JP2011159716A - スライドレール - Google Patents
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Abstract
【課題】3段式のスライドレールを用いた電子機器のラックへの実装を作業者が安全に容易に行えるようにする。
【解決手段】固定物に取り付けられるアウターレール11と、固定物から引き出される電子機器に取り付けられるインナーレール13と、アウターレール11に対して前後方向にスライドすると共にインナーレール13を上下方向から保持する上側及び下側の側壁部13Bを有する中間レール12とを備えるスライドレール10において、インナーレール13の奥側に平板状の本体部13Aを形成し、本体部13Aの先端部にはローラ14を取り付け、中間レール12の上側の側壁部12Bには、中間レール12の端面から奥側にローラ14を挿通することができるローラ導入口12aを設ける。インナーレール13を取り付けた電子機器は、ローラ14をローラ導入口12aに引っ掛けてからラックに実装する。
【選択図】図8
【解決手段】固定物に取り付けられるアウターレール11と、固定物から引き出される電子機器に取り付けられるインナーレール13と、アウターレール11に対して前後方向にスライドすると共にインナーレール13を上下方向から保持する上側及び下側の側壁部13Bを有する中間レール12とを備えるスライドレール10において、インナーレール13の奥側に平板状の本体部13Aを形成し、本体部13Aの先端部にはローラ14を取り付け、中間レール12の上側の側壁部12Bには、中間レール12の端面から奥側にローラ14を挿通することができるローラ導入口12aを設ける。インナーレール13を取り付けた電子機器は、ローラ14をローラ導入口12aに引っ掛けてからラックに実装する。
【選択図】図8
Description
本出願はスライドレールに関する。以下に説明される実施の形態では、実施例としてインナーレール、中間レール、及びアウターレールの3つのレールを備える3段式のスライドレール(3段引きスライドレールとも呼ばれる)が説明される。
近年、電子機器においては高密度化による小型化が進み、自立専用架型から19インチラック(棚)等の汎用ラック搭載型へと実装形態が変化してきている。19インチラックには、電子機器を取り付けるためのマウントレールと呼ばれる支柱があり、電子機器の種類によって取り付け方法が異なっている。このうち、奥行が長い電子機器では、ラックに電子機器を実装したり、ラックから電子機器を取り外すために、スライドレールに電子機器が取り付けられる。
ところで、電子機器の一種であるサーバーは近年、薄型化と高機能化が進んでいるためにその奥行が長くなってきている。このため、サーバー本体を収納し、固定する役目を持ったサーバーラックの奥行も長くなり、サーバーの引き出しレールも2段でスライドさせるタイプから3段でスライドさせる3段式のスライドレールが増えている。3段式のスライドレールについては、特許文献1に開示がある。また、多数のサーバーをサーバーラックに実装するために、サーバーラックの高さは2mを越えるものもある。
このように、数多くのサーバーを実装するサーバーラックはマウント型サーバーラックと呼ばれ、サーバーラックに固定して使用することを前提に設計されたラックマウントサーバーやブレードサーバーが実装される。また、サーバーラックには、サーバーと同時に、ルータやスイッチ、ロードバランサといったネットワーク機器、UPS(無停電電源装置)やPDU(分電盤)といった電源関連装置等のサーバー関連機器を実装することもある。
図1(a)から(d)は従来の代表的な3段式のスライドレール9の構成を示すものである。以後、3段式のスライドレールは、単にスライドレールと記す。図1(a)は各レールが実装された状態を正面から見たもの、(b)は(a)に示したスライドレール9が伸長した状態を正面から見たもの、(c)は(b)に示したスライドレール9からインナーレール3を取り出した状態を正面から見たものである。また、(d)は(a)に示したスライドレール9を側面から見たものである。スライドレール9は、アウターレール1、中間レール2、及びインナーレール3の、3つのレールから構成される。アウターレール1は固定物に取り付けられる固定レールであり、インナーレール3は固定物から引き出される移動体に取り付けられる。そして、中間レール2はアウターレール1から引き出されるインナーレール3の引き出し長さを増やすために、アウターレール1とインナーレール3の間に設けられる。
アウターレール1、中間レール2、及びインナーレール3の長さは略同じ、またはこの順に次第に短くなり、アウターレール1に中間レール2とインナーレール3を収納すると、図1(a)に示すように、全体の長さはアウターレール1の長さWを越えない。また、インナーレール3は後述するロック機構を解除することにより、図1(c)に示すように中間レール2から取り外すことができる。アウターレール1と中間レール2の間、及び中間レール2とインナーレール3の間には、図1(d)に示すようにボールベアリング5が配置されており、各レール間に配置されたボールベアリング5によって各レールがスムーズにスライド動作する。ボールベアリング5を構成する各ボールはボールリテーナ4によってアウターレール1と中間レール2から外れないようになっている。この他にもボールベアリング5を使わない板金だけの簡易型レールもある。
図2(a)は、図1(a)〜(d)に示したスライドレール9のインナーレール3を電子機器6(この例ではサーバー)の側面に取り付ける様子を説明するものである。インナーレール3はネジ6aによって電子機器6の側面に水平に、かつ互いに平行に取り付けられる。また、電子機器6がサーバーである場合、サーバー6はサーバーラック7に多段に渡って取り付けられる。図2(b)はサーバー6をサーバーラック7に取り付ける様子を説明するものである。サーバーラック7には4本のラックの柱7aがあり、柱7aには中間レールをスライド可能に内蔵するアウターレール1が取り付けられている。図2(b)には1段しか示していないが、アウターレール1は柱7aの高さ方向に何段にも渡って取り付けられている。サーバー6をラック7に取り付ける場合は、サーバー6の両側に取り付けられたインナーレール4を水平位置にし、インナーレール4の後端部3eを左右同時に中間レール2の差込口2aにまっすぐに差し込む。
