JP6515321B2 - 回転機 - Google Patents

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Description

本発明は、多相交流を用いた回転機に関する。
多相交流回転機は、ステータ(固定子)に巻装されたコイル(巻線)に位相をずらした所定周波数の電流(多相交流)が供給されることによって回転磁界を生じ、ステータに回転自在に保持されたロータ(回転子)が当該回転磁界によって回転駆動されて成る。多相交流回転機のステータにおいては、ステータコア(固定子鉄心)に巻線を巻装するための多数のスロットが設けられており、各スロットに巻装される巻線の巻き始めと巻き終わりとが相毎に電気的に接続されている。
一般に、各相の巻線は、複数の略半円状のバスバー(バスリング)を介して接続される。この各相の巻線に接続される複数のバスバーは、設置スペース等の条件によって形状および配置が決められる。例えば、回転機の軸方向における設置スペースが狭い場合には、複数の異なる半径のバスバーを径方向に並べて配置し、回転機の径方向における設置スペースが狭い場合には、略同径のバスバーを軸方向に並べて配置している。
また、バスバーは、各相の交流電流を流すものであり、各バスバーは互いに絶縁される必要がある。よって、多相交流回転機においては、バスバーの形状および配置によらず、複数のバスバーを絶縁状態で保持するようにしている。
特開2010−233327号公報
略同径のバスバーを軸方向に並べて配置する技術として、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1においては、複数のバスバーをモールドしてバスバーユニットを形成しており、複数のバスバーが軸方向に積層された状態で、かつ互いに絶縁された状態で埋設されるようにしている。
しかし、複数のバスバーをモールドする際に、軸方向に積層した状態で配置した複数のバスバーが樹脂を流し込むことによって位置ずれを起こし、樹脂硬化後のバスバーユニットの絶縁が確保されない虞がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、多相交流回転機において、絶縁を確保しつつ複数のバスバーを軸方向に積層した状態に配置することを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係る回転機は、略円筒形状のステータコアと、前記ステータコアに巻装される巻線と、前記巻線と電気的に接続される複数のバスバーと、複数の前記バスバーに着脱可能に設けられ、複数の前記バスバーを軸方向に並んで保持する保持手段とを備え、前記保持手段が、複数の前記バスバーを個々に保持する複数の保持部材を有するものであり、前記バスバーが、略円環形状を成すバスリングであり、前記保持部材が、前記バスリングの内周側または外周側の少なくとも一方に係合する円筒部と、前記バスリングの異端面に接する円盤部とからなるものであって、前記円筒部が、前記保持部材を軸方向に段積みした際に、前記円筒部に係合した前記バスリングの他端面と隣接する前記保持部材の円盤部との間に隙間が作られる高さを有していると共に、前記隙間に臨んで形成されて径方向に貫通する開口部を周方向に複数有していることを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る回転機は、第の発明に係る回転機において、前記保持手段が、複数の前記保持部材を前記ステータコアに固定する固定部材を有するものであることを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る回転機は、第の発明に係る回転機において、前記保持部材が、軸方向に突出する係合凸部を有すると共に、隣接配置される前記保持部材の前記係合凸部と係合可能な係合凹部とを有するものであり、前記固定部材が、複数の前記保持部材を前記係合凸部と前記係合凹部との係合によって軸方向に連結した状態で固定するものであることを特徴とする。
第一の発明に係る回転機によれば、複数のバスバーが保持手段によって着脱可能に保持されているので、複数のバスバーを絶縁性の確認を行いつつ軸方向に並べて配置することができる。つまり、多相交流回転機における複数のバスバーを、絶縁を確保しつつ軸方向に積層した状態に配置することができる。
の発明に係る回転機によれば、保持部材によってバスバーを個々に保持することによって、より確実に絶縁された状態で軸方向に並べて配置することができる。
