JP2011160584A - 回転電機用ターミナルのインサート成形方法及び回転電機用ターミナル並びに回転電機用ターミナルのインサート成形型 - Google Patents

回転電機用ターミナルのインサート成形方法及び回転電機用ターミナル並びに回転電機用ターミナルのインサート成形型 Download PDF

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Abstract

【課題】別部品を使用することなく、複数のバスリングを積層方向に互いに離間させた状態を確保してモールド樹脂により一体成形する。
【解決手段】一方の金型23に設けた外側階段状保持部31と、他方の金型25に設けた内側階段状保持部33とで、共通,U,V及びWの各相のバスリング9C,9U,9V,9W相互を軸方向に沿って離間させた状態で位置決め保持して電気的絶縁を図る。各バスリング9C,9U,9V,9Wの内径及び外径は同等であるが、外側階段状保持部31と内側階段状保持部33とにより位置決め保持される部分は、バスリング9Wを除く各バスリング9C,9U,9Vの外周側に突出高さが順次変化する凸部15C1,15U1,15V1と、凸部15C1,15U1,15V1に対応する内周側に設けた凹部17C1,17U1,15V1とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機用ターミナルのインサート成形方法及びその成形方法によって製造した回転電機用ターミナル並びにその成形方法に使用する回転電機用ターミナルのインサート成形型に関する。
回転電機として、例えばDCブラシレスモータは、通常U相,V相,W相のリング状の3つのバスリング及びリング状の中立バスリングの各バスリングを、軸方向に積層してモールド樹脂により一体化することで、ブラシレスモータ用のターミナルを製造している。その際、各バスリングを互いに電気的に絶縁する必要があることから、積層方向に互いに離間させた状態としている。
そして、成形時には、型内に導入される溶融樹脂の圧力によって各バスリングが移動しないように位置決めしておく必要があり、そのため、例えば下記特許文献1に記載のものでは、絶縁ホルダの周面に形成した複数の保持溝に各バスリングを係合した状態でモールド樹脂により一体成形している。
特開2003−134728号公報
ところで、上記した従来のものでは、成形時に、軸方向に互いに離間した状態で配置してあるバスリングの移動を抑えるために、保持溝を備えた絶縁ホルダを別部品として用いている。このため、その分部品点数が増大する上、絶縁ホルダも一緒に一体成形することから、製品としてもその分重量増しとなって、モータ全体の重量も増大することになる。
そこで、本発明は、別部品を使用することなく、複数のバスリングを積層方向に互いに離間させた状態を確保してモールド樹脂により一体成形することを目的としている。
本発明は、リング状に形成された複数の導電性のバスリングを軸方向に互いに離間した状態でインサート成形して一体化する回転電機用ターミナルのインサート成形方法であって、前記複数のバスリングは、外周側に径方向位置が互いに異なる外側被保持部をそれぞれ備えるとともに、内周側に径方向位置が互いに異なる内側被保持部をそれぞれ備え、前記複数のバスリングの前記外側被保持部を前記インサート成形で使用する型の一方に設けた外側階段状保持部により軸方向一方側から保持するとともに、前記複数のバスリングの前記内側被保持部を前記インサート成形で使用する型の他方に設けた内側階段状保持部により軸方向他方側から保持することで、前記複数のバスリングを軸方向に互いに離間した状態を確保しつつインサート成形することを特徴とする。
本発明によれば、インサート成形で使用する型の外側階段状保持部及び内側階段状保持部により、複数のバスリングの外側被保持部及び内側被保持部を保持するようにしたので、別部品を使用することなく、複数のバスリングを積層方向に互いに離間させた状態を確保して一体成形することができる。
