JP2011149110A - かつら用ストッパ、及び、かつら - Google Patents

かつら用ストッパ、及び、かつら Download PDF

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Abstract

【課題】かつら用ストッパ及びかつらにおいて、製造上の手間を省くと共に挟持力のばらつきを抑える。
【解決手段】離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結部(13,14)により連結されることで、凹状と凸状とに反転するベース部11と、このベース部11から延出し、このベース部11の反転動作によって、自毛を挟持する位置及びそこから退避した位置をとる挟持部(11a,11b)と、を備えるかつら用ストッパ10において、ベース部11と挟持部(11a,11b)とは、一枚板から一体に形成され、連結部(13,14)は、ベース部11の厚み方向に直交する面のベース部11の中心点C3上に又はこの中心点に対し略点対称な位置に設けられている。
【選択図】図2A

Description

本発明は、かつらを装着者の自毛に固定するのに用いられるかつら用ストッパ、及び、このかつら用ストッパを備えるかつらに関する。
かつらを装着する場合、一般的に、接着によりかつらを装着者の頭部に固定する手法や、ストッパによりかつらを装着者の自毛に固定する手法がとられている。
ストッパによりかつらを装着者の自毛に固定する場合、凹状と凸状とに反転可能なベース部を反転させることで、挟持ピンにより自毛を挟み込む方法がとられている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特開昭56−165005号公報 実開昭58−78926号公報 特開2006−37278号公報 実開昭63−19537号公報
しかしながら、例えば上記特許文献2〜4に記載されたストッパのように、ベース部が複数の部材からなるストッパは、複数のバネ体を作製した上で、これらを連結する作業を行うため、製造上手間がかかるという問題がある。
一方、上記特許文献1に記載されたストッパは、一枚板から形成されるため上述の製造上の問題は生じにくい。しかしながら、上記特許文献1に記載されたストッパは、長手方向の一端側のみにおいて、離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結されている。そのため、挟持ピンによる挟持力は、連結部分が位置する長手方向の一端側と、連結部分が存在しない他端側とで均一にならない。
このように挟持力がばらつくと、挟持力が強くなりすぎる部分ではかつら装着者の自毛を傷つけるおそれがあり、挟持力が弱くなりすぎる部分ではかつらが確実に自毛に固定されなくなる。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、製造上の手間を省くことができると共に挟持力のばらつきを抑えることができるかつら用ストッパ及びかつらを提供することである。
本発明の第1のかつら用ストッパは、離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結部により連結されることで、凹状と凸状とに反転するベース部と、このベース部から延出し、このベース部の反転動作によって、自毛を挟持する位置及びそこから退避した位置をとる挟持部と、を備えるかつら用ストッパにおいて、上記ベース部と上記挟持部とは、一枚板から一体に形成され、上記連結部は、上記ベース部の厚み方向に直交する面のこのベース部の中心点上に又はこの中心点に対し略点対称な位置に設けられている構成とする。
本発明の第2のかつら用ストッパは、離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結部により連結されることで、凹状と凸状とに反転するベース部と、このベース部から延出し、このベース部の反転動作によって、自毛を挟持する位置及びそこから退避した位置をとる挟持部と、を備えるかつら用ストッパにおいて、上記ベース部と上記挟持部とは、一枚板から一体に形成され、上記連結部は、上記ベース部の厚み方向に直交するこのベース部の2つの中心線のうち短手方向の中心線上に又は該中心線に対し略線対称な位置に設けられている構成とする。
好ましくは、上記ベース部は、上記離隔した部分が上記連結部により連結された状態で、略8の字状を呈する構成とするとよい。
好ましくは、上記ベース部は、略8の字状の交差部分において、上記離隔した部分が上記連結部により連結されている構成とするとよい。
好ましくは、上記挟持部は、上記ベース部の略8の字状の交差部分を挟んだ両端からこの交差部分に向けて延出している構成とするとよい。
