JP2011142255A - Led光源装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】混色性が良好で色むらが少なく発光効率に優れ、且つ、特性が均一で高性能なLED光源装置の製造方法を提供する。
【解決手段】基板上にLED素子を実装する工程(M2)と、第1の蛍光体を含む第1の樹脂部材をLED素子を被覆して塗布する工程(M3)と、LED素子を自発光させることによりLED素子周りの第1の樹脂部材を部分的に硬化させる工程(M4)と、第1の樹脂部材の内の未硬化部分を除去することで第1の蛍光体層を形成する工程(M5)とを有し、この蛍光体層を形成する工程を繰り返すことで、LED素子を被覆する複数の異なる蛍光体層を任意の厚みで積層できる製造方法とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子から発せられる光を受けて励起されることにより波長変換光を発する蛍光体を含有した樹脂層を備えたLED光源装置の製造方法に関する。
従来、化合物半導体である発光ダイオード(以下、LEDと略す)は、長寿命や小型化の特徴を生かして光源装置として幅広く利用されている。また、窒化ガリウム系化合物半導体(以下、GaN系半導体と略す)等による青色を発光するLEDが開発され製品化されたことにより、LED素子を封止する樹脂に黄色光を発する蛍光体を含有させ、青色光と黄色光との混合により疑似白色光を得るLED光源装置が実用化されている。また、GaN系半導体により紫外光〜近紫外光(例えば350〜410nm)にピーク波長を有するLEDが開発され、この紫外光〜近紫外光を受けて励起されることにより、赤色光、緑色光、青色光を発する三種類の蛍光体を用いて白色光を得るLED光源装置も開示されている。
このようなLED光源装置において、蛍光体を含有する光硬化性樹脂組成物をLED素子に塗布した後、LED素子を発光させてこの光硬化性樹脂組成物を硬化させる製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このLED光源装置の製造方法は、LED素子の表面に、蛍光体を含有する光硬化性樹脂組成物層を塗布する工程と、LED素子を発光させて光硬化性樹脂組成物を硬化して硬化領域を形成する工程と、この硬化工程の後に上記硬化領域を残す様に、樹脂未硬化物を除去して蛍光体層を形成する工程とを備えている。
そして、光硬化性樹脂組成物に含有される蛍光体粒子の混合にむらが生じても、蛍光体粒子が多く存在する光路では、組成物の硬化が進まないので硬化領域が薄くなり、蛍光体粒子が少ない光路では、組成物の硬化が進むので硬化領域を厚くすることができる。これにより、LED素子周りに配置される蛍光体層に含まれる蛍光体からの変換光が、より均一に調整されて、色むらや発光むらを抑制することができる。
特開2008―159756号公報(第4頁、第10頁)
しかしながら、特許文献1の白色発光ダイオードの製造方法では、LED素子を被覆する組成物の中に、青色蛍光体、赤色蛍光体、緑色蛍光体の3種類の蛍光体粒子が混合されるが、それぞれの蛍光体粒子は、比重が異なると共に粒径も異なるので、組成物中に混合するときに均一に分散することはできない。つまり、この従来のやり方で蛍光体層を形成すると、蛍光体層の中で蛍光体に偏りが発生し、LED光源装置の混色性が悪化するとともに色むらが発生する。ここで、一般的な青色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体の特性について図面を用いて説明する。図20は、青色、緑色、赤色のそれぞれの蛍光体の発光Emと励起Exの特性を示しており、X軸は光の波長であり、Y軸は強度を表している。
図20(a)は、一般的な青色蛍光体の特性を示しており、この青色蛍光体は、図示する様に波長450nm付近に発光Emのピークがあり、励起Exは、430nm位より短波長、すなわち、紫外光から近紫外光の波長によって励起するので、可視光は殆ど吸収さ
れず透過する。
また、図20(b)は、一般的な緑色蛍光体の特性を示しており、この緑色蛍光体は、図示する様に波長530nm付近に発光Emのピークがあり、励起Exは、500nm位より短波長によって励起する。この特性により、緑色蛍光体は500nm位より短波長の光を吸収する。
また、図20(c)は、一般的な赤色蛍光体の特性を示しており、この赤色蛍光体は、図示する様に波長650nm付近に発光Emのピークがあり、励起Exは、600nm位より短波長によって励起する。この特性により、赤色蛍光体は600nm位より短波長の光を吸収する。
この様に、各色のそれぞれの蛍光体は、励起される波長が異なるという特性を有する。このため、青色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体が、特許文献1で示される様に一つの組成物中に混合されて蛍光体層を形成すると、各蛍光体が発光する波長変換光が混ざり合うことになり、青色蛍光体からの450nmの蛍光は、緑色蛍光体と赤色蛍光体に吸収され、また、緑色蛍光体からの530nmの蛍光は、赤色蛍光体によって吸収される。すなわち、波長変換光が異なる蛍光体が組成物の中に混合されることで、蛍光体の2次励起が発生し、この結果、青色の波長変換光と緑色の波長変換光が吸収されて弱められるので、LED光源装置の発光効率が悪化して輝度低下が生じ、また、蛍光体の混合状態によって個々のLED光源装置に輝度ばらつきや色むらが生じてしまう。
本発明の目的は上記課題を解決し、混色性が良好で色むらが少なく発光効率に優れ、且つ、特性が均一で高性能なLED光源装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のLED光源装置の製造方法は、下記記載の製造方法を採用する。
本発明のLED光源装置の製造方法は、LED素子を被覆する樹脂部材を硬化して形成するLED光源装置の製造方法において、第1の蛍光体を含む第1の樹脂部材を、LED素子を被覆して塗布する工程と、LED素子を自発光させることにより、LED素子周りの前記第1の樹脂部材を、部分的に硬化させて第1の蛍光体層を形成する工程と、第1の蛍光体よりも比重の大きい第2の蛍光体を含む第2の樹脂部材を、第1の樹脂部材の表面に塗布する工程と、第2の蛍光体が沈降した後に、LED素子を自発光させることにより、第1の蛍光体層周りの第2の樹脂部材を、部分的に硬化させて第2の蛍光体層を形成する工程と、第1および第2の樹脂部材の内の未硬化部分を除去する工程と、を有することを特徴とするものである。
また、上記工程における第2の蛍光体層を形成した後に、第1、第2の蛍光体よりも比重の大きい第3の蛍光体を含む第3の樹脂部材を、第2の樹脂部材の表面に塗布する工程と、第3の蛍光体が沈降した後に、LED素子を自発光させることにより、第2の蛍光体層周りの第3の樹脂部材を、部分的に硬化させて第3の蛍光体層を形成する工程を行い、未硬化部分を除去する工程は、第1と第2の樹脂部材の内の未硬化部分と共に、第3の樹脂部材の内の未硬化部分を除去する工程としても良い。
また、本発明のLED光源装置の製造方法により、第1と第2の樹脂部材は、紫外線硬化型樹脂であり、各蛍光体層の厚みは、LED素子の発光強度分布により決定した膜厚に調整することを特徴とするものである。
また、本発明のLED光源装置の製造方法は、LED光源装置を、集合基板に複数個並べて、多数個同時に自発光させることにより、個々のLED素子の周りに、決定した膜厚の蛍光体層を形成することを特徴とするものである。
本発明のLED光源装置の製造方法によれば、LED素子周りに、蛍光体が均一に分散した第1、第2、第3の蛍光体層が積層して形成されるので、LED素子からの近紫外光が均一に各層の蛍光体粒子に照射して波長変換が行われ、混色性が良好で色むらの少ないLED光源装置を製造することが出来る。また、LED素子の直近に最も長波長の赤色蛍光体を配置し、次に緑色蛍光体を配置し、最も外側に短波長の青色蛍光体を配置する場合には、各蛍光体による波長変換光の相互作用の影響を抑制出来るので、蛍光体の2次励起が抑制されて光源装置の発光効率が向上し、高輝度で輝度ばらつきの少ないLED光源装置を製造することが出来る。
また、LED素子の自発光によって光硬化型樹脂、または熱硬化型樹脂を硬化させることで、LED素子と基板を電気的に接続するワイヤに影響されずに、蛍光体層を薄い膜状に変形が無く形成できる。つまり、本発明は、特にワイヤボンディングによる実装構成に適した製造方法である。
また、光硬化型樹脂または熱硬化型樹脂を硬化させるためのLED素子の自発光時間やLED素子に供給する電流値を変えることで、透明樹脂層及び各蛍光体層の膜厚をそれぞれ任意に制御できるので、発光の色味調整を容易に実現でき、色バランスが最適な白色LED光源装置を製造することが出来る。
また、LED素子を直接被覆する透明樹脂層をLED素子の自発光によって形成することで、透明樹脂層は、LED素子の発光強度分布に応じて略半円球状に形成され、この透明樹脂層の表面に膜厚が均一の蛍光体層を形成することが出来る。この結果、LED素子から出射される出射光が蛍光体層のどの場所を通過しても経路長が等しいので、どの発光角度に対しても色むらの少ないLED光源装置を製造することが出来る。