なお、以後の説明では、スライドレールからインナーレールを引き出す側を先端部側とし、先端部側の反対側を後端部側、或いは奥側と記す。
ここで、インナーレール3の中間レール2とのロック機構について説明する。図3(a)は、スライドレール9の中間レール2とインナーレール1に設けられたロック機構を示すものであり、図3(b)は図3(a)の長手方向の断面を示すものである。中間レール2の先端部側の端部には、インナーレール3側に突出するロック突起2bが設けられている。一方、インナーレール3の先端部側の中間レール2との対向面には、ロックアーム8が設けられている。ロックアーム8はその基部側が溶接等によりインナーレール3に固着されており、自由端側が揺動可能になっている。ロックアーム8の中間部にはロック孔8aが設けられており、自由端部には鉤状に折り曲げられた鉤状部8bがある。鉤状部8bは図3(b)に示すようにインナーレール3から浮いた位置にある。また、そして、鉤状部8bに対向するインナーレール3には鉤状部8bの逃げ孔3cが形成されている。
インナーレール3を中間レール2に対して奥側に押し込んでいく場合、或いは中間レール2内に収納されたインナーレール3を中間レール2から引き出す場合、図3(c)に示すように、ロックアーム8のロック孔8aに中間アーム2のロック突起2bが入り込む。すると、この状態ではインナーレール3は中間レール2に対して動けなくなる、即ち、ロックされる。中間レール2とインナーレール3のロックを解除するためには、図3(d)に示すように、手でロックアーム8の先端部を押し、鉤状部8bをインナーレール3の逃げ孔3cに没入させる。この操作により中間レール2とインナーレール3とのロックが解除され、インナーレール3が中間レール2に対してスライド可能となり、中間レール2から取り外すことができる。
ところで、以上のように構成された従来のスライドレール9では、図4(a)、(b)に示すように、電子機器6に取り付けられたインナーレール3をラックの高い位置にある中間レール2に差し込む場合がある。ところが、このような場合は、電子機器6を持ち上げてインナーレール3と中間レール2を平行に保ちつつ、左右のインナーレール3を左右の中間レール2のインナーレール差込口2aに位置合せした状態で、同時に差し込む必要があった。
インナーレール3は左右同じ物であり、長さが同じでかつ、中間レール2の差込口2aにガイドになるものも無いために、左右同時に差し込むのはかなり困難であった。また、インナーレール3を取り付けた電子機器6の重量が重かったりすると、一人作業では電子機器6を持つ手が震え、インナーレール3を中間レール2に容易に嵌め込む事が困難であった。特に、サーバー6をラック7の高所へ実装する場合は、作業者が無理な姿勢で水平を保とうとするとバランスを崩し、電子機器6が落下したり、作業者が手首を傷める事があった。又、インナーレール3を取り付けた電子機器6をラック7から抜く時に、インナーレール3がいつ中間レール2から外れるのかが判りにくく、電子機器6の全荷重が突然に作業者の腕や手首に加わり、電子機器6を落下させると作業者が怪我をする原因にもなっていた。
そこでこの出願は、電子機器をラックの上段部へ実装する場合でも、作業者が無理な体勢や脚立を使っての不安定な体制で作業を行うことが無く、電子機器をラックへ安全且つ容易に実装することが可能なスライドレールを提供することを目的としている。また、電子機器をラックから取り出す時にも、安全に電子機器をラックから取り出すことができるスライドレールを提供することを目的としている。
前記目的を達成する本出願の第1の形態のスライドレールは、固定物に取り付けられるアウターレールと、固定物に対してスライドして移動する移動体に取り付けられるインナーレールと、アウターレールに対して前後方向にスライドすると共にインナーレールを前後方向にスライド可能にして上下方向から保持する上側及び下側の側壁部を有する中間レールとを備えるスライドレールにおいて、インナーレールの後端部側の部分に平板状の平板状部を形成すると共に、平板状部には、中間レール側に突出し、且つ中間レールに対して係合すると共にスライド可能な膨出部を形成し、中間レールの上側の側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に膨出部を挿通可能な切欠部を設けたことを特徴としている。
前記目的を達成する本出願の第2の形態のスライドレールは、固定物に取り付けられるアウターレールと、固定物に対してスライドして移動する移動体に取り付けられるインナーレールと、アウターレールに対して前後方向にスライドすると共に、インナーレールを前後方向にスライド可能に上下方向から保持する上側及び下側の側壁部を有する中間レールとを備えるスライドレールにおいて、インナーレールは、中間レールの上側及び下側の側壁部間をスライド可能で中間レールよりも短いレール部と、中間レールの上側及び下側の側壁部間をスライド可能でレール部とは別体の、回転可能なローラを備えたローラ部とから構成し、中間レールの上側の側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分にローラを挿通可能な切欠部を設け、使用時には、インナーレールのレール部を移動体の前端部側に取り付けると共に、インナーレールのローラ部を、インナーレールの軸線上の移動体の後端部側に取り付けることを特徴としている。
