JP2011158412A - 混合計量用組合せ秤 - Google Patents

混合計量用組合せ秤 Download PDF

Info

Publication number
JP2011158412A
JP2011158412A JP2010021836A JP2010021836A JP2011158412A JP 2011158412 A JP2011158412 A JP 2011158412A JP 2010021836 A JP2010021836 A JP 2010021836A JP 2010021836 A JP2010021836 A JP 2010021836A JP 2011158412 A JP2011158412 A JP 2011158412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
combination
product
weighed
target value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010021836A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5388885B2 (ja
Inventor
Takeoki Shimizu
勇起 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Scale Co Ltd filed Critical Yamato Scale Co Ltd
Priority to JP2010021836A priority Critical patent/JP5388885B2/ja
Publication of JP2011158412A publication Critical patent/JP2011158412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5388885B2 publication Critical patent/JP5388885B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Abstract

【課題】 運転終了時に消費に供されなかった被計量物の残存量を低減できる混合計量用組合せ秤を提供する。
【解決手段】 供給装置1A、1B、1Cから中途に貯留部3A、3B、3Cを有する搬送経路を介して被計量物が供給され、複数のホッパを有した複数の組合せ計量ユニット51、52、53と、各貯留部の被計量物の量を検出するためのレベル検出器6A、6B、6Cと、制御装置20A、20B、20Cとを備えている。制御装置20A、20B、20Cは、各品種の目標値を含む所定の条件に応じたホッパの組合せを求め、この組合せに選択されているホッパから被計量物を排出させることを繰り返し行い、レベル検出器6A、6B、6C及び制御装置20A、20B、20Cは、貯留部3A、3B、3Cに存在する被計量物の量を各品種の未処理量として求め、さらに制御装置20Aは、未処理量の品種間の差が小さくなるように各品種の目標値を変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の異なる品種の被計量物をミックスし、ミックスした全体の重量がほぼ所定重量となるように計量する、所謂ミックス計量を行う混合計量用組合せ秤に関する。
従来、複数品種の被計量物、例えば複数品種のキャンディ等の菓子類等を袋詰めした製品を生産する際に混合計量用組合せ秤が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような混合計量用組合せ秤では、例えば、各品種についてそれぞれ目標個数の被計量物が組合せ計量され、全重量が所定重量範囲内となる被計量物を排出させて包装機等へ投入し、袋詰め等を行っていた。
特許文献1には、商品(被計量物)の種類ごとに設けられた各組合せ計量ユニットから排出される商品の総排出量が等しくなるように、所定の計量サイクル毎に、各組合せ計量ユニットに設定されたそれぞれの目標個数を各ユニット間で順次ローテーションさせて入れ替えるようにした構成が開示されている。
特開平9−133573号公報
特許文献1に開示された構成では、各品種の被計量物の供給ラインから各組合せ計量ユニットへ同量の被計量物が供給されている場合には、いずれの品種も同量消費されるようにして、残存品の発生を防止することができる。しかしながら、例えばある品種の被計量物の供給ラインに何らかのトラブル等が発生したりすることにより、必ずしも各供給ラインからの供給量が等しくなるとは限らない。このような場合に、いずれの品種も同量消費されるようにすれば、運転終了時には残存品が発生することになる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、各品種の被計量物の供給量が等しくない場合でも、運転終了時に消費に供されなかった被計量物の残存量を低減することができる混合計量用組合せ秤を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の混合計量用組合せ秤は、被計量物の品種ごとに設けられ、それぞれ、被計量物を搬出する供給装置から中途に被計量物が一時貯留される貯留部を有する搬送経路を介して被計量物が供給され、供給される被計量物を一時保持して排出する複数のホッパを有した複数の組合せ計量ユニットと、各品種について、品種ごとに設定されている目標重量または目標個数からなる目標値を含む所定の条件に応じた被計量物を保持している前記ホッパの組合せを求める組合せ処理と、前記組合せに選択されている前記ホッパから被計量物を排出させる排出処理とを、繰り返し行う組合せ排出手段と、各品種について、前記搬送経路内及び前記組合せ計量ユニット内に存在する被計量物のうち、少なくとも前記搬送経路内の前記貯留部に存在する被計量物の量を未処理量として求める未処理量算出手段と、前記未処理量算出手段で求められる各品種の未処理量の品種間の差が小さくなるように、各品種の目標値を変更する目標値変更手段とを備えている。
この構成によれば、各品種の未処理量の品種間の差が小さくなるように各品種の目標値を変更することにより、例えば、未処理量の多い品種の被計量物の消費量を増やし、未処理量の少ない品種の被計量物の消費量を減らすことができるので、各品種の供給装置からの被計量物の供給量が等しくない場合でも、運転終了時に消費に供されなかった被計量物の残存量を低減することができる。
また、前記未処理量算出手段は、各々の前記貯留部に貯留する被計量物の量を検出する貯留量検出手段を有し、前記貯留量検出手段によって検出される被計量物の量を前記未処理量として求めるように構成されていてもよい。
また、前記未処理量算出手段は、各品種について、前記ホッパから排出した被計量物の量を累積することにより消費量を算出する消費量算出手段と、各品種について、前記供給装置から前記搬送経路へ搬出された被計量物の供給量を取得する供給量取得手段と、各品種について、前記供給量取得手段で取得される前記供給量から前記消費量算出手段で算出される前記消費量を減算することにより前記未処理量を求める演算手段とを有していてもよい。この場合、各品種について、搬送経路内及び組合せ計量ユニット内に存在する被計量物の量が未処理量として求められる。
