JP2011145209A - 地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法 - Google Patents

地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分散リアクトル接地系統に設置されている地絡継電器の試験を行う際に対地静電容量および母線地絡特性を確実に測定することができる地絡継電器試験装置を提供する。
【解決手段】ωC測定部11は、分散リアクトル接地系統に接続された接地用変圧器1の中性点接地抵抗の抵抗分ngrを接地形計器用変圧器3のGPT三次制限抵抗R1とアドミッタンスωCを計算する零相等価回路上で別要素にするとともに、分散リアクトル接地系統に接続された複数個の線路用リアクトル21〜2nの抵抗分の合成抵抗をGPT三次制限抵抗R1とこの零相等価回路上で別要素にして、切替スイッチSWの切替前後の接地形計器用変圧器3の三次電圧V3に基づいて対地静電容量Cを求める。母線地絡特性演算部12は、ωC測定部11によって求められた対地静電容量に基づいて母線地絡特性を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法に関し、特に、電力系統の対地静電容量と並列な抵抗成分(以下、「対地間抵抗」と称する。)の小さい、たとえば分散リアクトル接地系統などに設置されている地絡継電器の試験を行うのに好適な地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法に関する。
従来、電力系統に設置されている地絡継電器の整定は、整定すべき動作点を人工地絡試験によって確認することにより行っている。
しかしながら、人工地絡試験では、以下に示すような問題が生じていた。
(1)人工地絡試験は活線作業であるため、作業員の危険を伴う。
(2)人工地絡試験は大掛かりな作業であるため、費用が高い。
(3)人工地絡試験を行うと電力系統全体に地絡の影響が及ぶため、電力系統に接続された顧客に継電器のロックをしてもらう必要がある。
そこで、人工地絡試験を行うことなく地絡継電器の動作点決定用のデータである対地静電容量を測定する手法として、下記の特許文献1には、非接地電力系統に接続された接地変圧器(本明細書でいう接地形計器用変圧器)の三次側に測定用アドミッタンスを接続して、測定用アドミッタンスの接続前後の残留零相電圧から対地静電容量を求めるようにした、電力系統の対地静電容量の測定装置が開示されている。
また、下記の特許文献2には、検出すべき地絡抵抗値を整定しておくだけで、上述した電力系統の対地静電容量の測定装置における測定原理を用いた対地静電容量の測定から地絡継電器の動作電圧の最適化までを自動的に行えるようにした地絡保護装置が開示されている。
特公平06−92997号公報 特許第2904748号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された電力系統の対地静電容量の測定装置では、以下に示すような問題がある。
対地静電容量の計算過程において接地形計器用変圧器の零相内部インピーダンスおよび制限抵抗の値から測定原理に起因する誤差を補正する方法について提案されているが、実際の電力系統にはこれら以外にも多様なインピーダンスが存在し、特に、対地間抵抗の小さい、たとえば分散リアクトル接地系統や集中リアクトル接地系統などの中性点を接地用変圧器を介して接地した電力系統および線路に中性点接地リアクトルのみを複数台設置した電力系統などで三線一括の対地静電容量を測定する場合には、この対地間抵抗が計算結果に対して実用上無視できない影響を与えるが、これに対する計算ができない。
上記の特許文献2に開示された技術では、予め設定した地絡抵抗値に対する地絡継電器の動作電圧を自動的に設定するものであり、地絡相ごとの地絡抵抗値に対する零相電圧の関係(以下、「母線地絡特性」と称する。)を得ることができない。
母線地絡特性が得られないことで次のような問題がある。
(1)実際の電力系統では三相それぞれに母線地絡特性のばらつきがあるが、このばらつきの範囲や程度が把握できないため、地絡継電器の動作電圧の設定を適確に行うことが、特に三相一括で設定する場合には非常に困難で労力を要す。
(2)複数の地絡継電器(地絡過電圧継電器や地絡方向継電器など)相互の動作電圧および地絡抵抗の協調を考慮して適確に設定することが非常に困難で労力を要す。
