JP2011160825A - 内視鏡の管路切替装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送気、送水を切り替えるシール部材の擦動移動距離が短く、かつシリンダ内周面の開口を横断する頻度が少ない内視鏡の管路切替装置を得る。
【解決手段】軸線方向位置を異ならせて操作部側から順に送気口、給気口、送水口及び給水口が設けられたシリンダ体及び該シリンダ体に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体を備え、上記ピストン体の外周には、上記給気口と上記送気口の間に位置して、上記送気口から給気口への逆流を防止する傘状逆流防止弁と、上記ピストン体が待機位置にあるときは、上記送気口と上記傘状逆流防止弁との間において上記シリンダ体の内周面に周回形成された溝部内に位置してシリンダ体の内周面との隙間を開放し、上記ピストン体が上記切替位置方向に移動すると上記シリンダ体の内周面に密着して上記隙間を密閉し、上記給気口と上記送気口とを遮断するシール部材とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡において、送気、送水を手動で切り替える管路切替装置に関するものである。
従来、内視鏡の管路切替装置は、入力側の給気、給水配管と出力側の送気、送水配管が接続されたシリンダ体に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体を軸線方向に移動させる操作を行うことにより、複数の配管の連通接続状態を選択できるように構成されている。そして、送気管路において先端側からの空気の逆流が発生しないように、弾力性のある傘状逆止弁がピストン体の外周部に取り付けられて、その傘状逆止弁の最大外径部が全周に渡ってシリンダ体の内周面に密接することによって逆流を防止するように構成されている(特許文献1)。
出願人は、傘状逆止弁を金型成形により形成し、その金型成形時に上記傘状逆止弁に形成されるパーティングラインが、上記傘状逆止弁の最大外径部より内側位置に形成されるものを提案している(特許文献2)。図5はこの従来の送気送水操作弁120を示している。送気送水操作弁120は、シリンダ体121に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体122を操作して、待機状態と、送気状態と、送水状態とを切り替えることができる。
シリンダ121の外周部には、気体、液体を内視鏡の体内挿入部に送り出す送気管107、送水管108と、気体、液体を供給する給気管111、給水管112が軸線方向位置を異ならせて接続されている。ピストン体122の下端部外周部には、送気管107側からシリンダ体121内に空気が逆流しないように傘状逆止弁(傘状シール部材)128が装着されている。傘状逆止弁128は、弾力性のある例えば合成ゴムやシリコンゴム等の材料により、傘状部の最大外径部がシリンダ体121の内径より少し大きな径に形成されて、最大外径部が全周に渡ってシリンダ体121の内周面に密接する状態に弾性変形して配置されている。
傘状逆止弁128は、その傘状部の下にあたる位置(図5において上方位置)に送気管107の接続開口が位置するように配置されている。その結果、シリンダ体121内の圧力が送気管107内より高いときは、その圧力に押されて傘状逆止弁128の傘状部が閉じて、つまりシリンダ体121の内周面との間に隙間を生じて、その隙間を通って送気管107内に送気が行われ、逆に送気管107内の圧力がシリンダ体121内より高いときは、傘状逆止弁128の傘状部が押し開かれて、つまりシリンダ体121の内周面に押し付けられてその部分がシールされた逆止状態になる。
ピストン体122には、シリンダ体121から突出した端部に取り付けられた操作ボタン124も含めて軸線位置に通気孔129が真っ直ぐに貫通形成されており、その通気孔129を介して外気とシリンダ体121内とが連通している。
以上の構成により、図5の右半分に図示される待機状態においては、給水管112はOリング126及び傘状逆止弁128により封鎖され、通気孔129のみ開放されているので、給気管111からシリンダ体121内に送り込まれた空気は全て通気孔129を通って外気に放出される。