また、LED素子を集合基板上に複数個実装し、多数個同時に自発光させることにより、個々のLED素子の周りに、所定の膜厚の蛍光体層を均一に形成することが出来るので、色むらや輝度ばらつき等が少なく特性が安定したLED光源装置を一括して大量に製造することが出来る。
本発明の実施例1に係わるLED光源装置の製造方法の工程を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係わる集合基板の製造工程を説明する平面図および断面図である。 本発明の実施例1に係わるLED素子の実装工程を説明する平面図および拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる実装工程によって形成されるLED素子の接続を説明する回路図である。 本発明の実施例1に係わる第1の樹脂部材を塗布するポッティング工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第1の樹脂部材の硬化工程を説明する平面図および拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第2の樹脂部材を塗布するポッティング工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第2の樹脂部材の沈降工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第2の樹脂部材の硬化工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第3の樹脂部材を塗布するポッティング工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第3の樹脂部材の沈降工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第3の樹脂部材の硬化工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる第1、第2、第3の樹脂部材の洗浄工程を説明する模式的な側面図である。 本発明の実施例1に係わる乾燥工程を説明する拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる集合基板上に形成された3層の蛍光体層を説明する斜視図および拡大側面図である。 本発明の実施例1に係わる集合基板上のLED素子と蛍光体層を封止する封止工程を説明する斜視図である。 本発明の実施例1に係わる集合基板上に完成した多数のLED光源装置を分離する切断工程と、切断工程によって完成した単個のLED光源装置とを示す斜視図である。 本発明の実施例1に係わる3層の蛍光体層を有するLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。 本発明の実施例2に係わる2層の蛍光体層を有するLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。 本発明の実施例3に係わる透明樹脂層上に3層の蛍光体層を有するLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。 本発明の実施例4に係わる透明樹脂層上に2層の蛍光体層を有するLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。 一般的な青色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体の特性の一例を示すグラフである。
以下図面に基づいて、本発明のLED光源装置の製造方法の具体的な実施の形態、及びその変形例を詳述する。
[実施例1のLED光源装置の製造方法の製造工程の概略説明:図1]
まず、本発明の実施例1の製造工程の概略を図1によって説明する。尚、実施例1の特徴はLED素子が近紫外発光のLED素子であり、第1、第2、第3の蛍光体を含有する三つの蛍光体層を積層して白色光を発光するLED光源装置を製造することである。図1は、本発明の実施例1の製造工程の全体概略を示すフローチャートである。尚、各製造工程の詳細は後述する。
図1に示す様に、まず、複数のLED素子を実装するための集合基板を製造する集合の基板製造工程を実施する(工程M1)。
次に、完成した集合基板上に複数のLED素子を固着し、各LED素子をワイヤボンディングによって集合基板の電極部と電気的に接続する、LED素子実装工程を実施する(工程M2)。
次に、第1の蛍光体を含有する第1の樹脂部材を集合基板上に実装した複数のLED素子に被覆する、ポッティング工程を実施する(工程M3)。尚、第1の樹脂部材は紫外線硬化型樹脂である。
次に、実装したLED素子のそれぞれに、所定の電流を流してLED素子を自発光させ、LED素子周辺の第1の樹脂部材を部分的に硬化させる、樹脂硬化工程を実施する(工程M4)。
次に、第2の蛍光体を含有する第2の樹脂部材を、工程M4後の第1の蛍光体を含有する第1の樹脂部材上に塗布する、ポッティング工程を実施する(工程M5)。
次に、工程M4で部分硬化した第1の蛍光体層上に、第2の蛍光体を沈降させる、沈降工程を実施する(工程M6)。
次に、実装したLED素子のそれぞれに、所定の電流を流してLED素子を自発光させ、LED素子周辺の第2の樹脂部材を部分的に硬化させる、樹脂硬化工程を実施する(工程M7)。これにより、第1の蛍光体層を被覆する第2の蛍光体層が形成される。尚、第2の樹脂部材も、第1の樹脂部材と同様、紫外線硬化型樹脂である。
次に、ループL1によって工程M7からポッティング工程(工程M5)に戻り、第3の蛍光体を含有する第3の樹脂部材を、工程M7後の第2の蛍光体を含有する第2の樹脂部材上に塗布する、ポッティング工程を実施し、その後、沈降工程(工程M6)から樹脂硬化工程(工程M7)までを実施する。これにより、第2の蛍光体層を被覆する第3の蛍光体層が形成される。尚、第3の樹脂部材も、第1と第2の樹脂部材と同様、紫外線硬化型樹脂である。
次に、第1、第2、第3の樹脂部材によって被覆された集合基板を有機溶剤に浸して、未硬化部分の第1、第2、第3の樹脂部材を除去する、洗浄工程を実施する(工程M8)。
次に、洗浄した集合基板を加熱等によって乾燥させる、乾燥工程を実施する(工程M9)。これにより、複数のLED素子の周辺に第1、第2、第3の蛍光体層が形成される。
次に、集合基板上の最表面に形成された第3の蛍光体層に透明性の封止部材を充填し封止する、封止工程を実施する(工程M10)。
次に、封止部材によって封止された集合基板を所定の切断位置で切断し、複数個のLED光源装置を同時に完成させる(工程M11)。
[実施例1の集合基板製造工程(工程M1)の説明:図2]
次に、本発明の実施例1の集合基板の製造工程の詳細を、図2によって説明する。図2は、本発明によって製造されるLED光源装置の集合基板を示し、図2(a)は集合基板の平面図であり、図2(b)は図2(a)の切断線A−A’で切断した集合基板の断面図である。
図2(a)(b)に示す様に、1はLED光源装置を複数個並べて集合する集合基板であり、エポキシ材等の絶縁性基板で形成される。2a〜2eは、集合基板1の表面と裏面に同一形状で形成される略長方形状の電極であり、導電性の銅箔等によって成る。図示する様に、電極2aは、集合基板1上に所定の間隔で図面上縦に形成され、電極2bは、電極2aに隣接し、電極2aと同様に集合基板1上に所定の間隔で図面上縦に形成される。
また、電極2c〜2eも同様に、集合基板1上に所定の間隔で図面上縦に形成される。
これにより、電極2a〜2eは、集合基板1の表面と裏面にマトリクス状に形成され、図2においては、図面上横方向で5列、図面上縦方向で6行、合計30個の電極2a〜2eが形成されるが、電極2a〜2eは、この個数に限定されるものではなく、集合基板1の大きさや電極形状等によって任意の数に形成して良い。尚、集合基板1の裏面においても、表面の電極2a〜2eと同一位置に同一形状の電極2a〜2eが形成される。
また、3a〜3eは、集合基板1の表面と裏面の電極2a〜2eの領域内に形成されるスルホールである。ここでスルホール3aは、電極2aの領域内で図面上左側に寄った位置に形成され、集合基板1の表面の電極2aと裏面の電極2aを電気的に接続する。また、スルホール3bは、電極2bの領域内で図面上左側に寄った位置に形成され、集合基板1の表面の電極2bと裏面の電極2bを電気的に接続する。同様に、スルホール3c〜3eは、電極2c〜2eのそれぞれの領域内で図面上左側に寄った位置に形成され、集合基板1の表面の電極2c〜2eと裏面の電極2c〜2eをそれぞれ電気的に接続する。
