JP2011149692A - 自動給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優先度の高い混合弁(例えばシャワー)の駆動条件が変化した場合でも、優先度の高い混合弁(例えばシャワー)からの給湯温度を安定して制御することができる自動給湯装置を得る。
【解決手段】一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bが同時に作動するとき、優先度の高い一般給湯側混合弁2aの状態量を優先度の低い風呂給湯側混合弁2bの制御量に反映させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、湯と水を混合弁にて所望の温度に混合し、風呂や台所等に給湯を行う自動給湯装置に関するものである。
従来の自動給湯装置としては、例えば「高温差し湯開始直後に浴槽温度センサ32が検出した温度T2=40℃であれば、設定80℃との偏差ΔT2>10℃であるので、浴槽混合弁61の開度θ2が大きくなるように駆動速度v2=15[開度%/s]で高速駆動を行う。この動作によって、浴槽湯流路1への湯流路1から供給される湯量が急激に増加していくので、一般蛇口給湯路6へ供給される湯量が急激に減少する。しかし、同時に、蛇口混合弁61の開度θ1も大きくなるように駆動しているので、蛇口混合弁61で混ぜ合わせる湯と水の比率は湯側が大きくなってきており、湯流路1より一般蛇口給湯路6へ供給される湯量が急激に減少していくことによって発生する一般蛇口湯流路1の給湯温度のアンダーシュートを防止もしくは、そのアンダーシュートの絶対量を低減、および発生時間の短縮を実現することができる。ここで、蛇口混合弁61の駆動速度v1’は浴槽混合弁31の駆動速度v1に応じて決定し、その絶対値は実験的に求めるが、例えば、浴槽混合弁31の1/2の速度で駆動するというように、浴槽混合弁31の駆動速度より遅くするのが好ましい。」(例えば特許文献1参照)というものが提案されている。
特開2005−172257号公報(段落番号0036,0037、図1)
例えば特許文献1では、影響度の高い混合弁(例えば、シャワーと風呂給湯があるとき、給湯流量が大きい風呂側が影響度の高い混合弁となる)の駆動速度を、影響度の低い混合弁(例えばシャワー)の駆動速度に反映させる方法によって、2以上の混合弁が同時に作動(同時給湯)するときの給湯温度のオーバーシュート、アンダーシュート、又はハンチングといった不都合の解消に努めているが、混合弁を制御する制御時間周期については考慮されていない。同時給湯開始後又は同時給湯終了後の給湯温度の変化は非常に早く、制御時間周期が遅いと給湯温度のオーバーシュート等の不都合が解消できないという問題点があった。さらに、影響度の高い混合弁の駆動速度を影響度の低い混合弁に反映させるため、影響度の低い混合弁の制御性の方が重要な場合(シャワーなど人体に直接給湯するため、温度変化を極力抑える必要がある場合など)、つまり影響度の低い混合弁の方が優先度が高い場合に、優先度が高い混合弁からの給湯温度のオーバーシュート等の不都合が長く続くことがあった。
また、例えば特許文献1では、影響度が低い混合弁の駆動速度を実験的に求める必要がある。したがって、湯温、水温、及び設定温度などの条件の組み合わせによっては駆動速度が不適切となり、給湯温度のオーバーシュート等の不都合が発生するという問題点があった。また、想定されうる全ての条件をカバーした試験を実施するためには多大な時間を要し、開発負荷・コストが高くなるという問題点があった。さらに、影響度の高い混合弁の駆動速度を影響度の低い混合弁に反映させるため、影響度の低い混合弁の制御性の方が重要な場合(シャワーなど人体に直接給湯するため、温度変化を極力抑える必要がある場合など)、つまり影響度の低い混合弁の方が優先度が高い場合に適切に制御されない可能性があった。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、優先度の高い混合弁(例えばシャワー)の駆動条件が変化した場合でも、優先度の高い混合弁(例えばシャワー)からの給湯温度を安定して制御することができる自動給湯装置を得るものである。
この発明に係る自動給湯装置は、湯流路からの湯と水流路からの水とを混合して給湯路から給湯する複数の混合弁と、前記給湯路の流体温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果及び予め入力されているデータに基づいて前記混合弁を制御する制御手段とを備えた自動給湯装置において、前記混合弁が2つ以上同時に作動するとき、前記混合弁のうち優先度の高い混合弁の状態量を、前記混合弁のうち優先度の低い混合弁の制御量に反映させるものである。
この発明においては、混合弁が2つ以上同時に作動するとき、混合弁のうち優先度の高い混合弁の状態量を、混合弁のうち優先度の低い混合弁の制御量に反映させるので、優先度の高い混合弁からの給湯温度を安定して制御することができる。