本発明の目的は、対地間抵抗の小さい分散リアクトル接地系統などに設置されている地絡継電器の試験を行う際に対地静電容量および母線地絡特性を正確に測定することができる地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法を提供することにある。
本発明の地絡継電器試験装置は、対地間抵抗の小さい電力系統に設置されている地絡継電器の試験を行うための地絡継電器試験装置(10)であって、前記電力系統に接続された接地形計器用変圧器(3)のGPT三次制限抵抗(R1)と並列に接続された、かつ、直列接続された測定用抵抗(R2)および切替スイッチ(SW)と、該切替スイッチの切替前後の前記接地形計器用変圧器の三次電圧(V3)に基づいて3線一括の対地静電容量(C)を求めるためのωC測定部(11)と、該ωC測定部によって求められた前記対地静電容量に基づいて母線地絡特性を求めるための母線地絡特性演算部(12)とを具備し、前記ωC測定部が、前記電力系統に接続された接地用変圧器(1)の中性点接地抵抗の抵抗分(ngr)を前記GPT三次制限抵抗と前記対地静電容量のアドミッタンス(ωC)を計算する零相等価回路上で別要素にするとともに、前記電力系統に接続された複数個の線路用リアクトル(21〜2n)の抵抗分の合成抵抗を前記GPT三次制限抵抗と該零相等価回路上で別要素にして、前記対地静電容量を求めることを特徴とする。
ここで、前記接地形計器用変圧器以外の他の接地形計器用変圧器が前記電力系統に存在する場合には、前記ωC測定部が、該他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗も前記GPT三次制限抵抗と前記零相等価回路上で別要素にして前記対地静電容量を求めてもよい。
前記ωC測定部が、前記零相等価回路の3線一括対地アドミッタンス(Y00)において前記複数個の線路用リアクトルの合成リアクトル分(L’)と該複数個の線路用リアクトルの合成抵抗分、前記中性点接地抵抗の抵抗分および前記他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗の合成抵抗(R3)とを前記対地静電容量と並列に接続したときに、前記切替スイッチの切替前後に前記接地形計器用変圧器の前記三次側に生じる残留零相電圧(Vn0,Vn1)の位相差(φn2)に基づいて、前記対地静電容量を求めてもよい。
前記ωC測定部が、前記接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗を“R1”、前記測定用抵抗を“R2”、前記接地形計器用変圧器の零相内部インピーダンスを“R0+jωL”、前記複数個の線路用リアクトルの合成リアクトル分を“L’”、前記複数個の線路用リアクトルの合成抵抗分、前記中性点接地抵抗の抵抗分および前記他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗の合成抵抗を“R3”とすると、以下の方程式を用いて、
tanφn2・(ωC’)2+{A−B+(D+E)・tanφn2}・ωC’+(A・B+D・E)・tanφn2+A・E−B・D=0
ここで、ωC’=ωC−1/ωL’
A=(R01/a)+(1/R3
B=(R02/b)+(1/R3
D=−(ωL/a)
E=−(ωL/b)
a=R01 2+(ωL)2
b=R02 2+(ωL)2
01=R0+R1
02=R0+(R1・R2)/(R1+R2
前記対地静電容量を求めてもよい。
前記母線地絡特性演算部が、一線地絡時の零相電圧(V0s)を表す式を複素数形式に変形した改良式を用いて、前記母線地絡特性を算出してもよい。
前記母線地絡特性演算部が、相電圧を“E”、地絡抵抗を“Rg”、前記接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗と前記中性点接地抵抗の抵抗分と前記複数個の線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗分を“Ro”としたときに、前記一線地絡時の零相電圧を表す式を以下に示す式のように変形して、
0s=E/[jωC・Rg+{1+(Rg/Ro)}]
=x+jy
以下に示す改良式を用いて、
θ=tan-1(y/x)
前記母線地絡特性を算出してもよい。
地絡継電器試験を行う際に、前記切替スイッチを切替制御し、前記ωC測定部に対地静電容量を求めるように制御するとともに、前記母線地絡特性演算部に母線地絡特性を求めるように制御する制御部(14)をさらに具備してもよい。
前記制御部が、複数回ほど前記切替スイッチを切替制御するとともに、前記ωC測定部に対地静電容量を複数回求めてその平均値を算出するように制御してもよい。
