JP2005341242A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 擬似輪郭を発生させることなく、被写体の映像信号に対して最適な階調補正を行うことができる撮像装置および撮像方法を提供する。
【解決手段】 ニー補正回路5の入力信号と出力信号との関係を示す入出力特性に関して、コントローラ9は、折れ点を設定すると共に、折れ点を通過する2つの補正直線を設定し、折れ点を挟むように、2つの補正直線のそれぞれの上に通過点を1つずつ設定する。また、コントローラ9は、ニー補正回路5に設定される係数の値を入出力特性上のエリアごとに設定することにより、折れ点を通らず、2つの通過点を通過し、補正直線と接続するBスプライン曲線を設定する。ニー補正回路5は、コントローラ9による設定に基づいて、入力信号に対してニー補正を行い、出力信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ダイナミックレンジが広い被写体を撮影あるいは表示する際に、映像信号の高輝度部を圧縮し、適当な階調に補正(ニー補正)して出力する撮像装置および撮像方法に関する。
カメラ撮影においては、主要被写体に対してその周囲の被写体の輝度が高い場合に、ニー補正(ニー処理)と呼ばれる処理を行っている。図8はニー補正前の入力信号とニー補正後の出力信号との関係である入出力特性を示している。図8に示されるように、ニー補正においては、高輝度部の入出力特性を寝かせることにより、主要被写体の明るさやコントラストを確保し、かつ周囲の映像を白飛びさせない様に補正を行って映像を出力している。この処理においては、出力することができる映像のDレンジ(ダイナミックレンジ)を使い切るように、周囲の輝度に合わせて、高輝度部のカーブを最適に調整することが望ましい。
このようなニー処理の方法として、例えば特許文献1および特許文献2に示されているように、折れ線特性を用いて、折れ点の位置や傾きを可変にして最適化する方法が提案されている。これらの方法においては、図9に示されるように入出力を折れ線で補正し、折れ点Pk後の傾きを一定にして、折れ点Pkの位置を制御するものや、図10に示されるように折れ点Pkを固定し、その後の直線の傾きを制御して入力のレンジを出力に収めている。
特開平5−167912号公報
特開平7−143357号公報
入出力特性を折れ線で制御する場合には、細かいステップで階調補正を行うことができるので、被写体に応じて最適な階調補正を行うことができる。しかし、折れ線で制御しているため、折れ点付近で急激な輝度の傾き変化が発生してしまう。そのため、映像を表示した場合に、その輝度付近で滑らかに変化する物体に擬似輪郭が発生し、見苦しくなるという不具合が発生するという問題点がある。特に、ダイナミックレンジを上げる程、傾きの差が大きくなり、より顕著に現れる。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、擬似輪郭を発生させることなく、被写体の映像信号に対して最適な階調補正を行うことができる撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、被写体を撮像し、映像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段によって生成された前記映像信号に対してニー補正を施すニー補正手段とを具備する撮像装置であって、前記ニー補正手段は、ニー補正前の前記映像信号とニー補正後の前記映像信号との関係を示すグラフにおいて、折れ点を設定する折れ点設定手段と、前記折れ点を通過する2つの補正直線を設定する補正直線設定手段と、前記折れ点を挟むように、前記2つの補正直線の各々の上に通過点を1つずつ設定する通過点設定手段と、前記折れ点を通過せず、2つの前記通過点を通過し、前記補正直線と接続するBスプライン曲線を設定する曲線設定手段と、前記2つの補正直線および前記Bスプライン曲線によって決定される特性に基づいて、前記撮像手段によって生成された前記映像信号を補正する信号補正手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記通過点設定手段によって設定される2つの前記通過点は、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々等距離離れていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、2つの前記通過点はさらに、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々2のべき乗離れていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の撮像装置において、前記Bスプライン曲線を規定する前記折れ点の座標を(x2,y2)とし、2つの前記通過点