JP2011146804A - 基地局装置 - Google Patents

基地局装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011146804A
JP2011146804A JP2010004237A JP2010004237A JP2011146804A JP 2011146804 A JP2011146804 A JP 2011146804A JP 2010004237 A JP2010004237 A JP 2010004237A JP 2010004237 A JP2010004237 A JP 2010004237A JP 2011146804 A JP2011146804 A JP 2011146804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
path loss
signal
femto
loss value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010004237A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshizo Tanaka
義三 田中
Takashi Yamamoto
剛史 山本
Yoji Okada
洋侍 岡田
Hidefumi Mochida
英史 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2010004237A priority Critical patent/JP2011146804A/ja
Priority to CN2011800059300A priority patent/CN102714800A/zh
Priority to US13/520,890 priority patent/US20120282889A1/en
Priority to PCT/JP2011/050104 priority patent/WO2011086965A1/ja
Publication of JP2011146804A publication Critical patent/JP2011146804A/ja
Priority to US14/279,922 priority patent/US20140323124A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる基地局装置を提供する。
【解決手段】本発明の基地局装置は、他の基地局装置からの下り信号を受信する下り信号受信部12と、前記他の基地局装置からの下り信号のパスロス値を取得するパスロス値取得部17と、前記パスロス値に基づいて、自己に接続する自己の端末装置の上り信号の送信電力を制御する出力制御部20とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、端末装置との間で無線通信を行う基地局装置に関する。
従来から、無線通信システムにおいては、基地局装置とこれに無線接続する移動可能な端末装置とを備えたものがある。基地局装置は、端末装置との間で通信可能な通信エリア(セル)を形成する。セル内に位置する端末装置は、当該セルを形成する基地局装置との間で無線通信を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−177532号公報
上記無線通信システムにおいて、複数の基地局装置それぞれが設定する通信エリア(セル)が重複している場合、ある基地局装置から送信された信号が、近傍の他の基地局装置のセル内にある端末装置に届いてしまい、その端末装置にとって干渉信号となることがある。
さらに、上記無線通信システムでは、基地局装置として、例えば、数キロメートルの大きさのセル(マクロセル)を形成するマクロ基地局装置と、前記マクロセル内に設置され数十メートル程度の比較的小さなセル(フェムトセル)を当該マクロセル内に形成するフェムト基地局装置とを備えたものもある。この無線通信システムでは、フェムト基地局装置が形成するフェムトセルは、そのほぼ全域がマクロセルと重複するため、相互に干渉を生じさせ易い環境といえる。
このような干渉を抑制する方法としては、ビームフォーミングにより信号に指向性をもたせたり、干渉を与える側の送信電力を低く抑えたりといった対策が考えられる。
この内、送信電力を低く抑える方法は、干渉を抑制するのに効果的ではあるが、必要以上に送信電力を低く抑えてしまうと、自己が行う無線通信における通信品質を低下させてしまうという不都合が生じるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる基地局装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、端末装置と無線接続する基地局装置であって、他の基地局装置からの下り信号を受信する下り信号受信部と、前記他の基地局装置から自己までの下り信号のパスロス値を取得するパスロス値取得部と、前記パスロス値取得部が取得したパスロス値に基づいて、自己に接続する自己の端末装置の上り信号の送信電力を制御する電力制御を行う制御部と、を備えていることを特徴としている。
上記構成の基地局装置において、例えば、自己が形成する通信エリアが比較的狭い場合には、他の基地局装置からみて、自己と自己の端末装置とは、ほぼ同一の位置に存在するとみなすことができる。これにより、自己と前記他の基地局装置との間のパスロス値を、自己に接続する端末装置と他の基地局装置との間のパスロス値とみなすことができる。さらに、パスロス値は、互いの距離に応じた伝搬損失なので、自己の現状の送信電力からどの程度の電力で被干渉側に干渉波が到達しているかが推定できる。
このため、本発明によれば、制御部がパスロス値取得部により取得されたパスロス値に基づいた電力制御を行うことで、自己に接続する端末装置の上り信号が他の基地局装置にできるだけ干渉を与えない最大の送信電力の範囲内で、当該上り信号の送信電力を好適に調整することができる。つまり、制御部は、上り信号についてパスロス値に基づいた電力制御を行うことで、他の基地局装置に対する干渉を抑制する干渉制御を行うことができる。この結果、必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる。
(2)従って、上記基地局装置は、前記自己の端末装置と無線接続するための通信エリアとしてフェムトセルを形成するものであることが好ましく、この場合、自己が形成する通信エリアが狭小なフェムトセルであることから、他の基地局装置からみて、自己と自己の端末装置とは、ほぼ同一の位置に存在するとみなすことができるからである。
(3)また、本発明は、端末装置と無線接続する基地局装置であって、他の基地局装置からの下り信号を受信する下り信号受信部と、前記他の基地局装置から自己までの下り信号のパスロス値を取得するパスロス値取得部と、前記パスロス値取得部が取得したパスロス値に基づいて、自己の下り信号の送信電力を制御する電力制御を行う制御部と、を備えていることを特徴としている。
例えば、他の基地局装置と、他の基地局装置に接続する他の端末装置との間の距離が十分に小さい場合には、自己からみて、他の基地局装置と他の端末装置とは、ほぼ同一の位置に存在するとみなすことができ、前記他の基地局装置から自己までの下り信号のパスロス値を、自己と他の端末装置との間のパスロス値とみなすことができる。
このため本発明によれば、上記同様、制御部がパスロス値取得部により取得されたパスロス値に基づいた電力制御を行うことで、自己の下り信号が他の端末装置にできるだけ干渉を与えない最大の送信電力の範囲内で、当該下り信号の送信電力を好適に調整することができる。つまり、制御部は、下り信号についてパスロス値に基づいた電力制御を行うことで、他の端末装置に対する干渉を抑制する干渉制御を行うことができる。この結果、必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる。
(4)従って、前記他の基地局装置が、当該他の基地局装置に接続する他の端末装置と無線接続するための通信エリアとしてフェムトセルを形成するものであることが好ましく、この場合、他の基地局装置が形成する通信エリアが狭小なフェムトセルであることから、他の基地局装置と他の端末装置との間の距離が十分に小さく、両者は、ほぼ同一の位置に存在するとみなすことができるからである。
(5)また、上記基地局装置において、前記他の基地局装置、及び前記他の端末装置それぞれの位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、前記制御部は、前記他の基地局装置と、前記他の端末装置との間の距離を、前記各位置情報から求め、前記距離と、前記パスロス値取得部が取得したパスロス値に基づいて、自己の下り信号の送信電力を制御する電力制御を行うものであってもよい。
この場合、前記距離が十分に小さく、他の基地局装置と他の端末装置とがほぼ同一の位置に存在するとみなせる程度に十分に小さい場合には、前記他の基地局装置から自己までの下り信号のパスロス値を、自己と他の端末装置との間のパスロス値とみなすことができる。このため、上記同様、必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる。
(6)前記制御部は、前記パスロス値に基づいて、前記自己の端末装置の上り信号又は前記自己の下り信号の送信電力についての上限値を設定することで前記電力制御を行うことが好ましい。
この場合、上限値を、自己に接続する端末装置の上り信号又は自己の下り信号が他の基地局装置又は他の端末装置に干渉を与えない最大の送信電力に設定できるので、より効果的に干渉を抑制することができる。
(7)一般に、フェムトセル等の狭小な通信エリアを形成する基地局装置は、マクロセルのように広域な通信エリアを形成する基地局装置及びこれに接続する端末装置の通信を優先させるように設定される。
よって、本発明の基地局装置は、通信エリアの広さに応じて定まる前記他の基地局装置の種類を判定する判定部をさらに備えることで、前記制御部は、前記判定部の判定結果に応じて前記上限値をを異なる値に設定することもでき、この場合、他の基地局装置がフェムトセルを形成する基地局装置であるか否かに応じて好適に上限値を設定することができる。
(8)より具体的には、前記制御部は、前記判定部により、前記他の基地局装置の種類が、自己の通信エリアよりも広い通信エリアを形成する基地局装置の種類であると判定された場合、それ以外の判定の場合よりも、前記上限値を小さく設定して送信電力制御を行うことが好ましい。
この場合、制御部の制御により自己及び自己の端末装置の信号に現れる干渉抑制効果について、自己の通信エリア以下の通信エリアを形成する基地局装置及びこれに接続する端末装置に対する場合よりも、自己の通信エリアよりも大きい通信エリアを形成する基地局装置及びこれに接続する端末装置に対する場合の方を、相対的に大きくすることができ、広域な通信エリアを形成する基地局装置及びこれに接続する端末装置の通信に対しての優先度を高めるように設定することができる。