好ましくは、上記挟持部は、この挟持部及び上記ベース部のうち少なくとも一方に取り付けられたミラブル型シリコーンゴムが上記自毛に接触した状態でこの自毛を挟持する構成とするとよい。
好ましくは、上記一枚板は、ポリアミドイミド又はポリアミドイミドを含む複数の材料からなる構成とするとよい。
本発明のかつらは、人工毛髪又は人毛を植設されたかつらベースと、このかつらベースに取付けられた上記いずれかのかつら用ストッパと、を備える構成とする。
本発明では、ベース部と挟持部とは、一枚板から一体に形成されている。また、ベース部の離隔した部分を連結する連結部は、ベース部の厚み方向に直交する面のベース部の中心点上に又はこの中心点に対し略点対称な位置に設けられているか、或いは、ベース部の厚み方向に直交するベース部の2つの中心線のうち短手方向の中心線上に又はこの中心線に対し略線対称な位置に設けられている。
そのため、かつら用ストッパ及びかつらの製造を簡単に行うことができる。また、挟持部によって自毛を挟持する力のばらつきが抑えられる。
よって、本発明によれば、製造上の手間を省くことができると共に挟持力のばらつきを抑えることができる。
本発明の一実施の形態に係るかつら用ストッパの挟持状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るかつら用ストッパの開放状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る、弾性部材を取り外したかつら用ストッパの挟持状態を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る、弾性部材を取り外したかつら用ストッパの挟持状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る、弾性部材を取り外したかつら用ストッパの開放状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るかつら用ストッパのリベット連結前のベース部を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係るかつらを示す底面図である。 本発明の一実施の形態の第1変形例に係るかつら用ストッパを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態の第2変形例に係るかつら用ストッパを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態の第3変形例に係るかつら用ストッパを示す模式図である。 本発明の一実施の形態の第4変形例に係るかつら用ストッパを示す模式図である。 本発明の他の実施の形態に係るかつら用ストッパの開放状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る、弾性部材を取外したかつら用ストッパの開放状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るかつら用ストッパのリベット連結前のベース部を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るかつら用ストッパのリベット連結前のベース部を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るかつら用ストッパ及びかつらについて、図面を参照しながら説明する。
<一実施の形態>
図1A及び図1Bは、本発明の一実施の形態に係るかつら用ストッパ10の挟持状態及び開放状態を示す斜視図である。
図2A〜図2Cは、弾性部材12を取り外したかつら用ストッパ10の挟持状態を示す平面図及び斜視図、並びに、開放状態を示す斜視図である。
図3は、かつら用ストッパ10の、リベット13,14による連結前のベース部11を示す平面図である。
図1A及び図1Bに示すように、かつら用ストッパ10は、ベース部11と、弾性部材12と、連結部としてのリベット13,14と、を備える。
図1A、図1B及び図2A〜図2Cに示すベース部11は、例えばポリアミドイミドからなる一枚板を例えば打抜き加工してなる図3に示す状態から、間隔G1を隔てて位置する、連結用孔11eが設けられた部分と連結用孔11fが設けられた部分とが、互いに引き寄せられた状態でリベット13により連結されてなる。
また、ベース部11は、間隔G2を隔てて位置する、連結用孔11gが設けられた部分と連結用孔11hが設けられた部分とが、互いに引き寄せられた状態でリベット14により連結されてなる。
このようにリベット13,14によって、離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結されることで、ベース部11には歪みが生じるため、ベース部11は、凹状と凸状とに反転可能となる。この反転動作時には、ベース部11のうち後述する短手方向の中心線C1部分が最も凹凸の変位量が大きくなる。