の座標を(x1,y1)および(x3,y3)(ただし、x1、x2、およびx3はニー補正前の前記映像信号のレベルを表し、y1、y2、およびy3はニー補正後の前記映像信号のレベルを表し、x1<x2<x3である)とした場合に、x2−x1=x3−x2=2n(ただし、nは任意の正の整数)なる関係が成り立つことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、被写体を撮像し、映像信号を生成すると共に、生成した前記映像信号に対してニー補正を施す撮像方法において、ニー補正前の前記映像信号とニー補正後の前記映像信号との関係を示すグラフにおいて、折れ点を設定すると共に、該折れ点を通過する2つの補正直線を設定し、前記折れ点を挟むように、前記2つの補正直線の各々の上に通過点を1つずつ設定する第1のステップと、前記折れ点を通過せず、2つの前記通過点を通過し、前記補正直線と接続するBスプライン曲線を設定する第2のステップと、前記2つの補正直線および前記Bスプライン曲線によって決定される特性に基づいて、前記映像信号を補正する第3のステップとを具備することを特徴とする撮像方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像方法において、前記第2のステップにおいて設定する2つの前記通過点は、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々等距離離れていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の撮像方法において、前記第2のステップにおいて設定する2つの前記通過点はさらに、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々2のべき乗離れていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の撮像方法において、前記第2のステップにおいて設定する、前記Bスプライン曲線を規定する前記折れ点および2つの前記通過点に関して、前記折れ点の座標を(x2,y2)とし、2つの前記通過点の座標を(x1,y1)および(x3,y3)(ただし、x1、x2、およびx3はニー補正前の前記映像信号のレベルを表し、y1、y2、およびy3はニー補正後の前記映像信号のレベルを表し、x1<x2<x3である)とした場合に、x2−x1=x3−x2=2n(ただし、nは任意の正の整数)なる関係が成り立つことを特徴とする。
本発明によれば、擬似輪郭を発生させることなく、被写体の映像信号に対して最適な階調補正を行うことができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための最良の形態(第1の実施形態)について説明する。まず、本実施形態によるニー補正の方法について説明する。本実施形態においては、Bスプライン曲線を用いて、映像信号の入出力特性における折れ点部を曲線にする。図3はニー補正前の映像信号(入力信号)とニー補正後の映像信号(出力信号)との関係である入出力特性を示している。図において、横軸方向が入力信号のレベル(輝度)を示し、縦軸方向が出力信号のレベルを示している。
図3のように、折れ点P2と、折れ点P2を通る2つの補正直線とによってニー特性を設定した場合に、折れ点P2(X2,Y2)と、曲線に置き換える範囲を定める2点P1(X1,Y1)およびP3(X3,Y3)を定めると、これらの3点から、Bスプライン曲線(3点ペジェ曲線とも呼ばれる)の式は、
X=(1−t)2X1+2t(1−t)X2+t2X3 ・・・(1)
Y=(1−t)2Y1+2t(1−t)Y2+t2Y3 ・・・(2)
ただし、0≦t≦1
で表すことができる。これらの式は、中間変数tの2次方程式で表されるので、被写体の輝度Xからtを求めることができ、その結果から、対応するYを求めることができる。すなわち、
X=(1−t)2X1+2t(1−t)X2+t2X3 ・・・(1)
Y=(1−t)2Y1+2t(1−t)Y2+t2Y3 ・・・(2)
ただし、0≦t≦1
で表すことができる。これらの式は、中間変数tの2次方程式で表されるので、被写体の輝度Xからtを求めることができ、その結果から、対応するYを求めることができる。すなわち、
かつ0≦t≦1となるtを求め、このtを(2)式に代入すればよい。この場合、平方根を計算する必要があり、リアルタイム性を持たせるためには、現状ではLUT(Look up table)を用いるのがよい。将来的に高速に演算できるようになれば、演算によって済ませてもよい。
LUTを極力小さくするために、ニーを開始する点からの差分で計算すれば、
X=X1+x ・・・(3)
Y=Y1+y ・・・(4)
とし、
X2=X1+x2,X3=X1+x3 ・・・(5)
Y2=Y1+y2,Y3=Y1+y3 ・・・(6)
とすれば、(1)、(2)式および[数1]はそれぞれ