また、4と5は電極端子であり、集合基板1の図面上左右の端部に電極2aと電極2eにそれぞれ接してライン状に形成される。ここで、電極端子4は電極2aの端部に接して形成されるので、全ての電極2aは電極端子4によって電気的に接続する。また、電極端子5は電極2eの端部にそれぞれ接して形成されるので、全ての電極2eは電極端子5によって電気的に接続する。この電極端子4、5は、集合基板1に実装されるLED素子に電流を供給する端子として用いられるが、詳細は後述する。尚、図2に示す集合基板1の電極パターンは一例を示すものであり、電極パターンの構成は限定されるものではない。
[実施例1のLED素子の実装工程(工程M2)の説明:図3、図4]
次に、本発明の実施例1のLED素子の実装工程の詳細を、図3及び図4によって説明する。図3は、本発明の実施例1のLED素子の実装工程を示し、図3(a)はLED素子が実装された集合基板の平面図であり、図3(b)はLED素子が実装された集合基板の拡大側面図である。
図3(a)(b)に示す様に、まず、LED素子の実装工程として、集合基板1の表面の電極2a〜2dの図面上略右半分の領域(すなわち、スルホール3a〜3d以外の領域)に、LED素子80を導電性接着剤等(図示せず)によって固着して実装する。このとき、電極2a〜2dは図示する様にそれぞれ縦に6個ずつ形成されているので、縦6行、横4列の合計24個のLED素子80が1枚の集合基板1の表面に実装される。尚、図面上右端の電極2eには、実装されない。ここで、LED素子80は実施例1においては、発光波長が一例として405nm程度の近紫外発光ダイオード(n−UV発光ダイオード)である。
次に、実装されたLED素子80を、ワイヤボンダ(図示せず)によってワイヤボンディングし、接続部材としての金細線によって成るワイヤ11と12で、電極2a〜2eに電気的に接続する。このとき、図示する様に、電極2aに実装されたLED素子80のアノード(図示せず)は、ワイヤ11によって電極2aと電気的に接続され、LED素子80のカソード(図示せず)はワイヤ12によって横隣りの電極2bと電気的に接続される。
また同様に、電極2bに実装されたLED素子80のアノード(図示せず)を、ワイヤ11によって電極2bと電気的に接続し、LED素子80のカソード(図示せず)はワイヤ12によって横隣りの電極2cと電気的に接続する。また同様に、電極2cに実装されたLED素子80と、電極2dに実装されたLED素子80も、ワイヤ11、12によっ
てそれぞれの電極と電気的に接続する。
これにより、図面上横4列のLED素子80が、電極2a〜2eを介して電極端子4と5の間で直列に接続されることになる。また同様に、LED素子80は図面上縦方向の6行に実装されているので、6行全てのLED素子80もワイヤ11、12で電極2a〜2eに接続される。この結果、電極端子4と5の間にある4個のLED素子80が直列接続された6つの並列接続のグループによって成る合計24個のLED素子80による回路が形成される。
図4は、集合基板1上に実装されるLED素子80の接続回路を示している。ここで前述した様に、4個のLED素子80が一つのグループとして直列接続されており、更にこの6つのグループが並列に接続されているので、電極端子4に所定のプラス電圧を印加し、電極端子5にゼロ電圧を印加すれば、全てのLED素子80のアノードからカソードに駆動電流が流れて、全てのLED素子80を点灯させることが出来る。
尚、LED素子80の接続は、この実施例1に限定されず、電極端子4と5の接続パターンを工夫して、全てのLED素子80を直列接続にすることも出来る。ここで、全てのLED素子80を直列接続するならば、全てのLED素子80に流れる電流値を同一に出来るので、後述する樹脂の硬化工程において、個々のLED素子80に対する樹脂の硬化条件を合わせることが出来るが、実施例1のような直列−並列接続であっても、LED素子80の特性がグループ内で平均化されるので、ほぼ同一の硬化条件に合わせることが出来る。
[実施例1の第1の樹脂部材のポッティング工程(工程M3)の説明:図5]
次に、本発明の実施例1のポッティング工程の詳細を、図5によって説明する。図5は、本発明の実施例1のポッティング工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。
図5に示す様に、集合基板1の表面に実装された全てのLED素子80を被覆する封止樹脂として、第1の蛍光体7を含有する第1の樹脂部材27をディスペンサ13によって塗布する。尚、第1の蛍光体7は模式的に図示しており、実際には微小な粒子である。
ここで、第1の蛍光体7は、LED素子80からの発光色を長波長の赤色に波長変換する赤色蛍光体であり、第1の樹脂部材27は、LED素子80を自発光させ、紫外線または近紫外線によって硬化する、紫外線硬化型のシリコーン樹脂を用いた。尚、第1の樹脂部材27が集合基板1の表面の全面に塗布され、全てのLED素子80を被覆する様に、図示しないが、ディスペンサ13を集合基板1に対して移動させながら、樹脂を吐出すると良い。これにより、集合基板1上の全てのLED素子80とワイヤ11、12を、第1の樹脂部材27で被覆することが出来る。
[実施例1の第1の樹脂部材の樹脂硬化工程(工程M4)の説明:図6]
次に、本発明の実施例1の樹脂硬化工程の詳細を、図6によって説明する。図6は、本発明の実施例1の樹脂硬化工程を示し、図6(a)は第1の樹脂部材が塗布された集合基板に直流電源を接続することを示す平面図であり、図6(b)は集合基板上のLED素子が自発光して第1の樹脂部材を硬化させることを模式的に示す拡大側面図である。
図6(a)に示す様に、第1の樹脂部材27が全面に塗布された集合基板1の電極端子4と5に、所定の電圧を出力する直流電源6を接続する。すなわち、電極2aを介してLED素子80のアノードに接続する電極端子4に、直流電源6のプラスライン6aがスイッチSWを介して接続され、電極2eを介してLED素子80のカソードに接続する電極端子5に、直流電源6のマイナスライン6bが接続される。尚、スイッチSWは直流電源
6からの電流をON/OFFする機能を有し、LED素子80に所定の時間だけ駆動電流を供給する様に制御する。
次に、図6(b)において、前述のスイッチSWが所定の時間だけONすると、集合基板1上の全てのLED素子80に、ワイヤ11、12を介して駆動電流が供給されて、LED素子80は自発光を行い、近紫外の出射光15を発光する。これにより、LED素子80を被覆する第1の樹脂部材27は、この出射光15に照射され、第1の樹脂部材21は、前述した様に紫外線硬化型樹脂であるので、LED素子80近傍の第1の樹脂部材27の領域が部分的に硬化を開始して、LED素子80周りに第1の硬化領域7aが形成される。
この第1の硬化領域7aの厚さは、LED素子80からの出射光15の発光強度に依存し、LED素子80に供給される駆動電流の大きさと供給時間によって第1の硬化領域7aの膜厚を制御することが出来る。すなわち、第1の硬化領域7aの膜厚を厚く形成するには、LED素子80に供給される駆動電流の値を大きくするか、駆動電流の供給時間を長くするか、または、その両方を実施すれば良く、また反対に、第1の硬化領域7aの膜厚を薄く形成するには、LED素子80に供給される駆動電流の値を小さくするか、駆動電流の供給時間を短くするか、または、その両方を実施すれば良い。
ここで、前述した様に、ここでは図示しない、第1の樹脂部材27には赤色蛍光体である第1の蛍光体7が含有されているので、赤色の波長変換光の光量を増加したい場合は、第1の硬化領域7aの膜厚を厚くして第1の蛍光体7の粒量を多くすれば良く、反対に、赤色の波長変換光の光量を減らしたい場合は、第1の硬化領域7aの膜厚を薄くして第1の蛍光体7の粒量を少なくすれば良い。この様に、第1の硬化領域7aを形成するための駆動電流の値、または供給時間を制御することによって、赤色の波長変換光の光量を任意に調整することが出来る。
[実施例1の第2の樹脂部材のポッティング工程(工程M5)の説明:図7]
次に、本発明の実施例1の第2の樹脂部材のポッティング工程の詳細を、図7によって説明する。図7は、本発明の実施例1のポッティング工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。
図7に示す様に、工程M4により集合基板1の表面に実装された全てのLED素子80周りに、第1の硬化領域7aを被覆する封止樹脂として、第2の蛍光体8を含有する第2の樹脂部材28をディスペンサ13によって塗布する。尚、第2の蛍光体8は模式的に図示しており、実際には微小な粒子である。
ここで、第2の蛍光体8は、LED素子80からの発光色を、第1の蛍光体7よりも短波長の緑色に波長変換する緑色蛍光体であり、第2の樹脂部材28は、LED素子80を自発光させ、紫外線または近紫外線によって硬化する、第1の樹脂部材と同じ材料である紫外線硬化型のシリコーン樹脂を用いた。尚、第2の樹脂部材28が集合基板1の表面の全面に塗布され、第1の硬化領域7aが形成された全てのLED素子80を被覆する様に、図示しないが、ディスペンサ13を集合基板1に対して移動させながら、樹脂を吐出すると良い。これにより、集合基板1上の第1の硬化領域7aが形成された全てのLED素子80を被覆することが出来る。
[実施例1の第2の樹脂部材の沈降工程(工程M6)の説明:図8−1]
