JP2011136967A - 医療用部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】組織を損傷させることなく除去を可能にするとともに、患者の負担を軽減する義歯用の医療用部材を提供する。
【解決手段】マグネシウム合金の細線により網目が形成されてなるシート状のメッシュ部3を備え、細線の直径が、100〜800μmである医療用部材1。患部に装着されたメッシュ部3は時間の経過とともに生体に分解・吸収されてやがて消失するので、患部から取り外すための手術を不要にし、歯周組織の損傷を防ぐことができる。
【選択図】図1
【解決手段】マグネシウム合金の細線により網目が形成されてなるシート状のメッシュ部3を備え、細線の直径が、100〜800μmである医療用部材1。患部に装着されたメッシュ部3は時間の経過とともに生体に分解・吸収されてやがて消失するので、患部から取り外すための手術を不要にし、歯周組織の損傷を防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、医療用部材に関するものである。
従来、歯が抜けた部位に義歯を植え込むインプラント治療が知られている。このときに、義歯を固定するための土台となる骨の量が十分にない患者に対して骨誘導再生法(GBR)という治療法が用いられている(例えば、非特許文献1参照。)。GBRは、骨を作りたい部位に骨補填材を移植し、骨補填材にチタン製のメッシュプレートを覆いかぶせてメッシュプレートをボルト等で歯周組織に固定することにより、所望の部位に骨を再生させる。
エレナ歯科クリニック、"GBR"、[online]、[平成21年11月9日検索]、インターネット<URL:http://www.elena-implant.com/menu02/005gbr>
しかしながら、チタン製のメッシュプレートは、骨補填材が十分に自家骨化するまでの数か月の間に骨組織と癒着してしまう。したがって、骨の再生後にメッシュプレートを患部から取り外すためにはメッシュプレートを歯周組織から強引に剥がさなければならず、それまできれいに再生されていた骨組織を不要に損傷させてしまう、また、患者に苦痛を与えてしまうという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、組織を損傷させることなく除去を可能にするとともに、患者の負担を軽減することができる医療用部材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、マグネシウム(Mg)合金の細線により網目を形成してなるシート状のメッシュ部を備え、前記細線の直径が、100〜800μmである医療用部材を提供する。
本発明は、マグネシウム(Mg)合金の細線により網目を形成してなるシート状のメッシュ部を備え、前記細線の直径が、100〜800μmである医療用部材を提供する。
本発明によれば、患部の形状に合わせてメッシュ部を手で変形させながら患部にかぶせることにより、患部を保護したり固定したりすることができる。この場合に、患部に装着されたメッシュ部は時間の経過とともに生体に分解・吸収されてやがて消滅するので、組織を損傷させることなく除去することができるとともに、患者の負担を軽減することができる。
上記発明においては、前記細線の直径が、200〜300μmであることが好ましい。
このようにすることで、メッシュ部の強度を適度に保ちつつ、人の手によってより容易に変形させることができる。
このようにすることで、メッシュ部の強度を適度に保ちつつ、人の手によってより容易に変形させることができる。
また、上記発明においては、前記メッシュ部の表面に、所定の間隔を空けて目印が設けられていることとしてもよい。
このようにすることで、医師などが目印を目安にして容易に適切な大きさにメッシュ部を切断することができる。
このようにすることで、医師などが目印を目安にして容易に適切な大きさにメッシュ部を切断することができる。
また、上記発明においては、Mg合金からなり、前記細線の直径より大きい幅寸法を有し、前記細線と連結して設けられた縁部を備えることとしてもよい。
