JP2011156720A - 印刷システム及びプリンタ装置の制御方法 - Google Patents

印刷システム及びプリンタ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外部機器とのインタフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置の待機時消費電力を各国規制及び各種規制をクリアできるまでに低減する。
【解決手段】プリンタ装置の通信制御部に対して複数のプリントエンジンを着脱可能とし、上記通信制御部の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジンの電力を低減させたプリンタ待機状態において、外部機器からのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、選択したプリントエンジンに対して内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリントデータに従ってプリント処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信制御部と印刷処理を実行するプリントエンジンを備え、上記通信制御部の通信機能により外部機器とUSBインタフェース接続され、上記通信制御部の通信機能を維持したままプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのプリント要求によって上記プリントエンジンの電力を回復してプリント処理を行うプリンタ装置と、上記プリンタ装置に外部機器としてUSBインタフェース接続される情報処理装置とを有する印刷システム、及び上記印刷システムにおけるプリンタ装置の制御方法に関する。
近年、全世界的にエネルギー問題及び環境問題に対する関心の高まりを背景に、日常生活で用いられる電子機器等の消費電力の低減化が一層求められており、EuP指令(Directive on Eco−Design of Energy−using Products)や国際エネルギースタープログラムVer1.1などの規制が実施されている。
従来、こうした電子機器等には、電源投入後の不使用時に、不要な回路等への電力供給を遮断して自動的に消費電力の低減を図るための待機時低消費電力モードが設定されている。
例えばプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、いかなる入力信号も検出されないまま一定時間が経過すると、自動的に「待機時低消費電力モード」に移行して、各種データの送受信を行うための回路を除く不要な回路の電源をオフにし、外部機器より画像データ等を受信すると各回路の電源を復帰させてプリント動作が開始されるようにされている。
例えば、画像形成装置が低消費電力状態であったとしても、ネットワークから聞かれたステータスの返答をする場合に、極力少ないエネルギーで、かつ低コストで実現することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の開示技術では、スリープするメインCPUと消費電力がより少なくスリープしないサブCPUを有し、ステータス検知手段で検知されるステータス情報を非スリープ時にはメインCPUに接続し、スリープ時にはサブCPUに接続するように切り替え、スリープ時には外部からの問い合わせに、メインCPUやプリンタ部の電源を起動せずに、サブCPUが応答するようにした画像形成装置がサブCPUは外部からのコマンドを受けると、スリープ解除の必要性を判断した後、必要な電源の起動を行う。ステータス情報としては、各ドア/カセット開閉検知、オプション機器接続検知等が記載されている。
また、ステータスの問い合わせに対して、非スリープ時には画像形成装置が応答し、スリープモードに移行時にはサーバに応答代行を指示すると共にステータス情報を通知し、サーバは、スリープ時にステータスが変化したときは画像形成装置にスリープからの復帰を要求するようにしたネットワークシステムが、特許文献1を基礎出願とする分割出願とされている(例えば、特許文献2参照)。
また、スリープ中のノードの不要なウェイクアップを防止し、節電を改善するためにサービスリクエストを外部で事前処理するための方法およびシステムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3の開示技術では、スリープしないネットワークインターフェースと、浅いスリープをするコンポーネント1と深いスリープをするコンポーネント2を有するノード1と、スリープを管理するノード2とクライアントであるノード3を有するネットワークにおいて、ノード1はスリープに入る際に、スリーププロファイルをノード2に通知し、スリープ中は、ノード3からの要求をノード2に転送する。ノード2は転送された要求に応じて、ノード3に応答し、または、コンポーネント1または/及びコンポーネント2の起動をノード1に要求する。この特許文献4には、コンポーネント1は例えばデジタル系のコンポーネントで、コンポーネント2は例えばプリントエンジンなどの機械系コンポーネントが記載され、また、ネットワークインターフェースとしてはUSBも記載されている。
また、省電力モード中に受信したパケットに対して省電力モードの解除が必要かどうかを判断し、不要ならば、例えばping, SNMP, http等の非印刷要求パケット、省電力モードを維持したまま応答することが提案されている(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4には、プリントエンジンの状態情報を記憶する点は記載されない。
また、ユーザ認証装置を有する画像出力装置において、省エネモード時にジョブを受信した場合、蓄積部にジョブを蓄積し、ユーザ認証されると省エネモードから復帰処理が行われ、復帰確認後に蓄積部からジョブが送信されるようにして消費電力の抑制を図ることが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
また、省電力状態から通常電力状態へ復帰を円滑に行うことができる画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献6参照)。この特許文献6の開示技術では、複数の機能を有する画像形成装置において、ユーザ操作またはネットワーク通信に応じて各機能の電力復帰を個別に制御する。操作部、網制御装置(FAX機能)、ネットワークインターフェース、省電力制御ユニットは、常時電源供給を受けており、電力復帰の際に参照され、その情報を元に省電力制御ユニットが各機能の通電状況を制御し、省電力復帰で異常が発生した場合は警告音を発し、また、省電力監視システムが異常になった場合、全機能を省電力から復帰させる。
また、スリープモード時に機器情報の取得要求を受け付けた場合、消費電力を抑えて画像形成装置内部の現在の機器情報を提供可能な情報報知装置が提案されている(例えば、特許文献7参照)。この特許文献7の開示技術では、プリンタエンジンの状態を示す機器情報を記憶する情報報知装置は、プリントエンジンが電力を供給されていない間に外部から機器情報の要求を受けた場合、機器情報取得から所定時間以内であれば、プリントエンジンへの電力供給を停止したまま、記憶している機器情報を報知し、所定時間を経過していればプリントエンジンの電力供給を復帰し、プリントエンジンから機器情報を取得して報知する。
また、パワーマネージメント機能を備える画像形成装置において、パワーマネジメント状態に入るとき、装置全体をリジュームさせなくても良いように、装置の情報を収集し、情報処理装置がリジュームの信号を受信したとき、装置の一部だけリジュームさせることが提案されている(例えば、特許文献8参照)。この特許文献8の開示技術では、パワーマネージメント機能を備える画像形瀬装置において、リジューム要求を受けたときに、一部の機能のみ復帰する部分復帰手段を有し、リジューム要求の内容を判断し、復帰する部分を決定する。スリープモードに入る前にステータス情報を記憶し、外部からステータス情報の要求を受けたときはコントローラ部のみ復帰し、応答する。ステータス情報として、インク残量、紙残量、エラー情報等が記載されている。
また、節電モード中に異常が発生した場合に電力が無駄に消費されるのを抑えるようにした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献9参照)。この特許文献9の開示技術では、画像形成装置の節電モード中に異常が発生した場合、節電モードを解除せずに異常発生を報知する。発生する異常として、通信エラー、装置エラーが記載されている。
また、節電モードでの動作時には、印刷用カートリッジ上の記憶素子からの情報の読み出しが行われない印刷装置であって、節電モードでの動作中に印刷用カートリッジが交換された場合にも、印刷用カートリッジに関する情報として誤った内容の情報を出力することがないようにした印刷装置が提案されている(例えば、特許文献10参照)。この特許文献10の開示技術では、カートリッジ情報を記憶する記憶手段を備え、省電力モード中にカートリッジ交換を検知した場合、省電力モードを解除して、カートリッジ情報を再取得し、記憶手段に記憶した情報を更新する。カートリッジの状態に関する情報を出力すべき場合には、節電モードに関わらず(節電モード時はそれが維持されたまま)記憶手段に記憶された情報を出力する。カートリッジ交換の検知は、カートリッジ交換そのものまたはカバーの開閉で検知することが記載されている。
また、情報処理装置において、状態の問合せがあっても、ネットワーク・インターフェース以外の部分の低消費電力モードが妨げられないようにすることが提案されている(例えば、特許文献11参照)。この特許文献11の開示技術では、情報処理装置全体を制御するCPU部とプリント部とプリント部の状態を記憶する状態記憶部とネットワーク部とネットワーク部を制御するサブCPUを有し、ネットワーク部以外は省電力モードに移行できる。省電力モード時にネットワーク部は問い合わせ要求を受けると、サブCPUは(省電力モードを維持したまま)状態記憶部を参照して、直接応答する。
さらに、印刷効率を維持しつつ消費電力を低減できるプリンタ制御システムが提案されている(例えば、特許文献12参照)。この特許文献12の開示技術では、ネットワークを介して複数のプリンタ、プリンタ制御装置、複数の情報処理装置が接続される。プリンタは所定の時間印刷要求がない場合省電力モードに移行するが、その際プリンタ制御装置に対してプリンタ情報(機能、用紙サイズ等)を含む代行処理委任要求を送信する。プリンタが省電力モード中はプリンタ制御装置がプリンタ宛のパケットを解析し、印刷要求である場合はこれを蓄積すると共にプリンタを省電力モードから復帰させ起動完了するとパケット代行受信を中止し、蓄積した印刷要求をプリンタに送信する。
特開2009−153192号公報 特開2004−133512号公報 特開2009−070366号公報 特開2009−029102号公報 特開2009−061634号公報 特開2008−205714号公報 特開2008−011319号公報 特開2006−172044号公報 特開2005−165061号公報 特開2005−111818号公報 特開2003−076451号公報 特開2002−244833号公報
上述の如く、低消費電力化を図るための手法としては、例えば、通信に必要な部分のみに電源を供給し、不要な部分の電源を遮断又は削減するようにしていた。
また、電源を供給する部分を最小限の回路として1チップ化することにより、低消費電力化を図るようにしていた。
また、メインCPU以外に、待機時の通信を制御するサブCPU(待機時用CPU)を設けることにより、低消費電力化が図れていた。
さらに、メイン電源とサブ電源を設けることにより、低消費電力化が図れていた。
このように従来の手法では、待機時に、通信制御に関わる最小限の待機時用CPU回路のみにサブ電源から電力を供給し、プリント処理を開始するときに、メインCPUを含むプリントエンジンへメイン電源から電力を供給している。
