JP2011148208A - 多層吸放湿ボード - Google Patents

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Abstract

【課題】多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および優れた施工性をも有する多層吸放湿ボードを提供する。
【解決手段】多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、吸放湿層1と、織物組織または編物組織を有する布帛A4とを含み、かつ前記吸放湿層1が吸放湿性繊維と熱接着性繊維とを含み、(1)吸放湿性繊維が、温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と、温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が40%以上である吸放湿性繊維であり、かつ(2)熱接着性繊維が、熱接着性成分と該熱接着性成分よりも高い融点を有する相手側成分とで形成され、かつ該相手側成分の融点が200℃以上であり、かつ(3)吸放湿層1において、熱接着性繊維が吸放湿層の重量対比30〜70重量%含まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および優れた施工性をも有する多層吸放湿ボードに関する。
近時の住宅においては、高断熱、高気密化の傾向が進み住宅内の湿度調節が困難となっている。そして、それに起因する結露やカビ、ダニの発生が問題となり、住宅内の湿度調節が重要な課題となっている。
かかる課題を達成するべく、住宅の内装建材などに使用される吸放湿機能を有した建築材料が提案されている。例えば、ロックウールボードやインシュレーションボード等が安価であることから吸放湿建材として広く利用されており、さらには、かかるボード主材(ロックウールや木質繊維)に、珪藻土、炭、シリカゲル、ゼオライト等の吸放湿材と、無機系あるいは樹脂系のバインダーとを混合して熱圧成形等によって板状に形成された吸放湿ボードが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、軽量で取り扱いやすい調湿壁紙も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、ロックウールボードやインシュレーションボード等を用いた調湿ボードは重いため作業性が悪く、また、硬度が高いため、裁断に特別な治具が必要であったり、施工時に欠けたり割れたりするという問題があった。一方、調湿壁紙では、軽量である反面、吸放湿性能が低下するという問題があった。
特開2009−144452号公報 特開2003−239199号公報
本発明は、吸放湿ボードを家屋内で用いる際、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および優れた施工性をも求められることを見出しなされたものであり、その目的は、多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および施工性をも有する多層吸放湿ボードを提供することにある。
本発明者は上記課題を達成するため鋭意検討した結果、吸放湿性繊維と熱接着性繊維とからなる吸放湿層に、織物または編物を積層することにより、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および優れた施工性をも有する多層吸放湿ボードが得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、吸放湿性繊維と熱接着性繊維とを含みかつ下記(1)〜(3)の要件を同時に満足する吸放湿層と、織物組織または編物組織を有する布帛Aとを含むことを特徴とする多層吸放湿ボード。」が提供される。
(1)吸放湿性繊維が、温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と、温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が40%以上である吸放湿性繊維である。
(2)熱接着性繊維が、熱接着性成分と該熱接着性成分よりも高い融点を有する相手側成分とで形成され、かつ該相手側成分の融点が200℃以上である。
(3)吸放湿層において、熱接着性繊維が吸放湿層の重量対比30〜70重量%含まれる。
