JP2011141698A - 画像処理装置及びその処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 原稿の特定領域が変化する原稿に対して適切に処理可能とする。
【解決手段】 原稿の特定領域に対する処理が指示された処理指示書と原稿とを読み取り、読み取った原稿の特定領域に対して指示された処理を行う際に、読み取った処理指示書の画像データから特定領域の開始点を示す予め定められた色の画像を抽出する。その画像に基づいて、読み取った原稿の画像データにおける特定領域の開始と終了の位置を認識し、認識した特定領域に対して指示された処理を行う。
【選択図】 図3
【解決手段】 原稿の特定領域に対する処理が指示された処理指示書と原稿とを読み取り、読み取った原稿の特定領域に対して指示された処理を行う際に、読み取った処理指示書の画像データから特定領域の開始点を示す予め定められた色の画像を抽出する。その画像に基づいて、読み取った原稿の画像データにおける特定領域の開始と終了の位置を認識し、認識した特定領域に対して指示された処理を行う。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像処理装置及びその処理方法に関する。
従来、コンピュータを用いてスキャナによる用紙の読取画像を解析し、紙面上に記載された文字などを認識する技術がある。この技術を利用すれば、例えば多数の帳票に対して記載された金額や日付などを容易に抽出することができ、また抽出したデータを集計などの処理に入力させることができる。但し、この処理を自動化するためには、紙面上のどの位置にどのような種類のデータがあるのかをコンピュータに指示する必要がある。
まず、処理対象の答案用紙と、答案用紙フォームに処理すべき記入欄と記入欄への書込内容に対する処理を指示する処理指示情報が記入された処理指示書とを一連の読取処理により読み取る。そして、読み取った処理指示書のデータから処理指示情報を検出し、解析することにより紙面上における処理対象とする書込領域と、各書込領域に対する処理内容を認識する技術がある(例えば、特許文献1)。
ところで、同一のフォームによる書類であっても、特定の記入欄への記入内容によっては記入欄の大きさが変化し、レイアウトが変化する書類が存在する。上述のような従来の方法では、ユーザが処理指示書に記入した処理対象となる領域に対して処理を行うため、レイアウトが変化する書類に対するチェックを行えない。
本発明は、原稿の特定領域が変化する原稿に対して適切に処理可能とすることを目的とする。
本発明は、原稿の特定領域に対する処理が指示された処理指示書と原稿とを読み取り、読み取った原稿の特定領域に対して前記指示された処理を行う画像処理装置であって、
前記読み取った処理指示書の画像データから前記特定領域の開始点を示す予め定められた色の画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記画像に基づいて前記読み取った原稿の画像データにおける特定領域の開始と終了の位置を認識し、認識した特定領域に対して前記指示された処理を行う処理手段と、
を有することを特徴とする。
前記読み取った処理指示書の画像データから前記特定領域の開始点を示す予め定められた色の画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記画像に基づいて前記読み取った原稿の画像データにおける特定領域の開始と終了の位置を認識し、認識した特定領域に対して前記指示された処理を行う処理手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、原稿の特定領域が変化する原稿に対して適切に処理することが可能となる。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の説明では、画像処理装置として、コピー機能、スキャナ機能などの複数の機能を搭載した複合機を例に挙げて説明するが、各機能を有する複数の装置を連携させて実現するようにしても良い。
図1は、本実施形態の一例である画像処理装置の構成を示すブロック図である。CPU11は、ROM19に格納されたプログラムをRAM18にロードすることによって画像処理装置100全体の動作を制御する。また、CPU11は、バス12を介して画像処理装置100内の他の構成と通信を行う。HDD13は、ハードディスクを含むハードディスクドライブであり、外部から入力された画像データやスキャナ15で読み取られた画像データ、各種情報などを格納する。プリンタ14は、電子写真方式やインクジェット方式などのプリンタエンジンを含み、各種画像処理された画像データに基づいて画像を記録紙(シート)上に印刷する。
スキャナ15は、ユーザが原稿台にセットした原稿上の画像をカラー画像として読み取り、これによって得た電子データ(画像データ)をHDD13やRAM18に蓄積する。また、スキャナ15は、原稿給送装置を含み、原稿給送装置にセットされた複数枚の原稿を順次原稿台上に給送し、読み取ることも可能である。操作部16は、ユーザが画像処理装置100に指示を行うための複数のキーやユーザに通知すべき各種情報を表示する表示部を含む。ネットワークI/F17は、画像処理装置100をネットワーク20に接続し、ネットワーク20上の外部装置からデータを受信し、またネットワーク上の外部装置へデータを送信するための制御を行う。
尚、画像処理される画像データは、スキャナ15を介して入力される場合を例に挙げて説明するが、例えばネットワークI/F17を介してネットワーク20上の外部機器から送られてくる原稿の画像データでも良い。また、画像処理装置100として説明するが、スキャナ15やプリンタ14が接続されたパーソナルコンピュータ(PC)などでも同じように処理することが可能である。この場合、本実施形態で用いるプログラムの全部又は一部を、ネットワークなどを介してPCに提供したり、CD−ROMなどの外部記憶媒体に格納してPCに提供したりすることが可能である。
[実施形態1]
次に、上述の画像処理装置100において、まず記入欄への記入内容によりレイアウトが変化する可変長の記入欄を有する原稿と、ユーザが記入した記入欄をチェックするための処理指示書の構成を説明する。
次に、上述の画像処理装置100において、まず記入欄への記入内容によりレイアウトが変化する可変長の記入欄を有する原稿と、ユーザが記入した記入欄をチェックするための処理指示書の構成を説明する。
図2に示す(a)は、実施形態1において用いる原稿のフォームの例を示す図である。原稿は、ユーザが何も記入していない(後述する処理指示が付加される前の)状態の報告書である。この報告書には、提出日、氏名、提出者の所属、報告書の内容に相当する研修名、受講場所、受講期間、研修内容、成果/感想、指導者コメントを記載する領域などが設けられている。この報告書を正式に発行する時に、ユーザが情報を追加する欄としては、提出日、氏名、提出者の所属、研修名、受講場所、受講期間、研修内容、成果/感想、指導者コメントなどがある。実施形態1では、この報告書の各欄のうち、ユーザによって指定されたある欄に情報が追加されているか否かをチェックするものとする。