(9)(10)前記判定部は、前記他の基地局装置からの下り信号に含まれる前記他の基地局装置が前記他の端末装置に対して通知する制御情報に基づいて、前記他の基地局装置の種類を判定するものであることが好ましく、より詳細には、前記制御情報は、前記他の基地局装置の種類を示す情報、又は、前記他の基地局装置の下り信号の送信電力を示す情報の内の少なくともいずれか一方であることが好ましい。
この場合、判定部は、他の基地局装置の種類を示す情報によって、他の基地局装置の種類を正確に判定することができる。
また、他の基地局装置の通信エリアの大きさは、他の基地局装置の下り信号の送信電力によって把握できるので、判定部は、他の基地局装置の下り信号の送信電力を示す情報によって、他の基地局装置の種類を正確に判定することができる。
(11)(12)前記パスロス値取得部は、前記他の基地局装置からの下り信号に含まれる既知信号を用いて前記パスロス値を取得するものであることが好ましく、より具体的には、前記他の基地局装置からの下り信号に含まれる前記他の基地局装置の下り信号の送信電力を示す情報と、前記既知信号の受信電力とにより、当該既知信号の利得を求め、この利得を前記パスロス値として取得するものであることが好ましい。
この場合、パスロス値取得部は、下り信号の送信電力を示す情報と、前記既知信号の受信電力とに基づいてパスロス値を求めることができるので、精度よくパスロス値を求めることができる。
本発明の基地局装置によれば、必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる。
本発明の第一の実施形態に係る基地局装置を備えた無線通信システムの構成を示す概略図である。 LTEにおける上り及び下りそれぞれの無線フレームの構造を示す図である。 DLフレームの詳細な構造を示す図である。 ULフレームの詳細な構造を示す図である。 図1中、フェムトBSの構成を示すブロック図である。 出力制御部の構成を示すブロック図である。 図1中、MS2の構成を示すブロック図である。 出力制御部が行う下り送信信号の送信電力の制御についての処理を示すフローチャートである。 図1中、マクロBSとマクロMSとの間の通信、フェムトBSとフェムトMSとの間の通信それぞれにおける干渉の関係を示す図である。 (a)は、マクロBSの下り無線フレームの一部についての無線リソースの割当状況の一例、及び、これと同一の領域におけるフェムトBSの下り無線フレームの送信信号の上限値の設定の一例を示した図であり、(b)は、(a)中の時間T1における周波数方向における送信電力の上限値の設定の態様を示した図である。 図1中、フェムトBS(FBS♯1)とフェムトMS(FMS#1)との間の通信、他のBSとしてのフェムトBS(FBS#2)と他のMSとしてのフェムトMS(FMS#2)との間の通信それぞれにおける干渉の関係を示す図である。 FBS♯1、FBS♯2、及びFMS♯2の位置関係を説明するための図である。 周波数方向における送信電力の上限値の設定の態様の一例を示した図である。 出力制御部20が行うフェムトMS2bの上り送信信号の送信電力の制御についての処理を示すフローチャートである。 図9及び図11それぞれの場合における、フェムトBS(FBS♯1)、フェムトMS(FMS♯1)、及びマクロBS(FBS♯2)の位置関係を説明するための図である。 他のBSがマクロBSのときの、マクロBSとマクロMSとの間の上り無線フレームにおけるマクロMSに割り当てられている無線リソースの割当状況の一例、及び、この上りフレームと同一の領域における、フェムトBSとフェムトMSとの間の上り無線フレームの送信信号の上限値の設定の一例を示した図である。 本発明の第二の実施形態に係るフェムトBSの出力制御部の構成を示すブロック図である。 図8中のフローチャート中のステップS103において、本実施形態の出力制御部が行う、他のBSがマクロBSであると判断した場合以降の処理の手順を示したフローチャートである。 フェムトBS、マクロMS、及びマクロBSの位置関係を説明するための図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
〔第一の実施形態〕
〔1.通信システムの構成〕
図1は、本発明の第一の実施形態に係る基地局装置を備えた無線通信システムの構成を示す概略図である。
この無線通信システムは、複数の基地局装置1と、この基地局装置1との間で無線通信を行うことができる複数の端末装置2(移動端末;Mobile Station)とを備えている。
複数の基地局装置1は、例えば数キロメートルの大きさの通信エリア(マクロセル)MCを形成する複数のマクロ基地局装置(Macro Base Station)1aと、マクロセルMC内に設置され数十メートル程度の比較的小さなフェムトセルFCを形成する複数のフェムト基地局装置(Femto Base Station)1bとを含んでいる。マクロ基地局装置やフェムト基地局装置は、通信エリアの広さに応じて定まる基地局装置についての種類であり、本実施形態では、マクロ基地局装置とフェムト基地局装置とを備えた無線通信システムについて例示している。
マクロ基地局装置1a(以下、マクロBS1aともいう。)は、マクロセルMC内にある端末装置2との間で無線通信を行うことができる。
また、フェムト基地局装置1b(以下、フェムトBS1bともいう)は、例えば、屋内等、マクロBS1aの無線波を受信し難い場所等に配置され、上記フェムトセルFCを形成する。フェムトBS1bは、自己が形成するフェムトセルFC内にある端末装置2(以下、MS2ともいう)との間で無線通信が可能であり、本システムでは、マクロBS1aの無線波が受信し難い場所等においても、その場所に比較的小さいフェムトセルFCを形成するフェムトBS1bを設置することで、MS2に対して十分なスループットでのサービスの提供を可能にする。
なお、以下の説明では、フェムトBS1bに接続するMS2をフェムトMS2bともいい、マクロBS1aに接続するMS2をマクロMS2aともいう。
本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)が適用される携帯電話用のシステムであり、各基地局装置と、端末装置との間において、LTEに準拠した通信が行われる。LTEでは、周波数分割複信(FDD)方式を採用することができ、本実施形態では、本通信システムがFDD方式を採用しているものとして説明する。なお、通信システムとしては、LTEに限られるものではなく、また、FDD方式に限られるものでもなく、例えば、TDD(時分割複信)方式であってもよい。
〔2.LTEのフレーム構造〕
本実施形態の通信システムが準拠するLTEにおいて採用可能なFDD方式においては、上り信号(端末装置から基地局装置への送信信号)と、下り信号(基地局装置から端末装置への送信信号)との間で、互いに異なる使用周波数を割り当てることで、上り通信と下り通信とを同時に行う。
また、本実施形態においては、下り側の無線通信にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、上り側の無線通信にSC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access)を採用している。
図2は、LTEにおける上り及び下りそれぞれの無線フレームの構造を示す図である。LTEにおける下り側の基本フレームである無線フレーム(DLフレーム)及び上り側の無線フレーム(ULフレーム)は、その1無線フレーム分の時間長さがそれぞれ10ミリ秒であり、#0〜#9まで10個のサブフレームによって構成されている。これらDLフレームとULフレームは、そのタイミングが揃えられた状態で、時間軸方向に配列される。
図3は、DLフレームの詳細な構造を示す図である。図中、縦軸方向は周波数を示しており、横軸方向は時間を示している。
DLフレームを構成するサブフレームは、それぞれ2つのスロット(例えば、スロット♯0,♯1)により構成されている。また、1つのスロットは、7個(♯0〜♯6)のOFDMシンボルにより構成されている(Normal Cyclic Prefixの場合)。
また、図中、データ伝送の上での基本単位領域であるリソースブロック(RB:Resource Block)は、周波数軸方向に12サブキャリア、時間軸方向に7OFDMシンボル(1スロット)で定められる。従って、例えば、DLフレームの周波数帯域幅が5MHzに設定されている場合、300個のサブキャリアが配列されるので、リソースブロックは、周波数軸方向に25個配置される。
図3に示すように、各サブフレームの先頭には、基地局装置が端末装置に対し、下り通信に必要な制御チャネルを割り当てるための伝送領域が確保されている。この伝送領域は、各サブフレームにおいて先頭側に位置するスロットのシンボル♯0〜♯2(最大で3シンボル)で割り当てられており、ユーザデータが格納されるPDSCH(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel、後に説明する)及びPUSCH(PDSCH:Physical Uplink Shared Channel、後に説明する)の割当情報等を含む下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)や、PDCCHに関する情報を通知するための制御チャネル構成指示チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、PUSCHに対するハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)の受信成功通知(ACK:Acknowledgement)、受信失敗通知(NACK:Negative Acknowledgement)を送信するためのハイブリッドARQ指示チャネル(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)が割り当てられている。
上記PDCCHは、上記割当情報の他、後述する上り送信電力制御情報や、下りのCQI(Channel Quality Indicator)についての報告の指示等に関する情報を含んでいる。
また、DLフレームにおいて、1番目のサブフレーム♯0には、ブロードキャスト送信によってシステムの帯域幅等を端末装置に通知するための同報チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)が割り当てられる。PBCHは、時間軸方向において、1番目のサブフレーム♯0における後方側のスロットのシンボル♯0〜♯3の位置に4つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で割り当てられる。このPBCHは、4フレームにわたって同一の情報を送信することで、40ミリ秒ごとに更新されるように構成されている。