バスリングをモールド樹脂によってインサート成形するときの図5のB−B線断面に対応する断面図である。 (a)は図1の金型における外側階段状保持部の斜視図、(b)は図1の金型における内側階段状保持部の斜視図である。 バスリングをモールド樹脂によってインサート成形するときの図5のC−C線断面に対応する断面図である。 (a)は図3の金型における外側階段状保持部の斜視図、(b)は図3の金型における内側階段状保持部の斜視図である。 (a)は本発明の一実施形態に係わるブラシレスモータ用ターミナルの平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は図5のブラシレスモータ用ターミナルに使用する共通相のバスリングの平面面、(b)は(a)のD−D断面図である。 (a)は図5のブラシレスモータ用ターミナルに使用するU相のバスリングの平面面、(b)は(a)のE−E断面図である。 (a)は図5のブラシレスモータ用ターミナルに使用するV相のバスリングの平面面、(b)は(a)のF−F断面図である。 (a)は図5のブラシレスモータ用ターミナルに使用するW相のバスリングの平面面、(b)は(a)のG−G断面図である。 図5のB−B線断面部における各相のバスリングの凸部(外側被保持部)及び凹部(内側被保持部)周辺の一部を示す斜視図を、(a)〜(d)として個別に示している。 図5のC−C線断面部における各相のバスリングの凸部(外側被保持部)及び凹部(内側被保持部)周辺の一部を示す斜視図を、(a)〜(d)として個別に示している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
本実施形態における回転電機用であるブラシレスモータ用のターミナル1は、モールド樹脂3によって外周面を円形状に形成したターミナル本体5を備えており、このターミナル本体5の中央部には、ブラシレスモータ(図示省略)におけるロータが貫通自在な貫通穴7を形成してある。
ターミナル本体5内には、いずれもリング状に形成した、共通相のバスリング9Cと、U相のバスリング9Uと、V相のバスリング9Vと、W相のバスリング9Wとの4つの導電性のバスリング(バスバー)を、軸方向に互いに離間した状態で前記したモールド樹脂3によりインサート成形して一体化している。積層順序は、図5(b)に示すように、バスリング9Cを軸方向一方の端部に配置し、それに隣接してU相のバスリング9U、V相のバスリング9V、W相のバスリング9Wを順に配置している。これら4つのバスリング9C,9U,9V,9Wの内径及び外径は、ほぼ同等としてある。
上記したU相,V相,W相の各バスリング9U,9V,9Wには、図5(a)に示すように、ターミナル本体5の貫通穴7の内周面から突出する、電源供給用端子11U,11V,11Wを設けている。この電源供給用端子11U,11V,11Wに外部から電源が供給される。
さらに、各バスリング9C,9U,9V,9Wには、ターミナル本体5の外周面から突出する接続端子13C,13U,13V,13Wをそれぞれ複数設けている。この各接続端子13C,13U,13V,13Wには、モータに備えた共通相,U相,V相,W相の各ステーターコイル(駆動コイル)がそれぞれ接続される。
なお、共通相のバスリング9Cの接続端子13Cは、周方向等間隔に40度の間隔で9個、U相,V相,W相の各バスリング9U,9V,9Wの接続端子13U,13V,13Wは、周方向等間隔に120度の間隔でそれぞれ3個設けている。
そして、図5(a)に示すように、共通相のバスリング9Cの9個の接続端子13Cに対して、接続端子13U,13V,13Wをそれぞれ図5(a)中で左回り方向に近接して配置している。
ここで、図6(a)に示すように、共通相のバスリング9Cにおける接続端子13Cの周方向1個置きに隣接する位置(図5(a)のB−B線断面に対応している)の外周側には、径方向外側に突出する凸部15Cを4個(15C1,15C2,15C3,15C4)形成している。また、これら4個の凸部15C(15C1,15C2,15C3,15C4)に対応して接続端子13Cの周方向1個置きに隣接する内周側には、径方向外側に凹む凹部17Cを4個(17C1,17C2,17C3,17C4)形成している。
図7(a)に示すように、U相のバスリング9Uにおける、上記共通相のバスリング9Cの4個の凸部15C(15C1,15C2,15C3,15C4)に対応する位置には、径方向外側に突出する凸部15Uを4個(15U1,15U2,15U3,15U4)形成している。この4個の凸部15Uの突出高さは、前記した共通相のバスリング9Cの4個の凸部15Cの突出高さより低く設定している。