この発明の実施形態における自動給湯装置の構成図である。 この発明の実施形態における自動給湯装置の制御構成図である。 この発明の実施形態における同時給湯開始時の制御フローである。 この発明の実施形態における同時給湯終了時の制御フローである。 この発明の実施形態における理論弁開度と温水流量比の関係図である。 この発明の実施形態における一般給湯側混合弁2aの開度と温水流量比の関係図である。 この発明の実施形態における同時給湯開始時の一般給湯温度の変化率と経過時間の関係図である。 この発明の実施形態における風呂給湯側混合弁2bの同時給湯補正係数Kmと一般給湯側混合弁2aのenとの関係図である。 この発明の実施形態における一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度と一般給湯温度及び風呂給湯温度との関係図(Kmの適用なし)である。 この発明の実施形態における一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度と一般給湯温度及び風呂給湯温度との関係図(Kmの適用あり)である。
実施の形態
図1は、この発明の実施形態における自動給湯装置の構成図である。この自動給湯装置は、貯湯ユニットA及び熱源ユニットBから構成されている。
貯湯ユニットAは、貯湯タンク1、一般給湯側混合弁2a、風呂側混合弁2b、減圧弁3、電磁弁4、及び本発明の制御手段に相当する制御部10にて構成されている。貯湯タンク1は例えばステンレスなどの金属製の缶体であり、周囲には断熱材(図示せず)が設けられていて、熱源ユニットBにて加熱された高温湯を長時間にわたって保温することができる。Bは熱源ユニットであり、市水等の水を目標の貯湯温度まで昇温加熱する熱交換器などの加熱器(図示せず)が内蔵されている。熱源ユニットは、例えば二酸化炭素などを冷媒としたヒートポンプである。また、ヒートポンプに換えて、加熱源を電気ヒーターなどに置き換えても良いし、加熱源を貯湯タンク1に内蔵する構成としてもよい。
また、図1に示す5は風呂側混合弁2bから給湯される湯を貯留する浴槽であり、6は一般給湯側混合弁2aから給湯される湯と水源から供給される水とを混合して給湯する混合栓である。混合栓6は、シャワー(図示せず)が接続されている場合などもある。7は自動給湯装置と情報の入出力(例えば給湯温度の設定や、浴槽への給湯の開始又は停止操作等)が可能なリモコンである。リモコン7は、風呂用や台所用など複数個設置してもよい。
水源から供給された水は配管を通り、貯湯タンク1下部、一般給湯側混合弁2a、風呂側混合弁2b、及び混合栓6にそれぞれ分岐して送られる。水源から一般給湯側混合弁2a及び風呂側混合弁2bへ供給される水は、途中まで同一の配管を流れ、その後分岐して一般給湯側混合弁2a及び風呂側混合弁2bに送られる。貯湯タンク1下部と熱源ユニットBは、配管により接続されており、貯湯タンク1下部に貯えられた水は、この配管を通って熱源ユニットBに送られる。熱源ユニットBに送られた水は、目標温度まで加熱昇温された後、熱源ユニットBから貯湯タンク1の上部へと接続された配管を経て貯湯タンク1上部に戻される。また、貯湯タンク1上部には一般給湯側混合弁2aと風呂側混合弁2bへ配管が接続されており、貯湯タンク1上部に貯えられた高温湯は2分岐して一般給湯側混合弁2aと風呂側混合弁2bへ送られる。
一般給湯側混合弁2a及び風呂側混合弁2bは、例えばサーボモータ等の駆動源により弁体を駆動する混合弁である。弁体を動かし混合弁の開度を調整することで高温湯と水の混合比率を調整し、給湯温度を制御する。水源から送られてきた水と貯湯タンク1から送られてきた高温湯は一般給湯側混合弁2a及び風呂側混合弁2bにて混合され、所定温度の湯となってそれぞれ混合栓6及び浴槽5へ給湯される。風呂側混合弁2bと浴槽5を接続する配管には電磁弁4が設けられている。この電磁弁4が開くことにより、風呂側混合弁2bから給湯された湯が浴槽に溜まる構成となっている。混合栓6では、一般給湯側混合弁2aから給湯された湯と水源から送られる水とを混合し、所望温度の湯を使用する。
なお、本実施形態は混合栓6が1つの構成となっているが、混合栓は例えば台所や洗面所の蛇口、浴室のカラン兼シャワーなどに接続されるものであり、複数の混合栓を設けてもよい。また、貯湯タンク1は1本の構成としたが、2本以上の貯湯タンクを直列もしくは並列に接続する構成としてもよい。
貯湯ユニットAの各構成要素を接続する配管には、本発明の温度検出手段に相当する温度センサ12a〜12d及び流量センサ11a,11bが設けられている。温度センサ12aは、一般給湯側混合弁2aから混合栓6へ給湯される湯の給湯温度を検出する。温度センサ12bは、風呂側混合弁2bから浴槽5へ給湯される湯の給湯温度を検出する。温度センサ12cは、水源から一般給湯側混合弁2a及び風呂側混合弁2bへ送られる水の温度を検出する。温度センサ12dは、貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2a及び風呂側混合弁2bへ送られる高温湯の温度を検出する。また、流量センサ11aは一般給湯側混合弁2aから混合栓6へ送られる湯の流量を検出し、流量センサ11bは風呂側混合弁2bから浴槽5へ送られる湯の流量を検出する。
