JP2011151617A - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
低解像度で読み取った画像データを鮮鋭性の高い高画質の画像データに高速に変換する画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することにある。
【解決手段】
原稿画像を所定の解像度で読み取って画像データを生成し、前記画像データを処理する画像処理装置において、原稿画像を解像度Ndpiで読み取って解像度Ndpiの第1の画像データを生成する画像読み取り手段と、前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換手段と、前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化手段と、を有する。
【選択図】 図19

Description

本発明は、原稿画像を読み取って生成した画像データを高画質の画像データに変換する画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
従来から、スキャナー等の画像処理装置には、原稿画像の読み取り速度の高速化と、読み取って生成した画像データの高画質化の両方が求められている。
しかしながら、高画質の画像データを生成するため原稿画像を高解像度で読み取ると、原稿画像の読み取り処理に要する時間が長くなり、原稿画像の読み取り速度の高速化を図ることができない。一方、原稿画像の読み取り速度を高速化するため原稿画像を低解像度で読み取ると、生成した画像データの画質は読み取り解像度の高い画像データに劣り、画像データの高画質化を図ることができない。
このように、原稿画像の読み取り速度の高速化と読み取って生成する画像データの高画質化とは、トレードオフの関係にある。
そこで、特許文献1では、低解像度で原稿画像を読み取って高解像度で記録する高速モードを画像処理装置に設け、当該高速モードが指定された場合に、低解像度で読み取った画像データを画素補間によって高解像度の画像データに変換し、高解像度の画像データとして記録することが開示されている。
特開2002−84416号公報
しかしながら、文字等の細線が含まれる原稿画像を低解像度で読み取る場合、解像度が低いことにより、細線がより太い線として読み取られ鮮鋭性の低い画像データが生成されるが、低解像度で読み取って生成した画像データを画素補間によって高解像度の画像データに変換しても、細線は太いままであり画像データの画質は向上しない。
また、画像処理装置では、原稿画像を読み取って生成した画像データに対して、必要に応じて、モアレを除去するための平滑化処理等の画像処理を行う。しかし、平滑化処理を行うことによって、画像データのノイズが除去される一方で、画像データの鮮鋭性が失われる。そのため、読み取り解像度の低い画像データに平滑化処理等の画像処理を行った上で、印刷等の出力時に当該画像データを高解像度の画像データに変換しても、画像データの鮮鋭性は失われたまま画質は向上せず、画像データの細線はより太い線として印刷されてしまう。
一方、そもそも、原稿画像を高速にかつ高解像度で読み取ることが可能な画像処理装置を開発することが検討されるが、開発のために高いコストが必要となってしまう。
そこで、本願発明は、低解像度で読み取った画像データを鮮鋭性の高い高画質の画像データに高速に変換する画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供するものである。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面によれば、原稿画像を所定の解像度で読み取って画像データを生成し、前記画像データを処理する画像処理装置において、原稿画像を解像度Ndpiで読み取って解像度Ndpiの第1の画像データを生成する画像読み取り手段と、前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換手段と、前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化手段と、を有する。
これにより、読み取り解像度の低い画像データを鮮鋭性の高い画像データに高速に変換することができ、画像処理装置は原稿画像の鮮鋭性の高い高画質の画像データを高速に生成することができる。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記フィルターのサイズは、「L×L」である。
この態様によれば、画像データの解像度をL倍に変換する場合は、L×Lの平滑化フィルターを使用することにより、より鮮鋭性の高い画像データに変換することができる。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記フィルターは、平均化フィルター、加重平均化フィルターのいずれかまたは両方である。
この態様によれば、平均化フィルター、加重平均化フィルターのいずれを使用しても、読み取り解像度の低い画像データを鮮鋭性の高い画像データに変換することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の側面によれば、原稿画像を所定の解像度で読み取って画像データを生成し、前記画像データを処理する画像処理方法において、原稿画像を解像度Ndpiで読み取って解像度Ndpiの第1の画像データを生成する画像読み取り工程と、前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換工程と、前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化工程と、を有する。