このようにすることで、縁部を残してメッシュ部から先に消失するので、縁部をボルト等で周辺組織に固定することにより、意図しないタイミングで全体が患部から脱落してしまう不都合を防ぐことができる。
このようにすることで、縁部を残してメッシュ部から先に消失するので、縁部をボルト等で周辺組織に固定することにより、意図しないタイミングで全体が患部から脱落してしまう不都合を防ぐことができる。
本発明によれば、組織を損傷させることなく除去を可能にするとともに、患者の負担を軽減することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る医療用部材1について、図面を参照して以下に説明する。なお、本実施形態においては、医療用部材1をGBRに使用する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態に係る医療用部材1は、図1に示されるように、シート状に形成され、所定の間隔で格子状に区画する縁部(目印)2と、該縁部2によって囲まれたメッシュ部3とを備えている。
本実施形態に係る医療用部材1は、図1に示されるように、シート状に形成され、所定の間隔で格子状に区画する縁部(目印)2と、該縁部2によって囲まれたメッシュ部3とを備えている。
縁部2の間隔は、適用される患部の大きさに応じて適宜決定される。縁部2の幅寸法は、後述するメッシュ部3の細線3aの直径dより大きく、装着期間に応じて適宜決定される。本実施形態においては、縁部2は、1〜数mm程度の幅寸法を有し、1本分の歯の寸法と略同一の間隔を空けて設けられる。
メッシュ部3は、図2に示されるように、縁部2と連結し縁部2に対して斜め方向に延びた細線3aが網目を形成している。細線3aの直径dは、100〜800μmであり、200〜300μmであることがより好ましい。細線3aの直径dが100μmを下回ると、変形させたときに細線3aが容易に破断する可能性がある。一方、細線3aの直径dが800μmを超えると、変形させるために比較的大きな力が必要となり手で変形させることが困難になる。
このように構成された医療用部材1の使用方法および作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る医療用部材1をGBRに使用するには、骨を再生すべき領域に応じて、医療用部材1を切断する。例えば、歯1本分の歯周組織に骨を再生する場合には、縁部2の略中心線に沿って1区画分切り取り、歯2本分の歯周組織に骨を再生する場合には、2区画分切り取る。医師は、歯周組織内の骨が欠損した部位に骨補填材をあてがい、該骨補填材の形状に合わせて切り取った医療用部材1を手で変形させながら骨補填材にかぶせる。その後、メッシュ部3の4隅の網目の孔に図示しないボルトを挿して、縁部2の角を歯周組織に固定する。
本実施形態に係る医療用部材1をGBRに使用するには、骨を再生すべき領域に応じて、医療用部材1を切断する。例えば、歯1本分の歯周組織に骨を再生する場合には、縁部2の略中心線に沿って1区画分切り取り、歯2本分の歯周組織に骨を再生する場合には、2区画分切り取る。医師は、歯周組織内の骨が欠損した部位に骨補填材をあてがい、該骨補填材の形状に合わせて切り取った医療用部材1を手で変形させながら骨補填材にかぶせる。その後、メッシュ部3の4隅の網目の孔に図示しないボルトを挿して、縁部2の角を歯周組織に固定する。
GBR手術後、数か月間、骨補填材が自家骨化するのを待っている間に、歯周組織に装着された医療用部材1は徐々に生体に分解・吸収され、メッシュ部3から先に消失した後、縁部2も消失していく。そして、骨補填材が十分に自家骨化した後、ボルトを外し、再生された骨を土台として義歯を移植する。
このように、本実施形態によれば、医療用部材1が時間とともに分解されてやがて消失するので、患部から除去する手術を不要にして手術を簡便にすることができるという利点がある。また、従来のチタン製などのメッシュプレートでは、癒着した歯周組織から強引に剥がして取り外す必要があり、それまできれいに再生されていた歯周組織を不要に損傷させてしまうという不都合があった。しかしながら、本発明の医療用部材1によれば、歯周組織を不要に損傷させることを防ぐことができるとともに、患者の負担を軽減することができるという利点がある。
