JP2011155470A - フィルタモジュール用基板ならびにそれを用いたフィルタモジュール,無線通信モジュールおよび無線通信機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィルタ特性を変更可能であるとともに部品点数が少なく小型のフィルタモジュール用基板を提供する。
【解決手段】 誘電体基板11と、第1および第2の入出力端子21,22と、接地端子と、第1〜第6のパッド電極31〜36と、第1〜第6の線路導体41〜46と、第1〜第4の容量電極とを備えており、第1のチップキャパシタ71が第1および第2のパッド電極31,32に実装され、かつ第2のチップキャパシタ72が第5および第6のパッド電極35,36に実装され、かつチップフィルタ78が第3および第4のパッド電極33,34に実装されるか、または、第3のチップキャパシタ73が第1および第2のパッド電極31,32に実装され、かつ第4のチップキャパシタ74が第5および第6のパッド電極35,36に実装され、かつチップインダクタ77が第3および第4のパッド電極33,34に実装されるフィルタモジュール用基板とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 誘電体基板11と、第1および第2の入出力端子21,22と、接地端子と、第1〜第6のパッド電極31〜36と、第1〜第6の線路導体41〜46と、第1〜第4の容量電極とを備えており、第1のチップキャパシタ71が第1および第2のパッド電極31,32に実装され、かつ第2のチップキャパシタ72が第5および第6のパッド電極35,36に実装され、かつチップフィルタ78が第3および第4のパッド電極33,34に実装されるか、または、第3のチップキャパシタ73が第1および第2のパッド電極31,32に実装され、かつ第4のチップキャパシタ74が第5および第6のパッド電極35,36に実装され、かつチップインダクタ77が第3および第4のパッド電極33,34に実装されるフィルタモジュール用基板とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、フィルタ特性を選択可能なフィルタモジュール用基板ならびにそれを用いたフィルタモジュール,無線通信モジュールおよび無線通信機器に関するものである。
周波数特性の異なる複数のフィルタを備え、所望の特性に応じてフィルタを選択して使用するフィルタバンク回路が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
しかしながら、特許文献1にて提案されたようなフィルタバンク回路においては、周波数特性の異なる複数のフィルタおよびそれらを切り替えるスイッチを備える必要があることから、多数の部品が必要であり大型化するという問題があった。
本発明はこのような従来の技術における問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、フィルタ特性を変更可能であるとともに部品点数が少なく小型のフィルタモジュール用基板ならびにそれを用いたフィルタモジュール,無線通信モジュールおよび無線通信機器を提供することにある。
本発明のフィルタモジュール用基板は、複数の誘電体層が積層されてなる誘電体基板と、該誘電体基板の第1または第2の主面に配置された、第1の入出力端子,第2の入出力端子および接地端子と、前記誘電体基板の第1の主面に所定の間隔を開けて配置された第1乃至第6のパッド電極と、前記第1の入出力端子および前記第1のパッド電極を接続する第1の線路導体と、前記第2のパッド電極および前記第3のパッド電極を接続するとともに第1のインダクタとして機能する第2の線路導体と、前記第3のパッド電極および前記接地端子を接続するとともに第2のインダクタとして機能する第3の線路導体と、前記第4のパッド電極および前記接地端子を接続するとともに第3のインダクタとして機能する第4の線路導体と、前記第4のパッド電極および前記第5のパッド電極を接続するとともに第4のインダクタとして機能する第5の線路導体と、前記第6のパッド電極および前記第2の入出力端子を接続する第6の線路導体と、前記誘電体層を介して対向するように配置されて第1のキャパシタを構成するとともに前記第2のパッド電極および前記接地端子にそれぞれ接続された第1および第2の容量電極と、前記誘電体層を介して対向するように配置されて第2のキャパシタを構成するとともに前記第5のパッド電極および前記接地端子にそれぞれ接続された第3および第4の容量電極とを備えており、第1のチップキャパシタが前記第1および第2のパッド電極に実装され、かつ第2のチップキャパシタが前記第5および第6のパッド電極に実装され、かつチップフィルタが前記第3および第4のパッド電極に実装されるか、または、第3のチップキャパシタが前記第1および第2のパッド電極に実装され、かつ第4のチップキャパシタが前記第5および第6のパッド電極に実装され、かつチップインダクタが前記第3および第4のパッド電極に実装されることを特徴とするものである。