の発明に係る回転機によれば、保持部材の円筒部によってバスリングを所定の径方向位置に保持すると共に、保持部材の円盤部によってバスリングを所定の軸方向位置に保持することができる。また、保持部材を簡易な構成とすることができる。
の発明に係る回転機によれば、固定部材によって複数の保持部材をステータコアに固定することができ、保持手段を簡易な構成とすることができる。
の発明に係る回転機によれば、複数の保持部材を係合凸部と係合凹部との係合によって軸方向に連結することができるので、容易にバスバーを軸方向に並べて配置することができる。また、固定部材が複数の保持部材を軸方向に連結した状態で固定するので、保持部材およびバスバーを確実に保持することができる。
実施例1に係る回転機に備えられるステータを示す概略斜視図である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータを示す概略平面図(図1におけるII矢視図)である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおけるバスバーの保持を示す説明図(図1におけるIII−III矢視断面図)である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおける絶縁リングを示す斜視図である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおける絶縁リングを示す部分縦断面図(図4におけるV−V矢視断面図)である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおける絶縁リングホルダを示す斜視図である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおける絶縁リングホルダを示す平面図(図6におけるVII矢視図)である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおけるバスバーと異なる形状のバスバーを備えたステータ(変形例)を示す平面図である。 実施例1に係る回転機に備えられるステータにおけるバスバーと異なる形状のバスバーを備えたステータ(変形例)を示す部分縦断面図(図8におけるIX−IX矢視断面図)である。
以下に、本発明に係る回転機の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例1に係る回転機は、略円筒形状から成るステータ1(図1参照)と、ステータ1の内周側に回転自在に保持される図示しないロータとから成る三相交流回転機である。ステータ1においては、図示しない給電部から位相をずらした所定周波数の電流(三相交流)を供給されることによって回転磁界が作られ、当該回転磁界によって図示しないロータが回転駆動される。
本実施例に係る回転機に備えられるステータ(固定子)1の構造について、図1から図9を参照して説明する。
図1に示すように、ステータ1は、多数枚の積層鋼板から成る略円筒形状のステータコア10と、当該ステータコア10の内周側において図示しないティース部に巻装されるコイル(巻線)20とから概略構成されている。なお、図1においては、図を見やすくするために、コイル20などを簡略化して示している。
また、ステータ1には、コイル20と図示しない給電部とを電気的に接続するためのバスリング(バスバー)30と、当該バスリング30をステータコア10の軸方向一端側(図1における上方側)に保持するためのリング保持部材(保持手段)40とが設けられている。つまり、図示しない給電部からリング保持部材40によって保持されたバスリング30を介して、コイル20に電流が供給されるようになっている。
ステータ1は、三相交流回転機に用いられるものであり、図示しない給電部からコイル20に三相交流を給電するために、三つのバスリング30を備えている。三つのバスリング30は、リング保持部材40によって着脱可能に保持され、ステータコア10の軸方向一端側において段積みされるように軸方向に並んで配設されている。なお、三つのバスリング30は、三相交流の位相をずらした所定周波数の電流にそれぞれ対応したものであり、ステータコア10側(図1における下方側)から順にU相のバスリング30U、V相のバスリング30V、W相のバスリング30Wである。
また、図1および図2に示すように、ステータコア10には、図示しないフレーム等に固定するため、図示しないボルトを挿通可能なボルト穴11が三つ形成されている。よって、ステータコア10は、ボルト穴11に図示しないボルトを挿通させることにより、ステータコア10の外周部材である図示しないフレーム、ブラケット、ケーシングなどの構造部材に固定(締結)することができるようになっている。