また、前記供給量取得手段は、各々の品種の前記供給装置から前記被計量物の供給量を受信する供給量受信手段からなってもよい。
また、前記供給量取得手段は、各々の品種の前記供給装置から搬出される被計量物を検出する被計量物検出手段と、前記被計量物検出手段で検出される被計量物の個数を計数する計数手段とを有していてもよい。
また、前記目標値変更手段は、前記未処理量算出手段で求められる一の品種の未処理量が予め設定された前記一の品種の所定範囲の上限値を超え、かつ他の品種の未処理量が予め設定された前記他の品種の所定範囲の上限値以下であるときに、未処理量が所定範囲の上限値を超えた前記一の品種の目標値が増加するように、各品種について設定されている目標値を変更するように構成されるとともに、前記未処理量算出手段で求められる一の品種の未処理量が予め設定された前記一の品種の所定範囲の下限値未満となり、かつ他の品種の未処理量が予め設定された前記他の品種の所定範囲の下限値以上であるときに、未処理量が所定範囲の下限値未満となった前記一の品種の目標値が減少するように、各品種について設定されている目標値を変更するようにされていてもよい。このようにして目標値を変更することにより、各品種の未処理量の品種間の差を小さくすることができる。
また、前記未処理量算出手段は、定期的に各品種の前記未処理量を求めるように構成され、前記目標値変更手段は、前記未処理量算出手段で求められた各品種の前記未処理量を比較し、前記未処理量が最大の品種の目標値が全品種の中で最大となり、かつ前記未処理量が最小の品種の目標値が全品種の中で最小となるように、各品種について設定されている目標値を変更するように構成されていてもよい。このようにして目標値を変更することにより、各品種の未処理量の品種間の差を小さくすることができる。
また、前記組合せ排出手段は、品種ごとに現在設定されている目標値を含む所定の条件に応じた被計量物を保持している前記ホッパの組合せが無かった場合に、各品種の目標値を一時的に変更して前記組合せ処理を再度行うように構成されていてもよい。このようにして再度組合せ処理を行うことによって組合せが求められることがあるので、歩留りを向上させることができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、各品種の被計量物の供給量が等しくない場合でも、運転終了時に消費に供されなかった被計量物の残存量を低減することができる混合計量用組合せ秤を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態の混合計量用組合せ秤を用いた生産システムの一例を示す概略模式図である。 本発明の第1の実施形態の混合計量用組合せ秤の組合せ計量ユニットを側方から視た断面の概略模式図である。 本発明の第1の実施形態の混合計量用組合せ秤の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の混合計量用組合せ秤を用いた生産システムの一例を示す概略模式図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の混合計量用組合せ秤を用いた生産システムの一例を示す概略模式図である。
ここでは、品種A、品種B、品種Cの3品種の被計量物を組合せ計量し、包装する生産システムを一例に説明する。
本実施形態の混合計量用組合せ秤は、それぞれの品種A、B、Cの被計量物が供給される組合せ計量ユニット51、52、53と、それぞれの制御装置20A、20B、20Cと、操作表示器21と、下部排出シュート54、55とを備えている。
図1の生産システムでは、混合計量用組合せ秤へ供給される品種A、B、Cの各々の被計量物を供給する供給装置1A、1B、1Cを有している。これらの供給装置1A、1B、1Cは、例えば、それぞれの品種の被計量物を生産する生産装置であってもよいし、あるいは、生産装置で生産された被計量物から不良品を排除して良品のみを供給する選別装置であってもよい。要するに、何らかの所定の処理を行って搬出される被計量物の全てが混合計量用組合せ秤において組合せ処理に供される被計量物となる装置である。
品種A供給装置1Aから搬出される品種Aの被計量物は、搬送手段2Aによって搬送され、貯留部3Aを介してさらに搬送手段4Aによって搬送されて品種Aの組合せ計量ユニット51へ供給される。同様にして、品種B供給装置1Bから搬出される品種Bの被計量物は、品種Bの組合せ計量ユニット52へ供給され、品種C供給装置1Cから搬出される品種Cの被計量物は、品種Cの組合せ計量ユニット53へ供給される。搬送手段2A、2B、2Cは、例えば振動フィーダによって構成されている。また、貯留部3A及び搬送手段4A、貯留部3B及び搬送手段4B、貯留部3C及び搬送手段4Cは、それぞれ、例えば、バケットコンベアによって構成される。この場合、貯留部3A、3B、3Cは、搬送手段2A、2B、2Cによって搬送されてきた被計量物が一時貯留されるバケットコンベアの貯留部であり、搬送手段4A、4B、4Cは、例えば無端のベルトに複数の容器等が列状に配設されたバケットコンベアの搬送手段であり、各々の貯留部3A、3B、3Cに貯留される被計量物は前述の容器等に入れられて例えば上方へ搬送され、各組合せ計量ユニット51、52、53の分散フィーダ11(図2参照)へ供給される。
また、各貯留部3A、3B、3Cには、各貯留部3A、3B、3Cの被計量物の量を検出するためのレベル検出器6A、6B、6Cが設けられている。このレベル検出器6A、6B、6Cには、例えば超音波センサが用いられ、各貯留部3A、3B、3Cに貯留されている被計量物の層厚が検出され、その検出信号はそれぞれの制御装置20A、20B、20Cへ送出される。各制御装置20A、20B、20Cには、予め、各レベル検出器6A、6B、6Cによって検出される被計量物の層厚と各貯留部3A、3B、3Cに貯留されている被計量物の重量との関係が記憶されており、この関係に基づいて、レベル検出器6A、6B、6Cによって検出される被計量物の層厚から、各貯留部3A、3B、3Cに貯留されている被計量物の重量を算出し、それを未処理量とするように構成されている。そして、制御装置20B、20Cは、それぞれ算出した貯留部3B、3Cに貯留されている被計量物の重量(未処理量)を制御装置20Aへ送信する。
なお、レベル検出器6A、6B、6Cの代わりに、各貯留部3A、3B、3Cを支持するロードセル等の重量センサを設け、各制御装置20A、20B、20Cは各重量センサの検出値から各貯留部3A、3B、3Cに貯留されている被計量物の重量(未処理量)を算出するように構成してもよい。
3つの組合せ計量ユニット51、52、53の下方には、組合せ計量ユニット51、52、53から排出される被計量物を包装機56へ投入するための下部排出シュート54と、組合せ計量ユニット51、52、53から強制排出される被計量物を図示しない容器へ投入するための下部排出シュート55とが設けられている。
図2は、本発明の実施形態における組合せ計量ユニット51を側方から視た断面の概略模式図である。
図2は1つの組合せ計量ユニット51の構成を示すものであるが、他の組合せ計量ユニット52、53は、操作表示器21を備えていないことと、制御装置20B、20Cの機能が制御装置20Aの機能と一部異なること以外は、組合せ計量ユニット51と同様の構成である。
