JP2011153233A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】油汚れに対する洗浄力に優れると共に、油共存下で使用しても洗い始めは泡量が多く、その泡量の持続性が良好であり、かつ、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられ、さらに手肌の乾燥感を感じにくい液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】一般式(a1)[式中、AOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を表す。mはAOの平均繰返し数を表し、6〜12である。xとyはそれぞれ1〜6の整数であり、6≦x+y≦12である。]で表される化合物(a)と、陰イオン界面活性剤(b)と、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤(c)と、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる少なくとも一種(d)とを含有し、[(b)+(c)]/(a)で表される質量比が2〜10であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
[化1]
Figure 2011153233

【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
近年、消費者の環境や経済性に対する意識が高まるなか、台所用の洗浄剤においては、食器や調理器具等を洗浄する際、その使用量を減らしても優れた洗浄効果が得られる液体洗浄剤が求められている。
食器や調理器具等の洗浄は、通常、液体洗浄剤を食器洗い用のスポンジに注ぎ足しながら行われている。
液体洗浄剤をスポンジに注ぎ足すタイミングとしては、「スポンジを揉んだ際に視認できる泡量が少なくなったとき」、が挙げられる。
従来の液体洗浄剤においては、洗い始めてから洗い終わるまでを通じて泡量が少ない、又は洗い始めは泡量が多くてもその後は泡質が水っぽくなっていき、泡量の多い状態が続かないため、液体洗浄剤をスポンジに注ぎ足す回数が多い傾向にあった。そのため、油汚れ等を除去するのに本来必要な使用量を超えて、液体洗浄剤が過剰に使用されていた。
このように、台所用の洗浄剤には、洗浄性に加えて、泡立ち性(洗い始めの泡立ちの良さ、洗い始めてから洗い終わるまでの泡量の持続性)も基本性能として要求される。
かかる要求に対して、従来、たとえば、中鎖分枝状の可溶化非イオン界面活性剤と、陰イオン界面活性剤と、特定のアミンオキシドとを含有する液体洗剤組成物が提案されている(特許文献1参照)。
一方、液体洗浄剤を塗布したスポンジで食器や調理器具等を洗浄する場合、洗浄剤が手に直接に接触することによって、手荒れを生じたり、手肌の感触が悪くなったりする。
これに対して、洗浄後に、さっぱり・サラサラとした手肌感触を実現するため、陰イオン界面活性剤と、半極性界面活性剤と、非イオン界面活性剤と、特定の界面活性剤水溶液に浸漬させた角質層の弾性率が1.2以上となる有機化合物とを含有する台所用手洗い液体洗浄剤組成物が提案されている(特許文献2参照)。
特表2007−511640号公報 特開2006−182905号公報
本発明者らは、液体洗浄剤をスポンジに注ぎ足すタイミングとして、「スポンジを握った際に「弾力感」が感じられないとき」、をあらたに見出した。
本発明者らの検討によれば、油汚れ等を除去するのに必要な使用量の液体洗浄剤がスポンジに含まれている状態であっても、スポンジを握った際に軟らかい(弾力感がない)と感じる場合、スポンジに液体洗浄剤が充分に含まれていることを実感できないため、液体洗浄剤を余分に注ぎ足す行動をとりやすいことが分かった。
特許文献1に記載された液体洗剤組成物においては、当該液体洗剤組成物をスポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられず、実使用において、スポンジに注ぎ足す回数が多い傾向にあった。
スポンジを握った際に弾力感がないと感じる場合は、洗浄中にスポンジを効率良く食器等に押し当てることができないため、油汚れ等を擦り落としにくいことも分かった。
そこで、食器や調理器具等を洗浄する際、液体洗浄剤をスポンジに注ぎ足す回数を少なくでき、液体洗浄剤の使用量を減らすことで、消費者の環境や経済性に対する意識を満足させることができる技術が必要である。
ところで、洗浄中の手肌には洗浄剤が直接接触しているため、毎日繰り返されることの多い洗浄の影響、又は洗浄剤の過剰な使用により、洗浄後、手肌を擦り合わせた際にガサガサ・ゴワゴワといった不快な感触(以下この感触を「手肌の乾燥感」という。)を感じるようになる人が多い。
そのため、台所用の洗浄剤においては、洗浄性、泡立ち性及びスポンジを握った際に弾力感が感じられることに加えて、洗浄後の手肌にしっとりとした潤いが付与されて手肌の乾燥感を感じにくいこと、のいずれも満足できる技術の開発が望まれる。
特許文献2に記載された液体洗浄剤組成物は、角質層の弾性率を高めて「さっぱり・サラサラした感触」を手肌に付与するものであり、「しっとりとした潤い」とは正反対の感触を付与するものである。この液体洗浄剤組成物では、食器洗い等の繰返しに対して手荒れが軽減したという実感が得られにくく、手肌の感触を洗浄前後で良好に保つことは困難であり、また、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられず、スポンジに注ぎ足す回数が多い傾向にあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、油汚れに対する洗浄力に優れると共に、油共存下で使用しても洗い始めは泡量が多く、その泡量の持続性が良好であり、かつ、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられ、さらに手肌の乾燥感を感じにくい液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、一般に会合状態を形成しにくく、低起泡性組成物用として好適な分岐鎖状の化合物のなかから特定の構造を有する化合物を選択し、洗浄成分と、特定の質量比で併用すると共に、さらに特定の感触付与成分を組み合わせることにより、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の液体洗浄剤組成物は、下記一般式(a1)で表される化合物(a)と、陰イオン界面活性剤(b)と、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤(c)と、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる少なくとも一種(d)とを含有し、[(b)+(c)]/(a)で表される質量比が2〜10であることを特徴とする。
Figure 2011153233
[式中、AOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を表す。mはAOの平均繰返し数を表し、6〜12である。xとyはそれぞれ1〜6の整数であり、6≦x+y≦12である。]
本発明の液体洗浄剤組成物においては、前記一般式(a1)におけるAOがオキシエチレン基であり、mが9又は10であり、xとyの一方が3で、他方が5であることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、(b)/(d)で表される質量比が2〜10であることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、前記陰イオン界面活性剤(b)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と二級アルカンスルホン酸塩との組合せであることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩及びエタノールからなる群から選ばれる少なくとも一種のハイドロトロープ剤(e)をさらに含有することが好ましい。
本発明によれば、油汚れに対する洗浄力に優れると共に、油共存下で使用しても洗い始めは泡量が多く、その泡量の持続性が良好であり、かつ、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられ、さらに手肌の乾燥感を感じにくい液体洗浄剤組成物を提供できる。
かかる液体洗浄剤組成物により、食器や調理器具等を洗浄する際、スポンジに注ぎ足す回数を少なくでき、液体洗浄剤の使用量を減らすことが可能となり、消費者の環境や経済性に対する意識を満足させることができる。加えて、食器洗い等を毎日繰り返していても、洗浄後、手肌を擦り合わせた際にガサガサ・ゴワゴワといった不快な感触が感じられにくく、手肌の感触を洗浄前後で良好に保つことができる。
≪液体洗浄剤組成物≫
本発明の液体洗浄剤組成物は、前記一般式(a1)で表される化合物(a)(以下「(a)成分」という。)と、陰イオン界面活性剤(b)(以下「(b)成分」という。)と、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤(c)(以下「(c)成分」という。)と、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる少なくとも一種(d)(以下「(d)成分」という。)とを含有する。
<(a)成分>
本発明における(a)成分は、前記一般式(a1)で表される化合物であり、アルコールにオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基が導入され、疎水部(炭化水素基)がβ位の炭素原子でC2x+1とC2y+1とに分岐した構造を有する化合物である。
(a)成分を含有することにより、主として、液体洗浄剤組成物を油共存下で使用しても泡立ちと泡量の持続性がいずれも良好であり、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられるようになる。
