JP2011160705A - トンネルシート孔開け装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先端部につば12aを有する四角筒形状のカバー12の底部12bの中央に丸パイプ13が連設されている。把持部となるシャフト14が丸パイプ13に挿通され、丸パイプ13内をスライド可能である。シャフト14の先端にコの字を形成する刃固定部15a,15b,15cを有するコの字形状の刃枠15が固定されている。ノコギリ状の刃部16a,16b,16cを有するコの字状の切断刃16が刃枠15に取り付けられ、つば12aに四角形状の保護板17がネジ171よって固定されている。
【選択図】図1
Description
図7はこのトンネルシートに孔を開けるための従来のトンネルシート孔開け装置の一例を示す正面図(a)および側面図(b)であり、(a)のカバー2の部分は断面図で示されている。
図7において、先端部につば2aを有する円筒形状のカバー2の底部2bの中央に丸パイプ3が連設されている。つば2aは孔開けの際、トンネルシート8(図9を参照)面に押し当てるために設けられたものである。
図8において、栽培されている野菜801を覆い被せたトンネルシート8の斜め右側および左側に円板状の孔10が形成された状態が示されている。
孔開け作業にあたり、トンネルシート8の任意の位置にトンネルシート孔開け装置1のつば2aを押し付ける(図9の(a))。
つぎにシャフト4を押し込むと、切断刃6はカバー2から押し出されトンネルシート8の押し当てた部分は円板状に切断される。切断された円板状の切断片9は保持刃7に突き刺さって保持される(図9の(b))。孔開け操作終了後は、シャフト4を引き戻すことにより切断片9を飛散すること無くトンネルシート孔開け装置内に回収することができる(図9の(c))。
これはトンネルフィルムに通気孔を穿孔するための穿孔器であり、柄部の中心部分が屈曲可能に形成され、下縁部に円または角孔を穿設する刃部を設けた筐体がカバーで被覆されている。カバーの下縁より下方に突出するように穿孔された部分のフィルムを保持する保持針が固定され、切り抜かれたフィルムはスプリングの付勢力によって押出棒を下方に突出させることにより脱去するように構成されている。
特許文献2は作物の生育に応じて、針目切断線により三角形,四角形等の換気孔を形成する未開孔フィルムの発明であり、フィルム切断片はトンネルフィルムとつながったまま内部に垂れ下がった状態となる。
特許文献3はV字形状あるいは円弧形状の切り込みが形成された野菜栽培用トンネル等に使用するカバーシートの発明である。V字形等の切り込みは、カバーシートにプレスで打ち抜き形成したもので、この切り込みから空気を出入りさせたり、雨水を侵入させたりするものである。
また、特許文献1はトンネルフィルムに通気孔を開ける装置で、通気孔を開けて切り抜かれたフィルムは保持針に保持され、そのフィルムはスプリングの付勢力によって押出棒を下方に突出させることにより脱去するというものであるが、孔を形成した後のシートを切り取る構造は上記従来例のトンネルシート孔開け装置と類似の構成であり、切り取ったフィルム片は、廃棄しなければならない。
特許文献3のカバーシートにV字形などの切り込みを形成する方法はプレスで打ち抜きして作るものであり、孔開け装置の開示はない。
本発明の目的は、従来例の問題点に着目してなされたもので、トンネルシートの切り込み形状を辺の一部を欠如した多角形状または曲線の一部を欠如した曲線形状にすることにより、トンネルシートから切り離される切断片が発生しない孔開けを実現してトンネルシート切断片の廃棄処理を不要とするとともに作業者が安易に切断刃に触れることが無く、作業者の安全性も確保することができるトンネルシート孔開け装置を提供することにある。
前記トンネルシートの任意位置に前記カバーの先端部を押し付け、前記弾性部材に逆らって前記シャフトを押し込むことにより、前記切断刃が前記多角形状または曲線形状に前記トンネルシートを切り込むとともに形成されるトンネルシート切り込み片がトンネルシートの内側にトンネルシート切り込み片接続部で折れ曲がって垂れるように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記辺の一部を欠如した多角形状は、コの字形状またはV字形状であることを特徴とする。
また、曲線の一部を欠如した曲線形状は、円弧形状や、曲線の一部を欠如した楕円,不特定の曲線形状である。
前記弾性部材はシャフトに挿通される圧縮スプリングであって、圧縮スプリングの一端がシャフトに係止され、他端がカバーの背面に押し当てられるように構成することができる。
前記カバーの先端部はカバー側面に対し略90度折れ曲がった形状であって、折れ曲がった面がトンネルシートに押し付けられる構造にすることができる。