組合せ計量ユニット51は、装置上部の中央に、搬送手段4Aから供給される被計量物を振動によって放射状に分散させる円錐形の分散フィーダ11が設けられている。分散フィーダ11の周囲には、分散フィーダ11から送られてきた被計量物を振動によって各供給ホッパ13に送りこむための直進フィーダ12が設けられている。
各直進フィーダ12の下方には、供給ホッパ13、計量ホッパ14及びメモリホッパ15がそれぞれ対応して設けられ、それぞれ円状に配置されている。供給ホッパ13は直進フィーダ12から送りこまれた被計量物を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ14が空になるとゲートを開いて計量ホッパ14へ被計量物を投入する。
計量ホッパ14は、その保持している被計量物をメモリホッパ15と集合シュート16へ選択的に排出可能なように排出用ゲートが設けられている。メモリホッパ15は計量ホッパ14の斜め下方に配置され、空になると計量ホッパ14から被計量物が投入される。
計量ホッパ14及びメモリホッパ15の下方には集合シュート16が設けられ、集合シュート16の下部排出口に集合ホッパ17が配設されている。集合ホッパ17は、2つの下部排出シュート54、55の境界線上に配設され、2方向へ選択的に排出可能なように排出用ゲート17a、17bが設けられている。一方の排出用ゲート17aが開くと、集合ホッパ17内の被計量物は下部排出シュート54へ排出されて包装機56へ投入される。また、他方の排出用ゲート17bが開くと、集合ホッパ17内の被計量物は下部排出シュート55へ排出される。
また、各計量ホッパ14には、計量ホッパ14内の被計量物の重量を計測するロードセル等の重量センサ14aが取り付けられ、各重量センサ14aによる計測値は制御装置20Aへ出力される。
また、分散フィーダ11上の被計量物の量を検出するためのレベル検出器18Aが設けられている。このレベル検出器18Aには、例えば超音波センサが用いられ、分散フィーダ11上の被計量物の層厚が検出され、その検出信号は制御装置20Aへ送出される。制御装置20Aでは、レベル検出器18Aによって検出される分散フィーダ11上の被計量物の層厚を基に、分散フィーダ11上の被計量物を一定量に保つように、搬送手段4Aを制御する。
制御装置20Aは、例えばマイクロコンピュータ等によって構成され、CPU等からなる演算制御部19aと、RAM及びROM等のメモリを有し、運転条件情報及び運転用プログラムを記憶するとともにその他の各種データ等を記憶する記憶部19bとを有している。そして、演算制御部19aが予め設定された運転条件情報を用いて運転用プログラムを実行することにより、制御装置20Aは前述の搬送手段4Aの動作制御および組合せ計量ユニット51の全体の動作制御を行う。
以上の構成は、他の組合せ計量ユニット52、53も同様の構成である。したがって、組合せ計量ユニット52の制御装置20Bは、組合せ計量ユニット52の全体の動作制御を行う他、レベル検出器18Bによって検出される分散フィーダ11(図2参照)上の被計量物の層厚を基に、分散フィーダ11上の被計量物を一定量に保つように、搬送手段4Bを制御する。同様に、組合せ計量ユニット53の制御装置20Cは、組合せ計量ユニット53の全体の動作制御を行う他、レベル検出器18Cによって検出される分散フィーダ11(図2参照)上の被計量物の層厚を基に、分散フィーダ11上の被計量物を一定量に保つように、搬送手段4Cを制御する。
また、制御装置20Aと制御装置20B、20Cとは互いに通信可能なように接続されている。制御装置20B、20Cは、それぞれの組合せ計量ユニット52、53内の各計量ホッパ14及び各メモリホッパ15に保持されている被計量物の重量を、制御装置20Aへ送信する。
制御装置20Aでは、全ての組合せ計量ユニット51〜53内の各計量ホッパ14及び各メモリホッパ15に保持されている被計量物の重量等に基づいて、後述の組合せ処理を行うことにより、品種ごとに被計量物を排出するべきホッパの組合せ(以下、「排出組合せ」という)を求める。そして、B品種についての組合せ処理の結果(排出組合せ)を制御装置20Bへ送信するとともに、C品種についての組合せ処理の結果(排出組合せ)を制御装置20Cへ送信する。
そして、制御装置20A、20B、20Cでは、所定のタイミングで、排出組合せに選択されているホッパ14、15に対し被計量物を集合シュート16上へ排出させる。この排出された被計量物は、集合シュート16を滑り落ちて集合ホッパ17で一時保持された後、集合ホッパ17のゲート17aが開閉されることにより、集合ホッパ17から下部排出シュート54へ排出されて包装機56へ投入され、袋詰めされる。
また、制御装置20Aは、操作表示器21からの信号を入力するとともに、操作表示器21へ表示するデータ等の信号を出力する。
操作表示器21は、例えばタッチパネルディスプレイ等を用いて構成され、組合せ秤の操作およびその運転条件情報の設定等を行うための入力手段と、運転速度、組合せ重量等をスクリーン(ディスプレイ画面)に表示する表示手段とを備えている。
この混合計量用組合せ秤の運転開始前に、操作者が操作表示器21を操作することにより運転条件が設定され、その運転条件の1つとして組合せ条件が設定され、記憶部19bに記憶される。そして運転開始後、制御装置20Aは、設定された組合せ条件に基づいて組合せ処理を行う。
本実施形態の混合計量用組合せ秤には、組合せ条件の設定可能項目として、次のものがある。各品種A、B、Cについて、予め定められた被計量物1個の重量値(単重値)と、各品種の目標重量値及び許容重量範囲と、各品種の目標個数及び許容個数範囲とがある。また、全品種合計の目標重量値(組合せ目標重量値)及び許容重量範囲(組合せ許容重量範囲)と、全品種合計の目標個数(組合せ目標個数)及び許容個数範囲(組合せ許容個数範囲)とがある。また、他の項目を設定できるように構成されていてもよい。例えば、各品種の目標個数の比あるいは全品種に占める各品種の目標個数の割合、各品種の目標重量の比あるいは全品種に占める各品種の目標重量の割合などを設定できるように構成されていてもよい。なお、後述の各品種の目標個数を変更することは、各品種の目標個数の比あるいは全品種に占める各品種の目標個数の割合を変更することであると言える。同様に、各品種の目標重量を変更することは、各品種の目標重量の比あるいは全品種に占める各品種の目標重量の割合を変更することであると言える。また、設定可能項目のうち、必ずしも、全ての項目が設定されるとは限らず、設定された項目に応じて組合せ処理が異なり、以下に述べる個数組合せ処理と重量組合せ処理とに大別できる。
これらの組合せ処理において、メモリホッパ15内の被計量物の重量は、そのメモリホッパ15の上方の計量ホッパ14において重量センサ14aによって計量された値が用いられる。また、個数組合せ処理において、各計量ホッパ14及びメモリホッパ15に保持されている被計量物の個数については、例えば、保持されている被計量物の重量を単重値で割り算し、小数点以下を四捨五入することにより求めるようにしている。
