JP4792893B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、スキャン画像に画像処理を施して出力する技術に関し、特に、そのスキャン画像を構成する各オブジェクト毎にその特性に応じた画像処理を施して出力する技術に関する。
スキャナ装置や複写機によって読み取られる画像(以下、スキャン画像)に色変換処理などの画像処理を施し、その処理結果である画像を印刷用紙など記録材上に形成して出力することが一般に行われている。スキャン画像の中には、文字や絵柄、下地等(以下、文字、絵柄、下地等を「属性」とも呼ぶ)の異なる属性を有する画像領域を有しているものがあり、係るスキャン画像に対して画像処理を施す際には、各画像領域毎にその属性に適した画像処理を施すことが望ましい。例えば、属性が文字である領域については、文字の輪郭(以下、エッジとも呼ぶ)がぼやけてしまうことを回避するため、そのエッジを強調するような画像処理を施すことが望ましい。
このようなことを可能にする技術の一例としては、特許文献1〜4に開示された技術が挙げられる。これら特許文献には、処理対象である画像にウェーブレット変換を利用してエッジ強調などの高画質化処理を行う技術が開示されている。
図15は、ウェーブレット変換および逆ウェーブレット変換を説明するための図である。
図15に示すように、ウェーブレット変換においては、まず、画像データに対して主走査方向、副走査方向の順に、図15に示す“H↓2フィルタ”および“G↓2フィルタ”を予め定められた4つの組み合わせパターン(図15参照)で組み合わせてフィルタ処理を施すことによって上記画像データの表す原画像のLL成分、LH成分、HL成分およびHH成分を表すウェーブレット係数が算出される。一方、逆ウェーブレット変換においては、上記各ウェーブレット係数を入力として副走査方向および主走査方向の順に、図15に示す“↑2Qフィルタ”および“↑2Pフィルタ”を予め定められた4つの組み合わせパターン(図15参照)で組み合わせてフィルタ処理を施すことによって画像データが復元される。なお、上記ウェーブレット変換により生成される各ウェーブレット係数は、以下のような特徴を有している。HH成分には、ななめ方向(45°および135°方向)のエッジ成分が強く現れる。LH成分には、横方向のエッジ成分が強く現れる。HL成分には、縦方向のエッジ成分が強く現れる。そして、LL成分は、現画像を縦方向および横方向に1/2に縮小して得られる画像と略同一の特徴を有している。なお、“H↓2フィルタ”、“G↓2フィルタ”、“↑2Qフィルタ”および“↑2Pフィルタ”はHaarフィルタと呼ばれるフィルタである。
特開平6−274614号公報 特開平6−223172号公報 特開2002−247368号公報 特開2003−9153号公報
ところで、上記各特許文献に開示された技術では、エッジ強調に先立つエッジ検出の際にLL成分を除く他のウェーブレット係数の全てを参照してエッジ検出を行っているため、処理速度を高速化することが難しい、といった問題点がある。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、ウェーブレット変換を利用した画像処理を高速に行うことを可能にする技術を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、各画素の明度と彩度とで画像を表す画像データが入力される入力手段と、前記画像データにウェーブレット変換を施し、その画像データの表す画像の明度成分および彩度成分のそれぞれについてLL成分、LH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数を生成するウェーブレット変換手段と、前記明度成分についての前記LL成分のウェーブレット係数が表す画像を複数のブロックに分割し、その各々について、対応するLL成分のウェーブレット係数を参照してその属性が下地であるか否かを判別し、下地ではないと判別されたブロックについては、その属性が文字であるのか、絵柄であるのか、それとも不明であるのかを判別する判別手段と、下地であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を全て同じ値に書き換える一方、下地ではないと前記判別手段により判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を参照してエッジ部を検出し、属性が文字であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に第1のエッジ強調係数を乗算し、属性が絵柄であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に前記第1のエッジ強調係数よりも値が小さい第2のエッジ強調係数を乗算し、属性が不明であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数の各々について所定の閾値と比較し、その閾値よりも大きい場合には前記第1のエッジ強調係数を乗算する一方、その閾値よりも小さい場合には前記第2の強調係数を乗算するエッジ処理手段と、前記LL成分のウェーブレット係数と、前記エッジ処理手段によって属性に応じた処理が施された前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数とに逆ウェーブレット変換を施して画像データを復元し、その画像データを出力する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置を提供する。
請求項3に係る発明は、コンピュータ装置に、各画素の明度と彩度とで画像を表す画像データを受け取り、その画像データにウェーブレット変換を施して、その画像データの表す画像の明度成分および彩度成分のそれぞれについてLL成分、LH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数を生成する第1のステップと、前記明度成分についての前記LL成分のウェーブレット係数が表す画像を複数のブロックに分割し、その各々について、対応するLL成分のウェーブレット係数を参照してその属性が下地であるか否かを判別し、下地ではないと判別されたブロックについては、その属性が文字であるのか、絵柄であるのか、それとも不明であるのかを判別する第2のステップと、下地であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を全て同じ値に書き換える一方、下地ではないと前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を参照してエッジ部を検出し、属性が文字であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に第1のエッジ強調係数を乗算し、属性が絵柄であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に前記第1のエッジ強調係数よりも値が小さい第2のエッジ強調係数を乗算し、属性が不明であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数の各々について所定の閾値と比較し、その閾値よりも大きい場合には前記第1のエッジ強調係数を乗算する一方、その閾値よりも小さい場合には前記第2の強調係数を乗算する第3のステップと、前記LL成分のウェーブレット係数と、前記第3のステップにて属性に応じた処理が施された前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数とに逆ウェーブレット変換を施して画像データを復元し、その画像データを出力する第4のステップと、を実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
本発明によれば、ウェーブレット変換を利用した画像処理を高速に行うことが可能になる、といった効果を奏する。
以下、本発明を実施する際の最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
(A.第1実施形態)
(A−1.構成)
図1は、本発明の1実施形態に係る画像処理装置200を含んでいる画像処理システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、この画像処理システムには、画像読取装置100と、画像処理装置200と、画像形成装置300とが含まれており、画像処理装置200は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどの通信線400aおよび400bで画像読取装置100と画像形成装置300とに接続されている。
画像読取装置100は、例えばADF(Auto Document Feeder)などの自動給紙機構を備えたスキャナ装置であり、ADFにセットされた紙文書を1ページずつ読み取り、読み取った画像に対応するRGB画像データを通信線400aを介して画像処理装置200へ引渡す。ここで、RGB画像データとは、光の3原色である赤(R)、緑(G)および青(B)の3色の組み合わせで色が表された画像を表す画像データである。
画像処理装置200は、通信線400を介して引渡されたRGB画像データをL*a*b*画像データ変換してエッジを強調するエッジ強調処理を施した後に、YMCK画像データに変換して通信線400bを介して画像形成装置300へ引渡す。ここで、L*a*b*画像データとは、各画素の色が明度(L)と彩度(a,b)で表された画像データであり、YMCK画像データとは、各画素の色が、印刷の基本色であるイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)および墨(K)の4色の組み合わせで色が表された画像を表す画像データである。この画像処理装置200の構成および動作については後に詳細に説明する。
画像形成装置300は、例えば電子写真方式のプリンタ装置であり、通信線400bを介して画像処理装置200から引渡されたYMCK画像データに応じた画像を電子写真方式で印刷用紙などの記録材上に形成して出力する。なお、本実施形態では、画像形成装置300が電子写真方式のプリンタ装置である場合について説明するが、例えばインクジェット方式など他の方式で画像形成を行うプリンタ装置であっても勿論良い。
なお、本実施形態では、USBケーブルを介して画像処理装置200が画像読取装置100や画像形成装置300に接続されている場合について説明するが、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネットなどの通信網を介して画像処理装置200が画像読取装置100や画像形成装置300に接続されているとしても良いことは勿論である。また、本実施形態では、画像読取装置100、画像処理装置200および画像形成装置300を夫々個別のハードウェアで構成する場合について説明するが、これらを一体のハードウェアで構成するとしても良いことは勿論である。このような態様にあっては、係るハードウェア内で画像読取装置100、画像処理装置200および画像形成装置300を接続する内部バスが、上記通信線の役割を担うことになる。
図2は、画像処理装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置200は、制御部210、インターフェイス(以下、IF)部220、記憶部230、および、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバス240、を備えている。
制御部210は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部230に格納されているプログラムを実行することによって、画像処理装置200の各部を中枢的に制御する。
IF部220は、USBインターフェイスであり、通信線400aや400bが接続されている。このIF部220は、通信線400aを介して画像読取装置100から送られてくるRGB画像データを受け取り、制御部210へ引渡す一方、制御部210から引渡されたYMCK画像データを通信線400bを介して画像形成装置300へ引渡す。なお、LANなどの通信網を介して画像読取装置100や画像形成装置300を接続する場合には、IF部220をNIC(Network Interface Card)で構成するようにすれば良い。
記憶部230は、図2に示すように、不揮発性記憶部230aと揮発性記憶部230bとを含んでいる。
不揮発性記憶部230aは、例えば、ハードディスクであり、揮発性記憶部230bは、例えばRAM(Random Access Memory)である。揮発性記憶部230bは、プログラムにしたがって作動している制御部210によってワークエリアとして利用される。一方、不揮発性記憶部230aには、本発明に係る画像処理装置に特徴的な画像処理を制御部210に実行させるためのプログラムが予め格納されている。また、この不揮発性記憶部230aには、RGB画像データからL*a*b*画像データへの色変換処理(以下、前段色変換処理)やL*a*b*画像データからYMCK画像データへの色変換処理(以下、後段色変換処理)の実行過程で参照されるルックアップテーブル(以下、LUT)や、入力画像データの表す画像を複数のブロックに分割し、それらブロックの属性が、文字、絵柄、または、下地の何れであるのかを判別する最に参照される属性判別テーブルが予め格納されている。
属性判別テーブルには、文字や写真(或いは絵柄)などの画像素材(文字や絵柄など)の属性に応じた明度(L)のヒストグラムと彩度(a、b)のヒストグラムの基準パターンを表すデータが各属性毎に格納されている。例えば、図3(a)は黒文字、図3(b)は色文字、図3(c)はカラー写真(絵柄)、図3(d)は白黒写真(絵柄)、図3(e)は下地、の上記基準パターンである。
図3(a)に示すように、黒文字についての基準パターンは、ハイライトと高濃度にピークのある明度ヒストグラムおよび中央に1つピークがある彩度ヒストグラムであり、色文字について基準パターンは、図3(b)に示すように、ハイライトと高濃度にピークのある明度ヒストグラムおよび中央と中央からずれた位置に2つピークがある彩度ヒストグラムである。カラー絵柄についての基準パターンは、図3(c)に示すように、なだらかでピークが不定な明度ヒストグラムおよびなだらかでピークが不定な彩度ヒストグラムであり、白黒絵柄についての基準パターンは、図3(d)に示すように、なだらかでピークが不定な明度ヒストグラムおよび中央に1つのピークがある彩度ヒストグラムである。そして、下地についての基準パターンは、図3(e)に示すように、ハイライトに1つのピークがある明度ヒストグラムおよび中央に1つのピークがある彩度ヒストグラムとなる。
このように、上記属性判別テーブルには、各属性についての基準パターンを表すデータが属性毎に格納されているため、制御部210は、各オブジェクトについてその基準パターンを算出し、その算出結果を上記属性判別テーブルの格納内容と比較することによって、各オブジェクトの属性を判別することができる。なお、本実施形態では、各属性についての基準パターンとして明度のヒストグラムと彩度のヒストグラムとを用いる場合について説明したが、例えば、画素値のオン/オフの反転周波数などの上記基準パターンとして用いても勿論良い。
以上が画像処理装置200の構成である。このように画像処理装置200のハードウェア構成は一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成と同一であり、不揮発性記憶部230aに格納されているプログラムにしたがって制御部210を作動させることによって、本発明に係る画像処理装置に特有な機能が実現される。
(A−2.動作)
次いで、上記プログラムにしたがって作動している制御部210が実行するエッジ強調処理について図面を参照しつつ説明する。なお、制御部210が実行する前段色変換処理および後段色変換処理については、従来の画像処理装置が行うこれら処理と何ら変わるところがないため、以下では、本発明に係る画像処理装置に特徴的なエッジ強調処理について説明する。
図4は、上記プログラムにしたがって制御部210が実行するエッジ強調処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、制御部210は、まず、前段色変換処理にて生成されたL*a*b*画像データに前述したHaarフィルタを用いてウェーブレット変換(詳細には、離散ウェーブレット変換)を施し、その画像データの表す画像のLL、LH、HLおよびHHの各成分を表すウェーブレット係数を算出する(ステップSA100)。
次いで、制御部210は、上記ステップSA100にて生成したウェーブレット係数のうち、LL成分のウェーブレット係数を参照し、そのLL成分のウェーブレット係数の表す画像を所定サイズ(例えば、1×1mm)の画像ブロックに分割する(ステップSA110)。次いで、制御部210は、ステップSA110にて分割された各画像ブロックについて明度(L)のヒストグラムと彩度(a、b)のヒストグラムを算出し、それを前述した属性判別テーブルに格納されている基準パターンと比較することによって、各画像ブロックの属性を判別する(ステップSA120)。この場合、制御部210は、例えば、基準パターンとの乖離度を適当な計算方法で算出し、一番乖離度が小さい基準パターンを選択する。なお、制御部210は、各基準パターンとの乖離度が何れも大差がない場合には、その画像ブロックの属性を“不明”と判別する。
本実施形態では、画像ブロックの大きさを1×1mmにする場合について説明したが、その大きさを小さくするほどより正確に属性を判別することが可能である一方、属性判別に時間がかかってしまう。したがって、要求される処理スピードと画質を総合的に判断し、画像ブロックの大きさを適切に設定するのが好ましい。
次いで、制御部210は、ステップSA110にて分割された各画像ブロックについて、ステップSA120にて判別された属性に応じたエッジ処理を施す(ステップSA130)。
例えば、属性が下地であると判別された画像ブロック(以下、下地ブロック)については、制御部210は、その画像ブロックに対応するLH、HLおよびHHウェーブレット係数を全てエッジなし、すなわち空白あるいは紙白を表す所定の値(例えば、“0”)に書き換える処理を行う。下地部分に現れているエッジ成分は、スキャナ装置などによる画像の読み取り過程で生じたノイズであることが一般的であるため、LH、HLおよびHHウェーブレット係数を全て所定の値に書き換えることによって、そのようなノイズが除去されると期待される。
属性が文字または絵柄であると判別された画像ブロックについては、制御部210は、図5に示すエッジ処理を施す。図5に示すように、制御部210は、まず、その画像ブロックに対応するLH、HLおよびHH成分内での領域を特定し(ステップSB100)、それら領域内についてエッジ検出を行う(ステップSB110)。より詳細に説明すると、制御部210は、その領域に対応するLH、HLおよびHHの各成分のウェーブレット係数の値を所定のエッジ判定用閾値と比較し、その閾値よりも大きい場合にエッジ部に対応するウェーブレット係数であることを検出する。
次いで、制御部210は、ステップSB110にて検出されたウェーブレット係数に、画像ブロックの属性に応じたエッジ強調係数を乗算する(ステップSB120)。具体的には、制御部210は、属性が文字であると判別された画像ブロック(以下、文字ブロック)に対応するウェーブレット係数については、文字用エッジ強調係数を乗算し、属性が絵柄であると判別された画像ブロック(以下、絵柄ブロック)に対応するウェーブレット係数については、絵柄用エッジ強調係数を乗算する。本実施形態では、文字用エッジ強調係数は、絵柄用エッジ強調係数よりも大きな値に設定されており、このため、文字ブロックについては、文字が際立つようにそのエッジが強調され、絵柄についてはそのエッジが際立たない程度に処理される。
属性が不明であると判別された画像ブロック(以下、不明ブロック)については、制御部210は、図6に示すエッジ処理を施す。図6に示すように、不明ブロックについてのエッジ処理は、その不明ブロックに対応するLH、HLおよびHH成分内での領域を特定(ステップSB100)、および、それら領域内でのエッジ検出(ステップSB110)を行う点については、先に説明した文字または絵柄ブロックについてのエッジ処理と同一であるが、ステップSB110に後続してステップSB130以降の処理を実行する点が異なっている。
図6において、ステップSB110に後続して実行されるステップSB130においては、制御部210は、ステップSB110にて検出されたエッジの強度が所定の閾値を超えているか否かを判定する。そして、制御部210は、ステップSB130の判定結果が“Yes”である場合には、文字ブロックについてのエッジと同等であるとして、ステップSB110にて検出されたウェーブレット係数に文字用エッジ強調係数を乗算する(ステップSB140)。逆に、ステップSB130の判定結果が“No”である場合には、絵柄ブロックについてのエッジと同等であるとして、ステップSB110にて検出されたウェーブレット係数に絵柄用エッジ強調係数を乗算する(ステップSB150)。
以上が、各画像ブロックに対して施されるエッジ処理である。
図4に戻って、ステップSA130のエッジ処理が完了すると、制御部210は、ステップSA100にて生成したLL成分のウェーブレット係数と、ステップSA130にて画像ブロックの属性に応じたエッジ処理を施されたLH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数を入力として前述したHaarフィルタを用いて逆ウェーブレット変換を実行し、L*a*b*画像データを復元し(ステップSA140)、本エッジ強調処理を終了する。
以降、制御部210は、以上に説明したエッジ強調処理により得られたL*a*b*画像データに前述した後段色変換処理を施してYMCK画像データに変換し、このYMCK画像データを画像形成装置300に引渡して、そのYMCK画像データに応じた画像を出力させる。
(A−3:第1実施形態の効果)
以上に説明したように、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置200によれば、ウェーブレット変換により得られるLL、LH、HLおよびHHの各成分の係数のうち、LL成分の係数のみを用いて、下地ブロックと下地以外のブロック(すなわち、文字や絵柄、不明ブロック)の弁別が行われ、前者については、エッジ検出が行われることがないため、従来の技術に比較して高速化することが可能になる。
また、エッジ強調に関しても、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置200では、エッジ強調フィルタなどのデジタルフィルタを使わず、係数演算(すなわち、エッジに対応するウェーブレット係数に画像ブロックの属性に応じたエッジ強調係数を乗算する演算)で実現されるため、デジタルフィルタを使用する従来の技術に比較して高速化することが可能になる。
なお、上述した第1実施形態に、入力画像タイプに応じてエッジ判定用閾値や各エッジ強調係数、属性判別用の基準パターンを切り替えるような変形を加えても良いことは勿論であり、また、属性判定、エッジ検出およびエッジ強調などの各処理の処理負荷に応じて、複数プロセッサで並列に処理するような変形を加えても良い。
また、上述した実施形態では、本発明に係る画像処理装置に特徴的な画像処理を制御部210に実行させるためのプログラムが不揮発性記憶部230aに予め格納されている場合について説明した。しかしながら、例えばCD−ROM(Compact Disk- Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に、上記プログラムを記録して配布し、その記録媒体を用いて一般的なコンピュータ装置に上記プログラムをインストールするとしても良いことは勿論である。このようにすると、一般的なコンピュータ装置を本発明に係る画像処理装置として機能させることが可能になるといった効果を奏する。また、上述した実施形態では、本発明に係る画像処理装置に特徴的な各手段をソフトウェアモジュールで実現する場合について説明したが、ハードウェアモジュールで実現するとしても良いことは勿論である。
(B.第2実施形態)
次いで、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置500について説明する。
(B−1:画像処理装置500の構成)
図7は、画像処理装置500の機能構成を表す機能ブロック図である。
図7に示すように、画像処理装置500は、前段色変換処理部510と、ウェーブレット変換部520と、明度成分処理部530と、彩度成分処理部540と、逆ウェーブレット変換部550と、後段色変換処理部560と、を有している。
前段色変換処理部510は、例えばUSBケーブルなどの通信線を介して画像読取装置100に接続されている。この前段色変換処理部510は、前段色変換処理用のLUTを記憶しており、上記通信線を介して画像読取装置100から受け取ったRGB画像データに前述した前段色変換処理を施してL*a*b*画像データを生成し、ウェーブレット変換部520へ引渡す。
ウェーブレット変換部520は、前段色変換処理部510から引渡されたL*a*b*画像データに離散ウェーブレット変換を施し、明度成分(L)と彩度成分(a,b)の夫々について、前述したLL成分、LH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数を生成する。そして、このウェーブレット変換部520は、明度成分について生成した各ウェーブレット係数を明度成分処理部530へ引渡す一方、彩度成分について生成した各ウェーブレット係数を彩度成分処理部540へ引渡す。
明度成分処理部530は、ウェーブレット変換部520から引渡された明度成分についての各ウェーブレット係数に、後述する適応フィルタ処理を施して逆ウェーブレット変換部550へ引渡す。彩度成分処理部540は、ウェーブレット変換部520から引渡された彩度成分についての各ウェーブレット係数に、後述する平滑化処理および彩度変換処理を施して逆ウェーブレット変換部550へ引渡す。なお、明度成分処理部530および彩度成分処理部540については、後に詳細に説明する。
逆ウェーブレット変換部550は、明度成分処理部530から引渡された適応フィルタ処理済みの明度成分についての各ウェーブレット係数と、彩度成分処理部540から引渡された平滑化処理および彩度変換処理済みの彩度成分についての各ウェーブレット係数と、に逆ウェーブレット変換を施してL*a*b*画像データを復元し後段色変換処理部560へ引渡す。
後段色変換処理部560は、例えばUSBケーブルなどの通信線を介して画像形成装置300に接続されている。この後段色変換処理部560は、後段色変換処理用のLUTを記憶しており、逆ウェーブレット変換部550から引渡されたL*a*b*画像データに、前述した後段色変換処理を施して得られるYMCK画像データを上記通信線を介して画像形成装置300へ引渡す。
このように、本実施形態に係る画像処理装置500も、先に説明した画像処理装置200と同様に、入力されたRGB画像データをL*a*b*画像データへ変換しさらにウェーブレット変換を施した後に、適応フィルタ処理や平滑化処理、彩度変換処理などの各種処理を施した後に逆ウェーブレット変換を施してL*a*b*画像データを復元し、その画像データをさらにYMCK画像データに変換して出力するものである。この画像処理装置500の構成要素のうち、前段色変換処理部510、ウェーブレット変換部520、逆ウェーブレット変換部550および後段色変換処理部560が行う処理については、前述した画像処理装置200が行う前段色変換処理、ウェーブレット変換処理、逆ウェーブレット変換処理および後段色変換処理と同一であるため詳細な説明を省略し、以下では、明度成分処理部530および彩度成分処理部540を中心に説明する。
(B−2:明度成分処理部530および彩度成分処理部540の機能構成)
図8は、明度成分処理部530の機能構成を表す機能ブロック図である。
図8に示すように、明度成分処理部530は、エッジ検出部532および適応フィルタ処理部534を有しており、ウェーブレット変換部520より引渡された明度成分についてのウェーブレット係数のうち、LH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数をこれらエッジ検出部532および適応フィルタ処理部534へ引渡す。なお、LL成分のウェーブレット係数については、特段の処理が施されることなく、そのまま逆ウェーブレット変換部550へ引渡される。この明度成分処理部530は、エッジの調整を主な目的としており、LL成分にはエッジ特性が強く現れているわけではないからである。
エッジ検出部532は、明度成分の画像を構成する各画素を注目画素として、エッジに対応する画素であるか否かを判定し、エッジであると判定した場合に所定のエッジ検出信号を適応フィルタ処理部534および彩度成分処理部540へ出力するとともに、そのエッジのエッジ方向を検出しその検出結果に応じたエッジ方向信号を彩度成分処理部540へ出力する。但し、詳細については後述するが、エッジ検出部532は、エッジに対応する画素であると判定された場合であっても、その注目画素が網点の構成要素と判定される場合には、上記エッジ信号やエッジ方向信号の出力は行わない。以下、図9に示すように、5×5のマトリクス状に画素ブロックの中心画素(図9:画素M)を注目画素として、エッジ検出部532が行うエッジ検出処理について図10を参照しつつ説明する。
図10は、エッジ検出部532が実行するエッジ検出処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、エッジ検出部532は、まず、上記注目画素についてLH(水平方向)、HL(垂直方向)およびHH(ななめ方向)の各成分についてエッジ連続度を算出する(ステップSC100)。
より詳細に説明すると、エッジ検出部532は、LH、HLおよびHHの各成分について、上記注目画素を含む対象領域を設定し、その領域内についてのウェーブレット係数の平均値を算出する。例えば、LH成分については、エッジ検出部532は、図9に示す画素ブロックにて注目画素を中心に水平方向(主走査方向)に並んでいる5個の画素(すなわち、図9の画素K、L、M、NおよびO)を対象領域として設定する。また、HL成分については、エッジ検出部532は、図9に示す画素ブロックにて注目画素を中心に垂直方向(副走査方向)に並んでいる5個の画素(すなわち、図9の画素C、H、M、RおよびW)を対象領域として設定する。そして、HH成分については、エッジ検出部532は、図9に示す画素ブロックにて注目画素を中心に主走査方向に対して45°および135°の方向に並んでいる5個の画素(すなわち、前者については、図9の画素E、I、M、QおよびU、後者については、画素A、G、M、SおよびY)を対象領域として設定する。次いで、エッジ検出部532は、上記対象領域内の各画素について、その画素値と上記平均値との差の絶対値を算出し、その絶対値に所定のゲイン係数Fを乗算して得られる値が所定の閾値とを超えている画素の数を上記エッジ連続度として算出する。
上記ゲイン係数Fは、背景画素濃度値bminと図11に示す対応関係を有する値である。図11に示すように、ゲイン係数Fは、背景画素濃度値bminの値がDth1に達するまでは“0”で、背景画素濃度値bminの値がDth1を超えると線形に増加し、背景画素濃度値bminの値がDth2に達した以降は、一定値(1.0)になるといった特性を有している。このゲイン係数Fは、明度成分についてのHL、LHおよびHH成分におけるエッジを検出する際に、文字領域のようにLL成分の背景画素濃度が低い領域については、エッジを検出し易くする一方、絵柄領域のように背景画素濃度が高い領域については、エッジを検出し難くするためのものである。なお、背景画素濃度値bminとは、以下のようにして得られる値である。すなわち、図9に示す画素ブロックにおいて、主走査方向(行方向)に並んでいる5つの画素(例えば、画素A〜画素E)についてのLL成分の画素値の平均値を各行毎に求めるとともに、副走査方向(列方向)に並んでいる5つの画素(例えば、画素A〜画素U)についてLL成分の画素値の平均値を各列毎に求め、それら10個の平均値内で最小の値が上記背景画素濃度値bminである。本実施形態では、図11に示す対応関係を表すゲイン係数算出用LUTが予めエッジ検出部532に格納されており、上記のようにして算出された背景画素濃度値bminに対応するゲイン係数Fをそのゲイン係数算出用LUTから読み出すことによって、注目画素に対応するゲイン係数Fが取得される。
ステップSC100に後続して実行されるステップSC110においては、エッジ検出部532は、水平方向,垂直方向、45°方向と135°方向の4つの方向の夫々についてステップSC100で算出したエッジ連続度を所定の閾値と比較し、それら4つのエッジ連続度のうちの少なくとも1つがその閾値を超えているか否かを判定する。そして、エッジ検出部532は、上記4つのエッジ連続度の少なくとも1つが上記閾値を超えている場合(ステップSC110:Yes)には、上記注目画素が網点の構成要素であるか否かを判定する(ステップSC120)。逆に、上記4つのエッジ連続度が何れも上記閾値を超えていない場合には、エッジ検出部532は、上記注目画素はエッジではないと判定してエッジ検出処理を終了する。
さて、上記ステップSC120においては、エッジ検出部532は、Ea1,Ea2、Ea3、Ea4、Eb1、Eb2、Eb3、Eb4、aaおよびbbの10個の変数を利用して上記注目画素が網点の構成要素であるか否かを判定する。具体的には、エッジ検出部532には、まず、Ea1〜Ea4およびEb1〜Eb4の各々に以下に説明するようにして“0”または“1”の何れかをセットする。
(1)Ea1〜Ea4については、HH成分のウェーブレット係数(画素値)を参照して設定する。
具体的には、エッジ検出部532は、
画素Aの画素値と注目画素(すなわち、画素M)の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Ea1に“1”をセットし、逆の場合には、Ea1に“0”をセットし、
画素Eの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Ea2に“1”をセットし、逆の場合には、Ea2に“0”をセットし、
画素Uの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Ea3に“1”をセットし、逆の場合には、Ea3に“0”をセットし、
画素Yの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Ea4に“1”をセットし、逆の場合には、Ea4に“0”をセットする。
(2)Eb1およびEb2については、HL成分のウェーブレット係数を参照して設定する。
具体的には、エッジ検出部532は、
画素Cの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Eb1に“1”をセットし、逆の場合には、Eb1に“0”をセットし、
画素Wの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Eb2に“1”をセットし、逆の場合には、Eb2に“0”をセットする。
(3)Eb3およびEb4については、LH成分のウェーブレット係数を参照して設定する。
具体的には、エッジ検出部532は、
画素Kの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Eb3に“1”をセットし、逆の場合には、Eb3に“0”をセットし、
画素Oの画素値と注目画素の画素値の差の絶対値が所定の閾値を超えている場合には、Eb4に“1”をセットし、逆の場合には、Eb4に“0”をセットする。
そして、エッジ検出部532は、Ea1〜Ea4の総和をaaにセットするとともに、Eb1〜Eb4の総和をbbにセットし、
aaの値が“4”であり、かつ、bbの値が“0”である場合、
または、aaの値が“0”であり、かつ、bbの値が“4”である場合、
または、aaとbbの両者がともに“4”である場合、に上記注目画素は網点の構成要素であると判定する。
以上が、図10に示すステップSC120においてエッジ検出部532が実行する網点判定処理である。なお、本実施形態では、上記10個の変数を利用して注目画素が網点の構成要素であるか否かを判定する場合について説明したが、他の手法により係る判定を行っても良いことは勿論である。
図10に示すように、ステップSC120の判定結果が“Yes”である場合(すなわち、注目画素が網点の構成要素であると判定した場合)には、エッジ検出部532は、前述したようにエッジ検出信号を出力することなく、本エッジ検出処理を終了し、逆に、ステップSC120の判定結果が“No”である場合には、エッジ検出信号を出力する(ステップSC130)。
図10のステップSC130に後続して実行されるステップSC140においては、エッジ検出部532は、エッジであると判定された注目画素についてそのエッジ方向を検出しその検出結果を表すエッジ方向信号を出力する。より詳細に説明すると、エッジ検出部532は、Ex1、Ex2、Ey1、Ey2、LxおよびLyの6つの変数を利用して上記エッジ方向を検出する。
具体的には、エッジ検出部532は、 まず、Ex1、Ex2,Ey1およびEy2の各に以下に説明するようにして値を設定する。
Ex1については、LH成分の画素G、画素Hおよび画素I(図9参照)の画素値の和をセットする。
Ex2については、LH成分の画素Q、画素Rおよび画素S(図9参照)の画素値の和をセットする。
Ey1については、HL成分の画素G、画素Lおよび画素Q(図9参照)の画素値の和をセットする。
Ey2については、HL成分の画素I、画素Nおよび画素S(図9参照)の画素値の和をセットする。
そして、エッジ検出部532は、上記のようにして算出したEx1とEx2との差の絶対値をLxにセットするとともに、Ey1とEy2との差の絶対値をLyにセットする。
次いで、エッジ検出部532は、上記LxとLyとを所定の閾値と比較し、両者がともにその閾値よりも小さい場合には、エッジ方向がないこと(すなわち、エッジがないことを)を示すエッジ方向信号を出力し、LxまたはLyの少なくとも一方が上記閾値を超えている場合には、LxとLyのどちらが大きいかを判定する。
LxがLyよりも大きい場合には、エッジ検出部532は、さらに、前述したEx1とEx2のどちらが大きいかを判定し、Ex1が大きい場合には、Ex1を算出する際に用いた画素領域(すなわち、画素G、HおよびI)に沿った方向(以下、方向1と呼ぶ)がエッジ方向であると判定し、その方向を表すエッジ方向信号を出力し、逆に、Ex2が大きい場合には、Ex2を算出する際に用いた画素領域(すなわち、画素Q、RおよびS)に沿った方向(以下、方向2と呼ぶ)がエッジ方向であると判定し、その方向を表すエッジ方向信号を出力する。
逆に、LyがLx以上である場合には、エッジ検出部532は、さらに、前述したEy1とEy2のどちらが大きいかを判定し、Ey1が大きい場合には、Ey1を算出する際に用いた画素領域(すなわち、画素G、LおよびQ)に沿った方向(以下、方向3と呼ぶ)がエッジ方向であると判定し、その方向を表すエッジ方向信号を出力し、逆に、Ey2が大きい場合には、Ey2を算出する際に用いた画素領域(すなわち、画素I、NおよびS)に沿った方向(以下、方向4と呼ぶ)がエッジ方向であると判定し、その方向を表すエッジ方向信号を出力する。
以上が、図10に示すステップSC140においてエッジ検出部532が実行するエッジ方向検出処理である。詳細については後述するが、このようにしてエッジ検出部532から出力されるエッジ方向信号は、ゴースト(例えば、黒エッジの近傍に赤など他の色のエッジが出現し、エッジ部に色のにじみが生じる現象)を補正するための平滑化処理を彩度成分処理部540が実行する際に利用される。なお、本実施形態では、上記6個の変数を利用してエッジ方向の検出を行う場合について説明したが、他の手法によりエッジ方向の検出を行っても良いことは勿論である。
適応フィルタ処理部534は、上記注目画素に対応するLH成分、HL成分およびHH成分の各ウェーブレット係数に、前述した文字用エッジ強調係数と絵柄用エッジ強調係数の何れか一方を乗算して逆ウェーブレット変換部550へ出力する。より詳細に説明すると、上記注目画素に対してエッジ検出信号がエッジ検出部532から出力された場合には、上記各ウェーブレット係数に文字用エッジ強調係数を乗算して出力し、逆に、上記エッジ検出信号が出力されなかった場合には絵柄用エッジ強調係数を乗算して出力する。これにより、実空間におけるフィルタ処理が実現される。
以上が明度成分処理部530の構成および機能である。
(B−3:彩度成分処理部540の機能構成)
図12は、彩度成分処理部540の機能構成を表す機能ブロック図である。
図12に示すように、彩度成分処理部540は、平滑化処理部542、彩度算出部544、黒エッジ強度算出部546および彩度変換部548を有している。なお、平滑化処理部542、および、彩度変換部548は、実際には、彩度成分毎(すなわち、a*成分およびb*成分毎)に設けられているが、説明を簡略化するため、図12ではそれぞれ1つづつ例示されている。
ウェーブレット変換部520から引渡された彩度成分についてのウェーブレット係数のうち、LL成分については彩度成分毎にその彩度成分に対応する彩度算出部544および彩度変換部548へ引渡され、LH成分、HL成分およびHH成分については彩度成分毎にその彩度成分に対応する平滑化処理部542へ引渡される。
平滑化処理部542は、ウェーブレット変換部520から出力される彩度成分についてのウェーブレット係数のうちのLH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数が彩度成分毎(すなわち、a*成分、b*成分毎)に引渡されるとともに、前述したエッジ方向信号が引渡される。この平滑化処理部542は、エッジ方向信号の信号値に応じた領域(以下、平滑化領域)の各ウェーブレット係数を所定の値(本実施実施形態では、“0”)に書き換えてその平滑化領域の彩度を平滑化(すなわち、黒1色化)し、逆ウェーブレット変換部550へ出力する。
前述したように、エッジ検出部532から出力されるエッジ方向信号は、エッジ方向なしを表す信号値および上記方向1〜4の何れかの方向を表す信号値の5種類の信号値を取り得る。本実施形態では、平滑化処理部542は、エッジ方向信号の上記5種類の信号値について、以下のように平滑化領域を設定する。すなわち、エッジなしを示する信号値である場合には、注目画素(図9:画素M)を中心とした3×3のマトリクス状の領域を上記平滑化領域として選択する。また、平滑化処理部542は、方向1を示す信号値である場合には、前述した方向2に対応する3画素からなる領域を上記平滑化領域として選択し、方向2を示す信号値である場合には、前述した方向1に対応する3画素からなる領域を上記平滑化領域として選択する。そして、平滑化処理部542は、方向3を示す信号値である場合には、前述した方向4に対応する3画素からなる領域を上記平滑化領域として選択し、方向4を示す信号値である場合には、前述した方向3に対応する3画素からなる領域を上記平滑化領域として選択する。このようにして選択された平滑化領域に対応するLH、HLおよびHH成分の各画素の画素値(ウェーブレット係数)が全て“0”に書き換えられるため、その平滑化領域は黒1色領域に変換され、ゴーストの発生が抑止される。
彩度算出部544は、各彩度成分のウェーブレット変換係数(LL成分のみ)を受け取り、そのウェーブレット係数に応じて彩度C*を算出して黒エッジ強度算出部546へ引渡す。より詳細に説明すると、彩度算出部544は、a*成分についのウェーブレット係数とb*成分についのウェーブレット係数とに夫々4ビットの量子化を施した後に、その各々の値を2乗して加算し、その加算値の平方根を上記C*として出力する。
なお、本実施形態では、上記演算を実行することによって彩度C*を算出する場合について説明したが、a*成分についのウェーブレット係数の取り得る値およびb*成分についのウェーブレット係数の取り得る値に、その値を用いて上記演算により算出される彩度C*の値を対応付けて書き込んだLUTを彩度算出部544に記憶させておき、入力されたウェーブレット係数に応じた彩度C*をそのLUTを参照することによって求めるようにしても勿論良い。このようにすると、画像処理の実行過程で彩度算出演算を行う必要がなく、その処理速度を高速化することが可能になる。
黒エッジ強度算出部546は、彩度算出部544から引渡された彩度C*に基づいて彩度変換係数fcを算出するとともに、エッジ検出部532から引渡されたエッジ検出信号に基づいてエッジ強度eを算出しそのエッジ強度eに基づいてエッジ強度係数feを算出する。ここで、エッジ強度eは、注目画素に対応するLH、HLおよびHH成分のウェーブレット係数のうち、最大の値を有するウェーブレット係数の絶対値である。そして、黒エッジ強度算出部546は、彩度変換係数fcとエッジ強度係数feとの積に1.0を加算して黒エッジ強度fbを算出し、その黒エッジ強度fbを彩度変換部548へ出力する。
より詳細に説明すると、黒エッジ強度算出部546には、エッジ強度eとエッジ強度係数feとについて図13(a)に示す対応関係を表すエッジ強度係数用LUTと、彩度c*と彩度変換係数fcとについて図13(b)に示す対応関係を表す彩度変換係数用LUTとが格納されている。黒エッジ強度算出部546は、これらLUTを参照して彩度変換係数fcとエッジ強度係数feとを取得し、上記演算を行って上記黒エッジ強度fbを算出する。なお、彩度変換係数fcとエッジ強度係数feとに、その組み合わせで算出される黒エッジ強度fbの値を対応付けたLUTを黒エッジ強度算出部546に記憶させておき、そのLUTを参照することによって上記黒エッジ強度fbを取得するようにしても勿論良い。
彩度変換部548は、ウェーブレット係数a*およびb*に、黒エッジ強度算出部546から引渡された黒エッジ強度fbを乗算し、その算出結果を逆ウェーブレット変換部550へ引渡す。ここで、黒エッジ強度fbは、注目画素がエッジ部と非エッジ部の何れに属するのか、および、その注目画素が低彩度(すなわち、黒)領域と高彩度領域の何れに属するのかの組み合わせに応じて、図13(c)に示す値となるため、この彩度変換部548による変換後のウェーブレット係数a*´およびb*´は、図14に示す値となる。ここで注目すべき点は、注目画素が低彩度領域に属し、かつ、エッジ領域に属する場合には、a*´およびb*´の値は何れも0(すなわち、純黒)になる点である。これにより、黒エッジの近傍にゴーストが発生することが回避される。
以上が彩度成分処理部540の構成および機能である。
(B−4:第2実施形態の効果)
以上に説明したように、本第2実施形態に係る画像処理装置500は上記のような構成にしたため、ウェーブレット変換を行わずにエッジ検出などの画像処理を行う場合に比較して、処理次元数を大幅に減らすことが可能になり処理速度が向上する、といった効果を奏する。
また、本実施形態によれば、エッジ強調などのフィルタ処理が、ウェーブレット係数に対する係数乗算で実行されるため、デジタルフィルタを用いて画素値の積和演算でフィルタ処理を実行する従来技術に比較して、そのフィルタ処理に要する演算量を削減することが可能になる、といった効果を奏する。
なお、上述した第2実施形態では、本発明に係る画像処理装置を、前段色変換処理部510、ウェーブレット変換部520、明度成分処理部530、彩度成分処理部540、逆ウェーブレット変換部550および後段色変換処理部560を組み合わせて構成する場合について説明したが、例えば、図2に示すハードウェア構成を有するコンピュータ装置に、上記各部が担っている機能を実現させるプログラムをその不揮発性記憶部にインストールし、そのプログラムにしたがって制御部を作動させるようにしても良い。
(C:変形例)
以上、本発明の第1および第2実施形態について説明したが、係る実施形態に以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(C−1:変形例1)
上述した第1および第2実施形態では、画像読取装置100から引渡されたRGB画像データをYMCK画像データに変換して画像形成装置300へ引渡す場合について説明したが、その処理結果の出力先は画像形成装置に限定されるものではなく、例えば液晶ディスプレイなどの表示装置を備えたコンピュータ装置へ上記処理結果を引渡し、その処理結果に応じた画像を上記表示装置に表示させるようにしても良く、また、データベースを備えたコンピュータ装置に上記処理結果を引渡しそのデータベースに登録させるようにしても良い。
(C−2:変形例2)
上述した第1および第2実施形態では、画像読取装置100から引渡されたRGB画像データを前段色変換処理にてL*a*b*画像データに変換した後にウェーブレット変換を施す場合について説明したが、YCbCr画像データに変換した後にウェーブレット変換を施すようにしても勿論良い。要は、入力された画像データを、明度成分と彩度成分とで画像を表す画像データに変換した後にウェーブレット変換を施す態様であれば、その表色系は問わない。また、上述した第1および第2実施形態では、入力画像データがRGB画像データであり、出力画像データがYMCK画像データである場合について説明したが、入力画像データと出力画像データの何れについても他の表色系の画像データであっても勿論良い。なお、入力画像データが、明度成分と彩度成分とで画像を表す画像データ(例えば、L*a*b*画像データやYCbCr画像データ)である場合には、前段色変換処理を行う必要はなく、また、出力画像データが、明度成分と彩度成分とで画像を表す画像データである場合には、後段色変換処理を行う必要はない。
(C−3:変形例3)
上述した第1および第2実施形態では、Haarフィルタを用いてウェーブレット変換および逆ウェーブレット変換を行う場合について説明したが、処理対象である画像の性質に応じてウェーブレット変換に用いるフィルタを切り替えるようにしても良い。
(C−4:変形例4)
上述した第1実施形態では、画像ブロックの属性に応じて文字用エッジ強調係数と絵柄用エッジ強調係数の何れかをその画像ブロックに対応するウェーブレット係数に乗算する場合について説明した。しかしながら、画像ブロックについてその属性が、各基準パターンとの乖離度に応じて例えば、文字である確率がn%、絵柄である確率がm%と判定される場合には、その画像ブロックに対応するウェーブレット係数に乗算するエッジ強調係数を、文字用エッジ強調係数にn/100を乗算した値と絵柄用エッジ強調係数にm/100を乗算して得られる値とを加算して生成するようにしても良い。同様に、第2実施形態に係る画像処理装置500の適応フィルタ処理部534にて用いるエッジ強調係数についてもエッジ強度に応じた比率で文字用エッジ強調係数と絵柄用エッジ強調係数とを加算して生成するようにしても良い。
(C−5:変形例5)
上述した第1実施形態では、属性不明ブロックについては、エッジ部のエッジ強度に応じて文字用エッジ強調係数と絵柄用エッジ強調係数とを切り替えて使用する場合について説明したが、属性不明ブロックについては第2実施形態に係る画像処理装置500が実行するエッジ強調処理を施すようにしても良い。
本発明の1実施形態に係る画像処理装置200を含んでいる画像処理システムの構成例を示す図である。 同画像処理装置200の構成例を示す図である。 属性判別テーブルに格納されている基準パターンの一例を示す図である。 制御部210が実行するエッジ強調処理の処理の流れを示すフローチャートである。 同制御部210が文字ブロックまたは絵柄ブロックに施すエッジ処理の流れを示すフローチャートである。 同制御部210が不明ブロックに施すエッジ処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置500の機能構成を示す機能ブロック図である。 明度成分処理部530の機能構成を示す機能ブロック図である。 エッジ検出部532にて実行されるエッジ検出処理の注目画素とその周辺画素の一例を示す図である。 同エッジ検出部532が実行するエッジ検出処理の流れを示すフローチャートである。 同エッジ検出処理にて利用されるゲイン関数の一例を示す図である。 彩度成分処理部540の機能構成を示す機能ブロック図である。 エッジ強度eとエッジ変換係数fe、彩度C*と彩度変換係数fcおよび黒エッジ強度fbの関係を説明するための図である。 彩度変換処理後の彩度a*´とb*´を説明するための図である。 ウェーブレット変換およびその逆変換を説明するための図である。
符号の説明
100…画像読取装置、200,500…画像処理装置、300…画像形成装置、210…制御部、220…IF部、230…記憶部、230a…不揮発性記憶部、230b…揮発性記憶部、240…バス、510…前段色変換処理部、520…ウェーブレット変換部、530…明度成分処理部、532…エッジ検出部、534…適応フィルタ処理部、540…彩度成分処理部、542…平滑化処理部、544…彩度算出部、546…黒エッジ強度算出部、548…彩度変換部、550…逆ウェーブレット変換部、560…後段色変換処理部。

Claims (2)

  1. 各画素の明度と彩度とで画像を表す画像データが入力される入力手段と、
    前記画像データにウェーブレット変換を施し、その画像データの表す画像の明度成分および彩度成分のそれぞれについてLL成分、LH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数を生成するウェーブレット変換手段と、
    前記明度成分についての前記LL成分のウェーブレット係数が表す画像を複数のブロックに分割し、その各々について、対応するLL成分のウェーブレット係数を参照してその属性が下地であるか否かを判別し、下地ではないと判別されたブロックについては、その属性が文字であるのか、絵柄であるのか、それとも不明であるのかを判別する判別手段と、
    下地であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を全て同じ値に書き換える一方、下地ではないと前記判別手段により判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を参照してエッジ部を検出し、
    属性が文字であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に第1のエッジ強調係数を乗算し、
    属性が絵柄であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に前記第1のエッジ強調係数よりも値が小さい第2のエッジ強調係数を乗算し、
    属性が不明であると前記判別手段により判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数の各々について所定の閾値と比較し、その閾値よりも大きい場合には前記第1のエッジ強調係数を乗算する一方、その閾値よりも小さい場合には前記第2の強調係数を乗算するエッジ処理手段と、
    前記LL成分のウェーブレット係数と、前記エッジ処理手段によって属性に応じた処理が施された前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数とに逆ウェーブレット変換を施して画像データを復元し、その画像データを出力する出力手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. コンピュータ装置に、
    各画素の明度と彩度とで画像を表す画像データを受け取り、その画像データにウェーブレット変換を施して、その画像データの表す画像の明度成分および彩度成分のそれぞれについてLL成分、LH成分、HL成分およびHH成分のウェーブレット係数を生成する第1のステップと、
    前記明度成分についての前記LL成分のウェーブレット係数が表す画像を複数のブロックに分割し、その各々について、対応するLL成分のウェーブレット係数を参照してその属性が下地であるか否かを判別し、下地ではないと判別されたブロックについては、その属性が文字であるのか、絵柄であるのか、それとも不明であるのかを判別する第2のステップと、
    下地であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を全て同じ値に書き換える一方、下地ではないと前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのブロックに対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分の各ウェーブレット係数を参照してエッジ部を検出し、
    属性が文字であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に第1のエッジ強調係数を乗算し、
    属性が絵柄であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数に前記第1のエッジ強調係数よりも値が小さい第2のエッジ強調係数を乗算し、
    属性が不明であると前記第2のステップにて判別されたブロックについては、そのエッジ部に対応する前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数の各々について所定の閾値と比較し、その閾値よりも大きい場合には前記第1のエッジ強調係数を乗算する一方、その閾値よりも小さい場合には前記第2の強調係数を乗算する第3のステップと、
    前記LL成分のウェーブレット係数と、前記第3のステップにて属性に応じた処理が施された前記HL成分、LH成分およびHH成分のウェーブレット係数とに逆ウェーブレット変換を施して画像データを復元し、その画像データを出力する第4のステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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