本出願のスライドレールによれば、電子機器をラックの上段部や下段部に実装する場合でも、作業者が無理な体勢や脚立を使っての不安定な体制で作業を行うことが無く、電子機器をラックへ安全且つ容易に実装することが可能となる。また、電子機器をラックから取り出す時にも、スライドレールの動作が分かるので、電子機器の全荷重が突然作業者の腕や手首に加わることがなくなり、電子機器の落下や、電子機器の落下に起因する作業者の怪我をなくすことができる。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図1から図3で説明した従来のスライドレール9と同じ構成部材については同じ符号を付して説明することがある。また、以後の説明でもスライドレールの引き出し側をスライドレールの先端部側、先端部側と反対方向を奥側、又は後端部側として説明する。
図5(a)から(d)は、本出願の第1の実施例のスライドレールのアウターレール11と中間レール12の構造を示すものである。図5(a)はアウターレール11と中間レール12を上側から見たものであり、図5(b)は図5(a)に示したアウターレール11と中間レール12を正面側から見たものである。また、図5(c)は図5(b)のA−A線における断面図、図5(d)は図5(b)の中間レール12を側面から見たものである。
アウターレール11は、図1に示した従来のスライドレール9のアウターレール1と同じ形状で良く、変更点はない。よって、アウターレール11は平板状の本体部11Aと、中間レール12をスライド保持するためのガイドとなる側壁部11Bとを備えている。また、側壁部11Bの内側にはボールベアリングがボールリテーナによって取り付けられることも同様である。一方、中間レール12は、図1に示した従来のスライドレール9の中間レール2とほぼ同じ形状であり、波板状の本体部12Aとインナーレール13をスライド保持するためのガイドとなる側壁部12Bとを備えている。また、側壁部12Bの内側にはボールベアリング5が図示しないボールリテーナによって取り付けられる。
この実施例の中間レール12が従来の中間レール2と異なる点は、上側の側壁部12Bの先端部側に、後述するローラが入る大きさの切り欠きであるローラ導入口12aが設けられている点である。中間レール12に設けられたローラ導入口12aは、図5(d)に示す中間レール12の上側の側壁部12Bの一部が、図5(c)に示すように切り欠かれて形成される。ローラ導入口12aの長さLは、後述するローラの直径φよりも長い。ローラ導入口12aが設けられる位置は、中間レール12の端部から所定長さ、例えば後述するローラの直径と同程度の長さだけ離れた位置である。
更に、ローラがローラ導入口12aから中間レール12内に入り、先端部側に移動させた時にインナーレール13が抜けて、インナーレール13が取り付けられた電子機器が落下するのを防止するために、中間レール12の先端部にはローラストッパ12bがある。ローラストッパ12bは、インナーレール13を挿入する際にインナーレール13と干渉しない位置と大きさである。
図6(a)から(f)は、この実施例のスライドレールに用いられるインナーレール13だけの構造を示すものである。図6(a)はインナーレール13を上側から見たものであり、図6(b)はインナーレール13を正面側から見たものである。また、図6(c)は図6(b)のC−C線における断面を示しており、図6(e)は図6(a)、(b)のインナーレール13が、図5(a)から(d)に示したアウターレール11と中間レール12と組み合わされたスライドレール10を側面から見たものである。
この実施例のインナーレール13にも、図1(d)に示した従来のインナーレール3と同様に、平板状の本体部13Aと、本体部13Aの両側に設けられた側壁部13Bがあるが、側壁部13Bはインナーレール13の後端部側には設けられていない。側壁部13Bの長さは、例えば、中間レール12からインナーレール13を引き出した時に、インナーレール13が中間レール12によってロックされる位置で、側壁部13Bが中間レール12の側壁部12Bによって完全に保持される長さとすることができる。インナーレール13の後端部側は本体部13Aのみであり、この実施例では本体部13Aの後端部に突設された回転軸15にローラ14が軸支されている。また、インナーレール13の本体部13Aには、インナーレール13を電子機器に固定するための取付穴13aが複数個設けられている。
ローラ14の外周部は、インナーレール12の側壁部12Bの外周と同じ形状となっており、図6(e)に示すように中間レール12にローラ14が挿入された後に、ボールベアリング5にフィットする形状を持つ。ローラ14は、図6(c)に示すように中空であり、回転軸15に挿入された後にナット16等で回転軸15に対して回転可能に取り付けられる。回転軸15へのローラ14の取り付けは、ナット16の他にもハトメやネジ固定等、ローラ14が回転軸15から外れない構造であれば特に限定されるものではない。また、ローラ14は、耐久性を考慮し金属または樹脂製とすれば良い。なお、ローラ14はこの実施例のように回転軸15を中心に回転させても良いが、図6(d)に示すように、ローラ14と同形状の円板14Aをインナーレール12の本体部13Aに固定しても構わない。
また、インナーレール12の先端部に固定するのは円板14Aでなくとも、何らかの突起であっても良い。この突起は電子機器の装置重量が掛かっても変形、破損しない強度を持っていればインナーレールと一体形成でき、更にコストパフォーマンスが向上する。