前記制御部が、前回の地絡継電器試験における対地静電容量および母線地絡特性との比較、動作接地抵抗値の算定並びに継電器設定電圧の算定をさらに行ってもよい。
前記地絡継電器試験装置をパーソナルコンピュータ(30)に接続して前記制御部の機能を該パーソナルコンピュータに行わせてもよい。
前記地絡継電器試験装置を持ち運び可能な地絡継電器試験装置(20)とし、該持ち運び可能な地絡継電器試験装置を変圧器盤に接続して、前記電力系統に設置されている地絡継電器の試験を行ってよい。
本発明の地絡継電器試験方法は、本発明の地絡継電器試験装置を用いて対地静電容量および母線地絡特性を求めて、前記電力系統に設置されている地絡継電器の試験を行うことを特徴とする。
本発明の地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法は、以下に示す効果を奏する。
(1)接地用変圧器の中性点接地抵抗の抵抗分を接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗とアドミッタンスωCを計算する零相等価回路上で別要素にするとともに複数個の線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗をGPT三次制限抵抗とこの零相等価回路上で別要素にすることにより、対地静電容量および母線地絡特性を正確に測定することができる。
(2)母線地絡特性が得られることにより、地絡継電器動作点の設定値の決定を適確かつ容易に行うことができる。
(3)人工地絡試験を行う必要がなくなるため、試験作業時の安全性の向上、費用の削減および試験時間の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施例による地絡継電器試験装置10について説明するための図であり、(a)は地絡継電器試験装置10の構成を示すブロック図であり、(b)はωC測定部11の構成を示すブロック図である。 分散リアクトル接地系統における測定回路を説明するための図である。 上記の特許文献1に示された零相等価回路を示す図である。 改良した計算式を導くために使用した零相等価回路を示す図である。 一線地絡時の零相電圧V0Sを算出するときに使用する零相等価回路を示す図である。 比較のため母線地絡特性を算出するのに用いた従来式について説明するための図である。 比較のため母線地絡特性を算出するのに用いた従来式について説明するためのベクトル図である。 母線地絡特性を算出するのに用いた改良式について説明するための図である。 従来式を用いて算出した母線地絡特性と改良式を用いて算出した母線地絡特性との比較結果表の一例を示す図である。 図9に示した比較結果表をグラフ化した母線地絡特性図であり、(a)は改良式を用いた場合の母線地絡特性図であり、(b)は従来式を用いた場合の母線地絡特性図である。 図1に示した地絡継電器試験装置10を持ち運び可能な地絡継電器試験装置20としたときの地絡継電器試験時の接続状態を示す図である。 図1に示した地絡継電器試験装置10を持ち運び可能な地絡継電器試験装置20としたときの外形図の一例を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は蓋の上面図であり、(c)は正面図であり、(d)は側面図であり、(e)はパネル面を示す図である。
上記の目的を、ωC測定部が、分散リアクトル接地系統に接続された接地用変圧器の中性点接地抵抗の抵抗分を接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗とアドミッタンスωCを計算する零相等価回路上で別要素にするとともに、分散リアクトル接地系統に接続された複数個の線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗をGPT三次制限抵抗とこの零相等価回路上で別要素にして、切替スイッチの切替前後の接地形計器用変圧器の三次電圧に基づいて対地静電容量を求めることにより実現した。
以下、本発明の地絡継電器試験装置および地絡継電器試験方法の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による地絡継電器試験装置10は、図1(a)に示すように、分散リアクトル接地系統に接続された接地形計器用変圧器(GPT)3のオープンデルタ接続された三次巻線出力である三次電圧V3に基づいて3線一括の対地静電容量C(以下、「対地静電容量C」と称する。)を求めるためのωC測定部11と、ωC測定部11によって求められた対地静電容量Cに基づいて母線地絡特性を求めるための母線地絡特性演算部12と、ωC測定部11によって求められた対地静電容量Cおよび母線地絡特性演算部12によって求められた母線地絡特性などを表示するための表示部13と、ωC測定部11、母線地絡特性演算部12および表示部13を制御する制御部14とを具備する。