上記の目的を達成するために、本発明の第3の側面によれば、所定の解像度で読み取られた画像データを処理する画像処理をコンピューターに実行させるコンピューター読み取り可能な画像処理プログラムにおいて、前記画像データは、原稿画像が画像読み取り手段により解像度Ndpiで読み取られることによって生成された解像度Ndpiの第1の画像データであって、前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換工程と、前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化工程と、を実行させる。
本実施の形態例の画像処理装置の構成図である。 原稿画像と読み取り解像度の対応関係を表す図である 読み取り解像度600dpiの画像データを表す図である。 読み取り解像度300dpiの画像データを表す図である。 読み取り解像度200dpiの画像データを表す図である。 2×2サイズの平滑化フィルターを表す図である。 解像度300dpiの画像データと平滑化フィルターの対応図である。 読み取り解像度300dpiの画像データの平滑化後の図である。 300dpiから600dpiに解像度変換した画像データを表す図である。 600dpiの画像データと2×2の平滑化フィルターの対応図である。 解像度を2倍に変換した画像データの平滑化後(2×2)の図である。 200dpiから600dpiに解像度変換した画像データを表す図である。 3×3サイズの平滑化フィルターを表す図である。 600dpiの画像データと3×3の平滑化フィルターの対応図である。 解像度を3倍に変換した画像データの平滑化後(3×3)の図である。 3×3サイズの加重平均化フィルターを表す図である。 600dpiの画像データと2×2の平滑化フィルターの対応図である。 解像度を3倍に変換した画像データの平滑化後(2×2)の図である。 本実施の形態例のフローチャート図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
第1の実施の形態例に係る画像処理装置は、原稿画像を解像度Ndpiで読み取って生成した第1の画像データを解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換し、当該第2の画像データを「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズの平滑化フィルターによって平滑化して第3の画像データを生成することにより、読み取り解像度Ndpiの第1の画像データを鮮鋭性の高い高画質の第3の画像データに高速に変換するものである。
図1は、第1の実施の形態例にかかるスキャナー10の機能を表す図である。スキャナー10は、画像読み取り手段11、第1の画像処理手段12、第2の画像処理手段13、とを有する。なお、本実施の形態例では、画像処理装置としてスキャナー10を挙げているが、複合機やFAX等であってもよい。
スキャナー10は、次のような流れで原稿画像14を読み取って画像データ15を生成する。まず、画像読み取り手段11が原稿画像14を読み取って画像データIM1を生成し、第1の画像処理手段12に渡す。第1の画像処理手段12は、画像データIM1に対して解像度変換処理と平滑化処理とを行って画像データIM3を生成し、第2の画像処理手段13に入力する。第2の画像処理手段13は、入力された画像データIM3に対して必要に応じてエッジ強調等の画像処理を行う。各手段について以下に具体的に述べる。
画像読み取り手段11は、原稿台、CCDなどのイメージセンサー等(図示せず)を備え、原稿台に置かれた原稿画像14を、所定の解像度に基づいて光学的に読み取りRGB値の各色の階調データで表される画像データIM1を生成する。画像読み取り手段11が原稿画像14を読み取る際の解像度は、予め設定されていてもよいし、画像読み取り時に指定されてもよい。
第1の画像処理手段12は本発明の特徴部分であり、解像度変換手段121と平滑化手段122とを有する。解像度変換手段121は、画像読み取り手段11が生成した画像データIM1(Ndpi)を所定の解像度(Mdpi)の画像データIM2(図示せず)にニアレストレイバー法に基づいて変換する。ニアレストネイバー法とは画像データの拡大または縮小に用いられる画素補間方法であり、変換後における画像データの補間対象の画素の値を、当該画素に最も近い元の画像データの画素の値とする画素補間方法である。
平滑化手段122は、画像データIM2における画素間の色の変化を滑らかにして画像データのノイズやモアレを除去する。具体的に、平滑化手段122は、画像データにおける画素間の濃度差を抑えることによって画像データを平滑化する。平滑化処理によって、画像データのノイズは除去されるが、その一方で画像データの鮮鋭性は失われる。平滑化処理の例については、後述する。
図1に戻り、第2の画像処理手段13はエッジ強調手段131を有し、入力された画像データIM3に対して必要に応じてエッジ強調処理等の画像処理を行う。エッジ強調処理とは、色の変化量の多い画素間を検出し当該画素間の変化量を強調することにより、画像の輪郭をはっきりさせる処理である。
スキャナー10は、ハードウェアとして、図示しないが、CPU、RAM、ROM等のメモリー、操作パネル、入出力インタフェース等を備える。ROMには、スキャナー10全体を制御する制御プログラム等の基本のプログラム等が格納されている。スキャナー10における各手段は、ROMに格納されるプログラムと、その指示に従って処理を実行するCPU等で構成される。