なお、本実施形態において温度センサ12dは貯湯タンク1上部の配管に設けられているが、貯湯タンク1の缶体表面に設ける構成としてもよい。貯湯タンク1内部に貯えられた高温湯の温度を直接検出する構成としてもよい。また、温度センサ12a〜12dの配管への設置方法としては、配管表面にロー付け、溶接、又はフォルダ固定するなどの方法や、水温を直接測るように配管内部にセンサを内没させる設置方法など種々の方法が可能である。
図2は、本実施形態における自動給湯装置の制御構成図である。熱源ユニットB、一般給湯側混合弁2a、風呂側混合弁2b、電磁弁4、リモコン7、流量センサ11a,11b、及び温度センサ12a〜12dは制御部10と通信ケーブルにより有線接続されており、信号の授受が可能になっている。なお、制御部10と前記センサ類などの通信は、無線経由としてもよい。
制御部10は貯湯ユニットAに内蔵されており、演算部、駆動部、送受信部、記憶部、出力部、及び入力部により構成されている。演算部は、流量センサ11a,11b、及び温度センサ12a〜12dにより検出された各箇所の流量及び水温に基づき演算、比較、及び判定などを行う。駆動部は、演算部によって得られた演算結果に基づき一般給湯側混合弁2a、風呂側混合弁2b、及び電磁弁4を駆動する。送受信部は、熱源ユニットへ運転指令などを送信する。演算部、駆動部での処理は制御部10に備えられたマイコンにより処理される。記憶部は、例えば制御部10に備えられた半導体メモリー等である。演算部によって得られた結果や、一般給湯側混合弁2a、風呂側混合弁2b、及び電磁弁4を駆動する駆動条件等を計算する関数やテーブル等や、リモコン7により入力されたデータはこの記憶部に記憶されている。これら記憶部に記憶されている内容は、必要に応じて参照したり、又は書き換えることが可能となっている。
出力部では、マイコンによる処理結果をLEDやモニター等に表示したり、警告音等を発したりする。また、電話回線、LAN回線、又は無線等の通信手段(図示せず)により遠隔地へマイコンによる処理結果等を出力する。入力部では、リモコン7等からのデータ情報を記憶部へ入力する。また、電話回線、LAN回線、無線などの通信手段(図示せず)からのデータ情報を記憶部へ入力する。
なお、本実施形態では制御部10を貯湯ユニットAに内蔵したが、貯湯ユニットAにメイン制御部を、熱源ユニットBに制御部の機能の一部を持つサブ制御部を設けて、メイン制御部とサブ制御部との間でデータ通信を行うことにより連携処理を行う構成としてもよい。リモコン7に制御部10の一部の機能を持たせる構成や、外部に制御部10を別置きする構成としてもよい。
次に給湯動作について説明する。貯湯タンク1に貯える高温湯の温度はリモコン7で予め設定することが可能である。深夜時間帯に熱源ユニットBが設定温度まで沸き上げた高温湯は、貯湯タンク1に貯えられる。また、混合栓6への給湯温度及び浴槽5への給湯温度等も予めリモコン7にて設定することが可能である。
まずは、一般給湯(混合栓6への給湯)動作について説明する。混合栓6を開くと、制御部10は、温度センサ12aで一般給湯側(混合栓6)へ給湯される湯の温度を検出する。制御部10は、この温度センサ12aで検出される温度が設定されている給湯温度となるように一般給湯側混合弁2aの開度を制御し、貯湯タンク1上部から送られる湯と水源から送られる水を適温に混合する。
続いて、風呂給湯(浴槽5への給湯)動作について説明する。風呂給湯動作としては、湯張り、高温差し湯、足し湯、及び注水の4つのパターンがある。
以下それぞれの給湯動作について説明する。
湯張りを行うには、リモコン7の湯張りスイッチ(図示せず)を押す。リモコン7から湯張りの指令を受けた制御部10は、温度センサ12bの検出温度が設定されている浴槽への給湯温度となるように風呂給湯側混合弁2bの開度を制御するとともに、電磁弁4を開いて浴槽5への湯張りを開始する。浴槽5への湯張り開始後、流量センサ11bにより積算流量をカウントし、リモコン7であらかじめ設定された浴槽湯量に到達するまで、湯張りを継続する。積算流量が設定された浴槽湯量に到達すると、電磁弁4を閉じて湯張りを完了する。
浴槽5内のお湯の温度が下がったときに高温差し湯を行うためには、リモコン7の高温差し湯スイッチ(図示せず)を押す。リモコン7から高温差し湯の指令を受けた制御部10は、温度センサ12bの検出温度が高温(例えば60℃)になるように風呂給湯側混合弁2bの開度を制御するとともに、電磁弁4を開いて浴槽5への高温差し湯を開始する。浴槽5への高温差し湯開始後、流量センサ11bにより積算流量をカウントし、一定量(例えば20L)に到達すると電磁弁9を閉じて高温差し湯を完了する。
浴槽5内のお湯の量が減った時に足し湯を行うためには、リモコン7で、足し湯スイッチ(図示せず)を押す。リモコン7から足し湯の指令を受けた制御部10は、温度センサ12bの検出温度が設定されている浴槽への給湯温度となるように風呂給湯側混合弁2bの開度を制御するとともに、電磁弁4を開いて浴槽5への足し湯を開始する。浴槽5への足し湯開始後、流量センサ11bにより積算流量をカウントし、一定量(例えば20L)に到達すると電磁弁4を閉じて足し湯を完了する。
注水を行うためには、リモコン7の注水スイッチを押す。リモコン7から注水の指令を受けた制御部10は、温度センサ12bの検出温度が水温となるように風呂給湯側混合弁2bの開度を制御するとともに、電磁弁4を開いて浴槽5への注水を開始する。浴槽5への注水開始後、流量センサ11bにより積算流量をカウントし、一定量(例えば20L)に到達すると電磁弁4を閉じて注水を完了する。