図2に示すように、バスリング30は、図示しないロータを挿通させることができる程度の内径を有する有端の略円環形状すなわち略半円形状のリング部31と、リング部31の一端部から径方向外周側へ延出する接続部32とから構成されている。リング部31は、略円筒形状から成るコイル20との接続を容易にするために略円環形状となっており、接続部32は、図示しない給電部との接続を容易にするために径方向外周側へ突出する形状となっている。
また、リング部31の他端部には、後述するリング保持部材40の絶縁リング50との位置決め手段として使用される位置決め穴33が設けられている。このように、バスリング30の他端部近傍に位置決め穴33を形成することにより、電流が流れる範囲のバスリング30の断面積を一定にすることができる。つまり、位置決め穴33を形成することによって断面積が減少して抵抗値が増加してしまうのを回避することができる。
もちろん、バスリング30の位置決め穴33を形成する位置は、本実施例のようにバスリング30の他端部近傍に限定されない。例えば、バスリング30の他端部近傍以外の場所に位置決め穴33を形成した場合には、他端部近傍に位置決め穴33を形成するための余裕分が必要なくなるので、リング部31の長さを短くすることができる。つまり、バスリング30の材料費を削減することができる。
本実施例においては、U相のバスリング30U、V相のバスリング30V、W相のバスリング30Wに同一形状のものを使用している。このようにステータ1における複数のバスリング30を同一形状のものとすることにより、製造コストの削減を図ることができる。
もちろん、本発明におけるバスバーは、本実施例のように同一形状のバスリング30に限定されない。例えば、図8および図9に示すように、多相交流回転機のステータ101において、接続部132に屈曲部134を形成するなどして接続部132における端部の軸方向位置(図9における上下方向位置)を異にする複数種類のバスリング130U,130V,130Wを使用するようにしても良い。このように接続部132における端部の軸方向位置を異にする複数種類(図8および図9に示す例においては三種類)のバスリング130を使用することによって、接続部132の端部を近接させて設けることができるので、図示しない給電部との接続を容易にすることができる。
図1および図2に示すように、リング保持部材40は、バスリング30と係合して保持する略円環形状の絶縁リング(保持部材)50と、バスリング30および当該バスリング30と係合した絶縁リング50を保持してステータコア10に固定するための絶縁リングホルダ(固定部材)60とから構成されている。リング保持部材40は、三つのバスリング30U,30V,30Wをステータコア10の軸方向一端側において段積みされるように軸方向に並んで保持する一方で、ステータコア10と共に図示しないフレーム等に固定(共締め)されるようになっている。つまり、三つのバスリング30U,30V,30Wは、リング保持部材40によって保持され、三つのバスリング30U,30V,30Wを保持したリング保持部材40は、ステータコア10と共に図示しないフレーム等に固定(共締め)される。
ステータコア10およびリング保持部材40を共締めする対象部材としては、ステータコア10の外周部材である図示しないフレームだけではなく、ブラケットやケーシングなどが挙げられ、ステータ1を固定することができる構造部材であれば良い。
図4および図5に示すように、絶縁リング50は、樹脂等の絶縁部材から成り、バスリング30におけるリング部31の内周側(図5における左方側)に係合する略円筒形状の円筒部51と、当該円筒部51の一端側(図5における下方側)から径方向外周側(図5における右方側)へ延びてバスリング30の一端面に接する略円盤形状の円盤部52とから構成され、円筒部51と円盤部52とで略L字の縦断面形状を成している。バスリング30におけるリング部31の内周側に絶縁リング50における円筒部51を係合させると共に、バスリング30の一端面(図5における下方側の端面)30aに絶縁リング50における円盤部52を当接させることにより、バスリング30は安定して絶縁リング50に保持されるようになっている。
また、絶縁リング50の円盤部52には、軸方向に突出する位置決め突起部55が形成され、前述したバスリング30の位置決め穴33と係合するようになっている。絶縁リング50における位置決め突起部55とバスリング30における位置決め穴33とが係合することにより、絶縁リング50とバスリング30との周方向の位置決めがなされるようになっている。