x=2t(1−t)x2+t2x3 ・・・(7)
y=2t(1−t)y2+t2y3=(2y2+(y3−2y2)t)t ・・・(8)
X=X1+x ・・・(3)
Y=Y1+y ・・・(4)
とし、
X2=X1+x2,X3=X1+x3 ・・・(5)
Y2=Y1+y2,Y3=Y1+y3 ・・・(6)
とすれば、(1)、(2)式および[数1]はそれぞれ
x=2t(1−t)x2+t2x3 ・・・(7)
y=2t(1−t)y2+t2y3=(2y2+(y3−2y2)t)t ・・・(8)
となり、平方根の中のとり得る数値の範囲を狭めることができる。ただし、2乗の入った式になるので、LUTは大きなものになってしまう。そこで、
x3=2x2 ・・・(9)
となるように、X2をX1とX3との中点に選べば、
x=2t(1−t)x2+t2x3=2tx2 ・・・(10)
となるので、中間変数tは、
x3=2x2 ・・・(9)
となるように、X2をX1とX3との中点に選べば、
x=2t(1−t)x2+t2x3=2tx2 ・・・(10)
となるので、中間変数tは、
となり、平方根の計算が不要になって、より簡単にtが求まる。さらに、x2を2のべき乗になるように選べば、bitシフトにより除算ができるので、計算が非常に簡単になる。(8)式に[数3]を代入することにより、yは
となる。よって、Yは
で表され、Xの2次式で求められるので、非常に簡単な回路でニー曲線(図3における破線)を得ることができる。入出力特性を示す式は、X1より暗い部分においては
Y=X ・・・(11)
であり、X3より明るい部分においては、P2(X2,Y2),P3(X3,Y3)を通る直線であり、
Y=X ・・・(11)
であり、X3より明るい部分においては、P2(X2,Y2),P3(X3,Y3)を通る直線であり、
と表すことができる。よって、入力Xの大きさによって、[数5],(11)式,[数6]を切り替えることにより、滑らかに変化するニー曲線を簡単に得ることができる。
次に、上記の思想を実現した撮像装置の構成について説明する。図1は、本実施形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。レンズ1は、センサ2に被写体を結像させる。センサ2は光電変換を行って、映像を電気信号に変える。ADC3はセンサ2からの電気信号をデジタルデータ(映像信号)に変換する。信号処理回路4は、映像信号に対してシェーディング補正や、ホワイトバランス、輪郭強調等の各種画像処理を行う。また、信号処理回路4は、得られた画像の特徴データ、例えば画面を複数に分割した時の各色信号のピーク値や平均値、ヒストグラム等のデータを算出する。
ニー補正回路5は、コントローラ9によって制御され、信号処理回路4から出力された映像信号に対して、高輝度部を圧縮し、出力を予め決められたDレンジに収める。γ変換6は、ニー補正回路5によって補正された映像信号に対して、出力に合わせて階調変換を行う。DAC7は、γ変換6によって変換されたデジタルの映像信号をアナログに変換して出力する。特徴抽出回路8は、信号処理回路4によって処理された映像信号の特徴部分を検出(抽出)してコントローラ9に通知する。特徴部分とは、例えば最大輝度であり、特徴抽出回路8は映像信号の単純な最大輝度や、ローパスフィルタを通した後の最大輝度を検出する。あるいは、特徴抽出回路8は、輝度順に画素を並べた場合の、例えば上から3%位置の輝度等を特徴部分として検出する。
コントローラ9は、各ブロックの制御を行う。特に、コントローラ9は、ニー曲線上の折れ点(図3のP2)を設定すると共に、折れ点を通過する2つの補正直線を設定し、折れ点を挟むように、2つの補正直線の各々の上に1つずつ存在するBスプライン曲線の通過点(図3のP1,P3)を設定する。ユーザI/F10は、ユーザによって操作され、ユーザによる操作結果を示す信号をコントローラ9へ出力する。
図2は、ニー補正回路5の構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。このニー補正回路5は、R,G,Bについてそれぞれ同じ構成の回路11r,11g,11bを有しており、各回路において色ごとに別々にニー補正が行われる。ここでは、Rのニー補正を行う回路11rについて説明するが、回路11gおよび11bについても以下と同様である。
コントローラ9は予めX1およびX3の値を設定する。比較器12は、コントローラ9によって設定されたX1およびX3と入力信号のレベルとを比較して、入力信号のレベル(輝度)が、X1以下のエリアIと、X1<X<X3のエリアIIと、X3以上のエリアIIIとのどのエリアに属するのかを判定し、判定結果をセレクタ13に送る。セレクタ13は、比較器12による判定の結果に基づいて、各演算回路へ係数C1〜C4を出力する。これらの係数C1〜C4は、コントローラ9によって設定される。