本発明のフィルタモジュールは、上記構成のフィルタモジュール用基板と、前記第1および第2のパッド電極に実装された前記第3のチップキャパシタと、前記第5および第6のパッド電極に実装された前記第4のチップキャパシタと、前記第3および第4のパッド電極に実装された前記チップインダクタとを備えることを特徴とするものである。
本発明の無線通信モジュールは、上記構成のフィルタモジュールを含むRF部と、該RF部に接続されたベースバンド部とを備えることを特徴とするものである。
本発明の無線通信機器は、上記構成の無線通信モジュールと、前記RF部に接続されたアンテナとを備えることを特徴とするものである。
上述した構成を備える本発明のフィルタモジュール用基板によれば、高い周波数選択性が必要な場合には、高い周波数選択性を備えるチップフィルタならびに第1および第2のチップキャパシタを実装して、第1〜第4のインダクタ,第1および第2のキャパシタならびに第1および第2のチップキャパシタによってチップフィルタの整合回路を構成することができるとともに、周波数選択性が低くてもよい場合には、チップインダクタならびに第3および第4のチップキャパシタを実装して、第1〜第4のインダクタ,第1および第2のキャパシタ,第1および第2のチップキャパシタならびにチップインダクタによってバンドパスフィルタを構成することができる。よって、フィルタ特性を変更可能であるとともに、部品点数が少なく小型のフィルタモジュール用基板を得ることができる。
上述した構成を備える本発明のフィルタモジュールによれば、部品点数が少なく安価な部品のみを用いてフィルタモジュールを構成することができるので、小型で製造コストが低いフィルタモジュールを得ることができる。
上述した構成を備える本発明の無線通信モジュールおよび無線通信機器によれば、小型で製造コストが低いフィルタモジュールを利用して通信信号の濾波を行うことができるので、小型で製造コストが低い無線通信モジュールおよび無線通信機器を得ることができる。
以下、本発明のフィルタモジュール用基板を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。(実施の形態の第1の例)
図1は、本発明の実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板を模式的に示す外観斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板を模式的に示す外観斜視図である。
本例のフィルタモジュール用基板は、図1に示すように、誘電体基板11と、第1の入出力端子21と、第2の入出力端子22と、接地端子(図示せず)と、第1乃至第6のパッド電極31〜36と、第1の線路導体41と、第2の線路導体42と、第3の線路導体(図示せず)と、第4の線路導体(図示せず)と、第5の線路導体45と、第6の線路導体46と、第1乃至第4の容量電極(図示せず)とを備えている。
誘電体基板11は、複数の誘電体層が積層されてなる。第1の入出力端子21および第2の入出力端子22は、誘電体基板11の第1の主面(上面)に配置されている。接地端子(図示せず)は、誘電体基板11の第2の主面(下面)に配置されている。第1乃至第6のパッド電極31〜36は、誘電体基板11の第1の主面に所定の間隔を開けて配置されている。第1の線路導体41は誘電体基板11の第1の主面に配置されており、第1の入出力端子21と第1のパッド電極31とを接続している。第2の線路導体42は、誘電体基板11の第1の主面に配置されて第2のパッド電極32と第3のパッド電極33とを接続しており、第1のインダクタ51として機能する。第3の線路導体(図示せず)は、誘電体基板11の内部に配置されて第3のパッド電極33と接地端子(図示せず)とを接続しており、第2のインダクタ52として機能する。第4の線路導体(図示せず)は、誘電体基板11の内部に配置されて第4のパッド電極34と接地端子(図示せず)とを接続しており、第3のインダクタ53として機能する。なお、第3の線路導体および第4の線路導体は、誘電体層を貫通するスルーホール等の貫通導体および誘電体層間に配置された平面導体で構成されている。第5の線路導体45は、誘電体基板11の第1の主面に配置されて第4のパッド電極34と第5のパッド電極35とを接続しており、第4のインダクタ54として機能する。