ローラ14の役目は、単に中間レール12の中をインナーレール13がスムーズにスライドするためだけではなく、ローラ14を図5(b)に示したローラ導入口12aから中間レール12内に入れてインナーレール13を中間レール12に係合させることである。そして、ローラ14を介してインナーレール13を中間レール12に係合させた場合は、ローラ14を中心にしてインナーレール13を中間レール12に対して揺動させることができる。この動作については後述する。従って、この実施例では、インナーレール13を中間レール12に係合させた場合、図6(e)に示すように、インナーレール13のローラ14の取付面と中間レール12の側壁部12Bの頂面との間には隙間Sが必要である。なお、中間レール12の側壁部12Bの頂面を低くできない場合は、図6(f)に示すように、インナーレール13のローラ14の取付面とローラ14の間にスペーサ17を入れて、前述の隙間Sを形成することができる。
図7(a)は、図6(a)〜(c)に示したインナーレール13を、電子機器(この実施例ではサーバー)6の側面に取り付ける様子を説明するものである。インナーレール13はネジ6aによって電子機器6の側面に水平に、かつ互いに平行に取り付けられる。この場合、インナーレール13のローラ14が電子機器6の後端部側に取り付けられる。図7(b)は図7(a)のようにしてインナーレール13が取り付けられた電子機器6を、上側から見た状態を示している。ローラ14は電子機器6の左右の後端部から同じ距離の位置にあり、対向している。
図8(a)から(c)は図5、図6で説明したアウターレール11、中間レール12、及びインナーレール13を組み合わせて形成される本実施例のスライドレール10の全体構成を示すものである。図8(a)はスライドレール10を上側から見たものであり、図8(b)はスライドレール10を正面側から見たものであり、図8(c)は図8(b)に示したインナーレール13を最大限に引き出した時の、中間レール12に対する動作を示している。中間レール12からインナーレール13を最大限に引き出す場合には、図3で説明したロックアームのロック解除動作を行う必要がある。中間レール12からインナーレール13を最大限に引き出した場合は、ローラ14が中間レール12のローラストッパ12bによって係止された状態で、インナーレール13を中間レール12に対して揺動させることができる。
ここで、この実施例のスライドレールを用いて電子機器をラックに実装する手順を説明する。この実施例のスライドレールを用いて電子機器をラックに実装する場合は、ラックに取り付けられたスライドレールから、インナーレールのみが取り出される。取り出されたインナーレールは、図7で説明したように、電子機器の両側面に取り付けられる。
まず、電子機器をラックの高い位置に実装する場合について図9(a)から(g)を用いて説明する。この場合は、図9(a)に示すように、ラック7に取り付けられたアウターレール11から左右の中間レール12を引き出しておく。この状態で作業者が電子機器6の前端部側を持って後端部側を上方に持ち上げ、ローラ14を中間レール12のローラ導入口12aに引掛けて、図9(f)、(g)に示すように、ローラ14を中間レール12の内部に挿入する。そして、ローラ14を中間レール12内で、図8(c)で説明したようにローラストッパ12bに当接するまで移動させる。この状態が図9(b)に示す状態であり、電子機器6はローラ14を中心にして中間レール12に対して揺動できる。
この状態で電子機器6の先端部側を持ち上げ、図9(c)に示すように、電子機器6が中間レール12と平行になったら、平行を保ちながら電子機器6を奥側へ押し込んでいく。すると、図9(d)に示す位置辺りでロックアームによるロックが掛かる。この動作は従来品と同様である。これによりインナーレール13はこれ以上動かなくなる。この状態でロックを解除して更に電子機器6をラック7に対して押し込んでいくと、図9(e)に示す位置で電子機器6のラック7への実装作業が完了する。
電子機器6をラック7から取り出す場合は、図9(a)から(e)に示す作業の逆を行えば良い。この場合は、図9(d)に示す位置でロックがかかり、電子機器6がこれより前方には引き出せなくなる。この時点ではまだインナーレール13の側壁部は中間レール12の側壁部に係合しているので、電子機器6の重量はスライドレール10によって保持されている。この後、前述のロック解除動作を行って、電子機器6を更に引き出すと、インナーレール13の側壁部が中間レール12の側壁部による保持から外れ、インナーレール13はローラ14のみによって保持される。この時、電子機器6の装置重量は作業者の腕に掛かるが、まだローラ14が電子機器6の後端部側を保持してくれているため、急激な負荷荷重が作業者の腕に掛かる心配は無い。
更に電子機器6を手前に引くとローラストッパ12bにローラ14が当たるため、この時点で電子機器6を作業者が持ち易い角度に回転させる。そして、作業者の体勢を整えてから電子機器6の装置重量を感じつつ、電子機器6をやや後方上部へ持ち上げながらローラ14をローラ導入口12aから引き出せば、電子機器6をラックから取り外すことができる。
このように、ラック7の高い所に重い電子機器6を一人で実装する場合でも、この実施例のスライドレール10を使用すれば、安全且つ容易に実装作業を行うことができる。また、電子機器6を持ち上げる事によってインナーレール13を中間レール12から外すことができる。このため、従来のように電子機器6を下ろす際に、インナーレール13が中間レール12から急に外れて一気に電子機器6の装置重量が作業者の腕や手首にかかることが無くなり、電子機器6が落下する危険性や、落下による作業者の怪我を防止することができる。
次に、電子機器をラックの低い位置に実装する場合について図10(a)から(e)を用いて説明する。この場合は、図10(a)に示すように、ラック7に取り付けられたアウターレール11から左右の中間レール12を引き出しておく。この状態で作業者が電子機器6の後端部を下に下げ、ローラ14を中間レール12のローラ導入口12aに引掛けてローラ14を中間レール12の内部に挿入する。そして、ローラ14を中間レール12内で、ローラストッパ12bに当接するまで移動させる。この状態が図10(b)に示す状態であり、電子機器6はローラ14を中心にして中間レール12に対して揺動できる。
