JP2011155230A - 基板処理装置及び基板処理装置の温調方法及びデバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スループットを改善することのできる基板処理装置、及び基板処理装置の温調方法、及びこれら基板処理装置や温調方法を用いるデバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】大気圧下にあるウエハWの雰囲気を減圧して減圧雰囲気に変更する第1チャンバ16と、減圧雰囲気に維持され、第1チャンバ16から搬送されたウエハWに所定の処理を施す第2チャンバ12とを備える。そして、第2チャンバ12内の温度を、第1チャンバ16内で大気圧から減圧雰囲気への変更に伴って変化するウエハWの温度に対応する設定温度に調整する温調機構を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板の雰囲気を減圧雰囲気に変更し、その減圧雰囲気の中で露光等の処理を施す基板処理装置、及び該基板処理装置の温調方法、及びこれら基板処理装置やその温調方法を用いるデバイスの製造方法に関するものである。
半導体集積回路などのマイクロデバイスを製造するための露光装置の一例として、真空雰囲気下で、露光光で基板を露光する露光装置が知られている。
具体的には、この露光装置は、所定のパターンが形成されたレチクルなどのマスクを露光光で照明するための照明光学系と、露光光によるマスクの照明によって形成されたパターン像を感光性材料の塗布されたウエハ、ガラスプレートなどの基板に投影するための投影光学系と、照明光学系および投影光学系を収容するチャンバと、チャンバの側壁に設けられたロードロック室とを備えている。
このような露光装置を用いた基板の処理に際しては、大気圧下にある基板を減圧処理の行われるロードロック室に搬入し、該ロードロック室にて基板の雰囲気を減圧して真空雰囲気にする。次いで、この基板が真空雰囲気とされたロードロック室から、予め減圧雰囲気下に設定されたチャンバ内へと搬送される。そして、このチャンバ内で試料台に保持されて上記照明光学系や投影光学系を介した露光光で基板の露光が行われる。
ところで、ロードロック室内で基板の雰囲気を減圧する際には、この減圧に伴う断熱膨張によって基板の温度が低下する。この結果、温度の低下した基板と該基板が搬送されるチャンバとの間で温度差が発生する。そして、この基板とチャンバに配置された上記照明光学系及び上記投影光学系との間での熱交換が行われることによって、基板の熱膨張や露光装置の構成部材の熱収縮に伴う寸法誤差が基板に生じることともなっていた。このような基板の寸法誤差は、基板にパターン形成する際の位置誤差の原因ともなる。
そこで、こうした温度変化に起因する寸法誤差を抑制すべく、例えば特許文献1では、ウエハ等の試料(基板)やマスクを露光装置の外部から露光装置に至る搬送経路の全経路に亘って連続的に温調することにより上記温度差の解消を図っている。
特開2006−100706号公報
ところで、特許文献1に記載の装置によれば、基板やマスクの温度をチャンバの温度にまで調整することは可能であるものの、装置外(大気圧雰囲気)からチャンバに順次搬送される基板やマスクの温度をその都度調整する必要がある。このため、減圧に伴って低下した基板やマスクの温度をチャンバの温度まで調整するためには、その温度差に応じた時間を要することとなる。この結果、基板の温度をチャンバの温度と等しくするために必要な時間の分だけ露光装置としてのスループットが低下してしまうことともなっている。
なお、こうした課題は、上記露光装置に限らず、基板の雰囲気をロードロック室にて減圧雰囲気に変更した後、同じく減圧状態にあるチャンバにこの基板を搬送し、チャンバにて同基板に各種処理を施す基板処理装置においては概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スループットを改善することのできる基板処理装置、及び基板処理装置の温調方法、及びこれら基板処理装置や温調方法を用いるデバイスの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、実施形態に示す図1〜図4に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の基板処理装置は、大気圧下にある基板の雰囲気を減圧して減圧雰囲気に変更する第1チャンバ(16)と、前記減圧雰囲気に維持され、前記第1チャンバ(16)から搬送された前記基板(W)に所定の処理を施す第2チャンバ(12)とを備える基板処理装置であって、前記第2チャンバ(12)内の温度を、前記第1チャンバ(16)内で大気圧から減圧雰囲気への変更に伴って変化する基板(W)の温度に対応する設定温度に調整する温調機構を備えることを要旨とする。