このように、一つの絶縁リング50は、一つのバスリング30を係合保持するようになっている。よって、本実施例におけるステータ1は、三相交流にそれぞれ対応する三つのバスリング30を備えているので、三つのバスリング30U,30V,30Wをそれぞれ個々に係合保持する三つの絶縁リング50U,50V,50Wを備えている(図1および図3参照)。
もちろん、本発明における保持部材の円筒部は、本実施例のようにバスリング30の内周側に係合する円筒部51に限定されない。例えば、本発明における保持部材は、円環形状のバスバー(バスリング)の外周側に係合する円筒部を有するものでも良く、円環形状のバスバーの内周側に係合する円筒部および外周側に係合する円筒部の両方を有する断面略コ字形状のものでも良い。つまり、本発明における保持部材の円筒部は、バスリング30の内周側または外周側の少なくとも一方に係合するものであれば良い。
また、本発明における保持手段は、本実施例のように突起部55と位置決め穴33とによって周方向の位置決めがなされるものに限定されない。例えば、有端のバスバー(バスリング)の少なくとも一方の端部と当接する押さえ部を有するものとし、当該押さえ部とバスバーの端部との当接によって、保持手段とバスバーとの周方向の位置決めをするようにしても良い。
図4および図5に示すように、絶縁リング50には、周方向に所定距離離間する複数の開口部(係合凹部)53が設けられている。当該開口部53は、円筒部51の一部を径方向(図5における左右方向)に貫通すると共に、絶縁リング50の下面(円盤部52の下面)52aに臨むように形成されている。また、絶縁リング50の円筒部51における上端部51aには、軸方向上方側(図5における上方側)に突出する突出部(係合凸部)54が周方向に複数箇所(本実施例においては三箇所)設けられている。
図3に示すように、絶縁リング50の上端部51aに設けられた突出部54は、複数の絶縁リング50U,50V,50Wを軸方向に段積みした際に隣接配置される絶縁リング50の下面(円盤部52の下面)52aに臨んで形成された開口部53と係合可能に形成されている。つまり、複数の絶縁リング50U,50V,50Wは、隣接配置される絶縁リング50同士の開口部53と突出部54とが係合した状態で、軸方向(図3における上下方向)に段積みされる。
また、絶縁リング50の円筒部51は、複数の絶縁リング50を軸方向に段積みした際に、円筒部51に係合したバスリング30が隣接する絶縁リング50の下面(円盤部52の下面)52aに接触しない程度の高さ(軸方向長さ)Hを有している。つまり、複数の絶縁リング50を軸方向に段積みした際には、絶縁リング50の円筒部51に係合したバスリング30の上端面(図3における上方側の端面)30bと隣接する絶縁リング50の下面(円盤部52の下面)52aとの間に隙間Dが作られるようになっている。
このように、複数の絶縁リング50を軸方向に段積みした際においても、隙間Dによってバスリング30の上端面30bが空気や油等の冷却媒体に晒されるので、バスリング30で発生した熱は当該冷却媒体によって放熱され、バスリング30を冷却することができる。
また、絶縁リング50の円筒部51に設けた開口部53は、複数の絶縁リング50を軸方向に段積みした際に作られる隙間Dにも臨むように、広範囲に形成されている。このように、開口部53を隙間Dに臨んで形成することにより、冷却媒体を径方向に流通させることができ、バスリング30近傍における空気や油等の冷却媒体を流れ易くすることができる。つまり、開口部53を径方向における冷媒流路とすることにより、開口部53および隙間Dにおいて冷却媒体を周方向および径方向に流通させることができるので、バスリング30の冷却性能を更に向上させることができる。
また、絶縁リング50の円盤部52において軸方向に貫通する開口部を別途設けるなどして、絶縁リング50に多く(または広範囲)の開口部を設けることにより、バスリング30の冷却性能を向上させると共に、絶縁リング50の材料費を削減し、当該絶縁リング50を備えたステータ1および回転機の軽量化を図ることもできる。
本実施例においては、開口部53が、径方向に連通して空気や油等の冷却媒体を流通させる冷媒流路としての機能と、複数の絶縁リング50を軸方向に段積みする際の係合部としての機能とを兼ね備えているが、本発明における係合凹部はこれに限定されない。つまり、冷媒流路としての開口部と係合凹部とをそれぞれ個別に設ける、すなわち、冷媒流路としての開口部を円筒部51の径方向に貫通してバスリング30の上端面30bと絶縁リング50の下面52aとの間の隙間Dに臨むように形成し、係合凹部を絶縁リング50の下面52aに臨んで突出部54と係合するように形成しても良い。