図2に示す(b)は、(a)の原稿に含まれる各項目のうち、チェックを行わせるための任意の領域をユーザが色ペンを用いて指定した例を示す図である。図2に示す(b)の原稿が処理指示書となる。
この処理指示書は、作成した報告書をチェックするユーザが、チェック対象の報告書と同一形式の用紙に後述する処理指示情報を書き込むことにより作成される。つまり、処理指示書とは、図2に示す(a)の報告書に処理指示情報が書き込まれたものである。尚、実施形態1では、ユーザが処理対象とする領域を指定するために、予め定められた色ペンで該当領域や項目欄を矩形などの閉領域として囲むものとする。
ここで、報告書(原稿)に書き込む処理指示情報(付加情報)について説明する。図2に示す(b)において、例えば領域31、領域32は青色のペンで書き込まれた領域で、領域33、領域34、領域35、領域36、領域37、領域38、領域39は緑色のペンで書き込まれた領域とする。
尚、ここに示す色以外の色を使うことも可能であり、また2色に限らず、チェック内容に応じて色の種類を増減しても良い。また、ここではペンを用いているが色を付けられるものであればペンに限ることはない。
そして、ユーザは事前に使用すべき処理指示情報の色の情報と処理内容とを、それぞれ対応付けて操作部16を用いてRAM18に登録する。即ち、青色に対しては情報の記載がある旨をチェックすること、緑色に対しては指定された項目以降の可変長領域において記載がある旨をチェックすること、をRAM18に登録する。また、CPU11は、ここで登録された各色の色成分(例えば、色相など)を判定し、その内容をRAM18に記憶する。
尚、色の登録は操作部16を用いて行うのに代えて、用紙に書き込んだものをスキャナ15によって読み取らせて登録するものであっても良い。また、ユーザが登録する代わりに、画像処理装置100に予め登録されているものとしても良い。予め登録された内容に従う場合、ユーザは登録されている色と処理内容とに従って、原稿に処理指示情報を付加する。
このように、使用すべき処理指示情報の色成分と、それに対応した処理内容を登録しておき、登録内容に従った処理指示書を作成する。この処理指示書を用いて、処理指示情報を抽出し、抽出した結果に応じて処理内容を認識することにより、画像処理装置100はチェック対象の原稿について、原稿の特定領域に情報があるか否かをチェックする。
図2に示す(c)は、チェック対象の原稿の例を示す図である。チェック対象の原稿は、図2に示す(a)、(b)と同一形式の原稿に基づくものであることを前提とするが、原稿に内容を記載した結果、図2に示す(a)、(b)のフォームに対してレイアウトが移動した原稿になっている。実施形態1では、図2に示す(b)のように付加された処理指示情報を抽出し、抽出結果に従い、領域41、領域42に記載があること、領域43〜領域49に記載があることでCPU11は正常と判定する。図2に示す(c)は、正常と判定するための条件を全て満たした例なので、当該原稿のチェック結果は正常(OK)となる。1箇所でも正常と判定する条件を満たさない原稿のチェック結果は不正(NG)となる。ここで、チェックの内容や領域はこれに限られるものではなく、他のチェック内容の指示や他の領域に対しての指示も可能である。
次に、図2に示す(b)のような処理指示書に基づき、原稿の内容をチェックするためのスキャンチケットを作成する処理を説明する。ここで、スキャンチケットとは、図2に示す(b)の指示内容を認識し、(c)のようなチェック対象の原稿をチェックする方法を画像処理装置100が認識可能な形式(例えば、QRコード)としたチケットである。
スキャンチケットには、図2に示す(b)の処理指示書から認識した指示内容と、この指示内容を適用する領域情報などが含まれる。チェック対象の原稿のチェックを行う際は、スキャナ15によりスキャンチケットを読み取り、処理内容をCPU11が認識した上で、チェック対象の原稿をチェックする。
ここで、上述のスキャンチケットを作成する処理を詳細に説明する。図3は、実施形態1におけるスキャンチケット作成処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU11がROM19に格納されたプログラムをRAM18にロードして実行する処理の流れを示している。
まず、ユーザが操作部16を介してスキャンチケットの作成を指示すると、CPU11は処理を開始し、RAM18に登録されている処理指示情報の指示色(以下、単に指示色と称す)と処理内容の組み合わせとを操作部16の表示部に表示する(S501)。例えば、「青色で囲まれた領域内に記載があればOKとします」、「緑色で囲まれた項目の欄内に記載があればOKとします」などを表示する。更に、CPU11は、S501で表示した指示色と処理内容とで良いか否かをユーザに問合せるメッセージを表示部に表示する(S502)。この問合せに対して、ユーザから操作部16を介して否定する旨の指示がなされると、CPU11は指示色と処理内容との組み合わせの変更を行う旨のメッセージを表示部に表示する(S505)。
ここでは、何れの色を変更するかを問合せる表示を行い、指示された色に代えて新たな色を提示しても良いし、ユーザが操作部16から任意の色を指定しても良い。また、新たな色とするのではなく、単に色と処理内容との組み合わせを変更するだけでも良い。このとき、CPU11は同じ色で異なる処理内容の指示を行うことはできないので、1つの色に対して1つの処理内容となるように制御する。
上述のS505で、指示色又は処理内容、或いは指示色と処理内容の両方の変更処理が行われると、CPU11はS501に戻る。ここでは、S505で変更処理を行ったことをユーザが確認できるように表示する。次に、S502の問合せに対してユーザが操作部16から肯定する旨の指示を行うと、CPU11は使用すべき処理指示情報の指示色と、それに対応する処理内容とを決定し、RAM18に登録する。
尚、S502での判定は、ユーザに目視で原稿の内容(原稿に含まれている色)を確認させ、指示色の色成分と原稿に含まれる色成分とが類似していると判断される場合、互いに異なるものとし、処理指示情報の抽出エラーを防止するものである。
また、S502で確認した結果、原稿に含まれる色成分と指示色の色成分とが類似していると判定された場合、後述するように、原稿のモノクロコピーを行うように処理しても良い。その場合、CPU11は原稿をセットするよう促すメッセージを操作部16の表示部に表示し、これに対してユーザが原稿をセットしたと判断するとモノクロコピーを実行する。これにより、有彩色の色ペンで処理指示情報を付加した場合の処理指示情報の抽出エラーを防止することができる。このように、ユーザへの確認結果に応じて判定することにより、原稿をスキャナで読み取らせる回数を減らすことができる。
