JP2011160933A - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】止着テープによっておむつの前身頃と後身頃とを固定した場合に、着用者の体のラインに合わせてサイドフラップが適切な状態で伸縮し、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】お前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、複数のシート18,20が吸収体22を挟持した状態で積層された吸収性本体14と、吸収性本体14の後身頃6の両側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8と、サイドフラップ8の先端部分に配設された止着テープ10と、を備え、サイドフラップ8の股下部側の側縁部分8bにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pbが、サイドフラップ8の後身頃端部側の側縁部分8aにおける、止着テープの引張方向Xにおける伸張応力Paよりも大となるように構成されているテープ型使い捨ておむつ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ型使い捨ておむつに関する。更に詳しくは、止着テープによっておむつの前身頃と後身頃とを固定した場合に、着用者の体のラインに合わせてサイドフラップが適切な状態で伸縮し、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつに関する。
一般に、テープ型使い捨ておむつは、例えば、図18に示すテープ型使い捨ておむつ100のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、複数のシート18,20が吸収体22を挟持した状態で積層された吸収性本体14と、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ110と、を備えるものである(例えば、特許文献1参照)。そして、このテープ型使い捨ておむつ100は、吸収性本体14の後身頃6の両側縁から延出されたサイドフラップ108を備え、このサイドフラップ108の先端に止着テープ110が配設されている。
このようなテープ型使い捨ておむつ100によれば、着用者の排泄物は、吸収性本体を構成するシート18の液透過性の部分を透過して吸収体22に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成されるシート20によって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、止着テープ110によっておむつの前身頃2と後身頃6とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。
おむつを着用する際には、サイドフラップ108の先端に配置された止着テープ110を前身頃2側に移動させ、吸収性本体14の前身頃に配設された被止着部に止着することにより、おむつの前身頃2と後身頃6とを固定する。通常、サイドフラップ108は、その素材として不織布等が採用されているため、止着テープ110を前身頃2側に引き伸ばす際に、サイドフラップ108が止着テープ110の引張方向に伸張して、着用者の腰周りを固定することができる。また、サイドフラップ108は、腰周りの方向に伸縮性を有しているため、腰周りがきつくなり過ぎることをある程度防止することができる。
特開2003−275244号公報
しかしながら、このようなサイドフラップは、全体が一様な素材のシートによって形成されているため、腰周りの方向に一定の伸縮性を有しているものの、着用者の胴周りから脚周りにかけての体のラインに対しては、十分なフィット性を得ることができないという問題があった。即ち、着用者の体のラインは、胴周り側(即ち、ウエスト周辺)においては寸法変化が大きく、一方、脚周り側(例えば、ウエストよりも下方)においては、寸法変化が小さくなるのが一般的であり、このような寸法変化のある体のラインに対して、サイドフラップの伸縮性が追従できず、着用者とサイドフラップとの間に隙間ができてしまうという問題があった。
また、図18に示すようなサイドフラップ108と止着テープ110とを備えたテープ型使い捨ておむつ100においては、止着テープ110を引っ張った際に、止着テープ110の幅で、サイドフラップ108に引張応力が伝達されるため、止着テープ110の幅よりもサイドフラップ108の幅が広い場合には、サイドフラップ108の側縁部分が引っ張られずに弛みが生じてしまう。また、上述したようなサイドフラップ108の弛みが生じないようにするためには、止着テープ110をより大きな力で引っ張って締め付けなければならず、おむつの着用感が著しく悪化してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、止着テープによっておむつの前身頃と後身頃とを固定した場合に、着用者の体のラインに合わせてサイドフラップが適切な状態で伸縮し、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、止着テープが接続されているサイドフラップを、股下部側の側縁部分と後身頃端部側の側縁部分とで、止着テープの引張方向における伸張応力を異なるように構成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層された吸収性本体と、前記吸収性本体の前記後身頃の両側縁から延出されたサイドフラップと、前記サイドフラップの先端部分に配設された、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、前記サイドフラップの前記股下部側の側縁部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Pbが、前記サイドフラップの前記後身頃端部側の側縁部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Paよりも大となるように構成されてなるテープ型使い捨ておむつ。
[2] 前記サイドフラップは、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなる前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[3] 前記伸縮弾性体が、フィルム状に形成されたものである前記[2]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[4] 前記伸縮弾性体が、伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている前記[2]又は[3]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[5] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、前記後身頃端部側の側縁部分と前記股下部側の側縁部分とで、前記伸縮弾性体が、異なる伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[6] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、前記伸張弾性体が、前記後身頃端部側の側縁部分よりも、前記股下部側の側縁部分に多くの量配置されている前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[7] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、前記フィルム状に形成された前記伸張弾性体が、前記股下部側の側縁部分に二層以上に積層された状態で配置されている前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[8] 前記後身頃の端部側の側縁部分における、50%伸張時の前記伸張応力Paが、1.5〜4N/25mmである前記[1]〜[7]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[9] 前記股下部側の側縁部分における、50%伸張時の前記伸張応力Pbが、2.5〜7.5N/25mmである前記[1]〜[8]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[10] 前記サイドフラップは、前記股下部側の側縁部分と前記後身頃端部側の側縁部分との少なくとも一部が分離するように構成されたものである前記[1]〜[9]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[11] 前記サイドフラップは、前記股下部側の側縁部分と、前記後身頃端部側の側縁部分との少なくとも一部を分離するようなスリットが形成されている前記[1]〜[10]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[12] 前記サイドフラップは、前記股下部側の側縁部分と、前記後身頃端部側の側縁部分とで前記スリットにより二つに分断されてなり、前記止着テープが、前記二つに分断されたサイドフラップに跨って配設されている前記[11]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[13] 