なお、上記一枚板は、ポリアミドイミドからなる場合は例えば0.4mm〜数mm程度の厚さが望ましいが、その他の厚みでもよく、また他の材料・形状からなる場合にはその材料・形状に適した厚みとするとよい。また、リベット13,14は、上記一枚板の材料がポリアミドイミドなどの非金属材料である場合には、ポリエチレン(PE)その他の非金属材料からなるようにするとよい。
図2Aに示すように、リベット13とリベット14とは、ベース部11の厚み方向に直交する面(平面視)のベース部11の中心点C3(即ち、短手方向の中心線C1と長手方向の中心線C2との交点)に対し略点対称な位置に設けられている。
また、リベット13及びリベット14は、いずれも、ベース部11の厚み方向に直交するベース部11の2つの中心線C1,C2(平面視における左右中央,上下中央であり、互いに直交する中心線)のうち短手方向の中心線C1上に設けられている。
なお、中心点上又は略点対称という場合には、厳密に中心点上又は点対称でなくとも後述する自毛の挟持力のばらつきが抑えられるため、多少ずれていてもよい。後述する中心線上又は略線対称についても同様に多少ずれていてもよい。
図2A〜図2Cに示すように、ベース部11は、リベット13,14による連結後に、交差部分にリベット13,14が位置する略8の字状を呈する。
ベース部11の長手方向の両端(8の字では上下両端であるが、図1A〜図3では左右両端)の中央には、かつら用ストッパ10を例えば図4に示すかつら100に縫着するための取付け用孔11c,11dが設けられている。
ベース部11には、長手方向の両端から交差部分に向けて、挟持部材としての挟持ピン11a,11bが延出している。これらの挟持ピン11a,11bは、交差部分の手前まで延び、先端部分が他の部分の幅よりも大径の平面視円形状に形成されている。なお、挟持ピン11a,11bは、ベース部11と一体に上記一枚板から形成されている。
挟持ピン11a,11bは、ベース部11の反転動作によって、自毛を挟持する位置(図1A、図2A及び図2B参照)及びそこから退避した開放位置(図1B及び図2C参照)をとる。
弾性部材12は、筒状の例えばミラブル型シリコーンゴムである。弾性部材12は、ベース部11の長手方向両端のうち一方からベース部11に挿入され、ベース部11の交差部分及びその周囲を覆うように配置されているが、図1A及び図1Bに示すように、挟持ピン11a,11bは弾性部材12の外側に延びている。
そのため、挟持ピン11a,11bは、弾性部材12との間で、弾性部材12が自毛に接触した状態で自毛を挟持する。なお、弾性部材12は、滑り止め剤として用いられているが、滑り止め剤としては塗布により設けられるものを用いてもよい。
図4は、本実施の形態に係るかつら100を示す底面図である。
図4に示すように、かつら100は、人工毛髪(又は人毛)30を植設されたかつらベース20と、このかつらベース20の例えば内側下部の前後左右4箇所に取付けられた上述のかつら用ストッパ10とを備える。
このようにかつら用ストッパ10がかつら100に取付けられた場合、挟持ピン11a,11bが開放位置(図1B及び図2C参照)にある状態から、ベース部11を反転させて自毛を挟持する位置(図1A、図2A及び図2B参照)にある状態とすることで、挟持ピン11a,11bにより装着者の自毛を挟持することができ、かつら100が装着者の自毛に固定される。
なお、挟持ピン11a,11bが自毛を挟持する位置にあるとき、かつら用ストッパ10は、かつら100の曲面に沿うように、略8の字状の交差部分が長手方向の両端に対してわずかに沈み込んだ状態にある。
また、上記交差部分におけるリベット13,14の連結部は、図3に示す連結前のベース部11の先端部分(連結用孔11e,11hが設けられている部分)が交差部分の下側(かつら100に取付けた後の外側)に潜り込むようにして連結されている。
以上説明した本実施の形態では、ベース部11と挟持ピン11a,11bとは、一枚板から一体に形成されている。また、ベース部11の離隔した部分を連結するリベット13,14は、ベース部11の厚み方向に直交する面のベース部11の中心点C3に対し略点対称な位置に設けられている。
このようにベース部11と挟持ピン11a,11bとを一枚板から形成することで、かつら用ストッパ10及びかつら100の製造を簡単に行うことができる。また、リベット13,14を中心点C3に対し略点対称な位置に設けることで、挟持ピン11a,11bによる自毛の挟持力のばらつきが抑えられる。
よって、本実施の形態によれば、かつら用ストッパ10及びかつら100の製造上の手間を省くことができると共に、挟持ピン11a,11bによる自毛の挟持力のばらつきを抑えることができる。