その際、多層吸放湿ボードが、前記吸放湿層と、該吸放湿層をはさむように積層してなる2層のシート層と、該2層のシート層のうち少なくとも一方の外表面側に積層してなる前記布帛Aとを含むことが好ましい。また、前記吸放湿性繊維が、架橋ポリアクリル酸ナトリウム系繊維またはアクリル繊維の表面を加水分解したアクリレート系繊維であることが好ましい。また、前記2層のシート層がともに、有機繊維または樹脂フィルムで構成されることが好ましい。また、前記2層のシート層のうち少なくとも一方が、透湿度500g/m・day以上の透湿度または通気度5cm/cm・sec以上の通気度を有することが好ましい。また、前記2層のシート層がともに、目付け10〜200g/mであることが好ましい。また、前記布帛Aが、透湿度500g/m・day以上の透湿度または通気度5cm/cm・sec以上の通気度を有することが好ましい。
本発明の多層吸放湿ボードにおいて、多層吸放湿ボードの目付けが500〜2000g/mであることが好ましい。また、多層吸放湿ボードの厚さが1.6〜8.0mmであることが好ましい。また、多層吸放湿ボードが家屋内で用いられることが好ましい。
本発明によれば、多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および優れた施工性をも有する多層吸放湿ボードが得られる。かかる多層吸放湿ボードは、はさみやカッターなど家庭にある簡易な切断治具により容易に切断可能であるので、居室、クローゼット、洋服タンス、靴箱等の住空間、保管・貯蔵のための空間の調湿に特に好適に使用される。
本発明に係る多層吸放湿ボードの一例(縦断面図)である。 本発明に係る多層吸放湿ボードの他の例(縦断面図)である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の多層吸放湿ボードは、吸放湿性繊維と熱接着性繊維とで構成される吸放湿層と、織物組織または編物組織を有する布帛Aとを含む。特に、多層吸放湿ボードが、前記吸放湿層と、該吸放湿層をはさむように積層してなる2層のシート層と、該2層のシート層のうち少なくとも一方の外表面側に積層してなる前記布帛Aとを含むと、吸湿時におけるボード強度の低下を防止することができ、また放湿(乾燥)時において吸放湿繊維の脱落を防止することができ好ましい。
ここで、前記布帛Aは、図1に示すように、一方のみの外表面側に積層していることが好ましいが、図2に示すように両方の外表面に積層していてもよい。
吸放湿層中に含まれる吸放湿性繊維は、周囲の湿度環境に応じて吸湿・放湿を行う繊維であり、温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と、温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が40%以上であるものを用いる必要がある。該差が40%未満のときは、急激な湿度変化が生じた際に迅速な吸放湿が行われないおそれがある。該差が40%以上のときは急激な湿度変化に対しても迅速に吸放湿が行われ、周囲を適度な湿度に調湿することができる。なお、該差(R2−R1)は50%以上(特に好ましくは70〜200%)であることが好ましい。
なお、上記「吸湿率」とは、各条件下で繊維を24時間放置して吸湿させた時の重量とその繊維の絶乾重量との差をその繊維の絶乾重量で除したときの値である。また、「RH」とは「相対湿度」の意味である。上記特性を備えた吸放湿性繊維の例としては、架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩系繊維、アクリル繊維を後加工によりその表面を加水分解させた繊維などがあげられる。架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩系繊維の例としては、特開昭63−159405号公報にカルボン酸基を持つビニルモノマーとカルボン酸基と反応してエステル架橋結合を形成し得るヒドロキシル基を持つビニルモノマーの共重合体からなり、カルボン酸基の一部がナトリウム塩を形成しているポリマーからなる繊維が例示される。また、アクリル繊維の表面を加水分解して吸水性を付与する方法は、特開平1−183515号公報に例示される。これらの繊維は単独でまたは2種以上を併用してもよい。これらの吸放湿性繊維の市販品としては、例えば帝人ファイバー(株)製、商品名「ベルオアシス(登録商標)」や東洋紡績(株)製、商品名「モイスケア」(登録商標)などがあげられる。特に「ベルオアシス(登録商標)」は架橋ポリアクリル酸ナトリウム塩系繊維であり、20℃、40%RHにおける吸湿率R1が16%、20℃、90%RHにおける吸湿率R2が100%であり、その差(R2−R1)が84%である。さらに該繊維は吸湿速度と放湿速度がほぼ同じであり、急激な湿度変化においても十分に対応することができ好ましい。