図1および図6に示すように、絶縁リングホルダ60は、樹脂等の絶縁部材から成り、径方向に延設されて絶縁リング50を保持する保持アーム部61と、当該保持アーム部61の径方向外周側の端部から軸方向に延びて保持アーム部61を支持するアーム支持部62と、アーム支持部62の一端側に設けられステータコア10の軸方向一端面(図1における上方側端面)に当接するホルダ当接部63とから構成されている。
ホルダ当接部63には、図示しないボルトを挿通可能なボルト穴63aが形成されている。リング保持部材40は、絶縁リングホルダ60におけるホルダ当接部63のボルト穴63aがステータコア10におけるボルト穴11と略同軸となるように配置され、図示しないボルト(機械的締結手段)によってステータコア10と共に図示しないフレーム等に固定(共締め)されるようになっている。本実施例においては、ステータコア10に形成されたボルト穴11の数量および設置位置に応じて、三つの絶縁リングホルダ60が設置されている。
図6および図7に示すように、絶縁リングホルダ60の保持アーム部61は、軸方向(図6における上下方向)に所定距離離間して四段の保持アーム部61a,61b,61c,61dが設けられ、当該四段の保持アーム部61a,61b,61c,61dが周方向(図7における左右方向)に所定距離離間して設けられて成る。
図3に示すように、保持アーム部61における四段の保持アーム部61a〜61dのうち下三段(ステータコア側すなわち図3における下方側から三段)の保持アーム部61b,61c,61dは、絶縁リング50における円盤部52と当接し、絶縁リング50を下方側(図3における下方側)から支えるようになっている。
また、保持アーム部61における四段の保持アーム部61a〜61dのうち上三段(ステータコアと反対の側すなわち図3における上方側から三段)の保持アーム部61a,61b,61cの先端部は、絶縁リング50の円筒部51に当接すると共に絶縁リング50の開口部53に合わせた形状で形成され、絶縁リング50の開口部53に一部を挿入することができるようになっている。このように、保持アーム部61における上三段の保持アーム部61a,61b,61cの先端部を絶縁リング50の開口部53に挿入することにより、絶縁リングホルダ60は絶縁リング50に装着される。
そして、絶縁リング50に対して径方向外周側の三方向から絶縁リングホルダ60を装着することにより、三つの絶縁リングホルダ60で絶縁リング50を保持するようになっている(図1および図2参照)。つまり、絶縁リングホルダ60は、絶縁リング50を突出部54と開口部53との係合によって軸方向に連結した状態でステータコア10に固定するものである。
もちろん、本発明における保持部材は、本実施例のようにバスリング30と係合する絶縁リング50を径方向外周側の三方向から絶縁リングホルダ60によって保持するものに限定されず、絶縁リング50に複数の方向から絶縁リングホルダ60を装着することにより、絶縁リング50を確実に保持することができるものであれば良い。例えば、ステータコア10におけるフレームに固定するためのボルト穴の数量および設置位置に応じて、絶縁リング50に対して径方向外周側の二または四以上の方向から絶縁リングホルダ60を装着するようにしても良く、絶縁リング50に対して径方向内周側の複数の方向から絶縁リングホルダ60を装着するようにしても良い。
また、本発明における保持部材は、本実施例のように絶縁リング50と絶縁リングホルダ60との別体構造のものに限定されず、バスリング30を係合保持する絶縁リング50と当該絶縁リング50を保持する絶縁リングホルダ60とを一体物で形成した一体構造のものであっても良い。このような一体構造の保持部材の場合においても、複数(本実施例においては三つ)のバスリング30(30U,30V,30W)を所定の隙間を設けて軸方向に並んで配設し、隣接するバスリング30の間を径方向に連通して冷却媒体が流通可能な冷媒流路を形成することにより、バスリング30の保持と冷却とを同時に実現することができる。
以上の構成により、本実施例におけるステータ1を備えた回転機においては、図示しない給電部からステータ1に巻装されたコイル20に、位相をずらした所定周波数の電流(三相交流)を供給することによって回転磁界が作られ、ステータ1の内周側において回転自在に保持された図示しないロータが当該回転磁界によって回転駆動される。