前記サイドフラップの幅方向の中央部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Pcが、前記後身頃の端部側の側縁部分における前記伸張応力Pa及び前記股下部側の側縁部分における前記伸張応力Pbよりも大となるように構成されてなる前記[1]〜[12]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[14] 前記サイドフラップは、二以上の異なる弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、前記幅方向の中央部分にて、二以上の前記伸縮弾性体の少なくとも一部が重なった状態で配置されている前記[13]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[15] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、前記伸縮弾性体が、前記後身頃端部側の側縁部分と前記股下部側の側縁部分と前記幅方向の中央部分とで、異なる伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている前記[13]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[16] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、前記伸張弾性体が、前記後身頃端部側の側縁部分よりも、前記股下部側の側縁部分に多くの量配置され、且つ、前記股下部側の側縁部分よりも、前記幅方向の中央部分に更に多くの量配置されている前記[13]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[17] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、前記フィルム状に形成された前記伸張弾性体が、前記股下部側の側縁部分に、二層以上に積層された状態で配置されており、且つ、前記股下部側の側縁部分に、三層以上に積層された状態で配置されている前記[13]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[18] 前記幅方向の中央部分における、50%伸張時の前記伸張応力Pcが、4〜11.5N/25mmである前記[13]〜[17]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[19] 前記サイドフラップが、前記股下部側の側縁部分と前記幅方向の中央部分、及び前記後身頃端部側の側縁部分と前記幅方向の中央部分、のそれぞれの少なくとも一部を分離するようなスリットが形成されたものである前記[13]〜[18]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[20] 前記サイドフラップが、前記伸張応力Pbが大となる前記股下部側の側縁部分と、前記伸張応力Paが小となる前記後身頃端部側の側縁部分とが、分離されてなるものであり、前記股下部側の側縁部分と前記後身頃端部側の側縁部分との一部が、前記サイドフラップの前記幅方向の中央部分において重なることにより、前記幅方向の中央部分における前記伸張応力Pcが、前記伸張応力Pa及び前記伸張応力Pbよりも大となるように構成されている前記[13]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップの股下部側の側縁部分における、止着テープの引張方向の伸張応力Pbが、サイドフラップの後身頃端部側の側縁部分における、止着テープの引張方向の伸張応力Paよりも大となるように構成されてなるため、止着テープによっておむつの前身頃と後身頃とを固定した場合に、着用者の体のラインに合わせてサイドフラップが適切な状態で伸縮し、良好な着用感を得ることができる。このため、着用者の体のラインに合わせてサイドフラップの伸縮性を良好に追従させることができ、サイドフラップによる過剰な締め付けや、サイドフラップの側縁部分の弛み等を生じ難くすることができる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、サイドフラップの幅方向の中央部分における、止着テープの引張方向における伸張応力を、後身頃の端部側の側縁部分における伸張応力及び股下部側の側縁部分における伸張応力よりも更に大となるように構成することによって、サイドフラップの側縁部分の弛みを更に生じ難くすることができる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、サイドフラップを、股下部側の側縁部分と後身頃端部側の側縁部分との少なくとも一部が分離するように構成されたものとすることによって、上述した効果をより効果的に発現させることが可能となる。
本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 図1に示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップを拡大した拡大平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの一例を示す平面図である。 サイドフラップの止着テープの引張方向における伸張応力を測定する際の、試験片の作製方法を示す平面図である。 伸張応力の測定方法を説明するための平面図である。 伸張応力の測定方法を説明するための平面図である。 伸張応力の測定方法の別の例を説明するための平面図である。 サイドフラップの幅方向の中央部分における、止着テープの引張方向における伸張応力を測定する際の、試験片の作製方法を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 図17AのA−A’断面を示す模式図である。 従来のテープ型使い捨ておむつを示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつを実施するための形態について、具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書中において「テープ型使い捨ておむつ」とは、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、複数のシート18,20が吸収体を挟持した状態で積層された吸収性本体14と、吸収性本体14の後身頃6の両側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8と、サイドフラップ8の先端部分に配設された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10と、を備えたテープ型使い捨ておむつ1を意味するものとする。
また、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
また、「吸収性本体」とは、テープ型使い捨ておむつにおいて、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材であり、上述したように、前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものである。例えば、このような吸収性本体としては、図1に示すように、吸収体22と、吸収体22の内面を被覆するように配置された内面シート18と、吸収体22の外面を被覆するように配置された外面シート20とを構成要素として有し、吸収体22が内面シート18と外面シート20との間に挟持された状態で固定され、一体化された部材を挙げることができる。
また、「サイドフラップ」とは、吸収性本体の後身頃の左右の側縁部分において、その吸収性本体よりも側方の領域に張り出した部位によって構成されたものをいう。このようなサイドフラップは、おむつ着用時において、着用者の脇腹を覆う部位となる。なお、図1においては、吸収性本体14の前身頃2にも、後身頃6のサイドフラップ8よりも小さなサイドタブ38を備えた場合の例を示しているが、この前身頃2の両側縁2a,2bから延出されたサイドタブ38は、必ずしも吸収性本体14から延出されていなくともよい。
また、「止着テープ」とは、テープ型使い捨ておむつを着用する際に、おむつの前身頃と後身頃とを固定するための部材であり、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、前身頃の被止着部に対して止着を行うファスナー部と、ファスナー部を配設するための基材とによって構成されている。なお、ファスナー部としては、メカニカルファスナーのフック材や粘着剤の粘着力により固定を行う粘着ファスナーを挙げることができる。
上述した「フック材」とは、メカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)の凸部材であり、凹部材であるループ材との機械的結合により固定を行うことができるものである。「フック材」としては、例えば、表面に多数の突起(鉤状、きのこ状、錨状等)が形成されたものが用いられる。
また、止着テープの「基材」とは、一方の端部付近にフック材等が付設され、且つ他方の端部が、例えば、テープ型使い捨ておむつのサイドフラップの先端に固定されることによって、止着テープの本体として機能するものである。
[1]テープ型使い捨ておむつ:
図1は、本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。また、図2は、図1に示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップを拡大した拡大図であり、図3は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの一例を示す平面図である。