前記吸放湿性繊維において、単繊維繊度は5〜20dtex、繊維長は2〜30mmの範囲内であることが好ましい。
吸放湿層中に含まれる吸放湿性繊維の含有量としては、特に制限はないが、優れた吸放湿性能を発揮し、充分な寸法安定性や強度も得る上で、吸放湿層重量に対し30〜70重量%(より好ましくは50〜70重量%)の範囲内であることが好ましい。
一方、吸放湿層中に含まれる熱接着性繊維は、熱接着性成分と該熱接着性成分よりも高い融点を有する相手側成分とで形成され繊維であり、相手側成分(非熱接着性成分)の融点が200℃以上(好ましくは250〜270℃)であることが肝要である。該相手側成分の融点が200℃未満では、多層吸放湿ボードを製造する際に、熱処理条件が制限され、厚さ、強度、剛性などを制御することが難しくなるおそれがある。
前記前記熱接着性繊維において、熱接着性成分として配されるポリマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、非弾性ポリエステル系ポリマー及びその共重合物、ポリオレフィン系ポリマー及びその共重合物、ポリビニルアルコ−ル系ポリマー等を挙げることができる。
ここで、ポリウレタン系エラストマーとしては、分子量が500〜6000程度の低融点ポリオール、例えばジヒドロキシポリエーテル、ジヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシポリカーボネート、ジヒドロキシポリエステルアミド等と、分子量500以下の有機ジイソシアネート、例えばp,p’−ジフェニールメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート水素化ジフェニールメタンイソシアネート、キシリレンイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ヘキサメチレンジイソシアネート等と、分子量500以下の鎖伸長剤、例えばグリコールアミノアルコールあるいはトリオールとの反応により得られるポリマーが好ましい。
また、ポリエステル系エラストマーとしては熱可塑性ポリエステルをハードセグメントとし、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメントとして共重合してなるポリエーテルエステル共重合体、より具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジカルボン酸の少なくとも1種と、1,4−ブタンジオール、エチレングリコールトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールネオペンチルグリコール、デカメチレングリコール等の脂肪族ジオールあるいは1,1−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンメタノール等の脂環式ジオール、またはこれらのエステル形成性誘導体などから選ばれたジオール成分の少なくとも1種、および平均分子量が約400〜5000程度のポリエチレングリコール、ポリ(1,2−および1,3−ポリプロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共重合体等のポリ(アルキレンオキサイド)クリコールのうち少なくとも1種から構成される三元共重合体を挙げることができる。
また、共重合ポリエステル系ポリマー(「低融点ポリエステル」ということもある。)としては、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸類および/またはヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂環式ジカルボン酸類と、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、パラキシレングリコールなどの脂肪族や脂環式ジオール類とを所定数含有し、所望に応じてパラヒドロキシ安息香酸などのオキシ酸類を添加した共重合エステル等を挙げることができ、例えばテレフタル酸とエチレングリコールとにおいてイソフタル酸および1,6−ヘキサンジオールを添加共重合させたポリエステル等が使用できる。
また、ポリオレフィンポリマーとしては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることができる。
上記の熱接着性成分の中でも、共重合ポリエステル系ポリマーが特に好ましい。なお、上述のポリマー中には、各種安定剤、紫外線吸収剤、増粘分岐剤、艶消し剤、着色剤、その他各種の改良剤等も必要に応じて配合されていても良い。