また、CPU11がS502において、指示色と処理内容がOKであると判断すると、処理指示情報に用いる色成分を特定してRAM18に記憶する。そして、CPU11は、ユーザの手許にはチェック対象原稿(図2に示す(c))のみ存在しているかを問合せるメッセージを操作部16の表示部に表示する(S503)。これは、処理指示書を作るときに、テンプレートとなる原稿(図2に示す(a)又は(b))が存在しているか否かを確認する処理である。つまり、チェック対象原稿しかユーザの手許にないときに後述するようにチェック対象原稿から処理指示情報を書き込むための原稿を作成することができるようにするものである。テンプレートとは、正式なチェック対象原稿ではなく、ユーザが処理指示情報を書き加えることができるものを指す。
次に、S503で、操作部16からチェック対象原稿のみ存在している(テンプレートとなる原稿が存在しない)との応答を受けると、S504で、CPU11はスキャナ15にチェック対象原稿をセットすることを促すメッセージを表示部に表示する。ここでは、「チェック対象原稿の1枚をスキャナにセットして下さい。セットしたらOKボタンを押して下さい」という案内表示と、原稿がセットされたことを認識するためにOKボタンとを表示する。
尚、OKボタンが押されたことで原稿が置かれたことをCPU11が認識するものとするが、原稿台の下部に設けられたフォトインタラプタや原稿給送装置の原稿センサなどを用いてスキャナ15に原稿がセットされたことを自動で認識するようにしても良い。
S504でOKボタンが押されと判断すると、S506でCPU11はスキャナ15がチェック対象の原稿上の画像を読み取るように制御する。そして、CPU11はスキャナ15から入力された画像データをモノクロの画像データに変換し、それをプリンタ14に出力して記録紙へのモノクロコピー出力を行わせる。
尚、S506では、原稿をモノクロ化してプリンタ14で印刷するものとしたが、これに限ることはない。読み取った原稿の画像の色を、指示色が含まれない他の色に変換してプリンタ14で印刷することも可能である。例えば、読み取った原稿中の青い文字を赤い文字に変えて出力するなど、色を変換して出力する。その他、RAM18に予め色変換をすべき色を登録しておき、その登録色と同じ色が読み取った原稿にあった場合に変換するようにしても良い。
次に、S507では、CPU11はS506でプリンタ14によって出力された記録紙に、図2に示す(b)のような処理指示情報を書き込むことを促すメッセージを表示部に表示する。
また、上述のS503で、テンプレート原稿が存在する旨の応答があると、S508で操作部16にテンプレートに処理指示情報が既に記載されている(図2に示す(b))か否かを問合せるメッセージの表示を行う。この表示に対して、テンプレートに指示情報が記載されていないことを示すユーザからの応答を操作部16から受けると、CPU11はS509でスキャナ15にテンプレートをセットするよう促すメッセージを表示部に表示する。例えば、「テンプレートをスキャナにセットして下さい。セットしたらOKボタンを押して下さい」という案内表示と、OKボタンの表示を行う。ここでは、OKボタンが押されたことで原稿が置かれたことをCPU11が認識するものとするが、原稿台の下部に設けられたフォトインタラプタや原稿給送装置の原稿センサなどを用いてスキャナ15に原稿が置かれたことを自動で認識するようにしても良い。
S509でOKボタンが押されると、S510で、CPU11はテンプレートの原稿上の画像をスキャナ15に読み取らせる。続くS511で、CPU11は読み取られた画像データに対して指示色と同じ色成分の色が含まれているか判定するための解析・認識処理を行う。色成分の解析・認識処理は、例えば青い色が含まれるかを解析・認識する場合、青の色相抽出を行って解析・認識する。この色成分の解析・認識処理には、公知の種々の方法を採用することが可能である。また、色相以外のパラメータを用いても良いし、他のパラメータを組み合わせても良い。
次に、S512にて、CPU11はS511で解析・認識した色に、RAM18に登録された指示色と同じものが含まれているか否かを判断する。この判断は、完全一致のみでなく、ある範囲を持たせて同じと判断することも可能である。例えば、RGB値が256段階で表されている場合、指示色のRGB値と比較し、プラスマイナス20以内であれば同じと判断するようにしても良い。尚、ここに示す以外の方法で同じ色と判断する方法を適用することも可能である。
S512で、RAM18に登録された指示色と同じ色がテンプレートの画像に含まれていると判断されると、S513で、CPU11はスキャナ15にテンプレートをセットするよう促すメッセージを表示部に表示する。例えば、「テンプレートをスキャナにセットして下さい。セットしたらOKボタンを押して下さい」という案内表示と、OKボタンを表示する。ここでは、CPU11は、OKボタンが押されたことで原稿が置かれたことを認識するものとする。しかし、原稿台の下部に設けられたフォトインタラプタや原稿給送装置の原稿センサなどを用いてスキャナ15に原稿が置かれたことを自動で認識するようにしても良い。
上述のS513でOKボタンが押されると、S514で、CPU11はスキャナ15にチェック対象の原稿上の画像を読み取らせる。そして、スキャナ15から入力された画像データをモノクロの画像データに変換してプリンタ14に出力して、記録紙へのモノクロコピー出力を行わせる。
尚、S514では、原稿をモノクロ化してプリンタ14で印刷するものとしたが、これに限ることはない。これに代わる処理は、上述のS506のように種々の方法を採用することができる。
次に、S515で、CPU11はS514でプリンタ14によって出力された記録紙に、図2に示す(b)のような処理指示情報を書き込むよう促すメッセージを表示部を表示する。
また、S512で、RAM18に登録されている指示色と同じ色がテンプレートの画像に含まれていないとCPU11が判断すると、S516へ進む。このS516で、CPU11はテンプレート原稿に、図2に示す(b)のような処理指示情報を書き込むよう促すメッセージを表示部に表示する。
また、上述のS508で、既にテンプレートに処理指示情報が記載済みであるならば、S517で、指示記載済テンプレートの原稿の画像をスキャナ15に読み取らせる。ここでは、上述のモノクロコピー出力と同様の手順で原稿を読み取らせる。即ち、操作部16に指示情報記載済みの原稿のセットを促すメッセージを表示部に表示し、ユーザが原稿をセットした後にOKボタンを押すと、スキャナ15が原稿を読み取る。但し、ここでは、スキャナ15で読み取られた画像データのモノクロ画像データへの変換は行わない。ここで得た画像データは、RAM18に記憶しておく。