画像読み取り手段11によって生成される画像データIM1は、原稿画像14読み取り時の解像度によって異なる。以下、図2〜5において、読み取り解像度と生成される画像データとの対応関係を説明する。
図2は、原稿画像14の一例と読み取り解像度の対応関係を表す図である。原稿画像14は、例えば、濃度255(黒)の細線19を有する画像である。例えば、読み取り解像度が600dpiである場合、画像読み取り手段11は、画素範囲(600dpi)16を1画素の範囲として原稿画像14を読み取る。同様にして、画像読み取り手段11は、読み取り解像度が300dpiである場合は画素範囲(300dpi)17を1画素の範囲として、読み取り解像度が200dpiである場合は画素範囲(200dpi)18を1画素の範囲として、原稿画像14を読み取る。
図3は、原稿画像14の一例と、当該原稿画像14を解像度600dpiで読み取って生成した画像データ41とを表す図である。画像読み取り手段11は、画素範囲(600dpi)16を1画素として原稿画像14を読み取って、読み取り解像度600dpiの画像データ41を生成する。読み取り解像度600dpiの画像データ41において、横軸が画像データの主走査方向の各画素を、縦軸が各画素の濃度(階調値)を表す。
図3において、読み取り解像度が600dpiの場合の画素範囲(600dpi)16の幅は、原稿画像14の細線19の幅とほぼ同じである。細線19の濃度は「255」であるため、読み取り解像度600dpiの画像データ41の細線19に対応する画素(画素61)の濃度は、細線19の濃度と同等の「255」となる。続いて、読み取り解像度300dpi、200dpiの画像データについて説明する。
図4は、原稿画像14の一例と、当該原稿画像14を解像度300dpiで読み取って生成した画像データ42とを表す図である。画像読み取り手段11は、画素範囲(300dpi)17を1画素として原稿画像14を読み取って、読み取り解像度300dpiの画像データ42を生成する。同図において、読み取り解像度が300dpiの場合の画素範囲(300dpi)17の幅は、原稿画像14の細線19の幅の約2倍である。従って、読み取り解像度300dpiの画像データ42の細線19に対応する画素(画素31)の濃度は、細線19の濃度「255」の約1/2の濃度「127」となる。
同様にして、図5は、原稿画像14の一例と、当該原稿画像14を解像度200dpiで読み取って生成した画像データ43とを表す図である。画像読み取り手段11は、画素範囲(200dpi)18を1画素として原稿画像14を読み取って、読み取り解像度200dpiの画像データ43を生成する。同図において、読み取り解像度が200dpiの場合の画素範囲(200dpi)18の幅は、原稿画像14の細線19の幅の約3倍である。従って、読み取り解像度200dpiの画像データ43の細線19に対応する画素(画素21)の濃度は、細線19の濃度「255」の約1/3の濃度「85」となる。
このように、原稿画像14の読み取り時の解像度によって、生成される画像データにおける画像を構成する画素の面積とその濃度が異なる。具体的には、読み取り解像度が低い程、細線19を構成する画素の面積は広くなり、当該画素の濃度が低くなる。つまり、読み取り解像度が低い程、細線19がぼやけた鮮鋭性の低い画像データが生成される。ただし、このような読み取り解像度の低い(例えば、200dpi、300dpi)画像データを高解像度(例えば、600dpi)の画像データに解像度変換しても、画像データの解像度が変わるだけであり、細線19を構成する画素の面積とその濃度は変わらないため、画像データの画質は向上しない。
次に、画像データの平滑化処理について具体的に説明する。平滑化処理では、図6のような平滑化フィルター51が用いられる。以下に、平滑化処理の例として、図4の読み取り解像度300dpiの画像データ42を平滑化する例について説明する。
図6は2×2サイズの平滑化フィルター51であり、対応する画像データの2×2画素の濃度の平均値を注目画素の濃度とする平均化フィルターである。注目画素とは、対応する画像データの2×2画素のうち濃度演算の対象画素であり、同図の平滑化フィルター51の注目画素の位置52は左上の画素である。以下、具体的に述べる。
図7は、読み取り解像度300dpiの画像データ42に、図6の平滑化フィルター51を対応させた図である。図6の平滑化フィルター51の注目画素の位置52は左上の画素であるため、この場合の注目画素は画素30である。そこで、第1の画像処理手段12は、画素30、画素31、画素34、画素35の濃度の平均値を、画素30の濃度とする。画素30の濃度が設定されると、第1の画像処理手段12は、続いて平滑化フィルター51を1画素分ラスター方向に移動させ、注目画素、画素31の濃度を演算する。
図8は、原稿画像14を解像度300dpiで読み取って生成した画像データ42と、当該画像データに平滑化フィルター51を適用して平滑化処理を行った平滑化処理後の画像データ81とを表す図である。
まず、注目画素が画素30である場合について説明する。平滑化フィルター51が画像データの画素30、画素31、画素34、画素35に対応する場合、画素30が注目画素に当たる。画素31、画素35の濃度はそれぞれ「127」であり、画素30、画素34の濃度は「0」である。これにより、注目画素30の濃度は、各画素の平均濃度「63」(≒(127+127)/4)となる。
次に、注目画素が画素31である場合について説明する。平滑化フィルター51が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素31、画素32、画素35、画素36に対応する場合、画素31が注目画素に当たる。画素31、画素35の濃度はそれぞれ「127」であり、画素32、画素36の濃度は「0」である。これにより、注目画素31の濃度は、各画素の平均濃度「63」(≒(127+127)/4)となる。