上記構成によれば、減圧雰囲気に維持された第2チャンバでは、第1チャンバで減圧されたことに起因する基板の断熱膨張に伴う基板の温度の低下に応じた設定温度となるように温度の調整が行われる。そのため、第1チャンバ内で大気圧から減圧雰囲気に変更されて第2チャンバに搬送される基板の温度と、この基板が搬送されて各種処理が施される第2チャンバ内の温度とを等しくすることができる。したがって、基板処理装置としてのスループットを改善することができる。
また、本発明の基板処理装置の温調方法は、大気圧下にある基板(W)の雰囲気を減圧して減圧雰囲気に変更する第1チャンバ(16)と、前記減圧雰囲気に維持され、前記第1チャンバ(16)から搬送された前記基板(W)に所定の処理を施す第2チャンバ(12)とを備える基板処理装置にあってその温調を行う方法であって、前記第2チャンバ(12)内の温度を、記第1チャンバ(16)内で大気圧から減圧雰囲気への変更に伴って変化する基板(W)の温度に対応する設定温度に調整することを要旨とする。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応づけて説明したが、本発明が実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
本発明によれば、スループットを改善することができる。
第1の実施形態における露光装置を示す概略構成図。 第2の実施形態における露光装置を示す概略構成図。 他の実施形態における露光装置を示す概略構成図。 他の実施形態における露光装置を示す概略構成図。 デバイスの製造例のフローチャート。 半導体デバイスの場合の基板処理に関する詳細なフローチャート。
(第1の実施形態)
以下に、本発明を具体化した第1の実施形態について図1に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の基板処理装置を構成する露光装置11は、波長が100nm程度以下の軟X線領域である極端紫外光、即ちEUV(Extreme Ultraviolet)光を露光光ELとして用いるEUV露光装置であって、内部が真空雰囲気となる第2チャンバ12内に設置されている。この第2チャンバ12には、連結部13
を介して露光光源20が接続されている。また、第2チャンバ12には、該第2チャンバ12内にウエハW(本実施形態ではシリコンウエハ)を搬送するための第2搬送口14と、該第2搬送口14を開閉するための第2開閉装置15とが設けられている。また、第2チャンバ12のY方向側(図1では右側)には、第2搬送口14を介して内部が連通する第1チャンバ16が設けられている。この第1チャンバ16には、該第1チャンバ16内に外部からウエハWを搬送するための第1搬送口17と、該第1搬送口17を開閉するための第1開閉装置18と、第1搬送口17を介して第1チャンバ16内に搬送されたウエハWを載置する不図示の載置台とが設けられている。
また本実施の形態では、第2チャンバ12が備える壁部の内壁面には、同第2チャンバ12の温度を調整する温調機構の一部を構成する媒体流路FPが設けられている。本実施の形態における媒体流路FPには、例えば、第2チャンバの温度を下げるための媒体として冷媒(空気又は冷却水)が流れる。そこで、以下、媒体流路FPを冷媒流路FPとして説明する。この冷媒流路FPには、冷媒を冷却するラジエータGにより冷却された冷媒がポンプPの駆動に基づいて循環する。また、温調機構は、第2チャンバ12内の温度を管理する温度制御部19を有しており、該温度制御部19には第2チャンバ12内に設けられた温度センサTH1によって検出された第2チャンバ12内の温度が取り込まれる。
そして、温度制御部19によってラジエータG及びポンプPの駆動が制御されることにより、冷媒流路FPを流通する冷媒の流量及び温度が制御され、温度センサTH1によって検出される第2チャンバ12の温度が温度制御部19にて予め設定された設定温度に調整される。
露光装置11は、第2チャンバ12の外に配置された露光光源20から第2チャンバ12内に供給された露光光ELで所定のパターンが形成された反射型のレチクルRを照明する照明光学系21と、レチクルRを保持するレチクルステージ22と、投影光学系23と、表面にレジストなどの感光性材料が塗布されたウエハWを保持するウエハステージ24とを備えている。
本実施形態の露光光源20としては、レーザ励起プラズマ光源が用いられており、該光源は、波長が5〜20nm(例えば13.5nm)となるEUV光を露光光ELとして出力する。