図1〜図3に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、サイドフラップ8の股下部側の側縁部分8bにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pbが、サイドフラップ8の後身頃端部側の側縁部分8aにおける、止着テープの引張方向Xにおける伸張応力Paよりも大となるように構成されてなるテープ型使い捨ておむつ1である。
このように構成されたサイドフラップ8を備えた本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、止着テープ10によっておむつの前身頃2と後身頃6とを固定した場合に、着用者の体のラインに合わせてサイドフラップ8が適切な状態で伸縮し、良好な着用感を得ることができる。このため、着用者の体のラインに合わせて、サイドフラップ8の伸縮性を良好に追従させることができ、サイドフラップ8による過剰な締め付けや、サイドフラップ8の側縁部分8a,8bの弛み等を生じ難くすることができる。
例えは、従来のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップは、全体が一様な素材のシートによって形成されているため、腰周りの方向に一定の伸縮性を有しているものの、着用者の胴周りから脚周りにかけての体のラインに対しては、十分なフィット性を得ることができず、着用者の体のラインに対して、サイドフラップの伸縮性が追従できず、着用者とサイドフラップとの間に隙間ができてしまうという問題があった。即ち、着用者の体のラインは、胴周り側(即ち、ウエスト周辺)においては寸法変化が大きく、一方、脚周り側(例えば、ウエストよりも下方)においては、寸法変化が小さくなるのが一般的であり、このような寸法変化のある体のラインに対して、全体が一様な素材のシートによって形成されたサイドフラップでは伸縮性の追従が極めて困難である。
本発明のテープ型使い捨ておむつ1のサイドフラップ8は、寸法変化が大きな胴周り側に位置する「サイドフラップ8の後身頃端部側の側縁部分8a」においては、止着テープの引張方向Xにおける伸張応力Paを小さくし、かつ、寸法変化が小さな脚周り側に位置する「サイドフラップ8の股下部側の側縁部分8b」においては、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pbを大きくしている。このため、胴周り側に大きな伸縮性(即ち、寸法変化に対応し得る十分な伸縮性)を持たせつつ、脚周り側の伸縮性を相対的に小さくすることで、サイドフラップの弛みを有効に防止することができる。
具体的には、ウエスト側が小さな力で伸縮する(即ち、伸張応力Paが小である)ため、食事前後の腹周り寸法変化や、寝ているときと、座っているときの腹周り寸法変化に対して、ウエスト周りにおける追従性に優れており、更に、脚周り側の収縮力が強くなる(即ち、伸張応力Pbが大である)ため、脚周りにおいて、弛み等の隙間ができ難いという利点がある。
なお、本明細書において、「止着テープの引張方向」とは、止着テープの先端(即ち、止着テープのサイドフラップに接続された側の端部とは反対側の端部)を、おむつの外側(即ち、吸収性本体の側縁に垂直な方向)に向けて引っ張った場合に、サイドフラップが止着テープによって引っ張られる方向を意味する。
サイドフラップの「止着テープの引張方向における伸張応力」は、サイドフラップから所定の大きさの試験片を切り出し、この試験片の両端を、チャック(試験片の端部を締め付けて固定させる部材)等によって固定可能な引張試験機に配置し、その50%伸張時に測定される応力のことである。なお、引張試験機としては、例えば、東洋精機社製の「ストログラフ(商品名)」、エー・アンド・デイ社製の「テンシロン(商品名)」等を挙げることができる。以下、サイドフラップの止着テープの引張方向における伸張応力の測定方法について具体的に説明する。
まず、伸張応力の測定を行うサイドフラップから、長さ40mm、幅25mmの試験片を切り出す。即ち、図4Aに示すように、サイドフラップ8の後身頃端部側の側縁部分8aと、サイドフラップの股下部側の側縁部分8bとを、サイドフラップ8の側縁から25mmの幅で切り出し、それぞれの部分の試験片9を作製する。図4Aにおいては、サイドフラップ8が、その根元側(吸収性本体に接続する側)から先端側に向けて、その幅が漸減するように構成された場合の例を示しており、このようなサイドフラップ8においては、サイドフラップ8の側縁部分と平行となるように斜めに切り出して、試験片9を作製する。一方、図示は省略するが、サイドフラップが、その根元側から先端側に向けて、一定の幅である場合には、サイドフラップの側縁に沿って真っ直ぐに試験片を切り出すことができる。ここで、図4Aは、サイドフラップの止着テープの引張方向における伸張応力を測定する際の、試験片の作製方法を示す平面図である。
次に、図4Bに示すように、得られた試験片9を、チャック62間距離20mmで引張試験機60に固定する。なお、チャック62に固定する際には、サイドフラップ8(図4A参照)の根元側と先端側の部分を、チャック62,62にそれぞれ固定する。図4Bにおいては、それぞれのチャック62に、試験片9が10mmずつ固定した場合の例を示している。また、試験片9を固定する場合には、試験片9におけるサイドフラップの側縁と平行なラインが、引張試験機60の引張方向Yとなるように固定する。即ち、サイドフラップの側縁と平行なラインが、チャック62の固定面62aに対して垂直となるように固定する。
次に、図4Cに示すように、引張試験機60のチャック62に固定した試験片9を、200mm/分の速度で引っ張り、50%伸張時(チャック間距離30mm時)における応力を測定する。この測定によって得られた応力(N/25mm)を、サイドフラップ8(図4A参照)の各部分(各試験片9を作製した部分)における伸張応力とする。ここで、図4B及び図4Cは、伸張応力の測定方法を説明するための平面図である。
なお、伸張応力の測定においては、試験片の幅を25mmとし、且つチャック間距離を20mm確保することができ、更に、測定中にチャックから試験片が外れることがない程度にしっかりと固定することができれば、試験片の長さや、試験片の端部形状(チャックに固定する部位の形状)については、上記したものに限定されることはない。即ち、図4B及び図4Cにおいては、測定の便宜上、試験片を40mm×25mmの長方形としているが、例えば、図5に示すように、サイドフラップの側縁の形状に合わせて、幅25mmの菱形の試験片9aを切り出し、チャック62間距離が20mmとなるように伸張測定を行うことが可能であれば、図4A〜図4Cに示す測定と同様の測定結果を得ることができる。ここで、図5は、伸張応力の測定方法の別の例を説明するための平面図である。
また、後述するように、サイドフラップの幅方向の中央部分における、止着テープの引張方向における伸張応力を測定する場合には、図6に示すように、サイドフラップ8の幅方向の中央部分8cを、サイドフラップ8の幅方向の中心線が、試験片9bの幅方向の中心線となるように、長さ40mm、幅25mmで切り出して試験片9bを作製し、この試験片9bを用いて、上述した測定方法(図4B及び図4C参照)に従って測定する。ここで、図6は、サイドフラップ8の幅方向の中央部分8cにおける、止着テープの引張方向Xにおける伸張応力を測定する際の、試験片9bの作製方法を示す平面図である。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの各構成要素について更に具体的に説明する。
[1−1]サイドフラップ:
図1〜図3に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体14の後身頃6の両側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8を備えている。そして、このサイドフラップ8の先端には、おむつの前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10が配置されている。
本発明のテープ型使い捨ておむつ1のサイドフラップ8は、サイドフラップ8の股下部4側の側縁部分8bにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pbが、サイドフラップ8の後身頃6端部側の側縁部分8aにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Paよりも大となるように構成されているため、おむつ着用時において、サイドフラップ8が着用者の脇腹を覆うように配置された場合に、着用者の体のラインに合わせて適切な状態で伸縮し、良好な着用感を得ることができる。
なお、サイドフラップ8の各側縁部分8a,8bの具体的な伸張応力Pa,Pbの大きさは、おむつの適用対象(例えば、乳幼児用、成人用)や、その大きさ(例えば、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等)によって、着用者の体型等に応じて適宜選択することができるが、例えば、サイドフラップ8の後身頃の端部側の側縁部分8aにおける、50%伸張時の伸張応力Paは、1.5〜4N/25mmであることが好ましく、2〜3N/25mmであることが更に好ましい。このように構成することによって、寸法変化が大きな胴周り側において、良好なフィット感を得ることができる。
なお、後身頃の端部側の側縁部分における50%伸張時の伸張応力Paが、1.5N/25mm未満であると、緩すぎて良好なフィット感が得られないことがあり、4N/25mmを超えると、伸張応力が大きくなり過ぎ、胴周り側の寸法変化に追従することが困難になるおそれがある。