続いて、注目画素が画素32である場合について説明する。平滑化フィルター51が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素32、画素33、画素36、画素37に対応する場合、画素32が注目画素に当たる。画素32、画素33、画素36、画素37の濃度は全て「0」であるため、注目画素32の濃度は「0」(≒0/4)となる。
このようにして読み取り解像度300dpiの画像データ42が平滑化された結果、平滑化後の画像データ81の画素30、画素31の濃度は「63」、画素32の濃度は「0」となる。平滑化前の画像データ42と平滑化後の画像データ81とを比較すると、細線19を構成する主走査方向の画素が、平滑化前の画像データ42では画素31のみであったのに対し、平滑化後の画像データ81では画素30、画素31の2つの画素に増えている。また、細線19を構成する画素の濃度が、平滑化前の画像データ42では「127」であったのに対し、平滑化後の画像データ81では画素30、画素31共に「63」であり、平滑化処理によって濃度が低下してしまっている。
このように、細線19を含む画像データに平滑化処理が行われると、画像データの細線19は太くなり、またその濃度が低くなる。つまり、平滑化処理が行われると、画像データのノイズは除去されるが、その一方で鮮鋭性の低いぼやけた画像データに変換されてしまう。
以上、述べてきたように、読み取り解像度の低い画像データ、及び、平滑化処理が行われた画像データは、鮮鋭性が低い。また、そのような画像データを高解像度の画像データに変換しても、その鮮鋭性が向上するわけではなく画質は低いままである。
そこで、本実施の形態例の画像処理装置は、読み取り解像度Ndpiの第1の画像データを、ニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換し、当該第2の画像データを「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズの平滑化フィルターによって平滑化することにより、第1の画像データを鮮鋭性の高い高画像の第3の画像データに高速に変換する。以下、まず、第1の画像処理手段12が、読み取り解像度300dpi(Ndpi)の画像データを600dpi(Mdpi)の画像データにニアレストネイバー法に基づいて変換し、当該画像データを「2×2(=600/300)」のサイズの平滑化フィルターによって平滑化する例を説明する。
図9は、読み取り解像度300dpiの画像データ42と、当該画像データを600dpiに解像度変換した画像データ91とを表す図である。
画像データの解像度を300dpiから600dpiのように、ニアレストネイバー法に基づいて2倍の解像度に変換する場合、解像度変換前92の画素31は、解像度変換後93の4つの画素(画素31a、画素31b、画素31c、画素31d)に変換される。従って、600dpiに解像度変換した画像データ91において、画素31a〜dの濃度は画素31の濃度「127」と同じであり、画素30a〜d、画素32a〜dの濃度は画素30、画素32の濃度「0」と同じである。
図10は、600dpiに解像度変換した画像データ91に図6の平滑化フィルター51を対応させた図である。平滑化フィルター51の注目画素の位置52は左上の画素であるため、この場合の注目画素は画素30bである。そこで、第1の画像処理手段12は、画素30b、画素31a、画素30d、画素31cの濃度の平均値を画素30bの濃度とする。画素30bの濃度が設定されると、第1の画像処理手段12は、続いて平滑化フィルター51を1画素分ラスター方向に移動させ、注目画素、画素31aの濃度を演算する。
図11は、600dpiに解像度変換した画像データ91と、当該画像データに平滑化フィルター51を適用して平滑化処理を行った平滑化後の画像データ111を表す図である。以下、注目画素が画素30b、画素31a、画素31b、画素32aの場合について、それぞれ説明する。
まず、注目画素が画素30bである場合について説明する。図10のように、平滑化フィルター51が画像データの画素30b、画素31a、画素30d、画素31cに対応する場合、画素30bが注目画素に当たる。画素31a、画素31cの濃度はそれぞれ「127」であり、画素30b、30dの濃度は「0」である。これにより、注目画素30bの濃度は、各画素の平均濃度「63」(≒(127+127)/4)となる。
次に、注目画素が画素31aである場合について説明する。平滑化フィルター51が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素31a、画素31b、画素31c、画素31dに対応する場合、画素31aが注目画素に当たる。画素31a、画素31b、画素31c、画素31dの濃度は全て「127」である。これにより、注目画素31aの濃度は、各画素の平均濃度「127」(≒(127+127+127+127)/4)となる。
続いて、注目画素が画素31bである場合について説明する。平滑化フィルター51が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素31b、画素32a、画素31d、画素32cに対応する場合、画素31bが注目画素に当たる。画素31b、画素31dの濃度はそれぞれ「127」であり、画素32a、画素32cの濃度は「0」である。これにより、注目画素31bの濃度は、各画素の平均濃度「63」(≒(127+127)/4)となる。