また、地絡継電器試験装置10は、図1(b)に示すように、直列接続された測定用抵抗R2および切替スイッチSWを内蔵する。測定用抵抗R2および切替スイッチSWは、接地形計器用変圧器3のGPT三次制限抵抗R1と並列に接続されている。切替スイッチSWは、制御部14によって切替制御される。
ここで、ωC測定部11は、図1(b)に示すように、二次電圧V2の位相を基準として切替スイッチSWの切替前後の三次電圧V3(残留零相電圧Vn0,Vn1)の位相φn0,φn1を求めてその差(位相差φn2)を算出する位相差算出部11aと、位相差算出部11aで算出された位相差φn2に基づいて対地静電容量Cを算出するωC算出部11bとを備える。
ωC測定部11は、以下に示す測定原理に基づいて対地静電容量Cを求める。
分散リアクトル接地系統における測定回路は、図2に示すとおり、非接地電力系統における測定回路に、分散リアクトル接地系統特有の設備である接地用変圧器(GTR)1(発変電所などに設置され、中性点接地抵抗を備える。)および第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nを加えたものとなる。
したがって、上記の特許文献1に開示された測定原理を応用して分散リアクトル接地系統での対地静電容量Cの測定を行う場合には、測定原理上影響する諸元として、接地用変圧器1の中性点接地抵抗の抵抗分ngrと第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの抵抗分rとがある。
そこで、中性点接地抵抗の抵抗分ngrは零相回路の抵抗分であるため、接地形計器用変圧器3のGPT三次制限抵抗R1に並列に接続されるものとして、従来の計算式にGPT三次制限抵抗R1と中性点接地抵抗の抵抗分ngrとの合成抵抗を求めて代入して計算してみた。具体的には、上記の特許文献2に示された図3に示す零相等価回路においてGPT三次制限抵抗R1に中性点接地抵抗の抵抗分ngrが並列に接続されるものとして、対地静電容量CのアドミッタンスωCを計算してみた。
また、第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの抵抗分rについては、ωC測定を行う場合以外には通常取り扱う必要がないため、認識がなく単にリアクタンス分のみ(リアクタンス分については、静電容量分と相殺されて電力系統の対地静電容量となるため、計算上特に取り扱う必要はない)として考えて、アドミッタンスωCを計算してみた。
しかし、この計算方法では、アドミッタンスωCの誤差が大きくなり、ωC測定できなかった。
そのため、この計算方法ではωC測定できなかった原因を計算結果に基づいて検討したところ、中性点接地抵抗の抵抗分ngrの抵抗値が小さく、また、ωC測定中の接地形計器用変圧器3の内部インピーダンス(抵抗分およびリアクタンス分)の影響から、単にGPT三次制限抵抗R1と中性点接地抵抗の抵抗分ngrとを並列として合成して取り扱うことができなくなっていることが原因であると判明した。
この解決策として、接地形計器用変圧器3を介して電力系統に存在する零相回路の抵抗分(すなわち、中性点接地抵抗の抵抗分ngr)をGPT三次制限抵抗R1とアドミッタンスωCを計算する零相等価回路上で別の要素にして計算する方法を開発した。
また、第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの抵抗分rについては、当初計算上取り扱っていなかったが、実電力系統で測定した結果、ωC測定値に実用上無視できない程度大きな誤差を生じた。そこで、測定した電力系統の電気回路の構成機器と計算条件の整合を再確認・照合して、ωC測定結果に影響を与えるものを検証した結果、第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの抵抗分rが影響していることが判明した。
これは、第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの抵抗分rの影響は1台当たりではωC測定における計算に影響を与えない程度に十分小さいが、実電力系統では多数の線路用リアクトルが分散して並列接地されているため、これが合成されると想定以上に影響が大きくなり計算に影響を与えていることが原因であった。