また、サイドフラップ8の股下部側の側縁部分8bにおける、50%伸張時の伸張応力Pbは、2.5〜7.5N/25mmであることが好ましく、4〜6N/25mmであることが好ましい。このように構成することによって、脚周り側の収縮力が強くなるため、脚周りにおいて、弛み等の隙間ができ難くなる。
なお、股下部側の側縁部分における50%伸張時の伸張応力Pbが、2.5N/25mm未満であると、脚周り側に隙間ができ易く、脚周り開口からの尿漏れを生じることがあり、7.5N/25mmを超えると、脚周り側の収縮力が強くなり過ぎて、脚周りの伸縮性が低下し、動き難くなることがある。なお、上記した好ましい伸張応力の範囲においても、伸張応力Pbは伸張応力Paよりも大きくなる。
本発明において、サイドフラップを、股下部側の側縁部分と、後身頃の端部側の側縁部分との二つの部分に分ける場合には、サイドフラップの股下部から、幅方向における股下部側の少なくとも30〜70%の範囲を股下部側の側縁部分とし、また、サイドフラップの後身頃端部から、幅方向における後身頃端部側の少なくとも30〜70%の範囲を後身頃端部側の側縁部分とする。
このようなサイドフラップは、例えば、通気撥水性材料からなるシート等に、糸状、リボン状、帯状の伸縮弾性体が配置されたもの、或いは、フィルム状の伸縮弾性体によって構成されたシートなどによって形成することができる。
例えば、図3に示すサイドフラップ8は、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bを含んでなるものである。より具体的には、図3に示すサイドフラップ8は、サイドフラップ8を構成するシート58に、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bが伸張状態で貼着されており、この二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bを貼着することによって、伸張応力Pbが大きな股下部4側の側縁部分8bと、伸張応力Paが小さな後身頃端6部側の側縁部分8aとが形成されている。
上記したサイドフラップ8を構成するシート58としては、液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるシート(例えば、通気撥水性シート)が採用されることが多い。この場合、通気撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布等を用いることができるが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートを用いることが更に好ましい。
また、伸縮弾性体50a,50bとしては、例えば、ウレタン製の糸ゴム等を用いることができる。例えば、東レオペロンテックス株式会社製の「ライクラ(商品名)」、旭化成せんい株式会社製の「ロイカ(商品名)」等を挙げることができる。また、天然ゴム、合成ゴム、或いは、これらを混合したゴムを主原料とし、この主原料をリボン状に成形した伸縮弾性体を用いることもできる。このような伸縮弾性体としては、例えば、株式会社アサヒテック社製の「シルバークイーン(商品名)」等を挙げることができる。
上記伸縮弾性体は、接着剤、又はその他の手段により固定することができる。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着方法や、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着による方法などを挙げることができる。
このような、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bを含んでなるサイドフラップ8は、製造する際に同じ伸張状態、即ち同じ延伸率にして通気撥水性材料からなるシートに固定すればよいために製造が容易である。また、伸縮弾性体50a,50bの伸度が同じで固定された場合、伸縮弾性体が一様に収縮しやすいため、サイドフラップ形状に歪みが生じにくい。その結果、テープの扱い易さに悪影響を与えない。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図7に示すように、同じ弾性率を有する伸縮弾性体51a,51bを含んでなり、後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとで、伸縮弾性体51a,51bが、異なる伸張状態でサイドフラップ8を構成するシート58に貼着されているものであってもよい。即ち、図7に示すサイドフラップ8においては、伸縮弾性体51a,51bの伸張状態を異なるものとすることによって、伸張応力Pbが大きな股下部側の側縁部分8bと、伸張応力Paが小さな後身頃端部側の側縁部分8aとが形成されている。ここで、図7は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの他の例を示す平面図である。
なお、伸縮弾性体51a,51b及びサイドフラップ8を構成するシート58は、図3に示す伸縮弾性体及びシートと同様に構成されたものを用いることができる。
このような、異なる伸張状態で伸縮弾性体51a,51bをシート58に貼着させたサイドフラップ8は、形成されたサイドフラップ8bが短く縮んだ形状になり、視覚的に脚周りと腹周りとのそれぞれが違う伸び方をすることを使用者に意識づけし、フィット性に注意して着用できるようになる。
なお、図示は省略するが、例えば、股下部側の側縁部分の伸張応力Pbが大となり、後身頃端部側の側縁部分の伸張応力Paが小となるサイドフラップであれば、異なる弾性率を有する伸縮弾性体を、異なる伸張状態でシートに貼着させて構成されたサイドフラップであってもよい。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図8に示すように、同じ弾性率を有する伸縮弾性体52aを含んでなり、伸張弾性体52aが、後身頃端部側の側縁部分8aよりも、股下部側の側縁部分8bに多くの量配置されたサイドフラップ8であってもよい。即ち、図8に示すサイドフラップ8においては、股下部側の側縁部分8bに多く量の伸縮弾性体52aを配置することによって、股下部側の側縁部分8bの伸張応力Pbを、後身頃端部側の側縁部分8aと比較して大きくなるように構成している。ここで、図8は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。
このような、股下部側の側縁部分8bに多く量の伸縮弾性体52aを配置したサイドフラップ8は、製造する際に同じ伸張状態、即ち同じ延伸率にして通気撥水性材料からなるシートに固定すればよいために製造が容易である。また、伸縮弾性体52aの伸度が同じで固定された場合、伸縮弾性体が一様に収縮しやすいため、サイドフラップ形状に歪みが生じにくい。その結果、テープの扱いやすさに悪影響を与えない。
また、例えば、図示は省略するが、股下部側の側縁部分と後身頃端部側の側縁部分とで同じ量の伸張弾性体を配置した後、後身頃端部側の側縁部分に配置した伸張弾性体の一部を切断して、切断した伸張弾性体の収縮力が作用しないようにしたサイドフラップであってもよい。また、図8においては、同じ弾性率を有する伸縮弾性体52aを用いた場合の例を示しているが、股下部側の側縁部分の伸張応力Pbが大となり、後身頃端部側の側縁部分の伸張応力Paが小となるサイドフラップであれば、異なる弾性率を有する伸縮弾性体を用い、更に、シートに配置する伸縮弾性体の量を異なるように配置してもよい。
更に、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図9に示すように、サイドフラップ8は、フィルム状の伸縮弾性体53a,53bを含んでいてもよい。ここで、図9においては、後身頃端部側の側縁部分8aに伸張応力Paをもつ伸張弾性体53aが一層(一枚)配置され、股下部側の側縁部分8bに前記伸張応力Paより大きい伸張応力Pbをもつ伸張弾性体53bが一層(一枚)配置された場合の例を示している。
このような、フィルム状の伸縮弾性体53a,53bが配置されているサイドフラップ8は、伸張応力の異なるフィルム状の伸縮弾性体を選択すればよいため、製造設備が簡単になる。また、伸縮弾性体を伸張状態で基材の上に固定した場合は、伸縮弾性体が縮むことによって、サイドフラップが縮んでシワになることがあるが、このような構成とすることによって、サイドフラップにシワが生じ難くなり、サイドフラップの見栄えも良好であり、また、使いやすさにも優れたものとなる。
なお、フィルム状に形成された伸張弾性体としては、例えば、熱可塑性エラストマーからなるものを好適例として挙げることができる。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリウレタン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等を挙げることができる。
上述した熱可塑性エラストマーは、熱エンボスを加えることによって伸びを抑制することができる。即ち、伸張応力を高めることができる場合がある。このような素材を選択した場合、連続した熱可塑性エラストマーフィルムの一部分に熱エンボスを加えることによって、熱エンボスを加えた伸張応力が高い領域と、熱エンボスを加えない伸張応力が低い領域とを設けることができる。このようにして得られたフィルムを、伸張性が高い不織布でサンドイッチすることによって、サイドフラップを形成してもよい。この不織布は、挟持する熱可塑性エラストマーからなる伸縮弾性体(フィルム)の伸張性を阻害しないように、伸張可能な状態に配置する。なお、「伸張可能な状態」とは、不織布にシワやヒダを形成する前加工を施したりすることや、ウォータージェットのようなものでシート(不織布)の強度を弱めたりすることや、スパンレースのような、元来の伸張性が高い不織布を選択することも含まれる。