第6の線路導体46は、誘電体基板11の第1の主面に配置されており、第6のパッド電極36と第2の入出力端子22とを接続している。第1および第2の容量電極(図示せず)は、誘電体基板11の内部に誘電体層を介して対向するように配置されて第1のキャパシタ61を構成しており、第1の容量電極(図示せず)は第2のパッド電極32に接続されており、第2の容量電極(図示せず)は接地端子(図示せず)に接続されている。第3および第4の容量電極(図示せず)は、誘電体基板11の内部に誘電体層を介して対向するように配置されて第2のキャパシタ62を構成しており、第3の容量電極(図示せず)は第5のパッド電極35に接続されており、第4の容量電極(図示せず)は接地端子(図示せず)に接続されている。
このような構成を備える本例のフィルタモジュール用基板によれば、後に詳述するように、高い周波数選択性が必要な場合には、図2に示すように、高い周波数選択性を備えるチップフィルタ78ならびに第1および第2のチップキャパシタ71,72を実装して、第1〜第4のインダクタ51〜54,第1および第2のキャパシタ61,62ならびに第1および第2のチップキャパシタ71,72によってチップフィルタ78の整合回路を構成することができるとともに、周波数選択性が低くてもよい場合には、図4に示すように、チップインダクタ77ならびに第3および第4のチップキャパシタタ73,74を実装して、第1〜第4のインダクタ51〜54,第1および第2のキャパシタ62,第1および第2のチップキャパシタ71,72ならびにチップインダクタ77によってバンドパスフィルタを構成することができる。よって、フィルタ特性を変更可能であるとともに、部品点数が少なく小型のフィルタモジュール用基板を得ることができる。
なお、本例のフィルタモジュール用基板において、誘電体基板11の材質としては、例えばエポキシ樹脂等の樹脂や例えば誘電体セラミックス等のセラミックスを用いることができる。例えば、BaTiO3,Pb4Fe2Nb2O12,TiO2等を含有する誘電体セラミック材料と、B2O3,SiO2,Al2O3,ZnO等のガラス材料とからなり、800〜1200℃程度の比較的低い温度で焼成が可能なガラス−セラミック材料が好適に用
いられる。各種の電極および端子の材質としては、例えば、Ag,Ag−Pd,Ag−Pt等のAg合金を主成分とする導電材料やCu系,W系,Mo系,Pd系導電材料等が好適に用いられる。各種の電極および端子の厚みは、例えば0.001〜0.2mmに設定される。
いられる。各種の電極および端子の材質としては、例えば、Ag,Ag−Pd,Ag−Pt等のAg合金を主成分とする導電材料やCu系,W系,Mo系,Pd系導電材料等が好適に用いられる。各種の電極および端子の厚みは、例えば0.001〜0.2mmに設定される。
本例のフィルタモジュール用基板は、例えば次のようにして作製することができる。まず、セラミック原料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して泥漿を作製するとともに、ドクターブレード法によってセラミックグリーンシートを形成する。次に、得られたセラミックグリーンシートにパンチングマシーン等を用いて貫通孔を形成し、Ag,Ag−Pd,Au,Cu等の導体を含む導体ペーストを充填するとともにセラミックグリーンシートの表面に印刷法を用いて前述したのと同様の導体ペーストを塗布して導体ペースト付きセラミックグリーンシートを作製する。次に、これらの導体ペースト付きセラミックグリーンシートを積層し、ホットプレス装置を用いて圧着し、800℃〜1050℃程度のピーク温
度で焼成することにより作製される。
(実施の形態の第2の例)
図2は、上述した実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板を用いた、本発明の実施の形態の第2の例のフィルタモジュールを模式的に示す外観斜視図である。図3は、図2に示すフィルタモジュールの等価回路を示す図である。なお、本例においては、上述した実施の形態の第1の例と異なる部分について説明し、同一の構成要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
度で焼成することにより作製される。
(実施の形態の第2の例)
図2は、上述した実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板を用いた、本発明の実施の形態の第2の例のフィルタモジュールを模式的に示す外観斜視図である。図3は、図2に示すフィルタモジュールの等価回路を示す図である。なお、本例においては、上述した実施の形態の第1の例と異なる部分について説明し、同一の構成要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