PBCHには、通信帯域幅や、送信アンテナ数、制御情報の構造等の主要なシステム情報が格納される。
また、PBCHには、PDSCHに格納され自己に接続するMSに対して送信、通知されるシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)1の割当位置に関する情報や、対応するPDSCHの復調に必要な無線フレーム番号を含んだマスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)が格納されている。
また、DLフレームを構成する10個のサブフレームの内、1番目(♯0)及び6番目(♯5)のサブフレームそれぞれには、基地局装置やセルを識別するための信号である、第一同期信号及び第二同期信号(P−SCH:Primary Synchronizaiton Channel,S−SCH:Secondary Synchronizaiton Channel)が割り当てられている。
P−SCHは、時間軸方向において、サブフレーム♯0及びサブフレーム♯5それぞれにおける先頭側のスロットの最後のOFDMシンボルであるシンボル♯6の位置に1つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で配置されている。このP−SCHは、端末装置が、基地局装置のセルを分割した複数(3個)のセクタそれぞれを識別するための情報であり、3パターン定義されている。
S−SCHは、時間軸方向において、サブフレーム♯0及びサブフレーム♯5それぞれにおける先頭側のスロットの最後から2番目のOFDMシンボルであるシンボル♯5の位置に1つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で配置されている。このS−SCHは、端末装置が、複数の基地局装置の通信エリア(セル)それぞれを識別するための情報であり、168パターン定義されている。
P−SCH及びS−SCHは、相互に組み合わせることによって504種類(168×3)のパターンが定義されている。端末装置は、基地局装置から送信されたP−SCH及びS−SCHを取得することで、自端末が、どの基地局装置のどのセクタに存在するかを認識することができる。
P−SCH及びS−SCHがとり得る複数のパターンは、通信規格において予め定められており、各基地局装置及び各端末装置において既知である。つまり、P−SCH及びS−SCHは、それぞれ、複数のパターンをとり得る既知信号である。
P−SCH及びS−SCHは、端末装置が基地局装置との間で同期をとる場合のほか、基地局装置間において通信タイミング及び/又は周波数を同期させる基地局間同期のための信号としても用いられる。
上述の各チャネルが割り当てられていない他の領域のリソースブロックは、ユーザデータ等を格納するための上述の下りリンク共有チャネル(PDSCH)として用いられる。 このPDSCHは、複数の端末装置で共有して用いられるエリアであり、ユーザデータの他、各端末装置個別の制御情報等も格納される。
格納される制御情報としては、上述のSIB1が挙げられる。SIB1には、例えば、現在接続しているBS1がマクロであるかフェムトであるかを示すフラグであるSIB2や、そのBS1の下りの送信電力を示すSIB9といった情報の割当位置に関する情報が含まれている。
PDSCHに格納されるユーザデータの割り当てについては、各サブフレームの先頭に割り当てられているPDCCHに格納される、下りの無線リソース割当に関する下り割当情報により端末装置に通知される。この下り割当情報は、各PDSCHごとの無線リソース割当を示す情報であり、端末装置は、この下り割当情報によって、そのサブフレーム内に自己に対するデータが格納されているか否かを判断できる。
図4は、ULフレームの詳細な構造を示す図である。図中、縦軸方向は周波数を示しており、横軸方向は時間を示している。
ULフレームの構造は、基本的にDLフレームと同様であり、各サブフレームは、それぞれ2つのスロット(例えば、スロット♯0,♯1)により構成され、また、1つのスロットは、7個(♯0〜♯6)のOFDMシンボルにより構成されている。
また、データ伝送の上での基本単位領域としてのリソースブロック(RB:Resource Block)についても同様であり、周波数軸方向に12サブキャリア、時間軸方向に7OFDMシンボル(1スロット)で定められる。
ULフレームには、端末装置が基地局装置に対して接続するのに先立って最初にアクセスするための通信に用いられる物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)が割り当てられる。PRACHは、6リソースブロック分(72サブキャリア)の周波数帯域幅とされ、その割り当てについては、DLフレームのPBCH(同報チャネル)によって端末装置に対して通知される。
各サブフレームの周波数軸方向の両端には、上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)が割り当てられている。PUCCHは、PDSCHに対するHARQのACK,NACKに関する情報や、下りのCQIに関する情報等の送信に用いられる。PUCCHの割り当てについては、DLフレームのPBCHによって端末装置に対して通知される。
また、各サブフレームの最後のシンボルには、端末装置の上り信号のCQIを測定するために用いられるサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference)が割り当てられている。
上述の各チャネルが割り当てられていない他の領域のリソースブロックは、ユーザデータ等を格納するための上述の上りリンク共有チャネル(PUSCH)として用いられる。PUSCHは、複数の端末装置で共有して用いられるエリアであり、ユーザデータの他、制御情報等も格納される。
PUSCHについてのユーザデータの割り当てについては、DLフレームのPDCCHに格納される上りの無線リソース割当に関する上り割当情報により端末装置に通知される。上り割当情報は、各PUSCHごとの無線リソース割当を示す情報であり、端末装置は、この上り割当情報によって、自己の送信に用いるPUSCHを認識することができる。
〔3.基地局装置の構成〕
図5は、図1中、フェムトBS1bの構成を示すブロック図である。ここでは、フェムトBS1bの構成について説明するが、マクロBS1aの構成も、フェムトBS1bとほぼ同様である。
フェムトBS1bは、アンテナ3と、アンテナ3が接続された送受信部(RF部)4と、RF部4との間で授受が行われる送受信信号の信号処理の他、他の基地局装置等に与える干渉を抑制する処理を行う信号処理部5とを備えている。
〔3.1 RF部〕
RF部4は、上り信号受信部11、下り信号受信部12、及び送信部13を備えている。上り信号受信部11は、MS2からの上り信号を受信するためのものであり、下り信号受信部12は、他のマクロBS1a又は他のフェムトBS1bからの下り信号を受信するためのものである。送信部13は、MS2へ下り信号を送信するためのものである。
また、RF部4は、サーキュレータ14を備えている。このサーキュレータ14は、アンテナ3からの受信信号を、上り信号受信部11及び下り信号受信部12側へ与え、送信部13から出力された送信信号を、アンテナ3側へ与えるためのものである。このサーキュレータ14及び送信部13が有するフィルタによって、アンテナ3からの受信信号が送信部13側へ伝わることが防止されている。
また、サーキュレータ14及び上り信号受信部11が有するフィルタによって、送信部13から出力された送信信号が上り受信部11側へ伝わることが防止されている。さらに、サーキュレータ14及び上り信号受信部12が有するフィルタによって、送信部13から出力された送信信号が上り信号受信部12側へ伝わることが防止されている。
上り信号受信部11は、上り信号の周波数帯域のみを通過させるフィルタや、増幅器、A/D変換器等を備えており、アンテナ3が受信する受信信号よりMS2からの上り信号を取得し、これを増幅するとともにデジタル信号に変換し信号処理部5に出力する。このように、上り信号受信部11は、MS2からの上り信号の受信に適合して構成された受信部であって、基地局装置として本来的に必要な受信部である。
送信部13は、D/A変換器や、フィルタ、増幅器等を備えており、信号処理部5からデジタル信号として出力される送信信号を受け取り、これをアナログ信号に変換するとともに増幅しアンテナ3から下り信号として送信させる機能を有している。
以上の上り信号受信部11及び送信部13は、MS2との間の本来的な通信を行うために必要な機能であるが、本実施形態のフェムトBS1bは、更に下り信号受信部12を備えている。この下り信号受信部12は、自己以外の他のBS1(他の基地局装置)が送信した下り信号を受信するためのものである。
本実施形態において、下り信号受信部12によって受信した他のBS1の下り信号は、基地局間の同期処理や、割当情報の取得等に用いられる。
他のBS1が送信した下り信号の周波数帯域と、上り信号の周波数帯域とは異なるため、上り信号処理部11だけを備えた通常の基地局装置では、他の基地局装置が送信した下り信号を受信することができない。
つまり、FDD方式では、TDD方式と異なり、伝送路上において周波数帯域の異なる上り信号と下り信号が同時に存在するため、上り信号受信部11は、上り信号周波数帯域の信号だけを通過させ、下り信号周波数の信号を遮断するように設計される。このため、上り信号受信部11は、他の周波数の信号(特に下り信号)の受信はできない。
そこで、本実施形態のRF部4は、上り信号受信部11とは別に、他のBS1が送信した下り信号の受信を行うための下り信号受信部12を備えている。
この下り信号受信部12は、他のBS1からの下り信号の周波数帯域だけを通過させるフィルタや、増幅器、A/D変換部等を備えており、アンテナ3が受信する受信信号より他のBS1からの下り受信信号を取得し、これを増幅するとともにデジタル信号に変換し出力する。
下り信号受信部12から出力された下り受信信号は、信号処理部5が有する後述の同期制御部15、第二復調部16、及びパスロス値取得部17に与えられる。
〔3.2 信号処理部〕
信号処理部5は、当該信号処理部5の上位レイヤと、RF部4との間で授受が行われる送受信信号の信号処理を行うための機能を有しており、上り信号受信部11から与えられる上り信号を上りの受信データとして復調し前記上位レイヤに出力する第一復調部18と、前記上位レイヤから与えられる各種送信データを変調する変調部19と、を備えている。
変調部19は、前記上位レイヤから与えられる送信データについて、図示しないスケジューラ等の指令に基づいて、所定のデータ単位ごとに所定の方式で変調を行うとともに、変調されたデータについてリソースブロック単位ごとでDLフレームに対する割り当てを行い、自己の下り送信信号を生成する機能を有している。
