JP2011139733A - 内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の各領域に対してコントラストを最適に強調することが可能な内視鏡装置を得る。
【解決手段】第11のヒストグラム71、第12のヒストグラム72、第13のヒストグラム73の輝度に関する平均値は、それぞれ第11の輝度平均値ave1、第12の輝度平均値ave2、第13の輝度平均値ave3で表される。第12の輝度平均値ave2は、コントラスト強調ヒストグラム78の平均値である強調輝度平均値ave4と同じ値である。これらの輝度平均値に応じて、コントラスト強調ヒストグラムを輝度値軸に沿って平行移動させる。これにより、各領域におけるコントラストが強調されたまま、各領域の輝度が本来の輝度値に近づく。
【選択図】図11

Description

本発明は、撮影画像において注目すべき部位を強調して表示する内視鏡装置に関する。
内視鏡装置は、被験者の体内に挿入される内視鏡スコープと被験者の体外に設けられて画像処理を行う内視鏡プロセッサとを備える。内視鏡スコープの遠位端部には、撮像素子、例えばCCDが設けられる。撮像素子は、体内の観察対象物を撮像して得られた撮影画像を内視鏡プロセッサに送信する。内視鏡プロセッサは、撮影画像を画像処理した後、表示装置に表示する。
内視鏡プロセッサが実行する画像処理では、撮影画像を複数の領域に分割し、撮影画像のコントラストが強調されるように特定のヒストグラムを用いて輝度変換する。特定のヒストグラムは、各領域の輝度ヒストグラムが目標とするヒストグラムに近似するように各領域の輝度ヒストグラムを拡大する(特許文献1)。
特開2003−256830号公報
しかし、このような手段では、各領域のヒストグラムの平均値が目標とするヒストグラムの平均値に近づくため、コントラストが強調された画像では、本来暗く表示されるべき部位が不自然に明るくなったり、明るく表示されるべき部位が不自然に暗くなったりすることがある。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、画像の各領域に対してコントラストを最適に強調することが可能な内視鏡装置を得ることを目的とする。
本願発明による内視鏡装置は、観察対象物を撮影して観察画像を出力する撮像素子と、観察画像を複数の領域に分割し、領域の画像のコントラストを強調する強調処理部とを備え、強調処理部は、領域の輝度ヒストグラムを、そのコントラストが強調されるように輝度変換して修正輝度ヒストグラムを算出し、この修正輝度ヒストグラムの平均値を輝度ヒストグラムの平均値に応じて調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得ることを特徴とする。
強調処理部は、修正輝度ヒストグラムの平均値が輝度ヒストグラムの平均値と等しくなるように調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得ることが好ましい。
強調処理部は、修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と輝度ヒストグラムの輝度平均値との輝度差が所定の値よりも低い場合には、修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と輝度ヒストグラムの輝度平均値との差が輝度差よりも小さくなるように修正輝度ヒストグラムを調整し、修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と輝度ヒストグラムの輝度平均値との輝度差が所定の値よりも高い場合には、修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と輝度ヒストグラムの輝度平均値との差が輝度差よりも大きくなるように修正輝度ヒストグラムを調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得てもよい。
強調処理部は、複数の修正輝度ヒストグラムを調整し、調整後である複数の修正輝度ヒストグラムにおける輝度平均値どうしの輝度差が、調整前である複数の修正輝度ヒストグラムにおける輝度平均値どうしの輝度差よりも小さくなるように、複数の修正輝度ヒストグラムを調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得てもよい。
強調処理部は、変換関数を用いて領域の輝度ヒストグラムを強調ヒストグラムに変換することが好ましい。
観察画像全体の輝度値と、所定の平均値と、所定の分散値とにより求められる正規分布を用いて強調ヒストグラムを算出し、算出された強調ヒストグラムの累積値を求めることにより、変換関数が求められることが好ましい。
領域の輝度値と、所定の平均値と、所定の分散値とにより求められる正規分布を用いて強調ヒストグラムを算出し、算出された強調ヒストグラムの累積値を求めることにより、変換関数が求められてもよい。
変換関数は、領域の画像を構成する色ごとに作成されてもよい。