なお、本実施例においては、コイル20を、スター結線方式にて結線し、U相の巻線,V相の巻線,W相の巻線のそれぞれの巻き始めの一端部および巻き終わりの他端部を、それぞれ対応するU相のバスリング30U,V相のバスリング30V,W相のバスリング30Wに接続している。もちろん、本発明における巻線は、本実施例のようにスター結線方式にて結線したものに限定されず、デルタ結線など種々の結線方式にて結線したものであっても良い。
また、本実施例においては、ステータ1におけるコイル20の中性点を、絶縁紙等によって絶縁性を保持させた状態で、コイルエンド21とU相のバスリング30Uとの間の空間で接続するようにしている。もちろん、本発明は、これに限定されず、例えば、ステータ1に中性点用のバスリング30を更に備える、すなわち、中性点用のバスリング30を三つのバスリング30U,30V,30Wと共にステータコア10の軸方向一端側において段積みされるように軸方向に並んで配設し、当該バスリング30を介して巻線20における中性点を接続するようにしても良い。
本発明の実施例1に係る回転機の製造について、図1から図3を参照して説明する。
まず、ステータコア10の軸方向一端側すなわちバスリング30を設置する側において、絶縁紙などを用いて、ステータコア10の図示しないティース部に巻装されたコイル(巻線)20の中性点を、絶縁紙等によって絶縁性を保持させた状態で接続する。
次に、バスリング30(30U)を絶縁リング50(50U)で係合保持し、ステータコア10の軸方向一端側に絶縁リング50(50U)および絶縁リング50(50U)に係合保持されたバスリング30(30U)を配置する。そして、ステータコア10の図示しないティース部に巻装されたコイル20における巻き始めの一端部および巻き終わりの他端部(本実施例においてはU相に対応する巻線の端部)を絶縁リング50(50U)に係合保持されたバスリング30(30U)に溶接等によって電気的に接続する。
このとき、絶縁リング50(50U)および当該絶縁リング50(50U)に係合保持されたバスリング30(30U)は、コイル20との接続によって仮固定される。コイル20の剛性が低く、絶縁リング50(50U)および当該絶縁リング50(50U)に係合保持されたバスリング30(30U)の仮固定を行うことができない場合には、別途治具等を設けることにより絶縁リング50(50U)および当該絶縁リング50(50U)に係合保持されたバスリング30(30U)の仮固定を行っても良い。
次に、バスリング30(30V)を絶縁リング50(50V)で係合保持し、ステータコア10の軸方向一端側に設置された絶縁リング50(50U)に更なる絶縁リング50(50V)を段積みする。つまり、ステータコア10の軸方向一端側に設置された絶縁リング50(50U)の突出部54に、新たな絶縁リング50(50V)の開口部53を係合させて、絶縁リング50(50U,50V)を二段積みする。
このとき、絶縁リング50(50U)に係合保持されたバスリング30(30U)と絶縁リング50(50V)と係合した絶縁リング50(50V)との間には隙間Dが形成され、絶縁リング50(50U)における開口部53は当該隙間Dに臨むようになっている。よって、空気や油等の冷却媒体をバスリング30(30U)に沿って周方向および径方向に流通させることができるので、バスリング30(30U)を十分に冷却することができるようになっている。
そして、ステータコア10の図示しないティース部に巻装されたコイル20における巻き始めの一端部および巻き終わりの他端部(本実施例においてはV相に対応する巻線の端部)を絶縁リング50(50V)に係合保持されたバスリング30(30V)に溶接等によって電気的に接続する。
このとき、絶縁リング50(50V)および当該絶縁リング50(50V)に係合保持されたバスリング30(30V)は、既設の絶縁リング50(50U)との係合およびコイル20との接続によって仮固定される。コイル20の剛性が低く、絶縁リング50(50V)および当該絶縁リング50(50V)に係合保持されたバスリング30(30V)の仮固定を行うことができない場合には、別途治具等を設けることにより絶縁リング50(50V)および当該絶縁リング50(50V)に係合保持されたバスリング30(30V)の仮固定を行っても良い。
続いて、バスリング30(30W)を絶縁リング50(50W)で係合保持し、ステータコア10の軸方向一端側に設置された絶縁リング50(50U,50V)に更なる絶縁リング50(50W)を段積みする。つまり、ステータコア10の軸方向一端側に設置された絶縁リング50(50V)の突出部54に、新たな絶縁リング50(50W)の開口部53を係合させて、絶縁リング50(50U,50V,50W)を三段積みする。