前記切断刃はのこぎり形状の刃にすることができる。
前記刃枠の各辺には切断刃をネジ止めにより固定することができる。
図1の(a),(b)は本発明によるトンネルシート孔開け装置の第1の実施の形態を示す正面図および側面図で、図1の(a)のカバー付近を断面で示している。
図1において、先端部につば12aを有する四角筒形状のカバー12の底部12bの中央に丸パイプ13が連設されている。つば12aは孔開けの際、トンネルシート19(図2を参照)面に押し当てるために設けられたものである。
図2において、栽培されている野菜191を覆い被せたトンネルシート19の斜め右側および左側に四角形状の切り込み片20がトンネルシート19の内側にトンネルシート切り込み片接続部20aで折れ曲がって垂れ下がっている。トンネルシート19には四角形の孔192が形成される。
つぎにシャフト14を圧縮スプリング18の付勢力に逆らって押し込むと、切断刃16はカバー12から押し出され、トンネルシート19にコの字形状の切り込みを入れる。
コの字形状の切り込み片20は自重によりトンネルシート19の内側に垂れ下がる(図3の(b))。
つぎにシャフト14を引くことにより切断刃16はカバー12内に収容されるとともにカバー12のつば12aもトンネルシート19から離脱する(図3の(c))。これにより孔開け作業が終了する。孔開け作業を行っていない状態では保護板17で手がカバー12内に入らないため、安全性が確保される。
この第2の実施の形態の基本的な構造は第1の実施の形態と同じである。図4において、先端部につば22aを有する三角筒形状のカバー22の底部22bに丸パイプ23が連設されている。つば22aは孔開けの際、トンネルシート29(図5を参照)面に押し当てるために設けられたものである。
図5において、栽培されている野菜291を覆い被せたトンネルシート29の斜め右側および左側に三角形状の切り込み片30がトンネルシート29の内側にトンネルシート切り込み片接続部30aで折れ曲がって垂れ下がっている。トンネルシート29には三角形の孔292が形成される。
つぎにシャフト24を圧縮スプリング28の付勢力に逆らって押し込むと、切断刃26はカバー22から押し出され、トンネルシート29にV字形状の切り込みを入れる。
V字形状の切り込み片30は自重によりトンネルシート29の内側に垂れ下がる(図6の(b))。
つぎにシャフト24を引くことにより切断刃26はカバー22内に収容されるとともにカバー22のつば22aもトンネルシート29から離脱する(図6の(c))。これにより孔開け作業が終了する。孔開け作業を行っていない状態では保護板27で手がカバー22内に入らないため安全性が確保される。
円弧形状の切り込み片を形成するには、一部欠如した円形状の刃枠を構成し、さらにカバーも円形筒状に構成することにより実施することができる。
また、曲線形状の切り込み片を形成するには、一部欠如した曲線形状の刃枠を構成し、さらにカバーも円形筒状に構成することにより実施することができる。
2,12,22 カバー
3,13,23 丸パイプ
4,14,24 シャフト
5,15,25 刃枠
6,16,26 切断刃
7 保持刃
8,19,29 トンネルシート
9 切断片
10 孔
17,27 保護板
18,28 圧縮スプリング
20,30 切り込み片
Claims (2)
- 野菜などを栽培するトンネルシート内の温度調整をするためにトンネルシートに孔を開けるトンネルシート孔開け装置において、
先端部をトンネルシートに押しつけるためのカバーと、
前記カバーに連設されるパイプと、
前記パイプ内をスライド可能であり、一方端を把持するためのシャフトと、
前記シャフト先端に取り付けられ、辺の一部を欠如した多角形状または曲線の一部を欠如した曲線形状の刃枠と、
前記刃枠に固定された切断刃と、
前記カバーの先端に取り付けられ、前記刃枠に固定された切断刃によって形成される空間内を進入可能な保護板と、
前記カバーの底部に前記刃枠が押しつけられるように付勢力を与える弾性部材と、
を備え、
前記トンネルシートの任意位置に前記カバーの先端部を押し付け、前記弾性部材に逆らって前記シャフトを押し込むことにより、前記切断刃が前記多角形状または曲線形状に前記トンネルシートを切り込むとともに形成されるトンネルシート切り込み片がトンネルシートの内側にトンネルシート切り込み片接続部で折れ曲がって垂れるように構成したことを特徴とするトンネルシート孔開け装置。 - 前記辺の一部を欠如した多角形状は、コの字形状またはV字形状であることを特徴とする請求項1記載のトンネルシート孔開け装置。
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