JP6946468B2 - 画像処理装置および画像処理装置の作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体内を撮像した撮像信号に対して所定の色空間上における色階調を広げる色強調処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、内視鏡において、画像のコントラストの劣化を抑制しつつ、明るさを調整することができる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この技術では、内視鏡から入力された映像信号を、コントラスト成分信号を含む第1の信号と、コントラスト成分信号以外の第2の信号とを分割し、第2の信号に対して明るさ調整処理を施した後、再度、第1の信号と第2の信号とを合成する。
国際公開第2017/022324号
ところで、内視鏡観察においては、粘膜の色調変化に基づいて、術者等の医師が正常粘膜と炎症や病変等の異常粘膜との判断を行っている。しかしながら、従来の白色光観察時に撮像された画像では、一般的に粘膜色が赤色領域の狭い範囲に分布しているため、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を捉えづらいという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を容易に捉えることができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照度光成分に相当するベース成分と、該ベース成分および物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理部と、前記ベース成分に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を行う色強調処理部と、前記色強調処理部が前記色強調処理を行った前記ベース成分と、前記ディテール成分とを、合成して出力する合成部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記色強調処理部は、前記ベース成分に対して、Lab色空間において所定の変換関数を用いて前記粘膜色の色階調を広げることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記色強調処理部は、少なくとも青色成分に対して赤色成分で規格化した値に基づいて前記色強調処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記ベース成分に対して明るさ補正を行う明るさ補正部と、前記明るさ補正部が前記明るさ補正を行った前記ベース成分に対して階調圧縮処理を行う階調圧縮部と、をさらに備え、前記色強調処理部は、前記階調圧縮部が前記階調圧縮処理を行った前記ベースに対して前記色強調処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照度光成分に相当するベース成分と、該ベース成分および物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理部と、前記ベース成分または前記ディテール成分の少なくとも一方に対して所定の強調処理を施した後に合成して出力する合成部と、前記合成部から出力された合成信号に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を行う色強調処理部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記ベース成分に対して明るさ補正を行う明るさ補正部と、前記明るさ補正部が前記明るさ補正を行った前記ベース成分に対して階調圧縮処理を行う階調圧縮部と、を更に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記色強調処理部は、前記合成信号に対して、Lab色空間において所定の変換関数を用いて前記粘膜色の色階調を広げることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記発明において、前記色強調処理部は、少なくとも青色成分に対して赤色成分で規格化した値に基づいて前記色強調処理を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照度光成分に相当するベース成分と、該ベース成分および物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理ステップと、前記ベース成分に対して、所定の色空間上において色階調を広げる色強調処理を行う色強調処理ステップと、前記色強調処理ステップで前記色強調処理を行った前記ベース成分と、前記ディテール成分とを、合成して出力する合成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照度光成分に相当するベース成分と、該ベース成分および物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理ステップと、前記ベース成分または前記ディテール成分の少なくとも一方に対して所定の強調処理を施した後に合成して出力する合成ステップと、前記合成ステップで出力された合成信号に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を行う色強調処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を容易に捉えることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの機能構成を示すブロック図である。 