領域は、第1の領域と、第1の領域の一部とその一部が重なる第2の領域とを有し、第1の領域は、第2の領域の一部と重なる重畳領域と、第1の領域のうち重畳領域に含まれない第1の独立領域とを有し、第2の領域は、第1の領域の一部と重なる第2の重畳領域と、第2の領域のうち重畳領域に含まれない第2の独立領域とを有し、強調処理部は、第1の領域のうち重畳領域に含まれる画像を第1の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第1の処理画像と、第2の領域のうち重畳領域に含まれる画像を第2の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第2の処理画像とを合成することが好ましい。
領域は、第1の領域及び第2の領域とその一部が重なる第3の領域と、第1の領域、第2の領域、及び第3の領域とその一部が重なる第4の領域とを有し、重畳領域は、第1の領域、第2の領域、第3の領域、及び第4の領域全てが重なって形成される領域であって、第3の領域の一部及び第4の領域の一部は重畳領域と重なり、第3の領域は、重畳領域に含まれない第3の独立領域を有し、第4の領域は、重畳領域に含まれない第4の独立領域を有し、強調処理部は、第3の領域のうち重畳領域に含まれる画像を第3の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第3の処理画像と、第4の領域のうち重畳領域に含まれる画像を第4の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第4の処理画像と、第1の処理画像と、第2の処理画像とを合成してもよい。
第1の領域、第2の領域、第3の領域、及び第4の領域は、重畳領域と面積比1/4づつ重なってもよい。
本願第2の発明による画像処理装置は、観察対象物を撮影した撮像素子が出力する観察画像を複数の領域に分割し、領域の画像のコントラストを強調する強調処理部を備え、強調処理部は、領域の輝度ヒストグラムを、そのコントラストが強調されるように輝度変換して修正輝度ヒストグラムを算出し、この修正輝度ヒストグラムの輝度平均値を輝度ヒストグラムの輝度平均値に応じて調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得ることを特徴とする。
本発明によれば、画像の各領域に対してコントラストを最適に強調することが可能な内視鏡装置を得る。
内視鏡装置を概略的に示した図である。 観察画像を分割して作成された領域を示す図である。 観察画像を示した図である。 観察画像全体のヒストグラムである。 コントラストを強調する処理をヒストグラムをもって示した図である。 調整処理に用いる第1の調整関数を示した図である。 調整処理後のコントラスト強調ヒストグラムを示した図である。 調整処理に用いる第2の調整関数を示した図である。 コントラスト強調ヒストグラムを作成する手段を概念的に示した図である。 コントラスト強調ヒストグラムである。 変換関数を示した図である。 輝度変換処理を示すフローチャートである。 変換関数を示した図である。 輝度変換処理を示すフローチャートである。 重み係数を示した図である。 各領域の輝度値を加算する手段を概念的に示した図である。 処理を示すフローチャートである。 表示画像を示した図である。
以下、本発明における内視鏡装置100について添付図面を参照して説明する。まず、図1及び2を用いて内視鏡装置100の構成について説明する。
内視鏡装置100は、被験者の体内に挿入される内視鏡スコープ200と、被験者の体外に設けられて画像処理を行う内視鏡プロセッサ300と、内視鏡プロセッサ300に接続されるモニター400とを主に備える。
内視鏡スコープ200は、被験者の体内に挿入される可撓部210と、術者が保持する操作部220と、内視鏡スコープ200と内視鏡プロセッサ300とを接続するコネクタ230とを主に備える。
可撓部210の遠位端部211は被験者の体内に挿入される。操作部220は可撓性のケーブル203によりコネクタ230と接続される。
可撓部210の遠位端部211には、撮像部を成すCCD214、観察対象物に照明光を照射するライトガイドファイバ213が主に設けられる。
CCD214は、撮像レンズ218を介して被写体を撮像し、これにより得られた観察画像を観察画像信号として内視鏡プロセッサ300に送信する。
可撓部210の遠位端部211には、ライトガイドファイバ213の遠位端が露出する。ライトガイドファイバ213は内視鏡スコープ200の全長に渡って設けられ、後述する内視鏡プロセッサ300が生じた照明光を、可撓部210の遠位端部211まで搬送する。照明光は、ライトガイドファイバ213の遠位端から観察対象物に向けて照射される。
操作部220は、複数のスイッチ221及び複数の操作部材222を有する。術者は操作部材222を操作することにより、可撓部210の遠位端部211を所望の方向に動かすことが可能である。また、術者がスイッチ221を操作すると、様々な処理が実行される。
内視鏡プロセッサ300は、内視鏡装置100の動作を制御するシステムコントローラ310と、CCD214を駆動するCCDドライバ302と、ライトガイドファイバ213に照明光を照射する光源301とを主に備える。
システムコントローラ310は、CCD214と電気的に接続され、観察画像信号を受信する。CCDドライバ302は、システムコントローラ310からの信号に従って、CCD214を駆動する。光源301は、システムコントローラ310からの信号に従って、複数種類の波長帯の光を逐次的に発光し、ライトガイドファイバ213に照射する。