このとき、絶縁リング50(50V)係合保持されたバスリング30(30V)と絶縁リング50(50W)と係合した絶縁リング50(50W)との間には隙間Dが形成され、絶縁リング50(50V)における開口部53は当該隙間Dに臨むようになっている。よって、空気や油等の冷却媒体をバスリング30(30V)に沿って周方向および径方向に流通させることができるので、バスリング30(30V)を十分に冷却することができるようになっている。
そして、ステータコア10の図示しないティース部に巻装されたコイル20における巻き始めの一端部および巻き終わりの他端部(本実施例においてはW相に対応する巻線の端部)を絶縁リング50(50W)に係合保持されたバスリング30(30W)に溶接等によって電気的に接続する。
このとき、絶縁リング50(50W)および当該絶縁リング50(50W)に係合保持されたバスリング30(30W)は、既設の絶縁リング50(50V)との係合およびコイル20との接続によって仮固定される。コイル20の剛性が低く、絶縁リング50(50W)および当該絶縁リング50(50W)に係合保持されたバスリング30(30W)の仮固定を行うことができない場合には、別途治具等を設けることにより絶縁リング50(50W)および当該絶縁リング50(50W)に係合保持されたバスリング30(30W)の仮固定を行っても良い。
次に、三つの絶縁リング50U,50V,50Wに対して径方向外周側の三方向から絶縁リングホルダ60を装着することにより、三つの絶縁リングホルダ60でステータコア10の軸方向一端側において段積みされるように軸方向に並んで配設された絶縁リング50U,50V,50Wを保持する。
最後に、三つの絶縁リングホルダ60を、絶縁リングホルダ60におけるホルダ当接部63のボルト穴63aがステータコア10におけるボルト穴11と略同軸となるように配置し、図示しないボルトによってステータコア10およびリング保持部材40を図示しないフレーム等の構造部材に共締めして固定する。
以上により、ステータ1においては、複数のバスリング30がリング保持部材40によって着脱可能に保持されているので、複数のバスリング30の絶縁性を確認しつつ軸方向に並べて配置することができる。つまり、多相交流回転機における複数のバスリング30を、絶縁を確保しつつ軸方向に積層した状態に配置することができる。
1 ステータ
10 ステータコア
11 ステータコアのボルト穴
20 コイル(巻線)
21 コイルエンド
30 バスリング(バスバー)
31 バスリングのリング部
32 バスリングの接続部
33 バスリングの位置決め穴
40 リング保持部材(保持部材)
50 絶縁リング(保持部)
51 絶縁リングの円筒部
52 絶縁リングの円盤部
53 絶縁リングの開口部(冷媒流路)
54 絶縁リングの突出部
55 絶縁リングの位置決め突起部
60 絶縁リングホルダ
61 絶縁リングホルダの保持アーム部(保持部)
62 絶縁リングホルダのアーム支持部
63 絶縁リングホルダのホルダ当接部(当接部)
63a 絶縁リングホルダのボルト穴

Claims (3)

  1. 略円筒形状のステータコアと、
    前記ステータコアに巻装される巻線と、
    前記巻線と電気的に接続される複数のバスバーと、
    複数の前記バスバーに着脱可能に設けられ、複数の前記バスバーを軸方向に並んで保持する保持手段と
    を備え
    前記保持手段が、複数の前記バスバーを個々に保持する複数の保持部材を有するものであり、
    前記バスバーが、略円環形状を成すバスリングであり、
    前記保持部材が、前記バスリングの内周側または外周側の少なくとも一方に係合する円筒部と、前記バスリングの一端面に接する円盤部とからなるものであって、
    前記円筒部が、前記保持部材を軸方向に段積みした際に、前記円筒部に係合した前記バスリングの他端面と隣接する前記保持部材の円盤部との間に隙間が作られる高さを有していると共に、前記隙間に臨んで形成されて径方向に貫通する開口部を周方向に複数有している
    ことを特徴とする回転機。
  2. 前記保持手段が、複数の前記保持部材を前記ステータコアに固定する固定部材を有するものである
    ことを特徴とする請求項に記載の回転機。
  3. 前記保持部材が、軸方向に突出する係合凸部を有すると共に、隣接配置される前記保持部材の前記係合凸部と係合可能な係合凹部とを有するものであり、
    前記固定部材が、複数の前記保持部材を前記係合凸部と前記係合凹部との係合によって軸方向に連結した状態で固定するものである
    ことを特徴とする請求項に記載の回転機。
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