その待機状態において、操作ボタン124に指先を当てつけて通気孔129を塞ぐと、シリンダ体121内で逃げ場を失った空気の圧力が高くなり、傘状逆止弁128を開いて(傘を閉じて)管路を開き、送気管107内に送り込まれる送気状態になる。
さらに、この送気状態から、図5の左半分に示されるように、指で操作ボタン124を押し込み操作してピストン体122をシリンダ体121内に押し込むと(通気孔129は指先の腹で塞がれている)、給水管112と送水管108とが連通して送水管108内に水が送り込まれる送水状態になる。この送水状態において、給気管111はOリング126と指先で封鎖されていて、送気は遮断されている。
特開2005−261512号公報 特開2008−48796号公報
従来の送気送水操作弁120において管路の切り替えは、各Oリング126が各管108、112のシリンダ内開口を通過することにより行っているため、各Oリング126が各管108、112のシリンダ内開口を通過する必要があり、ピストン体122のストロークが長かった。さらに、Oリング126、傘状逆止弁128の擦動距離が長いのでこれらの摩耗量が多く、破損し易いという問題があった。一部のOリング126は給水管108のシリンダ内開口を横切るので、開口縁部によってOリング126が傷つき易かった。
本発明は従来の課題に鑑みてなされたものであって、送気、送水を切り替えるシール部材の擦動移動距離が短く、かつシリンダ内周面の開口を横断する頻度が少ない内視鏡の管路切替装置を得ることを目的とする。
かかる目的を達する本発明は、送気、送水を制御する内視鏡の管路切替装置であって、軸線方向位置を異ならせて操作部側から順に送気口、給気口、送水口及び給水口が設けられたシリンダ体及び該シリンダ体に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体と、上記ピストン体が待機位置にあるときは、上記ピストン体に形成され通気孔を介して上記給気口を外部に連通し、上記通気孔が塞がれたときは上記給気口と送気口とを連通させ、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは、上記給気口と送気口とを遮断する第一連通手段と、上記ピストン体が待機位置にあるときは上記給水口と送水口を遮断し、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは上記給水口と送水口とを連通させる第二連通手段とを備え、上記第一連通手段は、上記ピストン体の上端面から軸線に沿って形成され、上記給気口と連通する位置で上記ピストン体の外周面に開口した連通孔と、上記ピストン体の外周面に装着された、上記送気口と上記給気口との間に位置して、上記送気口から給気口への逆流を防止する傘状逆流防止弁と、上記ピストン体が上記待機位置にあるときは、上記送気口と上記傘状逆流防止弁との間において上記シリンダ体の内周面に形成された溝部内に位置してシリンダ体との間を開放し、上記ピストン体が上記切替位置方向に押し込まれたときに上記シリンダ体の内周面に密着して上記隙間を密閉し、上記給気口、上記送気口間の流路を遮断するシール部材とを備えたことに特徴を有する。
本発明の第二連通手段は、上記ピストン体に、シリンダ体の底面側から軸線方向に延びて、上記送水口と連通する位置で上記ピストン体の外周面に開口して上記送水口と給水口とを連通する連通孔と、軸線方向異なる位置に大径部と小径部とを有し、大径部から上記連通孔内に軸線方向相対移動自在に挿入された棒状弁部材と、上記ピストン体の連通孔内に設けられた、上記ピストン体が待機位置にあるときは上記棒状弁部材の大径部と密着して上記連通孔を密封し、上記ピストン体が上記切替位置方向に押し込まれたときに上記大径部から上記小径部に移動し、この小径部との間に隙間を形成して上記送水口と給水口とを連通させるシール弁部材とを備えたことに特徴を有する。
上記第一連通手段及び第二連通手段は、同時に備えることが好ましい。
好ましい実施形態では上記棒状弁部材を、上記シリンダ体の底部開口に着脱自在に固定される栓部材と一体に形成する。