また、変調部19は、自己の下り送信信号を生成する際、自己に接続する端末装置に上り送信信号の送信電力を調整させるための上り送信電力制御情報を、自己の下り送信信号のPDCCHに格納し前記端末装置に送信することで、当該端末装置の送信電力を調整する機能を有している。
さらに、変調部19は、自己の下り送信信号の送信電力及び自己に接続する端末装置の上り送信信号の送信電力を、リソースブロックごとに設定する機能を有しており、後述する出力制御部20から出力される下り送信電力制御情報に基づいて、自己の下り送信信号の送信電力をリソースブロックごとに調整する。端末装置の上り送信信号の送信電力も同様に、端末装置に送信される前記上り送信電力制御情報によって、当該端末装置に上り送信信号の送信電力をリソースブロックごとに調整させる。
第一復調部18と上り信号受信部11との間、及び、変調部19と、送信部13との間には、それぞれ補正部21,22が配置されている。補正部21,22は、上り信号受信部11が受信した上り受信信号、及び、自己の下り送信信号の無線フレームについてのフレームタイミング及びサブキャリアの周波数を調整する機能を有している。これら補正部21,22は、同期制御部15により制御される。
同期制御部15は、下り信号受信部12が出力する下り受信信号を取得し、他のBS1の無線フレームに対して自己の無線フレームを同期させる同期処理(エア同期)を行う機能を有している。
具体的に、同期制御部15は、取得した他のBS1からの下り受信信号に含まれるP−SCHとS−SCHとを用いて、他のBS1のフレームタイミングに対する自己のフレームタイミングのタイミング誤差、及び、他のBS1のサブキャリアの周波数に対する自己のサブキャリアの周波数誤差を求めることができる。さらに、同期制御部15は、補正部21,22を制御し、上記各誤差に基づいて、自己の下り送信信号、及び、上り信号受信部11が受信した上り受信信号についてのフレームタイミング及びサブキャリアの周波数を他のBS1と一致するように補正する同期処理を行うことができる。
ここで、同期元となる他のBS1は、さらに他のBS1との間でエア同期をとるものであってもよいし、GPS信号によってフレームタイミングを自律的に決定する等、エア同期以外の方法によってフレームタイミングを決定するものであってもよい。
ただし、マクロBS1aは、他のマクロBS1aを同期元とすることはできるが、フェムトBS1bを同期元とすることはできない。フェムトBS1bは、マクロBS1aを同期元とすることもできるし、他のフェムトBS1bを同期元とすることもできる。
また、信号処理部5は、さらに第二復調部16、パスロス値取得部17、制御情報取得部23、及び判定部24を備えている。
第二復調部16は、下り信号受信部12から与えられる、他のBS1の下り受信信号を復調し、復調して得られる下り受信データを制御情報取得部23に出力する。第二復調部16には、上記同期制御部15によって同期処理がなされた後の受信信号が与えられる。このため、第二復調部16は、自己の動作タイミングと一致した信号が与えられるので復調処理が可能となる。
制御情報取得部23は、前記下り受信データに含まれる各種情報の中から必要な制御情報を取得し、その取得した制御情報をパスロス値取得部17、判定部24、及び出力制御部20に出力する。
制御情報取得部23は、第二復調部16から与えられる下り受信データのPDCCHを復号し、出力制御部20に与える制御情報として、PDCCHに格納されている他のBS1が当該他のBS1に接続するMS2(以下、他のMS2ともいう)に対して通知するための下り割当情報、及び上り割当情報を取得する。そしてこれら下り割当情報及び上り割当情報を、他のBS1が他のMS2に対して割り当てている無線リソースについての割当状況を示す情報として、出力制御部20に出力する。
パスロス値取得部17は、制御情報取得部23から与えられる制御情報、及び、下り信号受信部12から与えられる下り受信信号に基づいて、当該下り受信信号のパスロス値を取得する。
判定部24は、制御情報取得部23から与えられる制御情報に基づいて、下り受信信号の送信元である他のBS1の種類が、フェムトBSであるか、あるいは、自己の通信エリアよりも広い通信エリアを形成するマクロBSであるかの判定を行い、その判定結果を出力制御部20に出力する。
出力制御部20は、制御情報取得部23からの下り割当情報、上り割当情報、他のBS1からの下り信号のパスロス値、及び、判定部24の判定結果から、自己の下り送信信号の送信電力、及び、自己に接続するMS2(以下、自己のMS2ともいう)の上り送信信号の送信電力を調整させるための送信電力制御情報を生成し、変調部19に出力する。
図6は、出力制御部20の構成を示すブロック図である。図において、出力制御部20は、自己のMS2が他のBS1に与えうる干渉量を前記パスロス値から推定する干渉量推定部20aと、前記推定干渉量、前記下り割当情報、前記上り割当情報、及び、判定部24の判定結果とに基づいて、自己の下り送信信号、及び、自己のMS2の上り送信信号についての送信電力の上限値をそれぞれ設定する上限値設定部20bと、設定された前記上限値の範囲内で、上記両送信信号の送信電力の調整に関する処理を変調部19に行わせる制御部20cとを備えている。
〔4.端末装置の構成〕
図7は、図1中、MS2の構成を示すブロック図である。なお、マクロMS2a及びフェムトMS2bは、接続先がマクロBS1aであるかフェムトBS1bであるかの違いであり、その構成は同一である。
MS2は、アンテナ41と、アンテナ41が接続されBS1からの下り信号や、送信しようとする上り信号の送受信を行う送受信部42と、キーボードやモニタ等からなり送受信データの入出力を行うための入出力部43と、送受信部42及び入出力部43を制御するとともに、変復調等のBS1との間で通信を行うために必要な処理を行う制御部44とを備えている。
制御部44は、自己が接続するBS1からの下り信号に含まれる各種の制御情報を受け取り、この制御情報にしたがってBS1との間で通信を行う機能を有している。前記制御情報としては、当該MS2の上り信号に割り当てられた周波数帯域を示す上り割当情報や、送信電力に関する情報、変調方式に関する情報が、BS1から与えられる。
つまり、BS1は、自己に接続するMS2に各種制御情報を送信することで、当該MS2の上り信号に関する制御を行う。
上記無線通信システムにおいて、フェムトBS1bは、マクロBS1aの設置後、当該マクロBS1aが形成するマクロセルMC内に設置され、フェムトセルFCをマクロセルMC内に形成する。このため、フェムトBS1bは、当該フェムトBS1bが送信する下り信号によって、マクロBS1aと通信を行うマクロMS2aに干渉を与えるおそれがある。また、フェムトBS1bと通信を行うフェムトMS2bは、当該フェムトMS2bが送信する上り信号によって、マクロBS1aに干渉を与えるおそれがある。
さらに、フェムトBS1bは、当該フェムトBS1bが送信する下り信号によって、近隣に配置された他のフェムトBS1bと通信を行う他のフェムトMS2bに干渉を与えるおそれがある。また、フェムトBS1bと通信を行うフェムトMS2bは、当該フェムトMS2bが送信する上り信号によって、他のフェムトBS1bに干渉を与えるおそれがある。
これに対して、本実施形態のフェムトBS1bは、上記の与干渉を自己(自装置)の下り送信信号の送信電力及び/又は自己(自装置)に接続するフェムトMS2bの上り送信信号の送信電力を制御することで、上記のような干渉を生じさせるおそれのあるケースが多様であっても、その干渉を効果的に抑制する機能を有している。以下、この機能について詳述する。
〔5. 与干渉を抑制する機能について〕
本実施形態のフェムトBS1bは、他のBS1がフェムトBS1bであるか、マクロBS1aであるかによって、干渉抑制方法が異なる。従って、フェムトBS1bは、まず、他のBS1がマクロBS1aであるかフェムトBS1bであるかを判定する。以下、その判定方法について説明する。
〔5.1 他のBSがマクロBSであるかフェムトBSであるかの判定方法〕
上述のように、フェムトBS1bは、下り信号受信部12によって受信した他のBS1の下り信号を受信し、復調することで得られる下り受信データから、他のBS1が他のMS2に対して送信する制御情報を取得する機能を有している。
まず、フェムトBS1bの同期制御部15は、下り信号受信部12が受信する下り信号に基づいて、周辺に他のBS1が存在するか否かをサーチ(周辺セルサーチ)する。周辺セルサーチによって、他のBS1の下り信号を取得すると、同期制御部15は、この他のBS1の下り信号(下り受信信号)を用いて同期処理を行う。
次いで、フェムトBS1bは、上記同期処理を行った上で再度他のBS1の下り受信信号を取得し、第二復調部16に復調させる。前記下り受信信号を復調して得られた下り受信データは、制御情報取得部23に与えられる。制御情報取得部23は、この復調されたデータにおけるフレーム中のPBCHに含まれるMIBを参照し、PBSCHに格納されるSIB1の割当位置に関する情報を取得する。さらに制御情報取得部23は、取得した前記情報からSIB1を取得し、SIB1に含まれるSIB2やSIB9の割当位置に関する情報を取得する。これによって、制御情報取得部23は、前記復調されたデータからSIB2,SIB9を取得する。
制御情報取得部23は、取得した制御情報であるSIB2を判定部24に出力し、同じく制御情報であるSIB9をパスロス値取得部17に出力する。
SIB2は、上述のようにBS1がマクロであるかフェムトであるかを示すフラグであり、判定部24は、制御情報取得部23から与えられたSIB2を参照することで、他のBS1がマクロBS1aかフェムトBS1bかを判定することができる。この場合、判定部24は、他のBS1の種類を示す情報であるSIB2によって、他のBS1の種類を正確に判定することができる。
また、SIB9は、上述のようにBS1の下りの送信電力を示す情報である。ここでBS1の送信電力は、広範囲なマクロセルMCを形成するマクロBS1aの方が、比較的狭い範囲のフェムトセルFCを形成するフェムトBS1bよりも大きく設定されるため、判定部24は、このSIB9を制御情報取得部23から取得し参照することでも上記判定を行うことができる。この場合においても、判定部24は、他のBS1の下り信号の送信電力を示す情報であるSIB9によって、他のBS1の種類を正確に判定することができる。
〔5.2 他のBSからの下り受信信号のパスロス値の取得方法〕
本実施形態のフェムトBS1bのパスロス値取得部17は、後述するように、他のBS1に対して自己のフェムトMS2bの上り送信信号が与える干渉の干渉量を推定するために、自己であるフェムトBS1bに対する他のBS1からの下り信号のパスロス値を取得する。
以下に、パスロス値取得部17による、受信した他のBS1からの下り信号のパスロス値を取得する方法について説明する。