また、これら4個の凸部15U(15U1,15U2,15U3,15U4)に対応して接続端子13Uの周方向1個置きに隣接する内周側には、径方向外側に凹む凹部17Uを4個(17U1,17U2,17U3,17U4)形成している。この4個の凹部17Uの深さは、前記した共通相のバスリング9Cの4個の凹部17Cの深さより浅く設定している。
図8(a)に示すように、V相のバスリング9Vにおける、上記共通相のバスリング9Cの4個の凸部15C(15C1,15C2,15C3,15C4)に対応する位置には、径方向外側に突出する凸部15Vを4個(15V1,15V2,15V3,15V4)形成している。この4個の凸部15Vの突出高さは、図7のU相のバスリング9Uの4個の凸部15Uの突出高さより低く設定している。
また、これら4個の凸部15V(15V1,15V2,15V3,15V4)に対応して接続端子13Vの周方向1個置きに隣接する内周側には、径方向外側に凹む凹部17Vを4個(17V1,17V2,17V3,17V4)形成している。この4個の凹部17Vの深さは、図7のU相のバスリング9Uの4個の凹部17Uの深さより浅く設定している。
そして、図9(a)に示すように、W相のバスリング9Wにおける接続端子13Wの、上記共通相のバスリング9Cの4個の凸部15C(15C1,15C2,15C3,15C4)に対応する位置15W(15W1,15W2,15W3,15W4)には、凸部を設定していない。また、バスリング9Wにおける接続端子13Wの、上記共通相のバスリング9Cの4個の凹部17C(17C1,17C2,17C3,17C4)に対応する位置17W(17W1,17W2,17W3,17W4)には、凹部を設定していない。
図10は、このような共通相のバスリング9Cの4個の凸部15C及び凹部17C周辺の一部及び、該凸部15C及び凹部17Cに対応する位置のU相,V相,W相の各バスリング9U,9V,9Wの一部を示している。すなわち、図10に示すように、バスリング9Cの凸部15Cの突出高さが最も高く、バスリング9Uの凸部15U,バスリング9Vの凸部15Vの順に、突出高さが低くなっている。また、バスリング9Cの凹部17Cの深さが最も深く、バスリング9Uの凹部17U,バスリング9Vの凹部17Vの順に、深さが浅くなっている。
上記各バスリング9C,9U,9V,9Wの外周側の凸部15C,15U,15V,位置15Wにより、径方向位置が互いに異なる外側被保持部を構成し、各バスリング9C,9U,9V,9Wの内周側の凹部17C,17U,17V,位置17Wにより、径方向位置が互いに異なる内側被保持部を構成している。
図1は、各バスリング9C,9U,9V,9Wをモールド樹脂3によってインサート成形するときの図5のB−B線断面に対応する断面図で、図1中で左右一対の金型23,25をインサート成形型として使用している。
ここで、図1中で左側の一方の金型23は、金型本体27と、金型本体27から他方の金型25に向けて突出する外側階段状保持部31とを備え、同右側の他方の金型25は、金型本体29と、金型本体29から一方の金型23に向けて突出する内側階段状保持部33とを備えている。内側階段状保持部33は外側階段状保持部31よりも金型の中心側に位置するとともに、これら各階段状保持部31,33は周方向で互いに重なる位置に設定してある。
外側階段状保持部31は、金型本体27のキャビティ27aの底部から金型本体29のキャビティ29aの底部近傍に先端が位置し、その突出方向に沿って、先細となるよう金型の中心側(図1中で下部側)を階段状に形成している。すなわち、最も先端側から基部側に向けて順に、図6のバスリング9Cの凸部15C1を整合させて保持する共通相保持用外側段部31a、図7のバスリング9Uの凸部15U1を整合させて保持するU相保持用外側段部31b、図8のバスリング9Vの凸部15V1を整合させて保持するV相保持用外側段部31c、図9のバスリング9Wの位置15W1を整合させて保持するW相保持用外側段部31d、をそれぞれ形成している。