図3Aは、色調強調処理前の粘膜色の分布範囲を示す模式図である。 図3Bは、色調強調処理後の粘膜色の分布範囲を示す模式図である。 図4Aは、色調強調処理前の色分布を示す模式図である。 図4Bは、色調強調処理後の色分布の効果を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る処理装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態2に係る色調強調部の機能構成を示すブロック図である。 図7Aは、色調強調処理前の粘膜色の分布範囲を示す模式図である。 図7Bは、色調強調処理前の粘膜色の分布範囲を示す模式図である。 図8Aは、色調強調処理前の色分布を示す模式図である。 図8Bは、色調強調処理後の色分布の効果を示す模式図である。 図9は、本発明の実施の形態1,2の変形例1に係る内視鏡システムの機能構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態1,2の変形例2に係る内視鏡システムの機能構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)として、患者等の被検体の体腔内を撮像して画像を表示する内視鏡を備える内視鏡システムを例に説明する。また、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
〔内視鏡システムの構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの概略構成を示す図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る内視鏡システムの機能構成を示すブロック図である。
図1および図2に示す内視鏡システム1は、被検体内に先端を挿入し、先端から照明光を照射して被検体の体内画像を撮像する内視鏡2と、内視鏡2の先端から出射するための照明光を発生する光源部43を有し、内視鏡2が撮像した撮像信号に所定の画像処理を施すとともに、内視鏡システム1全体の動作を統括的に制御する処理装置3と、処理装置3によって信号処理が施された撮像信号に対応する画像を表示する表示装置4と、を備える。
〔内視鏡の構成〕
まず、内視鏡2の詳細な構成について説明する。
内視鏡2は、可撓性を有する細長形状をなす挿入部21と、挿入部21の基端側に接続され、各種の操作信号の入力を受け付ける操作部22と、操作部22から挿入部21が延びる方向と異なる方向に延び、処理装置3(光源部43を含む)に接続する各種ケーブルを内蔵するユニバーサルコード23と、を備える。
挿入部21は、光を受光して光電変換を行うことにより信号を生成する画素が2次元状に配列された撮像素子244を内蔵した先端部24と、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部25と、湾曲部25の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部26と、を有する。挿入部21は、被検体内に挿入され、外光の届かない位置にある生体組織などの被写体を撮像素子244によって撮像する。
先端部24は、グラスファイバ等を用いて構成されて光源部43が発光した光の導光路をなすライトガイド241と、ライトガイド241の先端に設けられた照明レンズ242と、集光用の光学系243と、光学系243の結像位置に設けられ、光学系243が集光した光を受光して電気信号に光電変換して所定の信号処理を施す撮像素子244と、を有する。
光学系243は、一または複数のレンズを用いて構成され、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。
撮像素子244は、光学系243からの光を光電変換して電気信号(撮像信号)を生成して処理装置3へ出力する。具体的には、撮像素子244は、光量に応じた電荷を蓄積するフォトダイオードや、フォトダイオードから転送される電荷を電圧レベルに変換するコンデンサなどをそれぞれ有する複数の画素がマトリックス状に配列され、各画素が光学系243からの光を光電変換して電気信号を生成する受光部244aと、受光部244aの複数の画素のうち読み出し対象として任意に設定された画素が生成した電気信号を順次読み出して、撮像信号として出力する読み出し部244bと、を有する。受光部244aには、カラーフィルタが設けられ、各画素が、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色成分の波長帯域のうちのいずれかの波長帯域の光を受光する。撮像素子244は、処理装置3から受信した駆動信号に従って先端部24の各種動作を制御する。撮像素子244は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いて実現される。
操作部22は、湾曲部25を上下方向および左右方向に湾曲させる湾曲ノブ221と、被検体内に生体鉗子、電気メスおよび検査プローブ等の処置具を挿入する処置具挿入部222と、処理装置3に加えて、送気手段、送水手段、画面表示制御等の周辺機器の操作指示信号を入力する操作入力部である複数のスイッチ223と、を有する。処置具挿入部222から挿入される処置具は、先端部24の処置具チャンネル(図示せず)を経由して開口部(図示せず)から表出する。
ユニバーサルコード23は、ライトガイド241と、一または複数の信号線をまとめた集合ケーブル245と、を少なくとも内蔵している。集合ケーブル245は、撮像信号を伝送するための信号線や、撮像素子244を駆動するための駆動信号を伝送するための信号線、内視鏡2(撮像素子244)に関する固有情報などを含む情報を送受信するための信号線を含む。なお、本実施の形態1では、信号線を用いて電気信号を伝送するものとして説明するが、先端部24にE/O変換回路を設け、光信号によって伝送するものであってもよいし、先端部24に通信モジュール等を設け、無線通信により内視鏡2と処理装置3との間で撮像信号を伝送するものであってもよい。もちろん、先端部24にA/D変換回路を設け、撮像信号に対してA/D変換を行うことによってデジタルの撮像信号を処理装置3へ出力するようにしてもよい。