この状態で電子機器6の前端部側を下げ、図10(c)に示すように、電子機器6が中間レール12と平行になったら、平行を保ちながら電子機器6を奥側へ押し込んでいく。すると、図10(d)に示す位置辺りでロックアームによるロックが掛かる。この動作は従来品と同様である。これによりインナーレール13は動かなくなるので、ロックを解除して更に電子機器6をラック7に対して押し込んでいくと、図10(e)に示す位置で電子機器6のラック7への実装作業が完了する。
電子機器6をラック7から取り出す場合は、図10(a)から(e)に示す作業の逆を行えば良い。この場合は、図10(d)に示す位置でロックがかかり、電子機器6がこれより前方には引き出せなくなる。この時点ではまだインナーレール13の側壁部は中間レール12の側壁部に係合しているので、電子機器6の重量はスライドレール10によって保持されている。この後、前述のロック解除動作を行って、電子機器6を更に引き出すと、インナーレール13の側壁部13Bが中間レール12の側壁部12Bによる保持から外れ、インナーレール13はローラ14のみによって保持される。この時、電子機器6の装置重量を作業者の腕で支えることになるが、まだローラ14が電子機器6の後端部側を保持してくれているため、急激な負荷荷重が作業者の腕に掛かる心配は無い。
更に電子機器6を手前に引くとローラストッパ12bにローラ14が当たるため、この時点で電子機器6を作業者が持ち易い角度に回転させる。そして、作業者の体勢を整えてから電子機器6の装置重量を感じつつ、電子機器6をやや後方上部へ持ち上げながらローラ14をローラ導入口12aから引き出せば、電子機器6をラックから取り外すことができる。
以上説明した実施例では、電子機器6をラック7の高いところに実装する場合でも、低いところに実装する場合でも、従来のスライドレールを用いた電子機器のラックへの実装方法に比べて、作業者の実装作業の負担を軽減することができる。
図11(a)は本出願のスライドレール10の第1の変形例の構成を示すものであり、スライドレール10を正面側から見たものである。この変形例では、中間レール12の上側の側壁部12Bの前端部側の面に、上方に突出するストッパ18が設けられている。このように中間レール12の上側の側壁部12Bの前端部側の面にストッパ18を設けると、図11(b)に示すように中間レール12の上側の側壁部12Bの頂面に乗ったローラ14が、中間レール12の上側の側壁部12Bの前端部から落ちなくすることができる。
即ち、図11(c)に示すように、作業者が電子機器6の側面に取り付けられたローラ14を中間レール12のローラ導入口12aに入れようとした場合、誤ってローラ14を中間レール12の上側の側壁部12Bの頂面に乗せてしまうことがある。この状態を図11(d)に示す。これは、電子機器6が重かったり、作業者の身長によってはローラ14とローラ導入口12aの位置関係を目視し難い場合にしばしば起こる。このような場合に作業者がローラ14がローラ導入口12aに確実に入ったと勘違いして電子機器6を手前に引くと、電子機器6が落下して作業者の思わぬ怪我につながる恐れがある。ストッパ18は、このような事故を未然に防止することができる。
図12(a)は、本出願のスライドレール10の第2の変形例の構成を示すものである。第2の変形例では、図12(a)に拡大して示すように、中間レール12のローラ導入口12aの奥側に、ローラ14をローラ導入口12aに誘導しやすいテーパ部12Tを設ける。このテーパ部12Tにより、図12(b)に示すように、ローラ14がローラ導入口12aに入る時には、手前側のローラ導入口12aの内周部12Eに当接して下側に誘導される。また、ロ−ラ14を中間レール12のローラ導入口12aから引き出す時には、電子機器の後端部を上に持ち上げると、ローラ14が中間レール12の側壁部12Bの天井に当たる。電子機器をそのまま奥に押し込むと、ローラ14がテーパ部12Tの先端部12Sに当たり、上方に誘導される。このように中間レール12のローラ導入口12aの奥側にテーパ部12Tを付けることにより、電子機器のラックへの取付、取外しの操作性が向上する。
図13(a)から(g)は本出願の第2の実施例のスライドレール20の構成を示すものである。第2の実施例のスライドレール20は、アウターレール21、中間レール、及びインナーレール23とから構成される。図13(a)はアウターレール21と中間レール22を上側から見たものであり、図13(b)はアウターレール21と中間レール22を正面側から見たものである。また、図13(e)は、アウターレール21と中間レール22を側面側から見たものである。更に、図13(c)はインナーレール23を上方から見たものであり、図13(d)はインナーレール23を正面側から見たものである。そして、図13(f)は図13の(b)のD−D線における断面を示しており、図13(g)はインナーレール13単体を側面から見たものである。
第2の実施例のスライドレール20は、第1の実施例のスライドレール10が、スライド性の良いボールベアリング5を使用したスライドレールであったのに対して、ボールベアリングの無い板金の組み合わせのみからなる点が異なる。アウターレール21は、平板状の本体部21Aと、中間レール22をスライド保持するためのガイドとなる側壁部21Bとを備えている。側壁部21Bは、図13(e)に示すように断面が矩形状である。中間レール22は、平板状の本体部22Aとインナーレール23をスライド保持するためのガイドとなる側壁部22Bとを備えている。側壁部22Bも図13(e)に示すように断面が矩形状であり、アウターレール21の側壁部21Bの内側を摺動するようになっている。
そして、中間レール22の上側の側壁部22Bの先端部側に、ローラが入る大きさの切り欠きであるローラ導入口22aが設けられている。中間レール22に設けられたローラ導入口22aは、中間レール22の上側の側壁部22Bの一部が、図13(f)に示すように切り欠かれて形成される。ローラ導入口22aの長さ、位置は、第1の実施例と同じである。更に、ローラ導入口2aから先端部側の中間レール22の端部にはローラストッパ12bがある点も第1の実施例と同じである。