また、サイドフラップは、テープを固定するテープ側端部、及びおむつ本体と固定されるおむつ側端部では伸縮性がないか、或いは、伸縮性が発現しないようにされていることが好ましい。上記した部分に伸縮性があると、サイドフラップの固定部分の接着強度が弱かったり、シワが入って見栄えが悪かったり、固定部分で破れやすくなる可能性がある。伸縮性がないか、発現しないようにする具体的方法としては、伸縮弾性体を配置しない方法、伸縮弾性体を配置するが、熱エンボス、カッターなどで伸縮性を発現しないようにダメージを与えるか、切断する方法、伸縮性の乏しい不織布やフィルムを重ねて貼り合わせ、伸縮性を抑制する方法等を挙げることができる。例えば、図9においては、テープを固定するテープ側端部81、及びおむつ本体と固定されるおむつ側端部82においては、伸縮弾性体53a,53bを配置しない場合の例を示している。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、サイドフラップの股下部側の側縁部分と後身頃端部側の側縁部分との少なくとも一部が分離するように構成されたものであってもよい。例えば、図10に示すように、サイドフラップ8は、股下部側の側縁部分8bと、後身頃端部側の側縁部分8aとの少なくとも一部を分離するようなスリット15が形成されたものであってもよい。このように、サイドフラップ8が、股下部側の側縁部分8bと後身頃端部側の側縁部分8aとの少なくとも一部で分離されていることによって、それぞれの部分における伸縮力が独立して発現し易くなり、股下部側の側縁部分8bと後身頃端部側の側縁部分8aとを、それぞれ適切な状態で伸縮させることができる。また、着用者が、脚周りが伸びるような動きをした場合、例えば座った場合などには、股下部側の側縁部分8bが大きく伸張するが、スリット15が後身頃端部側の側縁部分8aを引っ張る力を分断するため、おむつがずり落ちしにくい。逆に、腹周りの大きな伸張で、後身頃端部側の側縁部分8aに力が掛っても、股下部側の側縁部分8bには、スリット15があるために、力が伝わらずに、脚周りがずり上がり難いという効果がある。ここで、サイドフラップに形成される「スリット」とは、サイドフラップを構成するシートに形成された切れ目のことである。
更に、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、図11に示すように、サイドフラップ8が、股下部側の側縁部分8bと、後身頃端部側の側縁部分8aとで、上記スリット15により二つに分断されてなり、止着テープ10が、二つに分断されたサイドフラップ8に跨って配設されたものであってもよい。
図10においては、サイドフラップ8の幅方向の中央部分にて、スリット15によって一部が分離され、サイドフラップ8の根元側と先端側とは連結した場合の例を示しているが、図11に示すように、サイドフラップ8がスリット15によって、根元側から先端側にかけて二つに分断されていてもよい。これにより、伸張応力が異なる股下部側の側縁部分8bと後身頃端部側の側縁部分8aとで完全に独立して伸縮することが可能となり、より快適なフィット感を得ることができる。
ここで、図10及び図11は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。また、図10及び図11においては、サイドフラップ8を構成するシート58に、同じ弾性率を有する伸縮弾性体51a,51bが、異なる伸張状態で貼着された場合の例を示しているが、サイドフラップに含まれる伸縮弾性体については、これに限定されることはなく、これまでに説明した伸縮弾性体を用いることもできる。
また、これまでに説明したサイドフラップにおいては、サイドフラップの股下部側の側縁部分と後身頃端部側の側縁部分との二つの部分(領域)において、その伸張応力が異なるように構成された例について説明したが、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、サイドフラップの幅方向の中央部分における、止着テープの引張方向における伸張応力Pcが、後身頃の端部側の側縁部分における伸張応力Pa及び股下部側の側縁部分における伸張応力Pbよりも更に大となるように構成されたものであってもよい。
即ち、本発明のテープ型使い捨ておむつは、図12に示すように、サイドフラップ8の幅方向の中央部分8cにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pcが、後身頃の端部側の側縁部分8aにおける伸張応力Pa及び股下部側の側縁部分8bにおける伸張応力Pbよりも大となるように構成されてなるサイドフラップ8を備えたものであってもよい。ここで、図12は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。
このように構成することによって、サイドフラップ8の幅方向の中央部分8cの伸びが最も抑制され、中央部分8cに対して力(引張力)が大きく加わるほど、後身頃の端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとに伝わる力の絶対量が増加し、それぞれの側縁部分8a,8bがより弛み難くなる。その結果、サイドフラップ8の全体が大きく伸張する。特に、後身頃6の端部側の側縁部分8aはより大きく伸張し、且つ、股下部4側の側縁部分8bには隙間ができ難くなる。
なお、サイドフラップ8の幅方向の中央部分8cに最も伸張応力の大きな領域を形成する場合において、中央部分8cの幅については特に制限はなく、サイドフラップ8の幅方向の中央部分8cにおける伸張応力Pcが、その他の部分(後身頃の端部側の側縁部分8a及び股下部側の側縁部分8b)に比して大きくなるように構成されていればよい。なお、特に限定されることはないが、サイドフラップ8の幅方向の中心軸を中心とする幅方向の少なくとも10〜40%の範囲を、上述した最も伸張応力の大きな中央部分8cとすることによって、中央部分8cがサイドフラップ8の芯となり、それぞれの側縁部分8a,8bを良好に弛み難くすることができる。
また、このようなサイドフラップ8の幅方向の中央部分8cの構成については、伸張応力Pcが最も大きくなるものであれば、特に制限はない。図12においては、サイドフラップ8が、二以上の異なる弾性率(図12においては、二つの異なる弾性率)を有するフィルム状の伸縮弾性体54a,54bを含んでなり、幅方向の中央部分8cにて、二以上の伸縮弾性体54a,54bの少なくとも一部が重なった状態で配置されている場合の例を示している。このように、幅方向の中央部分8cは、後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとのそれぞれの伸縮弾性体54a,54bが重なることによって、その伸張応力が最も大きくなっている。なお、このようなサイドフラップ8を構成する伸縮弾性体54a,54b及びシート58についても、これまでに説明したサイドフラップを構成する伸縮弾性体及びシートと同様のものを好適に用いることができる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、図13に示すように、サイドフラップ8が、同じ弾性率を有する伸縮弾性体55a,55b,55cを含んでなり、伸縮弾性体55a,55b,55cが、後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bと幅方向の中央部分8cとで、それぞれ異なる伸張状態でサイドフラップ8を構成するシート58に貼着されたものであってもよい。
即ち、図13においては、後身頃端部側の側縁部分8aの伸縮弾性体55aが最も緩い伸張状態で配置され、次に、股下部側の側縁部分8bの伸縮弾性体55bの伸張状態が緩く、幅方向の中央部分8cの伸縮弾性体55cが最も強い伸張状態で配置されている。このように構成することによって、サイドフラップは、中央部分8c、股下部側の側縁部分8b、後身頃端部側の側縁部分8aの順に短く縮んだ形状になり、視覚的に中央部分、脚周りと腹周りのそれぞれが違う伸び方をすることを使用者に意識づけし、フィット性に注意して着用ができるようになる。
また、例えば、図14に示すように、サイドフラップ8が、同じ弾性率を有する伸縮弾性体56a,56b,56cを含んでなり、伸張弾性体56a,56b,56cが、後身頃端部側の側縁部分8aよりも、股下部側の側縁部分8bに多くの量配置され、且つ、股下部側の側縁部分8bよりも、幅方向の中央部分8cに更に多くの量配置されているものであってもよい。このように構成することによって、製造する際に同じ伸張状態、即ち同じ延伸率にして通気撥水性材料からなるシートに固定すればよいために製造が容易である。また、伸縮弾性体56a,56b,56cの伸度が同じで固定された場合、伸縮弾性体が一様に収縮しやすいため、サイドフラップ形状に歪みが生じにくい。その結果、テープの扱いやすさに悪影響を与えない。
更に、図15に示すように、サイドフラップ8は、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体57a,57b,57cを含んでなり、フィルム状に形成された伸張弾性体57a,57b,57cが、後身頃端部側の側縁部分8aに、一層以上に積層された状態で配置されており、股下部側の側縁部分8bに、二層以上に積層された状態で配置されており、且つ、幅方向の中央部分8cに、三層以上に積層された状態で配置されたものであってもよい。即ち、後身頃端部側の側縁部分8aと、股下部側の側縁部分8bと、幅方向の中央部分8cとで、伸張弾性体57a,57b,57cを積層する枚数を変化させて、幅方向の中央部分8cにおける伸縮応力Pcを最も大きくし、次に、股下部側の側縁部分8bの伸縮応力Pbを大きくし、後身頃端部側の側縁部分8aの伸縮応力Paを最も小さくする。