従来の手法における待機時では、待機時用CPUがプリンタインタフェース回路を通してインターフェース状態を監視し、メインCPUは電源Off状態でいる。インターフェースからのプリント要求アクセスがあると、プリンタインタフェース回路が待機時用CPUに通知し、待機時用CPUがメインCPUを起動する。メインCPUが動作可能な通常状態に立ち上がると、メインCPUが待機時用CPUに代わってプリンタインタフェース回路に接続し、プリントデータを含むプリント要求アクセスを受け付け応答/プリント処理している。
このように従来方式では、待機時には待機時CPUが動作しプリント時にはメインCPUが動作することになり、プリント時に待機時CPUが機能しなくなるという問題があった。さらに、プリント時にはメインCPUがプリント処理を行っているため、メインCPUがプリント処理以外のインタフェースに関する他の処理を行う処理能力の余裕がないことで、インタフェースからの他の処理要求に迅速に応答することができないという問題があった。
また、従来方式では、待機時の消費電力を低減しながら、待機時用CPUに複数のプリントエンジンを着脱可能とし、情報処理装置からのプリント要求に対して、待機時用CPUが複数のプリントエンジンを制御し、最適なプリントエンジンを起動してプリントするという構成を取っていなかった。
そこで、本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、外部機器とのインタフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置の待機時消費電力を各国規制及び各種規制をクリアできるまでに低減できるようにした印刷システムお世pびプリンタ装置の制御方法を提供することにある。
本発明の他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明では、1つの通信制御部と複数のプリントエンジンとを着脱可能とし、待機状態では、通信機能を維持したまま複数のプリントエンジンの電力を遮断/低減する。
すなわち、本発明は、印刷システムであって、通信制御部と印刷処理を実行するプリントエンジンを備え、上記通信制御部の通信機能により外部機器とUSBインタフェース接続され、上記通信制御部の通信機能を維持したままプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのプリント要求によって上記プリントエンジンの電力を回復してプリント処理を行うプリンタ装置と、上記プリンタ装置に外部機器としてUSBインタフェース接続される情報処理装置とを有し、上記プリンタ装置は、1つの通信制御部に対して着脱可能な複数のプリントエンジンを備え、上記通信制御部は、上記外部機器に対する通信機能を維持したまま、複数のプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのコントロール転送を使用したコマンドに対して応答対応し、上記外部機器からのプリント動作の開始コマンドに対して、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数のプリントエンジンの中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、上記選択されたプリントエンジンが上記プリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行することを特徴とする。
また、本発明は、通信制御部と印刷処理を実行するプリントエンジンを備え、上記通信制御部の通信機能により外部機器とUSBインタフェース接続され、上記通信制御部の通信機能を維持したままプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのプリント要求によって上記プリントエンジンの電力を回復してプリント処理を行うプリンタ装置と、上記プリンタ装置に外部機器としてUSBインタフェース接続される情報処理装置とを有する印刷システムにおける上記プリンタ装置の制御方法であって、上記プリンタ装置の1つの通信制御部に対して複数のプリントエンジンを着脱可能とし、上記通信制御部の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジンの電力を低減させたプリンタ待機状態において、上記外部機器から上記プリンタ装置へのコントロール転送を使用したコマンドに対して上記通信制御部が応答対応し、上記外部機器から上記プリンタ装置へのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数プリントエンジンの中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、上記外部機器から上記プリンタ装置へのバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部が、選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行することを特徴とする。
このような構成の本発明では、プリンタ装置の1つの通信制御部に対して複数のプリントエンジンを着脱可能とし、上記通信制御部の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジンの電力を低減させたプリンタ待機状態において、外部機器から上記プリンタ装置へのコントロール転送を使用したコマンドに対して上記通信制御部が応答対応し、上記外部機器から上記プリンタ装置へのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数プリントエンジンの中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、上記外部機器から上記プリンタ装置へのバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部が、選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行するので、待機状態及び通常状態に関わらず、コントロール転送のコマンドをプリンタ装置の通信制御部が応答対応し、バルクOUT転送のコマンドをプリントエンジンが対応することで、各CPUが効率よく分散処理でき、プリント処理中でもコントロール転送のコマンドの応答対応ができ外部機器とのインタフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置の待機時消費電力を各国規制及び各種規制をクリアできるまでに低減できる。
本発明を適用した印刷システムの基本的な構成例を示すブロック図である。 上記印刷システムにおけるプリンタ装置の電源構成例を示すブロック図である。 USBでの論理的な通信概念を模式的に示す図である。 本発明を適用した印刷システムの他の構成例を示すブロック図である。 上記印刷システムにおけるプリンタ装置のプリントエンジン状態保持RAMに保持される各プリントエンジンの状態情報の一例を示す図である。 上記印刷システムにおけるプリンタ装置の電源供給の制御例を示すブロック図である。 上記印刷システムにおける待機時消費電力設定の画面例である。 上記印刷システムにおける待機時消費電力設定の他の画面例である。 本発明を適用した印刷システムの他の構成例を示すブロック図である。 上記印刷システムにおける印刷動作な手順を示すフローチャートである。 本発明を適用した印刷システムの他の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した印刷システムのさらに他の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら、以下の順序で詳細に説明する。
1.印刷システムの基本的な構成の説明(図1〜図3)
2.プリンタ装置の構成の詳細例1の説明(図4〜図8)
3.プリンタ装置の構成の詳細例2の説明(図9)
4.印刷システムにおけるプリント動作の説明(図10)
5.プリンタ装置の構成の詳細例3の説明(図11)
6.プリンタ装置の構成の詳細例4の説明(図12)
1.印刷システムの基本的な構成の説明(図1〜図3)
本発明は、例えば図1に示すような構成の印刷システム100に適用される。
この印刷システム100は、情報処理装置10と、USB(Universal Serial Bus)等の通信インターフェースに準拠した通信ケーブル1を上記情報処理装置10が外部装置として介して接続されたプリンタ装置20を備える。
情報処理装置10とプリンタ装置20との接続は、USBインターフェースを用いるものが普及しているが、他のインターフェースでも良い。ネットワークプリンターの場合は、Ethernetインターフェースが普及している。この印刷システム100の説明では、USBインターフェースを使用するものとする。
ここで、USB(Universal Serial Bus)は、シリアルポート(RS−232C)やパラレルポートなどのレガシーポートに代替される、プラグアンドプレイに対応した汎用バス・インターフェース規格である。USBは、当初米インテル社を始めとする4社で仕様が策定されたが、現在はNPOであるUSB Implementers Forum,Inc.(USB−IF)によって仕様の策定や管理が行なわれている。規格上IEEE1394(最大400Mbps)を越える速度で高速転送できるHigh Speedモード(最大480Mbps)を実現したUSB2.0が広く普及している。今後、さらなる高速転送が実現できるSuper Speedモード(最大5Gbps)を実現したUSB3.0が普及することが期待される。
この印刷システム100における情報処理装置10は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成される。この情報処理装置10は、USBインターフェース(USB2.0 Hi−Speed)に適合したUSBホスト機能部11を有するPCであって、USBインターフェース(USB2.0 Hi−Speed)に適合した通信ケーブル1を介してプリンタ装置20に接続されている。また、この情報処理装置10には、プリンタドライバ12とプリンタステータスモニタ13がインストールされている。
また、この印刷システム100におけるプリンタ装置20は、通信制御部21とプリントエンジン22とSub電源23とMain電源24とからなる。
上記通信制御部21は、通信制御部制御バス210を介して互いに接続されたUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ211、記憶部212、プリントエンジンコントロール部213、プリントエンジン状態保持RAM214、通信制御用CPU215、RAM216、ROM217、電源スイッチ218等からなる。電源スイッチ218は、Sub電源23の2次側出力に接続する回路の全部又は一部を通信制御用CPU215のファームウエア制御により切断するソフトパワースイッチである。
この通信制御部21は、Sub電源23から与えられる電源によって駆動される。そして、この通信制御部21は、情報処理装置10とのUSBインターフェース(USB2.0 Hi−Speed)を制御する。また、この通信制御部21は、プリントエンジンEnable信号を信号線25を介して出力することにより、Main電源24とプリントエンジン22への電力制御を行う。さらに、上記通信制御部21から上記プリントエンジン22へコマンド/データ線26を介してプリント要求コマンド(プリントデータ)を供給し、上記プリントエンジン22がプリント処理を実行する。
上記プリントエンジン22は、Main電源24から与えられる電源によって駆動される。
このプリントエンジン22は、上記通信制御部21から信号線25を介して出力されるプリントエンジンEnable信号に応じて、上記Main電源24がON状態となって電源が供給されることによって駆動される。そして、上記通信制御部21からコマンド/データ線26を介して供給されるプリント要求コマンド(プリントデータ)に応じてプリント処理を実行する。
上記Sub電源23とMain電源24には、電源(100〜240V)が供給されている。