CCD214から観察画像信号を受信すると、システムコントローラ310は観察画像信号を画像処理して、表示画像を作成する。そして、表示画像をモニター400に送信する。モニター400は、この表示画像を表示する。観察画像信号は、CCD214の各画素が出力した赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bから成る。
次に、システムコントローラ310により実行される画像処理について説明する。
画像処理は、色補間処理311、色変換マトリックス処理312、YCrCb変換処理313、輪郭強調処理314、RGB変換処理315、領域分割処理316、ヒストグラム算出処理317、輝度変換処理318、明るさ調整処理319、そして輝度合成処理320から成る。
CCD214から観察画像信号を受信すると、システムコントローラ310は、観察画像信号を構成する各画素の輝度信号において欠けている輝度信号を補間する(色補間処理311)。補間された観察画像信号は、色変換マトリックス処理312によって色空間が変換される。そして、YCrCb変換処理313が施された後に、術者が表示画像を見やすくなる程度に輪郭強調処理314がなされる。輪郭強調された観察画像信号は、RGB変換処理315によりRGB色空間に変換される。
システムコントローラ310は、RGB変換処理315された観察画像信号に対して、領域分割処理316、ヒストグラム算出処理317、輝度変換処理318、明るさ調整処理319、及び輝度合成処理320を主に実行する。これにより、観察画像のコントラストが適切に強調される。
次に、観察画像を複数の領域を分割する領域分割処理316について図2を用いて説明する。
観察画像50は、水平方向及び垂直方向に並ぶ複数の領域に分割される。各領域は正方形であって、その一部が互いに重なりあう。観察画像50の一部を構成する第1の領域51、第2の領域52、第3の領域53、及び第4の領域54を用いて、各領域の重なり状態について説明する。
第1の領域51と第2の領域52は、水平方向に隣り合い、その面積において互いに半分ずつ重なり合う。第2の領域52と第3の領域53は、垂直方向に隣り合い、その面積において互いに半分ずつ重なり合う。第3の領域53と第4の領域54は、水平方向に隣り合い、その面積において互いに半分ずつ重なり合う。第4の領域54と第1の領域51は、垂直方向に隣り合い、その面積において互いに半分ずつ重なり合う。第1の領域51と第3の領域53は、対角線方向に隣り合い、その面積において互いに1/4ずつ重なり合う。
第1の領域51、第2の領域52、第3の領域53、及び第4の領域54の全てが重なる領域が重畳領域55を形成する。そして、第1の領域51から重畳領域55を除いた部分が第1の独立領域56、第2の領域52から重畳領域55を除いた部分が第2の独立領域57、第3の領域53から重畳領域55を除いた部分が第3の独立領域58、及び第4の領域54から重畳領域55を除いた部分が第4の独立領域59を成す。
次に、図3から6を用いて、各領域に関してヒストグラムを算出するヒストグラム算出処理317について説明する。
コントラスト強調する前の第1の観察画像60を図3に示す。第1の観察画像60は、病変部を撮影して得られた画像である。濃い赤色の病変部が中央に写されており、病変部から周囲に向かうにつれてピンク色となる。ピンク色の部分が正常部を写す。説明を容易にするため、互いに離間する第11の領域61、第12の領域62、及び第13の領域63が観察画像50に設けられる。
第11の領域61は、観察画像50の外縁部に設けられ、その範囲には正常部が含まれる。第13の領域63は観察画像50の略中央に設けられ、その全体に異常部を写す。第12の領域62は、第11の領域61と第13の領域63との間に設けられ、異常部と正常部との境界を写す。
観察画像50全体のヒストグラムは図4のようになる。輝度値は、その最小値から最大値まで広範囲に分布する。
第11の領域61のヒストグラムを示す第11のヒストグラム71、第12の領域62のヒストグラムを示す第12のヒストグラム72、及び第13の領域63のヒストグラムを示す第13のヒストグラム73を図5に示す。
第11の領域61は、明るいピンク色の正常部を含むため、第11のヒストグラム71は高輝度の領域に多くの頻度値を有する。第13の領域63は、暗い濃い赤色の異常部を含むため、第13のヒストグラム73は低輝度の領域に多くの頻度値を有する。そして、第12の領域62は、正常部及び異常部双方を含むため、第12のヒストグラム72は中輝度の領域に多くの頻度値を有する。各ヒストグラムは、互いの境界付近で重なり合い、説明を容易にするため同じ形状を持つ。
次に、第11の領域61、第12の領域62、及び第13の領域63に対して、累積頻度値を算出する。累積頻度値は、頻度値を累積した値であって、所定の輝度値に対応する累積頻度値は、最も低い輝度値から所定の輝度値まで頻度値を累積して求められる。第11の領域61の累積頻度値を第11の累積頻度ヒストグラム74、第12の領域62の累積頻度値を第12の累積頻度ヒストグラム75、及び第13の領域63の累積頻度値を第13の累積頻度ヒストグラム76で示す。各累積頻度ヒストグラムは、互いの境界付近で重なり合う。