前記式(a1)中、AOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を表す。なかでも液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上し、スポンジに含ませて握った際の弾力感が良好に得られることから、AOとしては、オキシエチレン基を含んでいるものが好ましく、オキシエチレン基のみからなるもの、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在しているものであってオキシエチレン基の方を多く含んでいるものがより好ましく、そのなかでもオキシエチレン基のみからなるものが特に好ましい。
AOがオキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在しているものである場合、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際の弾力感及び油共存下で使用した際の泡立ちと泡量の持続性に優れることから、オキシプロピレン基の平均繰返し数は3以下であることが好ましく、1〜2であることがより好ましい。
AOにおいて、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在している場合、これらはランダム状に混在していてもよく、ブロック状に混在していてもよい。
前記式(a1)中、mはAOの平均繰返し数を表し、6〜12であり、9又は10であることが好ましい。mが6以上であると、油共存下で使用しても泡立ちと泡量の持続性に優れる。mが12以下であると、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられるようになる。
なお、ここでのmは、AOの「平均」繰返し数を示している。したがって、式(a1)で表される化合物は、AOの繰返し数が異なる分子の集合体である。
前記式(a1)中、xとyはそれぞれ1〜6の整数であり、6≦x+y≦12である。なかでも、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上し、スポンジに含ませて握った際の弾力感が良好に得られることから、6≦x+y≦10が好ましく、6≦x+y≦8がより好ましく、x+y=8が特に好ましい。
x+yが6以上であると、油共存下で使用しても泡立ちと泡量の持続性に優れる。また、表面活性を示し、液面への吸着性が高まる。x+yが12以下であると、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられるようになる。
2x+1、C2y+1としてはそれぞれ、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、直鎖状のアルキル基であることが好ましく、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基が好適なものとして挙げられる。
なかでも、C2x+1、C2y+1は、エチル基とブチル基との組合せ、プロピル基とペンチル基との組合せ(以上、いずれの組合せも一方がどちらの基であってもよい)が好ましく、プロピル基とペンチル基との組合せ(一方がどちらの基であってもよい)が特に好ましい。
(a)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
上記のなかでも、(a)成分としては、ガーベット反応による2分子縮合で得られた、β位に分岐構造を有するアルコールのエチレンオキシド付加物が特に好適なものとして挙げられる。
このような市販品としては、BASF社製のポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテルが挙げられ、具体的には、上記一般式(a1)におけるm=6の化合物で商品名「Lutensol XP60」、上記一般式(a1)におけるm=9の化合物で商品名「Lutensol XP90」、上記一般式(a1)におけるm=10の化合物で商品名「Lutensol XP100」が挙げられる。
また、BASF社製のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテルも挙げられ、具体的には、上記一般式(a1)におけるm=9の化合物(オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在したもの)で商品名「Lutensol XL90」、上記一般式(a1)におけるm=10の化合物(オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在したもの)で商品名「Lutensol XL100」が挙げられる。
液体洗浄剤組成物における(a)成分の含有量は、1〜15質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましく、3〜8質量%であることがさらに好ましい。
(a)成分の含有量が下限値以上であると、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上し、スポンジに含ませて握った際の弾力感が良好に得られる。一方、上限値以下であると、油汚れに対する洗浄力がより向上する。
<(b)成分>
本発明における(b)成分は、陰イオン界面活性剤である。
(b)成分のなかで好適なものとしては、大別すると、スルホン酸塩タイプ、硫酸エステル塩タイプ、カルボン酸塩タイプ、リン酸エステルタイプが挙げられる。
スルホン酸塩タイプとしては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、スルホコハク酸塩等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力及び液体洗浄剤組成物の保存安定性(透明外観の確保)が良好であることから、アルカンスルホン酸塩が好ましく、二級アルカンスルホン酸塩(SAS)がより好ましい。
硫酸エステル塩タイプとしては、アルキル硫酸エステル塩、アルケニル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力及び洗浄剤組成物の保存安定性(透明外観の確保)が良好であることから、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(AES)がより好ましい。
カルボン酸塩タイプとしては、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン界面活性剤等が挙げられる。
上記のなかでも、(b)成分としては、油汚れに対する洗浄力が良好であることから、スルホン酸塩タイプ、硫酸エステル塩タイプがより好ましく、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩がさらに好ましい。そのなかでも、油汚れに対する洗浄力が特に良好であることから、AES、AESとSASとの組合せが好ましく、AESとSASとの組合せがより好ましい。
AESとしては、後述のナロー率40質量%以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(NRES)が好ましい。
(b)成分の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩が挙げられ、これらが混在していてもよい。なかでも、アルカリ金属の塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
(NRESについて)
本発明においては、(b)成分としてNRESを用いると、主として、油汚れに対する洗浄力が良好となる。また、洗浄剤組成物の保存安定性が良好となり、透明外観を安定に確保できる。特に低温条件での保存安定性に優れる。
本明細書において、「ナロー率」とは、アルキレンオキシドの付加モル数が異なるアルキレンオキシド付加体の分布の割合を示す下記の数式(S)で表されるものを意味する。
Figure 2011153233
[式中、nmaxは全体のアルキレンオキシド付加体中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体のアルキレンオキシドの付加モル数を示す。iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。Yiは全体のアルキレンオキシド付加体中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。]
NRESにおいて、ナロー率は、油汚れに対する洗浄力がさらに向上することに加えて、泡の持続性も向上することから、40質量以上であることが好ましく、55質量%以上であることがより好ましく、65質量%以上であることがさらに好ましい。ナロー率の上限値は高いほど好ましく、製造性の点から、実質的には90質量%以下である。
なお、前記数式(S)において、nmaxがゼロ(モル)のとき、ナロー率はYとYとYとの合計の割合(質量%)となり;nmaxが1(モル)のとき、ナロー率はYとYとYとYとの合計の割合(質量%)となる。
前記ナロー率は、たとえばNRESの製造方法等によって制御することができる。
NRESの製造方法としては、たとえば、高級アルコールとエチレンオキシドとを常法により合成した反応生成物から、蒸留等により所望の分子量範囲、すなわち、所望のエチレンオキシド付加モル数を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルコールエトキシレート)を分取し、ついで、これを硫酸化反応し、中和することにより得られる。