また、本実施の形態では、リベット13,14は、ベース部11の厚み方向に直交するベース部11の2つの中心線C1,C2のうち短手方向の中心線C1上に設けられている。そのため、このことからも、挟持ピン11a,11bによる自毛の挟持力のばらつきを抑えることができる。
また、本実施の形態では、ベース部11は、離隔した部分がリベット13,14により連結された状態で、略8の字状を呈する。そのため、例えば矩形枠状や楕円枠状のかつら用ストッパと比較して、頑強であると共に自毛を確実に挟持することができる。
また、本実施の形態では、ベース部11は、略8の字状の交差部分において、離隔した部分がリベット13,14により連結されている。そのため、頑強であると共に自毛を確実に挟持することができる。
また、本実施の形態では、挟持ピン11a,11bは、ベース部11の略8の字状の交差部分を挟んだ両端から、交差部分に向けて延出している。そのため、例えば交差部分から長手方向両端側に挟持ピンが延出する場合と比較して、自毛を挟持する領域が分断されず、したがって、かつら100を自毛に強固に固定することができる。
また、本実施の形態では、挟持ピン11a,11bは、ミラブル型シリコーンゴムである弾性部材12が自毛に接触した状態で自毛を挟持する。そのため、自毛の滑りが抑えられ、したがって、自毛をより確実に挟持することができる。
ところで、弾性部材12は、ドライヤーの熱や洗髪など様々な外部環境条件の作用を受ける上に、挟持ピン11a,11bに押圧されるため、非常に損耗しやすいといえる。しかしながら、ミラブル型シリコーンゴムは耐熱・耐寒・耐候性(加工性)に優れるため、弾性部材12の損耗を抑えることができる。
また、本実施の形態では、ベース部11及び挟持ピン11a,11bは一枚板から一体に形成され、この一枚板は、ポリアミドイミドからなる。このようにベース部11にポリアミドイミドを用いることで、ポリカーボネート等の他の樹脂を用いる場合に比較して、強度を確保しながら高い挟持力を得ることができることがわかった。そのため、金属を用いた場合に生じる、金属探知機への反応、金属アレルギーなどの弊害を回避しつつ、自毛を確実に挟持することができる。更には、ポリアミドイミドは、耐熱性、靭性、耐薬品性等に優れているため、かつら用ストッパ10の耐久性を向上させることもできる。このように、ポリアミドイミドは、かつら用ストッパ10に用いる一枚板として最適な材料であることがわかった。
なお、本実施の形態では、連結部として2つのリベット13,14を用いる例について説明したが、例えば8の字状のベース部11の場合、交差部分の1箇所を連結部により連結するようにしてもよい。その場合、1箇所の連結部は、中心点C3上又は短手方向の中心線C1上に設けるようにするとよい。
また、本実施の形態では、互いに離隔した部分を連結する連結部としてリベット13,14を用いる例について説明したが、離隔した部分を互いに引き寄せた状態で連結しうるものであれば、他の連結部であってもよい。また、連結部としては、ベース部11に一体に設けられた引っ掛け部(フック部)など、ベース部11と一体のものであってもよい。
また、本実施の形態では、ベース部11及び挟持ピン11a,11bが一体に形成される一枚板は、ポリアミドイミドのみからなるものでなくとも、ポリアミドイミドを含む複数の材料からなるようにしてもよい。また、カーボン樹脂、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド6(PA6)、ポリアミド12(PA12)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリアセタール(POM)などのプラスチック素材その他の樹脂や、ステンレス、銅、アルミ、チタンなどの金属からなる一枚板としてもよい。
また、本実施の形態では、弾性部材としてミラブル型シリコーンゴムを用いるため弾性部材12の損耗を抑えることができるが、ミラブル型シリコーンゴム以外のシリコーン樹脂、ブタジエンゴム、スチレンエラストマーなどの他の弾性部材を滑り止め剤として用いた場合でも、自毛を有効に挟持することはできる。
また、本実施の形態では、弾性部材12がベース部11に取付けられているが、弾性部材12は挟持ピン11a,11bに取付けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、かつら用ストッパ10がかつらベース20に4つ取付けられる例について説明したが、かつら用ストッパ10は少なくとも1つかつらベース20に取付けられればよい。
また、本実施の形態では、挟持部として互いに対向する2つの挟持ピン11a,11bが設けられる例について説明したが、図5Aに示すかつら用ストッパ10−1のように、交差部分を挟んだ両側のそれぞれに、根元部分から先端部分にいくほど幅が狭くなる2本ずつの挟持ピン11a−1,11a−2,11b−1,11b−2が設けられるようにしてもよい。