さらに、注目画素が画素32aである場合は、平滑化フィルター51が画像データの画素32a、画素32b、画素32c、画素32dに対応し、画素32aが注目画素に当たる。画素32a、画素32b、画素32c、画素32dの濃度は全て「0」であるため、注目画素32aの濃度は「0」となる。
このようにして600dpiに解像度変換した画像データ91が平滑化された結果、平滑化後の画像データ111の画素31aの濃度は「127」、画素30b、画素31bの濃度は「63」、画素32aの濃度は「0」となる。また、平滑化後の画像データ111では、画素30bと画素31aとの間、画素31aと画素31bとの間に濃度変化、即ち、エッジ113が生じている。平滑化前の画像データ91における、画素30bと画素31aとの間、画素31bと画素32aの間の濃度変化もエッジ112である。以下、エッジとエッジの間の幅をエッジ幅114と称する。
平滑化前の画像データ91と平滑化後の画像データ111とを比較すると、細線19を構成する画素のうち最高濃度「127」の画素に対応する画像のエッジ幅114が異なっている。具体的には、平滑化前の画像データ91のエッジ幅114は600dpiの2画素分(画素31a、画素31b)であったのに対し、平滑化後の画像データ111のエッジ幅114は600dpiの1画素分(画素31a)となっている。平滑化後の画像データ111のエッジ幅114(1画素分)は、図3の読み取り解像度600dpiの画像データ41におけるエッジ幅、1画素分(画素61)と同じである。このことは、解像度変換及び平滑化処理によって線太りが改善され、画像データの鮮鋭性が向上していることを表している。
このようにして、本実施の形態例における画像処理装置は、原稿画像を解像度Ndpiで読み取って生成した第1の画像データを解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換し、当該第2の画像データをL×L(L=M/N)のサイズの平滑化フィルターにより平滑化することによって、そのエッジ幅が解像度Mdpiの画像データのエッジ幅と同等の、鮮鋭性の高い第3の画像データを生成することができる。
また、図8において前述したとおり、平滑化処理が行われることにより細線19の濃度、即ち、画像データにおける高濃度の画像の濃度が低くなる。しかし、平滑化後の第3の画像データ111の画素31aにおいて、平滑化前の第2の画像データ91における細線19を構成する画素(画素31a、画素31b)の濃度「127」が維持されている。
その理由は次の通りである。ニアレストネイバー法に基づいて画像データの解像度を2倍(300dpiから600dpi)に変換する場合、図9に示した通り、解像度変換前の画像データ(読み取り解像度300dpiの画像データ42)の1画素は、解像度変換後の第2の画像データ(600dpiの解像度変換画像データ91)の4画素に変換される。そして、解像度変換後の第2の画像データの4画素に対して2×2のサイズの平滑化フィルターを適用して注目画素の濃度を演算すると、当該4画素の濃度が同じであることから、注目画素の濃度が維持される。
従って、本実施の形態例における画像処理装置は、読み取り解像度が低いことにより細線等の線太りが発生した鮮鋭性の低い第1の画像データを、平滑化処理による画像データの濃度低下を回避しながら、線太りを改善した鮮鋭性の高い第3の画像データに変換することができる。
また、ニアレストネイバー法に基づく画像データの解像度変換処理は、他の画素補間方法(倍リニア法、バイキュービック法)に基づく解像度変換処理と比べて処理速度が速い。また、画像データの平滑化処理についても、演算回路等によって高速に処理を行うことができる。つまり、本実施の形態例における画像処理装置は、第1の画像データを鮮鋭性の高い第3の画像データに高速に変換することができる。
これにより、本実施の形態例における画像処理装置は、原稿画像14を低解像度で読み取って高速に第1の画像データを生成し、さらに、当該第1の画像データを高速に鮮鋭性の高い第3の画像データに変換することにより、原稿画像14の高画質な画像データを高速に生成することができる。
また、図1に示したとおり、第2の画像処理手段13は、第1の画像処理手段12の生成した第3の画像データIM3に対して、さらに、エッジ強調処理を行うことにより、より鮮鋭性の高い画像データに変換することができる。
なお、本実施の形態例ではモノクロの画像データを例示しているが、本実施の形態例の画像処理装置はカラー画像に対しても有効である。カラー画像である場合、第1の画像処理手段12は、入力された第1の画像データを解像度変換して第2の画像データを生成した後、当該第2の画像データに対して色の要素毎にそれぞれ平滑化処理を行う。色の要素とは、RGBの各要素であっても良いし、CMYKの各要素であっても良い。
以上、第1の画像処理手段12が、画像データを2倍の解像度の画像データにニアレストネイバー法に基づいて変換し、当該画像データを2×2のサイズの平滑化フィルター51を適用して平滑化する例について述べてきたが、次に、読み取り解像度200dpi(Ndpi)の画像データを3倍の600dpi(Mdpi)の画像データにニアレストネイバー法に基づいて変換し、当該画像データを「3×3(=600/200)」のサイズの平滑化フィルターによって平滑化する例について説明する。
図12は、読み取り解像度200dpiの画像データ43と、当該画像データを600dpiに解像度変換した画像データ121とを表す図である。
画像データの解像度を200dpiから600dpiのように、ニアレストネイバー法に基づいて3倍の解像度に変換する場合、解像度変換前122の画素21は、解像度変換後123の9つの画素(画素21a、画素21b、画素21c、…、画素21i)に変換される。従って、600dpiに解像度変換した画像データ121において、画素21a〜iの濃度は画素21の濃度「85」と同じであり、画素20a〜i、画素22a〜iの濃度は画素20、22の濃度「0」と同じである。