一方、内側階段状保持部33は、金型本体29のキャビティ29aの底部から金型本体27のキャビティ27aの底部近傍に先端が位置し、その突出方向に沿って、先細となるよう金型の外側(図1中で上部側)を階段状に形成している。すなわち、最も先端側から基部側に向けて順に、図9のバスリング9Wの位置17W1を整合させて保持するW相保持用内側段部33a、図8のバスリング9Vの凹部17V1を整合させて保持するV相保持用内側段部33b、図7のバスリング9Uの凹部17U1を整合させて保持するU相保持用内側段部33c、図6のバスリング9Cの凹部17C1を整合させて保持する共通相保持用内側段部33d、をそれぞれ形成している。
上記した外側階段状保持部31と内側階段状保持部33は、径方向に沿って互いに対向する位置にあり、4個のバスリング9C,9U,9V,9Wを、モータの軸方向(図1中で左右方向)に沿って互いに離間した状態で挟持するようにして位置決め保持する。すなわち、外側階段状保持部31の共通相保持用外側段部31aと、内側階段状保持部33の共通相保持用内側段部33dとでバスリング9Cを軸方向に挟持するようにして保持し、外側階段状保持部31のU相保持用外側段部31bと、内側階段状保持部33のU相保持用内側段部33cとでバスリング9Uを軸方向に挟持するようにして保持し、外側階段状保持部31のV相保持用外側段部31cと、内側階段状保持部33のV相保持用内側段部33bとでバスリング9Vを軸方向に挟持するようにして保持し、外側階段状保持部31のW相保持用外側段部31dと、内側階段状保持部33のW相保持用内側段部33aとでバスリング9Wを軸方向に挟持するようにして保持する。
この際、図2に示すように、内側階段状保持部33の幅(特に内側段部33b,33c,33d)の幅L1は、前記図10に示した凹部17V,17U,17Cにおける底部の幅L2とほぼ等しくし、互いに嵌め合いの関係を持たせている。これにより、バスリング9C,9U,9Vの周方向の位置決めも可能としている。
一方、図9(a)に示すように、バスリング9Wにおける図5のC−C線断面に対応する位置を含めて周方向5箇所の外周側には、前記図6のバスリング9Cの凸部15Cと突出高さがほぼ等しい凸部19W(19W1,19W2,19W3,19W4,19W5)を設けている。これら5個の凸部19W(19W1,19W2,19W3,19W4,19W5)は、図5の組み付け状態では、前記した4個の凸部15C(15C1,15C2,15C3,15C4)に対して周方向交互に配置してあり、凸部19W1と19W5とは互い隣接して配置されている。
また、これら5個の凸部19W(19W1,19W2,19W3,19W4,19W5)に対応して内周側には、前記図6の凹部17Cと深さがほぼ等しい凹部21W(21W1,21W2, 21W3,21W4,21W5)を設けている。
図8(a)に示すバスリング9Vにおける上記凸部19W(19W1,19W2,19W3,19W4,19W5)に対応する位置には、凸部19V(19V1,19V2,19V3,19V4,19V5)を形成している。これらの凸部19Vは、凸部19Wよりも突出高さが低く前記図7(a)に示したバスリング9Uの凸部15Uの突出高さとほぼ同等である。
また、これら5個の凸部19V(19V1,19V2,19V3,19V4,19V5)に対応して内周側には、前記図7の凹部17Uと深さがほぼ等しい凹部21V(21V1,21V2, 21V3,21V4,21V5)を設けている。
図7(a)に示すバスリング9Uにおける上記凸部19W(19W1,19W2,19W3,19W4,19W5)に対応する位置には、凸部19U(19U1,19U2,19U3,19U4,19U5)を形成している。これらの凸部19Uは、凸部19Vよりも突出高さが低く前記図8(a)に示した凸部15Vの突出高さとほぼ同等である。
また、これら5個の凸部19U(19U1,19U2,19U3,19U4,19U5)に対応して内周側には、前記図8の凹部17Vと深さがほぼ等しい凹部21U(21U1,21U2, 21U3,21U4,21U5)を設けている。
そして、図6(a)に示すように、共通相のバスリング9Cにおける、上記W相のバスリング9Wの5個の凸部19W(19W1,19W2,19W3,19W4,19W5)に対応する位置19C(19C1,19C2,19C3,19C4,19C5)には、凸部を設定していない。また、バスリング9Cにおける、上記W相のバスリング9Wの5個の凹部21W(21W1,21W2,21W3,21W4,21W5)に対応する位置21C(21C1,21C2,21C3,21C4,21C5)には、凹部を設定していない。