また、図5Bに示すかつら用ストッパ10−2のように、交差部分を挟んだ両側のそれぞれに、根元部分から先端部分にいくほど幅が狭くなり平面視矩形の貫通孔が形成された挟持ピン11a−3,11b−3が設けられるようにしてもよい。
また、図6Aに模式図で示すかつら用ストッパ10−3のように、リベット13,14をベース部11の略8の字状の交差部分ではなく、互いに対向する長手方向の両端に設けるようにしてもよい。
図6Aに示すかつら用ストッパ10−3では、リベット13,14は、長手方向の中心線C2上に位置する。そして、ベース部11は左右対称であるため、リベット13,14は、中心点C3に対し点対称であると共に、短手方向の中心線C1に対し線対称である。
図6Bに模式図で示すかつら用ストッパ10−4では、リベット13,14は、長手方向の両端に設けられているが、対角線上に対向するように設けられている。そのため、リベット13,14は、短手方向の中心線C1に対し線対称ではないが、中心点C3に対し点対称である。このような場合も、リベット13,14が中心点C3に対し点対称である
ため、挟持ピン11a,11bによる自毛の挟持力のばらつきが抑えられる。
なお、連結部(リベット13,14)は、ベース部11の長手方向の両端と交差部分との間の複数箇所に、中心点C3に対し点対称か、或いは、短手方向の中心線C1に対し線対称となるように設けてもよい。
<他の実施の形態>
図7は、本発明の他の実施の形態に係るかつら用ストッパ50の開放状態を示す斜視図である。
図8は、弾性部材52を取り外したかつら用ストッパ50の開放状態を示す斜視図である。
図9A及び図9Bは、かつら用ストッパ53の、リベット53,54の連結前のベース部51を示す斜視図及び平面図である。
図7に示すように、かつら用ストッパ50は、ベース部51と、弾性部材52と、連結部としてのリベット53と、を備える。
図7及び図8に示すベース部51は、例えばポリアミドイミドからなる一枚板を例えば打抜き加工してなる図9A及び図9Bに示す状態から、間隔G3を隔てて位置する、連結用孔51gが設けられた部分と連結用孔51hが設けられた部分とが、互いに引き寄せられた状態でリベット53により連結される。
このようにリベット53によって、離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結されることで、ベース部51には歪みが生じるため、ベース部51は、凹状と凸状とに反転可能となる。この反転動作時には、ベース部51のうち後述する短手方向の中心線C4部分が最も凹凸の変位量が大きくなる。
なお、図9Bに示すように、リベット53は、連結後のベース部51の厚み方向に直交するベース部51の2つの中心線(平面視)のうち短手方向の中心線C4上に設けられる。
図7及び図8に示すように、ベース部51は、リベット53による連結後に、長手方向の1辺の中央にリベット53が位置する平面視略矩形状を呈する。
なお、図示はしないが、本実施の形態においても、ベース部51の長手方向の両端(図9Bでは左右両端)には、かつら用ストッパ50を図4に示すかつら100に縫着するための取付け用孔が設けられている。
ベース部51には、長手方向に延びる2辺のうちリベット53が設けられた側とは反対側の辺から、リベット53が設けられた側の辺に向けて、挟持部材としての挟持ピン51a〜51fが延出している。挟持ピン51a〜51fは、リベット53が設けられた側の辺を飛び越えて延びるように設けられている。なお、挟持ピン51a〜51fは、ベース部51と一体に上記一枚板から形成されている。
挟持ピン51a〜51fは、ベース部51の反転動作によって、自毛を挟持する位置(図示せず)及びそこから退避した開放位置(図7及び図8参照)をとる。なお、挟持ピン51a〜51fは、自毛を挟持する位置において、ベース部51のリベット53が設けられた側の辺に、弾性部材52を挟んで隙間なく密接する。
弾性部材52は、筒状の例えばミラブル型シリコーンゴムである。図7に示すように、弾性部材52は、ベース部51のリベット53が設けられた側の辺を覆うように挿入されている。
そのため、挟持ピン51a〜51fは、弾性部材52との間で、弾性部材52が自毛に接触した状態で自毛を挟持する。なお、弾性部材は、例えば挟持ピン51a〜51fを一括して覆うように、或いは、複数の弾性部材で各挟持ピン51a〜51fのそれぞれを覆うようにしてもよい。
以上説明した本実施の形態では、ベース部51と挟持ピン51a,51fとは、一枚板から一体に形成されている。また、ベース部51の離隔した部分を連結するリベット53は、ベース部51の厚み方向に直交するベース部51の2つの中心線のうち短手方向の中心線C4上に設けられている。