前記熱接着性繊維において、相手側成分に配されるポリマーとしては、前記熱接着性成分に配されたポリマーよりも融点が高く、かつ融点が200℃以上のポリマーであれば特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリピバロラクトン、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリ乳酸(PLA)、ステレオコンプレックスポリ乳酸(PLA)などのポリエステルが好ましい。
また、前記熱接着性繊維において、熱接着性成分が、少なくとも1/2の表面積を占めるものが好ましい。重量割合は、熱接着性成分と相手側成分が、複合比率で30/70〜70/30の範囲にあるのが適当である。熱接着性繊維の形態としては、特に限定されないが、熱融着成分と相手側成分とが、サイドバイサイド型または芯鞘型に配された複合繊維(コンジュゲート繊維)が好ましく、より好ましくは芯鞘型である。この芯鞘型の熱接着性短繊維では、相手側成分が芯部となり、熱接着性成分が鞘部となるが、この芯部は同心円状、若しくは、偏心状にあってもよい。
前記熱接着性繊維において、単繊維繊度は1〜20dtex、繊維長は2〜70mmの範囲内であることが好ましい。
吸放湿層中に含まれる前記熱接着性繊維の含有量としては、吸放湿層重量に対し30〜70重量%(好ましくは30〜50重量%)の範囲内であることが肝要である。熱接着性繊維の該含有量が30重量%未満の場合、多層調湿ボードの寸法安定性が損われたり、適度な剛性が得られないおそれがある。逆に、該含有率が70重量%よりも大きいと十分な吸放湿性能が得られないおそれがある。
前記吸放湿層には、前記吸放湿性繊維と熱接着性繊維以外の他の繊維も使用することができる。これらの繊維の種類は特に限定しない。合成繊維、天然繊維、再生繊維などすべての有機系繊維を使用することが出来る。また、中空繊維、難燃繊維、消臭繊維、防カビ繊維等の機能性繊維を使用することにより、それぞれの機能を付与することもできる。これらの繊維は2種以上を混合して用いてもよい。
また、吸放湿層中には、必要に応じて、例えば粉末あるいは粒状の難燃剤、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤等の各種の添加剤を添加することもできる。
前記吸放湿層において、その構造は特に限定されず織物、編物、不織布などが例示されるが、組織間空隙を小さくして優れた吸放湿性を得る上で不織布が好ましい。かかる不織布としては、エアレイド、ニードルパンチ、サーマルボンド、ケミカルボンドなどによって製造される不織布があげられる。特にエアレイドが好ましい。エアレイド製法で作製された不織布は、その構造体の中において、吸放湿性繊維が均一に配置され易く、吸放湿性能を十分発揮することができる。
次に、本発明の多層吸放湿ボードにおいて、前記吸放湿層をはさむように2層のシート層を積層する場合、2層のシート層はともに、融点が200℃以上(好ましくは250〜270℃)の有機材料で形成されることが好ましい。該融点が200℃未満であると、多層吸放湿ボードを製造する際に、熱処理条件が制限され、厚さ、強度、剛性などを制御することが難しくなるおそれがある。
シート層を形成する有機繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルシクロヘキサンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリピバロラクトン、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリ乳酸(PLA)、ステレオコンプレックスポリ乳酸(PLA)などのポリエステルからなるポリエステル繊維が好ましい。
前記シート層を構成するシートとしては、透湿性または通気性を有するシートを用いる方が好ましい。例えば、透湿性のあるシートとしては透湿性フィルムが使用でき、通気性のあるシートとしては、織編物、不織布などの布帛あるいはフィルムに孔開き加工を施した有孔フィルムが使用できる。なかでも、組織間空隙が小さく吸放湿繊維の脱落を防止する上で不織布が好ましい。
ここで、前記シート層において、少なくとも一方(好ましくは両層のシート層)が、JIS L1099(A1法)で測定した透湿度500g/m・day以上(より好ましくは1000g/m・day以上)の透湿度またはJIS L1913(フラジール法)で測定した通気度5cm/cm・sec以上(より好ましくは15cm/cm・sec以上)の通気度を有することが好ましい。透湿度500g/m・day未満、または通気度5cm/cm・sec未満の場合、吸放湿繊維の特徴である、高い吸放湿能力を十分に活かせないおそれがある。
