JP2011156330A - 車椅子 - Google Patents

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JP2011156330A
JP2011156330A JP2010036626A JP2010036626A JP2011156330A JP 2011156330 A JP2011156330 A JP 2011156330A JP 2010036626 A JP2010036626 A JP 2010036626A JP 2010036626 A JP2010036626 A JP 2010036626A JP 2011156330 A JP2011156330 A JP 2011156330A
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Yoko Okamoto
洋子 岡本
Takeshi Ametsutsumi
武志 雨堤
Takako Tsuda
孝子 津田
Akinori Kuribayashi
昭典 栗林
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TAKAYA Inc
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Abstract

【課題】車椅子に対する乗降を行い易くし、かつ、段差乗り越えも容易にすること。
【解決手段】主車輪の車軸を、座席の前後方向の中間近くの下方に配置し、前記座席の背もたれよりも後方下方位置で、前記主車輪の半径よりも小さい直径の補助輪を、略垂直方向に伸縮可能なスプリングを介して懸架させ、前記ハンドルを押し下げたときに前記主車輪の車軸を中心として前記座席が後傾して前記足載せ台を上方に傾動できるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、身体障害者、歩行が困難で介護対象となっている老人、病気療養者等が使用する車椅子の改良に関する。
上述の車椅子としては、これまで、種々の構成のものが提案されている。基本的には、利用者自身の手動により走行する車椅子と、電動等の原動機を用いて走行するものとに分かれる。
このうち、手動操作による車椅子は、一般に2輪の主車輪を備えた構造(勿論補助輪を備えている)となっていて、この2輪の外側位置に、この2輪よりも小径の輪体(リム)を設け、この操作輪を搭乗者が把持して、順次所望の方向に回転させる構成となっている。
こうした車椅子として、次の技術が知られている。
特開2008−194211 特開2007−7168 特開2000−288032
従来の手動操作による車椅子は、基本的には2輪の主車輪を搭乗者が手動で回転させるものであるが、身体障害者、歩行が困難な老人、病気療養者等の場合には、後部ハンドルを押す付き添人(看護人)によって走行させることも多々ある。
そして、走行姿勢の安定性を高めるために、2輪の主車輪の前側(通常前側)或いは後側又はその両側に補助輪を備える構成が採用され、乗降を容易にするために前部下方には足載せ台が設けられているのである。
何れにしても、この種の車椅子で問題となっているのは、車椅子に対する乗降を如何にすると楽に行い得るかということ、また、路面(舗道)等における段差がある場合に、スムースに乗り越えるにはどうすればよいかということが問題となっている。
尤も、上述の2輪を主車輪を有する車椅子は、比較的大径に構成されており、それ故に、多少の段差は乗り越え易くなっているが、段差の乗り越えには問題があり、特許文献1においては、リンク機構によって補助輪(前輪)を持上げる構成を採用することで障害物への衝突を避け、問題解決を図ろうとしており、また、特許文献2では、主車輪に対する前輪キャスタの位置を変化させることで問題解決を図ろうとしている。更に、特許文献3では、前側補助輪と後側補助輪とを設け、その後側補助輪をエアーシリンダで下動させて主車輪を持上げて段差を上がるようにしようとしたものである。
しかし、こうした従来技術にあっては、補助輪を主車輪の前方に配置していることで、障害物(段差や石塊)に対向した場合には、この補助輪を上昇させなければならないのであり、そのためのリンク機構、エアーシリンダ等を備えなければならないものであった。
殊に、乗降を容易にするために足載せ台を低い位置に設けると、障害物(段差)に直面した際に、この足載せ台が主車輪(補助輪)より先に障害物に接当し、乗り越えができなくなるという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑み、車椅子に対する乗降を行い易くし、かつ、段差乗り越えも容易にすることを目的とする。
本発明にかかる車椅子は、上記目的を達成するために、
車椅子の本体フレームの下方には一対の大径の主車輪が回転自在に設けられ、ハンドルが後部に設けられ、前方下部には足載せ台が設けられている人力稼動の車椅子であって、
前記足載せ台を対地接近させて設け、
前記主車輪の車軸を、座席の前後方向の中間近くの下方に配置し、
前記座席の背もたれよりも後方下方位置で、前記主車輪の半径よりも小さい直径の一対の補助輪を、略上下の方向に伸縮可能なスプリングを介して、前記本体フレームに対して相対変位自在に懸架させ、
前記スプリングの圧縮によって、前記主車輪の車軸を中心として前記足載せ台が上動して前記主車輪の下方前部が対物接当する状態となるように構成してある、ことを特徴とする。
本発明にいう車椅子は、ハンドルを押すことで前後進させることは勿論、前記主車輪にハンドリム(駆動のために握り、回動操作する輪体)を備えたものも含まれる人力稼動の車椅子である。
本発明にかかる車椅子によれば、従来の補助輪を主車輪の前方に配置しなければならないという考えを捨て、同時に、乗降を容易にするべく足載せ台を出来るだけ対地接近させ、主車輪を従来よりも大径にするとともにその車軸を、座席の前後方向中間位置近くまで前方に変位させて設け、且つ、座席の背もたれよりも後方下方に補助輪を、上下方向に伸縮するスプリングを介して上下変位可能に懸架させたものであるから、路面の段差(舗道の石段、石塊等の凸部)に遭遇した際には、そのハンドルを下方に押し付け、或いは、搭乗者自身の重心移動によって、前記主車輪の車軸を中心として、前記スプリングを圧縮変形させながら座席を後ろ側に回動傾斜させて前方下方の足載せ台を上方に変位させ、以って、主車輪の下方前部を段差に接当させて大径の車輪による緩い円弧でもって容易に乗り越えることが出来るのであり、格別複雑なリンク機構やエアシリンダ等を備えなくても、段差乗り越えが楽にできる利点があると共に足載せ台をできるだけ対地接近させていることで、車椅子への乗降も楽に行い得るのである。
本発明にかかるの実施に際しては、前記座席の前方下方位置には、座席の前後方向軸芯を持つ一対のフレームが前方に延設され、該フレームには、座席の前後方向軸芯の回りに回動自在に足載せ台が設けられ、該足載せ台の前記フレームの軸心の反対側には、ストッパーが延設され、前記足載せ台が足載せ姿勢から起立された非足載せ姿勢の状態において、前記ストッパーがグラウンドに接地できるように構成されているのが好ましい。
このように構成することで、足載せ台を回動させ、そのストッパーを対地接当させることで、搭乗者が車椅子に乗り移る際に、車椅子が安定的に位置保持されることになる。従って、別途、格別のストッパー機構を備えなくても、既存の足載せ台を一部反対側に延長改良することで、容易に制動及び転倒防止の目的を達成することが可能である。
また、前記ストッパーの少なくとも接地部分が摩擦抵抗の大きなゴム製であることが好ましい。
このようにストッパーを構成することで、ストッパーが変形する構成であることで、対地形状に凹凸があっても、変形により密着できるとともに、ゴムの特性を利用した大きな摩擦抵抗により確実に車椅子を制動させ、乗降時に安定姿勢を保持でき易いのである。
本発明にかかる車椅子の公的実施例を、図面に基づいて以下詳述する。
図1は、車椅子の全体の斜視図であり、図2は、概略側面図であり、車椅子の本体1の下方には一対の大径の主車輪(大車輪又は駆動輪と呼ばれる)2、2が設けられている。因みに、本実施例では、半径310ミリの大車輪が用いられた。この主車輪2、2を制動するブレーキ(図外)を備えたハンドル3、3が本体1の後部に伸びるように設けられ、前方下部には後に詳述するように一対の足載せ台4、4が設けられている。
前記主車輪2、2の車軸2a(P2)は、座席1Aの前後方向の中間(P1)よりも前方の下方に配置されている。従来であれば、前記座席1Aの中間位置の直下位置に位置されているのが普通である。
そして、前記座席1Aの背もたれ6よりも後方下方位置で、ここでは、背もたれ6から200ミリ後方位置で、前記主車輪2、2の半径よりも小さい直径、ここでは、150ミリの一対の補助輪7、7(図1では一方を図示省略)を、略垂直方向に伸縮可能なスプリング5、5(圧縮バネ)を介して前記本体1のフレームに懸架させている。そして、前記ハンドル3、3を押し下げたときに前記主車輪2、2の車軸2aを中心として前記座席1Aが後傾して前記足載せ台4,4を上方に傾動できるように構成してある。
前記足載せ台4、4について詳述する。図1、図2、図5にも示すように、前記座席1Aの前方下方位置には、座席1Aの前後方向軸芯を持つ一対のフレーム1B、1Bが前方に延設され、該フレーム1B、1Bには、座席1Aの前後方向軸芯の回りに回動自在に足載せ台4、4が設けられ、該足載せ台4、4の前記フレーム1B、1Bの軸心の反対側には、ストッパーが4A、4Aが延設され、前記足載せ台4、4が足載せ姿勢から略90度起立された状態(不使用状態)において、前記ストッパー4A、4Aがグラウンド(又はフロアー面)に設置して、接地抵抗を発現できるように構成されている。
このために、前記ストッパー4A、4Aが摩擦抵抗の大きなゴム製で製造されている。勿論、前記足載せ台4、4の部分については、従来と同じ構造が採用されている。ここでは、このストッパー4A、4Aは、前記フレーム1B、1Bの軸心から100ミリ延びるように設定され、乗り移りを容易にするために通常の対地間隔を出来るだけ低く、ここでは50ミリとして設定してあるので、前記フレーム1B、1Bのパイプ径を考慮しても、20−30ミリ程度の変形でもってグラウンドに接当し、確実に制動(及び転倒防止)できるようにされている。
図2は、車椅子が平坦なグラウンドを走行しているときの状態の概略説図であり、図4は、段差に対処するべく前記座席1Aを後側に回動傾斜させた状態を示す。
この図4の場合、ハンドル3、3を把持して車椅子を押す者は、段差(舗道の段差や障害物)に直面したときに、前記ハンドル3、3を押し下げ、前記補助輪7、7を、そのスプリング5、5を圧縮変形させて対地接近させ、以って、前記主車輪2、2の車軸2aを中心として前記座席1Aを後傾させ、前記足載せ台4、4を段差(障害物)から浮かせて、その大径の主車輪2、2の大きなアールでもって乗り越えさせるものである。
産業上の利用分野
本発明にかかる車椅子は、ハンドルによる手押し形態のものにおいて、ハンドル操作者によって、段差や障害物に直面した際に、容易に乗り越えできるもので、種々の形態の車椅子に適用実施可能なものである。
本発明にかかる車椅子の全体の斜視図。 本発明にかかる車椅子の一作動状態を説明する側面図。 本発明にかかる車椅子の要部の作動状態を説明する拡大側面図。 本発明にかかる車椅子の一作動状態を説明する側面図。 本発明にかかる車椅子の要部の作動状態を説明する拡大斜視図。
1:本体
1A:座席
2:主車輪
2a:車軸
3:ハンドル
4:足載せ台
5:スプリング
6:背もたれ
7:補助輪

