JP2011143960A - 収納トレー - Google Patents

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Abstract

【課題】被収納物を収納時には被収納物を適切に保護することができるとともに、被収納物を未収納時にはよりコンパクトに保管することができる収納トレーを提供すること。
【解決手段】被収納物が収納される収納部と、前記収納部を取り囲むように設けられた壁部とを備え、前記収納部は、平坦部と、平坦部から垂直方向に突出してなる凸部であり、それぞれが壁部の一の内面と接するとともに、互いに離間して設けられた複数の仕切部と、隣り合う仕切部の間において、平坦部から仕切部よりも低く垂直方向に突出してなる凸部である複数の載置部とを備え、複数の仕切部の一の内面に垂直な方向の長さが、被収納物の長手方向における印刷部を除いた領域の長さよりも小さく、複数の載置部は、一の内面と離間するとともに、載置部の上に載置されたときに被収納物の重心位置が載置部の上に位置するように設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品などの製造過程で使用される収納トレーに関し、特に、ガスセンサの製造過程で使用される収納トレーに関する。
電子部品などの製造においては、各製造工程間において完成品や製造途中の未完成品を保管および搬送する際に、これらを収納する収納トレーが用いられている。例えば、特許文献1に開示されているガスセンサの製造においては、セラミックスグリーンシートの積層体を保管および搬送する際に収納トレーが用いられている。
収納される製品に応じて必要な形状や大きさなどが異なるため、それらに応じた様々な収納トレーが開示されている。例えば、複数の収納トレーを積み重ねた場合であっても、下方の収納トレーに収納された被収納物が上方の収納トレーの加重によって変形することを防止した収納トレーが公知である(例えば、特許文献2参照)。また、被収納物が収納される方向をガイドする支持領域を設けることにより、被収納物の収納方向の誤りを防止する収納トレーが公知である(例えば、特許文献3参照)。また、収納トレーを積み重ねる際に、上下の収納トレーの間に中板を挿入することで、収納トレーや被収納物の変形を防止した収納トレーが公知である(例えば、特許文献4参照)。
特開平8−271476号公報 特開2000−327074号公報 特開2002−37380号公報 特開2002−198449号公報
特に、特許文献1に開示されているようなガスセンサにおいては、センサ素子に傷や破損が生じていると被測定ガス成分中の所定ガス成分を正確に測定することが困難になるため、セラミックスグリーンシートの積層体を収納トレーに収納して保管および搬送する場合、より慎重にセラミックスグリーンシートの積層体を保護することが求められる。
しかし、セラミックスグリーンシート積層体は、ジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性を有する固体電解質からなるため、焼成前は特に脆く変形しやすい。それゆえ、上述のような収納トレーにセラミックスグリーンシート積層体を載置して搬送する場合、搬送時の振動や衝撃などによって積層体の先端部が収納トレーから力を受けると、積層体先端部に傷や凹みが生じることがあった。加えて、先端にコネクタ部が形成された積層体の場合、搬送時の振動や衝撃などによってコネクタ部が収納トレーから力を受けると、コネクタ部の導通印刷部に掠れや凹みが生じることもあった。
また、省スペース化や高効率化のために、積層体が載置されたまま複数枚の収納トレーを積み重ねて使用することがあるが、下方の収納トレーに載置された積層体と積み重ねられた上方の収納トレーとが接触することで、上述のように積層体先端部に傷や凹みが生じたり、積層体先端部に設けられたコネクタ部の導通印刷部に掠れや凹みが生じたりすることがあった。
一方、被収納物が収納されない場合(不使用時)、収納トレーは、嵩張って作業スペースが狭くならないように、複数枚の収納トレーを積み重ねてよりコンパクトに保管されることが求められている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、被収納物が収納される時には被収納物を適切に保護することができるとともに、不使用時にはよりコンパクトに保管することができる収納トレーを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、長手方向の一の端部近傍に印刷部が形成された被収納物を収納する、一体成形された収納トレーであって、前記被収納物が収納される収納部と、前記収納部側に面した内面、前記収納トレーの他のいずれの部位よりも高く設けられた上面、および外部に面した外面、を有し、前記収納部を取り囲むように設けられた壁部と、を備え、前記収納部は、平坦部と、前記平坦部から垂直方向に突出してなる凸部であり、それぞれが前記壁部の一の内面と接するとともに、互いに離間して設けられた複数の仕切部と、隣り合う前記仕切部の間において、前記平坦部から前記仕切部よりも低く垂直方向に突出してなる凸部である複数の載置部と、を備え、前記複数の仕切部の前記一の内面に垂直な方向の長さが、前記被収納物の長手方向における前記印刷部を除いた領域の長さよりも小さく、前記複数の載置部は、前記一の内面と離間するとともに、該載置部の上に載置されたときに前記被収納物の重心位置が該載置部の上に位置するように設けられる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の収納トレーにおいて、前記壁部は、該壁部の上面と外面とからなる角部に設けられた凹部である複数の間隙規定部を備え、一の壁部に設けられたそれぞれの前記間隙規定部と、前記一の壁部と対向する壁部に設けられたそれぞれの前記間隙規定部とが、前記収納トレーの中心に対して非対称であり、前記複数の間隙規定部は、前記壁部の上面と該間隙規定部の底部の高さの差が、前記被収納物の短手方向の長さよりも大きい。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の収納トレーにおいて、前記平坦部から垂直方向に突出してなる凸部である分離部をさらに備え、前記分離部に対して対称に一対の前記収納部が設けられ、前記分離部は、前記一の内面から該分離部の側面までの長さが前記被収納物の長手方向の長さよりも長い位置に、前記一の内面と平行方向に沿って設けられる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の収納トレーにおいて、前記載置部は、前記隣り合う仕切部と連接して設けられる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の収納トレーにおいて、前記壁部は、前記外面がテーパー状に形成されてなる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の収納トレーにおいて、前記収納部の側面および端部がテーパー状に形成されてなる。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の収納トレーにおいて、前記仕切部は、上面に略直方体状に設けられた凹部を有する。
請求項1ないし請求項7の発明によれば、被収納物を収納時には被収納物を適切に保護することが可能な収納トレーを実現することができる。
請求項2の発明によれば、被収納物を未収納時にはよりコンパクトに保管することが可能な収納トレーを実現することができる。
請求項5および請求項6の発明によれば、複数の収納トレーを積み重ねる際に嵌合しやすく、かつ積み重ね状態から離脱させやすい収納トレーを実現することができる。
請求項7の発明によれば、載置部材あるいは指が載置部に接近しやすくなり、被収納物の載置および取り出しがより行いやすい収納トレーを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る収納トレーの構成を概略的に示した斜視図である。 図1に示す収納トレーのA−A'断面を概略的に示した図である。 図1に示す収納トレーのB−B'断面を概略的に示した図である。 図1に示す収納トレーのうち、1つの仕切部とこれに連接する載置部のみを抜き出して示した部分拡大図である。 図4に示した載置部に積層体を載置した様子を示す図である。 2つの収納トレーを第1の態様にて積み重ねた様子を示す斜視図である。 図6に示す斜視図のC−C'断面を概略的に示した図である。 2つの収納トレーを第2の態様にて積み重ねた様子を示す斜視図である。 図8に示す斜視図のD−D'断面を概略的に示した図である。
はじめに、収納トレー100の概略構成について説明する。
図1は、収納トレー100の構成の一例を概略的に示した斜視図である。図1には、収納トレー100の短手方向をx軸とする右手系のxyz座標を付している(以降においても同様)。
収納トレー100は、完成品や未完成品などの被収納物を収納して、該被収納物を保管および搬送するためのものである。本実施の形態においては、被収納物がセラミックスグリーンシートの積層体(以下、積層体101とも記載する)である場合を例として説明を行う。