次に、各累積頻度ヒストグラムをコントラスト強調ヒストグラム78に変換するために用いる変換関数77について説明する。変換関数77は、コントラスト強調ヒストグラム78のようなヒストグラムに各累積頻度ヒストグラムを変換するような関数であって、累積頻度ヒストグラムの累積頻度値を独立変数、輝度値を従属変数とする。また、変換関数77は、予め定められたコントラスト強調ヒストグラム78と累積頻度ヒストグラムとから求められる。
コントラスト強調ヒストグラム78は、ユーザが異常部を見つけやすくなるように経験値によって予め決定されるヒストグラムであって、輝度値とコントラスト強調頻度値との関係により表される。図5に示す構成では、各領域の全体における輝度を用いてコントラスト強調ヒストグラム78が領域ごとに作成され、各領域における赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bを個別に考慮しない。
次に、コントラスト強調ヒストグラム78の作成手段について説明する。
コントラスト強調ヒストグラム78の作成手段は、3種類ある。第1の作成手段は、画像全体のカラーバランスをもとにコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。第2の作成手段は、領域ごとのカラーバランスをもとにコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。第3の作成手段は、統計的に求められた最適なカラーバランスをもとにコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。
まず、第1の作成手段について図6から8を用いて説明する。第1の作成手段は、画像全体のカラーバランスをもとに、赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値B各々に対してコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。領域ごとにコントラスト強調ヒストグラム78を作成する図5の構成とは異なる。
初めに、コントラスト強調を行う対象となる観察画像50における、赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bの平均を算出する。ここで、赤色輝度値Rの平均値である赤色平均値Mrは200、緑色輝度値Gの平均値である緑色平均値Mgは150、そして青色輝度値Bの平均値である青色平均値Mbは100とする。
次に、求められた平均値を用いて、観察画像50のカラーバランスを求める。カラーバランスは、赤色平均値Mr、緑色平均値Mg、及び青色平均値Mbを緑色平均値Mgで除した値に対して比を取ったものである。ここでは、カラーバランス(R:G:B)は、以下の式で表される。
(R:G:B)=(1.33:1:0.67)
ここで、設定パラメータが予め決定されている。設定パラメータは、平均値である設定平均値及び分散である設定分散からなり、発見すべき異常部の特性などを鑑みて決定される。ここでは、設定平均値を140、設定分散を500とする。この設定平均値をカラーバランスに乗じることにより、以下の強調平均カラーバランス(Re:Ge:Be)が求められる。
(Re:Ge:Be)=(186:140:93)
この強調平均カラーバランスにおける赤色強調平均値Re及び設定分散500により規定される正規分布を赤色コントラスト強調ヒストグラム81、緑色強調平均値Ge及び設定分散500により規定される正規分布を緑色コントラスト強調ヒストグラム82、そして、青色強調平均値Be及び設定分散500により規定される正規分布を青色コントラスト強調ヒストグラム83とする(図7参照)。正規分布は、以下の式による。


ここで、iは1以上256未満の輝度値、hist_out[i]はコントラスト強調頻度値、trg_meanは設定平均値、σは設定分散、σは標準偏差である。
これらのコントラスト強調ヒストグラム78を用いて、各色に対応する変換関数77が求められる。変換関数77は、累積頻度ヒストグラムの輝度値を、累積頻度ヒストグラムの累積頻度値に応じて、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値と同じ範囲まで拡張する。赤色コントラスト強調ヒストグラム81に対応する赤色変換関数84、緑色コントラスト強調ヒストグラム82に対応する緑色変換関数85、そして青色コントラスト強調ヒストグラム83に対応する青色変換関数86を図8に示す。
なお、図5に示す領域ごとにコントラスト強調ヒストグラム78を作成する手段もまた同様にして行われるため、説明を省略する。
第2の作成手段について図6を用いて説明する。第2の作成手段は、カラーバランスを算出する対象が領域である点で第1の作成手段と異なる。各領域に対してコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。他の処理は第1の作成手段と同様であるため、説明を省略する。
第3の作成手段について説明する。第3の作成手段は、赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bに対してそれぞれコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。