また、Mg合金は、比較的硬くて脆いため変形させることが難しいが、細線3aの直径dを100〜800μmにして網目状に形成することにより、細線3aが容易に破断することなく、手で容易に変形させることができる。また、縁部2の幅を細線3aの直径dより太くすることにより、メッシュ部3が消失した後も縁部2はボルトともに歯周組織に残るので、意図しない時期に医療用部材1全体が患部から外れて位置がずれたりする不都合を防ぐことができる。また、骨補填材の自家骨化に要する期間に応じて細線3aの直径dを100〜800μmの範囲内で大きくまたは小さくすることにより、メッシュ部3が消失するまでの期間を容易に調節することができる。
また、生体吸収性材料として乳酸ポリマが知られているが、乳酸ポリマは体内で消失するまでに比較的長い期間を要するとともに、分解されるときに発生させる酸により患部に影響を与える可能性がある。しかしながら、乳酸ポリマに比べて生体内での分解が容易なMg合金を用いることにより、不要になる時期までに医療用部材1をより確実に消失させることができるとともに、患部に与える影響を防ぐことができる。また、Mg合金は、分解されるときに水素ガスを発生させるが、口腔内で使用することにより発生した水素ガスは迅速に体外に排出されるので、口腔内に特に好適に用いることができる。
上記実施形態においては、メッシュ部3が格子状の網目を形成していることとしたが、これに代えて、図3に示されるように、波形状の細線3aを連結して網目を形成していてもよい。
このようにすることで、波形状の位相方向(紙面縦方向)には比較的柔軟に延伸して変形しつつ、波形状の振幅方向(紙面横方向)には比較的剛性が高くなり変形が難しくなる。すなわち、柔軟性に方向性を持たせることができ、例えば、医療用部材1を筒状にして患部を周方向に覆うなど、一方向に湾曲させて使用する場合に好適である。
このようにすることで、波形状の位相方向(紙面縦方向)には比較的柔軟に延伸して変形しつつ、波形状の振幅方向(紙面横方向)には比較的剛性が高くなり変形が難しくなる。すなわち、柔軟性に方向性を持たせることができ、例えば、医療用部材1を筒状にして患部を周方向に覆うなど、一方向に湾曲させて使用する場合に好適である。
また、上記実施形態においては、縁部2を目印にして切断することとしたが、これに代えて、他の目印を設けてもよい。
例えば、縁部2を設けずに全面を細線3aから構成する場合、Mg合金と異なる色の線を、1本分の歯の寸法と同程度の間隔をあけて設けてもよい。
例えば、縁部2を設けずに全面を細線3aから構成する場合、Mg合金と異なる色の線を、1本分の歯の寸法と同程度の間隔をあけて設けてもよい。
また、上記実施形態においては、医療用部材1を口腔内において骨補填材の固定および保護に使用することとしたが、医療用部材1の用途はこれに限定されるものではない。例えば、歯周組織以外の部位においても、骨補填材を用いて欠損した骨を再生させる際に骨補填材の固定および保護に使用することができる。また、損傷した骨などの組織を覆うことにより組織の固定や補強に使用することができる。
上述した実施形態の医療用部材について、以下の実施例で詳細に説明する。
〔実施例1〕
実施例1に係る医療用部材を、以下の手順に従って作製した。
原材料として、縦20mm、横50mm、厚さ0.25mmのMg合金の平板を使用した。Mg合金として、4%のイットリウムと3%の希土類元素が添加されたWE43を使用した。レーザを用い、試料の4辺の縁を除き、間隔を空けて多数の貫通孔を形成することにより、メッシュ部を形成した。次に、試料をラッカーシンナに浸漬することにより溶剤を脱脂した。次に、100g/LのCrO3溶液に室温で10分間、試料を浸漬して酸化膜を除去した。
〔実施例1〕
実施例1に係る医療用部材を、以下の手順に従って作製した。
原材料として、縦20mm、横50mm、厚さ0.25mmのMg合金の平板を使用した。Mg合金として、4%のイットリウムと3%の希土類元素が添加されたWE43を使用した。レーザを用い、試料の4辺の縁を除き、間隔を空けて多数の貫通孔を形成することにより、メッシュ部を形成した。次に、試料をラッカーシンナに浸漬することにより溶剤を脱脂した。次に、100g/LのCrO3溶液に室温で10分間、試料を浸漬して酸化膜を除去した。