個数組合せ処理の一例について説明する。この場合、運転開始前に、例えば、各品種の単重値、各品種の目標個数、各品種の許容個数範囲、各品種の目標重量値、組合せ目標個数(=全品種の目標個数の和)、組合せ目標重量値(=全品種の目標重量値の和)、組合せ許容重量範囲を設定する。
この個数組合せ処理の場合、例えば、A品種の組合せ計量ユニット51の複数のホッパ14、15(計量ホッパ14及びメモリホッパ15)の中から、保持している被計量物の個数の合計がA品種の目標個数に等しく、かつ同被計量物の重量の合計(組合せ重量値)がA品種の目標重量値との差の絶対値が最も小さいホッパ14、15の組合せを1つ求めて、それをA品種の排出組合せとする。次に、A品種の排出組合せの組合せ重量値とA品種の目標重量値との差を補償するようにB品種の目標重量値を補正し、この補正したB品種の目標重量値を用いて、同様にしてB品種の組合せ計量ユニット52の複数のホッパ14、15の中からB品種の排出組合せを求める。次に、B品種の排出組合せの組合せ重量値とB品種の目標重量値との差を補償するようにC品種の目標重量値を補正し、この補正したC品種の目標重量値を用いて、同様にしてC品種の組合せ計量ユニット53の複数のホッパ14、15の中からC品種の排出組合せを求める。この最後に求めるC品種の排出組合せは、その組合せ重量値と、A品種の排出組合せの組合せ重量値及びB品種の排出組合せの組合せ重量値との合計が組合せ許容重量範囲内になることも必要であり、このような組合せがない場合には、組合せエラー、すなわち、排出組合せが求められなかったことになる。
次に、重量組合せ処理の一例について説明する。この場合、運転開始前に、例えば、各品種の目標重量値、各品種の許容重量範囲、組合せ目標重量値(=全品種の目標重量値の和)、組合せ許容重量範囲を設定する。
この重量組合せ処理の場合、例えば、A品種の組合せ計量ユニット51の複数のホッパ14、15の中から、保持している被計量物の重量の合計(組合せ重量値)がA品種の許容重量範囲内であり、かつA品種の目標重量値との差の絶対値が最も小さいホッパ14、15の組合せを1つ求めて、それをA品種の排出組合せとする。次に、A品種の排出組合せの組合せ重量値とA品種の目標重量値との差を補償するようにB品種の目標重量値を補正し、この補正したB品種の目標重量値を用いて、同様にしてB品種の組合せ計量ユニット52の複数のホッパ14、15の中からB品種の排出組合せを求める。次に、B品種の排出組合せの組合せ重量値とB品種の目標重量値との差を補償するようにC品種の目標重量値を補正し、この補正したC品種の目標重量値を用いて、同様にしてC品種の組合せ計量ユニット53の複数のホッパ14、15の中からC品種の排出組合せを求める。この最後に求めるC品種の排出組合せは、その組合せ重量値と、A品種の排出組合せの組合せ重量値及びB品種の排出組合せの組合せ重量値との合計が組合せ許容重量範囲内になることも必要であり、このような組合せがない場合には、組合せエラー、すなわち、排出組合せが求められなかったことになる。
以上のように構成される本混合計量用組合せ秤の動作について説明する。図3は本混合計量用組合せ秤の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、制御装置20Aの処理によって遂行される。また、制御装置20B、20CはステップS5、S11の通常排出処理及びステップS10の強制排出処理を制御装置20Aとともに行う。
ここでは、混合計量用組合せ秤については、予め、組合せ条件等の設定が全て行われており、生産システム全体が稼働されているものとする。
また、各制御装置20A、20B、20Cは、各貯留部3A、3B、3Cに貯留されている被計量物の重量(未処理量)を逐次算出するように構成され、制御装置20B、20Cで算出される未処理量は逐次制御装置20Aへ送信される。
ステップS1では、各品種の目標値(目標個数または目標重量)を変更するか否かを判定し、変更する場合にはステップS2へ進み、変更しない場合にはステップS3へ進む。
次にステップS2では、品種間の未処理量の差が小さくなるように、各品種の目標値を変更する。例えば、未処理量の多い品種の被計量物の消費量を増やし、未処理量の少ない品種の被計量物の消費量を減らすように、各品種の目標値を変更する。
次にステップS3では、現在設定されている目標値を用いて組合せ処理を行う。
ステップS3の組合せ処理を行った結果、組合せ条件を満足する排出組合せが求められた場合(ステップS4でYesの場合)には、ステップS5へ進み、通常排出処理を行う。この処理では、排出組合せに選択されているホッパから被計量物を排出させる。
組合せ条件を満足する排出組合せが求められなかった場合(ステップS4でNoの場合)には、ステップS6へ進み、各品種の目標値を一時変更する。この一時変更は、例えば各品種の目標値を入れ替えることにより行う。例えば、変更前に設定されている品種Aの目標値を品種Bの目標値に変更し、変更前に設定されている品種Bの目標値を品種Cの目標値に変更し、変更前に設定されている品種Cの目標値を品種Aの目標値に変更することにより行う。
そして、ステップS7では、ステップS6で変更した目標値を用いて組合せ処理を行う。この組合せ処理は、ステップS3と同様の処理であるが、ステップS3の組合せ処理と区別するため、ここでは、ステップS7の組合せ処理を再組合せ処理という。
次にステップS7の再組合せ処理を行った結果、組合せ条件を満足する排出組合せが求められた場合(ステップS8でYesの場合)には、ステップS11の通常排出処理(ステップS5と同様の処理)を行った後、ステップS12へ進む。また、排出組合せが求められなかった場合(ステップS8でNoの場合)には、ステップS9へ進む。
ステップS9では、ステップS7の再組合せ処理の回数が所定回数(例えば予め定められた1回か2回)であるか否かを判定し、所定回数に達していない場合には、ステップS6へ戻り、所定回数に達した場合には、ステップS10の強制排出処理へ進む。なお、制御装置20Aは、ステップS6〜S9のループ処理に入るたびに、そのループ処理内での再組合せ処理(ステップS7)を行った回数を計数するように構成されている。
ステップS10の強制排出処理では、例えば全ての組合せ計量ユニット51〜53の計量ホッパ14及びメモリホッパ15の中から所定の条件に基づいて所定個数のホッパを選択し、その選択したホッパから被計量物を集合シュート16上へ排出させる。この強制排出処理によって排出された被計量物は、集合ホッパ17から下部排出シュート55へ排出され、包装機56へは投入されない。
次にステップS12では、各品種の目標値を、ステップS6によって一時変更される前の目標値、すなわち、ステップS6〜S9のループ処理に入る直前の目標値に戻す。
なお、制御装置20Aは、ステップS5、S11の通常排出処理及びステップS10の強制排出処理を行う直前に、制御装置20B、20Cへそれぞれの組合せ計量ユニット52、53内で被計量物を排出させる計量ホッパ14及びメモリホッパ15を通知し、通常排出処理及び強制排出処理を制御装置20B、20Cとともに行う。
また、図3のフローチャート等には示していないが、制御装置20A、20B、20Cは、通常排出処理及び強制排出処理によって被計量物を排出させたメモリホッパ15にはその上方の計量ホッパ14から被計量物を供給させ、このメモリホッパ15へ被計量物を供給させた計量ホッパ14及び通常排出処理及び強制排出処理によって被計量物を排出させた計量ホッパ14には、その上方の供給ホッパ13から被計量物を供給させる。また、計量ホッパ14へ被計量物を供給させた供給ホッパ13に被計量物が供給されるように、直進フィーダ12及び分散フィーダ11を制御する。