本例のフィルタモジュールは、図1に示すように、図1に示すフィルタモジュール用基板に対して、第1のチップキャパシタ71が第1および第2のパッド電極31,32に実装され、第2のチップキャパシタ72が第5および第6のパッド電極35,36に実装され、チップフィルタ78が第3および第4のパッド電極33,34に実装されている。
このような構成を備える本例のフィルタモジュールの等価回路は、図3に示すようなものとなる。すなわち、第1の入出力端子21と第2の入出力端子22との間に、第1のチップキャパシタ71,第1のインダクタ51,チップフィルタ78,第4のインダクタ54および第2のチップキャパシタ72が直列に接続されており、第1のチップキャパシタ71および第1のインダクタ51の間とアース電位との間に第1のキャパシタ61が接続されており、第1のインダクタ51およびチップフィルタ78の間とアース電位との間に第2のインダクタ52が接続されており、チップフィルタ78および第4のインダクタ54の間とアース電位との間に第3のインダクタ53が接続されており、第4のインダクタ54および第2のチップキャパシタ72の間とアース電位との間に第2のキャパシタ62が接続されている。
なお、チップフィルタ78としては、周波数選択性の高いSAWフィルタ,誘電体フィルタ等が用いられており、第1〜第4のインダクタ51〜54,第1および第2のキャパシタ61,62ならびに第1および第2のチップキャパシタ71,72によってチップフィルタ78の整合回路が構成されている。
このような構成を備える本例のフィルタモジュールによれば、周波数選択性の高いチップフィルタ78と、チップフィルタ78の入出力インピーダンスを所望のインピーダンスに整合させる整合回路とを備えることから、周波数選択性の高いフィルタ特性を備えるとともに、部品点数が少なく小型のフィルタモジュールを得ることができる。
(実施の形態の第3の例)
図4は、前述した実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板を用いた、本発明の実施の形態の第3の例のフィルタモジュールを模式的に示す外観斜視図である。図5は、図4に示すフィルタモジュールの等価回路を示す図である。なお、本例においては、前述した実施の形態の第1の例と異なる部分について説明し、同一の構成要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
(実施の形態の第3の例)
図4は、前述した実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板を用いた、本発明の実施の形態の第3の例のフィルタモジュールを模式的に示す外観斜視図である。図5は、図4に示すフィルタモジュールの等価回路を示す図である。なお、本例においては、前述した実施の形態の第1の例と異なる部分について説明し、同一の構成要素には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
本例のフィルタモジュールは、図4に示すように、図1に示すフィルタモジュール用基板に対して、第3のチップキャパシタ73が第1および第2のパッド電極31,32に実装され、第4のチップキャパシタ74が第5および第6のパッド電極35,36に実装され、チップインダクタ77が第3および第4のパッド電極33,34に実装されている。
このような構成を備える本例のフィルタモジュールの等価回路は、図5に示すようなものとなる。すなわち、第1の入出力端子21と第2の入出力端子22との間に、第3のチップキャパシタ73,第1のインダクタ51,チップインダクタ77,第4のインダクタ54および第4のチップキャパシタ74が直列に接続されており、第3のチップキャパシタ73および第1のインダクタ51の間とアース電位との間に第1のキャパシタ61が接続されており、第1のインダクタ51およびチップインダクタ77の間とアース電位との間に第2のインダクタ52が接続されており、チップインダクタ77および第4のインダクタ54の間とアース電位との間に第3のインダクタ53が接続されており、第4のインダクタ54および第4のチップキャパシタ74の間とアース電位との間に第2のキャパシタ62が接続されている。