次に、水洗した後、試料を、85%H3PO4:エタノール:純水=400mL:380mL/L:250mL/Lの溶液に、電流を5A/dm2で通電した状態で、20±5℃で3分間浸漬した。次に、50g/LのNH4F・HF溶液に室温で5秒間浸漬することにより酸洗浄し、さらに、水洗してから乾燥させた。以上の手順で、細線の直径が約50,100,200,300,400,600,800,1000,1200μm、厚さが0.20〜0.25mmの医療用部材を作製した。作製した医療用部材の一例の写真を図4および図5に示す。
〔実施例2〕
実施例2に係る医療用部材を、以下の手順に従って作製した。
原材料として、直径20mm、長さ40mm、厚さ0.3mmの筒状のMg合金を使用した。Mg合金として、実施例1と同様にWE43を使用した。レーザを用いて、周方向に進む波形状の細線が長さ方向に連結された網目構造を形成した。次に、粒度#400の円筒状のペーパを使用して実態顕微鏡で観察しながら内面を研磨した。次に、試料をラッカーシンナに浸漬することにより溶剤を脱脂した。次に、100g/LのCrO3溶液に室温で10分間、試料を浸漬して酸化膜を除去した。以下、実施例1と同様の手順で処理し、細線の直径が約200μmの医療用部材を作製した。このようにして作製された実施例2に係る医療用部材の写真を図6に示す。
実施例2に係る医療用部材を、以下の手順に従って作製した。
原材料として、直径20mm、長さ40mm、厚さ0.3mmの筒状のMg合金を使用した。Mg合金として、実施例1と同様にWE43を使用した。レーザを用いて、周方向に進む波形状の細線が長さ方向に連結された網目構造を形成した。次に、粒度#400の円筒状のペーパを使用して実態顕微鏡で観察しながら内面を研磨した。次に、試料をラッカーシンナに浸漬することにより溶剤を脱脂した。次に、100g/LのCrO3溶液に室温で10分間、試料を浸漬して酸化膜を除去した。以下、実施例1と同様の手順で処理し、細線の直径が約200μmの医療用部材を作製した。このようにして作製された実施例2に係る医療用部材の写真を図6に示す。
〔実施例3〕
実施例1に係る医療用部材を手で曲げて、曲げやすさと構造強度について評価した。
曲げやすさについては、手で容易に曲げることができたときに○、比較的強い力が必要であったが手で曲げることができたときに△、手で曲げることが困難だったときに×の3段階で評価した。構造強度については、破断することなく十分な角度まで曲げることができたときに○、十分な角度まで曲がる前に破断したときに×の2段階で評価した。その結果を表1に示す。以上の実験から、曲げやすさと構造強度の点から、医療用部材の細線の直径は、100〜800μmが適切であることが確認された。
実施例1に係る医療用部材を手で曲げて、曲げやすさと構造強度について評価した。
曲げやすさについては、手で容易に曲げることができたときに○、比較的強い力が必要であったが手で曲げることができたときに△、手で曲げることが困難だったときに×の3段階で評価した。構造強度については、破断することなく十分な角度まで曲げることができたときに○、十分な角度まで曲がる前に破断したときに×の2段階で評価した。その結果を表1に示す。以上の実験から、曲げやすさと構造強度の点から、医療用部材の細線の直径は、100〜800μmが適切であることが確認された。
〔実施例4〕
実施例2に係る医療用部材と同様の網目構造を有する医療用部材の強度を実験とシミュレーションとにより評価した。
実験は、直径5.4mmの筒状であり、側面が実施例2の医療用部材と同様の、直径約200μmの細線からなる網目構造を有する医療用部材を使用して行った。医療用部材に半径方向外方の外力を加えて医療用部材を半径方向に拡張させ、そのときの外力の大きさ(荷重)と直径の変位との関係を調べた。以上の実験を、半径方向に拡張させていない初期状態(拡張前)から拡張させたときと、初期状態から130%拡張させた状態を開始状態としてここからさらに拡張させたときとで行った。