次に、S518で、スキャナ15から入力された画像データから処理指示情報の解析・認識処理を行う。ここでは、まずS502で決定された指示色が原稿のどこにあるのかを解析し、その部分の色を認識することで色毎にユーザ指定領域の位置を特定する。ここで特定される位置は、原稿上のどの位置にどの大きさのユーザ指定の領域が存在するのかを判別可能なものである。例えば、領域31、即ち、ユーザが青色のペンで書き込んだ領域では、S518で青色による閉領域として認識され、「ユーザ指定領域青1」、左上端の「開始座標」、開始座標からの相対座標で表す右下端の「終了座標」という指示内容情報を抽出できる。開始座標からの相対座標で表す終了座標は、X−Y座標の位置が(X,Y)と表されるとき、Xは主走査幅、Yは副走査幅と同義である。また、領域37、即ち、ユーザが緑色のペンで書き込まれた領域では、S518で緑色による閉領域として認識され、「ユーザ指定領域緑5」、左上端の「開始座標」、開始座標からの相対座標で表す右下端の「終了座標」を抽出できる。そして、ここで特定された領域の開始点と、S502で決定した処理内容とを対応付けてCPU11はRAM18に記憶する。
次に、S519で、CPU11はS518で抽出したユーザ指示情報を判定し、可変長領域に対して処理を行う指示が存在する場合には、S520へ進み、可変長領域に対して処理を行う指示が存在しない場合には、S526へ進む。ここで、「可変長領域に対して処理を行う指示」は、S502で決定した「指定された項目の欄内に記載があれば正常」と同様の意味である。
S520では、CPU11はS517でスキャナ15から入力された画像データに対してS518で抽出したユーザ指定の位置に対して、指示色と同じ色成分の減色処理を行う。S520での減色処理によりユーザが書き込んだ領域を削除した画像データ、つまり、原稿のフォームと同様の画像データを作成する。ここで得た画像データは、RAM18に記憶しておく。尚、原稿のフォームと同様の画像データを入手する方法はこれに限られるものではなく、例えば原稿のフォームの再読み取りでも可能である。
次に、S521で、CPU11は可変長領域の開始を示す開始アンカー情報を生成する。図4は、開始アンカー情報を生成する処理を示すフローチャートの一例である。まず、S601で、CPU11は、S518で抽出したユーザ指定の位置における画像データの解析を行う。図5は、S520で減色処理を行った領域37を拡大した状態を示す図である。CPU11は、左上端の開始座標71と右下端の終了座標72で囲まれた領域73の画像データを解析することで原稿から領域73を識別できる識別情報を生成する。
尚、画像データの解析は、例えば画像データに文字情報が含まれるか否かをOCR処理を行うことにより解析する。この画像データの解析は公知の種々の方法を採用することが可能である。
また、ヒストグラム生成処理や輪郭抽出処理など、複数の解析手法を組み合わせて採用することも可能である。例えば、「ユーザ指定領域緑5」である領域73では、文字情報「5.研修内容」、オブジェクト属性「TEXT」、下地情報「(R,G,B)=(20,20,20)以下 割合92%」などといった情報を抽出することができる。また、識別情報は詳細な解析結果からなるものに限らず、ユーザ指定領域の画像データを符号化して生成した画像符号データそのものを使用することも可能である。
次に、S602で、CPU11はS601で画像を解析した結果を用いて、画像データからユーザ指定領域が識別可能であるか否かを判断する。チェックする画像データが入力されたときに、適切な可変長領域の位置が見つけられない可能性の高い情報をCPU11が生成してしまうことを防ぐための処理である。
ここで、ユーザ指定領域が識別可能であるかを判断するために、S601で用いた解析方法の結果に対して、識別可能となるための基準を設定しておく。例えば、S601で、OCR処理を用いる場合、文字情報が1文字以上抽出されたか否かを識別可能となるための基準として予め設定しておく。
また、ユーザ指定領域が文字情報や、図形情報が抽出できない下地色のみで構成されている場合など、S601で解析した結果、文字情報なしの場合、識別可能ではないと判断する。尚、識別可能であるか否かを判断する方法はこれに限られるものではなく、複数の解析結果の組み合わせにより判断することも可能である。
S602で、CPU11が識別可能であると判断した場合、S603へ進み、S602で解析したユーザ指定領域を開始アンカーとして確定する。一方、S602でCPU11が識別可能ではないと判断した場合、この開始アンカー情報生成処理を終了する。
次に、S604で、CPU11は可変長領域の開始を示す開始アンカー情報の保持処理を行う。CPU11は、S518で解析したユーザ指定の位置とS601で解析した結果とを用い、左上端の開始主走査位置、主走査幅、副走査幅、それにこの画像データを特定する識別情報を関連付けて開始アンカー情報としてRAM18に記憶しておく。
ここで図3の処理に戻り、S521をS518で可変長領域として認識した分だけ繰り返すことにより(S522)、全ての可変長領域の開始アンカー情報を生成する。続いて、S523で、各開始アンカー情報に対応する可変長領域の終了を示す終了アンカー情報を生成する。S520で生成した原稿のフォームと同様の画像データを、ある開始アンカーからS602で解析した次のユーザ指定領域の位置又は副走査画像端が出現するまで走査し、先に走査されたユーザ指定領域の位置又は副走査画像端を終了アンカーとして確定する。例えば、図2に示す(b)の領域37の場合、CPU11は領域38を終了アンカーとして確定することができる。CPU11は、確定した終了アンカーと、S518で解析したユーザ指定の位置とを用い、左上端の開始主走査位置、主走査幅、副走査幅、終了アンカーに相当する画像データを特定する識別情報を関連付けて終了アンカー情報としてRAM18に記憶しておく。尚、識別情報は、上述した開始アンカー情報生成時に生成した識別情報を用いることが可能である。
上述のS523を、S518で可変長領域として認識した分だけ繰り返すことにより(S524)、全ての可変長領域の終了アンカー情報を生成する。S520からS524の処理により、全可変長領域の開始アンカーと終了アンカーとが確定する。
続いて、S525で可変長領域の情報生成処理を行う。CPU11はRAM18に記憶した開始アンカーと終了アンカーとで囲まれた領域を可変長領域として定義し、S502で決定した処理内容とを対応付けてRAM18に記憶する。また、CPU11は認識した処理指定領域の出現順にリスト化してRAM18に記憶しておく。これは原稿毎に定まらない可変長の処理指定領域の副走査位置を、チェック実施時に出現順番を管理することで対応するための処理である。
図6は、図2に示す(b)の領域37のユーザ指定に対して認識された処理指定領域を示す図である。左上端の開始座標71と右下端の終了座標72で囲まれた領域73で形成される開始アンカーと、開始座標81と右下端の終了座標82で囲まれた領域83で形成される終了アンカーの間を処理指定領域として認識する。