ここで、上記プリンタ装置20の電源構成は、図2の(A)に示すように、通信制御部21を駆動するSub電源23とプリントエンジン22を駆動するMain電源24とを個別に備える構成とする以外に、例えば、図2の(B)に示すように、Subコンバータ23AとMainコンバータ24Aとからなる1つのプリンタ電源30の形態とすることもできる。
また、プリントエンジンが複数個ある場合は、Main電源/Mainコンバータを対応する複数個にしても良いし、一つのMain電源/Mainコンバータが複数のプリントエンジンに電力を供給しても良い。
このプリンタ装置20では、Main電源24とSub電源23の構成例として説明する。
そして、この印刷システム100におけるプリンタ装置20では、通信制御部21がUSB接続状態を維持(USB Ready)したままプリンタ待機状態にいる時、上記通信制御部21は、プリントエンジンEnable信号を出力しないことで、プリントエンジン22に電力を供給しているMain電源24の1次側入力電力をパワーリレーで切断している。又は、Main電源24の1次側入力電力を入れたままのプリンタ待機状態にいる時は、プリントエンジンEnable信号を出力しないことで、プリントエンジン22がSleep状態やStandby状態のような低消費電力状態にいる。
この時、通信制御部21内のプリントエンジン状態保持RAM214内には、Main電源24からの電力供給が遮断している又は低消費電力状態のプリントエンジン22の状態情報が保持されている。
ここで、USBでの論理的な通信は、図3の(A),(B)に示すように、USBでの論理的な通信はエンドポイントとパイプの概念で表現できる。ファンクション側には「エンドポイント」と呼ばれる「FIFO バッファ」が通信のための実体となり、ホスト側にも同様のバッファが用意されて、このバッファ同士が「パイプ」で接続されて、データを送受することになる。
そして、USBシステムでは、まず、ファンクション側をUSBに接続した直後の状態は、図3の(A)に示すように、コンフィギュレーション前の状態となっていて、デフォルトパイプであるコントロール転送だけが通信のできる状態となっている。これに対応するのが「エンドポイント0(FIFO0)」となる。このコントロール転送を使って、コンフィギュレーションを実行し、ファンクション側の使い方が設定されたあとは、図3の(B)に示すように、コントロール転送以外に、あらたなエンドポイントが追加され、パイプが構成される。このパイプは、片方向の通信しか出来ないようになっている。IN/OUTの方向はホストを中心に考え、ホストへの入力をIN、ホストからの出力をOUTと定義される。また、パイプの番号とエンドポイントの番号とは独立で、ホストが決めることができる。
上記のパイプを使ったUSBの通信の仕方には、「バルク転送」、「インタラプト転送」、「アイソクロナス転送」がある。これにデフォルトパイプの「コントロール転送」を加えて全部で4つの転送方法がある。
この印刷システム100において、情報処理装置10とプリンタ装置20との間には、USBインターフェースの論理的な接続であるデフォルトパイプを使ったコントロール転送と、USBインターフェースのコンフィギュレーションを実行後に確立する論理的な接続であるパイプを使ったバルクOUT転送が確立している。
上記情報処理装置10からのUSBインターフェースにより、論理的な接続であるデフォルトパイプを使用したコントロール転送により各種コマンドは、上記プリンタ装置20における通信制御部21の記憶部212として備えられたコントロール転送エンドポイントFIFOバッファ212Aに入り、論理的な接続であるパイプを使ったバルクOUT転送によりプリントデータを含むプリント要求コマンドはバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bに入ることとなる。
上記情報処理装置10からプリンタ装置20へのコントロール転送を使用した各種のコマンドに対しては通信制御部21内の通信制御用CPU215が応答対応する。情報処理装置10からの状態問い合わせコマンド等に関しては、プリントエンジン22を起動することなく、また、プリントエンジン22に問い合わせることなく、上記通信制御用CPU215が情報処理装置10に対して応答する。
上記情報処理装置10がコントロール転送を使用してプリントエンジン起動コマンドを送信すると、通信制御部21内の通信制御用CPU215が、プリントエンジンEnable信号をプリントエンジン22に電力を供給するMain電源24及びプリントエンジン22に出力し、電源Off状態又は低消費電力状態にいるプリントエンジン22に電力を供給しプリントエンジン22を起動する。
続いて、上記情報処理装置10がバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドを送信すると、通信制御部21からプリントエンジン22へプリント要求コマンドをそのまま供給する。プリントエンジン22は、供給されたプリント要求コマンドから含まれるプリントデータを抽出し、プリント処理を行う。
すなわち、この印刷システム100におけるプリンタ装置20では、上記情報処理装置10と当該プリンタ装置20との間に、USBインターフェースの論理的な接続であるデフォルトパイプを使ったコントロール転送と、USBインターフェースのコンフィギュレーションを実行後に確立する論理的な接続であるパイプを使ったバルクOUT転送が確立可能な状態において、上記情報処理装置10から当該プリンタ装置20へのコントロール転送を使用した各種コマンドに対しては当該プリンタ装置20に備えられた通信制御部21が応答対応し、バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部21では応答対応せずに、上記通信制御部21からプリントエンジン22へプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で供給し、プリントエンジン22がプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行する。
ここで、バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドを通信制御部21からプリントエンジン22に供給する方法としては、次の2つの方法(A),(B)がある。
(A)バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対して、通信制御部21内の通信制御用CPU215が、論理的接続パイプに対応するエンドポイントFIFOバッファ内のプリント要求コマンドを、ファームウエアの処理に従って、プリント要求コマンドのままでプリントエンジンに送出する処理を行う。
(B)通信制御部21内の論理的接続パイプに対応するエンドポイントFIFOバッファ内のプリント要求コマンドを、プリントエンジン22が直接Readすることで、プリントエンジン22内に読み込む処理を行う。
プリントエンジン22の電力を切断又は削減したプリンタ待機状態の時に、情報処理装置10からプリンタ装置20に対して、コントロール転送を使用したプリントエンジン22の状態情報を求めるコマンドが送出された場合に、通信制御部21内の通信制御用CPU215が、通信制御部21内のプリントエンジン状態保持RAM214に保持しているプリントエンジンの状態情報に基づき、プリントエンジン22を起動することなく、また、プリントエンジン22に問い合わせることなく、情報処理装置10に対して同じくコントロール転送を使用してレスポンスを応答する。
この印刷システム100におけるプリンタ装置20にように、コントロール転送は、プリンタ装置20に備えられた通信制御部21が受信及び応答し、バルクOUT転送は、上記通信制御部21を通過して、プリントエンジン22が受信応答する。すなわち、従来のプリンタ装置において、待機時には待機時用CPUがUSBインタフェースを制御し、プリント時にはメインCPUが待機時用CPUに代わってUSBインタフェースを制御することとなり、プリント時にメインCPUがプリント動作とUSBインタフェースの両方を制御するため、プリント中のコントロール転送への対応応答が困難であるのに対し、この印刷システム100におけるプリンタ装置20では、通信制御部21からプリントエンジン22へプリント要求コマンドがそのまま供給されるので、通信制御部21がプリント動作中でもコントロール転送への対応応答を迅速にでき、また待機時には情報処理装置10とのインターフェースを有効状態に維持しながら、当該プリンタ装置20の待機時消費電力を低減できる。
この印刷システム100は、後述する印刷システム100Aのように、プリントエンジン22の制御用CPU225がプリンタ装置20の記憶部212に備えられたバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bからプリント要求コマンドを直接Readする構成としたり、印刷システム100Bのように、通信制御部21内の通信制御用CPU215が記憶部212に備えられたバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bからプリント要求コマンドを読み出し、ファームウエアの処理に従って、プリント要求コマンドのままでプリントエンジン22に送出する処理をすることができる。
また、このような構成の印刷システム100は、後述する印刷システム100Aのように、要求される複数の待機時消費電力の規制値に対応する上記プリントエンジン22の電力を低減させる複数の電力低減手法を上記プリンタ装置20に搭載し、上記プリンタ装置20に搭載した複数の電力低減手法を提示して、上記複数の電力低減手法から、上記プリンタ装置20が使用される環境条件に応じた待機時消費電力の規制値に対応する電力低減手法の選択を受け付け、上記複数の電力低減手法から選択された電力低減手法により、上記通信制御部21の通信機能を維持したままプリントエンジン22の電力を低減させたプリンタ待機状態とすることにより、プリンタ装置20のプリントエンジン22の電力を切断又は低減するレベルを選択設定できるので、国や地域によって異なる各種の待機時の消費電力規制に適合し、かつ良好なユーザ操作性を得ることができ、情報処理装置10とのインターフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置の待機時消費電力を各国規制および各種規制をクリアできるまでに低減できる。
また、このような構成の印刷システム100は、後述する印刷システム100Cや印刷システムDのように、プリンタ装置20の1つの通信制御部21に対して複数のプリントエンジン22を着脱可能とし、上記通信制御部21の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジン22の電力を低減させたプリンタ待機状態において、情報処理装置10から上記プリンタ装置20へのコントロール転送を使用したコマンドに対して上記通信制御部21が応答対応し、上記情報処理装置10から上記プリンタ装置20へのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部21が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数のプリントエンジン22の中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、上記情報処理装置10から上記プリンタ装置20へのバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部21から選択したプリントエンジンへプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で供給し、上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行することにより、待機状態及び通常状態に関わらず、コントロール転送のコマンドをプリンタ装置20の通信制御部21が応答対応し、バルクOUT転送のコマンドをプリントエンジンが対応することで、各CPUが効率よく分散処理でき、プリント処理中でもコントロール転送のコマンドの応答対応ができ情報処理装置10とのインターフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置20の待機時消費電力を各国規制および各種規制をクリアできるまでに低減できる。