自動給湯装置の使用条件によっては、一般給湯と風呂給湯が同時に行われることがある。このときの同時給湯開始時の制御フローを図3に示す。また、同時給湯終了時の制御フローを図4に示す。
図3は、同時給湯開始時の制御フローである。この図の初期状態は一般給湯のみの単独給湯状態である。ST1では、温度センサ12aで検出される給湯温度が設定温度となるように一般給湯側混合弁2aの開度を制御する。一般給湯側混合弁2aの開度制御は、現在の給湯温度と設定温度との偏差量に応じたフィードバック制御(詳細後述)により行われる。ST2では、風呂給湯があるか否かの判定を行う。なお、一般給湯および風呂給湯の給湯有無は、流量センサ11a,11bにより検出される流量から判定することができる。ST2で風呂給湯ありと判定した場合には、ST3に進む。
ST3では、風呂給湯が開始された直後か否かを判定する。判定方法としては、例えば一定の制御時間周期ΔTで図3に示す制御フローにしたがってST1からST5までの判定を行う。前回の判定では風呂給湯なし(流量センサ11b出力=0)であり、今回の判定で風呂給湯あり(流量センサ11b出力>0)となった場合に風呂給湯が開始された直後と判定する。ST3で、風呂給湯が開始された直後と判定した場合には、ST4で、風呂給湯側混合弁2bの開度を指定された初期開度に設定する。ST3で、風呂給湯が開始された直後ではないと判定した場合(風呂給湯側混合弁2bの開度を指定された初期開度に設定終了した後)は、ST5にて、温度センサ12bで検出される温度が設定温度となるように風呂給湯側混合弁2bの開度を制御する。風呂給湯側混合弁2bの開度制御は、一般給湯側混合弁2aの開度制御と同様に、現在の給湯温度と設定温度との偏差量に応じたフィードバック制御(詳細後述)により行われる。
ここで、ST4の指定初期開度とは、同時給湯が開始又は終了した場合でも、極力一般給湯側(優先度が高い)の給湯温度に変化が生じない風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い)の開度のことであり、風呂給湯側混合弁2bの開度の中心(開度50%)付近であることが多い。風呂給湯が開始された直後(同時給湯開始直後)に風呂給湯側混合弁2bの開度を指定初期開度に設定することで、風呂給湯が開始された直後の(同時給湯開始直後)一般給湯側混合弁2aの給湯温度のハンチング、オーバーシュート、又はアンダーシュートを防止することができる。貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bまでの配管取り回し等による配管圧損と、水源から一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bまでの配管取り回し等による配管圧損のバランスによっては、指定初期開度が風呂給湯側混合弁2bの開度の中心付近ではない場合もある。この場合には予め試験により風呂給湯側混合弁2bの指定初期開度を定めてもよい。また、指定初期開度が、一般給湯と風呂給湯の絶対流量、流量比、又は設定温度等に対して依存性がある場合には、これらの関数として指定初期開度を設定してもよい。なお、優先度の定義については、後述する。
図4は、同時給湯終了時の制御フローである。この図の初期状態は一般給湯と風呂給湯が同時に行われている状態である。ST6では、温度センサ12aで検出される給湯温度が設定温度となるように一般給湯側混合弁2aの開度を制御する。一般給湯側混合弁2aの開度制御は、現在の給湯温度と設定温度との偏差量に応じたフィードバック制御(詳細後述)により行われる。ST7では、風呂給湯が終了したか否かの判定を行う。判定方法としては、例えば一定の制御時間周期ΔTで図4に示す制御フローにしたがってST6からST10までの判定を行う。前回の判定では風呂給湯あり(流量センサ11b出力>0)であり、今回の判定で風呂給湯なし(流量センサ11b出力=0)となった場合に風呂給湯が終了したと判定する。風呂給湯が終了していない場合にはST10へ進み、温度センサ12bで検出される給湯温度が設定温度となるように風呂給湯側混合弁2bの開度を制御する。風呂給湯が終了した場合にはST8へ移り、風呂側の電磁弁4を閉じる。なお、このとき風呂給湯側混合弁2bの開度はそのままでもよいし、予め定められた規定の開度にしてもよい。そして、ST9で一般給湯側混合弁2aの開度を以下に示す設定温度に対する理論弁開度に設定する。一般給湯側混合弁2aの開度を理論弁開度に設定した後、再びST6に戻り、一般給湯温度は設定温度に制御される。
一般給湯側混合弁2aの理論弁開度STrは次式で求められる。
STr=(Ts−Tw)/(Th−Tw)…(1)
ここで、Ts[℃]は設定温度(リモコン7にて設定された一般給湯温度)、Th[℃]は温度センサ12dで検出される貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aへ送られる高温湯の温度、及びTw[℃]は温度センサ12cで検出される水源から一般給湯側混合弁2a送られる水の温度である。なお、理論弁開度STrの値は0(開度0%)〜1(開度100%)の範囲となる。理論弁開度STrの値が0(開度0%)の状態は、水源側のポートが全開(つまり、水源からの水が給湯される)状態である。理論弁開度STrの値が1(開度100%)の状態は、貯湯タンク1側のポートが全開(つまり、貯湯タンク1からの高温湯が給湯される)状態である。