次に、S526で、CPU11はS518で解析・認識した結果とS519〜S526で認識した処理対象領域とを操作部16の表示部に表示する。例えば、特定した処理指示情報に対応する領域や、その領域に対する処理内容を表示する。また、読み取った原稿のサムネイル画像を表示し、その画像と対応させてどの位置に処理指示情報があり、その処理内容がどういったものかを識別可能に表示するようにしても良い。
そして、S527で、CPU11はS526で表示した内容で正しいか否かをユーザに確認させるメッセージを表示部に表示する。この確認に対して、ユーザから否定する応答を操作部16から受けると、S532へ進み、CPU11はS517でスキャナ15により読み取ったテンプレート画像をプリンタ14でモノクロ出力するか確認するメッセージを表示部に表示する。そして、これに肯定する応答を操作部16から受け取ると、CPU11はS533へ進み、S517でスキャナ15により読み取った原稿の画像をモノクロ画像データに変換し、プリンタ14でモノクロコピー出力を行わせる。
即ち、正しく処理指示情報が抽出できなかった場合に、処理指示情報が付加された処理指示書をモノクロコピーする。これを用いて再び処理指示情報を付加させる。尚、上述のS533では、原稿をモノクロ化してプリンタ14で印刷するものとしたが、これに限ることはない。これに代わる処理は上述したS506のように種々の方法を採用することができる。
次に、S534で、CPU11はS533でプリンタ14によって出力された記録紙に処理指示情報を書き込むよう促すメッセージを表示部に表示する。
また、上述のS532で、ユーザからモノクロコピー出力を行わないことを示す指示を操作部16から受けると、CPU11は処理指示書を新たに作成するかを確認するメッセージを表示部に表示する。この確認に対して、新たに処理指示書を作成することを示す指示を操作部16から受けると、S536へ進み、CPU11は新たに作成した処理指示書をスキャナにセットするよう促すメッセージを表示部に表示する。一方、S535の確認に対して、新たに処理指示書を作成しないことを示す指示を操作部16から受けると、この処理を終了する。
上述したS534、S536の表示に引き続き、ユーザが原稿をセットし、操作部16を介してOKボタンを押すなど、読み取りの指示が行われると、先に説明したS517の処理を再び実行する。そして、上述した処理を行い、S527で、解析結果が正しかったことを示す応答を操作部16から受け取ると、その解析内容を処理指示情報の抽出結果としてRAM18に記憶する。続いて、S528で、CPU11はスキャンチケットを作成するか否かを問合せるメッセージを表示部に表示する。この表示に対して、肯定する応答を操作部16から受けると、S529へ進み、CPU11は解析内容のコード化を行う。解析内容のコード化とは、S526で表示した解析結果を、例えば2次元コード(例えばQRコードなど)を使ってコード化することである。ここでコード化される内容は、処理指示された領域とその領域に対する処理内容である。
また、ここでは2次元コードを例に説明するが、これ以外の方法でコード化したものとしても良く、画像処理装置100が解析・認識可能なものであればこれに限ることはない。
次に、S530では、CPU11はS529で作成したコード化したものを画像としてプリンタ14で記録紙に出力させ印刷する。ここで印刷されたスキャンチケットを用いてチェック対象の原稿のチェックを実行することが可能である。但し、S527で解析結果が正しいと判断された場合は、S517でスキャナ15により読み取らせた処理指示書は正しく認識されたことを示すので、S528〜530の処理を行わず、この処理指示書をスキャンチケットとしても良い。この場合、チェック時に処理指示書から処理内容などを認識するものとする。
また、S528の問合せに対して否定する応答を操作部16から受けると、CPU11はS527で登録した解析内容を特定するためのIDを操作部16の表示部に表示する。これはチェック原稿のチェックを行わせる際に、この解析内容を特定し、RAM18から読み出して利用するためである。このIDはCPU11が提示する以外、ユーザが所望のIDを操作部16から指定するものであっても良い。ここで決定したIDと解析内容とは対応付けられてRAM18に記憶される。その後、S531へ進み、上述したように認識した処理指示情報とそれに対応する処理内容とに従ってチェック対象の原稿のチェックを行う。
以上の処理により、領域の記入によりレイアウトが変化する可変長領域の記入欄の存在するといった原稿に対する所望の処理指示を適用することが可能となる。尚、図3に示す処理は全てを実行する必要はなく、一部の処理のみ実行するようにしても良い。
次に、上述した処理により作成したスキャンチケットを用いて、抽出した処理指示情報に従って原稿のチェックを行う手順(S531)を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、S901において、CPU11は、スキャンチケットを一枚目に、二枚目以降にチェック対象の原稿をスキャンすることを、操作部16の表示部に表示し、ユーザに原稿のセットを促す。次に、S902において、CPU11は、原稿がセットされたことを不図示のセンサにより検知すると、スキャナ15にスキャンチケットとスキャン対象の原稿とを読み込み、HDD13に画像データを格納するよう指示する。尚、実施形態1では、説明を簡単にするためにチェック対象の原稿が図2に示す(c)のみの場合を説明するが、チェック対象の原稿が複数部数あっても良い。
次に、S903において、CPU11は、HDD13に格納されたスキャンチケットの画像データを読み出し、スキャンチケットの解析を行う。スキャンチケットには、複数の処理指示情報がQRコードにエンコードされて印字されている。尚、各処理指示情報は、どの領域をチェックするかといったチェック領域情報と、そのチェック領域をどのような処理方法でチェックするかを示す処理コードで構成される。また各処理指示情報は、原稿における出現順にリスト化されている。
CPU11は、スキャンチケットの画像データに含まれるQRコードの位置を検出し、QRコードをデコードして複数の処理指示情報を取得する。実施形態1における処理指示情報のチェック領域情報は2種類ある。一つ目は、画像データ上の座標を表し、処理領域の開始点のX−Y座標と開始点からの主走査幅及び副走査幅とで構成される固定チェック領域情報である。二つ目は、処理領域の画像データを特定する識別情報と開始主走査位置と主走査幅及び副走査幅とで構成されている開始アンカー情報と終了アンカー情報によって確定される可変長チェック領域情報である。
また、処理コードとは、チェック領域をどのような処理方法でチェックするかを表しており、チェック領域に対する処理方法が対応付けられた番号である。実施形態1においては、チェック領域に記載があることをチェックする処理方法についてのみ記載するため、処理コードに関する詳細な説明は省略する。