別の実施形態では上記棒状弁部材を、上記ピストン体の連通孔に、弾性部材を介して相対移動自在に連結して、棒状弁部材の下端部がシリンダ体の底面に当接して切替位置方向移動が規制されている状態で、上記シール弁部材が大径部と上記小径部との間を移動するように形成する。
実際的には上記棒状弁部材は、上記大径部と小径部とを傾斜部を介して接続し、径を滑らかに変化させる。
上記ピストン体の外周にはさらに、上記吸気口と上記送水口との間を遮断するシール部材と、上記連通孔の外周面開口と給水口との間に位置して上記送水口と給水口の間を遮断するシール部材とを備えることが実際的である。
本発明はこの構成により、送気、送水の切替操作において、送気の遮断、開放を、シール部材が給気口、送気口を横断することなく行えるので、切替操作ストロークを短くすることが可能になり、確実な切替操作が可能になる。
第二連通手段を備えた発明によれば、送気、送水の切替操作において、送水の遮断、開放を、シール弁部材が棒状弁部材の大径部と小径部の間を移動することで行えるので、切替操作ストロークを短くすることが可能になり、確実な切替操作が可能になる。
第一、第二連通手段を備えた発明によれば、送気、送水の切替タイミングを、大径部と小径部との間隔調整、軸線方向の位置調整により簡単に行うことが可能になる。
本発明を適用した内視鏡の配管構造を示す図である。 本発明の内視鏡の管路切替装置の第一実施形態を中心線で縦断して、右半分には待機状態を、左半分には操作ボタンを全押しした送水状態を示した断面図である。 同本発明の実施形態を、(A)は待機状態を中心線で縦断して示した断面図、(B)は操作ボタンのリーク孔を指で塞いだ送気状態を中心線で縦断して示した断面図、(C)は同操作ボタン全押しした送水状態を中心線で縦断して示した断面図である。 本発明の内視鏡の管路切替装置の第二実施形態を待機状態において中心線で縦断して示した断面図である。 従来の送気送水操作弁を、中心線で縦断して、右半分は待機状態を、左半分は操作ボタンを全押しした送水状態を示した断面図である。
以下本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の管路切替装置である送気送水操作弁を内蔵した電子内視鏡の配管構成を示している。この電子内視鏡は、可撓性の挿入部11の基端部に操作部12が接続され、この操作部12にユニバーサルチューブ13が接続されている。ユニバーサルチューブ13は、内視鏡プロセッサ(図示せず)に接続される。挿入部11の先端部14には撮像素子15が内蔵されていて、この撮像素子15によって撮像した映像を、ユニバーサルチューブ13が接続された内視鏡プロセッサを介してモニタTVで表示する構成である。
先端部14の先端面には、送気ノズル16及び送水ノズル17が各々撮像素子15の対物レンズ(又はそのカバーガラス)の表面に向けて配置され、吸引口兼処置具突出口18が前方に向けて開口配置されている。
挿入部11内には、送気ノズル16に連通する送気管19と、送水ノズル17に連通する送水管20と、吸引口兼処置具突出口18に連通する処置具挿通チャンネル21とが、何れも四フッ化エチレン樹脂チューブ等により形成されて並列に挿通配置されている。
操作部12には、処置具挿通チャンネル21を通じての吸引操作を行うための吸引操作弁22と、送気ノズル16及び送水ノズル17を通じての送気操作と送水操作を行うための送気送水操作弁30とが並んで配置されている。送気送水操作弁30には、給気管23と給水管24が接続され、吸引操作弁22には吸引管25が接続されている。
<第一実施形態>
図2は送気送水操作弁30の第一実施形態の縦断面図を示している。送気送水操作弁30は、操作部12内に固定的に配置されたシリンダ体31にピストン体32が軸線方向に進退自在に嵌挿され、ピストン体32の移動によって第一連通手段及び第二連通手段を開閉制御する構成である。この送気送水操作弁30では、使用者がピストン体32を操作して、第一及び第二連通手段が閉じた待機状態と、第一連通手段のみが開いた送気状態と、第二連通手段のみが開いた送水状態と、第一、第二連通手段が同時に開いた送気送水状態を切り替えることができる。
シリンダ体31は、操作部12の外面に突出する状態に固定ナット33で固定されていて、固定ナット33から突出したピストン体32の突端部には操作ボタン34が取り付けられている。ピストン体32には、操作ボタン34と固定ナット33との間に操作ボタン34をピストン体32から離反させる方向に付勢するコイルスプリング35が嵌装されている。