また、特許第3312883号公報に記載の方法、すなわち、特定の触媒を使用した方法により、ナロー率55質量%以上の狭いエチレンオキシド付加モル数の分布をもったポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができるため、当該ポリオキシエチレンアルキルエーテルを硫酸化反応し、中和することによっても得られる。なお、前記特定の触媒としては、表面改質された複合金属酸化物触媒が挙げられ、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された、金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や、金属水酸化物及び/又は金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒等である。
NRESのなかで好適なものとしては、たとえば、下記一般式(b1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が挙げられる。
Figure 2011153233
[式中、Rは炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基であり;nはエチレンオキシドの平均付加モル数を示し、1〜6である。Mはアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルカノールアミン又はアンモニウムを表す。]
前記式(b1)中、Rは、炭素数8〜18のアルキル基又は炭素数8〜18のアルケニル基であり、炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。該アルキル基又は該アルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
において、炭素数は8〜18であり、10〜16が好ましく、12〜13がより好ましい。Rの炭素数が8以上であると、疎水性が高まるため、油汚れに対する洗浄力が向上する。一方、Rの炭素数が18以下であれば、NRES自体の溶解性が良好となるため、経時保存時における析出などが抑制されて透明外観が得られやすくなる。
ただし、Rは、NRESの原料である高級アルコールに由来する。そのため、該高級アルコールは、工業的に入手が容易な下記(i)〜(v)から選択されることが好ましい。
なお、「分岐率」とは、全高級アルコールに対する、分岐鎖をもつ高級アルコールの割合(質量%)を示す。「直鎖率」とは、全高級アルコールに対する、直鎖状の高級アルコールの割合(質量%)を示す。
(i)シェルケミカルズ社製、商品名「ネオドール23」(分岐率:20質量%)。これは、n−オレフィンから改良オキソ法により生成し、精留されたものである。
(ii)ブテンの3量体からオキソ法により得られる炭素数13のアルコール(分岐率:100質量%)。
(iii)中鎖アルコールからガーベット反応により得られる高級アルコール(分岐率:100質量%)。
(iv)Sasol社製、商品名「Safol23」(分岐率:50質量%)。これは、石炭のガス化によって得られるオレフィンからオキソ法によりアルコールを得て、さらに水素化されたものである。
(v)P&G社製、商品名「CO1270」(分岐率:0質量%)(直鎖率100質量%)。これは、天然油脂から合成された天然系高級アルコールである。
前記式(b1)中、nは、エチレンオキシドの平均付加モル数を示し、1〜6である。なかでも、油汚れに対する洗浄力が向上することから、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。
なお、ここでのnは、エチレンオキシドの「平均」付加モル数を示している。したがって、式(b1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩は、エチレンオキシドの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の集合物である。ナロー率は、その集合物のなかで、最も多く存在するエチレンオキシド付加体(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩)のエチレンオキシドの付加モル数を「nmax」とすることにより前記数式(S)から求められる。
前記式(b1)中、Mは、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルカノールアミン又はアンモニウムを表す。
具体的には、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属原子;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属原子;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン;アンモニウム等が挙げられ、これらが混在していてもよい。なかでも、Mとしては、アルカリ金属原子が好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
前記式(b1)で表されるNRESは、たとえば以下のようにして製造できる。
高級アルコール、好ましくは前記(i)〜(v)から選択される高級アルコールに、エチレンオキシドを付加させてポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルコールエトキシレート)を得る。エチレンオキシドを付加させる際に用いる触媒としては、たとえば特許第3312883号公報に記載のAl/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒が好ましい。これにより、エチレンオキシドの付加モル数分布の狭いものが得られる。
得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルを、サルファンでスルホン化あるいは硫酸化することによりポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルを製造でき、さらに中和することによりポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を製造できる。
(SASについて)
本発明においては、(b)成分として二級アルカンスルホン酸塩を用いると、油汚れに対する洗浄力が向上する。
SASは、「パラフィンスルホン酸塩」とも呼ばれる界面活性剤であって、通常、1分子当たり炭素数10〜21の二級アルキルスルホン酸塩の混合物の形態で提供される。
本発明においては、この混合物中に1分子当たり炭素数13〜18の二級アルキルスルホン酸塩を80質量%以上含有するものが好ましく、90質量%以上含有するものがさらに好ましい。なお、この混合物には、少量の一級アルキルスルホン酸塩、ジスルホン酸塩、ポリスルホン酸塩が含まれていてもよい。
SASのなかで好適なものとしては、たとえば、下記一般式(b2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2011153233
[式中、p+q=10〜14であり;Mはアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルカノールアミン又はアンモニウムを表す。]
前記式(b2)中、p+q=10〜14であり、すなわち、式(b2)で表される成分は、炭素数13〜17(ただし、式(b2)におけるM中の炭素数を除く。)の二級アルキルスルホン酸塩である。
p+qが10以上であると、油汚れに対する洗浄力が向上する。一方、p+qが14以下であると、式(b2)で表される化合物自体の溶解性が良好となるため、保存時における析出などが抑制される。
前記式(b2)中、Mは、前記式(b1)におけるMと同じであり、なかでもアルカリ金属原子が好ましく、ナトリウムが特に好ましい。
SASとして好適に用いることができる市販品としては、HOSTAPUR SAS 30(商品名、クラリアントジャパン(株)製;炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が90質量%以上)、HOSTAPUR SAS 60(商品名、クラリアントジャパン(株)製;炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が90質量%以上)、MERSOL80(商品名、Bayer社製;平均炭素数15(炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が80質量%以上))、MARLONシリーズ(SASOL社製;PS65、PS60、PS60W(以上、商品名)、炭素数10〜18(炭素数13〜17の二級アルキルスルホン酸ナトリウムの含有量が90質量%以上))が挙げられる。
(b)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
(b)成分として、AESとSASとを併用する場合、AESとSASとの混合割合は、油汚れに対する洗浄力がさらに優れることから、質量比でAES/SAS=1〜10であることが好ましく、1〜7であることがより好ましく、2〜5であることがさらに好ましい。
上記の中でも、(b)成分としては、NRES、NRESとSASとの組合せが特に好適なものとして挙げられ、そのなかでもNRESとSASとの組合せが最も好ましい。
液体洗浄剤組成物における(b)成分の含有量は、5〜30質量%であることが好ましく、5〜18質量%であることがより好ましく、10〜17質量%であることがさらに好ましい。
(b)成分の含有量が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上する。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感が良好に得られるようになる。
<(c)成分>
本発明における(c)成分は、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤である。