図11は、このようなW相のバスリング9Wの4個の凸部19W及び凹部21W周辺の一部及び、該凸部19W及び凹部21Wに対応する位置のV相,U相,共通相の各バスリング9V,9U,9Cの一部を示している。すなわち、図11に示すように、バスリング9Wの凸部19Wの突出高さが最も高く、バスリング9Vの凸部19V,バスリング9Uの凸部19Uの順に、突出高さが低くなっている。また、バスリング9Wの凹部21Wの深さが最も深く、バスリング9Vの凹部21V,バスリング9Uの凹部21Uの順に、深さが浅くなっている。
上記各バスリング9W,9V,9U,9Cの外周側の凸部19W,19V,19U,位置19Cにより、径方向位置が互いに異なる外側被保持部を構成し、各バスリング9W,
9V,9U,9Cの内周側の凹部21W,21V,21U,位置21Cにより内側被保持部を構成している。
図3は、各バスリング9C,9U,9V,9Wをモールド樹脂3によってインサート成形するときの図5のC−C線断面に対応する断面図である。
ここで、図3中で右側の他方の金型25は、金型本体29から左側の一方の金型23に向けて突出する外側階段状保持部35を備え、左側の一方の金型23は、金型本体27から右側の他方の金型25に向けて突出する内側階段状保持部37を備えている。内側階段状保持部37は外側階段状保持部35よりも金型の中心側に位置するとともに、これら各階段状保持部35,37は周方向で互いに重なる位置に設定してある。
上記した金型25の外側階段状保持部35は、金型23の前記図1に示した外側階段状保持部31と同形状であり、また上記した金型23の内側階段状保持部37は、金型25の前記図1に示した内側階段状保持部33と同形状である。
すなわち、外側階段状保持部35は、金型本体29のキャビティ29aの底部から金型本体27のキャビティ27aの底部近傍に先端が位置し、その突出方向に沿って、先細となるよう金型の中心側(図3中で下部側)を階段状に形成している。すなわち、最も先端側から基部側に向けて順に、図9のバスリング9Wの凸部19W1を整合させて保持するW相保持用外側段部35a、図8のバスリング9Vの凸部19V1を整合させて保持するV相保持用外側段部35b、図7のバスリング9Uの凸部19U1を整合させて保持するU相保持用外側段部35c、図6のバスリング9Cの位置19C1を整合させて保持する共通相保持用外側段部35d、をそれぞれ形成している。
一方、内側階段状保持部37は、金型本体27のキャビティ27aの底部から金型本体29のキャビティ29aの底部近傍に先端が位置し、その突出方向に沿って、先細となるよう金型の外側(図1中で上部側)を階段状に形成している。すなわち、最も先端側から基部側に向けて順に、図6のバスリング9Cの位置21C1を整合させて保持する共通相保持用内側段部37a、図7のバスリング9Uの凹部21U1を整合させて保持するU相保持用内側段部37b、図8のバスリング9Vの凹部21V1を整合させて保持するV相保持用内側段部37c、図9のバスリング9Wの凹部21W1を整合させて保持するW相保持用内側段部35d、をそれぞれ形成している。
上記した外側階段状保持部35及び内側階段状保持部37は、前記図1に示した外側階段状保持部31及び内側階段状保持部33と同様に、径方向に沿って互いに対向する位置にあり、4個のバスリング9C,9U,9V,9Wをモータの軸方向(図1中で左右方向)に沿って互いに離間した状態で挟持するようにして位置決め保持する。すなわち、外側階段状保持部35のW相保持用外側段部35aと、内側階段状保持部37のW相保持用内側段部37dとでバスリング9Wを軸方向に挟持するようにして保持し、外側階段状保持部35のV相保持用外側段部35bと、内側階段状保持部37のV相保持用内側段部37cとでバスリング9Vを軸方向に挟持するようにして保持し、外側階段状保持部35のU相保持用外側段部35cと、内側階段状保持部37のU相保持用内側段部37bとでバスリング9Uを軸方向に挟持するようにして保持し、外側階段状保持部35の共通相保持用外側段部35dと、内側階段状保持部37の共通相保持用内側段部37aとでバスリング9Cを軸方向に挟持するようにして保持する。
この際、図4に示すように、内側階段状保持部37の幅(特に内側段部37b,37c,37d)の幅L1は、前記図11に示した凹部21U1,21V1,21W1の幅L2とほぼ等しく、互いに嵌め合いの関係を持たせている。これにより、バスリング9U,9V,9Wの周方向の位置決めも可能としている。