図13は3×3サイズの平滑化フィルター131であり、対応する画像データの3×3画素の濃度の平均値を注目画素の濃度とする平均化フィルターである。注目画素とは、画像データの3×3画素のうち濃度演算の対象画素であり、同図の平滑化フィルター131では注目画素の位置132は中央の画素である。
図14は、600dpiに解像度変換した画像データ121に図13の平滑化フィルター131を対応させた図である。平滑化フィルター131の注目画素の位置132は中央の画素であるため、この場合の注目画素は画素20fである。そこで、第1の画像処理手段12は、画素20b、画素20c、画素21a、画素20e、画素20f、画素21d、画素20h、画素20i、画素21gの濃度の平均値を画素20fの濃度とする。画素20fの濃度が設定されると、第1の画像処理手段12は、続いて平滑化フィルター131を1画素分ラスター方向に移動させ、注目画素、画素21dの濃度を演算する。
図15は、600dpiに解像度変換した画像データ121と、当該画像データに平滑化フィルター131を適用して平滑化処理を行った画像データ151を表す図である。以下、注目画素が画素20e、画素20f、画素21d、画素21eの場合について、それぞれ説明する。
まず、注目画素が画素20eである場合について説明する。平滑化フィルター131が画像データの画素20a〜画素20iに対応する場合、画素20eが注目画素に当たる。画素20a〜画素20iの濃度は全て「0」であるため、注目画素20eの濃度は「0」となる。
続いて、注目画素が画素20fである場合について説明する。平滑化フィルター131が1画素分ラスター方向に移動し、図14のように画像データの画素20b、画素20c、画素21a、画素20e、画素20f、画素21d、画素20h、画素20i、画素21gに対応する場合、画素20fが注目画素に当たる。画素21a、画素21d、画素21gの濃度は「85」であり、それ以外の画素の濃度は「0」である。これにより、注目画素20fの濃度は、各画素の平均濃度「28」(≒(85+85+85)/9)となる。
続いて、注目画素が画素21dである場合について説明する。平滑化フィルター131が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素20c、画素21a、画素21b、画素20f、画素21d、画素21e、画素20i、画素21g、画素21hに対応する場合、画素21dが注目画素に当たる。画素20c、画素20f、画素20iの濃度は「0」であり、それ以外の画素の濃度は「85」であるため、注目画素21dの濃度は、各画素の平均濃度「56」(≒(85+85+85+85+85+85)/9)となる。
さらに、注目画素が画素21eである場合について説明する。平滑化フィルター131が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素21a〜画素21iに対応する場合、画素21eが注目画素に当たる。画素21a〜画素21iの濃度は全て「85」であるため、注目画素21eの濃度は「85」となる。
このようにして、600dpiに解像度変換した画像データ121が平滑化された結果、平滑化後の画像データ151の画素21eの濃度は「85」、画素21d、画素21fの濃度は「56」、画素20f、画素22dの濃度は「28」となる。また、平滑化後の画像データ151において、画素21dと画素21e間、画素21eと画素21f間にエッジ153が生じている。
平滑化前の画像データ121と平滑化後の画像データ151とを比較すると、細線19を構成する画素のうち最高濃度「85」の画素に対応する画像のエッジ幅154が異なっている。具体的には、平滑化前の画像データ91のエッジ幅154は600dpiの3画素分(画素21d、画素21e、画素21f)であったのに対し、平滑化後の画像データ151のエッジ幅154は600dpiの1画素分(画素21e)となっている。平滑化後の画像データ151のエッジ幅154(1画素分)は図3の読み取り解像度600dpiの画像データ41におけるエッジ幅、1画素分(画素61)と同じである。このことは、解像度変換及び平滑化処理によって線太りが改善され、画像データの鮮鋭性が向上していることを表している。
また、平滑化後の画像データ151の画素21eにおいて、平滑化前の画像データ121における細線19を構成する画素(画素21d、画素21e、画素21f)の濃度「85」が維持されている。
従って、本実施の形態例における画像処理装置は、読み取り解像度(Ndpi)の第1の画像データを3(L=M/N)倍の解像度である第2の画像データ(Mdpi)に変換し、当該第2の画像データを3×3(L×L)のサイズの平滑化フィルターによって平滑化する場合も同様にして、平滑化処理による画像データの濃度低下を回避しながら、鮮鋭性の高い第3の画像データに変換することができる。また、同様にして、本実施の形態例における画像処理装置は、低解像度で原稿画像14を読み取ってさらに高速に第1の画像データを生成し、当該第1の画像データを鮮鋭性の高い第3の画像データに高速に変換することにより、原稿画像14の高画質な画像データを高速に生成することができる。
なお、上記の実施の形態例の平滑化フィルター(図6、図13)は、フィルターに対応する画像データの画素範囲の濃度平均値を注目画素の濃度とする平均化フィルターであるとして述べてきたが、平滑化フィルターは加重平均化フィルターであってもよい。