尚、S902において、複数のチェック対象の原稿が読み取られた場合は、一枚目に置かれたスキャンチケットに記載の処理指示情報が、二枚目以降のチェック対象の原稿全てに対して適用される。処理指示情報は、このチェック処理が終えるまで有効となる。
次に、S904において、CPU11は、HDD13に格納されたチェック対象の画像データを順次読み出す。次に、S905において、CPU11は、複数ある処理指示情報のどの処理指示に注目して処理するかを示す出現順ポインタ変数pを初期化(p=0)する。
次に、S906において、CPU11は、複数の処理指示情報からポインタ変数pで示される処理指示情報を選択する。そして、S904で読み出した画像データから処理指示情報のチェック領域情報が示すチェック領域を順次取得する。ここで、チェック領域情報が固定チェック領域情報である場合、開始点と主走査幅、副走査幅を用いてチェック領域を順次取得する。チェック領域情報が可変長チェック領域情報である場合、まず開始アンカーを、開始アンカー情報、即ち識別情報と主走査位置、主走査幅、副走査幅を用いて、領域開始位置を特定する。次に、終了アンカー情報、即ち識別情報と主走査位置、主走査幅、副走査幅を用いて、領域終了位置を特定する。そして、領域開始位置と領域終了位置で示されたチェック領域を順次取得する。
次に、S907において、チェック領域情報が可変長チェック領域情報であるとき、S904で読み出した画像データからチェック領域が取得できたか否かを判断する。つまり、S904で読み出した画像データに、開始アンカーに相当する画像が存在したか否かを判断し、存在しなかった場合はS909へ移行し、CPU11はHDD13に格納されたチェック対象の画像データを順次読み出す。存在した場合は、S908へ移行する。また注目する処理指示情報の内容が可変長チェック領域情報でない場合は、そのままS908へ移行する。
S908では、チェック領域情報が可変長チェック領域情報である場合、チェック領域の出現順が正しいか否かを判断する。まず、CPU11は、一つ前の処理指示の領域終了位置から現在特定した領域開始位置までの間に他の開始アンカーが検出されていないかを確認する。次に、CPU11は、現在特定した領域開始位置と領域開始位置との間に他の開始アンカーが検出されていないかを確認する。CPU11が他の開始アンカーの検出を確認した場合、S918へ移行し、確認されない場合、S910へ移行する。
このS918では、CPU11は、チェック領域の出現順が不正であったことをワークメモリであるRAM18に記憶する。この出現順が不正である場合、画像データを破棄し、次の原稿のチェックを実施するため、上述のS904に戻る。
これに対して、S910では、CPU11は、取得したチェック領域内に記載があるか否かをチェックする処理を行う。実施形態1では、S906で取得したチェック領域内の画像データをHLS色空間へと変換し、輝度Lが所定の明るさよりも暗い画素のチェック領域内に占める割合により、チェック領域に記載があるか否かを判断する。
実施形態1では、画像データから取得したチェック領域の画像データはRGB色空間である。よって、輝度Lの値が50%よりも小さい画素のチェック領域に占める割合を求め、その画素が占める割合が1割以上となったとき、チェック領域に記載があると判断する。尚、この判定の方法に限るものではなく、記載があるか否かが判定できれば良いので、例えば主走査方向に暗い画素が連続する長さなどで、記載があるか否かを判定しても良い。また、ここで用いたRGB色空間からHLS色空間への変換は公知の技術であるため、ここでの詳細な説明は省く。
次に、S911で、CPU11は、S910で求めた割合が一定値よりも小さいか否かを判定し、上述の条件に一致する場合はS912へ進む。また、条件に一致しない場合はS913へ進む。
このS912では、CPU11は、S906で取得したチェック領域のチェック結果がOKであったことをワークメモリのRAM18に記憶する。一方、S913では、CPU11は、S906で取得したチェック領域のチェック結果がNGであったことをワークメモリのRAM18に記憶する。
次に、S914において、CPU11は、出現順ポインタpを一つ進め(p=p+1)、次の処理指示に相当する領域に注目領域を変更する。そして、S915において、出現順ポインタpが指す処理指示が存在するかを確認し、存在する場合は、S905に戻り、次の処理指示のチェックを行う。また、存在しない場合は、1組の原稿に対する複数ある処理指示情報の全てをチェックし終えたことになり、S916へ進む。
次に、S916において、CPU11は、S902で読み込んだチェック対象の原稿の画像データ全てに処理を終えたか否かを判定し、終えた場合にはS917へ進む。また、終えていない場合にはS904に戻る。
S917では、CPU11は、全てのチェック対象の原稿の画像データに対して全てのチェック領域への処理が終了し、それらのチェック結果を操作部16の表示部に表示し、このチェック処理を終了する。ここで表示部に表示するチェック結果は、S902で読み取ったチェック対象の原稿で、一つでもチェック領域がNGであった場合に、実施形態1におけるチェック処理がNGであったことを通知する。
尚、チェック結果の表示内容や方法はこれに限るものではなく、例えばどの原稿のどのチェック領域がNGであったかなど、より詳細な情報を表示しても良い。また、チェック結果から画像データを生成し、プリンタ14に出力することで、レポートなどを印刷しても良いことは言うまでもない。
以上の処理により、記入欄への記入内容によりレイアウトが変化する可変長領域の記入欄の存在する原稿に対する所望の処理指示を適用することが可能となり、使い勝手が向上する。
[実施形態2]
次に、図面を参照しながら本発明に係る実施形態2を詳細に説明する。尚、実施形態2における画像処理装置の構成は、前述した実施形態1と同様であるため、その説明は省略する。
次に、図面を参照しながら本発明に係る実施形態2を詳細に説明する。尚、実施形態2における画像処理装置の構成は、前述した実施形態1と同様であるため、その説明は省略する。
図8に示す(a)は、実施形態2において用いる原稿のフォームの例を示す図である。原稿は、ユーザが何も記入していない(後述する処理指示が付加される前の)状態の企画書である。この企画書には、提出日、提出者、所属、企画書の内容に相当する現状分析、課題、数値目標、狙い、企画内容を記載する領域などが設けられている。この企画書を正式に発行する時にユーザが情報を追加する欄としては、提出日、提出者、所属、現状分析、課題、数値目標、狙い、企画内容などがある。実施形態2では、この企画書の各欄のうち、ユーザによって指定されたある欄に情報が追加されているか否かをチェックするものとする。
図8に示す(b)は、(a)の原稿に含まれる各項目のうち、チェックを行わせるための任意の領域をユーザが色ペンを用いて付加した例を示す図である。図8に示す(b)の原稿が処理指示書となる。
