JP2011157317A - メラニン生成促進剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】メラノサイトのメラニン生成を促進する新規なメラニン生成促進剤、及びそれを含有する白髪防止剤を提供する。
【解決手段】メラニン生成促進剤は、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするメラニン生成促進剤、白髪防止剤に関する。
加齢に伴う生理的な老化現象の一つとして黒髪が白髪化する現象がある。この外見の老化を緩和するため、白髪を染毛剤で黒や濃茶に染色することが広く行われているが、染毛剤は頭皮や毛髪を損傷する可能性があり、頭皮や毛髪自体の健康という観点からは染毛剤の使用を控えることが望ましいものとされている。
従って、染毛剤を使用することなく黒髪の白髪化を抑制・防止するために、黒髪の白髪化現象が毛母上部に存在する色素細胞(メラノサイト)の数の減少並びに機能低下によるメラニン生成の減少によって生ずるということに鑑み、メラニンを生成するメラノサイトの活性を直接促進させることのできるメラニン生成促進剤、例えばオウレン抽出物(特許文献1)、シメジ科菌体抽出物(特許文献2)、あるいはホタテ貝抽出物(特許文献3)を頭皮の毛母のメラノサイトに直接適用することが提案されている。
特開平05−78222号公報 特開平07−316026号公報 特開平07−285874号公報
しかしながら、これらの特許文献に記載されているメラノサイトに対するメラニン生成促進剤は、メラニン生成促進効果が十分とは言えず、また、それ自体がアレルゲンとなって人にアレルギー反応を生じせしめることが懸念されており、そのため、今までにないメラニン生成促進剤の開発が望まれているのが現状である。
本発明の目的は、メラノサイトのメラニン生成を促進する新規なメラニン生成促進剤、及びそれを含有する白髪防止剤を提供することである。
本発明者らは、上記目的に鑑み、広く植物由来成分の探索を行った結果、メラノサイトにおけるメラニン生成を促進することや、白髪防止剤への応用についても全く知られていなかった特定の植物、即ち、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)の各抽出物が、メラノサイトに対する優れたメラニン生成促進効果を示し、しかも皮膚に対する安全性が高いものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするメラニン生成促進剤、白髪防止剤を提供する。さらに美容目的で白髪を予防又は改善するために、前述の白髪防止剤を頭部に適用することを特徴とする美容方法を提供する。
本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤は、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の抽出物を含有する。この抽出物は、皮膚に対する安全性が高く、しかもメラノサイトに対し、良好なメラニン生成促進効果を有する。また、本発明の美容方法においては、前述の本発明の白髪防止剤が頭部に適用される。従って、本発明によれば、毛髪のメラニン量を増加させることができ、優れた頭部の白髪予防又は改善効果を期待できる。
本発明は、前述したように、ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするメラニン生成促進剤、白髪防止剤及び該白髪防止剤を頭部に適用する美容方法である。
本発明に用いるベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)は、クワ科イチジク属の植物であり、熱帯アジアに広く分布する常緑高木として知られている。
ニガウリ(Momordica charantia)は、ウリ科ツルレイシ属の一年生の蔓性植物であり、オレンジ色から黄色の果実をつける。南アジアが原産国で、世界中の熱帯地方で良く見られる。アジア、アフリカ、カリブ諸国では伝統的に糖尿病の対症療法に用いられている。
レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)は、ガガイモ科の植物である。
ミサキノハナ(Mimusops elengi)は、アカテツ科Mimusops属の植物であり、インドからネパールに分布する常緑高木である。
ビンロウ(Areca catechu)は、東南アジア原産のヤシ科ビンロウジュ属の常緑高木である。漢方では、駆虫、殺菌、健胃などのために用いられてきた。
ビャクダン(Santalum album)は、ビャクダン科ビャクダン属の常緑樹であり、東インド原産である。東南アジアでは材と精油のために栽培されている。心材は特に香水に用いられるが、中国では紀元前500年頃から薬としても使われてきた。
ショウブ(Acorus calamus)は、草木のアシに似たサトイモ科の水生植物で、インド原産と言われているが今では世界中でその姿を見ることができる。アーユルヴェーダで重要なハーブで、消化器の不調に対し処方される。
ニクズク(Myristica fragrans)は、ニクズク科の常緑樹である。ニクズクの木は果実を付けるが、その種子を包む仮種皮を除いたものがナツメグ、網目状の深紅色の仮種皮がメースである。インドネシアが原産で、現在広く栽培されている。ピネン、ミリスチシン、サフロールなどの精油成分を含み、香辛料として汎用されている。漢方では下痢に特異的に用いられる。また寒冷からくる腹痛、膨張を和らげる。