照明光学系21は、露光光源20側から順に配置された反射型のコリメート用ミラー25、一対のフライアイミラー(不図示)、コンデンサミラー26を備えている。これら各ミラー25,26、一対のフライアイミラーの反射面には、露光光ELを反射する複数の反射層がそれぞれ形成されている。そして、コンデンサミラー26に反射された露光光ELは、コンデンサミラー26のレチクルR側に配置された折り返し用の反射ミラー27により、レチクルステージ22に保持されるレチクルRに導かれる。このとき、レチクルRのパターン形成面の一部には、X軸方向に延びる略円弧状の照明領域が形成される。
また、こうした照明光学系21にも、冷媒流路FPの途中で分岐された分岐冷媒流路FP2によって冷媒が供給され、照明光学系21を構成する各ミラー25,26,一対のフライアイミラーの温度が上記設定温度に調整されている。
レチクルステージ22は、以下に説明する投影光学系23の物体面側に配置され、レチクルRを静電吸着する静電吸着保持装置28と、レチクルRをY軸方向(図1における左右方向)に所定ストロークで移動させると共にX方向及びθz方向(Z軸周りの回転方向)にも微少量移動させるための移動機構29とを備えている。そして、レチクルRにおいて上記パターンが形成されたパターン形成面(即ち、図1における下面)で反射された露
光光ELは、投影光学系23に導かれる。なお、本実施形態のレチクルRは、シリコンウエハ、石英、低膨張ガラスなどの薄板、該薄板の裏面側に形成された導電層、該薄板の表面側に形成された反射層及び該反射層上に形成された吸収層を備え、該吸収層に上記パターンが形成されている。また、レチクルステージ22には、その温度を維持する第1温度調整機構30(例えばペルティエ素子)が設けられている。この第1温度調整機構30も、上記温度制御部19により制御されることにより、レチクルステージ22の温度が上記設定温度に維持されている。
投影光学系23は、内部が第2チャンバ12の内部と同様に、内部が真空雰囲気に設定される鏡筒31(図1では、一点鎖線で示す。)を備えている。この鏡筒31内には、複数枚(本実施形態では6枚)の反射型のミラー32,33,34,35,36,37を備えている。そして、レチクルR側から導かれた露光光ELは、第1ミラー32、第2ミラー33、第3ミラー34、第4ミラー35、第5ミラー36、第6ミラー37の順に反射され、ウエハステージ24に保持されるウエハWに導かれる。なお、各ミラー32〜37のうち第1ミラー32、第2ミラー33、第4ミラー35及び第6ミラー37は凹面鏡である一方、第3ミラー34及び第5ミラー36は凸面鏡である。また、こうした投影光学系23は、鏡筒31の温度を調整するための温調プレート38を備えており、この温調プレート38が上記温度制御部19によって制御されることにより、鏡筒31の内壁面及び外壁面の温度が上記設定温度に調整されている。また、投影光学系23には、該投影光学系23を構成する各ミラー32,33,34,35,36,37の温度を上記設定温度に調整するための図示しない温調装置が設けられている。
ウエハステージ24は、略直方体状のステージ本体39と、該ステージ本体39上においてウエハWを静電吸着可能であって且つ炭化珪素から構成される保持ホルダ40と、該保持ホルダ40を介してウエハWの温度を維持する第2温度調整機構41(例えばペルティエ素子)とを備えている。この第2温度調整機構41も、上記温度制御部19により制御されることにより、ウエハWの温度が上記設定温度に維持されている。
また、ウエハステージ24には、ステージ本体39を介してウエハWをY軸方向に所定ストロークで移動させると共に、X方向及びZ方向に移動させるための移動機構42が設けられている。また、ウエハステージ24には、保持ホルダ40をZ方向の位置、X方向周りの傾斜角及びY方向周りの傾斜角を制御するZレベリング機構(不図示)も組み込まれている。
そして、本実施形態の露光装置11を用いてウエハWにパターンの像を投影する場合、照明光学系21からの露光光ELでレチクルRに照明領域を形成した状態で、移動機構29の駆動によって、レチクルステージ22と共にレチクルRをY軸方向に所定ストローク毎に移動させる。また同時に、移動機構42の駆動によって、ウエハステージ24と共にウエハWをレチクルRのY軸方向に沿った移動に対して投影光学系23の縮小倍率に応じた速度比でY軸方向に同期して移動させる。そして、ウエハWの一つのショット領域へのパターンの形成が終了した場合、ウエハWの他のショット領域に対するパターンの形成が連続して行われる。
このように構成される露光装置では、第1搬送口17を介してウエハWが搬送されると、第1チャンバ(ロードロック室)16内は、第1搬送口17及び第2搬送口14を閉じた状態にして図示しない真空ポンプの駆動によって減圧、即ち真空引きされる。このとき、この減圧に伴う断熱膨張によってウエハWの温度が例えば23℃から20℃に低下し、その結果、このウエハWと第2チャンバ12及び第2チャンバ内に収容されている露光装置11の複数の構成部品との間で温度差が生じる。