図15においては、後身頃端部側の側縁部分8aの伸縮弾性体57aが一層で配置され、股下部側の側縁部分8bの伸縮弾性体57bが二層積層された状態で配置され、幅方向の中央部分8cの伸縮弾性体57cが三層積層された状態で配置された場合の例を示している。このように構成することによって、フィルム状の伸縮弾性体を重ねて配置すればよいため、製造設備が簡単になる。また、伸縮弾性体を伸張状態で基材の上に固定した場合は、伸縮弾性体が縮むことによって、サイドフラップが縮んでシワになることがあるが、このような構成とすることによって、サイドフラップにシワが生じ難くなり、サイドフラップの見栄えも良好であり、また、使いやすさにも優れたものとなる。
また、図16に示すサイドフラップ8においては、1枚のフィルム状伸縮弾性体71を配置してあるが、フィルム状伸縮弾性体の後身頃端部側の側縁部分8aに配置される部分71aと、股下部側の側縁部分8bに配置される部分71bと、幅方向の中央部分8cに配置される部分71cとが、それぞれの伸張応力がPc>Pb>Paの関係にあるものである。このように構成することによって、フィルム状の伸縮弾性体を1枚配置すればよいため、製造設備が簡単になる。また、サイドフラップにシワが生じ難くなり、サイドフラップの見栄えも一様で良好であり、また、使いやすさにも優れたものとなる。
なお、前記のとおり、連続した熱可塑性エラストマーフィルムの一部分に熱エンボスを加える程度を変えることによって、1枚のフィルム状伸縮弾性体に、伸張応力が高い領域と、伸張応力が低い領域と、その中間の領域とを設けることができる。このようにして得られたフィルム(伸縮弾性体)を、伸張性が高い不織布でサンドイッチすることによって、サイドフラップを形成すればよい。
また、サイドフラップは、股下部側の側縁部分と幅方向の中央部分、及び後身頃端部側の側縁部分と幅方向の中央部分、のそれぞれの少なくとも一部を分離するようなスリットが形成されたものであってもよい。即ち、股下部側の側縁部分と、幅方向の中央部分と、後身頃端部側の側縁部分と、のそれぞれの少なくもと一部が分離するように構成されたものであってもよい。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、サイドフラップが、伸張応力Pbが大となる股下部側の側縁部分と、伸張応力Paが小となる後身頃端部側の側縁部分とが、分離されてなるものであり、股下部側の側縁部分と後身頃端部側の側縁部分との一部が、サイドフラップの幅方向の中央部分において重なることにより、幅方向の中央部分における伸張応力Pcが、伸張応力Pa及び伸張応力Pbよりも大となるように構成されたものであってもよい。
例えば、図17A及び図17Bでは、後身頃端部側の側縁部分8aの伸縮弾性体72aが一層(一枚)配置されたサイドフラップと、股下部側の側縁部分8bの伸縮弾性体72bが一層(一枚)配置されたサイドフラップとが、サイドフラップの幅方向の中央部分8cで重なるようにされて止着テープ10が固定されている場合の例を示している。
このようにした場合、サイドフラップの幅方向の中央部分に、後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bの重なった中央部分8cができ、中央部分8cの見かけの伸張応力Pcが最も大きくなる。図17Bに示すように、この中央部分8cを構成する後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとは、単に重なっているのみであり、特に接合されているものではない。
このように後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとが、中央部で重なっている場合は、後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとが独立して機能してフィット性が向上し、お互い影響を受けにくい。このため、サイドフラップ8のずれを低減することができる。更に、中央部で重なった中央部分8cがあるために、中央部分8cがサイドフラップ8の芯となり、サイドフラップ8を良好に伸ばして着用させることができる。
また、着用の際にサイドフラップ8の中央部分8cはテープ取り付け位置に相当するので、着用時の腹周りの一番締められる帯の一部を形成する。このように、中央部分に芯があると、腰周りにおむつをぴったりと固定することができ、後身頃端部側の側縁部分8aが腹回りの変化に合わせて伸張し、股下部側の側縁部分8bは脚周りに合わせて伸張するために、非常に良好なフィット性が得られる。
ここで、図12〜図17Aは、それぞれ本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。また、図17Bは、図17AのA−A’断面を示す模式図である。
なお、幅方向の中央部分における、50%伸張時の伸張応力Pcは、4〜11.5N/25mmであることが好ましく、6〜9N/25mmであることが好ましい。このように構成することによって、幅方向の中央部分がサイドフラップの芯となり、サイドフラップ全体を良好に伸ばすことができる。
[1−2]吸収性本体:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材として、吸収性本体を備えている。この吸収性本体は、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものであり、例えば、図1に示すように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22と、吸収体22の内面を被覆するように配置された内面シート18と、吸収体22の外面を被覆するように配置された外面シート20とを構成要素として有し、吸収体22が内面シート18と外面シート20との間に挟持された状態で固定され、パッド状に一体化された部材を挙げることができる。
なお、上記した「吸収体の内面」とは、テープ型使い捨ておむつを着用した際に、着用者の肌側に位置する面をいい、一方、上記した「吸収体の外面」とは、テープ型使い捨ておむつを着用した際に、着用者の着衣側に位置する面をいう。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップの股下部側の側縁部分における、止着テープの引張方向における伸張応力Pbが、サイドフラップの後身頃端部側の側縁部分における、止着テープの引張方向における伸張応力Paよりも大となるように構成されている限り、吸収性本体の構成については特に制限はなく、例えば、従来公知のテープ型使い捨ておむつに用いられる吸収性本体と同様に構成された吸収性本体を用いることもできる。以下、吸収性本体の各構成要素について具体的に説明する。
[1−2a]内面シート:
内面シートは、着用者の肌側に位置する面に配置されるシートである。このため、内面シートは、その少なくとも一部が液透過性シートによって構成されていることが好ましい。このように構成することによって、尿が液透過性シートを透過して速やかに吸収体に到達し、吸収保持することが可能となる。なお、少なくとも一部が液透過性シートにより構成されている限り、必ずしも内面シート全体が液透過性シートによって構成されている必要はない。液透過性シートは、液透過性を有するシートであれば、シートの材質については特に制限はないが、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。
なお、内面シートの更に好適な例としては、液透過性の不織布を挙げることができる。このような液透過性の不織布を用いることによって、肌触りが良好で、吸液後の表面のさらっと感を向上させることができる。
[1−2b]外面シート:
外面シートは、着用者の着衣側に位置する面に配置されるシートである。外面シートは吸収体に吸収された尿を、吸収性本体の外部に漏らさないように、尿を透過しない液不透過性シートが好ましいが、尿を透過しにくいが、加圧を掛けることによって透過可能な液低透過性シートを用いることもできる。
上記した液不透過性シートとしては、一般的な吸収性製品に使用されている、ポリエチレンフィルムを好適例として挙げることができる。このようなポリエチレンフィルムには、透湿性ポリエチレンフィルムと非透湿性ポリエチレンフィルムとがあり、いずれのフィルムも外面シートとして用いることができるが、透湿性ポリエチレンフィルムをより好適に用いることができる。このような透湿性ポリエチレンフィルムを外面シートとして使用することにより、着用中にムレが少なくなり、おむつを着用した際の快適性を向上させることができる。
また、上記した液低透過性シートとしては、耐水圧の高い不織布を好適例として挙げることができる。耐水圧の高い不織布としては、例えば、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布が好ましい。
[1−2c]吸収体:
吸収体は、一般的な吸収性製品に使用されている吸収体を用いることができる。例えば、吸収体を構成する吸収材としては、木材パルプを綿状に粉砕したフラッフパルプと高吸水性樹脂(以下、「SAP」ということがある)を好適例として挙げることができる。
なお、必要に応じて、上記吸収材をラップするために、吸水紙や親水化処理した不織布を更に有していてもよい。即ち、上記吸水紙や親水化処理した不織布によってフラッフパルプとSAPとを含む吸収材を包んでなる吸収体であってもよい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、吸収体22として、矩形状の吸収体を用いた例である。