このようにベース部51と挟持ピン51a〜51fとを一枚板から形成することで、かつら用ストッパ50及びかつらの製造を簡単に行うことができる。また、本実施の形態のようにリベット53を中心線C4上に設けるか、或いは、中心線C4に対し略線対称な位置に設けることで、挟持ピン51a〜51fによる自毛の挟持力のばらつきが抑えられる。
よって、本実施の形態によれば、上述の一実施の形態と同様に、かつら用ストッパ50及びかつらの製造上の手間を省くことができると共に、挟持力のばらつきを抑えることができる。
また、本実施の形態では、挟持ピン51a〜51fは、ミラブル型シリコーンゴムである弾性部材52が自毛に接触した状態で自毛を挟持する。そのため、自毛の滑りが抑えられ、したがって、自毛をより確実に挟持することができると共に弾性部材52の損耗を抑えることができる。
また、本実施の形態では、ベース部51及び挟持ピン51a〜51fは一枚板から一体に形成され、この一枚板は、ポリアミドイミドからなる。このようにベース部51にポリアミドイミドを用いることで、ポリカーボネート等の他の樹脂を用いる場合に比較して、強度を確保しながら高い挟持力を得ることができることがわかった。そのため、金属を用いた場合に生じる、金属探知機への反応、金属アレルギーなどの弊害を回避しつつ、自毛を確実に挟持することができる。更には、ポリアミドイミドは、耐熱性、靭性、耐薬品性等に優れているため、かつら用ストッパ50の耐久性を向上させることもできる。このように、ポリアミドイミドは、かつら用ストッパ50に用いる一枚板として最適な材料であることがわかった。
10 かつら用ストッパ
11 ベース部
11a,11b 挟持ピン
11c,11d 取付け用孔
11e,11f,11g,11h 連結用孔
12 弾性部材
13,14 リベット
20 かつらベース
30 人工毛髪
50 かつら用ストッパ
51 ベース部
51a〜51f 挟持ピン
51g,51h 連結用孔
52 弾性部材
53 リベット
100 かつら

Claims (8)

  1. 離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結部により連結されることで、凹状と凸状とに反転するベース部と、
    該ベース部から延出し、該ベース部の反転動作によって、自毛を挟持する位置及びそこから退避した位置をとる挟持部と、
    を備えるかつら用ストッパにおいて、
    前記ベース部と前記挟持部とは、一枚板から一体に形成され、
    前記連結部は、前記ベース部の厚み方向に直交する面の該ベース部の中心点上に又は該中心点に対し略点対称な位置に設けられている、
    ことを特徴とするかつら用ストッパ。
  2. 離隔した部分が互いに引き寄せられた状態で連結部により連結されることで、凹状と凸状とに反転するベース部と、
    該ベース部から延出し、該ベース部の反転動作によって、自毛を挟持する位置及びそこから退避した位置をとる挟持部と、
    を備えるかつら用ストッパにおいて、
    前記ベース部と前記挟持部とは、一枚板から一体に形成され、
    前記連結部は、前記ベース部の厚み方向に直交する該ベース部の2つの中心線のうち短手方向の中心線上に又は該中心線に対し略線対称な位置に設けられている、
    ことを特徴とするかつら用ストッパ。
  3. 前記ベース部は、前記離隔した部分が前記連結部により連結された状態で、略8の字状を呈することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のかつら用ストッパ。
  4. 前記ベース部は、略8の字状の交差部分において、前記離隔した部分が前記連結部により連結されていることを特徴とする請求項3記載のかつら用ストッパ。
  5. 前記挟持部は、前記ベース部の略8の字状の交差部分を挟んだ両端から該交差部分に向けて延出していることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のかつら用ストッパ。
  6. 前記挟持部は、該挟持部及び前記ベース部のうち少なくとも一方に取り付けられたミラブル型シリコーンゴムが前記自毛に接触した状態で該自毛を挟持することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項記載のかつら用ストッパ。
  7. 前記一枚板は、ポリアミドイミド又は該ポリアミドイミドを含む複数の材料からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項記載のかつら用ストッパ。
  8. 人工毛髪又は人毛を植設されたかつらベースと、
    該かつらベースに取付けられた、請求項1から請求項7のいずれか1項記載のかつら用ストッパと、
    を備えることを特徴とするかつら。
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