収納トレー100は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の材質からなる平板を変形させることによって、3次元的な凹凸を形成してなる略矩形の蓋状体である。係る収納トレー100は、例えば、上述した材質からなる平板を加熱して軟化させた状態で、プレスすることにより型に押しあて、折り曲げて一体成形することによって製造される。収納トレー100は、収納部10と、分離部20と、壁部30とを備える。
収納部10は、複数の積層体101を収納可能な部位である。本実施の形態に係る収納トレー100においては、分離部20に対して対称に一対の(2つの)収納部10が設けられてなる。収納部10は、凹凸のない平坦部11と、y軸方向に等ピッチで設けられた複数の仕切部12と、隣り合う仕切部12同士の間に設けられた複数の載置部13(図3参照)とを備える。なお、以下においては、特に断りのない限り、平坦部11が収納トレー100の各部の高さの基準面(つまりは凹凸の基準面)であるとする。収納部10の詳細な構成については後述する。
分離部20は、収納部10同士を分離するために設けられた部位である。分離部20は、y軸方向に沿って、平坦面11よりも+z方向に突出してなる態様にて設けられた断面視略矩形状の部位であり、上面201と2つの側面202とから構成される。
壁部30は、収納部10と分離部20とを取り囲むように設けられた、収納トレー100の外枠をなす部位である。壁部30は、概略、上面31と、収納部10側に面した内面32と、外部に面した外面33とから構成される。上面31は、他のいずれの部位よりも高い位置となるように設けられてなり、複数の収納トレー100を積み重ねる際に他の収納トレー100を支持する面である。内面32は、仕切部12や分離部20がx軸方向あるいはy軸方向に突出してなる面である。外面33は、収納トレー100全体の外側面となっており、その先端部は平坦部11よりも低い位置にまで延在してなる。
加えて、本実施の形態においては、壁部30の一部に間隙規定部34なる複数の凹部を設けてなることで、ある収納トレー100を他の収納トレー100の上に積み重ねようとする際、両者の向きに応じて積み重ね方を違えることができるようになっている。間隙規定部34の詳細な説明および収納トレー100の積み重ね方については後述する。
なお、壁部30の外面33は、z軸方向に対して5°程度の傾斜を与えて設けられてなる。すなわち、壁部30は、テーパー状に形成されてなる。これは、複数の収納トレー100を積み重ねる際の嵌合のしやすさ、および積み重ね状態からの離脱のさせやすさを得るためである。あるいはさらに、同様の理由により、収納部10や分離部20の側面や端部も外面33と同じようなテーパー状に形成されていてもよい。
<収納部の詳細構成>
次に、収納部10のより詳細な構成について説明する。図2は、図1のA−A’断面図である。A−A’断面は、仕切部12を通る断面である。図3は、図1のB−B’断面図である。B−B’断面は、載置部13を通る断面である。なお、B−B’断面は、壁部30の間隙規定部34を通る断面でもある。図4は、図1に示す収納トレー100のうち、1つの仕切部12とこれに連接する載置部13のみを抜き出して示した部分拡大図である。図5は、図4に示した載置部13に積層体101を載置した様子を示す図である。なお、図5に示すように、積層体101は、その長手方向側面であって一方の先端部101aの近傍に、複数の導通印刷部たるコネクタ部102を有する。また、図示は省略するものの、積層体101の他方の先端部101bには、内部に通ずる開口部が設けられてなるとする。
図4に示すように、仕切部12と載置部13はいずれも、平坦部11よりも+z方向に突出させて形成されてなる凸部である。仕切部12は、概略、平坦部11に平行な上面121と、平坦部11に垂直でかつx軸方向に延在する側面122と、平坦部11に垂直でかつ分離部20の側面と対向する先端部122aとから構成される。載置部13は、平坦部11に平行な上面131と、平坦部11に垂直で分離部20に平行な2つの端部132aおよび132bとから構成される。
ただし、仕切部12の上面121と載置部13の上面131との間には高低差があり、仕切部12の上面121の高さt2よりも載置部13の上面131の高さt3の方が小さくなっている。すなわち、収納部10においては、載置部13とその両隣りの仕切部12とによって凹部が形成されてなる。該凹部の底面に相当する載置部13の上面131に積層体101を載置することで、該積層体101は、収納部10に収納されたことになる。すなわち、収納部10に収納された状態においては、積層体101は、その底部を載置部13の上面131によって支持されるとともに、載置部13の両隣りの仕切部12の側面122によって側方から支持されてなる。なお、仕切部12と載置部13の高低差は、積層体101が仕切部12によって好適に支持されるとともに、載置部13への積層体101の載置に支障のない範囲で、適宜に定められてよい。