内視鏡装置100を用いて、臓器を内側から観察する場合を考える。臓器の内側は、血管等の赤色輝度値Rを有する光を反射する部位と、粘膜等の肌色の輝度成分を有する光を反射する部位とが存在する。肌色は、赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bを有する。そこで、肌色の輝度成分を有する光の彩度を低下させ、かつ赤色輝度値Rが上げるようなコントラスト強調ヒストグラム78を作成する。作成にあたり、様々な臓器を撮影したデータに対して統計手法を適用する。例えば、粘膜等の肌色の輝度成分を有する部位のカラーバランスは1に近いものとし、血管等の赤色輝度値Rを多く有する部位におけるカラーバランスの各成分が大きく異なるような値とする。
なお、ここで算出された変換関数77は、LUTとしてシステムコントローラ310に保存される。LUTは、累積頻度ヒストグラムの累積頻度値と、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値との対応を表す表である。これを参照するシステムコントローラ310は、累積頻度値に応じて、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値を出力することができる。
次に、輝度変換処理318について図9を用いて説明する。輝度変換処理318は、領域が有する全ての画素のコントラストを強調する処理であって、ヒストグラム算出処理317が終了して、変換関数77(LUT)及び累積頻度ヒストグラムが作成された後に実行される。ここで、領域における水平方向の画素数はw個、垂直方向の画素数はh個であるとする。
ステップS90では、座標(x,y)を初期化し、1を代入する。変数xは、水平方向に対する画素の座標を表し、変数yは、垂直方向に対する画素の座標を表す。
ステップS91では、座標(x,y)における輝度In(x,y)を取得する。
次のステップS92では、輝度In(x,y)に対応する累積頻度ヒストグラムを取得する。例えば、輝度In(x,y)が第11の領域61に属する場合、第11の累積頻度ヒストグラム74を取得し、赤色輝度値Rに属する場合、赤色輝度値Rの累積頻度ヒストグラムを取得する。
ステップS93では、累積頻度ヒストグラムを参照して、輝度In(x,y)に対応する累積頻度値を取得する。
ステップS94では、LUTを参照して、ステップS93で取得した累積頻度値に対応する輝度値を取得する。
次のステップS95では、ステップS94で取得した輝度値を座標(x,y)における強調輝度Out(x,y)として出力する。
ステップS96では、変数xが水平方向画素数w未満であるかを判断する。水平方向画素数w未満である場合、処理はステップS97において変数xを1だけ増やしてステップS91に戻る。水平方向画素数w未満でない場合、処理はステップS98に進む。
ステップS98では、変数yが垂直方向画素数h未満であるかを判断する。垂直方向画素数h未満である場合、処理はステップS99において変数yを1だけ増やしてステップS91に戻る。垂直方向画素数y未満でない場合、処理は終了する。
輝度変換処理318を実行することにより、各領域のコントラストが強調される。
次に、明るさ調整処理319について図5、10から12を用いて説明する。明るさ調整処理319は、各領域に対してコントラスト強調ヒストグラム78が作成された後に実行される。コントラスト強調ヒストグラム78は、修正輝度ヒストグラムである。
第11のヒストグラム71、第12のヒストグラム72、第13のヒストグラム73の輝度に関する平均値は、それぞれ第11の輝度平均値ave1、第12の輝度平均値ave2、第13の輝度平均値ave3で表される(図5参照)。第12の輝度平均値ave2は、コントラスト強調ヒストグラム78の平均値である強調輝度平均値ave4と同じ値である。これらの輝度平均値に応じて、コントラスト強調ヒストグラムを輝度値軸に沿って平行移動させる。これにより、各領域におけるコントラストが強調されたまま、各領域の輝度が本来の輝度値に近づく。以下、詳細に説明する。
第11のヒストグラム71について説明する。まず、強調輝度平均値ave4と第11の輝度平均値ave1との差である第11の入力輝度差d1を求める。図10に示す関数を用いて、第11の平行移動値of1を求める。そして、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値から第11の平行移動値of1を減じる。第11の平行移動値of1を減じるのは、第11の輝度平均値ave1は強調輝度平均値ave4よりも小さいからである。すなわち、コントラスト強調ヒストグラム78を、輝度値軸の負方向に平行移動させる。そして、これにより得られた第11のコントラスト強調ヒストグラム101を第11の領域61のコントラスト強調ヒストグラムとする(図11参照)。
第12のヒストグラム72について説明する。まず、強調輝度平均値ave4と第12の輝度平均値ave2との差である第12の入力輝度差d2を求める。第12の輝度平均値ave2は強調輝度平均値ave4と同じ値であるから、入力輝度差d2は0である。そのため、図10に示す関数から第12の平行移動値of2が0となり、第12のコントラスト強調ヒストグラム102は平行移動せず、コントラスト強調ヒストグラム78と同じものになる。そして、第12のコントラスト強調ヒストグラム102を第12の領域62のコントラスト強調ヒストグラムとする(図11参照)。