〔処理装置の構成〕
次に、処理装置3の構成について説明する。
処理装置3は、撮像信号取得部31と、分割処理部32と、IHb処理部33と、ディテール強調処理部34と、明るさ補正部35と、階調圧縮部36と、色調強調部37と、合成部38と、表示画像生成部39と、入力部40と、記録部41と、制御部42と、光源部43と、を備える。なお、本実施の形態1に係る画像処理装置は、少なくとも分割処理部32、IHb処理部33と、ディテール強調処理部34と、明るさ補正部35と、階調圧縮部36と、色調強調部37と、合成部38と、とを用いて構成される。また、本実施の形態1に係る画像処理装置は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびGPU(Graphics Processing Unit)等を用いて、少なくとも分割処理部32と、IHb処理部33と、ディテール強調処理部34と、明るさ補正部35と、階調圧縮部36と、色調強調部37と、合成部38と、の機能を発揮するように構成される。
撮像信号取得部31は、内視鏡2の撮像素子244から出力された撮像信号を受信するとともに、受信した撮像信号に対して所定の画像処理を施して分割処理部32へ出力する。ここで、所定の画像処理としては、撮像信号に対してノイズを除去するノイズ除去処理、アナログの撮像信号をデジタルの撮像信号に変換するA/D変換処理、および同時化処理等を行う。
分割処理部32は、撮像信号取得部31から入力された撮像信号Sに対して、視覚的に相関の弱い成分と視覚的に相関の強い成分とに分割する分割処理を行う。ここで、分割処理としては、例えば、Lightness and retinex theory, E.H.Land, J.J.McCann, Journal of the Optical Society of America, 61(1), 1-11(1971)に記載された技術(Retinex理論)を用いて行うことができる。Retinex理論に基づく分割処理において、視覚的に相関の弱い成分は、物体の照明光成分に相当し、一般にベース成分と呼ばれている。これに対して、Retinex理論に基づく分割処理において、視覚的に相関の強い成分は、物体の反射率成分に相当する成分であり、一般にディテール成分と呼ばれている。ディテール成分は、画像を構成する信号をベース成分で除算して得られる成分である。ディテール成分は、物体の輪郭(エッジ)成分や、テクスチャ成分等のコントラスト成分を含む。分割処理部32は、ベース成分を含む信号(以下、「ベース成分信号S」という)をIHb処理部33へ出力するとともに、ディテール成分を含む信号(以下、「ディテール成分信号S」という)をディテール強調処理部34へ出力する。なお、分割処理部32による成分分割処理は、例えばTemporally Coherent Local Tone Mapping of HDR Video, T.O.Aydin, et al., ACM Transactions on Graphics, Vol 33, November 2014に記載されたEdge-aware filtering技術を用いて行ってもよいし、空間周波数を複数の周波数帯域に分けて分割するようにしてもよい。また、分割処理部32は、R、GおよびBの各色成分の撮像信号Sが入力された場合、各色成分の撮像信号についてそれぞれ上述した分割処理を行う。同様に、以降の信号処理においても、各色成分について処理が施される。
IHb処理部33は、分割処理部32から入力されたベース成分信号Sに対して、ヘモグロビンインデックス色彩強調処理(以下、「IHb色彩強調処理」という)を行い、このIHb色彩強調処理を行ったベース成分信号Sを明るさ補正部35へ出力する。ここで、IHb色彩強調処理とは、R、GおよびBの各色成分のベース成分信号Sに対応する各画像を画像間演算することで、近似的な粘膜血流量を算出する処理である。
ディテール強調処理部34は、分割処理部32から入力されたディテール成分信号Sに対して、ディテール成分を強調するディテール強調処理を行い、このディテール強調処理を行ったディテール成分信号Sを合成部38へ出力する。ここで、ディテール強調処理とは、物体の輪郭成分およびテクスチャ成分等のコントラスト成分を強調する処理である。
明るさ補正部35は、IHb処理部33から入力されたベース成分信号Sに対して明るさ調整処理を行い、この明るさ調整処理を行ったベース成分信号Sを階調圧縮部36へ出力する。ここで、明るさ調整処理とは、各画素位置における輝度値をもとに、低輝度値を大きくするゲインアップ処理等を行う処理である。なお、明るさ補正部35は、ベース成分信号Sに対して演算処理を行うことによって、ゲインアップ処理等を行ってもよい。
階調圧縮部36は、明るさ補正部35から入力されたベース成分信号Sに対して階調圧縮処理を行い、この階調圧縮処理を行ったベース成分信号Sを色調強調部37へ出力する。ここで、階調圧縮処理とは、γ処理等である。
色調強調部37は、階調圧縮部36から入力されたベース成分信号Sに対して、色調を強調する色調強調処理を行い、この色調強調処理を行ったベース成分信号Sを合成部38へ出力する。具体的には、色調強調部37は、赤色の狭い色領域に分布する粘膜色を、広い領域に分布させるような変換処理を行う。例えば、色調強調部37は、赤色の狭い色領域に分布する元の粘膜色を、紫の領域まで分布するように階調を広げる処理を行う。なお、色調強調処理の詳細は後述する。