フェムトBS1bのパスロス値取得部17は、上述のように、制御情報取得部23から与えられる制御情報であるSIB9と、下り信号受信部12から与えられる下り受信信号とに基づいて、当該下り受信信号のパスロス値を取得する。
具体的には、パスロス値取得部17は、他のBSが送信する下り信号と、自己であるフェムトBS1bが当該下り信号を受信したときの受信信号との間のチャネル利得をパスロス値として求める。
パスロス値取得部17は、他のBSが送信する下り信号として無線フレームを構成する複数のシンボルの内、所定の位置に複数点在して配置されている既知信号であるリファレンス信号を用いる。
上記チャネル利得は、下記のように求める。前記受信信号の電力は、下記式(1)のように表される。なお、下記式中、各値の単位は「dBm」である。
受信信号の電力 Y(n) = H × X(n) + Z(n) ・・・(1)
上記式(1)中、X(n)は、他のBS1が送信する下り信号(リファレンス信号)の送信時の電力、Zは、熱雑音や他基地局装置からの干渉電力、Hは、伝送路特性、すなわちチャネル利得を示している。
ここで、|Y(n) × conj(X(n))|の平均値は、上記式(1)を用いることで、下記式(2)のように表される。
E[|Y(n) × conj(X(n))|] =
H × E[|X(n)|2] + E[|Z(n) × conj(X(n))|]
= H × E[|X(n)|2] ・・・(2)
上記式(2)より、伝送路特性Hは、下記式(3)のように表される。
H = E[|Y(n)X(n)H|] / E[|X(n)X(n)H|]・・・(3)
(X(n)HはX(n)の複素共役転置)
なお、受信信号の電力Y(n)は、自己が受信した下り受信信号より得ることができ、他のBS1が送信する下り信号(リファレンス信号)の送信時の電力X(n)は、他のBS1の下りの送信電力を示す情報であるSIB9より得ることができる。
以上のようにして、パスロス値取得部17は、チャネル利得Hを求めることでパスロス値を取得する。このように、パスロス値取得部17は、下り信号の送信電力を示す情報であるSIB9と、受信信号の受信電力とに基づいてパスロス値を求めることができるので、精度よくパスロス値を求めることができる。
〔5.3 フェムトBSの下り送信信号による与干渉の抑制について〕
次に、本実施形態のフェムトBS1bの下り送信信号が他のMS2に与える干渉を抑制するために、出力制御部20が行う送信電力の制御の処理について説明する。
図8は、出力制御部20が行う下り送信信号の送信電力の制御についての処理を示すフローチャートである。
出力制御部20は、まず、パスロス値取得部17からのパスロス値、判定部24からの判定結果、及び制御情報取得部23からの下り割当情報を取得すると(ステップS101)、当該下り割当情報を参照して、下り側において他のMS2に割り当てられているリソースブロックを特定する(ステップS102)。
次いで、出力制御部20は、前記判定結果から、他のBS1がフェムトBS1bであるか否かを判断する(ステップS103)。
図9は、図1中、マクロBS1aとマクロMS2aとの間の通信、フェムトBS1bとフェムトMS2bとの間の通信それぞれにおける干渉の関係を示す図である。なお図9では、フェムトBS1b及びフェムトMS2bについては、図1中のFBS♯1及びこれに接続するFBS♯1を示している。
図9では、フェムトBS1bが、マクロBS1aからの下り信号DL1を受信することで、上記ステップS103において、他のBS1がフェムトBS1bでない、すなわち、マクロBS1aであると判断する場合を示している。
図9の場合、フェムトBS1bは、自己に接続する自己のMS2であるフェムトMS2bに対して、下り信号DL2を送信する。この下り信号DL2は、他のBS1であるマクロBS1aに接続する他のMS1としてのマクロMS2aに対して干渉を与える場合がある。マクロMS2aの存在する位置によっては、当該マクロMS2aにフェムトBS1bからの下り信号DL2が干渉波DL21として届いてしまうからである。
ここで、マクロMS2aは、マクロBS1aからの下り信号DL1に格納されている下り割当情報に基づいて、当該マクロMS2aに割り当てられているリソースブロックに格納されている情報を取得しようとするので、干渉波DL21、すなわちフェムトBS1bの下り信号DL2においては、前記マクロMS2aに割り当てられているリソースブロックのみについて、当該マクロMS2aに到達しない程度の送信電力に設定すれば、マクロMS2aに与える干渉を抑制することができる。
図8に戻って、そこで、ステップS103において、他のBS1がマクロBS1aであると判断すると、出力制御部20の上限値設定部20bは、他のMS2であるマクロMS2aに割り当てられているリソースブロックである割当リソースブロックにおける送信電力に対して、予め記憶している既定の第一上限値を設定し、マクロMS2aに割り当てられていない未割当リソースブロックにおける送信電力に対して、予め記憶している既定の第二上限値を設定する(ステップS104)。
図10(a)は、マクロBS1aの下り無線フレームの一部についての無線リソースの割当状況の一例、及び、これと同一の領域におけるフェムトBS1bの下り無線フレームの送信信号の上限値の設定の一例を示した図であり、図10(b)は、図10(a)中の時間T1における周波数方向における送信電力の上限値の設定の態様を示した図である。
図10(a)では、リソースブロックごとの割当状況、及び上限値の設定を示している。また、上段の図中、周波数帯域f1に位置するハッチングで示したリソースブロックは、前記割当リソースブロックを示しており、ハッチングのないリソースブロックは、前記未割当リソースブロックを示している。なお、図では理解容易のためにPDSCHのみを示している。
図に示すように、フェムトBS1bの出力制御部20は、割当リソースブロックに対しては、第一上限値として送信電力値Pd1を設定し、未割当リソースブロックに対しては、第二上限値として送信電力値Pd2を設定する。
図10(b)に示すように、第二上限値の送信電力値Pd2は、第一上限値の送信電力値Pd1よりも大きい値に設定されている。第二上限値(の送信電力値Pd2)は、自己のフェムトセルFCを形成するために必要な値に設定されている。第一上限値(の送信電力値Pd1)は、自己のフェムトセルFCの近傍に位置するMS2に対して干渉を与えない程度の値に設定されている。
なお、図10(a)では、各割当リソースブロックが同一の周波数帯域f1に位置する場合を例示したが、同一タイミングの他の周波数帯域に割当リソースブロックが複数位置する場合も同様に設定される。
以上のように上限値設定部20bは、自己の下り送信信号の送信電力に係る上限値を、下り割当情報に基づいて、リソースブロックごとに設定する。
図8に戻って、上記のように、送信電力の上限値について設定した後、出力制御部20の制御部20cは、変調部19に、設定された上限値の範囲内で、下り送信信号の送信電力の調整をリソースブロックごとに行わせ(ステップS105)、処理を終える。
この場合、出力制御部20が、割当リソースブロックの送信電力を、自己のフェムトセルFCの近傍に位置するMS2に対して干渉を与えない程度の値とされた第一上限値の範囲で調整するので、フェムトBS1bの下り送信信号がマクロMS2aに与える干渉を抑制することができる。
図11は、図1中、フェムトBS1a(FBS♯1)とフェムトMS2a(FMS#1)との間の通信、他のBS1としてのフェムトBS1b(FBS#2)と他のMS2としてのフェムトMS2b(FMS#2)との間の通信それぞれにおける干渉の関係を示す図である。
図11では、自己であるフェムトBS1b(FBS♯1)が、フェムトBS1b(FBS♯2)からの下り信号DL3を受信することで、上記ステップS103において、他のBS1がフェムトBS1bであると判断する場合を示している。
以下、図11に係る説明においては、自己であるフェムトBS1b(FBS♯1)を単にFBS#1と、FBS#1に接続するフェムトMS2a(FMS#1)を単にFMS#1と、他のフェムトBS1b(FBS♯2)を単にFBS#2と、FBS#2に接続するフェムトMS2a(FMS#2)を単にFMS#2とも呼ぶ。
図11の場合、FBS#1は、自己に接続するFMS#1に対して、下り信号DL2を送信する。この下り信号DL2は、FBS#2に接続するFMS#2に対して干渉を与える場合がある。FMS#2にFBS#1からの下り信号DL2が干渉波DL22として届いてしまう場合があるからである。
この場合も、図9で示した場合と同様であり、干渉波DL22、すなわちFBS#1の下り信号DL2において、FMS#2に割り当てられているリソースブロックのみについて、当該FMS#2に到達しない程度の送信電力に設定すれば、FMS#2に与える干渉を抑制することができる。
図8に戻って、ステップS103において、他のBS1がフェムトBS1b(FBS#2)であると判断すると、出力制御部20の干渉量推定部20aは、自己の下り送信信号が、FBS#2に接続するFMS#2に与える干渉量を推定する(ステップS106)。
なお、この場合、ステップS102において特定される割当リソースブロックは、FMS#2に割り当てられているリソースブロックである。
図12は、FBS♯1、FBS♯2、及びFMS♯2の位置関係を説明するための図である。FMS#2は、FBS#2が形成する比較的狭い領域であるフェムトセルFC内に存在するので、FBS#1からみて、FMS#2とFBS#2とがほぼ同じ位置に存在するとみなすことができる。すなわち、FBS♯2とFMS♯2との間の距離R12は、FBS♯1とFMS♯2との間の距離R11と比較して十分に小さいといえるため、距離R11と、FBS♯1とFBS♯2との間の距離R13とは、ほぼ同一とみなすことができる。この結果、FBS#2からの下り信号DL3のFBS#1に対するパスロス値を、FBS#1からの干渉波DL22(下り信号DL2)のFBS#2に対するパスロス値と推定することができる。
さらに、パスロス値は、互いの距離に応じた伝搬損失なので、自己の現状の送信電力からどの程度の電力で被干渉側に干渉波が到達しているかが推定できる。このため、推定したパスロス値から干渉量を推定できる。
以上のようにして、干渉量推定部20aは、パスロス値取得部17から与えられる、FBS#1に対するFBS#2からの下り信号のパスロス値に基づいて、FMS#2に与えるFBS#1からの下り信号の干渉量を推定する。
上記干渉量は、下記式(4)で表すことができる。なお、下記式中、各値の単位は「dBm」である。
干渉量 = Pt − L ・・・(4)
ただし、Ptは送信電力値、Lはパスロス値である。
ステップS106にて上記干渉量を求めると、上限値設定部20bは、この干渉量に基づいて、割当リソースブロックにおける送信電力に対して設定する第一上限値を求める(ステップS107)。