理論弁開度とは、設定温度と水源から一般給湯側混合弁2aに供給される水との熱エネルギー差と、貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aに供給される高温湯と水源から一般給湯側混合弁2aに供給される水との熱エネルギー差との比である。実際には、水は高温になるほど密度は減少し、また温度によって比熱も変化する。混合弁も個々の特性により開度と流量比の関係は比例しない。この理論開度STrは、水の温度の違いによる密度及び比熱の差異や混合弁特性を考慮しない理論的な開度である。この場合、理論弁開度STrは次式に示す温水流量比XHrに等しくなる。図5に理論弁開度STrと温水流量比XHrの関係を示す。
XHr=Qq/(Qq+Qw)…(2)
ここで、Qqは貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aへ送られる高温湯の流量、及びQwは水源から一般給湯側混合弁2aへ送られる水の流量である。
なお、本実施形態では、一般給湯の単独給湯状態から風呂給湯が開始される同時運転開始動作、及び一般給湯と風呂給湯が同時に行われている状態から風呂給湯のみが停止する同時運転終了動作について説明したが、一般給湯と風呂給湯の関係が逆の場合でも同様に制御することが可能である。
次に、本実施形態における一般給湯側混合弁2aの開度制御方法を説明する。なお、風呂給湯側混合弁2bも同様の制御方法により制御している。本実施形態における一般給湯側混合弁2aの開度制御方法は、次式に示すように、設定温度(リモコン7にて設定された一般給湯温度)と実際の給湯温度との偏差量に比例係数を乗じたフィードバック制御を基本としている。
MV(n)=MV(n−1)+dMV…(3)
ここで、MV(n)は今回設定する一般給湯側混合弁2aの開度、及びMV(n−1)は前回設定した一般給湯側混合弁2aの開度を示す。また、dMVは一般給湯側混合弁2aの補正開度、つまりフィードバック量を示す。
この補正開度dMVは次式となる。
dMV=Z・Ki・Km・en…(4)
en=Ts−Tq[℃]…(5)
ここで、enは設定温度と実際の給湯温度との偏差量、Kiは制御ゲイン、Kmは同時給湯補正係数、及びTqは実際の給湯温度を示す。
続いて、一般給湯の設定温度に対する温度追従性を向上させた一般給湯側混合弁2aの開度制御方法の特徴について説明する。同時給湯が開始又は終了した時に、優先度が高い一般給湯温度のハンチング、オーバーシュート、又はアンダーシュートが問題となる。したがって、優先度の高い一般給湯の設定温度に対する温度追従性を向上させるために、一般給湯側混合弁2aの駆動条件の変化に対する高追従性、一般給湯の温度変化への早期対処、及び一般給湯と風呂給湯の同時給湯開始時における一般給湯側混合弁2aの開度と風呂給湯側混合弁2bの開度連動制御の向上を図った。
一般給湯側混合弁2aの駆動条件の変化に対する高追従性の向上を図った制御方法について以下説明する。
図6は、実際の一般給湯側混合弁2aの開度STnと温水流量比XHnとの関係を示す。図6中には、あわせて図5の理論弁開度STrと温水流量比XHrの関係も示す。なお、温水流量比XHnは、式(1)及び式(2)より求められる次式を用いて求めた。
XHn=(Tq−Tw)/(Th−Tw)…(6)
ここで、Tq[℃]は温度センサ12aで検出される一般給湯温度である。
一般給湯側混合弁2aの開度STnに対し、実際の温水流量比XHnは、傾きγ(=1)のライン(図中XHsの位置)から外れてしまい、理論上の温水流量比XHsから偏差dXHだけずれてしまう。一般給湯側混合弁2aの開度STnと温水流量比XHnとの関係は、様々な一般給湯側混合弁2aの駆動条件に影響を受けるからである。例えば、水の温度の違いによる密度及び比熱の差異、一般給湯側混合弁2aの特性(開度と流量比の関係が比例しない等)、又は貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aに供給される高温湯と水源から一般給湯側混合弁2aに供給される水の圧力差などである。これら一般給湯側混合弁2aの駆動条件の中では、特に貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aに供給される高温湯と水源から一般給湯側混合弁2aに供給される水の圧力差が大きい。例えば、一般給湯中に風呂給湯の高温差し湯動作が行われると、貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aに供給される高温湯の圧力が低下する。このため、高温湯の流量が低下し、温水流量比はゼロに近づき、一般給湯温度は水源から供給される水の温度に近くなってしまう。