合成部38は、ディテール強調処理部34から入力されたディテール成分信号Sと、色調強調部37から入力されたベース成分信号Sと、を合成し、この合成した合成信号Sを表示画像生成部39へ出力する。合成部38は、ディテール成分信号Sと、ベース成分信号Sと、を合成することによって、視覚的に相関の弱いベース成分に対してのみ、粘膜色の分布範囲が拡張された合成信号Sを生成することができる。
表示画像生成部39は、合成部38から入力された合成信号Sに対して、表示装置4で表示可能な態様の信号となるような信号処理を施して、表示用の画像信号Sを生成して表示装置4へ出力する。表示画像生成部39は、合成部38から入力された合成信号SがR、GおよびBの各色成分に分かれている場合は、各色成分について補間処理を施して、各画素位置にRGBの色成分を付与した画像信号を生成して表示装置4へ出力する。
入力部40は、キーボード、マウス、スイッチ、タッチパネルを用いて実現され、内視鏡システム1の動作を指示する動作指示信号等の各種信号の入力を受け付ける。なお、入力部40は、操作部22に設けられたスイッチや、外部のタブレット型のコンピュータなどの可搬型端末を含んでいてもよい。
記録部41は、内視鏡システム1を動作させるための各種プログラム、および内視鏡システム1の動作に必要な各種パラメータ等を含むデータを記録する。記録部41は、内視鏡システム1が実行する各種プログラムを記録するプログラム記録部411を有する。記録部41は、Flashメモリ、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)およびメモリカード等を用いて構成される。
制御部42は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、撮像素子244および光源部43を含む各構成部の駆動制御、および各構成部に対するデータの入出力制御などを行う。制御部42は、記録部41に記憶されている撮像制御のための制御情報データ(例えば、読み出しタイミングなど)を参照し、集合ケーブル245に含まれる所定の信号線を介して駆動信号として撮像素子244へ送信する。
〔光源部の構成〕
次に、光源部43の構成について説明する。
光源部43は、照明部401と、照明制御部402と、を備える。照明部401は、照明制御部402の制御のもと、被写体(被検体)に対して、異なる露光量の照明光を順次切り替えて出射する。照明部401は、光源401aと、光源ドライバ401bと、を有する。
光源401aは、白色光を出射するLED光源や、一または複数のレンズ等を用いて構成され、LED光源の駆動により光(照明光)を出射する。光源401aが発生した照明光は、ライトガイド241を経由して先端部24の先端から被写体に向けて出射される。なお、光源401aは、赤色LED光源、緑色LED光源および青色LED光源を用いて構成し、照明光を出射するものであってもよい。また、光源401aは、レーザー光源や、キセノンランプ、ハロゲンランプなどのランプを用いるものであってもよい。
光源ドライバ401bは、照明制御部402の制御のもと、光源401aに対して電流を供給することにより、光源401aに照明光を出射させる。
照明制御部402は、制御部42からの制御信号(調光信号)に基づいて、光源401aに供給する電力量を制御するとともに、光源401aの駆動タイミングを制御する。
〔表示装置の構成〕
次に、表示装置4の構成について説明する。
表示装置4は、映像ケーブルを介して処理装置3(表示画像生成部39)が生成した画像信号Sに対応する画像を表示する。表示装置4は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等のモニタを用いて構成される。
〔色調強調処理の概要〕
次に、上述した色調強調部37が実行する色調強調処理の概要について説明する。図3Aは、色調強調処理前の粘膜色の分布範囲を示す模式図であり、図3Bは、色調強調処理後の粘膜色の分布範囲を示す模式図であり、図4Aは、色調強調処理前の色分布を示す模式図であり、図4Bは、色調強調処理後の色分布の効果を示す模式図である。図3Aおよび図4Aにおいて、横軸が第一色を示し、縦軸が第二色を示す。また、図3Bおよび図4Bにおいて、横軸が第一色用の変換関数で階調拡張後の変換後第一色を示し、縦軸が第二色用の変換関数で階調拡張後の変換後第二色を示す。
図3Aおよび図3Bに示すように、色調強調部37は、粘膜色の分布範囲R1の強調処理によって粘膜色の分布範囲R2を拡張する(図3A→図3B)。具体的には、色調強調部37は、粘膜色の分布範囲R1における第一色の範囲B1(赤色成分)を第一色用の変換関数によって、粘膜色の分布範囲R2における第一色の範囲B2に階調を拡張する。さらに、色調強調部37は、粘膜色の分布範囲R1における第二色の範囲A1(青色成分)を第二色用の変換関数によって、粘膜色の分布範囲R2における第二色の範囲A2に階調を拡張する。これにより、図4Aおよび図4Bに示すように、赤色の狭い色領域に分布する粘膜色を、広い領域に分布するように強調処理を行うので、色階調性が向上することによって、正常粘膜と、炎症および早期腫瘍性病変の色調変化を容易に捉えることができる。
〔処理装置の処理〕
次に、処理装置の処理について説明する。図5は、処理装置3が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
まず、図5に示すように、撮像信号取得部31は、内視鏡2の撮像素子244から出力された撮像信号を受信して取得する(ステップS101)。この場合、撮像信号取得部31は、撮像素子244から受信して取得した撮像信号に対して、所定の画像処理を施して分割処理部32へ出力する。
続いて、分割処理部32は、撮像信号取得部31から入力された撮像信号Sに対して、ベース成分信号Sと、ディテール成分信号Sとに分割する分割処理を行う(ステップS102)。