加算器14は、Rの入力信号とセレクタ13の出力C1とを加算する。乗算器15は、加算器14の出力とセレクタ13の出力C2とを乗算する。加算器16は、乗算器15の出力とセレクタ13の出力C3とを加算する。乗算器17は、加算器14の出力と加算器16の出力とを乗算する。加算器18は乗算器17の出力とセレクタ13の出力C4とを加算し、出力信号として出力する。
次に、上述した構成による撮像装置のニー補正時の動作について、図3および図4を用いて説明する。図4は、ニー補正の手順を示すフローチャートである。まず、コントローラ9は、システムとして出力可能な最大値Ymax(Y4)を設定し(ステップS401)、ニー圧縮を開始する点P1のX1および仮想の折れ点となる点P2のX2を設定する(ステップS402)。この場合、Ymax,X1,およびX2は、ユーザによってユーザI/F10を介して入力された値であってもよいし、コントローラ9内部の図示せぬRAM等に予め保持されている初期値であってもよい。なお、ここでは一例としてY2をYmaxとY1との中点に定めておくとする。コントローラ9は、Ymax,X1,およびX2の値を内部に保持する。
続いて、コントローラ9は、上記の設定値に基づいてY1,Y2,およびX3を設定する(ステップS403)。ここで、圧縮しない部分ではY=Xであるから、Y1=X1、Y2=X2である。また、X3に関しては、入力信号のレベルにおいて、X2がX1、X3の中点となるようにしたいので、
X3=2X2−X1 ・・・(12)
に決まる。続いて、コントローラ9はYmaxとなる入力X4(図3の点P4のx座標)を決定する(ステップS404)。このX4は、特徴抽出回路8によって検出された輝度の特徴部分に基づいて、例えば入力画像の輝度の最大値としてもよいし、入力画像の輝度のヒストグラムから決めてもよい。コントローラ9は、Y1,Y2,X3,およびX4を内部に保持する。以上により、2点P2およびP4を通る直線(補正直線)が決まり、その式は
X3=2X2−X1 ・・・(12)
に決まる。続いて、コントローラ9はYmaxとなる入力X4(図3の点P4のx座標)を決定する(ステップS404)。このX4は、特徴抽出回路8によって検出された輝度の特徴部分に基づいて、例えば入力画像の輝度の最大値としてもよいし、入力画像の輝度のヒストグラムから決めてもよい。コントローラ9は、Y1,Y2,X3,およびX4を内部に保持する。以上により、2点P2およびP4を通る直線(補正直線)が決まり、その式は
と表される。この式にX3を代入すればY3が求まり、Bスプライン曲線を決定することができる。コントローラ9は、上式に基づいてY3を算出する(ステップS405)。続いて、コントローラ9は、図3に示されるエリアI〜IIIのエリアごとに、セレクタ13内部のレジスタの設定値を算出し(ステップS406)、レジスタに値を設定する(ステップS407)。レジスタの設定値は、セレクタ13から出力されるエリアごとのC1〜C4の値である。これにより、Bスプライン曲線が設定される。
比較器12は、入力された信号の輝度と、コントローラ9から入力されたX1およびX3とを比較することにより、入力された信号の輝度が図3のグラフ上のI,II,IIIのどのエリアに属するかを判定し、セレクタ13へ出力する。セレクタ13は、この判定結果に基づいて、エリアごとの係数を出力する。
比較器12による比較の結果、入力された信号の輝度がエリアIに属する場合、出力C1は0、出力C2は0、出力C3は1、出力C4は0であり、
比較器12による比較の結果、入力された信号の輝度がエリアIIに属する場合、出力C1は−X1、出力C2は(y3−2y2)/(4x2 2)、出力C3はy2/x2=1、出力C4はY1であり、
比較器12による比較の結果、入力された信号の輝度がエリアIIIに属する場合、出力C1は−X3、出力C2は0、出力C3は(Y3−Y2)/(X3−X2)、出力C4はY3である。セレクタ13が、入力された信号の輝度に応じた係数を出力することにより、入力輝度に対応したエリアでの計算式[数5],(11)式,[数6]が計算されて出力される。
比較器12による比較の結果、入力された信号の輝度がエリアIIに属する場合、出力C1は−X1、出力C2は(y3−2y2)/(4x2 2)、出力C3はy2/x2=1、出力C4はY1であり、
比較器12による比較の結果、入力された信号の輝度がエリアIIIに属する場合、出力C1は−X3、出力C2は0、出力C3は(Y3−Y2)/(X3−X2)、出力C4はY3である。セレクタ13が、入力された信号の輝度に応じた係数を出力することにより、入力輝度に対応したエリアでの計算式[数5],(11)式,[数6]が計算されて出力される。
これらの係数のうち、−X1,Y1,−X3は予め設定されており(予め記憶された初期値またはユーザによって設定された値)、(y3−2y2)/(4x2 2),(Y3−Y2)/(X3−X2)は、コントローラ9が、飽和を開始する入力輝度X4を設定したときに計算して設定する。加算器14、16、18および乗算器15、17によって、入力信号Rに対してニー補正が施され、出力信号R’が出力される(ステップS408)。