このため、使用されている線路用リアクトルの1台当りの抵抗分の値を調査し、これを並列接地された台数分だけ合成し、上述した中性点接地抵抗の抵抗分ngrの場合と同様にGPT三次制限抵抗R1とアドミッタンスωCを計算する零相等価回路上で別の要素にして計算するように改良した。
さらに、たとえば変電所構内の測定する電力系統に接地形計器用変圧器が複数台存在する場合は、ωC測定時に零相電圧を計測する接地形計器用変圧器3以外の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗も上述した中性点接地抵抗の抵抗分ngrおよび第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの合成抵抗分と同様に計算するように改良した。
図4に、改良した計算式を導くために使用した零相等価回路を示す。
この零相等価回路は、図3に示した零相等価回路の3線一括対地アドミッタンスY00において、第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの合成リアクトル分L’と、第1乃至第nの線路用リアクトル21〜2nの合成抵抗分、中性点接地抵抗の抵抗分ngrおよび他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗の合成抵抗R3とを追加(対地静電容量Cと並列に接続)したものである。
この零相等価回路を用いて導出した3線一括対地アドミッタンスY00と切替スイッチSWをオンすることにより並列接続される既知のアドミッタンスY01(測定用抵抗R2)を3線一括対地アドミッタンスY00に加えたときの合成アドミッタンスY02とは、(1−1)式および(1−2)式でそれぞれ表される。
00=j(ωC−1/ωL’)+1/R3+1/(jωL+R0+R1) (1−1)
02=j(ωC−1/ωL’)+1/R3+1/{jωL+R0+(R1・R2)/(R1+R2)} (1−2)
したがって、相電圧を“E”とし、Y00’を3線一括対地アドミッタンスの不平衡分とすると、切替スイッチSWをオフしているときの残留零相電圧Vn0と切替スイッチSWをオンしたときの残留零相電圧Vn1とは(1−3)式および(1−4)式でそれぞれ表される。
n0=−E・Y00’/Y00 (1−3)
n1=−E・Y00’/Y02 (1−4)
(1−3)式および(1−4)式より、3線一括対地アドミッタンスY00は、合成アドミッタンスY02、残留零相電圧Vn0および残留零相電圧Vn1を用いて(1−5)式で表される。
00=(Vn1/Vn0)Y02 (1−5)
その結果、切替スイッチSWをオンすることによって接地形計器用変圧器3に接続されるアドミッタンスを3線一括対地アドミッタンスY00から合成アドミッタンスY02に切り換えたときに接地形計器用変圧器3の三次側に生じる残留零相電圧の位相差φn2はこのアドミッタンスの切換前後のアドミッタンスの位相角の差と一致する(=φno−φn1)ため、(1−6)式に示す方程式を用いてアドミッタンスωCの解を求めておき、測定した位相差φn2をこの解に代入してアドミッタンスωCを算出することにより、対地静電容量Cを求めることができる。
tanφn2・(ωC’)2+{A−B+(D+E)・tanφn2}・ωC’+(A・B+D・E)・tanφn2+A・E−B・D=0 (1−6)
ここで、ωC’=ωC−1/ωL’
A=(R01/a)+(1/R3
B=(R02/b)+(1/R3
D=−(ωL/a)
E=−(ωL/b)
a=R01 2+(ωL)2
b=R02 2+(ωL)2
01=R0+R1
02=R0+(R1・R2)/(R1+R2
線路用リアクトル抵抗分の補正による効果の一例を以下に示す。
線路用リアクトルによる補償電流の合計が2.5Aタップ×1箇所および2.0Aタップ×2箇所の計6.5Aで、2.0Aタップの一次抵抗および一次リアクタンスが156Ωおよび1899Ωであり、2.5Aタップの一次抵抗および一次リアクタンスが142Ωおよび1470Ωであるとする。
2.0Aタップの一次抵抗=156Ωを直並列変換(RL直列回路をRL並列回路に変換)すると、約23.3kΩ(=18992/156+156=23273Ω)となり、2.5Aタップの一次抵抗=142Ωを直並列変換すると、約15.4kΩ(=14702/142+142=15360Ω)となる。
したがって、線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗は、約23.3kΩと約23.3kΩと約15.4kΩとの並列抵抗となるため、約6.63kΩとなる。