前記2層のシート層の目付けとしては、ともに10〜200g/m(より好ましくは40〜200g/m)であることが好ましい。シート層の目付けが1層あたり10g/mよりも小さいと、吸湿時のシート強度が低くなり、放湿(乾燥)後にシワが発生するなどの問題が生じるおそれがある。逆に該目付けが1層あたり200g/mよりも大きいと、多層吸放湿ボード全体の重量が重くなるという問題や、硬くなりすぎて裁断の簡易性が損われるおそれがある。
本発明の多層吸放湿ボードにおいて、前記吸放湿層に直接布帛Aが積層していてもよいし、前記2層のシート層のうち少なくとも一方の外表面側に、織物組織または編物組織を有する布帛Aが積層していてもよい。
ここで、布帛Aにおいて、JIS L1099(A1法)で測定した透湿度500g/m・day以上(より好ましくは1000g/m・day以上)の透湿度またはJIS L1913(フラジール法)で測定した通気度5cm/cm・sec以上(より好ましくは15cm/cm・sec以上)の通気度を有することが好ましい。透湿度500g/m・day未満、または通気度5cm/cm・sec未満の場合、吸放湿繊維の特徴である、高い吸放湿能力を十分に活かせないおそれがある。
前記布帛Aを構成する繊維としては特に限定されず、ポリエステル繊維、アセテート繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、炭素繊維、綿や羊毛などの天然繊維などいずれでもよい。なかでも、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ステレオコンプレックスポリ乳酸、第3成分を共重合させたポリエステルなどからなるポリエステル繊維が50重量%以上(特に好ましくは100重量%)布帛に含まれることがリサイクル性の点で好ましい。なお、かかるポリエステルとしては、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステルや、特開2009−01694号公報に記載された、バイオマスすなわち生物由来の物質を原材料として得られたモノマー成分を使用してなるポリエチレンテレフタレートであってもよい。さらには、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルでもよい。該ポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、吸湿剤、無機微粒子が1種または2種以上含まれていてもよい。
前記布帛Aを構成する繊維の形態は特に限定されないが、長繊維(マルチフィラメント糸)であることが好ましい。単繊維の断面形状も特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。また、通常の空気加工、仮撚捲縮加工が施されていてもさしつかえない。単糸繊維繊度、総繊度、フィラメント数は特に限定されないが、それぞれ単糸繊維繊度0.0001〜5.0dtex(より好ましくは0.0001〜0.9dtex)、総繊度30〜200dtex(より好ましくは30〜70dtex)、フィラメント数30〜200本(より好ましくは60〜200本)の範囲内であることが好ましい。単糸繊維径が1μm以下の、ナノファイバーと称される超極細繊維であってもよい。
前記布帛Aの布帛組織は織物組織または編物組織である限り特に限定されず、よこ編組織としては、平編、ゴム編、両面編、パール編、タック編、浮き編、片畔編、レース編、添え毛編等が例示され、たて編組織としては、シングルデンビー編、シングルアトラス編、ダブルコード編、ハーフ編、ハーフベース編、サテン編、ハーフトリコット編、裏毛編、ジャガード編等などが例示され、織物組織としては、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、たて二重織、よこ二重織等の片二重組織、たてビロードなどが例示されるがこれらに限定されない。層数も単層でもよいし、2層以上の多層でもよい。なお、これらの織物や編物は常法により製造することができる。
また、前記布帛Aには、通常の染色加工、減量加工、起毛加工、撥水加工、カレンダー加工、エンボス加工、蓄熱加工、吸汗加工などの後加工を適宜施しても良い。特に、意匠性をさらに高める上で、柄をプリントすることは好ましいことである。
本発明の多層吸放湿ボードにおいて、形状は特に限定されないが、取扱い性の点でシート状の形状を有することが好ましい。