第13のヒストグラム73について説明する。まず、強調輝度平均値ave4と第13の輝度平均値ave3との差である第13の入力輝度差d3を求める。図10に示す関数を用いて、第13の平行移動値of3を求める。そして、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値に第13の平行移動値of3を加える。第13の平行移動値of3を加えるのは、第13の輝度平均値ave3が強調輝度平均値ave4よりも大きいからである。すなわち、コントラスト強調ヒストグラム78を、輝度値軸の正方向に平行移動させる。そして、これにより得られた第13のコントラスト強調ヒストグラム103を第13の領域63のコントラスト強調ヒストグラムとする(図11参照)。
なお、入力輝度差dから平行移動値ofを求めるとき、図12に示すように入力輝度差dの値に応じて重み付けがなされた関数を用いても良い。このとき、コントラスト強調ヒストグラム78の強調輝度平均値ave4と第11のヒストグラム71の輝度平均値ave1との輝度差d1が所定の値daよりも低い場合には、コントラスト強調ヒストグラム78の強調輝度平均値ave4と第11のヒストグラム71の輝度平均値ave1との輝度差of1が第11の入力輝度差d1よりも小さくなるように第11のコントラスト強調ヒストグラム101を調整する。他方、コントラスト強調ヒストグラム78の強調輝度平均値ave4と第11のヒストグラム71の輝度平均値ave1との輝度差d1が所定の値daよりも高い場合には、コントラスト強調ヒストグラム78の強調輝度平均値ave4と第11のヒストグラム71の輝度平均値ave1との輝度差of1が第11の輝度差d1よりも大きくなるように第11のコントラスト強調ヒストグラム101を調整する。
また、入力輝度差dから平行移動値ofを求めるとき、図14に示すように入力輝度差dの値に応じて重み付けがなされた関数を用いても良い。図14に示す関数は、入力輝度差dが最小値または最大値をとるとき、出力輝度差ofを入力輝度差dと同じ値とし、入力輝度差dが値daをとるとき、入力輝度差dとの差が最も大きくなるような値of5を出力輝度差ofとする。すなわち、複数のコントラスト強調ヒストグラムを関数により変換するとき、変換前のコントラスト強調ヒストグラムの輝度平均値どうしの輝度差と変換後のコントラスト強調ヒストグラムの輝度平均値どうしの輝度差を小さくする。
第11のヒストグラム71について説明する。まず、強調輝度平均値ave4と第11の輝度平均値ave1との輝度差である第11の入力輝度差d1を求める。図14に示す関数を用いて、第14の平行移動値of4を求める。そして、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値から第14の平行移動値of4を減じる。第14の平行移動値of4を減じるのは、第11の輝度平均値ave1は強調輝度平均値ave4よりも小さいからである。すなわち、コントラスト強調ヒストグラム78を、第14の平行移動値of4だけ輝度値軸の負方向に平行移動させる。そして、これにより得られた第14のコントラスト強調ヒストグラム401を第11の領域61のコントラスト強調ヒストグラムとする(図13参照)。
第12のヒストグラム72について説明する。まず、強調輝度平均値ave4と第12の輝度平均値ave2との輝度差である第15の入力輝度差daを求める。図14に示す関数を用いて、第15の平行移動値of5を求める。そして、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値から第15の平行移動値of5を減じる。すなわち、コントラスト強調ヒストグラム78を、第15の平行移動値of5だけ輝度値軸の負方向に平行移動させる。そして、これにより得られた第15のコントラスト強調ヒストグラム402を第12の領域62のコントラスト強調ヒストグラムとする(図13参照)。
第13のヒストグラム73について説明する。まず、強調輝度平均値ave4と第13の輝度平均値ave3との輝度差である第16の入力輝度差d6を求める。図14に示す関数を用いて、第16の平行移動値of6を求める。そして、コントラスト強調ヒストグラム78の輝度値に第16の平行移動値of6を加える。第16の平行移動値of6を加えるのは、第13の輝度平均値ave3が強調輝度平均値ave4よりも大きいからである。すなわち、コントラスト強調ヒストグラム78を、輝度値軸の正方向に平行移動させる。そして、これにより得られた第16のコントラスト強調ヒストグラム403を第13の領域63のコントラスト強調ヒストグラムとする(図13参照)。
図10及び図12に示すような関数を用いると、コントラスト強調ヒストグラムの一部が再現可能な輝度値の範囲から平行移動により逸脱してしまい、これにより画像の階調が潰れてしまうおそれがあるが、図14に示す関数によれば、コントラスト強調ヒストグラムのほとんど全てを再現可能な輝度値の範囲に納め、明るさ調整処理319により画像の階調が潰れてしまうことを防止し、かつ、ダイナミックレンジを拡張することと同様の効果を得ることができる。