本実施の形態においては、図5に示したように、積層体101は、仕切部12によって仕切られた載置部13の上面131に、長手方向がx軸方向、厚み方向がy軸方向、短手方向がz軸方向となるように載置されるものとする。よって、隣り合う仕切部12同士の間隔、つまりは載置部13のy軸方向の幅は、載置部13の上に載置される積層体101の厚みに応じて定められてなる。ただし、係る載置部13の幅は、隣り合う仕切部12同士が積層体101を挟持する(積層体101に対し力を加えて保持する)ように定める必要はなく、載置および取り出しの容易のために、わずかな余裕(クリアランス)を持たせるようにするのが好ましい。同様に、分離部20の側面21と壁部30の内面32との距離は、積層体101の長手方向のサイズよりもわずかに大きく定められるのが好ましい。これにより、積層体101はx軸方向およびy軸方向についてほぼ拘束されるので、積層体101に多少の振動が加わったり収納トレー100に衝撃が加わったりしたとしても、これらの方向に積層体101が移動することはない。
また、x軸方向についてみれば、仕切部12は、壁部30の内面32からx軸方向に突出する態様にて設けられてなる。ただし、仕切部12のx軸方向の長さt1(壁部30の内面32から仕切部12の先端部122aまでの距離)は、積層体101の長手方向のサイズLよりも小さくなっている。
一方、載置部13は、積層体101の図5における底面(短手方向に垂直な面)全面を支持するのではなく、その中央部分のみを支持し、両側の先端部101a、101b近傍は支持しない態様にて設けられてなる。具体的には、積層体101を載置した際に少なくとも該積層体101の重心のx軸方向における位置が支持範囲に含まれるように、載置部13は設けられてなる。結果として、載置部13は、x軸方向の長さt4、つまりは分離部20側の端部132aと壁部30側の端部132bとの距離が、仕切部12のx軸方向の長さt1よりもさらに小さくなっている。なお、x軸方向において、載置部13の壁部30側の端部132bと壁部30との間は、凹凸のない平坦部11となっている。
仕切部12および載置部13がこのような態様にて設けられてなることから、図5に示したように、コネクタ部102が設けられた側の先端部101aが分離部20の側に位置するように積層体101を載置部13に載置するようにすれば、該先端部101aの近傍は収納トレー100と全く接触しないことになり、もう一方の先端部101bについても載置部13とは接触しないことになる。これにより、搬送時に積層体101に振動が生じたり収納トレー100に衝撃が加わったりしたとしても、先端部101a、101bの近傍に不要な力が加わって傷やカケが生じることや、コネクタ部102が仕切部12あるいは載置部13と接触することで掠れやへこみなどが生じることが、好適に抑制される。
また、y軸方向についてみれば、仕切部12と載置部13とは互いに連接し合っている。具体的には、載置部13は、仕切部12の側面122からy軸方向に突出する態様にて設けられてなる。詳細は省略しているが、図1に示した収納トレー100においては、同様の態様にて、仕切部12には+y方向にさらに他の載置部103が連接し、載置部13には−y方向にさらに他の仕切部12が連接してなる。なお、このように仕切部12と載置部13とが連接する態様は、収納トレー100の成形の簡便および確実さという点で好ましいが、必須の態様ではない。積層体101の載置に支障のない程度であれば、y軸方向に離間することで両者の間に隙間がある態様であってもよい。
好ましくは、図1などに示すように、仕切部12は、その上面12aの略中央部分に略直方体状の凹部14を有する。凹部14は、平坦部11および仕切部12の上面121と平行な上面141とこれに垂直な2つの側面142とから構成される。係る凹部14を設けることで、図示しない載置部材あるいは作業者の指が載置部13に接近しやすくなり、積層体101の載置および取り出しがより行いやすくなる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、収納したセラミックスグリーンシートの積層体に傷やカケを生じることが好適に抑制された収納トレーが、実現される。加えて、係る収納トレーを用いた場合には、該積層体の一方端部に導通印刷部が設けられてなる場合であっても、係る導通印刷部に掠れやへこみなどが生じることが好適に抑制される。
<間隙規定部>
次に、壁部30に設けられた間隙規定部34について詳細に説明する。