第一上限値は、上記式(4)において、干渉量が、被干渉側に影響を与えないと判断できる程度の値(干渉許容値)となる送信電力値Ptに、所定のオフセット値Poを加算した値を採用する。つまり、第一上限値としての送信電力値Pd3は、下記式(5)のように示される。なお、下記式中、各値の単位は「dBm」である。
送信電力値Pd3 = 干渉許容値 + L + Po ・・・(5)
上記オフセット値Poは、他のBS1がフェムトBS1bである場合にのみ加算される値であり、後述するように、他のBS1がマクロBS1aである場合の送信電力値よりも相対的に大きく設定するための値である。
次いで、上限値設定部20bは、FMS#2に割り当てられているリソースブロックである割当リソースブロックにおける送信電力に対しては、干渉量から求めた第一上限値を設定し、マクロMS2aに割り当てられていない未割当リソースブロックにおける送信電力に対しては、前記第二上限値を設定する(ステップS108)。
図13は、周波数方向における送信電力の上限値の設定の態様の一例を示した図である。図13において、周波数帯域f2が割当リソースブロックに対応する部分を示しており、他の部分が未割当リソースブロックに対応している。
割当リソースブロックに設定される送信電力の第一上限値の送信電力値Pd3は、原則として、上記式(5)に基づいて求められるが、その上で、図に示すように、他のBS1がマクロBS1aと判定された場合の第一上限値の送信電力値Pd1よりも大きくかつ、前記第二上限値の送信電力値Pd2よりも小さい値に設定される。
このため、本実施形態のフェムトBS1bでは、マクロMS2aに対する干渉抑制効果が、FMS#2に対する干渉抑制効果よりも相対的に大きく設定される。
一般に、フェムトBS1bは、マクロセルMCを形成するマクロBS1aによる通信を優先させて、自己の通信を行うように設定することが好ましい。広域な通信エリアであるマクロセルを形成するマクロBS1aが行う通信は、公共性が高いためである。
これに対して、本実施形態のフェムトBS1bは、他のBS1についてフェムトBS1bであるか否かを判定する判定部24を備えており、出力制御部20は、上述のように割当リソースブロックに設定される第一上限値を、判定部24の判定結果に応じて設定するので、他のBS1がマクロBS1aであるか否かに応じて好適に第一上限値を設定することができる。
さらに、本実施形態では、上述のように、マクロMS2aに対する干渉抑制効果が、FMS#2に対する干渉抑制効果よりも相対的に大きく設定されるので、FBS#2による通信に対してよりも、マクロBS1aによる通信に対しての優先度を高めるように設定することができる。
以上のようにして、上限値設定部20bは、自己の下り送信信号の送信電力に係る上限値を、下り割当情報に基づいて、リソースブロックごとに設定し(ステップS108)、その後、出力制御部20の制御部20cは、変調部19に、設定された上限値の範囲内で、下り送信信号の送信電力の調整をリソースブロックごとに行わせ(ステップS105)、処理を終える。
〔5.4 フェムトMSの上り送信信号による与干渉の抑制について〕
次に、フェムトMS2bの上り送信信号が他のBS1に与える干渉を抑制するために、本実施形態のフェムトBS1bの出力制御部20が行う処理について説明する。
図14は、出力制御部20が行うフェムトMS2bの上り送信信号の送信電力の制御についての処理を示すフローチャートである。
出力制御部20は、まず、パスロス値、判定結果、及び上り割当情報を取得すると(ステップS201)、前記上り割当情報を参照して、上り側において他のMS2に割り当てられている割当リソースブロックを特定する(ステップS202)。
次いで、出力制御部20の干渉量推定部20aは、自己のフェムトMS2bの上り送信信号が他のBS1に与える干渉量を推定する(ステップS203)。
図15は、図9及び図11それぞれの場合における、フェムトBS1b(FBS♯1)、フェムトMS2b(FMS♯1)、及びマクロBS1a(FBS♯2)の位置関係を説明するための図である。
ここで、自己のフェムトMS2b(FMS#1)は、自己であるフェムトBS1b(FBS#1)が形成する比較的狭い領域であるフェムトセルFC内に存在するので、他のBS1であるマクロBS1a(FBS#2)からみて、これらフェムトMS2b(FMS#1)とフェムトBS1b(FBS#1)とがほぼ同じ位置に存在するとみなすことができる。すなわち、フェムトBS1b(FBS♯1)とフェムトMS2b(FMS♯1)との間の距離R22は、フェムトMS2b(FMS♯1)とマクロBS1a(FBS♯2)との間の距離R21と比較して十分に小さいといえるため、距離R21と、フェムトBS1b(FBS♯1)とマクロBS1a(FBS♯2)との間の距離R23とは、ほぼ同一とみなすことができる。この結果、マクロBS1a(FBS#2)からの下り信号DL1(DL3)のフェムトBS1b(FBS#1)に対するパスロス値を、フェムトMS2b(FMS#1)からの干渉波UL21(UL22)(上り信号UL2)のマクロBS1a(FBS#2)に対するパスロス値と推定することができる。上述したように、パスロス値は、互いの距離に応じた伝搬損失なので、自己の現状の送信電力からどの程度の電力で被干渉側に干渉波が到達しているかが推定できる。このため、推定したパスロス値から干渉量を推定できる。
以上のようにして、干渉量推定部20aは、パスロス値取得部17から与えられる、自己であるフェムトBS1bに対する他のBS1からの下り信号のパスロス値に基づいて、他のBS1に与える自己のフェムトMS2bからの上り信号の干渉量を推定する。
ステップS203にて上記干渉量を求めると、上限値設定部20bは、前記判定結果から、他のBS1がフェムトBS1bであるか否かを判断する(ステップS204)。
他のBS1がフェムトBS1bでない(マクロBS1aである)と判断すると(図9の場合)、出力制御部20の上限値設定部20bは、ステップS203で求めた干渉量に基づいて、割当リソースブロックにおける送信電力に対して設定する第一上限値として送信電力値Pu1を求める(ステップS205)。
一方、他のBS1がフェムトBS1bであると判断すると(図11の場合)、上限値設定部20bは、前記干渉量に基づいて、割当リソースブロックにおける送信電力に対して設定する第一上限値として送信電力値Pu3を求める(ステップS206)。
送信電力値Pu3は、上記式(5)と同様に求められる。また、送信電力値Pu1は、送信電力値Pu3に加算されるオフセット値Poを減算した値に設定される。つまり、送信電力値Pu1,Pu3は、下記式(6),(7)のように表される。なお、下記式中、各値の単位は「dBm」である。
送信電力値Pu1 = 干渉許容値 + L ・・・(6)
送信電力値Pu3 = 干渉許容値 + L + Po ・・・(7)
上記オフセット値Poは、他のBS1がフェムトBS1bである場合にのみ加算される値であり、他のBS1がマクロBS1aである場合の送信電力値よりも相対的に大きく設定するための値である。つまり、上限値設定部20bは、他のBS1がフェムトMS2bである場合、前記干渉量に基づいて送信電力値Pu1を求めた上で、オフセット値Poを加えることで、第一上限値としての送信電力値Pu3を得る。
ステップS205又はステップS206にて第一上限値を求めた後、上限値設定部20bは、割当リソースブロックにおける送信電力に対して、上記ステップで求めた第一上限値を設定し、マクロMS2aに割り当てられていない未割当リソースブロックにおける送信電力に対して、予め記憶している第二上限値として送信電力値Pu2を設定する(ステップS207)。
図16は、他のBS1がマクロBS1aのときの、マクロBS1aとマクロMS2aとの間の上り無線フレームにおけるマクロMS2bに割り当てられている無線リソースの割当状況の一例、及び、この上りフレームと同一の領域における、フェムトBS1bとフェムトMS2bとの間の上り無線フレームの送信信号の上限値の設定の一例を示した図である。なお、図では理解容易のためにPUSCHのみを示している。
図16では、一無線フレームごとの割当状況、及び上限値の設定を示している。また、上段の図中、周波数帯域f3に位置するハッチングで示した領域は、前記割当リソースブロックで構成された部分を示しており、ハッチングのない領域は、前記未割当リソースブロックで構成された部分を示している。
図に示すように、フェムトBS1bの出力制御部20は、割当リソースブロックで構成された領域に対しては、第一上限値(送信電力値Pu1又はPu3)を設定し、未割当リソースブロックで構成された部分に対しては、第二上限値(送信電力値Pu2)を設定する。
第二上限値の送信電力値Pu2は、この領域が割り当てられたフェムトMS2bの上り送信信号が、接続先のフェムトBS1bに対して無線通信を行うのに必要十分な値に設定されている。
また、送信電力値Pu1及びPu3は、原則として、上記式(6),(7)により求めるが、送信電力値Pu2よりも小さい値となるように設定される。
この場合においても、出力制御部20は、判定部24の判定結果に基づいて、第一上限値を、送信電力値Pu1、又は、Pu1よりも大きい値に設定される送信電力値Pu3のいずれかに設定するので、FBS#2による通信に対してよりも、マクロBS1aによる通信に対しての優先度を高めるように設定する。
以上のように上限値設定部20bは、自己のMS2であるフェムトMS2bの上り送信信号の送信電力に係る上限値を、上り割当情報、判定結果、及びパスロス値に基づいて、リソースブロックごとに設定する。
図14に戻って、上記のように、上り送信信号の送信電力に係る上限値について設定した後、出力制御部20の制御部20cは、変調部19に、設定された上限値の範囲内で上り送信信号の送信電力のリソースブロックごとの調整を行わせ(ステップS208)、処理を終える。
つまり、出力制御部20は、設定した上限値等を含んだ上り送信信号の送信出力を制御するための制御情報を生成し、これを変調部19に与える。変調部19は、前記制御情報を下り送信信号に格納して自己のフェムトMS2bに与え、当該フェムトMS2bに前記制御情報に基づいた、上り送信信号の送信電力のリソースブロックごとの調整を行わせる。
上記のように構成された本実施形態のフェムトBS1bによれば、出力制御部20が、干渉量の推定が可能なパスロス値取得部17が取得したパスロス値に基づいた制御を行うことで、自己のMS2の上り送信信号及び自己の下り送信信号が他のBS1及び他のMS2に干渉を与えない最大の送信電力の範囲内で、当該上り送信信号及び下り送信信号の送信電力を好適に調整することができる。つまり、出力制御部20は、下り送信信号についてパスロス値に基づいた電力制御を行うことで、BS1及び他のMS2に対する干渉を抑制する干渉制御を行うことができる。この結果、必要以上に送信電力を低下させることなく、効果的に干渉を抑制することができる。
また、本実施形態のフェムトBS1bでは、自己のフェムトMS2bの上り送信信号及び自己の下り送信信号の送信電力についての制御において、その上限値を、前記上り送信信号及び前記下り送信信号が他のBS1及び他のMS2に干渉を与えない最大の送信電力に設定して制御を行うので、より効果的に干渉を抑制することができる。