その後、IHb処理部33は、分割処理部32から入力されたベース成分信号Sに対して、IHb色彩強調処理を行う(ステップS103)。
続いて、ディテール強調処理部34は、分割処理部32から入力されたディテール成分信号Sに対して、ディテール成分を強調するディテール強調処理を行う(ステップS104)。
その後、明るさ補正部35は、IHb処理部33から入力されたベース成分信号Sに対して明るさ調整処理を行う(ステップS105)。
続いて、階調圧縮部36は、明るさ補正部35から入力されたベース成分信号Sに対して階調圧縮処理を行う(ステップS106)。
その後、色調強調部37は、階調圧縮部36から入力されたベース成分信号Sに対して、色調を強調する色調強調処理を行う(ステップS107)。
続いて、合成部38は、ディテール強調処理部34から入力されたディテール成分信号Sと、色調強調部37から入力されたベース成分信号Sと、を合成する合成処理を行う(ステップS108)。
その後、表示画像生成部39は、合成部38から入力された合成信号Sに対して、表示装置4で表示可能な態様の信号を生成する表示画像生成処理を行う(ステップS109)。
続いて、入力部40から終了を指示する指示信号が入力された場合(ステップS110:Yes)、処理装置3は、本処理を終了する。これに対して、入力部40から終了を指示する指示信号が入力されていない場合(ステップS110:No)、処理装置3は、上述したステップS101へ戻る。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、合成部38が色強調処理部37によって色強調処理が行われたベース成分と、ディテール成分とを、合成して出力するので、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を容易に捉えることができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、色強調処理部37が少なくとも青色成分に対して赤色成分で規格化した値に基づいて色強調処理を行うことによって、色階調性を向上させることができるので、正常粘膜、炎症および早期腫瘍性病変の色調変化を捉えやすくすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2は、上述した実施の形態1に係る色調強調部37が異なる。具体的には、上述した実施の形態1では、色調強調部37は、R、GおよびBの各色成分のベース成分信号における粘膜色の分布範囲を拡張していたが、本実施の形態2では、Lab色空間において粘膜色の分布範囲を拡張する。このため、以下においては、本実施の形態2に係る色調強調部の構成について説明する。なお、上述した実施の形態1に係る内視鏡システム1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
〔色調強調部の構成〕
図6は、本実施の形態2に係る色調強調部の機能構成を示すブロック図である。図6に示す色調強調部37aは、Lab色空間において所定の変換関数を用いてベース成分の色階調を広げる色調強調処理を行い、この色調強調処理を行ったベース成分信号Sを合成部38へ出力する。色調強調部37aは、Lab変換処理部371と、A強調処理部372と、B強調処理部373と、RGB変換処理部374と、を有する。
Lab変換処理部371は、階調圧縮部36から入力されたR、GおよびBの各色成分のベース成分信号SをLab色空間に変換する。Lab色空間に変換されたベース成分信号SGAは、A強調処理部372へ入力される。また、Lab色空間に変換されたベース成分信号SGBは、B強調処理部373へ入力され、Lab色空間に変換されたベース成分信号SGLは、RGB変換処理部374へ入力される。
強調処理部372は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGAに対して、所定の関数で強調処理を行い、この強調処理を行ったベース成分信号SGA *’をRGB変換処理部374へ出力する。具体的には、A強調処理部372は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGAに対して、粘膜色の分布範囲を強調処理によって粘膜色の分布範囲を拡張する。より具体的には、A強調処理部372は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGAに対して、ベース成分信号SGAをaとし、ベース成分信号SGA *’をa*’とした場合、以下の式(1)によって強調処理を行う。
*’=f(a) ・・・(1)
強調処理部373は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGBに対して、所定の関数で強調処理を行い、この強調処理を行ったベース成分信号SGB *’をRGB変換処理部374へ出力する。具体的には、B強調処理部373は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGBに対して、A強調処理部372によってaで規格化した値を入力引数として、粘膜色の分布範囲を強調処理によって粘膜色の分布範囲を拡張する。より具体的には、B強調処理部373は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGBに対して、ベース成分信号SGBをbとし、ベース成分信号SGB *’をb*’とした場合、まず、入力引数として、以下の式(2)によって算出する。
入力引数=b/a ・・・(2)
そして、以下の式によって、B強調処理部373は、Lab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGBに対して、以下の式(3)によって強調処理を行う。
*’/a=g(b/a) ・・・(3)