図1に示すように、間隙規定部34は、壁部30の上面31と外面33とからなる角部に設けられた凹部である。間隙規定部34は、平坦部11に平行な底部341と、該底部341と壁部30の上面31との間に延在する側面部342とから構成される。好ましくは、側面部342は壁部30の外面33と同様にz軸方向に対して5°程度の傾斜が与えられてなる。
間隙規定部34は、壁部30のy軸方向に延在する部分(これを、壁部30aおよび壁部30bと称する)およびx軸方向に延在する部分(これを、壁部30cおよび壁部30dと称する)のそれぞれに、等間隔で複数設けられてなる。図1においては、壁部30a、壁部30b、および壁部30dにそれぞれ4つの間隙規定部34(34a、34b、34d)が設けられ、壁部30cに3つの間隙規定部34(34c)が設けられてなる場合を例示している。
ただし、それぞれの間隙規定部34は、該間隙規定部34の形成位置と収納トレー100の中心Oに対して対称な位置に他の間隙規定部34が存在することのないように設けられてなる。図1に示す場合であれば、壁部30aに設けられたそれぞれの間隙規定部34aは、対向する壁部30bに設けられたいずれの間隙規定部34bとも対称ではなく、逆もまた同じである。また、壁部30cに設けられたそれぞれの間隙規定部34cと、対向する壁部30dに設けられたそれぞれの間隙規定部34dとの関係についても同様である。
また、間隙規定部34は、その底部341と壁部30の上面31の高さの差(これを間隙規定部34の段差と称する)t0(図3参照)が、収納しようとする積層体101の短手方向のサイズDよりも大きくなるように設けられてなる。
<収納トレーの積み重ね方>
壁部30に上述のような間隙規定部34が備わることで、収納トレー100の積み重ね方には、2通りの態様がある。以下、これらを説明する。
図6は、2つの収納トレー100(これらを収納トレー100a、100bとする)を第1の態様にて積み重ねた様子を示す斜視図である。第1の態様は、収納トレー100aと収納トレー100bのxy平面内における向き(姿勢)を180°違えた状態で両者を積み重ねるものである。図7は、図6のC−C’断面図である。
第1の態様の場合、上側の収納トレー100(図6、図7においては収納トレー100b)の間隙規定部34を、下側の収納トレー100(図6、図7においては収納トレー100a)の壁部30の上面31が支持するのみの状態で、2つの収納トレー100が重ね合わされる。この場合、双方の収納部10や分離部20は、他方の収納トレー100と全く接触せず、下側の収納トレー100aの収納部10の上方、つまりは2つの収納トレー100の収納部10の間に、間隙40が形成される。上述のように、間隙規定部34の段差t0は積層体101のサイズDよりも大きく、また、この間隙40のz軸方向のサイズt5は、間隙規定部34の段差t0と等しいので、図7に示したように、収納トレー100aに積層体101を収納した状態で収納トレー100bを重ね合わせたとしても、積層体101と収納トレー100bとは接触・干渉しない。それゆえ、下側の収納トレー100aに収納されている積層体101が、上に積み重ねられた収納トレー100bと接触することによって傷つけられたり、不要な力を加えられて変形したりすることはない。すなわち、第1の態様は、収納トレー100に積層体101が収納された状態でその上に他の収納トレー100を重ねる場合に適した、積み重ね方であるといえる。
図8は、2つの収納トレー100(これらを収納トレー100a、100bとする)を第2の態様にて積み重ねた様子を示す斜視図である。第2の態様は、収納トレー100aと収納トレー100bのxy平面内における向き(姿勢)を同じにした状態で両者を積み重ねるものである。図9は、図8のD−D’断面図である。
第2の態様の場合、重ね合わせの際の上側の収納トレー100(図8、図9においては収納トレー100b)の姿勢と、下側の収納トレー100(図8、図9においては収納トレー100a)の姿勢とが、全く同じであるので、2つの収納トレー100は、それぞれの対応部位が上下に方向において完全に一致した状態で重ね合わされる。
この場合、図9に示したように、2つの収納トレー100の間には、ほとんど間隙が形成されない。また、2つの収納トレー100の積み重ね高さ(下側の収納トレー100aの最下端部から上側の収納トレー100bの壁部の上面33までの高さ)を第1の態様と第2の態様とで比較する(前者の高さをH1、後者の高さをH2とする)と、H2<H1である。それゆえ、係る第2の態様での積み重ねは、積層体101が収納された収納トレー100には適用できないものの、積層体101が収納されていない収納トレー100が対象である場合であれば、積み重ね後の状態が第1の態様よりもコンパクトになる。すなわち、第2の態様は、使用していない状態の収納トレー100を保管する際に適した積み重ね方であるといえる。