〔第二の実施形態〕
図17は、本発明の第二の実施形態に係るフェムトBS1bの出力制御部20の構成を示すブロック図である。本実施形態と第一の実施形態との相違点は、信号処理部5が、各BS1や各MS2の位置情報を取得する位置情報取得部30を備えている点である。その他の点については、第一の実施形態と同様である。
本実施形態のフェムトMS2bは、自己のMS2が他のBS1に与えうる干渉量を、パスロス値取得部17からのパスロス値と、位置情報取得部30が取得する各BS1や各MS2の位置情報とを用いて推定する。
位置情報取得部30は、上位レイヤから自己が設置されている位置の位置情報や、自己のフェムトMS2bの位置情報、他のBS1の位置情報、他のMS2の位置情報を取得し、取得した各位置情報を出力制御部20の干渉量推定部20aに出力する。
以下、他のBS1がマクロBS1aである場合(図9の場合)の自己であるフェムトMS2bが他のMS2であるマクロBS1aに与える干渉を抑制する際の処理について説明する。
図18は、図8中のフローチャート中のステップS103において、本実施形態の出力制御部20が行う、他のBS1がマクロBS1aであると判断した場合以降の処理の手順を示したフローチャートである。本実施形態では、図16にて示した処理以外の部分は、上記第一の実施形態と同様である。
図中、ステップS103において、他のBS1がフェムトBS1bでない(マクロBS1aである)と判断すると、出力制御部20の干渉量推定部20aは、位置情報取得部30から与えられる位置情報の内、自己であるフェムトBS1bの位置情報、マクロBS1aの位置情報、及び他のMS2であるマクロMS2aの位置情報を取得する。次いで、干渉量推定部20aは、フェムトBS1bとマクロMS2aとの距離L1、マクロBS1aとマクロMS2aとの距離L2を求める(ステップS301)。
図19は、フェムトBS1b、マクロMS2a、及びマクロBS1aの位置関係を説明するための図である。
図に示すように、マクロBS1aとマクロMS2aとの距離R32が、フェムトBS1bとマクロMS2aとの距離R31よりも十分に小さければ、フェムトBS1bからみて、マクロBS1aとマクロMS2aとは同一の位置に存在するとみなすことができ、距離R31が、フェムトBS1bとマクロBS1aとの距離R33とほぼ同一とみなすことができる。この結果、パスロス値取得部17が取得する、フェムトBS1bとマクロBS1aとの間のパスロス値を用いて干渉量を推定することができる。
図18に戻って、そこで、干渉量推定部20aは、距離R32が距離R31と比較して十分に小さいか否かを判定する(ステップS302)。判定の結果、距離L32が距離R31と比較して十分小さいと判定された場合、干渉量推定部20aは、パスロス値取得部17から与えられる、フェムトBS1bに対するマクロBS1aからの下り信号のパスロス値に基づいて、マクロMS2aに与えるフェムトBS1bからの下り信号の干渉量を推定する(ステップS303)。
ステップS303にて干渉量を求めると、上限値設定部20bは、この干渉量に基づいて、割当リソースブロックにおける送信電力に対して設定する第一上限値を求める(ステップS304)。
ここで、第一上限値として求められる送信電力値Pd4は、下記式(8)のように示される。なお、下記式中、各値の単位は「dBm」である。
送信電力値Pd4 = 干渉許容値 + L ・・・(8)
従って、図8中、ステップS107において第一上限値として求められる送信電力値Pd3よりもオフセット値Poだけ小さい値に設定される。
そして、上限値設定部20bは、割当リソースブロックにおける送信電力に対しては、干渉量から求めた第一上限値を設定し、未割当リソースブロックにおける送信電力に対しては、既定の前記第二上限値(送信電力値Pd2)を設定する(ステップS305)。
一方、ステップS302において、距離R32が距離R31と比較して十分小さくないと判定された場合、出力制御部20の上限値設定部20bは、他のMS2であるマクロMS2aに割り当てられているリソースブロックである割当リソースブロックにおける送信電力に対して、予め記憶している既定の第一上限値(送信電力値Pd1)を設定し、マクロMS2aに割り当てられていない未割当リソースブロックにおける送信電力に対して、予め記憶している既定の第二上限値(送信電力値Pd2)を設定する(ステップS306)。
ステップS305又はS306にて、上限値を設定すると、ステップS105へと進む。このステップS105については、第一の実施形態で述べた通りである。
このように、本実施形態のフェムトBS1bによれば、パスロス値取得部17からのパスロス値、及び、位置情報取得部30が取得する位置情報に基づいて、自己のMS2が他のBS1に与えうる干渉量を推定するので、フェムトBS1b、マクロBS1a、及びマクロMS2aの位置関係で定まる状況に応じて好適に干渉の抑制を行うことができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されることはない。
上記各実施形態では、自己の下り信号が他のMS2に与える干渉、及び、自己のMS2の上り信号が他のBS1に与える干渉を、共に抑制するように構成した場合を例示したが、自己の下り信号が他のMS2に与える干渉、又は、自己のMS2の上り信号が他のBS1に与える干渉のいずれか一方の干渉のみを抑制するように構成することもできる。
また、上記各実施形態では、フェムトBSに本発明を適用した場合を例示したが、例えば、マクロセルよりも狭い通信エリアであるマイクロセルやピコセル等を形成するBSに対しても本発明を適用することができる。
さらに、上記各実施形態では、本発明のフェムトBSに対してマクロBSとの関係を例示して説明したが、マクロBSに代えて、フェムトセルよりも広い通信エリアであるマイクロセル等を形成するBSとした場合にも同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第二の実施形態において、出力制御部20は、図18中のステップS302において、距離R32が距離R31と比較して十分に小さいか否かを判定したが、例えば、予め閾値を設定しておき、その閾値と比較して距離R32が小さいか否かを判定するように構成することもできる。このとき前記閾値は、距離R32が、フェムトBS1bとマクロBS1aとの間のパスロス値が、マクロBS1aとマクロMS2aとの間のパスロス値とみなせる程度に十分小さいと判断できる値に設定される。
また、上記第二の実施形態の位置情報取得部30は、各BS1や各MS2の位置情報を上位レイヤから取得するように構成したが、例えば、各BS1や各MS2がGPSを備え、これらが送信する送信信号それぞれに各々の位置情報を格納し、その信号を本発明のBS1が受信することによって、各BS1や各MS2の位置情報を取得することもできる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基地局装置
1a マクロ基地局装置
1b フェムト基地局装置
12 下り信号受信部
17 パスロス値取得部
20 出力制御部
30 位置情報取得部
24 判定部
MC マクロセル
FC フェムトセル

Claims (12)

  1. 端末装置と無線接続する基地局装置であって、
    他の基地局装置からの下り信号を受信する下り信号受信部と、
    前記他の基地局装置から自己までの下り信号のパスロス値を取得するパスロス値取得部と、
    前記パスロス値取得部が取得したパスロス値に基づいて、自己に接続する自己の端末装置の上り信号の送信電力を制御する電力制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記自己の端末装置と無線接続するための通信エリアとしてフェムトセルを形成する請求項1に記載の基地局装置。
  3. 端末装置と無線接続する基地局装置であって、
    他の基地局装置からの下り信号を受信する下り信号受信部と、
    前記他の基地局装置から自己までの下り信号のパスロス値を取得するパスロス値取得部と、
    前記パスロス値取得部が取得したパスロス値に基づいて、自己の下り信号の送信電力を制御する電力制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする基地局装置。
  4. 前記他の基地局装置が、当該他の基地局装置に接続する他の端末装置と無線接続するための通信エリアとしてフェムトセルを形成する請求項3に記載の基地局装置。
  5. 前記他の基地局装置、及び前記他の端末装置それぞれの位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記他の基地局装置と、前記他の端末装置との間の距離を、前記各位置情報から求め、前記距離と、前記パスロス値取得部が取得したパスロス値に基づいて、自己の下り信号の送信電力を制御する電力制御を行う請求項3又は4に記載の基地局装置。
  6. 前記制御部は、前記パスロス値に基づいて、前記自己の端末装置の上り信号又は前記自己の下り信号の送信電力についての上限値を設定することで前記電力制御を行う請求項1〜5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  7. 通信エリアの広さに応じて定まる前記他の基地局装置の種類を判定する判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記判定部の判定結果に応じて前記上限値を異なる値に設定する請求項6に記載の基地局装置。
  8. 前記制御部は、前記判定部により、前記他の基地局装置の種類が、自己の通信エリアよりも広い通信エリアを形成する基地局装置の種類であると判定された場合、それ以外の判定の場合よりも、前記上限値を小さく設定して送信電力制御を行う請求項7に記載の基地局装置。
  9. 前記判定部は、前記他の基地局装置からの下り信号に含まれる前記他の基地局装置が前記他の端末装置に対して通知する制御情報に基づいて、前記他の基地局装置の種類を判定する請求項7又は8に記載の基地局装置。
  10. 前記制御情報は、前記他の基地局装置の種類を示す情報、又は、前記他の基地局装置の下り信号の送信電力を示す情報の内の少なくともいずれか一方である請求項9に記載の基地局装置。
  11. 前記パスロス値取得部は、前記他の基地局装置からの下り信号に含まれる既知信号を用いて前記パスロス値を取得する請求項1〜10に記載の基地局装置。
  12. 前記パスロス値取得部は、前記他の基地局装置からの下り信号に含まれる前記他の基地局装置の下り信号の送信電力を示す情報と、前記既知信号の受信電力とにより、当該既知信号の利得を求め、この利得を前記パスロス値として取得する請求項11に記載の基地局装置。