さらに、この印刷システム100は、後述する印刷システム100Dのように、複数のプリントエンジンとして、それ自身USBインターフェースを持った単機能プリンタを複数備える構成とすることもできる。
2.プリンタ装置の構成の詳細例1の説明
次に、本発明に係る印刷システムにおけるプリンタ装置の構成の詳細例1について図4を参照して説明する。
図4に示す印刷システム100Aにおけるプリンタ装置20Aは、図1に示した印刷システム100におけるプリンタ装置20の具体的な構成の詳細例であり、特に、プリントエンジン22の制御用CPU225がプリンタ装置20の記憶部212に備えられたバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bからプリント要求コマンドを直接Readする例である。
なお、図4に示す印刷システム100Aにおいて、図1に示した印刷システム100と同一の構成要素には、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この印刷システム100Aにおけるプリンタ装置20Aは、通信制御部21とプリントエンジン22とSub電源23とMain電源24とからなる。
上記通信制御部21は、通信制御部制御バス210を介して互いに接続されたUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ211、記憶部212、プリントエンジンコントロール部213、プリントエンジン状態保持RAM214、通信制御用CPU215、RAM216、ROM217、電源スイッチ218等からなる。
そして、このプリンタ装置20Aは、通信制御部21内に、記憶部212としてコントロール転送用のコントロール転送エンドポイントFIFOバッファ212AとバルクOUT転送用のバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bを備えている。上記通信制御部21内の通信制御用CPU215は、コントロール転送エンドポイントFIFOバッファ212Aに対してアクセス可能とされ、また、プリントエンジン22内の制御用CPU225は、バルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bに対してアクセス可能とされている。
このプリンタ装置20Aは、記憶部212からコマンド/データ線26を介してプリント要求コマンド(プリントデータ)をプリントエンジン22に供給し、また、プリントエンジンコントロール部213は、信号線25を介してプリントエンジンEnable信号を出力し、また、データ線28を介してプリントエンジン22の状態情報入出力部222との間で状態情報の授受を行う。
また、このプリンタ装置20Aにおけるプリントエンジン22は、プリントエンジン制御バス220を介して互いに接続されたプリントデータRead部221、状態情報入出力部222、機構コントロール部223、プリントヘッドコントロール部224、制御用CPU225、RAM226、ROM227、上記状態情報入出力部222に接続されたスイッチ・センサ228、上記機構コントロール部223により制御される機構部229、上記プリントヘッドコントロール部224により制御されるプリントヘッド230等からなる。
このプリンタ装置20Aでは、プリント動作を開始する際、最初に、情報処理装置10から当該プリンタ装置20Aへコントロール転送を使用したプリントエンジン電力制御要求コマンド(電力起動コマンド)を送出する。通信制御部21内の通信制御用CPU215は、コントロール転送エンドポイントFIFOバッファ212Aから受信したプリントエンジン電力制御要求コマンド(電力起動コマンド)を読み出し、プリントエンジンコントロール部213からプリントエンジンEnable信号を信号線25を介してMain電源24及びプリントエンジン22に出力する。そして、Main電源24は電源断状態の時は、電源を入れる処理を行ってプリントエンジン22を起動し、またプリントエンジン22は、低消費電力モードにいる時は通常モードへ移行する。
情報処理装置10からプリンタ装置20AへバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドを送出すると、プリントエンジン22内の制御用CPU225は、プリントデータRead部221によりコマンド/データ線26を介して通信制御部21内の記憶部212のバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bからプリント要求コマンドを直接読み出す。そして、このプリントエンジン22は、読み出したプリント要求コマンドに応じて、当該プリントエンジン22内でプリント要求コマンドに含まれるプリントデータに対応して、プリント動作を行う。
ここで、プリントエンジン22の起動(電源の投入とプリントエンジン22内の制御用CPU225及び周辺回路の初期動作とプリントエンジン22内の機構部229の初期動作)が完了する前に、すなわち、まだプリントエンジン22への電源供給ができていない、又は、プリントエンジン22への電源を供給したが、プリントエンジン22内の制御用CPU225及び周辺回路がまだ立ち上がっていない、又は、プリントエンジン22内の機構部229の初期動作が終了していない状態の時に、情報処理装置10がプリントデータを含むプリント要求コマンドを送出する場合には、通信制御部21は、次の(1)又は(2)の処理を行う。
(1)プリント要求コマンドの受信拒否を行う。
(2)プリント要求コマンドの一部を通信制御部21内の記憶部212のFIFO内空き領域分を受信し、FIFOが満杯になった後は残りのプリント要求コマンドの受信拒否処理を行う。
また、プリントエンジン22が、当該プリントエンジン22の起動(電源の投入とプリントエンジン22内の制御用CPU225及び周辺回路の初期動作とプリントエンジン22内の機構部229の初期動作)が完了したことを示すプリントエンジンReady信号を状態情報入出力部222から信号線27を介して通信制御部21に送出する。
情報処理装置10がプリントデータを含むプリント要求コマンドを送出する場合、通信制御部21がプリントエンジン22の状態情報入出力部222からのプリントエンジンReady状態を受信していない時(プリントエンジン22がまだ完全に立ち上がっていない時)、通信制御部21は、次の(1)又は(2)の処理を行う。
(1)プリント要求コマンドの受信拒否を行う。
(2)プリント要求コマンドの一部を通信制御部21内の記憶部212のFIFO内空き領域分を受信しFIFO(RAM)が満杯になった後は残りのプリント要求コマンドの受信拒否処理を行う。
プリントエンジン22のReady状態を示す方法としては、プリントエンジン22から通信制御部21へのプリントエンジンReady信号、或いはプリントエンジン22から通信制御部21へのコマンドを使用することができる。
そして、このプリンタ装置20Aは、プリントエンジン22の電力を切断又は削減したプリンタ待機状態の時に、情報処理装置10からプリンタ装置20Aに対して、コントロール転送を使用したプリントエンジン22の状態情報要求コマンドが送出される場合には、通信制御部21内の通信制御用CPU215が、通信制御部21内のプリントエンジン状態保持RAM214に保持しているプリントエンジン状態保持領域内の状態情報に基づき、通信制御部21がプリントエンジン22を起動することなく、また、プリントエンジン22に問い合わせることなく、情報処理装置10に対して同じくコントロール転送を使用してレスポンスを応答する。
プリントエンジン22の入力電力が遮断された状態の時、又はプリントエンジン22が低消費電力モードの時に、プリントエンジン22内の状態が変化すると、プリントエンジン22の状態情報入出力部222から信号線27を介してプリントエンジン状態変化トリガ信号を通信制御部21に出力する。この時、プリントエンジン22そのものが通常動作状態になっていないため、能動的な電気信号やコマンドをプリントエンジン状態変化トリガ信号とすることができないが、受動的な状態変化をさせてプリントエンジン状態変化トリガ信号とすることができる。一例として、通信制御部21でプルアップされた信号をプリントエンジン22内でGNDにショートすることで、プリントエンジン22から通信制御部21へ、情報を伝達することができる。
プリントエンジン状態変化トリガ信号がプリントエンジン22の状態情報入出力部222から信号線27を介して通信制御部21に出力されると、そのプリントエンジン状態変化トリガ信号をもとに、通信制御部21が、プリントエンジン21へのMain電源24をONすることでプリントエンジン22への電力供給を開始し、プリントエンジン22内の制御用CPU225及び周辺回路を起動することで、プリントエンジン22内の制御用CPU225がプリントエンジン22内の変化した状態を把握して、その変化情報をプリントエンジン22の状態情報入出力部222からデータ線28を介して通信制御部21のプリントエンジンコントロール部213へプリントエンジン状態情報として送付し、通信制御部21は、プリントエンジン状態保持RAM214内のプリントエンジン状態保持領域の状態情報を更新するようにしても良い。
上記状態情報入出力部222に接続されたスイッチ・センサ228により検出されるプリントエンジン状態変化トリガ信号の一例としては、プリントエンジン22内の記録紙を使用者が交換するときに、プリントエンジン22内の記録紙装着部のカバーを開けた時にスイッチ等で電気的変化を起こさせる等がある。
プリントエンジン状態変化トリガ信号がプリントエンジン22内の特定の状態変化に対応させることができる場合、プリントエンジン状態変化トリガ信号がプリントエンジン22から通信制御部21に出力されると、プリントエンジン22を起動することなく、通信制御部21がプリントエンジン22内の変化情報を特定できるので、通信制御部21内のプリントエンジン状態保持RAM214のプリントエンジン状態保持領域の対応する状態情報を更新することができる。
プリンタ装置20Aの待機状態としては、プリントエンジン22の電力を遮断する方法がある。この場合とは別に、プリントエンジン22への電力を遮断するのではなく、Main電源24を常にONすることでプリントエンジンに電力を常時供給しておき、プリントエンジン22内の制御用CPU225及び周辺回路が、低消費電力状態(CPUのSleep状態やStandby状態や動作クロック低減状態)に移行することでもよい。
この低消費電力状態の時に、プリントエンジン22の状態が変化すると、プリントエンジン22自ら低消費電力状態から起動状態に変化し、プリントエンジン22の状態情報を通信制御部21に送出する。通信制御部21は、プリントエンジン状態保持RAM214内のプリントエンジン状態保持領域の対応する状態情報を更新することができる。
このように、USBインターフェースのコントロール転送を使用したコマンドには、通信制御部21内の通信制御用CPU215及びその周辺回路が応答し、USBインターフェースのバルクOUT転送を使用したプリントコマンドには、通信制御部21を経由したプリントエンジン22内の制御用CPU225及びその周辺回路が応答するようにすることで、通信制御部21内の通信制御用CPU215とプリントエンジン内の制御用CPU225の役割分担を明確に区分けすることができる。
プリンタ装置20Aの待機状態の時に、情報処理装置10がプリント要求をプリンタ装置20Aに送出する場合、通信制御部21内の通信制御用CPU215は、プリントエンジン状態保持RAM214内のプリントエンジン状態保持領域の当該状態情報に基づいて判断し、次の(1)又は(2)の処理を行う。
(1)そのプリント要求に対してプリント動作が正常に出来る場合は、プリントエンジン22の電源を起動し、プリントエンジン22でプリント処理を行う。