シリンダ体31には、軸線方向位置を異ならせて、操作ボタン34側から順番に、送気口19a、給気口23a、送水口20a、給水口24aが形成されていて、それぞれに、送気管19、給気管23、送水管20及び給水管24が接続されている。この実施形態では、図において、軸線Oを挟んで互い違いになるように操作ボタン34側から送気口19a、給気口23a、送水口20a、給水口24aが形成され、それぞれシリンダ体31内に開口している。シリンダ体31内周面には、送気口19aを通って周回する溝部31aが形成されている。
シリンダ体31内に位置するピストン体32の外周部には、送気口19aと給気口23aを間に含む、ピストン体32とシリンダ体31間の空間を外部とシールするように配置された一対のOリング361、363と、送気口19aと給気口23aを連通する空間の間に配置されたOリング362と、Oリング362と363の間に配置された1個の傘状逆止弁(傘状シール部材)37を備えている。ピストン体32、Oリング361乃至363及び傘状逆止弁37によって第一連通手段を構成している。
Oリング362は、ピストン体32が待機位置(図2の右半分、図3(A))に位置しているときは、溝部31a内に非接触状態で位置していて、送気口19aをOリング361、363で規制されるシリンダ体31内空間に開放している。ピストン体32が待機位置から切替位置方向に押し込まれると、Oリング362は溝部31aからシリンダ体31内面に移動してシリンダ体31内面に密着して擦動し、送気口19aと吸気口23aとの間の連通路を遮断する。
傘状逆止弁37は、送気口19a側からシリンダ体31内に空気が逆流しないように作用する逆止弁である。傘状逆止弁37は、弾力性のある例えば合成ゴムやシリコンゴム等の材料により形成され、傘状の最大外径部がシリンダ体31の内径より少し大きな径に形成されて、最大外径部が全周に渡ってシリンダ体31の内周面に密接する状態に弾性変形して配置されている。
ピストン体32には、シリンダ体31から突出した突端に取り付けられている操作ボタン34から軸線Oを中心にして軸線O方向に延びる通気孔38が形成されていて、この通気孔38は、傘状逆止弁37とOリング363との間において、ピストン体32を径方向に貫通してシリンダ体31内に開口している。また、通気孔38の開口は、ピストン体32が待機位置にあるときに給気口23aと対向する位置に形成されていて、ピストン体32が押し込まれても、給気口23aは常に傘状逆止弁37とOリング363との間に位置するように形成されている。したがって給気口23aは、常に通気孔38と連通し、通気孔38を介して外気と連通可能な状態が保たれている。
傘状逆止弁37は、ピストン体32が待機位置にあるときに、その傘状部分の下にあたる位置(図2においては上方位置)に送気口19aの開口が位置するように配置されている。その結果、シリンダ体31内の圧力が送気管19内より高いときは、その圧力に押されて傘状逆止弁37がシリンダ体31の内周面から離れてシリンダ体31内から送気管19内に送気が行われ、逆に送気管19内の圧力がシリンダ体31内より高いときは、傘状逆止弁37がシリンダ体31の内周面に押し付けられ密着してその部分がシールされた逆止状態になる。
さらにピストン体32の外周部には、送水口20aと給水口24a間のシリンダ体31内空間を遮断するOリング364が備えられている。送水口20aと給気口23aとの間は、ピストン体32が待機位置、押し込み位置の何れの位置にあっても、Oリング363によって遮断されている。
ピストン体32には、シリンダ体31内の下端面に開口し、ピストン体32の軸線Oに沿って延びて、ピストン体32を径方向に貫通して、Oリング364、363によって閉鎖されたシリンダ体31内空間に開口した連通孔39を備えている。
シリンダ体31には、底部に栓状弁体40が嵌められている。この栓状弁体40は、軸線Oに沿ってシリンダ体31内に延びた、小径部40b及びその上端に径が滑らかに変化する傾斜部40cを介して大径部40aを備えている。そうしてこの大径部40a及び小径部40bには、ピストン体32の連通孔39が嵌っている。