図13(c)、(d)及び(g)は、第2の実施例のインナーレール23だけの構造を示すものである。図13(c)はインナーレール23を上側から見たものであり、図13(d)はインナーレール23を正面側から見たものである。また、図13(g)は図13(c)、(d)のインナーレール23を側面から見たものである。第2の実施例のインナーレール23にも、平板状の本体部23Aと、本体部23Aの両側に設けられた側壁部23Bがある。側壁部23Bの頂面はフランジ部23Fとなっており、このフランジ部23Fが中間レール23の側壁部23Bの中を摺動する。側壁部23Bは第1の実施例同様にインナーレール23の後端部側には設けられていない。側壁部23Bの長さは第1の実施例と同じで良い。インナーレール23の本体部23Aに取付穴23aが複数個設けられている点も同様である。
インナーレール23の平板状の本体部23Aの先端部に取り付けられるローラ14の構成は第1の実施例と同じで良いので、ここではその説明を省略する。また、第2の実施例のスライドレール20は第1の実施例のスライドレール10からボールベアリングを取り除いただけであり、第2の実施例のスライドレール20を用いた電子機器のラックへの実装動作は第1の実施例と同様であるので説明を省略する。そして、第2の実施例のスライドレール20は、ボールベアリングがないので構造が簡素、且つ安価である。
図14(a)は本出願の第3の実施例のスライドレールのインナーレール33とローラ14の構成を示すものである。第3の実施例のスライドレールは、第1と第2の実施例のスライドレール10,20におけるインナーレール13,23の構成のみが異なり、アウターレール11,21と中間レール12,22の構成は同じである。よって、ここでは、第1の実施例のスライドレール10においてインナーレール13の代わりに使用することができるインナーレール33とローラ14の構成のみを説明する。
第3の実施例のインナーレール33は、図14(a)に示すように図6(a)、(b)に示したインナーレール13において、本体部13Aのみで形成される部分を削除した構成をとる。そして、ローラ14と回転軸15とスペーサ17のみが、インナーレール33と別体で形成される。第3の実施例のインナーレール33を用いて電子機器6をラック7に実装する場合は、図14(b)、(c)に示すように、インナーレール33は電子機器6の先端部側に取り付けられ、ローラ14が電子機器6の後端部側に取り付けられる。ローラ14の取付位置はインナーレール33の延長線上であり、電子機器6の長さに合わせて電子機器6の後端部からの位置が、第1の実施例のインナーレール13を使用した時のローラ14の位置と同じ位置に取り付けられる。
第3の実施例のインナーレール33とローラ14を取り付けた電子機器6をラック7に実装する手順は、第1の実施例のインナーレール13を取り付けた電子機器6をラック7に実装する手順と同じで良いので、ここではその説明を省略する。第3の実施例では、第1と第2の実施例のインナーレール13,23におけるローラ14をインナーレール33と分離する事により、電子機器6の奥行の違いに対してインナーレール33とローラ14とを共通部品とすることが出来、スライドレールの低コスト化に寄与する。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 固定物に取り付けられるアウターレールと、前記固定物に対してスライドして移動する移動体に取り付けられるインナーレールと、前記アウターレールに対して前後方向にスライドすると共に前記インナーレールを前後方向にスライド可能にして上下方向から保持する上側及び下側の側壁部を有する中間レールとを備えるスライドレールにおいて、
前記インナーレールの後端部側の部分に平板状の平板状部を形成すると共に、該平板状部には、前記中間レール側に突出し、且つ前記中間レールに対して係合すると共にスライド可能な膨出部を形成し、
前記中間レールの上側の前記側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に前記膨出部を挿通可能な切欠部を設けたことを特徴とするスライドレール。
(付記2) 前記中間レールの前記切欠部の先端部側の端部から前記中間レールの先端ぶまでの前記上側の側壁部の長さは、前記中間レールに挿入された前記膨出部の先端部への移動時に上方への移動を阻止できる長さとしたことを特徴とする付記1に記載のスライドレール。
(付記3) 前記中間レールの先端部には、前記中間レールに挿入された前記膨出部の前記中間レールからの先端方向への抜けを防止するストッパが形成されていることを特徴とする付記1又は2に記載のスライドレール。
(付記4) 前記膨出部は前記平板状部に突設された回転軸を中心にして回転可能なローラであることを特徴とする付記1から3の何れかに記載のスライドレール。
(付記5) 前記膨出部は前記平板状部に固着された円板であることを特徴とする付記1から3の何れかに記載のスライドレール。
前記インナーレールの後端部側の部分に平板状の平板状部を形成すると共に、該平板状部には、前記中間レール側に突出し、且つ前記中間レールに対して係合すると共にスライド可能な膨出部を形成し、
前記中間レールの上側の前記側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に前記膨出部を挿通可能な切欠部を設けたことを特徴とするスライドレール。
(付記2) 前記中間レールの前記切欠部の先端部側の端部から前記中間レールの先端ぶまでの前記上側の側壁部の長さは、前記中間レールに挿入された前記膨出部の先端部への移動時に上方への移動を阻止できる長さとしたことを特徴とする付記1に記載のスライドレール。