図16は、3×3サイズの加重平均化フィルター161の例を表す図である。均一の重みが付与されている平均化フィルター131に対して、加重平均化フィルター161は、注目画素の位置162に周辺画素よりも大きい重みが付与される。この重みが調整されることにより、注目画素の元の色の反映率が調整される。第1の画像処理手段12は、画像データのエッジを明瞭にしたい場合、加重平均化フィルター161を用いて平滑化処理を行う。
以上、第1の画像処理手段12が、読み取り解像度200dpiの画像データをニアレストネイバー法に基づいて3倍の解像度である600dpiの画像データに変換し、当該画像データを3×3のサイズの平滑化フィルターを適用して平滑化する例について述べてきた。しかし、第1の画像処理手段12は、例えば、第1の画像データを解像度が3(L)倍の第2の画像データに変換する場合、3×3(L×L)以下のサイズである2×2(L’×L’)のサイズの平滑化フィルターを用いて第2の画像データの平滑化処理を行ってもよい。
以下、第1の画像処理手段12が、読み取り解像度200dpi(Ndpi)の画像データをニアレストネイバー法に基づいて3倍の600dpi(Mdpi)の画像データに変換し、当該画像データを「2×2」のサイズの平滑化フィルター51によって平滑化する例について説明する。
図17は、600dpiに解像度変換した画像データ121に図6の平滑化フィルター51を対応させた図である。平滑化フィルター51の注目画素の位置52は左上の画素であるため、この場合の注目画素は画素20cである。そこで、第1の画像処理手段12は、画素20c、画素21a、画素20f、画素21dの濃度の平均値を画素20cの濃度とする。画素20cの濃度が設定されると、第1の画像処理手段12は、続いて平滑化フィルター51を1画素分ラスター方向に移動させ、注目画素、画素21aの濃度を演算する。
図18は、600dpiに解像度変換した画像データ121と、当該画像データに2×2の平滑化フィルター51を適用して平滑化処理を行った画像データ181を表す図である。以下、注目画素が画素20c、画素21a、画素21b、画素21cの場合について、それぞれ説明する。
まず、注目画素が画素20cである場合について説明する。図17のように平滑化フィルター51が画像データの画素20c、画素21a、画素20f、画素21dに対応する場合、画素20cが注目画素に当たる。画素20c、画素20fの濃度は「0」、画素21a、画素21dの濃度は「85」であるため、注目画素20cの濃度は「42」(≒(85+85)/4)となる。
続いて、注目画素が画素21aである場合について説明する。平滑化フィルター51が1画素分ラスター方向に移動し画像データの画素21a、画素21b、画素21d、画素21eに対応する場合、画素21aが注目画素に当たる。画素21a、画素21b、画素21d、画素21eの濃度は全て「85」であるため、注目画素21aの濃度は「85」となる。
同様にして、注目画素が画素21bである場合も、平滑化フィルター51が対応する画像データの画素21b、画素21c、画素21e、画素21fの濃度は全て「85」であるため、注目画素である画素21bの濃度は「85」となる。
そして、注目画素が画素21cである場合は、平滑化フィルター51が対応する画像データの画素21c、画素21fの濃度は「85」、画素22a、画素22dの濃度は「0」であるため、注目画素である画素21cの濃度は「42」(≒(85+85)/4)となる。
このようにして、3倍の解像度である600dpiに解像度変換した画像データ121が2×2のサイズの平滑化フィルターによって平滑化された結果、平滑化後の画像データ181の画素21a、画素21bの濃度は「85」、画素20c、画素21cの濃度は「42」、画素20b、画素22aの濃度は「0」となる。また、平滑化後の画像データ181において、画素20cと画素21a間、画素21bと画素21c間にエッジ183が生じている。
平滑化前の画像データ121と平滑化後の画像データ181とを比較すると、細線19を構成する画素のうち最高濃度「85」の画素に対応する画像のエッジ幅184が異なっている。具体的には、平滑化前の画像データ121のエッジ幅184は600dpiの3画素分(画素21a、画素21b、画素21c)であったのに対し、平滑化後の画像データ181のエッジ幅184は600dpiの2画素分(画素21a、画素21b)である。平滑化後の画像データ181のエッジ幅184(2画素分)は、図3の読み取り解像度600dpiの画像データ41におけるエッジ幅、1画素分(画素61)と同じではないもののその幅が近くなっている。このことは、解像度変換及び平滑化処理によって線太りが改善され、画像データの鮮鋭性が向上していることを表している。
また、平滑化後の画像データ181の画素21a、画素21bにおいて、平滑化前の画像データ121における細線19を構成する画素(画素21a、画素21b、画素21c)の濃度「85」が維持されている。
従って、本実施の形態例における画像処理装置は、読み取り解像度(Ndpi)の第1の画像データを3(L=M/N)倍の解像度である第2の画像データ(Mdpi)に変換し、当該第2の画像データを3×3(L×L)以下のサイズである2×2(L’×L’)のサイズの平滑化フィルターによって平滑化する場合も同様にして、平滑化処理による画像データの濃度低下を回避しながら、鮮鋭性の高い第3の画像データに変換することができる。また、同様にして、本実施の形態例における画像処理装置は、低解像度で原稿画像14を読み取って第1の画像データを生成し、当該第1の画像データを高速に鮮鋭性の高い第3の画像データに変換することにより、原稿画像14の高画質な画像データを高速に生成することができる。
図19は、本実施の形態例における画像処理のフローチャート図である。まず、スキャナー10は、原稿画像14の読み取り条件を取得する(S10)。読み取り条件は予め設定されていてもよいし、画像読み取り時にユーザーに指定させてもよい。例えば、読み取り条件として原稿画像14を解像度300dpiで読み取り解像度600dpiの画像データに変換することが指定されている場合、画像読み取り手段11は、原稿画像14を解像度300dpiで読み取って第1の画像データIM1を生成する(S11)。
続いて、スキャナー10は、生成した第1の画像データIM1の解像度変換を行うか否か判断する(S12)。第1の画像データIM1の解像度変換を行う場合(S12のYES)、第1の画像処理手段12は、第1の画像データIM1の解像度を、指定された条件に従って解像度変換し第2の画像データIM2を生成する(S13)。上記の読み取り条件の場合、第1の画像処理手段12は、解像度300dpiの第1の画像データIM1を解像度600dpiの第2の画像データIM2に変換する。続いて、第1の画像処理手段12は、変換した第2の画像データIM2に対して平滑化処理を行い第3の画像データIM3を生成する(S14)。一方、第1の画像データIM1の解像度変換を行わない場合(S12のNO)、第1の画像処理手段12は、解像度変換処理(S13)、及び平滑化処理(S14)を行わない。
続いて、スキャナー10は、必要に応じて、第3の画像データIM3、または第1の画像データIM1に対してエッジ強調等の画像処理を行う(S15)。そして、当該画像データをROM等のメモリーに保存する(S16)。
以上、本実施の形態例において、第1の画像データの読み取り解像度(Ndpi)が200dpi、300dpiであり、第2の画像データの解像度(Mdpi)が600dpiの場合を例示したが、上記の解像度の例に限定されるものではない。また、第1の画像データは必ずしも鮮鋭性の低い画像データに限定されるものではない。本実施の形態例における画像処理装置は、第1の画像データを、さらにその鮮鋭性を高めた第3の画像データに変換するために用いられてもよい。
また、以上、実施の形態例の処理をスキャナー10の処理として説明してきたが、当該画像処理は、コンピューター読み取り可能な記録媒体にプログラムとして記憶されて、当該プログラムをコンピューターが読み出して実行することによって行われてもよい。
10:スキャナー(画像処理装置)、
11:画像読み取り手段、
12:第1の画像処理手段(変換手段、平滑化手段)、
13:第2の画像処理手段、
14:原稿画像、
15:画像データ

Claims (9)

  1. 原稿画像を所定の解像度で読み取って画像データを生成し、前記画像データを処理する画像処理装置において、
    原稿画像を解像度Ndpiで読み取って解像度Ndpiの第1の画像データを生成する画像読み取り手段と、
    前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換手段と、
    前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記フィルターのサイズは、「L×L」であることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記フィルターは、平均化フィルター、加重平均化フィルターのいずれかまたは両方であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 原稿画像を所定の解像度で読み取って画像データを生成し、前記画像データを処理する画像処理方法において、
    原稿画像を解像度Ndpiで読み取って解像度Ndpiの第1の画像データを生成する画像読み取り工程と、
    前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換工程と、
    前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化工程と、
    を有することを特徴とする画像処置方法。
  5. 請求項4において、
    前記フィルターのサイズは、「L×L」であることを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項4または5において、
    前記フィルターは、平均化フィルター、加重平均化フィルターのいずれかまたは両方であることを特徴とする画像処理方法。
  7. 所定の解像度で読み取られた画像データを処理する画像処理をコンピューターに実行させるコンピューター読み取り可能な画像処理プログラムにおいて、
    前記画像データは、原稿画像が画像読み取り手段により解像度Ndpiで読み取られることによって生成された解像度Ndpiの第1の画像データであって、
    前記解像度Ndpiの第1の画像データをニアレストネイバー法に基づいて解像度Mdpi(M>N)の第2の画像データに変換する変換工程と、
    前記変換した解像度Mdpiの第2の画像データに、「L×L(L=M/N)以下のサイズL’×L’(L’は2以上の整数)」のサイズのフィルターを適用して当該画像データの画素の濃度を平滑化して第3の画像データを生成する平滑化工程と、
    を実行させることを特徴とする画像処置プログラム。
  8. 請求項7において、
    前記フィルターのサイズは、「L×L」であることを特徴とする画像処理プログラム。
  9. 請求項7または8において、
    前記フィルターは、平均化フィルター、加重平均化フィルターのいずれかまたは両方であることを特徴とする画像処理プログラム。
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