次に、本発明の実施例1の第2の樹脂部材の沈降工程の詳細を、図8−1によって説明する。図8−1は、本発明の実施例1の沈降工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。
図8−1(a)に示す様に、工程M5により塗布された第2の蛍光体8は、第1の蛍光
体7よりも比重が大きい為、工程4の未硬化部に残存した蛍光体7と入れ替わり、LED素子80側(矢印22の方向)へ移動する。
その後、図8−1(b)に示す様に、第1の蛍光体7と入れ替わった第2の蛍光体8は、第1の硬化領域7a上に沈降、若しくは第1の硬化領域7a付近に層状に存在する状態となる。これにより、集合基板1上の第1の硬化領域7aの全てを、第2の蛍光体8を含む第2の樹脂部材で被覆することが出来る。
ここで、第1の蛍光体7には、比重が3〜4のものを用いる。また、第2の蛍光体8には、比重が3.5〜4.5のものを用いる。これにより、未硬化状態の樹脂部材中で、第1の蛍光体7と第2の蛍光体8が混ざり合うと、第1の蛍光体7と第2の蛍光体8の位置を入れ替えることが出来るのである。
[実施例1の第2の樹脂部材の硬化工程(工程M7)の説明:図8−2]
次に、本発明の実施例1の第2の樹脂部材の硬化工程の詳細を、図8−2によって説明する。図8−2は、本発明の実施例1の樹脂部材の硬化工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。尚、LED素子80を自発光させるため集合基板1の電極端子4と5に、直流電源6とスイッチSWを接続する構成は、前述の図6(a)と同様であるので、ここでの接続の説明は省略する。
図8−2に示す様に、集合基板1の全面に第2の樹脂部材28が塗布された状態で、各LED素子80に再び駆動電流(図示せず)が供給されると、LED素子80は自発光を行い、近紫外の出射光15を発光する。ここで、出射光15は第1の硬化領域7aを通過して、その一部の光は第1の蛍光体7に吸収されて波長変換されるが、残りの近紫外の出射光15は第2の樹脂部材28を照射する。これにより、LED素子80に近く、第1の硬化領域7aに隣接する領域から硬化を開始して、第2の硬化領域8aが形成される。
この第2の硬化領域8aの膜厚は、第1の硬化領域7aの膜厚調整と同様に、LED素子80からの出射光15の発光強度に依存するので、LED素子80に供給される駆動電流の大きさと駆動電流の供給時間によって膜厚を制御することが出来る。すなわち、第2の硬化領域8aの膜厚を厚く形成するには、LED素子80に供給される駆動電流の値を大きくするか、供給時間を長くするか、または、その両方を実施すれば良く、また反対に、第2の硬化領域8aの膜厚を薄く形成するには、LED素子80に供給される駆動電流の値を小さくするか、供給時間を短くするか、または、その両方を実施すれば良い。
ここで、前述した様に、第2の樹脂部材28は、緑色蛍光体である第2の蛍光体8が含有されているので、緑色の波長変換光の光量を増加したい場合は、第2の硬化領域8aの膜厚を厚くして第2の蛍光体8の粒量を多くすれば良く、反対に、緑色の波長変換光の光量を減らしたい場合は、第2の硬化領域8aの膜厚を薄くして第2の蛍光体8の粒量を少なくすれば良い。この様に、第2の硬化領域8aを形成するための駆動電流の値、または供給時間を制御することによって、緑色の波長変換光の光量を任意に調整することが出来る。
[実施例1の第3の樹脂部材のポッティング工程(工程M5)の説明:図9]
次に、本発明の実施例1の第3の樹脂部材のポッティング工程の詳細を、図9によって説明する。図9は、本発明の実施例1のポッティング工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。
図9に示す様に、工程M4により集合基板1の表面に実装された全てのLED素子80周りに、第1の硬化領域7aと第2の硬化領域8aを被覆する封止樹脂として、第3の蛍光体9を含有する第3の樹脂部材29を、ディスペンサ13によって塗布する。尚、第3
の蛍光体9は模式的に図示しており、実際には微小な粒子である。
ここで、第3の蛍光体9は、LED素子80からの発光色を第2の蛍光体8よりも短波長の青色に波長変換する青色蛍光体であり、第3の樹脂部材29は、LED素子80を自発光させ、紫外線または近紫外線によって硬化する紫外線硬化型のシリコーン樹脂を用いた。尚、第3の樹脂部材29が集合基板1の表面の全面に塗布され、第1の硬化領域7aと第2の硬化領域8aが形成された全てのLED素子80を被覆する様に、図示しないが、ディスペンサ13を集合基板1に対して移動させながら、樹脂を吐出すると良い。これにより、集合基板1上に第2の硬化領域8aが形成された全てのLED素子80の表面を、第3の樹脂部材で被覆することが出来る。
[実施例1の第3の樹脂部材の沈降工程(工程M6)の説明:図10−1]
次に、本発明の実施例1の第3の樹脂部材の沈降工程の詳細を、図10−1(a)(b)によって説明する。図10−1は、本発明の実施例1の沈降工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。
図10−1(a)(b)に示す様に、工程M5により塗布された第3の蛍光体9は、第1の蛍光体7、第2の蛍光体8よりも比重が大きい為、工程4の未硬化部に残存した第3の樹脂部材中に含まれる蛍光体7、蛍光体8と入れ替わり、LED素子80側(矢印22の方向)へ移動する。
そして、図10(b)に示す、第1の蛍光体7、第2の蛍光体8と入れ替わった第3の蛍光体9は、第2の硬化領域8a上に沈降、若しくは第2の硬化領域8a付近に層状に存在する状態となる。これにより、集合基板1上の第2の硬化領域8aの全てを、第3の蛍光体9を含む第3の樹脂部材で被覆することが出来る。
ここで、第1の蛍光体7の比重は、先に示した様に、3〜4であり、第2の蛍光体8の比重は、3.5〜4.5である。ここで、第3の蛍光体9の比重を、4〜4.5の材料を用いる。これら第1の蛍光体7と第2の蛍光体8と第3の蛍光体の比重差により、未硬化状態の樹脂部材の中で、第1の蛍光体7と第2の蛍光体8と第3の蛍光体9の位置を入れ替えることが出来る。
[実施例1の第3の樹脂部材の硬化工程(工程M7)の説明:図10−2]
次に、本発明の実施例1の第3の樹脂部材の硬化工程の詳細を図10−2によって説明する。図10−2は、本発明の実施例1の樹脂部材の硬化工程を説明する拡大側面図であり、集合基板1の一部を示している。尚、LED素子80を自発光させるため集合基板1の電極端子4と5に直流電源6とスイッチSWを接続する構成は、前述の図6(a)と同様であるので、接続の説明は省略する。
図10−2に示す、集合基板1の全面に第3の樹脂部材29が塗布された状態で、各LED素子80に再び駆動電流(図示せず)が供給されると、LED素子80は自発光を行い、近紫外の出射光17を発光する。ここで、出射光17は第1の硬化領域7a、第2の硬化領域8aを通過して、その一部の光は第1の蛍光体7又は第2の蛍光体8に吸収されて波長変換されるが、残りの近紫外の出射光15は、第3の樹脂部材29を照射する。これにより、LED素子80に近く、第2の硬化領域8aに隣接する領域から硬化を開始して、第3の硬化領域9aが形成される。
そして、この第2の硬化領域9aの膜厚調整の制御も、図8−2における第2の硬化領域8aのときと同様にして行う。
ここで、前述した、第3の樹脂部材29は青色蛍光体である第3の蛍光体9が含有され
ているので、青色の波長変換光の光量を増加したい場合は、第3の硬化領域9aの膜厚を厚くして第3の蛍光体9の粒量を多くすれば良く、反対に、青色の波長変換光の光量を減らしたい場合は、第3の硬化領域9aの膜厚を薄くして第3の蛍光体9の粒量を少なくすれば良い。この、第3の硬化領域9aを形成するための駆動電流の値、または供給時間を制御することによって、青色の波長変換光の光量を任意に調整することが出来る。
[実施例1の第1、第2、第3の樹脂部材の洗浄工程(工程M8)の説明:図11]
次に、本発明の実施例1の洗浄工程の詳細を、図11によって説明する。図11は、本発明の実施例1の洗浄工程を示す模式的な側面図である。
図11に示す、第1、第2、第3の樹脂部材内の未硬化部21内に、積層硬化領域10が形成された集合基板1(図面上では集合基板1の一部のみを記載)を有機溶剤51に浸して、第1、第2、第3の樹脂部材内の未硬化部21を除去する。尚、未硬化部21とは、第1の樹脂部材27内で第1の硬化領域7a、第2の樹脂部材28内で第1の硬化領域8a、第3の樹脂部材29内で第1の硬化領域9a以外の領域である。また、有機溶剤51としては、アセトン、トルエン、キシレン等が好ましく、超音波洗浄等によって洗浄することにより、未硬化部分を短時間で確実に除去することが出来る。
[実施例1の第1の樹脂部材の乾燥工程(工程M9)の説明:図12]
次に、本発明の実施例1の乾燥工程の詳細を、図12によって説明する。図12は、本発明の実施例1の乾燥工程を示す拡大側面図である。