この処理指示書は、作成した企画書をチェックするユーザが、チェック対象の企画書と同一形式の用紙に後述する処理指示情報を書き込むことにより作成される。つまり、処理指示書とは、図8に示す(a)の企画書に処理指示情報が書き込まれたものである。尚、実施形態2でも、実施形態1と同様に、ユーザが処理対象とする領域を指定するために、色ペンなどで該当領域や項目欄を矩形などの閉領域として囲む。
ここで、企画書(原稿)に書き込む処理指示情報(付加情報)について説明する。図8に示す(b)において、例えば領域1001、領域1002、領域1003は青色のペンで書き込まれた領域で、領域1004、領域1005、領域1006、領域1007、領域1008は緑色のペンで書き込まれた領域とする。
尚、ここに示す色以外の色を使うことも可能であり、また2色に限らず、チェック内容に応じて色の種類を増減しても良い。また、ここではペンを用いているが色を付けられるものであればペンに限ることはない。
ここで、ユーザが事前に使用すべき処理指示情報の色の情報と処理内容とを、それぞれ対応付けて操作部16を用いてRAM18に登録する方法は、実施形態1と同様であり、その説明は省略する。
そして、登録しておいた処理内容に従った処理指示書を作成する。これを用いて、処理指示情報を抽出し、この抽出結果に応じて処理内容を認識することにより、画像処理装置100はチェック対象の原稿について、原稿の特定領域に情報があるか否かをチェックする。
図8に示す(c)、(d)は、チェック対象の原稿の例を示す図である。チェック対象の原稿は、図8に示す(a)、(b)と同一の形式の原稿に基づくものであることを前提とする。しかし、原稿に内容を記載した結果、図8に示す(a)、(b)のフォームに対してレイアウトが移動し、複数ページから成る原稿になっている。実施形態2では、図8に示す(b)のように付加された処理指示情報を抽出し、抽出結果に従い、領域1101〜領域1103に記載があること、領域1104〜領域1108に記載があることでCPU11は正常と判定する。図8に示す(c)、(d)は、正常と判定するための条件を全て満たした例なので、当該原稿のチェック結果は正常(OK)となる。また、1箇所でも正常と判定する条件を満たさない原稿のチェック結果は不正(NG)となる。チェックの内容や領域はこれに限られるものではなく、他のチェック内容の指示や他の領域に対しての指示も可能である。
次に、図8に示す(b)のような処理指示書に基づき、原稿の内容をチェックするためのスキャンチケットを作成する処理を説明する。ここで、スキャンチケットとは、図8に示す(b)の指示内容を認識し、(c)、(d)のようなチェック対象の原稿のチェック方法を画像処理装置100が認識可能な形式(例えば、QRコード)としたチケットである。
スキャンチケットには、図8に示す(b)の処理指示書から認識した指示内容と、この指示内容を適用する領域情報などが含まれる。チェック対象の原稿のチェックを行う際は、スキャナ15によりスキャンチケットを読み取り、処理内容をCPU11に認識させた上で、チェック対象の原稿をチェックさせる。
この実施形態2におけるスキャンチケット作成処理は、前述した実施形態1で説明した処理(図3に示すフローチャート)と同様であり、その詳細な説明は省略する。実施形態2では、原稿内の可変長領域が罫線によって区切られてる場合、可変長領域の補正情報を生成する処理を可変長領域の情報生成処理(S525)に設ける。
図9は、実施形態2における可変長領域の情報生成処理を示すフローチャートである。まず、S1201において、ユーザ指定の可変長領域指示に対して、CPU11は、開始アンカーと終了アンカーとの間を処理指定領域として認識する。図10は、図8に示す(b)の領域1004のユーザ指定に対して認識された処理指定領域を示す図である。左上端の開始座標1301と右下端の終了座標1302で囲まれた領域1303で形成される開始アンカーと、開始座標1304と右下端の終了座標1305で囲まれた領域1306で形成される終了アンカーとの間を処理指定領域として認識する。次に、S1202〜S1204において、CPU11は処理指定領域の補正情報を生成する。図11は、S1201で認識した指定領域に対して、S1202〜S1204による補正処理を施した領域を示す図である。
S1202において、S1201で認識した領域を画像解析する。具体的には、CPU11は認識された領域の画像をRAM18より取得し、全ての罫線を抽出する。そして、S1203において、CPU11はS1201で抽出された罫線が開始アンカーから終了アンカーまでの間を主走査方向及び副走査方向に区切るか否かを判断する。例えば、図8に示す(b)の領域1004に対して認識された開始アンカーと終了アンカーとの間は、開始アンカーの中心位置1404から主走査方向に垂直方向の罫線1401,1402を確認できる。また垂直方向の罫線に連続する水平方向の罫線1403により副走査方向を確認でき、これらの罫線によって閉空間が形成され、領域1405が区切られていることが判断できる。
ここでS1202、1203において罫線によって判断を行ったが、領域を区切る情報か存在するか否かが判断できれば良い。例えば、ブロックセレクション技術を用いてイメージやテキストが開始アンカーと終了アンカーとの間に存在するか否かを判断しても良い。ここで例を出したブロックセレクション技術は公知の技術であり、ここでの詳細な説明は省く。
次に、S1204では、S1203においてCPUが処理指定領域を区切る情報が存在する情報が存在したと判断した場合、S1202で解析した情報を用いて、処理指定領域を補正する情報を生成する。ここでは主走査方向を左右の垂直の罫線の内側であること、副走査方向を水平の罫線の上側であることを、補正情報として生成する。CPU11は、生成した補正情報を開始アンカー情報と終了アンカー情報とを関連付けしてRAM18に保持する。
上述の処理により作成したスキャンチケットを用いて、抽出した処理指示情報に応じた原稿のチェックを行う手順(S531)は前述した実施形態1と同様であり、詳細な説明は省略する。尚、チェック領域を取得する手順(S906)において、上述したS904で生成した補正情報が可変長チェック領域に含まれている場合、CPU11は補正情報に基づき画像解析を行うことで、チェック領域を補正し、補正情報を取得する。
実施形態2によれば、前述した実施形態1の効果に加えて、可変長領域を罫線等の分割する情報が存在する原稿に対する所望の処理指示を適用することが可能となる。
[実施形態3]
次に、図面を参照しながら本発明に係る実施形態3を詳細に説明する。尚、実施形態3における画像処理装置の構成及び実施形態3で用いる原稿の例は、前述した実施形態2と同様であり、その説明は省略する。また、実施形態3におけるスキャンチケット作成処理も、前述した実施形態1の処理と同様であり、その詳細な説明は省略する。
次に、図面を参照しながら本発明に係る実施形態3を詳細に説明する。尚、実施形態3における画像処理装置の構成及び実施形態3で用いる原稿の例は、前述した実施形態2と同様であり、その説明は省略する。また、実施形態3におけるスキャンチケット作成処理も、前述した実施形態1の処理と同様であり、その詳細な説明は省略する。