このような構成を備える本例のフィルタモジュールにおいては、第1〜第4のインダクタ51〜54,第1および第2のキャパシタ61,62,第3および第4のチップキャパシタ73,74ならびにチップインダクタ77によって2段のバンドパスフィルタが構成されている。なお、第3および第4のチップキャパシタ73,74によって入出力インピーダンスを調整することができ、チップインダクタ77によって段間の誘導結合を調整することができる。
このような構成を備える本例のフィルタモジュールによれば、実装するのは2つのチップキャパシタ73,74および1つのチップインダクタ77のみであり、部品点数が少なく安価な部品のみを用いてフィルタモジュールを構成することができるので、小型で製造コストが低いフィルタモジュールを得ることができる。
このように、実施の形態の第1の例のフィルタモジュール用基板,実施の形態の第2の例のフィルタモジュールおよび実施の形態の第3の例のフィルタモジュールによれば、第1〜第4のインダクタ51〜54ならびに第1および第2のキャパシタ61,62は、チップフィルタ78のインピーダンス整合回路の一部として機能するとともに、バンドパスフィルタを構成する共振回路としても機能するように設定されているので、部品点数が少ない小型のフィルタモジュール用基板およびフィルタモジュールを得ることができる。
(実施の形態の第4の例)
図6は本発明の実施の形態の第4の例の無線通信モジュール80および無線通信機器85を模式的に示すブロック図である。
図6は本発明の実施の形態の第4の例の無線通信モジュール80および無線通信機器85を模式的に示すブロック図である。
本例の無線通信モジュール80は、ベースバンド信号が処理されるベースバンド部81と、ベースバンド部81に接続されベースバンド信号の変調後および復調前のRF信号が処理されるRF部82とを備えている。RF部82には上述した実施の形態の第3の例のフィルタモジュール821が含まれており、ベースバンド信号が変調されてなるRF信号または受信し
たRF信号における通信帯域以外の信号をフィルタモジュール821によって減衰させてい
る。
たRF信号における通信帯域以外の信号をフィルタモジュール821によって減衰させてい
る。
具体的な構成としては、ベースバンド部81にはベースバンドIC 811が配置され、R
F部82にはフィルタモジュール821とベースバンド部81との間にRF IC 822が配置されている。なお、これらの回路間には別の回路が介在していてもよい。そして、無線通信モジュール80のフィルタモジュール821にアンテナ84を接続することによってRF信号の
送受信がなされる本例の無線通信機器85が構成される。
F部82にはフィルタモジュール821とベースバンド部81との間にRF IC 822が配置されている。なお、これらの回路間には別の回路が介在していてもよい。そして、無線通信モジュール80のフィルタモジュール821にアンテナ84を接続することによってRF信号の
送受信がなされる本例の無線通信機器85が構成される。
このような構成を有する本例の無線通信モジュール80および無線通信機器85によれば、小型で製造コストが低いフィルタモジュール821を用いて通信信号の濾波を行うことから
、小型で製造コストが低い無線通信モジュール80および無線通信機器85を得ることができる。
(変形例)
本発明は上述した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が可能である。
、小型で製造コストが低い無線通信モジュール80および無線通信機器85を得ることができる。
(変形例)
本発明は上述した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更,改良が可能である。
例えば、前述した実施の形態の第1〜第3の例においては、第1および第2の入出力端子21,22が誘電体基板11の上面に第1の主面(上面)配置され、接地端子(図示せず)が誘電体基板11の第2の主面(下面)に配置された例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2の入出力端子21,22が誘電体基板11の第2の主面に配置されるようにしてもよく、また、接地端子(図示せず)が誘電体基板11の第1の主面に配置されるようにしても構わない。
また、前述した実施の形態の第1〜第3の例においては、第1の線路導体41,第2の線路導体42,第5の線路導体45および第6の線路導体46が誘電体基板11の第1の主面(上面)に配置され、第3の線路導体(図示せず)および第4の線路導体(図示せず)が誘電体基板11の内部に配置された例を示したが、第1の線路導体41,第2の線路導体42,第5の線路導体45および第6の線路導体46が誘電体基板11の内部に配置されるようにしてもよく、第3の線路導体(図示せず)および第4の線路導体(図示せず)が誘電体基板11の第1の主面(上面)に配置されるようにしても構わない。