[1−3]止着テープ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、後身頃と前身頃とを固定するためのテープ状のファスナーである止着テープを備えている。テープ型使い捨ておむつを着用する際には、この止着テープを、前身頃(例えば、前身頃に形成された被止着領域)に止め付けることによって、おむつ全体をパンツ型とすることができ、着用者に対しておむつを装着させることが可能となる。この止着テープは、吸収性本体の後身頃の両側縁から延出されたサイドフラップの先端側に少なくとも1つずつ配置されている。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、後身頃6の左右の側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8の先端側に、それぞれ1つずつ止着テープ10を備えており、この止着テープ10は、布製の基材48の先端近傍に、メカニカルファスナーのフック材44aからなるファスナー部44が形成されている。なお、吸収性本体の前身頃には、メカニカルファスナーのループからなる被止着領域が形成されており、止着テープ10のフック材44aを固定することが可能なように構成されていることが好ましい。このように構成することによって、テープ型使い捨ておむつ1の後身頃6を前身頃2に固定することができ、テープ型使い捨ておむつ1を着用者に装着させることが可能となる。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつ1においては、サイドフラップ8の後身頃端部側の側縁部分8aと、股下部側の側縁部分8bとで、その伸張応力が異なるように構成されているため、サイドフラップ8に配置される止着テープ10は、サイドフラップ8の後身頃端部側の側縁部分8aと股下部側の側縁部分8bとのそれぞれの領域に跨るように配置されていることが好ましい。
[1−4]立体ギャザー:
また、本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを備えていてもよい。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来のテープ型使い捨ておむつに使用されている構成を採用することができる。例えば、撥水性のシート材の一部に伸縮材を配置(例えば、図1に示すように、立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を配置)し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
なお、立体ギャザーは、吸収性本体を構成するシート(例えば、内面シート)とは全く別個のシート材により形成してもよいが、吸収性本体を構成する複数のシートのうちの少なくとも一枚のシートを折り返すことにより形成してもよい。
この立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、少なくとも股下部に形成されていればよいが、前身頃や後身頃に形成されていてもよい。例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、おむつの長手方向に沿って、股下部4から前身頃2と後身頃6の双方にかけて連続的に、一対の立体ギャザー26(26a,26b)が形成されている例を示している。なお、立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。
立体ギャザーは、おむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。
[1−5]各種伸縮材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、脚周り伸縮材及びウエスト周り伸縮材が更に配置されたものであってもよい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、脚周り伸縮材を配置すると、おむつを交換する際に吸収体の両側で脚周り伸縮材が収縮するため、股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿等がその凹部に溜まり、尿をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体14の長手方向に沿って、直線的に三本の脚周り伸縮材40を配置してレグギャザーを形成した例である。この脚周り伸縮材40は、糸ゴムによって構成されている。なお、脚周り伸縮材は、必ずしも直線的に配置する必要はなく、例えば、おむつの脚周り開口部のカーブに沿って曲線的に配置してもよい。
脚周り伸縮材は、例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、立体ギャザー26の起立線より外側の部分に配置されていることが好ましい。このように構成することによって、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装着感を向上させることができる。
なお、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、脚周り伸縮材40の形状、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、左右の脚周り伸縮材40が非対称となるように配置してもよい。そして、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1では、脚周り伸縮材40を片側につき三本配置した例を示しているが、脚周り伸縮材40の本数については特に制限はない。また、複数の脚周り伸縮材を用いる場合には、その太さや伸張率等も目的に応じて適宜設定することができる。
次に、ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる。また、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりを防止することができる。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、その後身頃6の端縁及び前身頃2の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成することができる。なお、図1においては、ウエスト周り伸縮材42を、後身頃6(背側)と前身頃2(腹側)の両方に配置した場合の例を示しているが、後身頃の端縁のみに配置してもよい。
なお、これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸張率、固定時の伸張状態等を決定することができる。
上記伸縮材としては、従来の使い捨ておむつなどの吸収性物品に使用されている伸縮材を用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
また、上記伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸張状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、120〜400%の伸張状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸張状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸張状態で固定することにより、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
上記伸縮材は、接着剤、及びその他の手段により固定することができる。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着方法や、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着による方法などを挙げることができる。
[2]テープ型使い捨ておむつの製造方法:
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法を、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1を製造する場合の例で説明する。まず、複数の長尺のシート(例えば、外面シート20及び内面シート18を形成するための長尺のシート)によって吸収体22が所定の間隔を空けて挟持された吸収性本体の連続体を形成する。
次に、サイドフラップを形成するために、サイドフラップの後身頃端部側と股下部側にそれぞれ配置される伸縮弾性体を構成するためのフィルム状の熱可塑性エラストマーを用意する。なお、後身頃先端側の部分に配置される伸縮弾性体を構成するための熱可塑性エラストマーは、股下部側の部分に配置される熱可塑性エラストマーよりも伸張応力が低い熱可塑性エラストマーを用いる。
熱可塑性エラストマーからなるフィルムは、表裏に貼り合わされる不織布とホットメルト接着剤で接着することもできるし、また、熱エンボスで貼り合わせることもできる。このようにして得られたサイドフラップの一端に、フック材を貼り付けたファスナー部を、例えば、ホットメルトで貼り付け後、フック材を内側に折返し、得られたサイドフラップを吸収性本体の連続体の所定の位置に、吸収面と反対側の外側にヒートシールによって貼り付ける。その後、吸収性本体の所定の位置にサイドフラップをホットメルト接着剤で貼り付ける。このようなサイドフラップが貼り付けられた吸収性本体の連続体を、所定の長さに切断することにより、本発明のテープ型使い捨ておむつを製造することができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして好適に利用することができる。