(付記3) 前記中間レールの先端部には、前記中間レールに挿入された前記膨出部の前記中間レールからの先端方向への抜けを防止するストッパが形成されていることを特徴とする付記1又は2に記載のスライドレール。
(付記4) 前記膨出部は前記平板状部に突設された回転軸を中心にして回転可能なローラであることを特徴とする付記1から3の何れかに記載のスライドレール。
(付記5) 前記膨出部は前記平板状部に固着された円板であることを特徴とする付記1から3の何れかに記載のスライドレール。
(付記6) 前記中間レールに前記インナーレールを挿入した時に、前記中間レールの前記側壁部の頂面と、前記平板状部との間には隙間があるように、前記側壁部の頂面、或いは前記膨出部を形成したことを特徴とする付記1から5の何れかに記載のスライドレール。
(付記7) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、先端部側の端面には、上方に突出する係止突起を設けたことを特徴とする付記1から6の何れかに記載のスライドレール。
(付記8) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、前記切欠部に隣接する後端部側の部分を下側に傾斜させてテーパ状にしたことを特徴とする付記1から7の何れかに記載のスライドレール。
(付記9) 前記アウターレールと前記中間レール、及び前記中間レールと前記インナーレールとはボールベアリングを介してスライドするように構成されていることを特徴とする付記1から8の何れかに記載のスライドレール。
(付記10) 前記中間レールは前記アウターレールの上下に形成された側壁部に挟まれた部分をスライドし、前記インナーレールは前記中間レールに形成された側壁部に挟まれた部分をスライドするように形成されていることを特徴とする付記1から8の何れかに記載のスライドレール。
(付記7) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、先端部側の端面には、上方に突出する係止突起を設けたことを特徴とする付記1から6の何れかに記載のスライドレール。
(付記8) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、前記切欠部に隣接する後端部側の部分を下側に傾斜させてテーパ状にしたことを特徴とする付記1から7の何れかに記載のスライドレール。
(付記9) 前記アウターレールと前記中間レール、及び前記中間レールと前記インナーレールとはボールベアリングを介してスライドするように構成されていることを特徴とする付記1から8の何れかに記載のスライドレール。
(付記10) 前記中間レールは前記アウターレールの上下に形成された側壁部に挟まれた部分をスライドし、前記インナーレールは前記中間レールに形成された側壁部に挟まれた部分をスライドするように形成されていることを特徴とする付記1から8の何れかに記載のスライドレール。
(付記11) 固定物に取り付けられるアウターレールと、前記固定物に対してスライドして移動する移動体に取り付けられるインナーレールと、前記アウターレールに対して前後方向にスライドすると共に、前記インナーレールを前後方向にスライド可能に上下方向から保持する上側及び下側の側壁部を有する中間レールとを備えるスライドレールにおいて、
前記インナーレールは、前記中間レールの上側及び下側の側壁部間をスライド可能で前記中間レールよりも短いレール部と、前記中間レールの前記上側及び下側の側壁部間をスライド可能で前記レール部とは別体の、回転可能なローラを備えたローラ部とから構成し、
前記中間レールの上側の前記側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に前記ローラを挿通可能な切欠部を設け、
使用時には、前記インナーレールの前記レール部を前記移動体の前端部側に取り付けると共に、前記インナーレールの前記ローラ部を、前記インナーレールの軸線上の前記移動体の後端部側に取り付けることを特徴とするスライドレール。
(付記12) 前記中間レールの前記切欠部の先端部側の端部から前記中間レールの先端部までの長さは、前記中間レールに挿入された前記ローラ部の先端部への移動時に上方への移動を阻止できる長さとしたことを特徴とする付記11に記載のスライドレール。
(付記13) 前記中間レールの先端部には、前記中間レールに挿入された前記ローラ部の前記中間レールからの抜けを防止するストッパが形成されていることを特徴とする付記11又は12に記載のスライドレール。
(付記14) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、先端部側の端面には、上方に突出する係止突起を設けたことを特徴とする付記11から13の何れかに記載のスライドレール。
(付記15) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、前記切欠部に隣接する後端部側の部分を下側に傾斜させてテーパ状にしたテーパ状部を設けたことを特徴とする付記11から14の何れかに記載のスライドレール。
前記インナーレールは、前記中間レールの上側及び下側の側壁部間をスライド可能で前記中間レールよりも短いレール部と、前記中間レールの前記上側及び下側の側壁部間をスライド可能で前記レール部とは別体の、回転可能なローラを備えたローラ部とから構成し、
前記中間レールの上側の前記側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に前記ローラを挿通可能な切欠部を設け、
使用時には、前記インナーレールの前記レール部を前記移動体の前端部側に取り付けると共に、前記インナーレールの前記ローラ部を、前記インナーレールの軸線上の前記移動体の後端部側に取り付けることを特徴とするスライドレール。