(2)そのプリント要求に対してプリント動作が正常にできない場合は、プリントエンジン22の電源を起動せずに、通信制御部21から情報処理装置10に対して、USBインターフェースのコントロール転送を使用してエラー情報を送出する。情報処理装置10のプリンタドライバ11もしくはプリンタステータスモニタ12は、受信したエラー情報に基づき、情報処理装置10の表示部にエラー情報を表示する。
プリントエンジン22の電力を切断又は削減する手法として、以下の中から複数可能にし、要求される待機時の消費電力規制値(国や地域)及びユーザ操作性(例:1stプリント時間)を考慮して、適切な手法を選択設定できるようにすると良い。通信制御部21から出力するプリントエンジンEnable信号で、Main電源24及びプリントエンジン22内の制御用CPU225と周辺回路を制御する。
そこで、この印刷システム100Aでは、要求される複数の待機時消費電力の規制値に対応する上記プリントエンジン22の電力を低減させる複数の電力低減手法を上記プリンタ装置20Aに搭載し、上記プリンタ装置20Aに搭載した複数の電力低減手法を提示して、上記複数の電力低減手法から、上記プリンタ装置20Aが使用される環境条件に応じた待機時消費電力の規制値に対応する電力低減手法の選択を受け付け、上記複数の電力低減手法から選択された電力低減手法により、上記通信制御部21の通信機能を維持したままプリントエンジン22の電力を低減させたプリンタ待機状態とする。このように、プリンタ装置20Aのプリントエンジン22の電力を切断又は低減するレベルを選択設定できるようにすることによって、国や地域によって異なる各種の待機時の消費電力規制に適合し、かつ良好なユーザ操作性を得ることができ、情報処理装置10とのインターフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置の待機時消費電力を各国規制および各種規制をクリアできるまでに低減できる。
待機時の消費電力規制の例としては、EuP指令LOT4/LOT6や国際エネルギースタープログラムVer1.1がある。
ここで、1stプリント時間とは、情報処理装置からプリンタ装置にプリントコマンドが発行されてから、プリントエンジンで実際にプリント動作が開始するまでの時間のことである。
プリントエンジン22への電源供給が行われていない場合、1stプリント時間がかかる場合がある。プリンタ装置の内部構造、プリントヘッドのプリント方法、プリントエンジンのCPU起動時間等により影響を受ける。
このように要求される待機時消費電力規制の種類が複数ある場合、その複数の規制に対応するように複数のプリントエンジンの電力切断又は削減する手法を備えており、プリンタ装置が使用される環境条件(例:国・地域等)に適するように、複数のプリントエンジンの電力切断又は削減する手法の中から適切な手法を選択することができる。また、選択した手法をプリンタ装置の初期値として登録すると、次回以降のプリンタ装置の起動のときに、国・地域等における規制に対応した待機時消費電力削減モードとして起動するので、好都合である。
複数のプリントエンジンの電力切断又は削減する手法とプリンタ装置の操作性とが相反する特性を持つ場合に、要求される待機時消費電力規制を満足させながら、プリンタ装置の操作性が最も良い電力切断又は削減する手法を選択するとよい。
上記プリンタ装置20Aの通信制御部21内のプリントエンジン状態保持RAM214中のプリントエンジン状態保持領域に保持される各プリントエンジンの状態情報の一例を図5に示す。
各プリントエンジンに対応した状態保持情報に加えて、プリンタ装置全体及び通信制御部21の情報を保持しておくことが好ましい。
プリントエンジン状態保持RAM214は、EEPROM等の不揮発性メモリで構成されることが好ましい。しかし、DRAMやSRAM等の揮発性メモリで構成されても良い。この場合は、通信制御部21が立ち上がる毎に、必要な情報をプリンタ装置各部から収集する必要がある。
ここで、プリントエンジン22への供給電源をOFFすることで制御用CPU225の電源を断とした場合、プリントエンジン22の立ち上り時間は長くなり、プリントエンジン22への供給電源をONすることで制御用CPU225を休止状態とすれば、プリントエンジン22の立ち上り時間は中間となり、プリントエンジン22への供給電源をONすることで制御用CPU225をスタンバイ状態とすることにより、プリントエンジン22の立ち上り時間は短くなる。但し、CPU休止状態よりCPUスタンバイ状態のほうが、電力を消費すると仮定する。
そして、例えば、次の(1)〜(3)のように電源供給を制御する。
(1)図6の(A)に示すように、Main電源24の1次側にパワーリレー回路29を設け、上記通信制御部21から信号線25を介して出力されるプリントエンジンEnable信号により上記パワーリレー回路29の動作を制御する。これにより、プリントエンジン22に電力を供給するMain電源24の1次側入力を上記パワーリレー回路29で切断し、Main電源24に入力する電力を0Wにする。したがって、プリントエンジン22内の制御用CPU225と周辺回路の電源はOff状態となる。
(2)図6の(B)に示すように、上記通信制御部21から信号線25を介して出力されるプリントエンジンEnable信号により、プリントエンジン22に電力を供給するMain電源24を構成するスイッチング電源回路の発振動作を停止する。Main電源24ではわずかに電力を消費する。Main電源24の出力はOffになるので、プリントエンジン22内の制御用CPU225と周辺回路の電源もOff状態となる。
(3)プリントエンジン22に電力を供給するMain電源24がONで、プリントエンジン22内の制御用CPU225と周辺回路に電力を供給したままとし、制御用CPU225を低消費電力状態(制御用CPU225のSleep状態やStandby状態や動作クロック低減状態)とする。
なお、Main電源/Mainコンバータを現実的なコストで設計する際に、待機電力を0.5W未満にするには、1次側入力をパワーリレー等で物理的に切断する必要があることが経験的に判断できる。
パワーリレーを使用したプリンタ実験装置で、USBインターフェースを有効にした時の待機電力を測定した結果を表1に示す。
Figure 2011156720
表1に示した全ての結果において、待機電力0.50W未満を実現している。プリンタ実験装置の回路構成を不要な回路を削除する等の最適化することで、さらなる待機電力削減が可能である。
ここで、プリントエンジン22の立上り時間が短いほうが最初のプリントが早く始まるので、プリンタ装置の操作性が良いといえる。
そこで、上記プリンタ装置20Aを備える印刷システム100Aでは、情報処理装置10により、図7に示すような待機時消費電力設定画面110を表示して、待機時に、プリントエンジン22の電源をオンにしたままにするか、又は電力削減するかの選択をするための選択入力を上記待機時消費電力設定画面110上で受け付ける。そして、プリントエンジン22の待機時電力削減の設定を選択する場合、続けて待機時の電力値を選択するための選択入力を上記待機時消費電力設定画面110上で受け付けるとともに、プリントエンジン22が動作終了してから待機時移行までの時間を選択するための選択入力を上記待機時消費電力設定画面110上で受け付ける。上記待機時消費電力設定画面110に表示されている設定ボタン111の操作により、受け付けた選択内容で待機時消費電力設定を行う。また、待機時消費電力設定の内容は、キャンセルボタン112の操作によりキャンセルされる。上記プリンタ装置20Aの工場出荷時設定は、待機時消費電力設定が最も少なくなるように、待機時移行までの時間設定が最小時間になるように、設定することが望ましい。
各設定を選択した場合の動作状態は、以下の通りになる。
消費電力削減モード1では、Sub電源23から通信制御部21への電力供給が行われており、通信制御部21の通信制御用CPU215が動作し、USBインターフェースを制御している。また、Main電源24へ1次側入力電源が供給され、Main電源24からプリントエンジン22への電力供給が行なわれている。さらに、プリントエンジン22内の制御用CPU225は、スタンバイモードに設定され、CPUスタンバイ状態にいる。そして、スタンバイ状態の上記制御用CPU225は、一定時間毎又はプリントエンジン22の状態変化が起こることで、スタンバイ状態から起動状態に変化し、必要な処理を行った後に、再度スタンバイ状態に遷移する。このような電源制御により、消費電力削減モード1では、消費電力を5W未満にする。
また、消費電力削減モード2では、Sub電源23から通信制御部21への電力供給が行われており、通信制御部21の通信制御用CPU215が動作し、USBインターフェースを制御している。また、Main電源24へ1次側入力電源が供給され、Main電源24からプリントエンジン22への電力供給が行なわれている。また、プリントエンジン22内の制御用CPU225は、休止モードに設定され、CPU休止状態である。また、プリントエンジン内の制御用CPU225以外のデバイスや回路は、低消費電力状態にある。さらに、部分的に回路の電源をOffすることもなされている。このような電源制御により、消費電力削減モード2では、消費電力を3W未満にする。
また、ENERGY STAR対応モードでは、Sub電源23から通信制御部21への電力供給が行われており、通信制御部21の通信制御用CPU215が動作し、USBインターフェースを制御している。また、Main電源24へ1次側入力電源が供給されている。そして、プリントエンジンEnable信号がMain電源24へ入力し、Main電源24を構成するスイッチング電源回路の発振制御端子をOffすることで、Main電源24を発振停止状態にし、Main電源24からプリントエンジン22への電力供給を行わない。プリントエンジン22は、電源Off状態でいる。なお、Main電源24へ入力する1次側入力電源にパワーリレー回路がある場合は、パワーリレーはON状態のままとなる。このような電源制御により、ENERGY STAR対応モードでは、消費電力を1W未満にする。
さらに、EuP LOT6対応モードでは、Sub電源23から通信制御部21への電力供給が行われており、通信制御部21の通信制御用CPU215が動作し、USBインターフェースを制御している。また、Main電源24へ入力する1次側入力電源がパワーリレー回路で切断されている。また、Main電源24からプリントエンジン22への電力供給が遮断されている。そして、プリントエンジン22は電源Off状態でいる。このような電源制御により、EuP LOT6対応モードでは、消費電力を0.5W未満にする。
また、上記プリンタ装置20Aを備える印刷システム100Aでは、各国各地域の法規制を守りながら、最も使いやすい操作性の設定にするために、情報処理装置10により、図8に示すような待機時消費電力設定画面120を表示して、使用国・地域を選択するための選択入力を上記待機時消費電力設定画面120上で受け付けて、上記待機時消費電力設定画面120に表示されている設定ボタン121の操作により選択された使用国・地域を設定することで、その設定した国・地域に適した待機時消費電力設定が自動的に選択される。なお、使用国・地域を設定は、キャンセルボタン122の操作によりキャンセルされる。
また、プリントエンジン22のプリント方式には、昇華型熱転写プリント方式、溶融型プリント方式、インクジェット方式、電子写真方式を用いることができる。
各プリント方式での待機時に電力制御する特徴的な要素としては、昇華型熱転写プリント方式において画質を一定に保つためのサーマルヘッドの予備加熱制御、また、溶融型プリント方式において画質を一定に保つためのサーマルヘッドの予備加熱制御、インクジェット方式においてインクの粘度を一定に保つためのインクジェットヘッド及びインクの予備加熱制御、電子写真方式における定着部のヒートローラ制御などがある。
ここで、プリンタ装置20A全体の電源投入時には、プリンタ装置20A内の機構部229のイニシャル動作処理を実行し、プリンタ待機状態からプリントエンジン22の電力を起動する時は、プリンタ装置20A内の上記機構コントロール部223により制御される機構部229のイニシャル動作処理を実行しないとしてもよい。