そこで、本実施形態における一般給湯側混合弁2aの開度制御方法では、実際の一般給湯側混合弁2aの開度と温水流量比XHnの関係から、「混合弁開度−温水流量比」座標平面(図6)において、そのときの運転条件に適した補正傾き(図6のα,β)を求めて、一般給湯側混合弁2aの補正開度dMV’(フィードバック量)を求める。具体的には、図6に示すように実際の温水流量比XHnが理論上の温水流量比XHsより小さい場合、つまり一般給湯温度が設定温度より低い場合は、一般給湯側混合弁2aの補正開度dMV’は補正傾きαを利用して求める。一般給湯側混合弁2aの補正開度dMV’は次式となる。
dMV’=A・dXH/α=Ki/α・en=Z・Ki・en…(7)
ここで
dXH=(Ts−Tq)/(Th−Tw)=en/(Th−Tw)…(8)
Ki=A/(Th−Tw)…(9)
Z = 1/α=(1−STn)/(1−XHn)…(10)
である。また、式(7)のAは定数、enは式(5)の設定温度と実際の給湯温度との偏差量を示す。なお、一般給湯側混合弁2aの補正開度dMV’の同時給湯補正係数(式(4)に示すKm)は1である。
補正傾きα、βはenの正負により、現在の弁特性に基づいて使い分ける。en≧0のとき、つまり一般給湯温度が設定温度より低い場合は、一般給湯側混合弁2aの開度をSTnより大きくする(開く)補正を行うので、補正傾きαを用いる。en<0のとき、つまり一般給湯温度が設定温度より高い場合は、一般給湯側混合弁2aの開度をSTnより小さくする(閉じる)補正を行うので、補正傾きβを用いる。したがって、en<0のとき、式(10)は次式となる。
Z=1/β=(STn−0)/(XHn−0)…(11)
このように制御された自動給湯装置においては、実際の一般給湯側混合弁2aの開度STnと温水流量比XHnとの関係から一般給湯側混合弁2aの駆動条件に合わせた補正開度dMV’(フィードバック量)を求め、式(3)の補正開度(dMV)に代入することによって、一般給湯側混合弁2aの駆動条件の変化に対する高追従性の向上を図ることができる。したがって、同時給湯が開始又は終了した時の、優先度が高い一般給湯温度のハンチング、オーバーシュート、又はアンダーシュートを極力抑え、正確に一般給湯温度を制御することが可能となる。また、一般給湯側混合弁2aの種類が変更となったり、貯湯ユニットA内の配管取り回しが変更になるなどの設計変更が生じた場合でも制御ソフトを変更せず対応することができる。
さらに、一般給湯側混合弁2aの補正開度dMV’を求めるにあたり、貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aへ送られる高温湯の温度Th及び水源から一般給湯側混合弁2a送られる水の温度Twを用いているので、補正開度dMV’を大きくすると優先度が高い一般給湯温度がハンチング等を起こしてしまう場合や、また逆に補正開度dMV’を大きくしても優先度が高い一般給湯温度に影響しない場合など、一般給湯側混合弁2aの駆動条件に対応して迅速に一般給湯側混合弁2aの開度を制御可能な補正開度dMV’を求めることができる。
なお、一般給湯の単独給湯の場合、給湯温度が設定温度となる一般給湯側混合弁2aの開度は理論弁開度STrに近いので、同時給湯終了時に一般給湯側混合弁2aの開度を理論弁開度STrに一旦戻す制御を入れることにより、同時給湯終了時の一般給湯温度の過渡変化においても一般給湯温度を安定して保つことができる。
一般給湯の温度変化への早期対処を図った制御方法について以下説明する。
図7は、この発明の実施形態における同時給湯開始時の一般給湯温度の変化率と経過時間の関係図である。この図は、一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの双方の開度を固定した状態で、一般給湯の単独給湯から一般給湯と風呂給湯の同時給湯を開始したときの一般給湯温度の経時変化を示している。横軸は経過時間であり0[sec]の時点で同時給湯を開始する(0[sec]より前は一般給湯単独の安定給湯状態)。縦軸は一般給湯温度の変化率を表し、0[sec]を変化率0の基準(0%)として、同時給湯後に一般給湯温度が安定した状態を変化率100%としている。同時給湯開始後の一般給湯温度の変化は非常に早く、変化率が安定状態の63.2%に達するまでの時間は約0.1〜0.3[sec]となる。この一般給湯温度の変化に追従した一般給湯側混合弁2aの開度制御を行うために、制御時間周期ΔTを少なくとも0.1〜0.3[sec]以下にする必要がある。
このように制御された自動給湯装置においては、制御時間周期ΔTを少なくとも0.1〜0.3[sec]以下で一般給湯側混合弁2aの開度制御をすることにより、同時給湯開始時の一般給湯温度の過渡変化や、給湯流量の急激な変化等の外乱にも迅速に対応することができる。したがって、優先度が高い一般給湯温度のオーバーシュート、アンダーシュートを極力抑え、正確に一般給湯温度を制御することが可能となる。
また同様に、制御時間周期ΔTを少なくとも0.1〜0.3[sec]以下で風呂給湯側混合弁2bの開度制御をすることにより、同時給湯開始時の風呂給湯温度の過渡変化や、給湯流量の急激な変化等の外乱にも迅速に対応することができる。したがって、優先度が低い風呂給湯温度についてもオーバーシュート、アンダーシュートを極力抑え、正確に一般給湯温度を制御することが可能となる。