インディアンバーベリー(Beriberis aristata)は、メギ科の植物である。
ベチバー(Vetiveria zizanoides)は、イネ科の多年草でインドなどの熱帯地方で広く栽培されている。根から得られる精油は香料の成分として良く用いられている。
これらの植物は、単独で、又は両方を組み合わせて用いることができる。なお、本発明で使用するこれら植物の産地は特に限定されない。
本発明で利用するベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)の抽出物としては、いずれも植物体の葉、茎、幹、樹皮、材、幼芽、花、果実、種子、種皮、仮種皮、根等の植物体の一部位又は複数部位の混合あるいは全草から抽出したものを使用できるが、好ましくは、ベンガルボダイジュの場合には葉又は幼芽が用いられ、ニガウリの場合には果実が用いられ、レプタデニア・レティキュラータの場合には全草が用いられ、ミサキノハナの場合には種子が用いられ、ビンロウの場合には種子が用いられ、ビャクダンの場合には心材が用いられ、ショウブの場合には根が用いられ、ニクズクの場合には仮種皮(メース)が用いられ、インディアンバーベリーの場合には全草が用いられ、ベチバーの場合には根が用いられる。
これらの植物から抽出物を得る場合、各部位を生のまま用いてもよいが、乾燥、細切、粉砕、圧搾または発酵等の前処理を適宜に施した後、低温ないし加温下で溶媒を用いて抽出することが好ましい。その抽出方法は特に限定されないが、例えば、上記植物体の一部位、または2種以上の部位を、低温もしくは室温〜加温下の溶媒中に浸漬する方法が挙げられる。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度に応じて設定されるが、1時間から2週間程度が好ましい。
抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級エステル(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、それらの一種又は二種以上を用いることができる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。必要に応じて、本発明の効果に影響のない範囲で更に、脱臭、脱色等の精製処理を行ってもよい。更に、必要により防腐防黴剤(フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸エステル類等)を添加後、低温下に1〜2昼夜保存した後ろ過をして用いてもよい。
ベンガルボダイジュ、ニガウリ、レプタデニア・レティキュラータ、ミサキノハナ、ビンロウ、ビャクダン、ショウブ、ニクズク、インディアンバーベリー、ベチバーの好ましい抽出方法の例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコール又は1,3−ブチレングリコールを用い、室温、又は加温して1〜10日間抽出を行った後にろ過し、得られたろ液を低温ないし室温下にて、更に1週間程放置して熟成させ、再びろ過を行う方法が挙げられる。
本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤において、ベンガルボダイジュ、ニガウリ、レプタデニア・レティキュラータ、ミサキノハナ、ビンロウ、ビャクダン、ショウブ、ニクズク、インディアンバーベリー及びベチバーの各抽出物の合計の含有量は、乾燥固形分として好ましくは0.00001〜10質量%であり、より好ましくは0.00001〜5質量%である。各抽出物合計の含有量がこの範囲内であれば、植物抽出物を安定に配合することができ、皮膚への安全性も高く、高い薬効乃至美容効果を発揮することができる。
また、本発明において、メラニン生成促進剤又は白髪防止剤は、通常用いられる各種の薬効成分、例えば、その他のメラニン生成促進剤、育毛・養毛剤、保湿剤、抗炎症剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、紫外線防御剤、血行促進剤等から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上と併用することができる。それにより、本発明の効果をより高めることが可能である。
その他のメラニン生成促進剤として、例えば、ミリスチン酸及びその誘導体、フェルラ酸、フロレチン配糖体、リグナン、キトサン誘導体、スギナ抽出物、ガラナ抽出物、コショウの葉抽出物、サンショウ抽出物、タカサブロウ抽出物、サフラン抽出物、オウレン抽出物、センブリ抽出物、ウンシュウミカン抽出物、ナツミカン抽出物、オレンジ抽出物、グレープフルーツ抽出物、スダチ抽出物、カボス抽出物、ポンカン抽出物、キンカン抽出物、イヨカン抽出物、ハッサク抽出物等を挙げることができる。