図12に示す、有機溶剤によって第1、第2、第3の樹脂部材内の未硬化部21(図11参照)が除去された集合基板1(図面上では集合基板1の一部のみを記載)を、加熱炉等(図示せず)に入れて、図示する熱52またはエアー等によって乾燥させる。
これにより、LED素子80の周辺には、積層硬化領域10のみが残ることになる。ここで、第1の硬化領域7aは、前述した第1の樹脂部材27が硬化した領域であり、この第1の樹脂部材27は、赤色蛍光体である第1の蛍光体7を含有する第1の蛍光体層7bとなる。また、第2の硬化領域8aは、前述した第2の樹脂部材28が硬化した領域であり、この第2の樹脂部材28は緑色蛍光体である第2の蛍光体8を含有する第2の蛍光体層8bとなる。さらに、第3の硬化領域9aは、前述した第3の樹脂部材29が硬化した領域であり、この第3の樹脂部材29は青色蛍光体である第3の蛍光体9を含有する第3の蛍光体層9bとなる。
この積層形成された第1〜第3の蛍光体層7b〜9bは、LED素子80の直近に形成されてLED素子80を直接被覆し、LED素子80からの出射光15(図6(b)参照)の発光強度分布に応じて、図示するLED素子80の周囲を覆う略半円形状に形成されるので、LED素子80からの出射光15を、ほぼ均一に波長変換することが出来る。
この、LED素子80を被覆する三つの第1〜第3の蛍光体層7b〜9bは、LED素子80が3回繰り返して自発光することによって硬化して形成される。ここで、LED素子80の自発光時間は、一例として、駆動電流を所定の値で一定とすると、第1の蛍光体層7bを形成するための自発光時間は1秒であり、第2の蛍光体層8bを形成するための自発光時間は5秒であり、第3の蛍光体層9bを形成するための自発光時間は20秒である。なお、各層によって自発光時間が大きく異なるのは、各蛍光体層とLED素子80の距離が異なることと、蛍光体による光の吸収の影響で外側の層になるほど、光強度が減少するからである。
[実施例1の蛍光体層の積層構造の説明:図13]
次に、本発明の実施例1のLED光源装置の製造方法によって形成された蛍光体層の積層構造を、図13によって説明する。図13は、本発明の実施例1によって形成されたL
ED光源装置の3層の蛍光体層を示し、図13(a)は集合基板上のLED素子を被覆する蛍光体層を示す斜視図であり、図13(b)は蛍光体層の積層構造を示す集合基板の拡大側面図であり、集合基板1の側面の一部、すなわち、LED素子80の周辺部を示している。
図13(a)(b)に示す、本発明の実施例1のLED光源装置の製造方法は、集合基板製造工程(工程M1)から乾燥工程(工程M9)によって、集合基板1が製造され、この集合基板1の表面上に複数個のLED素子80が実装され、更に個々のLED素子80を被覆する第1の蛍光体層7bと、その上に第2の蛍光体層8bと、その上に第3の蛍光体層9bが積層して形成される。すなわち、LED素子80を直接被覆する層は、赤色蛍光体である第1の蛍光体7を含有する第1の蛍光体層7bで形成され、その外側の層は緑色蛍光体である第2の蛍光体8を含有する第2の蛍光体層8bで形成され、蛍光体層の最表面は青色蛍光体である第3の蛍光体9を含有する第3の蛍光体層9bによって形成される。
この、本発明のLED光源装置の製造方法は、集合基板1上に多数のLED素子80を実装し、これらのLED素子80を同時に自発光させることで、多数のLED素子80を被覆する蛍光体層を一括して形成することが出来るので、大量生産に好適な製造方法である。また、本実施例の製造方法を適用すれば、同じ集合基板1上に配列した、個々のLED素子80の発光強度が異なっていた場合であっても、個々のLED素子80の発光強度に応じた膜厚の第1〜第3の蛍光体層7b〜9bを、容易に形成できる。
[実施例1の封止工程(工程M7)の説明:図14]
次に、本発明の実施例1の封止工程の詳細を、図14によって説明する。図14は、本発明の実施例1の封止工程を説明する斜視図である。
図14に示す、集合基板1の最表面に第3の蛍光体層9bが形成された後、透明性の封止部材61を充填し硬化させる封止工程を実施する。尚、封止部材61は熱硬化性樹脂、または光硬化性樹脂のどちらかが好ましい。
この工程により、LED素子80とワイヤ11、12と第1、第2、第3の蛍光体層7b〜9b、及び集合基板1の表面全体が封止され、電気的機械的に保護されて、耐環境性に優れたLED光源装置を製造することが出来る。
[実施例1の切断工程(工程M8)の説明:図15]
次に、本発明の実施例1の切断工程を、図15によって説明する。図15は、本発明の実施例1の切断工程を示し、図15(a)は集合基板上に完成した多数のLED光源装置を分離する切断工程を説明する集合基板の一部を示す斜視図であり、図15(b)は切断工程によって完成した単個のLED光源装置の一例を示す斜視図である。
図15(a)に示す、ここでは図示しない封止部材61によって封止された集合基板1を、所定の切断線X、Yに沿ってダイシング装置(図示せず)等によって切断分離し、複数個のLED光源装置が完成する。尚、本図中の切断線Xは、集合基板1上の各電極2a〜2eの間に設定され、切断線Yは、集合基板1上の各スルホール3a〜3eの中心を通る設定される。
また、図15(b)に示す、完成したLED光源装置30は、集合基板1から切断分離された基板1’に電極2a、2bが形成されている。この電極2a、2bは、中心部で切断されたスルホール3a、3bを備え、このスルホール3a、3bによって、基板1’の裏面の電極2a、2b(図示せず)が電気的に接続される。また、電極2aの表面には、LED素子80が実装され、このLED素子80は、前述した様に、2本のワイヤ11、
12によって電極2a、2bと電気的に接続される。
この接続により、外部から裏面の電極2a、2bに駆動電圧が供給されると、LED素子80にワイヤ11、12を介して駆動電流が流れて、LED素子80が発光する。また、LED素子80は、前述の3層の蛍光体層によって被覆され、最表面の第3の蛍光体層9bは、透明性の封止部材61で封止される。
尚、完成したLED光源装置30は、集合基板1から分離された位置によって、電極2a、2bは、電極2b、2c、電極2c、2d、または電極2d、2eとなる。また、スルホール3a、3bは、同様に集合基板1から分離された位置によって、スルホール3b、3c、スルホール3c、3d、またはスルホール3d、3eとなるが、集合基板1のどの位置で切断分離されたとしても、同一のLED光源装置30であることはもちろんである。この様に本発明は、多数のLED光源装置を一括して製造することが出来る。
[実施例1によって製造されるLED光源装置の構成と動作の説明:図16]
次に、本発明の実施例1のLED光源装置の製造方法で製造されたLED光源装置の構成と動作の概略を、図16によって説明する。図16は、本発明の実施例1のLED光源装置の製造方法で製造された、3層の蛍光体層に透明の封止部材で封止されたLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。
図16に示す、LED光源装置30は、基板1’にLED素子80が実装され、このLED素子80を被覆して3層から成る第1〜第3の蛍光体層7b〜9bが形成され、その蛍光体層を透明性の封止部材61で封止した構造となっている。そして、蛍光体層はLED素子80の直近から、第1の蛍光体層7b(赤色蛍光体)、第2の蛍光体層8b(緑色蛍光体)、第3の蛍光体層9b(青色蛍光体)の順で積層されている。
このLED光源装置30を駆動する場合は、一例として、LED光源装置30の裏面の電極2a、2bを半田(図示せず)等によってプリント基板(図示せず)に実装し、プリント基板から裏面の電極2a、2bに駆動電圧を印加する。これにより、スルホール3a、3bを介して表面の電極2a、2bに駆動電圧が伝達し、LED素子80にワイヤ11、12を介して駆動電流が供給されて、LED素子80は近紫外光である出射光を発光する。
この出射光は、LED素子80の正面を中心として放射状に拡散し、まず、第1の蛍光体層7bに含有される赤色蛍光体である第1の蛍光体7に入射すると、第1の蛍光体7は出射光を吸収して励起し、波長変換光である赤色光40Rを発光して、第2の蛍光体層8bと第3の蛍光体層9b、及び透明な封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第1の蛍光体7に入射せず第1の蛍光体層7bを通過した出射光15が、第2の蛍光体層8bに含有される緑色蛍光体である第2の蛍光体8に入射すると、第2の蛍光体8は出射光を吸収して励起し、波長変換光である緑色光40Gを発光して、第3の蛍光体層9b、及び透明な封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第2の蛍光体8に入射せず第2の蛍光体層8bを通過した出射光が、第3の蛍光体層9bに含有される青色蛍光体である第3の蛍光体9に入射すると、第3の蛍光体9は出射光を吸収して励起し、波長変換光である青色光40Bを発光して、透明な封止部材61を通過し外部に出射する。これにより、LED光源装置30からは、青色光40Bと緑色光40Gと赤色光40Rが発光し、それぞれの光が混合して白色光40Wとして出射される。