本発明においては、(c)成分と前記(b)成分とを組み合わせて用いることにより、主として、油汚れに対して高い洗浄効果が得られる。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、たとえば、アミノ酢酸ベタイン(アルキルベタイン、アルキルアミドベタインなど)、スルホベタイン(アルキルヒドロキシスルホベタインなど)等のベタイン型のもの;グリシン系のもの(イミダゾリニウムベタインなど)、アミノプロピオン酸系のもの等のアミノ酸型のものが挙げられる。
両性界面活性剤として具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン;N−ラウリル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホベタイン、N−ラウリル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホベタイン、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−1−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン等のスルホベタイン;2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等のグリシン系のもの;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム等のアミノプロピオン酸系のものが挙げられる。
(半極性界面活性剤)
本発明において、「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合及び極性結合の中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤のことであり、半極性界面活性剤が溶解する溶液または分散する分散系のpHにより、陽イオン性、陰イオン性、または両極性となるものをいう。
半極性界面活性剤のなかで好適なものとしては、たとえばアミンアルキレンオキサイド型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力及び泡立ちが良好であることから、アミンオキシド型界面活性剤が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤としては、たとえばアルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシドが挙げられ、なかでも下記一般式(c1)で表される化合物が好適なものとして挙げられる。
Figure 2011153233
[式中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であり;R、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり;Rは炭素数1〜4のアルキレン基である。Bは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり;rは0又は1の数である。]
前記式(c1)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましい。
のアルキル基、アルケニル基において、炭素数は8〜18であり、油汚れに対する洗浄力がより向上することから、10〜14であることが好ましい。
、Rは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましく、RおよびRはいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
は、炭素数1〜4のアルキレン基である。
Bは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−である。
rは、0又は1の数であり、0が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤として具体的には、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド系のもの;ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド系のもの等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力が特に良好であることから、アルキルジメチルアミンオキシド系のものがより好ましい。
(c)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
上記のなかでも、(c)成分としては、(b)成分と併用して油汚れに対する洗浄力が特に良好であることから、アミノ酢酸ベタイン、スルホベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド系のもの、又はアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド系のものが好ましく、アルキルジメチルアミンオキシド系のものが特に好ましい。
液体洗浄剤組成物における(c)成分の含有量は、1〜15質量%であることが好ましく、2〜12質量%であることがより好ましく、4〜10質量%であることがさらに好ましい。
(c)成分の含有量が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感が良好に得られるようになる。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上する。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、(b)/(c)で表される質量比が1.5以上であることが好ましく、1.5〜3であることがより好ましい。
当該質量比が下限値以上であると、洗浄後に手を擦り合わせた際、手肌の乾燥感を感じにくくなる。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感が良好に得られるようになる。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、[(b)+(c)]/(a)で表される質量比が2〜10であり、2.5〜8であることが好ましく、3〜6であることがより好ましく、4〜5であることがさらに好ましい。
当該質量比が2未満であると、油汚れに対する洗浄力が低くなる。また、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感が得られなくなる。一方、当該質量比が10を超えると、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性が悪くなる。また、粘度が増大して、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、適度な弾力感が得られなくなる。
本発明においては、当該質量比が2〜10であることにより、油汚れに対する洗浄力、泡立ちと泡量の持続性及びスポンジに含ませて握った際の弾力感がいずれも良好に得られる。
<(d)成分>
本発明における(d)成分は、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる少なくとも一種である。
本発明においては、(a)〜(c)成分に加えて、(d)成分をさらに含有することにより、主として、洗浄後の手肌にしっとりとした潤いが付与されやすくなり、手肌の乾燥感を感じにくくなる。
(ポリエーテル変性シリコーン)
ポリエーテル変性シリコーン(以下「(d1)成分」という。)は、重量平均分子量が2000〜30000の範囲内であることが好ましく、5000〜25000の範囲内であることがより好ましい。
(d1)成分の重量平均分子量が2000以上であると、手肌への感触付与効果が高まって、洗浄後における手肌の乾燥感がより感じられにくくなる。また、油汚れに対する洗浄力もより向上する。
(d1)成分の重量平均分子量が30000以下であると、(d1)成分自体の粘度が高くなりすぎず、取扱い性が良好となって、液体洗浄剤組成物の配合がより容易となる。
なお、(d1)成分の重量平均分子量は、標準物質をポリスチレンとしてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で分析を行った値を示す。
(d1)成分は、ポリエーテル基を有しないジメチルシリコーンに比べて、高分子量の分子であっても水等への溶解性が非常に高いものである。
(d1)成分の分子構造は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、架橋していてもよい。
(d1)成分としては、たとえば直鎖変性タイプ、側鎖変性タイプが挙げられ、側鎖変性タイプが好ましい。
直鎖変性タイプとして具体的には、東レ・ダウコーニング(株)製のFZ−2233、FZ−2231(以上、商品名)が挙げられる。
側鎖変性タイプのなかで好適なものとしては、アルキル(好ましくはアルキル基の炭素数1〜3)シロキサン基と、ポリオキシアルキレン基(好ましくはアルキレン基の炭素数2〜5)を有するアルキルシロキサン基との共重合体が挙げられる。
「ポリオキシアルキレン基」としては、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシエチレン基とポリオキシプロピレン基とが混在したものが好適なものとして挙げられる。
前記アルキルシロキサン基と、前記ポリオキシアルキレン基を有するアルキルシロキサン基とは、ランダム状に重合していてもよく、ブロック状に重合していてもよい。
側鎖変性タイプとして具体的には、東レ・ダウコーニング(株)製のSH3772M、SH3775M、SH3748、SH3749、SF8410、BY22−008(以上、商品名);信越化学工業(株)製のKF6016、KF6017(以上、商品名)が挙げられる。
上記側鎖変性タイプのポリエーテル変性シリコーンとしては、下記一般式(d1−1)で表される化合物(以下「化合物(d1−1)」という。)が好適に挙げられる。