そこで、本実施の形態では、上記温度制御部19にて設定される設定温度として、第1チャンバ16内で大気圧から減圧雰囲気に変更された際のウエハWの温度(20℃)に設定する。なお、本実施の形態では、上記設定温度は、第2チャンバ12に搬入されるウエハWの各々、もしくは複数を単位とするウエハW群の各代表するウエハWに設けられた温度センサTH2によって検出されるウエハWの温度変化に基づき設定されている。そして、この設定温度に応じて冷媒流路FPを流通する冷媒の流量と温度とが管理されることにより、第1チャンバ16内で真空引きされたウエハWの温度と該真空引きされたウエハWが搬入される第2チャンバ12内の温度とが同じ温度とされ、それらの温度差が解消される。そのため、第2チャンバ12では、真空引きされたウエハWが搬入されると、その温度の回復を待つことなく露光等の処理を行うことができ、露光装置としてのスループットが向上される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)第2チャンバ12内の温度を、第1チャンバ16内で大気圧から減圧雰囲気に変更された際のウエハWの温度に対応する設定温度に調整することとした。そのため、減圧に伴って低下したウエハWの温度と、該ウエハWが減圧されて搬入される露光装置11の各構成部品を含む第2チャンバ12内の温度とが等しくなる。したがって、第2チャンバ12に搬入されるウエハWの温度を調整することなく露光等の処理を行うことが可能となり、露光装置としてのスループットが向上される。
(2)本実施の形態では、第2チャンバ12内の温調は、第2チャンバ12が備える壁部に設けられた冷媒流路FPに冷媒を流通させることによって行われる。そのため、この冷媒流路FPに流通する冷媒の流量や温度の調整を通じて、容易に、第2チャンバ12内の温度を設定温度に調整することができる。
(3)また、冷媒流路FPは、第2チャンバ12が備える壁部の内壁面に沿って設けられる。そのため、冷媒流路FPに冷媒を流通させることによる第2チャンバ12の冷却効率を高めることができる。したがって、第2チャンバ12の温度を高精度に調整できる。
(4)第2チャンバ12内の温度は、冷媒流路FPに流通される冷媒の流量及び温度の調整を通じて調整される。そのため、第2チャンバ12の内壁面に設けられた冷媒流路FPの温度、ひいては、第2チャンバ12内の温度を高い精度のもとに調整できる。したがって、第2チャンバ12内の温度を確実に設定温度となるように調整することができる。
(5)さらに、第2チャンバ12内の設定温度は、第2チャンバ12に搬入されるウエハWの各々、もしくは複数を単位とするウエハW群の各代表するウエハWに設けられた温度センサTH2の検出値に設定される。そのため、第2チャンバ12内の温度を、第1チャンバ内で減圧されて低下したときのウエハWの温度に精度よく設定することができる。
(6)しかも、照明光学系21、投影光学系23、レチクルステージ22、ウエハステージ24の温度も温度制御部19によって設定温度に維持される。そのため、照明光学系21及び投影光学系23と、ウエハWとの間での不必要な輻射熱の交換を抑制できる。したがって、各光学系21,23の光学特性の変動を抑制でき、ウエハWへのパターン形成の正確性を維持することができる。また、ウエハWへのパターン形成中において、ウエハWは、ウエハステージ24を介して温度調整がされることになる。そのため、ウエハWの温度変化が抑制され、ウエハWに対して適切な位置にパターンを形成させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図2に従って説明する。なお、第2の実施形態は、温
度調整機構が、第2チャンバ12を囲う第3チャンバを備える点が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図2に示すように、第2チャンバ12は、第3チャンバ50によって第1チャンバ16と一体に囲われている。
第3チャンバ50は、温調機構を構成して第3チャンバ50の内部空間の温度を調整する空調機構51を有している。この空調機構51は、温度制御部19による制御指令に基づいてその動作が管理され、第3チャンバ50と第2チャンバ12との間に介在する流体(空気)の温度が調整される。
すなわち、本実施の形態では、第2チャンバ12の温度が設定温度となるように、空調機構51の動作が制御される。そして、この空調機構51の制御を通じて第2チャンバ12と第3チャンバ50との間に介在する流体(空気)の温度に追従するかたちで第2チャンバ12の温度が調整される。その結果、第3チャンバ50に収容された第2チャンバ12の温度は、温度制御部19にて設定された設定温度、すなわち、第1チャンバ内で真空引きされて第2チャンバに搬入されるウエハWの温度に調整される。