育毛・養毛剤として、例えば、ビタミンE及びその誘導体、センブリ抽出物、ニンニク抽出物、セファランチン、γ−オリザノール、塩化カルプロニウム、アセチルコリン、トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ノニル酸バニルアミド、サリチル酸、レゾルシン、乳酸、プラセンタエキス、ペンタデカン酸グリセリド、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、ヒノキチオール、アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ヒノキチオール、メントール、カンフル、感光素301号、アデノシン、冬虫夏草エキス、ニコチン酸ベンジル、トランス−3,4,−ジメチル−3−ヒドロキシフラバノン、西洋オトギリソウ抽出物、オランダカラシ抽出物、クララ抽出物、コムギ胚芽抽出物、サンショウ抽出物、その他女性ホルモン等を挙げることができる。
保湿剤として、例えば、アスパラギン酸、アスパラギン酸塩、アラニン、アルギニン、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、グリシン、グルコース、シスチン、システイン、セリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、POEメチルグルコシド、マルチトール、マルトース、マンニトール、リシン、ハチミツ、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ムコイチン硫酸、カロニン酸、トラネキサム酸、ベタイン、トレハロース、キトサン、尿素、セラミド、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、アシタバ抽出物、アスパラガス抽出物、イザヨイバラ抽出物、クインスシード抽出物、グアバ葉抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等を挙げることができる。
抗炎症剤として、例えば、アミノカプロン酸、アラントイン、インドメタシン、ビサボロール、サポニン、塩化リゾチウム、アズレン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸塩、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、サリチル酸及びその誘導体、ヒノキチオール、感光素、トラネキサム酸及びその誘導体、酸化亜鉛、ウコン抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ボタン抽出物、レイシ抽出物、ワレモコウ抽出物等を挙げることができる。
抗酸化剤として、例えば、アスタキサンチン、β−カロテン、γ−オリザノール、カイネチン、トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、フラボノイド、SOD、カタラーゼ、フラーレン、フィチン酸、フェルラ酸、クロロゲン酸、没食子酸プロピル、緑茶抽出物、ローズマリー抽出物、ローズヒップ抽出物、ショウブ抽出物、スギナ抽出物、ハマメリス抽出物、パセリ抽出物、ビワ葉抽出物、グレープフルーツ抽出物、シモツケソウ抽出物、ライチ抽出物、ヨモギ抽出物、モモ葉抽出物、マンゴウ抽出物、ボタンピ抽出物、マツ樹皮抽出物、白金、ユビキノン、α−リポ酸等を挙げることができる。
細胞賦活剤として、例えば、アミノ酪酸、イチョウ抽出物、ウイキョウ抽出物、オランダカラシ抽出物、ニンジン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、サフラン抽出物、ダイズ抽出物、タイソウ抽出物、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン、レチノール、ロイシン、感光素、リボフラビン及びその誘導体、ピリドキシン及びその誘導体等を挙げることができる。
紫外線防御剤として、例えば、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、シノキサート、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、メトキシケイ皮酸メチル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸(PABA)、パラアミノ安息香酸エチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、エチルヘキシルトリアゾン、ドロメトリゾール、ドロメトリゾールトリシロキサン、4−メトキシ−4’−tert−ブチルジベンゾイルメタン、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
血行促進剤として、例えば、サンショウ抽出物、ショウキョウ抽出物、センキュウ抽出物、チンピ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキ抽出物、ボタン抽出物、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、アセチルコリン、セファランチン、γ−オリザノール等を挙げることができる。
また、本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤には、前記成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲内で、外用剤に通常用いられる成分である水、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、植物抽出エキス類、ビタミン類、水溶性高分子、界面活性剤、金属石鹸、アルコール、多価アルコール、pH調整剤、防腐剤、香料、粉体、増粘剤、色素、キレート剤等の成分を適宜配合することができる。
