に宝石W1又は手を入れることで初めて光源3が点灯することになり、光源3が点灯した瞬間の宝石W1の輝きを見せることができ、点灯する前と後での見え方のギャップを大きくすることができる。これにより、鑑賞者に対して点灯した瞬間の宝石W1の美しさを強く印象付けることができる。また、手が移動している際に光源3が点灯することになるので、宝石W1の輝きに加えて宝石W1の煌きを一層強調させることができる。
なお、分離型フォトインタラプタを複数用いて、図8に示すように、各分離型フォトインタラプタの光の通過領域により拡大レンズ2の焦点近傍を囲むようにしても良い。
なお、分離型フォトインタラプタを複数用いて、図8に示すように、各分離型フォトインタラプタの光の通過領域により拡大レンズ2の焦点近傍を囲むようにしても良い。
上記のようにフォトセンサ9を用いて手を感知し自動的にLEDを点灯・消灯するモード(センサモード)は、電源スイッチ61を操作することにより点灯・消灯する通常モードと切り換え可能に構成されている。この切り替えは、図示しない切り替えスイッチや電源スイッチ61を操作することにより行われる。
さらに、図9に示すように、制御部(不図示)が、複数の点光源それぞれを順繰りに点灯させることが考えられる。図9においては、1つのLEDのみを点灯させる場合を示しているが、その他、対向する一対のLEDを順繰りに点灯させる等、複数のLEDを同時に点灯させるようにしても良い。また、順繰りに点灯させる態様としては、例えば時計(又は反時計)回りに点灯させること、予め定めた順番で点灯させること、ランダムに点灯させることが考えられる。また、図10に示すように、制御部が、複数の点光源を組み分けして形成される複数の点光源群(図10ではA群〜E群)毎に点灯させるものであり、このとき、それら複数の点光源群を順繰りに点灯させることが考えられる。なお、図10においては、各群に含まれるLEDの個数を同数としているが、各群に含まれるLEDの個数が異なるように組み分けしても良い。これならば、宝石配置空間X内で宝石や観察する顧客の視点を移動させることなく、煌き(シンチレーション)を強調してダイヤモンド等の宝石を美しい状態で顧客に見せることができる。
その上、シンチレーションを強調してダイヤモンド等の宝石を美しい状態で顧客に見せるためには、上記のLEDの点灯方式の他、宝石配置空間内に宝石を保持するとともに、当該宝石を宝石配置空間内で移動させる保持移動機構を設けるようにしても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・宝石鑑賞装置
W1 ・・・宝石(ダイヤモンド)
X ・・・宝石配置空間
2 ・・・拡大レンズ
3 ・・・点光源
W1 ・・・宝石(ダイヤモンド)
X ・・・宝石配置空間
2 ・・・拡大レンズ
3 ・・・点光源
Claims (10)
- 宝石が配置される宝石配置空間に対向配置され、当該宝石配置空間に配置された宝石を拡大して鑑賞者に見えるようにする拡大レンズと、
前記拡大レンズの周囲に互いに離間して配置され、前記宝石配置空間に可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を前記宝石配置空間に照射する複数の点光源と、を備える宝石鑑賞装置。 - 前記複数の点光源が、前記宝石に対して等方的に配置されている請求項1記載の宝石鑑賞装置。
- 前記点光源から射出される白色光の相関色温度が、4500〜6800Kである請求項1又は2記載の宝石鑑賞装置。
- 前記点光源から射出される白色光が、平均演色評価数90以上である請求項1、2又は3記載の宝石鑑賞装置。
- 前記宝石配置空間内における宝石の有無又は当該宝石を把持又は試着した手の有無を検知するフォトセンサと、
前記フォトセンサの検出信号から前記宝石配置空間内に宝石又は当該宝石を把持又は試着した手があると判断した場合に、前記複数の点光源を点灯させる制御部とを備える請求項1、2、3又は4記載の宝石鑑賞装置。 - 前記フォトセンサのセンサ検出エリアの境界が、前記宝石配置空間内に存在する前記拡大レンズの焦点近傍に設けられており、外部から宝石又は当該宝石を把持又は試着した手を移動させて、それら宝石又は手が前記拡大レンズの焦点近傍に位置した時に前記フォトセンサが検知するように構成されている請求項5記載の宝石観賞装置。
- 前記フォトセンサが前記宝石配置空間の後方側に設けられるとともに、そのセンサ検出エリアが前記拡大レンズの焦点近傍を含むように前方側に向かって拡がっている請求項6記載の宝石観賞装置。
- 前記複数の点光源それぞれを、又は前記複数の点光源を組み分けして形成される複数の点光源群を、順繰り点灯させる制御部を備える請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の宝石鑑賞装置。
- 宝石に相関色温度が4500〜6800Kであり、且つ平均演色評価数90以上の白色光を照射し、その照射された宝石を拡大レンズを介して鑑賞する宝石鑑賞方法。
- 宝石が配置される宝石配置空間に対向配置され、当該宝石配置空間に配置された宝石を拡大して鑑賞者に見えるようにする拡大レンズと、
前記拡大レンズの周囲に互いに離間して配置され、前記宝石配置空間に可視光領域の連続スペクトルを有する白色光を前記宝石配置空間に照射する光源と、
前記宝石配置空間内における宝石の有無又は当該宝石を把持又は試着した手の有無を検知するフォトセンサと、
前記フォトセンサの検出信号から前記宝石配置空間内に宝石又は当該宝石を把持又は試着した手があると判断した場合に、前記光源を点灯させる制御部とを備え、
前記フォトセンサのセンサ検出エリアの境界が、前記宝石配置空間内に存在する前記拡大レンズの焦点近傍に設けられており、外部から宝石又は当該宝石を把持又は試着した手を移動させて、それら宝石又は手が前記拡大レンズの焦点近傍に位置した時に前記フォトセンサが検知するように構成されている宝石観賞装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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