即ち、以下の式(4)が成り立つ。
*’=g(b/a)a ・・・(4)
RGB変換処理部374は、A強調処理部372から入力されたベース成分信号SGA *’、B強調処理部373から入力されたベース成分信号SGB *’およびLab変換処理部371から入力されたベース成分信号SGLに対して、R、GおよびBの各色成分のベース成分信号Sに変換するRGB変換処理を行い、合成部38へ出力する。
〔色調強調処理の概要〕
次に、上述した色調強調部37aが実行する色調強調処理の概要について説明する。図7Aは、色調強調処理前の粘膜色の分布範囲を示す模式図であり、図7Bは、色調強調処理前の粘膜色の分布範囲を示す模式図であり、図8Aは、色調強調処理前の色分布を示す模式図であり、図8Bは、色調強調処理後の色分布の効果を示す模式図である。図7Aおよび図8Aにおいて、横軸がAを示し、縦軸がBを示す。また、図7Bおよび図8Bにおいて、横軸がAの変換関数で階調拡張後の変換後のA*’を示し、縦軸がBの変換関数で階調拡張後のB*’を示す。
図7Aおよび図7Bに示すように、色調強調部37aは、粘膜色の分布範囲R1の強調処理によって粘膜色の分布範囲R2を拡張する(図7A→図7B)。具体的には、色調強調部37aは、粘膜色の分布範囲R1におけるAの範囲B1(赤色成分)をAの変換関数によって、粘膜色の分布範囲R2におけるAの範囲B2に階調を拡張する。さらに、色調強調部37aは、粘膜色の分布範囲R1におけるBの範囲A1(青色成分)をBB/A値を入力とする変換関数によって、粘膜色の分布範囲R2におけるBの範囲B2に階調を拡張する。これにより、図8Aおよび図8Bに示すように、赤色の狭い色領域に分布する粘膜色を、広い領域に分布するように強調処理を行うので、色階調性が向上することによって、正常粘膜と、炎症および早期腫瘍性病変の色調変化を容易に捉えることができる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、色強調処理部37aがベース成分に対して、Lab色空間において所定の変換関数を用いて粘膜色の色階調を広げるので、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を容易に捉えることができる。
なお、本発明の実施の形態2では、色強調処理部37aがベース成分をLab色空間に変換していたが、これに限定されることなく、他の色空間、例えばRGBやYCbCrにおいて色階調を広げるような処理を行ってもよい。
また、本発明の実施の形態2では、色強調処理部37aがベース成分信号SGLの明度成分に対して赤成分で規格化した値に基づいて変換処理を行ってもよい。
(実施の形態1,2の変形例1)
次に、本発明の実施の形態1,2の変形例1について説明する。図9は、本発明の実施の形態1,2の変形例1に係る内視鏡システムの機能構成を示すブロック図である。
図9に示す内視鏡システム1bは、上述した実施の形態1に係る内視鏡システム1の処理装置3に換えて、処理装置3bを備える。処理装置3bは、上述した実施の形態1に係る処理装置3の色調強調部37に換えて、色調強調部37bを備える。
色調強調部37bは、撮像信号取得部31と、分割処理部32との間に設けられる。即ち、本実施の形態1,2の変形例1に係る色調強調部37bは、撮像信号Sに対して、赤色の狭い色領域に分布する粘膜色を、広い領域に分布するように強調処理を行い、強調処理を行った撮像信号Sを分割処理部32へ出力する。
以上説明した本発明の実施の形態1,2の変形例1によれば、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を容易に捉えることができる。
(実施の形態1,2の変形例2)
次に、本発明の実施の形態1,2の変形例2について説明する。図10は、本発明の実施の形態1,2の変形例2に係る内視鏡システムの機能構成を示すブロック図である。
図10に示す内視鏡システム1cは、上述した実施の形態1に係る内視鏡システム1の処理装置3に換えて、処理装置3cを備える。処理装置3cは、上述した実施の形態1に係る処理装置3の色調強調部37に換えて、色調強調部37cを備える。
色調強調部37cは、合成部38と表示画像生成部39との間に設けられる。即ち、本実施の形態1,2の変形例2に係る色調強調部37cは、合成部38から入力された合成信号Sに対して、赤色の狭い色領域に分布する粘膜色を、広い領域に分布するように強調処理を行い、強調処理を行った合成信号Sを表示画像生成部39へ出力する。
以上説明した本発明の実施の形態1,2の変形例2によれば、正常粘膜と異常粘膜との色調変化を容易に捉えることができる。
(その他の実施の形態)
上述した本発明の実施の形態1,2に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上述した本発明の実施の形態1,2に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、上述した本発明の実施の形態1,2で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明の実施の形態1,2では、制御装置と光源装置とが一体であったが、別体であってもよい。
また、本発明の実施の形態1,2では、内視鏡システムであったが、例えばカプセル型の内視鏡、被検体を撮像するビデオマイクロスコープ、撮像機能を有する携帯電話および撮像機能を有するタブレット型端末であっても適用することができる。
また、本発明の実施の形態1,2では、軟性の内視鏡を備えた内視鏡システムであったが、硬性の内視鏡を備えた内視鏡システム、工業用の内視鏡を備えた内視鏡システムであっても適用することができる。
また、本発明の実施の形態1,2では、被検体に挿入される内視鏡を備えた内視鏡システムであったが、副鼻腔内視鏡および電気メスや検査プローブ等の内視鏡システムであっても適用することができる。