本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤の剤形は、特に限定されず、例えば、低粘度液体、ペースト、クリーム、フォーム、乳液、パック、軟膏、粉剤、エアゾール、貼付剤等が挙げられる。なお、本発明は、化粧品、医薬部外品、医薬品のいずれにも適用することができる。具体的には、例えば、育毛・養毛剤、ヘアートニック、ヘアーリキッド、頭部用化粧水、頭部用クリーム、頭部用乳液、頭部用美容液、頭部用ムース、シャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント等に適用することができる。
本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤の頭皮に対する適用量は、少なすぎると発明の効果が得られず、多すぎても添加量に見合った効果が得られない。従って、植物抽出物(乾燥固形分)換算で、頭皮単位面積(1cm)当たり、好ましくは0.0002〜1340μg/cm・day、より好ましくは0.0002〜270μg/cm・dayとする。
また、本発明の白髪防止剤は、美容目的で白髪を予防又は改善する美容方法に好ましく適用できる。この美容方法は、美容目的で白髪を予防又は改善するために、本発明の白髪防止剤を頭部に適用することを特徴とするものである。この美容方法において、白髪防止剤を頭部に適用する手法としては、通常の美容手法、例えば、素手による塗布やエアロゾルのスプレーなどを採用することができる。好ましい適用時期としては、風呂上がりや洗髪後が挙げられる。
次に本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤について、調製例、試験例、実施例を挙げて更に具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
<植物抽出物の調製例>
ベンガルボダイジュの葉及び幼芽、ニガウリの果実、レプタデニア・レティキュラータの全草、ミサキノハナの種子、ビンロウの種子、ビャクダンの心材、ショウブの根、ニクズクの仮種皮(メース)、インディアンバーベリーの全草、ベチバーの根及び比較植物としてニームの葉について、それぞれ100gを粉砕し、50%含水エタノール溶液1kgを別々に加え混合した。室温にて7日間静置し、ろ過して不溶解物を取り除き、ベンガルボダイジュ抽出液、ニガウリ抽出液、レプタデニア・レティキュラータ抽出液、ミサキノハナ抽出液、ビンロウ抽出液、ビャクダン抽出液、ショウブ抽出液、ニクズク抽出液、インディアンバーベリー抽出液、ベチバー抽出液、及びニーム葉抽出液をそれぞれ得た。この抽出液を以降の試験例及び実施例で植物抽出物として用いた。
<試験例:メラニン生成促進作用>
調製例で得られた試料(各植物抽出物)について、B16メラノーマ細胞に対するメラニン生成促進作用を以下に説明するように試験・評価した。また、美白効果(メラニン生成抑制効果)を有する植物として知られるニームの抽出物(特開2006−327988号公報)についても、比較のために同時に試験を行った。
直径60mmディッシュに、7.5×10個のB16メラノーマ細胞を播種し、10vol%FBS(ウシ胎児血清)含有DMEM培地を用い、COインキュベーターで5vol%CO存在下、37℃で培養した。播種の翌日および4日後に古い培地を除去し、抽出物を1μL/mLの濃度で含む新しい培地と交換した。培養開始から5日後に培地を除去し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄後、トリプシン/PBS溶液にて細胞をディッシュから回収した。得られた細胞をPBSで2回洗浄した後、2mLのPBSに懸濁することにより試験液を調製し、その試験液についてコールターカウンターにて細胞数を測定した。なお、抽出物に代えて、同量の抽出溶媒(50%エタノール溶液)を添加したものを対照液とした。
調製した試験液と対照液について、細胞数を揃えた後に2mol/LのNaOHをそれぞれ加えて20分間加熱して細胞を溶解させ、遠心処理して得た上澄の405nmにおける吸光度を測定し、メラニン生成促進作用を判定した。対照である抽出物無添加時のメラニン産生量を100とし、各試料(植物抽出物)添加時のメラニン生成促進率を数1により算出した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2011157317
Figure 2011157317
表1から、本発明を特徴づける植物抽出物を添加することにより、メラノサイト(ここではB16メラノーマ細胞)におけるメラニン生成促進作用が認められ、各植物抽出物は有効なメラニン生成促進剤であることがわかる。
実施例1〜10(ヘアートニックの調製)
表2の配合成分のうち、成分(1)〜(3)をエタノールに加え、撹拌溶解した。次に成分(4)及び(6)を加えて均一に溶解し、実施例1のヘアートニックを得た。また、成分(4)として、ベンガルボダイジュ抽出物に代えて、ニガウリ抽出物(実施例2)、レプタデニア・レティキュラータ抽出物(実施例3)、ミサキノハナ抽出物(実施例4)、ビンロウ抽出物(実施例5)、ビャクダン抽出物(実施例6)、ショウブ抽出物(実施例7)、ニクズク抽出物(実施例8)、インディアンバーベリー抽出物(実施例9)及びベチバー抽出物(実施例10)をそれぞれ使用して実施例2〜実施例10のヘアートニックを同様に調製した。