接地用変圧器3の一次−三次変圧比をnとし、n2=109.3{=(6900/31/2/381)2}とすると、線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗の三次換算値は60.66Ω(=6630/109.3(Ω))となる。
線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗は、中性点接地抵抗の抵抗分ngrと並列になるので、中性点接地抵抗の抵抗分ngr=5.53Ωとすると、その合成抵抗値は5.07Ωとなる。
この合成抵抗値(=5.07Ω)をR3に代入してアドミッタンスωCを計算すると、2.578mSとなり、人工地絡試験の算定値=2.523mSに対する誤差が0.055mS(誤差率=2.2%)となった。一方、線路用リアクトル抵抗分の補正をしない場合のωCの計算値は2.761mSとなり、人工地絡試験の算定値=2.523mSに対する誤差が0.238mS(誤差率=9.4%)となった。
このように、線路用リアクトル抵抗分の補正を行うことにより誤差が大幅に改善した。
母線地絡特性演算部12は、ωC測定部11によって求められた対地静電容量Cに基づいて以下に示すようにして母線地絡特性を求める。
一線地絡時の零相電圧V0sは、図5に示す零相等価回路(斜体はベクトルを表す。)を用いて算出することができる。
この零相等価回路において、地絡抵抗Rgに対する地絡電流Igは(2−1)式で表される。
g=E/[Rg+1/{(1/Ro)+jωC}] (2−1)
ここで、Igはベクトル。
したがって、一線地絡時の零相電圧V0sは(2−2)式で表すことができる。
0s=[1/{(1/Ro)+jωC}]・Ig
=[1/{(1/Ro)+jωC}]・E/[Rg+1/{(1/Ro)+jωC}] (2−2)
ここで、V0s,Igはベクトル。
一般的に非接地回路では、Ro≫1/ωCの関係が成り立ち、地絡抵抗Rgに対する零相電圧V0sの軌跡は半円を描くことを前提として、母線地絡特性を求める計算には、従来は(3−1)式に示す式(従来式)を使用している(図6(斜体はベクトルを表す。)および図7参照)。
θ=cos-1(V0s/E) (3−1)
ここで、V0s=E/[(ωC・Rg2+{1+(Rg/Ro)}21/2
しかしながら、分散リアクトル接地系統では、中性点接地抵抗の抵抗分ngrおよび接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗などが並列接続されることから抵抗分Roが低くかつ分散リアクトルで補償されているため、アドミッタンスωCが小さい。このような場合には、零相電圧V0Sの軌跡は半円ではなくてその内側を通る円弧になり、従来式では誤差が大きくなることが考えられた。
そこで、地絡抵抗Rgに対する零相電圧V0Sの算定方法を見直して、(2−2)式を複素数形式(x+jy)に変形することにより、(3−2)式に示す改良式を考案した(図8(斜体はベクトルを表す。)参照)。
θ=tan-1(y/x) (3−2)
ここで、V0s=E/[jωC・Rg+{1+(Rg/Ro)}]
=x+jy
0sはベクトル。
図9に、従来式を用いて算出した母線地絡特性と改良式を用いて算出した母線地絡特性との比較結果表の一例を示す。また、図10(a),(b)に、この比較結果表をグラフ化した母線地絡特性図を示す。
この比較結果では、改良式を用いて算出した母線地絡特性では、従来式を用いて算出した母線地絡特性に比べて全体的に誤差が小さくなっており、相関が高まっている。
また、地絡事故時に発生する各相の零相電圧の大きさの順番は、人工地絡試験では小さい方から順に赤相→白相→青相であるのに対して、従来式を用いて算出した母線地絡特性では小さい方から順に赤相→青相→白相となっており、順番が一致しなかったが、改良式を用いて算出した母線地絡特性では小さい方から順に赤相→白相→青相となっており、順番が一致した。
地絡保護装置の動作電圧を三相一括で整定する場合、母線地絡特性において相の関係が一致することが重要であるため、相の関係が一致し、全体的に誤差も小さく相関も高まることから、改良式を用いて母線地絡特性を算出した方がよいことが分かった。
制御部14は、地絡継電器試験を行う際に、切替スイッチSWを切替制御し、ωC測定部11に対地静電容量Cを求めるように制御し、母線地絡特性演算部12に母線地絡特性を求めるように制御するとともに、ωC測定部11によって求められた対地静電容量Cおよび母線地絡特性演算部12によって求められた母線地絡特性を表示するように表示部13を制御する。