Figure 2011153233
[式(d1−1)中、Rは水素原子又はアルキル基を示す。hは2〜100の数であり、iは0〜50の数であり、jは5〜10000の数であり、kは1〜1000の数である。]
前記式(d1−1)中、Rは、水素原子又はアルキル基を示す。
のアルキル基は、炭素数1〜4が好ましく、組成物への溶解力が良好であることからメチル基がより好ましい。
hは、オキシエチレン基の平均繰返し数を示す2〜100の数であり、組成物への溶解力が向上することから、5〜20の数がより好ましい。
iは、オキシプロピレン基の平均繰返し数を示す0〜50の数であり、組成物への溶解力が向上することから、0〜10の数がより好ましい。
jは、ジメチルシロキサン基の平均重合度を示す5〜10000の数であり、組成物への溶解力が向上することから、5〜1000の数がより好ましい。
kは、メチルポリオキシアルキレンプロピルシロキサン基の平均重合度を示す1〜1000の数であり、組成物への溶解力が向上することから、1〜50の数がより好ましい。
jとkとは、手肌への感触付与効果が向上することから、j>kであることが好ましい。
前記一般式(d1−1)においては、洗浄後における手肌の乾燥感をより感じにくいことから、j+kは、上記範囲内で大きい方が好ましい。
化合物(d1−1)は、一般に、Si−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサンと、例えばポリオキシアルキレンアリルエーテルなどの炭素−炭素二重結合を末端に有するポリオキシアルキレンアルキルエーテルとを付加反応することによって製造することができる。
化合物(d1−1)の製造の際、やむを得ず混入する未反応物などの低分子量化合物は、可能な限りストリッピング等の精製工程などにより除去することが好ましい。
メチルハイドロジェンポリシロキサンは、以下に示すような、常法により製造することができる。
具体的な製造方法としては、まず、金属ケイ素と塩化メチルとを銅触媒存在下で加熱する直接法により、メチルクロロシラン類を得る。
次に、このメチルクロロシラン類から分留したジメチルジクロロシラン(沸点70.2℃)と、トリメチルクロロシラン(沸点57.3℃)と、メチルハイドロジェンジクロロシラン(沸点40.4℃)とを、所定の比率で混合し、多量の水を加えて加水分解することにより、環状及び直鎖状のジメチルシロキサンとメチルハイドロジェンシロキサン共重合体との混合物を得る。さらに、得られた環状及び直鎖状のジメチルシロキサンとメチルハイドロジェンシロキサン共重合体との混合物は、蒸留により低重合度の環状体(四量体、五量体)を分離して、オルガノハイドロジェンポリシロキサンの重合に用いる。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、低重合度の環状体を、アルカリ又は強酸を触媒として加熱し、シロキサン結合の開裂と再結合を含む重合反応により得ることができる。アルカリ触媒による環状体の重合は、アルカリ金属水酸化物を触媒とし、150℃程度の高温で行われる。ただし、アルカリ金属水酸化物のなかでも水酸化リチウムと水酸化ナトリウムは、この温度でも低重合度の環状体に溶解せず、環状体を重合させることができないため、好ましくない。また、酸触媒による環状体の重合は、硫酸、塩酸、リン酸、活性白土、塩化鉄、ホウ酸、トリフルオロ酢酸などを触媒とし、常温又は加温して行うことができる。
ただし、ジメチルポリシロキサンの場合には、酸・塩基のどちらでも重合できるが、Si−H基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン(メチルハイドロジェンポリシロキサン)の場合に塩基性触媒を使用すると、重合中にSi−H基が分解してゲル化するおそれがあるため、好ましくない。このようなメチルハイドロジェンポリシロキサンの重合は、触媒を中和することによって停止させ、その後、副生した環状体をストリッピングにて除去し、目的のメチルハイドロジェンポリシロキサンの製造は完了する。
(d1)成分の具体的な例としては、東レ・ダウコーニング(株)製のSH3771M、SH3773M、SH3772M、SH3775M、SH3748、SH3749、SF8410、SH8700、BY22−008、SF8421(以上、商品名);信越化学工業(株)製のKF352A、KF6008、KF615A、KF6016、KF6017(以上、商品名);GE東芝シリコーン(株)製のTSF4450、TSF4452(以上、商品名)等が挙げられる。
これらの中でも、洗浄後における手肌の乾燥感がさらに感じられにくいことから、SH3771M、SH3773M、SH3772M 、SH3775M、BY22−008、KF6017(以上、商品名)等がより好ましい。
なお、上記例示のポリエーテル変性シリコーンは市販品であり、容易に入手が可能である。
(d)成分として(d1)成分を用いる場合、液体洗浄剤組成物における(d1)成分の含有量は、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましく、2〜5質量%であることがさらに好ましい。
(d1)成分の含有量が下限値以上であると、洗浄後における手肌の乾燥感がより感じられにくくなり、手肌の感触を洗浄前と同じ程度に保ちやすくなる。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物の粘度が高くなりすぎず、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上する。
(ヒドロキシ酸又はその塩)
ヒドロキシ酸又はその塩(以下「(d2)成分」という。)としては、カルボキシ基(−COOH)とアルコール性ヒドロキシ基(−OH)とをもつ有機化合物であればよく、たとえば、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、グリセリン酸、トロパ酸、ベンジル酸又はそれらの塩が挙げられる。なかでも、手肌の乾燥感を軽減する効果に優れることから、乳酸又はその塩が特に好ましい。
(d2)成分の塩の形態としては、たとえば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩が挙げられ、これらが混在していてもよい。なかでも、手肌の乾燥感を軽減する効果が良好であることから、アルカリ金属の塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
(d)成分として(d2)成分を用いる場合、液体洗浄剤組成物における(d2)成分の含有量は、0.5〜10質量%であることが好ましく、1〜8質量%であることがより好ましく、2〜5質量%であることがさらに好ましい。
(d2)成分の含有量が下限値以上であると、手肌にしっとりとした潤いが付与されやすく、手肌の乾燥感がより感じられにくくなる。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感が良好に得られるようになる。
(d1)成分又は(d2)成分は、それぞれ1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
上記のなかでも、(d)成分としては、手肌にしっとりとした潤いがより付与されやすく、手肌の乾燥感を感じにくいことから、(d2)成分を含むことが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物において、当該組成物中の(d)成分の含有量に対する(b)成分の含有量の割合、すなわち(b)/(d)で表される質量比は、2〜10であることが好ましく、4〜6であることがより好ましい。
(b)/(d)で表される質量比が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力がより向上する。また、手肌の乾燥感がより感じられにくくなる。一方、上限値以下であると、手肌にしっとりとした潤いが付与されやすくなり、手肌の乾燥感がより感じられにくくなる。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤組成物には、上記の(a)〜(d)成分以外に、必要に応じて通常、硬質表面用又は衣料用等の洗浄剤組成物に用いられている成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜、配合することができる。
(ハイドロトロープ剤)
本発明の液体洗浄剤組成物においては、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩及びエタノールからなる群から選ばれる少なくとも一種のハイドロトロープ剤(e)(以下この群から選ばれるハイドロトロープ剤を「(e)成分」という。)をさらに含有することが好ましい。
(e)成分を含有することにより、主として、液体洗浄剤組成物の保存安定性(特に低温安定性)が向上して、透明外観をより安定に確保しやすくなる。
(e)成分において、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩は、それぞれo体、m体、p体の3異性体のいずれでもよく、これらのなかでも容易に入手が可能なことからp体が好ましく、そのなかでも、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸塩がより好ましい。
トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、安息香酸塩における塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属の塩;アンモニウム塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩が挙げられる。なかでも、アルカリ金属の塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