(付記12) 前記中間レールの前記切欠部の先端部側の端部から前記中間レールの先端部までの長さは、前記中間レールに挿入された前記ローラ部の先端部への移動時に上方への移動を阻止できる長さとしたことを特徴とする付記11に記載のスライドレール。
(付記13) 前記中間レールの先端部には、前記中間レールに挿入された前記ローラ部の前記中間レールからの抜けを防止するストッパが形成されていることを特徴とする付記11又は12に記載のスライドレール。
(付記14) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、先端部側の端面には、上方に突出する係止突起を設けたことを特徴とする付記11から13の何れかに記載のスライドレール。
(付記15) 前記中間レールの上側の前記側壁部の、前記切欠部に隣接する後端部側の部分を下側に傾斜させてテーパ状にしたテーパ状部を設けたことを特徴とする付記11から14の何れかに記載のスライドレール。
(付記16) 前記アウターレールと前記中間レール、及び前記中間レールと前記インナーレールとはボールベアリングを介してスライドするように構成されていることを特徴とする付記11から15の何れかに記載のスライドレール。
(付記17) 前記中間レールは前記アウターレールの上下に形成された側壁部に挟まれた部分をスライドし、前記インナーレールは前記中間レールに形成された側壁部に挟まれた部分をスライドするように形成されていることを特徴とする付記11から15の何れかに記載のスライドレール。
(付記18) 前記ローラ部が、支持軸の先端部に固着された前記ローラ部のローラと同じ大きさの円板であることを特徴とする付記11から17の何れかに記載のスライドレール。
(付記17) 前記中間レールは前記アウターレールの上下に形成された側壁部に挟まれた部分をスライドし、前記インナーレールは前記中間レールに形成された側壁部に挟まれた部分をスライドするように形成されていることを特徴とする付記11から15の何れかに記載のスライドレール。
(付記18) 前記ローラ部が、支持軸の先端部に固着された前記ローラ部のローラと同じ大きさの円板であることを特徴とする付記11から17の何れかに記載のスライドレール。
5 ボールベアリング
6 電子機器
7 ラック
8 ロックアーム
10 第1の実施例のスライドレール
11 アウターレール
12 中間レール
12a ローラ導入口
12b ローラストッパ
12A 本体部
12B 側壁部
12T テーパ部
13 インナーレール
13A 本体部
13B 側壁部
14 ローラ
17 スペーサ
18 ストッパ
20 第2の実施例のスライドレール
21 アウターレール
22 中間レール
23 インナーレール
33 第3の実施例のインナーレール
6 電子機器
7 ラック
8 ロックアーム
10 第1の実施例のスライドレール
11 アウターレール
12 中間レール
12a ローラ導入口
12b ローラストッパ
12A 本体部
12B 側壁部
12T テーパ部
13 インナーレール
13A 本体部
13B 側壁部
14 ローラ
17 スペーサ
18 ストッパ
20 第2の実施例のスライドレール
21 アウターレール
22 中間レール
23 インナーレール
33 第3の実施例のインナーレール
Claims (5)
- 固定物に取り付けられるアウターレールと、前記固定物に対してスライドして移動する移動体に取り付けられるインナーレールと、前記アウターレールに対して前後方向にスライドすると共に前記インナーレールを前後方向にスライド可能にして上下方向から保持する上側及び下側の側壁部を有する中間レールとを備えるスライドレールにおいて、
前記インナーレールの後端部側の部分に平板状の平板状部を形成すると共に、該平板状部には、前記中間レール側に突出し、且つ前記中間レールに対して係合すると共にスライド可能な膨出部を形成し、
前記中間レールの上側の前記側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に前記膨出部を挿通可能な切欠部を設けたことを特徴とするスライドレール。 - 前記中間レールの前記切欠部の先端部側の端部から前記中間レールの先端ぶまでの前記上側の側壁部の長さは、前記中間レールに挿入された前記膨出部の先端部への移動時に上方への移動を阻止できる長さとしたことを特徴とする請求項1に記載のスライドレール。
- 前記中間レールの先端部には、前記中間レールに挿入された前記膨出部の前記中間レールからの先端方向への抜けを防止するストッパが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライドレール。
- 前記膨出部は前記平板状部に突設された回転軸を中心にして回転可能なローラであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のスライドレール。
- 固定物に取り付けられるアウターレールと、前記固定物に対してスライドして移動する移動体に取り付けられるインナーレールと、前記アウターレールに対して前後方向にスライドすると共に、前記インナーレールを前後方向にスライド可能に上下方向から保持する上側及び下側の側壁部を有する中間レールとを備えるスライドレールにおいて、
前記インナーレールは、前記中間レールの上側及び下側の側壁部間をスライド可能で前記中間レールよりも短いレール部と、前記中間レールの前記上側及び下側の側壁部間をスライド可能で前記レール部とは別体の、回転可能なローラを備えたローラ部とから構成し、
前記中間レールの上側の前記側壁部には、先端部側の端面から所定距離だけ離れた部分に前記ローラを挿通可能な切欠部を設け、
使用時には、前記インナーレールの前記レール部を前記移動体の前端部側に取り付けると共に、前記インナーレールの前記ローラ部を、前記インナーレールの軸線上の前記移動体の後端部側に取り付けることを特徴とするスライドレール。
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