次に、各品種の目標値の変更処理(図3のステップS1、S2)及び組合せ処理(図3のステップS3)について、具体的な一例を説明する。
なお、各品種の目標値の変更処理には、次の第1の変更処理と第2の変更処理とがあり、いずれの処理を行うかは運転開始前に決められている。
(第1の変更処理)
第1の変更処理を行う場合には、各品種の未処理量(ここでは各貯留部3A、3B、3Cに貯留されている被計量物の重量)について、予め、品種ごとに上限値と下限値とを有する所定範囲が設定されている。この品種ごとに設定される所定範囲は、全ての品種あるいは一部の複数の品種について同一であってもよいし、各品種について異なってもいてもよい。そして、制御装置20Aは、ステップS1では、各品種について、未処理量と所定範囲の上限値と下限値とを比較し、任意の一の品種の未処理量が上限値を超え、かつ他の品種の未処理量が上限値以下であるか否かを判定し、そうであるときには、ステップS2で、未処理量が上限値を超えた品種の目標値が増加するように、各品種について設定されている目標値を変更する。同時にステップS1において、制御装置20Aは、任意の一の品種の未処理量が下限値未満となり、かつ他の品種の未処理量が下限値以上であるか否かを判定し、そうであるときには、ステップS2で、未処理量が下限値未満となった品種の目標値が減少するように、各品種について設定されている目標値を変更する。
まず、個数組合せ処理を行う場合の第1の変更処理の例について述べる。個数組合せ処理を行うように、例えば次の組合せ条件(これを、個数組合せ条件Pという)が運転開始前に設定されている。例えば、品種A、B、Cの各品種の単重値と、各品種の目標重量値と、各品種の目標個数と、各品種の許容個数範囲と、組合せ目標重量値(=全品種の目標重量値の和)と、組合せ許容重量範囲と、組合せ目標個数(=全品種の目標個数の和)とが設定されている。個数について、具体的には、例えば、品種Aの目標個数が2個、許容個数範囲が1個〜3個であり、品種Bの目標個数が2個、許容個数範囲が1個〜3個であり、品種Cの目標個数が3個、許容個数範囲が2個〜4個であり、組合せ目標個数が7個であるように運転開始前に設定(初期設定)されている。また、いずれの品種についても1つの計量ホッパ14に対する目標供給個数が1個になるように直進フィーダ12が制御されている。また、ここでは各品種の単重値は等しいか略等しいものとするが、これに限られるものではない。
上記のような組合せ条件が設定されている場合において、変更前の各品種の目標値(目標個数)が運転開始前の初期設定の状態と同じ、すなわち品種Aの目標値(目標個数)が2個、品種Bの目標値が2個、品種Cの目標値が3個であったとする。ここで、品種Aの未処理量が上限値を超え、品種B、Cの各未処理量が各所定範囲内になった場合には、品種Aの目標値を3個、品種Bの目標値を2個、品種Cの目標値を2個に変更する。この後、品種Aの未処理量が下限値未満となり、品種B、Cの各未処理量が各所定範囲内になった場合には、品種Aの目標値を2個、品種Bの目標値を2個、品種Cの目標値を3個に変更する。なお、未処理量が所定範囲外の値になったときにその品種の目標値を増加または減少させるが、そのときに目標値を減少または増加させる品種の選択方法については予め決められている。例えば、目標値を減少または増加させることにより運転開始前に設定された初期の目標値に変更できる品種あるいは初期の目標値に近づけることができる品種がある場合にはその品種を選択し、無い場合には予め定められた順序に従うものとする。なお、ここでは、品種の目標値を変更する場合、計量ホッパに対する目標供給個数の1個ずつ増加または減少させるように決めているものとする。また、各品種の目標値(目標個数)の変更は、許容範囲(許容個数範囲)内で行い、全品種の目標個数の和が組合せ目標個数になるようにする。また、各品種の目標値(目標個数)の変更に伴い、各品種の目標重量が、(各品種の単重値)×(変更後の目標個数)の値に変更される。
次に、重量組合せ処理を行う場合の第1の変更処理の例について述べる。重量組合せ処理を行うように、例えば次の組合せ条件(これを、重量組合せ条件Qという)が運転開始前に設定されている。例えば、品種A、B、Cの各品種の目標重量値と、各品種の許容重量範囲と、組合せ目標重量値(=全品種の目標重量値の和)と、組合せ許容重量範囲とが設定されている。具体的には、例えば、品種Aの目標重量が20g、許容重量範囲が8g〜35gであり、品種Bの目標重量が20g、許容重量範囲が8g〜35gであり、品種Cの目標重量が30g、許容重量範囲が18g〜45gであり、組合せ目標重量が70gであるように運転開始前に設定(初期設定)されている。また、いずれの品種についても1つの計量ホッパ14に対する目標供給重量が10gになるように直進フィーダ12が制御されている。
上記のような組合せ条件が設定されている場合において、変更前の各品種の目標値(目標重量)が運転開始前の初期設定の状態と同じ、すなわち品種Aの目標値(目標重量)が20g、品種Bの目標値が20g、品種Cの目標値が30gであったとする。ここで、品種B、Cの各未処理量が各所定範囲内で、品種Aの未処理量が上限値を超えた場合には、品種Aの目標値を30g、品種Bの目標値を20g、品種Cの目標値を20gに変更する。この後、品種B、Cの各未処理量が各所定範囲内で、品種Aの未処理量が下限値未満となった場合には、品種Aの目標値を20g、品種Bの目標値を20g、品種Cの目標値を30gに変更する。なお、未処理量が所定範囲外の値になったときにその品種の目標値を増加または減少させるが、そのときに目標値を減少または増加させる品種の選択方法については予め決められている。例えば、目標値を減少または増加させることにより運転開始前に設定された初期の目標値に変更できる品種あるいは初期の目標値に近づけることができる品種がある場合にはその品種を選択し、無い場合には予め定められた順序に従うものとする。なお、ここでは、品種の目標値を変更する場合、計量ホッパに対する目標供給重量の10gずつ増加または減少させるように決めているものとする。また、各品種の目標値(目標重量)の変更は、許容範囲(許容重量範囲)内で行い、全品種の目標重量の和が組合せ目標重量になるようにする。
(第2の変更処理)
第2の変更処理を行う場合、制御装置20Aは、定期的に(所定時間ごとに、あるいは所定の計量サイクルごとに)、各品種の未処理量を取得するように構成されている。そして、制御装置20Aは、ステップS1では、各品種の未処理量を取得する時刻(タイミング)であるか否かを判定し、そうであれば、ステップS2で、各品種の未処理量を取得して比較し、未処理量が最大の品種の目標値が全品種の中で最大となり、かつ未処理量が最小の品種の目標値が全品種の中で最小となるように、各品種について設定されている目標値を変更する。これには、未処理量が大きい品種ほど目標値が増加するように変更する場合も含まれる。