この連通孔39の内周面には、ピストン体32が待機位置にあるときに大径部40aに密着する環状シール弁41が装着されている。環状シール弁41の内周面には、内周面を周回したリップ部41aが突設されていて、このリップ部41aが大径部40aに密着して連通孔39を閉鎖し、給水口24aと送水口20aの間の流路を遮断している。
待機位置にあるピストン体32が切替位置方向に押し込まれると、環状シール弁41のリップ部41aは大径部40aを擦動し、傾斜部40cを経て小径部40bと対向する位置に移動し、リップ部41aと小径部40bとの間に空間が形成され、連通孔39が開放され、給水口24aと送水口20aが連通する。ここでピストン体32は、操作ボタン34のピストン嵌合部下端に形成されたストッパ部34aが固定ナット33に当接して、切替位置より下降しないように規制される。この切替位置では、ピストン体32の下端は栓状弁体40に当接せずに、流路を確保している。このように切替位置では、給水口24aに供給されている水がシリンダ体31内、リップ部41aと小径部40bとの隙間、連通孔39、送水口20a及び送水管20を通って送水ノズル16から噴射する。なお、リップ部41aが傾斜部40cを過ぎる際に、リップ部41aと傾斜部40cの間隔が変化して、連通孔39の開閉量、つまり送水ノズル16から噴射させる水量が変化する。
以上のピストン体32、Oリング363、364、通気孔38、環状シール弁41及び栓状弁体40によって第二連通手段が構成されている。
送水量が減少しないようにするため、(送水口20aの断面積) ≦ (小径部40bとリップ部41aとの間に形成される隙間の断面積) ≦ (給水口24aの断面積)、となっていることが望ましい。
Oリング361乃至364及び環状シール弁41は、傘状逆止弁37と同様の素材、例えば弾力性のある例えば合成ゴムやシリコンゴム等の材料により形成されている。
以上の構成からなる送気送水操作弁30の動作について、さらに図3(A)、(B)、(C)を参照して説明する。
図3(A)は、何ら操作されていない待機状態である。この待機状態では、操作ボタン34及びピストン体32は、コイルスプリング35が自然長となる待機位置に静止している。この待機状態では、通気孔38は開放され、連通孔39は、環状シール弁41のリップ部41aが栓状弁体40の大径部40aに密着して閉鎖されている。
この待機状態において、給気管23、給水管24に気体、液体がそれぞれ所定圧力で供給される。給気管23に供給されている空気は、通気孔38が開放されているので、通気孔38を通って外気に放出される。傘状逆止弁37はシリンダ体31の内周面に弾力的に押し付けられているので、シリンダ体31内から送気口19aへの送気は行われず、また、傘状逆止弁37の逆止機能により送気口19a側からシリンダ体31内に空気が逆流することもない。
一方、給水口24aに供給されている水は、連通孔39が閉鎖されているので流れず、送水口20aには送り込まれない。
操作ボタン34頂部の通気孔38の開口が指で閉じられると(図3(B))、逃げ場を失った空気により通気孔38及びシリンダ体31内の圧力が上昇し、傘状逆止弁37の傘を閉じて隙間を開く方向の圧力が上昇して、傘状逆止弁37をその弾性力に抗して閉じてシリンダ体31との間に隙間を生じる。給気口23aから供給される空気がその隙間を通って送気口19aに送り込まれる送気状態になり、送気管19を介して送られた空気が送気ノズル16から噴出する。
一方、給水口24aに供給されている水は、連通孔39が閉鎖されているので、相変わらず送水管20には送り込まれない。
操作ボタン34頂部の通気孔38の開口を指で閉じた状態でピストン体31が押し込まれると、Oリング362が溝部31aから抜け出して、送気口19aと給気口23aとの間のシリンダ体31内周面に移動して送気口19aと給気口23aとの間の連通空間を遮断する(図3(C))。したがって、給気口23aから供給されている空気は、送気口19aには送り込まれない。つまり、送気ノズル16からの空気噴出は停止する。