同時給湯開始時における一般給湯側混合弁2aと風呂給湯側混合弁2bの連動制御の向上を図った制御方法について以下説明する。
一般給湯と風呂給湯の同時給湯においては、一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2b双方の開度がお互いの給湯温度の制御性に影響を及ぼし合う。一般給湯と風呂給湯の同時給湯においては、それぞれの給湯温度の安定性の要求度合いが異なり、シャワーや手洗いなど、使用中に給湯温度が急変した場合に危険や不快感が発生する可能性がある一般給湯の方が優先度が高い。風呂給湯の場合は、湯が浴槽内に給湯されるため、温度の安定までに多少時間を要しても危険や不快感が生じる可能性が低く、優先度は低くなる。このような場合には、優先度が低い風呂給湯側混合弁2bの給湯温度制御性を多少犠牲にしても、優先度が高い一般給湯側混合弁2aの給湯温度制御性を重視して、一般給湯温度の変化を最小にすることが可能となる方が制御として望ましい。
また、同時給湯開始時と終了時とでは、同時給湯終了時は一般給湯(又は風呂給湯)の単独給湯に戻るため一般給湯側混合弁2a(又は風呂給湯側混合弁2b)の開度が理論弁開度STrに近く、開度の予測がしやすい。しかし、同時給湯開始時は、貯湯タンク1から一般給湯側混合弁2aに供給される高温湯及び水源から一般給湯側混合弁2aに供給される水の流量が急変するため、開度の予測が難しい。したがって、同時給湯開始時は、一般給湯及び風呂給湯それぞれの給湯温度がバランスする一般給湯側混合弁2aの開度及び風呂給湯側混合弁2bの開度に安定するまでに、給湯温度のオーバーシュートやアンダーシュートが発生しやすく、一般給湯側混合弁2aの開度及び風呂給湯側混合弁2b双方の混合弁の影響を加味しながら制御を行うことが望ましい。
図8は、本実施形態における風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の同時給湯補正係数Km(式(4))と一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)のen(設定温度と実際の給湯温度との偏差量)との関係図である。横軸は一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)のenの絶対値、縦軸は風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の同時給湯補正係数Kmである。一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)のenの絶対値がゼロに近く、ほぼ一般給湯温度が設定温度に制御できている場合には、同時給湯補正係数Kmは1(補正なしに等しい)に近い値をとる。一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)のenの絶対値が大きくなるにつれて、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の同時給湯補正係数Kmは0に近づく(優先度が低い風呂給湯側混合弁2bの開度調整量は小さくなる)。一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)のenの絶対値が予め設定した値F(例えばF=5℃など)以上では、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の同時給湯補正係数Kmは0になる(優先度が低い風呂給湯側混合弁2bの開度調整を停止する)。
このように制御された自動給湯装置においては、一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)の偏差量enが拡大する場合には、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の開度調整量を規制することで、一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)の給湯温度のオーバーシュート、アンダーシュート量を小さく抑えることが可能となる。また、一般給湯側混合弁2a(優先度が高い方)の偏差量enが小さい場合には、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の開度調整量の規制を行わないように制御するため、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の開度制御を迅速に行うことが可能となる。つまり、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の給湯温度を迅速に目標温度に制御することができる。