まず、個数組合せ処理を行う場合の第2の変更処理の例について述べる。個数組合せ処理を行うように、例えば前述の個数組合せ条件Pが運転開始前に設定されている。また、個数について、具体的には、例えば、品種Aの目標個数が2個、許容個数範囲が1個〜3個であり、品種Bの目標個数が2個、許容個数範囲が1個〜3個であり、品種Cの目標個数が3個、許容個数範囲が2個〜4個であり、組合せ目標個数が7個であるように運転開始前に設定(初期設定)されている。また、いずれの品種についても1つの計量ホッパ14に対する目標供給個数が1個になるように直進フィーダ12が制御されている。また、ここでは各品種の単重値は等しいか略等しいものとするが、これに限られるものではない。
この組合せ条件が設定されている場合において、変更前の各品種の目標値(目標個数)が運転開始前の初期設定の状態と同じ、すなわち品種Aの目標値(目標個数)が2個、品種Bの目標値が2個、品種Cの目標値が3個であったとする。ここで、各品種の未処理量を取得したときに、
品種Aの未処理量>品種Bの未処理量>品種Cの未処理量
であった場合、品種Aの目標値を3個、品種Bの目標値を2個、品種Cの目標値を2個に変更する。次に、各品種の未処理量を取得したときに、
品種Bの未処理量>品種Aの未処理量>品種Cの未処理量
であった場合、品種Aの目標値を2個、品種Bの目標値を3個、品種Cの目標値を2個に変更する。なお、ここでは、品種の目標値を変更する場合、計量ホッパに対する目標供給個数の1個ずつ増加または減少させるように決めているものとする。また、各品種の目標値(目標個数)の変更は、許容範囲(許容個数範囲)内で行い、全品種の目標個数の和が組合せ目標個数になるようにする。また、各品種の目標値(目標個数)の変更に伴い、各品種の目標重量が、(各品種の単重値)×(変更後の目標個数)の値に変更される。
次に、重量組合せ処理を行う場合の第2の変更処理の例について述べる。重量組合せ処理を行うように、例えば前述の重量組合せ条件Qが運転開始前に設定されている。また、具体的には、例えば、品種Aの目標重量が20g、許容重量範囲が8g〜35gであり、品種Bの目標重量が20g、許容重量範囲が8g〜35gであり、品種Cの目標重量が30g、許容重量範囲が18g〜45gであり、組合せ目標重量が70gであるように運転開始前に設定(初期設定)されている。また、いずれの品種についても1つの計量ホッパ14に対する目標供給重量が10gになるように直進フィーダ12が制御されている。
この組合せ条件が設定されている場合において、変更前の各品種の目標値(目標重量)が運転開始前の初期設定の状態と同じ、すなわち品種Aの目標値が20g、品種Bの目標値が20g、品種Cの目標値が30gであったとする。ここで、各品種の未処理量を取得したときに、
品種Aの未処理量>品種Bの未処理量>品種Cの未処理量
であった場合、品種Aの目標値を30g、品種Bの目標値を20g、品種Cの目標値を20gに変更する。次に、各品種の未処理量を取得したときに、
品種Bの未処理量>品種Aの未処理量>品種Cの未処理量
であった場合、品種Aの目標値を20g、品種Bの目標値を30g、品種Cの目標値を20gに変更する。なお、ここでは、品種の目標値を変更する場合、計量ホッパに対する目標供給重量の10gずつ増加または減少させるように決めているものとする。また、各品種の目標値(目標重量)の変更は、許容範囲(許容重量範囲)内で行い、全品種の目標重量の和が組合せ目標重量になるようにする。
本実施形態では、第1の変更処理または第2の変更処理を行うことにより、各品種の未処理量の品種間の差が小さくなるように各品種の目標値を変更することができる。これにより、例えば、未処理量の多い品種の被計量物の消費量を増やし、未処理量の少ない品種の被計量物の消費量を減らすことができるので、各品種の供給装置1A,1B,1Cからの被計量物の供給量が等しくない場合でも、運転終了時に消費に供されなかった被計量物の残存量、すなわち運転終了時に搬送手段2A,2B,2Cと貯留部3A、3B、3Cと搬送手段4A,4B,4Cと組合せ計量ユニット51,52,53とに残存する被計量物の量を低減することができる。
また、組合せ条件を満足する排出組合せが得られなかった場合に、組合せ条件のうちの各品種の目標値を一時的に変更して再度組合せ処理(ステップS7)を行うことによって排出組合せが求められることがあるので、歩留りを向上させることができる。
なお、本実施形態では、制御装置20A、20B、20Cによって組合せ排出手段が構成され、制御装置20A、20B、20C及びレベル検出器6A、6B、6Cによって未処理量算出手段が構成され、制御装置20Aによって目標値変更手段が構成されている。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態の混合計量用組合せ秤を用いた生産システムの一例を示す概略模式図である。
この図4に示す生産システムも、図1同様、品種A、品種B、品種Cの3品種の被計量物を組合せ計量し、包装する生産システムであり、図1と同様のものには、同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の混合計量用組合せ秤5は、第1の実施形態における1つの組合せ計量ユニット、すなわち図2に示す組合せ計量ユニット51と、大きさは異なるが略同様の構成であり、図2を参照して説明する。
本実施形態の混合計量用組合せ秤5では、分散フィーダ11上に仕切り板が配設されて分散フィーダ11が3つの領域(領域11a、11b、11cとする)に分割され、領域11aに搬送手段4Aから品種Aの被計量物が供給され、領域11bに搬送手段4Bから品種Bの被計量物が供給され、領域11cに搬送手段4Cから品種Cの被計量物が供給されるように構成されている。そして、各領域11a、11b、11c上に、被計量物の量を検出するためのレベル検出器18A、18B、18Cが設けられ、これらの検出信号は制御装置20へ送出される。
品種Aの被計量物が供給される分散フィーダ11の領域11aと、その領域11a上の被計量物が供給される複数の直進フィーダ12と、これらの直進フィーダ12の被計量物が供給される供給ホッパ13、計量ホッパ14及びメモリホッパ15とによって、A品種の組合せ計量ユニット5Aが構成されている。同様にして、B品種の組合せ計量ユニット5B及びC品種の組合せ計量ユニット5Cが構成されている。
そして、全ての組合せ計量ユニット5A、5B、5Cの計量ホッパ14及びメモリホッパ15から集合シュート16へ排出された被計量物は、集合シュート16上を滑り落ちて集合ホッパ17で一時保持された後、排出される。前述の通常排出処理により排出された被計量物は、集合ホッパ17で一時保持された後、一方の排出用ゲート17aが開かれて包装機へ投入され、強制排出処理により排出された被計量物は、集合ホッパ17の他方の排出用ゲート17bが開かれて、図示しないシュートへ排出される。本実施形態では、図1に示すような下部排出シュート54、55は設けられていない。
制御装置20は、図2の制御装置20A同様、例えばマイクロコンピュータ等によって構成され、CPU等からなる演算制御部19aと、RAM及びROM等のメモリを有し、運転条件情報及び運転用プログラムを記憶するとともにその他の各種データ等を記憶する記憶部19bとを有している。そして、演算制御部19aが予め設定された運転条件情報を用いて運転用プログラムを実行することにより、制御装置20は搬送手段4A、4B、4Cの動作制御および混合計量用組合せ秤5(全ての組合せ計量ユニット5A、5B、5C)の全体の動作制御を行うとともに第1の実施形態の場合と同様の組合せ処理を行う。