実施例2に係る医療用部材と同様の網目構造を有する医療用部材の強度を実験とシミュレーションとにより評価した。
実験は、直径5.4mmの筒状であり、側面が実施例2の医療用部材と同様の、直径約200μmの細線からなる網目構造を有する医療用部材を使用して行った。医療用部材に半径方向外方の外力を加えて医療用部材を半径方向に拡張させ、そのときの外力の大きさ(荷重)と直径の変位との関係を調べた。以上の実験を、半径方向に拡張させていない初期状態(拡張前)から拡張させたときと、初期状態から130%拡張させた状態を開始状態としてここからさらに拡張させたときとで行った。
シミュレーションは、直径が3.33mmの筒状であり、側面が実施例2に係る医療用部材と略同一の網目構造を有するモデルを作成して用いた。モデルに半径方向外方の外力を加えて初期状態に対して200%まで拡張させた状態を開始状態とし、ここからさらに外力を加えて、それ以上拡張しなくなるまで、または、細線が破断するまでモデルを拡張させた。
以上の実験とシミュレーションにより得られた、外力の大きさ(荷重)と直径の変位との関係を表2に示す。変位の欄の括弧内に記載された値は、拡張の開始状態に対する歪みを示す。
以上の実験とシミュレーションにより得られた、外力の大きさ(荷重)と直径の変位との関係を表2に示す。変位の欄の括弧内に記載された値は、拡張の開始状態に対する歪みを示す。
表2から、実験では、初期状態から拡張させた場合には、250gfの外力で、初期状態に対して130%以上拡張した。また、一度初期状態から130%まで拡張させた状態から、さらに拡張させた場合には、初期状態の径寸法に対して200%以上拡張した。
一方、シミュレーションでは、初期状態から径方向に200%拡張させた状態からさらに70gfまたは110gfの比較的小さな外力を加えると、さらに130または145%まで拡張した。また、外力を150gfに大きくしたときには、初期状態に対して300%以上拡張して破断した。
一方、シミュレーションでは、初期状態から径方向に200%拡張させた状態からさらに70gfまたは110gfの比較的小さな外力を加えると、さらに130または145%まで拡張した。また、外力を150gfに大きくしたときには、初期状態に対して300%以上拡張して破断した。
以上の結果から、実施例2に係る医療用部材は、300gfまでの比較的小さな力でも周方向に延伸することが分かった。また、外力を加える条件によっては、初期状態に対して300%以上拡張可能であることが確認された。このことから、実施例2の医療用部材の構造は、手で湾曲させて使用するのに好適であると言える。
なお、本明細書で使用している力の単位gf(重量グラム)は、N(ニュートン)と下式(1)の関係にある。
1gf=9.80665×10−3N (1)
1gf=9.80665×10−3N (1)
1 医療用部材
2 縁部
3 メッシュ部
3a 細線
d 細線の直径
2 縁部
3 メッシュ部
3a 細線
d 細線の直径
Claims (4)
- マグネシウム合金の細線により網目を形成してなるシート状のメッシュ部を備え、
前記細線の直径が、100〜800μmである医療用部材。 - 前記細線の直径が、200〜300μmである請求項1に記載の医療用部材。
- 前記メッシュ部の表面に、所定の間隔を空けて目印が設けられている請求項1に記載の医療用部材。
- マグネシウム合金からなり、前記細線の直径より大きい幅寸法を有し、前記細線と連結して設けられた縁部を備える請求項1に記載の医療用部材。
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JP2009298966A JP2011136967A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | 医療用部材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-12-28 JP JP2009298966A patent/JP2011136967A/ja active Pending
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