Figure 2011157317
実施例11〜20(シャンプーの調製)
表3の配合成分のうち、成分(1)〜(8)及び(10)を混合しながら70℃に加熱溶解した後、冷却して40℃にて成分(9)を加え均一に溶解後、室温まで冷却して実施例11のシャンプーを得た。また、成分(9)として、ニガウリ抽出物に代えて、ベンガルボダイジュ抽出物(実施例12)、レプタデニア・レティキュラータ抽出物(実施例13)、ミサキノハナ抽出物(実施例14)、ビンロウ抽出物(実施例15)、ビャクダン抽出物(実施例16)、ショウブ抽出物(実施例17)、ニクズク抽出物(実施例18)、インディアンバーベリー抽出物(実施例19)及びベチバー抽出物(実施例20)をそれぞれ使用して実施例12〜実施例20のシャンプーを同様に調製した。
Figure 2011157317
実施例21〜30(ヘアーリンスの調製)
表4の配合成分のうち、成分(1)、(4)、(5)及び(7)を加熱混合して75℃の混合物Aを調製し、それとは別に、成分(2)、(3)を加熱混合して75℃の混合物Bを調製した。得られた混合物Aと混合物Bとを、撹拌機を用いて混合乳化し、40℃まで冷却することで混合物Cを調製した。得られた混合物Cに、成分(6)を均一に混合した後、室温まで冷却して実施例21のヘアーリンスを得た。また、成分(6)として、レプタデニア・レティキュラータ抽出物に代えて、ベンガルボダイジュ抽出物(実施例22)、ニガウリ抽出物(実施例23)、ミサキノハナ抽出物(実施例24)、ビンロウ抽出物(実施例25)、ビャクダン抽出物(実施例26)、ショウブ抽出物(実施例27)、ニクズク抽出物(実施例28)、インディアンバーベリー抽出物(実施例29)及びベチバー抽出物(実施例30)をそれぞれ使用して実施例22〜実施例30のヘアーリンスを同様に調製した。
Figure 2011157317
実施例31〜40(頭部用ローションの調製)
表5の配合成分のうち、成分(1)〜(6)を室温下で混合溶解して混合物Aを調製し、それとは別に、成分(7)〜(13)を室温下で混合溶解して混合物Bを調製した。得られた混合物Aと混合物Bとを、撹拌機を用いて均一に混合して実施例31の頭部用ローションを得た。また、成分(12)として、ミサキノハナ抽出物に代えて、ベンガルボダイジュ抽出物(実施例32)、ニガウリ抽出物(実施例33)、レプタデニア・レティキュラータ抽出物(実施例34)、ビンロウ抽出物(実施例35)、ビャクダン抽出物(実施例36)、ショウブ抽出物(実施例37)、ニクズク抽出物(実施例38)、インディアンバーベリー抽出物(実施例39)及びベチバー抽出物(実施例40)をそれぞれ使用して実施例32〜実施例40の頭部用ローションを同様に調製した。
Figure 2011157317
実施例41〜50(頭部用乳液の調製)
表6の配合成分のうち、成分(1)〜(8)を加熱混合して75℃の混合物Aを調製し、それとは別に、成分(15)に成分(9)〜(13)を加えて加熱混合して75℃の混合物Bを調製した。得られた混合物Aと混合物Bとを、ホモミキサーを用いて混合乳化し、室温まで放冷することで混合物Cを調製した。得られた混合物Cに、成分(14)を均一に混合して実施例41の頭部用乳液を得た。また、成分(14)として、ビンロウ抽出物に代えて、ベンガルボダイジュ抽出物(実施例42)、ニガウリ抽出物(実施例43)、レプタデニア・レティキュラータ抽出物(実施例44)、ミサキノハナ抽出物(実施例45)、ビャクダン抽出物(実施例46)、ショウブ抽出物(実施例47)、ニクズク抽出物(実施例48)、インディアンバーベリー抽出物(実施例49)及びベチバー抽出物(実施例50)をそれぞれ使用して実施例42〜実施例50の頭部用乳液を同様に調製した。
Figure 2011157317
本発明のメラニン生成促進剤及び白髪防止剤は、メラノサイトに対し優れたメラニン生成促進作用を示し、しかも高い安全性を示す。従って、毛髪のメラニン量を増加させ、白髪の発生防止及び改善効果を発揮する。よって、本発明のメラニン生成促進剤、白髪防止剤及び美容方法は、医療分野または美容分野で有用である。

Claims (3)

  1. ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするメラニン生成促進剤。
  2. ベンガルボダイジュ(Ficus benghalensis)、ニガウリ(Momordica charantia)、レプタデニア・レティキュラータ(Leptadenia reticulata)、ミサキノハナ(Mimusops elengi)、ビンロウ(Areca catechu)、ビャクダン(Santalum album)、ショウブ(Acorus calamus)、ニクズク(Myristica fragrans)、インディアンバーベリー(Beriberis aristata)、ベチバー(Vetiveria zizanoides)よりなる群から選ばれる少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする白髪防止剤。
  3. 請求項2に記載の白髪防止剤を美容目的で頭部に適用することを特徴とする美容方法。
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