ここで、各蛍光体の励起特性を前述の図21で示した、最表面に積層される第3の蛍光体層9bに含有する第3の蛍光体9(青色蛍光体)は、約430nm以下の短波長によって励起される。これにより、最表面の第3の蛍光体層9bに、波長530nm位の緑色光40Gや、波長650nm位の赤色光40Rが入射しても、それらの波長変換光が第3の蛍光体9に殆ど吸収されることがないので、緑色光40Gと赤色光40Rは、非常に少ない損失で第3の蛍光体層9bを通過することが出来る。
また、第2の蛍光体層8bに含有する第2の蛍光体8(緑色蛍光体)は、約500nm以下の短波長によって励起される。これにより、第2の蛍光体層8bに内側の第1の蛍光体層7bからの波長650nm位の赤色光40Rが入射しても、その赤色光40Rが第2の蛍光体8に殆ど吸収されることがないので、赤色光40Rは非常に少ない損失で、第2の蛍光体層8bを通過することが出来る。
この様に、LED素子80に最も近い第1の蛍光体層7bに長波長を発光する赤色蛍光体を含有し、その外側の第2の蛍光体層8bに中間波長を発光する緑色蛍光体を含有し、最表面の第3の蛍光体層9bに短波長を発光する青色蛍光体を含有することによって、各蛍光体による波長変換光の相互作用の影響を抑制出来るので、蛍光体の2次励起を抑えてLED素子80の発光効率を向上させることが出来る。これにより、輝度ばらつきが少なく高輝度高出力のLED光源装置を製造することが出来る。
また、RGBを発光するそれぞれの第1から第3の蛍光体7〜9が、異なる蛍光体層毎に分離して含有されているので、それぞれの蛍光体層に含有する同一の蛍光体粒子が各層内で均一に分散される。すなわち、各蛍光体層には、比重や粒径が等しい同一の蛍光体粒子が含有されることとなるので、蛍光体粒子が層内で偏ったりせず均一に分散される。これにより、蛍光体粒子が均一に分散した第1から第3の蛍光体層7b〜9bが積層されるので、LED素子80からの出射光が均一に各層の蛍光体粒子に照射して波長変換が行われ、この結果、混色性が良好で色むらの少ない白色光を発光するLED光源装置30を製造することが出来る。
また、LED素子80を被覆する第1、第2、第3の蛍光体層7b〜9bのそれぞれの膜厚は、LED素子80の発光強度分布に応じて決定されるので、各蛍光体層の膜厚を容易に制御でき、この結果、発光の色味調整が簡単で、色バランスが最適な白色のLED光源装置30を製造することが出来る。また、蛍光体層はLED素子80に近い比較的狭い領域に形成されるので、LED光源装置30の小型薄型化を容易に実現できる製造方法である。
また、光硬化型樹脂を塗布してLED素子80の自発光によって樹脂を硬化させることにより、LED素子80と基板の電極2a、2bを電気的に接続するワイヤ11、12に影響されずに、ワイヤ11、12と基板1’の隙間にまでも、膜厚が薄い複数の蛍光体層を形状ひずみ等が生じること無く高精度に形成出来るので、出射する白色光40Wの指向性や混色性に悪影響を及ぼすことがない。これにより、本発明はワイヤボンディング実装のLED光源装置に好適である。
また本発明によれば、LED素子80を集合基板1上に多数実装し、多数個同時に自発光させることにより、個々のLED素子の周りに所定の膜厚の蛍光体層を一括して形成することが出来るので、色むら等の特性ばらつきが少ない複数のLED光源装置30を一括して大量に製造することが出来る。
なお、本実施例の製造方法では、赤色蛍光体である第1の蛍光体7を含む第1の蛍光体層7b、緑色蛍光体である第2の蛍光体8を含む第2の蛍光体層8b、青色蛍光体である
第3の蛍光体9を含む第3の蛍光体層9bを順次積層した例を示したが、これら第1から第3の蛍光体層7b〜9bの積層順を代えた形態としても良い。その場合は、上段で説明した、波長変換光の相互作用が若干悪化することになるが、本発明特有の機能を、十分に発揮する。
[実施例2のLED光源装置の製造方法の製造工程の概略説明:図1]
次に、本発明の実施例2の製造工程の概略を説明する。尚、実施例2の特徴は、LED素子が青色LED素子であり、第1、第2の蛍光体を含有する二つの蛍光体層によって白色光を発光するLED光源装置を製造することである。この実施例2の製造方法は、基本的に実施例1と同様であるので、前述の実施例1の工程を説明する図1を用いて、実施例1と異なる製造工程だけを説明する。
図1において、集合基板製造工程(工程M1)から樹脂部分硬化工程(工程M4)までは、実施例1と同様であるので、説明は省略する。尚、集合基板に実装されるLED素子は、実施例2においては、発光波長が450nm位の青色LED素子を用いた。
次に、ポッティング工程(工程M5)から樹脂部分硬化工程(工程M7)(ループL1)を1回繰り返し、これにより、LED素子の周辺に、第1と第2の蛍光体層を積層して形成する。以後の工程は、実施例1と同じである。
[実施例2によって製造されるLED光源装置の構成と動作の説明:図17]
次に、実施例2のLED光源装置の製造方法で製造されるLED光源装置の構成と動作の概略を、図17によって説明する。なお、実施例2の各製造工程は実施例1と基本的に同一であるので、ここでの詳細な説明は省略する。図17は、本発明の実施例2で製造される2層の蛍光体層を有するLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。尚、実施例2によって製造されるLED光源装置は、実施例1によって製造されるLED光源装置と基本構造は似ているので、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
図17に示す様に、50は実施例2によって製造されるLED光源装置であり、このLED光源装置50は、基板1’に一例として発光波長が450nm位の青色光を発光する青色LED素子90が実装された形態となっている。またこの青色LED素子90の周りには、2層から成る第1の蛍光体層7bと第2に蛍光体層8bが被覆して形成されており、こられの蛍光体層を透明性の封止部材61で封止した構造となっている。そして、青色LED素子90を直接被覆する第1の蛍光体層7bは、赤色蛍光体である第1の蛍光体7を含有し、その外側の第2の蛍光体層8bは、緑色蛍光体である第2の蛍光体8を含有する。
このLED光源装置50を駆動する場合は、図17に示す様に、実施例1と同様に外部のプリント基板(図示せず)等に実装し、プリント基板から裏面の電極2a、2bに駆動電圧を印加する。これにより、スルホール3a、3bを介して表面の電極2a、2bに駆動電圧が伝達し、青色LED素子90にワイヤ11、12を介して駆動電流が供給されて、青色LED素子90は青色光50Bを発光する。
この青色光50Bは、青色LED素子90の正面を中心として放射状に拡散し、まず、第1の蛍光体層7bに含有される赤色蛍光体である第1の蛍光体7に入射すると、第1の蛍光体7は青色光50Bを吸収して励起し、波長変換光である赤色光50Rを発光して、第2の蛍光体層8bと封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第1の蛍光体7に入射せず第1の蛍光体層7bを通過した青色光50Bが、第2の蛍光体層8bに含有される緑色蛍光体である第2の蛍光体8に入射すると、第2の蛍光体8は青色光50Bを吸収して励起し、波長変換光である緑色光50Gを発光して、封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第1の蛍光体7と第2の蛍光体8に入射せずに二つの蛍光体層を通過した残りの青色光50Bは、波長変換されずに透明な封止部材61通過して外部に出射する。これにより、LED光源装置50からは、青色光50Bと緑色光50Gと赤色光50Rが発光し、それぞれの光が混合して白色光50Wとして出射される。
この様に、実施例2によって製造されるLED光源装置50は、青色LED素子90に最も近い第1の蛍光体層7bに長波長を発光する赤色蛍光体を含有し、その外側の第2の蛍光体層8bに中間波長を発光する緑色蛍光体を含有することによって、二つの蛍光体による波長変換光の相互作用の影響を抑制出来る様になり、蛍光体の2次励起を抑えてLEDの発光効率を向上させることが出来る。
また、青色LED素子90は青色光50Bを発光するので、青色蛍光体を含有する蛍光体層を必要とせず、実施例1の製造方法と比較して1層分の樹脂塗布や硬化工程等を削減でき、製造工程を簡略化することが出来る。
また、第1、第2の蛍光体層7b、8bは、青色LED素子90からの自発光によって硬化して形成されるので、それぞれの蛍光体層の膜厚は、青色LED素子90の発光強度分布に応じて決定される。これにより、各蛍光体層の膜厚を容易に制御でき、発光の色味調整が簡単で色バランスが最適な白色のLED光源装置50を製造することが出来る。
また、実施例2による製造方法、及びこの実施例2によって製造されるLED光源装置50の基本構造は、前述の実施例1による製造方法、及びこの実施例1によって製造されるLED光源装置40と同様であるので、実施例2においても、実施例1と同様に多くの優れた効果や特徴を備えている。