さらに、前述した実施の形態の第4の例の無線通信モジュール80および無線通信機器85においては、実施の形態の第3の例のフィルタモジュールを備えた例を示したが、実施の形態の第2の例のフィルタモジュールを備えるようにしても構わない。
次に、本発明のフィルタモジュールの具体例について説明する。
図2,図3に示した実施の形態の第1の例のフィルタモジュールおよび図4,5に示した実施の形態の第3の例のフィルタモジュールの電気特性をシミュレーションによって算出した。その結果を図7,図8に示す。
本シミュレーションにおいては、誘電体基板11を構成する誘電体の比誘電率を9.7とし
、誘電正接を0.0025とした。各種導体の導電率は3×107Sとした。第2の線路導体42および第5の線路導体45は、誘電体基板11中に構成した幅が0.075mmで長さが0.5mmの線路とし、第3の線路導体(図示せず)および第4の線路導体(図示せず)は誘電体基板11中に形成した幅が0.075mmで長さが2mmの線路とした。第1〜第4の容量電極(図示
せず)は、誘電体基板11中に形成された幅が0.7mmで長さが1mmの矩形状導体とし、
第1の容量電極と第2の容量電極との間隔および第3の容量電極と第4の容量電極との間隔は0.075mmとした。第1および第2のチップキャパシタ71,72は5pFとし、第3お
よび第4のチップキャパシタ73,74は10pFとし、チップインダクタ77は1nHとした。チップフィルタ78としては、中心周波数が2590MHzで帯域幅が200MHzで公称インピ
ーダンスが50Ωのストリップラインフィルタを使用した。
、誘電正接を0.0025とした。各種導体の導電率は3×107Sとした。第2の線路導体42および第5の線路導体45は、誘電体基板11中に構成した幅が0.075mmで長さが0.5mmの線路とし、第3の線路導体(図示せず)および第4の線路導体(図示せず)は誘電体基板11中に形成した幅が0.075mmで長さが2mmの線路とした。第1〜第4の容量電極(図示
せず)は、誘電体基板11中に形成された幅が0.7mmで長さが1mmの矩形状導体とし、
第1の容量電極と第2の容量電極との間隔および第3の容量電極と第4の容量電極との間隔は0.075mmとした。第1および第2のチップキャパシタ71,72は5pFとし、第3お
よび第4のチップキャパシタ73,74は10pFとし、チップインダクタ77は1nHとした。チップフィルタ78としては、中心周波数が2590MHzで帯域幅が200MHzで公称インピ
ーダンスが50Ωのストリップラインフィルタを使用した。
図7は、実施の形態の第2の例のフィルタモジュールの電気特性のシミュレーション結果を示すグラフであり、図8は、実施の形態の第3の例のフィルタモジュールの電気特性のシミュレーション結果を示すグラフである。グラフにおいて、横軸は周波数を示し、縦
軸は減衰量を示す。また、実線は伝送特性を示し、破線は反射特性を示している。図7および図8に示すグラフによれば、周波数選択性の異なる2つの良好なフィルタ特性が得られており、本発明の有効性が確認できた。
軸は減衰量を示す。また、実線は伝送特性を示し、破線は反射特性を示している。図7および図8に示すグラフによれば、周波数選択性の異なる2つの良好なフィルタ特性が得られており、本発明の有効性が確認できた。
11:誘電体基板
21:第1の入出力端子
22:第2の入出力端子
31:第1のパッド電極
32:第2のパッド電極
33:第3のパッド電極
34:第4のパッド電極
35:第5のパッド電極
36:第6のパッド電極
41:第1の線路導体
42:第2の線路導体
45:第5の線路導体
46:第6の線路導体
51:第1のインダクタ
52:第2のインダクタ
53:第3のインダクタ
54:第4のインダクタ
61:第1のキャパシタ
62:第2のキャパシタ
71:第1のチップキャパシタ
72:第2のチップキャパシタ
73:第3のチップキャパシタ
74:第4のチップキャパシタ
77:チップインダクタ
78:チップフィルタ
80:無線通信モジュール
81:ベースバンド部
82:RF部
821:フィルタモジュール
84:アンテナ
85:無線通信機器
21:第1の入出力端子
22:第2の入出力端子
31:第1のパッド電極
32:第2のパッド電極
33:第3のパッド電極
34:第4のパッド電極
35:第5のパッド電極
36:第6のパッド電極
41:第1の線路導体
42:第2の線路導体
45:第5の線路導体
46:第6の線路導体
51:第1のインダクタ
52:第2のインダクタ
53:第3のインダクタ
54:第4のインダクタ
61:第1のキャパシタ
62:第2のキャパシタ