JP2010004237A 2010-01-12 2010-01-12 基地局装置 Pending JP2011146804A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004237A JP2011146804A (ja) 2010-01-12 2010-01-12 基地局装置
CN2011800059300A CN102714800A (zh) 2010-01-12 2011-01-06 基站装置
US13/520,890 US20120282889A1 (en) 2010-01-12 2011-01-06 Base station device
PCT/JP2011/050104 WO2011086965A1 (ja) 2010-01-12 2011-01-06 基地局装置
US14/279,922 US20140323124A1 (en) 2010-01-12 2014-05-16 Base station device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010004237A JP2011146804A (ja) 2010-01-12 2010-01-12 基地局装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011146804A true JP2011146804A (ja) 2011-07-28

Family

ID=44461295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010004237A Pending JP2011146804A (ja) 2010-01-12 2010-01-12 基地局装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011146804A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013124881A1 (ja) * 2012-02-20 2013-08-29 富士通株式会社 無線通信方法、無線通信システム、無線局、及び無線端末
WO2014041667A1 (ja) 2012-09-13 2014-03-20 富士通株式会社 無線基地局装置、および、通信方法
KR20140067154A (ko) * 2011-10-03 2014-06-03 알까뗄 루슨트 사용자 장비 및 무선 디바이스의 이동성을 추정하는 방법
JP2014187541A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Fujitsu Ltd 送信電力決定装置及び送信電力決定方法
WO2015001840A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 ソニー株式会社 通信制御装置、通信制御方法、無線通信システム及び端末装置
JP2017505062A (ja) * 2014-01-30 2017-02-09 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 共有無線周波数スペクトル中の送信電力を制御するための技法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093100A2 (en) * 2007-02-02 2008-08-07 Ubiquisys Limited A method and base station to control access point transmit power
WO2009140311A2 (en) * 2008-05-13 2009-11-19 Qualcomm Incorporated Transmit power selection for user equipment communicating with femto cells

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093100A2 (en) * 2007-02-02 2008-08-07 Ubiquisys Limited A method and base station to control access point transmit power
WO2009140311A2 (en) * 2008-05-13 2009-11-19 Qualcomm Incorporated Transmit power selection for user equipment communicating with femto cells

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014534680A (ja) * 2011-10-03 2014-12-18 アルカテル−ルーセント ユーザ機器とワイヤレス・デバイスのモビリティを推定する方法
KR101712386B1 (ko) * 2011-10-03 2017-03-22 알까뗄 루슨트 사용자 장비 및 무선 디바이스의 이동성을 추정하는 방법
KR20140067154A (ko) * 2011-10-03 2014-06-03 알까뗄 루슨트 사용자 장비 및 무선 디바이스의 이동성을 추정하는 방법
WO2013124881A1 (ja) * 2012-02-20 2013-08-29 富士通株式会社 無線通信方法、無線通信システム、無線局、及び無線端末
KR20150042258A (ko) 2012-09-13 2015-04-20 후지쯔 가부시끼가이샤 무선 기지국 장치 및 통신 방법
US9179422B2 (en) 2012-09-13 2015-11-03 Fujitsu Limited Wireless base station apparatus and communication method
WO2014041667A1 (ja) 2012-09-13 2014-03-20 富士通株式会社 無線基地局装置、および、通信方法
JP2014187541A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Fujitsu Ltd 送信電力決定装置及び送信電力決定方法
US9793976B2 (en) 2013-03-22 2017-10-17 Fujitsu Limited Transmission power management device and transmission power management method
WO2015001840A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 ソニー株式会社 通信制御装置、通信制御方法、無線通信システム及び端末装置
US10015752B2 (en) 2013-07-02 2018-07-03 Sony Corporation Communication control device, communication control method, radio communication system, and terminal device
US10667221B2 (en) 2013-07-02 2020-05-26 Sony Corporation Communication control device, communication control method, radio communication system, and terminal device
US11240763B2 (en) 2013-07-02 2022-02-01 Sony Corporation Communication control device, communication control method, radio communication system, and terminal device
JP2017505062A (ja) * 2014-01-30 2017-02-09 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 共有無線周波数スペクトル中の送信電力を制御するための技法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180167921A1 (en) Systems and methods for adaptive transmissions in a wireless network
KR101536496B1 (ko) 이종 셀룰러 네트워크에서 랜덤 액세스 간섭 완화를 위한 방법 및 시스템
CN105027648B (zh) 用于网络辅助d2d的物理信道设计
US20140323124A1 (en) Base station device
JP6055467B2 (ja) アップリンク送信の送信電力制御を行うユーザ装置およびその装置における方法
WO2016106604A1 (zh) 一种传输信号的方法和设备
WO2011118242A1 (ja) 基地局装置、端末装置、受信側基地局装置、及び、無線通信方法
WO2012139441A1 (zh) 一种进行干扰协调的方法、系统和设备
JP2010178237A (ja) 通信システム及び基地局装置、端末装置、および基地局装置、端末装置に実行させるプログラム
WO2015174328A1 (ja) 無線基地局、ユーザ端末及び無線通信方法
JP5899149B2 (ja) 無線基地局及びユーザ端末
JP2016511957A (ja) マシンタイプコミュニケーションに対応したセル間干渉制御
WO2012154094A1 (en) Methods and arrangements for transmitting and receiving sub - frame specific power offset information
JP5682173B2 (ja) 基地局装置、基地局間同期方法、同期情報のデータ構造、及び同期要求のデータ構造
JP2011146804A (ja) 基地局装置
JP7385340B2 (ja) 端末、無線通信方法、基地局及びシステム
JP5573173B2 (ja) 基地局装置
WO2019155636A1 (ja) ユーザ端末
JP5640386B2 (ja) 基地局装置
JP2011166223A (ja) 基地局装置
JP5951849B1 (ja) 基地局、通信システム及び干渉制御方法
JP6174564B2 (ja) 送信装置、受信装置及び送信電力制御方法
JP2011166435A (ja) 基地局装置
JP2012147208A (ja) 基地局装置
JP5538486B2 (ja) 基地局装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140701