よって、本実施の形態に係る収納トレー100は、積層体101を収納した収納トレー100の上に積み重ねる場合には、間隙40が形成される第1の態様にて積み重ねを行い、積層体を収納していない収納トレー100の上に積み重ねる場合には、第1の態様よりもコンパクトな積み重ね状態が実現できる第2の態様にて積み重ねを行う、という使用が可能となっている。これにより、積層体101が収納された状態において上側の収納トレー100が該積層体101を傷つけたり変形させたりすることがなく、かつ、積層体101の収納に使用していない場合にはよりコンパクトな状態で収納トレーを保管することが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、積層体101収納時には積層体を適切に保護することができるとともに、積層体101未収納時にはよりコンパクトに保管することが可能な収納トレー100を実現することができる。
<変形例>
以上の説明においては、収納トレー100にセラミックスグリーンシート積層体が収納される態様について説明したが、本発明の適用はこれに限られるものではなく、電子部品などその他の対象物が収納される態様であってもよい。
また、それぞれの壁部30a〜30dに間隙規定部34が設けられる態様について説明したが、本発明の適用はこれに限られるものではなく、少なくとも、一対の壁部30a,30b(または、壁部30c,30d)に間隙規定部34が設けられる態様であればよい。
また、2つの収納部10が設けられる態様について説明したが、本発明の適用はこれに限られるものではなく、実施の形態で説明した収納部10の機能が確保される限り、1つあるいは3つ以上の収納部10が設けられる態様であってもよい。ただし、収納部10を3つ以上設ける場合は、隣り合う収納部10の間に分離部20を設ける。
10 収納部
11 平坦部
12 仕切部
13 載置部
14 凹部
20 分離部
30 壁部
34 間隙規定部
100 収納トレー
101 積層体

Claims (7)

  1. 長手方向の一の端部近傍に印刷部が形成された被収納物を収納する、一体成形された収納トレーであって、
    前記被収納物が収納される収納部と、
    前記収納部側に面した内面、前記収納トレーの他のいずれの部位よりも高く設けられた上面、および外部に面した外面、を有し、前記収納部を取り囲むように設けられた壁部と、を備え、
    前記収納部は、
    平坦部と、
    前記平坦部から垂直方向に突出してなる凸部であり、それぞれが前記壁部の一の内面と接するとともに、互いに離間して設けられた複数の仕切部と、
    隣り合う前記仕切部の間において、前記平坦部から前記仕切部よりも低く垂直方向に突出してなる凸部である複数の載置部と、を備え、
    前記複数の仕切部の前記一の内面に垂直な方向の長さが、前記被収納物の長手方向における前記印刷部を除いた領域の長さよりも小さく、
    前記複数の載置部は、前記一の内面と離間するとともに、該載置部の上に載置されたときに前記被収納物の重心位置が該載置部の上に位置するように設けられる、収納トレー。
  2. 前記壁部は、該壁部の上面と外面とからなる角部に設けられた凹部である複数の間隙規定部を備え、
    一の壁部に設けられたそれぞれの前記間隙規定部と、前記一の壁部と対向する壁部に設けられたそれぞれの前記間隙規定部とが、前記収納トレーの中心に対して非対称であり、
    前記複数の間隙規定部は、前記壁部の上面と該間隙規定部の底部の高さの差が、前記被収納物の短手方向の長さよりも大きい、請求項1に記載の収納トレー。
  3. 前記平坦部から垂直方向に突出してなる凸部である分離部をさらに備え、
    前記分離部に対して対称に一対の前記収納部が設けられ、
    前記分離部は、前記一の内面から該分離部の側面までの長さが前記被収納物の長手方向の長さよりも長い位置に、前記一の内面と平行方向に沿って設けられる、請求項1または請求項2に記載の収納トレー。
  4. 前記載置部は、前記隣り合う仕切部と連接して設けられる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の収納トレー。
  5. 前記壁部は、前記外面がテーパー状に形成されてなる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の収納トレー。
  6. 前記収納部の側面および端部がテーパー状に形成されてなる、請求項5に記載の収納トレー。
  7. 前記仕切部は、上面に略直方体状に設けられた凹部を有する、請求項1から請求項6のいずれかに記載の収納トレー。
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