1,100:テープ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁(前身頃の側縁)、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁(後身頃の側縁)、8,108:サイドフラップ、8a:後身頃端部側の側縁部分(サイドフラップの後身頃端部側の側縁部分)、8b:股下部側の側縁部分(サイドフラップの股下部側の側縁部分)、8c:中央部分(サイドフラップの幅方向の中央部分)、9,9a,9b:試験片、10,110:止着テープ、14:吸収性本体、15:スリット、18:シート(内面シート)、20:シート(外面シート)、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、38:サイドタブ、40:脚周り伸縮材、42ウエスト周り伸縮材、44:ファスナー部、44a:フック材、48:基材、50a,50b,51a,51b,52a,55a,55b,55c,56a,56b,56c:伸縮弾性体、53a,53b,54a,54b,57a,57b,57c:伸縮弾性体(フィルム状に形成された伸張弾性体)、55a,55b,55c,56a,56b,56c,71a,71b,71c,72a,72b:伸縮弾性体、58:シート(サイドフラップを構成するシート)60:引張試験機、62:チャック、62a:チャックの固定面、71a:後身頃端部側の側縁部分に配置される部分、71b:股下部側の側縁部分に配置される部分、71c:幅方向の中央部分に配置される部分、81:テープを固定するテープ側端部、82:おむつ本体と固定されるおむつ側端部、X:止着テープの引張方向、Y:引張試験機の引張方向。

Claims (20)

  1. 前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層された吸収性本体と、
    前記吸収性本体の前記後身頃の両側縁から延出されたサイドフラップと、
    前記サイドフラップの先端部分に配設された、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、
    前記サイドフラップの前記股下部側の側縁部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Pbが、前記サイドフラップの前記後身頃端部側の側縁部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Paよりも大となるように構成されてなるテープ型使い捨ておむつ。
  2. 前記サイドフラップは、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなる請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  3. 前記伸縮弾性体が、フィルム状に形成されたものである請求項2に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  4. 前記伸縮弾性体が、伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている請求項2又は3に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  5. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、
    前記後身頃端部側の側縁部分と前記股下部側の側縁部分とで、前記伸縮弾性体が、異なる伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  6. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、
    前記伸張弾性体が、前記後身頃端部側の側縁部分よりも、前記股下部側の側縁部分に多くの量配置されている請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  7. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、
    前記フィルム状に形成された前記伸張弾性体が、前記股下部側の側縁部分に二層以上に積層された状態で配置されている請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  8. 前記後身頃の端部側の側縁部分における、50%伸張時の前記伸張応力Paが、1.5〜4N/25mmである請求項1〜7のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  9. 前記股下部側の側縁部分における、50%伸張時の前記伸張応力Pbが、2.5〜7.5N/25mmである請求項1〜8のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  10. 前記サイドフラップは、前記股下部側の側縁部分と前記後身頃端部側の側縁部分との少なくとも一部が分離するように構成されたものである請求項1〜9のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  11. 前記サイドフラップは、前記股下部側の側縁部分と、前記後身頃端部側の側縁部分との少なくとも一部を分離するようなスリットが形成されたものである請求項9に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  12. 前記サイドフラップは、前記股下部側の側縁部分と、前記後身頃端部側の側縁部分とで前記スリットにより二つに分断されてなり、前記止着テープが、前記二つに分断されたサイドフラップに跨って配設されている請求項11に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  13. 前記サイドフラップの幅方向の中央部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Pcが、前記後身頃の端部側の側縁部分における前記伸張応力Pa及び前記股下部側の側縁部分における前記伸張応力Pbよりも大となるように構成されてなる請求項1〜12のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  14. 前記サイドフラップは、二以上の異なる弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、前記幅方向の中央部分にて、二以上の前記伸縮弾性体の少なくとも一部が重なった状態で配置されている請求項13に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  15. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、
    前記伸縮弾性体が、前記後身頃端部側の側縁部分と前記股下部側の側縁部分と前記幅方向の中央部分とで、異なる伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている請求項13に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  16. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、
    前記伸張弾性体が、前記後身頃端部側の側縁部分よりも、前記股下部側の側縁部分に多くの量配置され、且つ、前記股下部側の側縁部分よりも、前記幅方向の中央部分に更に多くの量配置されている請求項13に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  17. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、
    前記フィルム状に形成された前記伸張弾性体が、前記股下部側の側縁部分に、二層以上に積層された状態で配置されており、且つ、前記幅方向の中央部分に、三層以上に積層された状態で配置されている請求項13に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  18. 前記幅方向の中央部分における、50%伸張時の前記伸張応力Pcが、4〜11.5N/25mmである請求項13〜17のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  19. 前記サイドフラップが、前記股下部側の側縁部分と前記幅方向の中央部分、及び前記後身頃端部側の側縁部分と前記幅方向の中央部分、のそれぞれの少なくとも一部を分離するようなスリットが形成されたものである請求項13〜18のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  20. 前記サイドフラップが、前記伸張応力Pbが大となる前記股下部側の側縁部分と、前記伸張応力Paが小となる前記後身頃端部側の側縁部分とが、分離されてなるものであり、
    前記股下部側の側縁部分と前記後身頃端部側の側縁部分との一部が、前記サイドフラップの前記幅方向の中央部分において重なることにより、前記幅方向の中央部分における前記伸張応力Pcが、前記伸張応力Pa及び前記伸張応力Pbよりも大となるように構成されている請求項13に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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