このとき、制御部14は、平均化処理による実電力系統電圧の揺動による測定誤差の排除を図るために、複数回ほど切替スイッチSWを切替制御して、ωC測定部11に対地静電容量Cを複数回求めてその平均値を算出するように制御してもよい。
また、制御部14は、前回の地絡継電器試験における対地静電容量Cおよび母線地絡特性との比較を行ったり、動作接地抵抗値や継電器設定電圧の算定を行ったりして、その結果を表示部13に表示させるようにしてもよい。
なお、地絡継電器試験装置10をパーソナルコンピュータ(パソコン)に接続して制御部14の機能をパーソナルコンピュータに行わせるようにしてもよい。
また、地絡継電器試験装置10を持ち運び可能な地絡継電器試験装置20とすることにより、図11に示すように、持ち運び可能な地絡継電器試験装置20を変圧器盤に接続するとともに、持ち運び可能な地絡継電器試験装置20をパーソナルコンピュータ30に接続して制御部14の機能をパーソナルコンピュータ30に行わせるようにすれば、操作性の向上を図ることができるとともに、多量の測定条件などのデータの保存・管理を可能とすることができる。
図12(a)〜(e)に、地絡継電器試験装置10を持ち運び可能な地絡継電器試験装置20としたときの外形図の一例を示す。
この例に示すように、持ち運び可能な地絡継電器試験装置20の外形の寸法は横422.5mm、縦370.5mmおよび高さ216.5mm(蓋の高さが45mm)であり、小型にすることができる。
以上に分散リアクトル接地系統において本発明を実施するための形態について説明したが、前述の集中リアクトル接地系統の場合には、分散リアクトルの抵抗分rが1台のみであるとして取り扱うことで、分散リアクトル接地系統の場合と同様に実施することができる。
また、線路に中性点接地リアクトルのみを複数台設置した電力系統の場合には、接地用変圧器の中性点接地抵抗nrgがないため、中性点接地抵抗ngrが無限大であるとして取り扱うことで、分散リアクトル接地系統の場合と同様に実施することができる。
1 接地用変圧器(GTR)
1〜2n 第1乃至第nの線路用リアクトル
3 接地形計器用変圧器(GPT)
10 地絡継電器試験装置
11 ωC測定部
12 母線地絡特性演算部
13 表示部
14 制御部
20 持ち運び可能な地絡継電器試験装置
30 パソコン
SW 切替スイッチ
g 地絡電流
2 二次電圧
3 三次電圧
n0,Vn1 残留零相電圧
0s 地絡事故時の零相電圧
E 相電圧
C 対地静電容量
ωC アドミッタンス
ngr,r 抵抗分
1 GPT三次制限抵抗
2 測定用抵抗
3 合成抵抗
g 地絡抵抗
00 3線一括対地アドミッタンス
00’ 3線一括対地アドミッタンスの不平衡分
01 既知のアドミッタンス
02 合成アドミッタンス
0+jωL 接地形計器用変圧器の零相内部インピーダンス
L’ 合成リアクトル分
φno,φn1 位相
φn2 位相差

Claims (12)

  1. 対地間抵抗の小さい電力系統に設置されている地絡継電器の試験を行うための地絡継電器試験装置(10)であって、
    前記電力系統に接続された接地形計器用変圧器(3)のGPT三次制限抵抗(R1)と並列に接続された、かつ、直列接続された測定用抵抗(R2)および切替スイッチ(SW)と、
    該切替スイッチの切替前後の前記接地形計器用変圧器の三次電圧(V3)に基づいて3線一括の対地静電容量(C)を求めるためのωC測定部(11)と、
    該ωC測定部によって求められた前記対地静電容量に基づいて母線地絡特性を求めるための母線地絡特性演算部(12)とを具備し、
    前記ωC測定部が、前記電力系統に接続された接地用変圧器(1)の中性点接地抵抗の抵抗分(ngr)を前記GPT三次制限抵抗と前記対地静電容量のアドミッタンス(ωC)を計算する零相等価回路上で別要素にするとともに、前記電力系統に接続された複数個の線路用リアクトル(21〜2n)の抵抗分の合成抵抗を前記GPT三次制限抵抗と該零相等価回路上で別要素にして、前記対地静電容量を求める、
    ことを特徴とする、地絡継電器試験装置。
  2. 前記接地形計器用変圧器以外の他の接地形計器用変圧器が前記電力系統に存在する場合には、前記ωC測定部が、該他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗も前記GPT三次制限抵抗と前記零相等価回路上で別要素にして前記対地静電容量を求めることを特徴とする、請求項1記載の地絡継電器試験装置。