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)、(5)、(6)を得ることができるとともに、上記第1の実施形態の効果(2)に代えて以下に示す効果を得ることができる。
(7)第2チャンバ12の温度は、第2チャンバを収容する第3チャンバ50の内部空間の温度の調整を通じて調整される。そのため、露光装置を含んで構成される既存の第2チャンバを第3チャンバ50に収容するといった簡易な構成により、第2チャンバ12の温度を調整することができる。
(8)また、第2チャンバ12の温度は、該第2チャンバ12と第3チャンバ50との間に介在された流体の温度に追従して調整される。そのため、第2チャンバ12と第3チャンバ50との間に介在された流体の温度の調整を通じて、第2チャンバ12の外壁面全体に亘る温度調整を行うことができる。したがって、第2チャンバ12の温度を的確に調整できる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、第2チャンバ12及び第2チャンバ12内に収容されている露光装置の各部品の温度をウエハWの温度に応じて、上げたり下げたりする場合には、ラジエータGの代わりに、冷媒(媒体)の温度を下げる冷却機構と、冷却機構で冷却された冷媒(媒体)の温度を上げる加熱機構とを設ければよい。
・第1の実施形態において、第2チャンバ12内の温度の調整は、冷媒流路FPを流通する冷媒の流量の調整のみ、あるいは同冷媒の温度の調整のみによって行う構成であってもよい。
・各実施形態において、温度制御部にて設定される設定温度は、第1チャンバに搬入されて減圧される以前のウエハWの温度と、ウエハWが減圧される減圧値とに基づき経験的に求められた温度に設定される構成であってもよい。
・第1の実施形態において、冷媒流路FPを、図3に示すように、第2チャンバ12が備える壁部の外壁面に沿って設ける構成であってもよい。この場合には、冷媒流路FPを
既存のチャンバの壁部の外壁面に冷媒流路FPを設けることで、同チャンバ内の温度を調整することができる。したがって、露光装置としての汎用性を高めることができる。
同様に、第1の実施の形態において、冷媒流路FPを、図4に示すように、第2チャンバ12が備える壁部の壁内部に沿って設ける構成であってもよい。この場合には、冷媒流路FPと第2チャンバ12とを一体に構成することができる。
・第2の実施形態において、第3チャンバ50内に冷媒を充填させ、この冷媒の温度や流量の調整を通じて第2チャンバ12の温度を調整する構成であってもよい。
・第1の実施の形態において、照明光学系21の温度を調整する構成は、温調プレートやペルティエ素子を用いる構成であってもよい。この場合、照明光学系21において、温調プレートによる輻射やペルティエ素子による熱交換を通じて温度が調整される。
・各実施形態において、第1温度調整機構30、温調プレート38、第2温度調整機構41を設け、これら第1温度調整機構30、温調プレート38、第2温度調整機構41による局所的な温度の調整を行うこととした。これに限らず、冷媒流路FPを流通する冷媒の流量や温度、あるいは、第3チャンバ50と第2チャンバ12との間に介在する流体の温度の調整を通じて第2チャンバ12に収容された各構成部材の温度を設定温度に調整可能な場合には、第1温度調整機構30、温調プレート38、第2温度調整機構41を割愛する構成であってもよい。
・各実施形態において、露光装置11は、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクルまたはマスクを製造するために、マザーレチクルからガラス基板やシリコンウエハなどへ回路パターンを転写する露光装置であってもよい。また、露光装置11は、液晶表示素子(LCD)などを含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッド等の製造に用いられて、デバイスパターンをセラミックウエハ等へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置などであってもよい。
また、こうした露光装置に限らず、基板の雰囲気を第1チャンバにて減圧雰囲気に変更した後、同じく減圧状態にある第2チャンバにこの基板を搬送し、該第2チャンバにて同基板に各種処理を施す基板処理装置であれば本発明の適用は可能である。
一般に、大気圧下から減圧雰囲気に変更された基板は、減圧に伴う断熱膨張によってその温度が低下し、この基板と該基板が搬入される第2チャンバとの間で温度差が生じる。そこで、上記各実施形態によれば、第2チャンバの温度を、第1チャンバで減圧されたことに起因する基板の断熱膨張に伴う基板の温度の低下に応じた設定温度に調整する。そのため、第1チャンバ内で大気圧から減圧雰囲気に変更されて第2チャンバに搬送される基板の温度と、この基板が搬送されて各種処理が施される第2チャンバ内の温度とを等しくすることができる。したがって、基板の処理にかかるスループットを改善することができる。