また、上記プリンタ装置20Aは、上記スイッチ・センサ228としてプリンタ設置状態変化検出センサを備え、このプリンタ設置状態変化検出センサがプリントエンジン22の電力切断又は削減時にプリンタ装置20Aの設置状態が変化したかどうかを検出し、変化があった場合には、プリンタ待機状態からプリントエンジン22の電力を起動する時においても、上記プリンタ装置20A内の上記機構コントロール部223により制御される機構部229のイニシャル動作処理を実行するようになっている。
機構部229の動作としてのパワーオンイニシャルが必要なプリントエンジン22でも、前回プリント動作してから全く物理的に変化(設置場所の移動、記録紙の入れ替え、インクリボンの入れ替え、セットの開閉など)が無いときは、メカニカル部分のパワーオンイニシャル動作は不要となる場合がある。プリンタ設置状態変化センサとしては、無電源のセンサでも、電源が入っている通信制御部21が制御するセンサでも良い。プリンタ設置状態変化検出センサとしては、一例としてジャイロセンサや加速度センサがある。
また、このプリンタ装置20Aは、通信制御部21とプリントエンジン22と各電源23,24とで構成されているが、プリントエンジン22を着脱可能としてもよい。プリントエンジン22を着脱可能とすることで、種類の違ったプリントエンジン22を交換して搭載することができる。例えば、A6サイズのプリントエンジンとA4サイズのプリントエンジンを選択交換できるようにしても良い。例えば、白黒プリントエンジンとカラープリントエンジンを選択交換できるようにしても良い。
また、プリントエンジン状態保持RAM214内のプリントエンジン状態保持領域の各状態情報を更新するには、次の(1)〜(5)のいずれかの方法が採用される。
(1)プリンタ装置20A全体の起動時に、プリントエンジン22を起動して、プリントエンジンに対応した状態情報を更新する。
(2)プリントエンジン22の着脱が行われた時に、該当するプリントエンジンの状態情報を更新する。
(3)プリントエンジン22の状態が変化した時に、各プリントエンジンから通信制御部21にプリントエンジン状態変化トリガ信号を出力し、通信制御部21が対応するプリントエンジンを起動し、起動したプリントエンジンから状態情報を通信制御部21に送付して、プリントエンジン状態保持領域の各状態情報を更新する。
(4)プリントエンジン22の状態が変化した時に、プリントエンジンの制御用CPUが起動できる場合は、起動したプリントエンジンから状態情報を通信制御部21に送付して、プリントエンジン状態保持領域の各状態情報を更新する。
(5) 一定時間毎/あらかじめスケジュールされた日時になったときに、各プリントエンジンを起動して、状態情報を更新する。
この印刷システム100Aのように、プリンタ装置20Aの1つの通信制御部21に対して複数のプリントエンジン22を着脱可能とし、上記通信制御部21の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジン22の電力を低減させたプリンタ待機状態において、外部機器から上記プリンタ装置20Aへのコントロール転送を使用したコマンドに対して上記通信制御部21が応答対応し、上記外部機器から上記プリンタ装置20Aへのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部21が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数のプリントエンジン22の中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、上記外部機器から上記プリンタ装置20AへのバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部21から選択したプリントエンジンへプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で供給し、上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行することにより、待機状態及び通常状態に関わらず、コントロール転送のコマンドをプリンタ装置20Aの通信制御部21が応答対応し、バルクOUT転送のコマンドをプリントエンジンが対応することで、各CPUが効率よく分散処理でき、プリント処理中でもコントロール転送のコマンドの応答対応ができ、外部機器とのインターフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置20Aの待機時消費電力を各国規制および各種規制をクリアできるまでに低減できる。
3.プリンタ装置の構成の詳細例2の説明
次に、本発明に係る印刷システムにおけるプリンタ装置の構成の詳細例2について図9を参照して説明する。
図9に示す印刷システム100Bは、図1に示した印刷システム100におけるプリンタ装置20の具体的な構成の詳細例であり、特に、通信制御部21の通信制御用CPU215が記憶部212に備えられたバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bからプリント要求コマンドをプリントエンジン22に送出するように構成したものである。
なお、図9に示す印刷システム100Bにおいて、図4に示した印刷システム100Aにおけるプリンタ装置20Aと同一の構成要素には、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この印刷システム100Bにおけるプリンタ装置20Bは、通信制御部21とプリントエンジン22とSub電源23とMain電源24とからなる。
上記通信制御部21は、通信制御部制御バス210を介して互いに接続されたUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ211、記憶部212、プリントエンジンコントロール部213、プリントエンジン状態保持RAM214、通信制御用CPU215、RAM216、ROM217、電源スイッチ218等からなる。
そして、この印刷システム100Bにおけるプリンタ装置20Bでは、上記印刷システム100Aにおけるプリンタ装置20Aのように、通信制御部21の記憶部212のバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212B内のプリント要求コマンドをプリントエンジン22が直接Readするのではなく、通信制御部21内の通信制御用CPU215が記憶部212のバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212Bにアクセス可能となっており、上記通信制御用CPU215が一旦プリント要求コマンドを読み出し、それをプリント要求コマンドのまま上記プリントエンジンコントロール部213からコマンド/データ線26を介してプリントエンジン22に出力するようにしている。
このプリンタ装置20Bでは、上記通信制御部21内の通信制御用CPU215が、プリント要求コマンドの内容を判断及び応答処理する必要がないので、判断及び応答にかかる処理時間が低減できる。
4.印刷システムにおけるプリント動作の説明
次に、上記印刷システム100,100A、100Bにおけるプリント動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
ここで、この図10のフローチャートは、上記印刷システム100,100A、100Bにおいて、プリントエンジンが1つで、USBインターフェースを使用する場合の上記プリンタ装置20、20A、20Bのプリント動作を示している。
すなわち、上記印刷システム100,100A、100Bでは、情報処理装置10上のアプリケーションソフトで、プリントしたい情報が選択されることにより、プリント処理をスタートする(ステップS1)。
印刷処理をスタートすると、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、USBコントロール転送を使用して、接続するプリンタ装置20の状態を問い合わせる(ステップS2)。
上記プリンタ装置20の通信制御部21は、上記プリンタドライバ12からの問い合わせに応じて、プリントエンジン状態保持RAM214のプリントエンジン状態保持領域に保持されている状態情報にしたがい、USBコントロール転送を使用して、プリントエンジン22の状態を上記プリンタドライバ12に知らせる(ステップS3)。
次に、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、上記通信制御部21から知らされた状態情報に基づいて、上記プリンタ装置20はプリント可能か否かを判定する(ステップS4)。
そして、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、このステップS4における判定結果が「不可」であれば、プリントエラー処理を行う(ステップS5)。
また、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、上記ステップS4における判定結果が「可能」であれば、USBコントロール転送を使用して、上記プリンタ装置20にプリントエンジン22の起動コマンドを送出する(ステップS6)。
上記プリンタ装置20内の通信制御部21は、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12からプリントエンジン22の起動コマンドが送られてくると、プリントエンジンEnable信号を出力して、実際に使用するプリントエンジン22のMain電源24をOnにし、プリントエンジン22の制御用CPU225と周辺回路および機構部229を起動する(ステップS7)。
次に、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、USBバルクOUT転送を使用して、プリントデータをプリント装置20に送出する(ステップS8)。
そして、上記プリンタ装置20内の通信制御部21から実際に使用するプリントエンジン22へ、上記プリンタドライバ12から送られたプリントデータを供給する(ステップS9)。
ここで、上記プリンタ装置20Aでは、このステップS9において、プリントエンジン22内の制御用CPU225が、バルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212B中のデータを直接Readする。
また、上記プリンタ装置20Bでは、このステップS9において、通信制御部21内の通信制御用CPU215が、バルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ212B中のデータを読み出し、そのままプリントエンジン22に送出する。
次に、上記プリンタ装置20は、プリントエンジン22内の制御用CPU225が、送出されたプリントデータに対し、プリント動作に適したデータ処理を実行し、プリントヘッド用プリントヘッドデータに変換する(ステップS10)。
そして、上記プリンタ装置20は、プリントエンジン22内の制御用CPU225が、プリントエンジン22内の機構コントロール部223により機構部229を制御しながら、プリントヘッドデータに従ってプリントヘッドコントロール部224によりプリントヘッド230を駆動し、プリント動作を行う(ステップS11)。
次に、上記プリンタ装置20のプリントエンジン22内の制御用CPU225は、1ページのプリントを終了したか否かを判定する(ステップS12)。
上記制御用CPU225は、このステップS12における判定結果が「プリント途中」であれば、上記ステップS12の判定処理を繰り返し行う。
そして、上記プリンタ装置20のプリントエンジン22内の制御用CPU225は、上記ステップS12における判定結果が「終了」であれば、プリントエンジン22の状態情報を通信制御部21に送出する(ステップS13)。
次に、上記プリンタ装置20の通信制御部21は、上記プリントエンジン22からの状態情報に基づき、プリントエンジン状態保持RAM214内のプリントエンジン状態保持領域の該当情報を更新する(ステップS14)。
次に、上記プリンタ装置20のプリントエンジン22内の制御用CPU225は、次ページのプリントデータがあるか否かを判定する(ステップS15)。