すなわち、制御装置20は、図1の3つの制御装置20A、20B、20Cを合わせた機能と略同等の機能を有している。
本実施形態では、図1のような、各貯留部3A、3B、3Cの被計量物の量を検出するためのレベル検出器6A、6B、6Cを設けていない。本実施形態では、制御装置20と品種A、B、Cの各供給装置1A、1B、1C(各供給装置1A、1B、1Cの制御装置)とが通信可能に接続され、各供給装置1A、1B、1Cが搬送手段2A、2B、2Cへ搬出した被計量物の量(供給量)を、各供給装置1A、1B、1Cから制御装置20へ送信するように構成されている。また、制御装置20は、各組合せ計量ユニット5A、5B、5Cごとに、各々から排出した被計量物の量を累積し、その累積値を消費量として逐次更新し記憶している。
そして、制御装置20では、各供給装置1A、1B、1Cから受信した被計量物の供給量から、その受信した時点での各組合せ計量ユニット5A、5B、5Cの消費量を減算し、その減算結果の値を未処理量とするように構成され、これにより品種ごとの未処理量が求まる。
各供給装置1A、1B、1Cからの被計量物の供給量、各組合せ計量ユニット5A、5B、5Cの消費量及び算出結果の未処理量は、重量であってもよいし、個数であってもよい。個数の場合、単重値を乗算して重量値に換算するようにしてもよい。
本実施形態の混合計量用組合せ秤の動作は、第1の実施形態同様、図3のフローチャート等で示すことができる。各品種の未処理量の算出方法が第1の実施形態と異なる他は、第1の実施形態と同様である。したがって、第1の実施形態と同様にして、個数組合せ処理または重量組合せ処理が行われ、また、各組合せ処理を行う場合の第1の変更処理または第2の変更処理も同様にして行われる。
すなわち、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1の実施形態で求める各品種の未処理量が貯留部3A、3B、3Cの貯留量であり、本来の未処理量の一部であったのに対し、本実施形態では、各品種の未処理量を各供給装置1A、1B、1Cが搬出した被計量物の供給量から各組合せ計量ユニット5A、5B、5Cの消費量を減算して求めるようにしているため、本来の未処理量、すなわち、各供給装置1A、1B、1Cから搬出された被計量物のうち各組合せ計量ユニット5A、5B、5Cから排出されていない被計量物の量を算出することができる。
本実施形態では、制御装置20によって組合せ排出手段、未処理量算出手段及び目標値変更手段が構成されている。
なお、本実施形態では、制御装置20は、各供給装置1A、1B、1Cからの被計量物の供給量を、各供給装置1A、1B、1Cから受信することにより取得するようにしたが、例えば、被計量物が1個ずつ間隔をあけて列状に各供給装置1A、1B、1Cから搬出される場合には、各供給装置1A、1B、1Cの搬出口またはその近傍に、搬送手段2A、2B、2C上を通過する物品(被計量物)を検出する光電センサ等からなる物品検出センサ7A、7B、7Cを設け、その検出信号を制御装置20へ送信するように構成し、制御装置20が、各物品検出センサ7A、7B、7Cからの検出信号に基づいて、各供給装置1A、1B、1Cから搬出される被計量物の個数を計数し、その計数値を供給量として算出するようにしてもよい。また、計数値を単重値を用いて重量値に換算して供給量を算出するようにしてもよい。この場合、制御装置20及び物品検出センサ7A、7B、7Cによって供給量取得手段が構成されるとともに、未処理量算出手段が構成される。なお、搬送手段2A、2B、2Cの各々が、並列に並んだ複数列のコンベアで構成されている場合には、各列のコンベアに物品検出センサを設ければよい。
なお、上記の各実施形態では、排出組合せに選択される対象となるホッパ(組合せ用ホッパ)として、計量ホッパ及びメモリホッパを示したが、メモリホッパを設けていない場合には計量ホッパのみが組合せ用ホッパとなる。その他、組合せ用ホッパは、種々変更してもよい。
また、上記の各実施形態において、制御装置20、20A、20B、20Cは、必ずしも単独の制御装置で構成される必要はなく、複数の制御装置が分散配置されていて、それらが協働して組合せ秤の動作を制御するよう構成されていてもよい。
本発明は、各品種の被計量物の供給量が等しくない場合でも、運転終了時に消費に供されなかった被計量物の残存量を低減することができる混合計量用組合せ秤等として有用である。
1A、1B、1C 供給装置
2A、2B、2C 搬送手段
3A、3B、3C 貯留部
4A、4B、4C 搬送手段
6A、6B、6C レベル検出器
51、52、53、5A、5B、5C 組合せ計量ユニット
14 計量ホッパ
15 メモリホッパ
20、20A、20B、20C 制御装置

Claims (8)

  1. 被計量物の品種ごとに設けられ、それぞれ、被計量物を搬出する供給装置から中途に被計量物が一時貯留される貯留部を有する搬送経路を介して被計量物が供給され、供給される被計量物を一時保持して排出する複数のホッパを有した複数の組合せ計量ユニットと、
    各品種について、品種ごとに設定されている目標重量または目標個数からなる目標値を含む所定の条件に応じた被計量物を保持している前記ホッパの組合せを求める組合せ処理と、前記組合せに選択されている前記ホッパから被計量物を排出させる排出処理とを、繰り返し行う組合せ排出手段と、
    各品種について、前記搬送経路内及び前記組合せ計量ユニット内に存在する被計量物のうち、少なくとも前記搬送経路内の前記貯留部に存在する被計量物の量を未処理量として求める未処理量算出手段と、
    前記未処理量算出手段で求められる各品種の未処理量の品種間の差が小さくなるように、各品種の目標値を変更する目標値変更手段と
    を備えた混合計量用組合せ秤。
  2. 前記未処理量算出手段は、
    各々の前記貯留部に貯留する被計量物の量を検出する貯留量検出手段を有し、
    前記貯留量検出手段によって検出される被計量物の量を前記未処理量として求めるように構成された、請求項1に記載の混合計量用組合せ秤。
  3. 前記未処理量算出手段は、
    各品種について、前記ホッパから排出した被計量物の量を累積することにより消費量を算出する消費量算出手段と、
    各品種について、前記供給装置から前記搬送経路へ搬出された被計量物の供給量を取得する供給量取得手段と、
    各品種について、前記供給量取得手段で取得される前記供給量から前記消費量算出手段で算出される前記消費量を減算することにより前記未処理量を求める演算手段とを有する、請求項1に記載の混合計量用組合せ秤。
  4. 前記供給量取得手段は、各々の品種の前記供給装置から前記被計量物の供給量を受信する供給量受信手段からなる、請求項3に記載の混合計量用組合せ秤。
  5. 前記供給量取得手段は、各々の品種の前記供給装置から搬出される被計量物を検出する被計量物検出手段と、前記被計量物検出手段で検出される被計量物の個数を計数する計数手段とを有する、請求項3に記載の混合計量用組合せ秤。
  6. 前記目標値変更手段は、