[実施例3のLED光源装置の製造方法の製造工程の概略説明:図1]
次に、本発明の実施例3の製造工程の概略を説明する。尚、実施例3の特徴はLED素子が近紫外発光のLED素子であり、LED素子周りを透明樹脂により直接被覆した上で、その上層に第1、第2、第3の蛍光体を含有する三つの蛍光体層を有し、封止部材によって封止して白色光を発光するLED光源装置を製造することである。この実施例3の製造方法は、基本的に実施例1と同様であるので、前述の実施例1の製造工程を説明する図1を用いて、実施例1と異なる製造工程だけを説明する。
図1において、集合基板製造工程(工程M1)から樹脂部分硬化工程(工程M4)までを、実施例1と同様に行う。
次に、ポッティング工程(工程M5)から樹脂部分硬化工程(工程M7)(ループL1)を3回繰り返し、LED素子の周辺に、透明樹脂層、第1、第2、第3の蛍光体層を積層して形成する。以後の工程は、実施例1と同じである。
[実施例3によって製造されるLED光源装置の構成と動作の説明:図18]
次に、実施例3のLED光源装置の製造方法で製造されるLED光源装置の構成と動作の概略を、図18によって説明する。なお、実施例3の各製造工程は、実施例1と基本的に同一であるので、ここでの詳細な説明は省略する。図18は、本発明の実施例3で製造
される透明樹脂層、及び3層の蛍光体層で形成されたLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。尚、実施例3によって製造されるLED光源装置は、実施例1によって製造されるLED光源装置と基本構造は似ているので、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
図18に示す様に、60は実施例3によって製造されるLED光源装置であり、このLED光源装置60は、基板1’にLED素子80が実装され、このLED素子80を被覆して透明樹脂層26aと、その外周部に3層から成る第1の蛍光体層7bと第2の蛍光体層8bと第3の蛍光体層9bとが積層して形成され、これらの蛍光体層を封止部材61で封止した構造となっている。そして、実施例1と同様に、第1の蛍光体層7bは赤色蛍光体である第1の蛍光体7を含有し、第2の蛍光体層8bは緑色蛍光体である第2の蛍光体8を含有し、第3の蛍光体層9bは赤色蛍光体である第3の蛍光体9を含有する。
この様に、実施例3によって製造されるLED光源装置60の蛍光体層は、実施例1のLED光源装置40と同様に、LED素子80を直接被覆する透明樹脂層26aの直近から、第1の蛍光体層7b(赤色蛍光体)、第2の蛍光体層8b(緑色蛍光体)、第3の蛍光体層9b(緑色蛍光体)の順で積層されている。
このLED光源装置60を駆動することで発光する出射光は、LED素子80の正面を中心として放射状に拡散し、まず、透明樹脂層26aを通過することにより、出射光の経路長が均一化され、第1の蛍光体層7bに含有される赤色蛍光体である第1の蛍光体7に入射すると、第1の蛍光体7は出射光15を吸収して励起し、波長変換光である赤色光60Rを発光して第2の蛍光体層8b、第3の蛍光体層9b及び封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第1の蛍光体7に入射せず第1の蛍光体層7bを通過した出射光が、第2の蛍光体層8bに含有される緑色蛍光体である第2の蛍光体8に入射すると、第2の蛍光体8は出射光15を吸収して励起し、波長変換光である緑色光60Gを発光して、第3の蛍光体層9b及び封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第1の蛍光体7、第2の蛍光体8に入射せず第1の蛍光体層7b、第2の蛍光体層8bを通過した出射光が、第3の蛍光体層9bに含有される青色蛍光体である第3の蛍光体9に入射すると、第3の蛍光体9は出射光を吸収して励起し、波長変換光である青色光60Bを発光して、封止部材61を通過し外部に出射する。これにより、LED光源装置60からは、青色光60Bと緑色光60Gと赤色光60Rが発光し、それぞれの光が混合して白色光60Wとして出射される。
この様に、実施例3によって製造されるLED光源装置60は、実施例1と同様に、LED素子80に最も近い第1の蛍光体層7bに長波長を発光する赤色蛍光体7を含有し、その外側の第2の蛍光体層8bに中間波長を発光する緑色蛍光体8を含有する。さらに、その外側に第3の蛍光体層9bに短波長を発光する青蛍光体9を含有する。これによって、各蛍光体による波長変換光の相互作用の影響を抑制出来るので、蛍光体の2次励起を抑えてLEDの発光効率を向上させることが出来る。この結果、輝度ばらつきが少なく高輝度高出力なLED光源装置を製造することが出来る。
また、実施例3は、LED素子を透明樹脂により直接被覆している為、実施例1の効果と比較して出射光の経路長をほぼ等しく出来、蛍光体層を通過する経路長を均一化出来る。これにより、蛍光体層のどの場所を通過しても経路長がほぼ等しいので、夫々の蛍光体層に含有する蛍光体が均一に分散しているとすれば、どの方向に出射された出射光でも、夫々の蛍光体によって波長変換される割合は、ほぼ等しくすることが可能となる。
また、透明樹脂層26a、及び第1、第2、第3の蛍光体層7b〜9bはLED素子80の自発光によって硬化して形成されるので、それぞれの蛍光体層の膜厚は、LED素子80の発光強度分布に応じて決定される。これにより、各蛍光体層の膜厚を容易に制御でき、発光の色味調整が簡単で色バランスが最適な白色のLED光源装置を製造することが出来る。
また、実施例3による製造方法、及びこの実施例3によって製造されるLED光源装置60の基本構造は、前述の実施例1による製造方法、及びこの実施例1によって製造されるLED光源装置40と同様であるので、実施例3においても、実施例1と同様に多くの優れた効果や特徴を備えている。
[実施例4のLED光源装置の製造方法の製造工程の概略説明:図1]
次に、本発明の実施例4の製造工程の概略を説明する。実施例4の特徴はLED素子が青色発光のLED素子であり、LED素子周りを透明樹脂により直接被覆し、その透明樹脂を被覆する、第1、第2の蛍光体を含有する二つの蛍光体層を有し、さらに封止部材によってこれら蛍光体層を封止して白色光を発光するLED光源装置を製造することである。この実施例4の製造方法は、基本的に実施例1と同様であるので、前述の実施例1の製造工程を説明する図1を用いて、実施例1と異なる製造工程だけを説明する。
まず、図1に示す様に、集合基板製造工程(工程M1)から樹脂部分硬化工程(工程M4)までを、実施例1と同様に行う。
続けて、ポッティング工程(工程M5)から樹脂部分硬化工程(工程M7)(ループL1)を2回繰り返し、LED素子の周辺に、透明樹脂層、第1、第2の蛍光体層を積層して形成する。以後の工程は、実施例1と同じである。
[実施例4によって製造されるLED光源装置の構成と動作の説明:図19]
次に、実施例4のLED光源装置の製造方法で製造されるLED光源装置の構成と動作の概略を、図19によって説明する。なお、実施例4の各製造工程は、実施例1と基本的に同一であるので、ここでの詳細な説明は省略する。図19は、本発明の実施例4で製造される透明樹脂層、及び2層の蛍光体層で形成されたLED光源装置の構成と動作を説明する側面図である。尚、実施例4によって製造されるLED光源装置は、実施例1によって製造されるLED光源装置と基本構造は似ているので、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
図19に示す様に、70は実施例4によって製造されるLED光源装置であり、このLED光源装置70は、基板1’にLED素子90が実装され、このLED素子90を被覆して透明樹脂層26aと2層から成る第1の蛍光体層7bと第2の蛍光体層8bが形成され、これらの蛍光体層を封止部材61で封止した構造となっている。なお、実施例1と同様に、第1の蛍光体層7bは赤色蛍光体である第1の蛍光体7を含有し、第2の蛍光体層8bは、緑色蛍光体である第2の蛍光体8を含有する。
この様に、実施例4によって製造されるLED光源装置70の蛍光体層は、実施例1のLED光源装置40と同様に、LED素子90を直接被覆する透明樹脂層26aの直近から、第1の蛍光体層7b(赤色蛍光体)、第2の蛍光体層8b(緑色蛍光体)の順で積層されている。
このLED光源装置70を駆動する場合の出射光70Bは、LED素子90の正面を中
心として放射状に拡散し、まず、透明樹脂層26aを通過することにより、出射光70Bの経路長を均一化され、第1の蛍光体層7bに含有される赤色蛍光体である第1の蛍光体7に入射すると、第1の蛍光体7は出射光70Bを吸収して励起し、波長変換光である赤色光70Rを発光して第2の蛍光体層8b及び封止部材61を通過し外部に出射する。
また、第1の蛍光体7に入射せず第1の蛍光体層7bを通過した出射光70Bが、第2の蛍光体層8bに含有される緑色蛍光体である第2の蛍光体8に入射すると、第2の蛍光体8は出射光70Bを吸収して励起し、波長変換光である緑色光70Gを発光して、封止部材61を通過し外部に出射する。