Claims (3)

  1. 車椅子の本体フレームの下方には一対の大径の主車輪が回転自在に設けられ、ハンドルが後部に設けられ、前方下部には足載せ台が設けられている人力稼動の車椅子であって、
    前記足載せ台を対地接近させて設け、
    前記主車輪の車軸を、座席の前後方向の中間近くの下方に配置し、
    前記座席の背もたれよりも後方下方位置で、前記主車輪の半径よりも小さい直径の一対の補助輪を、略上下の方向に伸縮可能なスプリングを介して、前記本体フレームに対して相対変位自在に懸架させ、
    前記スプリングの圧縮によって、前記主車輪の車軸を中心として前記足載せ台が上動して前記主車輪の下方前部が対物接当する状態となるように構成してある、ことを特徴とする車椅子。
  2. 前記座席の前方下方位置には、座席の前後方向軸芯を持つ一対のフレームが前方に延設され、該フレームには、座席の前後方向軸芯の回りに回動自在に足載せ台が設けられ、該足載せ台の前記フレームの軸心の反対側には、ストッパーが延設され、前記足載せ台が足載せ姿勢から起立された非足載せ姿勢の状態において、前記ストッパーがグラウンドに接地できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子
  3. 前記ストッパーの少なくとも接地部分が摩擦抵抗の大きなゴム製であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車椅子。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013184045A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Secoh Giken Inc 電動車

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