71:第1のチップキャパシタ
72:第2のチップキャパシタ
73:第3のチップキャパシタ
74:第4のチップキャパシタ
77:チップインダクタ
78:チップフィルタ
80:無線通信モジュール
81:ベースバンド部
82:RF部
821:フィルタモジュール
84:アンテナ
85:無線通信機器
Claims (4)
- 複数の誘電体層が積層されてなる誘電体基板と、
該誘電体基板の第1または第2の主面に配置された、第1の入出力端子,第2の入出力端子および接地端子と、
前記誘電体基板の第1の主面に所定の間隔を開けて配置された第1乃至第6のパッド電極と、
前記第1の入出力端子および前記第1のパッド電極を接続する第1の線路導体と、
前記第2のパッド電極および前記第3のパッド電極を接続するとともに第1のインダクタとして機能する第2の線路導体と、
前記第3のパッド電極および前記接地端子を接続するとともに第2のインダクタとして機能する第3の線路導体と、
前記第4のパッド電極および前記接地端子を接続するとともに第3のインダクタとして機能する第4の線路導体と、
前記第4のパッド電極および前記第5のパッド電極を接続するとともに第4のインダクタとして機能する第5の線路導体と、
前記第6のパッド電極および前記第2の入出力端子を接続する第6の線路導体と、
前記誘電体層を介して対向するように配置されて第1のキャパシタを構成するとともに前記第2のパッド電極および前記接地端子にそれぞれ接続された第1および第2の容量電極と、
前記誘電体層を介して対向するように配置されて第2のキャパシタを構成するとともに前記第5のパッド電極および前記接地端子にそれぞれ接続された第3および第4の容量電極とを備えており、
第1のチップキャパシタが前記第1および第2のパッド電極に実装され、かつ第2のチップキャパシタが前記第5および第6のパッド電極に実装され、かつチップフィルタが前記第3および第4のパッド電極に実装されるか、または、第3のチップキャパシタが前記第1および第2のパッド電極に実装され、かつ第4のチップキャパシタが前記第5および第6のパッド電極に実装され、かつチップインダクタが前記第3および第4のパッド電極に実装されることを特徴とするフィルタモジュール用基板。 - 請求項1に記載のフィルタモジュール用基板と、前記第1および第2のパッド電極に実装された前記第3のチップキャパシタと、前記第5および第6のパッド電極に実装された前記第4のチップキャパシタと、前記第3および第4のパッド電極に実装された前記チップインダクタとを備えることを特徴とするフィルタモジュール。
- 請求項2に記載のフィルタモジュールを含むRF部と、該RF部に接続されたベースバンド部とを備えることを特徴とする無線通信モジュール。
- 請求項3に記載の無線通信モジュールと、前記RF部に接続されたアンテナとを備えることを特徴とする無線通信機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010015428A JP2011155470A (ja) | 2010-01-27 | 2010-01-27 | フィルタモジュール用基板ならびにそれを用いたフィルタモジュール,無線通信モジュールおよび無線通信機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010015428A JP2011155470A (ja) | 2010-01-27 | 2010-01-27 | フィルタモジュール用基板ならびにそれを用いたフィルタモジュール,無線通信モジュールおよび無線通信機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011155470A true JP2011155470A (ja) | 2011-08-11 |
Family
ID=44541111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010015428A Pending JP2011155470A (ja) | 2010-01-27 | 2010-01-27 | フィルタモジュール用基板ならびにそれを用いたフィルタモジュール,無線通信モジュールおよび無線通信機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011155470A (ja) |
-
2010
- 2010-01-27 JP JP2010015428A patent/JP2011155470A/ja active Pending
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