これにより、LED光源装置70からは、青色光70Bと緑色光70Gと赤色光70Rが発光し、それぞれの光が混合して白色光70Wとして出射される。
この様に、実施例4によって製造されるLED光源装置70は、実施例1と同様に、LED素子90に最も近い第1の蛍光体層7bに長波長を発光する赤色蛍光体7を含有し、その外側の第2の蛍光体層8bに中間波長を発光する緑色蛍光体8を含有する。これによって、各蛍光体による波長変換光の相互作用の影響を抑制出来るので、蛍光体の2次励起を抑えてLEDの発光効率を向上させることが出来る。この結果、輝度ばらつきが少なく高輝度高出力なLED光源装置70を製造することが出来る。
また、実施例4は、LED素子90を透明樹脂26aにより直接被覆している為、実施例1の効果と比較して出射光の経路長をほぼ等しく出来、蛍光体層を通過する経路長を均一化出来る。これにより、蛍光体層のどの場所を通過しても経路長がほぼ等しいので、夫々の蛍光体層に含有する蛍光体が均一に分散しているとすれば、どの方向に出射された出射光でも、夫々の蛍光体によって波長変換される割合は、ほぼ等しくすることが可能となる。
また、LED素子90は青色光70Bを発光するので、実施例1、3に示した様に、青色蛍光体を含有する蛍光体層を必要とせず、実施例3の製造方法と比較して1層分の樹脂塗布や硬化工程等を削減でき、製造工程を簡略化することが出来る。
また、透明樹脂層26a、及び第1、第2の蛍光体層7b、8bは、LED素子90の自発光によって硬化して形成されるので、それぞれの蛍光体層の膜厚は、LED素子90の発光強度分布に応じて決定される。これにより、各蛍光体層の膜厚を容易に制御でき、発光の色味調整が簡単で色バランスが最適な白色のLED光源装置70を製造することが出来る。
また、実施例4による製造方法、及びこの実施例4によって製造されるLED光源装置70の基本構造は、前述の実施例1による製造方法、及びこの実施例1によって製造されるLED光源装置40と同様であるので、実施例4においても、実施例1と同様に多くの優れた効果や特徴を備えている。
尚、実施例1〜実施例4に記載の第1の樹脂部材26、27、28、29は、紫外線または近紫外線によって硬化する紫外線硬化型樹脂として示したが、これに限定されず、熱によって硬化する熱硬化型樹脂であっても良い。この場合、先に実施例1で示した製造工程と同じ様に、LED素子を自発光させることで、LED素子周りの、第1の蛍光体を含む熱硬化型樹脂を部分的に硬化させた後に、この熱硬化型樹脂の内の未硬化部分を除去する。そして、この工程で熱硬化型樹脂によって形成される蛍光体層の厚みは、LED素子80、又は青色LED素子90を自発光させたときに発生する熱量により決定される膜厚となる。続けて、蛍光体層の形成工程を繰り返すことで、実施例1の工程と同様に、複数
層の蛍光体層を積層したLED発光装置を容易に製造することができる。
なお、この樹脂部材に熱硬化型樹脂を適用した場合は、課題の欄で説明した波長変換光の相互作用による問題が生じる虞があるが、熱硬化型樹脂を適用した製造方法によれば、実施例1−4に比べ、各蛍光体層の膜厚の制御がより精度よくできるという利点を有する。
また、本発明によって製造されるLED光源装置は、実施例において白色光を発光することを前提に説明したが、本発明の製造方法によるLED光源装置の出射光は白色光に限定されるものではなく、他の色の光を発光するLED光源装置であっても良い。また、本発明によって製造されるLED光源装置は、ワイヤーボンディングによる実装に限定されず、例えば、フリップチップ実装等によるLED光源装置にも適用される。尚、本発明の実施例で示したフローチャートや正面図、側面図等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更してよい。
本発明のLED光源装置の製造方法は、混色性が良好で色むらが少なく発光効率に優れた高性能な白色LED光源装置を提供出来るため、液晶カラーテレビや携帯型電子機器等のバックライト用白色光源装置や、照明用の白色光源装置の製造方法として好適である。
1 集合基板
1’ 基板
2a〜2e 電極
3a〜3e スルホール
4、5 電極端子
6 直流電源
7 第1の蛍光体
7a 第1の硬化領域
7b 第1の蛍光体層
8 第2の蛍光体
8a 第2の硬化領域
7b 第2の蛍光体層
9 第3の蛍光体
9a 第3の硬化領域
9b 第3の蛍光体層
11、12 ワイヤ
13 ディスペンサ
15 出射光
21 未硬化部
22 方向
26 透明樹脂部材
26a 透明樹脂層
27 第1の樹脂部材
28 第2の樹脂部材
29 第3の樹脂部材
40R、50R、60R、70R 赤色光
40G、50G、60G、70G 緑色光
40B、50B、60B、70B 青色光
40W、50W、60W、70W 白色光
51 有機溶剤
52 熱
30、50、60、70 LED光源装置
61 封止部材
80 近紫外LED素子
90 青色LED素子
SW スイッチ
X、Y 切断線

Claims (9)

  1. LED素子を被覆する樹脂部材を硬化して形成するLED光源装置の製造方法において、
    第1の蛍光体を含む第1の樹脂部材を、前記LED素子を被覆して塗布する工程と、
    前記LED素子を自発光させることにより、前記LED素子周りの前記第1の樹脂部材を、部分的に硬化させて第1の蛍光体層を形成する工程と、
    前記第1の蛍光体よりも比重の大きい第2の蛍光体を含む第2の樹脂部材を、前記第1の樹脂部材の表面に塗布する工程と、
    前記第2の蛍光体が沈降した後に、前記LED素子を自発光させることにより、第1の蛍光体層周りの前記第2の樹脂部材を、部分的に硬化させて第2の蛍光体層を形成する工程と、
    前記第1および第2の樹脂部材の内の未硬化部分を除去する工程と、を有する
    ことを特徴とするLED光源装置の製造方法。
  2. 前記第2の蛍光体層を形成した後に、
    前記第1、第2の蛍光体よりも比重の大きい第3の蛍光体を含む第3の樹脂部材を、前記第2の樹脂部材の表面に塗布する工程と、
    前記第3の蛍光体が沈降した後に、前記LED素子を自発光させることにより、第2の蛍光体層周りの前記第3の樹脂部材を、部分的に硬化させて第3の蛍光体層を形成する工程を行い、
    前記未硬化部分を除去する工程は、前記第1と第2の樹脂部材の内の未硬化部分と共に、前記第3の樹脂部材の内の未硬化部分を除去する工程である
    ことを特徴とする請求項1に記載のLED光源装置の製造方法。
  3. 前記LED素子が、n−UV発光ダイオードであり、
    前記第1の蛍光体が、前記LED素子からの発光色を赤色に変換する蛍光体であり、
    前記第2の蛍光体が、前記LED素子からの発光色を緑色に変換する蛍光体であり、
    前記第3の蛍光体が、前記LED素子からの発光色を青色に変換する蛍光体である
    ことを特徴とする請求項2に記載のLED光源装置の製造方法。
  4. 前記LED素子が、青色発光ダイオードであり、
    前記第1の蛍光体が、前記LED素子からの発光色を赤色に変換する蛍光体であり、
    前記第2の蛍光体が、前記LED素子からの発光色を緑色に変換する蛍光体である
    ことを特徴とする請求項1に記載のLED光源装置の製造方法。
  5. 透明樹脂を、前記LED素子を被覆して塗布する工程と、
    前記LED素子を自発光させることにより、前記LED素子周りの前記透明樹脂を部分的に硬化させる工程とを、
    前記第1の樹脂部材を塗布する工程の前に行う
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のLED光源装置の製造方法。
  6. 基板に設けた電極部と前記LED素子とを電気的に接続したワイヤボンディングを介して前記LED素子に電流を供給することで、前記LED素子を自発光させる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のLED光源装置の製造方法。
  7. 前記第1と第2の樹脂部材は、紫外線硬化型樹脂であり、
    各蛍光体層の厚みは、前記LED素子の発光強度分布により決定した膜厚である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のLED光源装置の製造方法。
  8. 前記第1と第2の樹脂部材は、熱硬化型樹脂であり、
    各蛍光体層の厚みは、前記LED素子を自発光させたときの熱量により決定した膜厚である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のLED光源装置の製造方法。
  9. 前記蛍光体層を形成する工程は、集合基板に複数個並べられた前記LED素子の多数個を同時に自発光させることにより行う
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のLED光源装置の製造方法。
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