また、本発明の実施の形態1,2では、上述してきた「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
また、本発明の実施の形態1,2に係る内視鏡システムに実行させるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルデータでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB媒体、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本発明の実施の形態1,2に係る内視鏡システムに実行させるプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。さらに、また、本発明の実施の形態1,2に係る内視鏡システムに実行させるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本発明の実施の形態1,2では、伝送ケーブルを介して内視鏡カメラヘッドから制御装置へ信号を送信していたが、例えば有線である必要はなく、無線であってもよい。この場合、所定の無線通信規格(例えばWi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標))に従って、内視鏡カメラヘッドから画像信号等を制御装置へ送信するようにすればよい。もちろん、他の無線通信規格に従って無線通信を行ってもよい。
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。即ち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。また、こうした、単純な分岐処理からなるプログラムに限らず、より多くの判定項目を総合的に判定して分岐させてもよい。その場合、ユーザにマニュアル操作を促して学習を繰り返すうちに機械学習するような人工知能の技術を併用しても良い。また、多くの専門家が行う操作パターンを学習させて、さらに複雑な条件を入れ込む形で深層学習をさせて実行してもよい。
以上、本願の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、本発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
1,1b,1c 内視鏡システム
2 内視鏡
3,3b,3c 処理装置
4 表示装置
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 先端部
25 湾曲部
26 可撓管部
31 撮像信号取得部
32 分割処理部
33 IHb処理部
34 ディテール強調処理部
35 明るさ補正部
36 階調圧縮部
37,37a,37b,37c 色調強調部
38 合成部
39 表示画像生成部
40 入力部
41 記録部
42 制御部
43 光源部
221 湾曲ノブ
222 処置具挿入部
223 スイッチ
241 ライトガイド
242 照明レンズ
243 光学系
244 撮像素子
244a 受光部
244b 読み出し部
245 集合ケーブル
371 Lab変換処理部
372 A強調処理部
373 B強調処理部
374 RGB変換処理部
401 照明部
401a 光源
401b 光源ドライバ
402 照明制御部
411 プログラム記録部

Claims (10)

  1. 被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照明光成分に相当する第1のベース成分と、物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理部と、
    前記第1のベース成分に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を施した第2のベース成分を生成する色強調処理部と、
    前記第2のベース成分と、前記ディテール成分とを、合成して出力する合成部と、
    を備え、
    前記色強調処理部は、
    R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第1のベース成分をLab色空間におけるL成分、a成分、及び、b成分に変換し、
    前記a成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    前記b成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    強調処理が施された前記a成分及び前記b成分と、L成分とを、R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第2のベース成分に変換する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色強調処理部は、
    前記a成分に対して、粘膜色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    前記b成分に対して、粘膜色の分布範囲を拡張する強調処理を施す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色強調処理部は、
    前記第1のベース成分の前記a成分に対して、所定の関数で強調処理を行い、
    前記第1のベース成分の前記b成分に対して、a成分で規格化した値に基づいて強調処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記L成分は、明度成分であり、
    前記a成分は、赤色成分であり、