続いて、コントローラ9は、ユーザによって設定変更がなされたかどうか判定する(ステップS409)。この判定においては、ユーザI/F10から出力される信号をコントローラ9が監視することにより、ユーザのキー操作によって設定が変更されたかどうか判定してもよいし、設定が変更された場合に、変更されたことを示すフラグをコントローラ9内部のレジスタに保持し、そのフラグに基づいて判定を行ってもよい。ユーザによって設定が変更された場合、処理はステップS401へ戻る。また、ユーザによって設定が変更されていなかった場合、処理はステップS404へ戻る。
以上により、入力画像に合わせて、滑らかに高輝度部を最適に圧縮することができる。本実施形態においては、ニー補正回路5がγ変換6の前にあるが、γ変換6の後にあってもよい。また、点P1および点P2を予め決めておいたが、被写体の輝度分布や、ユーザーの操作によってニーの開始点P1と仮想折れ点P2が変更されるようにしてもよい。それぞれの関係式は決まっているので、この式に基づいて計算すれば、新しい補正係数を容易に求めることができる。
上述したように、本実施形態においては、ニー補正回路5のニー補正前の映像信号(入力信号)とニー補正後の映像信号(出力信号)との関係を示す入出力特性に関して、コントローラ9が、折れ点P2を設定すると共に、折れ点P2を通過する2つの補正直線を設定し、折れ点P2を挟むように、2つの補正直線のそれぞれの上に通過点P1およびP3を設定する。また、この設定に基づいて、コントローラ9が、セレクタ13から出力される係数の値を入出力特性上のエリアごとに設定することにより、折れ点P2を通らず、通過点P1およびP3を通過し、補正直線と接続するBスプライン曲線を設定する。また、セレクタ13から出力される係数に応じて、加算器14、16、18および乗算器15、17が入力信号に対してニー補正を行い、出力信号を出力する。これにより、入出力特性には急激な傾きの変化が生じないので、擬似輪郭を発生させることなく、被写体の映像信号に対して最適な階調補正を行うことができる
また、折れ点P2(X2,Y2)と、Bスプライン曲線の通過点P1(X1,Y1)およびP3(X3,Y3)とに関して、X2−X1=X3−X2、すなわち入力信号のレベルに関してX2をX1とX3との中点(平均)とする(ニー補正前の入力信号のレベルにおいて、2つの通過点が折れ点から各々等距離離れている)ことにより、非常に簡単な回路でニー曲線を得ることができる。さらに、X2−X1=X3−X2=2n(nは任意の正の整数)とする(ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、2つの通過点が折れ点から各々2のべき乗離れている)ことにより、計算が非常に簡単になる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本実施形態によるニー補正回路5の構成を示すブロック図である。以下、図中の各構成について説明する。図2と同一の構成には同一の符号を付与し、説明を省略する。図2の場合と異なり、図5のニー補正回路5においては、補正曲線を計算する部分を1系統のみとしている。セレクタ13の出力C1〜C4のエリアごとの値は、第1の実施形態と同様である。
最大値選択回路19は、入力されたR,G,Bの信号のレベル(輝度)を比較して、最も大きな値を比較器12および加算器14へ出力する。図2においては、加算器18の出力が補正結果であったが、本実施形態においては、除算器20がこの補正結果を、元の値である最大値選択回路19の出力で除算することにより、ニー補正による圧縮率を求めている。このようにして求めた圧縮率を、乗算器21r、21g、および21bが元のR,G,Bのデータに乗算することにより、R,G,Bについて同じ比率でニー圧縮(ニー補正)を加えている。
例えば、色の付いた被写体の明るさが大きくなっていく場合、図6の破線で示されるように、RGBの比率が同じで強度が変化するが、RGBに対して別々にニー補正を行うと、実線R’、G’、およびB’のような補正となってしまう。このため、ニー補正が加わった部分では、RGBの比率が変化し、色相が変化してしまう。しかし、本実施形態によれば、RGBの中で最も明るい色のデータに基づいて圧縮率を定めるので、図7に示されるように、補正後は実線R’’、G’’、およびB’’のように、RGBの比率を補正前と同じにすることができるので、色相を変化させずにニー圧縮を行うことができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1・・・レンズ、2・・・センサ、3・・・ADC、4・・・信号処理回路、5・・・ニー補正回路(信号補正手段)、6・・・γ変換、7・・・DAC、8・・・特徴抽出回路、9・・・コントローラ(折れ点設定手段、補正直線設定手段、通過点設定手段、曲線設定手段)、10・・・ユーザI/F、11r,11g,11b・・・回路、12・・・比較器、13・・・セレクタ、14,16,18・・・加算器、15,17,21r,21g,21b・・・乗算器、19・・・最大値選択回路、20・・・除算器。