その際、厚みとしては1.6〜8.0mmの範囲内であることが好ましい。該厚みが1.6mmよりも小さいと十分な吸放湿性能が得られないおそれがある。逆に、該厚みが8.0mmよりも大きいと取扱い性や裁断の簡易性が損なわれるおそれがある。
また、多層吸放湿ボードの目付けとしては、500〜2000g/m(より好ましくは710〜1500g/m)の範囲内であることが好ましい。該目付けが500g/mよりも小さいと十分な吸放湿性能が得られないおそれがある。逆に、該目付けが2000g/mよりも大きいと、取扱い性や裁断の簡易性が損なわれるおそれがある。
前記の多層吸放湿ボードは例えば下記の製造方法により製造することができる。例えば、吸放湿性繊維と熱接着性繊維とを混綿、開繊後、カード機にてウェッブを作製し、その後ニードルパンチを行い吸放湿層とした後、該吸放湿層の表裏少なくとも一方に布帛Aを貼り合せる方法や、前記吸放湿層をはさむように2層のシート層を積層し、さらに乾燥機またはエンボスローラーにて熱処理をした後、表裏少なくとも一方に布帛Aを貼り合せる方法や、吸引ネット上にシート層を配し、さらにその上に、吸放湿湿性繊維と熱接着性繊維とを含む繊維混合物をエアレイド法で連続的に散布し、さらにその上にシート層を積層して三層構造とした後、加熱加圧処理をした後、表裏少なくとも一方に布帛Aを貼り合せる方法などが例示される。なお、布帛Aを貼り合せる方法としては、加熱プレスする方法や、機械的にニードル等により接合する方法、または、接着層を介して貼り合せる方法等がある。接着層としては、粉体又はシート状、ネット状等で、熱により初めて溶融接着されるホットメルトタイプの樹脂や低融点樹脂繊維からなる不織布が好ましい。なお、低融点樹脂または低融点樹脂繊維の組成としては、ウレタン系、アクリル系等の樹脂でもよい。
かくして得られた多層吸放湿ボードにおいて、前記の吸放湿性繊維が含まれるので軽量であるにもかかわらず優れた吸放湿性を呈する。また同時に、最外層に配された布帛Aにより、優れた意匠性を呈する。さらには、はさみやカッターなど家庭にある簡易な切断治具により容易に切断可能であり施工性にも優れるので家屋内で好適に用いられる。なかでも、居室、クローゼット、洋服タンス、靴箱等の住空間、保管・貯蔵のための空間の調湿に特に好適に使用される。
なお、本発明の多層吸放湿ボードにおいて、吸放湿層とシート層との間や、シート層と布帛Aとの間にさらに他の層が積層されていてもよい。
本発明の多層吸放湿ボードの取付け方法は特に限定されず、多層吸放湿ボードの裏面(布帛Aが一方の表面にのみ配されている場合、布帛Aとは反対側面)に粘着材加工を施しておく方法や、接着剤やタッカーでのステープル止めする方法など、多層吸放湿ボードを取付ける相手側の素材により適宜選択することができる。簡便性の点より、多層吸放湿ボードの裏面(布帛Aが一方の表面にのみ配されている場合、布帛Aとは反対側面)に粘着材を加工してあることが最も好ましい。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)厚さ
JIS L1913により測定した。
(2)吸放湿層、シート層、多層吸放湿ボードの目付け
100mm×100mmにカットした試料を熱風循環式乾燥機にて100℃、5時間十分に乾燥させた後、試料重量を測定し、1m当たりの重量に換算した。
(3)布帛Aの目付け
JIS L1913により測定した。
(4)吸湿量
100mm×100mmにカットした試料を20℃、50%RHの環境下で16時間以上調湿させ、初期重量(W0)を測定する。次に、該試料を30℃、90%RHの環境下で24時間吸湿した後、試料重量(W1)を測定する。初期(調湿後)重量W0と吸湿後の重量W1から下記の式により求め吸湿量とする。
吸湿量(g/m)=(W1−W0)×100
(5)融点
Du Pont社製 熱示差分析計990型を使用し、昇温20℃/分で測定し、融解ピークをもとめた。融解温度が明確に観測されない場合には、微量融点測定装置(柳本製作所製)を用い、ポリマーが軟化して流動を始めた温度(軟化点)を融点とした。なお、n数5でその平均値を求めた。
(6)裁断の簡易性
試料の裁断の簡易性を評価するため、裁断試験を実施した。裁断試験は、下記の裁断治具を用い裁断可能かを試験し、下記の評価ランクにて3段階評価を実施た。
裁断治具:(家庭用治具)裁ち鋏
(工具)鋸
評価ランク:○ 家庭用治具にて裁断可能である。
△ 家庭用治具では裁断不可であるが、工具での裁断は可能である。
× 工具を用いた場合も裁断は容易でなく、裁断面に必ず欠けが発生する。
(7)通気度
JIS L1913(フラジール法)により測定した。
(8)意匠性
試験者3人が意匠性を、「優れる」「普通」「劣る」の3段階に評価した。