(e)成分としては、特に低温条件であっても保存安定性に優れることから、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩及びエタノールからなる群から選ばれる少なくとも二種であることが好ましく、そのなかでも、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸及び安息香酸塩からなる群から選ばれる少なくとも一種(以下この群から選ばれるハイドロトロープ剤を「(e1)成分」という。)と、エタノールとを併用することがより好ましい。
(e)成分は、1種単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
(e)成分として、前記(e1)成分とエタノールとを併用する場合、(e1)成分とエタノールとの混合割合は、質量比で、(e1)成分/エタノール=0.05〜2.5であることが好ましく、0.063〜1であることがより好ましい。
エタノールに対する(e1)成分の配合割合が下限値以上であると、特に低温条件で透明外観をより保ちやすくなる。一方、上限値以下であると、低温安定性がより向上する。また、洗浄剤組成物の高粘度化が抑制されて流動性が良好になる。
液体洗浄剤組成物における(e)成分の含有量は、5〜30質量%であることが好ましく、5〜20質量%であることがより好ましく、5〜10質量%であることがさらに好ましい。
(e)成分の含有量が下限値以上であると、低温条件でも、経時保存において液体洗浄剤組成物の透明外観をより安定に保ちやすくなる。また、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、さらに弾力感が良好に得られるようになる。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がさらに向上する。
前記(e)成分以外のハイドロトロープ剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の水溶性溶剤;キシレンスルホン酸、置換もしくは非置換ナフタレンスルホン酸等の芳香族スルホン酸又はそれらの塩、芳香族カルボン酸又はその塩(ただし、安息香酸又はその塩を除く)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物には、その他の任意成分として、たとえば、非イオン界面活性剤(上述した(a)成分と半極性界面活性剤を除く)(以下「(f)成分」という。)を配合することができる。
(f)成分をさらに含有することにより、食器洗い等の繰返しに対して手荒れ(紅斑、落屑など)を生じにくくなる。
(f)成分としては、たとえば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、エステル型ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルポリグリコシド、アルキルモノグリセリルエーテル;脂肪酸アルカノールアミド、アルキルメチルグルカミド等の脂肪酸アミド誘導体;ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル等の長鎖脂肪酸エステル系化合物等が挙げられる。
これらのなかでも、手荒れが生じにくいことに加えて、油汚れに対する洗浄力が良好であることから、脂肪酸アルカノールアミドが好ましく、具体的には、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
かかる(f)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.5〜7質量%であることがより好ましく、1〜4質量%であることがさらに好ましい。
(f)成分の含有量が下限値以上であると、手荒れを生じにくく、手肌マイルド性が向上する。一方、上限値以下であると、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感がより良好に得られるようになる。
本発明の液体洗浄剤組成物において、前記(f)成分を配合する場合、当該組成物中の[(f)成分と(a)成分との合計]の含有量に対する、[(b)成分と(c)成分との合計]の含有量の割合、すなわち[(b)+(c)]/[(f)+(a)]で表される質量比は1〜4.5であることが好ましく、1.5〜4であることがより好ましい。
[(b)+(c)]/[(f)+(a)]で表される質量比が下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がさらに向上する。一方、上限値以下であると、手肌にしっとりとした潤いが付与されやすくなり、手肌の乾燥感がより感じられにくくなる。また、液体洗浄剤組成物をスポンジに含ませて握った際、弾力感がより良好に得られるようになる。
また、本発明の液体洗浄剤組成物には、その他の任意成分として、たとえば水酸化ナトリウム、硫酸、グリコール酸等のpH調整剤;キレート剤、酸化防止剤、着色剤、酵素、香料なども配合することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物のpHは、25℃でのpHが5〜8であることが好ましく、pHが6.5〜7.5であることがより好ましい。
液体洗浄剤組成物のpHが5以上であると、(b)成分と(c)成分との相互作用が強すぎず、適度に抑えられるため、両成分とも良好に溶存し、液体洗浄剤組成物の透明外観をより安定に保ちやすくなる。また、液体洗浄剤組成物のゲル化又は固化がより起きにくくなる。一方、pHが8以下であると、(b)成分と(c)成分との相互作用が弱くなりすぎず、油汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤組成物の泡立ちと泡量の持続性がより向上する。
液体洗浄剤組成物(25℃に調温)のpHは、pHメータ(製品名:ホリバF−22、(株)堀場製作所製)を用い、JIS K3362−1998に準拠した方法により測定される値を示す。
以上説明した本発明の液体洗浄剤組成物は、一般式(a1)で表される分岐構造を有する化合物(a)と、陰イオン界面活性剤(b)と、両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤(c)とを、特定の質量比で含有し、さらにヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる少なくとも一種(d)を含有する。
分岐構造を有する化合物は、一般に会合状態を形成しにくいため、泡立ちを抑えるのに(制泡剤、低起泡性組成物用などとして)用いられることが多い。
しかしながら、本発明においては、特定の分岐構造を有する(a)成分を、(b)成分及び(c)成分と、特定の質量比で用いることにより、油汚れに対する洗浄力に優れると共に、油共存下で使用しても洗い始めは泡量が多く、その泡量の持続性が良好であり、かつ、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられるようになる。かかる効果が得られる理由としては定かではないが、以下のように推測される。
β位に分岐鎖を有する分岐構造「C2x+1(C2y+1)CH−CH−」を有し、かつ、オキシアルキレン基の平均繰返し数(m)が6〜12である(a)成分は、
(i)洗浄の際、気液界面に配向するのが速い特性を有する。これにより、(b)成分及び(c)成分の気液界面への配向も速くなり、これら界面活性剤分子膜の形成が促進される。そのため、洗い始めにおいて、油共存下であっても泡立ちが早く、豊富な泡が素早く形成する。
(ii)気液界面に配向した後、(a)成分中の適度な繰返し数のオキシアルキレン基と、(b)成分及び(c)成分における親水性の部分との間の相互作用により、安定な会合状態が形成される。
加えて、(a)成分を、(b)成分及び(c)成分と、特定の質量比で用いることにより、油汚れに対する洗浄力が高くなり、連続的に洗浄を続けても当該会合状態が維持されるため、泡立ちが衰えることなく泡量が持続する。また、液体洗浄剤組成物を含ませた食器洗い用スポンジにおいては、(a)〜(c)成分が会合して形成されるクリーミィな泡が弾力感として感じられるため、スポンジに液体洗浄剤組成物が充分に含まれていることを実感できると考えられる。
このような本発明の液体洗浄剤組成物によれば、たとえば食器や調理器具等を洗浄する際、油共存下で使用しても、洗浄前半は泡立ちが良好であり、洗浄後半においても、泡量が持続し、スポンジを握った際にも弾力感が感じられるため、スポンジに未だ充分な量の液体洗浄剤が含まれていることを実感できる。これによって、液体洗浄剤組成物をスポンジに注ぎ足す回数が少なくなる。そして、液体洗浄剤の使用量が減り、消費者の環境や経済性に対する意識を満足させることができる。また、環境負荷の低減化等も図られる。
本発明者らは鋭意検討により、従来、界面活性剤の種類又はその使用量を工夫するだけでは困難であった、洗浄後における手肌の感触を洗浄前の感触に近づけることができ、かつ、それを実感できる感触付与成分としてポリエーテル変性シリコーン(d1)とヒドロキシ酸又はその塩(d2)を見出すと共に、これらの成分を配合する上で、最適な界面活性剤組成を見出した。
このように、本発明は、分岐構造を有する化合物のなかでも特定の分岐構造を有する(a)成分を選択し、[(b)+(c)]/(a)で表される質量比の範囲を限定した特定の界面活性剤組成を組んだことに加えて、その界面活性剤組成中に(d)成分を配合したことにより、はじめて、油汚れに対する洗浄力、泡立ちと泡量の持続性、スポンジを握った際の弾力感及び手肌の乾燥感の軽減、の全ての特性を満たすことを実現できる、という異質な効果を奏するものです。
また、これまで、食器や調理器具等の洗浄後における手肌の感触を良好にするため、洗浄成分と共に感触付与成分を配合した場合、油汚れに対する洗浄力が低下しやすい問題があった。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、(d)成分配合の影響により、洗浄効果が低下したり、消泡したりすることがなく、特定の質量比で併用される(a)、(b)及び(c)成分と共に用いることによって、油汚れに対する洗浄力にも優れている。さらに、本発明の液体洗浄剤組成物においては、感触付与成分として(d)成分を選択的に用いることにより、特に(d1)成分以外のシリコーンや油性の感触付与成分では困難であった透明外観を安定に確保することもできる。