一方、環状シール弁41が栓状弁体40の大径部40aから傾斜部40cを通過して小径部40bに移動し、環状シール弁41のリップ部41aと小径部40bとの間が開いて、連通孔39を開放する。したがって給水口24aに供給されている水は、リップ部41aと小径部40bの隙間を通って送水口20aに送り込まれる送水状態になり、送水管20を介して送られた水が送水ノズル17から噴出する(図3(C))。
この第一実施形態では、Oリング361乃至364が、シリンダ体31内に開いた給気口23a、送気口19a、給水口24a、送水口20aを越えなくても送気、送水を切り替えることができるので、切り替え操作の際のストロークが短くて済み、操作性が向上した。さらに操作の際にOリング361乃至364、傘状逆止弁37がシリンダ体31内周面を擦動摺る距離が短いので、これらの摩耗量が少なく、寿命が長くなる。加えて、傘状逆止弁37を操作ボタン34近くに装着したので、洗浄の際に傘状逆止弁37がシリンダ体31の内面と擦動する距離が短く、傘状逆止弁37の寿命が長くなる。
さらにこの第一実施形態では、Oリング362が溝部31aから抜けるタイミングと、環状シール弁41のリップ部41aが大径部40aから傾斜部40cに移動するタイミングを調整することで、空気と水とを切り替えるタイミング、あるいは空気と水とを混合するタイミング、混合比を調整するタイミングなどを調整することができる。特に、栓状弁体40の軸方向位置を調整可能に形成することで、送水タイミングを容易に調整することが可能になる。
<第二実施形態>
シリンダ体31の底蓋と一体に形成した栓状弁体40に替えて、ピストン体32の連通孔39内に、棒状弁体43を設けた実施形態を図4に示した。なお、第一実施形態と同機能の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
ピストン体32の連通孔39には、棒状弁体43が挿入されている。棒状弁体43は、連通孔39に深く入った大径部43aと、連通孔39から突出する小径部43bを備えている。大径部43aと小径部43bとは、径が傾斜部43cを介して変化している。棒状弁体43の上端部と連通孔39との間にコイルスプリング44が介在されている。コイルスプリング44は、その両端部が、棒状弁体43の上端面に形成された凹部と連通孔39の上壁に形成された凹部とに嵌合連結されていて、このコイルスプリング44によって棒状弁体43は、連通孔39から出没自在に弾性的に支持されている。
棒状弁体43は、ピストン体32がシリンダ体31内に挿入された待機位置にあるときは、コイルスプリング44に自然長状態で保持されていて、この実施形態では、図4の右半分に示したように、シリンダ体31の底部31bと非接触状態を保っている。この待機状態では、環状シール弁41のリップ部41aが棒状弁体43の大径部43aに密着して、連通孔39を塞いでいる。
ピストン体32が押し込まれると、棒状弁体43の下端部が底部31bに当接し、ピストン体32はコイルスプリング44を押し縮めながら下降し、リップ部41aが大径部43aから傾斜部43cを通過して小径部43bに達し、連通孔39が開放される。なお、リップ部41aが傾斜部43cを通過する際に、リップ部41aと傾斜部43cとの間隔が変化するので、水量を調整することができる。
この第二実施形態によれば、ピストン体32を押し込む際に、通常弁体43が底部31bに当接するときの間隔及びその後の反発力の増大により、送気から送水に切り替わるタイミングを感知でき、送水量の調整が感覚的に容易になる。
さらにこの第二実施形態によれば、ピストン体32をシリンダ体31から引き抜くと棒状弁体43も一緒に引き抜かれるので、ピストン体32などの可動部材とシリンダ体31内の洗浄が容易になる。
以上の通り本発明によれば、送気、送水の切替タイミングを、大径部40a、43aと小径部40b、43bの間隔調整、又は軸線方向の位置調整により簡単に行うことができる。送気ノズル及び送水ノズルが同一の場合は、送気と送水とを同時に行なわせて洗浄力を増すことや、送気ノズル及び送水ノズルが独立している場合は送気と送水のタイミングを全く独立させて確実にビデオカメラの対物レンズ、カバーレンズを洗浄することが可能になる。
通常の使用における操作ではシールド部材であるOリング361乃至364、傘状逆止弁37の擦動距離が短く、何れも送気口19a、給気口23a、送水口20a、給水口24aを横断することがないのでシールド部材が傷つく虞れ、破損する虞れが無い。