[実施例1]
温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が84%である帝人ファイバー(株)製吸湿性繊維「ベルオアシス」(登録商標、10dtex、5mm)50重量%と、芯にポリエステル(融点255℃)、鞘に低融点ポリエステル(融点155℃)を複合した帝人ファイバー(株)製熱融着性短繊維(1.7dtex、5mm)50重量%とを混綿した後、該繊維を吸引ネット上に配した、融点が255℃である旭化成せんい(株)製ポリエステルスパンボンド「エルタス」(商品名、目付け50g/m)からなるシート層の上に均一になるようにエアレイド法により連続的に散布し、吸放湿層を形成した。次にこの吸放湿層の上に旭化成せんい(株)製ポリエステルスパンボンド「エルタス」(商品名、目付け50g/m)からなるシート層を積層して三層構造とし、160℃で加熱処理を施し、さらに加熱処理ゾーン出口にてローラーで圧縮して全体を接着し、シート状物を得た。さらに、図1に示すように、このシート状物の一方面に目付け224g/mの織物からなる布帛A(経:ポリエチレンテレフタレート紡績糸40/2、緯:ポリエチレンテレフタレート紡績糸10/2とポリエチレンテレフタレート紡績糸10/1とを交互配列、経糸密度:39本/2.54cm、緯糸密度:32本/2.54cm、織物組織綾織、染色加工有り、プリント加工なし)を熱接着性不織布(日東紡社製スパンファブ(商品名)、目付け30g/m、厚み0.8mm)を用いて貼り合わせ、多層吸放湿ボードを得た。この多層吸放湿ボードについて、厚さ、目付け、吸湿量および裁断の簡易性を評価した。その結果を表1に示す。また、意匠性に優れるものであった。
[実施例2]
温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が84%である帝人ファイバー(株)製吸湿性繊維「ベルオアシス」(登録商標、10dtex、5mm)60重量%と、芯にポリエステル(融点255℃)、鞘に低融点ポリエステル(融点155℃)を複合した帝人ファイバー(株)製熱融着性短繊維(1.7dtex、5mm)40重量%とを混綿した後、該繊維を吸引ネット上に配した、融点が255℃である旭化成せんい(株)製ポリエステルスパンボンド「エルタス」(商品名、目付け50g/m)からなるシート層の上に均一になるようにエアレイド法により連続的に散布し、吸放湿層を形成した。次にこの吸放湿層の上に旭化成せんい(株)製ポリエステルスパンボンド「エルタス」(商品名、目付け50g/m)からなるシート層を積層して三層構造とし、160℃で加熱処理を施し、さらに加熱処理ゾーン出口にてローラーで圧縮して全体を接着し、シート状物を得た。さらに、図1に示すように、このシート状物の一方面に目付け158g/mの織物からなる布帛A(経:ポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸総繊度330dtex/96fil 、緯:ポリエチレンテレフタレート仮撚捲縮加工糸総繊度330dtex/96fil、 経糸密度:65本/2.54cm、緯糸密度:43本/2.54cm、織物組織綾織、染色加工有り、プリント加工なし)を熱接着性不織布(日東紡社製スパンファブ(商品名)、目付け30g/m、厚み0.8mm)を用いて貼り合わせ、多層吸放湿ボードを得た。この多層吸放湿ボードについて、厚さ、目付け、吸湿量および裁断の簡易性を評価した。その結果を表1に示す。また、意匠性に優れるものであった。
[実施例3]
実施例2において、織物布帛Aとは反対側面に下記の粘着加工を施すこと以外は実施例2と同様にした。すなわち、通常の粘着剤を離型紙に塗布し、実施例2で得られた多層吸放湿ボードの、織物布帛Aとは反対側面に貼り合わせることにより、粘着加工を施した。
この多層吸放湿ボードについて、厚さ、目付け、吸湿量および裁断の簡易性を評価した。その結果を表1に示す。
次いで、該多層吸放湿ボードを家屋内の壁に貼り付け壁用調湿ボードとして使用したところ、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性をも有するものであった。また、意匠性に優れるものであった。
[実施例4]