  3. 前記ωC測定部が、前記零相等価回路の3線一括対地アドミッタンス(Y00)において前記複数個の線路用リアクトルの合成リアクトル分(L’)と該複数個の線路用リアクトルの合成抵抗分、前記中性点接地抵抗の抵抗分および前記他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗の合成抵抗(R3)とを前記対地静電容量と並列に接続したときに、前記切替スイッチの切替前後に前記接地形計器用変圧器の前記三次側に生じる残留零相電圧(Vn0,Vn1)の位相差(φn2)に基づいて、前記対地静電容量を求めることを特徴とする、請求項2記載の地絡継電器試験装置。
  4. 前記ωC測定部が、前記接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗を“R1”、前記測定用抵抗を“R2”、前記接地形計器用変圧器の零相内部インピーダンスを“R0+jωL”、前記複数個の線路用リアクトルの合成リアクトル分を“L’”、前記複数個の線路用リアクトルの合成抵抗分、前記中性点接地抵抗の抵抗分および前記他の接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗の合成抵抗を“R3”とすると、以下の方程式を用いて、
    tanφn2・(ωC’)2+{A−B+(D+E)・tanφn2}・ωC’+(A・B+D・E)・tanφn2+A・E−B・D=0
    ここで、ωC’=ωC−1/ωL’
    A=(R01/a)+(1/R3
    B=(R02/b)+(1/R3
    D=−(ωL/a)
    E=−(ωL/b)
    a=R01 2+(ωL)2
    b=R02 2+(ωL)2
    01=R0+R1
    02=R0+(R1・R2)/(R1+R2
    前記対地静電容量を求めることを特徴とする、請求項3記載の地絡継電器試験装置。
  5. 前記母線地絡特性演算部が、一線地絡時の零相電圧(V0s)を表す式を複素数形式に変形した改良式を用いて、前記母線地絡特性を算出することを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の地絡継電器試験装置。
  6. 前記母線地絡特性演算部が、相電圧を“E”、地絡抵抗を“Rg”、前記接地形計器用変圧器のGPT三次制限抵抗と前記中性点接地抵抗の抵抗分と前記複数個の線路用リアクトルの抵抗分の合成抵抗分を“Ro”としたときに、前記一線地絡時の零相電圧を表す式を以下に示す式のように変形して、
    0s=E/[jωC・Rg+{1+(Rg/Ro)}]
    =x+jy
    以下に示す改良式を用いて、
    θ=tan-1(y/x)
    前記母線地絡特性を算出する,
    ことを特徴とする、請求項5記載の地絡継電器試験装置。
  7. 地絡継電器試験を行う際に、前記切替スイッチを切替制御し、前記ωC測定部に対地静電容量を求めるように制御するとともに、前記母線地絡特性演算部に母線地絡特性を求めるように制御する制御部(14)をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の地絡継電器試験装置。
  8. 前記制御部が、複数回ほど前記切替スイッチを切替制御するとともに、前記ωC測定部に対地静電容量を複数回求めてその平均値を算出するように制御することを特徴とする、請求項7記載の地絡継電器試験装置。
  9. 前記制御部が、前回の地絡継電器試験における対地静電容量および母線地絡特性との比較、動作接地抵抗値の算定並びに継電器設定電圧の算定をさらに行うことを特徴とする、請求項7または8記載の地絡継電器試験装置。
  10. 前記地絡継電器試験装置をパーソナルコンピュータ(30)に接続して前記制御部の機能を該パーソナルコンピュータに行わせることを特徴とする、請求項7乃至9いずれかに記載の地絡継電器試験装置。
  11. 前記地絡継電器試験装置を持ち運び可能な地絡継電器試験装置(20)とし、該持ち運び可能な地絡継電器試験装置を変圧器盤に接続して、前記電力系統に設置されている地絡継電器の試験を行うことを特徴とする、請求項10記載の地絡継電器試験装置。
  12. 請求項1乃至11いずれかに記載の地絡継電器試験装置を用いて対地静電容量および母線地絡特性を求めて、前記電力系統に設置されている地絡継電器の試験を行うことを特徴とする、地絡継電器試験方法。
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