かかる本発明の液体洗浄剤組成物は、毎日繰り返されることの多い食器洗い等において、手荒れが少なく、洗浄後の手肌に良好な感触を求める消費者ニーズに対応した、台所用の洗浄剤として特に好適である。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<液体洗浄剤組成物の調製>
表1〜4に示す配合組成に従って、以下に示す製造方法(未配合の成分がある場合、その成分は配合しない。)により、各例の液体洗浄剤組成物をそれぞれ調製した。
表1〜4中の配合量の単位は質量%であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
なお、各例の液体洗浄剤組成物は、表に記載の各成分の合計が100質量%となるように調製した。各成分は50℃に保温したものを用いた。
[液体洗浄剤組成物の製造方法]
まず、200mLビーカに、(a)成分又は(a’)成分と、(b)成分と、(d2)成分と、実施例31〜35については(e)成分と、LMEと、PEG1000とを入れ、マグネチックスターラにより撹拌した。次に、(c)成分を入れて撹拌した。
次いで、全体量(全体量を100質量部とする。)が93質量部になるように水を入れて撹拌した。その後、pHを調整し、(d1)成分又は(d’)成分を加え、全体量が100質量部になるように残りの水を加えてバランスし、各例の液体洗浄剤組成物をそれぞれ製造した。
pHの調整は、所定量のグリコール酸を配合し、各例の液体洗浄剤組成物(原液)の25℃でのpHが7.0となるように、0.1N水酸化ナトリウムを適量添加することにより行った。
pH測定は、液体洗浄剤組成物を25℃に調整し、ガラス電極式pHメータ(製品名:ホリバF−22、(株)堀場製作所製)を用いて測定した。測定方法は、JIS K3362−1998に準拠して行った。
表中、[(b)+(c)]/(a)、(b)/(d)は、各成分の配合量の割合(質量比)を意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
<表中に示した成分の説明>。
・(a)成分
a−1:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP60」、上記一般式(a1)におけるm=6の化合物。
a−2:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP90」、上記一般式(a1)におけるm=9の化合物。
a−3:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP100」、上記一般式(a1)におけるm=10の化合物。
a−4:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XL90」、上記一般式(a1)におけるm=9の化合物(オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在したもの)。
a−5:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XL100」、上記一般式(a1)におけるm=10の化合物(オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混在したもの)。
・(a)成分の比較成分[以下「(a’)成分」と表す。]
a’−1:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP40」、上記一般式(a1)におけるm=4の化合物。
a’−2:ポリオキシエチレンモノ(2−プロピルへプチル)エーテル、BASF社製、商品名「Lutensol XP140」、上記一般式(a1)におけるm=14の化合物。
a’−3:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(BRE)、ライオン(株)製、商品名「レオックスLC−90」、炭素数12の直鎖状のアルキル基、エチレンオキシドの平均付加モル数9の化合物。
a’−4:ポリオキシエチレンデシルエーテル(オキソアルコールエトキシレート)、BASF社製、商品名「Lutensol ON80」、次の化学式R−O−(CHCHO)−H(式中、Rは2−メチルノニル基である)で表される化合物。
a’−5:ポリオキシエチレンセチルエーテル、日本乳化剤(株)製、商品名「ニューコール1607」、炭素数16の直鎖状のアルキル基、エチレンオキシドの平均付加モル数7の化合物。
・(b)成分
b−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(NRES)(アルキル基の炭素数12と14、エチレンオキシドの平均付加モル数2、ナロー率43質量%、前記数式(S)におけるnmax=2、エチレンオキシドの付加モル数がnmaxであるエチレンオキシドの付加体の割合Ynmax=Y=25(質量%)、エチレンオキシドの付加モル数がゼロであるエチレンオキシドの付加体の割合Y=13(質量%));原料アルコール:CO1270[P&G社製、炭素数12のアルコール(C12)と炭素数14のアルコール(C14)との質量比でC12/C14=7/3の混合物、直鎖率100質量%(分岐率0質量%)]。
なお、「直鎖率」とは、全高級アルコールに対する、直鎖状の高級アルコールの割合(質量%)を示す。
[NRESの合成方法]
原料アルコ−ルとして、上記CO1270を用いた。
4Lのオートクレーブ中に、前記原料アルコ−ル400gと、Al/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。その後、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキシド54gを導入し、反応物(アルコールエトキシレート)を得た。
次に、上記で得られたアルコールエトキシレート274gを、撹拌装置付の500mLフラスコに取り、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間撹拌を続け、目的とするポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。さらに、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することによりNRESを得た。
[ナロー率の測定方法]
NRESについて、下記測定条件により、エチレンオキシドの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布を測定した。そして、NRESのナロー率(質量%)を上記数式(S)に基づいて算出した。
(HPLCによるエチレンオキシド付加体の分布の測定条件)
装置 :LC−6A((株)島津製作所製)
検出器 :SPD−10A
測定波長:220nm
カラム :Zorbax C8(Du Pont(株)製)
移動相 :アセトニトリル/水=60/40(体積比)
流速 :1mL/min
温度 :20℃
b−2:第2級アルカンスルホン酸ナトリウム(SAS)、クラリアントジャパン株式会社製、商品名「HOSTAPUR SAS 30A」。
b−3:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ライオン(株)製、商品名「リポランLB−440」。
・(c)成分
c−1:C12アルキルジメチルアミンオキシド、ライオンアクゾ社製、商品名「アロモックスDM12D−W」。
c−2:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−1−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン。
・(d)成分。
・・(d1)成分
d1−1:ポリエーテル変性シリコーン、東レ・ダウコーニング(株)製、商品名「SH3775M」、質量平均分子量7083.6(上記一般式(d1−1)におけるR=水素原子、j=70、k=3、h=12、i=0)。
d1−2:ポリエーテル変性シリコーン、東レ・ダウコーニング(株)製、商品名「SH3772M」、質量平均分子量5229.6(上記一般式(d1−1)におけるR=水素原子、j=45、k=3、h=12、i=0)。
・・(d2)成分
d2−1:乳酸ナトリウム、ピューラック・ジャパン(株)製、商品名「発酵乳酸ナトリウム60%(S/HQ60)」。
d2−2:リンゴ酸ナトリウム、扶桑化学工業(株)製、商品名「DL−リンゴ酸ナトリウム」。
・(d)成分の比較成分[以下「(d’)成分」と表す。]
d’−1:ジメチコン、東レ・ダウコーニング(株)製、商品名「SH200 Fluid 50CS」。
d’−2:アミノ変性シリコーン、東レ・ダウコーニング(株)製、商品名「SS3551」。
・(e)成分
e−1:p−トルエンスルホン酸、テイカ(株)製、商品名「テイカトックス300」。
e−2:クメンスルホン酸ナトリウム、テイカ(株)製、商品名「テイカトックスN5040」。
e−3:安息香酸ナトリウム、(株)伏見製薬製。
e−4:エタノール、純正化学(株)製、試薬特級。
・(f)成分
f−1:ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、川研ファインケミカル株式会社製、商品名「アミゼット2L−Y」、エチレンオキシドの平均付加モル数2。
・任意成分
PEG1000:ポリエチレングリコール1000、ライオン株式会社製、商品名「PEG#1000」(平均分子量1000)。
グリコール酸:デュポン社製、商品名「グリピュア70」。
水酸化Na:水酸化ナトリウム、鶴見曹達(株)製。
水:水道水。
≪液体洗浄剤組成物の評価≫