次に、コントラスト強調ヒストグラム78から表示画像を作成する輝度合成処理320について図15及び16を用いて説明する。輝度合成処理320は、各領域の輝度値に対して重み付け係数を乗じた後に各領域の輝度値を加算して表示画像を作成する処理である。
まず、重み係数について図15を用いて説明する。各領域の輝度値、すなわち赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bは、予め決定される重み係数に応じて加算され、表示画像における赤色輝度値R、緑色輝度値G、及び青色輝度値Bとして用いられる。第1の領域51と第2の領域52とが重なる部位における重み係数を図15に示す。
重み係数は、第1の領域51の輝度値に対して用いられる第1の重み関数と、第2の領域52の輝度値に対して用いられる第2の重み関数とにより決定される。第1の重み関数は、第1の独立領域56に属する輝度値に対しては1である。一方、重畳領域55に属する輝度値に対しては、重畳領域55と第1の独立領域56との境界から第1の領域51と第2の独立領域57との境界まで1から0まで線形に単調減少する。すなわち、第1の独立領域56からの距離に応じて重み付け係数が決定される。他方、第2の重み関数は、第2の独立領域57に属する輝度値に対しては1である。一方、重畳領域55に属する輝度値に対しては、第1の独立領域56と第2の領域52との境界から重畳領域55と第2の独立領域57との境界まで0から1まで線形に単調増加する。すなわち、第2の独立領域57からの距離に応じて重み付け係数が決定される。同様にして、重み係数が第1の領域51、第2の領域52、第3の領域53、及び第4の領域54それぞれの間の重畳領域55に対して決定される。
次に、各領域の輝度値を加算する手段について図16を用いて説明する。各領域のコントラスト強調ヒストグラム78が作成されると、コントラスト強調ヒストグラム78により求められる輝度値に対して重み係数が乗じられる。これを、第1の領域51から第4の領域54まで実行する。そして、求められた値をすべて加算することにより、表示画像の輝度値を算出する。
次に、ヒストグラム算出処理317、輝度変換処理318、及び輝度合成処理320における一連の流れを図3、17及び18を用いて説明する。これらの処理が実行される前に、LUTが作成され、観察画像50が複数の領域に分割されている。そして、領域1つ1つに対してこれらの処理が実行される。
ステップS1201では、処理の対象となった領域に対して、累積頻度ヒストグラムを作成する。
ステップS1202では、LUTを参照してコントラスト強調された輝度値を取得する。
ステップS1203では、コントラスト強調された輝度値を強調輝度として出力する。
ステップS1204では、明るさ調整処理を実行し、各領域における輝度を調整する。
ステップS1205では、重畳領域55の輝度を合成する。
ステップS1206では、次に処理すべき領域が存在するか否かを判断する。存在する場合処理はステップS1201に戻り、存在しない場合、処理は終了する。
これにより、図3に示されるような観察画像50が、図18に示されるような表示画像に変換される。
本実施形態によれば、領域間に境界を表してしまうことなく画像の各領域に対してコントラストを最適に強調することが可能となる。
また、観察画像の暗部及び明部における階調の潰れを抑制できる。これにより、術者が観察対象物の凹凸及び模様、及び血管を精度良く認識できる。さらに、観察画像が本来有している奥行き感を保持し、かつ画像全体において明度を確保しながら、コントラストを強調することができる。
さらに、コントラスト強調ヒストグラムをもとの観察画像のカラーバランスを用いて作成することにより、観察画像のカラーバランスを大きく変えることなく、視認性の良い表示画像を得ることができる。
なお、第1の観察画像60は略平面状に広がる病変部を撮影して得られた画像であるとして説明したが、管腔や袋状の観察対象物を撮影して得られた画像であっても良い。このような画像では配光や奥行きを原因とする大きな明暗が生じやすいため、画像全体におけるヒストグラムが広範囲に分布することになる。そのため、本実施形態を適用することにより、本実施形態と同様の効果を得る。
また、撮像部はCCD214に限定されず、例えばCMOS等の撮像素子であっても良い。
100 内視鏡装置
200 内視鏡スコープ
203 ケーブル
210 可撓部
211 遠位端部
213 ライトガイドファイバ
214 CCD
218 撮像レンズ
220 操作部
221 スイッチ
222 操作部材
230 コネクタ
300 内視鏡プロセッサ
301 光源
302 CCDドライバ
310 システムコントローラ
400 モニター

Claims (12)

  1. 観察対象物を撮影した撮像素子が出力する観察画像を複数の領域に分割し、前記領域の画像のコントラストを強調する強調処理部を備え、
    前記強調処理部は、前記領域の輝度ヒストグラムを、そのコントラストが強調されるように輝度変換して修正輝度ヒストグラムを算出し、この修正輝度ヒストグラムの輝度平均値を輝度ヒストグラムの輝度平均値に応じて調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得る内視鏡装置。