次に、ブラシレスモータ用のターミナル1の製造について説明する。まず、各バスリング9C,9U,9V,9Wを、プレス加工などによってリング状に形成するとともに、各バスリング9U,9V,9Wにそれぞれ設けてある電源供給用端子11U,11V,11W及び、各バスリング9C,9U,9V,9Wにそれぞれ設けてある接続端子13C,13U,13V,13Wを必要な形状に折曲げ加工する。
そして、図1,図3に示してある左右一対の金型23,25を型開きした状態で、加工後の各バスリング9C,9U,9V,9Wを、例えば一方の金型23の外側階段状保持部31及び内側階段状保持部37に保持されるように、9W,9V,9U,9Cの順にセットする。
その後、左右一対の金型23,25を型閉じすることで、バスリング9C,9U,9V,9Wは、外側階段状保持部31,35の各相保持用外側段部31a〜31d,35a〜35dと、内側階段状保持部33,37の各相保持用内側段部33a〜33d,37a〜37dとによって、隣接するもの同士が軸方向に一定の間隔をおいて位置決め保持される。
この状態で、金型内へ溶融状態のモールド樹脂を射出してインサート成形することで、各バスリング9C,9U,9V,9Wをモールド樹脂3によって一体化したターミナル1が得られることになる。
この際、本実施形態では、各バスリング9C,9U,9V,9Wを、金型23の外側階段状保持部31及び内側階段状保持部37と、金型25の内側階段状保持部33及び外側階段状保持部35とで位置決め保持している。これにより、成型用金型の他に別部品を使用することなく、成形時に金型内に導入される溶融樹脂の圧力による各バスリング9C,9U,9V,9Wの移動を抑えつつ、複数のバスリング9C,9U,9V,9Wを積層方向に互いに離間させた状態を確保してモールド樹脂3により一体化することができる。
また、本実施形態では、金型23の外側階段状保持部31及び内側階段状保持部37と、金型25の内側階段状保持部33及び外側階段状保持部35とで保持するバスリング9C,9U,9V,9Wの外側被保持部及び内側被保持部は、各バスリング9C,9U,9V,9Wに設けた凸部15C,15U,15V,19W,19V,19Uや凹部17C,17U,17V,21W,21V,21Uで構成している。これらの凸部や凹部は、各バスリング9C,9U,9V,9Wをリング状にプレス加工する際に、容易に形成できる。
また、本実施形態では、各バスリング9C,9U,9V,9Wに設けた上記の凸部と凹部とは周方向で互いに重なる位置、つまり、径方向に沿って互いに対向する位置に設定している。このため、金型23の外側階段状保持部31及び内側階段状保持部37と、金型25の内側階段状保持部33及び外側階段状保持部35とによる各バスリング9C,9U,9V,9Wに対する位置決め保持を、より確実なものとすることができる。
また、本実施形態では、図5のB−B線断面部に対応する図1の外側階段状保持部31と内側階段状保持部33とからなる位置決め保持構造と、図5のC−C断面部に対応する図3の外側階段状保持部35と内側階段状保持部37とからなる位置決め保持構造とを、図5に示すように、基本的に周方向に沿って交互に位置するよう設定している。このため、各バスリング9C,9U,9V,9Wに対する位置決め保持構造がより強固なものとなる。
なお、これら図5のB−B線断面部に対応する位置決め保持構造及び、図5のC−C断面部に対応する位置決め保持構造は、図5(a)に示した数や位置に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定することができる。
また、本実施形態では、バスリング9C,9U,9V,9Wを位置決め保持する際には、軸方向両側から挟持するようにしており、これらバスリング9C,9U,9V,9Wを位置決めするために、例えば位置決めピンを挿入する貫通孔を設けていない。このような貫通孔は、バスリング9C,9U,9V,9Wを通過する電流の妨げとなって不要な発熱の要因となり、したがって本実施形態では、不要な発熱を抑制して高品質なターミナル1とすることができる。