Claims (8)
- 被写体を撮像し、映像信号を生成する撮像手段と、前記撮像手段によって生成された前記映像信号に対してニー補正を施すニー補正手段とを具備する撮像装置であって、
前記ニー補正手段は、
ニー補正前の前記映像信号とニー補正後の前記映像信号との関係を示すグラフにおいて、折れ点を設定する折れ点設定手段と、
前記折れ点を通過する2つの補正直線を設定する補正直線設定手段と、
前記折れ点を挟むように、前記2つの補正直線の各々の上に通過点を1つずつ設定する通過点設定手段と、
前記折れ点を通過せず、2つの前記通過点を通過し、前記補正直線と接続するBスプライン曲線を設定する曲線設定手段と、
前記2つの補正直線および前記Bスプライン曲線によって決定される特性に基づいて、前記撮像手段によって生成された前記映像信号を補正する信号補正手段と、
を具備する
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記通過点設定手段によって設定される2つの前記通過点は、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々等距離離れていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 2つの前記通過点はさらに、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々2のべき乗離れていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記Bスプライン曲線を規定する前記折れ点の座標を(x2,y2)とし、2つの前記通過点の座標を(x1,y1)および(x3,y3)(ただし、x1、x2、およびx3はニー補正前の前記映像信号のレベルを表し、y1、y2、およびy3はニー補正後の前記映像信号のレベルを表し、x1<x2<x3である)とした場合に、
x2−x1=x3−x2=2n(ただし、nは任意の正の整数)
なる関係が成り立つことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 被写体を撮像し、映像信号を生成すると共に、生成した前記映像信号に対してニー補正を施す撮像方法において、
ニー補正前の前記映像信号とニー補正後の前記映像信号との関係を示すグラフにおいて、折れ点を設定すると共に、該折れ点を通過する2つの補正直線を設定し、前記折れ点を挟むように、前記2つの補正直線の各々の上に通過点を1つずつ設定する第1のステップと、
前記折れ点を通過せず、2つの前記通過点を通過し、前記補正直線と接続するBスプライン曲線を設定する第2のステップと、
前記2つの補正直線および前記Bスプライン曲線によって決定される特性に基づいて、前記映像信号を補正する第3のステップと、
を具備することを特徴とする撮像方法。 - 前記第2のステップにおいて設定する2つの前記通過点は、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々等距離離れていることを特徴とする請求項5に記載の撮像方法。
- 前記第2のステップにおいて設定する2つの前記通過点はさらに、ニー補正前の前記映像信号のレベルにおいて、前記折れ点から各々2のべき乗離れていることを特徴とする請求項6に記載の撮像方法。
- 前記第2のステップにおいて設定する、前記Bスプライン曲線を規定する前記折れ点および2つの前記通過点に関して、前記折れ点の座標を(x2,y2)とし、2つの前記通過点の座標を(x1,y1)および(x3,y3)(ただし、x1、x2、およびx3はニー補正前の前記映像信号のレベルを表し、y1、y2、およびy3はニー補正後の前記映像信号のレベルを表し、x1<x2<x3である)とした場合に、
x2−x1=x3−x2=2n(ただし、nは任意の正の整数)
なる関係が成り立つことを特徴とする請求項7に記載の撮像方法。
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JP2004157595A JP2005341242A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 撮像装置および撮像方法 |
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WO2008149525A1 (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Panasonic Corporation | 画像信号処理装置 |
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