実施形態3では、可変長領域を指示するユーザ指定領域の副走査方向の位置が重なっている場合、主走査方向の終了アンカーと副走査方向の終了アンカーとをそれぞれ確定する処理を可変長領域の終了を示す終了アンカー情報の生成処理(S523)に設ける。
図12は、実施形態3における終了アンカー情報生成処理を示すフローチャートである。まず、S1501において、CPU11は終了アンカー候補の確認処理を行う。CPU11はS520で生成した原稿のフォームと同様の画像データを、ある開始アンカーからS602で解析した次のユーザ指定領域の位置又は副走査画像端が出現するまで走査する。そして、先に走査されたユーザ指定領域の位置又は副走査画像端を、終了アンカー候補として確認する。
ここで、確認された終了アンカー候補が開始アンカーと同じ主走査上に存在する場合、開始アンカーの終了座標以降から再度走査し、次のユーザ指定領域の位置又は副走査画像端を次の終了アンカー候補として確認する。例えば、図8に示す(b)の領域1004の場合、CPU11は領域1005を次の終了アンカー候補として確認することができる。また図8に示す(b)の領域1006の場合、CPU11は領域1007を終了アンカー候補とし、領域1008を次の終了アンカー候補として確認することができる。
S1502において、S1501で確認した終了アンカー候補と、対象としている開始アンカーの副走査位置が重なるかをCPU11が判断する。CPU11が、副走査位置が重ならないと判断した場合はS1503へ進み、S1502で確認した終了アンカー候補であるユーザ指定領域を終了アンカーとして確定する。例えば、図8に示す(b)の領域1004が開始アンカーの場合、領域1005を終了アンカーとして確定する。
一方、CPU11が、副走査位置が重なると判断した場合はS1504へ進み、S1502で確認した終了アンカー候補であるユーザ指定領域を主走査方向終了アンカーとして確定し、次の終了アンカー候補であるユーザ指定領域を副走査方向終了アンカーする。例えば、図8に示す(b)の領域1006が開始アンカーの場合、領域1007を主走査方向終了アンカーとして、領域1008を副走査終了アンカーとして確定する。
そして、S1505では、副走査位置が重なった開始アンカーに対して、開始アンカー情報の修正処理を行う。CPU11は開始アンカーの位置情報としてRAM18に主走査位置を保持しているが、別の可変長領域の記入により主走査位置が移動する可能性がある。S1505は、このような主走査方向のレイアウト移動に対応するものであり、CPU11は、開始アンカー情報の開始主走査位置に代えて副走査位置が重なった開始アンカーに対してレイアウトされる方向をRAM18に記憶する。例えば、図8に示す(b)の領域1007の主走査開始位置は、領域1006の記入により更に画像データ右方向に移動することがある。この場合、CPU11は領域1007の開始アンカーの開始主走査位置に代えて領域1006に対応する開始アンカーの右方向に位置するという情報を保持することにより、主走査方向のレイアウト移動に対応した情報を生成することができる。
S1506では、CPU11は可変長領域の開始を示す終了アンカー情報の保持処理を行う。S518で解析したユーザ指定の位置とS1201で確認した終了アンカー候補を用い、左上端の開始主走査位置、主走査幅、副走査幅、終了アンカーに相当する画像データを特定する識別情報を関連付けて終了アンカー情報としてRAM18に記憶しておく。識別情報は、前述した開始アンカー情報生成時に生成した識別情報を用いることが可能である。
実施形態3によれば、前述した実施形態2の効果に加えて、可変長領域の記入欄が同じ走査上に複数存在する原稿に対する所望の処理指示を適用することが可能となる。
[他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (9)
- 原稿の特定領域に対する処理が指示された処理指示書と原稿とを読み取り、読み取った原稿の特定領域に対して前記指示された処理を行う画像処理装置であって、
前記読み取った処理指示書の画像データから前記特定領域の開始点を示す予め定められた色の画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記画像に基づいて前記読み取った原稿の画像データにおける特定領域の開始と終了の位置を認識し、認識した特定領域に対して前記指示された処理を行う処理手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記原稿の特定領域に対する処理は、前記予め定められた色の情報によって指示されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記特定領域は、前記画像に相当する画像データが前記読み取った原稿の画像データに存在するか否かを判定し、判定の結果に応じて前記特定領域の終了の位置を認識することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記処理手段は、前記原稿の特定領域に記載があるか否かを判定する処理であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記特定領域を分割する情報が存在するか否かを解析し、前記分割する情報が存在する場合には、前記特定領域の開始と終了の位置を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記分割する情報は、罫線であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記特定領域の開始の位置が次の特定領域の開始の位置と副走査方向において重なっている場合、前記特定領域の終了の位置を前記次の特定領域の開始の位置に修正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 原稿の特定領域に対する処理が指示された処理指示書と原稿とを読み取り、読み取った原稿の特定領域に対して前記指示された処理を行う画像処理装置の処理方法であって、
抽出手段が、前記読み取った処理指示書の画像データから前記特定領域の開始点を示す予め定められた色の画像を抽出する抽出工程と、
処理手段が、前記抽出工程において抽出された前記画像に基づいて前記読み取った原稿の画像データにおける特定領域の開始と終了の位置を認識し、認識した特定領域に対して前記指示された処理を行う処理工程と、
を有することを特徴とする画像処理装置の処理方法。 - コンピュータを請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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