・各実施形態において、露光光源20は、例えばg線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Fレーザ(157nm)、Krレーザ(146nm)、Arレーザ(126nm)等を供給可能な光源であってもよい。また、露光光源20は、DFB半導体レーザまたはファイバレーザから発振される赤外域、または可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(またはエルビウムとイッテルビウムの双方)がドープされたファイバアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を供給可能な光源であってもよい。
・各実施形態において、露光装置11を、ステップ・アンド・リピート方式の装置に具体化してもよい。
次に、本発明の実施形態の露光装置11によるデバイスの製造方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図5は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。
まず、ステップS101(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS102(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクルRなど)を製作する。一方、ステップS103(基板製造ステップ)において、シリコン、ガラス、セラミックス等の材料を用いて基板(シリコン材料を用いた場合にはウエハWとなる。)を製造する。
また、この場合には、第2チャンバ12、第1チャンバ16内を、真空雰囲気ではなく、大気圧よりも減圧された減圧雰囲気に設定してもよい。
次に、ステップS104(基板処理ステップ)において、ステップS101〜ステップS104で用意したマスクと基板を使用して、リソグラフィ技術等によって基板上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS105(デバイス組立ステップ)において、ステップS104で処理された基板を用いてデバイス組立を行う。このステップS105には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS106(検査ステップ)において、ステップS105で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図6は、半導体デバイスの場合におけるステップS104の詳細工程の一例を示す図である。
ステップS111(酸化ステップ)においては、基板の表面を酸化させる。ステップS112(CVDステップ)においては、基板表面に絶縁膜を形成する。ステップS113(電極形成ステップ)においては、基板上に電極を蒸着によって形成する。ステップS114(イオン打込みステップ)においては、基板にイオンを打ち込む。以上のステップS111〜ステップS114のそれぞれは、基板処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
基板プロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後、処理工程では、まず、ステップS115(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料を塗布する。引き続き、ステップS116(露光ステップ)において、リソグラフィシステム(露光装置11)によってマスクの回路パターンを基板に転写する。次に、ステップS117(現像ステップ)において、ステップS116にて露光された基板を現像して、基板の表面に回路パターンからなるマスク層を形成する。さらに続いて、ステップS118(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS119(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となった感光性材料を取り除く。すなわち、ステップS118及びステップS119において、マスク層を介して基板の表面を加工する。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、基板上に多重に回路パターンが形成される。