上記プリンタ装置20のプリントエンジン22内の制御用CPU225は、このステップS15における判定結果が「有り」の場合には、プリントエンジン22の状態情報に基づいて、次のプリントが可能か否かを判定する(ステップS16)。
そして、上記プリンタ装置20のプリントエンジン22内の制御用CPU225によるこのステップS16における判定結果が「可能」の場合には、上記ステップS8に移って、上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、USBバルクOUT転送を使用して、次ページ以降のプリントデータをプリント装置20に送出する。上記情報処理装置10上のプリンタドライバ12は、上記ステップS8から上記ステップS16の処理を繰り返すことにより、全ページのプリントデータをプリント装置20に送出する。プリンタドライバ12は、プリンタ装置20がUSBバルクOUT転送を使用してプリントデータを連続して受信できる場合は、複数ページのプリントデータを連続送出できる。
また、上記プリンタ装置20のプリントエンジン22内の制御用CPU225は、上記ステップS15における判定結果が「無し」の場合、また、上記ステップS16における判定結果が「不可」の場合には、プリント終了処理を行う(ステップS17)。
次に、上記プリンタ装置20の通信制御部21は、プリントエンジン22の電源をOffする(ステップS18)。
次に、上記プリンタ装置20の通信制御部21は、USBコントロール転送を使用して、プリントエンジン状態保持領域の情報を、上記情報処理装置10上のプリンタステータスモニタ13に知らせる(ステップS19)。
そして、上記情報処理装置10は、上記プリンタステータスモニタ13が、必要に応じて、上記プリント装置20の状態を当該情報処理装置10上の表示部に表示して(ステップS20)、プリント処理を終了する。
5.プリンタ装置の構成の詳細例3の説明
次に、本発明に係る印刷システムにおけるプリンタ装置の構成の詳細例3について図11を参照して説明する。
図11に示す印刷システム100Cは、図9に示した印刷システム100Bにおけるプリンタ装置20Bにおいて、1つの通信制御部21に対して複数のプリントエンジン22を着脱可能とし、通信制御部21の通信機能を維持したまま、複数のプリントエンジン22の電力を切断又は削減した状態のプリンタ待機状態を取り得る構成としたものである。
この印刷システム100Cでは、プリントエンジン22が2つの場合について説明しているが、プリントエンジンは3つ以上でも良い。
なお、図11に示す印刷システム100Cにおいて、図9に示した印刷システム100Bにおけるプリンタ装置20Bと同一の構成要素には、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この印刷システム100Cにおけるプリンタ装置20Cは、通信制御部21と2つのプリントエンジン22A,22BとSub電源23と2つのMain電源24A,24Bとからなる。
上記通信制御部21は、通信制御部制御バス210を介して互いに接続されたUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ211、記憶部212、プリントエンジンコントロール部213、プリントエンジン状態保持RAM214、通信制御用CPU215、RAM216、ROM217、電源スイッチ218等からなる。
この通信制御部21は、情報処理装置10とのUSBインターフェース(USB2.0 Hi−Speed)を制御する。そして、この通信制御部21は、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、複数のプリントエンジン22A,22Bの中から適切なプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンにプリント処理を実行させる。すなわち、この通信制御部21は、第1のプリントエンジンEnable信号を信号線25Aを介して出力することにより、第1のMain電源24Aと第1のプリントエンジン22Aへの電力制御を行う。そして、この通信制御部21は、上記第1のプリントエンジン22Aに対して第1のコマンド/データ線26Aを介してプリント要求コマンド(プリントデータ)を送出して、上記第1のプリントエンジン22Aにプリント処理を実行させる。また、この通信制御部21は、第2のプリントエンジンEnable信号を信号線25Bを介して出力することにより、第2のMain電源24Bと第2のプリントエンジン22Bへの電力制御を行う。そして、この通信制御部21は、上記第2のプリントエンジン22Bに対して第2のコマンド/データ線26Bを介してプリント要求コマンド(プリントデータ)を送出して、上記第2のプリントエンジン22Bにプリント処理を実行させる。
また、上記通信制御部21のプリントエンジン状態保持RAM214には、第1のプリントエンジン22Aの状態情報を保持する第1のプリントエンジン状態保持領域と、第2のプリントエンジン22Bの状態情報を保持する第2のプリントエンジン状態保持領域が設けられている。
また、このプリンタ装置20Cにおける第1のプリントエンジン22Aは、プリントエンジン制御バス220Aを介して互いに接続されたプリントデータRead部221A、状態情報入出力部222A、機構コントロール部223A、プリントヘッドコントロール部224A、制御用CPU225A、RAM226A、ROM227A、上記状態情報入出力部222Aに接続されたスイッチ・センサ228A、上記機構コントロール部223Aにより制御される機構部229A、上記プリントヘッドコントロール部224Aにより制御されるプリントヘッド230A等からなる。
この第1のプリントエンジン22Aは、上記通信制御部21から信号線25Aを介して出力される第1のプリントエンジンEnable信号に応じて、上記第1のMain電源24AがON状態となって電源が供給されることによって駆動される。そして、上記通信制御部21からコマンド/データ線26を介して送出されるプリント要求コマンド(プリントデータ)に応じてプリント処理を実行する。
この第1のプリントエンジン22Aは、状態情報入出力部222Aと上記通信制御部21との間でデータ線28を介して状態情報の授受を行う。また、この第1のプリントエンジン22Aは、当該プリントエンジン22Aの起動(電源の投入と制御用CPU225A及び周辺回路の初期動作及び機構部229Aの初期動作)が完了したことを示すプリントエンジンReady信号を状態情報入出力部222Aから信号線27Aを介して通信制御部21に送出する。
また、このプリンタ装置20Cにおける第2のプリントエンジン22Bは、プリントエンジン制御バス220Bを介して互いに接続されたプリントデータRead部221B、状態情報入出力部222B、機構コントロール部223B、プリントヘッドコントロール部224B、制御用CPU225B、RAM226B、ROM227B、上記状態情報入出力部222Bに接続されたスイッチ・センサ228B、上記機構コントロール部223Bにより制御される機構部229B、上記プリントヘッドコントロール部224Bにより制御されるプリントヘッド230B等からなる。
この第2のプリントエンジン22Bは、上記通信制御部21から信号線25Bを介して出力される第2のプリントエンジンEnable信号に応じて、上記第2のMain電源24BがON状態となって電源が供給されることによって駆動される。そして、上記通信制御部21からコマンド/データ線26を介して送出されるプリント要求コマンド(プリントデータ)に応じてプリント処理を実行する。
この第2のプリントエンジン22Bは、状態情報入出力部222Bと上記通信制御部21との間でデータ線28を介して状態情報の授受を行う。また、この第2のプリントエンジン22Bは、当該プリントエンジン22Bの起動(電源の投入と制御用CPU225B及び周辺回路の初期動作及び機構部229Bの初期動作)が完了したことを示すプリントエンジンReady信号を状態情報入出力部222Bから信号線27Bを介して通信制御部21に送出する。
そして、このプリンタ装置20Cでは、USBインターフェース維持したプリンタ装置の待機状態の時に、接続されている複数のプリントエンジン22A,22Bへの供給電力を遮断することで、待機状態の消費電力を削減する。例えば、各プリントエンジン22A,22Bに対応するMain電源24A,24Bの入力電力を切断する。あるいは、各プリントエンジン22A,22Bに対応するMain電源24A,24Bを構成するスイッチング電源回路の発振動作を停止する。
あるいは、各プリントエンジン22A,22Bに対応するMain電源24A,24BをONしたままで各プリントエンジン22A,22Bに電力を供給し、各プリントエンジン22A,22B内の制御用CPU225A,225Bとそれぞれの周辺回路を低消費電力モード(CPUのSleep状態やStandby状態や動作クロック低減状態)にすることで、待機状態の消費電力を削減する。
すなわち、このプリンタ装置20Cにおいて、通信制御部21は、情報処理装置10から当該プリンタ装置20Cへのコントロール転送を使用した各種コマンドに対して応答対応し、特に、情報処理装置10から当該プリンタ装置20Cへのプリント動作の開始コマンドに対して、通信制御部21が受信したプリント動作の開始コマンドに従って、複数のプリントエンジン22A,22Bの中から適切なプリントエンジンを選択し、プリンタ待機状態から復帰処理をしプリント可能状態に移行する。
バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、通信制御部21は、選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出する。選択されたプリントエンジンは、プリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を行う。
このプリンタ装置20Cでは、通信制御部21内のプリントエンジン状態保持RAM214の第1のプリントエンジン状態保持領域と第2のプリントエンジン状態保持領域に、電力断又は削減された各プリントエンジン22A,22Bの状態情報を各々のプリントエンジンに対応して保持することで、コントロール転送を通したプリントエンジンの状態情報要求コマンドには、複数のプリントエンジン22A,22Bを起動することなく、また、複数のプリントエンジン22A,22Bに問い合わせることなく、通信制御部21のプリントエンジン状態保持RAM214内に保持している各プリントエンジン22A,22Bの状態情報に基づき、通信制御部21が情報処理装置10に応答する。
すなわち、この印刷システム100Cのように、プリンタ装置20Cの1つの通信制御部21に対して複数のプリントエンジン22A,22Bを着脱可能とし、上記通信制御部21の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジン22A,22Bの電力を低減させたプリンタ待機状態において、情報処理装置10から上記プリンタ装置20Cへのコントロール転送を使用したコマンドに対して上記通信制御部21が応答対応し、上記情報処理装置10から上記プリンタ装置20Cへのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部21が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数のプリントエンジン22A,22Bの中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、上記情報処理装置10から上記プリンタ装置20CへのバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部21が、選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行することにより、待機状態及び通常状態に関わらず、コントロール転送のコマンドをプリンタ装置20Cの通信制御部21が応答対応し、バルクOUT転送のコマンドをプリントエンジンが対応することで、各CPUが効率よく分散処理でき、プリント処理中でもコントロール転送のコマンドの応答対応ができ、情報処理装置10とのインターフェースを有効状態に維持しながら、プリンタ装置20Cの待機時消費電力を各国規制および各種規制をクリアできるまでに低減できる。