温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が84%である帝人ファイバー(株)製吸湿性繊維「ベルオアシス」(登録商標、10dtex、51mm)40重量%と、芯にポリエステル(融点255℃)、鞘に低融点ポリエステル(融点155℃)を複合した帝人ファイバー(株)製熱融着性短繊維(2.2dtex、51mm)60重量%とを混綿した後、該繊維を吸引ネット上に配した融点が255℃である旭化成せんい(株)製ポリエステルスパンボンド「エルタス」(商品名、目付け50g/m)からなるシート層の上に、カード機によって吸放湿層となるウェブを作製し、さらにこの吸放湿層の上に旭化成せんい(株)製ポリエステルスパンボンド「エルタス」(商品名、目付け50g/m)からなるシート層を積層して三層構造とし、160℃で加熱処理を施し、さらに加熱処理ゾーン出口にてローラーで圧縮して全体を接着し、シート状物を得た。さらに、図1に示すように、このシート状物の一方面に目付け224g/mの,実施例1と同じ織物布帛Aを熱接着性不織布(日東紡社製スパンファブ、目付け30g/m、厚み0.8mm)を用いて貼り合わせ、多層吸放湿ボードを得た。この多層吸放湿ボードについて、厚さ、目付け、吸湿量および裁断の簡易性を評価した。その結果を表1に示す。また、意匠性に優れるものであった。
[比較例1]
珪藻土系調湿建材として市販のパナソニック電工(株)製の「しつど番」(商品名)を使用した。該調湿建材を用い、上記の方法に基づいて、厚さ、目付け、吸湿量及び裁断の簡易性について評価した。その結果を表1に示す。また、意匠性に劣っていた。
[比較例2]
珪藻土以外の無機系調湿建材として市販の大建工業(株)製の「さらりあ」(商品名)を使用した。該調湿建材を用い、上記の方法に基づいて、厚さ、目付け、吸湿量及び裁断の簡易性について評価した。その結果を表1に示す。また、意匠性に劣っていた。
[比較例3]
実施例1において、布帛Aを貼り合せないこと以外は実施例1と同様にした。かかる多層吸放湿ボードは意匠性に劣っていた。
Figure 2011148208
本発明によれば、多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、優れた吸放湿性だけでなく、軽量性および優れた意匠性および優れた施工性をも有する多層吸放湿ボードが得られ、その工業的価値は極めて大である。
1:吸放湿層
2:シート層
3:シート層
4:布帛A
5:吸放湿層
6:シート層
7:シート層
8:布帛A
9:布帛A

Claims (10)

  1. 多層構造を有する多層吸放湿ボードであって、
    吸放湿性繊維と熱接着性繊維とを含みかつ下記(1)〜(3)の要件を同時に満足する吸放湿層と、織物組織または編物組織を有する布帛Aとを含むことを特徴とする多層吸放湿ボード。
    (1)吸放湿性繊維が、温度20℃、湿度40%RHにおける吸湿率R1(%)と、温度20℃、湿度90%RHにおける吸湿率R2(%)との差(R2−R1)が40%以上である吸放湿性繊維である。
    (2)熱接着性繊維が、熱接着性成分と該熱接着性成分よりも高い融点を有する相手側成分とで形成され、かつ該相手側成分の融点が200℃以上である。
    (3)吸放湿層において、熱接着性繊維が吸放湿層の重量対比30〜70重量%含まれる。
  2. 多層吸放湿ボードが、前記吸放湿層と、該吸放湿層をはさむように積層してなる2層のシート層と、該2層のシート層のうち少なくとも一方の外表面側に積層してなる前記布帛Aとを含む、請求項1に記載の多層吸放湿ボード。
  3. 前記吸放湿性繊維が、架橋ポリアクリル酸ナトリウム系繊維またはアクリル繊維の表面を加水分解したアクリレート系繊維である、請求項1または請求項2に記載の多層吸放湿ボード。
  4. 前記2層のシート層がともに、有機繊維または樹脂フィルムで構成される、請求項2または請求項3に記載の多層吸放湿ボード。
  5. 前記2層のシート層のうち少なくとも一方が、透湿度500g/m・day以上の透湿度または通気度5cm/cm・sec以上の通気度を有する、請求項2〜4のいずれかに記載の多層吸放湿ボード。
  6. 前記2層のシート層がともに、目付け10〜200g/mである、請求項2〜5のいずれかに記載の多層吸放湿ボード。
  7. 前記布帛Aが、透湿度500g/m・day以上の透湿度または通気度5cm/cm・sec以上の通気度を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の多層吸放湿ボード。
  8. 多層吸放湿ボードの目付けが500〜2000g/mである、請求項1〜7のいずれかに記載の多層吸放湿ボード。
  9. 多層吸放湿調湿ボードの厚さが1.6〜8.0mmである、請求項1〜8のいずれかに記載の多層吸放湿ボード。
  10. 多層吸放湿ボードが家屋内で用いられる、請求項1〜9のいずれかに記載の多層吸放湿ボード。
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