各例の液体洗浄剤組成物について、以下に示す評価方法によって各評価を行い、その結果を表1〜4に併記した。
[油汚れに対する洗浄力の評価]
牛脂1.5gを、縦10cm×横15cm×高さ5cmのタッパ容器内面の全面に均一になるように塗布して汚垢モデルとした。
次いで、縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジ(住友スリーエム(株)製、商品名:スコッチブライト)に、25℃水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをそれぞれ取り、数回手で揉んだ後、上記汚垢モデルを家庭で通常行われる方法と同様にして洗浄した。
次いで、25℃の水道水でよくすすいだ後、タッパ容器内面の牛脂が塗布されていた部位を手で触ったときの触感について評価した。
かかる評価は、下記の評価基準(◎〜○が合格範囲)に基づいて行い、油汚れに対する洗浄力の評価とした。
(評価基準)
◎:タッパ容器内面のいずれの部位を触っても、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきはまったく感じられなかった。
○:タッパ容器内側の底面及び側面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、タッパ容器内側の角の部位には僅かにぬるつきが残っていた。
△:タッパ容器内側の底面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、タッパ容器内側の側面や角の部位にぬるつきが残っていた。
×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留していることがわかった。
[泡立ち性(泡立ちと泡量の持続性)の評価]
モデル油汚垢としてオリーブ油1gと水5gを採取した皿(直径21cm)をモデル油汚垢皿とし、当該モデル油汚垢皿を30皿用意した。
縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジ(住友スリーエム(株)製、商品名:スコッチブライト)に、25℃水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをそれぞれ取り、3回手で揉んだ後の食器洗い用スポンジをモデル油汚垢皿と接触させ、モデル油汚垢と食器洗い用スポンジとを馴染ませた。その後、食器洗い用スポンジをモデル油汚垢皿に押さえつけた状態で円を2周描くように動かして擦り洗いを行った。
そして、食器洗い用スポンジには水道水と液体洗浄剤組成物を新たに注ぎ足すことなく、連続してモデル油汚垢皿を擦り洗い続け、擦り洗い後のモデル油汚垢皿の上に泡が残らない(確認できない)状態になるまで洗い続けた。
この時点で、泡が確認できなくなるまでに洗浄できた皿枚数が20枚未満であった液体洗浄剤組成物は、泡の持続性に劣ると判断し、次の泡容量の評価対象外とした。この泡が確認できなくなるまでに洗浄できた皿枚数を表1〜4に示した。
なお、たとえば一回の食事に使用する食器の枚数を、お茶碗、おわん、お皿、小鉢2つ、と仮定すると5枚/人となり、一般的な4人家族の場合、食器の数は5枚×4人=20枚と想定されることから、皿枚数20枚未満を、泡の持続性の判断基準とした。
泡が確認できなくなるまでに洗浄できた皿枚数が20枚以上であった液体洗浄剤組成物について、洗浄後に各モデル油汚垢皿に存在している泡を500mLメスシリンダーに移し取り、その泡量(mL)を皿1枚毎に測定し、下記の評価基準(◎〜○が合格範囲)に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:洗浄後に100mL以上の泡量を確認できた皿枚数が5枚以上であった。
○:洗浄後に100mL以上の泡量を確認できた皿枚数が3〜4枚であった。
△:洗浄後に100mL以上の泡量を確認できた皿枚数が1〜2枚であった。
×:洗浄後に100mL以上の泡量を確認できた皿枚数が0枚であった。
表中、泡立ち性の評価における「−」は、泡量の評価対象外であったことを意味する。
[スポンジ感触の評価]
縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジ(住友スリーエム(株)製、商品名:スコッチブライト)に、水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをそれぞれ取り、10回手で揉んでいる際に掌で感じるスポンジ感触を、モニター10人により、下記の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:食器洗い用スポンジに適度な強さの弾力感を感じた。
○:食器洗い用スポンジにやや弾力感を感じた。
△:食器洗い用スポンジがやや軟らかく感じた。
×:食器洗い用スポンジが明らかに軟らかく感じた。
[手肌の乾燥感の評価]
各例の液体洗浄剤組成物をそれぞれ30戸の家庭に渡し、2週間使用した後で、使用後の手肌の乾燥感(タオルドライ後)について評価した。
かかる評価は、手を擦り合わせてガサガサ・ゴワゴワといった感触がある場合を「手肌に乾燥感を感じる」とし、しっとりとした潤いのある場合を「手肌に乾燥感を感じない」として下記の評価基準に基づいて行い、30戸の家庭の評価点数の平均値を求め、3点以上であれば問題なし、3点未満であれば問題あり、として行った。
(評価基準)
5点:手肌に乾燥感を全く感じなかった。
4点:手肌に乾燥感をほとんど感じなかった。
3点:手肌に乾燥感をあまり感じなかった。
2点:手肌に乾燥感を多少感じた。
1点:手肌に乾燥感を明確に感じた。
[低温安定性の評価]
各例の液体洗浄剤組成物100mLを、直径50mm、高さ100mmの円筒ガラス瓶に充填し、フタを閉めて密封した。この状態で、−5℃(低温条件)の恒温槽内で1ヶ月間保存した後の液体洗浄剤組成物の外観について、目視により観察し、下記評価基準(◎〜○が合格範囲)に基づいて、液体洗浄剤組成物の保存安定性(外観)を評価した。
(評価基準)
◎:均一透明。
○:析出物が認められるものの、その析出している量が、円筒ガラス瓶の容積全体の1容積%未満であった。
△:析出物が認められ、その析出している量が、円筒ガラス瓶の容積全体の1容積%以上、10容積%未満であった。
×:析出物が認められ、その析出している量が、円筒ガラス瓶の容積全体の10容積%以上であった。
Figure 2011153233
Figure 2011153233
Figure 2011153233
Figure 2011153233
表1〜4の結果から明らかなように、本発明に係る実施例1〜35の液体洗浄剤組成物は、油汚れに対する洗浄力に優れると共に、油共存下で使用しても洗い始めは泡量が多く、その泡量の持続性が良好であり、かつ、スポンジに含ませて握った際に弾力感が感じられ、さらに手肌の乾燥感を感じにくいことが確認できた。
したがって、かかる液体洗浄剤組成物によれば、食器や調理器具等を洗浄する際、スポンジに注ぎ足す回数を少なくでき、液体洗浄剤の使用量を減らすことが可能となり、消費者の環境や経済性に対する意識を満足させることができる。加えて、かかる液体洗浄剤組成物は、食器洗い等を毎日繰り返していても、洗浄後、手肌を擦り合わせた際にガサガサ・ゴワゴワといった不快な感触が感じられにくく、手肌の感触を洗浄前後で良好に保つことができると云える。
また、実施例1と実施例21、25、26との対比から、(b)成分として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と二級アルカンスルホン酸塩とを併用することにより、油汚れに対する洗浄力がより向上することが分かる。
また、表4の結果から、(a)〜(d)成分に加えて、(e)成分をさらに含有することにより、保存安定性(外観)がさらに向上することが分かる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(a1)で表される化合物(a)と、
    陰イオン界面活性剤(b)と、
    両性界面活性剤及び/又は半極性界面活性剤(c)と、
    ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩及びポリエーテル変性シリコーンからなる群から選ばれる少なくとも一種(d)とを含有し、
    [(b)+(c)]/(a)で表される質量比が2〜10であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
    Figure 2011153233
    [式中、AOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を表す。mはAOの平均繰返し数を表し、6〜12である。xとyはそれぞれ1〜6の整数であり、6≦x+y≦12である。]
  2. 前記一般式(a1)におけるAOがオキシエチレン基であり、
    mが9又は10であり、
    xとyの一方が3で、他方が5である請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
  3. (b)/(d)で表される質量比が2〜10である請求項1又は請求項2記載の液体洗浄剤組成物。
  4. 前記陰イオン界面活性剤(b)が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と二級アルカンスルホン酸塩との組合せである請求項1〜3のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
  5. トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩及びエタノールからなる群から選ばれる少なくとも一種のハイドロトロープ剤(e)をさらに含有する請求項1〜4のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
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