  2. 前記強調処理部は、修正輝度ヒストグラムの輝度平均値が前記輝度ヒストグラムの輝度平均値と等しくなるように調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得る請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記強調処理部は、前記修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と前記輝度ヒストグラムの輝度平均値との輝度差が所定の値よりも低い場合には、前記修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と前記輝度ヒストグラムの輝度平均値との差が前記輝度差よりも小さくなるように前記修正輝度ヒストグラムを調整し、前記修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と前記輝度ヒストグラムの輝度平均値との輝度差が所定の値よりも高い場合には、前記修正輝度ヒストグラムの輝度平均値と前記輝度ヒストグラムの輝度平均値との差が前記輝度差よりも大きくなるように前記修正輝度ヒストグラムを調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得る請求項1に記載の内視鏡装置。
  4. 前記強調処理部は、複数の前記修正輝度ヒストグラムを調整し、調整後である複数の前記修正輝度ヒストグラムにおける輝度平均値どうしの輝度差が、調整前である複数の前記修正輝度ヒストグラムにおける輝度平均値どうしの輝度差よりも小さくなるように、複数の前記修正輝度ヒストグラムを調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得る請求項1に記載の内視鏡装置。
  5. 前記強調処理部は、変換関数を用いて前記領域の輝度ヒストグラムを強調ヒストグラムに変換する請求項2又は3に記載の内視鏡装置。
  6. 観察画像全体の輝度値と、所定の平均値と、所定の分散値とにより求められる正規分布を用いて強調ヒストグラムを算出し、算出された強調ヒストグラムの累積値を求めることにより、前記変換関数が求められる請求項5に記載の内視鏡装置。
  7. 前記領域の輝度値と、所定の平均値と、所定の分散値とにより求められる正規分布を用いて強調ヒストグラムを算出し、算出された強調ヒストグラムの累積値を求めることにより、前記変換関数が求められる請求項5に記載の内視鏡装置。
  8. 前記変換関数は、前記領域の画像を構成する色ごとに作成される請求項5から7に記載の内視鏡装置。
  9. 前記領域は、第1の領域と、前記第1の領域の一部とその一部が重なる第2の領域とを有し、前記第1の領域は、前記第2の領域の一部と重なる重畳領域と、前記第1の領域のうち前記重畳領域に含まれない第1の独立領域とを有し、前記第2の領域は、前記第1の領域の一部と重なる第2の重畳領域と、前記第2の領域のうち前記重畳領域に含まれない第2の独立領域とを有し、
    前記強調処理部は、前記第1の領域のうち前記重畳領域に含まれる画像を前記第1の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第1の処理画像と、前記第2の領域のうち前記重畳領域に含まれる画像を前記第2の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第2の処理画像とを合成する請求項2又は3に記載の内視鏡装置。
  10. 前記領域は、前記第1の領域及び前記第2の領域とその一部が重なる第3の領域と、前記第1の領域、前記第2の領域、及び前記第3の領域とその一部が重なる第4の領域とを有し、前記重畳領域は、前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、及び第4の領域全てが重なって形成される領域であって、
    前記第3の領域の一部及び前記第4の領域の一部は前記重畳領域と重なり、前記第3の領域は、前記重畳領域に含まれない第3の独立領域を有し、前記第4の領域は、前記重畳領域に含まれない第4の独立領域を有し、
    前記強調処理部は、前記第3の領域のうち前記重畳領域に含まれる画像を前記第3の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第3の処理画像と、前記第4の領域のうち前記重畳領域に含まれる画像を前記第4の独立領域からの距離に応じて重み付けして得られた第4の処理画像と、前記第1の処理画像と、前記第2の処理画像とを合成する請求項9に記載の内視鏡装置。
  11. 前記第1の領域、前記第2の領域、前記第3の領域、及び前記第4の領域は、前記重畳領域と面積比1/4づつ重なる請求項10に記載の内視鏡装置。
  12. 観察対象物を撮影した撮像素子が出力する観察画像を複数の領域に分割し、前記領域の画像のコントラストを強調する強調処理部を備え、
    前記強調処理部は、前記領域の輝度ヒストグラムを、そのコントラストが強調されるように輝度変換して修正輝度ヒストグラムを算出し、この修正輝度ヒストグラムの輝度平均値を輝度ヒストグラムの輝度平均値に応じて調整することにより、コントラストが強調された画像の強調ヒストグラムを得る画像処理装置。
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