11…露光装置、12…第2チャンバ、16…第1チャンバ、19…温調機構としての
温度制御部、20…露光光源、21…照明光学系、23…投影光学系、24…ウエハステージ、30…温調機構としての第1温度調整機構、38…温調機構としての温調プレート、41…温調機構としての第2温度調整機構、50…温調機構としての第3チャンバ、51…温調機構としての空調機構、G…ラジエータ、P…ポンプ、R…レチクル、TH1、TH2…温度センサ、W…基板としてのウエハ。

Claims (14)

  1. 大気圧下にある基板の雰囲気を減圧して減圧雰囲気に変更する第1チャンバと、
    前記減圧雰囲気に維持され、前記第1チャンバから搬送された前記基板に所定の処理を施す第2チャンバとを備える基板処理装置であって、
    前記第2チャンバ内の温度を、前記第1チャンバ内で大気圧から減圧雰囲気への変更に伴って変化する基板の温度に対応する設定温度に調整する温調機構を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記温調機構は、前記第2チャンバが備える壁部の内壁面、外壁面、及び壁内部の少なくとも1つに形成された媒体流路を有し、
    前記媒体流路への媒体の流通によって前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記温調機構は、前記媒体流路を流通する媒体の温度の調整を通じて前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記温調機構は、前記媒体流路を流通する媒体の流量の調整を通じて前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項2又は3に記載の基板処理装置。
  5. 前記温調機構は、前記第2チャンバを囲う第3チャンバを有し、
    前記第2チャンバと前記第3チャンバとの間に介在される流体の温度の調整を通じて前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項1に記載の基板処理装置。
  6. 前記第2チャンバは、試料台に保持された基板上に露光を行う露光装置を収容する
    請求項1〜5のうち何れか一項に記載の基板処理装置。
  7. 大気圧下にある基板の雰囲気を減圧して減圧雰囲気に変更する第1チャンバと、
    前記減圧雰囲気に維持され、前記第1チャンバから搬送された前記基板に所定の処理を施す第2チャンバとを備える基板処理装置にあってその温調を行う方法であって、
    前記第2チャンバ内の温度を、記第1チャンバ内で大気圧から減圧雰囲気への変更に伴って変化する基板の温度に対応する設定温度に調整することを特徴とする基板処理装置の温調方法。
  8. 前記第2チャンバが備える壁部の内壁面、外壁面、及び壁内部の少なくとも1つに媒体流路を形成し、
    前記媒体流路に媒体を流通させることにより前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項7に記載の基板処理装置の温調方法。
  9. 前記媒体流路を流通する媒体の温度の調整を通じて前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項8に記載の基板処理装置の温調方法。
  10. 前記媒体流路を流通する媒体の流量の調整を通じて前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項8又は9に記載の基板処理装置の温調方法。
  11. 前記第2チャンバを囲う第3チャンバを設け、
    前記第2チャンバと前記第3チャンバとの間に介在される流体の温度の調整を通じて前記第2チャンバ内の温度を前記設定温度に調整する
    請求項7に記載の基板処理装置の温調方法。
  12. 前記基板の各々、もしくは複数を単位とする基板群の各代表する基板に温度センサを設け、前記設定温度をこの温度センサによる検出値に設定する
    請求項7〜11のうち何れか一項に記載の基板処理装置の温調方法。
  13. 前記温度の調整の対象とする第2チャンバは、試料台に保持された基板上に露光を行う露光装置を収容する
    請求項7〜12のうち何れか一項に記載の基板処理装置の温調方法。
  14. リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、
    前記リソグラフィ工程は、請求項6に記載の基板処理装置、または請求項13に記載の基板処理装置の温調方法を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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