11 挿入部
12 操作部
14 先端部本体
15 撮像素子
16 送気ノズル
17 送水ノズル
18 吸引口兼処置具突出口
19a 送気口
19 送気管
20a 送水口
20 送水管
21 処置具挿通チャンネル
22 吸引操作弁
23a 給気口
23 給気管
24a 給水口
24 給水管
25 吸引管
30 送気送水操作弁
31 シリンダ体
32 ピストン体
33 固定ナット
34 操作ボタン
35 コイルスプリング
36 Oリング
37 傘状逆止弁
38 通気孔
39 連通孔
40 栓状弁体
40a 大径部
40b 小径部
40c 傾斜部
41 環状シール弁(シール弁部材)
41a リップ部
43 棒状弁体
43a 大径部
43b 小径部
43c 傾斜部
44 コイルスプリング

Claims (7)

  1. 送気、送水を制御する内視鏡の管路切替装置であって、
    軸線方向位置を異ならせて操作部側から順に送気口、給気口、送水口及び給水口が設けられたシリンダ体及び該シリンダ体に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体と、
    上記ピストン体が待機位置にあるときは、上記ピストン体に形成され通気孔を介して上記給気口を外部に連通し、上記通気孔が塞がれたときは上記給気口と送気口とを連通させ、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは、上記給気口と送気口とを遮断する第一連通手段と、
    上記ピストン体が待機位置にあるときは上記給水口と送水口を遮断し、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは上記給水口と送水口とを連通させる第二連通手段とを備え、
    上記第一連通手段は、
    上記ピストン体の上端面から軸線に沿って形成され、上記給気口と連通する位置で上記ピストン体32の外周面に開口した連通孔と、
    上記ピストン体の外周面に装着された、上記送気口と上記給気口との間に位置して、上記送気口から給気口への逆流を防止する傘状逆流防止弁と、
    上記ピストン体が上記待機位置にあるときは、上記送気口と上記傘状逆流防止弁との間において上記シリンダ体の内周面に形成された溝部内に位置してシリンダ体との間を開放し、上記ピストン体が上記切替位置方向に押し込まれたときに上記シリンダ体の内周面に密着して上記隙間を密閉し、上記給気口、上記送気口間の流路を遮断するシール部材と、を備えていることを特徴とする内視鏡の管路切替装置。
  2. 送気、送水を制御する内視鏡の管路切替装置であって、
    軸線方向位置を異ならせて操作部側から順に送気口、給気口、送水口及び給水口が設けられたシリンダ体及び該シリンダ体に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体と、
    上記ピストン体が待機位置にあるときは、上記ピストン体に設けられた通気孔を介して上記給気口を外部に連通し、上記通気孔が塞がれたときは上記給気口と送気口とを連通させ、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは、上記給気口と送気口とを遮断する第一連通手段と、
    上記ピストン体が待機位置にあるときは上記給水口と送水口を遮断し、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは上記給水口と送水口とを連通させる第二連通手段とを備え、
    上記第二連通手段は、
    上記ピストン体に、シリンダ体の底面側から軸線方向に延びて、上記送水口と連通する位置で上記ピストン体の外周面に開口して上記送水口と給水口とを連通する連通孔と、
    軸線方向異なる位置に大径部と小径部とを有し、大径部から上記連通孔内に軸線方向相対移動自在に挿入された棒状弁部材と、
    上記ピストン体の連通孔内に設けられた、上記ピストン体が待機位置にあるときは上記棒状弁部材の大径部と密着して上記連通孔を密封し、上記ピストン体が上記切替位置方向に押し込まれたときに、上記大径部から上記小径部に移動し、この小径部との間に隙間を形成して上記送水口と給水口とを連通させるシール弁部材と、を備えていることを特徴とする内視鏡の管路切替装置。