    前記未処理量算出手段で求められる一の品種の未処理量が予め設定された前記一の品種の所定範囲の上限値を超え、かつ他の品種の未処理量が予め設定された前記他の品種の所定範囲の上限値以下であるときに、未処理量が所定範囲の上限値を超えた前記一の品種の目標値が増加するように、各品種について設定されている目標値を変更するように構成されるとともに、前記未処理量算出手段で求められる一の品種の未処理量が予め設定された前記一の品種の所定範囲の下限値未満となり、かつ他の品種の未処理量が予め設定された前記他の品種の所定範囲の下限値以上であるときに、未処理量が所定範囲の下限値未満となった前記一の品種の目標値が減少するように、各品種について設定されている目標値を変更するように構成された、請求項1〜3のいずれかに記載の混合計量用組合せ秤。
  7. 前記未処理量算出手段は、定期的に各品種の前記未処理量を求めるように構成され、
    前記目標値変更手段は、
    前記未処理量算出手段で求められた各品種の前記未処理量を比較し、前記未処理量が最大の品種の目標値が全品種の中で最大となり、かつ前記未処理量が最小の品種の目標値が全品種の中で最小となるように、各品種について設定されている目標値を変更するように構成された、請求項1〜3のいずれかに記載の混合計量用組合せ秤。
  8. 前記組合せ排出手段は、品種ごとに現在設定されている目標値を含む所定の条件に応じた被計量物を保持している前記ホッパの組合せが無かった場合に、各品種の目標値を一時的に変更して前記組合せ処理を再度行うように構成された、請求項1に記載の混合計量用組合せ秤。
JP2010021836A 2010-02-03 2010-02-03 混合計量用組合せ秤 Expired - Fee Related JP5388885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010021836A JP5388885B2 (ja) 2010-02-03 2010-02-03 混合計量用組合せ秤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010021836A JP5388885B2 (ja) 2010-02-03 2010-02-03 混合計量用組合せ秤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011158412A true JP2011158412A (ja) 2011-08-18
JP5388885B2 JP5388885B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=44590476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010021836A Expired - Fee Related JP5388885B2 (ja) 2010-02-03 2010-02-03 混合計量用組合せ秤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5388885B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02128526U (ja) * 1989-03-27 1990-10-23
JPH09133573A (ja) * 1995-11-07 1997-05-20 Ishida Co Ltd 商品の混合計量装置
JP2004069623A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Satake Corp 計量払出装置
JP2007046968A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Yamato Scale Co Ltd 組合せ秤
JP2010237103A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ishida Co Ltd ミックス組合せ計量装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02128526U (ja) * 1989-03-27 1990-10-23
JPH09133573A (ja) * 1995-11-07 1997-05-20 Ishida Co Ltd 商品の混合計量装置
JP2004069623A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Satake Corp 計量払出装置
JP2007046968A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Yamato Scale Co Ltd 組合せ秤
JP2010237103A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Ishida Co Ltd ミックス組合せ計量装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5388885B2 (ja) 2014-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4904214B2 (ja) 組合せ秤
US5596179A (en) Weighing machine which subtracts tare weights
EP2053369B1 (en) Combination weigher
JP5279577B2 (ja) 組合せ秤及びそれを備える計量包装システム
RU2008144951A (ru) Комбинационный весовой дозатор
JP2009047519A (ja) 計量装置
JP6484052B2 (ja) 組合せ計量装置
JP2012112758A (ja) 組合せ秤
JP2006153541A (ja) 組合せ秤
JP2017132609A (ja) 搬送装置及び計量包装システム
JP5546421B2 (ja) 計量包装検査システム
JP6062209B2 (ja) 計量システム
JP4669627B2 (ja) 組合せ計量装置及び組合せ計量包装システム
JP5388885B2 (ja) 混合計量用組合せ秤
JP6714309B2 (ja) 計量装置
KR101533172B1 (ko) 조합 저울
JP6449116B2 (ja) 重量選別機
JP2006029927A (ja) 計量システム
EP0643288B1 (en) Self adjusting combinational weighings
JP2011196762A (ja) 組合せ計量装置
JP5669097B2 (ja) 組合せ秤
JP6671775B2 (ja) 計量包装検査システム
JP5985093B2 (ja) 選別組合せ装置
JP5944075B2 (ja) 選別組合せ装置
JP3360895B2 (ja) 組合せ計量方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5388885

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees