JP2011151236A - ポンプの異常検出装置およびポンプ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油入電気機器の絶縁油から気泡が発生するような絶縁油の圧力異常(圧力低下)を検出するための技術を提供する。
【解決手段】油入電気機器50は、絶縁油53で満たされたタンク51と、タンク51内に収納された電気機器52とを有する。異常検出装置20は、絶縁油52の圧力を検出するための圧力センサ21と、異常検出部22とを備える。異常検出部22は、圧力センサ21が検出した圧力が規定値以上であるか否かを判定するとともに、圧力値が規定値を下回る場合に送油ポンプ3の異常を示す警報信号25を出力する。規定値は、絶縁油に対する空気の溶解度に基づいて予め定められた値である。
【選択図】図1
【解決手段】油入電気機器50は、絶縁油53で満たされたタンク51と、タンク51内に収納された電気機器52とを有する。異常検出装置20は、絶縁油52の圧力を検出するための圧力センサ21と、異常検出部22とを備える。異常検出部22は、圧力センサ21が検出した圧力が規定値以上であるか否かを判定するとともに、圧力値が規定値を下回る場合に送油ポンプ3の異常を示す警報信号25を出力する。規定値は、絶縁油に対する空気の溶解度に基づいて予め定められた値である。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポンプの異常検出装置およびポンプ制御装置に関し、特に油入電気機器の絶縁油を循環させるポンプの異常を検出するための技術に関する。
油入電気機器内部の絶縁油の圧力の異常を検出する従来の技術として、たとえば特開平7−297038号公報(特許文献1)に開示された技術がある。この文献では、電気機器内部に冷却媒体および絶縁媒体として封入された液体(たとえば鉱油あるいはパーフロロカーボン液)の圧力上昇あるいは電気機器からの液漏れに伴う圧力減少を検出することによって、電気機器の内部の異常を診断する技術が開示されている。
油入変圧器などの油入電気機器では、電気機器(たとえば変圧器)を収納するためのタンクに絶縁油が満たされている。絶縁油を冷却するために、絶縁油は送油ポンプによって循環させられる。
発明者は、若干量の空気を溶解した絶縁油が負圧状態で送油ポンプに導入された場合に、ポンプ内で気泡が発生するとともにその気泡がタンク内に送り込まれる可能性があることを見出した。この可能性を検証するため、発明者は2%程度の空気を溶解した2種類の絶縁油(以下「絶縁油1」、「絶縁油2」と呼ぶ)を用いて、室温でポンプを緩やかに循環させて発泡状態を観測した。その結果、絶縁油1では絶対圧0.01MPaでポンプから油中に多量の気泡が放出されることが確認された。絶縁油2では絶対圧0.02MPaでポンプから油中に多量の気泡が放出されることが確認された。
一般的に、油入電気機器の絶縁油にはある程度の量の空気が溶解している。空気の溶解度が飽和溶解度を超えた場合には、ポンプの運転などといった擾乱が加えられることによって、気泡が絶縁油中に放出される恐れがある。また絶縁油中の圧力が負圧である場合には、絶縁油中に溶解した空気量が飽和量に達していなくともポンプ運転によって気泡が発生するとともに、その気泡が絶縁油中に放出される恐れがある。ここで負圧とは、絶縁油中の圧力が絶対圧力で(絶縁油における空気の溶解度/空気の飽和溶解度)以下になる状態を意味する。
油入変圧器の内部に気泡が送り込まれた場合には、気泡を含む絶縁油の絶縁耐力が大幅に低下する。絶縁油の絶縁耐力が大幅に低下した場合には、変圧器の絶縁破壊が誘発される恐れがある。変圧器は発電所および変電所における重要機器であるため絶縁信頼性を確保することが必要となる。したがって油入変圧器の内部に気泡が浸入することを防ぐことが必須となる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、油入電気機器の絶縁油から気泡が発生するような絶縁油の圧力異常(圧力低下)を検出するための技術を提供することを目的とする。
本発明は要約すれば、油入電気機器の絶縁油を循環させるポンプの異常検出装置である。油入電気機器は、絶縁油で満たされたタンクと、タンク内に収納された電気機器とを有する。異常検出装置は、絶縁油の圧力を検出するためのセンサと、センサが検出した圧力が、規定値以上であるか否かを判定するとともに、圧力値が規定値を下回る場合にポンプの異常を示す信号を出力する異常検出部とを備える。規定値は、絶縁油に対する空気の溶解度に基づいて予め定められた値である。
本発明によれば、油入電気機器の絶縁油から気泡が発生するような絶縁油の圧力異常(圧力低下)を検出することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に係る異常検出装置の構成図である。図1を参照して、異常検出装置20は、油入電気機器50の絶縁油を循環させる送油ポンプ3の異常を検出するための装置である。油入電気機器50は、油入電気機器本体1と、冷却器2と、入口配管5と、上部配管6と、送油配管7とを有する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る異常検出装置の構成図である。図1を参照して、異常検出装置20は、油入電気機器50の絶縁油を循環させる送油ポンプ3の異常を検出するための装置である。油入電気機器50は、油入電気機器本体1と、冷却器2と、入口配管5と、上部配管6と、送油配管7とを有する。
油入電気機器本体1は、タンク51と、電気機器52と、絶縁油53とを有する。電気機器52はタンク51内に収納される。タンク51の内部は絶縁油53で満たされている。電気機器52は、絶縁油に浸される電気機器であれば特にその種類は限定されず、たとえば変圧器、リアクトル等である。
タンク51の上部には、タンク51の上部から送油ポンプ3に絶縁油53を戻すための上部配管6が設けられる。送油ポンプ3が絶縁油53を循環させることによって、タンク51内の絶縁油53が上部配管6を通り冷却器2に送られる。冷却器2は、絶縁油53を冷却する。冷却器2によって冷却された絶縁油53は、送油ポンプ3の入口配管5を通り送油ポンプ3に戻される。
送油ポンプ3は、入口配管5を通じて戻された絶縁油53を送油配管7に送出する。これにより送油配管7には送油ポンプ3からタンク51への向きに冷却油の油流4が発生する。送油配管7は、タンク51の底部近傍に設けられて、送油ポンプ3によって送出された絶縁油53をタンク51の内部に導入する。
送油ポンプ3は、開閉スイッチ11を介して電源10に接続される。開閉スイッチ11はオフ状態とオン状態とを切換え可能に構成される。開閉スイッチ11がオン状態であるときには電源10と送油ポンプ3とが接続されて送油ポンプ3に電源電圧が供給される。一方で、開閉スイッチ11がオフ状態であるときには電源10と送油ポンプ3とが切り離される。開閉スイッチ11としては、たとえば機械式リレー、半導体スイッチ素子等を適用することができる。
異常検出装置20は、圧力センサ21と、レベル判定器22とを備える。圧力センサ21は、送油ポンプ3の入口配管5の内部に配置され、絶縁油53の圧力を検出する。圧力センサ21の出力信号はレベル判定器22に送られる。レベル判定器22は、圧力センサ21が検出した圧力、すなわち圧力センサ21の出力信号によって示される圧力値が規定値以上であるか否かを判定する。その圧力値が規定値未満であるとレベル判定器22が判定した場合には、レベル判定器22は、送油ポンプ3の異常を示す警報信号25を出力する。
警報信号25は表示装置12に送られる。表示装置12は、レベル判定器22からの警報信号25に基づいて、送油ポンプ3の異常を示す情報を図示しない画面に表示する。
レベル判定器22において設定される規定値は、絶縁油に対する空気の溶解度に基づいて定められる。具体的には、規定値は、絶縁油に対する空気の飽和溶解度と絶縁油に対する空気の溶解度との比率に基づいて定められる。
実施の形態1に係る異常検出装置の動作について詳細に説明する。圧力センサ21の出力信号が示す圧力値が、絶対圧力で(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)よりも高い場合には、送油ポンプ3から空気(気泡)が発生しなくなる。一方、圧力センサ21の出力信号が示す圧力値が絶対圧力で(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)よりも低くなると、送油ポンプ3から空気(気泡)が発生する可能性がある。実際の空気(気泡)の発生のしやすさは、絶縁油の種類によって異なるが、最も空気(気泡)の発生を起こしやすい絶縁油では、(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)になると考えられる。レベル判定器22での判定に用いられる規定値は、最大で(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)と設定される。
上記のように発明者による予備的な実験では、2%程度の空気を溶解した絶縁油1の場合には絶対圧0.01MPaでポンプから油中に多量の気泡が放出されることが確認された。また絶縁油2の場合には、絶対圧0.02MPaでポンプから油中に多量の気泡が放出されることが確認された。したがって、タンク内の絶縁油として絶縁油1が用いられる場合には規定値として0.01MPaを採用できる。同様にタンク内の絶縁油として絶縁油2が用いられる場合には規定値として0.02MPaを採用できる。上記規定値は、一例であるが、このように実験結果に基づいて予め設定することが可能である。
圧力センサ21によって検出された絶縁油の圧力が規定値を下回る場合には、レベル判定器22は警報信号25を出力する。表示装置12は警報信号25によって、送油ポンプ3の異常を示す情報を表示する。したがって実施の形態1によれば、気泡(空気)が絶縁油内に発生する恐れがある送油ポンプ3の運転を防止することができる。
さらに実施の形態1によれば、送油ポンプから油入電気機器本体1の内部に空気が送り込まれる可能性を小さくすることができるので、油入電気機器本体1の信頼性を確保することが可能になる。油入電気機器本体1の内部に気泡が送り込まれることによって、絶縁油の絶縁耐力が大幅に低下する。絶縁油の絶縁耐力が大幅に低下した場合には、電気機器(たとえば変圧器)の絶縁破壊が誘発される恐れがある。実施の形態1によれば、このような絶縁破壊が生じる可能性を小さくすることができる。これにより、油入電気機器の信頼性を確保できるので、油入電気機器の長寿命化を図ることができる。
なお、実際には、絶縁油の空気溶解度は経年や温度変化などの要因によって変化する。また、絶縁油における空気の飽和溶解度も、絶縁油の種類あるいは温度によって変化する。したがってレベル判定器22での規定値(設定圧力)は、これらの変化を考慮した値とすることが好ましい。具体的には、規定値は、(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)によって定まる値に、上記の要因を考慮した補正値(正の値)を加えた値とすることが好ましい。これにより気泡が発生するときの絶縁油の圧力と規定値との差(マージン)を大きくすることができる。したがって、絶縁中に気泡が発生することをより確実に防止できる。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る異常検出装置によれば、ポンプの入口配管5での絶縁油の圧力が低下して、送油ポンプ3から気泡が発生する可能性が生じたときに、警報信号25を出力する。したがって、この発明の実施の形態1によれば、送油ポンプ3から油入電気機器本体1に気泡が浸入することを抑制できるので電気機器の信頼性を確保することが可能となる。
[実施の形態2]
図2は、この発明の実施の形態2に係るポンプ制御装置の構成図である。図2を参照して、ポンプ制御装置30は、異常検出装置20および停止部23を備える。
図2は、この発明の実施の形態2に係るポンプ制御装置の構成図である。図2を参照して、ポンプ制御装置30は、異常検出装置20および停止部23を備える。
停止部23は、異常検出装置20からの警報信号25に基づいて、トリップ信号26を出力する。開閉スイッチ11は、トリップ信号26によりオフされる。開閉スイッチ11がオフすることによって電源10から送油ポンプ3への電力供給が停止されるので、送油ポンプ3が停止する。すなわち停止部23は、異常検出装置20から出力された警報信号25に基づいて送油ポンプ3を停止させる。なお、図2に示した構成から表示装置12を省略することもできる。
実施の形態1と同様に、異常検出装置20は、入口配管5における絶縁油の圧力が規定値より低下した場合に、送油ポンプ3の異常を検出する。したがって実施の形態2によれば実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
さらに実施の形態2によれば、送油ポンプ3から気泡が発生する程度まで絶縁油の圧力が低下した場合(絶縁油の圧力が規定値を下回った場合)に送油ポンプ3を停止させることができる。したがって実施の形態2によれば、送油ポンプの異常運転を防止することができる。
[実施の形態3]
図3は、この発明の実施の形態3に係る異常検出装置の構成図である。図3および図1を参照して、異常検出装置20Aは、圧力センサ21に代えて圧力センサ21aを備える点において異常検出装置20と異なる。圧力センサ21aは、上部配管6に設置される点において圧力センサ21と異なる。
図3は、この発明の実施の形態3に係る異常検出装置の構成図である。図3および図1を参照して、異常検出装置20Aは、圧力センサ21に代えて圧力センサ21aを備える点において異常検出装置20と異なる。圧力センサ21aは、上部配管6に設置される点において圧力センサ21と異なる。
異常検出装置20Aの他の部分の構成は異常検出装置20の対応する部分の構成と同様である。すなわちレベル判定器22は、圧力センサ21aの出力信号が示す圧力値が規定値以上であるか否かを判定する。その圧力値が規定値未満である場合にはレベル判定器22は警報信号25を出力する。
実施の形態3では、レベル判定器22の規定値(設定圧力)は以下のように設定される。すなわち規定値は、(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)によって定まる値に、入口配管5での絶縁油の圧力と圧力センサ21aが取付られた上部配管6での圧力との差を加えることで得られる。この圧力差は、送油ポンプ3での負圧、送油ポンプ3の運転能力、タンク51の高さ等に依存する。たとえば実験によって予め求められた圧力差を、レベル判定器22の規定値の設定に用いることができる。
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち実施の形態3によれば、絶縁油から気泡を発生させる送油ポンプ3の異常を検出できる。さらに、実施の形態3によれば、その異常を示す警報信号を発生させることができるので、気泡が絶縁油内に発生する恐れがある送油ポンプ3の運転を防止することができる。
また、圧力センサ21はタンク51の高さ方向における下方に設けられているのに対して、圧力センサ21aはタンク51の高さ方向における上方に設けられている。
圧力センサを上部に取り付けることで、油漏れなどによる変圧器本体の圧力異常を検出しやすくなり、ポンプの異常運転防止のほかに変圧器本体の圧力異常の検出を感度良く行なうことができる。実施の形態3によれば、変圧器本体の圧力を精度良く把握できるので、ポンプからの空気(気泡)発生ほどの緊急性が無い、油漏れなどの圧力異常の監視を精度良く行なうことも可能になる。
[実施の形態4]
図4は、この発明の実施の形態4に係るポンプ制御装置の構成図である。図4を参照して、ポンプ制御装置30Aは、異常検出装置20Aおよび停止部23を備える。
図4は、この発明の実施の形態4に係るポンプ制御装置の構成図である。図4を参照して、ポンプ制御装置30Aは、異常検出装置20Aおよび停止部23を備える。
実施の形態2と同様に、停止部23は、異常検出装置20Aからの警報信号25に基づいてトリップ信号26を出力する。開閉スイッチ11は、トリップ信号26によりオフされる。したがって送油ポンプ3が停止する。
実施の形態4によれば実施の形態1,3と同様の効果を得ることができる。また実施の形態4によれば、実施の形態2と同様に、送油ポンプ3から気泡が発生する程度まで絶縁油の圧力が低下した場合(圧力センサ21aにより検出された絶縁油の圧力が規定値を下回った場合)に送油ポンプ3を停止させることができる。したがって実施の形態4によれば、送油ポンプの異常運転を防止することができる。
なお、実施の形態2と同様に、図4に示した構成から表示装置12を省略することもできる。
[実施の形態5]
図5は、この発明の実施の形態5に係る異常検出装置の構成図である。図5および図1を参照して、異常検出装置20Bは、圧力センサ21に代えて圧力センサ21bを備える点において異常検出装置20と異なる。圧力センサ21bは、タンク51の上部に設置される点において圧力センサ21と異なる。
図5は、この発明の実施の形態5に係る異常検出装置の構成図である。図5および図1を参照して、異常検出装置20Bは、圧力センサ21に代えて圧力センサ21bを備える点において異常検出装置20と異なる。圧力センサ21bは、タンク51の上部に設置される点において圧力センサ21と異なる。
異常検出装置20Bの他の部分の構成は異常検出装置20の対応する部分の構成と同様である。すなわちレベル判定器22は、圧力センサ21bの出力信号が示す圧力値が規定値以上であるか否かを判定する。その圧力値が規定値未満である場合にはレベル判定器22は警報信号25を出力する。
実施の形態5では、レベル判定器22の規定値(設定圧力)は以下のように設定される。すなわち規定値は、(絶縁油の空気溶解度)/(空気の飽和溶解度)によって定まる値に、入口配管5での絶縁油の圧力と圧力センサ21bが取付られたタンク51の上部での圧力との差を加えることで得られる。実施の形態3と同様に、この油圧差は、たとえば実験によって予め求めることができる。
実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。すなわち実施の形態5によれば、絶縁油から気泡を発生させる送油ポンプ3の異常を検出できる。さらに、実施の形態5によれば、その異常を示す警報信号を発生させることができるので、気泡が絶縁油内に発生する恐れがある送油ポンプ3の運転を防止することができる。
また実施の形態3と同様に、圧力センサ21bはタンク51の高さ方向における上方に設けられている。すなわち実施の形態5によれば、実施の形態3と同様に、変圧器本体の圧力を精度良く把握できるので、ポンプからの空気(気泡)発生ほどの緊急性が無い、油漏れなどの圧力異常の監視を精度良く行なうことも可能になる。
[実施の形態6]
図6は、この発明の実施の形態6に係るポンプ制御装置の構成図である。図6を参照して、ポンプ制御装置30Bは、異常検出装置20Bおよび停止部23を備える。
図6は、この発明の実施の形態6に係るポンプ制御装置の構成図である。図6を参照して、ポンプ制御装置30Bは、異常検出装置20Bおよび停止部23を備える。
実施の形態2,4と同様に、停止部23は、異常検出装置20Bからの警報信号25に基づいて、トリップ信号26を出力する。開閉スイッチ11は、トリップ信号26によりオフされる。したがって送油ポンプ3が停止する。
実施の形態6によれば実施の形態1,3,5と同様の効果を得ることができる。また実施の形態6によれば、実施の形態2,4と同様に、送油ポンプ3から気泡が発生する程度まで絶縁油の圧力が低下した場合(絶縁油の圧力が規定値を下回った場合)に送油ポンプ3を停止させることができる。したがって実施の形態6によれば、送油ポンプの異常運転を防止することができる。
なお、実施の形態2,4と同様に、図6に示した構成から表示装置12を省略することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 油入電気機器本体、2 冷却器、3 送油ポンプ、5 入口配管、6 上部配管、7 送油配管、10 電源、11 開閉スイッチ、12 表示装置、20,20A,20B 異常検出装置、21,21a,21b 圧力センサ、22 レベル判定器、23 停止部、25 警報信号、26 トリップ信号、30,30A,30B ポンプ制御装置、50 油入電気機器、51 タンク、52 電気機器、53 絶縁油。
Claims (6)
- 油入電気機器の絶縁油を循環させるポンプの異常検出装置であって、
前記油入電気機器は、前記絶縁油で満たされたタンクと、前記タンク内に収納された電気機器とを有し、
前記異常検出装置は、
前記絶縁油の圧力を検出するためのセンサと、
前記センサが検出した圧力が、規定値以上であるか否かを判定するとともに、前記圧力が前記規定値を下回る場合に前記ポンプの異常を示す信号を出力する異常検出部とを備え、
前記規定値は、前記絶縁油に対する空気の溶解度に基づいて予め定められた値である、ポンプの異常検出装置。 - 前記規定値は、前記絶縁油に対する空気の飽和溶解度と前記絶縁油に対する空気の溶解度との比率に基づいて予め定められた値である、請求項1に記載のポンプの異常検出装置。
- 前記センサは、前記ポンプの入口配管に配置される、請求項1または2に記載のポンプの異常検出装置。
- 前記油入電気機器は、
前記タンクの底部近傍に設けられて、前記ポンプから送出された前記絶縁油を前記タンクの内部に導入するための第1の配管と、
前記タンクの上部から前記ポンプに前記絶縁油を戻すための第2の配管とをさらに有し、
前記センサは、前記第2の配管に配置される、請求項1または2に記載のポンプの異常検出装置。 - 前記センサは、前記タンクの上部に配置される、請求項1または2に記載のポンプの異常検出装置。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載のポンプの異常検出装置と、
前記異常検出装置から出力された前記信号に基づいて前記ポンプを停止させる停止部とを備える、ポンプ制御装置。
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CN110657089A (zh) * | 2019-08-15 | 2020-01-07 | 盐城博尔福机电科技发展有限公司 | 一种膜片泵检测装置及其检测方法 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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