  3. 送気、送水を制御する内視鏡の管路切替装置であって、
    軸線方向位置を異ならせて操作部側から順に送気口、給気口、送水口及び給水口が設けられたシリンダ体及び該シリンダ体に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン体と、
    上記ピストン体が待機位置にあるときは、上記ピストン体に設けられた通気孔を介して上記給気口を外部に連通し、上記通気孔が塞がれたときは上記給気口と送気口とを連通させ、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは、上記給気口と送気口とを遮断する第一連通手段と、
    上記ピストン体が待機位置にあるときは上記給水口と送水口を遮断し、上記ピストン体が上記待機位置から切替位置方向に押し込まれたときは上記給水口と送水口とを連通させる第二連通手段とを備え、
    上記第一連通手段は、
    上記ピストン体の上端面から軸線に沿って形成され、上記給気口と連通する位置で上記ピストン体の外周面に開口した連通孔と、
    上記ピストン体の外周面に装着された、上記送気口と上記給気口との間に位置して、上記送気口から給気口への逆流を防止する傘状逆流防止弁と、
    上記ピストン体が上記待機位置にあるときは、上記送気口と上記傘状逆流防止弁との間において上記シリンダ体の内周面に形成された溝部内に位置してシリンダ体との間を開放し、上記ピストン体が上記切替位置方向に押し込まれたときに上記シリンダ体の内周面に密着して上記隙間を密閉し、上記給気口、上記送気口間の流路を遮断するシール部材とを備え、
    上記第二連通手段は、
    上記ピストン体に、シリンダ体の底面側から軸線方向に延びて、上記送水口と連通する位置で上記ピストン体の外周面に開口して上記送水口と給水口とを連通する連通孔と、
    軸線方向異なる位置に大径部と小径部とを有し、大径部から上記連通孔内に軸線方向相対移動自在に挿入された棒状弁部材と、
    上記ピストン体の連通孔内に設けられた、上記ピストン体が待機位置にあるときは上記棒状弁部材の大径部と密着して上記連通孔を密封し、上記ピストン体が上記切替位置方向に押し込まれたときに、上記大径部から上記小径部に移動し、この小径部との間に隙間を形成して上記送水口と給水口とを連通させるシール弁部材と、を備えていることを特徴とする内視鏡の管路切替装置。
  4. 請求項2又は3記載の内視鏡の管路切替装置において、上記棒状弁部材は、上記シリンダ体31の底部開口に着脱自在に固定される栓部材と一体に形成されている内視鏡の管路切替装置。
  5. 請求項2又は3記載の内視鏡の管路切替装置において、上記棒状弁部材は、上記ピストン体の連通孔に、弾性部材を介して相対移動自在に連結されていて、棒状弁部材の下端部がシリンダ体の底面に当接して切替位置方向移動が規制されている状態で、上記シール弁部材が大径部と上記小径部との間を移動する内視鏡の管路切替装置。
  6. 請求項2乃至5の何れか一項記載の内視鏡の管路切替装置において、上記棒状弁部材は、上記大径部と小径部とは、傾斜部を介して接続され、径が滑らかに変化している内視鏡の管路切替装置。
  7. 請求項2乃至6の何れか一項記載の内視鏡の管路切替装置において、上記ピストン体の外周面にはさらに、上記吸気口と上記送水口との間を遮断するシール部材と、連通孔の外周面開口と給水口との軸線方向間に位置して上記送水口と給水口の間を遮断するシール部材とを備えている内視鏡の管路切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103997943A (zh) * 2012-05-23 2014-08-20 奥林巴斯株式会社 内窥镜管路切换装置
JP2021524774A (ja) * 2018-05-21 2021-09-16 メディヴェーターズ インコーポレイテッド 安全タグを備えた清掃アダプタおよび安全タグを持たない清掃アダプタ

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