6.プリンタ装置の構成の詳細例4の説明(図12)
次に、本発明に係る印刷システムにおけるプリンタ装置の構成の詳細例4について図12を参照して説明する。
図12に示す印刷システム100Dは、図11に示した印刷システム100Cのプリンタ装置20Cにおける複数のプリントエンジン22A,22Bとして、それ自身USBインターフェースを持った単機能プリンタを複数備える構成としたものである。
この印刷システム100Dにおけるプリンタ装置20Dは、通信制御部300と2つのプリンタ装置320A,320BとSub電源330とからなる。
このプリンタ装置20Dにおける通信制御部300は、通信制御部制御バス310を介して互いに接続されたUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ311、記憶部312、第1,第2のUSB2.0ホストI/Fコントローラ313A,313B、プリンタ状態保持RAM314、通信制御用CPU315、RAM316、ROM317、電源スイッチ318等からなる。
そして、このプリンタ装置20Dは、通信制御部300内に、記憶部312としてコントロール転送用のコントロール転送エンドポイントFIFOバッファ312AとバルクOUT転送用のバルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ312Bを備えている。
また、上記通信制御部21のプリンタ状態保持RAM314には、第1のプリンタ装置320Aの状態情報を保持する第1のプリンタ装置状態保持領域と、第2のプリンタ装置320Bの状態情報を保持する第2のプリンタ装置状態保持領域が設けられている。
第1のプリンタ装置320Aは、制御バス350Aを介して互いに接続されたUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ321A、機構コントロール部323A、プリントヘッドコントロール部324A、制御用CPU325A、RAM326A、ROM327A、上記機構コントロール部323Aにより制御される機構部329A、上記プリントヘッドコントロール部324Aにより制御されるプリントヘッド330A、Main電源340A等からなる。
また、第2のプリンタ装置320Bは、制御バス350Bを介して互いに接続されたI/Fコントローラ321B、機構コントロール部323B、プリントヘッドコントロール部324B、制御用CPU325B、RAM326B、ROM327B、上記機構コントロール部323Bにより制御される機構部329B、上記プリントヘッドコントロール部324Bにより制御されるプリントヘッド330B、Main電源340B等からなる。
このプリンタ装置20Dでは、通信制御部300にUSB接続する複数のプリントエンジンとして、単一のプリンタとして情報処理装置10に接続しプリンタ装置として機能する機器そのものを使用している。
すなわち、このプリンタ装置20Dにおける通信制御部300は、情報処理装置10からは単一プリンタ装置として認識され、通信制御部300内に第1,第2のUSB2.0ホストI/Fコトローラ313A,313Bによる複数のUSBホスト機能部を持たせ、このUSBホスト機能部とUSB2.0ファンクションI/Fコントローラ321A,321BによるUSBファンクション機能部を持った複数のプリンタ装置320A,320Bを、それぞれUSB(Universal Serial Bus)インターフェースに適合した通信ケーブル301A,301Bを介して接続する。
上記通信制御部300は、接続された複数のプリントエンジンの特性を総合した単一のプリンタ装置として機能する。すなわち、情報処理装置10内では単一のプリンタドライバソフトウエアが有効となっており、情報処理装置10からプリント動作を実行する場合には、単一プリンタドライバ内の各パラメータ設定の中から希望選択された設定に対応して、上記通信制御部300は、接続されたプリンタ装置320A,320Bすなわち複数のプリントエンジンの中からこの選択設定に対応した特定のプリントエンジンを起動及びプリント動作を行う。選択設定しなかったプリンタ装置は起動しない。
この構成をとることで、上記通信制御部300がプリントサーバとして機能し、複数の単一機能プリントエンジンを同時に情報処理装置10にUSBインターフェース接続することができる。
1 通信ケーブル、10 情報処理装置、11 USBホスト機能部、12 プリンタドライバ、13 プリンタステータスモニタ、20,20A プリンタ装置、21,300 通信制御部、22,22A,22B プリントエンジン、23,330 Sub電源、24,24A,24B Main電源、25,25A,25B 信号線、26 コマンド/データ線、27 信号線、28 データ線、29 パワーリレー回路、30 プリンタ電源、100,100A,100B,100C,100D 印刷システム、110,120 待機時消費電力設定画面、111,121 設定ボタン、112,122 キャンセルボタン、210,310 通信制御部制御バス、211,311 USB2.0ファンクションI/Fコントローラ、212,312 記憶部、212A,312A コントロール転送エンドポイントFIFOバッファ、212B,312B バルクOUT転送エンドポイントFIFOバッファ、213,313A,313B プリントエンジンコントロール部、214,314 プリントエンジン状態保持RAM、215,315 通信制御用CPU、216,316 RAM、217,317 ROM、218,318 電源スイッチ、220,220A,220B プリントエンジン制御バス、221,221A,221B プリントデータRead部、222,222A,222B 状態情報入出力部、223,223A,223B 機構コントロール部、224,224A,224B プリントヘッドコントロール部、225,225A,225B 制御用CPU、226,226A,226B RAM、227,227A,227B ROM、228,228A,228B スイッチ・センサ、229,229A,229B 機構部、230,230A,230B プリントヘッド、320A,320B プリンタ装置、321A,321B USB2.0ファンクションI/Fコントローラ、322A,322B 機構コントロール部、324A,324B プリントヘッドコントロール部、325A,325B 制御用CPU、326A,326B RAM、327A,327B ROM、329A,329B 機構部、330A,330B プリントヘッド、340A,340B Main電源、350A,350B 制御バス

Claims (6)

  1. 通信制御部と印刷処理を実行するプリントエンジンを備え、上記通信制御部の通信機能により外部機器とUSBインタフェース接続され、上記通信制御部の通信機能を維持したままプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのプリント要求によって上記プリントエンジンの電力を回復してプリント処理を行うプリンタ装置と、上記プリンタ装置に外部機器としてUSBインタフェース接続される情報処理装置とを有し、
    上記プリンタ装置は、1つの通信制御部に対して着脱可能な複数のプリントエンジンを備え、上記通信制御部は、上記外部機器に対する通信機能を維持したまま、複数のプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのコントロール転送を使用したコマンドに対して応答対応し、上記外部機器からのプリント動作の開始コマンドに対して、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数のプリントエンジンの中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、バルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、上記選択されたプリントエンジンが上記プリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行する
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 上記プリンタ装置は、上記通信制御部内の記憶手段に電力が低減された各プリントエンジンの状態情報を各々のプリントエンジンに対応して保持し、コントロール転送を通したプリントエンジンの状態情報要求コマンドには、上記複数のプリントエンジンを起動することなく、上記記憶手段に保持している各プリントエンジンの状態情報に基づき、上記通信制御部が上記外部機器に応答することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  3. 上記プリンタ装置は、上記通信制御部が、接続された複数のプリントエンジンの特性を総合した単一のプリンタ装置として機能し、上記外部機器からプリント動作を実行する際に、単一プリンタドライバ内の各パラメータ設定の中から選択された設定に対応して、上記接続された複数のプリントエンジンの中からこの選択設定に対応した特定のプリントエンジンを起動してプリント処理を実行し、上記通信制御部は選択しなかった他のプリントエンジンは起動しないことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  4. 上記プリンタ装置は、上記通信制御部が上記外部機器からは単一プリンタ装置として認識され、上記通信制御部内に複数のUSBホスト機能部を持たせ、このUSBホスト機能部とUSBファンクション機能部を持った複数のプリンタ装置を上記複数のプリントエンジンとしてそれぞれUSB接続したことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  5. 上記プリンタ装置は、全体の電源投入時には、当該プリンタ装置内の機構部のイニシャル動作処理を実行し、プリンター待機状態からプリントエンジンの電力を起動する時は、当該プリンタ装置内の機構部のイニシャル動作処理を実行しないことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  6. 通信制御部と印刷処理を実行するプリントエンジンを備え、上記通信制御部の通信機能により外部機器とUSBインタフェース接続され、上記通信制御部の通信機能を維持したままプリントエンジンの電力を低減したプリンタ待機状態において、上記外部機器からのプリント要求によって上記プリントエンジンの電力を回復してプリント処理を行うプリンタ装置と、上記プリンタ装置に外部機器としてUSBインタフェース接続される情報処理装置とを有する印刷システムにおける上記プリンタ装置の制御方法であって、
    上記プリンタ装置の1つの通信制御部に対して複数のプリントエンジンを着脱可能とし、
    上記通信制御部の通信機能を維持したまま複数のプリントエンジンの電力を低減させたプリンタ待機状態において、上記外部機器から上記プリンタ装置へのコントロール転送を使用したコマンドに対して上記通信制御部が応答対応し、
    上記外部機器から上記プリンタ装置へのプリント動作の開始コマンドに対して、上記通信制御部が、受信したプリント動作の開始コマンドに従って、上記複数プリントエンジンの中からプリントエンジンを選択し、選択したプリントエンジンをプリンタ待機状態から復帰処理によりプリント可能状態に制御し、
    上記外部機器から上記プリンタ装置へのバルクOUT転送を使用したプリントデータを含むプリント要求コマンドに対しては、上記通信制御部が、選択したプリントエンジンに対してプリント要求コマンドを内容を変更せずにそのままのコマンド状態で送出し、
    上記選択されたプリントエンジンがプリント要求コマンドに従って応答対応し、プリント要求コマンド内のプリントデータに従ってプリント処理を実行する
    ことを特徴とするプリンタ装置の制御方法。
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