図9は、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の開度制御に同時給湯補正係数Kmを適用しない場合における、一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度と一般給湯温度及び風呂給湯温度との関係図であり、(a)は一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度と経過時間との関係図、また(b)は一般給湯温度及び風呂給湯温度と経過時間との関係図を示す。また、図10は、風呂給湯側混合弁2b(優先度が低い方)の開度制御に同時給湯補正係数Kmを適用する場合における、一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度と一般給湯温度及び風呂給湯温度との関係図であり、(a)は一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度と経過時間との関係図、また(b)は一般給湯温度及び風呂給湯温度と経過時間との関係図を示す。
同時給湯補正係数Kmを適用しない場合は、一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度は無関係に制御されるため、風呂給湯側混合弁2bの開度が大きすぎて、一般給湯温度のアンダーシュート量が大きくなっている。しかし、同時給湯補正係数Kmを適用する場合は、一般給湯のen(設定温度と実際の給湯温度との偏差量)が拡大するにつれて風呂給湯側混合弁2bの開度変化量が小さくなっており、一般給湯温度のアンダーシュート量が小さくなっている。なお、同時給湯補正係数Kmを適用する場合は風呂給湯温度が安定に達するまでの時間が若干長くなるが、前記説明のように優先度が高い一般給湯の給湯温度安定性確保の方が重要であり、また風呂側の安定までの時間短縮は重要な要素ではないため問題はない。
なお、本実施形態では、一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの弁体の駆動速度を変更しなかったが、目標設定温度と実際の給湯温度との偏差量enの大きさに応じて、駆動速度を制御してもよい。例えば、偏差量enが大きいときには駆動速度を速くして、目標設定温度までの収束速度を速め、偏差量enが小さいときには駆動速度を遅くして、ハンチング等を防止する。
また、本実施形態における一般給湯側混合弁2a及び風呂給湯側混合弁2bの開度制御に加えて、各混合弁の設定温度、水源から供給される水の温度、又は流量などの駆動条件に応じて、同時給湯開始や終了の際に、予め所定の弁開度に移動させる方法(フィードフォワード制御)を併用してもよい。ここで、所定の弁開度は、試験や詳細なシミュレーション結果などに基づき予め値を定め、制御部10の記憶手段に記憶させておく。また、このフィードフォワード制御は、一部の条件に限定して用いる方法としてもよい。
1 貯湯タンク、2a 一般給湯側混合弁、2b 風呂給湯側混合弁、3 減圧弁、4 電磁弁、5 浴槽、6 混合栓、7 リモコン、10 制御部、11a,b 流量センサ、12a〜12d 温度センサ、A 貯湯ユニット、B 熱源ユニット。

Claims (7)

  1. 湯流路からの湯と水流路からの水とを混合して給湯路から給湯する複数の混合弁と、
    前記給湯路の流体温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果及び予め入力されているデータに基づいて前記混合弁を制御する制御手段とを備えた自動給湯装置において、
    前記混合弁が2つ以上同時に作動するとき、
    前記混合弁のうち優先度の高い混合弁の状態量を、前記混合弁のうち優先度の低い混合弁の制御量に反映させることを特徴とする自動給湯装置。
  2. 前記優先度の高い混合弁の状態量とは、前記優先度の高い混合弁の目標給湯温度と実際の給湯温度の偏差量であることを特徴とする請求項1に記載の自動給湯装置。
  3. 前記優先度の高い混合弁の状態量を、前記優先度の低い混合弁の制御量に反映させる手段は、
    前記優先度の高い混合弁の偏差量に基づいて、前記優先度の低い混合弁の開度量を規制することを特徴とする請求項1に記載の自動給湯装置。
  4. 前記優先度の高い混合弁とは、
    給湯された流体が人体に危険や不快感を及ぼす可能性が高い給湯路に設けられた混合弁であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動給湯装置。
  5. 前記混合弁が2つ以上同時に作動するとき、
    前記優先度の低い混合弁の初期開度を、開度の中心または中心付近とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の自動給湯装置。
  6. 前記制御手段は、目標給湯温度と実際の給湯温度の偏差量に応じて前記混合弁の駆動速度を制御することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の自動給湯装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記湯流路の温度、前記水流路の温度、及び目標給湯温度に基づいて、
    前記混合弁が2つ以上同時に作動するときの同時作動開始時又は終了時における前記混合弁の初期開度を所定の開度に制御することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の自動給湯装置。
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