    前記b成分は、青色成分である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のベース成分に対して明るさ補正を行う明るさ補正部と、
    前記明るさ補正部が前記明るさ補正を行った前記第1のベース成分に対して階調圧縮処理を行う階調圧縮部と、
    をさらに備え、
    前記色強調処理部は、前記階調圧縮部が前記階調圧縮処理を行った前記第1のベース成分に対して前記色強調処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  6. 被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照明光成分に相当するベース成分と、物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理部と、
    前記ベース成分または前記ディテール成分の少なくとも一方に対して所定の強調処理を施した後に合成した第1の合成信号を出力する合成部と、
    前記合成部から出力された前記第1の合成信号に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を施した第2の合成信号を出力する色強調処理部と、
    を備え、
    前記色強調処理部は、
    R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第1の合成信号をLab色空間におけるL成分、a成分、及び、b成分に変換し、
    前記a成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    前記b成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    強調処理が施された前記a成分及び前記b成分と、L成分とを、R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第2の合成信号に変換する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記ベース成分に対して明るさ補正を行う明るさ補正部と、
    前記明るさ補正部が前記明るさ補正を行った前記ベース成分に対して階調圧縮処理を行う階調圧縮部と、を更に備えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記色強調処理部は、少なくとも青色成分に対して赤色成分で規格化した値に基づいて前記色強調処理を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理装置の作動方法であって、
    分割処理部が、被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照明光成分に相当する第1のベース成分と、物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理ステップと、
    色強調処理部が、前記第1のベース成分に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を施した第2のベース成分を生成する色強調処理ステップと、
    合成部が、前記色強調処理ステップで前記色強調処理を行った前記第2のベース成分と、前記ディテール成分とを、合成して出力する合成ステップと、
    を含み、
    前記色強調処理ステップは、
    色強調処理部が、
    R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第1のベース成分をLab色空間におけるL成分、a成分、及び、b成分に変換し、
    前記a成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    前記b成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    強調処理が施された前記a成分及び前記b成分と、L成分とを、R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第2のベース成分に変換する、
    ことを特徴とする画像処理装置の作動方法
  10. 画像処理装置の作動方法であって、
    分割処理部が、被検体内を撮像した撮像信号に対して、物体の照明光成分に相当するベース成分と、物体の反射率成分に相当するディテール成分と、に分割する分割処理ステップと、
    合成部が、前記ベース成分または前記ディテール成分の少なくとも一方に対して所定の強調処理を施した後に合成した第1の合成信号を出力する合成ステップと、
    色強調処理部が、前記合成ステップで出力された前記第1の合成信号に対して、所定の色空間上において粘膜色の色階調を広げる色強調処理を施した第2の合成信号を出力する色強調処理ステップと、
    を含み、
    前記色強調処理ステップは、
    色強調処理部が
    R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第1の合成信号をLab色空間におけるL成分、a成分、及び、b成分に変換し、
    前記a成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    前記b成分に対して、色の分布範囲を拡張する強調処理を施し、
    強調処理が施された前記a成分及び前記b成分と、L成分とを、R成分、G成分、及び、B成分を有する前記第2の合成信号に変換する、
    ことを特徴とする画像処理装置の作動方法
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