なお、図6〜図9に示したように凸部15C,15U,15V,19W,19V,19Uをバスリング9C,9U,9V,9Wの外周側に、凹部17C,17U,17V,21W,21V,21Uをバスリング9C,9U,9V,9Wの内周側に設けているが、これとは逆に、凸部を内周側に、凹部を外周側に設けてもよい。この際、これらの凸部、凹部対応して、金型23の外側階段状保持部31及び内側階段状保持部37と、金型25の内側階段状保持部33及び外側階段状保持部35の形状を整合させる。
また、上記した実施形態では回転電機としてモータを例にとって説明したが、発電機にも本発明を適用することができる。
1 ブラシレスモータ用ターミナル
3 モールド樹脂
9C 共通相のバスリング
9U U相のバスリング
9V V相のバスリング
9W W相のバスリング
15C,15U,15V 凸部(外側被保持部)
15W 凸部に対応する位置(外側被保持部)
17C,17U,17V 凹部(内側被保持部)
17W 凹部に対応する位置(内側被保持部)
19U,19V,19W 凸部(外側被保持部)
19C 凸部に対応する位置(外側被保持部)
21U,21V,21W 凹部(内側被保持部)
21C 凹部に対応する位置(内側被保持部)
23,25 金型(インサート成形型)
31,35 外側階段状保持部
33,37 内側階段状保持部

Claims (5)

  1. リング状に形成された複数の導電性のバスリングを軸方向に互いに離間した状態でインサート成形して一体化する回転電機用ターミナルのインサート成形方法であって、前記複数のバスリングは、外周側に径方向位置が互いに異なる外側被保持部をそれぞれ備えるとともに、内周側に径方向位置が互いに異なる内側被保持部をそれぞれ備え、前記複数のバスリングの前記外側被保持部を前記インサート成形で使用する型の一方に設けた外側階段状保持部により軸方向一方側から保持するとともに、前記複数のバスリングの前記内側被保持部を前記インサート成形で使用する型の他方に設けた内側階段状保持部により軸方向他方側から保持することで、前記複数のバスリングを軸方向に互いに離間した状態を確保しつつインサート成形することを特徴とする回転電機用ターミナルのインサート成形方法。
  2. 前記外側被保持部と前記内側被保持部とのいずれか一方は、径方向に突出する凸部で構成されるとともに、いずれか他方は径方向に凹む凹部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ターミナルのインサート成形方法。
  3. 前記凸部と前記凹部とは周方向で互いに重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機用ターミナルのインサート成形方法。
  4. リング状に形成された複数の導電性のバスリングを軸方向に互いに離間した状態でインサート成形して一体化する回転電機用ターミナルであって、前記複数のバスリングは、外周側に径方向位置が互いに異なる外側被保持部をそれぞれ備えるとともに、内周側に径方向位置が互いに異なる内側被保持部をそれぞれ備え、前記複数のバスリングの前記外側被保持部を前記インサート成形で使用する型の一方に設けた外側階段状保持部により軸方向一方側から保持するとともに、前記複数のバスリングの前記内側被保持部を前記インサート成形で使用する型の他方に設けた内側階段状保持部により軸方向他方側から保持することで、前記複数のバスリングを軸方向に互いに離間した状態を確保しつつインサート成形して一体化した構成であることを特徴とする回転電機用ターミナル。
  5. リング状に形成された複数の導電性のバスリングを軸方向に互いに離間した状態でインサート成形して一体化する回転電機用ターミナルのインサート成形型であって、前記複数のバスリングは、外周側に径方向位置が互いに異なる外側被保持部をそれぞれ備えるとともに、内周側に径方向位置が互いに異なる内側被保持部をそれぞれ備え、前記複数のバスリングの前記外側被保持部を軸方向一方側から保持する外側階段状保持部を、前記インサート成形で使用する型の一方に設けるとともに、前記複数のバスリングの前記内側被保持部を軸方向他方側から保持する内側階段状保持部を、前記インサート成形で使用する型の他方に設けたことを特徴とする回転電機用ターミナルのインサート成形型。
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